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つつみしんやのひとりごと 2013年11月
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2013.11.1

今日は、映画の日なので、平日なのに2本鑑賞。



2ガンズ

1本目は、本日公開の 『2ガンズ』。

デンゼル・ワシントン&マーク・ウォールバーグ主演の

ドタバタ・アクション。

麻薬取締局 (DEA) と 海軍情報部と

CIA と マフィアが からむ物語。

荒唐無稽なのはいいが、たとえ映画でも

あんな風に描かれて、CIA や海軍は、

黙っているのだろうか。

そうだとしたら、寛大やなぁ。

デンゼル・ワシントンは相変わらず渋いし、

なんとなく垢抜けない マーク・ウォールバーグも

好きやな。

あんまり、深みはないけど楽しめる、

エンタテイメント作品です。


★★★★☆




謝罪の王様

2本目は、『人類資金』 と迷ったのだが、

面白そうかなと期待のあった 『謝罪の王様』 を観た。

残念ながら、期待はずれ。

主演の 阿部サダヲ はいつも通りだし、

井上真央 も良かった。

でも、全体的にナンセンス。

ナンセンスを通り越して、くだらない。

途中、笑えるところもいくつかあったけど、

後半失速し、最後のオチは、ちょっと笑えない。

後ろの席の女性が、面白くない場面で

笑うのが ますます 私を冷めさせた。

しかもその笑い方が、心の底から笑っている風ではなく、

一緒に観に来た友達 (女性) の手前、

付き合いで笑っているような笑い声で、

興ざめだった。

PV風のエンドクレジットも微妙。

岡田将生、竹野内豊、松雪泰子らを

使っているのにもったいない。

脚本は宮藤官九郎。

どうなんでしょうね、クドカン。


★★★☆☆





2013.11.3

habanero DVD

7月31日に横浜のジャズクラブ、KAMOME へ

羽根渕道広 (テナーサックス&フルート) と

馬場孝喜 (ギター) のデュオを観に行った。

その日のライヴは、「MUSIC AIR」 という

テレビ番組の収録でもあり、DVDで販売もされるという

ものだった。

ライヴ当日、羽根渕さんに直接申し込むと

3800円のDVDが3000円になるというので、

申し込んで帰った。

先日、ようやく羽根渕さんご本人から、

そのDVDが届いた。

7月31日のエントリーには、

 最前列だったので、きっと私のスキンヘッドも
 映っていることだろう。

と書いたが、思っていた以上に、

私のスキンヘッドが、ど真ん中に映り続けるので、

なぜかちょっと恥ずかしかった。

さて、演奏は約3ヶ月前にナマで聴いたものに

間違いわけだが、印象が違うことに驚いた。

ライヴでは、演奏の前後の彼らの雰囲気や、

MCも含めて体験しているわけだが、

DVDでは、演奏部分だけを切り取ってあるので、

実際よりタイトで、“作品” な感じ。

見た目も余計なものが映っていないので、

自分が本当にここにいたのかと思ってしまうほど。

でも、ちゃんと私の後頭部が映ってるねんけど。

当日は、見るからに馬場さんの具合が悪そうで、

心配したが、映像を観るとそれも気にならない。

ああ、ナマと映像作品の違いは、ここにあるなと

思った。

どっちが良いとかではなく、違うもんになるんやね。

馬場さんの演奏は、ライヴを録音させてもらったりして、

いくつか音源を持っているが、映像は初なので、

手元がよく見えてうれしい。

また観に行こ。





2013.11.3

楽天 日本一 おめでとう!

妻とお寿司をかけていた日本シリーズ。

いやいや、どうなることかと思ったが、

最後には勝ちました、楽天。

第2戦から第4戦まで、

毎回テレビで観戦したのだが、

楽天が勝ったのは、第2戦の1試合だけ。

第3戦 第4戦は、巨人の勝ち。

で、第5戦は、観ている途中で酔っ払って寝てしまったら、

楽天が勝った。

そのあたりで、私が試合を観ると楽天が負けるという

ジンクスができてしまった。

そして、そのジンクス通り、最初から最後まで観戦した

昨日の第6戦は、先制点を取るも 楽天は負けてしまった。

しかも、敗戦投手は30連勝のマー君。

(ああ、ホンマにオレが観たらあかん) と思い、

今日は観戦しながら わざと (?) 酔いつぶれた。

そして、妻の 「楽天勝ったよ〜」 という声で、

目が覚めた。

これで、お寿司はおごってもらえることになったけど、

ホンマに 「私が観ると負ける、観ないと勝つ」 って

どういうこと?





2013.11.4

MOVE
LIVE IN TOKYO
THE TRIO PROJECT
〜DVD〜


昨年12月、チケットを入手していた、

上原ひろみ The Trio Project のコンサートを

発熱のために断念した。

2ヶ月ほど前だったか、その私が行きそこねた

昨年の東京国際フォーラム公演が

DVDで発売されるとの情報をキャッチ。

上原のオフィシャル・サイトのみでの

期間限定販売というので、迷わず発注。

そのDVDが数日前に届いた。

特典として、ジャケットに上原の直筆サインが

書かれている。

DVD3枚にわたる 演奏部分136分と

ヨーロッパ・ツアーのドキュメンタリー21分を

真夜中に一気に観た。

眠気は吹っ飛び、笑ってしまうほどスゴイ。

昨年、行けなかったことが 改めて悔やまれる。

しかし、このDVDのおかげで、

3人の表情やアンソニー・ジャクソンの

手元なども観られるので、良しとしよう。

それにしても、レベルの高い演奏だ。

1曲終わるごとに見せる、上原とサイモンの

満足気な笑顔。

(ちなみにアンソニーは、あんまり笑顔を見せないせいか、

そういう場面では映らない。)

ドキュメンタリーの最後に、上原が言う。

「毎日、達成感がある。

これは、やめられないよ。」


これは、世界中の人がナマで聴きたいでしょう。

こういう演奏に触れられることは、

ホンマに幸せだとつくづく思いながら鑑賞した。

昨年は、ナマで上原を聴く機会を逃し、

今年の3月のブルーノートでのソロ・ピアノ・ライヴは、

チケット発売日にPCにしがみついて頑張ったが、

40分間、全くネットに繋がらず、断念。

で、年末年始に再び、THE TRIO PROJECT の

ブルーノート公演が決まり、これはなんとしても

ゲットしようと、会員の先行予約で、

なんとか大晦日の1st Stage の予約に成功した。

最初、1月3日を取ろうとしていたら、

私の段取りが悪く、目の前で見る見るうちに売り切れてしまった。

たぶん、大晦日も私の予約を最後に売り切れたぐらいの

ギリギリな感じだった。

危ない、危ない。

そういうわけで、大晦日には至近距離で、

あのトリオを聴けるのだ!


ところで、DVDの中で、上原が、

「調律の小沼さん!」 と調律師を紹介する場面がある。

その小沼さんというおっちゃんは、

車椅子に乗って登場し、上原らに支えられて

立ち上がり観客に挨拶をする。

解説には、

「小沼氏は、今年、闘病の末帰らぬ人となった。

この映像作品は、彼の遺作でもある」

と書かれている。

そういえば、一昨年、12月の東京国際フォーラムに、

このトリオを観に行ったとき、休憩中にピアノの

調律しているのを観た。

あれが小沼さんだったのかも。


音楽とは関係ないが、もう一つ。

このDVD、9月の末で受付を終了しており、

今では入手不可能となってしまった。

定価は6,000円だったけど、

ネット・オークションでは、

なんと、14,000円で落札されている!

しかも、中古品。

あっという間にプレミアムがついてしまったのだ。





2013.11.8

地獄でなぜ悪い

鬼才・異才と言われている 園子温 (その しおん) 監督の

映画 『地獄でなぜ悪い』 を観てきた。

園監督の作品は、これが初めて。

だいぶん前に予告編を観た覚えがあるが、

(なんか面白そうやな) とは思ったものの

ぜひ観たいとは、思わなかった。

割と評判が良いようなので、

渋谷の映画館で 今日までだし、

観てみるることにした。

感想は、シュールで バカバカしいが、

そこそこ笑えて 面白かった。

ヤクザの抗争を映画に撮ろうという発想も

ハチャメチャで、内容もハチャメチャ。

いっぱい血や肉が飛ぶが、全然 グロくなく、

気持ち悪くならないどころか、笑えるというのが凄いね。

出演は、國村隼、二階堂ふみ、堤真一、長谷川博己、

友近ら。

なんかね、中学生の時、クラスメートと映画撮ったのを

思い出した。

その時、ウンコを食べる役を皆が嫌がるので、

「ほな、オレがやる」 と買ってでた覚えがある。

ウンコは、カレーのルーで、

そのまま口に入れると結構強烈だった。

その場のノリでやったものの、撮影後、

クラスの女子や、クラブの後輩 女子 が

その映画を観ることを思うと、後悔した覚えがある。

でも、実際に上映した覚えはない。

どうだったんだろう。

話がそれたが、なんかそんな中学生ノリを

大人が大々的に作品にしましたって感じの映画。


★★★▲☆





2013.11.9

軽〜い お願い

出張中の妻からメールが届いた。

「NHK杯フィギュアを録画してください」 という

内容のものだ。

私は、先日の日本シリーズでも

試合の途中で酔っ払って寝てしまうような、

不真面目なスポーツ観戦者だが、

彼女は、フィギュアスケートやバレーボール、

マラソンや駅伝などを録画してまで 観る人だ。

たまにビデオを観る前にスポーツニュースで、

結果を言いそうになると、チャンネルを変える。

結果を知ってしまうとせっかく録画したビデオを

観る楽しみが半減するからだ。

いつだったか、バレーボールか何かの試合の結果を、

彼女がビデオを観る前に、私がポロリと言ってしまったことがある。

その時、(そんな怒らんでええやん) というほど、

本気で怒ってたもんね。

そういうわけで、彼女は今日放映される、

「NHK杯フィギュア」 は、絶対観たいわけで、

録画の依頼をしてきたわけだ。

テレビが地デジに変わった時だったか、

スポーツ番組を録画したい彼女は、

新しいHDレコーダーを自分で買った。

私は、普段そのデッキを使うことがないので、

録画の仕方も分からない。

それを知っているのか、

メールには丁寧に録画予約の手順まで書かれている。

それだけで、彼女の本気度が伝わってくる。

そして、

最後に こう書かれていた。


  一週のお願いね。





2013.11.10

オチの説明

昨日のエントリーを読んでいない人は、

先にお読みください。

軽〜い お願い

− − − − − − −

昨日の 「ひとりごと」 を読んだ妻が、

「”一生のお願い” って書いたつもりだったのに・・・」 と

説明してくれた。

もちろん そんなことは 百も承知だと言うと、

「読んだ人、分かるかな?」 だと。


実は、昨日のエントリーを書いている際、

最後に

「一生ちゃうんかい!」

という ツッコミを書いたのだが、

ない方が面白いと判断し、削除したのだ。

もしかしたら、

昨日のオチが分からなかった人が

いるかもしれないな。

少なくとも、妻はそういう人だ。





2013.11.11

苦役列車

4〜5年前、インターネットをテレビにつないで、

映画や音楽番組を観られるサービスを

申し込んだことがあるが、結局、月額利用料

(1980円だったような気がするが覚えていない)ほど

使うこともなく、これなら、ツタヤに借りに行った方が

よほど経済的だと、1年で解約した。

今では、インターネットを使って、

1本から有料で視聴できるサービスがあり、

何か映画 (ビデオ) でも観たいな、と思った時に、

わざわざツタヤまで行かなくても済む。

そういうザービスがあることは、知っていたが、

利用したことはなかった。

映画は基本的に 映画館で観るのが好きなので、

DVDをレンタルすることは あんまりないのだが、

見損ねた作品や古い作品を観るときには、

やはりレンタルになる。

で、昨夜、急に何か観たくなり、試しに "ツタヤTV" で、

森山未來主演の映画 『苦役列車』 を観てみた。

1本400円。(作品によっては100円のものもある)

確かにこれは簡単で便利だ。


さて、『苦役列車』 は、森山が今年のアカデミー賞で、

優秀主演男優賞に選ばれた作品。

また、森山は今年 『北のカナリアたち』 で

優秀助演男優賞も受賞している。

その 『北のカナリアたち』 の森山が素晴らしかったので、

『苦役列車』 も観てみたかったのだ。

しかし、期待はずれだった。

森山の演技自体は良いのだが、作品としては、

感動も共感もなかった。

原作は、西村賢太 著。

未読だが 芥川龍之介賞を受賞したぐらいだから

面白いのかもしれない。

ウィキペディアには、原作者 西村が この映画を

批判したことが書いてあり、興味深い。


★★★☆☆





2013.11.14

清須会議

三谷幸喜、原作・脚本・監督の映画、

『清須会議』 を観てきた。

いつもの三谷映画同様 、出演陣は、あいかわらず豪華。

役所広司、大泉洋、佐藤浩市、小日向文世、中谷美紀、

妻夫木聡、鈴木京香、剛力彩芽、浅野忠信、寺島進などなど。

チョイ役で、西田敏行、松山ケンイチ、天海祐希という贅沢。

役所広司、大泉洋、佐藤浩市、この3人は、

文句なしに素晴らしい。

特に後の豊臣秀吉・羽柴秀吉を演じる大泉洋と、

池田恒興を演じる佐藤浩市が素晴らしい。

CM でご覧になった方も多いと思うが、

大泉洋演じる秀吉は、あのコミカルなキャラでありながら、

最後にはカッコよく見えてしまったほどだ。

世の中を変え、天下統一を目指すその姿には、

感動さえあった。

また、佐藤浩市が上手い。

優柔不断な様を目を泳がせて演じている。

それから、浅野忠信も印象深かった。


ストーリーは、日本史に疎い私でも、

秀吉が織田信長の家来であったこと、

信長は明智光秀の裏切りにあって、

本能寺で殺されたことぐらい知っていれば、

ついていける。

どこまでが史実に基づいており、

どのへんが創作かは よくわからないが、

歴史に詳しければ、もっと楽しめるようだ。

大笑いするコメディではないが、

約140分、中だるみすることなく、楽しめる。


★★★★▲


知らずに行ったのだが、TOHOシネマズでは、

毎月14日は 「TOHOシネマズデイ」 として、

映画が1000円だった。

「1 (とう) 4 (フォー) 」 というわけだな。





2013.11.15

42 世界を変えた男

予告編を観ただけでウルウルしてしまった映画

『42 世界を変えた男 (原題:42)』 を観てきた。

これは、メジャーリーグ・ベースボール史上初の黒人選手、

ジャッキー・ロビンソンの実話だ。

いつから黒人が メジャーでプレイ出来るように

なったのかなんて、考えてみたこともなかったが、

1946年当時、メジャーに黒人選手は、

一人もいなかったという。

選手全員が白人で、黒人選手は二グロリーグという

黒人だけのリーグでしかプレイできなかった。

それほど 人種差別がひどかったのだ。

誰もが触れなかったその世界へ、

ブルックリン・ドジャースのGM、

ブランチ・リッキー (ハリソン・フォード) は、

メスを入れる。

黒人選手をドジャースに入れたのだ。

(ここからは、ネタバレ含みます。)

当初、ドジャースの選手達さえもが、

反対するが、リッキーの決意は本物だった。

そして、そのリッキーのコミットに、

ジャッキーも応える。

どんなに野次を飛ばされても罵倒されても、

彼は負けなかった。

チームメイトも変わっていく。

最初、「ニガーをドジャースに入れるな」 と

チーム全体で嘆願書まで作っていた選手たちが、

周囲のあまりにひどいジャッキーの扱いに

怒りを覚え、それでも怒らないジャッキーの

ひたむきさに心を打たれ、変わっていく。

観客の心無い野次に対し、ジャッキーの肩を組む

チームメイト。

もう、このあたりで私の感動は絶頂。

どんな理不尽な差別にも自制心を

失わなかったジャッキーはもちろん素晴らしいが、

世界を変えようと、ジャッキーを支えた、

ブランチ・リッキーも この奇跡の主人公だ。

リッキーがいなかったら、黒人のメジャーデビューは

何年も遅れたかもしれない。


1947年4月15日、ジャッキーはメジャーにデビューし、

1956年に引退し、1972年に他界した。

今では、ジャッキーの背番号42は、全球団共通の永久欠番となり、

毎年4月15日を 「ジャッキー・ロビンソン・デー」 とし、

選手全員が背番号42を付けて試合に出場するという。

実話は、やはり力がある。

そして、世界を変える人たちには、凡人には見えない

未来が見えているのだ。


★★★★★


42 世界を変えた男 公式サイト

興味のある方は、
監督が語るハリソン・フォード出演の経緯もどうぞ。
ええ話です。





2013.11.17

THE BAD PLUS
with KURT ROSENWINKEL


カート・ローゼンウィンケルを観てきた。

カートのライヴは、今年の3月以来4度目だが、

今回は、 ザ・バッド・プラスというピアノ・トリオの

スペシャルゲストという立ち位置だった。

会場は、コットン・クラブ。

一人で行ったため、開演ギリギリに着いたにも関わらず、

中央の前から4列目という良席で観られた。

メンバーは、下記。

Reid Anderson (b)
Ethan Iverson (p)
David King (ds)
Kurt Rosenwinkel (g)

実は、この ザ・バッド・プラス については、

その名前も知らなかったし、メンバーについても

何も知らなかった。

ドラムのデヴィッドがかなり個性的。

演奏曲は、幻想的なものが多かった。

カートは、なんとヤマハの SG (チェリーサンバースト) を使用。

でも、やはりカートのトーン。

セッティングが独特なのだろう、あまりギターっぽくない音色だ。

終いには、シンセみたいな音でソロを弾いていた。

私は、ギターそのものの音が好きなので、

ギタリストにシンセ音はあんまり出して欲しくない。

でも、フレーズは相変わらず素晴しく、

そのレガートさは、ギターとは思えないほど。

何度も歓声があがっていたよ。

このカルテットでCD出してほしいな。







2013.11.20

Touch My Piano with 浜田真理子

楽しみにしていた浜田真理子のライヴに行ってきた。

今年5月に初めて彼女のライヴに行った。

その時のエントリー

もしかしたら、次の東京公演は来年かなぁ。

と書いたが、またまた東京でのライヴの情報を得、

すぐにチケットを申し込んだら、前から5列目の中央という

これまた良席をゲットした。

会場は、渋谷の WWW という、以前は映画館だったハコ。

あんまり大きな会場ではないので、

今日は100席限定でソールドアウトとのことだった。

前回同様、たっぷりと ”うた” を聴かせてくれるライヴ。

やはり、彼女の歌は良い。

いつまでも聴いていたい、と思える。

でも欲を言えば、今回はカヴァーが多かったので

もっとオリジナルを聴きたかったな。

私としては、彼女独特の世界感のあるオリジナルが

好きなのだ。

とはいうもののカヴァーの選曲も彼女ならでは。

彼女のオリジナルと思っていた曲の中にも

終演後ロビーに貼り出された、作者も記載されたセットリストを

見るとカヴァーが含まれていた。

レオナルド・コーエン、エディット・ピアフ から、

小坂忠、浅川マキ、下田逸郎、岡林信康 等と渋い選曲。

印象的だったのは、オリジナルの 『Mariko's Blues』。

ブルースと都々逸の融合。

ああ、都々逸は、ブルースだったのか、と大発見。

で、今日は前回と打って変わって、あんまり喋らない。

ご本人も 「いつもは、もっと面白いのですけど・・・」

なんて言っている。

アンコール前にご本人からネタばらし。

実は、ライヴCD作成のための録音をしていたのだった。

そのためもしかしたら、ご本人も幾分ナイーヴに

なっておられたのかも知れない。

一応 「もしかしたら」 ということで、

今日の演奏が、来年、CD となって発売されるかも

知れないということだ。

ぜひ、発売して欲しい。


--- "Touch My Piano with 浜田真理子" ---
 11月20日 セット・リスト

【第1部】
1.早く抱いて (作詞・作曲:下田逸郎)
2.りんごのひとりごと (作詞:武内俊子・作曲:河村光陽)
3.Love You Long (作詞・作曲:浜田真理子)
4.ハバネラ (訳詞:堀内敬三・作曲:Bizet)
5.ミシン (作詞・作曲:浜田真理子)
6.君に捧げるLove Song (作詞・作曲:岡林信康)
7.Hallelujah (作詞・作曲:Leonard Cohen)

 〜 休 憩 〜

【第2部】
1.タイトル未定(インスト) (作曲:浜田真理子)
2.I Fall To Pieces (作詞・作曲:Hank Cochran,Harian Howard)
3.満月の夕 (作詞・作曲:中川敬,山口洋)
4.夕凪のとき (作詞・作曲:浅川マキ)
5.Mariko's Blues (作詞・作曲:浜田真理子)
6.機関車 (作詞・作曲:小坂忠)
7.愛の讃歌 (作詞:E.Piaf・作曲:M.Mount)

【アンコール】
1.松江小唄 (作詞:西条八十・作曲:古関祐而)
2.灯りのない港でも (作詞・作曲:浜田真理子)








2013.11.21

匠の仕事

最近のお気に入り、旗の台の 「きみずし」 。

庶民にはそうそう普段使いに利用できる価格ではないが、

機会があれば行きたいお寿司屋さんだ。

先日、日本シリーズの賭けに勝って、

妻にご馳走してもらったところだったが、

今日は、仕事の絡みで利用させていただいた。

何度食べても感心させられるその仕事ぶり。

高級店では当たり前なのかもしれないけど、

今日聞いて驚いたのは、寿司の握り具合を

変えているという話。

ネタによっては変え、

お客さんによっても握り具合を変えるらしい。

お箸で食べる人、手で食べる人、お箸を使っても

あまり上手でない人で、変えるという。

右利きと左利きのお客さんでは、

お寿司の提供の仕方も変わる。

握りに醤油を塗って出すのも、

ちゃんと意味がある。

ゆるく握っている握りは、お皿の醤油に付けると、

くずれてしまうので、それを防ぐためだという。

あんまり考えたことがなかった色々には、

ちゃんと意味があるのだ。

そして、匠の仕事は、マニュアル化できない。

コハダのシメ方は、魚を触って決めるという。

玉子焼の焼き方は、匂いで判断するという。

何もかもカラダにしみ込んでいることで、

言葉や数値で説明できることではないのだ。

匠は、一朝一夕でなれるものではないのだ。

目指せ、未来の巨匠!





2013.11.25

しーたか 40

今日は、「古田たかし ドラム生活40年祭」 という

ライヴに行ってきた。

ドラマー古田たかしは、1973年に15歳で

「カルメン・マキ&OZ」 に参加というのが

プロ・デビューというからスゴイ。

そして、その カルメン・マキ&OZ に始まって、

あおい輝彦、Char、南佳孝、原田真二、佐野元春、

渡辺美里、山下久美子、UNICORN、藤井フミヤ、

KAN、椎名林檎、オリジナル・ラブ、PUFFY、

吉井和哉、河村隆一、スキマスイッチ、大塚愛、

などなど、この40年間、大勢のアーティストのリズムを

支えてきたのだ。

私はこの数年、Char のバンドで彼のドラムに

接しているが、今日は、Char を含め、

彼を 「しーたか」 と呼び愛して来たアーティストが

一堂に会し、活動40周年を祝うというライヴだった。

司会は、安齋肇。

「タモリ倶楽部」 の「空耳アワー」 のあのおじさんだ。

そして、バンドのメンバーは、

古田たかし (Dr)
Dr.kyOn (Key/Gt)
斎藤有太 (Key)
佐橋佳幸 (Gt)
柳沢二三男 (Gt)
井上富雄 (Ba)
澤田浩史 (Ba)
古村敏比古 (Sax)

という、これまたオイシイ面々。

ああ、佐橋さん観るの何年ぶりやろう。

髪の毛、白くなっててびっくり。

で、ゲストが豪華。

まず、スキマスイッチの大橋卓弥、

ORIGINAL LOVE の田島貴男、

田島が 「気絶するほど悩ましい」 を歌っていると

Char が登場。

そして、渡辺美里、奥田民生、佐野元春、PUFFY、

Dr.StrangeLove (長田進・根岸孝旨)、

ほんでもって カルメン・マキ。


いやいや、面白かったし、楽しかった。

こんなメンバーが、一同に出演するライヴは、

通常考えられない。

それに普通、1ドラマーの活動何十周年とかで、

こんな大きなライヴ (1000人以上) はやらないだろう。

やっても、小さなライブハウスでだったりする。

これはもう、古田たかしの演奏と人柄の賜物なんだろうな。

ご本人も、本当に嬉しそうで楽しそうだった。


演奏曲目は、渡辺美里の 「Desperado」、

Char & 奥田民夫の 「Come Together」、

Dr.StrangeLove の 「You Really Got Me」 など

洋楽のカバーが多かったけど、

先にも書いた 田島が歌う Char の

「気絶するほど悩ましい」 や、奥田民夫の歌う

ORIGINAL LOVE の「接吻」 など、

今日ならではの選曲も面白かった。

私としては、Char の 「Keep Me Hanging On」

あたりで、(ああ、これが今日のハイライトやな) と

思っていたが、そのあと 登場したカルメン・マキ が

これまた凄かった。

カルメン・マキをナマで聴くのは初めてだったが、

とてもじゃないが、62歳とは思えない歌声。

そして、迫力と貫禄。

3曲歌ったが、1曲目が Gerry Goffin の「It's Not The Spotlight 」

(余談だが、この曲、私は Rod Stewart で大好きな曲)

2曲目は、マキのオリジナルだろうか。

そして、3曲目!

まさかの 「私は風」。

前半登場したアーティストは、自分の持ち歌ではなく、

カバー曲を歌ったので、まさかこの曲を聴けるとは

思わなかった。

バンドは、Char / Dr.kyOn / 澤田浩史 / 古田たかし。


Char は、ホワイトのムスタングで登場し、

ピンクのシグネチャーモデルのムスタング、

バーガンディミストのストラト、ゴールドトップ・P90の

レスポール、そして ストラトのシグネチャーモデル、

”カリズマ” と5本も使った。

民夫のレスポールもええ音してたし、

佐橋さんのスチール・ギターも良かった。

あと、PUFFY は2人とも可愛かったなぁ。

ほんとに値打ちのあるライヴでした。


Char が、「毎年やろう」 なんて言ってたけど、

今回は会場が、渋谷の AX で、スタンディングというのが

ちょっと辛かったので、次回は 座って観たい。

ジジイか。








2013.11.26

habanero

先日、7月に観たライヴの DVD のことは、

ここ に書いたが、今日は、今年3度目となる、

「habanero」 のライヴに行ってきた。

「habanero」 は、羽根渕道広 (テナーサックス&

フルート) と 馬場孝喜 (ギター) のデュオ。

会場は、大久保の石森管楽器、地下のホール。

決めると面白くないので、毎回、新しく

創り出しているようなことを馬場さんが、

MC で言っていたが、確かに観るたびに、

進化している感じがして、面白い。

毎度のことながら、息もあっており、上手い。

羽根渕さんのゆるい MC と、

全く興味のないような馬場さんとのコンビも絶妙。

オリジナル曲も数回聴いているので、

聴き馴染んできた感じ。

CD の録音を終えたらしく、

来月には発売のようだ。

すごく良いのが出来たらしく、今から楽しみだ。





2013.11.27

しーたか 40 その2

一昨日観に行った 「古田たかし ドラム生活40年祭」 は、

大変楽しかったことは書いたが、もう少し内容に

触れておこうと思う。

まず、オープニングは MC 安齋肇が登場したあと、

古田たかしを紹介。

真っ赤なスーツを着た しーたか は、

客席内に特設されたセットで 1曲目に、ドラム・ソロで

ジェスロ・タルというプログレ・バンドの

「Dharma for One」 という曲を披露。

ステージに移動後、バンドメンバーを呼び込み、

始まった曲が、あの 「タモリ倶楽部」 のオープニング・テーマ曲。

(えっ?この曲、この人たちの演奏だったの?) と

思うほど、モノホンっぽい。

調べてみたら、アノ曲、アメリカの 「The Royal Teens」 という

バンドの 「Short Shorts」 という1957年の曲だった。

それから面白かったのは、ORIGINAL LOVE の田島貴男の

2曲目に、サンタナの 「Oye Como Va」 が始まったと

思ったら、そのまま 「気絶するほど悩ましい」 に突入。

1コーラス目終わるあたりで、Char が登場。

モノマネ番組の途中で ご本人登場みたいな感じ。

モノマネとちゃうけど。


ゲストは皆、2曲以上はやったのだけど、

なぜか佐野元春は、トークのあと、古いブルースを1曲だけ。

ハープ (ハーミニカ) も吹いた。

独特の存在感やね、この人は。

佐野元春は、10年以上前に渋谷公会堂 (だったと思う) で

観ている。

その時のメンバーには、一昨日のバンドメンバー、

佐橋佳幸 (Gt)、Dr.kyOn (Key/Gt)、井上富雄 (Ba) がいた。

私の記憶では、その時のドラマーは、

しーたか ではなく、小田原豊だったような気がする。


それから、PUFFY。

意外だったのは、渡辺美里よりもずっとロックを感じた。

曲調とかではなく、表現といえば良いのかな。

小川美潮のいた チャクラ というバンドの

「めだか」 という曲を演ったのだが、

これが PUFFY にピッタリで、PUFFY の曲だと

言われても違和感のない出来だった。


今回のライヴでは、大橋卓弥、田島貴男、渡辺美里、

奥田民生、カルメン・マキなど、ナマで初めて観た人が

多かった。

ロック・フェスみたいにただ複数のアーティストが

出演するというのではなく、一つのステージで

大勢のアーティストが観られるというのも

こういう企画ならではだな。





2013.11.29

許されざる者

9月に日本リメイク版を観た映画 「許されざる者」 の

観ていなかったオリジナル版を DVD をレンタルして観た。

日本版は イマイチだったので、オリジナルは

どんなんだろうと興味があったが、

(ああ、これはオリジナルを越えられへんわ)

というのが感想だ。

やはり、明治の日本を舞台にした背景に無理があったのかも

知れないし、日本版は登場人物をうまく描ききれていないという印象だ。

オリジナル版は、クリント・イーストウッド監督&主演だが、

観終えたあとにちゃんとイーストウッドイズムみたいなものが

じわ〜っと残る。

日本版は、後半までかなりオリジナル版に忠実な

ストーリーなのだが、終わりの方がちょっと違った。

オリジナル版の方が自然で、日本版には無理があるように感じた。

つまりは、オリジナル版の方が断然良かった。



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