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つつみしんやのひとりごと 2009年 
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2009.8.1

そうじ力

一昨日、寝る前に 何気なく本棚を見て、一冊の本を手に取った。

舛田光洋著 「夢をかなえるそうじ力」 という本だ。

数年前、妻に勧められ、読んだのだが、

もう、深夜の1時をまわっているにも関わらず、読み始めてしまった。

1時間ぐらいで読めてしまう本だ。

ちょっと乱暴にまとめてしまうと、

「そうじをすると運気が変わる、良くなる」 ということが

実例を交えて書かれている。

例えば、ニューヨークでは、1980年代、地下鉄の落書きを

5年間かけて、きれいに消したそうな。

その結果、2年後から犯罪が減り始め、最終的には、75%も減ったらしい。

これは、「ブロークンウィンドウ理論」 というものが、基になっている。

「ブロークンウィンドウ理論」 に関する説明を抜粋すると、

 1969年に行われた、スタンフォード大学の心理学者、

 フィリップ・ジンバルド教授による大変興味深い実験です。

 まず、街の中で比較的治安の良い場所を選びます。

 そこで1週間、「ボンネットを開けっ放しの状態で放置した」 自動車と、

 ボンネットを開けっ放しの状態に 「窓ガラスが割れている状態を加えた」

 自動車の、2つのパターンの様子を見ました。

 そこには、歴然とした差があらわれたというのです。

 ボンネットを開けているだけの状態では、

 1週間、特に何も起こりませんでした。

 しかし、その状態に窓ガラスの破損を加えただけで、なんと、10分後には

 バッテリーが持ち去られ、続いてタイヤもすべて持ち去られました。

 さらには落書きや投棄、破壊が行われて、1週間後には完全に

 スクラップ状態にまで破壊されたのです。

 窓ガラスが割られている状態をプラスするだけで、それがなかった状態と

 くらべて、略奪を受けたり、破壊される可能性が非常に高くなるのです。

 しかも、投棄や略奪、破壊活動は短期間のうちに、

 急激にエスカレートしていくということが分かったのです。

 「壊された窓」 という言葉から、この理論は 「ブロークンウィンドウ理論」

 と名付けられました。

 車の窓が割られている状態が、マイナスの磁場をつくり上げ、

 同質のものを引き寄せ、それはどんどん、エスカレートしていくという

 大変興味深い実験です。


「引き寄せ」 という言葉が登場したが、部屋が汚れていると、

マイナスな思考、現象を引き寄せるというのだ。

そうじをすることで、マイナスの運気を断ち切り、

「夢をかなえる」 ことができるとまで書いている。

著者は、この 「そうじ力」 本を十数冊出しており、

その合計は、200万部を越えているという。

それだけ、多く人に支持されるには、効果があるのだろう。

何かを変えたい人には、お勧めする本だ。


私の場合、引っ越して2週間、まだ少しだが片づけが残っていて、

今日も少し片付けた。

部屋がきれいになっていくのは、確かに気持ちが良い。


夢をかなえる「そうじ力」

舛田光洋 そうじ力研究会ホームページ





2009.8.1

イルマーレ

すごい感動があるわけでもないのに、

何故か印象に残っていて、忘れられず、

何年か経つと また観たくなる映画がある。

私にとってのそれは、(今、思いつくのは)

『ベティ・ブルー (BETTY BLUE)』

『ピアノ・レッスン (THE PIANO)』

『ラヴソング (甜蜜蜜/COMRADES, ALMOST A LOVE STORY)』

などがそうだ。

こうして並べてみると、フランス映画、オーストラリア映画、

香港映画、というのも面白い。

そこに あらたに1本加わった。

今度は韓国映画、2001年の 『イルマーレ』 だ。

以前友人がくれた観ていなかった DVD を 昨夜やっと観たのだが

これが、良かった。

きれいな映像で、音楽も良いし、主演の男女も良い。

出来れば、映画館で観たかった。

大人のラヴ・ファンタジー とでもいうのかな。

時空を越えて恋に落ちちゃったため、

相手に会いたくても会えない、切ない恋愛映画だ。

その時間の差が2年なので、2年待てば会える筈なのだけれど・・・。

また、いつか観たいと思う佳作だ。


この作品は、その後 2006年、キアヌ・リーブス と

サンドラ・ブロック で リメイクされた。

ちょっとラストが違うらしい。

そっちも観てみよ。


それにしても、何年かに一度、観たくなる映画が

恋愛映画ばかりというのも、47歳のおっさんとしては微妙だな。

『パピヨン』、『フォレストガンプ』、『ショーシャンクの空に』 なんかも

何年かに一度観てるんだけど、

これらは、強烈にインパクトがあった作品なので、

その恋愛映画群とは、ちょっと何かが違うのだ。




2009.8.2

PC 初心者

ちょうど10年前から、コンピューターを触りだした。

当時、まだ周りには、インターネットを使っている人が

そんなに多くなかった。

大体、ギター弾きというのは、アナログな人間が多いんじゃないかと

勝手に思っているのだが、私は当初、コンピューターに

抵抗があったので、Eメールに対してもなんとなく良いイメージがなかった。

CDが出来たときも、MDが出来たときも、抵抗があり、

すぐには使わなかったし。(あんまり関係ないけど)

そんな私がコンピューターを使い出したのは、ある人の

「これからは、コンピューターを使えなきゃ」 という助言がきっかけだったが、

それだけでは、高いコンピューターを買ってまでやるのは大変だっただろう。

(そのお金があったら、ギターが欲しいからね。)

我が家には、たまたま妻の VAIO があったので

割と気軽に 「やってみるか」 と取り組み始めることができたのは、

ラッキーだったと思う。

しかも、彼女は ほとんど使っていなかったし。

授業料10万円と決めて、渋谷のパソコン教室に行った。

「10万円分教えてください」 と申込み、基本を習った。

今では、周囲を見渡しても、コンピューターの扱いには

詳しい方になった。

だが、最初の頃は、かなり格闘があったものだ。

皆さんも通ってきただろうが (あるいは通過中だろうが)

まず、言葉が分からない。

「ファイル」 と 「フォルダー」、「インストール」 と 「ダウンロード」

の違いに始まり、「コマンド」 「ダイアログ」 「デバイス」

「ウィザード」 「アプリケーション」 「プロパティ」 など、

それまで聞いたことのない言葉の応酬で、

意味が分からなくて、イライラしたものだ。

もっとも、言葉の意味など分からなくても、メールは打てるし、

ウェブサイトも見ることが出来るんだけど、

仕事で、PCの担当になってしまったために

使えるだけではなく、設定やトラブル解決もする必要に迫られたので、

より格闘が多かったのだ。


前書きが長くなったが、時々のぞく 「らばQ」 で

PCサポートが遭遇した初心者との珍やりとりを見つけた。

あまりに面白いので紹介する。

笑えない人は、まだまだだぞ。


「連中のパソコンは化け物か」
サポート : どんなPCをお持ちですか?
相談者 : 白いやつです。


「箸を持つ方は…」
サポート : 画面の左に出てくるマイコンピューターのアイコンを
       クリックしてください。
相談者 : そちらから見て左ですか? 私から見て左ですか?


「きっとジョブズなら」
サポート : もしもし、どうされました?
相談者 : 印刷ができないんだ。
サポート : ではスタートをクリックしてください、そして…。
相談者 : 専門用語を使わないでくれ。オレはビル・ゲイツじゃないんだぞ!!


「自動認識」
相談者 : もしもし、印刷できないんですが、印刷をしようとすると、
       プリンターが認識されていませんと言われるんです。
       だからプリンターを画面の前に置いたのですが、
       それでも認識しないと言われてしまいます。


「赤っ恥」
相談者 : あの、赤色の印刷が出来ないんですが…。
サポート : カラープリンターをお持ちですか?
相談者 : いえ持ってません。


「聞いてないよ」
サポート : 今、画面には何が映っています?
相談者 : 私の彼がスーパーで買ってくれたクマのぬいぐるみです。


「連打」
サポート : F8を押してください。
相談者 : 何も起こらないんですけど。
サポート : 何をされました?
相談者 : 言われたとおりに、Fのキーを8回押しました。


「部屋が広くてよかった」
相談者 : キーボードが 動かないんですが。
サポート : PCにちゃんと 刺さっていますか?
相談者 : PCの後ろが見られない状態です。
サポート : ではそのキーボードを持ち上げて 10歩後ろに下がってください。
相談者 : やってみます。
サポート : キーボードを持ったまま下がれました?
相談者 : はい。
サポート : それはそのキーボードは 接続されていないということです。
       他にもキーボードがありませんか。
相談者 : ああ、ありました。ああ…こっちは動きました!


「うっかり」
相談者 : あの、ディスクが取り出せなくなってしまったのですが。
サポート : ボタンを押してみましたか?
相談者 : ええ、だけと詰まったままです。
サポート : それは問題ですね。ちょっと待ってくださいね…。
相談者 : あ…ちょっと待ってください…入れるの忘れてました…。
       机の上にディスクがありました…すみません。


「その発想は無かった」
サポート : あなたのパスワードは 小文字でアップルの「a」、
       大文字の「A」、大文字でVictoryの「V」、そして数字の「7」です。
相談者 : 「7」は大文字ですか?


「*****」
(インターネットにつなげない相談者)
サポート : 正しいパスワードを入れてますか?
相談者 : ええ、同僚が入力しているのを見ましたから。
サポート : そのパスワードを言ってもらえますか?
相談者 : 星が5個です。


「なぜか自信満々」
サポート : アンチウイルスソフトに何を 使っていますか?
相談者 : ネットスケープです。
サポート : それはアンチウィルスソフトではありません。
相談者 : すみません。インターネット・エクスプローラーです。


「…と言われましても」
相談者 : すみません、友達にスクリーンセーバーを入れてもらったんですが、
       マウスを動かすたびに消えてしまうんです。


「アットマーク」
サポート : サポートです。どうされましたか?
相談者 : 初めてEメールを書いたのですが…。
サポート : 何か問題でも?
相談者 : どうやって 「a」 の周りに○を書いたらいいですか?



らばQ 「初心者おそるべし!」PCサポートが遭遇した珍質問いろいろ  より





20090.8.3

グッ、ジョ〜ブ

数日前、「穴があったら何か入れたくなるのは、男の本能」 と書いた。

それとは関係あるようで 全く関係ないのだが、

あまりに素晴らしい動画を 発見したので紹介する。

赤ちゃんが、ビリヤードの台の上で玉を適当に投げると、なんと!
  ↓
Billiard Baby

かわいいし、笑えるので、ぜひ見てね。(52秒)

見ている大人たちも大喜び。





2009.8.5

ビリヤード

一昨日は、赤ちゃんの玉入れを紹介したが、

今日の話題は、本物のビリヤード。

20歳の時 (1982年)、『道頓堀川』 という映画を観た。

しかも、道頓堀にある映画館で。

深作欣二 監督、真田広之 と 松坂慶子 の主演で、山崎努 や

佐藤浩市 も出ている作品で、最後があまりに悲しい結末で、

20歳のウブな私は、「こんなんいやや!」 と

映画館で叫んでしまった。(うそ)

その作品で、ビリヤードが出てくるのだが、

「ビリヤードってそんなこともできるの!?」 という技を初めて見て、

大変 驚いた覚えがある。

今日、紹介する動画を観て、その映画のことを思い出したのだ。

ちょっと前、友人と数回、20年ぶりくらいに ビリヤードをした。

相変わらず全然、うまく入らず、イライラすると ますます入らず、

自分の精神の弱さと直面するゲームだ。

でも、こんなのを見ると、人間って何でも出来てしまうんだな、と思わされる。
  ↓
Trick Shot


こんなのもあった。





2009.8.6

不便 感じてないか?

皆さんは、不便を感じたことがないだろうか?

IE (インターネットエクスプローラー) を開き、何かを検索しようと

Google (または Yahoo!) に文字 (日本語) を入力する。

ブラインドタッチではないので、目先はキーボードを見ている。

入力後、検索窓に目を移すと、アルファベットが並んでいる。

(あ〜) と思いながら、日本語入力に変更し、打ち直す。

そう、なぜかいつも 初めは日本語入力になっていないのだ。

そして、これは、新しいウインドウを開くたびに起こる。

私は、度々、このことにストレスを感じつつも 解決策が分からず、

今日まで来たのだが、(不便を感じているのは 私だけではないはず!) と

今回本気で解決策を探してみた。

ちょっと時間が かかったけど、発見したよ。

ただし、IEだけに有効で、メーラーを開いた時の同じ状況は

改善されないけど、とりあえず、IEだけでも充分だ。

不便を感じている人は、以下のようにやってみよう。

1 メモ帳を開いて、「input, textarea { ime-mode : active」と入力する。

2 「ファイル」→「名前をつけて保存」で、「ファイルの種類」 を
   「すべてのファイル」 に変更し、ファイル名の窓に 「text.css」と
   入力し、適当な場所(マイドキュメントなど)に保存。
   (拡張子を「.css」するわけだ。)

3 IEを起動し、「ツール」→「インターネットオプション」の「全般」→
   「ユーザー補助」 で 「ユーザースタイルシート」 の
   「自分のスタイルシートで・・・」にチェックして、上記ファイルを指定する。

以上で完了。

ああ、こんなに簡単に解決できるなんて!

それにしても、日本で売ってる日本語 Version のコンピューターなのに

なんで初期設定で こういう風にしていなんだろう。

不親切だし、不思議。





2009.8.8

癒しフェア

癒しフェア」 というイベントが、今日と明日、東京ビックサイトで

行われている。

「癒し」 「ヒーリング」 「オーガニック」 「スピリチュアル」

「リラクゼーション」 「ロハス」、そんなキーワードのサロンや店舗、

業者の展示会だ。

今回、妻の会社が出展するので、見に行ってきた。

集まっている客さんは、8割以上女性だ。

まあ〜色んなものが集まっていた。

ちょっと怪しそうなものから、これはスゴイやん、というものまで。

私が気になったのは、あんまり癒しとは関係ないが、

このスピーカー と、このスピーカー

両方とも音がスゴイ。

欲しいけど、家では大きな音を出せないので、

良さを充分生かせないだろうな。

あと、占いコーナーがあって、たくさん人が並んでいる占い師と

全然人がいないところがあって、並んでいる方は、

有名で人気のある占い師なのか、人が並ぶから、

当たりそうだと、また人が並ぶのか、はたまた、

その占い師の出す、エネルギーで人が集まるのか、

ちょっと興味深かった。

そして、6月に妻が講演会に行ってきて、良かったという

フランク・カワイカプオカラニ・ヒューエット という人の

パフォーマンスを観てきた。

ヒューエット氏は、ハワイが誇る 「フラの神様」 と呼ばれている人で、

男性なのだが、そのダンスは確かに凄かった。

上手く説明できないが、踊りだしたとたん、

「なんじゃこりゃ!?」 今まで見たフラダンスとは違うぞ、と感じた。

きっと、ホントに選ばれた人なんだろうな。

ダンスの後、少しトークショーがあった。

内容は、良かったのだが、その通訳が、ヘタでちょっとストレスだった。

ヒューエット氏の英語は、とても分かりやすくシンプルで、

半分ぐらいは、私でも理解できたのだが、通訳が、余計な日本語を

付け足したり、勝手に説明を付け加えたりするのだ。

どうもその人もフラの先生か何かで、プロの通訳ではないようだったが、

あれはいかん。

通訳は、話している通りに訳さなきゃ。





2009.8.9

デュオ

昨日、昨年9月から 今年の5月まで 私のギターの先生であった

太田雄二さんの演奏を聴きに行った。

今回は、Voval (瑞季さん) との デュオということで、

デュオ演奏が多い私には、興味深かった。

4ビートにおけるバッキングとソロは、とてもじゃないが、

あんな風には弾けない、と思って聴いていたのだが、

何曲目かで、ふと気付いた。

(彼は、誰かのように弾こうとはしていない) と。

もう Jazz は、弾けるようにならないんじゃないか、と

この数ヶ月、(自分の練習不足を棚に上げて) ややスランプ気味だった

のだが、(別にプロのジャズギタリストのように弾かなくても

自分らしく弾けば、いいんじゃないか) と、少し光が見えた。

大げさにいうと、ギターは 私にとって 「本当にこの私で良い」 と

生きるための 学びであるような気がしたのだった。

昨夜の会場は、私が ライヴで たびたびお世話になっている

原宿の bar dAZE

店主の 剛ちゃんが、どこかで 瑞季さんと知り合いになり、

昨日のライブに至ったとのことだが、世間って狭いな〜と

驚いたのであった。

もしかしたら、そういうのを 「縁」 というのかな。


太田さんと別れ際に、酔った勢いで、

「ここで ギターデュオ やりましょう!」 と言ってしまった。

彼は、「やりましょう」 と言ってくれたが、ホントにいつか実現するといいな。

もうちょっと 腕を上げてからやりたいので 急がねば。

彼が、もっと有名になってしまうと かなわないだろうからね。





2009.8.10

決意

引越し後の片付けは、まだ、地味に続いている。

読まない本を処分するので、整理していたら、

「プレジデント名言録」 という、プレジデント社のビジネス誌

「プレジデント」 に掲載された約200の名言を集めた本に

こんな言葉を見つけた。


 人間が変わる方法は三つしかない。

 
一つは時間配分を変える、

 
二番目は住む場所を変える、

 
三番目は付き合う人を変える。

 この三つの要素でしか人間は変わらない。

 もっとも無意味なのは 「決意を新たにする」 ことだ。

 かつて決意して何か変わっただろうか。

 行動を具体的に変えない限り、決意だけでは何も変わらない。



 (大前アンドアソシエーツ代表 大前研一さんという方の言葉)


あまりに面白くて 大笑いしてしまった。

自分が何度も無意味な 【決意】 をした覚えがあるからだ。

特に若い頃は、もう、思い出したら恥ずかしいくらい、決意した。

その決意の瞬間には、涙を伴うほどの決意も何度もあった。

しかし、確かに、何も変わらなかった。

あんなに真剣に決意したことでさえ、守らない自分は、

ダメな男だと思うことも 度々あった。

しかし、決意は無意味だったんだね。

それにしても、色々決意したな〜。

受験勉強、マジメに学校へ行く、仕事、音楽、ダイエット、

英会話、貯金・・・・

あ、一つだけ、達成したものがある。

禁煙。

でも、これも、何十回も失敗 (決意) しての果てに成功した。

やめられなかった頃は、

(もし、タバコをやめることができたら、すごいことだ) と

思っていた。

禁煙した自分は、きっと すごい人間だと。

しかし、吸わなくなってみたら、全然すごくない。

がっかりするほど、すごくなかった。

ただ、タバコを吸わない、(タバコを吸っていた頃と同じ ) 自分が

いただけだった。

そして、禁煙に成功したのは、その時の決意が それまでのものより

固かったわけでは ない。

ただ、吸わなかっただけなんだ。





2009.8.12

スーパーギターバトル

昨日は、四谷のポコタンへ 「スーパーギターバトル」 を

聴きに行ってきた。

出演は、宮之上貴昭、太田雄二、萩原康介 3名のギタリスト。

宮之上ギター道場の 師匠と師範代2名の セッションだ。

お客さんは、9割以上が男。

たぶん、半分くらいは道場生。

3人いるとデュオ以上に、それぞれの個性がはっきり分かり、

面白かったし、ジャズギターの魅力満載のライヴだった。


途中、道場生の期待の星、17歳のM君が、1曲参加。

宮之上師匠とのデュオ 『Day by Day』。

まあ、堂々たる演奏。

ギター始めて2〜3年なんだろうけど、スゴイです。

M君のお父さんも道場生なのだが、なんでも

M君が習い始めて、2ヶ月でぬかれたとか。

これからが楽しみなギタリスト。





2009.8.12

フィッシュストーリー

約2ヶ月ぶり、久しぶりの映画。

昨年観た 『アヒルと鴨のコインロッカー』 が良かったが、

同じ伊坂幸太郎原作、中村義洋監督の作品。

どちらかというと、『アヒルと〜』 の方が、良かったが、今作も悪くはない。

好き嫌いは分かれるだろうけど、なんだか散漫なのにまとまっている、

中途半端かというとそうでもない、ナンセンスなのに真剣、という感じ。

感動的ではないし、大笑いもないが、独特な世界で、

観終わって人に説明するのが難しいストーリー。

途中、「ベストキッド」 のパロディ(?) もあり、知ってる人だけ

ニヤッとさせられるシーンも。

もしかしたら、私の知らない色んな映画のパロディやパクリが

散りばめられていたのかも。

伊藤淳史がロックバンドのベース奏者なのだが、

これが結構サマになってたし、ヴォーカル役の高良健吾は、

本当にどこかのバンドのヴォーカルかと思うほどだったし、

やっぱり、役者ってすごいな。

森山未來、濱田岳も良い。

その他、多部未華子、大森南朋、石丸謙二郎 など出演。


★★★☆☆





2009.8.14

坂の上の雲

読み終えた。

全8巻。

昨年10月に読み始めて、10ヶ月もかかってしまった。

明治維新から、日露戦争を舞台にした小説なのだが

途中、間があいて、(このままでは挫折してしまう) と

思ったこと数回。

違う本に手を出してしまったことも数回。

こんなに時間がかかってしまったのは、

小説と言っても、著者は、史実に忠実に日露戦争のことを

伝えようとしているので、あまりにも戦闘シーンが多く、

大勢の人達が死んでいくのがつらいのと

またそれが無意味な戦闘が多く、読むのがしんどかったためだ。

なので戦闘シーンが続くと読むペースが落ちた。

特に陸軍の戦闘。

8巻に入って、日本海大海戦はサクサクと読み進めたのは、

もうすぐ戦争も (この本も) 終わりと思えたからかもしれない。

読み終えて、たくさん思うことがあるが、思いつくままに書いてみたい。


司馬遼太郎はこの作品を書くのに、調査に5年、新聞に

連載しながら、書き終えるのに約5年費やしたという。

ちょうど、今の私の年齢 (47歳) の時、書いていたのだ。

その間、ほとんど人とも会わず、彼は40代をこの作品に

捧げたようだ。

ちょっと想像を絶する調査の作業。

昔、高校の先生が、

「本は一行書くのに、10冊読まなければならない」 と

言っていたが、まさに気の遠くなるような作業だったろう。

「明治維新」 「日露戦争」 「バルチック艦隊」 「日本海大海戦」 など、

言葉だけしか知らないことばかりだったが、

なぜ、日本がロシアを相手に戦争をしなければならなかったのか、

とても勝ち目のない大国相手にどうして勝つことができたのか、

よく分かった。

そして、その勝利がその後の昭和のおかしな時代をつくり上げる

大きな要因になったであろうことも。

日露戦争後の日本について、あとがきに、こんな文章がある。

 むしろ勝利を絶対化し、日本軍の神秘的強さを信仰するようになり、
 その部分において民族的に痴呆化した。日露戦争を境として
 日本人の国民的理性が大きく後退して狂躁の昭和期に入る。
 やがて国家と国民が狂いだして太平洋戦争をやってのけて
 敗北するのは、日露戦争後わずか四十年のちのことである。
 敗戦が国民に理性をあたえ、勝利が国民を狂気にするとすれば、
 長い民族の歴史からみれば、戦争の勝敗などというものは
 まことに不可思議なものである。



日露戦争。

それにしても、よくやったし、よく勝ったもんだ。

あの時、負けていたら、おそらく日本はロシアの属国になり、

今とは違う歴史になっていただろう。

勝因は、当事国の軍隊、司令官の違いだけでなく、

国際世論が弱小日本国の味方だった (というより

ロシアが嫌われていた) とか、いくつかあるのだけど、

決定的に違うのは、闘う背景だ。

ロシアは、皇帝の軍隊、日本は国家の存亡を賭けた国民の軍隊。

(その後、日本軍は天皇の軍隊へと変わっていくことになるが。)

日本は、負けると国が滅びるのだ。

皇帝の私的欲望のための侵略戦争とは、命の賭け方が違う。

そしてそれは、作戦と司令官のあり方に如実に表されている。

読んでいて、ロシアの司令官の無能さに驚かされると同時に

そのために闘うロシア兵が気の毒になった。

(日本も陸軍にちょっと問題があったけど、触れると長くなるので

やめておく。)

総じて、明治の人達の心意気、勇気、愛国心、そういうものが

誇りに感じられる。

今、「愛国心」 と書くと何やら余計な要素が混じりそうだが、

江戸時代、藩はあっても日本という国など庶民にその概念さえ

存在しなかったのが、維新とともに 「国」 になった。

それまで、百姓の島だったのに欧米と同じように、軍隊を持ち、

国家となった、その国への思いである。

ひとつ間違ったら、欧米諸国の植民地にされかねなかった時代を

必死で日本という国を守りあげた、その思いのことだ。


そして、もうひとつ素晴らしいのは武士道精神。

何ヶ所か、武士道精神が描かれた箇所があるが、そのひとつ。

終戦後、日本海軍の司令官、東郷平八郎が、負傷し捕虜になった

ロシア海軍のロジェストウェンスキー提督を見舞う。

 「閣下」
 と、東郷はひくい声で語りかけた。
 「はるばるロシアの遠いところから回航して来られましたのに、
 武運は閣下に利あらず、ご奮闘の甲斐なく、非常な重傷を
 負われました。今日ここでお会い申すことについて心から
 ご同情つかまつります。われら武人はもとより祖国のために
 生命を賭けますが、私怨などあるべきはずがありませぬ。
 ねがわくは十二分にご療養くだされ、一日もはやく
 ご全癒くださることを祈ります。
 なにかご希望のことがございましたらご遠慮なく申し出られよ。
 できるかぎりのご便宜をはかります」
 東郷の誠意が山本から通訳される前にロジェストウェンスキーに
 通じたらしく、かれは目に涙をにじませ、
 「私は閣下のごとき人に敗れたことで、わずかにみずからを
 慰めます」
 と答えた。
 かれは戦闘概況をロシア皇帝に伝奏したいがその便宜を
 はかってもらえまいか、と東郷に頼んだ。
 東郷にはそれを許可する権限はなかったがすぐさま承諾した。



最後に、終戦後、連合艦隊の解散式で東郷が読み上げた

「連合艦隊解散ノ辞」 の一部が印象に残ったので紹介する。

これは、今作の重要な登場人物でもある 秋山真之が作った

有名な文らしい。

 神明はただ平素の鍛錬に力(つと)め戦はずしてすでに勝てる者に
 勝利の栄冠を授くると同時に、一勝に満足して治平に安(やすん)ずる
 者よりただちにこれをうばふ。
 古人曰く、勝つて兜の緒を締めよ、と


これって、ふだんの生活にも当てはまるよね。


「坂の上の雲」、11月から NHK でドラマ化されるので観てみたい。

なんと3年がかりで放送するようだ。





2009.8.14

ゴーギャン

国立近代美術館へ 『ゴーギャン展』 を観に行ってきた。

以前、『ゴッホ展』 に同美術館へ行った時、行列がすごくて、

確か待ち時間が1時間以上だったので、並んで観るほど時間がなく

あきらめて帰ったことがあるのだが、今日はそこそこ混んでいたものの

『ゴッホ展』 ほどではなかった。


ゴーギャンは、1848年生まれで、結婚もし子供にも恵まれ

普通の人生を送っていた人のようだが、34歳の時に

脱サラをして、画家になった人だ。

今回の 『ゴーギャン展』 では、53作品が展示されていたが、

私は、彼のタヒチ関連の絵ではなく、

彼が画家を本気で目指した、1982〜83年に描かれた

「オスニー村の入口」 という作品が一番良かった。
  ↓


この画像では分からないけど、めちゃくちゃ力強い作品。


代表作といわれる 「我々はどこから来たのか 我々は何者か

我々はどこへ行くのか」 含め、どうもタヒチの絵は、

私には、太陽とか生命力とかそういうものより、

重苦しく、暗い印象だった。

その 「我々はどこから来たのか〜」 にしても多分に哲学的メッセージが

込められているようだが、それも小難しい感じがした。

今回、音声ガイドを使って観てまわったのだが、

あれは、作品の理解を深めるためには役に立つが、

何もないところからその作品を鑑賞するには、

大いに邪魔になる、と思った。

例えば、「我々はどこから来たのか〜」 に白い鳥が

描かれているのだが、音声ガイドで、

「この奇妙な白い鳥は、言葉がいかに無力なものであるかということを

暗示しています」 とか言われてしまうと、もう、そういうことになってしまい、

自分の感性で絵を感じることができなくなるのだ。

たぶん、私はその白い鳥を見ても、(なんでここに鳥を書いたんやろ?)

ぐらいにしか思わないだろうが、正解のような解説を聞くよりは、

その方が良いだろう。

そして、さんざん自分自身で感じた後に、解説や音声ガイドを

使うのが正しい見方のような気がした。

そういう風に味わうには、53作品は多すぎるけどね。

いずれにしろ、100年以上前の絵が異国の地で

こんなに多くの人に愛されているのは、すごいことだな。


「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」 の
禁断の実をとるポーズで撮影。

  ↓





レイチェルの結婚

家族の崩壊と再生を描いた作品は多いが、

これは再生の映画ではない。

一部に、「家族の再生」 と書かれているが

どこが再生したのか私には分からない。

集まると、もめごとが露出し、結局、みんなバラバラに

なっていくしかない、そんな家族の難しさを描いた作品のように

感じた。

もちろん、崩壊には悲劇的な原因があった。

その悲劇を誰もが乗り越えられずにいるところが、

つらく悲しいところだ。

主演のアン・ハサウェイが 痛々しく美しい。


★★★☆☆





2009.8.16

海のエジプト展

昨日、パシフィコ横浜で開催されている

「海のエジプト展」 へ行ってきた。

特に興味があったわけではないのだが、チケットを頂いたので

行ってみることに。

朝10時過ぎに会場に着いたのだが、当日券売り場には、

100人ぐらいの行列ができていて、展示会場内も混んでいた。

お盆休みの土曜日だからだろうか、

夏休み中は毎日混んでいるのだろうか。

なんと当日券は、2300円もすることに、びっくり。

海底に沈んでいた 古代都市アレクサンドリア の遺跡から

引き上げられた石像や石碑など約490点の展示。

これは、考古学や歴史好きにはたまらない展示会だろうが、

残念ながら私は、「へぇ〜」 という程度で、あまり感動とかなかった。

ただ、そんなに栄えていた都市が海底に沈んでしまうということに

人の世の栄枯盛衰を感じずにはいられない。

東京の2000年後はどうなっているのだろうか。

石で作ったもの以外は何も残ってないよね。





アマルフィ 女神の報酬

織田裕二が、イタリアを舞台に外交官を演じるサスペンス映画。

評価は、賛否に別れ、思ったほど高くないのだが、

私は、面白かった。

まず、織田裕二が、カッコよい。

ええ男になったなぁ、という感じだ。

そして、イタリアの風景が素晴らしい。

特にタイトルにもなっている アマルフィ は、ユネスコの世界遺産にも

登録されているような美しい街、海岸で、この映画を観て、

訪れる人の数も増えるんじゃないだろうか。

アマルフィの街を空から撮影しているシーンがあるが、

これは、映画館の大画面で観たい。


キャストも豪華。

ちょっと豪華すぎて、もったいないというか、余計に感じるほど。

福山雅治とか、要らないんじゃないのって思ってしまった。

まあ、テレビ局の50周年記念なので、豪華にしなければ

ならない事情もあるのでしょう。

ストーリーは、適度にドキドキで、犯人が分かってからも、

動機が分からず、その辺の解き方は上手いと思った。

ただその誘拐の動機が、よく考えると、どうなんだろう?と

思えることなど細かいことを言えば、不満は多少あるのだが、

全体としては、面白いと思う。

ぜひ、第2弾も観てみたい。


★★★★☆





2009.8.17

臭い?

先日、渋谷にいる時、便意をもよおし、

慌てて東急百貨店に駆け込んだ。

最初に入った階のトイレは使用中で、その上の階に走り、

そこもまた使用中でその上の階は、女性用だけで、

という風で、私のお腹は、かなりヤバイ状態になったのだが、

ようやく空いていた個室に飛び込んだ。

ほのかに前の人の残り香が、あったがそんなことは言っていられない。

“ギリギリ セーフ”って感じで、

用を足してドアを開けると、おじさんが待っていた。

私が出ると同時におじさんは、その個室に入った。

そしてドア閉めながら、つぶやいた。

「しょうがない・・・」





2009.8.18

深いところでつながっている話

ずっと前に楽器演奏には運動神経が必要だと書いたことがある。

運動が得意な、道場生 (ギターを習っているクラスメイト) に

「俺は、運動得意だけどギターが上手く弾けないぞ」 と

言われたこともあったが、今もその説は私の中では、ゆるぎない。

楽器演奏には、運動神経が重要なのである。

今日、書くことはそのことと関係あるような、ないような話。

昨日、帰宅途中、iPod で Bobby Broom というギタリストの高速の

『Donna Lee』 を聴きながら、(あ〜こんなに速く弾けない〜) と

思ったとき、ふと小学生の頃のある感覚がよみがえった。

私は、運動が苦手で走るのも遅い子供だった。

だから、運動会の特に徒競走は、大嫌いだった。

なにしろ、いつも ドベタ (ドベ、ビリ、ベッタ、最下位のこと) か、

最高に良くても ドベ2 (最下位から2番目) なのだ。

速いギターを聴いていて、感じたのは、

あの、必死で走っているのに、皆がどんどん前を走って、

自分を引き離していく時の、焦りとやるせなさと自分へのいらだちと

あきらめと恥ずかしさ、それらが入り混じった何とも形容しがたい、

“あの感じ” だったのだ。

そして、走りで、自分の実力以上のスピードが、出ると

足がもつれて転んでしまうように

ギターでも弾けないことを弾こうとすると、指がもつれて、

演奏が転んでしまうので、

演奏と運動は、やっぱり、深いところで、似ているのだった。





2009.8.19

ギターデュオ

今月3度目の太田雄二。

今日は、高円寺の After Hours へ、

太田雄二馬場孝喜 ギターデュオのライブへ行ってきた。

太田さんのギターは、もちろん好きで聴きに行ってるのだが、

今日初めて聴いた、馬場さんがこれまた良かった。

フレイズ、スピード感、バッキング全てにおいて、かなり好きなギターだ。

またひとり、好きなギタリストが増えた。

7:30頃、店に入るとお客としては、1番乗りで、

2人は、リハーサル&打ち合わせ中だった。

ふだん見れない打ち合わせや リハーサルが見れてしまうのも

こういう小さなハコならではだ。

あれだけの打ち合わせから、この本番の演奏が出てくるというのは、

やっぱり、スゴイ。

ほとんど何も決めずに、お互いの音を聴きながら、

あとは時々、目配せで、音楽を 「今」 創りあげていく。

やっぱり、楽しい。

う〜む。

この2ヶ月、ちょっと休憩していたが、そろそろ活動再開したくなってきた。





2009.8.21

練習再開

1ヵ月半ほど、練習らしい練習をしていなかったのだが、

1週間ほど前から、個人練習を始めた。

きょうは、久しぶりに Laguna Moon の練習。

Laguna Moon で、3年前から断続的にチャレンジしているピアソラの

『タンゴの歴史』 という曲がある。

4曲からなる組曲なのだが、あんまりレコーディングしている人も

いなくて、私自身、この曲をやるまで、ピアソラの名前すら

知らなかった。

4曲のうち、「1」 「2」 はなんとか形になってきたけど、

「3」 「4」 はまだまだ、要練習。

Jazz なら、自分流に弾けばよいのだが、これはいわゆる

「書き譜」 というやつで、クラシックみたいに全部譜面が

書いてあるのだ。

といっても、いくつかのレコーディングを聴く限り、

そんなに厳密ではなく、皆、適当に解釈して弾いているみたいだけど、

まあ、難しい曲なのだ。

その、『タンゴの歴史』 に再び手をつけることになった。

今度は、多少アレンジして、レコーディングしようということで。

今日、1年数ヶ月ぶりにその 「1」 「2」 を2人で合わせたのだが、

これが、前回数ヶ月ぶりに合わせたときより、悪くなく、

3年前に一度試しに録音したことがあるのだが、

その頃に比べれば、ずい分上達したな、と自分で感じたのであった。

なので、時々、上手く弾けないことが ストレスになるのも自分のレベルが

上がっている証拠と、ポジティブに考えることにした。





2009.8.23

結 婚

今日は、友人の結婚披露宴に参列してきた。

会場は、横浜のヒルサイドガーデン。

披露宴中、「結婚」 とか 「披露宴」 とかと直接関係ないが、

「魂の進化」 とは、「学び」 のことなのだと

しみじみと思ったのである。


先日、こんな言葉を聞いた。

「結婚するということは、あらたに問題をひとつ抱えこむことだ」

確かに問題は増える。

それでも、人は結婚するのだ。

増える問題よりも与えられる幸福が大きいからね。


末永く、お幸せに。





2009.8.25

フロスト×ニクソン

ちょっと面白そうだな、と思っていた映画 『フロスト×ニクソン』 を

観てきた。

今作は、本年度アカデミー賞に5部門ノミネートされた。

主演男優賞に ニクソン役のフランク・ランジェラ。

まあ、ふてぶてしくて、でも大統領にまでなった人だから、

魅力もあって、口が達者で、哀愁も貫禄もある役を見事に演じていた。

監督賞に ロン・ハワード。

今年の 『天使と悪魔』 も彼の作品だし、

ドキュメンタリー・タッチの映画としては、『アポロ13』 も彼の作品。

今作も、実際にあった話をベースにしている。

ウォーターゲート事件で、大統領を辞任したニクソンを

トークショーの司会者デビッド・フロストが単独インタビューする。

ニクソンは、政界復帰への足掛かりにする目的で、

その番組出演依頼を高額なギャラで受ける。

フロストは、このインタビューの成功で全米進出をもくろむ。

しかし、そのためにはニクソンに勝たなければならない。

ニクソンに勝つというのは、彼にウォーターゲート事件の

罪を認めさせることであり、国民への謝罪を引き出すことだ。

作品中も何度かふたりのインタビューをボクシングの試合に

たとえているが、まさに真剣勝負なのだ。

(1977年に米国で放送されたこの番組は、4,500万人の米国民を

くぎ付けにし、アメリカで史上最高の視聴率をはじき出し、

その記録は、今も破られていないらしい。)

手に汗にぎる、というとちょっと大げさだが、

インタビューの後半は、ドキドキさせられた。

お互いの心理かけひきも見所。

自国の汚点をこのようなエンターテイメントに出来るアメリカは好きだな。


★★★★☆





2009.8.25

妻の油断

「最近は、奥さんの面白い話ないの?」 とたまに聞かれる。

リクエストにお答えして、

最近の彼女の不思議発言をまとめてみよう。


(コンピューターを指差し) 「ゴーストバスターやって」
     ↓
「ウィルスバスターを更新してください」 という意味です。


「車のエンタープライズで・・・」
     ↓
「高速道路のサービスエリア」 のことです。


「コーヒー飲むと眠たくなるから」
     ↓
もちろん 「眠れなくなる」 という意味です。


家を出かける際、玄関先で 「これ閉じて」
     ↓
「カギをかけてください」 と言っています。


TVでクイズ番組を観ながら 「これは、めんどくさい」
     ↓
「これは、難しい」 という意味です。


私の会社に電話をしてきて 「今どこにいるの?」
     ↓
会社におるわい!


まあ、こんな風です。

基本的に楽しいのですが、時々、イライラします。

彼女が、社会でまともに仕事が出来ているのか、

人様に迷惑をかけていないか、心配です。

でも、本人が言うには、私といる時だけ、「油断している」 らしいです。





2009.8.26

意志の勝利

1934年に製作されたナチ党の全国党大会記録映画、

『意志の勝利』 を観て来た。

白黒モノラルの記録映画で、ナチ党のプロバガンダに使われ、

ドイツでは、いまだに一般上映は禁止されているという問題作だ。

渋谷にある座席数100席ほどの小さな映画館 (シアターN) で、

マニアックに上映されている。

週末に観て来た人に、「混んでるよ」 と聞いていたが、

今日の21:10からの回は、満席で立ち見も売り切れで、

入れずに断られている人が、結構いたようだ。

私は、以前この映画館で、満席で入れなかった覚えがあるので

今日は、早めに行って整理券を入手した。

19時前に行ったら、すでに整理番号が、40番だった。

しかし、残念ながら、今日は 「睡魔」 の日で、ほとんど、

意識が朦朧としていて、映画の感想は、書けない。

起きて観ようと必死になって、がんばるのだが、座席にいては、

身体を大きく動かすことも出来ず、眠気を取る術がない。

タイトルとは、裏腹に 「意志の敗北」 に終わったのだった。

そんなしゃれはさておき、私が驚いたのは この映画の人気だ。

週末に観て来た人に 「面白かったよ」 と、聞かされるまで、

この作品のことを知らなかったのだが、小さなシアターとはいえ、

満席立ち見である。

今日は水曜日で1000円の日だったから、特別混んでいたということも

あるかも知れないけど、あの調子じゃ、結構毎日混んでそうだ。

一体、どんな人が観に来るのだろうと思うが、いたって普通の人々に見えた。

マニアの間では、その映像美や編集に映画としての人気があり、

なんでも、コッポラ監督は本作に感銘を受け、わざわざ監督の

リーフェンシュタールのもとを訪れて、「編集」について教授を請うたという。

それぐらい、映画としては、完成されているらしい。(よく分からんけど)

それが、ナチ党のプロパガンダだということが、悲劇だが。





2009.8.28

CHRISTIAN McBRIDE & INSIDE STRAIGHT

昨日は、クリスチャン・マクブライド & インサイド・ストレートの

ライヴを観にCOTTON CLUBへ。

これまた、今月は誕生日月ということで、ご招待。(ラッキー!)

いやぁ〜最高だった。

今年のベスト3に入るライヴ。

クリスチャン・マクブライドだけが、良いのではなく、

バンド全員が素晴らしい。

素晴らしすぎて、何度もウルウルしてしまった。

まるで、自分のJAZZへの理解が深まったのではないか、と

思ってしまうほど、JAZZの素晴らしさを感じたライヴだった。

あと、どういうわけだか、クリスチャンとは友達になりたい、と

思った。

ライヴを観に行って、あんまり、そんなこと思ったことないのに。

メンバー
Christian McBride(b)
Peter Martin(p)
Tim Green(sax)
Warren Wolf(vib)
Carl Allen(ds)




初体験

今日は、ここのところ、数ヶ月に一度集まっては飲んでいる

中間達の集い。

なんと、大井競馬場集合。

競馬場に行ったのもはもちろん、馬券を買ったのも初めて。

ビギナーズ・ラックを期待したけど、残念ながらダメだった。

結構 興奮したし、「もう1レース!」 っていう気持ちも

すごく良く分かった。

これは、やばい。





2009.8.30

リー・リトナー ギター・セミナー

山野楽器 銀座本店、イベント会場で開催された

リー・リトナーのギターセミナーへ行ってきた。

これは、ヤマハのナイロンストリングス・ギターの新製品、

『NXシリーズ』 の発表も兼ねたセミナーで、大阪、京都、名古屋、

東京3ヶ所で行われ、今日がその最終日だった。

約1時間40分のセミナーの内容は、リーによるその新製品の紹介、

ソロギターのデモ演奏が合計3曲、会場からギタリストをあげてのセミナーと

セッション、質疑応答、そして、スペシャルゲストに渡辺香津美を

迎えてのセッション2曲、と盛りだくさんで楽しめた。

特に渡辺香津美の登場は、今日だけのサプライズ・ゲストのようで

ラッキーだった。

これで、2500円は、大満足!

2人が弾いたのは、NCX2000という¥399,000のモデルで、

ライン出力とは、思えないほどナチュラルな音で、特にフォルテシモで

弾いてもギターがしんどそうでないあたりが、かなり魅力に感じた。

あれで、ナット幅が45〜48ミリぐらいなら、即買ってしまいそうだ。

(ナット幅は52ミリ。)

しかも今日は、10万円引きだった。

でも、とりあえず、今日は冷静に帰ってきた。

香津美とのセッションは、2人の個性が対照的でとても興味深かった。

もしかなうなら、この2人でデュオのライヴをやって欲しい。

絶対 観に行くよ。







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