LAGUNA MOON MELLOW FLAVOR  LIVE GUITAR  LINK LYRICS


 つつみしんやのひとりごと  2016年 5月
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2016.5.3

Victor Wooten
featuring Dennis Chambers & Bob Franceschini


一昨日から今日まで、2泊3日で庄内へ
旅行に行っていた。
ゆっくり夜の便で戻ってきたいところだったが、
どうしても観たいライヴがあったので、
早い便で戻るプランを立てた。
そのライヴというのは、これだ。

ヴィクター・ウッテン
featuring
デニス・チェンバース & ボブ・フランチェスチーニ

ヴィクター・ウッテンをライヴで観るのは、
たぶん6回目だと思うが、毎回毎回、
その魔術のようなベース・プレイに
驚きと感動の連続だ。
昨年は、初めてマイク・スターン・バンドで来日したが、
今回はヴィクターがリーダーだ。

ベース の ヴィクター・ウッテンに
ドラム が デニス・チェンバースという組み合わせの
スペシャル・セッション。
そこにサックスの ボブ・フランチェスチーニ。
ボブは、マイク・スターン・バンドで
何度も来日しているサックス奏者。

デニス・チェンバースは、一昨年6月、
マイク・スターン・バンドで来日した時には、
違う人かと思うほどの激やせで、マジで心配した。
その後、ライヴ中に倒れたらしいが、
昨年春頃には復活したようだ。
今日見る限りは、体重もほとんど以前のように
戻ったんちゃうかと思うほどで、安心しました。

さて、ライヴは1曲目から、デニ・チェンの
スリップ・ビートが炸裂。
スリップ・ビートというのは、進行中のビートと
違うビートで演奏することで、リズムがずれた
(スリップした)ように聞こえる、
言わばリズム遊びのようなものだが、
遊びなどとは言ってられない世界が
ステージ上で繰り広げられる。

ヴィクターとボブは、ビートを守ってリフを
演奏し続けるのだが、そこにデニ・チェンが、
(何をすんねん)というリズムを絡ませてくる。
デニ・チェンは、一体、どうやってリズムを
取っているのだろうか、ちゃんともとのビートを
分かった上で、スリップさせているのは
間違いない。
いい加減なことをしたら、あんな風に
ビシッとアタマで戻って来られないだろう。
ある曲では、見事にリズムを行ったり来たり
させて見せてくれた。
スゴイです。

途中で、ヴィクターとボブが、
とうとうリズムを見失ってしまった
(ように見えた)場面も。

ヴィクターのベース・プレイも
毎度のことながら、強烈。
それを難しいこと演っている風ではない風に
演ります。
一体、どんな練習をしたらあんな風に
弾けるようになるんでしょか。
いやいや、分かっても練習しませんが。

ベースとドラムとサックスという、
変わった編成で、いわゆるコード楽器
(キーボードやギター)がいないにも関わらず、
全くハーモニーの不足を感じないのは、
ヴィクターのプレイが、通常のベースラインを
弾くだけではなく、コードを鳴らしたり、
ルーパーを使ったりと一人何役も兼ねての
プレイであるからで、逆にキーボードや
ギターがいないおかげで、
彼のプレイの醍醐味が楽しめたと思う。

アンコールを入れて、1時間50分は演った。
最後には、スタンディング・オベーション。
素晴らしかった。
こんなライヴが、一晩だけなんてもったいない。
たぶん満席だったと思う。
観れてラッキーでした。





2016.5.3

庄内旅行レポート その1
鶴岡市立加茂水族館


山形県出身の妻の実家は、
米沢市のちょっと北にあたるあたりで、
本州の真ん中というか、太平洋からも
日本海からも遠く離れた盆地にある。

妻と出会うまでは、全く縁のなかった
山形県に私はもう20回近く行っている。
そして、妻の実家から、義父の運転で色んな所へ
連れて行ってもらった。

蔵王や山寺はもちろん、福島にまで足を伸ばし、
猪苗代湖にも連れて行ってもらった。
それらは、全て日帰りドライブで、
庄内地方へは行ったことがなかった。

庄内へ行くなら、日帰りではなく泊まりがけで、
ゆっくり行ってみたいとずっと思っていたので、
今年のGW旅行でいよいよ実現となった。

5月1日、朝 6:50 羽田発のANAに搭乗し、
1時間ほどのフライトで初めての庄内空港へ着陸。

行く前から、天気予報で知っていたけど、
庄内は、あいにくの雨。
結構、本気の雨。
ええ、ええ、私は雨男です。
毎度のことです。

雨なので屋内で観られるものをと、
まずは、鶴岡市立加茂水族館へ。
着いたら、8:30。
まだ開いてないやろと思ったら、
すでに入口には20〜30人並んでいて、
開館は 8時半だった。

「開館と同時にこんなに多くの人が来るなんて、
スゴイ人気やねんなぁ」と何も知らずにいたが、
この加茂水族館、クラゲ展示種類数世界一で
ギネス世界記録に認定されているそうな。
そういえば、そういう水族館があるって
テレビで観たことあるような気がする。

一時期は、入館者数が 9万人にまで激減したけど、
クラゲの展示を始めてから、入館者数が増え、
2014年に新館を開館してからの 1年間の入館者数は、
83万人を超えたそうな。
ほとんど10倍やね。
クラゲ・パワー恐るべし。

で、入館してみて納得。
クラゲ、良いです。
美しいっす。
神秘的っす。
こんな風に思うとは思ってなかったけど、
ずっと見ていたい。

でもねぇ、混んでるんよ。
めちゃ混みなんよ。
なので、もっと空いている時に行きたい。
で、ゆっくり見たい。







幻想的でしょ。

あ、クラゲだけではなく、普通の魚も
いっぱい展示されてるし、アシカ・ショーも
やってました。(観てないけど)







2016.5.4

庄内旅行レポート その2
映画村?


数年前、京都の太秦映画村には行ったので、
今回の旅では、庄内の映画村も楽しみにしていた。
加茂水族館を出ると、雨が上がっていたので、
映画村へ向かった。

映画『十三人の刺客』』『のぼうの城』
『超高速! 参勤交代』『おしん』『デンデラ』
もうすぐ公開される『殿、利息でござる!』などの
撮影に使われたという、漁村、農村、宿場町、
山間集落などセットが見られるのだ。





が、行ってみると何かがイマイチ。
撮影後は、手入れもされていないようで、
セットがボロボロで、なんというか
あんまり見る甲斐がないような感じ。
唯一、キープされていたのは、
ドラマ、映画で使われた「おしんの生家」ぐらい。



往復 4キロと広い敷地の中の移動(バス)もあり、
雨がまた降り出した上、
そういう光景のセットなので、当然、
道は舗装されておらず、水たまりでドロドロだし、
まあ、それは天候のせいやねんけど、
なんか、全体的にちょっとガッカリでした。

東京に戻ってきてから、調べて分かったんやけど、
私たちが「映画村」だと思って行ったのは、
「庄内オープンセット」で、
「庄内映画村(資料館)」というのは、
別にあったのだった。




庄内旅行レポート その3

土門拳記念館


最近、写真家のことを調べ始め、知った土門拳。
その力強いまっすぐな写真に
私はすぐにファンになった。
同時に木村伊兵衛という人の写真集も
買ったのだが、私は土門の方に惹かれた。

その土門が酒田市出身で、
彼の全作品7万点を収蔵している、
写真美術館が酒田にある 土門拳記念館
1983年に完成した土門拳記念館は、
日本で最初の写真美術館だという。



まず、外観が美しい。
美しく整備された公園内に
建てられていて、日常を忘れさせてくれる。



展示の内容は、数ヶ月ごとに
テーマが変わり入替えられているようだ。
今、主要展示室で展示されているのは、
ミラノ国立大学のロッセッラ・メネガッゾという
イタリア人が選んだ写真で、今月25日から、
ローマで同じ内容の土門の展覧会が
開催されるのだという。

展示されている写真は、文庫本サイズで買った
『腕白小僧がいた』に掲載されているものも
あったが、やはり大きなサイズで見ると
その力強さと説得力も一段と増してくる。

『腕白小僧がいた』に掲載されていた
『江東のこども』や『筑豊のこどもたち』の
写真はもちろん素晴らしいが、
初めて見た、戦後13年経って土門が訪れた
広島の写真。
強烈です。
13年?
まるで癒えてないその傷に、
原爆のひどさを改めて思い知ります。
ただの記録写真ではなく、
無言の叫びが聞こえてくるような写真。

それから、仏像や室生寺(奈良)の写真。

なんやろう?
"物事の本質" を写すって。
"そのもの" を撮るって。
そんなことを考えさせられる写真たちだった。

そして、自分が撮る写真も
ちょっとでもこういう写真に
近づけたい、と思う。
漠然とシャッターを数多く押していても、
良い写真は撮れないことは、よく分かった。
今までの写真に対する考え方を改めます。

今回の旅で、庄内が気に入ったので、
この土門拳記念館にも、ぜひ、また行って
違う写真も観たいと思う。


土門愛用のニコン。





2016.5.4

イタリア映画祭
俺たちとジュリア
Noi e la Giulia


2013年に知って以来、
毎年数本を観に行っているイタリア映画祭
今年も行ってきた。

この映画祭は、今年で16回目。
今年は、2015年以降に製作された日本未公開の新作を
東京では12本、大阪では7本上映される。
ホントは、全部観たいぐらいなのだが、
そういうわけにもいかないので、2本をチョイス。
まずは、『俺たちとジュリア』。

人生が上手くいっていない3人が共同で、
大きな農家を購入し、ホテルに改装して
新しい人生を歩みだそうとする。
そこにリーダーシップを取る共産主義者と
妊婦も加わり、準備が順調に進み始めた矢先、
マフィアの登場だ。

今までイタリア映画祭で観た作品にも
マフィアが絡むものが多い。
イタリアって、本当にマフィアに
悩んでる国なんだなと思う。

本作は、ひと言で言うと大人のファンタジー。
監督は、エドアルド・レオという喜劇俳優らしく、
笑えるシーンも多い。
イタリアのゴールデン・グローブ賞では、
最優秀コメディー賞を受賞したらしい。

自分が人生の敗者だと宣言することができれば、
それは成功なのかもしれない。
ラストシーンのあとの、登場人物の人生は、
きっと明るいと思える、爽やかな希望のある物語。
大感動な映画ではないが、私は好きだな。

タイトルの「ジュリア」は、
マフィアの一人が乗ってきた、車の名前。
『俺たちとジュリア』は良い邦題だと思う。





★★★★★





2016.5.5

庄内旅行レポート その4
湯田川温泉 珠玉や


一泊目泊まったのは、湯田川温泉の
珠玉や という旅館。
ここの料理が素晴らしかった。

某旅行サイトで総合評価が「4.8」、
食事が「4.9」と高得点だったので、
選んだのだが、間違いはなかったね。

お風呂は3つあって、貸切で何回でもOK。
部屋も清潔。
部屋食ではなく、食堂での食事なのだが、
テーブルごとに個室のようになっており、
プライバシーも万全。
って、お忍びの旅ではないけど。

そして、出てくるもの全てが美味しい。
お品書きには、料理長の名前が書いてある。
ああ、これは本気の料理やな、と。

近所なら食事だけしに来るよ、間違いなく。
そんな営業やってないと思うけど。

食のお供は、山形産の月山(がっさん)ワイン。



料理の写真は、あまりうまく撮れなかったのでカット。

普段は朝食を食べないので、
旅行中も朝食を抜くことが珍しくないのだが、
ここは食べなあかんやろ、というお料理。
もちろん、朝から美味しくて、
ご飯のおかわりしてしもた。

ごはんも、夕食は特別栽培の「はえぬき」だったのが
朝食では「つや姫」と、変わるこだわりよう。
もちろん、どちらも庄内産。

あと「ばんけ(ふきのとう)味噌」ね。
夕食にちょっと付いてたのが、
あまりにも美味しいので、
朝食でも食べたいとリクエストしたら、
ちゃんと付けてくれました。

ここもまた行きたい。
ええ宿でした。

翌朝、近所を散策。
梅林公園という美しく整備された公園を発見。
季節が季節なら梅林が素晴らしいのだろう。
人がいなくて、鳥の鳴き声しか聞こえない、
清々しい空気の公園だった。



近所のめちゃくちゃ風情のある床屋さん。







2016.5.5

イタリア映画祭
オレはどこへ行く?
Quo vado?


イタリア映画祭、2本目は、
イタリア映画 興行収入で
歴代トップの大記録を打ち立てたという
コメディー映画『オレはどこへ行く?』。

主演は、イタリアの人気コメディアン、
Checco Zalone(ケッコ・ザローネ)。
映画の中の名前もケッコ・ザローネで、
原案もケッコ。

子供の頃から公務員になることが夢だったケッコ。
政府の方針で、リストラされそうになるのだが、
どんなに退職を勧告されても、公務員の職に
しがみついて辞めない。
担当の部長は、なんとかケッコが辞めるように
退職金を釣り上げ、嫌がらせで僻地への転勤させるが、
それでもケッコは辞めない。
お上への痛烈な皮肉と、ケッコの人間としての
変化をテンポ良く観せる。

結構 面白かったけど、イタリア人だったら
もっと笑えるのだろうなぁ。

邦題の「オレはどこへ行く?」は、
原題「Quo vado?」の直訳のようだ。




★★★★☆





2016.5.6

庄内旅行レポート その5
鶴岡


Day 2。
湯田川温泉の旅館付近を散策後、鶴岡市街へ。

まずは、鶴岡城があった址に大正時代に建てられた
大宝館(たいほうかん)



大正時代を思わせる洋風建築の建物内に、
鶴岡ゆかりの偉人たちの資料が展示されている。

大宝館の隣には、藤沢周平記念館



藤沢周平は鶴岡市出身の小説家。
映画『たそがれ清兵衛』『武士の一分』
『隠し剣 鬼の爪』を観たのでなんとなく
本も読んだような気になっていたが、
改めて見てみると1冊も読んでいなかった。

館内には、著書の他、原稿や教師時代の
写真などの資料、藤沢の書斎が
再現された部屋などもあった。

鶴岡城本丸址には、荘内神社



「しょうない」というと「庄内」という字を
思い浮かべるが、現地に行くと
「庄内」と「荘内」が混在している。
「荘内」は、「そうない」と読みそうだが、
「しょうない」と読む。

「庄内」の方は、「庄内地方」「庄内平野」
「庄内空港」「庄内映画村」など。
一方「荘内」は、この「荘内神社」の他に
車で走っていると、「荘内銀行」も目に付いたし
「荘内」を掲げる看板をいくつも見かけた。

この件については、荘内日報社のサイトに
その説明があったので興味のある方はどうぞ。

「荘内」と「庄内」




庄内旅行レポート その6
酒田


鶴岡を離れ、酒田へ。
まずは、山居倉庫(さんきょそうこ)。
ここは、明治26年に建てられた米保管倉庫で、
現在も農業倉庫として使われているのだが、
敷地内に酒田市観光物産館などがあり、
酒田の観光スポットとなっている。



倉庫の建物も素敵だが、夏の高温防止のために
植えられたというケヤキ並木が素晴らしい。
(樹齢150年以上。)



続いて、日和山(ひよりやま)公園へ。
公園のすぐそばで、最初に目に付いたのが、これ。





映画『おくりびと』で、本木雅弘演じる大悟が
求人広告を見て面接に向かい、結果、
勤めることになる、NKエージェントの
ロケ地になった建物だ。
元は、割烹だったというが、
割烹には、見えへんよなぁ。
以前は、内部も公開していたようだが、
残念ながら公開は終了したようだ。

道路を挟んで、日枝神社(ひえじんじゃ)。



境内には松尾芭蕉、西郷隆盛、吉田松陰など、
この地を訪れた多くの歴史的人物の碑が建っている。

この日は、5月2日で連休に挟まれた平日で
あったのだけど、この公園・神社には驚くほど
人がいなかった。
山居倉庫には、そこそこ観光客がいたんだけどね。

でも、その、人がいないことが良かった。
お弁当でも持って来たいような公園。
もう少し早い時期なら、400本の桜が
圧巻だっただろう。

あとで知ったことだが、この公園、
日本の都市公園100選というのに選ばれてました。

2泊目は、酒田の旅館に宿泊。





2016.5.7

庄内旅行レポート その7
本間家旧本邸


5月3日、いよいよ旅行最終日。
12:50の庄内空港発のフライトのため、
午前中の数時間しか観光する時間がない。
レンタカーを返却することなどを考慮すると、
空港から遠く離れるわけにはいかない。
どうしたものかと考え、泊まっていた旅館から
すぐ近くの「本間家旧本邸」へ行ってみることにした。

実をいうと全く興味がなかったのだが、
行ってみると、これが実に面白かった。
食わず嫌いは、いけませんな。
あと、こういう所はガイドさんの話が必聴です。

本間家は、江戸時代に酒田で大きく栄えた商家。
この旧本邸は、本間家三代光丘が幕府の宿舎として
1768年に建てたもので、庄内藩主酒井家に献上した後、
本間家が1945年の春まで住んでいたらしい。

案内を聞きながら見学したのだが、
大変に興味深い内容で、日本史が苦手な私でも
面白く聞くことができた。

例えば、お武家様を泊めるための部分は武家造りで、
自分たち(本間家)が住む部分は商家造りと
なっているのだが、使っている材木の種類、
天井の高さ、縁側の木材の方向などに
はっきりとした違いがあり、当時の身分制度の
厳しさが家の造りで伺えるのは面白かった。
この武家造りと商家造りが一体となっている
建築様式は、全国的にも珍しいとのことだ。

1945年春、日本軍が使うことになったらしいが、
本間家が軍に家を差し出したのか、
軍が取り上げたのかは、聞かなかったので分からない。

終戦後、本間家はその家には戻らなかった。
そのおかげで、貴重な建物がほとんど当時のまま
残されている。(県指定文化財 建造物)







残念ながら、中は撮影禁止だった。

本間家については、何も詳しいことは
知らなかったのだが、三代目光丘が
大変なやり手だったようで、
商売を大きくしただけではなく、
防砂林を植林したり、低金利で金を貸出したり、
地域に大きな貢献をしたことで、
地元では「本間様」と呼ばれていたようだ。




チック・コリア&小曽根真
ピアノ・デュオ プレイズ・アコースティック
Japan Tour in 2016


チック・コリア&と小曽根真のピアノ・デュオ、
全国10ヶ所の "Japan Tour"、その初日、
横須賀芸術劇場まで行ってきた。

横須賀芸術劇場は、初めてだったけど、
良いホールだった。
バルコニー席が丸く配置されていて、
ロイヤル・アルバート・ホールを
思わせるような造り(行ったことなけど)。





予定開始時刻を少し過ぎて、
客席後方扉から2人が登場した。
予想外の登場に会場が沸く。
客席を通ってステージに上がると、挨拶。
チックが喋ると、小曽根さんが通訳する。
チックが小曽根さんのことを「Genius」と
言った部分は、自分の口からは言いにくかったのか
訳さなかったけど。

1曲目は、 Improvisation(即興)。
チックが弾き始めると、それに答えるように
小曽根さんが絡み始め、まるで1人で弾いているかの
ような演奏になる。

タイトルの通り、アコースティックな
コンサートで、ピアノは生音のみ。
(録音用のマイクは立てられていた。)

普段、電気で増幅された演奏ばかり聴いているので、
演奏が始まってすぐは、音量にちょっと
物足りなさを感じたのだが、不思議なもので
すぐにその音量がちょうど良い大きさに
感じられるようになった。

演奏は、途中20分の休憩、アンコール(1曲)を
含んで 2時間20〜30分ほどだっただろうか。

あんまり有名な曲はやらず、
スタンダードは『Someone to Watch Over Me』と
アンコールで演った曲(聞いたことあるけど曲名不明)
ぐらいかな。

このデュオのためにチックが書いたという
新曲2曲(ツアー初日なのでワールドプレミアだ)も
演奏された。
1曲は、『スパニッシュ・ソング』(と言ったように
思う)、もう1曲は、『コトリア』。
これは、大曽根真(まこと)の「コト」と
チック・コリアの「リア」を取ったもので、
「小鳥屋じゃないです」と笑いを取っていた。

それから、チックが 1983年に
フリードリヒ・グルダという
ピアニストとの録音を残している
『Fantasy for Two Pianos』という曲。
小曽根さんとは初なので、小曽根さんは
「気分は、ワールドプレミア」と言ってました。

MC で、小曽根さんがチックのことを
「本当に自由で、絶対リハーサル通りやらない」
「こんなに集中力のいるコンサートはない」
なんて言っていたけど、そうやろな。
まるで、打合せされていたかのように
聞こえる部分もたぶんホンマに即興なんやろな。

アンコールは、『Spain』かなとも思ったけど、
上原ひろみとのデュオで演ってるし、
それはないわな。

厳密には2台のピアノの音色は違うはずだが、
私は聞き分けられるほどの耳は持っていない。
それでも、チックが弾いたのと同じフレーズを
小曽根さんが追いかけて弾いた時などには、
2人のタッチの違いが聞こえてきて興味深かった。

小曽根さんとチックのピアノ・デュオは、
1996年の共演時にその話が始まったという。
なんと20年越しの実現だったのだ。

[ MEMBERS ]
チック・コリア (pf)
小曽根真 (pf)

@ 横須賀芸術劇場



ところで、会場の横須賀芸術劇場は、
京急線の汐入駅の駅前にある。
三浦半島の真ん中辺りなのだが、
思ったより近く、
自宅からでも 1時間と少しで行ける。

汐入駅は、アメリカ海軍横須賀基地に近く、
コンサート終了後、付近を歩くと、
遠くに空母が見えた。



自衛隊のものかアメリカ軍のものか
遠くで確認できなかったけど。

「YOKOSUKA軍港めぐり」という
クルーズを発見したが、残念ながら、
16時が最終便で終わっていた。
またの機会に訪れてみたい。
海軍カレーも食べてみたいし。





2016.5.8

庄内旅行レポート その8
番外編


酒田の夜の道を散歩してみた。
外灯が少なく、しばらく暗い道が続くところもある。
そう言えば、子供の頃、夜に外出するときは、
懐中電灯を持って出たなぁ、なんてことを
思い出した。

歩いていると、真っ暗な中に
こんなサインが・・・。



酒田セノタ、ハチノコ、パスロ

お分かりのように「酒田センター」
「パチンコ」「パチスロ」なのだが、
一部の照明が消えているのだな。

パチンコ屋さんにしては、珍しく、
東京では見られないような
地味な照明だった。


これは、庄内オープンセットでの1枚。



右側の白い部分は、残雪です。
こういうの見ると、やはり北国やなぁと
思わされます。

庄内空港は、今年で25周年。



1991年開設と聞くと、ついこの前のことのようだ。
以前は、大阪(伊丹空港・関西国際空港)や
北海道(新千歳空港)へも定期便が飛んでいたようだが、
現在では、羽田便のみの運行となっている。

連休で混んでいるかと思いきや、
往路(1日)も復路(3日)も空席が目立った。
道路も滞在中、一度も渋滞がなかった。
こんなゴールデン・ウィークは初めてとちゃうかな。
庄内は、加茂水族館以外、混んでいた所はなかったので、
観光地としては、穴場かもね。
鶴岡と酒田だけで、結構観て回る所あるし。




ジャック=アンリ・ラルティーグ
幸せの瞬間をつかまえて


北浦和にある埼玉県立近代美術館で
開催されているジャック=アンリ・ラルティーグの
写真展に行ってきた。



この通りカッコイイ美術館。

過去に通りがかりにたまたま展示されていた
写真展などを観たことはあったが、
能動的に写真展なるものに行ったのは、
先日の土門拳記念館に続き、これが2回目。

ジャック=アンリ・ラルティーグ (1894-1986) は、
フランスの裕福な家庭に育った有名な
アマチュア写真家。

20世紀の初頭、7歳で写真を撮り始めた。
当時、高価であっただろうカメラを子供に与えたことは
もちろんだが、写された写真を見ると、
庶民とはかけ離れていたであろう世界ばかりで、
ラルティーグ家が、かなりのお金持ちだったことが伺える。

アマチュア写真家と書いたが、
69歳の時、アメリカ写真展の機会を得、
アメリカの雑誌『LIFE』に特集記事が組まれる。
その『LIFE』11月29日号が、ケネディ大統領の
暗殺特集号であったことから、ラルティーグの
名前も知れ渡ることになった。

ラルティーグは、子供の頃からその「幸せな瞬間」を
残したくて、写真を撮った。
そう思って彼の写真を観ると、
「幸せな人生だっただろうな」と思う。

また、「この瞬間を残したかったんやな」と
いうことがよく分かる写真もある。

奇しくも、美術館に向かう電車の中で読んでた
写真の本に「思いが写る」というようなことが
書いてあって、(今日観た全部の写真じゃないけど)
ラルティーグのその思いが伝わってくるような気がした。

ティーン・エイジャーが撮った100年以上前の写真が、
こうして今も観る人に何かを訴えるのは、
ラルティーグが、大切な瞬間を残したいと
本気で思ってたからなんだと思う。
子供の無垢な視線と感性で。

写真展では、1902年、ラルティーグが7歳の頃に
撮ったものから、1981年、82歳の時の作品まで、
日本初公開だというカラー作品も
含めて163点が展示されていた。

記念に初めて「図録」なるものを買ったよ。(2400円)




人生とは、踊り、跳びはね、飛翔し、笑い・・・
そうして過ぎ去っていく素晴らしいものだ!
――― ジャック=アンリ・ラルティーグ





2016.5.9

ダイアン・バーチ
DIANE BIRCH
〜NOUS tour 2016〜


ダイアン・バーチっていう シンガー・ソングライター、
全く知らなかったんだが、
ビルボードライブの招待券を頂いたので、
聴きに行ってきた。

明日が元々の公演日で、今日は「追加公演」と
なっているのだが、明日のチケットが
売り切れているわけではないようだ。
なんで追加公演なんやろか。

「キャロル・キングら往年の名シンガーを
彷彿させる歌声」という謳い文句で
紹介されていたので期待して会場へ足を運んだ。

ステージ中央にピアノが配置されている。
どうやら、ピアノを弾きながら歌うようだ。
そう言えば、英語には「弾き語り」に
あたる単語ないと、最近、何かで読んだ。

それはさておき、1曲目からマイナー調の曲。
確かに70年代を感じないこともない曲。
2曲目以降もマイナーな曲が続く。
「暗い」というほどではないけど、
なんとなく若い女の子がワンルームで
膝を抱えて一人で聴いているような、
そんな印象の曲が多かった。

途中でちょっと明るめの曲もあったけど、
全編通して、マイナーな印象。
彼女の歌は、黒くないけど、
ちょっと R&B っぽい匂いのする曲が良かった。

ダイアンの曲は、1曲も知らないので、
知っていたのは、カヴァーで演った
Sade の "Smooth Operator" だけ。

ヴォーカルにエフェクターを使って、
要所要所に、ハーモニーを付けていた。
少し不自然な感じもないではないが、
コーラスを雇う余裕がないバンド、
あるいは雇うほどコーラス・パートがない
バンドには、ありがたいテクノロジーだろう。
でも、何かを得たと同時に
何かを失ってるような気がしてならなかった。

バンドは全員男性で、歌のサポートに徹した
控え目な印象の演奏。
ギタリストは、サックスも吹く。
いや、サックスの曲の方が多かったかもしれないので、
サックス・プレイヤーがギターも弾いたと
言った方が正しいのかも知れない。

途中、ダイアンのピアノ&ヴォーカルと
サックスのデュオで数曲。
アンコールは、ピアノ弾き語りで
誰かのカバーのようだったけど、
知らない曲だった。


[ MEMBERS ]
ダイアン・バーチ / Diane Birch (Vo, Pf)
エリヤ・ライヒェン / Eliyah Reichen (Key)
スチュアート・マシューマン / Stuart Matthewman (Gt, Sax)
マーティン・シュトゥンプフ / Martin Stumpf (B)
ヤニス・ゲルラッハ / Janis Gorlich (Drs)

@ Billboard LIVE Tokyo
2nd Stage





2016.5.10

ジャック=アンリ・ラルティーグ
Jacques-Henri Lartigue


一昨日、写真展に行ってきた
ジャック=アンリ・ラルティーグについて。

この写真展の開催を知ったのは、
ひと月ほど前のことなのだが、
実は行く数日前まで、私はこの
ジャック=アンリ・ラルティーグ と
アンリ・カルティエ=ブレッソンが、
ごっちゃになっていた。

ブレッソンの方は、数週間前に
ポートレートの写真集を1冊購入していた。
数日前、「そうだ埼玉で開催されている、
ブレッソンの写真展に行かな」と思い出し、
美術館のサイトを見ると、何かが違う。
(あれ?なんか変。こんな写真やったっけ?)と
完全に混乱していたのだった。

何しろ2人とも、最近覚えた写真家の名前で、
どちらもフランス人、
どちらも20世紀を代表する写真家、
どちらの名前にも「アンリ」が含まれており、
アメリカ人の「スティーヴ」や「エリック」のように
聞きなれた名前ではない。
そんなこんなで、私はこの2人を
混同しているようなレベルなのだ。

で、ネットで見る限り、ラルティーグの写真は、
そんなに良いとは思えなかった。
でも、アマチュアだったのに60歳を過ぎて世界的に
有名になったなんて、一体どういうことなんだろうと
やっぱり写真展に足を運ぼうと思ったのだった。

そんなに良いとは思っていなかったラルティーグの
写真だが、写真展で観てから印象が変わった。
図録を買おうと思った時点で、
自分でも不思議な感じがした。
好きになったのだ。
何が良いかわからないと思っていた写真が、
何が良いかわからないまま、好きになった。

ラルティーグは、子供の頃から、
幸せな瞬間が目の前から
消え去ってしまうことを恐れ、
その瞬間を残そうとカメラに夢中になったという。
その思いなのか、何なのか分からないが、
妙に共感できた写真が数枚あったことが
その変化の要因かもしれない。

先日読んだ、菅原一剛著『写真がもっと好きになる。
写真を観る編。』に、「写真を撮るということは、
必ず目の前に、 残しておきたいと思う何かが
存在している、ということです」という文が
あって、膝を打ったのだが、
ラルティーグは、その思いが強かったのだろう。

そんなラルティーグ。
興味のある方は、この紹介スライドを観てください。

ジャック=アンリ・ラルティーグ
幸せの瞬間をつかまえて(埼玉県立近代美術館)



2週続けて、土門拳とラルティーグの2つの
写真展を観たことで、インターネット上の
写真をモニターで見るのと、
写真展で(もしかしたらオリジナル・プリントを)
観るのとでは、全然違うということを思い知った。





2015.5.11

グランドフィナーレ
YOUTH


気になっていた映画、
『グランドフィナーレ』を観てきた。



監督は、イタリアのパオロ・ソレンティーノ。
といっても舞台はイタリアではなく、
スイスのアルプスの高級ホテル。
主人公もイタリア人でなく、
イギリス人という設定。

その主人公というのは、マイケル・ケイン演じる
引退した世界的に有名な作曲家・指揮者のフレッド。
そのフレッドが、アルプスの高級ホテルで
優雅に休暇を送っている。
そこへ、女王陛下の使者が、
フレッドの曲『シンプル・ソング』の
オーケストラの指揮を依頼してくるのだが、
彼はそれを「私的な理由」で断る。
そう、女王の依頼を断るのだ。
その「私的な理由」は、後半に明かされるが。

フレッドの50年来の友人に
ハーヴェイ・カイテル演じる映画監督のミック。
フレッドの娘役にレイチェル・ワイズ。
ホテルの客でハリウッド・スター役にポール・ダノ。
大女優役で(少ししか出番はないけど)ジェーン・フォンダ。

数名のシンガーが、本人役で登場するほか、
私はサッカーに疎いので、
最後まで誰だか分からなかったが、
マラドーナを思わせるキャラクターも登場する。
(マラドーナと聞けば名前ぐらいは聞いたことがある。)

引退した音楽家の最後を描いているので
『グランドフィナーレ』というタイトルかと
思いきや、原題は『YOUTH』。
逆やん。
「YOUTH」は、「若さ」というより、
この場合、「青春」とでも訳すんやろか。
確かに年寄りを描いていはいるけど、
「老後」を描きたかったんではないのは、
観れば分かる。
「これは青春の映画だ」と言われれば、
さもありなんって感じ。

役者が皆、良いです。
主演のマイケル・ケインと友人役の
ハーヴェイ・カイテル、2人ともたっぷりええ味です。

マイケル・ケインって、『バットマン』の
アルフレッド役のイメージが強かったけど、
塗り替えられたね。

ハーヴェイ・カイテルは、
『ピアノ・レッスン』のあの人。
ええ感じのジジイになってるなぁ。

そして、この2人に負けてないのが、ポール・ダノ。
この人、好きやなぁ。
めちゃくちゃええなぁ。
『リトル・ミス・サンシャイン』
『それでも夜は明ける』『プリズナーズ』
『ラブ&マーシー終わらないメロディー』と
彼の演技は、全て印象に残っている。
これって、凄いことやと思う。
『ラブ&マーシー』以外は、主役ちゃうからね。

さて、映画の感想はというと。
感動的なストーリーというわけではない。
物語は淡々と進んでいく。
そして、自分でも訳がわからないが、
最後の最後のシーンで、まさかの落涙だった。
なんで、泣けるのか分からない。
帰りの電車の中でも、地味〜に染みてくる。
そんな映画だった。

「眠たかった」「サイテー」とレビューに
書き込んでいる人は、おそらく若い人だろう。
私も20代の時に観てたら、
「なんや、これ」って思ったかもしれない。
そういう大人の映画です。
この監督の作品、ほかのも観なあかん。

ただ、理解できないシーンもあった。
でも、それは本作に限ってはなぜか、
映画のせいには出来ず、
私の想像力・理解力の不足のように感じた。

なので、もうちょっと歳をとったら、
もう一度観たい。


★★★★▲





2016.5.12

ライヴ映像

4月のライヴの動画をダイジェストで、
まとめてくださった方がいます。
素晴らしく編集されております。
良かったら、ご覧下さい。

MARI-SHIN LIVE-1

MARI-SHIN LIVE-2

MARI-SHIN LIVE-3




The Modulations
モジュレーションズ


普段、ラジオを聴くことは滅多にないのだが、
先日、庄内旅行中、車の中で FM山形で、
TOKYO-FM 系の番組『サンデー・ソングブック』を
聴いていた。
『サンデー〜』は、日曜日の午後2時から
やっている山下達郎が個人コレクションから
楽曲を流すという番組で、今までも数回、
旅行中にカーラジオで聴いたことのある番組だ。

ちょうど、ゴールデン・ウィーク中だったので、
タイトルに「Golden」という単語が含まれる
曲をかけていて、聞いたことのない
「モジュレーションズ」というグループの
曲がかかった。

いわゆるフィリー・ソウル(フィラデルフィル・ソウル)の
グループで、独特のトロトロ感がたまらず、
「これ、CD欲しい」と思ったのだった。

曲名までは、覚えられなかったが、
あとで調べてみると、かかっていたのは、
1975年の "IT'S ROUGH OUT HERE" という
アルバムに収録されている
"Worth YOur Weight In Gold" という曲だった。
ところが、CD はすでに廃番になっているようで、
中古盤しか出回っておらず、Amazon で
これが 3,800円〜9,000円ほどとやや高い。

探していると 2,790円で新品を扱っている店が
あったので、注文するも数日後には、
メーカー在庫切れでキャンセルされる始末。

こうなると絶対欲しい。
でも 3,800円は出したくない。

オークションで検索すると中古盤が
即決価格2,000円で出品されていたので、
迷わず落札。


IT'S ROUGH OUT HERE

聴いてみると、隠れた名盤と言われるだけあって、
中々良いです。
ストリングスやホーンの入ったフィリー・ソウルの
ゴージャス&メローなサウンドがたまりません。
この "The Modulations" というグル―プ、
この1枚しかアルバムを出していない。
こういう知る人ぞ知るというええ音楽に
出会ったときは、嬉しいもんです。
やっぱり、70年代の音楽はええなぁ。

で、The Modulations のことを
あれこれ調べているうちに、
な、なんと、iTunes で、アルバムが 1,600円で
ダウンロードできることを発見!
ショック!
大体、こうやって 音源を探すときは、
iTunes もチェックするんやけど、
今回、iTunes は見落としていたのだった。

ちなみに The Modulations というのは、
4人組ヴォーカル・グループなのだが、
このアルバムは、MFSBと呼ばれる、
フィラデルフィアのスタジオ・ミューシャンの
バンドがバックを務めている。
MFSB は、「Mother Father Sister Brother」の略。
この演奏が、また良いんだわ。
特にベース!
たまらんグルーヴでっせ。

それにしても、家に居ながら机に向かって、
中古CD を探したり、ダウンロードしたりと
便利な時代になったなぁ、ほんま。
30年前なら、電車賃使って中古レコード屋さん
歩いて回って探してたで。





2016.5.13

八神純子
with 後藤次利 “The Night Flight 3”
feat. 村上“ポンタ”秀一、佐藤準
Special support 松野 "Kay-Ta" 啓太


「死ぬまでに観ておきたいアーティスト」
今夜は、八神純子である。
そうあの『想い出のスクリーン』『みずいろの雨』
『ポーラー・スター』『パープルタウン』の。

先月のライヴで『思い出は美しすぎて』を
カバーしたこともあるが、ちょっと前に
八神純子のコンサートを観てきた友人から、
若い時と比べて声が全く衰えておらず、
素晴らしかったというような感想を聞き、
これは一度は観ておかねばと思い立った。
それで「死ぬまでに観ておきたいアーティスト」に
急遽、名前を連ねたのだった。

「死ぬまでに観ておきたいアーティスト」というのは、
「私が死ぬまで」と「アーティストが死ぬまで」の
両方の意味で、音楽ファンとして、
一度はライヴを体験しとかなあかんやろ、という
コンセプトで私が勝手に作った、
ライヴを体験したいアーティストのリスト。

このことを意識しだしてから、以前だったら、
観に行こうと思わなかったアーティストや、
観たいけど迷っていたアーティストを迷わず
積極的に観に行くようになった。

ジョニー・ウインター、ヘレン・メリル、
ジャクソン・ブラウン、サム・ムーア
レオ・セイヤー、ダイアナ・クラール、
渡辺真知子、沢田研二、八代亜紀などが
観に行ったそのリストの一部だが、
実際にジョニー・ウインターは、
私が観た日本公演の3ヶ月後に急逝した。

八神純子に話を戻そう。
彼女は、一時期 活動を休止してたのだが、
2011年に活動を再開した。
今年発売されたニューアルバム
『There You Are』を聴いたが、
確かに あの頃の声と変わっていないように感じた。

2014年にもクラブ・ツアーを行った。
メンバーは、今日のメンツとギターが違うだけ。
その時のギターは、松原正樹だったけど、
彼も今年の2月に逝ってしもた。
そのツアーの最終日の模様は、
『The Night Flight』というライヴ盤になっている。

翌2015年にも「The Night Flight 2」として
クラブ・ツアーは行われ(Gtは、松原正樹が体調不良のため
松野啓太がピンチヒッターで出演)、今年が
「The Night Flight 3」というわけだ。

ずい分、前書きが長くなってしもた。
今日はそのツアー、東京3デイズの3日目、
その2ndステージを観てきた。
(ツアーは、このあと名古屋2デイズ、
大阪3デイズと続く。)

ライヴを観て分かったのは、
「The Night Flight」というライヴのタイトルには、
飛行機に乗って、世界のあちこちを行くという
意味があるようだった。

1曲目は、新しいアレンジの『水色の雨』。
続いて、八神が16歳の時に作り、
ポプコンに出場したという『雨の日のひとりごと』。
続いて「キューバへ行きます」と言って
始まったラテン・アレンジのナンバー(曲名不明)。

この「The Night Flight」ツアーでは、
自身の曲の新しいアレンジと、カバー曲というのが
コンセプトのようで、カバーは、
ユーリズミックスの『Here Comes The Rain Again』、
映画音楽から『シェルブールの雨傘』、
ジミー・クリフの『I Can See Clearly Now』、
プリンスを偲んで『Purple Rain』が演奏された。
今回のテーマは「雨」だったそうだ。

オリジナルは、前述の曲の他、『思い出は美しすぎて』、
ロック調の『思い出のスクリーン』、
ギターの裏打ちがハマった『パープルタウン』、
本編最後が『夜間飛行』。

アンコールは、1曲目に演ったのとは
違うアレンジで『水色の雨』。
そして、最後にピアノの弾き語りで
ニュー・アルバムから『月に書いたラブレター』。

彼女は、今年58歳になったのだが、
生で聞いたその声は、35年前の張りと艶は
失われておらず、声量もたっぷりで
しんどいと感じるところは、全くなく
素晴らしいと思った。

途中 MC で、「今年は悲しいことが2つあった」と。
先に書いた松原正樹の他界と
もう一つは、プリンスの他界。

プリンスのファンだったのかと思いきや、
『パープルタウン』のことを間違って、
いろんな人に「『パープル・レイン』好きです」って
言われるので、プリンスを身近に感じるように
なったという話だった。
その流れで『パープレ・レイン』。
これが、また素晴しかったね。
欲を言えば、後半もっと盛り上がって
欲しかったけどな。

バンドは、もう大ベテランの人たち。
「八神純子 with 後藤次利」という名義なのは、
ベースの後藤次利が、アレンジを
担当しているからのようだった。
ドラムは、ポンタ。
キーボードは、Char とも演っている佐藤準。

ギターの 松野 "Kay-Ta" 啓太 のことは
知らんかったけど、ええプレイしてたね。
調べてみると、バークリーを出たあと、
LA で活動している人のようで、
なんでも 2013年度の “ラテングラミーアワード
最優秀新人賞” に彼のバンドがノミネートされたという
実績の持ち主らしい。
ギターは、エレガットとテレキャス。

ええライヴでした。
昨年の「The Night Flight 2」のライヴが
カバー曲(Sade の "Smooth Operator" )の
権利関係の手続きで遅くなったけど、
ようやく配信が開始されるということなので、
今年のライヴもリリースされるかもな。


[ MEMBERS ]
八神純子 (vo, pf)
後藤次利 (b)
佐藤準 (key)
松野 "Kay-Ta" 啓太 (gt)
村上“ポンタ”秀一 (drs)

@ ビルボードライブ東京







2016.5.14

写 真

GW の庄内旅行、一日目に土門拳記念館で
土門の写真を観たもので、すっかり影響を受けてしまい、
それからカメラを構えると、旅行中ず〜っと
「本質を撮るってどういうことやろ?」と
自分に問いかけながらの撮影になった。

結局、その答えは得られていない。
写真を整理しながら思ったのは、
ファインダーを覗いて本質を見ようとするのではなく、
カメラなしで本質を見る力が必要なのではないか、
ということ。
つまり、土門拳は、写真撮影のために
本質を見ていたのではなく、
本質が見えていたから、
写真に残したのではないかということ。
そう思うと、カメラを持っていない普段の
物の見方が変わるような気がするな。

いずれにしろ、まだまだ精進が足りませんが、
今の私の写真たち。
クリックすると別ウィンドウで拡大されます。


1



2



3



4



5



1. 日枝神社 本殿の龍
2. 日枝神社 手水舎の瓦
3. 本間家 お店(たな)のそろばん
4. 山居倉庫 扉
5. 山居倉庫 屋根





2016.5.15

ロベール・ドアノー 写真展
Robert Doisneau


なんと3週続けての写真展。
はい。凝り性です。

今日は、ライカ(LEICA)銀座店の2階、
ライカ・ギャラリー東京で、
ロベール・ドアノーという人の写真を観てきた。

先日まで名前も知らなかったんやけど、
ロベール・ドアノーは、20世紀に活躍した
フランスの写真家。(1912〜1994年)
先週のジャック=アンリ・ラルティーグ、
写真集を買った アンリ・カルティエ=ブレッソン、
そして、今日のロベール・ドアノーと
どういうわけか、フランス人写真家が続く。

ドアノーの名前は知らんかったけど、
検索してみると出てきた写真は
見たことのあるものだった。
彼の写真集の表紙にもなっているこの写真。



これは大きなポスターで売られているのを
見た覚えがある。
印象的な写真やね。

さて、写真展はライカのギャラリーで
開催されている(今日が最終日だった)ので、
写真は、ドアノーがライカを使って
1950年代に撮った白黒写真14枚が
展示されていた。

上のキスの写真はなかったけど、
特にアコーディオンの女性を
写した3枚に惹かれた。
まるで映画の1シーンのようなその写真たち。

生涯に1枚ぐらい、こういう写真を
撮りたいと願うのであった。

それにしても、欲しい写真集が増えて困る。



ライカ銀座店




世界から猫が消えたなら


TV-CM で「今年一番泣きました」とか
「思い出したら涙が止まりません」と
試写会を観た若い女性が言っていたけど、
53歳のおっさんが観ると、どうなるんやろか。
ただし、おっさん、涙腺緩みがちやけど。

まあ、泣きはしましたね。
っていうか、これ、泣くでしょ。
人の死を扱ったら、泣くでしょ。普通。
って感じで、泣きはしたものの、
それほど心を揺さぶられたわけではないねんな。

脳腫瘍の主人公が、1日寿命を伸ばすために
世界からか何か一つモノを消さなければならないという
話で、そのモノを消すと、そのモノにまつわる
思い出や人間関係も消えていくという設定。
ひと言で言うと、ファンタジーで、
リアリティはないねんけど、切ない話やった。

主演映画を初めて観たけど、佐藤健は良いね。
悪魔と二役で、その悪魔との役作りの違いも良かった。
そして、友人役の映画オタクの濱田岳が、
ええ味出しとったなぁ。
助演男優賞あげたい。


★★★★☆





2016.5.16

ロック・スターの住む街

私が Char のファンだということは
ここに何度も書いた。
コンサートのレポートや、CD の感想、
ギターの Char モデルを買ったことなど色々ね。

Char が 品川区戸越在住だということは、
以前から知っていたのが、それで私が、
今の家(戸越の隣町・最寄駅は戸越銀座駅)に
引っ越してきたわけではない。

20年以上前、まだ私が大阪に住んでいた頃に、
Char の口から「戸越」という地名を初めて聞いて
覚えたのだが、それが、上京して3度目の引越しで
偶然ここに越してくることになったのだった。

以前、戸越に住んでいたという人から、
戸越銀座商店街を奥さんと歩く Char を
見かけたことがあると聞いたことがあったし、
ここに住んでからも、近くのメシ屋で見かけたとか、
地元の人からは「チャーちゃん」と
呼ばれていることを聞いたりはしたのだが、
ここに越してきて、もうすぐ7年になるのに、
私は一度もお会いすることがなかった。

それが、である。

今日、仕事が終わってまっすぐ家に帰ろうと、
駅から商店街を歩いていると、
前から歩いてくるではないか!
チャ、Char さんが!(急に「さん」付け。)
横に女性がいるのは分かるが、
私は Char さんから目を離すことができず、
それが奥さんなのかどうかを見る余裕がない。

私は口の中で「ちゃーさん」と言いながら
(声が出ていない)近づき、握手のために
右手を差し出した。
Char さんは、私の手をしっかりと握り、
笑顔で「お帰り」と言ってくれた。

何か言おうとするのだが、とっさのことで
私はとうとう一言も発することができなかった。
情けない。

その後、小一時間、落ち着かなかったので、
よほど興奮してしまっていたらしい。

それにしても、何も言えなかったのは、
不甲斐ないなぁ。

Char は、来月で デビュー40周年で、
その全国ツアーの最終日(6月26日)の
チケットは入手済みである。





2016.5.17

ANDY McKEE
アンディ・マッキー


この動画を見て欲しい。



(この曲、4年前にも別の動画でリンクして
紹介したことあんねんけど。)
なんでこんなこと 出来るんすか!
なんでこんなこと 思いつくんすか!
そんな演奏だが、10年前にアップされて、
視聴回数が 5,400万回 を超えとります。

この20年ぐらいでアコギの世界は、
大きく変わったんちゃうかなぁ、
マイケル・ヘッジスという人の影響が
大きいと思うねんけど、マイケルは、
97年に交通事故で死んでしまいました。
なんと43歳という若さで。

今日は、17歳の時にそのマイケル・ヘッジスのCDを聴いて
アコースティック・ギタリストになることを
決意したというアンディ・マッキーを観てきた。

なんというか、スゴイです。
パーフェクトなテクニックに、美しい音楽。

パッと見は、怖そうな人かと思いきや、
とっても愛嬌のある笑顔で、時々ひょうきんな
表情も見せるし、何より演奏を聴いて、
彼は繊細で温厚な人なんだろうと思ってしまった。

(私のリスニングが間違っていなければ)
13歳の時にギターを買ってくれたダディへ捧げた曲、
娘を亡くした友人に捧げた曲、
別れた彼女に書いたけど、別れたので
彼女の名前がタイトルだったけど、タイトルを
"She" に変えたという曲など、
いずれも、繊細で美しい音楽だった。

また、マイケルのことも言うてた。
それまでは、メタリカやアイアン・メイデンを
弾いていたのに、マイケル・ヘッジスを聴いて
人生が変わった、と。

マイケルの曲を2曲演ったけど、
90年代のニューエイジって感じがして、
私はアンディのオリジナル曲の方が、
好きだと思った。

あと「80年代のロックが好きなんだ」と言って
演ったのが TOTO の "Africa"。→ これ

チューニングをいくつも使い分けていたけど、
よく混乱せずに弾けるもんです。

えらいでかいボディのギターやなと思ったら、
バリトン・ギターだった。
アコギをタッピングすると、どうしても音の線が
細くなって、私はあまり好きではないのだが、
バリトン・ギターのおかげで、そういうことも
感じなかった。

途中2曲、ハープギターを演奏。
ハープ・ギターというのは、ノーマルな6弦ギターと
ベース弦6本が一体になったギター。
ベース部には指板がなく、6つの決まった音しか
出せない。
ギターに6弦のハープがくっついている感じ。
これ

アンコールを入れて、75分。
上に紹介した "Drifting" が聴けなかったのは残念。
トミー・エマニュエルとは違うアコギの世界。
また観たい。


[ MEMBER ]
Andy McKee (g)

@ Cotton Club
2nd SHOW







2016.5.18

JOHN PATITUCCI
"THE ELECTRIC GUITAR QUARTET"

featuring ADAM ROGERS, STEVE CARDENAS
& BRIAN BLADE


今夜のライヴは、
ジョン・パティトゥッチが、ギタリスト2人、
アダム・ロジャースとスティーヴ・カーデナスを
従えた、“エレクトリック・ギター・カルテット” 。
ジャズでは、この編成は珍しい。
昨年も同じメンバーで来日してるけど、
ノーチェックだった。

ジョン・パティトゥッチって、もしかしたら
30年ぐらい前に大阪の「ライブ・アンダー・ザ・スカイ」で
チック・コリア・エレクトリック・バンドで観た以来かなぁ。
そういう昔の記憶はあるけど、この10年ぐらいは
年取ってきて覚えられなくなってきたのと、
観るライブの数が増えたので、
よほどインパクトがないと覚えてられへん。
なので、もしかしたら、
観たけど覚えてないだけかもしれん。

そんなことはさておき、今日のライヴ。
ジョンは、ヤマハのセミ・ホローの6弦と
同じくヤマハの5弦を曲によって持ち替えていた。
6弦は、普通のエレベより弦長が長いように
見えたけど どうなんやろ。
ストラップ両肩にかけてたから、重たいんやろな。

ギターは、2人ともギブソンの ES-335。
アンプは、2人ともフェンダー。
たぶん、デラ・リヴァ。

同じギターなので、トーンも似ていたけど、
やはり弾く人によって個性が出るもんです。

私は、どちらかというとスティーヴの方が好きやな。
スティーヴの方が、ちょっとロックっぽいというか、
ジャズっぽくない感じがした。

曲は、ウェイン・ショーターの曲や
ポール・チェンバースの曲など、
ジャズらしい曲だけではなく、
意外や R&B っぽい曲も演った。
ウィルソン・ピケットが歌った
ボビー・ウーマックの "I'm In Love" と
もう1曲 R&B っぽいのがあった。
それから、ジョン・レノンの "Jealous Guy"。
これも R&B っぽくて良かった。
このメンバーで CD も1枚出しているのだが、
"Jealous Guy" が入っているなら
買おうと思ったけど、残念ながら入ってなかった。

ドラムのブライアン・ブレイドは、
ホントに楽しそうに幸せそうに演奏する人。
ジョンとスティーヴも楽しそう。
でもアダムは、ほとんど笑顔のない人やね。
始終 難しい顔して弾いてた。



[ MEMBERS ]
John Patitucci / ジョン・パティトゥッチ (b)
Adam Rogers / アダム・ロジャース (g)
Steve Cardenas / スティーヴ・カーディナス (g)
Brian Blade / ブライアン・ブレイド (ds)

@ Blue Note Tokyo
2nd SHOW


(2016.5.26 追記)
ブルーノートのサイトに当日のセットリストが
発表されていたので、記しておく。

[ 5月18日 2nd Show Set List ]
1. THE WATCHMAN
2. BAND OF BROTHERS
3. EASE IT
4. I'M IN LOVE
5. VALENTINE
6. JEALOUS GUY
7. DO YOU?
EC. HOUSE OF JADE




ロック・スターの住む街 2


一昨日、近所で Char さんに会ったと書いたけど、
今日は、これまた近所で Char さんの息子で
ミュージシャンの JESSE (ジェシー)を見かけた。
これも初めてのこと。
娘(Char さんのお孫さんね)と一緒だった。
近所に住んでいるんかね。





2016.5.19

ときどき写真展 53

STRIDER



2016.5.8  埼玉県さいたま市  北浦和公園にて





2016.5.20

渡辺香津美 ギター生活45周年祭
- Guitar is Beautiful Special -



香津美のギター生活45周年記念ライヴに行ってきた。
センターブロックの11列目で、オペラグラスを
持参したけど不要なくらいにええ席だった。

先日、ギタリスト11人を招き、それぞれとのデュオを
収録したアルバム『Guitar is Beautiful KW45』が
リリースされた。
今日のライヴでは、そのギタリスト11人のうち、
Char、Lee Ritenour、Mike Stern の3人を除く
8人に加えて、紅一点、クラシック界から
村治佳織 が参加。
彼女、初めてテレビで観たときは、
高校生だったけど、もう38歳!
ええ女になったよなぁ。

さて、ライヴは、香津美の高校生時代の演奏の
ビデオや「ブラタモリ」風に渋谷の街を
歩くビデオなどが流れたあと、第一部が始まった。

まずは、ジャズ・フュー ジョン・コーナーと
いうことで、下記メンバーによる演奏。

渡辺香津美 (g)
笹路正徳 (pf, key)
高水健司 (eb)
井上陽介 (b)
オラシオ・”エル・ネグロ”・エルナンデス (drs)
ヤヒロトモヒロ (perc)
菊地成孔 (sax)
本田雅人 (sax)
(曲によってメンバーの入替りあり。)

オラシオは、今日のためだけに来日した模様。
曲目は、『遠州つばめ返し』『Milestones』
『Havana』など。

15分の休憩を挟んで、
『Guitar is Beautiful KW45』の世界を
上記バンド・メンバーも加えての演奏。

ゲスト・ギタリストは、下記の9名。

三浦拓也 from DEPAPEPE (g)
伊藤ゴロー (g)
村治佳織 (g)
井上銘 (g)
生形真一 from Nothing's Carved In Stone (g)
沖仁 (g)
SUGIZO (g)
高田漣 (g, vo)
押尾コータロー (g)

アルバムでは、完全なギター・デュオだったが、
バンドが入ることで世界が広がった感じがした。
特に沖との『Flamenco Blue』が良かったな。

サプライズ・ゲストありとのことだったので、
アルバムに参加していた Char かも、
でも、Char は明日、高知やから無理かなぁ、
まさか、リー・リトナーやマイク・スターンはないやろし、
なんて考えて楽しみにしていたら、May J でした。
曲は、『Someday My Prince Will Come』。

本編ラストは、押尾コータローとの『Bolero』。
その後半、ゲストのギタリストが少しずつステージに
出てきて最後に10人のギタリストが
ステージいっぱいに並ぶという圧巻な演出だったが、
いかんせん演奏が長過ぎるように感じたな。
ここでは、ちょっと白けてしまったんよ。
あの『Bolero』のメロディの繰り返しが長すぎてね。

曲が終わるといったん幕が閉まり、
アンコールで『UNICORN』。
そして、最後に再びギタリスト10人が並び、
アルバム最後の曲『Island-Hop』。
この曲で短いソロを全メンバーでまわしたのだが、
ここで感極まってウルウルしてしまった。
素晴らしいのです。
メンバー全員17人のソロまわしが。

ひとりひとり全員が誰かと競うでもなく、
威張るでもなく、媚びるでもなく、
ただ自分であることを楽器で表現している、
それが素晴らしくて感動してしもたのだった。

休憩を挟んで3時間15分の長いライヴだった。
盛り沢山な豪華なライヴで楽しかったけど、
残念なのは、PA(音響)のバランスが
悪い曲が多かったこと。
2部では、1曲ごとにメンバーが入替るので、
どうしても流れがいちいち止まってしまう感は
否めなかったが、まあ裏方さんは大変だったでしょうね。
途中、村治佳織のギターの音が出ないという
トラブルがあって、やり直すという場面も
あったけど、それもライヴならでは。
村治といえば、最後の『Island-Hop』では、
なんと立ってエレキ・ギター(ヒストリーの
香津美モデル)でソロを弾いたよ。

香津美のギターは、ポール・リード・スミス、
アレンビック、コリングスのセミアコ、
ヒストリーの香津美モデル、ウェストヴィル、
オベイションの12弦、エレアコ(カオルギター?)、
エレガットなど。

そして、ロビーにはレスポール・スペシャルや
スタインバーガー、アダマスなどが展示されていた。




[ MEMBERS ]

渡辺香津美 (g)
伊藤ゴロー (g)
井上銘 (g)
生形真一 from Nothing's Carved In Stone (g)
沖仁 (g)
押尾コータロー (g)
SUGIZO (g)
高田漣 (g, vo)
三浦拓也 from DEPAPEPE (g)
村治佳織 (g)
笹路正徳 (pf, key)
高水健司 (eb)
オラシオ・”エル・ネグロ”・エルナンデス (drs)
菊地成孔 (sax)
本田雅人 (sax)
井上陽介 (b)
ヤヒロトモヒロ (perc)
May J (vo)

@ Bunkamura オーチャードホール



香津美 人形





2016.5.22

海よりもまだ深く

阿部寛がダメ男を演じる映画『海よりもまだ深く』。
共演は、阿部の元妻役に真木よう子、
母役に樹木希林、姉役に小林聡美、
上司役にリリー・フランキー、
後輩(部下?)役に池松壮亮 。

監督は、今、日本で最も打率が高いと
言われている監督、是枝裕和。
確かに『海街diary』『そして父になる』
『歩いても 歩いても』『ゆれる』など
家族を描かせたら、今一番かもね。

(訂正)
『ゆれる』は、西川美和監督作品。
是枝監督は、プロデューサーとして参加。


15年前に一度賞を取っただけの売れない小説家。
まともに養育費も払えないけど、息子には会いたい、
別れた妻にも未練いっぱい。
そんな元家族が、台風の夜、久しぶりに
一緒に過ごすことになる。

劇的な事件があるわけでもないし、
めちゃくちゃ感動的なわけでもない。
なのに、なんでしょ、
終わった途端、じわ〜っとくるこの感じ。

人間の滑稽さをいっぱい描きながら、
滑稽なだけではない悲哀も同時に散りばめ、
語録ができそうなセリフを満載した作品。

樹木希林の怪演は相変わらずだが、
阿部寛もええ味出してます。

是枝監督は、監督だけでなく、
原案、脚本、編集もやっている。
すごいね、この人。
セリフにない機微の表現も素晴らしい。

カンヌ国際映画祭「ある視点」部門 正式出品作品。


★★★★★




64-ロクヨン- 前編


『半落ち』『クライマーズ・ハイ』の
横山秀夫 原作の映画『64-ロクヨン-』。
前後編に分けての上映で、まずはその前編を観てきた。

主演は、元刑事で現在は警務部広報室室長を務める
三上義信役の佐藤浩市。
7日間しかなかった昭和64年に起きた
未解決の少女誘拐殺人事件の時効が迫る平成14年。
記者クラブと警察の対立、キャリア上司との対立、
刑事部と警務部の対立、それに加えて娘の行方不明
と数々の事情に挟まれた三上室長。
大変です。
そして、いややなぁ、大人の組織ってと、
しみじみ思う。

本作は、前編なので後編を観ないと
総合的に評価はできないけど、
後編を観たい!と思わせてくれた点では、
前編は成功でしょう。

出演陣も、佐藤浩市ほか、綾野剛、榮倉奈々、
夏川結衣、鶴田真由、赤井英和、椎名桔平、
三浦友和、奥田瑛二、瑛太、吉岡秀隆、
永瀬正敏、など大変豪華。

ただちょっと分かりにくい点もあったので、
後編を観る前に出来ればもう1回観たいなぁ。
あと、ウェブサイトの人物相関図
予習復習が有効です。


★ 評価は、後半を観てから。





2016.5.24

冨田 勲

ネットでたまたま「冨田勲 追悼」という言葉を見て、
「えっ?」と思った。
知らなかったけど、
冨田勲が5月5日に亡くなっていた。

冨田勲といえば、『ジャングル大帝』である。
あの壮大な音楽は、手塚治虫の絵と相まって
当時3〜4歳だった子供の私に、見たこともない
アフリカ(もちろん当時は、アフリカなんて
区別はなかったけど)の大きさを感じさせた。

しかし、3歳児が冨田勲という名前を覚えた
わけではない。

それから約10年後、冨田は『月の光』
『展覧会の絵』『惑星』などを、
シンセサイザーだけで演奏したレコードを発表した。

当時 私は中学生。
友人の Y 君は変わったやつで、
これらのレコードを全部買って聴いていただけでなく、
楽器演奏などできないのに、ついには、
シンセサイザー「ムーグ」を購入した。

当時のシンセサイザーは、モノフォニックといって、
音が同時に1つしか出ない。
ピアノやオルガンのように和音は弾けなかったのだ。
Y 君が買ったシンセサイザーは、
確か鍵盤は2オクターブほどしかなかったように思うが、
いっぱいつまみがやレバーが付いていて、
それらを触ると面白いように色んな音が出て、
Y 君と遊びで作ったラジオドラマの効果音などに
活用した覚えがある。

私の記憶が間違っていなければ、
Y 君が買ったシンセサイザーは、
ムーグの中で一番小さな安いものだったが、
それでも当時で10万円以上したような気がする。
今から40年前の10万円だから、かなり高価だろう。

今では、数万円も出せば、
当時からは信じられないような音の出る、
もちろん同時にたくさんの音の出せる、
シンセサイザーが玩具のように売られている。

日本にシンセサイザーというものを
広めたという意味では、冨田勲の功績は
スゴイものがあると思う。

私は、 Y 君の影響でシンセサイザーを知り、
実際に触り、そして、冨田勲の名前を知り、
彼の音楽も聴いた。
『惑星』なんて、オーケストラによる演奏より先に
冨田勲のシンセサイザーで聴いたのだ。

その後、何かの機会に冨田勲が
『ジャングル大帝』の音楽を
担当していたことを知った。
あの印象的な『ジャングル大帝』の音楽が
冨田勲の手によるものと知って、
なぜか私の中の彼の代表曲になってしまったのだ。

調べてみると冨田は、『ジャングル大帝』だけではなく、
『ビッグ X』『リボンの騎士』『キャプテンウルトラ』など
多くのテレビ番組の音楽を手掛けており、
私は子供のころ、知らないうちに彼の音楽を
繰り返し聴いていたことになる。
つまり、冨田勲の音楽は、私の世代の日本人の
心の奥底にしっかりと染みついているように思うのだ。

1974年、米RCAよりリリースされたアルバム『月の光』は、
ビルボード・クラシカル・チャート第1位となり、
日本人として初めてグラミー賞4部門にノミネートされた。

興味深いのは、この作品を日本のレコード会社に持ち込んだところ、
「クラシックでもポピュラー・ミュージックでもなく
レコード店の棚に置く場所がない」などの営業的な理由で
断られたというのだ。
その結果、米RCAからのデビューとなり、
ビルボード全米クラシカル・チャートで第2位に
ランクインした。

日本には逆輸入という形で広まったのだが、
結果的には、アメリカで評価を受けたおかげで
冨田の名前は世界的になった。

もし、日本のレコード会社がすぐに
冨田のレコードを売りに出していたら、
当時それほどの注目を浴びなかったかもしれないし、
世界に名前が出るのももっと遅れたかもしれない。
そう思うと、何が作用してどうなるのか、
ホントに分からないもんだなと思う。


享年84歳。
新作の制作中だったという。

合掌。


11月に予定されていた
「冨田勲 生誕85周年記念 新作世界初演
冨田勲×初音ミク『ドクター・コッペリウス』」
という公演は、タイトルを
「冨田勲 追悼特別公演 冨田勲×初音ミク
『ドクター・コッペリウス』」
と変更し、予定通り上演されるようだ。
85歳の冨田が何をやりたかったのか、
この耳で確かめに行くことにした。




PAT METHENY
with ANTONIO SANCHEZ,
LINDA OH & GWILYM SIMCOCK


7年ぶりに パット・メセニー を観てきた。
この7年間にも数回来日しているけど、
観に行かなかった。
メンバーは、ドラムのアントニオ・サンチェス以外は
入れ替わっており、この新メンバーでは、
ワールド・プレミアということだ。

前回7年前は、あまりのスキのない、その完成度に
スリリングさを感じられなかったような記憶がある。
その日のエントリーには、
「音楽を聴いているというより、完成された現代アートを
観ているような不思議な気分」と書いているが、
これは良い意味で書いたのではなかった。

しか〜し。
今日のライヴは、素晴らしかった。
何度、ウルウルしたか分からない。
最後には、スタンディング・オベイションである。

まず1曲目、パットが一人で、
ピカソ・ギターで演奏。
ピカソ・ギターというのは、先日、アンディ・マッキーが
弾いていたハープ・ギターのえげつないやつと
言いましょうか、弦が42本あるらしいのだが、
よくこれを弾こうと思うもんやね。



作ったのは、カナダのリンダ・マザーという
女流ビルダー。
動画や写真で見たことはあったけど、
生の演奏を聴くのは初めてだった。

今日演った曲とは違うけど、
演奏はこんなんです

2曲目からバンド。
パットのギターは、チャーリー・クリスチャン・
ピックアップが一発ついたフルアコで、
アイバニーズではなく、ギブソンでもなさそう。
残念ながら、ヘッドのロゴが読み取れなかった。
途中で、1曲、オベイションのエレ・ガットを使用。

ベースは、マレーシアとオーストラリアの血を引くという
女流ベーシスト、リンダ・オウ。
見た目、日本人みたいです。

ピアノ、キーボードは、
イギリス人のグウィリム・シムコック。

ドラムは、昨年観た映画『バードマン』のサントラで
グラミー賞を獲ったアントニオ・サンチェス。

今回のブルーノートは5日間公演で、今日は最終日。
観たのは2部ということは、10回公演の
最終回だったわけで、そういうことも関係あるのかないのか、
アップの曲は、躍動感、臨場感、緊張感、疾走感に溢れ、
スローの曲は、琴線を震わせる演奏。
特に『Travels』は、ホントに素晴らしかった。

70分ほど演ったので、これが最後かと思いきや、
ベースとのデュオ『How Insensitive』、
ピアノとのデュオ『Phase Dance』
ドラムとのデュオ(曲名不明)と続く。
ドラムとのデュオがこれまた凄かったね。
途中で、シンセ・ギターに持ち替えての演奏。

アンコールは、再び、エレガットでソロ。

私は、それほど熱心なパットのファンでもなく、
曲もたくさん知らないのだが、
今日のライヴは、本当に行って良かったと思った。

明日25日は、新宿文化センターで公演あり。



[ MEMBERS ]
Pat Metheny / パット・メセニー (g)
Antonio Sanchez / アントニオ・サンチェス (ds)
Linda Oh / リンダ・オウ (b)
Gwilym Simcock / グウィリム・シムコック (p,key)

@ Blue Note Tokyo
2nd SHOW


インターネット早期予約特典プレゼントのマグカップ






2016.5.25

撮影実習 西新井大師

ニコンの主催している写真講座、ニコン・カレッジ。
撮影実習の講座に参加するのは、実に4年ぶりだ。
一眼レフカメラを買って、1年数ヶ月のあいだに
3回参加したのが、しばらく遠ざかっていた。
久しぶりに参加してみようと思ったのは、
今年に入ってからの意味不明の写真欲からだ。
今回の講師は、池本さやか先生。
ウェブサイトを見ると、好きなタイプの写真だ。

講座は、「スナップ撮影力を上げよう」というテーマで
撮影実習、作品発表、撮影実習、作品発表の全4回。

先週の土曜日、その1回目の撮影実習で、
西新井大師へ行ってきた。
西新井大師は、なんとなく聞いたことが
あるような気がする程度で、行くのは初めて。
行ってみると、実に立派なお寺で、
ちょうど太鼓のイベントをやっていたり、
演歌の歌謡ショウをやっていたりで、
結構な人で賑わっていた。
じいちゃん、ばあちゃんが多かったけどね。

東京にも まだまだ行ったことない名所が
あるねんなぁ、と私は半ばプチ観光気分で撮影。

スナップがテーマなので、人物も撮った方が
良いのだけど、シャイな私は、見知らぬ人に
「写真撮っていいですか?」と聞くことができない。
過去には聞いたこともあるのだけど、基本的に
そういう人との関わりが苦手である。
カメラマンには向いていないのかも知れない。
当然、被写体は人以外になる。

実習は、2時間で終了だったが、
解散後も2時間ほど現地で撮影を続けた。(熱心)
全部で280枚ほど撮ったけど、あんまり良いのはない。
現場で良いアイディアを思いついたと思っても、
帰って見てみると、全然イメージ通りに撮れていない。

まあまあかな、というのは数枚だけでした。











一応、上のモノクロ2枚を次回の講座で発表の予定。
果たして講評はいかに。





2016.5.26

底なし沼や

昨日のエントリーで紹介した、撮影実習で
撮ってきた写真のプリントが届いた。
A4 サイズにプリントしたのだ。

しかし、気に入らない。
光沢があって、せっかくのモノクロの
雰囲気が出ていないのだ。

以前にも A4 サイズやハガキサイズに
白黒写真を何枚かプリントした。
写真は、プリントするショップによって
色が微妙に違うので、その時は、
Orange プリントというところと
フジフイルムと2つに注文してみた。

料金は、Orange プリントは、
A4 に近い6切ワイドで 280円、
フジフイルムは、A4 で 648円と
倍以上の開きがあるが、
パッと見た目、その料金の違いが
表現されているわけではない。

安いOrange プリントだって、
Kodak ロイヤルペーパーを使い、
「長期間保存しても優れた画像安定性を誇る」
と謳われており、耐久性にどれほどの
差があるのか、何十年も経たないと
分からないかもしれない。

Orange とフジでは、思った以上に
仕上がりに違いが現れたのだが、
どちらが良いとは、一概には言いにくい。
写真によるだろうし、見る人の好みにもよるだろう。

しかし、いずれにしろ、ネットやその辺のショップで
プリントすると、モノクロであっても、
カラー・プリントで「モノクロ調」に
プリントされるので、本物のモノクロとは
違った仕上がりになってしまうのだ。
そういうことも最近知ったのだけど。

で、モノクロの専門プリントをやっている
ショップを探しているのだが、これがない。
フィルムの専門店はあるのだけどね。

そうすると、自分でプリントするしかないと
いうことになってくる。

今までは、プリントすることに それほど
興味がなかったけど、プリントするからには、
やはり納得のいくものを作り上げたい。

色々調べていると、
「プリント作品を作るときに勘違いしてはいけないことは、
ディスプレイ上で見えている写真が完成品なのではなく、
プリント出力されたものが完成品だということ」
なんて文言に出会い、
なるほど確かにそれはそうだ、となってしまった。

10年以上前に、自宅のインクジェット・プリンターで
写真をプリントして、ガッカリしたことがあり、
それ以来、自分で写真をプリントすることは、
考えた事がなかった。

その時のプリンターは、家庭用の安いものだったわけだし、
あれから技術も進歩し、現在の写真プリントに優れた
プリンターでプリントした写真は、
めちゃくちゃクオリティが高いことは、
そのサンプルを見たこともあって、知っている。

う〜む。
プリンターか・・・。

来週、Adobe の「デジタルフォト & デザインセミナー」に
行くので、きっとプリンターが展示されていることだろう。
それらは、プロが使うような高価なものだろうけど。

とりあえずは、自宅のインクジェット・プリンターで、
プリントしてみようと、エプソンとフジフイルムの
写真専用紙を注文した。

このプリント用紙も色々あって、紙によって仕上がりも
違うみたいだが、実際にプリントしてみないと、
どんな風になるか分からない。
20〜50枚で、500円から5,000円と色々あるが、
ちょっと試しに買ってみるには、高い。

写真を撮りたいだけで 始めたこの趣味。
一眼レフカメラを買ったばかりのころ、
「底なし沼ですよ」と誰かに言われた覚えがある。
それは、次から次へと何本もレンズが欲しくなる、
という意味だろうと思っていた。
そんなもんは、ギターですでに経験済みだ。
(えらそうに言うな)
カメラは、コンデジを入れて3台。
一眼レフカメラは、2代目。
レンズは、5本買ったところで、一応
落ち着いて、ストップしているのだが、
昨年から、Adobe のフォトグラフィプランに
月額980円を支払っている。

それで、終わりやと思ってたのに、
今度はプリンターかぁ〜?
ホンマに底なし沼やなぁ。


(2016.5.28 追記)
写真用紙が届いたので、自宅のインクジェット・
プリンターで印刷してみた。
いくつかの設定と紙の組合せを試した。
ベストとは言えないけど、そんなに悪くない。
設定次第では、もうちょっと良くなりそうな
気もする。
今の私のレベルでは、写真用にプリンターを
買うほどではなさそうだと、一安心。
あとは、プリントした写真の耐久性かな。





2016.5.27

写真がもっと好きになる。
菅原一剛の写真ワークショップ。


先月読んだ
『写真がもっと好きになる。写真を観る編。』が
とても良かったので、
『写真がもっと好きになる。 菅原一剛の写真ワークショップ。』
も読んでみた。
『〜 写真を見る編。』は、2012年3月の刊行で
『〜 菅原一剛の写真ワークショップ。』は、
2008年4月の刊行のなので、
順番としては逆になってしまったけど。

本書は、著者(菅原一剛)がウェブサイトに
連載していたものの書籍化のようで、
教本というよりはエッセイのような印象でありながら、
「写真を撮る」ということへの著者の思いや考え、
そして、読者へのヒントが散りばめられている。

技術的な話ではなく、心構えとか考え方といった
分野の話が多く、意外だったのは「思い」だった。
写真を撮る、その「思い」こそが大切であると。

写真を撮るようになって まだ6年だが、確かに
「なんとなく、ええ写真が撮りたい」
「撮れたらええな」という態度、姿勢では、
大したものは撮れない。
やはり、そこには工夫や練習やアイディアや
フットワークやかける時間など、色んな要素があって、
やっと「これはまあまあかな」という1枚が
撮れるように思う。

つまり、「思い」なのだと思う。

しかし、私の「思い」と著者のいう思いには
少し違いがあるように気が付いた。

著者は、自分が見た印象を写真に残したい「思い」に
ついて書いているが、私はどうも、実際に見ているものを
見ている以上の作品にしたいという思いがあると
自分を観察していて感じたのだ。

考えてみれば、実際に見ている以上の作品というのは、
おかしなものだが、土門拳の写真には、
見ている以上の何かが写っているように
感じたことがその始まりのように思う。

これは、すぐに答えの出るようなことではないと思うので、
ゆっくり取り組んでいくしかないやろけど。


携帯電話にカメラが装備されたおかげで、
いつでもどこでも写真が撮れ、すぐに友人や家族に
その写真を送れたり、ネット上にアップしたり
出来るようになった。
それだけ、写真が身近なものになったわけだ。
そこで、著者はこう書いている。

「いつでも、どこでも、“あっ!”と思ったものを、
どんどん撮ってください。そんなたくさんの写真を、
ゆっくりと丁寧に眺めてください。
そうすれば、自分の好きなことがわかるし、
それは “自分らしさ” がわかることです。」

なるほど、自分の撮った写真をよく見ることは、
自分を知ることにつながるのか。

考えてみれば、好きな音楽、好きな絵、好きな本、
好きな作家、好きな食べ物、好きな写真、そして、
好きな人を並べれば、その人らしさは、分かるもんね。





2016.5.28

池上本門寺落語
春風亭一之輔 独演会
- 2016 夏の陣 -


落語の源流は、仏教のお説教だという説も
あるぐらいで、落語とお寺は縁が深いようだ。
そういえば、志の輔師匠と玄侑宗久
(げんゆうそうきゅう)という
お坊さんの対談も読んだな。

今日、お寺の方の話にあったのだが、
落語のステージを高座というが、
お坊さんが説法をするところも高座というそうだ。
そして、昔は説法の間に落語家(当時は、
そうは呼ばれていなかったかもしれないけど)が、
登場し、お坊さんの話したことをパロったりして、
笑いを取っていたという話もあるそうだ。

さて、今日は、700年以上の歴史を持つ
池上本門寺にての一之輔の独演会。
夏冬 年2回公演のこの独演会、
今回が6回目ということだが、初めて行ったきた。

池上本門寺は、10年ぐらい前に野外コンサートで
訪れた覚えがあり、それ以来だが、
その時は、お寺のことはほとんど見ていない。

今日は、少し早目に行ってお寺の見物もした。
大きな立派なお寺で、境内には鳥居があって、
神社(長栄堂)があった。
ウェブサイトによると
「当山の守護神『長栄大威徳天』を奉安している」とある。
お寺に守護神がいるのか。
ちょっとびっくり。

前述のように、野外コンサートができるような
広場のあるお寺だが、今日の会場は、
通常は入れないという本殿で行われた。

本殿には、釈迦像や日蓮聖人の像などが
祀ってあり、その前に設置された高座での落語だ。
そんな状況なら、厳かな雰囲気かというと、
全くそんなことはなく、普段のホールの落語会と
特に変わったことはない。
本殿の中ではないけど、
施設の中には喫煙ルームまであったよ。

全席完売ということだったが、500人以上は、
入っていたんじゃないだろうか。

お寺の方の挨拶のあと、前座の「やかん」。
そして、一之輔の登場。
長めのマクラでたっぷり笑いを取り、
「欠伸(あくび)指南」。
一之輔流にアレンジされていて面白いが、
ちょっとやり過ぎかな。

休憩のあと、「子別れ」。
通常、吉原から戻った熊五郎が、
夫婦喧嘩する部分から演じられることが
多いのだが、そのあたりは、
状況説明だけで済まし、熊五郎と番頭さんが
出かけるシーンから始めた。

通しでやると、吉原に行く前の部分もあって、
きっと60分ではきかないぐらい長い噺なのだが、
確かに後半、熊五郎が3年ぶりに息子に
ばったりと出会ってからが、面白いし、
泣かせるところなのだ。
やはり、一之輔の子供の出てくる噺は
好きだな。


【 演目 】
「やかん」 春風亭きいち
「欠伸指南」 春風亭一之輔
〜 仲入り 〜
「子別れ」 春風亭一之輔

@ 池上本門寺本殿







2016.5.29

ヒロシマ

「ヒロシマ」。
カタカナで書くと、漢字とは印象が大きく変わる広島。

先日、アメリカ合衆国大統領が初めて、
広島を訪れた。

そのスピーチにリンクを貼っておこう。
ネット上から消えることがない、
歴史的なスピーチやと思う。

毎日新聞(動画)
NHK NEWS(日本語訳)
産経ニュース(日本語訳)
毎日新聞(日本語訳)
産経ニュース(英語)
毎日新聞(英語)





2016.5.29

痛風物語 10
〜 気になる尿酸値 〜


昨年の 5月16日に2度目の痛風を発症したが、
今のところ、3度目の発症はなく1年が過ぎた。

時々、患部が疼くことがあり、
3度目の発症の兆候ではないかと、
ヒヤヒヤ びくびくすることもあるが、
尿酸値を下げる薬は飲まずに、サプリメントと
食生活に気をつけるだけで、なんとか1年が経ったのだ。

4月の終わりごろ、健康診断を受けた。
気になるのは、尿酸値。

昨年7月、8.0 以上が続いていた尿酸値が、
7.4 に下がった。(その時のエントリー
あの時は「7.0 を切るまで、やるぞ!」と息巻いていたが、
7月から9ヶ月間、尿酸値を測っていなかった。
今回の結果は、7.0 を切っていなくても、
7台後半ぐらいか、と思っていたのだが、
なんと 8.3 という嬉しくない高得点!
(尿酸値は、7.0 を超えると異常。)
「要精密検査」と書かれてしまった。
がっかりですわ。

そう、全く下がってないねん。
それでも、1年間発症しなかったのは、
(おそらくだけど)アルコールの量を減らし、
肉の量を減らし、効いているのかどうか
分からないサプリメントを飲み続け、
これまた効果があるのかどうか分からない
バナジウム入の水を飲んでおかげだと思う。
しかし、油断は禁物だ。

そして、あい変わらずコレステロール値が
良くない。
昨年は、正常値内だった中性脂肪も
2年ぶりの異常値を示している。

やはり、もう数キロ痩せるしかないのやろな。
う〜ん。





2016.5.30

ときどき写真展 54

DRAGON



山形県酒田市 日枝神社 本殿の龍





2016.5.31

デジタルフォト &
デザインセミナー 2016


今年もアドビのセミナー
デジタルフォト & デザインセミナー 2016」に
行ってきた。
このセミナーは、今回が11回目だそうだが、
私は一昨年から 3回目の参加だ。

毎回 参加費用が無料というのも素晴らしいが、
毎年、そのテクノロジーの進化に
驚かされるばかりだ。

昨年、このセミナーに参加後、いよいよ
アドビの Creative Cloud フォトグラフィプラン
(月額980円)に申し込んだ。
フォトグラフィプランは、Lightroom と
Photoshop という写真管理・編集ソフトを
使えるプランで、昔のようにパッケージを
買うわけではないので、常に最新版を
使えるというメリットがあり、
古くなったので買い換えるという必要もない。

申し込んで PC にインストールしたのは良いが、
使い方が全くわからない。
それで、ガイド本を買ったりしたのだが、
どうも面倒で真面目に取り組まずに、
10ヶ月ほどが過ぎてしもた。
とりあえずは、今まで使っていたニコンの
無料ソフトで RAW現像や簡単な補正は
出来てしまうので、ついそれで済ませていたのだ。

それで、この春からもうちょっと真剣に
取り組もうと、Lightroom と
Photoshop を使った RAW現像&レタッチの
講座(自宅で動画を観るタイプ)を始めたり、
実際に使ってみて、あれこれ試したりし始め、
ようやくなんとなく使い方が分かってきたところだ。

そんなタイミングでの今日のセミナー。
今年は会場を分けて、「ベーシックセッション」という
Lightroom、Photoshop の初心者向けセミナーが
あったので、非常にタイムリーだった。

Photoshop による高度なレタッチには、
あまり興味が沸かなかったが、撮った写真を
もっと自分の抱いたイメージに近づけるための
ツールとしては、まずは Lightroom を
使いこなせるようになりたい。




ニコン カレッジ
スナップ撮影力を上げよう 第2回


今日は、写真三昧の一日。
11時から18時過ぎまで渋谷ヒカリエホールで
「デジタルフォト & デザインセミナー 2016」に参加し、
19時から21時は品川で、先日、西新井大師へ
撮影実習に出かけた ニコン カレッジの講座だった。
内容は、先日撮った作品発表と、先生の講評だ。

まず先生が撮った写真を見せてもらい
色々レクチャーを聞く。
次に参加者の写真を見る。
参加者は、15名。
15名が2枚ずつ、A4 にプリントしたもので発表する。

私は、2枚ともモノクロで持っていったが、
私以外は一人の方が、1枚だけモノクロで、
あとは全部カラーだった。

先生に「白黒好きですか?」と訊かれ
「はい。好きです」と答えると、
「じゃあ、フィルムやりましょう」と
言われてしまった。
先生は、白黒の現像やプリントの教室も
されているらしい。

確かに白黒写真は、フィルムならではの
味があるのだが、一番最初に頭によぎったのは、
「(フィルム用の)カメラ買わなあかんやん」である。

やはり底なし沼なのだな。

さて、写真発表の方はというと。
以前に講座に参加した時には、同じ場所にいても
人によって、こんなに撮るものが違うものなのかと
驚いた覚えがあるのだが、今回は、撮影中から、
皆が撮りそうなものがなんとなく分かり、
それらには、あまりカメラを
向けたくないという天邪鬼な自分がいた。
同じものを撮っても同じ写真にはなれへんねんけどね。

そのくせ、自分も撮っていたけど、
今日は持って行かなかった被写体を撮った生徒さんが
「良い着眼点ですね」なんて褒められているのを
聞くと、(俺も撮ったのになぁ)と妬む自分がいる。
ちっちゃいねん。

「皆が撮りそうなものがなんとなく分かり」と
書いたけど、当然、私が思いつきもしない写真も
あるわけで、やはりこういう講座に参加すると
視野が広がるというのか、勉強になることが多い。
イマイチな写真は、なぜイマイチなのかが
わからないと改善のしようがないが、
講評で、そのあたりを聞けるのもためになる。

次回は、今週の土曜日に撮影実習である。



ひとりごと