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 つつみしんやのひとりごと 
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2019.11.17

ゴッホ 真実の手紙
Van Gogh - Painted With Words


マイブームのゴッホ、続いて 2010年に
BBC が制作したドキュメンタリー
『ゴッホ 真実の手紙
(Van Gogh Painted With Words)』

を観た。(50分) (Amazon Prime Video)

ゴッホが残した902通もの手紙と、
証言をもとに作られており、
そういう意味では、真実に近い内容と
言えると思う。

パリ以降のゴッホの動きについては、
様々なところで見聞きしてきたが、
画家を目指す以前や、
パリに出る以前の話、
特に女性関係に関しては、
知らないエピソードが多く、
とても興味深かった。
また、サンレミの療養所時代にも
発作を起こし、自殺を試みたことも
知らなかった。

ピストル自殺については、
あまり深く触れられておらず、
このドキュメンタリーの趣旨からいって
憶測や推測は、極力避けたものと感じた。

それにしても、この兄弟愛、絆は絶大だ。
生前、フィンセントを理解したのは、
弟テオだけだろうと語られるが、テオ以外、
誰がフィンセントを理解し得たであろうか。

今、2人は、おなじ墓に眠っている。
これは、最初から同じ墓に入ったわけではない。
後世の人が、そうせざるを得ないほどの
2人の仲だったんだろう。
いや、2人の想いが、人々を動かしたのかもしれない。

フィンセントの最後の手紙には、
「激しい孤独を表現したい」と
書かれている。





★★★★☆





2019.11.17

ゴッホ 最期の手紙
LOVING VINCENT


先月のパリ旅行で、ゴッホの墓参りに行き、
オルセー美術館でゴッホの作品を観て以来、
ゴッホが、ちょっとしたマイ・ブームだ。

先日観た映画『永遠の門 ゴッホの見た未来』
ドキュメンタリー『ゴッホ:天才の絵筆』に続いて、
2017年に劇場で観た『ゴッホ 最期の手紙』
再び鑑賞した。(Amazon Prime Video)

ゴッホが死んだ2年後、
ゴッホの友人でもあった、郵便配達人
ジョゼフ・ルーランが、ゴッホが書いた
弟テオ宛の手紙を息子アルマンに
テオに届けるよう託す。
アルマンは、パリでテオの死を知り、
手紙を持って、オーヴェルのガシェ医師を
訪ねるのだが・・・。

ちょっとサスペンス仕立ての展開だ。
前回観たときには、他殺のように感じた
覚えがあるのだが、もう一度観ると、
結局、自殺他殺どちらとも言えないような、
描き方に感じた。
これは、もう観る人に委ねているのだろう。
真実は、闇なのだから。

本作、全編が動く油絵で構成されている
という所が見所の一つだが、製作には
125人もの画家が参加しているらしい。
パートによっては、雑に感じるところと
素晴らしく感じところがあった。
意図的なのか、描く人によって、
質に差が出てしまったのか分からないけどね。

今回は、吹替え版で観てみた。
アルマンの声を山田孝之がやっているのだけど
どうもボソボソと喋るので、聞き取りにくい
箇所がいくつかあった。
酷いところは、何度も聴き直したけど、
何言ってるか分からなかったよ。

ラストシーン。
ジョゼフと息子アルマンが、
ローヌ川のほとりで、
テオの妻からもらった、
ゴッホのテオ宛の件の手紙を読み進める。
内容が泣かせよる。
画面が、先日パリで観て感動した
『ローヌ川の星月夜』に変わる。
そして、ゴッホの肖像画のあと、
"Starry Starry Night" が流れ、
エンドロールへと続きます。

ゴッホは、
孤独だったのだろうか。
エンドロールには、
彼が描いた多くの人々が
映し出される。





★★★★☆


"I want to touch people with my art,
I want them to say: he feels deeply,
he feels tenderly."
          Vincent va gogh

作品で人々を感動させ
深く優しく感じていると言われたい。
     フィンセント・ファン・ゴッホ





2019.11.16

新聞記事と赤飯

妻の著書『超解釈 サルトルの教え』が、
6月に韓国でも刊行されたので、
妻とスタッフ数人は、先日、
2泊3日で韓国ソウルを行ってきた。
出版社の社長との面談、
韓国本の帯を書いた哲学の先生との面談、
新聞社(東亜日報)の取材、書店周りと、
初めての訪韓にしては、充実し過ぎな
旅だったようだ。

周囲にハングルを読める人がいないので、
書籍がどんな風に訳されているのか、
日本サイドの人間は、
誰も確かめていないのに、
話はどんどん進んでいくというのは、
非常に不思議で面白い。

出版社の社長が、妻との面談の後、
Facebookに投稿したという記事の
自動翻訳と思われる文章を
見せてもらった。
自動翻訳のため、かなり何言ってるか
分からないのは、しかたないとしても、
妻のことを「日本で著名な~」と紹介していたので
「こんな誤解があって大丈夫なのか」と
心配する私をよそに
「韓国の新聞に初めて載ったお祝い!」と
言って、赤飯を買ってくる、
相変わらず能天気な妻であった。

東亜日報の新聞記事


今のことろ、何が書いてあるのか不明です。



日本のワインの父 川上善兵衛

今から約130年前、地元に新しい産業をと考えた
川上善兵衛は、越後高田(新潟県上越市)に
岩の原葡萄園を開設し、ぶどうの栽培を始めた。
しかし、欧米から取り寄せたぶどうは、
当地の気候風土には合わず、
何度も試行錯誤を繰り返すも、
成功に至らなかった。

善兵衛は、50ヘクタールの土地を持つ
大地主の6代目だったが、
莫大な借金を抱えることになってしまう。
何しろ、500種類の欧米のぶどうを試し、
30年間失敗し続けたのだ。

その後、新たな品種を生み出すしかないと
考えた善兵衛は、10,311回の交雑を試し、
マスカット・ベーリーA など 22品種を発表する。
およそ、50年に及ぶプロジェクトである。

赤玉ポートワインで成功していた
後のサントリーの創業者、鳥井信治郎は、
安定的に入手できる国内のぶどうを
探していたところ、善兵衛に出会い、
岩の原葡萄園を全面的にバックアップ。
「やってみなはれ」である。

おそらく、鳥井との出会いがなければ、
岩の原葡萄園は続けられなかったのでは
ないかと思う。

今日は、現在の岩の原葡萄園代表である
神田和明さんの講演を聴いてきた。

なんでもかんでも「諦めなければ、実現する」
ほど世の中は甘くはないが、
志が大きければ、そして、諦めなければ、
必ず協力者が現れ、道は開けるという話だった。

世界的なワインの協会(?)に登録されている、
日本のぶどう品種が2つあるらしいが、
2つとも善兵衛の開発した品種だという。
カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、
ピノ・ノワールなどに並んで、
善兵衛の マスカット・ベーリーA も
名を連ねているわけだ。

今年、大阪で開催されたG20サミットの
ワーキングランチでは、岩の原葡萄園の赤ワイン
「深雪花(みゆきばな)」が、採用された。
ワーキングランチの飲料監修は、
ソムリエの田崎真也氏だった。
田崎氏は、「世界のベストワイン64」の
1本に「深雪花」を選んでいる。
(2~3回飲んだけど美味しいよ。
2000円ぐらい。)

善兵衛は、三年一作(三年に一度しか
収穫できない)と言われる上越高田で、
ぶどうを作れば新しい産業になると
思ったんだろうけど、険しすぎる道だった。
人の言うことを聞く人だったら、
とっくに諦めてただろうな。
そして、「やめなはれ」ではなく、
「やりなはれ」と言って協力してくれる人が
出現し、不可能だと思われていたことが
可能になる。

今から、130年も前、勝海舟に振舞われた
舶来の「葡萄酒」に、いつか日本でも
食卓に「葡萄酒」が並ぶ日が来ると、
思った善兵衛。
彼には、その未来が見えていたんだろうな。


岩の原葡萄園





2019.11.13

MARTIN TAYLOR & ULF WAKENIUS
マーティン・テイラー&ウルフ・ワケーニウス


2017年12月以来、2年ぶり3回目となる、
マーティンとウルフのデュオ。
(前々回 2016年1月は、渡辺香津美を
加えてのトリオだったけど。)
毎回 素晴らしいので、今日は、
1部2部通しで観てきた。

マーティンのギターは、"Joya" と呼ばれる
マーティン自身が設計したというフルアコ。
15インチと小ぶりなボディ。
ロンドンの職人が製作したようで、
マーティンのウェブサイトで
4,995ドルで 売っている。
約60万円というと、この手のギターとしては、
そんなに高い方ではない。
ウルフは、たぶん前回と同じ Benedetto。
2人とも、ギターアンプは使わず、
ライン出力だったが、やはり、マーティンの方が
アコースティックなトーンだった。

ちょっと残念だったのは、何度も、
ウルフの音が でか過ぎると感じたこと。
マーティンは、モニターを自分の前に
置いているのに対し、ウルフはなぜか、
自分の後ろに、後ろ向きにモニターを
置いていたので、そのせいで、
ボリュームが大きくなったのではないかと
推測するが、PAで抑えられる範囲を
越えていたということだろうか。

曲は、Barney Kessel の "Blues For A Playboy"
に始まり、毎度おなじみの "Legacy"、"True"
"I'm On My Way" や "Isn't She Lovely ?"
”Last train to Hauteville” など。
ジェームス・イングラムの "Just Once" は、
デュオでやるのは、今日が初めてと言っていた。
ラストは、"Down At Cocomo's"。
それぞれ、ソロで1曲ずつ。
ウルフは、「三味線 Into the Jazz」とか言って、
三味線的な音を出していた。

2ndでは、違う曲を期待したが、
全く同じだった。
もしかしたら、曲順は違ったかもしれないけど。
なぜか、1st、2nd ともにアンコールもなく、
70分弱。
"Down At Cocomo's" がアンコール的
だと言えばそんな感じもするけど。
これは、ちょっと期待外れだった。
もちろん演奏は、素晴らしかったけど。

曲順は、「次 〇〇演ろう」とウルフが、
提案する場面が多かったように見えたが、
演奏は、マーティンの方が、中心に感じたね。

日本公演の後、彼らは韓国、中国を周るようで、
中国では、ウルフの息子エリックも参加するようだ。
この父子、知らなかったけど2017年には、
『Father And Son』というアルバムまで出していた。
"Birdland"、"Scaborough Fair"、
"Eleanor Rigbu" などを演っとります。


[ MEMBERS ]
Martin Taylor (gt)
Ulf Wakenius (gt)

@ Cooton Club
1st and 2nd show




[ 関連エントリー ]
2008.11.25 Martin Taylor
2008.11.26 Martin Taylor その2
2011.4.5 MARTIN TAYLOR & ULF WAKENIUS
2012.10.21 ギター三昧の1日
2012.10.22 MURIEL ANDERSON / MARTIN TAYLOR
2016.1.8 THE GREATGUITARS
2017.12.18 MARTIN TAYLOR & ULF WAKENIUS





2019.11.12

羽田の朝、日韓を思う



妻が韓国ソウルに行くというので、
朝、羽田空港まで送ってきた。
彼女の著書『超解釈 サルトルの教え』が、
6月に韓国でも刊行されたので、
そのプロモーション(?)のようだ。
書店を周り、出版社の社長と会い、
推薦文を書いてくださった先生に会い、
新聞社の取材を受けるなど、
2泊3日だが、盛沢山な内容らしい。

ところで、妻の本とは関係ないが、
私の母は、昭和10年に韓国で生まれた。
当時は、日韓併合の時代で、
朝鮮半島は、日本の統治下だった。
多くの日本人が、朝鮮に渡っていたようで、
私の祖父母も、朝鮮に渡り暮らしていたようだ。

終戦後、祖父母は、母を含む子供たち5人を
連れて日本へ引き揚げた。
満州からの引き揚げでは、
子供たちが途中で餓死したり、
日本に連れて帰られないので、中国人に
預けたままになったりという悲しい話は、
何度か耳にしたことがあるが、
朝鮮からの引き揚げは、どうだったのだろう。

祖父母家族は、裕福ではないにしろ、
それなりの暮らしをしていたようだが、
日本に引き揚げる際、
一人当たりの持って行ける金額が、
決められていたらしく、
その他の財産は没収されたようだ。

一旦、日本に戻った祖父は、
朝鮮人に混じって、再び朝鮮に渡り、
隠していた財産を持って、もう一度、
引揚者として、帰国したと聞いた。
命がけである。
それでも、あの時代のこと、
引き揚げ後の母の子供時代は、
ご多分にもれず、今の世からは
考えられない貧乏話であふれている。

2001年1月26日、JR 新大久保駅で
線路に転落した男性を助けようと、
線路に降りた2人が、電車にはねられ、
3人とも死亡するという
痛ましい事故があった。
助けようと線路に降りた一人は、
26歳の韓国人留学生だった。
昨日 NHK で、その留学生の母親の
ドキュメンタリーをやっていた。

留学生の両親は、当初、日本に対して
良い印象を持っておらず、
日本への留学に反対だったという。
そんな両親を説得し、日本に留学した彼は、
「日韓の架け橋になりたい」と言っていたという。

事故後、両親に寄せられた多くの見舞金・
弔慰金で奨学会が設立され、
日本語学校在学生を対象に
奨学金が支給され続けている。

母親は、日本語学校に通っている。
寄せられる日本語の手紙を自分で
読むためだ。
息子の意志を受け継ぎ、
今や母親が日韓の架け橋となっているのだ。

韓国と日本は、あるレベルで、
非常に分かり合っており、調和しているとさえ思う。
そして、あるレベルで、水と油のようでもある。
言い古されたことかも知れないが、
互いが相手をもっと知り、
理解する必要があるのだろう。
それは、日韓に限らず、
同国の個人の人間関係においてもだけど。

とりとめのない内容になってしまったが、
ついこの前まで、まさか妻の本が
韓国で出版されるなどとは、
思いつきもしなかった(本人もね)。

人生には、3つの坂があるというもんな。
上り坂、
下り坂、
そして、
まさか。





2019.11.11

PARIS REPORTS その5
エッフェル塔 編


エッフェル塔は、絵になるねぇ。
東京タワーもいいけれど、エッフェル塔の方が、
洒落て見えるのは、塔自身の形もあるし、
周りの建造物のせいだと思うな。
東京に比べて、高いビルがないんだ。

宿泊したホテルが、セーヌ川沿いで、
エッフェル塔からも近かったおかげで、
たくさんのエッフェル等を撮影した。

帰国してから見てみると、
惜しい写真が多い。
もう一度、撮り直したいぐらいだが、
仕方ない。
そんなエッフェル塔の写真たち。






























(2019.11.12 もう一つ追加)







2019.11.10

ゴッホ:天才の絵筆

昨日は、映画『永遠の門 ゴッホの見た未来』を
観てきたが、ゴッホの他の映画も観てみたくなった。
アマゾンで検索すると、『ゴッホ:天才の絵筆』と
いう39分のドキュメンタリーがあった。
プライム会員なら無料だ。

39分という短時間にとても重要なポイントが
含まれており、ゴッホを知るにはとても良いと思った。
なにより、実際の絵や風景とともに解説されるのは、
書物にはない魅力だ。

映画は、一人称で語られる。
ちょっと訛った英語なのは意図的だろう。

16歳で画商になり、その後、伝道師になるものの
上手くいかなかったゴッホは、27歳で絵を描き始める。
37歳で亡くなった彼は、わずか10年間しか絵を描いて
いないわけだが、有名な作品のほとんどは、
晩年の2~3年に描かれている。

映画では、描き始めたころの暗い作風が、
どうして明るい色彩を得て、「ゴッホ」に
なっていったのかを作品を交えながら、
解説してくれる。

先日のパリ旅行で訪れたオーヴェールの村や
オルセー美術館が映るのも嬉しい。

ゴッホの弟テオに宛てた手紙は900通あるらしいが、
ゴッホ美術館に保管されているその手紙の
ゴッホの文字の美しさにも驚いた。
なんとなく、ゴッホは武骨なイメージで、
荒々しい文字を想像したのが、
考えてみれば、あれだけの絵を書く人。
タッチは大胆であっても、中身は繊細に違いない。

途中、日本や日本の浮世絵に触れるくだりもある。
ゴッホが、浮世絵の影響を受けたことは有名だが、
昨日の映画『永遠の門 ゴッホの見た未来』でも
ゴーギャンが「マダガスカルに行く」というのに対し、
「日本は?」とゴッホが訊き返すシーンがあった。
ゴッホは、日本に行きたかったのかもしれないな。

『永遠の門 ゴッホの見た未来』では、
ゴッホがなぜ死ななければならなかったのか、
「観ている側は、落としどころに困ってしまう」と
書いたが、本作では、オーヴェールでの
2ヶ月で80点以上の作品を一気に
生み続けたゴッホは、限界を越え、
燃え尽き、深い孤独と疲れに襲われたとある。
2ヶ月で80点以上というのは、
異常な量だろう。
確かにゴッホは、越えてはいけないラインを越え、
創作に命を使い切ったのかもしれない。

ゴッホの死後、半年でテオが他界するというのも
悲しいほどの兄弟の絆に思えてしまうのである。

次にフランスへ行くとしたら、
アルルに行きたいな。





★★★★▲





2019.11.10

PARIS REPORTS その4
ルーブル美術館 編


パリの観光スポットと言えば、
エッフェル塔、凱旋門、ノートルダム大聖堂
(残念ながら今は火災のため見られない)、
オルセー美術館、オペラ座などと並んで、
ルーヴル美術館は、はずせないだろう。

一緒に行った人たちの中には、
ヴェルサイユ宮殿へ行った人たちもいたのだが、
私はヴェルサイユ宮殿は、パスした。
5年前のイタリア旅行でカゼルタ宮殿
(世界遺産)へ行ったのだが、でかすぎて
広すぎて、同じような部屋が延々と続き、
途中で飽きてしまった。
ああいう、文化や装飾が好きでないと、
行っても楽しめないと思ったのだ。
まあ、見もせずに楽しめないと判断するのも
いかがなものかと思うのだが、
旅行は日程が限られているので、
おのずと行先は限られてしまうのは仕方がない。
長期滞在で時間があるなら、もちろん
ヴェルサイユ宮殿も観てみたい。

それはさておき、ルーヴル美術館。
こちらもかなりでかい。
「全部見るには5日はかかる」とか、
「一週間いても飽きない」と
言われるほどの大きさだ。

どこに何があるかも分からないので、
ここは現地の日本人ガイドさん付きの
2時間ほどのツアーで周った。
これは、大正解。
自分たちだけで行ったら、
お目当ての作品にたどり着けず
ただ歩き疲れて終わってしまったかもしれない。
まあ、日本語の案内パンフレットもあったので、
そんなことはないかもしれないけど。

2時間のガイドツアーは、
「ルーブルなら、ここは見ておくべき!」という
作品巡りだったので、短時間で
とても効率よく周ることが出来た。

まず、外観。



もともとは、要塞だった建物がその後、
宮殿になったらしい。
上の写真は、全体の10分の1にも
満たないだろうな。
その大きさが分かろうというものだ。

敷地に入ると、カルーゼル凱旋門が
見えてきた。
その先には有名なピラミッドが見える。





館内に入ると逆さのピラミッドが目を引く。



イヤホンを付けて、日本語ガイドさんの
話を聞きながら進んでいく。
ピラミッドは、1989年に設置されたので
今年で30年だという。
作られた当時は、古典的な建物に
近未来的なガラスのピラミッドは
合わないと、否定的な意見もあったらしい。
私は、映画『ダ・ヴィンチ・コード』の印象が強い。
映画の内容は忘れてしまったけどね。

美術館の内部



絵がでかい。



この手の宗教画が数えられないほど
多く展示されている。
ガイドさんの解説は素晴らしく、
「へぇ~、そうなのか」とずい分と
感心した覚えはあるけど、内容は
ほとんど覚えていない。

館内の窓から見るピラミッド。



これが、有名なハムラビ法典!



歴史の時間に習ったね~。
紀元前1792年から1750年にバビロニアを
統治したハムラビ王が発布した法典。
「目には目を、歯には歯を」は、
復讐の法典ではないと、いつだったか、
テレビで観た覚えがある。
例えば「倍返し」のように
やられた以上にやり返すのではなく、
やられたと同等の懲罰にするという、
刑罰の限界を定めたものだったらしい。

くさび形文字の法典。



このあたりに「目には目を、歯には歯を」が
書いてあるらしい。

要塞時代(?)のお堀の底を歩く。



石には、ハートマークが彫られている。





現代人のいたずらかと思ったら、
当時の職人が、自分が切った(積んだ?)
石だと分かるように、サインを残したのだと。

スフィンクス。



写真では大きさが分からないが、
エジプト以外にあるスフィンクスでは、
最大らしい。

ミロのヴィーナス。



古代ギリシア時代の彫刻。
高さは203cmもある。



これは、美しい。
値打ちがあったな。
特に後ろ。



後ろ姿なんてあんまり見られへんもんな。
半ケツです。
そして、前面に比べ、多少仕上げが雑。
もともとは、壁を背中に置かれていたらしく、
背面は見えなかったからとか。

サモトラケのニケ(勝利の女神)。



結構な迫力です。
どんな顔が付いていたんだろう。
レプリカが日本中にあるようです。

男のモナリザと称されるラファエロの
カスティリオーネの肖像。



そして、いよいよモナリザです。
ここからモナリザの列です的な看板。



写真の中心にあるのがモナリザで、
それを見るために並ぶ人の列。



約10~15分ぐらい並んだかな。
ついにご対面。



しかしこれ、7cmの防弾ガラス越しなのだ。
驚くほど無防備に展示されている作品が
多い中、超厳重なセキュリティ。
以前、盗難にあったことがあるからだろうか。



私は、それほどこの絵の良さが分からないので、
あまり感動も感激もなかったけど、
500年以上も前に描かれたこの1枚を
観るために世界中から人がやってくるのだから
スゴイよな。
そして、この列に並んでいる時でさえ、
「スリがいます。注意してください」という
アナウンスが流れるのもスゴイ。

これも教科書で見たことあるなぁ。



フランス革命を描いた、ドラクロワの
『民衆を導く自由の女神』。

他に特に見たいものがなければ、
2時間ツアーで十分満足できます。
私が観た日本人ガイドさん付きツアーは、
旅行代金に含まれていたので、
いくらか分からないけど、ルーブル美術館の
入場料は、17ユーロ(2,100円ぐらい)。





2019.11.9

永遠の門 ゴッホの見た未来
AT ETERNITY'S GATE


一昨日、ゴッホの墓参りと
オルセー美術館のレポートを書いた。
今日は、昨日公開された 映画
『永遠の門 ゴッホの見た未来』 を観てきた。

主演のゴッホ役に、私には
『プラトーン』の人、という印象が強い、
ウィレム・デフォー。
本作でアカデミー賞主演男優賞に
ノミネートされた。

先日のパリ往復の機内でも
観られたので、帰りの機内で見始めたが、
日本語字幕がなかったため、途中で断念した。

さて、本作。
ゴッホの絵に懸ける情熱と苦悩と
狂気が描かれている。
弟テオとの関係や、友人ゴーギャンとの
関係もよくわかる。
しかし、ゴッホを描くとどうしても
彼の死を避けて通れないのだろう。
一般的には、自殺と言われているようだが、
本作では明らかに他殺という立場から
描いている。
ゴッホ自身が、一切を語らなかったことから
謎だらけなのだが、自殺だったら、
どうして傷を負いながら家まで帰ったのか、
どうして一発で死ぬ方法を選ばなかったのか、
等いくつも疑問が残り、誰かに撃たれたとしたら、
なぜ犯人をかばったのかが謎である。
映画では、少年2人が事件に関与している
説を支持しているようだが。

オーヴェルに移り、もの凄く精力的に作品を
描いている最中の死なので、
自殺だとしても理由が分からない。
でも、一時は自分の耳をカミソリで切り落とすほど、
心が病んでいたわけだから、
普通の考えは通用しないわけで
観ている側は、落としどころに困ってしまう。

そういうわけで、ゴッホが死んで終わる本作も、
観終えてスッキリする映画ではない。

私の希望だが、サン・レミの療養所を退所し、
オーヴェルに移り住んで、思う存分、
絵を描いているところで映画が終わって
欲しかったと思う。
何かこう「充実した画家生活を送ってまっせ」
みたいなところで終わって欲しかった。
でも、現実はそんなに甘くはないよな。
オーヴェルで過ごした70日(映画では
80日となっていたように思う)も
ゴッホの精神は、健全であったかどうかは
分からない。
幻覚や幻聴もあったと描かれているが、
それぐらいでなければ、あんな絵は
描けないのかもしれない。

サン・レミ時代に描いた作品で
批評家から一定の評価を得たようだっただけど
それでも、まだ絵が売れなかったのは
なぜなんだろう。
ちなみに「生きているうちに1枚も売れなかった」
「1枚しか売れなかった」というのは、
話をドラマチックにするための宣伝だろうと
私は思っている。
確かに、あの時代、新しい画風は
すぐには受け入れられなっただろうが、
中には気に入る人もいたんじゃないだろうか。

ウィレム・デフォーの素晴らしい演技で
時々、ドキュメンタリーのようにさえ思えた。
でも、アルルに移った時、ゴッホは35歳で、
オーヴェルに移った時が、37歳。
演じているウィレムは、(撮影時)62~63歳。
ちょっと、年を取り過ぎている感がないでもないが、
ジュリアン・シュナーベル監督は、
「この役には彼しか考えられなかった」と
言ったらしい。
まあ、ゴッホの死んだ歳を知らなければ、
何の違和感も抱かないだろうけど。

それから、ヨーロッパ映画によくある言葉のこと。
ゴッホはオランダ人だけど、パリにも
住んだりしているのでフランス語も話せたんだろうと思う。
でも、この映画のゴッホは、英語。
ゴッホだけでなく、フランス人のほとんどが英語。
時々、なぜかフランス語のシーンもあるけど。
演じているのが米国人、監督も米国人だから
英語にしたのかな。
田舎のフランス人が、流ちょうな英語を話す
シーンには少し違和感あり。


★★★★☆


 
国によってイメージが違うチラシ。
左はどこの国のモノか分からないけど。



2017年に観た『ゴッホ 最期の手紙』
もう一度観てみよう。





2019.11.7

PARIS REPORTS その3
ゴッホ 編


サルトルの墓参り後、
パリから車で1時間近く走ったところにある、
オーヴェール・シュール・オワーズという村に向かった。
そこには、ゴッホの墓と、ゴッホが最後の70日間を
過ごした家があるのだ。



写真の左がゴッホ、右が弟のテオドロスのお墓。

墓地の周辺には、のどかな風景が広がる。







有名な『オーヴェルの教会』の現在。



『オーヴェルの教会』は、
オルセー美術館で実物を観てきた。
(って、どっちが実物やねん。)



教会の内部



ステンドグラス



ゴッホが最後に過ごしたという部屋は、
照明具もない、天窓から光を取り入れる
だけの驚くほど狭い部屋。
残念ながら、ここは撮影禁止だったので
写真はない。





彼はここで、人生最後の70日を過ごし、
その間に約80点の作品を描いたという。
フィンセント・ファン・ゴッホ、
享年37歳。
壮絶な人生だったんだろうな。




私がゴッホに魅せられたのは、
ゴッホ好きの妻の影響だ。
2010年にゴッホの『アイリス』が東京に来た時に、
国立新美術館に観に行ったのだが、
絵の前からしばらく動けなくなるほどの
衝撃を受けたのを覚えている。
絵で、あれほど心を揺さぶられたのは、
ゴッホ以外にない。

墓参りの翌々日に、オルセー美術館で、
数枚のゴッホ作品を観てきた。
日本に来た時に観たことのある、
『アルルの部屋』の他、有名な
『医師ガシェの肖像』、『自画像』などなど。







オルセー美術館には、有名な絵画が
たくさん(ゴーギャンとかルノワールとか)
あるわけだが、それほど興味がなく
ほとんどチラ見程度。
でも、マネの『笛を吹く少年』は、
見つけたとき、なぜかうれしかった。
これ、美術の教科書に載ってたんじゃないだろうか。



さて、ゴッホ。
写真やポスターで観たことがあっても
実物は、全く別物なのは、
『アイリス』で体験済みだ。
芸術は、実物を見なければ何も分からない。
今回、超強烈だったのは、
『The Starry Night』。
1888年に、南フランスのアルルを流れる
ローヌ川の岸辺で描いた夜の風景だ。



『ローヌ川の星月夜』とか『星降る夜』とか
いくつかの日本語タイトルがあるようだが、
『アイリス』同様、しばらく絵の前から
動けなくなった。
私にとっては、この日観たゴッホの作品の
中でも特別な1枚だった。
なんだろう、言葉では表現できない何かが、
宿っている。
観ているだけで、泣けてくる絵って、
人生でそんなに出会えないだろう。
そんな1枚だった。



オルセー美術館の入場券。
デザインは、何種類かあったのだが、
私には『The Starry Night』が当たったよ。


ドン・マクレーン が、ゴッホに捧げた美しい曲、
『Vincent』は、「Starry Starry night~」
という歌詞で始まる。
ゴッホの人生少しでも知って、
ゴッホの絵の実物を見てから、聴くと、
この曲の意味と ドン・マクレーンの
気持ちが、少し分かった気がする。

Vincent / Don McLean (日本語訳付)


パリの土産物屋で見つけたミニ・ゴッホ






2019.11.6

名古屋 レポート3

昨日の名古屋レポートの付け足し。
日曜日は、熱田神宮参拝の後、大須観音へ参った。

神宮と寺院に続けて行くと、あらためて
お寺は、「ああ、仏教は外国から来たんやなぁ」と
思わずにはいられなかった。

神宮が日本的な厳かな雰囲気であることに対し、
仏教は、日本発祥ではないので、
インドなのか中国なのか、よく分からないけど、
とにかく、異国な感じがしたのだった。
そんなこと、ふだん感じたことなかった。
考えてみれば、当然なんやけど。


樹齢千年以上といわれる熱田神宮の大楠(おおくす)


大須観音ののぼり




師いわく
春風亭一之輔


落語ファンになってから、あまりの面白さ、
素晴らしさに5年余りで50回、100席 以上の
高座を聴きに行ってしまった、春風亭一之輔。
最近は、回数が減ったものの、
一時期は、月一ペースだった。

さて、その一之輔が悩み相談にこたえる、
『師いわく』。
知らずに購入したが、小学館のウェブマガジン
P+D MAGAZINE で連載中の
「師いわく ~不惑・一之輔の『話だけは聴きます』」
という悩み相談の書籍化だった。
読もうと思えば、無料で ウェブで
読めるのだが、ただで読むより、お金を出して
本で読む方がありがたみを感じるのは、気のせいか?

悩みの内容は、真面目なものから、
どうでもいいようなものまで様々だが、
一之輔の回答がユニークで素晴らしい。

私の妻も「サルトル塾」と称して
悩みや相談に答える会を催していて、
凡人が思いつかないような、
回答を繰り出してくるのだが、
一之輔もそれと同じような感じ。
やはり、21人抜きで真打に昇進する
ような人は、ちょっと違う。

もっとも一之輔の場合、
噺家というコンテクストだから、
妻のそれとは、違うけどね。

聞き手のキッチンミノル(写真家)の
ゆるさも手伝って、中には実は深いことを
言っているのに、軽~く読めてしまうあたりも
深刻さがなくて良い。
ただ、読者の中には、その回答の深さに
気付けない人もいるのではないかと
全く大きなお世話な、余計な心配をする私だった。


★★★★☆








2019.11.5

名古屋 レポート2

何も考えずに予約した名古屋行きの
のぞみは、「のぞみ223(ツーツーミ)」だった。



そういえば、先日のパリ旅行で泊まった
ホテルのルームナンバーも。



名古屋、熱田神宮の西門。



この写真だとちょっと明治神宮を思い出すなぁ。
この日は、七五三で賑わってました。

大須観音。



ここは、外国人(アジア系)が多かった。

大須観音前から始まる大須商店街。





もの凄い人の数。
そして、独特の雰囲気。
東京の下町のようでもあるし、
大阪っぽい感じもする。
そして、ここも外国人が多く、
中華料理やイタリア料理はもちろん、
インド料理、ブラジル料理、ベトナム料理、
トルコ料理、メキシコ料理などなど
国際色豊かなミクスチャー商店街。
ところどころ外国にいるような感じ。
日本人は若者が多い。

そんな中に、昭和の風情を
残すお店があった。



おもちゃ屋さんの看板だ。
仮面ライダー、オバQ、左側の怪獣は、
ウルトラマンか何かに登場する怪獣だろうか。
そして極めつけは、右側のみなしごハッチ!
何十年ぶりやろな、ハッチ。



こちらは、泊まった名古屋駅前のホテル近くの
中華料理店のショーケース。



いつから、サンプルを飾ることを諦めたんでしょう。
これはこれで、何かを訴えてくる。





2019.11.4

名古屋 レポート1
海老フライと2日続けてひつまぶし


妻の仕事に付き合って、
一泊で名古屋へ行ってきた。
パリ・レポートも終わっていないけど、
今日は名古屋レポート。

まず、昨日のお昼は名古屋駅地下街(エスカ)に
ある 海老フライ専門店「海老どて食堂」。
最近でこそ、尿酸値を気にして
エビをあまり食べなくなったが、
私にとって、子供のころのご馳走と言えば、
「海老フライ」だった。
誕生日には、大体 海老フライだったなぁ。
今でも海老は大好きだ。

さて、この「海老どて食堂」。
こんなメニューまである。


日本一!35センチ 特大海老ふりゃ~ 5,870円(税抜)

さすがにこれは食べられないので、
私は「海老ふりゃ~食べくらべ定食」を注文。



何が食べ比べかと言うと1本はそのまま揚げた
海老フライ。
もう1本は、開いた海老フライとなっている。
食べ比べてもそれほど味に差はないが、
開くと海老に対して、衣の量が増えるので、
開かず1本のままの方が、好きだな。
添えられるタルタルソースは、薄切りにした
ゆでタマゴが付いてくる。
ゆでタマゴを自分でお好みの大きさに
つぶして混ぜるというシステム。

妻は、名古屋ならでは(たぶんこの店の
オリジナルかな)の「海老どて」を注文。
海老フライを、八丁みそとエビみそを合わせた
「秘伝のどて味噌ソース」に付けて食すのだ。



これは、味噌ソースが甘くて、味が強すぎて、
ちょっと私には合わなかったな。

海老フライには、ウスターソース 時々 タルタルソースが良い。
名古屋の、というかこの店のウスターソースは、
妙に薄味に感じた。
味噌ソースがあれだけ味が濃いのに不思議だ。


店内にぶら下がる巨大な海老フライ

この店の表記は「海老ふりゃ~」だが、
個人的には「海老フライ」と書くより
「エビフライ」の方が、落ち着く、というか、
食欲がわく。
「エビフライ」の方が、庶民的で
慣れ親しんだ表記だろうかね。


夕食は、せっかく名古屋に来たのだから、
「ひつまぶし」を食べようとなった。
東京では、うなぎ屋でメニューに
「ひつまぶし」があっても頼むことはない。
どうしても、うな丼か、うな重を頼んでしまう。
なんとなく、「3種類の食べ方ができます」と
いう謳い文句に抵抗があるのだな。
もしかしたら、過去に食べたことがあるかも
知れないけど、記憶にないぐらい、食べていない。

昼食を食べた「海老どて食堂」の近くに
ひつまぶし屋が、2軒あったのだが、
2軒とも結構な行列が出来ていた。
電話をかけてみると、予約は受け付けていないと言う。
昼食後、熱田神宮、大須観音、大須商店街に
行って、疲れていた私は、並んでまで
食べに行く気にはなれなかった。

ネットで調べると、ホテルの近くに
「あなごや」といううなぎ屋があった。
いや、正確には「うなぎの あ、なごや」。



一見、うな重と同じように見えるが、
うなぎは細く切ってある。
そして、この店の場合、ウナギの下に
きざみノリが敷いてある。
まず、そのまま。
そして、やくみ(わさび、ねぎ、のり)をのせて。
最後は、そこにだし汁をかけて。
なるほど、どの食べ方も美味しい。
わさびをたっぷり乗っけて、出汁をかけると
うな重とは違う食べ物になる。

そして、今日。
午後、妻の今回の名古屋行きの目的であった、
イベントに私も出席した。
そこに昨年、キューバ旅行でもご一緒した
名古屋の K さんも来ていた。
K さんに、昨夜、ひつまぶしを食べたことを話すと、
名古屋一だと思っている「うな東」という
お店で ひつまぶしをご馳走してくれるという。
K さんは、夜に仕事の予定があるのだが、
行って、さっと食べて帰ってくれば間に合うと
いうので、連れて行ってもらいました。
時間に余裕がなく、ギリギリなので、
お店に到着したら、すぐに食べられるように
K さんが、お店に向かうタクシ―の中から、注文。



K さんの言うように 確かに旨かった。
タクシーの運転手曰く、
「駅地下の行列の出来てる店は、
観光客ばかりで、地元の人は行かないけど
ここは地元の人が行くお店。」
いいねぇ、その響き。
繁華街から離れたところにあるので、
観光客の中でも知っている人しか
行かないんだろうな。
今日は、ゆっくり出来なかったので、
また行きたい。





2019.11.2

PARIS REPORTS その2
サルトル墓参り 編


今回のパリ旅行は、昨年7月に妻が
『超解釈 サルトルの教え』という著書を
出版したことに始まった。
ジャン・ポール・サルトル(1905-1980)は、
フランスの哲学者、小説家だ。

『超解釈 サルトルの教え』は、今年、
韓国でも出版された。
韓国版のタイトルは、直訳すると
『責任はどのように生活を成長させるか』
という意味のようだ。
韓国の書籍販売サイトの評価を見てみると
驚くことに日本のアマゾンでの評価よりも高い。
本日現在、アマゾンが17人の評価で
☆3.5 (5点満点)に対し、
韓国のそのサイトでは、
24人の評価で 10点満点中 9.2 という評価だ。
もう一つ別のサイトでは、9人のレビューで
なんと10点満点中 9.6!
日本では、否定的なことを
書いている人が数人いるのに対し、
韓国では、否定的な意見・感想はゼロだ。
これは一体どういうことだろうな。
もちろん、高評価を付けたのは、
出版社関係者だとか、色んな推測は
出来るのだけど、非常に面白い現象だ。

今月、妻は韓国の出版社の社長と
推薦文を書いた哲学の先生に会いに
韓国に行くらしい。
なんだか今までと違う流れになってきたな。

それはさておき。
そんなこんなで、サルトルの墓参りが
実現したわけだ。
妻の仕事の仲間たち11人と妻と私、
日本からのガイドさんと現地ガイドさん、
合わせて15人での墓参りとなった。

サルトルのお墓は、パリ市内の
モンパルナス墓地にある。
墓地の入り口を入ると、有名人の
お墓がどこにあるかの案内板がある。



お墓に番号が振ってあるのだが、
なんとサルトルは、1番だった。



どういうわけか、番号順に書いていないのだけどね。

サルトルの墓は、入り口を入ってすぐ右。
内縁の妻だった、ボーヴォワールと
同じ墓に眠っている。
こんなお墓見たことがない。
ご覧の通り、墓石がキスマークだらけ。





サルトルには女性ファンが多かったのかな。
ボーヴォワールさんは、妬いていないかな。
そんなことを思いながら、皆で記念撮影。



お墓には、花の他になぜか、
メトロ(地下鉄)の切符がいっぱい。



パリのメトロは、駅を出るときに
切符を回収されないので、
皆さんここに置いていくのだろうか。
左奥には、妻の著書も。

まだほんの一週間前のことだけど、
ここに自分がいたなんて、
不思議な感じだなぁ。

この墓地には、今年9月に亡くなった
ジャック・シラク元大統領のお墓も。
アラブ風な人がお祈りを捧げてた。



ギターが模られた墓石を発見。



ローラン・ディアンス(Roland Dyens)という
フランスのクラシックギター奏者のお墓だった。
(1955 - 2016)
ファンだろう、ご覧のように、
お墓には今もお花が絶えないようだ。
知らなかった人だけど、これも何かのご縁。
今、初めてローラン・ディアンスのギターを
聴きながら、これを書いている。
こういう時、Amazon Music ってホントに便利やなぁ。

後で思ったのだけど、せっかくなら、
エディット・ピアフやミシェル・ペトルチアーニ、
ミッシェル・ルグランのお墓にも行けばよかった。
調べてみると、ピアフとペトルチアーニは
同じ ペール ラシェーズ墓地 という
パリ市内の墓地だった。残念。
ミッシェル・ルグランのお墓は
分からなかったけど。

墓参りで思い出した。
1985年のアメリカ横断旅行で、
デュエイン・オールマンのお墓に行こうと、
ジョージア州のメイコンという町まで行ったけど、
めちゃくちゃ広い墓で、デュエインの墓がどこか
人に聞こうにも誰もいなくて、
着いたのが夕方でどんどん暗くなっていくし、
断念したことがあったなぁ。
もうメイコンに行くことなんてないわな・・・。

デュエインの眠るローズ・ヒル墓地の看板。







2019.11.1

BBC Proms JAPAN 2019
Prom3/JAZZ from America


10月30日から11月4日まで、
東京と大阪で開催される。
『BBC Proms JAPAN 2019』。
その Prom 3、「JAZZ from America」に
行ってきた。

『BBC Proms』は、英国の歴史のある
世界最大級のクラシック・ミュージック・
フェスティバルらしいが、
日本では初めての開催だ。

クラシック・ミュージック・フェスなので、
基本、管弦楽などクラシックの
公演なのだが、今日はどういうわけかジャズ。
「JAZZ from America」という
タイトルだが、出演者は、
挾間美帆 “m_unit” (ほとんど日本人の
日米混合メンバー)と
リー・リトナー&デイヴ・グルーシンのバンドに
イヴァン・リンスと小野リサ(ゲスト)が加わった
日米伯混合バンド。
なぜに「JAZZ from America」という感じ。
リトナー&グルーシン・バンドのベースは、
当初、エイブラハム・ラボリエルの予定だったが、
健康上の理由より出演できなくなり
メルヴィン・デイヴィスに交代。

挾間美帆 (Miho Hazama) のことは、
知らなかったが、アメリカでも評価されている
作編曲家だ。
弦5人、菅5人+ピアノ、ドラム、
ヴィブラフォンの13人編成の室内楽団で
約60分、挾間のオリジナルを演奏後、
リトナー&グルーシンが参加して
アンコール的に2曲演奏。

休憩をはさみ、リトナー&グルーシン・バンド。
私のお目当ては、リトナーとイヴァン・リンス。
まずは、リトナーのおなじみの曲を
数曲演奏後、ゲストの小野リサが登場し、
ジョビンの曲を2曲。
そのあと、イヴァン・リンスの登場だったのだが、
その頃から異常な睡魔に襲われ意識はもうろう。
今日は4時間の睡眠だったせいもあるだろう。
ちゃんと意識が戻ったのは、アンコールからだった。
とほほ。
アンコールの1曲目は、小野リサが
デイヴ・グルーシンのピアノで
ゆったりと『Chega De Saudade』。
素晴らしかった。
そして最後は、イヴァン・リンスも登場。
イヴァンの代表曲の1曲だけどタイトル失念。

リトナーのギターは、いつものレスポールに
初めて見るサドウイスキーのシンライン・フルアコ。
ギブソンのシグネチャー・モデルの L5 から
乗り換えたのかな。



[ MEMBERS ]
挾間美帆 “m_unit”
挾間美帆(作・編曲、指揮)
土井徳浩(アルトサクソフォン)
庵原良司(テナーサクソフォン)
竹村直哉(バリトンサクソフォン)
ジョナサン・パウエル(トランペット)
林育宏(フレンチホルン)
金子飛鳥(ヴァイオリン)
沖増菜摘(ヴァイオリン)
吉田篤貴(ヴィオラ)
島津由美(チェロ)
香取良彦(ヴィブラフォン)
佐藤浩一(ピアノ)
井上陽介(ベース)
ジェアード・ショニグ(ドラムス)

Lee Ritener & Dave Grusin Dream Band featuring Ivan Lins
リー・リトナー(g)
デイヴ・グルーシン(key)
イヴァン・リンス(vo,key)
メルヴィン・デイヴィス(b)
ウェス・リトナー(dr)
スペシャルゲスト:小野リサ(vo,g)

@ Bunkamura オーチャードホール(渋谷)





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