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Camera & Photo
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写真展 1 2 3 4
BOOK 1 2 3 4
ENGLISH 1 2
Shop & Restaurant
1 2 3 4
音楽活動とギター
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落語 13-14 15
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Art 1 2 3
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フィリピン旅行 '14
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パリ旅行 ’19
アメリカ旅行’23
カレー 1 2 3 4
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その他 1 2 3 4
写真展「僥倖」2022
100km WALK 2023
富山マラソン 2024
写真展出展記録
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2025.11.6
あいては人か
話が通じないとき
ワニかもしれません
レーナ・スコーグホルム 著

人生の悩みごとのほぼ全ては人間関係。
その人間関係の摩擦を少しでも少なくし、
快適な人生を歩むための指南書。
著書は、スェーデンの行動科学の
研究者、講演者、教育者。
無意識に男性だと思って読んでいたら、
途中で女性だと分かった。
こんなところにも全く非意識に
バイアスがかかっているんだと再認識。
本書は、今までになかったいくつかの区別を
提供してくれた。
特に興味深く、私の人間への理解を
深めてくれたのは、「ワニ脳・サル脳・ヒト脳」の区別。
これは所謂「反応」を区別しているのだが、
コンテクストが脳科学で、人類の何万年もの
歴史を踏まえての話しで、妙に説得力がある。
簡単に言うとヒトは「ワニ脳」の時と
「サル脳」の時と「ヒト脳」の時があり、
どういう時に「ワニ脳」になるのか、
「ワニ脳」になるとどういう言動になるのか、
そのメカニズムを解説したもの。
それぞれの時に話す「ワニ語」「サル語」「ヒト語」が
どういうものかも書いてある。
「ワニ脳」で「ワニ語」を話している人との対応は、
本当に難しいが、区別ができただけでも前進がある。
自分がどういう時に「ワニ」になるのかも分かる。
それから、生存本能の3つのモードが
ヒトが取る態度を決めているという話し。
ヒトはどんな場面でも「前進・脅威・鎮静」の
どれかのモードで動いているということで、
これもまた人類の何万年もの歴史に
基づいており、なるほどと思った。
他にも左脳と右脳の関係なども興味深い。
全体的にそんなに難しい話しではないし、
すでに知っていたことも書いてあったが、
それらを総合的に使うことで、
より自分や他人を理解するツールとして
役に立てたいと思う。
途中、ちょっと中だるみ感があったことは
否めないが、総じて良いと思う。
スウェーデンではベストセラーとなったのも頷ける。
★★★★▲
フルマラソン6時間切りへの道 その4
あっという間に本番3日前になってしまった。
明日から現地(福岡)に乗り込み
最終調整をする。
というと何やら本格的に聞こえるが、
実は今さら何も調整するようなことはない。
マラソンの申し込みが前日、
前々日ということもあるけど、
要は観光を兼ねて早めに行くだけだ。
残念なのは、せっかく食べ物が美味い
博多に泊まるのに、本番終了まで
アルコールが飲めないこと。
正確には、飲めないのではなく、
飲まないと自分で決めているだけだけど。
日曜日、本番を終えたら飲むぞ!
絶対美味いぞ、馬刺し、モツ鍋と焼酎。
禁酒期間は2週間だけだけど、
こういうの気持ちの問題やからな。
結局、当初の目標「6時間切り」は
思っていた以上に手強く、数ヶ月の我流の
緩い練習では達成しそうにない。
はい、すでに諦めています。
無理です。
断言しておきます。
予想では、6時間20分を切れば
立派なもんだと思っております。
そのタイムでも、ケガなく完走すれば、
スポーツをしてこなかった 63歳の自分には上出来です。
と、自分を褒めることにしました。
完走したら、だけど。
練習で走ったトータルの距離は昨年は
3カ月半で 410キロほど。
今年は倍近い6カ月半で 450キロほど。
期間が長いのにトータルは少ない。
8月暑さで4週間走らなかったこともある。
この8週間は一回に走る距離を
最低10キロと決めて走った。(最長は15キロ)
8週間で16回走ったから、週2ペース。
走った回数は昨年より少ないけど、
一回あたりの距離は伸びた。
もしかしたら、これを一年ぐらい続けたら、
タイムにも違いが出てくるのかも知れない。
でも、もうタイムはいいや。
今年は、走ってない時に普通に歩けないほど、
普段痛んだことのない所(ひざではなく何でここが
痛い?と思うような所)が痛い日もあった。
翌日にはどうもないんだけど。
今日も少しだけ左足のスネの辺りが痛んだ。
当日、この痛みが来たら、100%棄権だ。
だから、とにかく無事完走したい。
このフルマラソン、妻も申し込んでいるのだが、
彼女の場合、はなから完走は問題ではなく、
第一関門(5・3キロ)、第二関門
(9・9キロ)を時間内に通過できるかどうかが
問題で、それ以外は専ら旅行気分でいるようで、
いささかお気楽に見える。
というと怒るかも知れないけどね。
福岡マラソン
2025.11.5
山下達郎
PERFORMANCE 2025

今年は10回目の抽選で当選した
山下達郎 PERFORMANCE。
その NHKホール公演に行ってきた。
今年のツアーは、11都市26公演。
昨年は 21都市43公演だったことを
考えると6割ほどに減った。
当然、チケット争奪の競争率も上がるわけだ。
毎回100%全力でステージに挑むのは、
プロなら当たり前かもしれないが、
達郎氏のライヴの密度を考えると、
やはり72歳という年齢は
長いツアーはしんどいということだろうか。
いや、72歳でなくてもしんどいわな。
回数を演ってクオリティを下げるぐらいなら、
回数を減らしてでも妥協なく演りたいと
思うのがアーティストだろう。
さて、セットリストは『SPARKLE』に始まり
『YOUR EYES』で締めくくるというのは
ここ数年変わらずだが、今年はデビュー
50周年ということでちょっと変わった企画もあった。
デビューの75年から10年ごとのシングルを演奏。
『Down Town』(1975年 single)、
『土曜日の恋人』(1985年 single)、
『風の回廊』(1985年 single)、
『世界の果てまで』(1995年 single)、
『Forever Mine』(2005年 single)。
2015年はシングルがなかったそうだ。
その他 前述の『SPARKLE』のほか『クリスマス・イブ』、
『ドーナツ・ソング』、『蒼氓』、『Let's Dance Baby』、
『Down Town』、『アトムの子』、『BOMBER』、
『Blue Velvet』、『Bella Notte』、『すてきなメロディー』など。
アンコールは、奇しくも本日発売の
シングル『オノマトペISLAND』。
ポケモンのタイアップ曲らしい。
そして、『Ride On Time』。
いつもはエンディングで ステージの後ろの方に
作られた台に乗ってマイクなしで
パフォーマンスするのだけど、
ついに封印したのか今回はなかった。
それがひとつの見せ場だったけど、
あれ、物凄く喉に負担だろうから
翌日もライヴがあるなら、やっぱり控えた方がいいよな。
それから大好きな『サムデイ』。
これは嬉しい。
何度も「身の丈にあったペースで続けます」と
言っていたけど、終わってみると
アンコールを含めて約2時間45分ほど。
いつもながら、音楽への愛と情熱、
妥協なきパフォーマンスへのコミット、
オーディエンスへの感謝に溢れたステージでした。
「50年前、72歳なっても NHKホールで
ライヴを演っているなんて想像できなかった」
と言っていたけど、そうだろうけど、
まだまだ続けて欲しいね。
来年のツアーも決まっているとのこと。
きっとまたチケットを取るのが難しいだろうけど、
来年もまた行くよ!
見え方

またもや3階席(R16列 1番)。
達郎 - NHKホール 3回連続3階席だ。
でも 写真で見る感じより観やすい。
[ MEMBERS ]
山下達郎(ヴォーカル/ギター)
柴田俊文(キーボード)
難波弘之(キーボード)
鳥山雄司(ギター)
伊藤広規(ベース)
小笠原拓海(ドラムス)
宮里陽太(サックス/フルート)
ハルナ(コーラス)
ENA(コーラス)
三谷泰弘(コーラス)
@ NHKホール
2025.11.4
初めてのリコール
先日、テレビの報道番組で
「発火の危険のあるモバイルバッテリーを
回収している」というニュースを観た。
実際に発火した事故があったようで、
メーカーが回収に乗り出したようだ。
製造過程で異物が混入したため、
内部でショートする可能性が確認されたらしい。
一昨日、100キロウォークに出場した際、
スマホ用にモバイルバッテリーを購入した。
それから、アメリカ旅行で少し使ったぐらいで
ほとんど出番がなく置いてある。
国内でも何度か持ち出したことがあるが、
結局モバイルバッテリーを使うほど
スマホのバッテリーが減ったことがなく
荷物が増えるだけで出番がないので
持ち歩くことがなくなった。
まさか回収対象品ではないだろうと
思いながら、念のため見てみたら
回収している「アンカー」というメーカーなものだ。
本体に書かれた品番を確認しようとすると、
これが文字がちっちゃい。
スマホで写真を撮って拡大しても読みにくいほど。
しかし、確認の結果、回収対象となっている
製品であることが分かった。
回収案内のサイトを見ると、シリアルナンバーを
入力すると、その個体が回収対象かどうか
分かる仕組みになっていた。
このシリアルナンバーがまた読みにくい。
文字が超ちっちゃくて、文字の色も見にくい。
まあ、こんなことでもなければシリアルナンバーを
確認することなんてないねんけどな。
結局、私の買ったものが回収対象品で
あることが判明したので、回収キットを申し込んだ。
数日後、耐火バッグとレターパックが送られてきた。
運送中に発火しないように(というか発火しても
良いようにか)耐火バッグに入れて送るんだ。
一体何個回収するのか分からないが、
この耐火バッグ、返信用レターパック、
送料、手間賃を考えると相当な費用だろう。
回収されたら、私のモバイルバッテリーは
なくなるわけで、それはどうしてくれるのかと思ったら、
代替え品が送られて来るようだ。
回収された製品はすでに製造中止になっているので、
上位製品が送られて来るようだ。
面倒なことになったようだが、ある意味ラッキーでもあった。
何より事故に遭ってないことは幸いだ。
とはいうものの、あのニュースをたまたま観たから
回収・交換に至ったけど 知らなければ、
不良製品をそのまま使うこともあっただろう。
それで発火事故が起きて
何か被害に遭うこともあり得るわけだ。
テレビの様なオールドメディアへの批判が
激しい昨今だが、まだ役に立つこともあるな。
回収対象の私の Anker PowerCore 10000

送られてきた回収用の立派な耐火バッグ

2025.11.4
kindle
先日、電車の中で電子書籍を読む
女性を見かけた。
手のひらになるサイズでとても軽そうだった。
私も Amazon で、何冊か電子書籍を
買ったみたことがあるが、スマホで読んでいたので、
どうも読みにくく結局は紙の本に戻っていた。
視力が衰えてきて、文庫本は字が小さくて
読めないし、単行本は大きくて重くて持ち歩くには
面倒な時もある。
もしかしたら、kindle を買えば
もっと読書がし易くなるかな、と思い買ってみた。
今ではカラー表示のものも出ていて迷ったが、
カラーだと電池の減りが早いとか、
ストレージの容量を食うとかのマイナス点もあり、
私の場合、読みもの中心で、写真や図のある本は
あまり読まないと思い白黒表示のものにした。
7インチ、16ギガ、2024年モデルが
セールで 22,980円。
届いたものは、B6サイズぐらいかな。

片手で持っていても疲れない重さ(214g)。
考えてみると、文庫本でさえ開いたページを
片手でキープしながら読み続けるのは
難しかったので、これは楽だ。
製品のレビューに「もっと早く買えば良かった」と
いうようなコメントが散見されたのも分かる。
ページをめぐるのも指先で軽くタップするだけでいいし、
白黒でもハイライトを付けることもできるし、
字の大きさや画面の明るさの調節も可能。
(文字の大きさが変えられるのはかなりありがたい。)
何より同時に何冊も持ち歩くことができる。
(商品説明には数千冊保存可能とある。)
で、読みかけの本やまだ読んでいない本が
何冊もあるのだけど、kindle で読んでみたくて
一冊買ってみた。
続いては、そのレビュー。
自分とか、ないから。
しんめいP 著

偶然観たテレビのクイズ番組にベストセラーになった
本の著者が出ていて、この本が紹介された。
面白そうなので kindle で読めるように
電子書籍で買ってみた。
サクサク読めたので、一日で読み終えた。
文章のタッチは軽く、今時の若者が
SNS に書き込んでいるような感じ。
本書は何かに悩んでいる若者が対象であって、
60代のオッサンが読む本ではないかも知れない。
それでも東洋哲学の入門書としては良いと思う。
かなりザックりだろうが分かりやすい。
すでに知っていたことも、なるほどそういう風に
説明すれば分かりやすい、と思うこともあった。
東洋哲学の7人の哲学者、ブッダ、龍樹、
老子、荘子、達磨、親鸞、空海の教えを
噛み砕いて説明している。
著書自身が、仕事や結婚でつまずいたからこそ
書けた本でもあると思う。
本書は20万部を超えるベストセラーになっている。
いつの時代にも人は迷っているのだな。
それにしても、この本が20万部であれば、
妻の本も もっと売れても良いと思うのだけどね。
★★★★☆
2025.11.2
舘野泉 卒寿記念コンサート

今月数え年で90歳になるピアニスト舘野さんの
卒寿記念コンサートに行ってきた。
会場はサントリーホール。
1階 13列目の中央という良い席だった。
見え方

舘野さんは、2002年に脳溢血で倒れ、
右半身不随となったが、その後
「左手のピアニスト」として活動を再開した。
左手しか使えないので、演奏できる音楽は
当然限られる。
今日のコンサートで演奏された曲は、
全曲 舘野さんのために書かれたか
献呈された曲。
作曲家はアイスランドのマグヌッソン、
フィンランドのノルドグレン、
同じくフィンランドのティエンスー、
アルゼンチンのエスカンデ。
全曲、21世紀なってから書かれたもので、
現代音楽ということになろうかと思う。
マグヌッソンやノルドグレンの曲は、
知らずに聞かされたら、フリージャズだと
思っても不思議ではないだろう。
ティエンスーの『復活』では、左手の膝で
低音の鍵盤を叩きながら指でも演奏していた。
あんな奏法は初めて見たよ。
本編ラストは、管楽器7人とのアンサンブル。
アンコールは2曲。
最後に演った『赤とんぼ』の変奏が
とても美しく心に沁みた。
以前観たドキュメンタリーで
脳溢血で倒れ、ピアノを弾けなくなった頃のことを
舘野さんは、こう語っていた。
「ひもじくて、音楽が欲しくてしたくて、
いくら聴いたって満足することじゃないんだ。
いくら譜面を見たって CDを聴いたって
それでいいということじゃなくて、
自分で弾きたいというたまらない飢えっていう
気持ちがあった」
またこのたびの卒寿コンサートに臨んでの
インタビューでは「卒寿(90歳)への感慨は
ありますか?」という問いに
「90歳にもなれば、身体上の障害は持って
当たり前ですし、"向こう側" と "こちら側" の世界の
二股をかけている感じはあります。
未練や執着はなく、長く生き続けたいとも
死にたいとも思いません。
別にどうということもなく、当たり前の世界に
終わりが来たら終わり。
弾ける時まで弾き続けて行きます。
弾けることが、ひとつの命の証(あかし)です」
と答えている。
尽きることのない音楽への情熱を
生き続けた人の諦念とも言える境地の言葉。
舘野さんの人生は、きっと筆舌に
尽くしがたいこともあっただろう。
でも、アンコールを終え、車椅子でステージを降りる
その後ろ姿を見て、90歳でサントリーホールで、
この拍手を浴びられるなら、音楽家としては
この上なく幸福なのではないかと思ったのでした。
[ 出 演 ]
舘野泉 (Piano)
平石章人 (Conductor)
甲斐雅之 (Flute)
辻本憲一 (Trumpet)
伊藤駿 (Trumpet)
新田幹男 (Trombone)
Zachary Guiles (Trombone)
野々下興一 (Bass trombone)
齋藤充 (Euphonium)
@ サントリーホール
[ プログラム ]
■ マグヌッソン:組曲「アイスランドの風景」 (2013)
第1楽章 東部の小川の滝
第2楽章 鳥の目から見た高地
第3楽章 オーロラの舞
第4楽章 うららかなひと時、夏至の深夜の煌々と明るい夜に
第5楽章 大河ラーガルフリョゥトのほとりを歩く
■ ノルドグレン:小泉八雲の『怪談』によるバラードⅡ (2004)
振袖火事・衝立の女・忠五郎の話
--- 休憩 ---
■ ティエンスー:復活 (2013)
■ エスカンデ:奔放なカプリッチョ ~ピアノと管楽器のための (2023)
--- アンコール ---
■ ?
■ 赤とんぼ
ピアニスト舘野泉、「卒寿記念コンサート」を語る
[ 関連エントリー ]
2015.3.19 左手のピアニスト
2015.6.3 舘野 泉 ピアノリサイタル
2024.11.29 舘野さん
2025.4.25 東京フィルハーモニー交響楽団
2025.10.29
STEVE GADD
"Blicher Hemmer Gadd" Project
かわさきジャズ 2025

「かわさきジャズ 2025」というのは、
神奈川県川崎市で 9月15日から
11月23日まで70日間にわたって
開催されるジャズ・フェスティバル。
2015年から続く。
そのメイン・ライヴのひとつ、
スティーヴ・ガッドの「BHGプロジェクト」を
観にミューザ川崎シンフォニーホールへ行って来た。
BHGプロジェクトは.、2023年の来日公演が、
とても良かった覚えがある。
ドラムとサックスとオルガンというトリオで、
スティーヴ以外のふたりは、デンマーク人。
ジャズというよりは、ブルース、R&B の色が濃い。
すでに10年も続いているトリオだ。
今回の来日公演では、すでに大分2回、
静岡の公演を終え、今日が4回目。
これから、大阪、栃木、沼津、そして東京公演がある。
9日12公演というジャパン・ツアーだ。
ビルボードライブ東京の公演は、9,400円や
10,500円なのに 今日のチケットはなんと4,000円!
これは ありがたい&嬉しい。
ミューザ川崎は、そこそこ大きなホールなので
3階や4階の後ろの方だったらイヤだなと思っていたら、
2階の1列目という、とても見やすい良い席。
ちょい下手側だったのだけど、スティーヴが
ステージ中央向いての配置だったため、
彼の顔もよく見えた。
オルガンのダン・ヘマーはずっと後ろ姿だったけど。
見え方


1曲目は『It Will Be Alright』。
三連のスローだが、曲が始まった途端に
別世界に連れて行かれた。
いやいや凄い。
ミカエル・ブリチャーのサックスは、あまり派手な
ブローはせず、暖かみのある穏やかなトーン。
ダン・ヘマーのオルガンもとても品のある、
調和のあるプレイ。
スリリングな音楽も良いけれど、こういう、
世界を包み込むような音楽も良い。
プレイヤーにエゴはなく、ただ美しい音楽を
創る使命だけのために存在している。
平和です。
ガッドは、ほとんどの曲でブラシを使用。
ミカエルは数曲でフルートを吹いた。
全体にソロは短めで、1曲あたり5分程度だろうか。
長々とソロをしないの良い。
ドラム・ソロは3回あったかな。
特に『Omara』でのソロが良かった。
スティーヴは、80歳。
一昨年のドラムクリニックで、健康には
気を付けている、という話はしていたけれど、
これからもまだまだ元気で演って欲しい。
スティーヴのドラムセット

ところで「Michael Blicher」は、日本語で
「ミカエル・ブリチャー」と書かれているのだけど、
「Michael」は英語読みだと「マイケル」だし
「Blicher」は「ブリチャー」というより「ブレッカー」に
近いようで、どうも「マイケル・ブレッカー」と
聞こえてしまう。
[ MEMBERS ]
Steve Gadd (Drums)
Michael Blicher (Saxophone, flute)
Dan Hemmer (Hammond organ)
@ ミューザ川崎シンフォニーホール
SETLIST

[ 関連エントリー ]
2023.10.19 Blicher Hemmer Gadd Japan Tour 2023
2025.10.26
今年もヤマタツ!
山下達郎のコンサートチケット抽選に当選した。
11月5日 NHKホール(東京)だ。
今年は、東京、横浜、宇都宮の公演に
合計10回申込んで、やっと当選したよ。
もっとハズレ続けて観られなかった年もあるから
当選して良かった。
山下達郎のコンサートは、
2017年(群馬)、2018年(神奈川)、
2019年(東京)と続けて観に行った。
2020年、2021年はコロナのためツアーなし。
2022年は、抽選に外れ続けた
そして、2023年(山形)、2024年(東京)に
続いて、これで6回目となる。
先日の高中正義同様、一年に一度は
ライヴを観たいアーティストだ。
今まで6回とも一度の抽選で当選したことは
なかったと思う。
毎年、毎回もの凄い競争率のようで、
東京は中々当選しないので、
2017年は群馬へ、一昨年2023年には、
山形まで観に行った。
達郎氏は、72歳。
毎回、そのレベルの高いパフォーマンスと
妥協なき姿勢、音楽への愛、
オーディエンスへの感謝、
そしてご自身の使命を全うする姿に
感動を頂いている。
今年も楽しみだ。
[ 関連エントリー ]
2017.3.26 山下達郎 PERFORMANCE 2017(その1~その3)
2018.9.3 山下達郎 PERFORMANCE 2018
2019.5.24 TATSURO YAMASHITA THEATER LIVE PERFORMANCE 1984-2012
2019.7.17 山下達郎 PERFORMANCE 2019(その1~その2)
2023.8.6 山下達郎 PERFORMANCE 2023
2024.7.20 山下達郎 PERFORMANCE 2024
2025.10.22
アンソニー・ジャクソン 逝く
アメリカのベーシスト、アンソニー・ジャクソン
(Anthony Jackson)が、10月19日に亡くなった。
73歳だった。
彼は自分の楽器(フォデラ製 6弦)のことを
「ベース」とは呼ばずに「コントラバス・ギター」と呼んだ。
最後にしていた仕事は、上原ひろみ、
サイモン・フィリップスとのトリオだった。
報道では「2017年に脳卒中とパーキンソン病による
療養のため、ミュージシャン活動を休止した」とあるが
2016年12月の「上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト」の
東京公演ですでに健康上の理由で出演をキャンセルしていた。
(代わりにフランス人ベーシストの
アドリアン・フェローが出演した。)
だから、2016年にはもうステージに立てなかったんだ。
私が、アンソニー・ジャクソンを初めて聴いたのは、
高校生の時(1979ー80年頃)に買った
LP レコード『Gentle Thoughts』だった。
メンバーは、リー・リトナー (g)、デイブ・グルーシン (keyb)、
パトリース・ラッシェン (keyb)、アーニー・ワッツ (sax)、
アンソニー・ジャクソン (b)、ハーヴィー・メイソン (ds)、
スティーブ・フォアマン (perc) という布陣。
このアルバムは、大好きで本当によく聞いた。
アンソニー・ジャクソンのプレイは、
上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクトで数回観たほか
マイク・スターンと来た時や、ジョン・トロペイとの
来日公演も観た。
あまり派手なプレイはしなかったけど、
独特なプレイだった。
73歳は、ちょっと早いなぁ。残念。
自分名義のアルバムを1枚も残さなかった、
偉大なるベースプレイヤーです。
また、ネオソウルの先駆者と呼ばれている
ディアンジェロ(D'Angelo)が、14日に亡くなった。
まだ51歳だった。
KISS のギタリストだったエース・フレーリー
(Ace Frehley)も 16日に亡くなった。
74歳だった。
合掌。
(追記 2025.10.23)
トリオ・ザ・プロジェクトのおふたりからの
アンソニーへの追悼の言葉が泣ける。
どちらも公式インスタに発表されたメッセージ。
英語は、(自動翻訳で)訳してね。
Simon Phillips -------------------------
I heard the news that we lost Anthony
with enormous sadness.
I was lucky enough not only to play
but also to spend quality time with him.
He had a mind full of remarkable knowledge.
He was scientific in his view of the World ?
loved technology, history, politics,
cuisine and of course music.
Jack Bruce, during my time with him,
in the 70s he would cite both Charlie Mingus
and Anthony Jackson as his favorite players.
I heard Anthony on so many records
but it wasn’t until 1982 that I got to meet
and play with him on the Al Di Meola
(Electric Rendezvous tour).
From the first rehearsal I knew that
he was an extra special player.
His precision alone was a huge lesson for me
and every time we played it made me
strive to play the best I could.
During that tour each night before the show,
AJ would not be in the dressing room
but sitting in the wings of the stage with his Walkman
and headphones listening to Rachmaninoff.
When it was time to play he would take
his phones off and walk onstage, pick up his bass,
sit down (as he always did) and
play the most ferocious performance.
At the end of the show,
while we all walked to the front of the stage
to take a bow, AJ would walk quietly offstage,
put his phones on and continue listening to Rachmaninoff.
In 2010 I received a call from Hiromi’s manager
about playing on her next album (Voice)
and when I heard that AJ would be playing
also I knew this project would be something special.
We traveled, performed and recorded together
for the next 6 years and it was a privilege to play
on the same stage each night with Anthony and Hiromi.
The enthusiasm he had for playing stayed
with him for all his years.
His stories of some of his experiences were
hilarious and enthralling.
He had a wonderful but gentle sense of humor.
His last few years must have been the greatest challenge
of his life but he accepted it with such a brave face.
He never complained and just dealt with it in his own beautiful way.
Anthony my dear friend ― we all miss you terribly.
Thank you for sharing your talents and
love with us all. RIP and shake the heavens with that low B.
上原ひろみ -----------------------------
Anthony, it is very hard for me to put it into words,
because nothing I can say will be enough to express
my love and respect towards you,
but I feel it is my duty to share some memories
for your fans since you were very shy in public.
I don’t need to talk about your music,
because everyone knows you are one and only,
and your music will be with us eternally.
I still want to talk about your musicianship though.
What I respected the most about you is,
you always gave everything you had at every show,
no matter the size of the show, attendance,
none of that mattered, just music, always music,
putting your soul in every note in every single show.
I’ve never seen anyone who cleans their instrument that much,
every show, detailed cleaning.
Pure love toward the instrument, ultimate commitment to his tone.
On the personal side, Anthony loved aircrafts,
he knew every model number of aircraft,
he was such a geek! When there was an aircraft model
that he liked the sound of the engine,
he would always come to my seat to tell me to
listen to the sound carefully.
He loved ham radio, we went to Akihabara (biggest
Japanese electronic town) to find the radio wave machine,
I had no clue what it was at the time.
He was such a historian as well, he knew
about every historic event exactly where and
when, year by year, we didn’t need AI,
we could just ask Anthony, he was Anthonikipedia.
I still remember the moment we got to sit next to
Jack Bruce in the restaurant in Lugano,
he was so excited like a little boy.
He loved Italian food, green tea, sushi, always so chatty,
we always had a great laugh together (even last week!),
so humorous, sometimes stubborn but super pure and loving.
I love you so much and I miss you already,
I wish I could say “on contrabass guitar,
Anthony Jackson” once again.
Thank you for everything you gave me,
and to the world.
Your music will stay with us forever,
and I will keep carrying your spirit.
2025.10.21
小柳淳子 (vo) × 村山義光 (g)

昨年の春、関西在住のジャズ・シンガー、
小柳淳子さんについて、ここに書いた。
30年ほど前、ほんの短い期間だったが
彼女と一緒に演奏したことがあったとか、
私が何度か出演したライヴハウス
「スターダイナ―」で彼女がアルバイトを
していたとか書いた。
書いてから、それが本当に小柳さんだったか
不安になって
「ご本人に会うことがあったら、訊きたい。
スターダイナ―でバイトしてたよね?」
と付け加えた。
そして、ついにその日がやって来た。
ギターの村山さんとのデュオで、
東京に来られて、小岩の BACK IN TIME という
お店でライヴがあったのだ。
一度はナマで観たいと思っていた村山さん。
そして、小柳淳子さん。
BACK IN TIME は、20席ほどの
小さなお店だが、今日は満席だった。
一部と二部の間に話せたので、
声をかけてみた。
「人違いだったらごめんなさい。
小柳さんって、30年ぐらい前、
スターダイナーでバイトしてませんでした?」
「スターダイナー」という言葉を聞いて
彼女の表情が変わったように見えた。
やはり私の思った通りだった。
「スターダイナ―」と聞いて、私のことを思い出したそうだ。
なんと、私のことを覚えていてくれていたとは。
「ツツミさん、電話くれましたよね。
なんか売れへんかって、誘われましたよ」
確かにそんなことをしていた時期もあったけど、
スターダイナーに出入りする頃にはもうやめていたので、
それは私ではないと思うのだけど、
何しろ30年前のことで、ふたりとも記憶がアテにならない。
まあ、長生きすると色々あるよね。
30年経って東京でこんな風に再会できるなんて、
思いもしなかった。
しかも彼女は、本物のシンガーになっていた。
村山さんにもご挨拶して少しお話し出来て良かった。
ライヴは、予想を超えて素晴らしかった。
村山さんのギターは、YouTubeで観るより
生で聴くとその変幻自在ぶりがよく分かる。
誰でもがこの人の伴奏で唄える訳ではないのは、
一目(一聴)瞭然。
柔なシンガーなら弾(はじ)かれてしまうだろう。
つまりは、ホンモノでないと唱えないと見た。
小柳さんは、ホンモノだと思った。
村山さんとは、長いらしいが
村山さんと同レベルで共演できることは
すごいことだた思う。
選曲もポップスは演らず全曲ジャズ。
小柳さんは、一部の始まる前に、
赤ワインをボトルで注文した。
ふたりで飲みながら演るのかと思ったら、
ワインは小柳さん専用だ。
かっこ良すぎ。
痺れたね。

曲は、"Love for Sale"、"Body and Soul"、
"Daydream"、"Bye Bye Blackbird"、
"Ain't Misbehavin'"、"Just Squeeze Me"、
"Just Friend"、"The Nearness Of You" など。
とても自由でスリリングだった。
ふたりとももっと認められるべきだと思う。
村山さんのリーダー・アルバムと、小柳さんの
オルガンとのデュオの CD を購入。
[ MEMBERS ]
小柳淳子 (vo)
村山義光 (g)
@ BACK IN TIME
[ 関連エントリー ]
2024.5.28 スターダイナ―でバイトしてたよね?
2025.10.19
見切り千両
そんなに政治には詳しくないのだけど、
最近の国民民主の玉木代表を見ていて
思うことがある。
結局彼は、自民党新総裁の高市氏からの
誘い(ホンマかどうかは分からんけど
大臣の座を準備してくれていた)に
即決しなかったため、その機会を逃した。
すぐに決めた維新の会に対して、
「二枚舌」などと言って、悲しいかな
一層評判を下げている。
世間では、「政策実現より、
総理になりたかっただけじゃないか」とか
「無能だ」とか叩かれている。
私は、国民民主支持でも
玉木さん支持でもないのだけど、
国民民主の幹事長・榛葉氏の会見は
いくつか見て、「この人いいなぁ」と思っていた。
分かりやすく言えば、言葉に「魂」が
こもっていると言えばよいのかな。
もちろん、相手は政治家なので、
それさえもがパフォーマンスである可能性は
十分にあるけどね。
一方で、現東京都知事や伊東市長を
例に出すまでもなく「この人、何言うてんの?」と
いう政治家は珍しくない。
それに比べたら(比べるのも失礼やけど)
榛葉さんは凄く良いと思う。
榛葉さんは、記者の質問にも真摯に答えるし、
誠実な印象で好感を持っていた。
「趣味は玉木雄一郎」と言うほどだったけど
結局、玉木さんをコントロールできなかったと
いうことなのだろうか。
それとも、玉木さんが奔放すぎるのか。
いずれにしろ残念やね。
今回の騒動を見ていて、
不動産の仕事をしていたときのことを
思い出した。
例えば 700万円で仕入れた物件を
1,000万円で売りたい、というか
売れると思っていたとする。
ところが中々買い手が付かない。
すると「800万円なら買います」という
買主が表れた。
1,000万円で売れると思っているので、
800万円では安いと思い。その申し出を断ってしまう。
800万円で売れたなら、100万円の
利益があるのに、欲をかいてしまうのが人間だ。
で、結局1,000万円では売れずに、
どんどん値下をしていって、結局600万円でしか、
売れなかった。
100万円損切って売ったことになる。
そんな話は、不動産では珍しくない。
長く持っているより損切ってでも
売ってしまった方が良い場合もあるのだ。
800万円で売っていれば100万円儲かったのに。
欲をかいたがために、結局損をしたわけだ。
おわかりの通り、これは決断力がものをいう。
このたびの玉木さんを見ていて
なんだか、そのことを思い出したよ。
あとから、800万円で売っても良いと
思った時には、お客さんはもう別の物件を
買っているんだよ。
見切り千両:
相場の格言の一つで、「見切り千両、
損切り万両」といった使われ方もする。
含み損を抱えた株式などに対して、
損失の少ないうちに見切りをつけることは
千両の価値があり、損失を拡大させないために、
ある程度の損を覚悟で売買することには
万両の価値があるという例え。
出典:野村証券 証券用語解説集
2025.10.18
渡辺貞夫
meets 新日本フィルハーモニー交響楽団

三度目となる渡辺貞夫と新日本フィルのステージ。
実は今年はうっかりしていて、チケットを
買おうとした時にはすでに売切れていたのだけど。
9月の終わりに リセールで売りに出たのを
見つけてゲットしたんだ。
2階席の5列目(最後列)の端の方。
ステージからは遠いが、それほど見にくくはなく、
もしかしたら1階の最後列よりは見やすいかも知れない。
本日の見え方

さて、92歳の貞夫さんのライヴ。
1部はカルテット、2部は新日本フィルと。
4年前に 90歳で他界した父、
来月で 90歳になろうとしている母、
今年 90歳で亡くなった義母、
同じく今年 93歳で亡くなった義父のことを思うと、
貞夫さんは 92歳とは思えない。
すんなり人の名前が出て来なかったり、
オーケストラの名前を間違ってしまうのは
御愛嬌だろう。
貞夫さんのスケジュールを見ると、
来年の3月までのライヴの予定が埋まっているよ。
カルテット、オーケストラとの演奏、
どちらも素晴らしかった。
ドラムの竹村一哲さんのことは、
何度もここに書いてきたが今日も素晴らしかった。
ドラムソロ、増えたんやないやろか。
そして、ピアノの小野塚さんもとても良かった。
ソロがメロディアスで、好きだな。
個人的ハイライトは、カルテットの方は、
ちょいファンキーな『Lopin'』(Charlie Mariano)。
そして、オケとの演奏では、
『Sun Dance』(Dave Grusin)。
オリジナルより心もちテンポが速かったような気がする。
イントロの養父さんのギターが効いていたなー。
そしてもう1曲、『My Dear Life』!
これは、もうイントロで ウルウル。
これもまた養父さんのエリック・ゲイルな
とろとろなギターが良かった。
養父さんのギターは、Gibson ES-335 と
エレガットで、ほとんど1曲ごとに持ち替えてた感じ。
アンコールまでで、休憩を挟んで2時間30分。
貞夫さん、タフやなぁ。
1回ピアノ・ソロの最中に座ったけど、
それ以外は立ちっぱなしです。
次は恒例の12月のクリスマス・コンサート。
ラッセル・フェランテ (pf)、
ベン・ウィリアムス (b) を迎えて。
[ 出 演 ]
-- 第1部 -- 渡辺貞夫カルテット
・渡辺貞夫 (sax)
・小野塚晃 (pf)
・三嶋大輝 (b)
・竹村一哲 (dr)
-- 第2部 -- 渡辺貞夫 meets 新日本フィル
・渡辺貞夫 (sax)
・新日本フィルハーモニー交響楽団
・中田延亮(指揮)
・小野塚晃 (pf)
・養父貴 (gt)
・三嶋大輝 (b)
・竹村一哲 (dr)
@ すみだトリフォニーホール
[ SETLIST ]
-- 1st show --
1. Butterfly
2. Laura
3. Groovin' High
4. I Fall In Love Easily
5. Tree Tops
6. Lopin'
7. Tadd's Delight
8. Manhattan Paulista
-- 2nd show --
1. Tokyo Daiting
2. Early Spring
3. I'm With You
4. Only In My Mind
5. Samba Em Preludio
6. Eye Touch
7. Requiem For Love
8. Tembea
9. Sun Dance
10. Myb Dear Life
11. Life Is All Like That
-- Encore --
1. Harambee
2. Carinhoso(渡辺貞夫, 小野塚晃)
2025.10.17
ゴッホ展
家族がつないだ画家の夢
@ 東京都美術館

生きている間、その実力を認められることなく、
37歳という若さで自らこの世を去ったゴッホ。
売れた絵は1枚と言われているが、
これは事実ではないようだ。
ゴッホが画家として活動していたのは、
たった10年間なので、画家として世に
知られる前に他界したということなのだろう。
ゴッホを経済的にも精神的にも支えたのは、
弟のテオであったが、ゴッホの死後、
テオも兄を追うように 半年後に亡くなってしまう。
テオの死後、妻ヨーが膨大なコレクションを
管理することになり、ヨーは義兄の作品を
世に出すことに人生を捧げた。
テオとヨーの息子フィンセント・ウィレムは、
フィンセント・ファン・ゴッホ財団を設立し、
ファン・ゴッホ美術館(アムステルダム)の
開館に尽力した。
つまり、現代に日本でゴッホの作品を
観られるのも、テオ、ヨー、フィンセント・ウィレム、
この家族3人のおかげなんだな。
ヨーとフィンセント・ウィレムは、
ゴッホの作品が散逸しないように
管理しながら、上手く世界に広げ、
その価値を世界に認めさせていった。
世界中にファンがいるゴッホを思うと、
その手腕は、大したものだったと思う。
人びとの心を癒す絵画を目指し、
100年後の人びとにも自らの絵が観られることを
望んだゴッホ。
その夢を家族が引き継いで実現させたんだ。
今回のゴッホ展は、そのことに焦点をあてた
日本初の展覧会。
「アイリス」や「ローヌ川の星月夜」ほどの
インパクトのある作品はなかったけど、アルルで描かれた
「浜辺の漁船、サント・マリー・ド・ラ・メールにて」や
オーヴェール・シュル・オワーズで描かれた
「オリーブ園」「農家」は良かったな。
あと、ゴッホが影響を受けた作品やゴッホ家の
コレクション、日本初公開となるゴッホの貴重な
手紙4通なども展示されていた。
ポール・シニャックの「フェリシテ号の浮桟橋、アニエール」
という作品は水面が本当に光っているようで良かった。
平日なら比較的空いていると思って
今日(金曜日)に行ったのだけど、
結構混んでたよ。
外国人も多かった。
展覧会名 / ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢
会期 / 2025年9月12日(金)― 12月21日(日)
会場 / 東京都美術館(上野)
2025.10.16
カレーはスポーツだ! #90
贅沢セット / スパイスカレー食堂(五反田)
★★★★☆
2回目となるスパイスカレー食堂。
「南の島のマゼるカレー」というコンセプトで
色んな具材を混ぜながら食べる。
混ぜ方で味が変わるし、複雑な味を
楽しめるというカレーだ。
前回は「ブラックチキンカレー」を食したので
今回はふたつの味を楽しんでみようと思い
「ベジキーマ」と「シーフード」の相盛り、
その名も「贅沢セット」を注文。1700円也。

以前にも書いたけれど、カレーは不思議な
食べ物で ひと口目にそんなに美味しいと
思わなくても食べている間にどんどんと
美味しくなっていくことが珍しくない。
このカレーもそんな感じだった。
インドのカレーや、日本のカレーとは違うカレー。
小麦粉は使っておらず、脂もほとんど
使っていないので、カロリー低めでヘルシーと
いうのも売りだ。
「この一皿で人生が変わります」と
謳っているけれど、それは大げさにしても、
これは、また食べたくなるわ。
2025.10.15
BILL FRISELL TRIO
featuring RUDY ROYSTON
& THOMAS MORGAN

ビル・フリゼールのライヴに行ってきた。
なんと2019年以来6年ぶり!
6年前はライヴのほかに「スペシャル・
ギター・クリニック」にも参加して、
直接ビルに質問することも出来た。
そういえば、その質問が雑誌「JAZZ LIFE」に
取り上げられたので嬉しかったな。
その記事

さて、ビルのライヴ。
3日間6公演の初日 2nd ショー。
6年ぶりということもあってか、満席。
明日も明後日もソールドアウトだ!
今日は追加料金を払って、前から2列目の席。
今回のメンバーは、トーマス・モーガン(ベース)
ルディ・ロイストン(ドラムス)で、6年前と同じ。
長く一緒に演っているトリオだ。
そして、今回そのヘラジカのぬいぐるみはというと、
私の席からは、ドラムが視界を遮っていて
見えなかったのだけど、終演後 確認しようと
思っていてすっかり忘れていた。
終演後、ギターの写真は数枚撮ったので
写っていないかと見てみると...... あったよ!

分かりにくい写真だけど、
ヘラジカでしょう。
なんか凄いなぁ。
この6年の間にパンデミックもあって、その時は
きっとビルはツアーもなくなったのだろうけど、
ずっとヘラジカを大事に持ってたんやな。
これはステージのお守りやからなぁ。
プレイの方はというと、1曲目のルーパーを
使った不思議なイントロダクションから
約65分間、ノンストップ。
一度も止まることなく、
メドレーで5曲か6曲だったと思う。
相変わらず、唯一無二、独特の世界です。
時々ルーパーを上手く使って、トリオ以上の演奏。
メンバーを見つめて嬉しそうにするビルの笑顔が平和。
アンコールは『When You Wish upon a Star』。
ギターは、オリジナルシェイプのピックガードに
鳥のイラスト(PRSみたい)のある
J.W.Black のテレキャスター・タイプ。
黒色に見えたけど、たぶん合ってる。
毎度、ビグスビー付きね。



そういえば、65分+アンコールまで
一度もチューニングしなかった。
[ MEMBERS ]
Bill Frisell (g)
Thomas Morgan (b)
Rudy Royston (ds)
@ Blue Note Tokyo
2nd show
前述の2019年のギター・クリニックについて、
このたび、そのときの様子がブルーノートのサイトにも
アーカイブとして残っているのを発見した。
↓
[イベントレポート]ビル・フリゼール
スペシャル・ギター・クリニック
こちらにもQ&Aが書かれているが、
JazzLife より だいぶん短くまとめて書かれている。
会場の様子の写真には、よく見ると
私のハゲ頭の後頭部が写っているよ。
[ 関連エントリー ]
2017.1.12 CHARLES LLOYD & THE MARVELS
2017.6.15 BILL FRISELL: WHEN YOU WISH UPON A STAR
2019.6.8 BILL FRISELL TRIO
2019.6.10 BILL FRISELL Special Guitar Clinic
2019.9.27 JAZZ LIFE の記事 と(笑)
2025.10.15
カレーはスポーツだ! #89
チキンカツカレー / カレーの家(池袋)
★★★▲☆
先日、池袋に行った際、カレーを食べたくなり
探して見つけたお店「カレーの家」。
揚げモノをトッピングしたメニューが
中心だったので、チキンカツカレーにしてみた。
税込1,030円也。

店内スタッフは、全員外国人の様子だ。
スタッフ同士は、何語か分からない言葉で
話しているが、接客の日本語はしっかりしている。
店内は昭和な雰囲気もあり、池袋の雑多な
空気と相まって、ともすれば異国の様なカオスも感じる。
カレーは辛口もあったのだけど、
レギュラーを選んでみたら、やや甘め。
ポークベースのルーで、タマネギも形を残している。
食券を買うタイプのお店で、
ファストフードっぽい店構えだが、
チキンカツはオーダーを聞いてから
衣を付け、揚げていた。
皮なしの胸肉がサクッと揚げられている。
チキンカツは、絶対それが良いね。
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