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 つつみしんやのひとりごと 
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不思議な妻

告白と笑える話
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Camera & Photo
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BOOK 1 2 3 4

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音楽活動とギター
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落語  13-14  15
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写真展「僥倖」2022
100km WALK 2023

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2024.3.15

川瀬巴水
旅と郷愁の風景


先月、妻の仕事に付き合って香川県高松に行った。
香川県は、人生初だった。
私の楽しみは、旅先でおいしいものを食べること。
香川県のうどんは旨いというのは聞いていたけど、
確かに旨かったね。
2店舗で食べたけど、両方ともおいしかった。

もう一つの旅の楽しみは、写真撮影。
普段は撮れないような被写体、場面に出会うことは、
旅の醍醐味でもある。

最近は、それに加えて現地の美術館も
チェックすることもある。
高松には、高松市美術館と
県立ミュージアムのふたつの美術館がある。
調べてみると、私が行った日は、高松市美術館で、
開館35周年記念特別展として、
なんと「川瀬巴水 旅と郷愁の風景」が開催中だった。

その展覧会は、どうしても観たくて昨年9月に
会社を休んで日帰りで、石川県立美術館まで
観に行った展覧会だ。
同じ展覧会が、ちょうど高松で開催中だったんだ。
こんなラッキーもあるんだ。
僥倖ですな。

で、二度目の鑑賞となる展覧会を楽しんだ。
やっぱり好きだな、川瀬巴水。

先日、インスタに関するエントリーで、
高松で撮った この写真をここにもアップした。



これを撮った日の昼間に、
川瀬の『馬込の月』を観たんだ。



で、思わずシャッターを切ったんだ。
やはり良い作品をたくさん観ること、
先人の作品に触れ、影響を受けることは、
インスピレーションの源になるんだな。


[ 関連エントリー ]
2023.9.28 川瀬巴水 旅と郷愁の風景





2024.3.14

ゴジラ -1.0



私は、ゴジラ、ガメラ、ウルトラマンで育った世代。
だけど、1998年のハリウッド版も、
2014年のハリウッド版も2016年の『シン・ゴジラ』も
劇場で観たんだけど、それほど面白いと思えなくて、
(もうこういうのは卒業だなぁ)と、
自分が歳を取ったことを痛感していた。

『シン・ゴジラ』は、庵野秀明監督だったけど、
現在公開中の『ゴジラ-1.0』は、 VFX の素晴らしい
山崎貴監督なので、観ようかどうしようかと思っていたら、
なんと邦画・アジア映画史上初のアカデミー賞、
視覚効果賞を受賞した。
ハリウッドの作品とは、予算が全く違うので、
これは本当に快挙なんだ。
世界に誇る日本のVFX映画、これは観ておかなきゃと思った。
本作11月3日公開だから、もう4ヵ月以上やってるんだな。

さて、映画の感想はというと、
まさかゴジラを観て泣くとは思っていなかったけど、
泣いてしまったよ。
ストーリーは、ベタベタなんだけどね。

単なる娯楽映画ではなく、社会批判や反戦の
メッセージもしっかりあった。
VFXは、さすが。
大迫力だったよ。
あえて苦言を呈するなら、一部ゴジラに投げられる
列車や船がちょいちゃちいなと感じたシーンも
あったけれど、総じて素晴らしいと思った。

以下はネタバレ含む。
後半、これはもしかして「アルマゲドン終わり」かと思った。
主人公が、自ら犠牲になりゴジラに爆弾ごと
突っ込むという結末が見えだしたのだ。
主人公の敷島(神木隆之介)は、
戦争中、特攻隊員として出撃したにもかかわらず、
死にたくなくて、逃げた過去を持つ。
だから、その落とし前を付けるために
敷島は死を覚悟して、飛行機の乗るのだが、
最後は、違う展開になり命を落とさずに済む。
これに対し、「彼は死ぬべきだった」という意見が
あると聞いて、私は哀しいと同時に憤りを感じた。
それは、まるで特攻を肯定し、美化する危険な
思考にほかならないからだ。
おそらくは、そんなに深く考えもしないでの
発言だろうと思いたいが、私にすれば、
特攻の肯定も許しがたいし、
映画として「アルマゲドン終わり」も勘弁してほしい。

VFX は素晴らしいし、概ね面白かったのだけど、
一部、突っ込み所もなくななかった。
戦時中、敷島がゴジラを戦闘機の機銃で
撃たなかったため、飛行場の整備兵が
死んでしまったように描かれているのだけど、
20ミリの機銃なんて、ゴジラには全く
歯が立たないことはすぐに分かる。
つまり整備兵の死の責任は、
敷島にはないと思うのだ。
なのに、いつまでもそのことを引きずっているのが
解せなかった。
あと、ゴジラに追われて、横に逃げれば良いのに
皆 真っすぐ縦に逃げていたりとかね。

それから、神木隆之介には私だけかもしれないけど
どうしても、軽いイメージがあり、
この主人公の戦争の苦悩を引きずるシリアスな役に
合ってないような気がした。
もちろん、彼は本気で演じていたんだろうけど、
やはりTVCMで、繰り返し見せられる印象は、
役者には不利で気の毒だと思った。
そのイメージをぬぐい切れない、観客にとってもマイナスだな。

映画は、お決まりのように続編があるかのような
終わり方をする。
本作がヒットすれば、続編もあるのかも知れない。

タイトルの「-1.0」の意味が分からなかったが、
「戦後、無(ゼロ)になった日本へ追い打ちを
かけるように現れたゴジラがこの国を負(マイナス)に
叩き落とす」という意味があるらしい。

もうひとつ、ゴジラのフォルムは昔の方が好きだ。
なんだか首が短くなったような気がする。


★★★★☆





2024.3.12

エリック・カルメン
Eric Carmen


エリック・カルメンが死去した。
享年74歳。

エリック・カルメンといえば、
『All By Myself』が思い浮かぶ。
というか、その曲ぐらいしか私は知らないんだ。
私にとってのエリック・カルメンは、
例えばニルソンの『Without You』や、
10cc の『I'm Not in Love』のように、
他の曲は知らないけど、強烈な1曲が
あるタイプのひとりなんだ。

『All By Myself』は、多くのシンガーに
カバーされてきた。
有名どころでは、セリーヌ・ディオンや
マライア・キャリーも唄ってた。

リフレインが哀しく切ない。

All by myself(ずっとひとり)
Don’t wanna be(そんなんイヤや)
All by myself(全部ひとり)
Anymore(もういややねん)


ここに書いていなかったけど、1月には、
マリーナ・ショウ(ジャズ・シンガー/享年81歳)、
ディーン・ブラウン(ギタリスト/享年68歳)も
逝ってしまった。
今月10日には、T.M.スティーヴンス
(ベーシスト/享年72歳)も。
この3人は、ナマでも観たことのある人達だった。

日本国内では今年に入って、
歌手の冠二郎(享年79歳)、
写真家の篠山紀信(享年83歳)、
女優の山本陽子(享年81歳)、
指揮者の小澤征爾(享年88歳)、
そして、最近では漫画家の
鳥山明(享年68歳)が亡くなった。

私は、死は忌み嫌うものではないと
思っているけど、人がいなくなることは、
さびしく哀しい。
そして、ますます、年と共に死がリアルに
なってきている。
年を取るとは、こういうことなんだな。

合掌。





2024.3.11

500日突破!

一昨年10月に毎日インスタに写真を
アップすることを始めた。
今のところ、1日も欠かさず500日を過ぎた。
今日で503日目だった。

当初は、一年間と思って始めたのだけど、
意外に簡単に習慣になり
アップするのも面倒ではなく、
ネタ探しも楽しいのが 500日続いた背景だと思う。

始めた動機は、被写体を観る目を養うためだった。
500日やってきて養われたかどうかは、
自分では分からないけど、
構図や何をどう撮るかについてのアイディアは、
多少は成長があるのではないかと思う。

何よりの驚きは、簡単に習慣化できたことと、
月日の経つ速さだな。
「もう500日も経ったのか」という感じなんだ。
1日1枚の日もあるけど、ほとんどは
数枚ずつ 組写真風にしてアップしているので
今日までの総枚数は、1,924枚に上る。
なんだか止めるタイミングが分からないのだけど、
ここまで来たら1,000日を目指そうかね。

最近のお気に入りを数枚。



昨年11月、ニューヨークで自由の女神を
撮ったらピンぼけだったのだけど、
それが逆にいい感じだった。
言われないと「自由の女神」だと分からないのが良いでしょ。



外国のようだけど、東京都品川区内の民家。
「ウェス・アンダーソンすぎる風景展」風だな。



福岡の大濠公園での1枚。
タイトルは「恋人たちの湖」と言いたいのだけど、
これは池でも湖ではなく、元々は博多湾の
入り江だったのを福岡城の外堀に利用したようだ。



先日、香川県高松を訪れた際の1枚。
あえてモノクロにしてみた。



こちらも高松にて。
月を撮ったら、ピンぼけだったけど、
これまた淡い感じが良い。



同じ日の月。
観た瞬間、川瀬巴水の版画を連想した。
この写真のみ ミラーレスで撮影。
その他は、iPhone で撮影です。


インスタはこちら





2024.3.9

私たちは警視庁です

こんなメールが来た。
(メール全文)
------------------------
警察庁について
私たちは警視庁です。
あなたのお子様は窃盗容疑で逮捕され、
被害者に215万円の賠償金を支払う必要があります。
至急下記口座にお振込下さい。
1:
金融機関:みずほ銀行
金融機関コード:0001
支店名:小舟町支店
支店番号:105
口座番号:普通XXXXXXX
口座名義:カ)カントウフドウサンカンリ

東京都千代田区霞ヶ関X-X-X XXX-XXXX
「#9110」
03-3581-XXXX(代表)
------------------------

口座番号、住所の番地、電話番号は
念のため、伏せておく。
件名は「警察庁について」、
差出人は「警察庁 <Z-・・・・@uber.com>」。
アドレスも伏せておこう。

一体、このメールを何万通送ったら、
だまされる人がいるんだろうか、と思う。
しかし、警視庁によると 2023年の特殊詐欺は、
19,033件で この10年間で最多となったそうな。
被害総額は 前年比19%増の441億2千万円だと。

まあ、この警視庁からのメールにだまされる人は、
限りなくゼロだと思うけど。(思いたい)
だって、警察が賠償金支払いを、
しかもメールで言ってくるはずないやんか。
その時点で、普通はわかるやん。
ほんで件名が「警察庁について」ですぜ。
おまけに本文の出だし、
「警察庁について
私たちは警視庁です」
なんやそれ?
どっちやねん。

でもね、これに引っかかるぐらいの人が、
ターゲットなんだと、何かで読んだことがある。
なるほど、そうだろな。
とはいえ、これから私も高齢者、
色んな場面で自分が信用できなくなってきている。
気を付けなきゃな。





2024.3.8

まんがで読破
死に至る病
キュルケゴール作




今年1月に妻の本が出版された。
『超解釈 キルケゴールの教え』というタイトルだ。
キルケゴールは、19世紀にデンマークで
生まれた哲学者。
日本では、「キルケゴール」とも「キュルケゴール」とも
表記されるが、ここでは「キルケゴール」と書くことにする。

キルケゴールの代表的な著書の一冊に
『死に至る病』というものがある。
妻の著書にも出て来るのだが、興味はあっても、
どうも難しそうで読む気になれなかった。

先日、『死に至る病』がまんがになっているのを知った。
2009年の発行で既に絶版のようだった。
中古本を探してみたら、メルカリで良い状態のものを
見つけたので購入してみた。

1時間ほどで読み終えたが、とても分かりやすかった。
そもそもキルケゴールの言う「絶望」は、
私達が普段言う「絶望」とはちょっと意味が違う。
なんとなくは、違うのだろうと思っていたけど
明確な区別は、なかったんだ。
どうやら、私達が普段使う「絶望」は、
「自分(または誰か・何か)に失望している」
状態を指すことが多いように思った。

妻の著書は、キルケゴールが現代にいたら、
相談に対してこう答えるんじゃないか、
という設定で書かれた本で、
キルケゴールの哲学については、
大まかには書いてあるとものの
詳しくは解説されていない。

できれば、キルケゴール本人の著書を
読むのが望ましいが、中々そういう気にも
なれないという人には、このまんがはとても
役立つと感じた。

先日、妻の著書『超解釈 キルケゴールの教え』について、
「本書に出会うことで、
絶望から抜け出られるヒントを得られるような
人々にこそ、読んで欲しいと思うね」
と書いたのだけど、キルケゴールの絶望という
観点からみると、自分が絶望していることに
気づいていない人も多い。
また、絶望していると思っているけど、
それは、(キルケゴールのいう)絶望ではなく
前述の通り、単に自分に失望しているだけ
という場合も多いように思う。
なので、妻の著書を読んで興味を持たれた方で、
いきなりキルケゴールは、敷居が高いと思う人には、
このまんがはお勧めだ。


★★★★☆




ハンバーグが食べたい! #28

ハンバーグとはんばーぐ / 渋谷
★★★★☆


渋谷にある「ハンバーグとはんばーぐ」は、
2種類のソースで、ハンバーグを楽しめるお店だ。
ソースは、10種類ほどあり、
数十通りの組合せが楽しめる。

どういうわけは私が入った時は、
若い女性客ばかりで完全に場違いな
感じだったけど、気にしないことにした。

ハンバーグは、300グラム、
ソースは、デミグラスとガーリックトマト、
ライスは、200グラムをチョイス。



ハンバーグの重さで値段が決まっており、
300グラムは、1,980円(税込)だ。

ハンバーグは、適度な粗挽き感があり、
焼き方は、ややレア目。
注文時に「よく焼き」という選択もあった。
デミグラスは、まあまあ美味しかったけど、
トマトの方はちょっと物足りない感じ。
たぶんチーズとブラックペッパーがあれば良かったと思う。
チーズやペッパーというソースもあるので
次回は試してみたい。





2024.3.7

落下の解剖学
Anatomy of a Fall




映画『落下の解剖学』。
人里離れた山荘で、男が転落死し、
小説家である妻に殺人の容疑がかけられる。
目撃者はおらず、現場にいたのは
視覚障害のある11歳の息子だった。
果たして、彼女は夫殺しなのか。

カンヌでパルムドールを受賞したこともあって、
期待して観たのだけど、ちょっと期待が
過ぎたのか 物足りない感じがした。
2時間半もあるんだけどね。

以下、ネタバレ含む。
私が物足りないと思ったひとつには、
彼女が犯人かも知れない、と
ほとんど思えなかったかも知れない。
本当にどっちか分からなければ、
もう少しサスペンス度が上がったかも知れないと思う。

もちろん、映画では夫の落下シーンの真相は
描かれていないので、事実は分からないと
言えば分からないんだけどね。

私は、彼女を犯人とは思えなかったので、
最後の最後に大どんでん返しが来て
「やられたぁー」ってなるのかと思いながら
(期待しながら)観ていた。
それがなく、判決が出たらそのまま終わったので、
物足りない感じがしたんだと思う。

とは言え、(彼女が無実だとして)あの息子の
証言がなければ、殺人犯に仕立てられたかも
知れないわけだから、裁判というか、
人の解釈・観点って怖いと思うね。
そして、彼女のセリフあるように裁判に
勝ったって、何のご褒美もないんだよな。

主演のサンドラ・ヒュラーも良かったが、
息子役のミロ・マシャド・グラネールも素晴らしい。
そして、犬も。
あの犬は助演賞ものだな。
薬を飲んだシーンは、もう演技じゃないような気がするけど。


★★★★☆


2023年製作/152分/G/フランス
原題:Anatomie d'une chute
劇場公開日:2024年2月23日





コットンテール



日英合作の映画『コットンテール』。
監督は、パトリック・ディキンソン。
出演は、妻を亡くした男にリリー・フランキー、
その妻に木村多江、息子に錦戸亮、
その妻に高梨臨。

リリー・フランキーと木村多江といえば、
2008年の『ぐるりのこと』でも
夫婦役を演じている。
あの映画も良い映画だった覚えがある。

妻を亡くした男と母を亡くした男の
再生の物語というところだが、
妻との間に何があったのかは、
過去の回想シーンで徐々に
明らかにされていく。

残念ながら、ビールに泡があったり、
なかったりとか、細かいところで
気に入らない点がいくつかあったのと、
登場人物の誰にも共感できずじまいだったこと、
そして、妻の最期のシーンのあいまいな描写など、
やや不満な点があった。
50年以上前と同じ景色なんて、
見つけられないと思ったしね。

しかし、妻が認知症になり、
壊れていくシーンは、いたたまれなくて
きつかった。
ちょっとしんどい。
木村多江、上手いんだもん。

あと良かったのは、イギリスの大自然の
美しさね。

タイトルのコットンテールは、
ピーターラビットの妹の名前。


★★★★☆


2023年製作/94分/G/イギリス・日本合作
劇場公開日:2024年3月1日





2024.3.6

渡辺貞夫
Sadao Watanabe AFTER YEARS




昨年12月3日のサントリーホール以来、
3ヶ月ぶりの貞夫さんのライヴ。
会場は、葛飾区のシンフォニーヒルズ、
アイリスホール。
シンフォニーヒルズには、1318席のモーツァルト
ホールと 298席のアイリスホールがある。
ジャズには、アイリスホールぐらいの会場の方が良い。

貞夫さんは、先月91歳になられた。
91歳で(国内とは言え)ツアーをしている
ミュージシャンは、世界でも数えるほどだろう。
貞夫さんのウェブサイトを見ると、
毎月数か所ずつだが、全国を周っている。
一体どうしたら、あんな風な 91歳に
なれるんだろうかと思う。
これだけは、なろうと思ってなれるものでは
ないだろうな。
奇跡の人だと思う。

さて、今日の貞夫さんも 90超えとは
思えぬトーンを放っていた。
時々、思い通りではないのだろうなと思う場面は、
あったけど、それにしてもロングトーンも、
速いフレーズも衰えを知らないかのようだった。

メンバーは、日本人メンバーとしては、
ここのところほぼ固定とも言える
ピアノの小野塚晃さん とドラムの竹村一哲さん。
ベースは、新しいメンバーの三嶋大輝さん。
「三嶋大輝 31歳、私 91歳」と紹介していた。
ついでに「オレ、61歳」

今日は、いつもよりドラムソロが多かったような
気がする。
竹村一哲、良いよなぁ。
彼のドラム、好きだなぁ。

次は5月、新日本フィルとの再演です!


[ MEMBERS ]
渡辺貞夫 (as)
小野塚晃 (p)
三嶋大輝 (b)
竹村一哲 (ds)

[ SETLIST ]
1. Peace
2. Just Friend
3. I Concentrate On You
4. Early Spring
5. Deep In a Dream
6. Tadd's Delight
7. Lopn'
8. Episode
-- 休憩 --
9. Samba Em Preludio(たぶん)
10. Mahna De Carnaval
11. Waiting Song
12. Eu Sei Que Vou Te Amar
13. Passo De Doria
14. One For Jojo
15. I'm a Fool to Want You
16. Chega De Saudade
17. Life Is All Like That
Ec. Carinhoso

@ かつしかシンフォニーヒルズ アイリスホール





2024.3.6

超解釈 キルケゴールの教え
「絶望」を考え抜いた哲学者に学ぶ
「詰んだ」人生から抜け出す方法




今年、1月24日に発売された愚妻の
2冊目の著書。
「愚妻」というのは、「愚かな妻」という意味ではなく、
「愚かな私、の妻」という意味なんだな。
愚かなのは、妻ではなく 私なんだよ。(最近知った)
そんなにへりくだらんでもええやん、
と思うのだけど、初めて使ってみたよ。

デンマークの哲学者、キルケゴールの哲学を
妻が勝手に超解釈して書いた本。
前作『超解釈 サルトルの教え』に続いて、
光文社から出版された。

私は、書店に並ぶより前に、原稿のチェックのため、
2回読み、発売されてからも読んだので、
3回読んだことになる。

4つの種類の「絶望」のストーリーを2つずつ、
計8つのストーリーから構成されており、
どのチャプターから読んでも良いように作られている。

「絶望」についての書なんだけど、
結局「希望」の書になるというのが、
哲学のあるべき姿なのだと思う。

この手の本に限らず書物は、読み手の解釈、
センスによって評価が大きく変わる。
役に立たなかった、つまらなかったと思う人は、
それで仕方ないが、本書に出会うことで、
絶望から抜け出られるヒントを得られるような
人々にこそ、読んで欲しいと思うね。




丸わかり 実家じまい



昨年12月に叔母がなくなり、
叔母の家を売却する必要が出てきた。
私は、一応 不動産業に携わっていたので、
不動産売買には、素人より少しは
知識があると思うが、仕事で関わってきた
物件とは性質が違うので、
どうしたものかと思っていたところに
この本『丸わかり 実家じまい』が
発売された。(1月11日発売)

偶然、本書の編集者である田中さんと
妻の仕事を通じて、知り合いだったこともあり、
読んでみた。

現在日本では、空き家が増え続けている。
にもかかわらず、経済を優先するためか、
新築の家も増え続けている。
東京都内ならまだしも、地方の空き家は、
ひどい場合には売ろうにも値段がつかないほどで、
「不動産」ならず「負動産」と呼ばれているそうな。

本書には、そんな実家をどのように処分するのが
良いか、どんな選択肢があるのかから、
不用品回収業者や不動産仲介業者の選び方、
税金対策まで様々な提案がなされている。

人によって、全ての内容が参考とはならないとは
思うが、実家をどうしようかと思案している人には、
なんらかのヒントが得られるものと思う。


★★★★☆




ぼくたちの家族




友人Hが、最近 映画に目覚めたのか、
私にお勧め映画を訊いてくる。
「〇〇〇はどう?」と LINE に送ると、
その日のうちに「観た」と返事が帰ってくる。
暇か。

で、お勧めする映画は何かと探すのに
この「ひとりごと」に残した感想が
とても役に立つんだな。
でも、なんとなく、内容を覚えている映画も
あるのだけど、★5つを付けていても、
題名を観ても記憶にない映画が多いのには驚く。

2014年に観た映画『ぼくたちの家族』。
観た当時の自分の感想にはこう書かれていた。
「母親 (原田三枝子) の病気 (脳腫瘍)
発覚を機に長男 (妻夫木聡)、
次男 (池松壮亮) と父 (長塚京三) が
力を合わせ、絆を取り戻していくという物語」

しかし、それを読んでも、内容が
全く思い出せなかった。
どんなに感動しても、泣いても、10年後に
内容まで覚えている映画は本当に希少なんだ。
年をとればとるほど、それは際立っていくのだと思った。

さて、あらためて鑑賞した『ぼくたちの家族』。
やはり、泣いてしまった。
家族4人ともハマり役で素晴らしい。
10年前に何に感動したかなんて
全く覚えていないんだけど、
「そんなこと どっちだっていいじゃない」
(原田三枝子のセリフ)と思える作品。


★★★★★


Amazon で鑑賞(400円)

監督 石井裕也
原作 早見和真
脚本 石井裕也
2014年製作/117分/G/日本
劇場公開日:2014年5月24日





2024.3.5

全国ツアー中

もう十年以上、年明けというか1月から
3月あたりにかけて、毎年開催されてきた
「新年創作の会」というイベント(講演会)がある。
この1年をどんな風に生きるか 創作しようと、
妻達が始めた会で、講師は妻だ。

十数年続いていたのだけれど、
今年を最後にすると決まり、
全国各地(合計17回)で開催される運びとなった。
で、私も妻に付いてあちこち飛び回っている。
東京(数回)はもちろん、名古屋、岐阜、博多、
長野、大阪、高松とまるでメジャーアーティストの
全国ツアーのようなのだ。
その合間に、大阪の実家に行ったり、
妻の両親(山形)に会いに行ったりもするので、
この1月2月、2ヶ月間の外泊回数は 18回に上る。
なんと4分の1以上、家で寝ていないことになる。

その「新年創作の会」も、すでに16回がおわり、
残すところあと1回になった。
3月10日が千秋楽なのだが、仙台で開催される。

このツアー、妻は当然仕事なのだが、
私は講演会の合間に、観光したり、
写真を撮ったり、高松では美術館に行ったりと
楽しませて頂いている。

何より、地方に行く楽しみは「食」だね。
博多では、モツ鍋を3日連続で食べたよ。
これが美味かった。
高松では、もちろんうどん。
これも2日連続で食べた。
初めて香川県に行ったんだけど、
うどん、やっぱり美味いんだな。
さて、仙台では何を食べるかな。



手打ちうどん植田(高松)の
肉温玉ぶっかけにいか天とちくわ天





佐野元春&THE COYOTE BAND
今何処 TOUR

2023.9.3 東京国際フォーラム


1980年に佐野元春が登場した時のことは、
はっきり覚えているよ。
毎週、土曜日(だったと思う)深夜に
放送されていたライヴ番組『ファイティング 80's』で
初めて観たんだ。
ギター中心の音楽ばかり好んで聴いていた私には、
ピアノを弾きながらシャウトする彼の姿に、
なんだか、今までにないタイプの人が出てきた、
と新鮮に思った覚えがある。

その佐野元春のライブ Blu-ray と CD が、
明日3月6日に完全生産限定で
2作同時リリースされる。
その発売を記念して、今日、全国7都市の
映画館でこのライブ映像が一夜限りで
プレミア上映された。

私は、20年以上前に一度だけ、
佐野元春のライヴを観たことがある。
渋谷のNHKホールか、渋谷公会堂か
どちらかだったと思う。
当時の彼のバンド「THE HOBO KING BAND」の
ギターが佐橋佳幸さんで、佐橋さんが
私の勤めるバーのお客さんだったことから、
チケットを頂いたんだ。
ちょうどその頃リリースされた『THE BARN』は、
初めて買った佐野元春のアルバム。
彼の音楽は、たくさんは聴いていないんだけど、
このアルバムは結構好きだったな。

話を戻そう。
そのプレミア上映会に行ってきたよ。
東京は抽選に外れて、横浜の桜木町にある
ブルク13という映画館に。

昨年9月3日の東京国際フォーラムに
於けるコンサートのライヴ・フィルム。
ギターは佐橋さんじゃなく、バンドメンバーは、
おそらくは30代から40代ぐらいの若い(?)人たち。
バンド名も「THE HOBO KING BAND」
ではなく、「THE COYOTE BAND」だ。

ライヴはスクリーン越しにも、
もの凄い熱量が伝わってきたよ。
コロナ明け初の本格的なツアーだったのかも知れない。
私が、関係者であっても観客であっても、
このライヴを映像作品として
残したいと思っただろう。

佐野の歌詞は、社会批判や風刺とも
取れるものもあるが、民衆へのメッセージは
あくまでも肯定的だ。

「でもひとつだけ約束して欲しい
キミの魂、無駄にしないでくれ」

「明日がなければ意味がない
怖がるばかりじゃきりがない」

「愛が分母、愛が分母なら Say Yeah」

「だからもう一度あきらめないで
まごころがつかめるその時まで」

「今までのキミは間違いじゃない」

「これからのキミは間違いじゃない」

そんなメッセージに多くのファンが、
支えられてきたことが、今も人気が
衰えないことの要因のひとつだろう。

新しいアルバムからの曲が多かったようで
知っている曲は、3曲ほどしかなかったのに、
「僕達は大瀧詠一も PANTA も清志郎も
坂本龍一もいない世界に生きている。
彼らの新しい音楽を聴けないのは寂しいけど、
僕はまだこうして続いています。
彼らの残してくれたものを忘れないように」
(言葉は、正確ではないと思うけど)と
言って、始めた『サムデイ』で、泣いてしまったよ。



画像は、抽選がはずれた東京国際フォーラムのもの。
でも、そのせいで良い席で観られた可能性も大。



[ MEMBERS ]
佐野元春 & THE COYOTE BAND
Gt, Pf, Vo:佐野元春
Dr:小松シゲル
Gt:深沼元昭, 藤田顕
B:高桑圭
Keys:渡辺シュンスケ

[ 曲目リスト ]
1. さよならメランコリア
2. 銀の月
3. クロエ
4. 植民地の夜
5. 斜陽
6. 冬の雑踏
7. エンタテイメント!
8. 新天地
9. 愛が分母
10. ポーラスタア
11. La Vita e Bella
12. 純恋(すみれ)
13. 詩人の恋
14. エデンの海
15. 君の宙
16. 水のように
17. 大人のくせに
18. 明日の誓い
19. 優しい闇
EC1. 約束の橋
EC2. Sweet16
EC3. サムデイ
EC4. アンジェリーナ





2024.3.4

退職して2ヶ月

昨年12月いっぱいで、18年半勤めた会社を退職した。
私は役員だったし、小さな会社なので定年はなく、
それなりの報酬を頂いていたので、まだまだ
勤めていても良かったのに、自ら辞することにした。

ちょうどコロナ禍に突入した頃から、
色々考えるようになり、今から2年ほど前に
退職を決めた。
当初は、5年ぐらいかけて徐々に
リタイアすることを想定していたのだけど、
一昨年夏、辞めることをボスに相談したら、
早い方が良いということになり、昨年末と期限を切った。

つい数年前までは、ボス(私より14歳年上)が
働いているうちは自分が辞めるなんて
思いもしなかったので、辞めようと思い出した頃は、
自分の心持ちの変化に驚いた。
まあ、一生の愛を誓った夫婦だって、数年で離婚する
わけだから、人間の心なんて無常なんだ。

辞めてからのこの2ヶ月間は、
やめる前に予想していた暮らしではなく、
なんだか時間に追われているような気がしている。
大したことは、していないんだけどね。
考えさせられることも次々と起こるし、
一日の過ぎるスピードの速さに
自分が付いていけなくなっている気さえする。
このまま あっという間に人生は終わるのかも知れない。

生活や普段付き合っている人が変われば、
人は変わるというのを、61年の人生で
何度か経験済みだけど、仕事を辞めてこの2ヶ月、
自分でも不思議なことがある。

今年に入って、この「ひとりごと」の更新が減ったと
お感じの方もいると思う。
1月も2月も5回しか更新していない。
こんなことは、2007年に「ひとりごと」を始めて
16年間で初めてのことだ。

以前は、書くことがなくてもなんとかネタを見つけては、
書いていた時期もあったし、もう16年以上も
続けていると習慣になってしまい、数日更新しないと
気持ち悪いほどだった。
なのに、退職した途端、なんだか書く気が失せたんだ。

年が明けてしばらくは、何かとやることが多くて、
自分でもそのせいにしていたんだけど、
どうもそうではなかったような気がする。
書くネタは結構あるのに、書く気にならなかったんだ。
下書きしただけで、そのままになっているエントリーもある。

今までなら、映画を観たり、落語やライヴに行ったり、
展覧会に行ったりすれば、必ずと言って良いぐらい、
ここにその感想などを書いて来たんだけど、
今年は書いていないのが、いくつもあるんだ。
1月には、桂文枝の傘寿記念落語会、
SOMPO美術館の「ゴッホと静物画」展、
東京都写真美術館の「即興ホンマタカシ」展、
「見るまえに跳べ」展、そして、ピアノ四重奏、
五重奏のクラシック・コンサートなど、いつもなら
必ずここにアップしていたことさえ、書こうとしなかったんだ。

そのほか、1月には妻の2冊の著書
『超解釈 キルケゴールの教え』が発売された。
12月に一度、その本の発売に合わせた、
クラウドファンディングについて触れたことはあったけど、
本については、書こう書こうと思いながら書いていなかった。

16年も習慣のようにしていたことが、こんなにも簡単に
途切れてしまいそうになっていることも、
驚きであると同時に自分についての新発見でもあった。
まさに諸行無常、生々流転なのだな。

そして この数日、ようやく以前のように、
「書きたい」「書こう」と思えるようになって来たんだ。
何かがあっての心境の変化ではなく、なんだか自然に。

勝手な解釈だけど、2ヶ月が過ぎ、ようやく
退職した(以前ではない)自分になって来たような気がしている。

そういう訳で、これからは、ぼちぼち以前のように
アップしていこうと考えている。
書きたいことも溜まっているしね。




落語協会百年興行


先月、鈴本演芸場に足を運び、
改めて寄席の良さを感じた。
1924年に発足した落語協会が、
今年で100年を迎えたその記念興行を
演っているので、再び鈴本演芸場に行ってきた。

百年興行といったって、内容はほとんど普段と同じ。
違うのは、毎日落語協会の幹部が交代で
口上を述べるのと、『百年目』を前後半に分け、
10日間日替わりで、トリの噺家二人が
リレーで口演するという企画。

『百年目』は、結構好きな演目。
硬いと評判の番頭さんが、隠れて
遊んでいるところをお店(たな)の旦那に
見つかってしまうというストーリー。
旦那の素晴らしさに、噺家によっては、
泣かされてしまうこともあるよ。

今日は、三三とさん遊のリレーで、
それぞれの個性が際立つのも見所だった。

他には、先月初めて観て「また観たい」と
書いた五明樓玉の輔も出演していたのが
嬉しかったね。
初めて聴いた噺で、演目名が分からない。
古典風なんだけど、もしかしたら新作だろうか。
あと、鈴々舎美馬。
最近二つ目になったらしいけど、
かわいらしい女性で現代的な新作。
若い女性ならではの噺。
今後も期待できる噺家だと思った。

とにかく今日は、みんな良かったね。
正蔵の落語「おすわどん」も口上も。
さん喬師匠の「締め込み」も。
寄席はいいね。


[ 出演 / 演目 ]
入船亭扇橋 「高砂や」
翁家社中 <太神楽曲芸>
五明樓玉の輔 「?」
三遊亭白鳥 「ナースコール」
鈴々舎美馬 「アカの他人」?
柳家小菊 <粋曲>
林家正蔵 「おすわどん」
柳家さん喬 「締め込み」
--- 仲入り ---
<口上> 林家正蔵
林家楽一 <紙切り>
柳家三三 「百年目」リレー(前半)
柳家さん遊 「百年目」リレー(後半)

@ 鈴本演芸場





2024.3.3

ハンバーグが食べたい! #27
JRホテルクレメント高松・ヴァン / オリーブ牛バーガー
★★★▲☆


JRホテルクレメント高松1階にあるカフェ
「ヴァン」のオリーブ牛バーガー(1,600円)。



オリーブ牛とは、オリーブ飼料で育てられた
香川県産和牛。
パティは、適度な粗挽き感、歯応えがあり、
牛肉を食べているという満足がある。
ソースは、ややスパイシーで、私の頭部汗腺を刺激する。
この手のバーガーは、ちょっと食べにくいのが難点やな。




カレーはスポーツだ! #71

エビカレー / ガンジー(新宿)
★★★☆☆


新宿3丁目にある「カレーの店 ガンジー」。
15年ぐらい前に一度入った覚えがあるのだけど、
どんなカレーだったか全く記憶になかった。
ビーフにしようか迷ったけど、
エビカレー(1,220円税込)にチーズ
(80円税込)をトッピング。



注文してすぐに出てきた。
オーダーが入ってから、温めたりする店ではないようだ。
チーズは、ルーの中に混ぜてある。
福神漬けがたっぷりなのは嬉しい。
ルーは、刺激的でやや辛め。
エビとマッシュルームは、バターで炒めてあるようだ。
美味しくないわけではないけど、
ちょっと私の好みではなかった。
食後に気付いたけど、15年前に食べて、
美味しいと思っていたら、覚えてるよね。
新宿に行ったら、あのカレー食べようって。






2024.3.1

ボブ・マーリー
ラスト・ライブ・イン・ジャマイカ

レゲエ・サンプラッシュ
REGGAE SUNPLUSH



もう30年以上も前にFMラジオで、
Pink Cloud のベースの加部正義が、
「ボブ・マーリーがロンドン公演に行った時、
飛行機を降りて『こんな寒い所では
演奏できない』と言って帰ったらしい」と
言っているのを聞いた覚えがあるが、
たぶんガセネタだったんだろうな。
ボブ・マーリーの有名なライヴ盤は、
ロンドンのライヴだもん。

さて、今日はボブ・マーリーの映画を観てきた。
タイトルに「ボブ・マーリー ラスト・ライブ・イン・
ジャマイカ」とあったので、てっきりボブ・マーリーの
ライヴ中心のドキュメンタリーだと思っていたら、
109分の上映時間で、ボブのライヴは、
後半の40分ほどだった。
それもそのはず、原題は
「Reggae Sunplush」なんだ。

「Reggae Sunplush」というのは、
1979年7月にジャマイカで開催された
レゲエのフェス。
この映画は、その模様を収録した
ライブ・ドキュメンタリーで、ボブの
ジャマイカでのラスト・ライヴの記録。

私は、レゲエに詳しくないけど、
ロックやポップスを演っていれば、
避けては通れない音楽なので、
少しは知っている。
とはいえ、人生で観に行ったことのある
レゲエのライヴ・コンサートは、1982年に
"Try Jah Love" が大ヒットした「サード・ワールド」だけだ。
もう40年以上前だけど、リズム(ドラム)が
凄かったという覚えがある。
ググってみて初めて知ったけど、
"Try Jah Love" が収録されていたアルバム
『You've Got the Power』は、
なんとスティーヴィー・ワンダーが
プロデュースだったんだな。

話を映画に戻そう。
そのサード・ワールドの他に ピーター・トッシュ、
バーニング・スピアなどが出演。
スクリーンからハッパ(マリファナ)のニオイが
してきそうだった。
マリファナのことを、ジャマイカでは、
ガンジャと呼ぶらしい。

レゲエは、ただのポップ・ミュージックではなく、
その背景には、宗教があり、政治があり、
貧困があり、奴隷制度からの長い歴史がある。
平和ボケ日本人の私には、とてもじゃないが
理解できない深さがある。
そういえば、若い頃『アイ・ショット・ザ・シェリフ』の
歌詞を訳そうとして、意味が分からず
挫折した覚えがあるよ。
『ノー・ウーマン、ノー・クライ』の意味だって、
「女がいなけりゃ涙も出ねえ」かと思いきや
結局、女性に向かって「泣くなよ」と
歌っているんだし、ジャマイカのことや
ジャマイカ英語についても理解がないと、
分からないんだと思う。

でも、そんなディープな背景を全く
知らなかったとしても、あのゆったりした
リズムに身をゆだねていると、
脳内で何かが分泌されて来るのが
分かるんだよな。
ハッパなんてなくても。

ボブのバンド、ザ・ウェイラーズのギターが、
ヤマハのSGだったのは、興味深かった。
もう一人のギターは、ギブソン(レスポール)の
ようだったけど。
ベースも ヤマハ(BB)のように見えた。
もしかしたら、その年の4月に彼らは最初で最後の
来日を果たしているので、その時に買ったか、
もらったのかもな。
ピーター・トッシュは背中に「一番」と
書かれた半纏を来ていたよ。
ボブ以外の多くのミュージシャンが、
汗だくになりながらも、長袖だったのは、
ファッションなのだろうか。
その暑苦しさが、また熱い。

レゲエ・サンプラッシュには出演していないんだけど、
太鼓と歌だけで、「これがレゲエだ」と
演奏する3人組が、エレキギターや
シンセサイザーを使って演奏することを
批判していた。
「彼らのやっているのは、金儲けだ」と。
なんだか印象に残った。

当時のジャマイカの街の様子なども
興味深い。
映画の終わり方が、突然な感じで残念。

ボブは、1981年に病気で他界。
36歳だったんだ。


★★★★☆


上映時間/1時間49分
製作年/1980年
製作国/西ドイツ・ジャマイカ合作




市 子




友人が「観て感想を聞かせて欲しい」と
言っていたので、映画『市子』を観てきた。

哀しい、切ない、やり切れない。
というのが、感想だ。

市子は、3年間一緒に暮らしていた彼氏、
長谷川にプロポーズされる。
そのシーンがとても良い。
そこだけ、もう一度観たいほど良い。
(市子を演じるのは、杉咲花。
2016年『湯を沸かすほどの熱い愛』で、
助演女優賞を受賞。
久しぶりに観たけどやはり大物だ。)

以下、ちょいネタバレ。
市子は、プロポーズを心から喜んでいる
ようだったのに、翌日、長谷川の前から、
何も言わずに姿を消す。
長谷川には、市子の失踪が理解できないんだ。
その秘密が徐々に明かされていくと
いうストーリーなのだけど、その失踪の
背景があまりにもつらく哀しい。
幸せでいたいのに、幸せでいられない、
市子の選択が切ない。

後半、ある事故(事件?)が起こるのだけど、
その意味が全く分からなかった。
何かを見落としたのか、私の想像力不足か。
そこだけが不完全燃焼。
原作を読みたいと思ったんだけど、
原作は、舞台なんだな。

映画は、東大阪や和歌山が舞台。
杉咲花の関西弁があまりにも自然で、
関西出身かと思ったら、東京出身だと。
それだけで、凄いわ。
プロの役者でも関西弁は中々モノに
出来ないよ。


★★★★☆


上映時間 /2時間06分
製作年/2023年
製作国 /日本


(2024.3.3 追記)
「後半、ある事故(事件?)が起こるのだけど、
その意味が全く分からなかった」と書いたけど、
ネットに上がっていたレビューを読んで、
半分ぐらいは意味が分かった。
でも、残り半分はスッキリしない。
原作、小説にならないかな。





2024.2.16

カレーはスポーツだ! #70
モリライス / 敷島珈琲店(岐阜)
★★★▲☆


JR岐阜駅、アクティブG内にある
敷島珈琲店 ベーカリー アンド パティスリーの
モリライス 990円(税込)。



鉄板ナポリタンと生姜カレーが
一度に食べられるという欲張りなメニュー。

ナポリタンは、昔ながらの味付け。
カレーは、さほど辛くは感じないのだけど、
汗の出方がハンパでは なかったので、
私の汗腺を刺激するスパイスが効いているに違いない。
ハンカチがびしょびしょになり、
食後もしばらくは汗が止まらないんだ。
カレー食べての汗かき大会があれば出場するのにな。





2024.2.14

罪と悪



映画『罪と悪』。
監督・脚本は、齊藤勇起。
助監督としてもキャリアはあるものの
監督としては、本作が初のようだ。
出演は、高良健吾、大東駿介、石田卓也、
椎名桔平、ちょい役で佐藤浩市。

高良健吾の底知れぬ何かを感じさせる雰囲気が良い。
あと、中学生役の子役らがとても良い仕事をしている。

ミステリーとヒューマン・ドラマのミックスのような作品で、
展開が読めず、退屈することもなく、
作品に引き込まれたのだけど 結末がどうも釈然としない。
ちょっと後味の悪い終わり方で、
一体どういうことなのかよく分からない。

映画のコピーは
「正義とは、罪とは――本当の悪人は誰か」
となっている。
哲学的な問いかけなのだけど、
この映画の中で「正義」はどれのことなんだろう。
「悪人」は、何人も出てきたよ。
でも「本当の悪人」って何なんだろうな。
「正義」も「悪人」も観客自身で
考えろってことだろうけど。


★★★▲☆


[PG-12]
上映時間:116分
製作:2023年(日本)




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