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つつみしんやのひとりごと 2012年 5月
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2012.5.1

日本を、信じる

1922年生まれの2人、瀬戸内 寂聴 と

ドナルド・キーン の対談集 『日本を、信じる』 を読んだ。

2人合わせて、180歳。

だが、年寄りの話という感じはしない。

長く生きてきたからこそ、また、色んなことを経験し、

知っているからこそ、話せる話は興味深い。

なにしろ今も、2人とも現役で飛び回っておられる。

その2人が、日本について語る。

尼さんと、無宗教者の対談というのも、興味深い。

タイトルの 『日本を、信じる』 は、日本の何を信じるのか?

単に震災からの復興という意味だけではない、

もっと大きな意味で、このタイトルをつけられたのだろう。


最近、日本国籍をとられたキーン氏の話では、

戦後、日本に来たとき、日本人は敵国であったアメリカ人の

自分を憎んでいるであろうと想像したらしいが、

全くそういうことは感じなかったらしい。

なんだろう、日本人の日本人らしさが、

そこに象徴されているような気がする。


★★★★☆


『日本を、信じる』 瀬戸内 寂聴, ドナルド・キーン





2012.5.2

これが13歳のプレイか!

今年2月にコンサートに行き、

その素晴らしいギター・プレイをナマで聴いてきた、

デレク・トラックス。

YouTube で、そのデレクの13歳の時のプレイを発見。

1993年7月4日とある。



オールマン・ブラザーズ・バンドの前座とあるが、

見た目の幼さからは、考えられないギター・プレイだ。

弾き方とか、もうこの時に確立されてるもんね。

天才。

Tシャツは、デュアンというのが泣けるね。





2012.5.3

珈琲とエンピツ

2〜3週間前だったか、偶然 『珈琲とエンピツ』 という

映画のことを知った。

自身も ろう者 である 今村彩子 監督が、約2年間、

静岡県で、サーフショップを経営する ろう者の太田辰郎さんへの

取材を重ね、製作されたドキュメンタリー映画だ。

ぜひ観たいと思ったのだが、残念ながら上映はもう終了していた。

その後、渋谷の映画館で数日間、1日1回午前11時から、

アンコール上映するという情報を発見。

明日、終了するところを、今日なんとか観に行くことが出来た。


今村監督は、太田さんに出会うまで、

手話を知らない聴者とは距離を置いていたという。

聴者には、自分との筆談は面倒だろう思い、

また、耳の聞こえない自分を 「かわいそう」 と

思われたくなかったからだ。

その彼女が、太田さんに出会い、興味を持ち、

彼を撮りつづけるうちに変わっていく。

太田さんは、聴者・ろう者のわけ隔てなく心をオープンにし、

コミュニケーションする、人懐こい笑顔の人だ。

耳が聞こえないことを何の問題にもしていない。

サーフボードを作りたくて、20年勤めた会社を辞め、

長年の夢だったショップをオープンさせた行動力のある人。

ショップをオープンした当時、自分がろう者であることを

客に伝えることができなかったことから、

ハワイのコーヒーでお客を迎え、「私は耳が聞こえません」と

はっきり伝え、紙とエンピツで、筆談することを始める。

タイトルの 「珈琲とエンピツ」 は、そういうことだ。

彼の屈託のない笑顔は、人の心を溶かす何かがあるのだろう、

バーベキュー・パーティをすると100人くらいの人が集まる。


私の周りには、ろう者はいない。

なので、耳が聞こえない人がどんな風なのか、

こちらはどんな風に接したら良いのか、分からないし、

機会がなかったので考えたこともなかった。

この映画を観て、ショックだったことは、

太田さんにとって 「耳が聞こえないことは、障害ではない」 と

いうことだ。

事故か何かで、聞こえていた耳が聞こえなくなった場合と違い、

生まれつき聞こえない人は、最初から聞こえないわけだから、

それが当たり前なのだな。

聴者が勝手に、ろう者のことを 「不便だろう」 「大変だろう」 と、

思っている。

そして、そのことに触れてはいけない、と思っている。

作品中、聴者の一人が 監督にそのあたりの 「タブー」 を

質問するシーンがある。

監督は、「何がそのタブーを作り出すのだろう」 と問いかける。

恐れじゃないだろうか。

相手を傷つけるんじゃないか、自分が傷つくんじゃないか、

という恐れ。

それは、「どういう風に接して良いのか分からない」

という混乱と困惑から来ているんじゃないだろうか。

聴者の側にも、ろう者の側にも、その困惑と恐れがある。

そして、その困惑や恐れは、コミュニケーションすることで、

解消される。

太田さんは、そのコミュニケーションの力を見せてくれた。


映画は、監督自身のナレーションで進行していく。

監督は、

「私の不完全な発音でこの映画の良さが損なわれたら・・・」 と

悩んだらしいが、彼女のナレーションがあってこそ、

この映画は、よりリアルに身近なものになっていると感じた。


登場する、ろう者の皆さんが全員明るく、朗らかであることも

私にはある意味ショックだったが、その 「ショックだった」 と

いうこと自体が、私の認識が間違っていたことを示している。


素晴らしい作品だった。


珈琲とエンピツ オフィシャルサイト


特に監督のコメント読んでください。
  ↓
監督の挨拶


★★★★★


補足

「ろうあ者」 という言葉は知っていたが、「ろう者」 という言葉は、

聞き慣れなかったので調べてみた。

「ろうあ」 の 「あ」 は、しゃべれない事を意味するらしい。

昔は、聞こえないということは、しゃべれないということだったようだが、

今では、手話やその他の方法で訓練すれば、ある程度

しゃべれるようになったので、「あ」 が取れて 「ろう」 という

言い方が一般的になったらしい。

また、「聴覚障害者」 という表現は、

医学的に 「耳が聞こえないということは障害であり、治したり、

少しでも聞こえるようにするもの」 という概念があるため、

本作では、「ろう者」 と表現されているとのこと。




わが母の記


原作は、井上靖。

彼自身と家族との実話をベースにつづった自伝的小説。

主演は、小説家の伊上洪作役に 役所広司。

あい変らず、素晴らしい。

その母親役に樹木希林。

樹木希林、快演&怪演。

座っている姿だけで、凄い。

その他、伊上洪作の娘役に 宮崎あおいらで、

出演陣は皆 素晴らしかった。

観客は、ほとんど中高年だった。

その年頃なら誰もが涙なしでは観られないと思う。

昭和30〜40年代の舞台も良い。

ただ、予告編で内容を見せすぎ。

もっと、何も知らずに観た方が、より感動したと思うな。

色々書きたいけど、書くとネタバレになる。

「予告編で内容見せすぎ」 と書いた私が、

ネタをばらすわけには行かない。

なので、書かないけど、良い映画です。


★★★★★


自分の親を、自分の人生を 「これでよし」 と言えたなら、

それだけで、その人生はもう幸せで素晴らしいものだ。





2012.5.4

今日から3日間、旅に出ますので、

この「ひとりごと」もお休みします。

みなさんも良い週末を!





2012.5.7

雨の東北 前編

ゴールデンウィークの5月4日〜6日、今年は東北を旅行した。

1日目、羽田から飛行機で秋田県の大館能代空港へ飛んだ。

あいにくの雨。

私は、どうも雨男のようだ。

旅行に行くとかなりの確率で雨にあっている。

昨年GWの山梨も、一昨年、夏の南房総も、秋の八丈島も雨、

その前の年の南九州も奥多摩も雨だったし、

数年前の沖縄も屋久島も雨だったなぁ。

そう言えば、去年の暮れの沖縄もちょっと雨降ったよな。

当たり前のことだが、地上がどんなに雲におおわれていても、

その雲の上は晴れているのだな。

羽田を飛び立ち、雲を抜けるとまるで、

雲のじゅうたんを敷き詰めたようで、別世界だった。



秋田に着くと、雨。

1日目は、日本海側へ向かい、男鹿半島を一周した。

昼食は、海鮮屋というお店で、海宝丼2800円なり。



夜は、きりたんぽ鍋をと大館のホテル近くの

「元祖きりたんぽの店 むらさき」 に行ったら、

満席で1時間半待ちと言われて断念。

適当に近所にあった 「郷土料理」 と書かれた店に入ったら、

イマイチだった。

やっぱり、ちゃんと予約しとかなあかんな。


2日目。

やっぱり、雨。

今回の旅行の計画当初、太平洋側の被災地に行くことを

ずいぶん迷った。

一度は、現地を見ておいた方がいい、という気がしていたが、

その 「見ておいた方がいい」 とは、一体 何なんだろうと、

自分の中で釈然とせず、迷っていたのだ。

興味本位で見るもんじゃないだろうし、

実際に見なくてもテレビやYouTubeで、

被害の凄さは、知っている。

そんなわけで、この旅行の計画時には、

被災地に行くことはプランに入れず、十和田湖や

白神山地、男鹿半島を周るつもりでいた。

その後、現地でお金を使うことも復興の手助けに

なるかもしれないし、テレビやYouTubeでは、

伝わらないことも感じるかもしれない、と

考えを改め、三陸まで足を伸ばすことにした。

宿泊地の大館から、まず盛岡に出て、昼食。

そこから106号線を東へ、宮古市まで車を走らせた。


宮古の津波の様子
  ↓


動画の冒頭、真っ黒な波が堤防を乗り越え

道路を飲み込んでいく。

その道路を走った。

瓦礫がきれいに片付けられ、家の土台部分以外

何もなくなった景色はテレビで何度も見てはいるが、

やはり目の当たりにすると違う。

一番衝撃的だったのは、津波の恐ろしさを生々しく物語る

まだ、何も手付かずのままのガソリンスタンドだった。

もうすぐ、1年2ヶ月経つというのに、そのままだ。

その光景には、言葉を失った。

写真を撮る気にもならなかった。


幸い、宮古は雨が降っておらず、晴れていた。



この、のどかな風景が、あの真っ黒な津波に

飲み込まれたのだ思うと何とも言えない、言葉に表せない

気持ちがした。

(つづく)


【写真の説明】
サイズが2種類あるが、横に長い 2:3のものは一眼レフ、
3:4のものはコンパクトデジカメで撮影。






2012.5.8

雨の東北 後編

岩手県宮古市のレポートの続き。

海辺の「道の駅」 の建物は閉鎖されており、

駐車場に建てられたプレハブで営業していた。

その前の歩道には、こんなサインが。




浄土ヶ浜の青い洞窟が見られるという小型の遊覧船に

乗ってみた。

青い洞窟 紹介ビデオ
  ↓


残念ながら、私たちが行った時は、満潮時だった上に、

前日の雨で海が濁っており、このビデオのようには、

きれいな青は見られなかった。

でも、船の上に2羽のウミネコが飛来。




この小型遊覧船の浄土ヶ浜マリンハウスも、

完全に津波に飲まれたようで、屋根の上に船が2艘

置き去りにされていたそうだ。


自然の力は、でか過ぎる。

テレビで観たが、最近は 「被災地ツアー」 なるものもあるようだ。

その響きからは、何か不謹慎な印象も受けなくもないが、

そんなことはない。

戦争と自然災害は根本的に違うが、原爆資料館や、

ひめゆり平和祈念資料館に行くのと共通している面もある。

今回、ほんの数時間だが、現地に行ってみて感じたのは、

自然災害の恐ろしさ、自然の力の大きさ、人間の無力さ、

人間がこしらえたもののもろさ、命のはかなさ、

普通に生活できることのありがたさ、希望の大切さ、

そして、東北の方々の我慢強さと たくましさだ。


3日目。

やっぱり、雨。

十和田湖畔で昼食。

ヒメマスの塩焼き、マスの刺身、春野菜の天ぷらなど。

食事中からどしゃ降りになり、雷も鳴り出した。

「なんで、こんなに雨にあうんやろな」 という私の問いかけに

「日頃の行いでしょ」 と妻。

自分も一緒に雨にあってるというのに・・・。





2012.5.9

雨の東北 写真編

今回の旅行は、あいにくの天候であんまり写真を撮らなかった。

3日間で850キロ、車で走ったのだが、

何度も写真を撮りたい場面に出くわした。

でも、雨が降っており、断念した。

残念。

そんな中でも宮古では雨が降っていなかったのは、幸い。


ウミネコ



えさをもらうウミネコ



北欧の杜公園 (秋田)



私が止めます (大館能代空港)



なまはげの○んこ



みやげ物屋で、長さ1メートルぐらいある、

この 「ふ菓子」 を見た妻、曰く、「こんなに大きいの?」

そう、こんなに大きいねん。

すごいやろ〜。

なまはげの ・・・


うんこ。





2012.5.11

家電量販店

今日のニュースで、ビックカメラが、

同業のコジマを買収すると報道された。

両社の売上高を合計すると、1兆円を超え、

業界最大手のヤマダ電機に次いで2位になるらしい。

そのニュースを見ながら、社会・経済に弱い私は、

(へぇ〜) っと思った。

まず、その業界の売上高順位を見ていただきたい。

1位 ヤマダ電機 2兆1532億円
2位 エディオン     9010億円
3位 ケーズホールディングス 7709億円
4位 ヨドバシカメラ  7005億円
5位 ビックカメラ    6121億円
6位 コジマ        4494億円
7位 上新電機     4352億円

ヤマダ電機は テレビCM で知っていたが、

池袋店でニコンのデジタル一眼レフが激安という情報をゲットし、

買いに行った一昨年の9月まで 見たことも行ったことも

なかった。

2位のエディオンは、いまだに見たことがない。

(あるいは、見ていても知らないので認識できない。)

ビックカメラは、渋谷に2店舗あるし、新宿にもあるし、

有楽町にも大型店があり、よく利用する。

昨年、大阪に帰省した際、難波のプランタンだったところが

ビックカメラになっていて、驚いた。

そんな風に、私の生活範囲にビックカメラは、

よく存在するので、5位というのは意外だった。

そして、そのほとんど行ったことのない、

1位のヤマダ電機は2位のエディオンの倍以上で、

ブッチギリだ。

私が大阪から東京に出てきた当時 (1995年) は、

まだビックカメラも大阪にはなくて、渋谷で初めて見た。

引越し早々、必要な電化製品をそろえたのは、

渋谷センター街にあった さくらや だった。

ポイントカードに感動したもんだ。

でも、その さくらや もなくなってしもた。

栄枯盛衰っちゅうことやな。





2012.5.12

幸せパズル

今日は、映画 2本立て。

まず、目当ての作品ではない 『幸せパズル』 から。

本作、予告編を観たこともないし、予備知識なしで鑑賞した。

50歳になった、母であり妻である女性が、

ジグソーパズルの面白さに目覚める。

たぶん、それまで趣味も何もなかったんだろう。

家族に内緒で、金持ちの男性とペアを組み、

パズルの大会に出場する。

いや、大会に出場することは、家族にも言うのだが、

男性とペアというのは、内緒。

大会で優勝し、世界大会の出場権を獲得する。

世界大会は、ドイツで開催される。

いくらなんでも、男性と2人でドイツへは行けない・・・。

そんなお話。


映画が始まったとき、舞台の国がどこか分からなかった。

登場人物が白人だし、どうもヨーロッパのようだが、

フランス、イギリス、ではない。

「ドイツへいく」 というのだから、もちろんドイツでもない。

言葉の感じから、スペインかポルトガルだろうかと

思いながら見ていた。

鑑賞後、調べてみると、アルゼンチンのお話でした。

そらぁ、ドイツまで行けんよな。

(アルゼンチンは、スペイン語)

本作、起承転結の 「結」 が、ないような感じ。

でも、これは、これでいいのだろう。

なんというか、ある主婦の数日間を切り取ったような映画。


印象的だったのは、夫婦の力関係の描き方。

主人公マリアが夫に 「パズルの大会に出たい」 と話す。

夫は、パズルのことをバカにしており、笑い出す。

マリアは機嫌を損ねる。

口もきかない。

すると、夫は一生懸命、マリアの機嫌を取り戻そうとし、

笑ったことを謝り、大会に出場することを許す。

観ていて、マリアは全部計算ずくなんじゃないか、と思った。


★★★▲☆




灼熱の魂

2本目は、『灼熱の魂』。

昨年12月に公開され、予告編も観たことがある。

ネット上での評価も高かったので、凄く気になっていた作品。

これは、強烈。

衝撃的。

サスペンス的だが、ただのサスペンスではない。

えげつない人間ドラマだ。

国際情勢や歴史に疎い私でも分かるので、

予習なし、予備知識なしで、是非観て欲しい。

細かい背景は分からなくても、

本作のテーマは、ズドンと胸ぐらをつかんでくる。

ただ、知っておいて欲しいのは、

ハッピーな映画ではないということ。

重いです。

この結末、どーすんねん、って感じです。

ま、このタイトルから、楽しい映画は連想出来ひんよな。


カナダでもっとも権威のあるジニー賞の8部門を受賞。

ヴェネチア国際映画祭最優秀作品賞。

アカデミー賞外国語賞ノミネート。


★★★★★





2012.5.13

STAX!
 featuring STEVE CROPPER,
 DONALD "DUCK" DUNN
 & EDDIE FLOYD

昨年5月に予定されており、予約もしていたのに

震災の影響で キャンセルになった公演が、

1年遅れて、実現した。

その東京公演5日間の最終日、昨日の2部を観てきた。

メンバーは、下記。

Steve Cropper (g)
Donald"Duck"Dunn (b)
Eddie Floyd (vo)
Lester Snell (org)
Steve Potts (ds)

ベースのダックダンは、1985年のエリック・クラプトン・バンド以来。

ギターのスティーヴは、なんと初めて!

この2人をナマで観られただけでうれしかったのだが、

バランスが悪く、ちょっと楽しめる状況ではなかった。

私の座った席が悪かったのかも知れない。

というのは、ギター・アンプの真正面に座ったのだが、

ギターの音が大きすぎて、聴いていられなかった。

どれくらい、大きいかというと、何度も耳をふさぎたくなったほど。

音楽的でない、と言えるほど、不調和だった。

途中、ヴォーカルのエディ・フロイドが登場してから、

少しましになったものの、まだでかい。

完全に歌の邪魔をしている。

どういうことよ? スティーヴさん。

『グリーン・オニオン』 『ソウル・マン』 『ドック・オブ・ザ・ベイ』

『ノック・オン・ウッド』 などの名曲をこのメンバーで

聴けたのは良かったが、残念ながら耳の痛いライヴで、

あんまり楽しめなかった。

でも、土曜日ということもあってか、満員で、

めちゃくちゃ、盛り上がっていたよ。

この手の音楽が好きな人は、はじけてるね。

何人も踊ってたよ。

スティーヴも腹が出ていたが、ダックダンは腹の上に

ベースを乗せているほど太っており、見るからに具合が

悪そうだった。

咳もしていたし、立っているのも辛そうで、

座って弾いていた。

健康には気をつけてね。

エディは76歳にしては、元気そうやった。

声も出てたしね。

客席一番前の女の子が気に入ったらしく、

大分、その子に向かって歌って、

ついにはその子を 2回もステージに上げた上、

ネックレスをあげてたよ。



- - - - - - - - - - - - -

と、ここまでは、そのことを知らずに書いた。

以下、朝日新聞デジタルの記事をそのまま拝借する。


 ベーシストのドナルド・ダック・ダンさん死去

 ドナルド・ダック・ダンさん (米国のベーシスト) が13日、

 東京都内で死去、70歳。

 1941年、米テネシー州メンフィス生まれ。

 60年代のソウルミュージックを先導したブッカーT&ザMG’sや

 ブルース・ブラザーズ・バンドなどで活動。

 作曲やプロデュースでも活躍した。

 10日から12日まで都内のライブハウスに出演しており、

 13日午前に宿泊先で亡くなっているのが見つかった。



まさか、昨日が最期の演奏だったなんて、

あまりにもショックだ。

言葉がない。

合掌。





2012.5.15

灼熱の魂 2回目鑑賞

土曜日に観た映画 『灼熱の魂』 があまりにも

衝撃的だったので、妻にも観るように勧め、

日曜日に一緒に観に行くことになった。

ヘビーな映画なので、観に行くことになってから、

(これ、2日続けて観る映画ちゃうな) と思ったけどね。

結果、ストーリーは全部分かっているので、

1回目ほどの衝撃はなく、結構淡々と観ることができた。

そして、当然かも知れないが、2回観ると理解が深まる。

(ああ、この表情はこういうことだったのか)

(この時、気付くこともできたんだ)

(そういう声を出してたんや) などなど。

そして何よりも本作のテーマというか、メッセージが、

ズドンと深く響いてきた。

これは、反戦映画だと思うが、

ある意味、人間への戒めでもあるのだと思った。

そして、ちょっと無理があるなぁというところも

見えてきたが、ストーリーがスゴイことには、変わりない。




Donald “Duck” Dunn FOREVER

ダックダンが、日本公演を終えたあと、

ホテルで逝ってしまったことは、すでに書いたが、

5日間10ステージ全てを終えてから、逝くあたりに

ダックダンのプロ根性を感じてしまう。

東京を最期のステージに選んでくれてありがとう。


公演のため来日中に亡くなったミュージシャンといえば、

ジョニー・ギター・ワトソン、バーナード・エドワーズ (シックの

ベーシスト) を思い出すが、まさか自分がその最期の

ステージを観るとは・・・。





2012.5.16

人生の第三幕

年を取るということについて、年をとってからの人生について、

ジェーン・フォンダが素晴らしく語っています。

ある人から、教えてもらったのだが、素晴らしいので、

数人にメールで送ったところ、すごい反響。

20代、30代の時ならどう感じたか分からないが、

40歳以上の人なら、きっと力づけられるんやないやろか。
 ↓  ↓  ↓
ジェーン・フォンダ 「人生の第三幕」


同じものだが、こちらは、英語・日本語両方の字幕が見られます。
 ↓  ↓  ↓
ジェーン・フォンダ: 人生の第三幕 英語字幕付き動画





2012.5.17

100円のコーラを1000円で売る方法

たまたま、本屋さんで平積みしてあるのが目についた本。

私の好奇心を刺激するタイトルだ。

著者は、IBM のマーケティング・マネージャー。

内容は、私が期待していたものとは、ちょっと違ったが、

知らなかったことも多く、読みやすい書き方で、

サクサク読めた。

少し前に読んだ、『ラーメン屋の看板娘が経営コンサルタントと

手を組んだら』 同様、ドラマ仕立て。

読んでいて分かりやすい反面、不必要な記述も目立つ。

こういうドラマ仕立てが、流行りなのだろうか。

内容は専門的でも、薄っぺらい印象を受けなくもない。

要は、マーケティングに関する本なので、一般人には

知識の役に立っても、実際に生かす場面はあまりないだろうが、

商売をしている人には、考えさせられることもあるだろう。

さて、どうやって、100円のコーラを1000円で売るのでしょうね。

興味にある人は、読んでみて。

でも、がっかりするかも。

それより、「キシリトールガムがヒットした理由」 や

「なぜ 『省エネルック』 は失敗して 『クールビズ』 は

成功したのか?」 の方が、興味深かった。


★★★▲☆


100円のコーラを1000円で売る方法





2012.5.18

ポテチ

東日本大震災で被災後の宮城県仙台で、

オールロケを行い製作された映画 『ポテチ』 を

観てきた。

原作は、伊坂幸太郎、監督は、中村義洋。

伊坂の作品の映画化はこれで8本目で、

そのうち、中村監督作品は、4本。

チェックしてみると、『アヒルと鴨のコインロッカー』 (2007年) 、

『フィッシュストーリー』 (2009年)、『ゴールデンスランバー』

(2010年)、そして本作 と、伊坂&中村タッグの作品は、

意識していたわけではないのだが、全部 観ていた。

ちなみに監督は違うが、『重力ピエロ』 (2009年) も

伊坂の原作。

さて、本作、68分 と短い映画だが、

しっかりと作られており、物足りなさは感じない。

主演は、濱田岳。

その他、大森南朋、木村文乃、石田えりなど。

大森南朋って、今まであんまり 良いと思ったことなかったけど、

初めて 良いと思った。

それから、知らない女優さんだったけど、木村文乃も良い。

石田えりも自然で良い。

音楽は、斎藤和義。

主題歌がまたよろしい!

予告編を観て、濱田岳主演だし、ゆる〜い青春映画だろうと

勝手に想像していたら、見事にやられてしまった。

最後は、ベタベタな展開なのだが、泣かされる。

そのベタな展開に泣かされるのではなく、

何かが、涙腺に訴えてくるのだ。

切ないけど、幸せな、素晴らしい映画だ。

原作、読みたくなった。


★★★★▲


ポテチ 公式サイト

68分と短い映画なので、一般1300円です。
私は、前売り券1000円で観ました。

なお、観られる方は、最後まで席を立たないように。





2012.5.19

呉 善花 講演会 - 4

昨年の11月、今年の1月、3月 に続いて、

4度目となる 呉 善花 (オ・ソンファ) 先生の

講演会に行って来た。

呉 先生は、韓国済州島生まれで、28年前に来日。

数年前に日本に帰化し、現在は拓殖大学国際学部の

人気教授だが、本国では、売国奴と言われているという人。

毎回、自分では見えない 「日本人とはなんぞや」 の

話を聞かせて頂いているが、今回のテーマは、

「日韓の日常習慣の違いから見えてくる日本」。

日本と韓国は隣同士だが、隣国でありながら、

これほど文化が違うというのは世界でも珍しいらしい。

遠い外国の話で、顔つきも肌の色も違っていれば、

文化や習慣が違っても、問題にはならないだろうが、

日韓の場合、顔つきはもちろん、似ている所がたくさんあり、

ついつい親近感を持ってしまうがゆえに、なおさら、

その文化・習慣の違いに出会ったときは、

理解し合えないようだ。


12〜13年前、日本に2年半ほど滞在した韓国の

ジャーナリストが、韓国に帰国後、「日本はない」 という

タイトルの本を出し、300万部のベストセラーに

なったらしい。

タイトルの 「日本はない」 は、

「日本という国はありえない国だ」 という意味だ。

その人は、よほど日本でイヤな思いをしたんだろう。

本の中身は、日本の悪口のようなことばかりらしい。

呉 先生も来日して数年で日本が嫌いになったというから、

そのジャーナリストは、その嫌いになった時期に、

韓国へ帰っていったのだろう。

「その時期を乗り越えないと、韓国人は日本人を

理解できない」 と、呉 先生は言う。

さて、その本にはどんなことが書かれているかというと、

例えば、日本人は家に上がる時、脱いだ靴を外向きにそろえるが、

韓国人は、脱いだままで そろえないらしい。

そして、わざわざ身体を後にねじ曲げて脱いだ靴をそろえるのは、

日本人の根性がねじ曲がっているからだ、とか、

日本の正座は、韓国では、罪人の座り方なのだが、

日本人は、先祖代々罪を犯しているからあの座り方なのだ、とか、

聞いていると、あまりのナンセンスさにあきれてしまうような

ことが書かれているらしい。

その本を読んだ韓国人のうち、一体何パーセントの人が、

そのことを鵜呑みにし、信じてしまったのかは、

分からないが、そういう人が少ないことを願うばかりだ。

多くの日本人なら、韓国の (女性の) 正しい座り方は、

片ひざを立てることだと知ったなら、

その座り方をする韓国人を行儀が悪いとは思わず、

文化の違いだと理解するだろう。

韓国から帰ってきた日本人が、韓国の習慣・文化を

批判した本を出したところで、大して売れないだろう。

むしろ韓国の素晴らしさになら、興味を持つんやないやろか。

日本批判の本が売れてしまうという辺りに、

「反日感情」 というものを刷り込まれてしまった

韓国を感じてしまう。


金正日書記が亡くなったときの報道で、北朝鮮の人々が

大声を出して泣いていたのは、記憶に新しいが、

韓国 (朝鮮) では、お葬式の時には、大声を出して

泣かなければならないらしい。

死んでから3日間は、死者がよみがえるかもしれないので、

大声で泣いて呼び止めるのだという。

もし、親が死んでも大して泣いていない人がいたら、

それは、たちまち親不孝者ということになるというのだ。

死んでから3日間は、家から泣き声が止んでいけないと

昔は、プロの 「泣き屋」 を雇うこともあったらしい。

一種の儀式的な側面もあるが、儒教の影響で

「死」 を受け入れられない彼らの文化の特徴だ。

日本人が 「そんなことしたら、死んだ人が

早く成仏できないじゃないの」 などと言うと、

「なんて、冷たい人なの!」 ということになるらしい。


座り方や食事の仕方から、近親者の死の悲しみの表現まで、

とても、隣の国とは思えないほど違うのだ。

日本と韓国が本当に分かり合えるまでには、

まだまだ時間がかかりそうだ。

そして、日本にとっての 呉 善花先生のような人が、

韓国にも必要なのだろう。


最近、呉 先生が韓国に行って驚いたのは、

ちらし寿司にわさびではなく、唐辛子味噌がついていて、

それを器の中で ビビンパのように、ぐちゃぐちゃに混ぜて

韓国人は、食していたことらしい。

彼らには、それがおいしい食べ方なのだが、

呉 先生の感覚は、すっかり日本人になってしまったようだ。





2012.5.20

恐るべし・・・

YouTubeで なんだかんだとサーフィンしているうちに

こんな動画にたどり着いた。





某国の子供達によるギター演奏だ。

小学生の低学年ぐらいだろう。

恐ろしいのは、ギターは大人用ということと、

演奏だけに収まらず、振り付け、顔の表情まで

プロデュースされているということ。

特にリーダーと思われる真ん中の女の子の表情がすごいね。

そして、皆 ほとんど指板を見ないで演奏している。

勝手な想像だが、「指板を見るな!」 と

厳しく指導されているのだろうな。

おそらく、ギター演奏のエリート中のエリートの

子供たちなんだろう。

子供用のギターは、売ってないのか、

そんな甘えた楽器は邪道だと思っているのか、

なんや分からんけど、スゴイやろ?





2012.5.21

あいみつ

「あいみつ」 とは、複数の業者から見積もりをとる、

「合い見積もり」 のこと。


先日、かばんを修理に出した。

ポケット部分のマグネットが外れてしまったものの修理だ。

近所の商店街に、3軒のくつやかばんの修理店があるのだが、

まず、一番近いA店に持って行った。

すると、修理費が 10500円だと言う。

(ちょっと高いなぁ) と思ったので、数十メートル先にある、

B店に行ったら、いくらと言うたと思う?

2625円ですわ。

なんや、この違いは。

4分の1や。

実は、以前、バッグの肩紐のバックル部分の交換をしたときにも、

そのA店は、ダサいバックルしかないというので、

違う店に持っていった。

その頃は、まだB店はなかったので、別の C店に出したのだが、

その C店も非常に良心的で、そのかばんに元々着いていた

バックルに似ているバックルを取り寄せて着けてくれた。

もう、A店に行くことはないでしょう。

高いと思ったら、または、イマイチと思ったら、他の店でも

見積もってもらおう。

私見だが、A店は、客のニーズを分かっていない、という印象。

でも、店が存続しているところをみると、靴の修理は上手いとか、

何か良い点もあるのだろう。


見積もりではないが、先日、こんなこともあった。

渋谷の楽器店でギター用のチューナーを買ったのだが、

2016円だった。

そのあと、その店の並びにある、20メートルも離れていない

別の楽器店にも入った。

何気なく、私が買ったそのチューナーを見ると、

3360円で売っていた。

危ないところだった。

入る順番を間違えたら、3360円で買っていたところだ。

それにしても、こんなに値段が違うのは、珍しい。


2〜3ヶ月前、ネットで懐中電灯を買った。

ソーラー電池と、手巻き発電機のついた災害時用のものだ。

送料込みで、4200円だったのだが、

購入後、別のサイトで同じ物を 2980円で売っているのを

発見。

まあ、2980円は、送料別だったので、

送料を入れると、きっと数百円の違いだっただろうけど、

これは、失敗した例ね。





2012.5.23

幸せの教室

トム・ハンクスが、監督、脚本、主演を務め、

ヒロインには ジュリア・ロバーツ・・・。

なんとなく、イヤな予感もしつつ、鑑賞した映画 『幸せの教室』。


なんでしょう? この不完全燃焼感。

今回チェックしてみて気付いたのだが、

私は、ジュリア・ロバーツの作品をほとんど観ていない。

なんと、前作 『食べて、祈って、恋をして』 が初めて観た

作品だったのだ。

イヤな予感と書いたのは、一昨年の 『食べて、祈って、

恋をして』 が、イマイチだったせいで、ジュリア・ロバーツに

良い印象がないせいもある。

なにしろ 『プリティ・ウーマン』 も 『エリン・ブロコビッチ』 も

観ていないのだから。

さて、今日はネタバレなので、観ようと思っている方は、

読まないように。

ストーリーは、大学を出ていないという理由で

会社 (スーパーマーケット) を クビになったラリー・クラウン

(トム・ハンクス) が大学に通いだす。

そこで、スピーチの授業の教師、メルセデス・テイノー

(ジュリア・ロバーツ) に出会う。

で、最後には、2人はめでたく結ばれて、ちゃんちゃん、

という話なのだが、まず、ラリーが、テイノー先生のどこに

惹かれたのかが、分からん。

テイノー先生が、ラリーに惹かれるところは、少し描かれているが、

それも 「その程度で?」 って 感じ。

つまり、2人ともに共感できないのだ。

最悪は、2人のキス・シーン。

テイノー先生が、ベロベロに酔っ払って、ラリーにキスを迫る。

観ていて、みっともないこと この上ない。

当然、ラリーは拒否するものと思ってたら、

やっちゃうんですわ、これが。

ラリーがマジメな人に描かれているだけに、

このシーンは、全く理解できなかった。

2人とも酔っ払っていたなら分かるけど、

ラリーはしらふやで。

普通、引くでしょ、あの感じだったら。


たぶん、テレビドラマで20話ぐらいあったら、

面白いのができるかも知れないが、99分やからね。

無理があるわな。

トム・ハンクスは、役者としては素晴らしいけど、

監督としては、どうなのかな?って思ってしまった。

原題は、主人公の名前そのまま 『LARRY CROWNE』。

邦題にも無理があるよな。


★★▲☆☆





2012.5.24

明日から2泊3日で、妻の実家 (山形県) に行くので、

またまた 「ひとりごと」 はお休み。

皆さんも 良い週末を!





2012.5.27

義父 80歳

25〜27日、2泊3日で妻の実家 (山形) に 行ってきた。

25日が お父さんの80歳の誕生日で、

今年は、お母さんが77歳ということもあって、

お祝いのイベントが予定されていたのだが、

その2週間ほど前に、親戚内に不幸があり、

そのイベントは中止になった。

すでに切符も取っていたことだし、その親戚に

お線香をあげに行く目的もあり、予定通り行くことにしたのだ。

ささやかながら、お父さんの誕生会もできたし、

お線香もあげに行けたし、お墓参りもできたし、

ちょこっと観光もできたし、盛りだくさんな3日間だった。

それにしても、妻のお父さんは元気だ。

とても80歳には見えない。

大工の棟梁で、今でも時々仕事をしているという。

今朝は、6時から老人会のボランティアで、

草抜きと花植えに出かけてたよ。


 爆笑 義父 80歳


なお、今回の旅も1日目は、雨だった・・・。





2012.5.28

ファミリー・ツリー

アカデミー賞の作品賞、監督賞、主演男優賞、編集賞で

ノミネート、脚色賞を受賞した、ジョージ・クルーニー主演の

『ファミリー・ツリー』 を 昨夜、鑑賞した。

事故で妻が意識不明になった後、妻の浮気を知る、

夫であり 父である男の心の葛藤と、家族の再生の物語。

シリアスなテーマであるにも関わらず、

あまり深刻でないのは、多分に音楽の効果だと思う。

舞台がハワイということで、全編にハワイアン・ミュージックが

流れているのだ。

ハワイのゆる〜い ギター奏法を スラック・キー・ギターと呼ぶのだが、

そんなゆる〜い音楽のおかげで、本作は、深刻さから

解放されていると思う。

それは賛否両論だろうけど。

ちょっと私が期待していた作品とは違ったのだが、

鑑賞後、ネットで人のレビューを読んでいて、

深い映画だったのね、と気付かされた。

ジョージ・クルーニーは、もちろん良かったが、

2人の娘役達が素晴らしい。

原題は、「THE DESCENDANTS」、「子孫」 という意味だ。

映画を観ると、(なるほどね) と思うタイトルだ。


★★★★☆





2012.5.29

当 選!

昨日、突然ビールが届いて、思い出したのだが、

ふた月ほど前、たまたま入ったレストランでビールを飲んだ。

その時、店員が 「今、キャンペーン中ですので良かったらどうぞ」 と

キャンペーンの応募ハガキをくれた。

そのハガキを出したか、ウェブから応募したのかも覚えてないが、

とにかく応募した覚えはある。

商品は、チェコの旅 (4泊6日)  5組10名。

または、ビール350ml×6缶 10,000名だった。

残念ながら、チェコの旅は逃したが、ビール6缶が当たったのだ。

高価なものではないが、やはり 「当選」 はうれしい。


私は、あまりくじ運が強い方ではない、と自分では思っている。

懸賞の類もそんなに応募するわけではない。

気が向いたら たまに応募する程度だが、数年に1回ぐらい、

何かが当たる。

例えば、ライブハウスへの招待券だったり、

粗品的なボールペンだったり。

そういえば、子供の頃にテレビゲームが当たったことがあったな。

宝くじは、3000円ぐらいが最高当選額だ。

でも、もしかしたら、この人生を引き当てたことが

一番の当選かも知れない、と この頃 思う。




送られてきたビール と 「ご当選のお知らせ」






2012.5.31

すごいプロポーズ

ミュージカルは、あんまり好きじゃないけど、

こういうのは、好きだな。
  ↓
これにNOと言える女の子はいない!!
先週実際におこった伝説作りのプロポーズ!





杉山千絵 & 馬場孝喜

目黒にあったジャズ・クラブ 「Jay J's Cafe」 が

閉店したな、と思っていたら、「東京倶楽部」 という店に

なっていた。

今日は、初めてその 「東京倶楽部」 へ、

杉山千絵 (vo) & 馬場孝喜 (g) のデュオを

聴きに行ってきた。

馬場さんのことは、何度かここに書いているが、

大好きなギタリストの一人だ。

杉山さんというシンガーは、初めて。

京都在住で、馬場さんとは古い知り合いらしいが、

共演は今日が初めてということだった。

合間にちょっと馬場さんと話したが、毎度のことながら、

リハーサルは ほとんどなく、打ち合わせもそこそこで、

本番らしい。

なんで、あんな音楽が創れるんやろうな。


遊びに来ていた若いサックス吹きの兄ちゃんが 2曲参加したのだが、

その彼の話。(名前 失念。失礼。)

最近、スウェーデンに行っていて、ストックホルムのストリートで

サックスを吹いていたらしい。

通りがかりのおじさんに 「エリック・クラプトンを演ってくれ」 と言われ、

『Tears In Heaven』 を演奏した。

彼は、クラプトンの曲は、『Tears In Heaven』 しか知らなかったのだ。

演奏後、そのリクエストしてくれたおじさんと話していて、

おじさんの携帯に貼られていたイケメンの若者が、

おじさんの息子だと分かった。

そして、おじさんは、彼が 『Tears In Heaven』 を

吹いたことに対して、

「息子も喜んでいると思う。もう死んでしまったけどね」 と

言ったらしい。


ご存知の方も多いと思うが、『Tears In Heaven』 は、

1991年、マンションの窓から落ちて死亡した、

当時4歳だった エリックの息子に捧げられた曲だ。


エリックの曲をその曲しか知らなかった、というのが、

なんとも不思議な話ではないか。



ひとりごと  ひとりごと