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 つつみしんやのひとりごと 
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2019.3.23

ニッコール・フォトセミナー in 東京
"Z" ワールドへようこそ


「ニッコール」というのは、
ニコンのカメラ用レンズの名称で、
ニコン製品ユーザーのための
「ニッコールクラブ」というクラブもある。
ニコールクラブは、創立から
60年以上になる歴史のある会だ。
私もニコン・ユーザーだが、
入会金や年会費がかかるので、
入会はしていない。

今日は、そのニッコールクラブ主催の
「ニッコール・フォトセミナー in 東京」が
有楽町の朝日ホールで開催された。
会員向けのイベントだが、
会員でなくても 2千円で入場できるので
参加してきた。
先日の「CP+」で、色んな人の話を
聴いてみたいと思ったのだ。

13時に始まって17時前まで4時間弱、
盛り沢山な内容だった。
今日のイベントは、タイトルに
「"Z" ワールドへようこそ」と
あるようにニコンの新しい、
フルサイズ・ミラーレス・カメラ、
Z6とZ7の紹介が主な目的だ。

まず最初に「Z 7・アラスカ紀行」。
1年のうち半年をアラスカで過ごすと
いう生活を20年続けているという、
松本紀生氏、47歳のトークと写真。
アラスカで過ごす、といっても街中に
いるわけではなく、テントを張って、
一人っきりで何十日も過ごすのだ。
冬は、オーロラの撮影のために、
雪原にテントを張り、
マイナス40度になる地に
50日滞在するのだという。
命がけの撮影だ。
今年は、50日のうちオーロラが
現れたのが2日だけだったという。
極寒の地で Z7で撮影してきた風景や
オーロラをプロジェクターで
大きく映し出し、見せてくれた。

続いて、「Zとともに行く二人旅」。
ニッコールクラブ顧問の佐藤倫子氏と
写真家・山口規子氏が、ニコン「Z」を
持って、沖縄撮ってきた旅写真とトーク。
同じところに行ってきたのに、
2人の撮る写真が全く違うのは、
とても興味深く、私はどちらの写真も
いいなと思った。
2人とも「Z」の使いやすさ、
性能の良さを力説。

休憩を挟んで、
「フォトキッチン 広がる表現!組写真コース」。
ニッコールクラブの会員さんの写真複数枚から、
実際に組写真を選び、そのコツなどのレクチャー。
これも参考になった。
組写真を選ぶ機会はないけど、
そのうちチャレンジしてみたい。

最後に
「Zシリーズ対談 この場面、Zでどう撮る?」。
ニッコールクラブ顧問の大西みつぐ氏、
小林紀晴氏、ハナブサ・リュウ氏、
三好和義氏と写真家の阿部秀之氏による
「Z」の作例を見ながらの、
その機能や画質などについてのレクチャー。
これも撮影した4人の個性が
違うので面白かった。

最後にプレゼントが当たるお楽しみ抽選会。
私は何も当たらず。

全体を通して聴いてみて、
かなり「Z」の性能の高さを感じたね。

私が今使っているニコンの一眼レフ
(D7000)は、フルサイズより小さい
APS-C サイズと呼ばれるもの。
それでも十分な写真が撮れるので、
フルサイズなんて要らないと思ってきた。
なにしろフルサイズ一眼レフになると、
カメラが大きく重く、そして高くなるのだ。
しかし、ミラーレスなら、かなり
軽量でフルサイズが作られる。
ここにきて、ニコンやキャノンも
フルサイズ・ミラーレスに進出し、
カメラ界が、グッとに方向転換を始めた。

実際、店頭で触ってみると、小さい&軽い。
そして、私に魅力があるのは、
サイレント撮影と連写性能。

一眼レフは、機械的にシャッターが
下りるのでどうしてもシャッター音が
出てしまう。
静かな場面での撮影は、目立つ上に
そのシャッター音が邪魔でもある。

しかし、ミラーレスなら、
音を出さずに撮影できる。
これはかなり大きなポイントだ。

そして、私のD7000は、連写が
1秒に6枚となっているが、
実際には、RAW と J-PEG 同時に
記録しようとすると3秒も撮れない。
SD カードに書き込むために
カメラが止まってしまう。

先日、ソニーの α7 III で
店頭で連写をしたところ、
RAW と J-PEG 同時記録でも
60枚位撮影出来た。
しかも、1秒10枚の性能だ。
子供の運動会撮影にこれは欲しい機能だ。

そんなこんなで、フルサイズ・ ミラーレス・
カメラに乗換えたいと思っているのだが、
ニコンにするか、ソニーにするか迷っている。
ソニーの方が、レンズが多いこと、
いく分本体価格が安いこと、
ミラーレスはすでに第3世代に入ったこと
などから、ソニーがいいかな、と
思っていたが、今日のイベントで、もう一度
ニコンもよくよく検討しようと思った。
ニコンの方が高いんですけど。

ニコンにしてもソニーにしても、
今持っているレンズを
使えないわけではないのだが、
制限付きになるため、
ゆくゆくレンズも全部替えることに
なるだろうな。
結構な出費になりそうで悩ましい。




ねことじいちゃん

立川志の輔師匠主演なので観たいと
思っていた映画『ねことじいちゃん』。
監督は、動物写真家の岩合光昭。
映画は初監督作となる。

出演は、志の輔師匠のほか、
柴咲コウ、小林薫、田中裕子、柄本佑ら。

まあこの映画は、猫の映画だな。
猫好きには、たまらないんじゃないだろうか。
猫が、ちゃんと演技しているように
見えるのも不思議な感じ。
でも、猫を差し引いて、
映画としてどうかと問われると、
私にはちょっと物足りない。

舞台は島なのだが、その風景は美しく、
猫はかわいい。

映画では、どこの島か明確に
描かれておらず、私は瀬戸内海の
どこかか、長崎・佐賀あたりかと
思っていたら、愛知県の
佐久島という島だった。
佐久島は実際に猫が多い島として、
猫好きには有名な島らしい。
一度行ってみたい。


★★★☆☆







ちいさな独裁者
DER HAUPTMANN/THE CAPTAIN


実話を元にしていると知らずに観た、
映画『ちいさな独裁者』。
ちょっと恐ろしい狂気の映画でした。

戦争映画でもあるけど、敵が出てこない。
チラッと敵の戦闘機が出てくるだけで、
登場人物は、ドイツ軍兵士、
ドイツ軍の脱走兵、ドイツの田舎の民間人。

1945年4月。
もうドイツが戦争に負けそうになっている中、
たくさんの脱走兵で、ドイツ軍は
困っていたようだ。
士気の低下もあるだろうし、
脱走兵が民間人から略奪することも
軍にとっては、問題だったんだろう。

以下、ややネタバレ含む。
部隊から脱走したヴィリー・ヘロルドは、
逃走の途中で偶然発見した、
将校の軍服を着て、大尉に成りすました。
その軍服の権威を利用し、
それから出会う兵士を次々とだまし、
やがては、脱走兵の収容所で
90人以上の処刑を行う。

何の権限もないのに、
秩序を守るためと言い、
総統(ヒトラー)から任されていると言い、
自身が脱走兵なのに、
同じ脱走兵を虐殺する狂気に至るのは、
ただただ、一着の軍服を着たからに過ぎない。
そして、自分が生き延びるために、
特別な任務を受けている大尉を演じ続けた。

映画のオフィシャルサイトには、
映画には描かれていない、
ヴィリー・ヘロルドによる虐殺も
記されている。

結局、ヘロルドは捕まるのだが、
捕まった時、21歳だったという。
21歳の若者に大勢の大人が騙され、
犯罪に加担したとも言える現実が恐ろしい。

これは、戦争中の異常な状態で
起こったことだと考えたが、
ロヴェルト・シュヴェンケ監督の
「彼らは私たちで、私たちは彼らだ。
過去は現在なのだ」という言葉を
読んで、現代社会も変わらないことが
起こっていると気が付いた。
さすがに日本では殺しはないが、
役職や地位といったものが、
この映画の軍服に代わって
狂気を生んで時折「パワハラ」事件に
なっているのは、周知のとおり。

この「軍服」に象徴される「権威」に
ついて、よくよく考える必要があると思った。

エンドロールでは、現代のドイツの街中に
ヘロルド達が現れ、街行く人に検閲を
する姿が映し出される。
もちろん、仕込だろうけど、
これを私は、監督のユーモアかと思ったが、
前述の監督の「彼らは私たちで、私たちは彼らだ。
過去は現在なのだ」という言葉を
思い浮かべると、ユーモアなんかではない。
ちょっと深いです。

ヘロルドを演じる、
マックス・フーバッヒャーという
役者が良いです。


★★★★▲








2019.3.22

立川談春 独演会

新宿(というか代々木の方が近い)の
紀伊國屋サザンシアターでの、
談春の独演会6日間公演、
今日はその5日目に行ってきた。

今回のメインの演目は、
「双蝶々(ふたつちょうちょう)」。
初めて聴く噺だ。
六代目 三遊亭圓生が得意としていた
人情噺らしく、現代ではほとんど
演る人がいないらしい。
大ネタと言われる長い噺で、
今日もマクラを入れて90分弱あった。
残念ながら、急激な睡魔で
途中で20~30分気を失ってしまったら、
気が付いた時には、ストーリーが
進んでいて何がどうなったのか、
分からなくなっていた。
帰ってきてから、ググってストーリーの
おさらいをしたした次第。
落語といってもこれは笑える話ではなく、
お芝居を観ているような感じだった。
それにしても、90分は凄い。
90分も演ったので、
今日はこれ1本かと思ったら、
休憩後に「陽気な噺を」と「大工調べ」。
これがまた面白かった。
昨日までの4日間、「双蝶々」は
決まっていたけど、もう一席は
3席の中からリクエストの多い演目を
選んだらしいのだが、4日とも同じ
演目になってしまったらしい。
それが「大工調べ」だった。
それで、今日と明日の残り2日間も
同じ演目にすることにしたらしい。

談春の高座は、6度目で今年はすでに3度目。
最近は、一之輔よりも聴いている。
なぜか分からないのだけど、
私は談春の噺を聴くと、
この人の奥深い優しさを感じてしまう。
優しいことを言うわけではない。
今日も今の日本をぼやいていたよ。
芸に厳しい人であることに疑いはないが、
本質的にこの人は、優しい人だと思えてならない。


[ 演 目 ]
「双蝶々」 立川談春
~ 仲入り ~
「大工調べ」 立川談春

@ 紀伊國屋サザンシアター(新宿)







2019.3.20

MADELEINE PEYROUX
マデリン・ペルー


一度はナマで聴きたいと思っていた
マデリン・ペルーのライヴに行ってきた。
この人、一応ジャズ・シンガーという
カテゴリーに入るのかもしれないけど、
フォークだったり、ブルースだったり、
カントリーだったり、シャンソンだったり、
音楽はごちゃ混ぜだ。

米国ジョージア州生まれだが、
10代の頃にフランスに移住し、
15歳でパリの街角でバスキング(大道芸)を
始め、ヨーロッパを旅して周ったという。
18歳でアトランティック・レコードに見出され、
その後 デビューという経歴の持ち主。

ご本人はジャケットの写真で見るより
ふくよかで、飾らない人柄を感じた。
歌い出すと、不思議なほど自然。
「不思議なほど自然」って変な表現だが、
目の前で歌っていることが、
全く特別なことではなく、
あまりにもナチュラルに感じられ、
それが不思議な感じがしたのだ。
歌うこと、音楽を創ることが
ご本人にも自然なことなんだろうな。

バンドもとても良い。
オジサンばかりだったが、
皆さんベテランなんだろう。
ギターのジョン・ヘリントンは、
Steely Dan のツアーやレコーディングに
参加していた人だ。
使用ギターは、ギブソンの小ぶりの
セミアコ(ES-339?)。

マデリンは、マーティンのアコギと
6弦のウクレレを弾きながら歌った。

曲は、
"La Javanaise"(フランス語で)
"Don’t Wait Too Long"
"Honey Party"
"If The Sea Was Whiskey"
"On A Sunday Afternoon"
"Careless Love" など。

65分位。
珍しく、アンコールがなかったよ。
聴きたかった(クラプトンも歌ってる)
"Got You On My Mind"、
(レイ・チャールズも歌ってる)
"Take These Chains From My Heart" は、
歌わず。


[ MEMBERS ]
Madeleine Peyroux / マデリン・ペルー (vo,g,uke)
Andy Ezrin / アンディ・エズリン (key)
Jon Herington / ジョン・ヘリントン (g)
Paul Frazier / ポール・フレイザー (b)
Graham Hawthorne 8 グラハム・ホーソーン(ds)

@ Blue Note Tokyo
2nd show




Jam Session会員優待で半額で鑑賞。





2019.3.19

エリオット・アーウィット
Elliott Erwitt


数年前から、少しずつ色んな写真家の
作品を観るようになった。
まだ数えるほどしか、写真家の名前も
知らない程度だけど。
良い写真を撮るには、良い写真を
たくさん観ることだと何かで読んだが、
写真を撮るためではなく、
観ること自体が楽しみになってきた。
でも、本当に良いなぁと思える写真は、
意外に少ない。

「PHOTOFILE」という
新書サイズより少し大きい写真集
(洋書)のシリーズがある。
アマゾンで、1,000~3,000円と
モノによってずい分値段に開きがあるのが
不思議だが、入手しやすいので
以前に Saul Leiter と Ernst Haas を
購入していた。
写真集としては小さいし解説文も英語なので
よく分からないけど、大型の写真集を
買う前の入門としてはちょうど良い。

先日、Elliott Erwitt という写真家を知り、
Elliott の「PHOTOFILE」を購入してみた。



Elliott Erwitt は、1928年生まれの
フランス出身の写真家。
ちょっとユーモアのある写真が多く、
気に入った。
偶然の瞬間を撮れたものなのか
演出なのか見当がつかない写真が多い。
被写体が人間なら演出もありえるが、
飛び上がった犬や止まっている鳥の
写真は、本物なんだろうな。

例えばこの写真。



1977年に日本(京都)で撮られたもの。
おばちゃんと犬が同時に
脇腹を掻いている。
中々撮れる写真ではない。

ほかにも ここ で、
結構見られるので興味のある人は
チェックして欲しい。
ポートレイトには、ケネディ大統領や
チェ・ゲバラの写真もある。





2019.3.18

ロケンローラー逝く

昨日、内田裕也氏が亡くなった。
享年79歳。
肺炎だったらしい。

昨年9月、樹木希林さんが
亡くなった時の報道で見た内田氏は、
妻を亡くしたショックからか
かなり弱っているような印象を受けた。
体調も良くなかったんだろう。

妻を亡くした男は、
妻を追いかけるように死んでしまうが、
夫を亡くした女は、
それから生き生きして何年も生きる、
というような話を聞いたことがある。
内田氏の場合も、
結局、半年ほどで希林さんを
追いかけるように逝ってしまった。

合掌。

*****

本木雅弘のコメントに「岳父(がくふ)」という
言葉が使われていた。
「岳父」とは、妻の父のことで、
「岳翁(がくおう)」、「岳丈(がくじょう)」とも
言うらしい。
妻の母のことは、「岳母(がくぼ)」。
機会があったら、これから使おう。

あ、でも、
明日になったら、忘れそう。





2019.3.16

グリーンブック
GREEN BOOK


トロント国際映画祭で観客賞を受賞し、
ゴールデン・グローブ賞では、
作品賞を含む最多3部門を受賞、そして、
本年度アカデミー賞で作品賞、脚本賞、
助演男優賞(マハーシャラ・アリ)を
受賞した『グリーンブック』。

舞台は、1962年のアメリカ。
黒人ピアニスト、ドクター・ドン・
シャーリー(マハーシャラ・アリ) と、
その運転手兼ボディガードに雇われた
イタリア系アメリカ人のトニー・
バレロンガ (ヴィゴ・モーテンセン) は、
人種差別が根強い南部へ演奏ツアーに出る。
タイトルの「グリーンブック」は、
黒人が泊まれるホテルなどを紹介した
当時の黒人用旅行ガイドのこと。

映画は軽いタッチで、描かれているが、
当時の黒人差別は酷いもんだ。
おそらく、実際は映画で描かれているより
もっと酷かったんだと思う。
明らかに黒人を差別していたトニーが、
南部を周る間に、シャーリーと
人間関係を築き、シャーリーの
影響で人として成長していく姿に、
感動したね。

この映画に対し、一部で、
「結局、白人が "上から" 黒人を救ったという
話だ」という批判的な意見もあるようだが、
私はそんな風には感じられなかった。
それは、日本人には分からない世界で、
差別を受けた、黒人が感じることなのかもしれない。

もちろんこれで、差別がなくなったわけではないが、
少なくとも、シャーリーとバレロンガは、
友情を築き、互いに理解しあったようだから、
素直にええ話やと思う。

シャーリーもバレロンガ も自在の人物で、
この南部ツアーも実話を基にしている。
ドクター・シャーリーというピアニストの
名前は、聞いたことがなかった。
黒人というだけで、私は観る前から無意識に
ジャズ・ピアニストだと決めつけていたのだが、
シャーリーは、元々はクラシックの
ピアニストだった。
劇中で演奏される音楽は、ピアノの
チェロとコントラバスのトリオで、
クラシックとジャズの中間のような音楽。
なぜ、そのような音楽を演奏するのかも、
映画の中で語られる。

トニー・バレロンガは、その後、
俳優デビューを果たし、
『ゴッドファーザー』『グッドフェローズ』
『フェイク』などに出演したというのも興味深い。

ところで、マハーシャラ・アリは、
本当にピアノを弾いているように
見えるんだけど、どうなんだろう。
本作同様、アカデミー賞助演男優賞を
受賞した『ムーンライト』の時より
断然、本作の方がいい。


★★★★★


グリーンブック(GREEN BOOK)







LEE RITENOUR's
SIX STRING THEORY COMPETITION
- Winners' Circle -


リー・リトナーのライヴには、
10回以上足を運んだと思うのだが、
2016年9月以来約2年半ぶりだ。
昨年、11月にデイヴ・グルーシンの
ビッグ・バンド で来日することは、
知っていたけど、 "ウエスト・サイド物語" の
楽曲を演るということもあって、
あまり興味がわかず、観に行かなかった。

最近になって知ったのだが、
この公演にリーは、来日しなかった。
健康上の理由により来日をキャンセルしたのだ。
病名は分からないけど、手術をする必要が
あったようだ。
そして、その同じ頃、山火事の被害で
リーは、家とスタジオを失ったのだという。
今回は、二重の困難からのカムバック来日だ。

リー・リトナーが、2010年にリリースした
アルバム『SIX STRING THEORY』は、
ジョージ・ベンソン、BBキング、スティーヴ・ルカサー、
スラッシュ、ジョン・スコフィールド、
パット・マルティーノ、マイク・スターン、
ロバート・クレイなど、20人のギタリストが
参加する豪華なアルバムだった。

同年にスタートした、
「SIX STRING THEORY COMPETITION」。
プロ・アマ問わず世界中の若き才能を
発掘しようというこのコンペの2018年の
最優秀賞受賞者たち(9人のうち8人が参加)と
リーとの特別公演を観てきた。

全く予想のつかないライヴだったが、
期待を超えて素晴らしく、そして
楽しいライヴだった。

まず、リーと ホルガー・マルヤマー (key)
ペタール・クルスタイッチ (b)
ユアン・レスリー (ds) が、リーの "The Village"。
お~素晴らしい。
このバックの3人も昨年の
「SIX STRING THEORY COMPETITION」の
それぞれの楽器部門の最優秀賞受賞者。
この3人がリーの新しバンドのメンバーだと
言われても疑わないレベル。
さすがは、世界から選ばれた人たちだ。
3人ともスゴイ。
もう、たぶんすでにプロだったでしょうな。

ギターは、Jazz Guitar、Rock Guitar、
Blues Guitar、Acoustic Guitar、
Classical Guitar、Rhythm Guitarと
6部門あるのだが、そのうち
Jazz Guitar部門の最優秀賞受賞者以外が出演。
5人とも素晴らしかったけど、
特に私が気に入ったのは、
Rhythm Guitar 部門の Kaspar Jalily (France)、
Blues Guitar 部門の Hayden Fogle (USA)。

ブルースのヘイデンは、なんと18歳!
なんで18歳であんなギター弾けるんやろな。
そのブルースの後にロック部門の
Johannes Persson (Sweden) の演奏が
あったんやけど、凄いテクニックなのは
分かるけど、18歳のブルースの方が、
なんというか心にグッときたもんな。
まあ、好みもあるけど、
音楽がテクニックのための音楽に聞こえて
しまうと残念やな。

Acoustic Guitar 部門の Eric Jayne (USA)、
Classical Guitar 部門の Hedvika Svendova
(Czech, France) は、それぞれ、
ソロ・ギターで1曲ずつ。
この2人も素晴らしかった。
最後にリーの "Lay It Down"。
アンコールは、ギター4人並んで
(Jeff Beckの) "Freeway Jam"!

おもろいライヴでした。
この人達、将来楽しみです。

[ MEMBERS ]
Lee Ritenour /リー・リトナー (g)
Johannes Persson /ヨハネス・ペルソン (g)
Kaspar Jalily /キャスパー・ジャリリ (g)
Hayden Fogle /ヘイデン・フォーグル (g)
Hedvika Svendova /ヘドヴィカ・スヴェンドヴァ (g)
Eric Jayne /エリック・ジェイン (g)
Holger Marjamaa /ホルガー・マルヤマー (p)
Petar Krstajic /ペタール・クルスタイッチ (b)
Euan Leslie /ユアン・レスリー (ds)

@ Blue Note Tokyo
2nd show





来日直前! リー・リトナーにインタビュー

SIX STRING THEORY COMPETITION

【2018 Grand Prize Winners】
Jazz Guitar: Cecil Alexander (USA)
Rock Guitar: Johannes Persson (Sweden)
Blues Guitar: Hayden Fogle (USA)
Acoustic Guitar: Eric Jayne (USA)
Classical Guitar: Hedvika Svendova (Czech, France)
Rhythm Guitar: Kaspar Jalily (France)
Piano: Holger Marjamaa (Estonia, USA)
Bass: Petar Pera Krstajic (Serbia, USA)
Drums: Euan Leslie (Scotland, USA)





2019.3.15

判決、ふたつの希望
L'INSULTE/THE INSULT


昨年9月に劇場で観た映画
『判決、ふたつの希望』

もう一度観たくなり、DVDで鑑賞した。

やはり、とても良い映画で
再び感動した。
争い・復讐とともに
人間であることの希望を描いている。
その希望は、理解と赦し。

過去の敵だというだけで反応し、
罵倒の言葉を吐いてしまう人間。
冷静であれば、その敵でさえ
困っていれば助けることが出来る人間。
どちらも同じ人間。
さて、どちらの人間として、
人類は未来を築きますか?
あなたは生きますか?
そんな問いかけを本作から感じ取った。

「未来のことを考えたら、
いま、やるべきことはわかっている。
でも、過去がそれを許さない。
この人類普遍の問題に心を痛める人々に、
この映画は希望をもたらすか ――」

凄く難しい問題だけど、
間違いなく希望はある。
それでこそ、人間だと思う。


★★★★★








2019.3.14

哲学のテーブルにつく

「哲学」といえば思い出すことがある。
小学生だったか中学生だったかは覚えていないが、
私が子供の頃に母に言われた言葉だ。
どんな文脈でその言葉を聞いたのかは
記憶にないが、もしかしたらテレビか何かで
「哲学」という言葉を聞き、私が
「哲学って何?」と母に尋ねたのかもしれない。

「哲学は、自分はどうして生きているのか、
どうして生まれてきたのか、
そういうことを考える学問。
そんなことを考え過ぎて死んだ人もいる」

そんな内容だった。
「死んだ人」は「自殺した人」だったかもしれない。
今考えると母は、哲学者と精神的な問題から
自殺を図る人、もしくは太宰治、川端康成、
三島由紀夫など自殺した文学界の人たちとを
ごちゃ混ぜにしていたのかもしれない。

いずれにしろ私は、哲学は難しいこと、
そして、考えすぎると命をも落とす、
という 誤った認識を持つことになった。

「自分は何のために生まれてきたのか」とか
「自分の生きていく使命は何か」とか
子供の頃に考えたという人(妻もその一人)に
たまに出会うが、私はそんなこと考えもしなかった。
というか、今も深く考えていない。
そんな、ある意味浅いとも言える人間に
成長したのには、母の言葉が幾分なりとも
影響がないとは言えない。
いや待てよ。
おそらく、その言葉を聞く以前から、
そんなこと考えもしなかった子供なので、
生まれつき考えない人だと解釈する方が妥当かな。

そんな哲学とは縁のなかった私が
哲学好きで サルトルに関係する本まで出す
妻と結婚するとは、人生は面白いもんだ。
もちろん、20年前 妻と結婚するときは、
そんな人だとは知らなかったんだけどね。

ちなみに私は哲学書と呼ばれるものは、
読んでいない。
若いころ、1冊だけ、それらしいものを
タイトルから選び読んだ記憶があるが、
何が書いてあるか、さっぱい分からないまま、
途中で投げ出さないことだけを目標に
頑張って最後まで読み切った覚えがある。
本のタイトルも著者(日本人だった)も忘れたけど。

何年か前、ハバード大学のマイケル・サンデル教授の
「正義(Justice)」の講義を NHK で観て
哲学ってこういうことか、面白いなと思った覚えは
あるが、それ以上深く探求することはなかった。

妻の影響もあって、最近、「哲学」という言葉を
よく耳にするし口にするようにもなった。
昨日、妻たちの主催する
「哲学のテーブルにつく会」というものに
参加してきた。
「答えのない問いを問い続ける」というのが、
哲学の一つの側面。
「哲学のテーブルにつく会」は、
「答えのない問いを問い続ける」会でもある。

昨日は、第1回で主催者側も
どんな会にになるかやってみないと分からない
感じだったようだが、中々面白かった。
参加者は、15名ほど。
参加者の発言に(心の中で)反応する
自分を観察するに、自分の考えこそが
「正しい」というところから
相手を説き伏せたいと思う自分に気付いたりね。

ゲストのような形で、K氏(私のボス)も
参加したのだが、彼はとてもユニークな
考えの持ち主で、非常に珍しい、
今までに会ったことのない人種。
彼への質問の回答は、普通(?)の人は
言いそうもないことばかり。
私は、もう14年間そばにいるので、
だいぶん慣れてきており、それほど驚きはしないが、
初めての人には、かなりのインパクトだ。
「驚きはしない」とは書いたが、
その答えは予想はつかないものばかり。
昨日も「そんなこと思いもしませんでした」
「初めての考えです」というような
感想が聞かれた。
これだけでも、脳を柔軟にすることに
なるんではないだろうか。
彼は、おそらく多くの人からは「自由に」見えるが
本人言わせると「身勝手」なだけだそうで、
「自由」と「身勝手」は、同じことを
違う表現で言っているんだとも言える。

2時間強の会だったが、
普段、話さないようなテーマについて
自由にディスカッションする場は、
貴重な機会だと思った。
この会、しばらく続くようだ。





2019.3.13

疑問文の特徴

一昨年の初め、「今年は英語学習にも
力を入れようと思う」と書いた。
その後、少しだけ教材に取り組んだものの、
いつものようにフェイドアウト気味に
いつの間にか、英語のことを何もしなくなった。
毎度のことで、もうこの頃は、
英語習得は自分には無理かな、と
半ばあきらめ気味に思っている。

考えてみると、ボチボチでもギターを
練習し続けてるのは、弾けない自分がイヤで
弾けるようになりたい欲求がそれなりに強い。
練習で出来たのに、ライヴ本番でミスすると
痛恨の極みなのだ。
そういう悔しい思いがモチベーションに
繋がっていることは否めない。
が、英語では失敗もないし、恥も書かない。
時折、外人アーティストの言ってることが
聞き取れず悔しい思いをすることがあり、
そのたびに勉強しようと思うが、
結局、行動が伴わない。
だから、強烈な情熱がないと、難しいんだと思う。
何ごとも。
全部、言い訳だけど。

そんな私だが、某英会話教室が毎日 (平日のみ)、
無料で送ってくれるEメール、
「ひとこと英会話!」というのを
もうかれこれ12年以上受取り続けている。
これには、毎日、必ず目を通すようにしている。

もしかしたら、中学生の時に習ったのかも
しれないようなことだけど、
先日のトピックに、「なるほど」と思った。

疑問文には、「Yes/No」で答えられる疑問文と、
答えられない疑問文がある。
「Yes/No」で答えられる質問は、
「疑問詞から始まらない」「語尾が上がる」という
特徴がある。
反対に「Yes/No」で答えられない質問は、
「疑問詞から始まる」「語尾が下がる」という特徴がある、
という旨のことが書いてあった。

例に挙げられてたのは、
Do you know where he went ?
(彼はどこへ行ったのか知ってる?)

Where do you think he went ?
(彼はどこへ行ったと思う?)
の2つの疑問文。

なるほど、前者は「Yes/No」で答えられるので
疑問詞でなく「Do」(助動詞)から
始まっており、語尾が上がる文だ。
後者は、答えが「Yes/No」ではないので、
疑問詞から始まっており、語尾が下がる。

Where do you think he went ?
は、
Do you think where he went ?
とは、ならないところが英語のポイントだろうな。

と、今は納得するものの、
こういうこともすぐに忘れてしまうねん・・・。





2019.3.12

運び屋
THE MULE


今年5月で、89歳(!)になる、
クリント・イーストウッド監督の
最新作『運び屋』。
原題の「MULE」というのは、麻薬なのどの
運び屋のことを指すスラングのようだ。

この10年以上、クリント・イーストウッド
がらみの作品はほとんど観ているが、
本作も素晴らしかった。
それにしても、88歳にして
作品を撮り続ける、しかも本作は
主演まで務めてしまうという、
そのエネルギーとバイタリティと創作意欲には、
驚きと畏怖の念さえ抱くね。
監督と主演を兼ねるのは、2008年の
『グラン・トリノ』以来。
映画出演は、2012年の『人生の特等席』以来。

物語。
クリント・イーストウッド演じる
アール・ストーンは、商売に失敗し、
自宅を差し押さえられてしまう。
そこで、車を運転するだけでいい金になるという
仕事を紹介される。

予告編を観て、麻薬と知らずに
運んでいたのかと思ったけど、
映画を見る限り最初から分かりそうなくらい、
ヤバそうな人たちが登場する。

以下、ややネタバレです。
3回目だったか、ついに荷物の中身を見て
麻薬であることを知ってしまう。
麻薬だと知ったアールは、運び屋を
やめるのかと思ったら、そのまま続けるねんな。
なにしろ、金が良い。
まあやめられなくなったんだな。
その金で自宅を取り返し、
孫の結婚パーティの金を出し、
友人を救う。
しかし、捜査の手はじわじわとアールに
近づいてくる。
その麻薬捜査官に ブラッドリー・クーパー。
結末は、書かないけど、
なんか意味不明に泣けました。
ええ映画です。

アールは、仕事(花の栽培)人間で
家庭を顧みない男だった。
そのため、妻にも娘にも見放されている。
その娘役にクリント・イーストウッドの
本当の娘アリソン・イーストウッドが出演。
きっと、クリント・イーストウッドも
若い頃、仕事ばかりだったんだろうな。

アールじいさんは、平気で(悪気なく)
黒人に「二グロ」と言い、
メキシコ人に「タコス野郎」と言います。
でも、彼らに優しい。
この辺りには、『グラン・トリノ』に
通ずるもんも感じられ、
クリント・イーストウッドらしくて好きやな。

最後に流れる曲の歌詞に
88歳のクリント・イーストウッドの
メッセージが込められてるようで、
ガツンと来ます。

宣伝コピーに「前代未聞の実話」とあるように
「The New York Times Magazine」に掲載された
実話に着想を得て制作されたとのこと。


★★★★★








2019.3.11

MICHAEL LANDAU LIQUID QUARTET
featuring DAVID FRAZEE,
ANDY HESS & IAN THOMAS


昨日、3年ぶりのマイケル・ランドウの
ライヴに行ってきた。
前回は、2016年3月11日に観ているのだけど、
その年の12月に STEVE GADD BAND でも
マイケル・ランドウを観ているので、
正確には、2年3ヶ月ぶりか。
今回は、「マイケル・ランドウ・リキッド・
カルテット」という名義。

このライヴを予約した後に、昨年出た最新
アルバム『ROCK BOTTOM』を聴いた。
歌入りのアルバムで、
ちょっとダークな大人のロック。
ライヴもアルバムのシンガー、
デヴィッド・フレイジーとの公演。
この人とマイケルは、90年代に
「バーニング・ウォーター」という
バンドをやっていたのだ。

スティーヴ・ガッド・バンドで聴けるような
インストにおける職人芸プレイを
期待してた私は、このアルバムを聴いて、
ライヴにいくことをちょっと迷った。
アルバム『ROCK BOTTOM』は、
あまり好きなタイプの音楽ではなかったんだ。

でも、きっとインストも演るだろうし、
マイケルのプレイを間近に観られるなら、
と思い直し行くことにした。

結果、やはりナマで聴くと音楽の印象も違う。
アルバムの印象より、ナマで聴くと良かった。
でも、お腹いっぱいの上、一杯ひっかけて
行ったので、実は前半眠かった。
一緒に食事をした友人に
「今からライヴに行く」と言うと
「お腹いっぱいで眠くならない?」と訊かれ、
「映画は時々眠いけど、ライヴはないな」
なんて答えたのに、意識朦朧。
後半、立ち直ってちゃんと聴けたけど。

マイケルのギターは、いつもの Fender の
2ハムのストラトキャスター。
アンコールでは、S-S-H の
ストラトキャスターを使用。
たぶん、これも Fender。

相変らず、ギターのボリュームとトーンを
しょっちゅう触り調整しながら弾く。
もの凄く細かいトーンに注意を払っているのだ。
そして弾きながらなので、その動作がめちゃ早い。
いっつもやっているとああいう風に
コントロールできるようになるんやろうな。
目指そう匠の世界。
精進あるのみ。


[ MEMBERS ]
Michael Landau (g)
David Frazee (g,vo)
Andy Hess (b)
Ian Thomas (ds)

@ COTTON CLUB
2nd show





(訂正/ 2019.3.12)
本文中、マイケル・ランドウを見るのは、
「2年3ヶ月ぶり」と書いたけど、
2018.9.6 にも STEVE GADD BAND
マイケルを観ているので、ほんの半年ぶりでした。





2019.3.10

JOAO GILBERTO LIVE IN TOKYO
ジョアン・ジルベルト ライブ・イン・トーキョー


一昨日、長々と背景を書いたが、
「ジョアン・ジルベルト ライブ・イン・
トーキョー」のライヴ映像を昨日、観てきた。
@ ル・シネマ(渋谷 Bunkamura)。

3日前にチケットを買っていたので、
見やすい席で観られたが、
1日1回の上映の上、土曜日と
いうこともあって売切れだった。



事前にチケット買わずに来て、
入れなかったお客さんいただろうな。

さて、映像のライヴは2006年11月8日、
9日なので、ジョアンが75歳の時のライヴ。
2006年は、東京で4公演あったのだが、
その後半2日間の演奏から編集されたもの。
それ以降は来日していないので、
今のところ、最後の日本公演だ。

ボサノヴァというと、ちょっと爽やかで
軽快な音楽をイメージするが、
ジョアンの歌は、ボソボソと、
淡々と歌う感じで
元気いっぱいという感じではない。
その、ボソボソとした、どちらかといえば
地味な歌声が何とも言えず
不思議な心地良さで、
5千人の観客の耳が惹きつけられるのだ。

さすがに映像にはジョアンのフリーズ状態の
シーンはなかったのだが、
それでも通常のライブより明らかに長い、
曲終わりの拍手の時のジョアンの表情を
見られたのは貴重だと思った。
2階席からは全く見えなかったジョアンの表情、
それは確かには拍手を「聴いて」いた。
恍惚の表情というと大げさかもしれないけど、
拍手を浴びるジョアンは、
とても満足で嬉しそうに見えた。



映画館のロビーには、コンサートで
実際に本人が使用した、テーブル、
時計、イス、踏み台が展示されていた。
それ以外のものは類似品のディスプレイ。
まさか、ご本人のギターを
借りてくるわけにはいかんもんね。




[ Official Site ]
ジョアン・ジルベルト ライブ・イン・トーキョー

Blu-ray 買おうかなぁ。


[ ル・シネマ(映画館)の紹介文 ]
ボサノヴァの法王が贈る《伝説の日本公演》
世界初!唯一の公式ライブ映像
奇跡のパフォーマンスが今、スクリーンに甦る!!
「イパネマの娘(The Girl From Ipanema)」や
「デサフィナード(Desafinado)」など、
“ボサノヴァ”の名で呼ばれる音楽の表現を、
その声とギターを通じて生み出した創造者、
ジョアン・ジルベルト。
2006年11月に東京国際フォーラム ホールAで開催された
日本公演が、ジョアンの長いキャリアの中でも世界初、
唯一の公式ライブ映像となります。
これまで世に出ることが無かった、
この伝説のライブの模様を選りすぐりの約90分の映像に凝縮。
13年の特を経た今、世界初の限定上映が決定しました。


監督 三室雄太郎
音楽プロデューサー 宮田茂樹
プロデューサー 遠山豊、高橋信彦
キャスト ジョアン・ジルベルト
作品情報 収録時期:2006年11月8日(水)・9日(木)
     2019年/日本/90分
配給 ライブ・ビューイング・ジャパン


[ 曲目 ] Blu-ray BOX のサイトより転記
01. Ligia(Antonio Carlos Jobim)
02. Pra Que Discutir com Madame?(Janet de Almeida - Haroldo Barbosa)
03. Morena Boca de Ouro(Ary Barroso)
04. Doralice(Antonio Almeida - Dorival Caymmi)
05. Da Cor do Pecado(Bororo)
06. Tim Tim Por Tim Tim(Geraldo Jaques - Haroldo Barbosa)
07. Retrato em Branco e Preto(Antonio Carlos Jobim - Chico Buarque)
08. Samba de Uma Nota So(Antonio Carlos Jobim - Newton Mendoca)
09. Estate(Bruno Martino - Bruno Brighetti)
10. Samba da Minha Terra(Dorival Caymmi)
11. O Pato (Jayme Silva - Neuza Teixeira)
12. Corcovado(Antonio Carlos Jobim)
13. Aguas de Marco(Antonio Carlos Jobim)
14. Treze de Ouro (Heriverto Martins ? Marino Pinto)
15. Desafinado (Antonio Carlos Jobim - Newton Mendoca)
16. Pica-Pau (Ary Barroso)
17. Meditacao (Antonio Carlos Jobim - Newton Mendoca)
18. Aos Pes da Cruz (Marino Pinto - Ze da Zilda)
19. Bim Bom (Joao Gilberto)
20. Chega de Saudade(Antonio Carlos Jobim - Vinicius de Moraes)
21. Garota de lpanema(Antonio Carlos Jobim - Vinicius de Moraes)




あなたはまだ帰ってこない
LA DOULEUR/MEMOIR OF PAIN


マルグリット・デュラスの自伝的小説「苦悩」を
映画化した『あなたはまだ帰ってこない』。
原題仏語の「LA DOULEUR」は
「痛み」という意味のようだ。
英語題「MEMOIR OF PAIN」は「痛みの記憶」か。

1944年、ナチス占領下のフランスで、
レジスタンス活動していた、
マルグリットと夫のロベール。
そのロベールが、ドイツの警察に
逮捕されてしまう。
なんとか夫を救い出そうと、
マルグリットは、ドイツの刑事ラビエと
何度も会い、情報を聞き出そうとする。
一方 ラビエは、マルグリットから
レジスタンスの情報を探ろうとしてくる。
この辺は、心理的駆け引きがあり、
ちょっとサスペンス的要素もあり、
どうなるんだろうと思って観ていたが、
始まって1時間ほど過ぎてから、
どうしようもない睡魔に襲われた。

気が付くと、あんなにダンナを心配し
帰りを待ちわびていたマルグリットの態度が
一変し「ダンナと会いたくない」と言っている。
私が気を失っている(寝てた)間に
何かがあったのだ!

その肝心な部分を見落としてしまったので、
なんやよう分からん映画になってしまった。
もう一度観たい気持ちもあるが、
どうかなぁ・・・。


マルグリット・デュラスって、
『愛人/ラマン』の人(原作者)なんや。
映画『愛人/ラマン』(1992年)は、
映画館で観たような気がするけど、
レンタルビデオで観たのかもしれん。
この『愛人/ラマン』も自伝的小説とある。
ドラマチックな人生の人やったんやなあ。


途中で寝たんで ★ 評価は、なし。








2019.3.8

JOAO GILBERTO
ジョアン・ジルベルト


今年で、88歳になるジョアン・ジルベルトは、
アントニオ・カルロス・ジョビンとともに
ボサノヴァの生みの親と言われている巨匠だ。

そのジョアンの、2006年11月8日・9日に
東京国際フォーラム ホール A で行われた公演が、
世界初、唯一の公式ライブ映像として
今日、劇場で公開された。
東京、名古屋、大阪のそれぞれ一つの劇場で、
3/8 (金)~3/14 (木) 一週間限定、
一日一回だけの上映だ。
このライヴ映像は、Blu-ray で発売
(限定5000セット)されるのだが、
大きなスクリーンで観てみたいので、
明日、観に行こうと思っている。

実は、私はこの2006年11月9日の東京公演を
ナマで観ている。
当時、ジョアン・ジルベルトのことは
良く知らなくて、ファンというわけではなかったが、
大阪時代のバンド仲間の一人が、
わざわざ東京まで観に来るというので、
そんなにスゴイ人なら観ておこうと思ったのだ。

彼は、奇人と言われるような完璧主義者で、
会場に準備されたマイクロフォンが
約束したものと違うと言って激怒して、
帰ろうとしたり、様々な理由で遅刻も多く、
コンサートが時間通りに始まらないのは、
珍しくなかったようだ。

私が観たコンサートでも、
(もう13年前のことであまり覚えていないけど、
覚えているのは)すでにお客さんが皆席につき、
開演時間を過ぎた頃に
「ただ今、ジョアンさんがホテルを出られました」
という場内アナウンスが流れ、
会場がどよめいたこと。
そして、それから10分か20分経ち、
「ただ今、ジョアンさんが会場に到着されました」
というアナウンスが流れると、
会場に拍手が起こったこと。
もう、本当に来てくれるかどうか分からない、
という状況なので、遅れてきたことを
怒る人なんて一人もいない。
歌ってくれるだけで、奇跡!みたいな雰囲気だった。

ちなみにバンドはいません。
ジョアン、一人のギター弾き語りです。

それから、有名なジョアンの「フリーズ」。
2003年の来日公演で、すでに伝説化していた話。
コンサート中にジョアンが動かなくなるのだ。
20分ぐらい。
歌いもせず、話しもせず、ただじっとしている。
その年の大阪公演では、45分動かなかったという話もある。

私が観た日も何分間か、その時間が訪れた。
その間、観客はずっと、拍手(手拍子)をし続けるのだ。

客席から見ていると、
具合が悪いんじゃないか、
寝ているんじゃないか、
瞑想してるんじゃないか、
と 色んな風に見えるのだが、
ジョアンは、その拍手を聴いている、と
当時、何かで読んだ覚えがある。
ブラジルでは、観客がじっと座って
音楽を聴くなんてことはないらしいけど、
日本人は真剣にじっと耳を傾けてくれる。
そのことにジョアンは、感動したらしく、
初来日の時、「こんな観客を探していた」と
言ったという話があるほど。
ジョアンにとっては、日本のオーディエンスが
嬉しかったんだろう。
それが、70代になってからにも関わらず、
2003年、2004年、2006年と続けて
来日した背景にあるのかも知れない。

当時の携帯電話のしょぼいカメラで撮った写真だが、
当日、会場に貼り出されていた案内。



(前略)
2003年の横浜公演と東京の最終公演で
ジョアン本人が感激のあまり20分余にわたって
没我の状態になったことをご存知のお客さまも
多いことと思います。これはひとえにお客さまに
対するジョアンの感激、感謝の気持ちの表明
だったのですが、2004年の公演でも温かい
お客さまからの拍手にステージ上で、一時、
瞑想状態が現出いたしました。
ステージに上がる前に精神を高め、
そのピークで演奏をスタートするジョアンは
そのためもあり、しばしば開演時間が
遅れてしまいます。演奏中の瞑想状態も
いわば客席と一体化がもたらすジョアン
ならではのハプニングといえます。
今回の公演でもお客さまの反応次第では
そのような状態になることが想像されます。
お客さまにおかれましてはそのような状態も
含めコンサートの一部とお考えいただき、
ぜひジョアン・ジルベルトとともに
彼の音楽世界をお楽しみいただきたく思います。
はなはだ奇妙なお願いで恐縮ではございますが
お客さまにはこうした点をご理解の上ご入場
いただきますようお願い申し上げます。

----------------------------------------

こんな「お願い」が貼り出されるコンサートは
ほかにはないだろう。

私は確か2階席で、オペラグラスも
持っておらず、豆粒のようなジョアン
(しかもじっと座っての演奏)しか観ていない。
何年も前に海賊版の DVD (海外のコンサート)を
買ったら、それも2階席から豆粒のような
ジョアンを撮影しているもので、
がっかりした覚えがある。
大画面で観るとまた違うものを感じられんじゃないかと
いう期待もあって、この劇場公開を観ることにした。

感想は、また明日ね。


[ Official Site ]
ジョアン・ジルベルト ライブ・イン・トーキョー





2019.3.7

Allen Hinds & L.A. Super Soul

私は、年間 数十回ライヴやコンサートに行くが、
稀にあまりに素晴らし過ぎる演奏を聴いた時、
もう人前で演奏(ギター)するのを
やめようかなと、思うことがある。
別に落ち込んでそう思うのではない。
ギターをやめようとは思わないけど、
その素晴らしい演奏こそが、
人に聴かせる音楽であって、
私の演奏は、人前で演奏するほどの
価値がないように思うのだ。
でも、やめないのだけどね。

一方で、ライヴを聴いて、
凄くギターを弾きたくなる、
「よし!練習するぞ!」と
思わせてくれるライヴもある。

人前で演奏することをやめようかと
思ってしまうライヴと、
ギターを弾きたくなるライヴと、
何が違うのか、その違いは
まだ発見していないけど、
どちらも素晴らしい演奏には違いない。

つまらない演奏を聴いても
そんな風には思わないから。

さて、今日 観てきたライヴは、
ギターが弾きたくなるライヴだった。
もう、聴いているうちから
自分の演奏で試してみたいことや
次回のライヴのアイディアが浮かぶ、
そんなライヴだった。

そのライヴは、
"Allen Hinds & L.A. Super Soul"。

アレン・ハインズは、米国LAのギタリスト。
今までに ナタリー・コール、ロバータ・フラック、
ランディ・クロフォード、パティ・オースティン、
ジェームス・イングラム、ザ・クルセイダーズ、
ボビー・コールドウェル などのライヴや
レコーディングのサポートをしてきた。

実は、アレンのことをよく知らなかった。
この度の来日を知って、ライヴに行きたいな
と思ったのだが、一昨日の Motion Blue
での公演は、David T. Walker(@BBL)と
重なっていた。
調べてみると、汐留の BLUE MOOD という
ハコでもう一日、ライヴがあることを発見。
これは、観ておこうと思い 行ってきた。

なんというか、東京に「the Baked Potato」
(LA の老舗ライヴハウス)が、
やってきたような感じのライヴだった。

アレンが、「毎月、Baked Potato に
出てるんだけど~」と言ったように聞こえた。
Baked Potato のサイトをチェックしてみると、
ホントに今月も29日に
ライヴがブッキングされている。
しかも今日と同じメンバーだ。
(ちなみに Baked Potato の彼らの
ミュージックチャージは、25ドルやけど。
今日は¥8500 でした。)

アレンのギターは、エスクワイヤータイプ。
どうも Fender には見えなかったので、
ライヴ後ステージの前まで見に行ったけど、
暗くてロゴは読めず。



ちょっとヘッドの形状が微妙に Fender では
ないような気がするんやけど、
アレンのウェブサイトの Gear コーナーには、
1952年の Fender Esquire の写真があるので、
これだったのかもな。
ものその凄くええ音やった。

もう1本、数曲で Xotic の青い
ストラト・タイプを使用。



ギター・プレイは、めちゃくちゃなめらか、
スムーズ、そして、指弾き!
時々、ピックを持っているようにも
見えるので何度も右手を凝視したけど、
ピックは持っていない。
素晴らしい。
私も数年前にピックで弾くことを
やめたけど、あんな風に指で弾けるのを
目の前で見ると、もっと練習しよう!と
思ったのでした。

ほんで、アレンは見た目もカッコいい。
たぶん、年齢は私と大して変わらないと
思うのだが、男前で、禿げてないし、
お腹も出てないねん。

メンバーは全員、強者ぞろいで、
素晴らしい演奏だった。
ドラムのドナルド・バレットの
スリップ・ビートは凄かったな。

ヴォーカルの マキサーン・ルイス は、
とてもパワフル。
見た目のせいか、ロバータ・フラックを
イメージした。

トラヴィスはちょっと太り過ぎやな。

1部は2曲インストの後、2曲歌モノ。
4曲で約50分。
2部もインスト(3曲かな)の後、
歌モノ。
"And I Love Her"(ビートルズ)、
"Satisfuction"(ローリング・ストーンズ)。
アンコールでもう1曲。
楽しかった~。


[ MEMBERS ]
Allen Hinds (g)
Travis Carlton (b)
Matt Rohde (key)
Donald Burrett (dr)
Maxayn Lewis (guest: vo)

@ BLUE MOOD(東京都中央区築地)





メンバーについては、Motion Blue の紹介文を借りる。

マット・ローデ (key)は、人気音楽番組
「アメリカン・アイドル」の音楽監督を務め、
アレンジャー/演奏家としても
プリンス、アラニス・モリセット、
宇多田ヒカルなどをサポートしてきた凄腕だ。
さらに、父のラリー・カールトンをはじめ、
ロベン・フォード、マイケル・ランドウなど
大御所ギタリスト達のバンドで活躍する
若手 トラヴィス・カールトン (b)、
P!NKやジョージ・ベンソン等のサポートも
務める名手ドナルド・バレット (ds)、
そしてマイケル・ジャクソン、マドンナ、
ダイアナ・ロス、セリーヌ・ディオン等の
レコーディングでその美声を聴かせてきた
マキサーン・ルイス (vo)という、
いずれも米音楽シーンの最前線でトップ・
ミュージシャン達を支えてきた“超級”プレイヤー





2019.3.6

ナンシー・ウィルソン
Nancy Wilson


昨日知ったんだけど、
ナンシー・ウィルソンが、
昨年12月13日に亡くなっていた。

ロックバンド「HEART」の
ナンシー・ウィルソンではなく、
ジャズ・シンガーの方のナンシー。
享年81歳。
2011年には、一線から退き、
長く患っていたようだ。

一度だけ、ナンシー・ウィルソンのライヴを
ブルーノート東京で観たことがある。
今から20年ほど前のこと。
J-phone(今のソフトバンク)の抽選で
ナンシーのライヴに当選した。
たぶん、J-phone の貸切だったんじゃないかな。
バレンタイン・デイに合わせたイベントで
ペアで招待だったように記憶している。
ブルーノート東京には、
もう70~80回は通ったと思うけど、
そのライヴが私のブルーノート初体験だった。
今ほど自由に使えるお金がなかった時代、
初めてのブルーノートで、
ナンシー・ウィルソンなんてと
当選して、とても嬉しかった覚えがある。

その時、もしかしたら歌うかなと
密かに期待していた曲があった。
結局、歌いはしなかったのだけどね。

その曲は、山下達郎の『Your Eyes』。
1983年、彼女はヤマタツの『Your Eyes』を
カバーし、12インチシングル(アナログ・レコードね)を
リリースした。
おそらく、日本だけの限定企画盤だったんやないかと思う。
まだ、日本人の曲を外国人アーティストが
カヴァーするのは珍しかった時代だ。

私は、そのレコードを買った。
今も実家にあるはずだ。
3曲入りで、他の2曲については覚えていない。
調べてみたが、どうやらCD化はされていないようだ。
この機会にCD化されるといいなぁ。
配信だけでもいいから、関係者の皆様お願いします。

このカヴァー・ヴァージョン、
意外と知らない人多いんちゃうかな。
YouTube にあったので、聴いてください。

Nancy Wilson ― Your Eyes



合掌。



shinya◇shin223.com
メールをくださる方は、上記アドレスの◇を@に変えて送ってください。(スパムメール対策)

 ひとりごと