2011年 2月
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shinya◇shin223.com
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2011.2.3
更新
また数日、更新をサボってしまった。
昨日と一昨日は、結構、酔っ払って帰ってきたので
書けなんだ。
毎日続けることってホント難しい。
私がよく読んでいるこのサイトの主は、
サイトを始めて15年、
この10年間は毎日、更新しているという。
じゅうねんかん、まいにち やで!
イチニチモカカサント!
彼に言わせると、書くのが当たり前になっているので、
なんともないそうだ。
私はといえば、この10年間毎日欠かさなかったことは、
メシを食うこと以外思いつかない。
毎日書けたらスゴイやろな、と思うが、
そのために努力したり、頑張ったりする気はない。
そんなんしたら、楽しないやろ。
もし、努力というより工夫することがあるとしたら、
毎日、書きたくなることがある人生を生きること。
楽しかったことや面白かったこと、感動したこと、
びっくりしたことや、考えさせられたことなど、
ここに書きたくなることが、毎日あるように生きたい。
でも、実際には、そういうことがあっても
何でもここに書けるわけじゃない。
あまりにプライベートすぎることとか、
ちょっと個人が特定されてしまうおそれがあるので、
書きたいけど書かなかった事件とかもある。
その辺、結構気ィ使うんですわ。
これでも。
だから、ちょっと前に読んだ 佐野洋子の 『シズコさん』 みたいに
自分だけじゃなく家族の個人的なことまで
書いてるのって、スンゴイことやと思う。
素っ裸で、道歩いて、けつの穴 みんなに見られても
平気な根性が要りそう。
例えが悪い?
2011.2.4
THE SOCIAL NETWORK
映画 『ソーシャル・ネットワーク』 を観てきた。
ハーバード大学の学生 マーク が、後に世界最大となる
ソーシャル・ネットワーク・サービス “Facebook” を
立ち上げるまでの話と、立ち上げた後の訴訟の話。
訴訟は、同じハーバードの学生3人組が マークにサイトのアイディアを
盗まれた というものと、共同創立者で親友だった エドゥアルド から
権利を返せというのと 2つあって、マークは 2つとも被告。
彼は、“Facebook” で、世界最年少の億万長者になったらしい。
多少、フィクションの部分も含まれているようだが、
基本的には実話のようだ。
感想。
革新的なことを生み出したり、世界を変えたりするのって、
今までの常識とか道徳に捕われていない人が、
実現するんやな、と思った。
マークはいわゆるオタクなのだが、他人がどう思うかは、
関係なく自分の思いを曲げない。
そのため、後から訴えられてしまうのだが、
本人は、おそらく人を裏切ったなんて意識はなく、
自分が出来る最高をやっただけなんだと思う。
そういう意味では、アイディアを持っていても実現できなかった
(アイディアを盗まれたと訴える) 3人組の負けのような気がする。
結局、実行・実現した者が一番、強い。
世界で5億人以上の会員を抱えるという “Facebook”。
5億人を結びつけたけれど、親友 エドゥアルド に訴えられ、
マークは孤独だったかも知れない。
そんなとんでもない “Facebook” を作るきっかけが、
大儲けをしたいからではなく、彼女に振られたから、というのは、
天才でもちょっと普通っぽくて良い。
マークは、けして人付き合いの上手は人ではないし、
人の心も その場の空気も読めないが、
彼の行動力や行動へのスピード、人のことを気にせず
突き進む姿には、ちょっと憧れる。
あと、ハーバードの学長さんは、さすが。
アイディアを盗まれた3人組みのうちの2人 (双子) が、
普通は会えない学長にコネを使って会いに行く。
その2人の訴えに学長は、
「退屈だ」 「何か創造したらどうだ」 と言う。
2人はそれでも 「善悪の問題です」 と食い下がる。
学長が秘書に 「このアポは、誰が取った?」 と聞くと、
秘書が言う。
「彼らの父親 (有力者) です」
すると学長、
「コネで会いに来ることが 悪 だ。特別扱いはしない。」
ちょっと スカッ! とするシーンだった。
本作、アカデミー賞に作品賞、監督賞ほか 8部門ノミネートされ、
ゴールデン・グローブ賞を作品賞、監督賞ほか 4部門で
受賞したそうだが、残念ながら、それほど面白いとは思えず。
実話としては凄いけどね。
★★★▲☆
2011.2.5
人のレビューを読んで
THE SOCIAL NETWORK -2
私は、映画を観た後、Yahoo!映画 で、
ユーザー・レビューを読むことが多い。
他の人が同じ作品で どんな感想を持ったのかを読むのは、
とても面白い。
自分の気が付かなかったことに気付かせてくれたりして、
作品への理解が深まる。
また、そういう解釈もあるのか、と他人と自分の
観点の違いも見えて興味深い。
自分が言葉に出来なかった感動を
上手に書いてくれていたりすると、もの凄く共感したり、
自分が、良かったと思う作品をボロカスに書いている
レビューを読むと、腹が立ったり、
そのレビュアーに対し まじで 嫌悪感を感じたり、
たかが映画の感想に 自分の反応も一喜一憂。
私は、このユーザーレビューを 「役立ち度順」 に並び替え、
多くの人が、「役に立った」 としているレビューから順に読む。
そうすると、確かに内容のあるレビューを効率的に読めるので、
おススメ。
便利な機能なので、お試しいただきたい。
さて、ここまでは前置き。
昨日、『ソーシャル・ネットワーク』 の感想をここにアップした後、
その Yahoo!映画、ユーザー・レビュー で、
本作のレビューを読んでいたら、
だんだん、観た映画の印象が変わってきてしまった。
昨日は、
本作、アカデミー賞に作品賞、監督賞ほか 8部門ノミネートされ、
ゴールデン・グローブ賞を作品賞、監督賞ほか 4部門で
受賞したそうだが、残念ながら、それほど面白いとは思えず。
実話としては凄いけどね。
★★★▲☆
と書いたのだが、
「実はこの作品、めちゃくちゃ深いんちゃうの!」
と、自分の浅はかな感想を思い知らされ、
なるほど それなら、 (ノミネートや受賞も分かる)
っちゅうことにまで なってしまったのだ。
なので、星は1つプラスして 「★★★★▲」 に訂正。
ああ、他人の意見に影響を受けやすい自分やなぁ。
映画の冒頭、彼女と会話がかみ合わない場面から、
フェイスブックの会員が100万人を超えるまで、いや超えても
主人公のマークの表情は、変わらなかったのに。
成功しても彼は、全く浮かれていなかったのに、
「フェイスブックは、完成しない、進化し続ける、
だからクールなんだ」 と一途だったのに、
たった、いくつかのレビューを読んだだけで、
易々と自分の意見を変えてしまう私に
天才と凡人の差を見るのであった。
本作、主人公のマークは非常に早口である。
字幕版で観たため、セリフの情報はかなりカットされているだろうから、
もし、2回目観るなら、吹替え版だな。
東京23区内では、本日現在、
新宿バルト9 で1日1回のみ 吹替え版を上映している。
少な。
監督は、デヴィッド・フィンチャー 。
『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』、『ゲーム』、『セブン』 など
面白い作品を撮る監督。
1962年生まれで、私と同じ歳である。
自分の同級生がこれらの映画の監督だと思うと、
なんか凄い。
2011.2.6
私は、根っこ
私は木の根っこです。
なのに、枝と勘違いして、上を向いて生えてしまいました。
自分が根っこだったと気づいたときは、手遅れでした。
なんとか、土の中に戻ろうと一生懸命伸び、
数年かかって、やっと土の中に戻りました。
成せばなるですね。
家の近所の街路樹君のお話でした。
2011.2.6
Kurt Rosenwinkel
Jazz Guitar 界のニュー・ヒロー、
(と言っても もう40歳だし、全然 ニュー じゃないねんけど)
カート・ローゼンウィンケル のライヴに言ってきた。
会場は、新宿 PIT INN。
超満員で、立ち見いっぱい、ギュウギュウ詰め。
私は整理番号が ちょうど100番だったので、
ギリギリ座れるだろうと思っていたら、
今日は、かなりの数の椅子を片付けられていたので、
すでに数十人が立ち見。
なんとか 立ち見の2列目だったので見えたけど、
後ろの方の立ち見客は見えなかっただろうな。
メンバーは、
カート・ローゼンウィンケル (G)、エリック・レヴィス (B)、
コリン・ストラナハン (Ds) のトリオ。
休憩をはさんで、たっぷり150分ぐらい演奏。
入れ替え制でないライヴは良いね。
ギターは、サンバーストの D’Angelico のThinline。
アンプは、Fender (たぶんツイン・リヴァーヴ)。
ええ音してたなぁ。
D’Angelico って、あのヘッドのデザインが嫌いやけど、
今日は好きになってしもたもんな。
カートが凄いのは知ってたけど、やっぱり、ライヴは良い。
なんか、ギターという概念を塗り替えられるような
体験やった。
なんで、あんなこと弾けるんやろ。
丸くソフトなのに強くて芯のある音で、
ブワァー!と とんでもないフレーズを弾く。
でも、見た目ほとんど 熱くなってるように見えないので
弾きまくっているというより、流れてくる感じ。
そして、長いソロを聴いていても、一向に飽きない。
人気があるのも良く分かる。
また観たい。
2011.2.7
LEE RITENOUR & MIKE STERN
今日は BLUE NOTE TOKYO へ 行って来た。
こんな顔合わせが実現するとは思っていなかったライヴだ。
LEE RITENOUR & MIKE STERN
with THE FREEWAY JAM BAND
featuring SIMON PHILLIPS, JOHN BEASLEY & MELVIN DAVIS
リーとマイクの組合せは、リーの最新アルバム
『シックス・ストリング・セオリー』 での共演がきっかけで、
今回実現したんだろうと思うが、
ドラムが、サイモン・フィリップスときたもんだ。
(彼もそのアルバムのレコーディング・メンバー)
開演前、隣のテーブルに座っていた家族 (高校生ぐらいの息子、
大学生ぐらいの娘、その両親と思われる4人組) の
息子が、「今日はロックだよ」 というと、
お姉ちゃんらしき娘が、「ロック?やったぁ!」 と話している。
どうも サイモンを観にきたようだ。
もちろん、サイモンといえば、TOTO、ジェフ・ベック等ロックな
イメージもあるが、(今日の主役は、リーとマイクやのに、
そんなん知らんと来てるんや) と思てたら、
1曲目、ドラムから入ったとたんロック。
そう、アルバムで、リー & マイク (+布袋寅泰) が共演していた
『FREE WAY JAM』 だ。
(ジェフ・ベックの曲ね。作曲は Max Middleton)
いきなりゾクゾクした。
しかも、今日のバンドは、布袋をのぞいたレコーディング・メンバーだし、
サイモンはジェフ・ベックのバンドにいたこともある。
(私は80年代にサイモン、ヤン・ハマーと来日したベックを
大阪で観ている。)
こ、これは、全くロックではないか!
そして、2曲目はアルバムでは、リーがジョン・スコと共演していた
『LAY IT DOWN』。
もう1曲、同アルバムでリーがパット・マルティーノと
演っていた 『L.P.』 と続き、後は、マイク、リーの曲を
数曲ずつ演奏。
2人とも楽しそう。
そして、私の印象では、マイクと演って刺激を受けているのか、
リーがいつもよりアグレッシヴな感じ。
この2人の組合せ、結構いける。
サイモンのドラムも強烈。
クラブでの演奏にそんなセット持ってくるか?というぐらいの
派手なセット。
いやいや、面白かった。
贅沢なライブ。
是非、DVD にして欲しいな。
来日のたびにほとんど観に行っているリーとマイクの共演。
別々に来ても観に行くんだから、と今回は、もう 1ステージ、
2月10日の2nd Show も観に行くことにした。
楽しみ。
2011.2.8
音楽活動状況
この2週間ほど (毎日じゃないけど)、カラオケ (3曲) を作っていた。
何度か一緒にライヴをした まりあさんに頼まれたのだ。
自分の演奏を録音してみると、リズムのまずさが
気になり、何度もやり直すはめになる。
(やっと出来た) と思い、機嫌よくその日を終わり、
翌日聴き直すと、ギターが気に入らなかったり、
ベースが気に入らなかったり、ミックスが気に入らなかったりで、
またやり直し。
妥協はしたくないが、どこかで、妥協しないと永遠に終わらない。
ほとんどの作業をヘッドフォンでしているため、
長時間やっていると、耳が疲れてくる。
これは住宅事情もあり仕方がないが、
ヘッドフォンだと、スピーカーで鳴らしたときとバランスの
印象が違うため、深夜にヘッドフォンで仕上げたものを
翌日早い時間にスピーカーで聴くと、(ちゃうやん) ということもある。
そんなこんなで ちょっと格闘したが、
なんとか 今日、ひと段落ついた。
明日、聴き直してよほど気に入らない部分がない限り
これで OKにしよう。
こういう作業に入ると、眠くならない。
平日は、注意して、テキトーなところでやめないと
翌日しんどい思いをすることになる。
今年は10月に1本、サポートを頼まれている以外、
まだ、ライヴの予定がないのだが、
このカラオケ作りが終わると、
ピアノ教室の発表会 (4月3日) における講師との
セッションの練習、別のプロジェクトのカラオケ作り、
となんやかんやと、予定がある。
そのうち、ライヴもやります。
2011.2.11
LEE RITENOUR & MIKE STERN - 2
昨夜が、今回の Japan Tour の最終日。
その最後の最後、2nd Show を観てきた。(@ Blue Note)
メンバーは、
LEE RITENOUR (gt)
MIKE STERN (gt)
JOHN BEASLEY (key)
MELVIN DAVIS (b)
SIMON PHILLIPS (dr)
2月7日 (月) の 1st Show を観に行ったことは書いたが、
あの日は、空席が目立ち、ちょっと (えっ、なんで?) って感じだったが、
月曜日だったからなのだろう。
昨日は、超〜満員。
休日前という開放感からか、お客もノリノリ。
Lee が、「今日は、ええ客やなあ (もちろん英語で)」 と何度も
言っていた。
客席には なんと、渡辺香津美の姿も!
演奏の方もノリノリ。
月曜日ももちろん良かったけど、昨日の方が良かった。
今回のツアーは、
2/2 名古屋 Blue Note、2/3 大阪 Club Quattro、
2/4 横浜 Motion Blue、2/5 東京 Cotton Club ときて、
2/7〜10 Blue Note Tokyo だったわけだが、
昨日は 7日に聴いたときより、進化しているというのか、
最後だからか、より楽しんで リラックスして、
自由に演奏していた印象。
ベースの Melvin は、Lee のバックで何度も観ているが、
あんなソロ (スキャットやヴォイス・パーカッション) は
観たことなかったし、Simon にいたっては、
電動ドリルをパーカッション代わりに使って、大ウケ。
演奏も素晴らしく盛り上がり、
(音楽ってホンマにええなぁ) と感動する場面も数回あった。
1曲は、7日と同じく 『FREE WAY JAM』 。
Jazzy な曲もやっているけど、全体的に ROCK な印象が残るのは、
やはり サイモンの存在だろう。
彼は、もちろん JAZZ も叩けるのだが、
JAZZ 専門のドラマーとは、音色も雰囲気も違う。
Lee とMike のギター・プレイやトーンの違いも面白かったが、
演奏曲にもそのメロディやムードに彼らの個性の違いが
出ていて面白かった。
曲名は全曲分からないが、
Lee の曲は、『Smoke N’ Mirrors』 など
Mike の曲は、『Wing and a Prayer』 『All You Need』。
ギターは、Lee が、チェリーサンバーストのレスポール、L−5、
ヤマハのサイレント・ガットギター、Mike はヤマハの彼のモデル。
Mike のギターは、指板が、ほとんど真っ黒。
見る度に汚くなっており、彼があのギター1本を引き倒していることを
物語っている。
そうそう、以前 Mike は、いっつも黒のパンツに
黒の長袖 Tシャツだと書いたが、今回もしかり。
7日も昨日も全く同じ服装。
着替えてないのか、同じものを何枚も持ってるのか不明。
まさか着替えてないってことはないか。
2011.2.12
JAM KAT
一昨日、楽器屋で Jam Kat なる画期的なものを見つけた。
これ
↓
何か分からんよね。
ギターを弾くときにピックというものを持って弾く。
ピック
↓
指でも弾くのだが、曲によっては、指弾きとピック弾きを
混ぜて弾いたりする。
指で弾いてる間、ピックをどうするかが問題で、
人によっては、口にくわえたり、
手の中に上手に持ってたり、
譜面台やアンプの上に置いたりする。
口にくわえるのは、見た目があんまり良くないし、
つばで濡れると弦が錆びそうだし、落とすこともある。
手の中に持つのは、リー・リトナーなんかすごく上手に
出し入れするが、何より指弾きが不自由だし、
次にピックを使うとき、うまく出せず変な角度で握る羽目に
なったりする。
譜面台やどこかに置くのは、瞬時に取りにくい上、
すぐにどこかへ行ってしまう。
で、私は ピックホルダーを両面テープでギター本体に
取り付けたり、色々試してきた。
↓
これは、ピックを取るときは良いが、戻すとき注意が必要で、
どうもイマイチだった。
そして、この JAM KAT に出会った。
これは、指輪にピックを取り付けたようなもので、
指弾きのときは、親指を離せば、5本の指は自由に使え、
ピック弾きに戻るときは、親指と人差し指でピックを挟めば
いいだけ。
簡単。
ピックは、(形は限られるが) 自分の好みのものを取り付けられる。
1,520円だったが、
ネットで調べたら、メーカー希望小売価格 1,890円 だ。
指輪部分のサイズは、SML がある。
作った人、すごい!
http://www.pick-smith.com
↑
デモンストレーション 動画 あり。
2011.2.13
続 JAM KAT
昨日は、JAM KAT のことを絶賛したのだが、
実際に使ってみると、あることに気付いた。
普通にピックを使ったときより、音量が大きいのだ。
ピックを持つ手 (指) は思っていた以上に繊細なようで、
JAM KAT を使うと ピックが固定されてしまうため、
ピックが弦に当たったときのエネルギーが
全部音に変換されてしまうためと思われる。(素人考え)
そのためか、音色も明らかに 硬くなった。
エレキギターより、ガット弦で弾くと分かりやすい。
これは、これで一つの音色としてはありだと思うが、
指弾きとの音量の差が広がることと、
音色が硬くなることは、好ましくない。
かといって、JAM KAT を装着しながら、
柔らかく弾くことを習得するのは、かなり難しそうだ。
何かを手に入れると、何かを失う。
「問題解決は、新たな問題を生む」 とは 正にこのことだな。
もうちょっと試してみるけど、
ピックが微妙に動くような 改善版が出ることを望む。
2011.2.14
毎日かあさん
小泉今日子主演 映画 『毎日かあさん』 を観てきた。
私は知らなかったのだが、西原理恵子 (さいばらりえこ) という
漫画家の自伝的 ベストセラー・コミック の実写映画化だそうだ。
原作は、毎日新聞に 2002年から連載、2007年からは、
テレビでアニメ放送されるなど、人気の作品のようだ。
その西原役を 小泉今日子、
西原の夫役を小泉の元夫、永瀬正敏が演じている。
数日前、たまたま 西原理恵子 ご本人が
テレビに出ているのを観た。
1964年生まれだから、妻と同じ歳で 私も同年代。
その番組で本人の口から語られた
波乱万丈な人生と彼女の生き方に興味を持った。
小泉今日子は割と好きなので、本作もそのテレビ番組を
観なかったとしても、観に行ったと思うけど、
何も知らないで観るより、本人の話を聞いてから観た方が、
よりリアルに感じられたような気がする。(実話だからね)
漫画にもなっているし、本人もテレビでストーリーを
しゃべっていたので、ネタバレ無視で書く。
西原は漫画家で、仕事をしながら 6歳と4歳の子供を
育てている。
夫は、元戦場カメラマンで 今は仕事もせず アル中。
酒で身体を悪くしているが、やめられない。
ついには、妻から離婚を言い渡され、ようやく本気で
リハビリに取り組む。
家族ともう一度暮らしたい一心で。
そして、完治して病院から出てきたときには、
今度は、癌に侵されていた・・・。
そこまで書くと、結末は予想がつくと思うが、
予想通り、夫は死ぬ。
が、これは癌の闘病の映画ではないし、
人の生き死にを描いた作品でもない。
ひたすら家族、そして家族の絆を描いた作品だ。
原作がマンガだけあって、笑うところもたくさんあり、
泣くところもある。
リハビリで苦しんだり、努力するシーンがないことや、
夫が死ぬくだりを あまりヘヴィにせずに
あっさり描いているあたりに本作のテーマと
西原の生き方が、象徴されているような気がする。
小泉は、ちょっと物足りないシーンもあったけど、
今まで観たキョンキョンとは違う 強い母親役は良かった。
情けない父親、癌で死んでゆくシーンのために
12キロ減量した永瀬も良かった。
あと、子役がいい! 2人とも。
原作も読みたくなった。
★★★★☆
2011.2.15
完璧な不足
ほとんどの人が、自分のことを または 他人のことを
「これじゃだめだ」 「このままじゃだめだ」 と生きているようだ。
そして、自分を変えようと 試み、うまくいかずに
あきらめたり、何かのせいにしたり、
他人を変えようと 試み、うまくいかずに
恨みに思ったり、その人を許容できずに
避けて生きることになったりする。
これは、一般論ではなく、私の人生のことだ。
そして、私がそうであるように 人もそうであるようなので、
冒頭、「ほとんどの人が」 と書いた。
まれにあんまり、自分のことも人のことも
変えようとせずに 生きている (ように見える) 人もいる。
一方で、(そこまでせんでええのに) と思うほど、
人のことをコントロールしようとする人もいる。
どちらの人が幸せそうかというと、当然前者で、
後者はとてもじゃないが幸せそうには見えない。
(本人がどう思っているかは別として。)
自分でさえ、思うとおりに変えられないのに
人をコントロールしようとしても、うまくいくはずがない。
分かっていても、何かを変えようとしてしまうのが、
人間の性 (さが) だと思うが、そんなことに考え及ぶたびに
昔何かの本で読んだ言葉を思い出す。
こんな内容だった。
自然を見て、何かが欠けていると思う人はいませんね。
(ああ、もうちょっとこの空、青かったらいいのに) とか、
草木を見て (ちょっと緑が足りないな) とか、思う人はいません。
なぜなら、自然界にあるものは、すべて完璧だからだです。
完璧なものを見て 何かが足りない、欠けていると思うわけがありません。
人間も生まれたときから、完璧です。
あなたも生まれたときから、完璧です。
あなたは、そのままで何も欠けていないし、足りなくありません。
確かに人間が人間に対してだけ、不足を感じる。
それは、私たちは、生まれてから、足りないものを補って
大きくなる (大人になる) と勘違いしているからだ。
その勘違いも人間が生み出したものだ。
こう書くと、不足感が不幸の元凶のようだ。
確かにそういう側面もあると思うが、
人間はその不足感があるがゆえに、結果的に人生において
たくさんの学びを得ることになる。
学びは人生の非常に大きな喜び、収穫だ。
不足感が 学びの重要な要素であることを考えると、
不足を感じることさえも 完璧の一部ということか。
ふ、深いのぅ。
2011.2.16
熟睡サプリ
先週、友人宅へ遊びに行った折に、
「グリナ」 というサプリメントをサンプルにもらった。
聞くと、その友人は、寝付きは悪くないのだが、
どうも熟睡できないようでいたところ、
たまたま このグリナを紹介している記事を読み、
試しに買ってみたら、効果があったのだという。
グリナは、味の素が出している健康基盤食品で、
一包みに 3000mgの グリシンというアミノ酸が
入っている。
グリシンは、エビ、ホタテなどの魚介類に多く含まれるアミノ酸で
人間の体内でも作られているアミノ酸らしい。
私は時々、寝付きが悪いのと、
朝起きるのは、子供の頃からずっと苦手な上、
最近は、眠りが浅いような気がしていた。
で、そのグリナを 3包み もらってきて、
早速3日続けて試したところ、これが、良いのだ。
調べてみると グリシン効果の ネット上の体験談は、
「夜中に目が覚めなくなった」 「疲れがとれる」
「昼間、眠くならない」 「熟睡できる」 など、様々だが、
私の場合、1日目から違いが分かった。
目覚めがスッキリしているのが、ハッキリわかる。
う〜む、これは是非欲しい。
しかし、グリナは、30包み 6,930円と お安くない。
味の素のサイトには、
グリシンには睡眠に効果があることは、
味の素の開発者が発見したと書かれているが、
他では売っていないのかな、と探したら、
もっと安い (同じ3000mg×30包みで980円) ものを
発見。
その商品のレビューには、グリナと効果に差がないことも
書き込まれている。
おお、これは良い、と早速発注。
興味のある人は、調べてみてください。
↓
味の素の製品は、グリナ。
安いのは、ミナミヘルシーフーズという会社の
グリシンナイト3000。
(注:メーカーのショッピングサイトより、楽天の方が安い。)
補足:
グリナの方が効果があるという人もいるようだが、
9割以上の人が、差がないと書いている。
2011.2.20
ハルトラ @ JZ Brat
昨日は、ハルトラ の 渋谷 JZ Brat 初出演を
観に行ってきた。
ハルトラは、陽香ちゃん (Vo) と Ya’mangelo (Gt) の
2人からなるユニットで、私も時々一緒に演奏もする音楽仲間だ。
(Ya’mangelo は ギター・デュオ Mellow Flavor の
私の相方でもある。)
今回は、サポートメンバー [中西道彦 (B)、松下まさなお (Dr)、
別所和洋 (Pf)、遠藤徳光 (Per)]、ゲスト [穂苅冴子 (Vo)]を
迎えての演奏だった。
1部は、ちょっと固いかなと思った演奏も、
2部では 適度にほぐれ、ええ感じに。
ハルトラは、2009年に カーペンターズの カバーで
配信限定のメジャーデビュー。
その後、自主制作で 初ミニアルバム 「Alice 」 を発売。
彼らとは出会って、3年半ほど経つが、
知ってる若い人たちが、大きく成長していくのを見るのは
特別な想いがある。
そんな風に思うと自分のこと、(年とったな) と思うけど、
まっ、来年 50 やからね。
ハルトラを聴いたことない人は、こちら をどうぞ。
ハルトラと関係ないけど、
ライヴの後、JZ Brat と同じセルリアンタワー東急ホテル内にある
陳建一の店、四川料理 「スーツァンレストラン陳」 で
坦々麺を食した。
さほど辛くなく 上品な味で、おいしかったけど、
値段は その辺のラーメン屋さんの 倍。
2011.2.22
Rock'n Roll Party
「ロックン・ロール」 と読んではいけない。
「ロケン・ロール」 と読もう。
さて、昨夜、DVD、
「ジェフ・ベック ライヴ・アット・イリディウム
〜レス・ポール・トリビュート」 を観た。
これは、今月発売となったもので、昨年6月、ニューヨークの
イリディウム・ジャズ・クラブ で行われたスペシャル・ライヴを
収録したものだ。
イリディウム・ジャズ・クラブ は、2009年に94歳で
亡くなったレス・ポールが、晩年 毎週出演していた店だ。
その映像を2008年に、ドキュメンタリー映画
「レス・ポールの伝説」 で観て、(いつか観に行きたいな) と
思った覚えがある。
そのときのエントリーはこれ。
その店で、2010年のレスの誕生日とその前日の2日間、
ジェフ・ベック が、レス への トリビュート・ライヴ を行ったわけだ。
会場は、200人で満杯。
そんなところで ジェフ が観れるなんて、正に奇跡だ。
特典映像に
「このためだけに日本から ニューヨーク に来ました」 っていう
日本人が映っていたけど、DVD にまで登場して
彼は最高だろうな。
それにしても、どうやって チケット手に入れたんやろな。
内容の方はというと、ほとんど Rock'n Roll & Rockabilly で、
私は普段、そういうの聴かないけど、これがまた良い。
何より ジェフ が楽しそう!
ジェフ のギターは、珍しく (というか私は初めて見た) ES-175 に始まり、
レスポール、テレキャスター、ストラトキャスター を
曲によって持ち替えての演奏。
手元が映るが、どうやって弾いてるのか良く分からん。
正に マジック。
Vocal のイメルダが またよろしい。
ゲスト に ブライアン・セッツァー も登場。
客席にはなにやら見たことのある有名人が チラホラ。
本編は もちろん素晴らしかったのだが、
特典映像がまた良い。
まず、ジェフ の インタビュー。
どうも ライヴ の翌日の インタビュー のようだが、
「ブロー・バイ・ブロー」 の録音時の話や、
エリック (クラプトン) に嫌われてた話、
ロック を始めたら、親戚のおじさんに嫌われた話など、
面白くて貴重な話ばかり。
それから、自宅の ギター倉庫 (?) で、ギターを手に取り、
そのギターの思い出や エピソードを語るのは、
ギター好きには、これまたたまらない映像。
あの テレギブ を手にとって
「これは、セイモア・ダンカン が 『ブロー・バイ・ブロー』 の
録音中に持ってきて・・・」
ねっ?
続き聞きたいでしょ?
(って、一部の マニアだけやろけど。)
そのほか、特典映像には、貴重な レス との ブルース・セッション
(レス が、ジェフ の ギター の プラグ を引き抜く シーンも!) や
撮影の準備、リハーサル の シーン など、盛りだくさん!
私は、特別 ジェフ のファンというわけではないが、
それでも メチャクチャ楽しめた。
そして、どこかで ジェフ のことを気難しい人だと
思っていたが、(全然そんなことないやん!) と思ったのであった。
そういえば、以前 Char が ジェフ の家に遊びに行って、
一緒に セッション して帰ろうとしたら、ジェフ が
「もう帰んの? もっとやろうや (もちろん英語で)」 とか
言ったと 雑誌の記事で読んだことがある。
彼は永遠の ギター少年なのだ。
もひとつ付け加えると、出てくる人たち皆が音楽を愛しているのが、
伝わってくるのも素晴らしい。
最高の映像を撮ろうと、
「ニューヨーク市のためになる」 と言って
店の前の道路を通行止めにしたあたりが、アメリカ やなぁ。
2011.2.23
ヒアアフター
マット・デイモン主演、クリント・イーストウッド監督、
スティーヴン・スピルバーグ総指揮、
映画 『ヒアアフター』 を 観てきた。
『HEREAFTER』、映画では 「来世」 と訳されていたけど、
この映画の場合、生まれ変わりの話ではないので
「あの世」、「死後の世界」 の方が良かったと思う。
それはさておき、本作、賛否・好き嫌いが分かれるだろうが、
私は良かった。
始まってすぐの津波のシーン、もう観てて 溺れるかと思たぐらい
凄い迫力。
でも、それから以降は、非常に静かな物語。
あの世や死後の世界の存在は、
人によって意見の分かれるところだろうが、
私は、あると思っている。
というか、あると思っている方が、楽しみだし、
生きていることにも より意味が生まれると思っている。
実際は、分からないのだ。
でも、ないという証拠もない。
本作、死者の声を聞ける マット 演じる霊能者、
津波に遭い、臨死体験した女性ジャーナリスト、
死に別れた双子の兄と話したい少年の物語。
でも、それらをエキセントリックに描くのではなく
淡々と静かに描いている。
予告編を観ると サイコの映画かと思うが、
結局、クリント・イーストウッドの描きたかったのは、
あの世ではなく この世で、来世でなく 今で、
死ではなく 生きることなのだと思う。
ただ、もの凄く観客にゆだねているので、
かなり解釈が分かれるだろうが、
そこが監督の狙いでもあるのだろうな。
サントラ買おかなと思うぐらい音楽が素晴らしい、と
思っていたら、監督ご自身でした。
監督、今年81歳というから、アメイジング!
『グラントリノ』 のように 静かに ジワ〜 っとくる作品だ。
★★★★▲
2011.2.26
太平洋の奇跡 - フォックスと呼ばれた男 -
ラストシーンでは、ただただ、
「戦争が終わって良かった・・・。
大場大尉 (主人公) が間違った選択をしなくて良かった。」
と思った。
本作は、太平洋戦争中、サイパンで米軍から
「フォックス」 という異名をとり、怖れられたという
日本陸軍、大場栄 大尉の実話を映画化したもの。
彼は、米軍のサイパン占領後も生き残った兵士と
約200人の民間人を守り抜いた。
原作は、元米軍海兵隊隊員 ドン・ジョーンズ という人で、
作品中もアメリカ側から描いている部分もあり、
双方の立場が分かりやすく、バランスが取れている。
タイトルに 「奇跡」 とつくのを理解するには、
少々、太平洋戦争について知識が要るかもしれない。
何が奇跡なのか、どこが奇跡なのか。
ネット・レビューを読むと、戦争映画として、またヒーロー者として
不満を感じる若者がいるようだが、
これは娯楽映画ではない。
激しい戦闘シーンは、前半の総攻撃だけで充分だ。
映画だと分かっていても戦闘シーンは気持ちの良いものではない。
また、大場大尉が死なずにいたからこそ、素晴らしいのだと思う。
(それも奇跡の一つ)
それにしても、忠臣蔵といい、戦中の日本兵といい、
現代日本人 (私) にこれほどの 「忠誠」 があるのか疑問だ。
それは一つの洗脳だとの批判も可能だが、
何かしらの美学と憧れを感じざるを得ないのは、
私が日本人だからか。
以前、「戦中の日本兵は、捕虜になることを徹底的に拒むのに
いざ、捕虜になると簡単に秘密をしゃべったりする」 と
聞いたことがあり、その矛盾がずっと疑問だったが、
この映画では、見事にその疑問が解明された。
なるほど、そういうことか。
謎が解けた。
主役の竹野内豊以外にも、唐沢寿明、井上真央、山田孝之、
阿部サダヲ 等々出演陣も豪華。
唐沢寿明演じる 堀内今朝松 一等兵 にも生きていて欲しかった。
もうひとつ最後に。
実話を基にした映画では、よく最後にテロップで
「○○は、その後、〜〜〜し、19○○年に死去」 という風な
主人公のその後が語られたり、本人の写真が出てきたりする。
が、本作にはそういうのはない。
それが、何故か分からないが、関係者 (遺族?) が
断ったのかな、と思った。
「私はこの島で褒められるようなことを何一つしていない」 と
大場大尉が投降後 米軍将校に言うシーンがあるが、
そこから考えれば、それもなんとなく分かる。
ウィキペデアよると
ご本人は帰国後、会社役員を務められ、
1992年に79歳で亡くなっている。
投降後1945年12月に撮影された写真も掲載されている。
★★★★☆
2011.2.27
ハゲと沈黙
先日の夜のこと。
あるお店に食事をしに入った。
そこは、カウンター席3席と、テーブルが4つの
こじんまりした店だ。
客は、私の他にカウンター席に1名、テーブル席に1名、
2人とも男性だった。
まだ30代だと思われる、髪の薄い白衣を着た調理人が
ホールに出てきて、テーブル席の客と話していた。
客は、常連なのか調理人の友人なのか、親しげだ。
そして、調理人が言った何かに対し、客が大きな声でこう言った。
「お前みたいなハゲに!」
そこまで言って、突然 黙った。
数秒 変な沈黙が流れた。
「言われたくない」 と続けたかったのだろうか。
私は食事をしていて、彼らの方を見ていなかったのだが、
あの止まり方は、客が 「ハゲに!」 と言いながら、
私の存在に気付き、思わず黙ってしまったかのように感じた。
考えすぎか?
ちなみに私は、ハゲで スキンヘッドにしているが、
「ハゲ」 と言われることに抵抗がない。
だって、本当だから。
だから、気にせんでも良かったのに。
っていうか、「ハゲに!」 で止まったから気付いたけど、
止まらなかったら、何も気付かなかっただろうに。
・・・ これ、笑えるように書こうと思ったのに、
読み返しても笑われへんな。
やっぱり、気にしてるのか、俺。
2011.2.28
妥協と許容
似てるけど、違うねんな。
妥協したのか、許容したのかは、
自分に聞けば分かる。
そして、妥協は自分を小さくし、許容は自分を大きくする。