LAGUNA MOON MELLOW FLAVOR  LIVE GUITAR  LINK LYRICS


 つつみしんやのひとりごと  2021年 5月
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2021.5.3

カレーはスポーツだ! #13
ビーフカレー / ボンディ 洗足店
★★★★★


12年位前、目黒本町4丁目に住んでいた頃、
徒歩圏内ということもあって、
通ったというほどではないけど、何度も
食べに行ったことのあった欧風カレーの
「ボンディ」の洗足店。

カレーの味としては、私にとって
5本の指に入るほどなのだが、
引っ越してから、10年以上食べておらず、
ちょっと前から無性に食べたくなっていた。

欧風カレーは、この「ボンディ」と
四谷3丁目にある「オーベルジーヌ」も好きだ。
「オーベルジーヌ」は、現在は宅配専門店に
なってしまったようだけど。

さて、「ボンディ」。
神保町が本店で、それ以外に洗足を含め、
都内に数店舗あるのだが、私は
洗足店しか利用したことがない。

今日は、妻と二人だったので、
ビーフカレーとチキンカレー。



写真は、ビーフカレー(中辛)。
うん、やはり好きな味だ。

カレーは、昭和を思わせる銀の容器に入れられ、
ライスと分けて提供される。
カレーとライス以外に、ゆでたジャガイモが
バターを添えて提供される。
確かジャガイモが2つ付いてきて、
いつもちょっと多いなぁと思った記憶が
あったので店員さんに
「ジャガイモひとつで」と言ったけど、
ランチタイムは、ジャガイモはひとつだった。
その代わり(?)ドリンクがサービスで付く。
以前ももちろん、ランチで利用したことは、
あったのだけど、そんなこと覚えてないよな。
10年以上前やから。

ランチタイムは、コーヒー or 紅茶が付いて、
1,490円。
カレーライスとしては、やや高い印象だが、
大きな肉がゴロゴロ入っており、高級感がある。
具が多いのは嬉しいのだが、その分、
ルー自体をちょっと少なく感じるので、
次回は、ルーを大盛にしようと思う。

シェフは、私の親世代の年齢だと
お見受けするが、丁寧で上品な感じを受ける。





2021.5.4

あした死ぬかもよ?
人生最後の日に笑って死ねる27の質問

ひすいこたろう(著)


コロナ君のせいで、昨年に引き続き、
今年のゴールデンウィークも旅行は断念し、
家にいることにした。
昨日、書店に立ち寄った時、目に入った本
「あした死ぬかもよ?」を一気に読んだ。



この本の対象は、還暦を前にしたおっさんではなく、
たぶん20〜30代40代の若者だろう。
今年に入って、友人や父の死があり、
つい2〜3日前にも2018年のキューバ旅行の
メンバーだった男性(たぶん40代)が、
亡くなったと聞いた。
そんなわけで、「死」を身近に感じているので
この本のタイトルが目に入ったのかも知れない。

内容は、簡単にまとめると、人は必ず死ぬ。
死ぬとき後悔しないよう、満足に死ねるよう、
今をどんな風に生きることができるか、
という著者からの提言。

この本を読みながら「このままだと、死ぬ時
後悔しそうだ」と思った人には有効な書物だろう。
いや、後悔しないだろうと思って生きている私にも、
残りの人生をどう生きるかを今一度、考えさせられた。
残りの人生は短い。
読んで良かったと思う。

2012年に発行され、30万部を突破というから、
ロングセラーだ。
こういう「生きるヒント」を求めている人が
たくさんいるということでもあるだろう。

アマゾンを覗くと、概ね高評価なのだが、
否定的なレビューには(内容が)「浅い」「薄い」
という言葉が並ぶ。
確かに誰かの言葉、どこかに書いてあった言葉の
引用が多いので、そう言われても仕方がない部分も
あるのかも知れない。
にしても、そこに引っかかると
この本のポイントは、読み取れないだろう。
一部の人たちには、著者のメッセージは届かないようだ。
驚くことに「宗教」とまで書いている人もいた。
「死という不安を煽っている」と書いている人もいた。

私の読んだ限り、全く宗教ではないし、
全く不安を煽ってなどいない。
著者は、いかに生きるかを説くために
一番強烈な「死」を使った。
「明日死ぬとしても、その生き方で良いですか?」と。

そんなこと考えたことのなかった人、
自分の死は、ずっとずっと先のことで、
(当面)自分は死なない、と思い込んできた人には、
「明日死ぬかもよ」というのは、脅しだったかも知れない。
考えたことのない「死」を突き付けられて、
不安になってしまったのかも知れないな。


生命(いのち)は、必ず死ぬもので、
生きているのは奇跡だと
毎日意識出来たら、残りの人生は
もっと良いものになりそうだ。(今でも良い人生だけど。)
これからは、そういう風に生きてみよう。

って、すぐに忘れるんやろうなぁ・・・


★★★★☆





2021.5.5

タクシードライバー
Taxi Driver




大体、休みの日の前日は、
朝まで眠くならなくて、あるいは、
眠いのに寝たくなくて、明け方まで
起きていることが多い。
どうかすると、朝の8時、9時まで起きている
ことも珍しくない。
ゴールデン・ウィークのように連休になると
生活のリズムは、完全にめちゃくちゃになる。
日中出かける予定があれば、
なんとかそれでリズムも保たれるが、
今回のように全く予定がないと、
平気で12時間や15時間寝続けてしまい
昼夜が逆転してしまう。

昨夜も明け方になって、何か映画を観たくなった。
Amazon Prime で何を観ようかと探っていて
『タクシードライバー』が目に入った。

1976年の マーティン・スコセッシ監督と
ロバート・デ・ニーロ主演による作品だ。
ロバートが好きになってから、
もうずい分前(たぶん20年以上前)に
ビデオで観たけど、何かよく分からなったという
覚えだけで、内容は全く覚えていない。

トラヴィス(ロバート・デ・ニーロ)は、
ベトナム戦争帰りの元海兵隊員。
不眠症に悩んみながら、
夜間のタクシー・ドライバーの職に着く。

そのトラヴィスが、どんどん変わっていく。
というか何かに目覚めていく。
自分ではない何かになろうとし、
ここではないどこかに行こうとしているかのように。

拳銃を手に入れ、大統領候補を撃とうとしたり、
まだ若い売春婦を救おうとしたり。

この心境の変化が全く分からない。
1970年代前半、おそらくベトナム帰りというだけで
アメリカ社会では、ひとつの象徴だったんだろう。
しかし、背景がイマイチ分かっていない、
平和に育った日本人の私には、トラヴィスのことを
分かりたくてもどうも理解に苦しむのだった。

もしかしたら、ベトナム戦争の狂気の延長を
描いているのかも知れないな。

ジョディ・フォスターが本作でアカデミー賞助演女優賞に
ノミネートされているが、改めて見直してみると、
意外に出演シーンは少ない。
助演ならトラヴィスが片想いするベッツィー
(シビル・シェパード)の方が出演シーンは多い。
しかし、13歳が演じる少女娼婦は
インパクトがあったのだろうな。

観終えてから、調べて分かったが、
売春宿のポン引き役が、ハーヴェイ・カイテルだった。
そう言われれば、確かにそうだのだが、
私には、ハーヴェイ・カイテルは歳をとってからの
イメージしかなく、若い頃の彼を
あまり認識していなかったのだ。

45年も前の映画。
トラヴィスが、生きているとすると71歳。
どんなジジイになってるんやろか。


★★★☆☆





2021.5.8

悪のクロニクル



2015年の韓国映画『悪のクロニクル』を
Amazon Prime で鑑賞した。
この映画は、日本では劇場公開はされておらず
DVD でリリースされたようだ。

昇進を間近に控えた刑事が、命を狙われ、
誤って相手を殺してしまう。
間違いなく正当防衛なのだが、
昇進に響くと考えた彼は、証拠を隠滅する。
死体は殺害現場とは違う場所で発見される。
誰かが、運んだわけだ。

どこまで課長が、自分が真犯人であることを
隠し続けられるか、という風にストーリーは
展開していくのだが、その背景には、
警察の腐敗と悲しい過去が隠されている。

多少、リアリティに欠ける設定もあるが、
その分、展開が面白いので許容範囲だ。
思わぬ展開で、予想もつかない結末は、
映画としては、楽しめるのだが、
救いがなく、とても悲しい。


★★★★☆





2021.5.9

メランコリック



2019年夏に劇場公開された映画『メランコリック』。
製作は、ワングースという映画製作チームで、
製作費は、300万円という低予算映画だ。

有名な俳優は、出演しておらず、
主役は、ワングースのメンバーで、本作の
プロデューサーでもある皆川暢二(みながわようじ)。
監督・脚本は、やはりワングースのメンバーで、
本作が長編デビュー作となる田中征爾(たなかせいじ)。
長編第一作目にして、いきなり東京国際映画祭で
監督賞を受賞した。

東大を卒業という経歴を持つ和彦は、
就職もせずにアルバイトを転々としていたが、
ある日、近所の銭湯で高校の同級生の百合に
会ったことから、その銭湯で働くことになる。
その銭湯は、営業終了後、殺人の場所として
使われているのを知る。
そして・・・。

サスペンス・コメディーと紹介されていたが、
あまり笑う要素はない。
かといって、サイコなわけでも
過剰に暴力的なわけでもない。

ツッコミ所はあるのだけど、
ちょっと現実離れしている感じもあって、
あまり気にならずに観ることができる。
謎も多く、言い換えると
ある種のファンタジーのようでもある。

結末が読めないのも良い。
出演者も良く、映画が終わって、
登場人物のその後が気にかかるということは、
映画として成功だろう。


★★★★☆
Amazon Prime で鑑賞





2021.5.10

TOKYO 2020

2週間ほど前かな。
毎日通勤のため車で通る道路に、ある日、
「TOKYO 2020」と書かれた路面標示が
出現した。
こういうの。
 ↓


「五輪の開催が危ぶまれている今頃になって、
なんだこれは?」と思ったけど、
その謎が解けた。

自動車税の納付書と一緒に送られてきた
書類の中にその説明があった。
このマークは、この道路が選手などの大会関係者を
輸送するルートであることを表しているらしい。



もう少し、ググってみると、
ルートを事前に周知することで大会中の
混雑を緩和することが目的のようだ。
輸送ルートは、東京圏約840キロ、
地方会場周辺約520キロ、合計1360キロで、
この路面表示は、約1200ヶ所に記されたようだ。
(道路わき看板は、2200ヶ所)

こういう準備が進み、テスト大会も開催されている一方で
国民に望まれない五輪、などと言われ始めた。
とても出来そうにないというか、
もういっそやめた方が良いと思うのだけど、
責任あるポジションにいる人の誰が初めに
「中止」と言い出すのかが、ポイントのようにも見えてきた。
五輪も政治の道具なんでしょうな。





2021.5.13

エリック・クラプトンのギターが!

エリック・クラプトンのギター、フェンダー
ストラトキャスターがオークションに出品されているぜ!
(記事)

2014年のワールド・ツアーで使用したギターとのこと。
その年の武道館公演も当然 観に行ったのだが、
ここに書いた私の記録では、濃いグレーのストラトとある。

しかし、オークションに出品されているギターの色は、
ブラウンサンバーストなので、私が観た日には
違うギターを弾いたといいうことだろう。



2年間ほど、エリックはそのギターを使っていたようで、
映像作品にもなっている、2015年5月の
ロンドン ロイヤル・アルバート・ホールにおける
70歳の記念公演でも、使用された個体らしい。



20,000ドルでスタートしたオークションは、
これを書いている時点で、入札数は8、
金額は、38,977ドル(約420万円)となっている。

オークション終了は、5月15日だ。
さあ、どうする!?

ちなみに。
2004年にオークションにかけられた、
エリックのギターは、95万9,500ドル
(当時のレイトで約1億520万円)の価格がついた。
まあ、あれは特別なギター(ブラッキー)だったから、
今回のギターは、そんな高値はつかないだろうけどね。

もう1回。
さあ、どうする!?


Auction Site





2021.5.14

和泉宏隆さん

6月4日にブルーノート東京で予定されている
「PYRAMID featuring 福原みほ」のライヴを
予約している。
その夜は "R&B NIGHT" となっており、
どんな曲を演ってくれるのか、楽しみにしていた。
ちなみに2日間公演で前日は、
"CROSS OVER NIGHT" だ。

今日、毎月購読している雑誌『ジャズライフ』が
届き、安藤さんの T-スクエア 脱退の記事を
読んでいると、欄外にピアニスト和泉宏隆さんの
訃報が記されていて、驚いた。
4月26日に急性心不全のため亡くなっていた。

PYRAMID のピアニストである和泉さんは、
T-スクエア の元メンバー。
昨年、12月10日に久しぶりに PYRAMID の
ライヴを観た。
その日のエントリーに、
「体型の変わらない、鳥山さん、神保さんに対し、
見るからに太った和泉さんは、コロナの自粛で
10キロ太り、ピアノの黒鍵の間に指が挟まって
変な音がすると、自虐ネタで笑いを取ってました」
と書いている。
鳥山さん、神保さんがスリムなので、
余計に感じたのだけど、その太り方が
ちょっと不健康な印象だったのを覚えている。

亡くなる2日前にもライヴを演っているぐらいだから、
そんなに具合が悪かったわけではないのだろうが、
太ったことで心臓に負担があったのかも知れない。

ブルーノートのサイトによると、
6月3、4日のライヴの「開催については
現在協議中」とのこと。

享年 62歳。
若いなぁ・・・残念。

合掌。





2021.5.15

ソニー アルファ・アカデミー
ポートレート写真ステップアップのための講評講座


久しぶりに写真の講座に参加して来た。
SONYが主催している αアカデミー。
今回のテーマは、ポートレート。
撮影実習ではなく、参加者が作品を
5枚程度持ち寄り、講師の講評と
皆の感想を聞くという講座。
講師は、ポートレートに関する書籍も
出されている 萩原和幸 先生。

もともとは、人物を撮りたくて
写真を始めたわけではなかったのだが、
10年前に一眼レフを買って以来、結局
一番多く撮っているのが、人物だった。

主にイベントの記録用か、被写体に
なってくれた人にプレゼントする程度で、
コンテストに応募したことはない。
公開といえば、このサイトに少し上げているぐらい。

自分としては、良く撮れているんじゃないかと
思うものを選び、プロのカメラマンがどんな
講評を下さるのか、自分の課題と改善点が
見つかれば良いと思い、参加を決めた。

コロナのこともあってか、参加者は5人だった。
上級者向け講座ということで、
5人中3人が、モデルさんを撮影した
写真を持って来ていた。
一見すると、プロではないかと思うような
写真もあった。

私は、さんざん迷った挙句、
姪とKさんの子供2人の写真を
計5枚選んで持って行った。

講座のポイントのひとつに組み写真の選び方と
いうこともあったのだが、いまいち組み写真と
いうものを理解しておらず、そのことは考えずに選んだ。

組み写真について、ただ、同じ時に撮った
写真(または同じテーマで撮った写真)を
数枚選ぶというぐらいの知識しかなかったが、
参加した結果、どういうものかようやくその輪郭が見えてきた。

私の作品5枚については、講師から
思っていた以上の好評をいただき、
大いに自信につながった。

どうしても、もっと良いものが撮れるんじゃないかと、
考えてしまい、中々自分に(または自分の作品に)
OK を出せないでいるのだが、(ギター演奏でも
全く同じ)もっと自信を持って良いと思えたのだ。

他の参加者の写真を観ると、
それらを私は撮れないと思うし、
私の写真は、他の人には撮れないだろう。

そう考えると、十分に自分の個性が
写真に表れていると言える。
もともと正誤のない世界、今の自分のやり方、
方向性で全く良いと思えたのでした。
萩原先生が、「ねばならない」がなく、
ネガティヴな指摘もしない講師であったことも
良かったと思う。

いくつか、今後の役に立ちそうなアイディアを得た。
一番印象に残ったのは、
「(子供に近づき)屈託のない表情が撮れるのは
(撮影者の)特権」という言葉。
確かに赤の他人の子供を撮りたくても、
このご時世面倒なことが多い。
そして、友人知人の子供だからといって、
誰もが警戒のない笑顔をくれるわけではない。
それは、カメラマンの腕でもあるんだけど、
「特権」というのは、魅力的でパワーのある言葉だ。

* * * * *

会場は、銀座校(ソニーストア銀座)。
始まる前、午前11時ごろの銀座は、土曜日にしては、
道行く人も少なく、コロナによる緊急事態宣言下で
あることを思わずにはいられなかったが、
講座が終わって、食事をした後、
14時ごろには、それなりの人が歩いていたよ。

三越(デパート)に入った。
入り口に今 店内に何人のお客さんが
入っているかが表示されている。
11時前は500人台だったけど、
14時台は1500人を超えていたから、結構な人数だ。
それでも、店内が混んでいるというほどではないのだけど。





2021.5.16

ファーザー
The Father




5月だというのに、今年初めての映画を観てきた。
昨年12月4日の『ミセス・ノイズィ』以来。
こんなに映画を観に行かなかったのは、
この20年以上なかったのではないかと思う。
もちろんコロナの影響だ。

さて、今日観てきた作品は『ファーザー』。
主役を演じるのは、83歳の名優 アンソニー・ホプキンス。
(撮影時は、たぶん82歳)
本年度アカデミー賞 主演男優賞 も納得の演技。
(脚色賞も受賞。)

以下、ネタバレ含みます。

一人ぐらしの年老いたアンソニー(アンソニー・
ホプキンス)は、どんどん記憶が曖昧になっていく。
認知症の始まりだ。
認知症やアルツハイマー病を描いた映画は
『アリスのままで』や『明日の記憶』など
今ままでにも観たことがあるが、
本作がユニークなのは、アンソニー自身の視点で
描かれている点だ。
そのため、全くの予備知識なしで観ると、前半で
意味が分からなくなり、混乱が生じること間違いなし。
主人公アンソニーが正に混乱の最中にいるのだ。
しかし、前半ではご本人は混乱の中に
いることに気付いていない。
現実と幻想の境目を感じさせず、
アンソニーの混沌と混乱を描く脚本と脚色。
脚色賞もにも納得だ。

圧巻は、アンソニーがその混乱に気付くシーン。
ここは凄い。
泣いてしまうよ。
アンソニー・ホプキンスの演技がやばい。


観終えて思ったのは、こんなこと。

人は、何も分からずに 生まれてきた。
そして、死ぬときも 何も分からなくなって
死んでいくんだ。
そして、生まれてきた時は、ひとりきり。
死ぬときも ひとりぼっち。
生まれた時と死ぬ時の間を人生と呼び、
大人になると、人生を分かっているような
気になるけど、生まれた時のことも
死ぬ時のことも分かってはいない。
人生の中の一部分を知っているだけで、
人生を分かったような気になっているだけなんだ。

生まれた時も死ぬ時もひとり。
世界中の誰一人、例外なく。
そして、若くして死ぬ場合は、例外だけど、
年老いて死ぬなら、自分が生まれた時に
そばにいて抱きしめてくれた母親は、当然もういない。
生まれた時以上に死ぬ時は孤独なんだ。

そんなことを考えさせられた映画で、
ひと言でいうと、ただただ悲しい。
でも、悲観的な意味じゃない。
人生は、素晴らしい。
そして、悲しい、と思った。
その「悲しい」は、人生の充足の一部だ。

先月90歳の父が死に、85歳の母がおかしなことを
言い出し、友人の両親の認知症の話しを聞き、
これから母や妻の両親や、
おじやおばの死を迎えていく時期。
そして、来年還暦の私は、自分の老いが始まる時。

この映画は、それらの現実を
静かに受け入れるための準備だと思った。
あんな風に自分の中で、物事のつじつまが
合わなくなり始めたら、認知症の始まりなのかもしれない。


劇中、繰り返し流れるオペラ風の曲があった。
その曲が、とても効果的に使われていた。
遠い昔から知っているメロディーだが、
どうしても曲名が思い出せなかった。
帰ってから調べてみると、
『耳に残るは君の歌声』というタイトルだと分かったが、
そんな曲名 聞いたことがない。
さらに調べていくと、フランスの作曲家ジョルジュ・ビゼーが
作曲した『真珠採り』というオペラの中の曲だと分かった。
それで、ようやく思い出した。
この曲は、私が中学の吹奏楽部時代、
『真珠採りのタンゴ』として繰り返し演奏した曲だったのだ。
もしかしたら、40数年ぶりにこのメロディーを
聞いたかもしれない。
マイナーのメロディーでありながらもタンゴにアレンジされた
曲調は、どことなく軽快に仕上がっていた印象だが、
劇中で流れたオペラの曲調は、ドラマティックで重く悲しい。
歌詞の意味は、分からんのだけど。


★★★★★


緊急事態宣言に伴い、TOHOシネマなど
多くの映画館が休業する中、
東急 Bunkamura のル・シネマ(渋谷)は、
5月14日に営業を再開した。
といっても客席を一席飛ばしにした、
50%に間引いた状況での再開。
鑑賞中は、マスク着用。
一度触ったチラシは、元に戻さず、要らないなら
ゴミ箱に入れてくださいとの感染対策。

50%営業ということもあるだろうし、
他の映画館が営業していないということも
あるだろうし、いい加減映画ぐらい観せろよ、
というコロナ・ストレスもあるだろう。
チケットは、ソールドアウト(満席)だけど、
半分だから、混んでいる感じはなし。





2021.5.18

YouTube 始めました。

前々から、やろうやろうと思っていて、
中々着手しなかった、ソロ・ギター演奏の
YouTube をついに始めた。

まず一発目は、「傷だらけの天使」のテーマ。
たった2分ほどの演奏を何十回やり直したことか。
ずっと上手く弾けて、エンディングでミスった時は、
心が折れそうになる。
まあ、練習が足りてないだけやねんけど。
アップしたものもパーフェクトに弾けてないのだけど、
それもこれも「味」ということにした。
(味ではなく、実力ですな。)

LINE や Messenger で 30人ほどの人に
送ったら、早速観てくれた人達から返信があった。
嬉しいもんやね〜。

ここに動画を貼り付けることも出来るのだけど、
ぜひ、YouTubeで!
チャンネル登録もお願いします!
 ↓
「傷だらけの天使」 ソロ・ギター



出来れば、週一ぐらいでアップしていきたいけど、
気長に付き合ってください。





2021.5.20

失われゆく大阪弁

東京在住の大阪出身の友人が数人いるのだけど、
彼らが話している言葉を聞いて、
幾度となく違和感を抱いてきた。

例えば、私と話しているとき、
大阪弁で話している彼が、
仕事の電話が鳴ると、途端に変な
東京弁(?)で話し出す。
別の友人は、私と話しているときは、
大阪弁で話しているのに、自分の子供と
話し出すと、変な東京弁(?)になるのだ。
いずれも、指摘すると全くの無意識であった。
不思議なのだが、無意識に何かのスイッチが
オン・オフするようなのだ。
そういうとき、彼らが話すのは、東京弁と言って
よいのかどうか分からないのだけど、東京の人が
話している言葉とは、微妙に違うように感じるので
ますます違和感があるのだ。
そんな風に感じるだけかもしれないけど。

先日、妻がレギュラーで出演している
インターネット・ラジオ番組にゲストとして出演した。
この番組は、会員限定のラジオ番組なので
ここで公開することは出来ないのだが、
その放送(インタ−ネットでも放送というのかな?)を
聴いて、驚いた。

まさに私自身が、その違和感満載の
イントネーションで話していたのだ。
完全に大阪弁で話している所もあるのだけど、
時々、めちゃくちゃ気持ち悪い話し方をしていた。

東京に出てきたのは、1995年の暮れ。
さすがに、25年も東京の言葉を浴び続けると、
自分のネイティヴな大阪弁も崩れてきたようだ。

テレビに出ている、大阪の芸人、
例えばダウンタウンの2人や明石家さんまなどが、
東京に出てきて、変な言葉遣いをするように
なったことに抵抗を感じていただが、
結局自分もそんな風になっていたんだ。

もちろん、自分で喋っていて、気持ち悪いなぁと
思うこともあったのだけど、
それは自覚があるので、良かった。
無自覚に、こんなに気持ち悪い喋り方を
していたことにショックを受けたのでした。





2021.5.21

YouTube
そろそろ Solo Guitar No.2
「やつらの足音のバラード」


先日、YouTube を始めたのだが、
今日は第2弾をアップした。
前回は、アップしてすぐに LINE や
Messenger で 知人友人に連絡し
Facebook にもアップしたこともあって、
最初の4時間でアクセスが 100 を超えたが、
今回は Facebook にだけ投稿し
他には何もしないでいたら、公開後
3時間44分経った今、わずか8件のアクセスだ。
そのうち、3回は私だろうから、純粋には
5人の方にしか見られていないということだろう。
なるほど、仕掛けていかなければアクセスが
伸びないという初歩的な体験をしたわけだ。

インスタグラムへの投稿も模索中だが、
インスタと YouTube のアカウントのアドレスが
違うためか、イマイチやり方が分からない。
困ったものだ。

今日の曲は、『はじめ人間ギャートルズ』の
エンディング・テーマ曲『やつらの足音のバラード』。
作曲は、ムッシュかまやつひろし。
(作詞は 園山俊二、唄っていたのは ちのはじめ)
この曲、子供の頃から好きだった。
ギャグマンガなのにエンディングはバラードという
ギャップが印象的だった。

前回と違うギターを使ってみたが、
ほぼ同じセッティングで撮ったので、
ギターの音色の違いもよく分かる。
前回の DEVISER、ROSETTA VESSEL SOAPBAR より
今回の MATON、MS T-Byrd の方が
アコースティックな印象だ。
おそらく、ボディの空洞は、ROSETTA VESSEL の方が
広いと思うが、これはピックアップの違いだろうか。
MS T-Byrd のピックアップは、
Lollar の Charlie Christian タイプ。
このギターは、試奏もせずに買ったのだけど、
当たりでした、


「やつらの足音のバラード」 ソロ・ギター Solo Guitar



つつみしんや YouTube チャンネル


今日は、2曲撮ったので、近日中にもう1曲上げます!
お楽しみに!





2021.5.22

エリック・クラプトンのギターが!
その2


先日、エリック・クラプトンのギター、フェンダー
ストラトキャスターがオークションに
出品されていることを書いた。(その日のエントリー

その日の入札額は、38,977ドル(約420万円)
だったのだけど、最終的にいくらで落札されたか、
書いておこう。

2万ドルでスタートし、
5月15日に終了したオークションは、
最終的に21件の入札があり、
220,308ドル99セント で落札されたようだ。
1ドル109円換算で、約2,400万円だ。

さすがにブラッキー(95万9,500ドル)ほどの
値はつかなかったけれど、それでも 2,400万円ですぜ。
ロック史においては、このギターも
歴史的なギターになっていくのでしょうね。



Auction Site





2021.5.23

ERIC JOHNSON

大好きなギタリストは、たくさんいるのだけど、
その中の一人、エリック・ジョンソンについては、
ここに書いたことがないように思う。

自分のサイト内を「Eric Johnson」と検索して
みたところ、昨年暮れに入手したギター
「エリック・ジョンソン・シンライン・
ストラトキャスター」についての記事しか
見当たらなかった。

私はエリック・ジョンソンを1990年頃に
『Ah Via Musicom(未来への扉)』という
アルバムで知った。
1曲目、2曲目の導入部的な『Ah Via Musicom』に
始まり、『Cliffs of Dover(遥かなるドーヴァー)』で
ノックアウトされた。
こんなにゴキゲンなギターを聞いたことがない、
というような印象で、結構な衝撃だったのを覚えている。
聞いたことがないような独特のフレイジングに、
インスト7曲と歌入り4曲というバランスも良かった。


Ah Via Musicom

それから、新譜が出ると大体チェックするようになって、
エリック・ジョンソンの CD は何枚も持っているのだけど、
最近『LIVE FROM AUSTIN, TEXAS』という
ライブ盤の存在を知った。
それが、CD+DVD で、Amazon では、
輸入盤がなんと 2,032円で売られている。
CD と DVD の収録曲は全く同じ。
1988年12月14日にオースティンのTV番組の
ために撮られたライヴステージだ。


LIVE FROM AUSTIN, TEXAS

1988年だから、私がエリック・ジョンソンを
知る前で、アルバム『未来への扉』も発売される前。
アルバムは、1990年のリリースだったのだが、
このライヴでは、すでに『未来への扉』収録の曲を
4曲も演っている。

この DVD の演奏、まあ、スゴイです。
この人もジェフベックと並んで、
ストラトキャスター・マスターだ。
歪ませるとストラトとは思えぬ太い音を出し、
トリオとは思えぬ演奏を繰り広げる。

もう20年以上前、一度だけ来日公演を
観に行ったことがある。
調べてみると、1997年、2000年、2004年と
来日しているが、1997年だったと思う。
会場は、クラブチッタ川崎。
スタンディングだったように記憶している。
会場に着いたのが開演10分ぐらい前だったんやないかな。
入り口で、行われている、レコーダーやカメラを
持っていないかのチェックがとろ過ぎて、
全員が入場する前に演奏が始まるという事態が起こり、
まだチェックを終えていない私を含め
10数人ぐらいが、怒ってチェックを振り切って
会場になだれ込んだ覚えがある。
あの時は、腹立ったなぁ。
開演時間前に着いてるのに、出だしを観損なったんやから。
まあ、そんな思い出のあるエリック・ジョンソンです。





2021.5.23

YouTube
そろそろ Solo Guitar No.3
The Beatles "For No One"


YouTube 第3弾をアップした。
今回は、ビートルズの『フォー・ノー・ワン』。
ポールの書いた失恋ソングだ。
この曲、ビートルズで聴いていた時は、
特に好きな曲はなかったのだけど、
2年ほど前、ジャズ・ベーシストの
Avishai Cohen(アビシャイ・コーエン)の
カバー・ヴァージョンを聴いたら、
凄く良くて、好きになった。

今回のソロ・ギター演奏は、そのアビシャイの
ヴェージョンのイメージでギター・アレンジした。

オリジナルではなく、カバー・ヴァージョンを聴いて、
その曲の美しさに気付くというのは、
やはりビートルズのナンバー『A Day In The Life』を
ジェフ・ベックが弾いたヴァージョンを聴いた時にも
体験したことで、カヴァーが好きになると、
オリジナル・ヴァージョンの聞こえ方も
変わってくるから不思議だ。


『フォー・ノー・ワン』 ソロ・ギター



つつみしんや YouTube チャンネル





2021.5.26

えせ社会派ですが。

自分が死亡した後、まだ使える眼球の角膜を
角膜移植待機している患者に提供する仕組みがある。
日本アイバンク協会は、角膜移植とアイバンクの
啓発、普及のための公益法人だ。

27〜28年前だけど、大阪在住の頃、
あるセミナーに参加中に集まったグループで、
プロジェクトを立ち上げた。
それはセミナーの課題でもあったわけだが
私がメンバーを集めたバンドでライヴをし、
アイバンクの登録者を募ろうというものだった。

どういう経緯で、アイバンクと結びついたのかどうか
全く覚えていないが、当日は100名ほどの
お客さんを集め、日本アイバンク協会からも
人を招いてお話をしていただいた記憶がある。

確か「愛」と「eye」をかけて、
「愛eye プロジェクト」とかそんな名前だった。
今の妻の仕事が「アイアイ」という言葉に
代表されることを思うと不思議な感じだ。

それはさておき、そのイベントが新聞に
小さな記事で取上げられたことで
グループのメンバーの一人が、私のことを
「社会派ミュージシャン」と言った。
もちろん、本気で言ったのではなく、
からかって言った言葉だった。

私は、ふだん全く社会派ではない。
でも、そんな私に「社会派」という響きは、
妙に心地よかった。
何かの度に「つつみは、社会派やからな」と
言われると、社会派の意味も良く分からないくせに、
「そうそう、オレ、社会派やからな」という
やり取りを楽しんだ。

この「ひとりごと」をずっとお読みくださってる読者なら
私が社会派ではないことは分かるだろう。

そんな私でも、この場に及んでの
オリンピックの開催には反対の立場だ。
もう一度、延期でも構わない。
とにかく今年開催するのは、
余りにも無理があると思っている。

ここへきて、代々木公園に大規模な
オリパラのパブリックビューイング会場を作るために、
公園に植えられている木々の枝を切る
作業が始まったという報道を観た。

密を避けろ、人流を減らせ、と言っているのに
パブリックビューイング会場?
何を考えているんだろうか。
そんなことだから、緊急事態宣言でも
効果があまり出ず、内閣の支持率も
下がっているのではないか。
パブリックビューイング会場は、
内閣の管轄ではないのかもしれないけど、
政府にしろ、東京都にしろ、組織委員会にしろ
もうちょっと考えても良いのではないか。
どこの責任かよく分かってないのに
こんなこと書くのもどうかと思うけど。

そんな風に持って行き場のない憤りを感じたので、
思わず「代々木公園の木々をオリンピックから
守りましょう」というキャンペーンに賛同したよ。
 ↓
代々木公園の自然を破壊する、東京五輪2020
ライブサイト計画の中止を求めます



関連記事:「自然破壊」と批判殺到。
代々木公園で東京五輪関連会場建設へ、樹木の剪定作業が始まる。






2021.5.27

ファーザー
The Father
その2


先日観てきた映画『ファーザー』について
もう少し書いておきたい。

アンソニー・ホプキンス演じる主人公の
名前がアンソニーだった。
役者の名前と演じる主人公の名前が
同一というのは、珍しくないけれども、
アンソニーほどのビッグネームになると
ちょっと不思議な感じがしていた。

この作品の原作は、本作で映画監督デビューを
果たしたフロリアン・ゼレールが書いた舞台劇。
その舞台劇を映画化したいと考えたゼレールは、
ホプキンスに主演を務めてもらうこと夢見て、
脚本を書いたらしい。
いわゆる「当て書き」というやつだ。

映画を撮ったこともない人間の作品に
ホプキンスが出演してくれるなどというのは、
実際夢のような話だったらしい。
そのことについて、ゼレールはこう語っている。

「そのことを話すと、友人に笑われたよ。
フランス人で、映画を監督した経験が
ゼロの男が、アンソニー・ホプキンスに
出てもらいたいというんだからね。
だが、『絶対無理』と言われることは、
実はそうじゃないことが多い。
人が自ら扉を閉ざしてしまうだけのこと。
自分で無理だと決めつけてしまうんだよ。
僕は扉を閉めないと決め、アンソニーの
エージェントに脚本を送ったのさ」

結果、ホプキンスに認められ、映画が実現したわけだ。
そういう舞台裏も知ると、映画の味わいも
また変わってくる。

参考記事:
「ファーザー」監督が語る、アンソニー・ホプキンスの人柄と“衝撃のラスト”



ところで、本作を観た日のエントリー
認知症で混乱の最中にいるアンソニーが、
その「混乱に気付く」シーンが圧巻だと書いた。

読みなおしてみて思った。
あれは、アンソニーが混乱に気付いたわけではない。
むしろ、混乱の中に完全に入り込んだというか、
(変な言い方だが)認知症が完成した瞬間
なのではないかと、思ったのだった。

もう一度観たくなってきた。





2021.5.28

DEVISER Rosetta Vessel SP21

長野県にある日本のギターメーカー「DEVISER」。
その DEVISER が、2000年代中盤の短期間のみに
製造した「Rosetta Vessel」というモデルを
私は、手放したものも含めるとこの数年間に
中古で4本も購入した。

それだけ、このモデルに魅了されたのだ。
新品が出てくることはないだろうと諦めていたが、
今年、「DEVISER」の30周年を記念して
14年ぶりに復活モデルが、
12本のみ限定生産された。
モデル名にある「SP21」は、
2021年スペシャルという意味だろう。

これは根強いファンの再生産を望む声に
応えての限定復刻のようだ。
ボディトップに希少材キルテッドマホガニーを採用、
P90 タイプのピックアップには以前のモデルに
搭載されていた「CREWS VEGAS」に替わって
アメリカ、ノースカロライナ州のハンドワイアリング
ピックアップ「Mojo Tone」を採用。
その他にもいくつかブラッシュアップを加えての
限定復刻だ。

この復刻モデルをメーカーの発表と同時に
デジマートで、見つけた。
「12本限定? これはすぐ売り切れるぞ。
買えへんかったら、絶対後悔する」と思った私は、
その場ですぐに、購入を申し込んだ。
が、翌日、その楽器店から届いたメールには、
すでに売り切れた旨が書かれていた。
なんということ!

慌てて、別の個体を探し出し、
今度はその店舗に電話をかけて、
まだ入庫前の在庫を予約、購入した。

そんなに何本も同じモデルを持ってどうすんねんとも
思うが、しばし、旧モデルとこの限定復刻盤の
違いを楽しもうと思う。

そして届いたのがこれ。



キルテッドマホガニーにフェイデッド・チェリー。
良いよなぁ〜。満足。

実物を見てみると、スプルース・トップの
モデルより ボディの厚みが 4〜5ミリ薄いが、
重量は、持った感じ、やや重い。
ペグは同じ GOTHO のロックタイプだが、
違うモデルが取り付けられている。
以前のモデルで採用されていた、
指板サイドのスキャロップ加工は、
なくなっているが、弾きやすさは変わらない。
新品なので、塗装がまだ落ち付いていない感じだが、
トップがラッカー塗装のせいだろうか。
そして、新しいタイプのケースもカッコ良い。
今どきのハードケースは、軽いんだな。

肝心の音の方は、スプルース・トップの
モデルと比べると、明らかにパワーがあり、
ハッキリしたトーンだ。
近いうちに YouTube でお披露目しよう。



Spec
Body : Quilted Mahogany Top/Mahogany Back
Neck : Mahogany
Fingerboard : Ebony
Nut : Bone
Bridge : GOTOH/GTC101
Machineheads : GOTOH/SG510-EN07 MG-T
Fret : JESCAR/9662NS
Pickups : Mojotone/ Classic P-90 x Hot Rod P-90
Controls : 1Vol, 1Tone, 3Way Switch
Scale : 25inch
Width at Nut : 42mm
Fingerboard Radius : 310
Finish : Top Lacquer





2021.5.30

"SAVE LIVE MUSIC 3"
HIROMI × AKIKO YANO

上原ひろみ×矢野顕子


行こうかどうしようか迷っているうちに、
ソールドアウトになってしまった、
上原ひろみ×矢野顕子 のライヴを配信で観た。

このデュオは、以前にもライヴで観たことが
あるのだけど、私はどちらかというと、
ひろみのソロか、ひろみがリーダーの
バンドの方が好きだなと思ってきた。
矢野顕子さんの個性が強すぎて、どうしても
彼女が歌うと、その世界に引っ張られてしまう印象があった。
ひろみが負けてしまうというわけではなく、
私の解釈では、ひろみが適度にわきまえて
演奏するという印象だったのね。
でも、今日はこのデュオを聴いてきた中で
一番素晴らしく、やっと、このデュオをやる意義が分かった。

中でも印象的だったのは、2曲目の。
『げんこつ山のたぬきさん』と『Cantaloupe Island』とを
かけ合わせた演奏で、曲名は『げんこつ Island』と
紹介された。
見事な融合で、こういう遊びは大好き。
彼女たちは、今までにも『あんたがアフロ
(あんたがたどこさ〜Afro Blue)』や
『真赤なサンシャイン(Ain't No Sunshine
〜真赤な太陽)など、面白いアレンジを聴かせてきた。
今日は、『げんこつ山のたぬきさん』以外にも
「初期のヒット曲」と紹介された『りんご祭り
(Don't Sit Under the Apple Tree〜リンゴの唄)」も演奏。
こういう曲のかけ合わせは、色んな人が
演っていることだけど、ひろみのピアノ、
矢野顕子さんの唄というのは最強だ。
矢野さんの MC に垣間見れる、
彼女のプレッシャーも面白い。
またライヴでも観たい!


[ SETLIST ]
1. ラーメン食べたい
2. げんこつ Island(げんこつ山のたぬきさん〜Cantaloupe Island)
3. ドリーマー
4. (曲名失念)(Hiromi Solo)
5. 大家さんと僕(Akiko Solo)
6. りんご祭り (Don't Sit Under the Apple Tree〜リンゴの唄)
EC1. グリーン・ティー・ファーム
EC2. 飛ばしていくよ


[ MEMBERS ]
上原ひろみ(Pf)
矢野顕子(Pf, Vo)

@Blue Note Tokyo
2nd show 配信


このコロナの中、矢野さんが「ブルーノートを応援して」
というようなことを言っていたけど、ホントだなと思う。
ブルーノートが無くなるようなことがあっては
音楽ファンとしては、本当に困るもんね。



ひとりごと