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 カメラと写真
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2018.12.7

キューバの写真

キューバの写真を A4にプリントし、
額に入れて飾ってみた。



この写真では、伝わらないだろうけど、
自分で言うのもなんだが、とても良い。
これなら、人に見せても恥ずかしくないだろう。
専門家が見たらどう思うか分からないけど。

旅行中は、自由時間が少なくて
思う存分写真を撮れなかったのだけど、
4年前のイタリア旅行の時の写真と比べると
使えそうな写真が多いのには驚いた。
これは、私の腕が上がったというより、
明らかにキューバという国自体が
フォトジェニックである証拠だろう。
鮮やかな色の自動車、古い建物、
強い日差し、青い空、黒い肌、そして、
日本がもう失ってしまった何か・・・。

やっぱり、もう一度、キューバに行きたいなぁ。
今度は、正露丸持って行こ。

写真の専門書を読んでいると、
プリントまでして、撮影が完了すると
いうような事が書いてる。
撮って、PCのモニターで眺めているだけではなく、
紙にしてみないとその写真の良し悪しは
分からないということなのだろう。
確かにモニターで見ていると、
良い感じなのにプリントするとイマイチだったり、
それほど良いとは思えなかった写真が、
プリントすると凄く良く見えたりする。
上の写真は、モニターで見ていた時より、
プリントしてみると数段印象が上がった例。

撮った時に、上手く撮れたと思う写真は、
悪くはないけど、時間が経つと、
それほど面白くないということにも気付いた。
あまりに作為的なもの、狙ったものは、
ただきれいなだけで、絵葉書のようになってしまい、
「作品」としてのパワーに欠けるのかも知れない。
ちょっと、色々分かってきた。





2018.12.13

キューバの写真 2

会社の廊下は、さしずめプチ写真展状態です。
(3枚ともキューバで撮った写真。)








2018.12.28

写真がついに!

今月初めに渋谷と恵比寿の間、
明治通り沿いに、知人がカフェをオープンした。

MAT COFFEE


何かオープン祝いをと思い、
額に入れた写真を持っていたら、
快く店内に飾ってくれることになった。
1枚のつもりが、結局3枚も!

会社の中には何枚も飾っているけど、
不特定多数の人が目にする場に
飾られるのは、これが初めて。

なんか、うれしいな。

先日、ホテルの客室に飾ってもらうことに
なったと書いたけど、
そっちの方は150枚ぐらいあるので、
額が間に合わず、2〜3月頃になりそうだ。

壁に飾られたキューバの写真


トイレに飾られたアメリカの写真


渋谷に出かけられたら、
ぜひ足を延ばしてコーヒーを飲みに、
写真を観に MAT COFFEE に行っておくれ。
明治通り、東交番前の交差点を
少し恵比寿方面に行ったあたりです。

MAT COFFEE でググってみたら、
オープンに関わった業者さんの紹介ページに
なんと私の写真も!→ こちら
この業者さんがコンクリートの壁に
飾ってくれたのです。

ところで、このトイレに飾られたアメリカの写真。



1985年のアメリカ横断旅行の際、
ロスアンゼルスで撮影したもの。
その旅行では、800枚以上撮影したが、
子供がちょうど振り返った瞬間で
撮った瞬間に「良いのが撮れた」と
思ったことを覚えている数少ない写真。
(なんで振り返ったんやろ?)



70年代の終わりに、日本でも紙おむつが
販売されるようになっていたが、
その代名詞ともいえるのが、
米国P&G社の「パンパース」だった。
この母子が持つ、「Pampers」と書かれた
大きな箱を見たときに、子供が大きな
紙おむつを引きずっているのが
絵になると思ったのだな。

この男の子も、今では35〜36歳に
なっているんやなぁ。

85年だからもちろんフィルムのカメラで撮影。
2年ほど前にネガをデジタル・データに
変換したのだ。
オリジナルは、カラー写真なのだけど、
30年以上、ネガをテキトーに保管していたので、
ネガが痛んでいて、染みのようなものが
出ている写真が結構あった。
修正で、ある程度は消せるけど、
完全には(私の腕では)無理。

この写真もカラーでプリントすると
黄色いシミが出てしまう。
でも、モノクロにするとあんまり気にならない。
空の部分をよく見ると、
シミが見えてしまうけど、
もうちょっと修正できそうだな。






2019.1.26

額装してみる

某ホテルの客室に写真を飾って
もらえることになったことは、
以前にも書いたが、先日、
額が届きようやく額装を始めた。

今まで撮りためた写真約400枚の中から
ホテルの会社の担当者が
選んでくれたのは59枚。
150室の客室にその写真が飾られるわけだ。

1枚1枚、眺めながら額装していく作業は、
ひとつの作品として、世の中に出すようで
なんとも言えぬ感慨がある。

数年前に一眼レフを購入してから、
撮ったものだけではなく、
1985年にアメリカを横断した際、
安いフィルムカメラで撮影したものも
20枚ほど選ばれた。

この旅で撮影した25本のネガがある。
残念ながら、保存状態が悪く、
数年前にデジタル・データにしたのだが、
痛んでいるものも多かった。

その中でも使えそうなものを
編集ソフトでモノクロにしたり、
カラーの調整をしたりしてみた。
データとして 大きな方ではなく、
A4サイズのプリントに耐えられるかどうか
心配だったが、ローファイな画像が
逆に味になっており、中々ええ感じだ。

その中の1枚。(ニューヨーク)



面白いことに、
それほど良いと思っていなかった写真が
額に入れた途端、グッと良くなる。
額縁も作品の一部という考え方があるが、
額によって、作品の印象が変わるということは、
確かにその通りだ。










2019.3.2

CP+
CAMERA & PHOTO IMAGING SHOW 2019


「CP+」というのは、数年前から
パシフィコ横浜で開催されている、
カメラと写真の総合イベント。
製品展示やセミナーやイベント、
中古カメラの販売など、おそらく
日本最大のカメラ・写真イベントだろう。

事前登録さえすれば、入場は無料なので、
2,3年前から毎年登録しては、
予定が入って行けなくなったり、
当日なんとなく行く気にならなくて
やめたりしていたが、今年は行ってきた。

各社、撮影コーナーを作り、
撮影体験を出来るのだが、
人気のメーカーは、かなり列が出来ており
中には30分待ちというものもあった。
やはり、SONY、Nikon、Canon の
ブースが人が多かったね。

量販店でも実際にカメラに触れるし
撮影もできるけど、このイベントでは
撮影のための被写体色々が用意されていたり、
モデルを撮影出来たりする。
また、各ブースにいるかわいいコンパニオンにも
カメラを向けることが出来る。

Nikon の撮影コーナー



SONY のブースでは、なんと矢野沙織(sax)が、
ギターとデュオをしていたよ。
もちろん撮影 OK。
曲は、"Isn't She Lovely?" でした。



私は展示会場にしか行かなかったけど、
まあ、凄いイベントです。
あちこちのブースで、セミナーを
やっていて、私はニコンのブースで、
少し聴いただけだけど、
それらを聴くだけでも
かなり学ぶことがあると感じた。
今日は2時間ほどしかいなかったけど
来年は、朝から行ってもいいな。

ウェブサイトに登録来場者数が発表されていた。

2月28日(木)13,055人
3月1日(金)17,961人
3月2日(土)23,730人

凄い人出やな。
開催は明日まで。
明日は、予定があって行けないけど、
2日、3日と通う人もいるようだ。






2019.3.19

エリオット・アーウィット
Elliott Erwitt


数年前から、少しずつ色んな写真家の
作品を観るようになった。
まだ数えるほどしか、写真家の名前も
知らない程度だけど。
良い写真を撮るには、良い写真を
たくさん観ることだと何かで読んだが、
写真を撮るためではなく、
観ること自体が楽しみになってきた。
でも、本当に良いなぁと思える写真は、
意外に少ない。

「PHOTOFILE」という
新書サイズより少し大きい写真集
(洋書)のシリーズがある。
アマゾンで、1,000〜3,000円と
モノによってずい分値段に開きがあるのが
不思議だが、入手しやすいので
以前に Saul Leiter と Ernst Haas を
購入していた。
写真集としては小さいし解説文も英語なので
よく分からないけど、大型の写真集を
買う前の入門としてはちょうど良い。

先日、Elliott Erwitt という写真家を知り、
Elliott の「PHOTOFILE」を購入してみた。



Elliott Erwitt は、1928年生まれの
フランス出身の写真家。
ちょっとユーモアのある写真が多く、
気に入った。
偶然の瞬間を撮れたものなのか
演出なのか見当がつかない写真が多い。
被写体が人間なら演出もありえるが、
飛び上がった犬や止まっている鳥の
写真は、本物なんだろうな。

例えばこの写真。



1977年に日本(京都)で撮られたもの。
おばちゃんと犬が同時に
脇腹を掻いている。
中々撮れる写真ではない。

ほかにも ここ で、
結構見られるので興味のある人は
チェックして欲しい。
ポートレイトには、ケネディ大統領や
チェ・ゲバラの写真もある。






2019.3.23

ニッコール・フォトセミナー in 東京
"Z" ワールドへようこそ


「ニッコール」というのは、
ニコンのカメラ用レンズの名称で、
ニコン製品ユーザーのための
「ニッコールクラブ」というクラブもある。
ニコールクラブは、創立から
60年以上になる歴史のある会だ。
私もニコン・ユーザーだが、
入会金や年会費がかかるので、
入会はしていない。

今日は、そのニッコールクラブ主催の
「ニッコール・フォトセミナー in 東京」が
有楽町の朝日ホールで開催された。
会員向けのイベントだが、
会員でなくても 2千円で入場できるので
参加してきた。
先日の「CP+」で、色んな人の話を
聴いてみたいと思ったのだ。

13時に始まって17時前まで4時間弱、
盛り沢山な内容だった。
今日のイベントは、タイトルに
「"Z" ワールドへようこそ」と
あるようにニコンの新しい、
フルサイズ・ミラーレス・カメラ、
Z6とZ7の紹介が主な目的だ。

まず最初に「Z 7・アラスカ紀行」。
1年のうち半年をアラスカで過ごすと
いう生活を20年続けているという、
松本紀生氏、47歳のトークと写真。
アラスカで過ごす、といっても街中に
いるわけではなく、テントを張って、
一人っきりで何十日も過ごすのだ。
冬は、オーロラの撮影のために、
雪原にテントを張り、
マイナス40度になる地に
50日滞在するのだという。
命がけの撮影だ。
今年は、50日のうちオーロラが
現れたのが2日だけだったという。
極寒の地で Z7で撮影してきた風景や
オーロラをプロジェクターで
大きく映し出し、見せてくれた。

続いて、「Zとともに行く二人旅」。
ニッコールクラブ顧問の佐藤倫子氏と
写真家・山口規子氏が、ニコン「Z」を
持って、沖縄撮ってきた旅写真とトーク。
同じところに行ってきたのに、
2人の撮る写真が全く違うのは、
とても興味深く、私はどちらの写真も
いいなと思った。
2人とも「Z」の使いやすさ、
性能の良さを力説。

休憩を挟んで、
「フォトキッチン 広がる表現!組写真コース」。
ニッコールクラブの会員さんの写真複数枚から、
実際に組写真を選び、そのコツなどのレクチャー。
これも参考になった。
組写真を選ぶ機会はないけど、
そのうちチャレンジしてみたい。

最後に
「Zシリーズ対談 この場面、Zでどう撮る?」。
ニッコールクラブ顧問の大西みつぐ氏、
小林紀晴氏、ハナブサ・リュウ氏、
三好和義氏と写真家の阿部秀之氏による
「Z」の作例を見ながらの、
その機能や画質などについてのレクチャー。
これも撮影した4人の個性が
違うので面白かった。

最後にプレゼントが当たるお楽しみ抽選会。
私は何も当たらず。

全体を通して聴いてみて、
かなり「Z」の性能の高さを感じたね。

私が今使っているニコンの一眼レフ
(D7000)は、フルサイズより小さい
APS-C サイズと呼ばれるもの。
それでも十分な写真が撮れるので、
フルサイズなんて要らないと思ってきた。
なにしろフルサイズ一眼レフになると、
カメラが大きく重く、そして高くなるのだ。
しかし、ミラーレスなら、かなり
軽量でフルサイズが作られる。
ここにきて、ニコンやキャノンも
フルサイズ・ミラーレスに進出し、
カメラ界が、グッとに方向転換を始めた。

実際、店頭で触ってみると、小さい&軽い。
そして、私に魅力があるのは、
サイレント撮影と連写性能。

一眼レフは、機械的にシャッターが
下りるのでどうしてもシャッター音が
出てしまう。
静かな場面での撮影は、目立つ上に
そのシャッター音が邪魔でもある。

しかし、ミラーレスなら、
音を出さずに撮影できる。
これはかなり大きなポイントだ。

そして、私のD7000は、連写が
1秒に6枚となっているが、
実際には、RAW と J-PEG 同時に
記録しようとすると3秒も撮れない。
SD カードに書き込むために
カメラが止まってしまう。

先日、ソニーの α7 III で
店頭で連写をしたところ、
RAW と J-PEG 同時記録でも
60枚位撮影出来た。
しかも、1秒10枚の性能だ。
子供の運動会撮影にこれは欲しい機能だ。

そんなこんなで、フルサイズ・ ミラーレス・
カメラに乗換えたいと思っているのだが、
ニコンにするか、ソニーにするか迷っている。
ソニーの方が、レンズが多いこと、
いく分本体価格が安いこと、
ミラーレスはすでに第3世代に入ったこと
などから、ソニーがいいかな、と
思っていたが、今日のイベントで、もう一度
ニコンもよくよく検討しようと思った。
ニコンの方が高いんですけど。

ニコンにしてもソニーにしても、
今持っているレンズを
使えないわけではないのだが、
制限付きになるため、
ゆくゆくレンズも全部替えることに
なるだろうな。
結構な出費になりそうで悩ましい。






2019.4.12

ついに フルサイズ・デビュー
SONY α7 III


ついに買いました。
フルサイズ・ミラーレス・カメラ、
SONY α7 III。
軽い!



一眼レフ・カメラ、Nikon D3000 を
買ったのが、2010年9月。
翌年には、D7000 にグレードアップした。
それらは、ニコンでは「DX」と呼ばれる
(一般には APS-C)フォーマットで、
今回購入したフルサイズ・カメラより、
イメージセンサーが小さい。
イメージセンサーというのは、
フィルムカメラでいうと、フィルムの
大きさに当たり、当然大きい方が、
きれいに映る。

フルサイズは、面積で比較すると
APS-C の2倍以上(231%)になる。
ちなみにスマホのイメージセンサーに
比べると数十倍になる。

フルサイズの一眼レフは、高い、
そして、重い、というイメージがあった。
ミラーレス・カメラについては、
よく分かっていなかったのだが、
ニコン、キャノンからもフルサイズ・
ミラーレスが発売されるに至り、
いよいよ時代の変化を感じたので、
ミラーレスについて調べ始めたら、
まず軽い & 小さい!
そして、きれいに写る。

SONY α7 III に決めたのは、
ニコンの Z6 も魅力的だったが、
ちょいと高いのと α7 III の評判の良さ、
そして、(Z6にもあるのかもしれないけど)
サイレント撮影。
決め手は、ほかにもいくつもあるけど。

意外と一眼レフのシャッター音って
うるさいのよね。
静かなイベントで撮影するのは、
はばかれるぐらい。

それに、残りの写真人生を考えた時に、
フルサイズで撮ってみたくなったというのもある。
今のところ、私の写真は A4サイズで、
数か所(事務所・店舗など)に飾られているが、
どうせなら、もっときれいな写真を撮りたいもんね。

まずは、レンズキット(4万円ぐらいの
レンズが、本体にプラス2万円ほどで付いてくる)
を購入したが、欲しいレンズ(SONYは高い!)が
いっぱいあるので、ゆっくりレンズ沼に
浸かろうと思う。
SONY より安いサード・パーティのレンズも
充実してきているということもあるし。
といっても、私の場合、まあ4〜5本も
買えば十分だろうけど。
ギターより少ないよ。
(ギターは10本以上所有。)

秋にフランス(Paris)に行く予定なので、
それまでに、こいつを使いこなせるように
なっておきたい。






2019.4.14

SONY α7 III 試し撮り

昨日今日と少しだが、新しいカメラを試してみた。
今まで使っていた Nikon と色々勝手が違うので
使いこなせるようになるには
少し時間が必要だ。

今日はドライブがてら、
妻を日本平(静岡県)まで送ってきた。
残念ながら富士山には
雲がかかっていたので、撮らなかった。

これは、日本平ホテルの中。



お昼に清水で食べた金目鯛の煮つけ。



帰り道、足柄SA で撮った桜。



すべて、Lightroom 現像したもの。
桜は、淡い色に仕上げてみた。

それにしてもカメラが軽い。
フルサイズを持っているとは思えない軽さだ。
そして、やはり、早速レンズが欲しくなってきた。
早々に Nikon を処分して資金を作るか。






2019.4.23

ボ ケ

私は大阪出身。
ご周知のように大阪人には笑い欲しさに
何かと「ボケる」傾向がある。
漫才には「ボケ」と「ツッコミ」という
役割も存在している。

また、大阪では相手を罵る言葉としても
「ボケ」を使う。
相手が何か失敗をしでかした時などに、
「何やっとんじゃ!このボケ!」
ってな具合に。
ちなみに「何やっとんじゃ!このアホ!」
の方が、ニュアンスが幾分マイルド。
「このアホ!」は、言い方によっては、
愛情も表現可能だ。
覚えておくとよい。(なんで?)

さて、写真にも「ボケ」がある。
被写体にピントを合わせ、
背景のピントをぼかすことによって
被写体を浮き上がらせるわけだ。
このぼかしのことを「ボケ」という。

例えば、この写真は車のスピードメーターに
焦点を合わせ、フロントガラスの向こうの
景色をぼかしたものだ。



先日、写真の記事を読んでいたところ、
「Bokeh」という英語が出てきた。

え〜っ!
写真の「ボケ」って英語やったん!?
知らんかったぁ〜!
と、一通り驚いたあと、さらに調べていると、
「もともとは日本語の『ボケ』が英語の
『bokeh』になった」との記述を発見。
(「boke」に「h」が付くのは、
「boke」だけだと「ボケ」と発音するのが
難しいからのようだ。)

Wikipedia には、

英語で"Bokeh"という単語が用いられるように
なったのは「遅くとも2000年から」と
Wikipedia英語版(en:Bokeh)に書かれている。


とある。
英語版 Wikipedia を覗いてみると、

The term comes from the Japanese word boke
(暈け or ボケ), which means "blur" or "haze",
or boke-aji (ボケ味), the "blur quality".
The Japanese term boke is also used in the sense
of a mental haze or senility
The term bokashi (暈かし) is related,
meaning intentional blurring or gradation.


とある。
自動翻訳にかけたのをさらに私なりに修正してみる。

この用語は、日本語の単語「暈けまたはボケ」から来ています。
これは、「ぼかし」「もや・かすみ」、
または「ボケ味」「ボケ具合」を意味します。
日本語の「ボケ」は、精神的または老齢化による
痴呆の意味でも使われています。
「ぼかし」という日本語には関連があり、
意図的なぼかしやグラデーションを意味します。

あまり良い訳ではないが。

外来語が日本語になった例は、たくさんあるけど、
日本語が英語になった例も、
「カラオケ」や「スシ」など色々あるわけだ。
「ボケ」もそんな言葉の一つだったのだ。
知らなかった。






2019.5.6

青森レポート その9
〜 写真編 〜


GW の青森旅行は、
フルサイズ・ミラーレス・カメラ、
SONY α7 III を持って初めての旅だった。
今まで使っていた Nikon D7000 と
操作方法が違い、まだそれに慣れておらず、
試行錯誤しながらなので、
練習と試し撮りのような撮影で、
あまり良い写真は撮れなかった。

結局、購入したレンズキットのレンズでは、
不満で新しいレンズを2本揃えた。

下の写真は、「16-35mm」で撮ったものを
Lightroomで仕上げてみた。


大湊







八戸







大きいサイズはこちら。






2019.5.17

撮影枚数は「50,544 枚」です!

メインのカメラを Nikon D7000 から、
SONY α7 III に替えた。
レンズセットを買ったが、そのレンズが気に入らず、
結局、広角・標準・望遠それぞれのレンズを
1本ずつ買った。
当初は、ゆっくりレンズを揃えるつもりだったのに、
我慢できなかった。
おかげで 結構な出費になってしまった。(汗)

古い Nikon(D7000)は、
持っていてもいいのだけど、
あんまり出番がないだろうから、
売りに出すことにした。

中古カメラの情報を見ると、
「シャッター回数〇〇回」というような
情報が添えられている。
シャッター回数は、そのモデルごとに耐久回数と
いうのが決まっていて、たとえば D7000 なら、
15万回のテストをクリアしているので、
15万枚は撮れますよ、ということらしい。

私は、このカメラで一体何枚撮ってきたのか、
興味があったし、売りに出すのにシャッター回数を
訊かれるかもしれないので、調べてみた。
「ショット数.com」というサイトで
写真を送信すると無料で簡単に調べられることを発見。

試しに1枚撮影し、送ってみた。

数秒で、「撮影枚数は『50,544枚』です」と出た。
カメラのメーカーや機種もちゃんと表示される。
これは、簡単で凄い。
知らなかったけど、写真のデータには、
そのカメラで何枚目の写真かという
情報も含まれているのだな。

そうか、5万枚撮ったのか。
8年で5万枚。
少ないな。

ネットには、1年半で 16万枚近く撮って、
カメラ(D7000)が、おしゃかになったという記事もあった。
その人は、月に8千枚以上、撮っていた計算になる。
プロの写真家のようだけど。
私の場合は、月平均にすると500枚程度で
全然大したことない。
1日で500枚撮る日もあるねんけどね。
まあ、他のカメラ(GRとRX100)でも、撮ってるから、
撮影自体はもう少し多いねんけど。
それでも大したことない。

ニューギア(SONY α7 III)の耐久回数は、
20万回のようだ。
せっかくカメラを新調したのだから、
もっと撮影に出かけよっと。






2019.5.29

新編 代官山17番地
ハービー・山口


ハービー山口さんの写真集『代官山17番地』。
現在の代官山アドレス(東京都渋谷区)が
建つ前にあった「同潤会代官山アパート」の写真集。
オリジナル版は、1998年の出版で、
私がハービーさんのことを知った2016年には
中古本でしか手に入らない状況で、
それなりの値段がついていた(ように思う)。
(今日の時点では、アマゾンで17,650円〜)

この度、といっても半年ほど前だけど、
「新編」として再発売になった。
出版社も変わり、未発表作品も追加収録され
デザインも改定された。
ようやく私も入手した。

同潤会代官山アパートは、
1927年に建てられ、1996年に取り壊された。
空襲にも焼けずに残ったんだな。
日本ではなくどこかの異国のような景色、
東京とは思えない風景、
90年代とは思えぬ昭和感あふれる写真、
心の中のノスタルジーに触れてくる、
そんな写真が満載だ。
そして、ハービーさんらしく、
人々を写すその写真はどこか優しい。

代官山アパートが解体されたのが、96年。
私が東京に来たのが、95年の年末だったので、
ちょうどその頃ということになる。
あの頃まで、代官山にこんなアパートが
あったのかという驚きと、知らないうちに
なくなってしまったことへの
後悔に似た感情を覚えた。

何気ない光景に、マジックがかかると
鑑賞に堪えうる写真になるのだと改めて思う。
カメラを持って、外に出なくちゃ。




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2019.6.3

渋谷敦志 写真展

まなざしが出会う場所へ ―渇望するアフリカ―


サントリー美術館を出た後、
ミッドタウン1階の フジフイルム・スクエアへ。
渋谷敦志という写真家の
「まなざしが出会う場所へ ―渇望するアフリカ―」
という写真展を開催中だった。



アフリカの人達(多くは子供)を撮った写真だ。
タイトルに「まなざしが出会う場所へ」と
あるが、その視線の力強さは、強烈だ。
目は口ほどにものを言う、という言葉があるが、
中には目をそらせなくなるほど
何かを訴えて来る写真もあった。

結局、
一番美しい写真、
一番感動する写真、
一番泣ける写真、
一番幸せになれる写真は、
「人」を写したものなんだと思った。








2019.6.21

写真も衣替え

渋谷(東2丁目)にある MAT COFFEE には、
私の撮った写真を3枚飾らせてもらっている。

昨年の12月に、店内にはキューバの写真2枚、
お手洗いにはアメリカの写真を展示したのだが、
半年経ったことだし店内の2枚を交換してみた。



2枚とも1985年のアメリカ旅行時のもの。
夏らしくなったかな。
実は撮影時は、秋だったのだけど、
イメージから夏を感じてもらえるだろう。
ちょっと哀愁のある夏やけど。





モノクロは、合うかな?と思ったけど、
飾ってみると悪くない。
今後も数カ月ごとに替えようと思う。






2019.7.30

岡本太郎の沖縄

ドキュメンタリー映画
『岡本太郎の沖縄』。

岡本太郎が、沖縄の写真集や
沖縄に関する書籍を出していることは、
知っていたが、以前、写真をチラッと
見たことがあり、特に興味を持っていなかった。

14年前初めて沖縄に行き、
いわゆる沖縄病にかかり、
移住まで考えたことがあった。
あの頃、沖縄の本を何冊か読んだので
太郎の『沖縄文化論〜忘れられた日本』も
買ったような気もする。
読みかけたら、ちょっと難しそうだったので
止めたような記憶があるが定かではない。

ところで、私は岡本太郎の作品は、
(たくさん知っているわけではないけど)
あまり好きではない。
渋谷駅に展示されている『明日の神話』など
何が良いのか全く分からない。
しかし、一点だけ完璧だと思う作品がある。
それは「太陽の塔」だ。
子供のころに実物を目の当たりにした
影響があるのかもしれないが、
「太陽の塔」はその建造のストーリーも
含めて素晴らしいと思う。

さて、映画『岡本太郎の沖縄』。
「太陽の塔」以外、そんなに太郎に
興味のなかった私を映画館
(東京都写真美術館ホール)まで
行かせたのは(って、会社から歩いて行けるけど)
この写真だ。



この大きさでは分からないが、
かなり強力な写真だ。
太郎は、1959年と1966年に沖縄に
行っているが、この写真は、1959年のもの。
彼女は、沖縄の久高島(くだかじま)の
「ノロ」と言われる、祭事を司る最高位の
司祭主で、言ってみればシャーマンのような
存在だ。

久高島の滞在日数は、二度にわたる沖縄滞在
全日程の中のほんの数日なのだが、
映画では、久高島のことが半分ほど
占められているように感じた。

それは、監督・葛山喜久(かつらやまよしひさ)が、
「写真の久高ノロに導かれて映画を作った」と
書いていることと無関係ではないだろう。

おそらく太郎も久高島に惹かれたのは
間違いないようで、1966年の再訪は、
島で12年に一度行われる女だけの神事
「イザイホー」に合わせている。

映画では、やがて最高職のノロが
不在になり450年続いた「イザイホー」が
続けられなくなった現実なども描いている。

下記は、映画のオフィシャルサイトにある紹介文である。

芸術家・岡本太郎は、1959年と
1966年に沖縄へ旅に出た。
彼の究めたかったものは、日本人とはなにか?
自分自身とは何かの答えを求めることだった。
その旅の一番最後にたどりついたのが、沖縄であった。
岡本太郎は、「沖縄とは、私にとって
一つの恋のようなものだった」と言うほど、
全身、全存在をこの対象にぶつけた。
岡本太郎は、自ら沖縄へ溶け込み、
そして自分自身と出逢ったのだ。
岡本太郎の沖縄は、
今の私たちに何を投げかけ、
今の私たちとどうつながるのか?
それを確かめに行くドキュメンタリー映画である。


映画を見終えての私の感想は、
「太郎は、沖縄で何を見たんだろう。
何を感じたんだろう」という疑問だった。
映画の中で映し出される、
太郎が撮った写真はどれも素晴らしい。
力強い、当時のありのままの沖縄の
人々を捉えていると感じた。
が、映画は、その太郎の写真を使った、
太郎ではない人の作品だと思った。
太郎が作った映画ではないので、
これは、当然と言えば当然のことなのだが、
私はタイトル通り「岡本太郎の沖縄」が
観られると期待していたので、
ちょっと当てが外れた。

「太郎の沖縄」を知るには、
写真集を買って、
『沖縄文化論〜忘れられた日本』を
読むしかないか。
そして、この映画を観ればかなり深まるだろうな。

また、沖縄に行きたくなった。
今度は、久高島にも行こう。


★★★▲☆






2019.8.1

世界報道写真展2019
@ 東京都写真美術館


「世界報道写真展」は、
ドキュメンタリー、報道写真の展覧会。
1955年に始まり、今では世界中
約100会場で開催されている、
今年で62回目の歴史ある写真展。

今回は、129の国と地域から
4,738人のフォトグラファーが参加し、
78,801点の応募があったそうで、
その中から今年は、「現代社会の問題」、
「一般ニュース」、「長期取材」、「自然」、
「環境」、「スポーツ」、「スポットニュース」、
「ポートレート」の8部門で、
25カ国43人が受賞した。

報道写真と、鑑賞用の芸術写真は
基本的に成り立ちが違うと思うが、
ドキュメンタリーであるだけに、
力強く観る者の心に迫りくる写真も
多いのではないかと思う。

印象に残った写真の多くは、
テロ、紛争、飢餓、移民問題、環境問題など
人類の負の側面を写し出したもの。
ドキュメンタリー、報道写真の性格上、
そういうものが、メインになるのは
当然なのだろうが、結構ヘヴィだ。
深刻な現実を目の前に突き付けられ、
言葉を失う。

あの写真に写されていた問題は、
ほとんどが昨年、もしくはこの数年のことばかりで、
今も何一つ解決していないだろう。
今この瞬間にもあの光景が、
世界のどこかで起こっていると思うと
気が滅入ってくるような感じで、
自分の無力さに直面する。

しかし、それでこそ、
報道写真の意味があるのだろう。
現実を世界に知らしめるのが
それらの役目なのだから。

チラシに使われているのは、今年の
「スポットニュースの部 単写真1位」の
写真。



2018年6月12日、メキシコとの国境沿いにある
アメリカ・テキサス州マッカレンで、
ホンジュラスからともに来た母親の
サンドラ・サンチェスが国境監視員の
取り調べを受けている間、泣き叫ぶヤネラ



世界報道写真展2019公式サイト




TOPコレクション
イメージを読む 場所をめぐる4つの物語
@ 東京都写真美術館


違うフロアで開催されていた
「イメージを読む
場所をめぐる4つの物語」という
写真展も観てきた。

広告に使われていたのが、
ユージン・スミスの撮った医師の
写真だったので、興味を持った。
ユージン・スミスは、硫黄島や沖縄の
戦争写真、水俣病の取材などで有名な
ドキュメンタリー写真家。

広告に使われている写真の医師は、
右手にコーヒーを持ち、左手にタバコを
持ち、考え事をしているのか、
少し虚ろとも言える表情を浮かべている。



これは1948年に写されたもの。
写真展では、この写真に
「夜通しで手術を行った後、
台所で休むセリアーニ医師」という
説明書きが付いていた。
私は、ユージンの写真集を1冊持っているが、
そこにはこの写真について、
「分娩中に母子を死なせたアーネスト・
セリアーニ医師」というキツイ説明書きが
記載されている。

さて、この写真展、ユージンのほかに
軍艦島を撮った奈良原一高、
出羽三山の宗教世界を撮った内山正敏、
長時間露光で調布の空と太陽を撮った
山崎博、この4名の写真で構成されていた。

ユージンの写真は、写真集で見たものが
多かったが、やはり大きくプリントされたものと
写真集では迫力が違う。

奈良原一高の写真は、たぶん初めて見たと
思うが、軍艦島と1950年代の人々いう
素材は、昭和生まれの私には、
独特のノスタルジーを感じさせるね。






2019.8.2

防湿庫と湿度計

数カ月前にカメラを買い換えた。
今までは、あんまり気にしていなかったけど、
急にカビのことが心配になった。
カメラやレンズには、どういうわけか
カビが生えることがあり、
カビが生えると、修理に費用がかかる上
一度レンズにカビが生えると
完全に取り除くことは困難だという。

一眼レフを買って9年、一度もカビに
やられたことはなかったのだけど、
この度、買い換えたカメラとレンズ(3本)の
合計額は、ギター以外でこんなにお金を
使ったことないというような、私にとっては
高価な物で急に心配になったのだった。
日本の夏の湿気はひどいしね。

で、これは防湿庫を買うしかないなと思い、
いくつか検討した結果、
東洋リビングという会社の
防湿庫を購入した。
オートクリーンドライ全自動防湿庫
「ED-55CAT」という機種で、
34,990円の出費だが、
下手をすると1回のレンズのカビで
それぐらいの修理費がかかることもあるので、
転ばぬ先の杖だと思えば高くない。

先日、防湿庫が届き、カメラとレンズを
収納し、一安心したのだが、
湿度計について調べていると、
工業用でもない限り、一般家庭用の
湿度計には、かなりの誤差があることが
分かってきた。
私が購入した防湿庫には、アナログの
湿度計が装備されているのだが、
これがどれくらい正確か分からない。
で、気になりだしたので、
別の湿度計も2つ購入し、
計測値にどれくらいバラつきが
あるものか試してみた。



右のアナログタイプが、防湿庫に
装備されているもの。
2つのデジタルの温湿度計は、
買い足したものだ。
あえて違うメーカーの温湿度計を買った。

数値を見ると、アナログが32%を
指しており、デジタルは一つが36%、
もう一つが37%と、最大5%の開き
なので、まあまあというところか。
10%以上違っていたら、
どっちが正しいんだろうと気になるけど、
結局、3つのうち、2つが同じ数値を
示したとしてもそれが正しいという
証拠はない。
大体、30〜50%なら、保管には
適しているようなので、そのあたりなら、
良しとしておこう。

ちなみに人間が快適とされる湿度は、
50〜60%。
ギターも湿気を嫌うのだが、
ギターの理想は40〜50%というから、
共通の値を取ると、カメラもギターも
人間も50%ぐらいが快適ということだな。
本当は、ギターも安定した温度湿度に
置きたいけど、それは無理というもの。
前述のように、人間が快適な部屋に
ギターも置いておいてあげるのが、
最善の保管方法だ。
東京の夏は、湿度が90%を超える日も
あるので、気をつけねばね。






2019.8.8

"LONDON RHAPSODY"
トシ 矢嶋


先月、トシ矢嶋の『LONDON RHAPSODY』
という写真集が発売になった。
トシ矢嶋のことは、ギターマガジンに
写真とエッセイが載っていて、
70〜80年代、ロンドンで
ミュージシャンをたくさん撮影した人、
ぐらいの認識だった。

写真集の発売に合わせて、
青山のレストラン「CAY」で
写真展が開催されていた。
8月9日までだったので、
一昨日、ようやく見に行ってきた。

写真展といっても、レストランの
営業中なので、壁に展示された
写真を眺めるには、壁際のテーブルの
お客さん越しに見ることになり、
全ての写真をゆっくり見るという
わけにはいかなかった。
残念ながら、写真が主役には
なり切れない写真展だった。

それでも、何枚かの写真を見て、
写真集が欲しくなり、
その場で Amazon に注文した。

1975年に渡英し、00年代初頭まで
ロンドンに滞在したということで、
やはり70〜80年代に ロンドンにいた、
ハービー山口さんとも重なる。
日本人の写真家が、当時のロンドンに
2人も受け入れられたというのも
何か偶然とは思えず、興味深い。

写真集に登場するミュージシャンは、
ポール・マッカートニー、ミック・ジャガー、
キース・リチャーズ、ロン・ウッド、クイーン、
ボブ・マーリィ、エリック・クラプトン、
ジェフ・ベック、ブライアン・フェリー、
エルヴィス・コステロ、デヴィッド・ボウイ、
ポール・ウェラー、リッチー・ブラックモア、
シャーデー、ジャコ・パストリアスなどなど、
そうそうたるメンバーだ。

写真集の帯には、
「こんなに素晴らしい写真集が
なぜ今まで出なかった?」という
細野晴臣氏の文章が
書かれてあるが、確かに
貴重な写真のオンパレードだ。

ミュージシャンのステージを収めたものは
もちろんのこと、やはり貴重なのは、
オフ、プライベートな写真だ。

写真だけではなく、エッセイも興味深い。
大麻所持で逮捕された、
ポール・マッカートニーの80年の来日。
その舞台裏ともいうべきエピソードや、
エリック・クラプトンのインタビュー時の話など。

外国人アーティストだけではない。
トシ矢嶋が渡英するのを
後押ししたのは、今は亡き 加藤和彦氏。
加藤とミカ(サディスティック・ミカ・バンド)の
ロンドンでのツーショット、
YMO のロンドン公演時やレコーディング時の
ショットなども収録されており、
希少度はかなり高い。

個人的に一番印象に残ったのは、
ジェフ・ベックが猫に顔をなめられている写真だな。


レストラン「CAY」の階段の壁に
展示されていた過激なQUEEN、
フレディ・マーキュリーとブライアン・メイ。



オフィシャル・フォトグラファーを務めた
シャーデーの1枚。



写真集の表紙にもなった、
Style Council のポール・ウェラー。








2019.8.25

未来への世界地図
ハービー・山口 写真展


やっとハービー・山口さんの写真展に行ってきた。
ハービーさんのことはここに何度も書いてきた。
写真集やフォトエッセイを何冊も持っているほど、
大好きな写真家だ。
この度の写真展は、
長野県の小海町高原美術館にて
6月15日から開催されていたのだが、
今日になってしまった。
今日が、開催最終日だったので
なんとしても行こうと思ったのだ。

私には珍しく、休みの日なのに早起きして、
長野県南佐久郡小海町へ向かった。
休憩を取りながら、約3時間半で到着。
美術館に入ると、一人のおじさんが
「こんにちは」と迎えてくれた。
「こんにちは」と返したものの、どうも現地の
スタッフの方ではないような雰囲気。
そこで、はたと気が付いた。
ハービーさんご自身じゃないか。
プロフィール写真でしか、見たことが
なかったので、すぐには分からなかったのだ。
そうか、今日は写真展最終日なので
ご本人もいらっしゃってるわけだ。
こんな時、私は全くの引っ込み思案で
積極的にご挨拶したり、話しかけて行ったり
することが出来ない。
遠くから見ているだけで、満足してしまうタイプだ。

写真は、ハービーさんが20歳の頃写したものから、
ロンドンでの写真、90年代の代官山アパート、
最近小海町で撮ったものまで、50年の
キャリから、選ばれたもの。
多くの写真は、ハービーファンなら、
なじみのあるものだが、やはり大きく、
プリントされたものを見るのは写真集とは違う。



写真を見ていると、ハービーさんが
やはり写真展を見に来ているお客さんと
歩いてきた。
ハービーさんは、そのお客さんと
記念撮影をしたあと、私たち夫婦に
近づいてきて、「写真撮りましょうか」と
声をかけてくださった。
「ぜひ」と言うと、
「どの写真の前が良いですか?」と
聞いて下さったので、
「ロンドンの写真の前で」とお願いした。



右側の写真は、フォトエッセイ集
『僕の虹、君の星』の表紙にもなっている写真。
私は、ちょっと緊張して、顔がこわばってる。
ハービーさんは、なんと名刺までくださった。
名刺には自宅住所はなかったが、
どこに住んでいるかも教えてくださった。

一通り写真を見終えたとき、
ハービーさんが、
「一緒にレストランへ行きませんか?」と
再び、声をかけてくださった。
私は、ホントに初対面の人が苦手なのだが、
そうそうある機会ではないので、
ご一緒することにした。
ハービーさん、私たちの他に8人の方が、
同席となった。

以前、ハービーさんの本で、
ハービーさんは写真展に来た
見知らぬお客さん同士を紹介し、
結び付けるのが好き、というようなことを
読んだことがあった。
前述のように私は見知らぬ人が
苦手なので、そういうのあんまり
望まないな、と本を読んだ時には、
思った覚えがあるのだが、
気が付いたら、そういうハービーさんの
ペースに巻き込まれていた。

ハービーさんは、食事中も色んな
エピソードを話してくださった。
本で読んで知っていたこともあったけど、
直接ご本人の口から聴けるのは、
貴重な機会だ。

そして、13:30からギャラリートークを
催すので、時間があれば、
参加していってください、と言われた。

その場で分かったことなのだが、
もともと今日は、ハービーさんが来る
予定ではなかったのだという。
美術館のウェブサイトをチェックしていたが、
数日、ハービーさんが来場し、
ギャラリートークを催す日は書いてあったけど、
確かに今日のギャラリートークのことは書いていなかった。
なんでも数日前に急遽決まったことだという。

実は、7月21日の日曜日にこの写真展を
観に行く予定にしていたのだが、
薬の副作用で、前日から体中に発疹が出て、
痒みがひどかったため、取りやめにしたことがあった。
あの日に行っていたら、ハービーさんに
お会いすることも叶わなかったわけだ。

13:30からのギャラりートークは
(レストランの料理が遅かったために)、
5分ほど押して始まった。
適度にオヤジギャグを交えながらの
ハービーさんのトーク。

ハービーさんの代表作の一枚でもある、
1980年、ロンドンの地下鉄で偶然会った
ジョー・ストラマー(The Clash)を
撮った写真の前で、その時の様子や、
ブレイクする前、ルームメイトだった
ボーイ・ジョージ(Culture Club)との思い出、
福山雅治、布袋寅泰らとのエピソードなど、
たっぷり、90分も話してくださった。


ジョー・ストラマーの地下鉄内の写真の前でトークするハービーさん

そのあと、その場にいた者全員で
屋外に出て、ハービーさんに写真を
撮ってもらうというおまけまで付いてきた。
どこかで私の写っている写真が見られるかもしれない。

ハービーさんは、本を読んで私が抱いていた
イメージそのままの人。
とても、優しい表情なのに、
なぜ写真を撮るのかへの想いは
とても純粋で熱い。
そして、過去の経験を大切にしながらも、
未来に向かって今を生きる人だった。

私の写真に足りないものがよく分かった。


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2019.8.27

1970年、二十歳の憧憬
ハービー・山口写真集


一昨日、ハービー・山口さんの写真展に行き、
ご本人にお会いすることができた。
ギャラリートークでは、数枚の写真について、
その思いや撮影時のエピソードなど、
直接お話を聞くことが出来た。



その中の1枚にハービーさんが、
20歳の時に撮った近所の中学生の
少女の写真があった。
公園で、バレーボールをする少女を写したものだが、
写真展に展示されていた写真には、
ボールは写っていなかった。
(その写真だけでは、バレーボールを
していたことは分からない。)
カメラを構えるハービーさんに
ボールが当たりそうになった時、
彼女は、ハービーさんを心配するとても優しい
眼差しをしたのだという。
ハービーさんは、その目に釘付けになったが、
ボールをよけるためにシャッターを切ることが出来なかった。

子供の頃、病気のためにいじめられたり、
仲間にいれてもらえない、つらい思いをした彼は、
他人からそんな目で見られたことがなかった。
人間って、こんなに優しい眼差しで
人を見ることがあるんだということに
衝撃を受けた彼は、
人々の中のそんな瞳の輝きを
撮り続けようと決意したという。

彼女の写真は、写真集で何枚か見たことが
あったのだけど、その話を聞いて、写真集
『1970年、二十歳の憧憬』を買わなきゃと思った。



「1969〜73年に撮影した」とあるので、
ハービーさんが学生時代、19歳から
23歳の頃に撮った写真を集めたものだ。

写真集の1枚目は、彼女がバレーボールを
サーブ(レシーブ?)し、まさにボールが、
カメラに向かってくる写真だった。

ページをめくると、すでに49年前から、
ハービーさんだと分かる写真があることに驚いた。

1970年ごろの学生デモの写真を撮りながら、
自分が何者かを模索していたハービーさんは、
当時を振り返り、こう書いている。

「僕はいつか世界に向けて旅立ち、
自己の確立と世界との連携を
目指すことが必要だと思い始めるのだった。」

「自己の確立」と「世界との連携」。

彼は、カメラを持って単身ロンドンにわたり、
ハービー山口として確立し、
そして、世界と繋がった。

自己を確立するだけでは足りないんだ。
世界と連携してこそ、人は人として、
世界における「何者か」になりうるんだ。


アマゾンのレビューには、なんと
バレーボールの少女からのメッセージがあった。
ギャラリートークでハービーさんは、言った。
「それを見つけて、彼女に連絡とりますか?
(あなたなら)どうしますか?
さて、どうしたでしょう。
この続きは、次回のギャラリートークで」。

え〜〜!!


この写真集は、現在、中古本でしか手に入らない。
2010年の発行時、3000円(税抜)だったものが、
先日、ハービーさんご本人から聞いた話では、
一時、新品が8万円という値が付いていたらしい。
今は落ち着いているようで、新品でも 7980円。
私は 2665円(税込)の中古本を注文したのだが、
送られてきたものは、非常に状態の良いもので
ラッキーだった。






2019.10.21

ソニー アルファ・アカデミー
秋本番に備える。風景撮影テクニック


カメラをニコンのAPSCから、ソニーの
フルサイズ・ミラーレスに替えて、早半年。
レンズも合わせると結構な出費だったが、
撮影の機会が少なく、
まだまだ使いこなすレベルにない。
宝の持ち腐れとは言わないが、
それに近い感じ。
前のカメラだって、そうだったけど。

昨日は、ソニーの写真講座
アルファ・アカデミーに参加してきた。
「秋本番に備える。風景撮影テクニック」と
いうタイトルで、講師は高橋良典さんという、
奈良県在住の主に奈良の風景を
撮られているプロフォトグラファー。
奈良県の観光ポスターや雑誌などの
お仕事が多いようだ。
講師の撮った写真に魅力を感じなければ、
講座に参加したいとは思わない。
講座申し込み時にネットでチェックしたが、
高橋さんの写真は素晴らしいと思った。

講座は、川崎の貸し会議室で
1時間座学があり、それから、
登戸の日本民家園で、
2時間レクチャーを受けながら撮影。
参加者は15名だったが、
先生から個別にその場でアドバイスを貰えたり、
お手本となる写真を撮って見せて貰えたり、
貴重な機会であった。
先生がその場で撮るお手本がまた素晴らしい。
それから、また川崎の貸し会議室に戻って、
撮影した中から、自分で2枚選んで、
モニターに映し出してもらい、講評会。
11時に始まり、19時前に終了という
1日がかりの講座だった。

あんまり良い写真が撮れなかったが、
上手く撮れた作品の発表の場ではない。
上手く撮れなかった写真の
どこを直せば良くなるのか、
イマイチ何か足りないと思うのは、何なのか、
そんな写真の講評をしてもらう方が役に立つ。
上手く撮れた写真を見せて
褒められたいのが人情だけど。

民家園は、意外に人が多かった上、
15人の生徒と先生、スタッフ、合わせて
17人で移動するため、中々思うように
撮影ポジションが確保出来ないなど
条件的には難しい面もあったが、
それは仕方ない。
ゆっくり撮りたければ、また日を改めれば良い話だ。

秋の風景写真というと、紅葉がメインだろうが、
元々は、秋の風景の撮り方を習いたくて
この講座に申し込んだのではなかった。
近々予定しているパリ旅行の
撮影のヒントになればと思ったのと、
もう少しカメラを使いこなしたいというのが、
動機だった。

結果を言うと、今まで思いつきもしなかった
撮り方を学ぶことが出来た。
写真の撮り方に正解はないだろうが、
昨日の私のレンズのチョイスは、
間違っていたのが、少々悔やまれる。
その辺も勉強になった。
あとは、それを今後に生かせるかどうかが重要だな。









2019.10.23

BLUE NOTE
Francis Wolff’s photos


9月13日にドキュメンタリー映画
『ブルーノート・レコード ジャズを超えて』を観た。
出てくるアーティストの写真が素晴らしかったが、
それは、ブルーノート・レコードの創立者のひとり、
フランシス・ウルフが撮影したものだった。
その日にすぐ Amzon.com で
「Blue Note」というタイトルの中古の写真集を
注文したのだが、きっと船便なんでしょうな、
40日かかって、今日ようやく届いたよ。

思ったより大きく(縦33cm)、そして重い。
1940年代〜60年代の写真で、
めちゃくちゃカッコいい写真だらけ。

表紙は、ハービー・ハンコック(1963)



"Blue Train" のジャケットにもなった
コルトレーン(1957)



渋すぎ ジョージ・ベンソン(1967)



これまた激渋 グラント・グリーン(1961)



若かりし チャリー・ヘイデン(1966)



その他、アート・ブレイキー、オーネット・コールマン、
チック・コリア、ウェイン・ショーター、マイルス・デイビス、
セロニアス・モンク、デクスター・ゴードン、
ルイ・アームストロング、ロン・カーター、
クリフォード・ブラウン、ケニー・バレル などなど
100枚以上の写真が収録されている。

中古本だったため、角が痛んでいたのは残念。







2019.11.19

写真販売開始!

渋谷の MAT COFFEE で店内に数枚、
私の撮った写真を飾ってもらっているのだが、
このたび、額装した写真を販売することになった。

といっても、店内に邪魔にならない程度に
展示しながらの販売なので、
一度に数枚ずつだけど。
一体いくらの値段を付ければよいのやら
全く見当が付かず、自分としては、
ちょっと高めの値段を付けてみた。
A4 サイズ、5,500円。
専門店で売られているプロの作品に
比べれば安いけれど、
あんまり上等な額でもないので、
見た人がどう思うのか、想像もつかない。

こんな値段で欲しいと思ってくれる人が
いるのかどうかという実験の意味も込めて。
しばらく様子を観てみよう。
売れなくても平気だけど、
もし売れたら、凄いことだと思っている。

今回は、1985年の NY を3枚と
2014年の ROMA を選んでみた。
部屋に飾りたいな、
なんて思って買ってもらえたら、
この上なく、幸甚やな〜。










2019.11.30

Illustrator
ことはじめ入門講座


今年に入ったあたりから、
妻の仕事の関係で、ロゴマークを作ったり、
Tシャツのデザインをしたりするようになった。
ずい分前から、デザインには興味があって、
もう10年以上前だけど、そういう学校に
通おうかと思って、調べたことがある。
仕事にしようという気はなくて、
趣味程度でやりたいと思っていたので、
高額なソフトを買って、高額な授業料を
払ってまでやろうとは思えなくて、
結局その時は諦めた。

しかし、10年以上経って、不思議なことに
現実にデザインをする機会がやってきたのだ。
今は、Adobe Illustrator も
サブスクリプション方式なので、
思い切って何万円も出す必要がなく、
始めるハードルは下がったと思う。
いい時代になったね。

そんなわけで、1年ほど前から
Illustrator を使い始めたのだが、
これが結構難しい。
やりたいことがあっても、どこをどうすれば
それが出来るのかが分からない。
ネット検索しても、専門用語に慣れていないので
中々解決しない。
っていうか、調べたいことを何と調べれば良いか
その調べるキーワードが分からないことも多い。
少しずつ使える機能を発見してきたのだけど、
独学の限界を感じている。

今日は、Adobe が開催する初心者向けの
ワークショップに参加してきた。
抽選に応募したら当選したのだ。
有料でも参加しただろうけど、なんと 無料だ。
Adobe の Lightroom のオンライン講座
(これも無料)は何度か視聴したことがあるが、
オフラインの講座は初めてだ。
「デジタルフォト & デザインセミナー」には
行ったことがあるが、これは1000人近い人が
集まるイベントなので、今回のワークショップとは、
趣旨が違う。

今日の会場は、横浜の某貸会議室。
参加者は、男女混合で若い人から
私ぐらいの人まで、合計22人。
休憩をはさみながら、
朝 10時半から夕方5時まで。
架空の写真展のお知らせポストカードを
作成するというお題の講座。
講師は、浅野桜さんという、
デザインの書籍も出版されている
プロのデザイナーさん。

最後に、皆の作品を観て投票し
上位3名が、「Ai」ロゴの入ったマグカップを
もらえたのだが、私のは入らなかった。
1位の人は若い男性だった。
Illustrator を初めて1カ月と言っていたが、
プロの作品のようだった。
やはり持って生まれたセンスだろうか。

講座内容は、基本的なことなのに
知らないことも多く、とても勉強になった。
機会があれば、また参加したい。
使いこなせる機能が増えれば増えるほど、
世界が広がるのは間違いない。

Lightroom のオンライン講座は、
いくつか観たけど、Illustrator のは
なぜか始めてすぐに観た「ことはじめStep1」だけだった。
他にも講座動画がいくつかあることを発見したので、
これから順次観て行こうと思う。



今日の作品だが、右側の仕上げがイマイチだ。
「クリッピングマスク」という手法を習ったので、
それを使うために、無理やり円弧で写真を切り取った。
そんなことするから、中途半端になってしまった。






2018.12.9

USA 1985

1985年、私は23歳の時に2ヶ月かけて
アメリカを西から東へ横断した。
初めての海外旅行だった。
最初に泊まる LA のホテルを予約した以外は
ノープランで、NY アウトの帰りのチケットを
持って旅に出たのだ。
帰国する最後の日に、NY で強盗にあった。
大柄の黒人2人組にのど元に
ナイフを突きつけられ、少しの現金と
カメラとウォークマンを盗られてしまった。
悔しかったが、今では良い思い出だ。

その旅行で安物のカメラで約800枚の
写真を撮った。
デジカメなんて まだなかった時代で
フィルムで撮影した写真だ。
盗られたカメラには、とても貴重な
写真が撮れたフィルムが入っていたのだけど、
これはもう諦めるしかなかった。
帰国してすぐ現像はしたけれど、
お金がなくて、数本プリントしただけで、
ずっとそのままになっていた。

3年前にネガをデジタル・データに変換し
ようやくそれらの写真を全部見ることが出来た。
旅行から30年が過ぎていた。
残念ながら、ネガの保存がいい加減だったので、
シミの出ているものもあった。

もともとはカラー写真なのだが、それらのデータを
モノクロに編集加工し、何枚か額に入れて
オフィスに飾ったり、知人のお店に飾ってもらったりしている。

この度、70枚ほどの写真を選び、
Canon の「PHOTOPRESSO」というフォトブックに
まとめてみた。

デジタルデータではなかったものを
デジタルに変換し、さらに加工しているので
画像は荒いが、逆にそれが味になっていると
思うことにしている。
こちらで、閲覧出来るので、良かったら見て欲しい。

ブックタイトル: USA 1985



閲覧だけではなく、販売も出来るように申し込んだ。
販売は期間限定のようだ。
B5サイズ、79ページ(写真数 71枚)で 4,950円。
ページ数が増えてしまい、ちょっと高い設定に
なってしもた。
1ページに掲載する写真数を増やし、
ページ数を減らせば、値段は下げれるが、
あえて1ページに1写真(または2ページに
1写真)にこだわった。
1冊でも売れたらスゴイよ。






2019.12.17

永遠のソール・ライター

2017年にドキュメンタリー映画
『写真家ソール・ライター
急がない人生で見つけた13のこと』を観て
写真展にも行って、写真集(3冊)も買って、
すっかり大好きになってしまったソール・ライター。

そのソールの写真展が、再び
Bunkamura ザ・ミュージアム(渋谷)で、
来年1月9日から3月8日まで開催される。

ソールは、1940年代からニューヨークで
活躍していた写真家。
かつては雑誌「ヴォーグ」などの表紙も
撮っていた人なのだが、
名声を望まない性格だったらしく、
あまり注目されていなかった。
2006年にドイツの出版社から、
初の作品集が出版され、80歳を過ぎて、
世界中で注目を浴び、ドキュメンタリー映画を
撮られるほどになったのだが、
2013年、89歳で亡くなった。

いまだに膨大な数の作品や資料の整理が
続いているようで、今度の写真展では、
日本初公開の写真も多くあるようなので
とっても楽しみだ。
おまけに展覧会開催に合わせて映画
『写真家ソール・ライター 急がない人生で
見つけた13のこと』の上映も決定しているとのこと。
これももう一度観に行こうと思う。

2017年の写真展後に私も購入した、
写真集『All about Saul Leiter』は、
2019年10月現在、13刷目だという。
これは、日本の写真集業界では
異例のベストセラーらしい。
それだけ、ソールの写真に魅せられた
日本人が多いということだ。

1月9日(木)に、「『永遠のソール・ライター』
展開催記念講演会」が、Bunkamura
ザ・ミュージアム展示室内で行われる予定だ。
講師は、ソール・ライター財団ディレクターの
マーギット・アーブ氏とソール・ライター財団の
マイケル・パリーロ氏。
参加費は無料で、先着40名限りの
早い者勝ちのイベントなのだが、
昨日、申し込み受付開始と同時に申し込んで、
なんとか参加証を手に入れた。
数分後、もう一度見てみると、
すでに満席で受付が終わっていたよ。
良かったぁ〜!


“I don’t have a philosophy. I have a camera.”
― Saul Leiter

「私には哲学はない。私にはカメラがある。」
それこそが、ソールの哲学。
カッコよすぎ!



ニューヨークが生んだ伝説の写真家
永遠のソール・ライター



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2017.5.28 写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと
2017.6.4 ニューヨークが生んだ伝説 写真家 ソール・ライター展
2017.6.21 ソールがくれたもの
2018.7.23 Early Color / Saul Leiter と Amazon.com での買い物
2018.7.25 Early Color / Saul Leiter






2019.12.20

One in the Same ― 笑顔つなげて

渡辺貞夫さんのことは、ここに何度も
書いてきたのだが、今頃になって、貞夫さんが
数冊写真集を出されていることを知った。

それらはすでに絶版になっているのだが、
中古本で手に入るので、
『One in the Same―笑顔つなげて』という
アフリカ、ブラジル、チベットの子供達を
撮影した、2000年発行の写真集を購入した。

何枚か、琴線に触れてくる、
グッとくる写真があった。

アフリカ、ブラジルの少年の目。
彼らに世界はどう映っているんだろう。

チベットの怒ったような顔をした少女。
貞夫さんは、彼女のことを
「遊牧民の子どもで、旅人に会うのも珍しいような
ところなので、人に会ってにこやかに愛想を
ふるまうということも知らないのでしょう。
きっと、この子はぼくらがうかがい知れないところで
育っているんだと思います」と書いている。
カメラを睨みつけているかのように見えたその少女。
しばらくその写真を見つめていると不思議なことに、
その目は、実は はにかみながら 笑っているように
見えてきたのだった。

ここに写っている子供たちは、
今では、全員が成人している。
彼らは、どんな人生を送っているのだろうか。

One in the Same―笑顔つなげて


発売当時は、2,000円(税別)だったこの写真集、
アマゾンで 新品が 25,676円で出品されているけど、
私は、中古品「非常に良い」を
383円(+送料270円)で入手した。
十分、きれいでした。




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