2020年 12月
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2020.12.4
ルイズルイス加部
ずいぶん久しぶりの更新になってしまった。
今日まで知らなかったけど、
ルイズルイス加部さんが9月26日に
亡くなっていた。
71歳だった。
加部さんは、元ゴールデンカップスのベーシスト。
ギターを弾いていた時期もあるようだ。
私にとっては、ジョニー、ルイス&チャー
(後のピンククラウド)のベーシスト。
チャーとふたりでギターとベースのダブルネックを持ち
かわりばんこに弾いていたこともあった。
『からまわり』のギターとベースのユニゾン
バンドでコピーしたなぁ。
私は、ピンククラウド (1994年活動停止) のライヴを
1990年頃に2回しか観ていないけど、
2回とも、ほとんどMCなしのライヴだった。
チャーさんもマーちゃん(加部さん)も寡黙な印象だったな。
今のチャーさんは違うけどね。
ピンククラウドの解散時(1994年)のドキュメンタリーで
マーちゃんが解散に対して不服そうだったのが
印象に残っている。
ジョニー(吉長)が逝ったのが、
もう8年も前になってしまった。
ピンククラウドは、
ホンマにかっこええバンドやった。
合掌。
からまわり / PINK CLOUD
ミセス・ノイズィ
Kさんに「知り合いが出てるから」と誘われて
観に行った映画『ミセス・ノイズィ』。
引っ越し先の隣のおばさんが、
朝6時前からべランダで、布団を叩いて
騒音を出し、勝手に6歳の娘を連れだす。
ご近所トラブルを題材にした物語だが、
実際に布団を叩くおばさんは、数年前に
騒音おばさんと呼ばれ、ニュースにもなった。
おそらくそのおばさんが、モデルになっているだろうが
この物語はフィクションだ。
Kさんの知り合いというのは、その隣の
おばさんを演じる大高洋子さん。
中々ええ味を出してます。
しかし、映画としては少し残念なところもあった。
主役(篠原ゆき子)の行動にちょっとやり過ぎ感があり、
現実的でないシーンがあったのは、否めない。
引っ越して来て何度か食事してるのに
荷物からコップがひとつも出てないとか
リアリティないように思うねんけど、どうでしょう。
マスコミや野次馬の人たちもあまりにステレオタイプで
どうかなぁと思いました。
社会的にも、ヒューマンドラマとしても
良い題材だと思うし、
視点も良いと思うので惜しいなぁ。
ラストがどうも薄っぺらい感じがする。
持って行きようでは、もっと深い映画に
仕上げられたような気がするねん。
上からですが。
篠原ゆき子って、最近何かで観たなと思てたら、
テレビドラマの『相棒』に出てた。
★★★★☆
2020.12.9
テオドール・クルレンツィス
哲学者である 武田康弘 先生が、
妻の著書『サルトルの教え』のレビューを
アマゾンに書いてくださったご縁から、
武田先生の哲学の勉強会に参加してきた。
武田先生は、哲学者という(私の勝手な)
イメージから程遠い、明るく楽しい方で、
とにかく、もの凄い知識の量。
よくあんなに人の名前がスラスラと出てくるもんだ、と
変なところに感心してしまった。
私なんぞは、この頃は好きなミュージシャンの名前さえ、
すぐに出てこないことが多いのだが、
先生は私より10歳も年上なのに。
哲学の知識がない私には、全部が全部
理解できたわけではないけど、妻は大そう面白かったようで
来年始める予定の哲学塾のゲストに
来てください、と申し出ていたよ。
先生は、音楽(クラシック)にも明るく、
最近のお気に入りだという
テオドール・クルレンツィスという指揮者の『運命』
(ベートーヴェン)の CD を聴かせてくださった。
オーケストラは、ムジカエテルナという楽団。
これが、凄かった。
今更『運命』を聴いて感動するなどとは、
夢にも思わなかったが、その既成概念を
見事に粉砕してくれた。
聴いたのは、第1楽章だけだけど、
クルレンツィスは、伝統的なクラシックの解釈ではなく、
全く新しい解釈で『運命』を演奏した。
テンポが速く、そして力強く、聴く者に有無を言わせぬエネルギー。
内面を鷲掴みにされたような体験だった。
これは「21世紀の『運命』」だと思ったね。
CD は、録音は2018年だが、ベートーヴェン生誕
250年に当たる今年4月に発売されたもの。
CD でこんなに衝撃なのだから、
コンサートならもっとスゴイのだろう。
昨年初来日し、今年4月に2度目の来日が決定していた。
そのチケットは、ほんの数分で売り切れたのだという。
残念ながら、コロナの影響でキャンセルになったようだけど。
まさか、哲学の勉強に行って、
音楽でぶっ飛ぶとは思わなかった。
面白いもんだな。
早速 CD を 注文したよ。
次回の来日は、要チェックだ。
クラシックでこんなに興奮したのは、何年ぶりだろう。
でも、テオドール・クルレンツィスという名前、
明日になっても覚えている自信がない。
2020.12.10
P Y R A M I D
2ヶ月ぶりのライヴは、「PYRAMID」。
「PYRAMID」のライヴは、3年半ぶりの3回目。
演奏が始まったとたん、
「ああ、やっぱりナマの音楽はええなぁ」と思った。
なんか、身体の中を血が流れだすような感じ。
この数年は、週一ペースでライヴに行っていたのに
今年は、すっかりライヴに行く回数が
激減してしまったからなぁ。
でも、年内にあと6回も行くのだけどね。
(気が付いたら、そんなに予約していた。)
さて、PYRAMID。
鳥山雄司(G)、神保彰(Dr)、
和泉宏隆(Key)のベテラン3人のバンドだが、
ソロを弾きまくるというような演奏ではなく、
アンサンブルを聴かせるような上質フュージョン。
今日は、「アレンジしたカバーでなく『完コピ』を
演ります」と言って、アール・クルーの
『Dance With Me』を演奏。
この人たちは、1970年代後半から80年代
前半のフュージョンやAORが大好きなんだ。
鳥山さんには、ジェームス・タイラーのイメージが
強いのだけど、今日は、ギブソン2本
(バードランド、ゴールドトップのレスポール・デラックス)
と 335タイプのセミアコ(メーカー不詳)と
エレガット(メーカー不詳)を使用。
セミアコは、ヘッドのロゴの形を見ても
メーカーが分からなかった。
見たことあるようなロゴの形だったけど、
読み取れず。
バードランドは、ちょっとメローすぎる印象。
一番、いい音やなぁと思ったのは、
ミニハムのレスポール・デラックス。
鳥山さんのウェブサイトにあった個体だとすると、
1976年製だ。
きっと重いんだろうけど、ああいう音を聴くと
レスポールも欲しくなるなぁ。
ゴールドトップ、いいなぁ。
レスポールほど金色が似合うギターほかにない。(断言)
曲は、前述の『Dance With Me』のほか、
『Feel Like Makin' Love』、『Night Stream』、
『Tornado』、『Sun Goddess』など。
体型の変わらない、鳥山さん、神保さんに対し、
見るからに太った和泉さんは、コロナの自粛で
10キロ太り、ピアノの黒鍵の間に指が挟まって
変な音がすると、自虐ネタで笑いを取ってました。
2月には、ヴォーカルをゲストに入れての
ディスコ・チューンのライヴを演るらしい。
面白そうや。
[ MEMBERS ]
鳥山雄司(ギター)
神保彰(ドラムス)
和泉宏隆(ピアノ)
須長和広(ベース)
加藤裕一(マニピュレーター)
@ BLUE NOTE TOKYO
2nd Show
2020.12.11
手 段 と 目 的
2〜3か月前、車の中で久しぶりに
鳥山雄二さんのソロ・ギターのアルバム
『Guitarist〜Solo Guitar AOR Cover Album』を
聴いて、良いなぁと思ったのを、
昨日の PYRAMID のライヴを観て思い出した。
そういえば、あのアルバム、楽譜も出てたよな、と
最近ソロ・ギターに取り組んでいる私は、
楽譜が欲しくなった。
アマゾンで覗いてみると・・・
ギョッ!
中古本で 99,800円!
2冊出品されていて、もう1冊の方は、
1,515,151円という意味不明な金額。
すで絶版になっているのだが、
もともと3,300円の楽譜ですぜ。
発売時(2009年)に買っておけば良かったなぁ。
ヤフオクで気長に待つことにしよう。
で、その楽譜集のアマゾンのレビューに
ある人がこんなことを書いていた。
「技術は完成への手段であり、
それ自身が目的とはなりえません」
(ナルシソ・イエペス)
ナルシソ・イエペスというのは、
スペインのクラシック・ギタリスト。
原文のニュアンスは、分からないけど、
「(技術が)目的ではありません」や
「(技術を)目的としてはいけません」
ではなく
「目的とはなりえません」
というのが凄く良い。
2020.12.13
渡辺貞夫 Bop Night
Christmas Concert 2020
まいったな。
楽しみにしていた、渡辺貞夫さんの
クリスマスコンサート。
この数日間の睡眠不足の上、
昨日今日と緊張感のある仕事だったため、
思った以上に疲れていたのか、
開演前に席についてすぐに睡魔に襲われ、落ちた。
開演後、時々目が覚めるのだが、
起きていられず、初めから終わりまで
起きて聴けた曲が1曲もなかった。
2回目のアンコールでやっと、
起きていられるようになった。
情けない。
途中20分ほどの休憩を挟んで、
2時間50分。
正味 150分ほど演ったわけだ。
87歳ですぜ、貞夫さん。
[ MEMBERS ]
渡辺貞夫 (sax)
小野塚晃 (p)
粟谷巧 (b)
竹村一哲 (ds)
村田陽一(tb, horn arr.)
西村浩二 (tp)
奥村晶 (tp)
小池修 (ts)
@ Bunkamura ORCHARD HALL
2020.12.15
たくわん?
最近、ヴォーカル教室に通い出した友人と
話していた時のこと。
彼女が「音楽用語で『たくわん』みたいな言葉が
あるでしょ?」と言い出した。
「たくわん?」と私が聞き返すと
「そう、お漬物みたいな言葉。
お新香だったかな」と言う。
私は、全ての音楽用語を知っているわけではないけど、
ヴォーカル教室に通い出したばかりの生徒の
レッスンに使われる言葉なら、大体知っているはずだ。
「クレシェンド?」「デクレシェンド?」とか
いくつか言ってみたけど、「違う」という。
「どんな時に出てきたの?
楽譜に書いてる言葉?」と訊くと
「リズムの話で出てきた」と言われて、
ようやく思いついた。
syncopation(シンコペーション)。
エイトビートなら、半拍食ったリズムのことだ。
彼女が「タクワン」と言ったのは、
「シンコペーション」という言葉を覚えるのに
「お新香ぺーション」とイメージしたようで、
いつの間にか「お新香」が「たくわん」に
なってしまったようだ。
シンコペーションで、お新香。
なんか、知らない世界が広がったみたいに
面白かった。
2020.12.19
paris match
winter special X’mas concert 2020
今年になって知った paris match という
ユニットのライブに行って来た。
今年でデビュー20年だというのに
今までどうして知らなかったんだろうと
考えたけど、その時その時によって
耳にしていても引っかかる音楽と
通り過ぎてしまう音楽があるのだろうと思う。
曲にもよるしね。
さて、このコロナ禍の中、ミュージシャンは
生きていくのが大変だろう。
ヴォーカルのミズノマリは、ライブが
開催出来たことに触れると何度も
泣きそうになっていた。
お客さんあってのライブだもんね。
paris match は、ひとことで言うと
上質なシティポップ。
いつまでも聴いていられるような
心地よいサウンドだ。
今日のバンドは、paris match の
2人も合わせると10人。
ホーンが3人いることでサウンドが
リッチになり、ナマな感じも増すね。
最近は、マニュピレーターとかいう人が、
事前に準備した音を流すライブも珍しくない。
それは、それで演者の理想の音に
近づくのかも知れないけど、
私はステージ上にいない楽器の音が
鳴るのは好まない。
今日のライブは、本当にナマ演奏だけで、
素晴らしいアンサンブルでした。
あえて苦言を言うなら、ヴォーカルの音が
小さくて聴きづらかったらこと。
まあ、これはシンガーやバンドの
責任ではないけど、そこだけは残念。
ライブは、配信もされていたようで、
時間通りに始まって、本編約100分に
アンコールが、2曲でプラス15分ぐらい。
そのあとピアノとデュオで
『Christmas Time Is Here』。
これが、グッと来た。
実は、このライヴは配信のため、
大人の事情(楽曲の権利関係でしょうな)
急遽演奏が出来なくなった曲があり、
セットリストを変更せざるを得なかったらしい。
『Christmas Time Is Here』は、
もともと演る予定だった曲のようで、
この時には、配信はされていない。
会場に来た人へのみの正に
クリスマスプレゼントだった。
メンバーは、paris match の
ミズノマリ(vo)、杉山洋介(gt,key)の
他に8人。
ギターの樋口直彦は、ゴールドトップの
レスポールでええ音出してました。
[ MEMBERS ]
ミズノマリ(paris match)(Vo)
杉山洋介(paris match) (G, Key)
樋口直彦 (G)
坂本竜太(B)
濱田尚哉 (Dr)
堀秀彰 (Key)
春名正治(Sax, Fl, Perc)
佐々木史郎 (Tp, F.Hr)
佐野聡 (Tb, Fl, Harm)
黒沢綾 (Cho)
@ 日本橋三井ホール
2020.12.21
上田正樹 R&B Band
“この熱い魂はあの頃のまま2020”
今日は、久しぶりにキー坊こと上田正樹の
ライヴに行ってきた。
いやぁ〜やっぱりええわぁ、キー坊。
めちゃくちゃ、カッコ良かった。
ファンキー、グルーヴィ、ソウルフル、ダンサブル、
パワフル、たまりません!
コロナのおかげで、目黒のブルースアレイ
ジャパンは、ガラガラですわ。
お客さん、30人もいなかったんちゃうかな。
でも、生配信もしてたみたいなので、
たくさんの人が、自宅で観ていたんだろう。
しかし、やはり音楽は、配信よりライヴだ。
もうこれだけは、どうしようもないくらいの
差がある。
配信でしか観られないのなら仕方がないし、
地方の人が、ライヴを観られるのは良いこと
だけど、ナマで聴けるのならそれに越したことない。
生でも配信でも変わらないでしょ、
などと思っている人は、本物のライヴを
体験したことがないに違いない。
それはさておき、ライヴ。
まさか『梅田からナンバまで』で泣くとは
思わんかったなぁ。
なんか、この人の歌、やっぱりスゴイわ。
毎回、書いているような気もするけど。
ほんで、今年71歳になっていたと知って、
またビックリ。
いやぁ、変わらんわぁ。
『悲しい色やね』もウルウルしてしもたなぁ。
かなりアレンジされてて、キー坊
「もう、原曲忘れた」って言うてたよ。
その『悲しい色やね』の途中で、ベースに
トラブル発生。
ベースアンプが逝ってしもたらしい。
ベースが復活するまでの間、
『買い物にでも行きまへんか』
『とったらあかん』が聴けたのはラッキー。
有山さんの『ウー・ラ・ラ』も良かったし、
コーラスの Yoshie.N も以前より良いし、
バンドも全員素晴らしい。
キー坊曰く「アジアの最高のバンド」というのも
なるほどという感じだった。
『500 Miles』では、故 妹尾隆一郎のハープを
イントロ、アウトロにつなげての演奏。
アンコールの『We Are The World』も
これまた素晴らくウルウル。
We need love, peace, happiness, and music!
[ MEMBERS ]
上田正樹 (Vo/G)
有山じゅんじ (G/Vo)
樋沢達彦 (B)
堺敦生 (Pf/Key/Cho)
Kenny Mosley (Ds)
Yoshie.N (Vo/Cho)
[ SETLIST ]
1st show---
1. ?
2. In The Midnight Hour
3. 悲しい色やね
4. 買い物にでも行きまへんか
5. とったらあかん
6. あこがれの北新地
7. 梅田からナンバまで
8. Nobody Knows You When You're Down and Out
9. 500 Miles(with 妹尾隆一郎)
2nd show---
1. Gimme Some Lovin'
2. Lean On Me
3. Soul To Soul
4. ウー・ラ・ラ
5. 地球が危ない
6. おまえを救けにゆく
7. Proud Mary - Rollin' On A River
8. We Shall Overcome
EC1. わがまま
EC2. We Are The World
@ Blues Alley Japan
2020.12.22
カレーはスポーツだ! #10
ごろごろチキンのバターチキンカレー/松屋
★★★▲☆
名前の通り、チキンがゴロゴロ入ったカレー。
牛めしの松屋で、12月15日から一週間ほどの
限定販売のようだ。
ちなみに吉野家は牛丼で、松屋は牛めし。
お客さんの注文を聞いて「牛丼一丁!」と言っては、
店長に何度も叱られたと、以前、松屋で
アルバイトしていた人に聞いたことがある。
それはさておき、カレー。
辛さは控えめで、適度にトマトの酸味も
感じられるが、バター感はあまりない。
この値段(680円)なら、チキンの量を
考えれば、良い方だろうな。
もともと松屋のカレーは、嫌いじゃない。
東京に出てきたころ(1995年)、近所にあった
カレー専門店の一番安いカレーが900円で
何かトッピングすると千円を超えた。
当時の私の財布事情では、どうも高くて
中々食べられなかった覚えがある。
値段の割には、そんなに美味しいとも思えなかったし。
一応、有名店だったのだけどね。
その900円のカレーを食べるぐらいなら、
松屋の400円のカレーの方が、
断然、満足があったのを覚えている。
最近は、滅多に食べなくなったけどね。
松屋のカレーには、みそ汁が付いてくるのだが、
いつも思うのは、カレーにみそ汁は合わない。
2020.12.23
高中正義
TAKANAKA SUPER LIVE 2020
Rainbow Finger Dancin'
2年ぶりの高中です。
会場は、LINE CUBE SHIBUYA。
昨年リニューアル・オープンした渋谷公会堂だ。
新しくなって行くのは初めて。
建替え前の渋谷公会堂で最後に観たのは、
奇しくも高中だった。
「渋谷公会堂 FINAL」というタイトルが
付いていたので、よく覚えていて、
ついこの前のことのように思っていたら、
2015年10月のこと。
5年も前のことだったよ。びっくり。
今日は2階席6列目だったけど、
まあまあ見やすかった。
さて、コンサート。
斉藤ノヴ(Perc)、岡沢章(B)、
宮崎まさひろ(Drs)はこの数年の
鉄板メンバーだが、キーボードは入替るんだな。
この数年のキーボードは、重実徹 、
河野啓三、小島良喜、青柳誠、
大島俊一、井上薫、宮崎裕介など。
今日のは井上薫と松本圭司。
松本はたぶん初めてだ。
1曲目、"Finger Dancin'"でスタート。
ここのところの平日の慢性的睡眠不足が
たたって、2曲目途中から意識朦朧。
先日の渡辺貞夫さんのコンサートでは、
寝てしまってほとんどまともに聴けなかった。
今日はそこまでひどくはなかったけど、
ちゃんと起きて聴けたの半分ぐらいでしょうか。
困ったもんです。
1階前方席も含め全体的に所々空席が
見えたのはコロナのせいでしょうな。
この状態なら、チケットを買っていても
自粛する人もいるでしょう。
高中は、MC で開口一番、
「タカナカです」と言うところを
「コロナカです」とボケていた。
コンサートが出来るのは、「奇跡」と言うてはりました。
ギターは、グリーンのシグネチャー・ストラト、
サンバーストのストラト、ヤマハのSG、
もう1本ストラトタイプの濃い紺色のギター
(vestax かな?)。
毎回のことだけど、"Blue Lagoon"、
"Ready To Fly" あたりは盛り上がるねえ。
アンコールのメドレーは、短めにどんどん曲が
変わっていって、楽しくて、いつまででも
聴いていられるような感じでした。
最後にメンバー全員が、ステージに並んで
お辞儀をするのは、色んなコンサートやライヴの
定番になっているけれど、今年は
並んでも手をつないだり、肩を組んだりしない。
そんなところにもコロナの影響があるんだ。
2年ぶりだったけど、高中のコンサートは、
1年に一度はナマで聴きたいね。
1953年生まれだから、達郎(山下)と同じ年。
67歳。
[ MEMBERS ]
高中正義(Gt)
斉藤ノヴ(Perc)
岡沢章(B)
宮崎まさひろ(Drs)
松本圭司(Key)
井上薫(Key)
AMAZONS 大滝裕子(Cho)
AMAZONS 吉川智子(Cho)
AMAZONS 斉藤久美(Cho)
@ LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)
2015年の渋谷公会堂
1964年開業。昭和ですな。
↓
新しいLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)
2019年OPEN。オシャレですな。
2020.12.24
ちゃんと謝りたい
以前、もう1年以上前だったと思うが、
会社の前の駐車場に(たぶん)犬の糞が
始末されずにそのまま置いて行かれると
いうことが数回あった。
それは、月曜日に限って見られるので、
金曜日のたびにに帰る時に目立つところに
「犬の糞をさせないでください。
警察に通報します」というような
貼り紙をして帰った。
数週間すると、貼り紙をしなくても
犬の糞は見られなくなっていた。
昨日のことだ。
私は建物の2階の窓際で仕事をしているが、
ふと窓の外に目をやると、老人が犬を連れて、
会社の前を通り過ぎるところだった。
何気なく見ていると、犬と老人は立ち止まり、
犬が明らかに「その」ポーズをとった。
私は、凝視した。
用を足し終えた犬と老人は、
そのまま歩き出した。
犬のうんこをそのままに!
私は、走って階段を駆け下り、建物を出て
老人を追いかけた。
老人は、近くで見ると80代半ばか後半のようで、
歩くのもヨチヨチなのですぐに追いついた。
「ちょっとすいません」
立ち止まる老人。
人懐こい犬は、私の足に寄って来る。
「今、そこで犬に糞をさせましたよね?」
「えっ?」
「いやいや、私窓から見ていたんですから。
そこに糞があるじゃないですか」
と、20〜30メートル先を指さし、
老人にそこまで行くように促した。
2人でうんこを確認。
「片付けてくださいよ。
時々、犬の糞をそのまま置いていく人が
いるんですよ。
あなたじゃないですよね?
犬が糞をしたのを知ってたでしょ?」
と少し強めに言った。
「いやいや、私は、近所の者です。
車が通り過ぎるのを待っていただけです」
「いいですから、片付けてください。
そして、今後はしないでくださいね!」
老人が、紙でうんこをつかみ取り、
バッグに収めたのを見て、
その場を立ち去ろうとすると、
「ちょっと待ってください」と言う。
「何ですか?」
「ちゃんと謝ってないので謝りたい」
「いやいや、謝って欲しいわけじゃない。
今後はもうしないでください」
と言ってその場を離れた。
何が「ちゃんと謝りたい」だ。
犬が糞をしたのを知ってたくせに!
と思ったが、少し時間をおいて
冷静になってみると、確かに
犬がうんこをする直前に車が通った。
狭い道なので、車をやり過ごすために
老人が立ち止まっていたとしても
不思議ではない。
そして、犬がうんこをしている間も、
うんこをし終えてからも、
一度も老人は犬の方を振り返っていない。
もしかしたら、本当に老人が気づかないうちに
犬はうんこをしたのかもしれない。
だからと言って、うんこをそのままに
していいわけではないけど。
2020.12.25
山下達郎
Special Acoustic Live 展
池袋PARCOの7階で開催中の
山下達郎 Special Acoustic Live展に
行って来た。
小さな会場なので、展示物は多くないが、
達郎が実際にステージで着た衣装(シャツ)や、
ステージ、レコーディングに使用したギター、
歴代の『クリスマス・イブ』のレコード・CDの
ジャケットなどが展示されていた。
『クリスマス・イブ』は、オリコンチャートに今年で
35年連続でトップ100入りをしており、
これはギネス世界記録に認定されている。
トレードマークともいえる、Fender のテレキャスター
(通称「ブラウン」)を間近で見られるかなと
期待したが、展示されていたギターはアコギのみ。
そうか「Acoustic Live展」やもんな、と納得。
展示されていた3本のギターの1本、
Gibson の チェット・アスキンス・モデルの
サウンドホール付近の、ピッキングで激しく
えぐられた傷を見たら、なんだか泣けてきた。
ピックで、こんなに削れるもんなのか。
なんというか、その演奏の凄まじさと、
熱情と本物さに触れた気がした。
残念ながら、撮影禁止だったので写真はない。
あと2本のギターは、Martin D-28 と
GUILD D-50。
それから、ライヴ映像の上映。
2016年10月4日 新宿LOFT ライブより
『PAPER DOLL』、『RIDE ON TIME』。
2014年10月10日 名古屋BOTTOM LINE ライブより
『THE WAR SONG』。
3曲だけだけど貴重だ。
達郎は、映像作品がほとんどないのだけど、
こういう映像があるのなら、
ぜひ売り出してほしいもんだと思う。
明日12月26日の21時から、達郎のライヴ映像
(事前に無観客で収録されたもの)が
配信される予定なのだが、
私は、大きなミスを犯してしまった。
少し前にその配信のことは、キャッチしていた。
7月30日に初の配信ライヴが行われたのだが、
その日は、あいにく大事な会食が入っており、
観ることが出来なかったので、
今回は絶対に観ようと思っていた。
2、3日前にそろそろ申し込もうと思って、
チェックして、ビックリ!
なんと、12月20日18時で、
配信の申込受付が終わっていたのだ!
配信なので、売り切れることはないだろうし、
ギリギリまで売っているものと
決めてかかっていたのが災いした。
大失敗だ。
おまけにもともと12月26日は、
別のライヴ(山中千尋フィーメイル・トリオ)の
チケットを取っていたので、わざわざ、
それ(2nd show)をキャンセルして、
1st show に買い替えたのにだ。
二重にショック。
もう、日が近かったのでこちらはキャンセル料も
かかったのに、アホみたい。
ぜひ、もう一度、配信ライヴやって欲しいな。
っていうか、ほかの配信ライヴみたいに
しばらくの間、アーカイブで観られるように
してくれたらええと思うねんけど、
そういうのしないねんな〜、あの方は。
ところで最近、朝日新聞の達郎の記事を読んだ。
『クリスマス・イブ』は、もともと竹内まりやに
書いたけど、使われなかったとか、
その他もとても興味深い内容です。
↓
山下達郎の「クリスマス・イブ」 本人が語る時代と思い
2020.12.28
"SAVE LIVE MUSIC RETURNS"
上原ひろみ 〜ピアノ・クインテット〜
今年最後のライヴ鑑賞。
今年は、コロナのおかげで例年よりグッと
ライヴを観に行った数が減ってしまった。
コロナが広がり始め、予約していたライヴは
ほとんどがキャンセルになり、
3月は1本、4〜7月は1本も観に行っていない。
夏あたりからは、コロナ禍でもなんとかライヴを
始めるお店も出てきた。
外国人アーティストの出演が多かった
ブルーノートは、今は日本人しか出演していない。
8月から9月にかけて
「SAVE LIVE MUSIC」と題して 16日間
32公演を行った上原ひろみが、
再びブルーノートのステージに立つ。
今回は、18日間に及ぶロングラン公演だ。
今日は、その初日(2nd show)に行ってきた。
「ピアノ・クインテット」だが、ベースやドラムのいる
クインテット(五重奏)ではない。
編成は、ピアノにヴァイオリン2人、
ヴィオラ、チェロという編成。
クラシックの弦楽四重奏+ピアノの5人で、
クラシックの世界では、珍しくない編成だ。
このクインテットでどんな曲を演るんだろう、
以前の曲をアレンジして演るのかなと
思っていたら、このライヴのための書き下ろしの曲。
コロナのおかげで作曲の時間は、たっぷりあったので
大作になってしまったという組曲など、
どれも聴きごたえ十分のハイパーな演奏。
どんな状況にあっても、音楽は希望を与えてくれる、
いや希望を失わない、という
力強いメッセージを受け取りました。
ジャズでもクラシックでもない、HIROMI という音楽。
人数が増え、アレンジが決まると、音楽の自由度が
奪われるような思い込みがあったけど、
そんなことは私のちっぽけな既成概念でした。
チケットは、売り切れているけど、
1月4日は、配信ライヴもあるので、
興味のある方はぜひ。
弦楽器の4人は、クラシックの世界で活躍している
一流の方々なのだが、このライヴは、クラシックの
プレイヤーとしてどんな体験なのかを
ぜひインタビューしてみたいな。
[ MEMBERS ]
上原ひろみ(ピアノ)
西江辰郎(ヴァイオリン)
ビルマン聡平(ヴァイオリン)
東条 慧(ヴィオラ)
向井 航(チェロ)
@ BLUE NOTE TOKYO
2nd show
2020.12.30
増え続けるギター
今年は、コロナのせい(嘘)で、
数えてみると7本もギターを買った。
出来れば、所有本数を増やしたくないので、
増えた分は減らしたいと考えているのだが、
もともとが欲しくて買ったギターたちなので、
中々処分に踏み切れない。
7本増えて、処分(売却)したギターは、
5本なのでプラスマイナス2本増だ。
以前ほど、ギターを買うことへの罪悪感が
減ってきたこともあり、この1〜2年
買って手放すサイクルが早くなってきた。
自宅には数本のギターをいつも弾ける状態に
並べてあるが、手を伸ばすギターは、
大体決まってくるのね。
そうすると、あんまり弾かないギターは
手放してもいいかな、と努めて思うようにしている。
でないと、増え続けてしまい、大変なことに
なってしまいそうなのだ。
「ギターを買うことへの罪悪感」と書いたが、
(そんなに何本も要らんやろ)とか思うし、
なんだか悪いことをしているような、
後ろめたさがあるねんな、これが。
今も欲しいギターがあと2〜3本あるのだが、
それらを買うとすると、どれを手放すのか決めるのが、
かなり難しくなってきている。
この、買って手放すを繰り返していると、
本当のお気に入りばかりが、手元に残っていくからね。
さて、最新のギターは、昨日買ったこれ。
Fender Eric Johnson Thinline Stratocaster。
新品特価で、安く入手できた。
とても良いです。
見ているだけで、酒の肴になります。
さて、2020年もあと1日。
今年は、コロナで厄介な年だったけど、
新しい仕事を始めたことは大きな出来事だな。
来年は、どんな年になるんやろか。
最近、どこかで読んだ。
「一瞬先は、闇というけれど、
一瞬先は、光かも知れない。」
確かにそれは、進んでみないと分からないね。
良いお年を。