LAGUNA MOON MELLOW FLAVOR  LIVE GUITAR  LINK LYRICS


 つつみしんやのひとりごと  2019年 5月
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2019.5.1 令和元年です。

イタリア映画祭2019
月を買った男
L'uomo che compro la luna


イタリア映画祭の時期が来た。
今年は、4月27日から5月4日までの開催。
2001年に始まり、今年が19回目ということだが、
私は2013年に このフェスを知ってから、
毎年数本は観に行くことにしている。

今日は『月を買った男』という作品を観てきた。
イタリアのサルデーニャ島の誰かが
月の所有権利を手に入れたという、
情報があり、イタリアの諜報機関が
サルデーニャ島出身の特殊部隊の兵士を
島へ送りこもうとする。
この兵士が、サルデーニャ島の慣習などを
知らないので、特別なレッスンを受けることになり、
レッスンを受けた兵士は、島へ行くが・・・。

コメディと紹介されていたが、
(確かに笑えるシーンもある)
私には、コメディというより、
奇抜な設定の大人のファンタジーといった印象。
かなりシュールです。
テンポがよく面白かったけど、
何が言いたかったのかとなると、
ちょっと難しいな。


★★★▲☆




原題:L'uomo che compro la luna
監督:パオロ・ズッカ Paolo Zucca
出演:ヤコポ・クッリン、ベニート・ウルグ
釜山国際映画祭出品作品




青森レポート その2
〜 青森グルメ編(1)〜

三内丸山遺跡を観た後、
ランチをしに青森市街へ。
予め調べておいた郷土料理の食堂、
「お食事処 おさない」へ向かう。
到着したのは13時前だっただろうか。
20人(5〜6組ほど)の行列が出来ている。
普段は、並んでまで食事をしない主義だが、
せっかくなので並ぶことにした。
見た感じは、昭和の大衆食堂。





食したのは、「ほたて貝焼き味噌定食」
「ほたてフライ」「すじこ」「けの汁」
(妻と2人分ね)。
「けの汁」というのは、津軽地方の
郷土料理で、野菜を煮込んだ汁物。
やさしい味付けだった。
「ほたて貝焼き味噌定食」は、
てっきり「味噌味」かと思ったら、
玉子とじのような感じで、
こちらもやさしい味付け。



ウニの乗った「ほたて貝焼き味噌」
ご飯、味噌汁、小鉢が付いて 1,100円。



「ほたてフライ」

食後、一日目の宿、下北半島の大湊を
目指して出発。
大湊は、斧の形をした下北半島の
刃の付け根あたり(南側)に位置する。
青森市内から陸奥湾に沿って
100km以上走った。
予想はしていたが、桜が満開だ。

ホテルは大湊の駅前のビジネスホテル。
今回の旅行ではビジネスホテルを選び、
夕食は地元の美味しそうなお店を
予約することにしたのだ。

野辺地駅から大湊駅(約58km)を結ぶ、
JR大湊線の終着駅が大湊駅だ。
なんとなく地名に聞き覚えがあったので
それなりの都市かと思っていたが、
東京に住む者の印象としては
「何もない」という感じ。



大湊駅



駅の表札には「てっぺんの終着駅」とある。
ここは、本州最北端の駅なのだ。
時刻表を見てみると、野辺地方面 (上り) は、
一日に10本しかない。
もちろん単線で、最終電車は、20:03 発。



駅の裏側から、駅と泊まったホテル。
他に何もない。

夕食は、ホテル(駅)近くの郷土料理店
「京華(けいか)」へ。
予約をして行って正解。
満席のようだった。

メニューに「いかずし」とあったので
頼んでみると。



いかにご飯ではなく、白菜の漬物が詰められている。
初めて食べたが、さっぱりしていて美味い。

「ポテトサラダの揚げ出し」



これも美味い!
ポテトサラダを揚げたものに、
からし、もみじおろし、ゆず胡椒が、
乗っており、そこに出汁をかけて食す。
東京でも出せばきっと売れると思う。

驚くのは、値段。
「いかずし」と「ポテトサラダの揚げ出し」、
両方とも 600円!

「お刺身」



「海鮮陶板焼き」



「のどぐろ」



もっと他にも色々食べたかったけど、
妻が小食の上に、私もあまり食べられなく
なってきている。
たくさん食べられた若い頃は、
旅行なんて出来なかったけど、
出来るようになるとこんな風なのだな。





2019.5.2

ビル・エヴァンス タイム・リメンバード
TIME REMEMBERED:
LIFE & MUSIC OF BILL EVANS


ビル・エヴァンス(Jazz Pianist)の
生誕90周年を記念したドキュメンタリー映画
『ビル・エヴァンス タイム・リメンバード』
を観てきた。
どうせなら、上映後に栗林すみれ(ピアノ)と
金澤英明(ベース)のミニライブが付いている
回が良いだろうと、友人がチケットを取ってくれた。

ビル・エヴァンスについて、
私は詳しいわけではないが、
ジャズの名曲として有名な『Waltz for Debby』の
叙情的ともいえる美しく優しいプレイの印象が強い。

その美しい曲の印象とは裏腹に、映画を観ると
ビルの人生は激しいものであった。
ビルについて語る人がテンポよく次々と現れる。
私の記憶力と情報処理力の不足のためか、
「え〜っと今話している人は、誰だっけ」
というような場面が何度もあった。
おまけに、その人の紹介と、
話している言葉の字幕と、両方出ることも
珍しくなく、全部読み終わる前に、
字幕が消えてしまうこともあった。
本作を理解するには、
何度も観る必要がありそうだ。

50〜60年代に活躍した他のジャズメン同様、
ご多聞に漏れず、ビルもドラッグに手を染めた。
一度は、立ち直るも再びドラッグに手を付ける。
そして、兄の自殺、メンバーの事故死、
内縁の妻の自殺など、悲劇が彼を襲う。
レコードのジャケットにもなっている、
若い頃のやや神経質にさえ見える姿と、
晩年のひげ面は同一人物には見えないほどだ。

薬物乱用による51歳の死は、
「時間をかけた自殺」とも言われている。
それほどの才能を持ちながら・・・
いや、その才能と引き換えになのかな。

「美と真実だけを追求し、他は忘れろ。」
映画の宣伝コピーにも使われているビルの言葉だ。
音楽だけをやっていければそれでいいが、
「問題」が起きるとその対処のために
ドラッグに依存した。
美と真実の追及にヘロインが必要だったのか。

映画の中で、マイルスについて語られる場面が多く、
一瞬「これ、マイルスの映画?」と思うほどだった。
改めてその影響力と偉大さを感じたのでした。


★★★★☆





ミニ・ライヴは3曲。
ビルの曲2曲と、栗林さんのオリジナル曲
"Talk About Bill"。
ベースの金澤さんは「コジカナツル」で
何度か観たけれど、栗林さんは初めて。
"Talk About Bill" なんて曲を作るぐらいだから、
きっとビルに影響を受けているんだろうな。




青森レポート その3
〜 桜と軍艦 〜


2日目。
仏ヶ浦を目指して大湊のホテルを出発。
海岸沿いに松の木が植えられているのは、
よく見るけれど、桜が植えられているのは、
珍しいのではないか。
(むつ市立大湊小学校の前)





さらに海岸沿いを進むと軍艦が現れた。



海上自衛隊の大湊基地だ。
ちなみに自衛隊では軍艦とは呼ばず、
自衛艦と呼ぶようだ。
日本には軍隊はないから軍艦もないのだね。
でも、国際法上は自衛艦も軍艦として
扱われるらしい。
ややこしいな。

閑話休題。
その基地の前にある宇田児童公園の
桜がホントに素晴らしかった。
そして、祝日なのに人が少ない。
酒飲んで花見してる人なんかいない。







軍艦と桜。



軍艦と桜と日の丸。



ちょっと複雑な思いのする組み合わせだ。




青森レポート その4
〜 仏ヶ浦 〜


大湊基地を出発後、しばらく海岸沿い
(国道338号線)を走った後、
山道(県道46号〜253号線)へ。
途中、かわうち湖の道の駅で休憩。





さっきまで、満開の桜を見ていたのに、
ここの桜はまだ小さなつぼみだ。



いよいよ仏ヶ浦へ到着。
駐車場から、結構長い坂道、
階段を降りてようやく浜へ。
こんな看板もあったが、
どんな注意をしたらよいのか分からない。



船で観に来るルートもあるようで、
そっちの方が楽だ。

仏ヶ浦は、長い年月で自然が
作り上げた岩場。
宇宙のどこかの星の設定で、
映画の撮影で使えそうな景観だ。







岩の手前やや左側に人が立っている。
岩の大きさが伝わるだろうか。






青森レポート その5
〜 本州最北端 大間崎 〜


ついに到着。
本州最北端、大間崎だ。





大間は、マグロで有名なあの大間。
岬に立つと、北海道が見える。



まだ北海道へ行ったことがない私には、
人生で初めて見た北海道だ。
距離にして約17.5km。
見えるのは函館。

大間に着くまでに時間を使い過ぎたので
残念ながら、大間ではゆっくりできず。
というのも、その日の宿は八戸で、
八戸の和食料理店を19時に予約してあるので
早々に大間を出発したのだった。





2019.5.3

私が神
Io c'e


イタリア映画祭の鑑賞作2本目は『私が神』。

マッシモは、父親の残した遺産で
ローマで B&B (簡易宿泊所:Bed and Breakfast) を
経営していたが、うまく行っていない上に
税金の支払いが大変で困っていた。
ある時、宗教法人にすれば税金を
払わなくても良いことに気付き、
新興宗教を立ち上げることにする。
宿泊客は「客」ではなく「ゲスト」、
もらうのは「宿泊料」ではなく「寄付金」なのだ。
やがて、行政の認可も下り、
信者も増えていくのだが・・・。

これは、面白かった。
前半は、コメディタッチでかなり笑えた。
後半は、大笑いしている観客もいたけど、
私はだんだん笑えなくなっていった。
ちょっとシリアスになってきて、
単なるコメディとは思えなくなっていったのだ。

(以下ネタバレ含む。)
映画では、マッシモが自らでっち上げた
宗教の影響力に嫌気がさし、
「こんなのは嘘だ」と信者の前でばらすが、
信者たちには通用しない。
彼らには、本物の信仰心が
芽生えてしまっていたのだ。
人生が(良い方向に)変わってしまった
信者も少なくない。

「宗教」をディスっているとも
取れなくもないが、
もっと人間の根源的なポイントを
突いているように感じた。
コメディと侮るなかれ、深いテーマと見た。

主演は、エドアルド・レオ。
姉役にマルゲリータ・ブイ、宗教起ち上げの
協力者にジュゼッぺ・バッティストン。
ぜひ、劇場公開して欲しい。


★★★★★




[2018/100分]原題:Io c'e
監督:アレッサンドロ・アロナディーオ Alessandro Aronadio
出演:エドアルド・レオ、マルゲリータ・ブイ





アルマジロの予言
La profezia dell'armadillo


イタリア映画祭の鑑賞作3本目は
『アルマジロの予言』。

原作はイタリアの漫画のようだが、
これは、難しかった。

主人公のゼロは、イラストレーターだけど
それだけでは食えないので
アルバイトもしている27歳。

映画の紹介文には、
「幼い頃に好きだったが告白できなかった
カミーユの訃報を聞き、それをきっかけに
自身の人生を見つめ直すことになる」と
あるのだが、あんまり人生を見つめ直す感が
伝わってこない。
確かに、カミーユの死がきっかけで
色々思い出したりはするし、
何かを乗り越えて、ひとつ大人になっていく
という感じは、伝わってくるのだけど。

(以下、ネタバレ含む。)
タイトルにあるアルマジロは、
ゼロの部屋に住んでいる着ぐるみのアルマジロ。
最初、友人がふざけてそんな恰好を
しているのかと思っていたら、
そういうことでもないようで、
何の説明もない。
もしかしたら、漫画の原作を読めば
何か分かるのかもしれないけど、
これは、ゼロ自身の心の声なのかな
というのが私の結論。

音楽や美術が、若者向け作品の印象。
あ、漫画が原作だから当然か。


★★★▲☆




[2018/99分]原題:La profezia dell'armadillo
監督:エマヌエーレ・スカリンジ Emanuele Scaringi
出演:シモーネ・リベラーティ、ピエトロ・カステッリット
ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門出品作品





ザ・プレイス 運命の交差点
THE PLACE


イタリア映画祭で2本観賞後、
夕食を食べたあと、
時間がちょうど良かったのでもう1本観た。
奇しくもこれまたイタリア映画。
昨年のイタリア映画祭の上映作品だったようだ。

アメリカの『The Booth 〜欲望を喰う男』という
ドラマをリメイクした映画。
タイトルの「the place」は、カフェの店名。

舞台でも出来そうなストーリーで、
映画は全てカフェの店内で進んでいく。
映るのは、カフェの外観と店内のみ。

カフェの奥の席に座る男に、
叶えたい望みを持った様々な人が
相談にやってくる。
その望みは「盗まれた金を取り返したい」
「アルツハイマーの主人の治したい」
「子供の癌を治したい」
「美人になりたい」「彼女が欲しい」
(盲目の人が)「視力を手に入れたい」と様々。

男は、望みを叶える方法を知っている。
その方法というのが、「爆弾で人を殺せ」
「強盗しろ」「レイプしろ」「子供を殺せ」
といった無理難題ばかり。
字幕では「任務」と訳されていたけど、
その任務は、けっして強制じゃない。
「その望みを叶えたければ、
それを実行するしかない」としか言わない。

(以下、ネタバレ含む。)
そして、望みを手に入れる人も出てくるのだけど、
男と相談者の間に金銭のやり取りは、
一切出てこない。
どうも男は金儲けのためにやっているのでは
ないという設定のようだ。

一日中、カフェの同じ席に座っていて、
閉店後も座っていて、家に帰る様子も
描かれていない。
男が何者であるかは、全くの謎のまま。
その「任務」は、分厚いノートの中に
書かれてあるのだけど、そのノートも
男が自分で書いたもの。
ますます不可解なのだが、
そこはあまり問題ではない。

相談者の中には、「任務」以上のことを
やってしまうという想定外の事態も起こる。
そして、彼らは望みを手に入れていくのだが、
それは当初望んでいた望みの通りでは
なかったりもする。

話が進むうちに 各相談者の物語が、
絶妙に絡まってくるあたりは、上手く出来ている。

そして、男は、人々に「任務」を
伝え続けることに疲れてくる。

エンディングは、色んな見方が可能だろうが、
「この役割を終えたい」という男の望みに
応える人が登場した、と私は見た。

テーマは、人の望み(=欲)というのは、
犯罪と引換になるぐらい身勝手なものだということか。
その望みは、違う形で可能だというメッセージか。

単純明快な、分かりやすいハッピーエンドでは
ないが、カフェから一歩も出ず、会話だけで
これだけのストーリーが作れるのは、素晴らしい。
まるで落語のようでもあるな。



★★★★☆








2019.5.4

青森レポート その6
〜 青森グルメ編(2)〜


八戸(はちのへ)は、食べるところも
いっぱいある、思っていたよりも大きな街だった。
事前にネットで調べ、評判の良かった
「千陽(せんよう)本店」という和食の
お店を予約しておいた。
ここは、完全予約制で、メニューもない。
1万円でコースをお願いしておいたのだが、
まあ東京ではこれはとてもじゃないが
1万円では食べられないでしょう、
というクオリティで大満足。

飲み物は、1杯目は珍しくビール
(Brooklyn Lager)を注文。
お料理は、まず最初は揚げ物から。
タラの芽と魚は何だったか失念。
ウニが乗ってて、絶妙。



続いてタコの柔らか煮。
めっちゃくちゃ柔らかい。
こういうの大好き。



この辺で、日本酒へ突入。
限定品の「裏八仙 純米大吟醸」。
美味い。
もちろん青森のお酒。



三品目は、いか刺しなのだが、
醤油ではなくワタのソースで食べる。
最高に旨い。
日本酒にも合うが、これでご飯も食べたいぐらい。



そして、お刺身。
大間のマグロ、ボタンエビ、あとひとつ
写真の小皿に乗ってるの、魚なんだったか失念。
酢でしめてあってこれまた私の好み。



お酒の2杯目は、田酒。
これも青森のお酒。

続いて焼き物。
筍とステーキ。
焼き加減が素晴らしい。



こちらは「オオサガ」というお魚。
どうも東京でいうキンメのようだ。
味付けも歯ごたえも最高。



カニご飯とお漬物。





お椀はシジミのおすましにウニが!



この汁をご飯の2杯目にかけて楽しむ。

最後に、デザートにフルーツ。

もう全品美味しかった。
ぜひとも違う季節にも行きたい。
きっとそれぞれの旬の味が
楽しめること間違いなしだ。




青森レポート その7
〜 青森グルメ編(3)〜


3日目。
ついに雨。
1日目2日目ととっても天候に恵まれて、
ついに雨男脱却かと思いきや
そんなに甘くはありません。

八戸でのランチは、ホテルの近くで
開催されていた「出張カキ小屋 牡蠣奉行」。





炭火でカキなど魚介を焼いて食べるのだ。





美味しかったけど、熱いのと
灰が飛ぶのが困ったね。

このあと、「八食センター」へ行ってみた。
ここでも買った魚介をその場で
炭焼きにして食べられる施設あり。
次回はここで焼きたいな。

売っている魚たちが凄い。

でかいサバ 1枚 1,000円



オイランカレイ 3匹 1,300円





シマホッケ(大)1枚 1,500円なのに、
生ホッケ3枚で500円。
どういうこと?



ちょっと腹が空いてきたので食堂であなご丼。



帰りの新幹線で駅弁。



よく食べました。




青森レポート その8
〜 蕪島(かぶしま)編 〜


前日、食事をした「千陽」の女将さんに
八戸のお勧めはと訊くと「蕪島」と
言われたので、あいにくの雨の中
行ってみることに。

「蕪島」はもともと島だったけど、
今は陸続きになっている。
小さな島の丘の上に神社がある。
東日本大震災の津波にも耐えたようだが、
2015年に火災で焼失。
現在は、神社再建工事中だが、
見たところほとんど出来上がっている
ように見えた。



この時期、産卵のために、もの凄い数の
ウミネコが飛来していて、さながら
ヒッチコックの『鳥』状態。
全く人間を警戒しないウミネコたち。
道は、フンだらけ。



神社へは行けません。







2019.5.4

おとなの事情
PERFETTI SCONOSCIUTI/PERFECT STRANGERS


昨日観た映画『ザ・プレイス 運命の交差点』の
パオロ・ジェノヴェーゼ監督の2016年の作品
『おとなの事情』を ビデオで観た。
2016年のイタリアのアカデミー賞で
8部門9つのノミネート、
作品賞と脚本賞を受賞した作品だ。

友人の家に夕食会に訪れた7人の仲間たちが、
携帯電話にかかって来た電話やメールを
オープンにするというゲームを始める。
それぞれの隠し事(浮気や性癖)が、
皆の前で暴かれていくという、
ほとんどホラーのような怖い物語。

でも、最後にどんでん返しがあるのね。
そのどんでん返しが分からず、結末を観て
頭が「?」になってしまった鈍い私。
再度終わりの10分ほどを見直して、
ようやく理解。
とともに安堵。
これまた、人間ドラマとして
大変、面白い出来だと思う。
筋は違うけど、ジョディ・フォスターの
『おとなのけんか』を思い出した。
あれも部屋の中での会話劇だったし、
タイトルも似ているからかな。

出演は、昨日観た『私が神』にも出ていた
エドアルド・レオ、
ジュゼッペ・バッティストン、
『ザ・プレイス』にも出ていた
ヴァレリオ・マスタンドレア、
マルコ・ジャリーニ、
アルバ・ロルヴァケルのほか、
アンナ・フォッリエッタ、
カシア・スムトゥニアク。

『ザ・プレイス』同様、場面が変わらない。
ほとんどのシーンが、食卓です。
『ザ・プレイス』よりは、違う場所も映るけど。
低予算でも脚本次第で、
面白い作品は作れるということだな。

原題「PERFETTI SCONOSCIUTI」(伊) は
英語で「PERFECT STRANGERS」。
「見知らぬ人」「赤の他人」という意味だが、
「大人の事情」は中々の邦題だと思う。


★★★★▲


Amazon Prime Video で鑑賞。





2019.5.5

東京グランド花月

私の世代の大阪人は、子供の頃、
土曜日の夕方(だったと思う)、
毎週のように TV で「吉本新喜劇」を観ていた。
否応なく、吉本の笑いの血が身体に流れていると
言っても過言ではなかろう。(大げさ?)

小学生の頃、一度だけ親に「なんば花月」に
連れて行ってもらった覚えがある。
もう誰が出演していたか記憶にないけど。
子供の頃は、新喜劇の役者では、
花紀 京が一番好きだった。
残念ながら、2015年に死んでしもたけど。

さて今日は、小学生以来、
ほとんど50年ぶりに
吉本新喜劇を観てきたよ。
新喜劇初体験の山形出身の妻を連れて。

前半は漫才と落語。
これが予想をはるかに上回る面白さ。
みんな面白かったけど、
特にジャルジャルの漫才はツボにハマった。
大爆笑でした。

それから、新喜劇。
これも、予想以上に笑った。
テレビで観れば大して面白くないことでも
ナマで観ると面白いのだな。
やはり音楽同様、笑いもライヴだな、と
痛感したのでした。
妻も爆笑していたよ。

小薮や池乃めだか、チャーリー浜が
出ていないのは、残念だったけど、
間寛平を観られたのは良かったな。
あと、最近の新喜劇は、ほとんど
観ることがないので知らなかったのだけど、
水玉れっぷう隊 アキという人が
めちゃくちゃ面白かった。
調べてみると、水玉れっぷう隊という漫才
コンビの一人で、相方のケンも出演していた。

座長は、石田靖。
石田靖といえば、島田紳助が監督した
映画『風、スローダウン』(1991年)を思い出す。
もう20年以上前やけど、ビデオ借りて観て、
すっごい泣いた覚えがある。


[ 出 演 ]
見取り図(漫才)
ジャルジャル(コント)
ウーマンラッシュアワー(漫才)
アジアン(漫才)
千鳥(漫才)
矢野・兵動(漫才)
桂文珍(落語)

【吉本新喜劇】
座長:石田靖
間寛平、ジミー大西、水玉れっぷう隊 アキ、
水玉れっぷう隊 ケン、シベリア文太、
国崎恵美、ギンナナ、ピクニック、
赤松新、西島巧輔、小寺真理

@ 銀座ブロッサム中央会館
1回目(開演11:00)




幸福なラザロ
LAZZARO FELICE


予告編を観て、観ようと思っていた映画
『幸福なラザロ』
本作も奇しくもイタリア映画。
この GW にはイタリア映画を
(ビデオを含めると)6本も観たよ。

舞台は、20世紀後半のイタリアの田舎の村落。
ラザロという働き者で正直者の青年がいた。
村人達は、ラザロに仕事を押し付けるが、
ラザロはイヤな顔一つせず、なんでも
言われたとおりに働いた。
小作人の所有は、とうの昔に法律で禁止されたのに
そこは外の世界と隔絶されており、
領主である侯爵夫人は、村人たちを騙し、
搾取を続けていた。
侯爵夫人の息子タンクレディは、
母親に反発し、ラザロを巻き込み狂言誘拐を企てる。
それが元で、村の存在と領主による大規模な搾取は、
事件として明るみに出ることになり、
村人たちは、村を出ることになる。
しかし、ラザロだけは村を出なかった。
そして、十数年後・・・。

ラザロを演じるのは、
アドリアーノ・タルディオーロ。
本作が俳優デビュー作で、
1,000人以上の同年代の男子の中から、
選ばれたという。
まっすぐで濁りのない瞳、
純粋さを感じさせる顔つきは、
ラザロにピッタリ。

聖書には、ラザロという聖人が登場するようで、
死んだラザロをイエスが奇跡を起こして
よみがえらせるというくだりがあるようだ。
本作は、80年代に実際にあった詐欺事件を
ヒントに作られた作品ということだが、
多分に宗教的要素を含んだ作品のようで、
背景となるキリスト教に明るくない私には、
おそらく半分も理解できていないだろうと思う。

だが、ラザロの「人を疑わない、怒らない、
欲しがらない」姿には、
考えさせられるものがあった。

ラストは、ハッピーエンドとは言えないが、
悲劇にも思えない。
何か示唆的なのもキリスト教を知らないと
読み解けない感じがした。

難しい映画ではあるが、
全体を流れる空気感、雰囲気は、
嫌いではない。

監督・脚本は、本作や『大人の事情』
『ザ・プレイス』にも出演していた
アルバ・ロルヴァケルの実の妹、
アリーチェ・ロルヴァケル。
1981年生まれ。
なんと本作は、37歳の作品で、昨年
カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞した。
『万引き家族』と賞を競った作品でもある。

侯爵夫人は、村人たちを自由にすると、
彼らには過酷な現実が待っているから、
と小作人から搾取を続ける理由を
正当化していたのだが、
自由になった村人たちは、
十数年後、街で詐欺や盗みを働いて
暮らしている。
街には、仕事にあぶれた外国人があふれた
様子も映し出され、イタリアが抱える
社会問題も浮き彫りにしているように感じた。

原題の「LAZZARO FELICE」も邦題同様
「幸せなラザロ」の意味のようだ。
はて、ラザロは幸せだったのかと、
疑問に思う私は、もしかしたら、
本当の幸せを知らないのかもしれないと思った。


★★★★☆








2019.5.6

青森レポート その9
〜 写真編 〜


GW の青森旅行は、
フルサイズ・ミラーレス・カメラ、
SONY α7 III を持って初めての旅だった。
今まで使っていた Nikon D7000 と
操作方法が違い、まだそれに慣れておらず、
試行錯誤しながらなので、
練習と試し撮りのような撮影で、
あまり良い写真は撮れなかった。

結局、購入したレンズキットのレンズでは、
不満で新しいレンズを2本揃えた。

下の写真は、「16-35mm」で撮ったものを
Lightroomで仕上げてみた。


大湊







八戸







大きいサイズはこちら。





2015.5.7

帰ってきたヒトラー
Er ist wieder da


GW 中にビデオで観た映画
『帰ってきたヒトラー』。
原題「Er ist wieder da」は
「彼は帰ってきた」の意。

以前、テレビ番組で観たことがあるが、
ドイツでは、学校で発言する時に
日本のように5本指をそろえて
挙手することは、禁止されている。
それはナチス式の敬礼のポーズだからだ。
映画などで観る「ハイル、ヒトラー
(ヒトラー万歳)」のポーズだ。
それを観て、ドイツ国民は、
ナチスのこと、ヒトラーのことに
日本人には想像できないほど、
敏感なんだと知った。

映画『帰ってきたヒトラー』は、
ヒトラー本人が、タイムトリップして
現代(2014年)のベルリンに
現れるという設定だ。
映画の中のドイツの人々は、
もちろん彼が本物だとは思っておらず、
ただのそっくりさんで、
芸人だと思っているので、
気軽に一緒に写真を撮ったりする。
まず、それが意外だった。
私はてっきり、ヒトラーのモノマネ
なんていう笑いをドイツ国民は、
許容しないのかと思っていたからだ。

ヒトラーは、演説も上手く(当たり前か)、
テレビに出演し次第に人々の心を掴んでゆく。
言っていることは、もっともな様にも
聞こえてくる。
それが実は、怖いことでもあるんだけど。

コメディとあったが、あまり笑えない。
設定は、荒唐無稽だが 内容はシリアスだ。

彼が本物のヒトラーだと、真実を知った
TV ディレクター、ザヴァツキの結末が
ブラック過ぎて怖い。


★★★★☆


Amazon Prime Video で鑑賞。





2019.5.8

CINDY BLACKMAN SANTANA GROUP
シンディ・ブラックマン・サンタナ・グループ
featuring ZACCAI CURTIS,
AURELIEN BUDYNEK & FELIX PASTORIUS


2017年4月に SANTANA の武道館公演
観たが、その時のドラマーが、
カルロス・サンタナの奥さんでもある、
シンディ・ブラックマン・サンタナ。
以前は、レニー・クラヴィッツのバンドに
いた人で、2010年から SANTANA のメンバー。
カルロスに ステージで プロポーズされたという。

今日はその シンディ・ブラックマン・サンタナ・
グループのライヴを観てきた。
バンドは4リズムによるカルテットで、
ベースのフェリックス・パストリアスは、
ジャコの息子だ。

音楽はロック寄りのハードなフュージョンという印象。
シンディのドラムは、音数も多く、結構派手な
ドラミングだが、全くうるさくない。
リフの上でのドラムソロの曲が3曲か4曲
あったけど、めっちゃ盛り上がります。
ドラマーがリーダーのバンドって
そんなに観に行くことはなく、
サイモン・フィリップスか、
スティーヴ・ガッドぐらいなのだけど、
その2人とはまた違うスティックさばき。

ベースのフェリックス・パストリアスは、
当然、テクニックがあるのだけど、
期待したより地味な印象。
ベースは、フォデラの6弦。

ギターのザッカイ・カーティスは、
初めて聴いた。
アンコールでやった曲が良かったな。
曲調がちょっと Char っぽくて。
ギターは、米国の Atomic Guitar Works' という
メーカーの AB CUSTOM と思われる。
自身のシグネチャーモデルかな。
SSH のストラトタイプ。
あんまり歪ませないのは良かった。
この人、ソロ弾く時、ほとんど小指を使わない。
最近、誰だったかもそんな弾き方していたなぁ。

3日間公演の初日の2nd ショー。
ちょっとお客さんが少な目だった。
シンディは、今年還暦には見えません。




[ MEMBERS ]
Cindy Blackman Santana (ds)
シンディ・ブラックマン・サンタナ
Zaccai Curtis (Key)
ザッカイ・カーティス
Aurelien Budynek (g)
オーレリアン・バディネック
Felix Pastorius (b)
フェリックス・パストリアス

@ Blue Note Tokyo
2nd show
JAM SESSON 会員ポイントで鑑賞





2019.5.9

Three Bass Hit

たま〜にギターとベースのデュオを演る
ベーシストの古賀圭侑(ヨッシー)が、
コントラバス(ウッドベース)3人による
ライヴを演るというので、観に行ってきた。

コントラバスだけのライヴというのは
あまりなくて、昨年、ヨッシーの師匠の
安ヵ川大樹 さんのライヴで初めて観た。
安ヵ川さんのソロ、
ゲストの吉田秀さん(NHK交響楽団首席
コントラバス奏者)とのデュオ、
そこにヨッシーが加わってのコントラバス
トリオという、コントラバス三昧の演奏だった。
もちろんコントラバスの音は何度も
聴いてきたけど、そんな風にコントラバス
だけのアンサンブルは初めてで、
低音のリッチで美しいハーモニーに魅了された。

そのヨッシー(古賀圭侑)と、
須長和広、村田悟郎の3人の
コントラバスによるユニット、
その名も "Three Bass Hit" 。
Miles Davis の "Two Bass Hit" と
いう曲からヒントを得た名前らしい。
3人でのライヴは、先日の厚木での
ライヴに続いて2回目とのこと。
会場となった MAT COFFEE (渋谷) は予約で満席。

コントラバス3本の演奏というと、"SuperBass"、
Ray Brown with John Clayton & Christian McBride
が、有名だろうが、"Three Bass Hit" でも
"SuperBass" が演っている、
"Get Happy" や "Summertime"、
"Blue Monk" などを取り上げておりました。
たぶん、通常彼らが演っている、
ジャズのセッションよりも難しいんだろうな、
なにしろ、ベース3本だからね。
「ピアノが入れば」とか「ギターが入れば」とか
聴いてて思わないのは、3人で世界を
創っているからなんだろうな。
やはり、アルコ(弓弾き)による、
低音のハーモニーは、素敵です。



[ MEMBERS ]
Three Bass Hit:
古賀圭侑(wb)
須長和広(wb)
村田悟郎(wb)

@ MAT COFFEE
入替なし 2ショー





2019.5.10

THIRD RAIL
featuring GEORGE WHITTY,
JANEK GWIZDALA & TOM BRECHTLEIN


"THIRD RAIL"。
キーボードの魔術師といわれる、
ジョージ・ウィッティ、
ベースのヤネク・グウィズダーラ、
ドラムのトム・ブレックラインによるトリオだ。

ヤネク・グウィズダーラは、
2012年の渡辺香津美、
2014年のチャック・ローブに続いて3度目。
他のふたりのことは、
知らなかったのだけど、このライヴを
知ってから、いくつか映像を観て、
観に行くことにした

これが、良かった〜。
かなり高次元な演奏で、
3人とも素晴らしっかったのだが、
特にドラムのトム・ブレックライン!
めちゃくちゃ気持ちいいドラム。
シンバルだけ、叩いていても
もの凄く音楽的。
美しいです。
ドラムだけ聴いていても飽きない感じ。
面白いことに、ナマで体験した後に
CD を聴くとライヴの影響があってか
ライヴ前とは違って聞こえるよ。

ヤネクは、5弦ベース。
とてもソロの時、美しいトーンで
時々、シンセのような音も出していた。
ヤネクのルーパーを使ったソロから
始まる曲があったのだけど、
とても美しい演奏で、ヨーロッパ的だなと
思ったら、彼はイギリス人でした。
イギリス人でも珍しい名前だけど。
ヤネクも結構、顔で弾きます。

曲は、ライヴアルバム
"Ignition: Live Across Europe" に
収録されている『Goodbye, Flash Superboy』
『That Stern Look』(アンコール) などの
他に曲紹介の時にランディ・ブレッカーや
マイケル・ブレッカーの名前が出ていたので、
それらは、たぶん Brecker Brothers 時代の
曲だったんだろう。
ジョージは、The Brecker Brothers に
いたこともあるので。
相変らず英語がちゃんと聞き取れないです。

と、ここまで書いて、
結構色んなライヴを観ているので、
もしかしたら、George Whitty (key) や
Tom Brechtlein (ds) も
誰かのバックで観ているんやないかと、
自分のサイト内を検索してみたら、ありました!
2010年の東京JAZZで観た、
「Chris Minh Doky & The Nomads」。
バンドメンバーが、Dean Brown, George Whitty,
Tom Brechtlein。
2人ともおるやん!



[ MEMBERS ]
George Whitty (key)
Janek Gwizdala (b)
Tom Brechtlein (ds)

@ COTTON CLUB (東京)





2019.5.11

TBS赤坂ACTシアタープロデュース
恒例 志の輔らくご


毎年恒例の赤坂ACTシアターの
志の輔らくご『大忠臣蔵』と『中村仲蔵』。
2015年9月2017年5月に観ており、
3度目となる。
本多劇場の夏の『恒例 牡丹灯籠』は、
気が付けば 2014年〜2017年まで
4年連続観に行ったので、昨年は行かなかった。
今年はどうしようかな。



さて、大忠臣蔵。
今日は、4日間公演の初日だった。
赤坂ACTシアターの「志の輔らくご」は、
今年で11年目らしい。
4年目からこの『大忠臣蔵』と『中村仲蔵』に
なり、同じ演目で8年目だという。
毎年4日間公演。
ACTシアターのキャパが、1,300ほどなので、
4日間で約5千人。
昨年まで7年間で、のべ3万5千人の人が
観たことになる。
「もうそろそろネタを変えた方が、
いいんじゃないか」と、志の輔師匠が言うと、
「3万5千人なんてジャニーズなら、一晩ですよ」と
TBSのスタッフに言われたと、そんな話から始まった。

『大忠臣蔵』というのは、落語ではなく、
お芝居(一番最初は文楽だったようだ)の
「忠臣蔵」、正式名称「仮名手本忠臣蔵」の
全ストーリーをパネルを使って
約1時間ほどかけて、話すというもの。

休憩のあと、落語の『中村仲蔵』。
この噺をより理解するためには、
「忠臣蔵」のストーリーと、
中村仲蔵が演じる場面のことを
知っておいた方が良い。

そもそも、「赤穂事件」と「忠臣蔵」の
区別がない人が多く、志の輔師匠自身が、
この2つは別ものだと知ったことが、
この公演に繋がっている。

「忠臣蔵」は「赤穂事件」を元にはしているが、
登場人物の名前も違う(変えてある)し、
創作部分も多い。

2年ぶりに聴いた『大忠臣蔵』は、
初めて聴くような話も多く、
3度目だというのに、何よりも
自分が何も覚えていないことに驚く。
まあ、そのおかげで初めて聴くかのように
新しく聴くことができるんだけど。

毎度、志の輔師匠の口演は、
芸術レベルに素晴らしく、
休憩を入れて3時間近く
観客を惹きつけ続けるのでした。

『中村仲蔵』は、
「一流は、逆境で突き抜ける」という
噺なんだと改めて思った。
そのためには「命がけでやる」ということ
なんだけどね。

ところで、志の輔師匠の独演会は、
いつもいつも驚くほどの花が贈られてきており、
他の噺家さんとは一線を画している。
今日も多くの花があったのだが、
中に意外な人からの花が。



山下達郎だ。
へぇ〜、どんな関係なんやろ?と
思っていると。

以前は、公演後のエンディングに流れるのが
スターダストレビューの『シュガーはお年頃』
だったけど、なんと今回は達郎!
(曲は知ってるけどタイトルが分からない。
英語の曲のカバー。)


[ 演 目 ]
第一部 大忠臣蔵〜仮名手本忠臣蔵のすべて〜
第二部 落語 中村仲蔵

@ TBS赤坂ACTシアター




毎回、この公演のあと、
泉岳寺へ赤穂浪士のお墓参りをしようと
書いてるのだけど、この時だけ思い出すので、
まだ実現しておりません・・・。





2019.5.12

完全に寝ている。その2

2013年の3月31日のエントリー
「完全に寝ている」と題して、
こんな写真をアップした。



友人 K彦とライヴを観に行ったあと、
焼き鳥屋で飲んだ帰リ道、
電車の中で見かけた光景だ。
だが、この日のエントリーの要点は、
この写真のことではなく、
酔っぱらって、写真を撮ったことさえ
覚えていなかったことだったのだけど。

で、この「完全に寝ている」シリーズが
なんと、6年ぶりの更新だ。
といっても、シリーズ化したつもりなんて
なかったんやけど、先日の深夜 24:30頃
山手線の某ホームで、こんな人を見たら
6年前のエントリーを思い出したのだった。



面白いことにこの日も
K彦とライヴに行ったあとの帰り道。
6年前は焼き鳥だったけど、
この日は、恵比寿の魚系の串焼き、
串揚げ屋で飲んだ後でした。
おもしろいなぁ。
ちなみにこの日の私は、それほど酔っていません。

それにしても、これだけ豪快に
寝られたら幸せでしょう。
と思うと同時に、目覚めた時の心境は
いかがなもんでしょうか。


飲み過ぎには気を付けましょう。





2019.5.14

JOAO GILBERTO
LIVE IN TOKYO SPECIAL
Blu-ray BOX


今年3月に「ジョアン・ジルベルト
ライブ・イン・トーキョー」の
映画館での上映(1日1回1週間限定)が
あったので観に行った。

2006年11月、ジョアンが75歳の時の
来日公演時の映像。
ジョアンの長いキャリアの中で
世界初、唯一の公式ライブ映像として
公演から13年を経て、Blu-ray として
発売されることが決まり、その記念としての
限定劇場公開だった。
(東京・名古屋・大阪の3劇場のみ)

映画館で観た日のエントリーに
「Blu-ray 買おうかなぁ」と書いたが、
その後、すぐに注文した。

当初、3月末に発送予定だったが、
「ブックレット制作進行の遅延と、
4月下旬からの超大型連休による物流事情の
混乱回避を検討した結果、発送日を
『2019年5月13日』に延期させて
いただくことになりました」と
メールが届いたのが、3月29日。
注文から、2ヶ月待って、ようやくモノが届いた。

日本のみ「通販限定5,000セット」で
発売される特別な仕様。
8,000円(税別)とお安くないが、
販売側が「永久保存仕様」と謳うだけあって
素晴らしい作りだ。



クロス貼りの箱に入った、ディスクとブックレット。
ブックレットは、公演時に販売された
パンフレットのスタッフによる編集。



とにかく、このジョアンとこの商品への
愛が感じられるパッケージで、ちょっと感動したよ。
発送が予定より、1ヶ月以上遅れようとも、
妥協しなかったんだろうな、と思う。




2019.3.8 JOAO GILBERTO
2019.3.10 JOAO GILBERTO LIVE IN TOKYO





2019.5.15

チキンカツカレー

トンカツよりチキンカツが好きだ。
いや、正確に言うとトンカツも好きだけど、
チキンカツも好きだ。
チキンカツは、出来れば皮なしで、
脂身の少ない肉をサクッと揚げて欲しい。
ついでにいうと、エビフライもイカフライも好きだ。

2014年の痛風発症以来、極力、トンカツや
チキンカツを食べないようにしてきたが、
最近はたまにはいいだろうと、時々、
ランチにチキンカツカレーを食べる。
(油断禁物!)

会社の近くにある焼き鳥屋、
「鳥梵々(とりぼんぼん)」。
夜は、行ったことがないのだが、
ランチはもう何度もリピートしている。

初めて行ったとき、他のお客さんの食べている
チキンカツカレーをチラっと見た。
カツが2枚乗っていた。
ああ、これが「大」だな、と思った私は、
「並」を注文した。
出てきたカレーには、チキンカツが2枚、
ドンっと乗っていた。
そう、チキンカツ2枚が「並」だったのだ。
つまり、「大」を頼むとカツが
3枚乗ってくる。

次から「小」(カツ1枚)を頼むようになった。
メニューには「控え目(小)」と書いてあるが、
今の私には、十分だ。

チキンは、胸肉だろうか、脂身がなく
皮もなく、サクッと揚げられており、
まさに私好みのチキンカツだ。
そして、カレーは、カルダモン(と思う)が
効いていて、ちょい爽やかな風味。
辛すぎないのも良い。
私の場合、汗はそれなりにかきますが。

このチキンカツカレーが好きで、
もし体重(健康)のことを考えなかったら、
週2ぐらい通いたいところだが、
グッとこらえて時々にしている。

この店では「チキンカツカレー」ではなく
「鶏カツカレー」と呼ぶ。
焼き鳥屋なので、チキンというよりは、
鶏なのだな。

他のメニュー、「鶏カツ定食」や「鶏カツたれ丼」
なども試したけど、やはり、鶏カツカレーが
一番人気のようで、この店の名物のようだ。

お値段は、「控え目(小)」が 880円。
これは、まあ妥当かもしれないが、
カツ2枚の「並」が 980円、
カツ3枚の「大」が 1080円と
量が増えるとずい分、お得な感じだ。
私には食べられないけどね。







2019.5.17

撮影枚数は「50,544 枚」です!

メインのカメラを Nikon D7000 から、
SONY α7 III に替えた。
レンズセットを買ったが、そのレンズが気に入らず、
結局、広角・標準・望遠それぞれのレンズを
1本ずつ買った。
当初は、ゆっくりレンズを揃えるつもりだったのに、
我慢できなかった。
おかげで 結構な出費になってしまった。(汗)

古い Nikon(D7000)は、
持っていてもいいのだけど、
あんまり出番がないだろうから、
売りに出すことにした。

中古カメラの情報を見ると、
「シャッター回数〇〇回」というような
情報が添えられている。
シャッター回数は、そのモデルごとに耐久回数と
いうのが決まっていて、たとえば D7000 なら、
15万回のテストをクリアしているので、
15万枚は撮れますよ、ということらしい。

私は、このカメラで一体何枚撮ってきたのか、
興味があったし、売りに出すのにシャッター回数を
訊かれるかもしれないので、調べてみた。
「ショット数.com」というサイトで
写真を送信すると無料で簡単に調べられることを発見。

試しに1枚撮影し、送ってみた。

数秒で、「撮影枚数は『50,544枚』です」と出た。
カメラのメーカーや機種もちゃんと表示される。
これは、簡単で凄い。
知らなかったけど、写真のデータには、
そのカメラで何枚目の写真かという
情報も含まれているのだな。

そうか、5万枚撮ったのか。
8年で5万枚。
少ないな。

ネットには、1年半で 16万枚近く撮って、
カメラ(D7000)が、おしゃかになったという記事もあった。
その人は、月に8千枚以上、撮っていた計算になる。
プロの写真家のようだけど。
私の場合は、月平均にすると500枚程度で
全然大したことない。
1日で500枚撮る日もあるねんけどね。
まあ、他のカメラ(GRとRX100)でも、撮ってるから、
撮影自体はもう少し多いねんけど。
それでも大したことない。

ニューギア(SONY α7 III)の耐久回数は、
20万回のようだ。
せっかくカメラを新調したのだから、
もっと撮影に出かけよっと。





2019.5.18

ミック・ジャガー

今年4月に心臓の手術を受け、
ザ・ローリング・ストーンズの北米ツアーを
延期させたミック・ジャガー。
術後の回復は、順調なようで、
来月からツアーを行うと発表されたようだ。

驚いたのは、先日公開された
ミックが踊っている動画。
 ↓
ミック・ジャガー、軽やかに踊る映像公開

これ、手術のあとですぜ。
しかも、ミックは再来月には、76歳!
なんだ、この軽やかな身のこなしは!

ミックは、何十年も健康志向だというから、
若い頃から鍛え続けてきた結果なんだろうな。
73歳の時、8人目の子供が出来たぐらい元気。

一昔前は、ロックというと不健康な
イメージがあったが、そんなものは時代遅れだ。
健康でないと、ロックできないんだ。

2014年、ストーンズの東京ドーム公演で
70歳のミックを観た
が、
ステージを端から端まで動き回り、
もう化け物かと思ったもんね。





2019.5.21

そろそろソロ・ギター vol.1

45〜46年 ギターを弾いてきたけど、
初めてソロ・ギターでライヴに臨んだ。

むか〜し、大阪にいた頃、知り合いのお店で
無謀にも弾き語りで出演させていただいた
ことはあるけど、インスト(歌なし)で
演るのは、ホンマに初めて。
ライヴの中で1曲、ソロで演ったことは
あるけれど、大体練習不足でこけたね。

今回はミュージックチャージも取らず、
BGM的な演奏ということだったので、
良い機会だと思い出演を決めた。
演ると決めたものの、レパートリーが少なくて
焦ったけど、ルーパーを使ったりして、
なんとか12曲そろえた。
やりたかったけど、あまりに完成度が低く、
今回は見送った曲もある。
それらは、次回以降に。

オリジナルが、4曲。
20年以上前に作ったものから、
10日ほど前に出来た(というか演るたびに違う)
最近のものまで、4曲とも人前で
演奏するのは、初めてだった。
ワールドプレミアです。

演奏は、惜しいところでのミスもあったけど、
まあ実力やろな、というところ。
意外にも真剣に聴いて下さるお客さんもいて、
終わってから声もかけて頂き、ありがたかった。

急きょ、女性ヴォーカル2人が乱入という
ハプニングもあり、楽しく演りました。
また、演ります。

[ SETLEST ]
--- 1st show ---
1. Thank You, Reggie (おおきに。レジやん)(Original)
2. The Dock of the Bay
3. It's Like Something (なんかに似てる)(Original)
4. My One And Only Love
5. The House of Rising Sun
6. 東京ラブストーリー "End Title"
7. Moon River (vo:ちかちゃん)
8. Fly Me To The Moon (vo:ちかちゃん)
--- 2nd show ---
1. If We Hold On Together (vo:ダイアナ)
2. やつらの足音のバラード
3. Time After Time
4. タイトル未定 (Original)
5. Angel (天使の休息) (Original)
6. Little Wing
7. 放課後の音楽室

@ MAT COFFEE(渋谷)







2019.5.22

そろそろソロ・ギター vol.2 決定!

昨日終えた、初のソロ・ギター・ライヴ。
このプロッジェクトには
「そろそろソロ・ギター」と名前を付けた。
その言葉の通り、そろそろ、ソロ・ギターに
チャレンジしようという、思いで付けた名だ。

せっかく名前まで付けたことだし、
もっと極めていきたいので、
あまり間を空けずに次回を決めた。

レパートリーが溜まれば、ゆくゆくは
定期的にやりたいと思っている。

次回のご案内

【つつみしんや/そろそろソロ・ギター vol.2】
7月5日(金)
1st show 19:30〜
2nd show 20:30〜
@ MAT COFFEE
渋谷区東2-21-8

ミュージックチャージは、ありません。
ドリンク・オーダーをお願いします。

渋谷駅からなら 徒歩10分ぐらい。
ぜひ、遊びに来てください。
予約不要です。




木村 進


つい先日、妻と話していて何の話からか、
喜劇役者の「博多淡海」の名前を出したら、
妻は知らなかった。
「え〜?木村進のおとんやで!」と言ったら、
妻は木村進も知らなかった・・・。
ショック。

木村進の名前を口にしたのは、
いつ以来か分からない。
何十年ぶりだったかも知れない。
その木村進が、5月19日に亡くなった。
私より一回り上、68歳だった。
若いなあ・・・。

テレビでも長い間、その姿を見なかったけど、
「三代目博多淡海」を襲名後、1988年に
38歳で脳内出血で倒れ、障害が残ったため、
吉本興業を退社したようだ。
88年頃は、そういうニュースから一番遠い
生活をしていたので、知らなかったのか、
単に覚えていないだけなのか分からないけど。

一時期、間寛平とよく二人で出ていたので、
漫才コンビだったような印象があったが、
そういう記述は見当たらないので、
私の思い違いだったようだ。

先日、「東京グランド花月」を観に行った際に、
子供の頃、吉本新喜劇で一番好きだったのは、
花木京と書いたけど、木村進も面白かったなぁ。

高校時代の親友が、ちょっと木村進似で、
「進」とからかっていたことを思い出した。

合掌。





2019.5.23

TOMMY EMMANUEL
JAPAN TOUR 2019


今回も、ホンマに素晴らしかった。
あんなに何度も「イェ〜イ!」って
声を出したライヴは初めてだと思う。
素晴らし過ぎて、泣きそうになった場面もあった。

2013年8月に初めてライヴを観てぶっ飛び。
2017年8月に COTTON CLUB でのライヴを
1st show、2nd show 通しで観て
「次回の来日公演も 絶対 観に行きます!」と
力強く書いた、世界最高のギタリスト、
トミー・エマニュエルのライヴを観てきた。
今回も、1st show、2nd show 通しで。
会場は、トミーは初出演だという Blue Note Tokyo。
1st show、2nd show 両方、満席大盛況。

ホンマにこの人は、世界のトップの中の
トップやと思う。
ギターが上手いだけやではなく、
弾いている時の幸せそうな表情から、
ひょうきんな所も含めて、
エンタテイナーとしてギター1本で
これだけ客を興奮させ、楽しませる人を
他には知らない。
今年(来週 5月31日)64歳。

1st は、ど真ん中の4列目、トミーから
ほんの3メートルほどで鑑賞。
2ndは、6列目。ステージへの通り道沿いだったので、
トミーと握手出来た。

前回も書いたけど、神業の連続やし、
魔術のようやった。
1st show、2nd show それぞれ70分ぐらい
ずつで、合計140分 堪能したよ。
前回同様、1st と 2nd で、ほとんど違う曲。
新曲だと言って演った曲(『Fuel』と言ったかな)と、
『Guitar Boogie』と『Beatles medley』は、
1st と 2nd 両方でやったけど、
特に『Guitar Boogie』は、
全然違うネタが 飛び出してた。
たぶん、演るたびに違うんだろう。
その他、『Angelina』、『Halfway Home』、
『Stay Close To Me』や、カバーで、
『Michelle』、『Over The Rainbow』、
『上を向いて歩こう』などなど。
(タイトルを覚えていないので書けない。)

『Michelle』や『Over The Rainbow』の
ハーモニクスはもはや人間業ではない。

一昨日、自分もソロギターを人前で
演奏したわけだが、あまりに違い過ぎるので
話にならないのだけど、あの神業を前に
ギターを弾くのをやめようと思うかと言うと
もっと弾きたくなるから、不思議だ。

ギターは、Maton のエレアコを3本使用。
1本は、カッタウェイのあるタイプ。
たぶん、3本ともシグネチャーモデル、
T.E Personal。
凄い迫力の音が出る。

ツアーの予定をチェックすると、昨日の大阪と
明日の東京 TSUTAYA O-EAST には、
サポートアクトとして、アンディ・マッキーも
出演と書いてあった。
アンディ・マッキーは、2016年にライヴを観たけど、
この人も素晴らしいプレイヤーだ。
トミーとデュオ演るんだったら、観たかったな。
明日のチケットはソールドアウトだ。
一昨年もコットンクラブと
TSUTAYA O-EAST で演った。
次回もそうだったら、今度は両方観に行くぞ!


キーホルダー


[ MEMBER ]
Tommy Emmanuel (g)

@ Blue Note Tokyo
1st and 2nd show




[ 来日公演日程 ]
5/21(火) Blue Note Nagoya
5/22(水) Billboard Live OSAKA(Support Act : Andy McKee)
5/23(木) Blue Note Tokyo
5/24(金) 渋谷 TSUTAYA O-EAST(Support Act : Andy McKee)


[ 関連エントリー ]
2013.8.13 ギターの魔術師 Tommy Emmanuel
2016.1.26 The Colonel & The Governor
2017.5.14 TOMMY EMMANUEL  CENTER STAGE
2017.8.30 TOMMY EMMANUEL - LIVE IN TOKYO 2017 -





2019.5.24

竹内まりや/山下達郎
Wアンコール上映


5月17日から2週間限定で、
竹内まりやと山下達郎の
シアターライヴが上映されている。
これは、全国でも数か所の劇場だけで
東京でさえTOHOシネマズ日比谷だけという
プレミア上映なのだ。

昨年公開された竹内まりやの
デビュー40周年記念作品
『souvenir the movie
〜 Mariya Takeuchi Theater Live 〜』は、
観よう観ようと思っているうちに
上映が終わってしまった。

『山下達郎 シアター・ライヴ PERFORMANCE
1984-2012』は、2012年に公開されたものだが、
これまた見逃していた。

今日は、このWアンコール上映2本を
続けて観てきたのだが、予想を超える感動で、
2本ともまさかの落涙だった。



souvenir the movie
〜 Mariya Takeuchi Theater Live 〜


2000年、2010年、2014年のライヴから
ベストシーンを集めたもの。
[ 上映時間:95分 ]

まりやは、山下達郎と結婚後、
作家的な仕事が多く、自身は数年に1枚
アルバムを出す程度。
でも、これが売れるんだなぁ。
コンサートは、2000年に18年ぶりに
武道館と大阪城ホールで行い、その後も
数年に一度、数か所程度で
数えるほどしか演っていない。

『souvenir the movie』の中で達郎が、
まりやについてこう語る。
「浮き沈みの激しいこの世界で
40年もこのスタイルでやってこられたのは、
奇跡だと思う。
他に例がなく、彼女がオンリーワンなので
分析のしようがないのだけど〜」と
前置きした上で その背景を素晴らしく
分析していた。

竹内まりやって、良い曲たくさん書いてるのは
もちろん知ってるけど、こうやって
ライヴ映像を観ると、歌にもの凄い
説得力のようなものを感じた。
『駅』も凄かったし、
まさか『元気を出して』を聴いて、
ウルウルするなんて思ってもみなかったよ。

私は特にまりやファンというわけでも
ないのだが、演奏される曲のほとんどが
知ってる曲だというのにも驚いた。

途中で何度か、現在のまりやが登場し、
インタビューに答えるのだが、
達郎について訊かれると、
「夫と妻だし、父親と母親だし、
プロデューサーとアーティストだし、
人生のパートナーだけど、ひと言で
言うとしたら、一番の親友 "Best Of Best Friend"、
絶対に失いたくない相手です」と答えた後の
達郎・まりあによるデュエット
『Let It Be Me』でついに涙腺決壊。
(エヴァリー・ブラザーズのカバー)
ちょっとカッコ良すぎ。

バンドがまた素晴らしい。
もちろん、プロデューサーの達郎が
ギタリストとしているのだけど、
それ以外のメンバーもファミリーという感じ。
2000年、2010年、2014年で、少しずつ
メンバーは違ったようだが、基本的に
達郎バンドとほとんど同じメンバーのようだ。
(もしかしたら同じ?)

2000年(45歳)と2014年(59歳)では、
当然まりやの見た目や声に変化があるのだけど、
どのまりやも素晴らしく、ええ年の取り方で、
幸せな人生なんだなということが
伝わってくるステージだった。
ちょっと前に偶然 TV でまりやの
ドキュメンタリーを観たのも予習になって良かったな。

次回、コンサートはなんとしても行かねば。


★★★★★



TATSURO YAMASHITA
THEATER LIVE PERFORMANCE 1984-2012


続いて達郎。
1984年から2012年までのライヴ映像を
編集したもの。
[上映時間:92分 ]

達郎のコンサートは、2017年 2018年と
2年続けて観たのだが、その記憶と
80年代、90年代、2000年代の映像を
並べてみても、全く違和感なく
変わらぬクオリティでずっと演ってきている
ことが驚異だ。
確かに80年代のメンバーの衣装は、
ちょっと今見ると恥ずかしかったりも
するのだが、パフォーマンスは、
全く古くないのだ。
このことからも彼が、流行を追いかけた音楽を
やっていないことがよく分かる。

ハイライトは、2012年のライヴでも
『希望という名の光』。
曲中、トークで2011年の震災に触れる。
そのメッセージと歌が、もう涙なしでは
聴けず、ズルズルになってしまった。

2回観たコンサートで、達郎が
巨匠であることは十分に感じたけど、
ホントにこの人は凄いと改めて痛感。
達郎だけでなく、まりやも。
夫妻が素晴らしい。
2人とも「人生」を歌ってる。

内容は素晴らしかったけど、
80〜90年代の映像(特に引き)は、
大画面で見るとちょっときつかった。
(またTOHO日比谷のスクリーン1の
スクリーンがデカいねん。)
たぶん、ビデオで撮影されたものだろう。
フィルムならデジタルリマスターとか
方法があるんだろうけど、ビデオだと
難しいようなことを何かで読んだ。

本作のセットリストを
ググってみたが、どうも見あたらない。
まりやの『souvenir the movie』もだ。
思うに、初めて観る人のために
どこにも曲名を出していないのかもしれないな。
なので、どちらにも曲名を出すことは、
最小限に留めた。

2作とも、いつか商品として
売り出されないかなぁ。

そして。
先日抽選に申込んだ7月17日の
達郎のNHKホール公演の抽選結果メールが
今日届いた。
なんとなんと!今年は一発で当選だぁ!
2017年に当選するまで、15回ぐらい
抽選に外れたもんね。
うれしいな〜。


★★★★★





2019.5.25

自 由

先日深夜、NHK の『世界の居酒屋』という
TV番組を観ていた。
パリ11区にあるという居酒屋の特集だった。

ワインに合うの豚の血が入ったソーセージとか
食べてみたいようなみたくないような、
料理を紹介していた。

年に一度のパリの「音楽の日」、
店の前の通りでは、様々な音楽演奏される。
居酒屋の主人は、道行く人にビールを売る。
ビールを売りながら、自身もゴクゴク飲んで、
超上機嫌で音楽にノリノリだ。

あまりにもたくさん飲むので、
番組側が、彼の奥さんに向かって
「ご主人、飲み過ぎじゃありませんか?」と
質問した。

その奥さんの答えが素晴らしかった。

「その質問に答えるの?
彼には好きなことをする権利があるのよ。
彼は自由なのよ。」

さすがは、自由と平等を重んじる国民。
これは、国民性の違いなのだろうな。
日本の同じ状況なら、ほとんどの奥さんが
「そうなんです、いつも飲み過ぎで困っています」
とか「体に悪いので飲み過ぎないでって言っても
聞いてくれないんです」とか言いそう。
(私の偏見でしょうけど。)

彼女の回答を聞くと
「飲み過ぎじゃありませんか?」と
奥さんに訊くことが、まるで、
非常にナンセンスであるかのようにさえ
思えてきた。
おそらくフランス人の口からは
そんな質問は出てこないのだろう。
日本人(私も含めて)は、人のことに
口を出し過ぎるのかもな。

昨年出版された妻の著書がサルトルに
関係しているので、秋に パリに
サルトルの墓参りに行くのだが、
なんだかパリ旅行の楽しみが倍増した。
あのお店探してみようかな。

「音楽の日」に関しては、
広岡祐一さんというギタリストが、
面白いことを書いていた。
ここにもフランス人と日本人の違いが
表現されていて、興味深い。
ご興味のある方はどうぞ。

〜パリの「音楽の日」〜





2019.5.27

Aloe Blacc
アロー・ブラック


米国のソウル・シンガー、
アロー・ブラックのライヴに行ってきた。
8年ぶりの来日だそうだ。
そんなに沢山聴いたわけではないのだけど、
私のアロー・ブラックの印象は、
今風の HipHop や New R&B のサウンドではなく、
もっとオーソドックスな、
正統派シンガーというイメージ。
PV にもメッセージを感じるものが多い。
英語分からないけど、なんとなく雰囲気でね。

実物のアローは、変な言い方やけど、
「品がある」「上品」という印象。
MC が多かったので、ほとんど英語が
分からなかったのは、毎度のことで残念。
(もう英語はほぼ諦めています。)
バンド構成は、4リズム+Tp、Sax の6人。
全員白人で、ドラマー以外は、
結構 若そうに見えた。

ほぼ満席ぐらいお客さんが入っていて、
イントロが始まるだけで歓声が
上がる曲が何曲かあったので、
来日を待ち焦がれた、熱心なファンが
多かったんやろな。

アローのリズムを取る身体の動きが、
どこかで見たことある、誰かに似ている、
と思って中々思い出せなかったんやけど、
途中でハタと気付いた。
マーカス・ミラーです。
黒人独特な動きなんでしょうけど。
アローは、ダンスも素晴らしく、
ちょろっと JB をやったりしてました。
クラシック・ソウルがどうのうこうのと
言っていた曲で、スティーヴィー・ワンダーの
真似とかも。

アンコールなしの約70分。
予想以上に素晴らしかったです。
観客も一緒に歌うところも多かったので
次回は、もうちょっと曲を覚えて
観に行きたいな。


[ MEMBERS ]
Aloe Blacc (vo)


@ Billboard LIVE Tokyo
2nd show
BBLポイント招待で鑑賞







2019.5.29

新編 代官山17番地
ハービー・山口


ハービー山口さんの写真集『代官山17番地』。
現在の代官山アドレス(東京都渋谷区)が
建つ前にあった「同潤会代官山アパート」の写真集。
オリジナル版は、1998年の出版で、
私がハービーさんのことを知った2016年には
中古本でしか手に入らない状況で、
それなりの値段がついていた(ように思う)。
(今日の時点では、アマゾンで17,650円〜)

この度、といっても半年ほど前だけど、
「新編」として再発売になった。
出版社も変わり、未発表作品も追加収録され
デザインも改定された。
ようやく私も入手した。

同潤会代官山アパートは、
1927年に建てられ、1996年に取り壊された。
空襲にも焼けずに残ったんだな。
日本ではなくどこかの異国のような景色、
東京とは思えない風景、
90年代とは思えぬ昭和感あふれる写真、
心の中のノスタルジーに触れてくる、
そんな写真が満載だ。
そして、ハービーさんらしく、
人々を写すその写真はどこか優しい。

代官山アパートが解体されたのが、96年。
私が東京に来たのが、95年の年末だったので、
ちょうどその頃ということになる。
あの頃まで、代官山にこんなアパートが
あったのかという驚きと、知らないうちに
なくなってしまったことへの
後悔に似た感情を覚えた。

何気ない光景に、マジックがかかると
鑑賞に堪えうる写真になるのだと改めて思う。
カメラを持って、外に出なくちゃ。




[ 関連エントリー ]
2016.11.2 雲の上はいつも青空 Scene2
2016.11.29 僕の虹、君の星― ときめきと切なさの21の物語
2017.5.25 良い写真とは? 撮る人が心に刻む108のことば
2017.6.23 LONDON - chasing the dream
2017.7.22 雲の上はいつも青空
2017.7.28 HOPE 311 陽、また昇る





2019.5.30

JOHN SCOFIELD "COMBO 66"
ジョン・スコフィールド "コンボ 66"


ブルーノート東京3日間6公演の
最終公演を観てきた。
ジョンスコのライヴは、
4年ぶり(たぶん5度目)だ。
前回、ドラムがルイス・ケイトーだったのを
覚えているが、あの日も5月30日で、
あれからちょうど4年も経っていることにビックリ。

さて、今回は、"COMBO 66" とういうバンドで登場。
「COMBO」は、小編成のバンドという意味だが、
「66」は、バンド結成時のジョンの年齢らしい。
(現在は、67歳。)
昨年発売の最新アルバムのタイトルも "COMBO 66"。

2012年のライヴを観た時に、ビル・スチュワートを
「面白いドラム叩く人」と書いたのだが、
今日もジョン以外の3人の中では、際立っていた印象。
ジョンと80年代から共演を続けているようだが、
相性が良いのが分かる。
ジョンのエモーショナルな、右脳的プレイに
通じるモノを感じたね。

今夜の私的ハイライトは、そのビルの新譜に
収められているというビル作曲のチューン。
曲紹介の MC では、(たぶん)
「英語のタイトルの意味が分かればいいんだけど、
分かんなかったら、誰かに聞いてね」というような
前置きのあと言った曲名が、"FU Donald"。
大統領、多くのミュージシャンに嫌われてます。
タイトルも凄いが、演奏も素晴らしかった。

ジョンのギターは、ブラックのアイバニーズ。
頻繁にチューニングするのが、ちょっと気になった。
プレイはもちろん巨匠です。

私の席の近くには、"STEREO CHAMP" の
井上銘 (g) 、山本連 (b) のお2人も。
銘君とライヴでバッタリ会うのは、3度目。
こんなん珍しいよ。


[ MEMBERS ]
John Scofield (g)
Gerald Clayton (p,org)
Vicente Archer (b)
Bill Stewart(ds)

@ Blue Note Tokyo
2nd show




[ 関連エントリー ]
2012.10.14 JOHN SCOFIELD TRIO
2015.5.30 JOHN SCOFIELD "Uberjam"




ひとりごと