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 つつみしんやのひとりごと 
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2026.1.25

五十嵐紅トリオ シネマ 2026



このトリオを聴くのは初めて。
何かを見て今日の公演を知り、
興味が湧いてチケットを買ったのだけど、
数ヶ月前のことでなぜ聴きたいと思ったのかも
忘れてしまっていた。
今日になってチケットの「シネマ」という文字を見て、
映画音楽なので興味を持ったんだと思い出した。
それでもまだジャズのピアノトリオかと思っていたから、
私の記憶力はかなり衰えてしまった。
このトリオは、クラシックギター、ヴァイオリン、チェロ。
3人とも音大や芸大卒の演奏家で、
五十嵐紅さんはギタリストだ。

会場は横浜のみなとみらいホール(小ホール)。
初めてだったけど、こういう室内楽を演るのに
ちょうど良いサイズのホール。
驚いたのは、客層。
8割以上が女性だったと思う。
女性に人気のグループだったんだ。

楽曲はこのトリオのためにアレンジされており
今回のプログラムを演るのは、今日が初日とのこと。
技術的に難しいアレンジなのは、聴いていても
分かったけど、五十嵐さんは初めて楽譜を見た時
「絶望した」と言ってたよ。

気になったのは、ヴァイオリンやチェロに比べて
クラシックギターは音量的に弱いこと。
ギターは、弦を一回弾いたらあとは音が減衰していく
撥弦(はつげん)楽器なのに対し、ヴァイオリンや
チェロは弦を弓で擦って音を出す擦弦(さつげん)楽器。
擦弦は弓で擦っている間、音を発し続けるので
当然音量的に強いわけだ。
それに加えて、彼のギターが少し小ぶりなサイズで
あることも関係あるかも知れない。
だからといって、ピックアップを付けたり、
マイクで音を拾ったりすると、きっとコンセプトが
違ってしまうんだろうな。
聴く方も完全なアコースティックである方が
なんとなく贅沢に思ってしまうのは変か。
録音(CD)では、もちろんちゃんとバランスを取ってある。
興味のある方は、YouTubeで検索して欲しいが、
ギターのメロディの後ろで、ストリングスのハーモニーが
鳴っているのは、とても気持ち良い。
弦のふたりをギターで伴奏している演奏も
とてもリッチで重厚で良い。
私も演ってみたいが、なかなかそんなこと
叶わないわな。

本日のプログラムは次の通り。

1. ムーン・リバー(マンシーニ)
2. 組曲「サウンド・オブ・ミュージック」(ロジャース)
3. 戦場のメリークリスマス(坂本隆一)
4. タイタニック(ホーナー)
5. オブリビオン(ピアソラ)
6. リベルタンゴ(ピアソラ)
7. シンドラーのリズム(ウィリアムズ)
8. ハリーポッター(ウィリアムズ)

アンコールは、組曲「サウンド・オブ・ミュージック」から
『My Favorite Things』。
このときは撮影OK。



今日は、やたらと眠い日で、半分以上は
ウトウトしてしまい、勿体ないことをした。


[ MEMBERS ]
五十嵐紅 (Guitar)
倉冨亮太 (Violin)
広田勇樹 (Cello)

@ 横浜みなとみらいホール(小ホール)





2026.1.23

STEPHANE WREMBEL TRIO
A Celebration of the Birthday of Django Reinhardt




「ジプシー・スウィング」といえば、
ジャンゴ・ラインハルト。
(Django Reinhardt / 1910ー1953)
ジプシー・スウィングの創始者と言われる
ベルギーのギタリストだ。
ジャンゴは、1928年 火事で大やけどを負う。
左手の薬指と小指に障害が残り、
二度とギターは弾けないというほどの怪我だった。
しかし、残りの3本指で独自の弾き方を編み出したのだ。
今日1月23日は、そのジャンゴ・ラインハルトの誕生日。

その誕生日にジャンゴを敬愛する、
ステファン・レンベルのライヴを観てきた。
上海、北京を周って、東京で昨日と今日2日間4公演。
このあと韓国、インド。
そして2月はアメリカを周るようだ。

演奏は、ギターふたりとベースのトリオ。
もう一人のギター、Josh Kaye は
完全にリズムギターに徹していた。
ベースの Ari Folman-Cohen は
何かのライヴで見たことがあるような
気がしたけど、思い違いかもしれない。

まず、ステファンがソロ・ギターで
ジャンゴの曲を2曲。
それからトリオの演奏。

ジャンゴの曲はたくさん知らないし、
「ジプシー・スウィング」もそんなに聴いて
いないのだけど、やっぱり、ライヴで聴くと良いなぁ。
マカフェリ・ギターがが欲しくなったもん。(単純です)


ステファンのギター

「ジプシー・スウィング」って、
アメリカのジャズとは全く別もん。
とても哀愁に満ちている。

ジャンゴの曲『Dark Eyes』など以外には
(超有名曲『Minor Swing』は演らず)、
ステファンのオリジナルでウディ・アレンの映画
『ミッドナイト・イン・パリ』の挿入曲として
有名な『Bistro Fada』や、日本の東日本大震災を
題材にした『Tsunami』など。
『Tsunami』は、ジプシー・スウィングではなく、
なんというか哀しみと怒りを抱えた
鎮魂歌のように聞こえた。
この曲の前には「日本来るのが夢でした」というMC。
フランス人なので、割と聞きやすい英語だったけど、
それでも、半分も分かってないな。

昨年リリースされた最新アルバム
『Django New Orleans II:Hors Serie』
収録の『La Javanaise』では
「I’m not a singer」と言いながら、
ええ感じの唄(シャンソン)を聴かせてくれた。
フランス語なので、なおええ味でした。


[ MEMBERS ]
Stephane Wrembel (g)
Josh Kaye (g)
Ari Folman-Cohen (b)

@ Cotton Club
2nd show


[ 関連エントリー ]
2017.12.12 永遠のジャンゴ DJANG






2026.1.20

光る海 吉田博展



木版画は川瀬巴水が好きなのだけど、
川瀬と同時代の画家・版画家、吉田博の
作品を観たくて、熱海のMOA美術館に行って来た。

1876年生まれの吉田博は、23歳の時、
書き溜めた水彩画と1ヶ月分の生活費のみを
持って、アメリカに渡った。
デトロイト美術館などでの展示即売会で、
自分の作品を売って資金を作り、そのまま
ヨーロッパを回って、2年後に帰国したという。
明治時代、渡米するだけでも大変なことで
あっただろうになんと大胆なことか。
吉田は、その後も渡航を繰り返し
海外での暮らしは計7年に及ぶという。

川瀬に比べるとより写実的。
版画の摺りの回数は平均30回で、
多いものでは100回近いという。
摺りを重ねることで、より繊細なニュアンスを
表現することに成功している。

開催中の「光る海 吉田博展」には、
木版画が約70点、展示されていた。
その中で一番感銘を受けたのは
展覧会のテーマにもなったこの作品。



ダイアナ妃が執務室に飾っていたという
「光る海」(1926)。
瀬戸内海を描いたもので、とても版画とは思えない。
海面に反射する太陽に光が美しい。

ダイアナ妃が、もう一枚執務室に飾っていたという
吉田の作品が「猿沢池」(1933)。



摺られてから100年ぐらい経過しているので、
幾分色が落ち着いているのではないか、
元々はもっと鮮やか色だったのではないか、
と素人なりに推測する。

川瀬の作品にも同じものを違う色で摺ったもの
(別摺)があったが、吉田の場合は
それはひとつの特徴のようである。
先の「光る海」と同じ瀬戸内海集には、
異なる時間帯を表現した「帆船」という作品がある。
それは、朝、午前、午後、霧、夕、夜という
6つの作品になっており、それぞれが素晴らしいが
並べて観ると、その表現に唸らされてしまう。

先に「元々はもっと鮮やか色だったのではないか」
と書いたが、壁に大きくプロジェクターで
映し出されるコーナーがあって、大きさの
迫力と色の鮮やかさで、実物よりもその方が
何か伝わってくるものがあったのは、
ちょっと複雑な心境になってしまった。

日本国内だけではなく、
外国を描いた作品も多く展示されていた。
アメリカ、ヨーロッパ、インド、東南アジア、
中国、朝鮮(南北に分かれる前)。
「パルテノン神殿」や「スフィンクス」なんて
作品もあった。
1925年(大正14年)にそんな所を
旅した日本人が一体何人いただろうか。

外国を描いた作品の中ではこの2つが
特に気に入った。

ルガノ町(スイス)1925



ヴェニスの運河(イタリア)1925



ところで、MOA美術館には初めて
訪れたのだが、その規模に驚いた。
温泉地に時々ある、小さな美術館を
勝手にイメージしていたのだ。
入場してから、長い長いエスカレーターで
展示室に昇っていく。
美術館が山に造られているからだ。
入場した途端、そのエスカレーターで
非日常的に連れて行かれる。










MOA美術館の「MOA」は
「Mokichi Okada Association」の略。
岡田茂吉美術文化財団のこと。
岡田茂吉が創立者。





2026.1.16

THE RON CARTER QUARTET



今夜は、ジャズの重鎮、生きる伝説のひとり
ロン・カーターのカルテットを聴いてきた。
ロン・カーターは現在 88歳。
60年代にはマイルスのグループにいたのだから
まさに LIVING LEGEND。

ロン・カーターのライヴは数回観ているのだけど、
今日が今までで一番素晴らしかった。
上質で上品、礼儀正しくジェントル。
円熟というのは、こういうことを言うのだと思った。

1曲目から40分ほどノンストップでメドレーが続いた。
前の曲が完全に終わる前にロンが次の曲を弾き出す。
順番決まっているのか、その場その場で
思いついた曲を始めるのか分からないけど。
曲名が分かるのは、『Seven Steps to Heaven』と
『All Blues』ぐらいなのだが、
他にも聞き覚えのある曲もあった。

特に素晴らしかったのは、ピアノとのデュオによる
『My Funny Valentine』。
出だしはピアノだけで始まり、途中からロンのベースが
入って来るのだけど、まるで違う曲を弾いているような
感じなのにやがて一つになる。
そして、展開が美しい。
その次に演ったのが、ソロ・ベースによる
『You Are My Sunshine』。
これまた素晴らしかった。
途中で、バッハの『無伴奏チェロ組曲』も出てきた。

ラストは『You and the Night and the Music』。
アンコールは、なしで約90分。
演奏後の深いお辞儀にもなんだか感動。

今回のツアーは、ブルーノート2日4回公演に
加え、愛知、東京、群馬、山形を周る。
今年の5月で 89歳。
元気やなぁ。
背筋も伸びていて、ユーモアもあって、
健康そうに見えたけど、また来日してくれるかな。


[ MEMBERS ]
Ron Carter (b)
Jimmy Greene (ts)
Renee Rosnes (p)
Payton Crossley (ds)

@ すみだトリフォニーホール





2026.1.15

Boone's Farm featuring
Steve Lukather, Michael Landau,

Keith Carlock, Jeff Babko, Tim Lefebvre




「Boone’s Farm」は、ルカサーとランドウによるプロジェクト。
彼ら二人は、12歳から友人だというが
まさかこのふたりのライヴが実現するとは!
3日間6公演(東京)のチケットは、
当然ソールド・アウトです。
その初日の 2nd ショーを観てきた。
9割がおっさんという観客。
この顔合わせを間近で観られるのは
人生で最初で最後かもしれない。

メンバーは、キーボードにスティーヴ・ガッド・バンドの
一員としても来日したことのある、ジェフ・バブコ。
ベースは、ティム・ルフェーヴル。
なんとこの人は、テデスキ・トラックス・バンドの
メンバーとしても来日している。
そして、ドラムのキース・カーロック。
マイク・スターンバンドや TOTO でも来日している。
サイモン・フィリップスやデイヴ・ウィックルに
比べるとなぜか幾分地味な印象。
ひたむきにドラムを叩いている感じ。

マイケル・ランドウは、昨年1月のスティーヴ・
ガッド・バンドの来日を、ロスの山火事の影響で
キャンセルしたが、元気そうでした。
今日はアディダスのジャージ姿に、2ハムの
サンバーストのストラトキャスター。

スティーヴ・ルカサーは、若い時はかわいらしい
顔をしていたのだけど、髪の毛は真っ白で、
ワイルドなオヤジです。
アニーボールのギターを3本使用。
たぶん、2ハム、SSH、3Sの3種類だったと思う。

曲は、スティーヴがヴォーカルを取ったロックナンバーや、
マイケルが唄ったブルースナンバーなど。
曲名が分からないのだけど、数曲イントロで
拍手が起こった曲があった。
それらは、おそらくマイケルの曲だろうと思う。
意外な選曲だったのは、マイルスの『TUTU』。
スティーヴが演ると完全にロックだ。
ラストは、スティーヴが「ジェフ・ベックと
ラリー・カールトンに捧げる」と言って、
『The Pump』(ジェフのカバー)。
約80分ぐらいかな。
アンコールは、なし。

このふたりが並んで楽しそうにギターを弾く絵は、
一見の価値があると思った。
ライヴだけで、CD や映像にはならないみたいだけど、
もたいないな。



[ MEMBERS ]
Steve Lukather(Gt,Vo)
Michael Landau(Gt)
Keith Carlock(Dr)
Jeff Babko(Key)
Tim Lefebvre(Ba)

@Billboard Live Tokyo





2026.1.13

LEE RITENOUR "Gentle Thoughts"
featuring PATRICE RUSHEN,
HARVEY MASON & MELVIN DAVIS




「ジェントル・ソウツ・リユニオン・ライヴ」と聞いて
楽しみにしていたライヴ。
『Gentle Thoughts』は、1977年に発売された
アルバムでレコーディング・メンバーは、
リー・リトナー (g)、アーニー・ワッツ (sax)、
デイヴ・グルーシン (key)、パトリース・ラッシェン (key)、
アンソニー・ジャクソン (b)、ハーヴィー・メイソン (dr)、
スティーヴ・フォアマン (per)。

2005年にもリユニオン・ライヴがあったのだけど
その時の来日メンバーは、リー・リトナー (g)、
パトリース・ラッシェン (key)、エイブ・ラボリエル (b)、
アレックス・アクーニャ (dr) 、アーニー・ワッツ (sax) だった。
今回はドラムがオリジナル・メンバーの
ハーヴィー・メイソン (dr) だというのは嬉しい。
ベースは、アンソニー・ジャクソンが
昨年10月に他界してしまったので、
もう共演は観られないんだなー。
今回のベースは、リトナーとは長い付き合いの
メルヴィン・デイヴィス。

さて、今年一発目のライヴ。
昨日、久しぶりに『Gentle Thoughts』を
2ヴァージョンとも聴いて臨んだよ。
でも結局、『Gentle Thoughts』からの曲は、
『Captain Caribe』とアンコールの
『Captain Fingers』だけだった。

サックスがいないので、『Captain Caribe』は
ちょいさびしかった。
『Captain Fingers』は、もうリーの指が
ついて行かず、本人も笑うしかないような
演奏だったけど、なんだか微笑ましかった。
もうおじいちゃんになってしもて、
若い頃みたいには、弾けないんだよな。

その他の曲は『The Village』、
『Stolen Moments』、『Etude』など。
全曲知っていたけど、曲名が言えない。

ハービー・メイスンのドラムは、良かったけど
途中キメが合わない場面もあった。
でも大きな事故にならないのはやっぱり一流。
アマチュアだと崩壊しているよ。
もう50年ぐらい一緒に演っている仲間だから
やっている方も安心なのだろうな。
なんだかそんな信頼関係も感じた。

リーのギターは、ここのところ数年のメインの
サドウスキーと後半はレスポール。
一昨年も感じたけど、リーの歩き方が、
歩幅が狭く、ちょっと身体が悪そうな感じ。
お腹も出ているし。
先日、74歳になったばかり。
健康には気を付けて欲しいです。


[ MEMBERS ]
Lee Ritenour (g)
Patrice Rushen (p,key)
Harvey Mason (dr)
Melvin Davis (b)

@ Blue Note Tokyo


* * * * * * *

レコード "Gentle Thoughts" について

ここで何度か触れて来たけれど、
リー・リトナーの『ジェントル・ソウツ』は、
高校時代の私にフュージョンのスリルと
気持ち良さを教えてくれた重要なアルバムだ。
このレコードは、ダイレクト・カッティングという
方法で録音された。
普通は、演奏をテープに録ってから
レコード盤にカッティングする。
そうすると、間違った部分だけやり直したり
できるわけだが、一回テープを通るために
ノイズが増えてしまう。
それで、演奏をテープに録らずに、そのまま
レコード盤にダイレクトにカッティングするという
方法が取られた。
つまり、A面1曲目が始まるとA面の終わりまで
約20分間 ノンストップで演奏をしなければならず、
当然ミスも許されない。
そんな風に録音されたのが、この『ジェントル・ソウツ』で、
1回の演奏で、カッティングできるレコードの数が
限られているので、「テイク2」もレコード化された。
私が高校生の時に買ったのは、この「テイク2」だった。
今では両方 CD 化されている。


[ 関連エントリー ]
2010.8.19 GENTLE THOUGHT
2011.11.2 GENTLE THOUGHT Take 2






2026.1.7

春風亭一之輔・ロケット団
「ラ」の会 Vol.3




約2年ぶりに一之輔の落語を聴いてきた。
「ラ」の会の「ラ」は「ラジオ」と「落語」の「ラ」らしい。
この会は、毎回ゲストにラジオに関係のある
ゲストを呼んで開催されているようで、
今回のゲストは、ラジオ番組を持っている
漫才コンビ・ロケット団。
ロケット団は、テレビでは滅多に観ないけど、
寄席で知って以来、好きなコンビ。
特に山形県出身の三浦の方言ボケは面白い。
彼らのラジオは聴いたことがないのだけど。

ラジオは滅多に聴かなくなった。
車の運転中ぐらいかな。
なので一之輔のラジオも聴いたことがない。
トークは、ラジオがらみの話しもあったけど、
聴いていなくても笑えたよ。
一部分からないこともあったけど。

ロケット団の漫才は、地上波では放送できない
ネタで、面白いと言えば面白いけど、
他人をディスるネタが多いので、聴いていて
全員が笑えるわけではないだろうな。

トークのとき「ロケット団のラジオを聴いている人?」
との問いに結構な数の手が挙がっていたので
彼らのファンも多いと見た。

一之輔の落語は、ひと言目、
「嬉しいなぁ、今日はおとっつぁんとお出かけだ」
と言っただけで、笑いが起こる。
落語ツウのお客さんが多いことが分かる。
すぐに、おとっつぁんが
「なんで笑ってるのか分からねぇな」と拾う。
いいねぇ、このライヴ感。
「初天神」だが、今日は一之輔がその続きを
創作した「団子屋政談」ヴァージョンで。
バカバカしいけど笑える。
一之輔の噺では、生意気な金ちゃんの台詞と
おとっつぁんの団子の密のなめ方が好きだな。

一之輔を初めて観たのは、もう12年も前で
当時は確か弟子もいなかったと思う。
今年48歳で、ずい分貫禄も出てきた印象だ。


[ 演 目 ]
トーク(一之輔・ロケット団)
春風亭いっ休(二ツ目) 「猫と金魚」
ロケット団 漫才
--- 仲入り ---
トーク(一之輔・ロケット団)
春風亭一之輔 「団子屋政談(新・初天神)」

@ 渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール





2026.1.2

新 年

無事に新しい年を迎えました。

2025年は3月に義母、8月に義父が亡くなり、
私の母は、11月に90歳になりました。
1995年12月24日(か25日だったと思う)に
上京した私は、東京生活30年を迎えました。

大晦日から元日まで大阪に帰省しておりました。
大晦日は、いつも家族が集まって
ワイワイと騒いでいましたが、父と姉がいなくなり、
少しずつ人数が減っています。
90歳の母が、いつまで元気でいられるか
分かりませんが、母がいなくなったら、
正月を大阪で迎えることもなくなるのかなと思います。

自分の人生も、後半戦だとしみじみ思います。
残りの人生を楽しく、笑って過ごしたいと思います。
今年は、2年ほど更新をサボっている
YouTube(ソロ・ギター)を再開する予定です。

本年もよろしくお願い申し上げます。




闘う菩薩道
我が使命いまだ尽きず
佐々井秀嶺 著




2023年7月に佐々井秀嶺(しゅうれい)さんの
記事を読んだ。
佐々井さんは、60年近くインド中部のナーグプルに
住み、仏教の復興に尽力されている人。
インド仏教界の最高指導者の一人が
日本人だということに驚いた。
その記事には、2022年秋に、従業員1千人を
抱える日本人の元社長が得度を受けた
話しが出てくる。

その記事を読んだ後、妻の仕事の関係で
小野龍光さんを知った。
龍光さんは、以前は年商100億超えの
IT企業の CEOだった人。
前述の記事に出てくる元社長に違いない。

龍光さんは、数字を追い続ける生き方に
疑問を持ち、CEO を辞めて 友人に誘われた
インド旅行で、佐々井秀嶺上人に出会う。
佐々井さんは、1億人以上と言われる
インド仏教の頂点に立つ指導者。
1967年にインドに渡って、現在まで
インド仏教の復興に尽力されて来た方だ。
佐々井さんは、人生に迷っている龍光さんに
(その時はまだ「龍光」という名前をもらって
なかったけど)、「坊主になったらどうだ?」
と提案する。
龍光さんは、それまでの全てを捨て得度する。
出家だ。
龍光さんのお話しは2度か3度聴く機会が
あったが、とても素晴らしかった。

龍光さんの師匠となった佐々井さんの本を読んだ。
『我が使命いまだ尽きず 闘う菩薩道』

この本は、2010年に出版された『必生 闘う仏教』と
2015年に出版された『求道者 愛と憎しみのインド』の
2冊をまとめた上に、第三部として新たに
追加された部分も含めて、再出版されたもの。
クラファンで資金を募っての再出版だ。

読み応えのある本で、知らなかった仏教のこと、
インドのことを知ることができた。
もちろんこの本一冊で何かが分かったとは
思わないけど。

インドといえば、30年ぐらい前に
知人に聞いた話しを思い出す。
彼はインドを旅して来たが、街中で手や足のない、
物乞いする子供を見たと言う。
手や足のない子供の方が、同情を買い
沢山恵んで貰えるというので、親が手足を切るのだと聞いた。
日本人の感覚すれば、信じられない話しだが、
見て来た人が言うのだし、この手の話しは他でも
見聞きしたことがあるので、嘘ではないのだろう。

話しを本に戻そう。
インドのカースト制度というのは、
ヒンドゥー教の身分制度のことで、
1950年にインドの憲法で禁止されたが、
禁止されたのは「差別行為」であって、
カーストそのものは現在でも受け継がれているらしい。

「不可触民」と呼ばれる最下層の人々は、
人間扱いされず、大変ひどい差別を受けてきた。
今もその差別はなくなっていないようだ。
生まれた身分で一生が決まってしまう
ひどい制度だ。
そのヒンドゥー教が力を持つインドで、
人間の平等を謳う仏教は、当然、
一部の人間にすれば目障りな宗教だろう。
佐々井上人は、そのインドで人々のために
闘い続けてきた。
仏教なのに「闘い」というのは、違和感が
ありそうだが、本書を読めば「闘い」であることが
よく分かる。
本のタイトル通り「闘う菩薩道」なんだ。

龍光さんに出会ったあと、インドに行き、
佐々井上人と会って、得度した人を知っている。
彼女は衣(ころも)を着ていると
「内なる平和の状態」でいられるという。
信号無視もしないし、電車でも立っているし、
急がないし、ゆずる心があるという。
私は得度しないが、何となくだけど分かる。

その「内なる平和」のずっと先には
世界平和があるんだろう。


★★★★☆





2025.12.31

岡山レポート その6
大原美術館 編


今回の岡山旅行のメインは倉敷にある
大原美術館を訪れることだった。
私はこの美術館について何も知らなかったが、
原田マハさんの小説を読んだ妻が
どうしても行きたいと思っていたようで、
今回の美術館鑑賞イベントには。
東京、群馬、愛知、兵庫、香川、
徳島などから 13名もの人が集まった。

大原美術館は、倉敷の事業家
大原孫三郎が、前年死去した画家
児島虎次郎を記念して1930年に設立した、
日本で最初の西洋美術中心の私立美術館。

今回初めて、児島虎次郎の絵画も観ることができた。
とてもカラフルな色使いで女性を描いた作品が良い。


和服を着たベルギーの少女

モネやルノワールなど、たくさんの西洋画も
展示されていた。
プレ再展示期間の最終日であったエル・グレコの
『受胎告知』も観ることができた。
これは400年以上も前に書かれたもので、
最近、修復事業を終え、来年4月から正式な
再展示が決まっているが、そのプレ再展示だった。
正直、この手の宗教的な絵画には、
興味がなく絵の良さは分からないけれど、
修復作業のプロセスは興味深かった。

芸術は、絵画にしろ音楽にしろ、
守っていく、受け継いでいく人の尽力なしには
存在し続けられないのだと、思った。

私は美術館に行くとき、新しく気に入るか、
記憶に残る絵が1枚あれば良いと思っている。
今回は、熊谷守一の一枚。
熊谷といえば、余計なものを削ぎ落し、
とにかくシンプルに本質だけを描いた、
もう漫画のような絵を書く人という
印象だったので、この絵を見たときには驚いた。
何か鬼気迫るものを感じたんだ。
タイトルを見ると『陽の死んだ日』とある。



調べてみて分かったが、「陽」は熊谷の息子
(次男)で、4歳(数えなので満で言うと
2歳9カ月だったようだ)で亡くなっている。
その亡くなった我が子を描いた作品だった。
私が感じた迫力の訳が分かった。
しかし、後年、熊谷はこう語ったという。

「陽がこの世に残すものが 何もないことを思って、
陽の死に顔を描きはじめましたが、
描いているうちに“絵”を描いている自分に
気がつき、いやになって止めました」

死んだ息子さえも絵のネタにしてしまう自分、
ということだろうか。
なんだか言葉にならない。


古代ギリシャ・ローマ神殿風の外観の大原美術館






2025.12.30

岡山レポート その5
風景 編


「レポート その3 写真編」でも風景写真は
アップしたけれど、こちらではカラーでいくつか
見ていただきたい。

瀬戸大橋の真下から(下津井)。



橋はいくつかの島を経由して、四国の香川に
繋がっている。



瀬戸大橋は 着工が 1978年、
開通したのは 1988年だが、本州から四国に
橋を架けようと言い出したのは、
香川県議会議員の大久保諶之丞という人で
開通から100年前の 1889年だった。
たぶん、その頃は本州と四国を橋で結ぶなど、
人々は本気にしなかったんじゃないだろうか。
大久保の夢は、100年後に叶ったんだ。


玉野市にある天王池の竹林。





竹林の小径には、どこでもドアが。




竹林を観た後の夕刻。




日本のエーゲ海とも言われる「牛窓」の
「牛窓オリーブ園」からの瀬戸内海。




こちらは、インスタにアップした倉敷のモノクロ写真。














2025.12.30

岡山レポート その4
よもやま話 編


先日、3泊4日で岡山に行ってきた。
地方に行くと、開発が進んだせいで
その地方の特色がなくなり、
どこも同じような風景で、
面白味に欠けるなぁと思うことがある。
特に大きな駅の駅ビルや、国道沿いの
店舗などは どこに行ってもほとんど
同じに見えてがっかりすることもある。
そんな中でもこういうのは、良いと思う。



倉敷のアイビースクエア内にあったローソン。
いつもの青い看板がなく「ろう村」とあるよ。

岡山には3泊したのだけど、
1泊目は一人だったので、倉敷市内の
「HOTEL R9 THE Yard 倉敷」という
ホテルに泊まってみた。
ここは、部屋がコンテナなのだ。



ちゃんとバスルームもあるし、
エアコンもあり快適に過ごせる。



チェックイン時に、軽食(冷凍)の弁当が
貰える(といっても料金に含まれているんだろうけど)。
弁当は数種類あって好きなのを選べる。
私はカレーライスにした。



翌朝、部屋にある電子レンジで
温めると、これがまあまあ美味しかった。



この軽食付きで、一泊6,800円は
安いんちゃうやろか。
2泊目3泊目に泊まった岡山駅近くの
ホテルより一人あたりは安い。
その岡山のホテルは駐車場代がなく
近くの提携コインパーキングに
駐車するのだが、一泊1,100円かかる。
おまけに土曜日の夜は、どこも満車で、
停めるのに30分近く付近をぐるぐる回った。
これがまた道が細く一方通行で、
繁華街のため歩行者が多く、結構なストレスだった。

倉敷のコンテナのホテルは、駐車料金は不要だし、
部屋の前に停めれば荷物を運ぶのも楽だ。
土地の高い都市部では難しいだろうけど、
土地がいっぱいある地域なら、建築費など
かなり抑えられていいんではないかと思った次第。







2025.12.29

日本フィルハーモニー交響楽団
『第九』特別演奏会2025




今年最後のコンサート。
昨日は『第九』を聴いてきた。
日本では、年末の風物詩と言われる
ベートーヴェンの交響曲第9番「合唱付」。
1年前の12月28日、62歳にして
人生で初めて『第九』を聴きに行った。
東京交響楽団、指揮はジョナサン・ノット。
このジョナサン・ノットがとても良かった。
今年もジョナサン・ノットの『第九』が
あるのを知らずに、違う公演のチケットを取った。
ジョナサン・ノットは、東京交響楽団の
音楽監督の任期が終わったので、
来年はないだろうな。

今年は、日本フィルハーモニー交響楽団。
『第九』の前にパイプオルガンの独奏があった。
演奏は、石丸由佳さん。
もしかしたら、コンサートホールの
パイプオルガンを聴くのは初めてだったかもしれない。
オルガンの響きは厳かで良い。
信仰心のない私でも適度な宗教感を感じ
それはそれで趣がある。
バッハの『トッカータとフーガ』は誰もが耳にした
ことがあるだろう。
聴きながら、プレグレッシブ・ロックみたいと
感じたけれど、逆だわな。
プログレの方が、クラシック音楽の影響の上に
できてるだろうから。

さて、オーケストラ。
指揮者は、小林研一郎。
通称「炎のマエストロ」。
なんと 御年 85歳。
70分以上の交響曲の指揮をするとは
精神的にも体力的にも大変なことだろうと
想像するが、85歳でも全く関係ないんだな。

座席は、3階の3列目、A席だったのだけど、
全体が見下ろせて悪くない席だった。
さすがに演奏者や指揮者の表情までは
見えないけど。

見え方(開演前)


第1楽章が始まってすぐの重厚さは好きだな。
クラシックにはあまり詳しくないけど、
ベートーヴェンらしさを感じる。
残念ながら、始まって間もなく、
恐怖の睡魔に襲われ、第1楽章から
第3楽章までは、ほとんどウトウト。
第4楽章は半分ぐらいは聴けただろうか。
合唱の部分は聴けたけど。
全体としては、3割ぐらいしか起きてなかった感じ。
残念。


[ 出 演 ]
指揮:小林研一郎[桂冠名誉指揮者]
オルガン:石丸由佳*
ソプラノ:小川栞奈
メゾソプラノ:山下牧子
テノール:錦織健
バリトン:青山貴
合唱:日本フィルハーモニー協会合唱団

[ 曲 目 ]
メンデルスゾーン/オルガン・ソナタ第1番op.65より Ⅱ.アダージョ *
パッヘルベル/クリスマス・コラール《高き天よりわれは来たれり》*
J.S.バッハ/トッカータとフーガ ニ短調 BWV565 *
(以上3曲オルガン独奏*)
ベートーヴェン/交響曲第9番《合唱》ニ短調 op.125

@ 東京芸術劇場 コンサートホール






2025.12.26

LIVE! DRIVE! GROOVE! vol.2



YouTubeで 知ったギタリスト、
チグリモジイエさん(大阪在住)が
東京でライブを演るので、観に行って来た。
ハコは、自由が丘の「ハイフン」。
キャパは20数名の小さなハコだが
中々雰囲気のあるお店だ。
「チグリモジイエ」とは変わった名前と
思うかも知れないが、私が自分のことを
「やんしみつつ」と名乗るようなもので、
所謂業界用語的な表現だ。

チグリモさんは、ギターだけではなく歌も上手い。
YouTubeでは、ギターの解説だけではなく、
その楽曲の再現までされている。
ギターの教則本も出されているが、
YouTube がなかったら、おそらく知ることは
なかっただろうと思う。

先日、SNS で彼のインスタが乗っ取られたと目にした。
私も乗っ取られた直後だったので、
思わず私の体験をメールで送ったら、
ご丁寧に返信を下さった。
それから2,3回やり取りが続いたよ。
いい人だ。

開演前


さて、ライブ。
楽しかったぁー。
どんな曲を演するのか、予想もつかずに
行ったのだけど、とても楽しかった。
まずはビートルズ・カヴァーから。
『Love Me Do』、『Come Together』、
『In My Life』、(もう1曲あったけど曲名が分からない。)
それからチグリモさんのオリジナル2曲、
もう一人のヴォーカル、杉本さんのオリジナルが、2曲。
杉本さんのオリジナルも良かった。

2部では、『Stand By Me』(オアシス)
『We Are The Champion』(クィーン)
『Feliz Navidad (I Wanna Wish You
A Merry Christmas)』(ホセ・フェリシアーノ)
などのカヴァー。
ほかの曲も、聞き覚えはあるものの曲名が分からない。
チグリモさんと杉本さんの歌のハーモニーが
強力で、とても良かった。
まさかクィーンまでやるとはね。

チグリモさんのギターは、YouTube でも
紹介していた、エピフォンのセンチュリー。
10年ぐらい前に1960年代のセンチュリーを
復刻させたモデルで、現在は販売されていない。
見た目は渋く カッコ良いのだけど、
Made in China なので、廉価版のイメージだ。
これがええ音してた。
音作りが上手いんだろうな。

杉本さんは、テイラーのエレアコ。
足で踏む度にパーカッションの音が出るもので
バスドラやカウベル、タンバリンなどの
音を出していた。
ベースのカトウさんは、オベイションの
エレアコベース。

1部と2部の間で、チグリモさんと
話す機会があった。
私は「インスタの乗っ取りの時にメールを
送った者です」と自己紹介し、数分会話した。
とても良い感じの人です。


[ MEMBERS ]
チグリモジイエ (gt, vo)
杉本民名 (gt, vo)
カトウカズウミ (b, cho)

@ hyphen(自由が丘)





2025.12.26

岡山レポート その3
写真編


岡山旅行で撮った写真を紹介。

倉敷の観龍寺(かんりゅうじ)の
鐘楼(しゅろう)。



瀬戸内海





瀬戸大橋





牛窓のオリーブ園の木






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 ひとりごと