LAGUNA MOON MELLOW FLAVOR  LIVE GUITAR  LINK LYRICS


 つつみしんやのひとりごと  2017年 8月
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2017.8.1

ANDY NARELL
アンディ・ナレル


毎年、この時期にはコットン・クラブからの
お誕生月ご招待のメールが届く。
いくつかのライヴの中から、
ご招待か半額かを選べるという嬉しい
プレゼントで、いくらでもライヴを観たい
私には、知らなかったアーティストを
安く観られる恰好の機会なのだ。

アンディ・ナレルは、スティール・パン奏者。
スティール・パンは、スティール・ドラムとも
呼ばれる、カリブ海のトリニダード&トバゴ
発祥の楽器。

元々は、イギリス占領下の時代、
ドラムの使用を禁止された黒人たちが、
ドラム缶を輪切りにして、表面を叩き、
音階が出るように作ったものらしい。

スティール・パンのことを知らなくても、
音を聴けばきっと聞いたことがあるだろう。
独特のとっても良い音がする楽器。
「20世紀最後にして最大のアコースティック楽器
の発明」「奇跡の楽器」と呼ぶ人もいる。

妻と行ったのだが、ライヴ開始直前、妻に
「スティール・パンって知ってる?」と訊いてみた。
彼女、一瞬考えて、答えたよ。
「知ってるよ。ミルクパン 使ってたもん。
スティールのお鍋でしょ!」

さて、ライヴはというと、
予想以上にめちゃくちゃ良かった。
スティール・パンの音色が、
暑いのに涼しげというのか、
これが、パラダイスのトーンだと思ったね。

そして、バンドが良い!
ピアノ&ヴォーカルは、キューバ出身の
Janysett McPherson。
ドラムとベースは、グアドループ諸島
(フランス領のカリブの島)の
Thierry Fanfant と Jean-Philippe Fanfant という
ファンファン兄弟。
全く知らなかったけど、
ファンファン家は、グァドループのみならず、
フレンチ・カリビアン・ミュージックを代表する
音楽一家なのだという。

調べてみると、ベースのティエリーは、
スタジオ・ミュージシャンとしても400枚以上の
アルバムに参加している上、
ソロ・アルバムも数枚出している。

ドラムの ジャン=フィリップは、
粘っこいのに軽快なリズムを
満面の笑みで本当に嬉しそうに楽しそうに
演奏する人。
最高のリズム隊でした。

アンディ・ナレルは、今年63歳のアメリカ人だけど、
8歳の時から、スティール・パンを
演奏しているのだという。
55年も演奏していることになる。

アンコール入れて 75分くらい演ったかな。
あっという間。
絶対、カリブに行きたくなる、
そんな演奏でした。


興味の湧いた方はこの動画を。

ANDY NARELL - DIS 1. 4. RAF
ドラムは、ジャン=フィリップでないけど、
ピアノとベースは、今日のメンバーです。


[ MEMBERS ]
Andy Narell (steele pans)
Janysett McPherson (p,vo)
Thierry Fanfant (b)
Jean-Philippe Fanfant (ds)

@ COTTON CLUB
2nd show







2017.8.3

BEAUTIFUL
The Carole King Musical


"Up on the Roof", "Locomotion",
"You've Got a Friend", "A Natural Woman",
"Will You Love Me Tomorrow ?" などなど、
まあ、音楽に詳しくない人でも、
聞けば必ずと言ってよいほど、
知っている曲があるであろう、
シンガーソングライターのキャロル・キング。
コール・ポーター、ジョージ・ガーシュウィン、
バート・バカラック、ポールマッカートニーらと
並ぶ、20世紀を代表する偉大な作曲の一人だ。

まだキャロルのナマのステージは
観たことがないのだが、
今日はキャロルの若い頃を描いたミュージカル、
『ビューティフル』を観てきた。

ミュージカルには疎いので、
この公演自体知らなかったのだが、
数日前に友人の A ちゃんが
チケットをプレゼントしてくれた。
会場は、初体験の帝国劇場。

キャロル・キング役は、
水樹奈々と平原綾香のWキャスト。
今日は、平原綾香の出演日だった。

さて、どうだったかというと・・・
もう最高!
予想をはるかに上回る感動!
もう一度観たいぐらい。
でも、もう良い席はないだろうな。
今日は、前から4列目という
めっちゃええ席。

突然セリフに節をつけて歌いだすような
ミュージカルはあんまり好きじゃないのだけど
この "BEAUTIFUL" は、そういう類ではなく、
楽曲を聴かせてくるというのも良かった。

物語は、キャロルが16歳で作曲として
デビューし、パートナー(作詞家)となる
ジェリー・ゴフィンとの出会い、
そして、そのコンビでヒットを連発する成功。
結婚、出産、離婚、アルバム『タペストリー』が
出来るエピソード、カーネギーホールでの
コンサートまでを描いている。
キャロル・キングのことって
何も知らないんだと痛感。

このミュージカルは、2013年に
ブロードウェイで初演。
いくつかの賞を受賞し、
現在もブロードウェイだけでなく、
各地でロングランを続けているというのが、
全く疑問なく納得のいく作品だった。

そして、キャロル役を演じた平原綾香。
ホルストの『ジュピター』の印象しかなかったけど、
こんなにソウルフルな歌を唄う人だったのかと
認識を改めました。

私は、平原綾香とソニンと武田真治しか
知らなかったのだけど、彼らはもちろんのこと
ジェリー・ゴフィン役の伊礼彼方、
バリー・マン役の中川晃教、その他の
キャストも全員素晴らしかった。
なんというか、プロフェッショナルな
ステージを観せて頂いたって感じ。

"You've Got a Friend" のエピソードには、
泣かされたね。

キャロル&ジェリーの曲だけではなく、
当時、良きライバルであり友人でもあった、
バリー・マンとシンシア・ワイルの曲
(例えばドリフターズの "On Broadway" など)も
聴けて、楽しめた。

何よりも曲と歌が素晴らしいというのが、
このミュージカルの素晴らしさだと思う。
(たぶん)12人編成のバンドによる
生演奏も素晴らしかった。

曲は、"A Natural Woman", "So Far Away",
"Will You Love Me Tomorrow",
"The Locomotion", "It's Too Late",
"You've Got a Friend", "Up on the Roof"
"Beautiful" など。

キャロル・キング(75歳)、
来日しないかなぁ。





[ CAST ]
キャロル・キング / 平原綾香(Wキャストで水樹奈々)
バリー・マン / 中川晃教
ジェリー・ゴフィン / 伊礼彼方
シンシア・ワイル / ソニン
ドニー・カーシュナー / 武田真治
ジーニー / 剣 幸
ほか

@ 帝国劇場





2017.8.4

MAY INOUE STEREO CHAMP
"STEREO CHAMP" Release Party !!!


井上銘君の新しいプロジェクト
「STEREO CHAMP」のレコ発ライヴだ。
20歳で、メジャーデビューした銘君も
今年で26歳。

6月に発売された、3枚目となるアルバムが
"MAY INOUE STEREO CHAMP"。
メンバーは、井上 銘(g)、類家心平(tp)、
渡辺ショータ(key, pf)、山本 連(b)、福森 康(ds)。
ロック的でもあり、カッコええ JAZZです。
なので、今日のライヴも迷わずチケットを取った。

ライヴは もちろん アルバムのメンバーだ。
ベースの山本連は、5月のキング トリオ
(和田明:Vo、井上銘:G、山本連:B)のライヴで
初めて聞いたけど、銘君とはバークリーで
知り合ったそうだ。
ええ、ベース弾きます。

さて、ライヴはというと、
これまた 良かったね〜。
もう、これはロックだ!と思いながら、
リズムに身をゆだねたよ。

トランペット(類家心平)が効いてるね。
この編成なら、サックスが入ることが
多いのだけど、トランペット大正解。
そして、マイク・スターン・バンドの時の
ランディ・ブレッカーより僕はこの人の方が好き。

曲は、ニューアルバムからの全曲と、
題名の決まっていない新曲 1曲と
銘君のアコギ ソロ 1曲。
アンコールと休憩入れて130分ぐらいかな。

1st アルバムのレコ発ライヴも
2nd アルバムのレコ発ライヴも
観に行ったけど、今日、銘君が
「これから、このバンドで
やっていきます」と宣言していた通り、
今までで一番「バンド!」って感じで一体感があった。

ギターは、Westville の Butter(たぶん)。
Westville は、Kurt Rosenwinkel、渡辺香津美、
Jack Leeらも使う日本のギター。
1曲弾いたアコギ(エレアコ)は、ヘッドに
「W」の文字が見えたけど、詳細不明。

ライヴ会場は初めて行く、六本木VARIT.。
入ってみると、会場前方の3分の2ぐらいまでしか
イスがなくそこから後ろはスタンディング。
まだ少し、イスが空いていたので
なんとか座れたと思っていると、
会場のスタッフが、
「着席のチケットでない方は座らないでください」と
アナウンスした。
チケットを見てみると「全席自由」と書いてある。
チケットを買う際、立ち見と着席と
区別があった覚えがないので、
「このチケットは座れますか?」と聞いてみた。
すると、整理番号29番までの方が、
座れますとの回答。
私のチケットに記載された整理番号は、34番。
ゲッ、立ち見やん。
仕方ない。

演奏中はまだええねんけど、
1部と 2部の間の休憩の時、
じっと立ってんのつらいねんなぁ。
おじさんには。





[ MEMBERS ]
井上銘 (Gt)
類家心平 (Tp)
渡辺ショータ (Key)
山本連 (B)
福森康 (Ds)

@ 六本木VARIT.


Comet 84 / MAY INOUE STEREO CHAMP


-----(2017.7.5 追記)-----
ライヴが終わって帰ろうとすると、
出口付近で知り合いの T さんを見かけた。
彼女は、マスタリング・エンジニアといって、
CD を作る時、最後に音を整えることを
仕事にしている。

声をかけ 聞いてみると、アルバム
"MAY INOUE STEREO CHAMP" の
マスタリングをしたのだという。

びっくり!
T さんとは、知り合い程度で
親しいわけではないけど、
知っている人が、マスタリングしていたとはね。
世の中、ホントに狭い。





2017.8.5

布川俊樹
ウルトラマンジャズ・プロジェクト

大和田夏祭りSHIBUYA


今年は、ウルトラセブン放送開始50年。
ウルトラセブンの放映は
私が幼稚園児の時だったものなぁ。
50年かぁ〜。

さて、布川俊樹ウルトラマンジャズ・プロジェクトは、
今年、その第4弾となるアルバムをリリースした。
今回は、ヴォ−カル入りの曲も収録された。
そのヴォーカルというのが、
須田晶子、和田明のお二人。

明については、もう何度もここで書いたけど、
6月に念願のデュオが叶った若手シンガー。
10月 1日も第2弾をやります。
須田さんのことは、このアルバムを聴くまで
知らなかったのだけど、収録された
『ウルトラマンの歌』の歌が、とっても良かった。
ゆったりしたテンポで、歌われる
『ウルトラマンの歌』になぜか涙腺が緩んでしまう。
音楽には、驚き、意外性といったものが
とても重要だと思うが、まさか、
『ウルトラマンの歌』がこんな風になるとはね。

そういうわけで、このアルバムのレコーディング・
メンバーが揃うという、
「布川俊樹ウルトラマンジャズ・プロジェクト」の
ライヴに行ってきた。



このライヴは、2日間に渡って開催される
「2017 大和田夏祭りSHIBUYA」の Day 1。
行くまで知らなかったけど、
渋谷区の主催のコンサートだった。

まず、1部はクァルテットによるインスト。
「ウルトラマンジャズ」の1枚目が出たのは1998年。
布川さんによると、布川さんのCDの中で
一番売れたのがこの「ウルトラマンジャズ」らしい。
今年、その4枚目が出たわけだが、
そうやって続いていることが、
この企画の成功を表していると思う。
ただの「企画盤」や「色物」で終わらないために、
本物の JAZZ として聴けるものを作ったわけだ。
曰く、マイルス・デイヴィスが
"Someday My Prince Will Come"
(ディズニーの『白雪姫』の挿入歌)を
吹き込んだように。

今日のコンサートで特に面白かったのは、
数曲だけど、演奏前にオリジナル音源を
聴かせてくれたこと。
聴き比べることで、その曲が、
どんな風に JAZZ に料理されたのかが分かる。
これは面白かった。
どんな曲でも JAZZ にしてしまうのは、
もう職人やなぁと思った。
JAZZ にするというのは、
ただ、4ビートにすれば良いというような
安易なものではないからね。

休憩の後は、円谷(つぶらや)プロダクションが
作ったという、ウルトラマン(セブン?)50年の
ビデオが上映された。
円谷・・・。
小学生の頃は「えんたに」と読んでましたね。

2部では、インストの他にヴォーカルの登場。
CD を聴きながらウルウルした、
須田晶子のを『ウルトラマンの歌』
ナマで聴けたのは嬉しかったね。
違うアレンジで和田明の『ウルトラマンの歌』、
『ウルトラセブン』。
スキャットで明節 炸裂してました。

楽しいコンサートでした。
布川さんによると、ウルトラマンジャズの
ライヴは、この19年で5回目とのこと。
貴重なライヴだったのね。

布川さんのギターは、ES-335(ギブソンのように
見えたが、遠くて未確認)と
一見ソリッドだけど、fホールのある、
赤いオリジナルシェイプのギター、
そして、アコギは(たぶん)テイラー。
335の方が、赤いギターより
ウォームな音を出してました。
(こないだ、デュオラマで観たときは、
ヤマオカ・ギターだった。)


[ MEMBERS ]
布川俊樹(g)
福田重男(p)
大塚義将(b)
柴田亮(ds)
須田晶子(vo)
和田明(vo)

@ 渋谷区文化総合センター大和田伝承ホール







2017.8.7

山梨一泊旅行

一泊二日で山梨へ行ってきた。
今日が私の55歳の誕生日ということで、
妻がプレゼントしてくれたのだ。
といっても、行き先を決めたり、
予約や計画を立てるのは、私の役目。

どこに行こうかなと調べていて、
料理の評判が高いペンションを発見。
宿を決める際に、食事は大変重要な要素。
なのでここに決まり。

昨年、GWに山形県酒田に行くと決めたあとに、
土門拳記念館に行きたいなと思ったら、
彼は、酒田市の出身で、酒田に
土門拳記念館があることが分かった。
今回も不思議なことに行き先が決まったあと、
その近くに行きたいところが現れた。

山梨県立美術館
ちょうど今、「日本の写真史を飾った101人」
という特別展を開催中なのだ。
このフォトコレクションでは、
日本写真史を代表する101人の写真家の
それぞれ 1枚ずつを展示しているというのだ。
これは、面白そうだ。

そういうわけで、
甲府の山梨県立美術館を目指して出発。

甲府でのランチは、甲府食べログ1位の
「専心庵(せんしんあん)」という蕎麦屋へ。
着いたのは午後1時頃だったろうか、
ちょうど駐車場が1台分だけ空いてた。

私は「十割粗びき蕎麦と十割細打ち蕎麦と
そば豆腐のそばセット」という
早口言葉のようなセット(1,290円)を、
妻は「ダッタン蕎麦コース(蕎麦2種と
ダッタンそばプリン)」(1,190円)を注文。



写真は、十割粗びき蕎麦。
同じ十割でも粗びきと細打ちでは、
ずい分 食感が違う。
細打ちの方が、食べやすいというか
一般受けするような感じだが、
粗びきは粗びきで旨い。
妻の注文したダッタン蕎麦も
味見したけど、それも旨かった。

昼食後、山梨県立美術館へ。



「日本の写真史を飾った101人」という展覧会。
101人のうち、私が名前を知っている人は、
たったの10人だった。
日本の写真史に重要な101人ということだが、
笹本恒子さんが入っていないのは不思議。
「フジフイルム・フォトコレクション」と
あったので、フジフイルムが笹本さんの
写真をコレクションしていないということ
なのだろうか。

101枚の写真は、1865年頃に撮られたものから
2001年に撮られたものまで。
19世紀に撮られた写真は、芸術作品というよりは
歴史的、記録的意味合いが強いように感じた。

私が名前を知っている数少ない写真家は、
ほとんどが見たことのある写真だったが、
どの写真家も1枚を選ぶのは難しい作業で
あったろうな。
選択肢が限られていたのかもしれないけど。

101枚の写真を観ていると、
自分の好きな写真と、あまり好きでない写真の
傾向が分かってきて面白い。

私が好きだなと思った写真は、
人物が写っていて、
演出がされていなくて、
そして、写っている「人」を感じられるもの。

なので、巨匠と言われている人の作品でも
演出が過ぎて、奇をてらっているように
見えるものは好きではない。
まあ、これは好みの問題。

で、101枚の中から、もっとも気に入った1枚は、
影山光洋という人が、1946年に写した
「手作りの小麦の収穫祝いの食卓」
という写真。



解説文には、
「(影山光洋は)『歴史を写すということは、
市民の生活が写っていなければ、本当の
意味での歴史の証人とはならない』という
信念のもとに、ひたすら撮影を続けた。
報道の仕事と同時進行で、
家族は常に被写体となった」とある。
この「手作りの小麦の収穫祝いの食卓」に
写る家族も影山の家族なのだろうか。
戦争が終わり、小麦が収穫された喜びと
未来への希望のようなものが、
写真に写る人々、特に小さな子供たちから
あふれ出ているように感じられる。

帰宅後、ググってみると、
写真集の表紙にもなった有名な写真のようだ。

せっかくなので美術館のコレクション、
ミレーの『落ち穂拾い、夏』や
『種をまく人』なども鑑賞。
正直あんまり良さは分からず。
数年前にゴッホの『アイリス』を
観たときのような感動
はなかった。

美術館を出て、
ペンション「ファニーポケット」へ。



料理は評判通り美味しかったが、
特筆すべきはその清潔感。
今まで何軒かのペンションに宿泊したが、
清掃が行き届いているという点では、
間違いなくトップだろう。

大体が、山の中にあるようなペンションだ。
トイレの片隅に小さな蜘蛛の巣があったり、
建物の中はそこそこきれいでも
庭の手入れが行き届いていなかったりするもんだ。
使う方も、山の中のペンションだから、
庭の雑草や、蜘蛛の巣ぐらい仕方ないと思ってしまう。
だが、「ファニーポケット」違った。
室内(洗面所、トイレ、風呂)も 庭も テラスも
全てに手入れがされていた。
これには、感動したね。

ぶっちゃけ、美味しい料理は、
レストランでお金を出せば食べられるのだが、
ペンションや旅館でここまで細やかに
手入れがされているというのは、初めて。

そんなペンションだから、
料理も当然、手が込んでます。
唯一苦言を呈するなら、
その料理の説明が長いことかな。
(どれくらい手が込んでいるかを
説明してくれるので。)

関係ないけど、もう15〜16年前のこと、
京都の有名な老舗旅館に泊まったことがある。
一泊食事付で ひとり4万円以上した。
残念だったのは、用意されていた半纏(はんてん)の
ポケットに前の客が使ったであろう
ティッシュペーパーが丸めて入っていたこと。
そんなんで、4万円も取ったらあかんやろ。





2017.8.8

山梨一泊旅行 2

山梨旅行、2日目の目的地は、
山梨県ではなく埼玉県秩父にある
大陽寺(たいようじ)。
ある人が Instagram に写真を
上げていたのを見て、
行ってみたいと思った。
深い山の中にあり、
宿坊もあり、座禅体験もできるお寺だ。

もし時間が合えば、座禅もよかろうと思い、
事前に電話で問い合わせたところ、
「座禅は朝の5時(5時半かな?)からです」
と言われたので、断念。

私は旅行に関しては、8割以上の雨男だ。
おまけに昨日は、台風が来ていることもあり、
午後からは 100%雨が降り出すことが
分かっていた。
案の定、大陽寺まであと数キロという所まで
来て、降り出した。
お見事。

大陽寺に着いたときは、
やや小降りになっていたので、
良かったけどね。

晴れていれば、ゆっくりしたかったけど、
何しろ雨なので、早々にお参りし、
大陽寺を後にした。





結構、大きなお寺で、
車は、数台止まっていたけど
なぜか人影が見えず、
ちょっと不思議な感じだった。





2017.8.10

キング トリオ
和田明(Vo) 井上銘(G) 山本連(B)


8月4日にレコ発ライヴを観た、
MAY INOUE STEREO CHAMP の
井上銘、山本連、そして、
8月5日にウルトラマンジャズ・
プロジェクトのライヴ
で観た、和田明。
昨日、この3人が共演する、
キングトリオのライヴに行ってきた。
5月19日に続いて2度目だ。

い〜よ〜、この3人。
3人とも縦横無尽な感じ。
強力です。

曲は、オリジナルの『スニーカーが似合わない』
『猫の街』『君の涙が乾くまで』などのほか
『Don't Let Me Be Lonely Tonight』
『Close To You』『This Masquerade』
『Moanin』、aiko の『カブトムシ』など。

近いうちにこの3人にドラムやキーボードが
加わったバンドでのライヴもあるようなので、
そちらも楽しみ。

終演後には、銘君や連君と話すことが出来、
これまた楽しいひと時だった。


 ↑
銘君の Westville を弾かせてもらう私。
まだ3年ほどしか使っていないらしいが、
物凄い貫禄のあるギターだった。
このギターで銘君は、
Kurt Rosenwinkel と共演したんだ。


[ MEMBERS ]
vo, gt, cajon:和田明
gt:井上銘
ba:山本連

@ Bar dAZE(原宿)




ところで、和田明と私のデュオの
10月1日のライヴですが、
まだひと月半も先なのに
おかげさまで予約で満席となりました。
ありがとうございます!
少数なら、立ち見も可能ですので
お問い合わせください。





2017.8.11

影山光洋

先日、山梨県立美術館で開催中の
「日本の写真史を飾った101人」という
写真展を観てきた。
日本写真史を代表する101人の写真家の
それぞれ 1枚ずつの写真、
合計101枚が展示されていた。
その中で、私がもっとも気に入った1枚は、
影山光洋という写真家の
「手作りの小麦の収穫祝いの食卓」
(1946年撮影)という写真だった。



この人の他の写真も観てみたいと思ったが、
現在、新品で購入できるものは
見当たらず、1997年発行の
『日本の写真家』という全40巻のシリーズの一冊
『日本の写真家〈14〉影山光洋』
中古で購入した。

発行当時の価格は2,300円。
Amazon では 2,000円〜4,827円で数冊
出品されていたが、2,720円のものを注文。
多少スレやヤケがあるものの中古本にしては
比較的美品の部類だと思う。

その写真集の表紙が、まさに
「手作りの小麦の収穫祝いの食卓」だった。
やはり、この家族は影山の家族で、
影山自身とその母、妻、子供4人を
撮ったものであった。

収められている写真は、1920年代から
50年代、つまり戦前、戦中、戦後の
街の風景や家族を写したものだ。

家族の写真が、素晴らしい。
件の写真から 10年後、1956年に
同じ部屋で同じメンバーで撮られた
写真も収録されている。、
赤の他人の家族なのに
子供たちの成長ぶりが、
まるで親戚を見ているかのような
錯覚に陥るのは、これらの写真に
日本人共通の普遍的な何かが
写っているからではないだろうか。

その10年後の写真には、
影山の妻が抱いていた(10歳に
なっているはずの)赤ん坊はいない。
その赤ん坊、ヨッチャンは5歳で
その一生を終えた。
死因は、栄養失調による心臓虚弱症。

ヨッチャンのことは
『芋っ子ヨッチャンの一生』という
本になり出版されているが、
これも現在、絶版になっているようで、
中古本で入手するしかなさそうだ。

買った写真集には、数枚、
『芋っ子ヨッチャンの一生』からの
ヨッチャンの写真も収められている。

当時多くの子供が食糧難で命を落としたことだろう。
プライベートな記録でありながら、
ただの思い出の写真ではないあたりが、
影山が「記録写真の鬼」と言われた訳の一つであろう。
激動の昭和の現実が、ここにある。





2017.8.11

君の膵臓を食べたい

膵臓・・・
読めなかった。
「すいぞう」だ。

映画『君の膵臓を食べたい』。
ホラーかコメディのようなタイトルだが、
そうではない。
原作がコミックだったら、観るのを考えたけど、
原作は小説だということと割と評判が高いので、
観てみようと思った。

始まって10〜20分は、
これはティーンエイジャー向けかなと
思ったけど、結局、いっぱい泣いてしまった。

膵臓の病気を持った女子高生 桜良(さくら)と、
クラスメイト 春樹 の淡い恋愛の物語だが、
桜良の病気が深刻で死の宣告を受けているので、
高校生の恋愛といえどもライトな話ではない。

自分が高校生だった頃と比べて、
あまりに達観したかのような主人公二人に
こんな高校生おれへんやろと思ってしまったけど、
そんな風に感じるのは、私の高校時代が
幼稚だったからか。
(今もあんまり変わらないけど。)
そういう意味では、リアルな話ではなく、
私にはファンタジーに思えた。
「なんで?」とツッコミたいところも
2〜3あったけど、ファンタジーなので
野暮なことは言うまい。

物語は高校時代(12年前)と現在を
行ったり来たりする。
現在の春樹を演じるのは、小栗旬。
小栗にしては地味な役。
高校時代の春樹を演じるのは、
時々、漫才のますだおかだの岡田に見えて
しまった 北村匠海。
ヒロインの桜良役は、浜辺美波。
志田未来と有村架純を足して
2で割ったような人。
桜良の親友役に大友花恋(高校時代)、
北川景子(現在)。

あるシーンの演出と北村の演技が素晴らしく、
嗚咽が漏れそうになってしもた。
まあ、命を扱っているので
これは泣くよなぁって感じ。

映画を観れば、タイトルの意味も
よく分かります。


★★★★▲





2017.8.14

山形レポート 1
義経焼


毎年、お盆には妻の実家(山形)に帰省している。
私も「帰省」というのかどうか分からないけど。
今年も二泊三日で行ってきた。

結婚して、18年。
山形(妻の実家)へは、20回以上行った。
妻の両親は、ともに80歳を超えているが、
義父はいまだに大工の仕事(もちろん現場に
でるわけではないが)を年に数回は、
頼まれてこなしているという。
義母は義母でマイペースに
毎日を楽しんでいるように見える。
不思議な妻の不思議で素敵な両親なのだ。

さて、山形へ20回以上通ったのに
見落としていたものがあった。
米沢の「義経焼」だ。

妻の実家は、東置賜郡(ひがしおきたまぐん)に
あるが、新幹線は、米沢駅で降りる。
そこから米坂線という単線の鉄道に乗り換える。

そういうわけで、毎年、米沢は通過するので、
今までに米沢牛の焼き肉を食べたり、
米沢の観光地(上杉神社など)を周ったり
していたもので、もう米沢のことは
知り尽くしたかのような気になっていた。
そんなもん、そんな簡単に知り尽くせる
はずはないのだが。

先日、山形在住の姪っ子が東京に
遊びに来たとき、お盆に帰省した際、
何を食べに行くかという話になった。
その時に初めて「義経焼」のことを知った。

「義経焼」は、米沢市民なら
食べたことがない人はいないと
言われているほど、ポピュラーな食べ物。
米沢市民のソウルフードと言われているらしいが、
米沢以外ではほとんど知られていない。

これは、食べてみなければということで、
義経焼発祥の店「羊肉のなみかた 金池店」へ
行ってみることに。



「行方(なみかた)羊肉店」は、
昭和33年に開業。
もともとジンギスカンの店であったようだが、
昭和35年に義経焼を開発。
昭和38年に食堂を始めたという。

「羊肉のなみかた 金池店」には、
レストランの横にミートショップが
併設されているが、羊肉しか取り扱っていない。
東京でも羊肉専門店って、
あんまり見た覚えがないぞ。



義経焼は、ジンギスカンのアレンジ版で、
ジンギスカンより羊肉を薄く切り、
味噌ベースの味付けで、ジンギスカン鍋で
ジンギスカン同様に野菜とともに焼く。
ラムは豪州産と国産とがあったけど、
国産(一人前1800円)を注文。

まず、ジンギスカン鍋に野菜と羊肉を
のっけます。



野菜は、キャベツとタマネギ(ほとんどキャベツ)。
次に「魔法の水」をかける。
これは羊肉の臭みを取るのと
味を野菜にも行き渡せるためらしい。



そして、お皿で蓋をして 3〜4分。



出来上がり。



味噌味と聞いて、甘っ辛い濃い味を
想像していたが、意外にあっさりしており、
羊肉の臭みもなく、いくらでも
食べられる感じ。
近所ならば、間違いなくリピートするなぁ。
通販もやっているので食べたくなったら、
買ってみよう。





2017.8.15

山形レポート 2
納豆餅とじんだん餅


結婚して間もない頃、
お正月だったと思うが、
妻の実家に行って、
衝撃を受けたのが、「納豆餅」。
大皿に大量の納豆にまみれた餅が
乗っかっているのだ。
大阪では絶対にお目にかからないものだ。
もちろん、大阪でも納豆は売っているし、
関東ほどではないにしろ、
食する人たちもいるが、
それはあくまでもご飯のおかずとしてだ。
しかし、納豆餅はおかずではないだろう。

そんな衝撃の納豆餅は、
山形のスーパーで、普通に売られております。



ついでにその横に並んでいた
「じんだん餅」。



「じんだん」は「ずんだ」とも言われる
枝豆のあんこみたいなものだ。
このずんだ餅も大阪では見たことがなく、
初めて食べたときは、めちゃくちゃ感動した。
これは、山形だけではなく、
東北だと大体あるようだ。
仙台の土産でも売っているよね。
しかし、小豆のあんこのようには
日持ちしないらしく、東京では
あまり見かけることはない。
たまに東京でも駅中などで冷凍で
売っているのをみかけるので、
食べたことのない人がいたら、
ぜひ食べてみてください。
美味しいよ。




白鍵と黒鍵の間に
ジャズピアニスト・エレジー銀座編
南 博 (著)


ひと月ほど前だったか、
南博というジャズ・ピアニストの
アルバム "Like Someone In Love" を聴いた。
南氏のことは、知らなかったのだけど、
友人が CD をプレゼントしてくれたのだ。

CDが良かったので、知らべているうちに
氏が、本も数冊書いていることを知り、
面白そうだなと読んでみたら、大当たり。
『白鍵と黒鍵の間に』は、クラシックピアノを
学んでいた氏がジャズと出会い、
ジャズ・ピアニストを目指し、
小岩のキャバレー、六本木のバー、
そしてバブル真っ盛りの頃、
銀座の高級クラブでのピアノを弾いていた時の
ことから、アメリカ、バークリーに
留学するまでのことが書かれている。

特に銀座での数々のエピソードは、
その世界にいた人しか体験し得ないことばかり。
こういう体験を通して、本物の
ミュージシャンになっていくのだろう。
まさに非合理や理不尽こそが、人を育てるのだと思う。
それは、何も音楽や芸の世界だけに
限ったことではないだろうけど。

誰も聞いていないクラブでの演奏を続ける中、
無意識にピアノを弾くようになり、
そのことに危機感を覚えつつ、
どうすることも出来なかった時、
一種の悟りが訪れる。
答えは、何気ないところにある。
おそらく、そのままクラブのピアニストで
一生を終えるピアニストもいるだろう。
そして、それが悪いことでもない。
しかし、クラブのピアノ弾きに終わらずに、
そこから抜け出したい、本物のジャズを
学びたいという情熱が、枯れることはなかった。
そして、その情熱と行動力が、
自分自身の未来を切り開いていくのだな。

続編も出ているので、それも読んでみようと思う。


★★★★▲








2017.8.16

ファウンダー
ハンバーガー帝国のヒミツ
THE FOUNDER


原題「FOUNDER」の意味は、
「創業者」「創設者」。
「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」は、
マクドナルドの創業者、レイ・クロックが、
どのようにマクドナルドを成功させたのか、
その実話に基づいた映画。

レイ・クロックを演じるのは、
マイケル・キートン。

「マクドナルドの創業者」と書いたが、
映画を観ると、レイ・クロックが、
創業者なのかどうか疑問が湧いてくる。

マクドナルド・ハンバーガーを始めたのは、
別の人物だった。
ディックとマック、マクドナルド兄弟が経営する
マクドナルド・ハンバーガーでは、
当時はまだ誰もやっていなかった画期的な
システム(いわゆるファースト・フード)で
大繁盛していた。
そのことを知ったレイ・クロックは、
マクドナルド・ハンバーガーを
フランチャイズで全米に広げようと
ディックとマックに持ちかけるが、
金儲けより、品質維持を重視する兄弟は、
乗り気にならない。
どうしても諦められないレイは、
ついに兄弟を説得し、契約にこぎつける。

しかし、金儲けを目指す「経営者」レイと、
「現場で働く」ディックとマックでは、
見ているものも目指しているものも違った。
兄弟との対立が続き、やがて、
レイは「マクドナルド・ハンバーガー」を
名前ごとごっそりと買収する。

レイがマクドナルドと出会うのが、52歳。
そこからの大成功だった。

あの効率の良い、スピード性のある、
サービスを考え出したのは、
レイではなく、ディックとマックの兄弟だった。

だが、兄弟は数店舗までは広げていたものの
それ以上は管理が行き届かないと、
品質重視の立場から、それ以上の拡大を
目指さなかった。

つまり、マクドナルドを世界的企業として
「"再"創業」したのは、レイ・クロックだったのだ。

映画には、利益追求に走るあまりの
ちょっとえげつないレイのやり方も
描かれており、どちらかというと、
後味の良い映画ではない。
特にビジネスの成功と縁遠い庶民にとっては。

が、ビジネスで大きな成功を得るには、
これぐらいの「暗」は、当たり前なのだろう。

その「暗」と引き換えに、
マクドナルドは、物凄い数の雇用を生み出し、
経済を動かし、アメリカを象徴する
文化にまでなったのだから。
今では、世界の食の1%を
マクドナルドが提供しているのだという。

映画の宣伝コピーは、
「怪物か。英雄か。」

それは観る人に委ねられているのだろうけど、
レイの強引なやり方、
レイがマクドナルドを買収する時に
マクドナルド兄弟と結んだ紳士協定を
守らなかったことを暴露(?)していることからも、
彼の成功を手放しで絶賛している作品ではない。
エンドロール時の不穏な音楽が
何よりもそれを象徴していると感じた。

ネタバレになるが、
その守られなかった紳士協定とは、
マクドナルド社が、兄弟に利益の1%を支払うと
いうもので、今なら1億ドル以上だという。
1年でですぜ。

しかし、オフィシャルサイトによると、
制作サイドは、「マクドナルド家から
映画化の権利を手に入れた」とあるので、
ディックとマックはすでに
亡くなっていたけれども、この映画で
マクドナルド一族には、きっといくらかの
お金が入ったことだろうし、
何よりも、ディックとマックは、
この映画で本当の創業者としての名誉を
挽回できたんじゃないだろうか。

ところで、この映画を観て
「もうマクドナルドは食べない」と
ネットのレビューに書いていた人がいた。
「乗っ取り屋」は許せないらしい。
その人は、「邦題を『ファウンダー』じゃなく
『乗っ取り屋』にすべき」とまで書いていた。
それはまた極端な考えだなと感じたが、
確かに観終えて、
「久しぶりにマックを食べたくなった」という
作品ではない。
前述のようにあまり後味は良くない。
ビジネスってこんなもんだと思うけどね。

そういう意味では、マクドナルドに
とっては、あまり明らかにされたくない、
イメージダウンにつながる要素もあるといえる。

では、実際にマクドナルドは
この映画が作られることに
どのような反応を示したのか。
そのあたりのことをジョン・リー・ハンコック監督に
インタビューした記事があったので、
興味のある方はどうぞ。

マクドナルド誕生を描く映画が作られることに、
マクドナルドはどう反応したのか



★★★★☆




歓びのトスカーナ
LA PAZZA GIOIA/LIKE CRAZY


イタリア・アカデミー賞で
作品賞、監督賞、主演女優賞、美術賞、
ヘアスタイリスト賞の5部門受賞。

昨年観たイタリア映画『人間の値打ち』と同じ
パオロ・ヴィルズィ監督と
女優ヴァレリア・ブルーニ・テデスキが
組んだ作品。

う〜ん、よく分からなかったというのが
正直な感想。
1回観賞しただけでは、難しい。
そういえば『人間の値打ち』も
あまりピンと来なかったな。

精神病院というとちょっとイメージが
違うのだけど、そういう施設から
逃げ出した女性2人のロードムービー。
その2人を演じるのは、
ヴァレリア・ブルーニ・テデスキと
ミカエラ・ラマツォッティ。

レビューを読むと良かったと書いている人は、
たぶんだけど、女性が多いように感じたが、
どうだろう。
実際、私はよく分からなかったけど、
一緒に観た妻は、何やら感じ取っていた
ようなので。
(聞いたけど、よく分かんなかった。)

邦題は『歓びのトスカーナ』。
トスカーナ地方のきれいな風景が
いっぱい観られるのかと勝手に期待したが、
そうではなかった。
50年代のアメリカを舞台にした映画と
続けて観たので冒頭の色合いが、
なんとなくノスタルジックに感じたけど。

原題は『LA PAZZA GIOIA』で、
ネットの自動翻訳にかけると
「狂牛病の喜び」「狂った快楽を」と訳され、
全く意味不明。
英語のタイトルは『LIKE CRAZY』となっており、
訳すと「狂ったように」ということか。
イタリア語『LA PAZZA GIOIA』の意味は、
何なんだろうと思っていたら、レビューの中に

「怒っての歓び」と相反する感情を同時に表現した言葉。
日本語でいえば、喜怒哀楽の「喜怒」ってところか


という文を発見した。
なるほどね。

主演のヴァレリア・ブルーニ・テデスキ。
『アスファルト』『人間の値打ち』と
出演作を観たが、
フランス映画にもイタリア映画にも出てるので、
イタリア人なのかフランス人なのかと
調べてみると(ウィキペディアによると)、
「イタリア出身でフランスで活躍」とあった。
「イタリアとフランスの二重国籍」とも。
そういうことあるんですね。


★★★▲☆


歓びのトスカーナ オフィシャルサイト





2017.8.17

成功の秘訣

昨日観た映画
『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』
に関して思ったことをもう少し書こう。

マクドナルド・ハンバーガーの権利を
ディックとマック兄弟から買い取ったあと、
レイ・クロックはその成功の要因は、
「根気」だと話す。

確かにレイは、ディックとマックに
フランチャイズの提案を断られても、
諦めずに交渉し続けた。
資金が尽きたら、妻に内緒で自宅を
抵当に入れ借金をした。
何が何でも諦めなかった。
それを根気というなら根気なのだろうが、
私は根気は何かの表現でしかないと思った。

それは、「情熱」と言っても良いが、
違う言い方をすれば、「強烈な欲」だ。
「成功したい」「稼ぎたい」という
ゆるぎない欲望だ。
それを「野心」と呼ぶ人もいるだろう。
また違う表現をすれば、それは
「コミットメント」とも言えるだろう。

「情熱」というとカッコよくて、
「欲望」というと何かギトギトした
人間臭さを感じるが、
「情熱」も「コミットメント」も「野心」も
中味は「欲」に違いない。

その「欲(=情熱)」が強かったから、
レイは根気よくチャレンジし、
成功したのだと思う。
そして、「野心(=欲)」が強かったから、
ディックとマック兄弟との契約を破ってでも
拡大し続けることができたのだ。

もし、彼が少しでもお人好しな部分を
持ち合せていれば、もしかしたら、
日本人は、マクドナルド・ハンバーガーを
口にすることがなかったかも知れない。

そして、もちろん先見の明が
あったことも間違いない。

兄弟が発明したシステムだけじゃなく
「マクドナルド」という名前が
どうしても欲しかったというあたりも
他の人とは違ったんだろう。

映画の前半、レイがマクドナルドに出会う前、
ミキサーのセールスをしているが
思うようにいかない姿が描かれている。
その時点で彼は、マイホームも手に入れ、
それなりに成功しているように
見えるのだが、全く満足していない。

モーテルの部屋で自己啓発のレコードを
聴くシーンがある。
50歳を過ぎて、セールスが上手くいかず、
自己啓発のレコードを聴いている姿は、
ややイタイ。
そんな風に感じてしまう私には、
大きなチャンスが目の前に転がっていても
見えないだろう。

尋常ではない、成功への野心と渇望。
それがなきゃ、
世界規模の事業にはならないと
いうことだろうな。

何を売るか、の前に。





2017.8.18

山形レポート 3
空と雲


山形の空は、広い。
山形といっても、妻の実家がある
東置賜郡は、山形盆地ではなく
米沢盆地にある。

空が広いと感じるのは、
米沢盆地の盆地部が広く、
田園が続き、視界を遮る
高い建物がないせいだ。

今回の帰省中には、雲が多かった。
その雲に太陽の光が当たり、
陰影を作るせいで、雲が立体的に
ドラマチックに見えた。

そんな空と雲の写真。

クリックで拡大












2017.8.20

免許更新

自動車免許の更新に行ってきた。
5年ぶりの更新だ。
この15年間は、優良運転者、
いわゆるゴールド免許だったので、
5年ごとの更新だった。

ゴールド免許だと更新の時、
(東京の場合)鮫洲や府中、江東の
試験場まで行く必要がない。
近くの指定警察署で手続きすることができる。

なので、5年前、10年前、15年前の更新は、
三軒茶屋の世田谷警察署で
更新することが出来た。
受けなければならない講習も
30分で済み、手数料も安い。
安全運転者の特権だな。

ゴールド免許の条件は、
5年間、無事故無違反であることだ。
前回の更新以降、私は2回も
自分の不注意からくる違反で
捕まってしまった。
1回の違反なら「一般」という区分の
更新だったのだが、2回も違反を
してしまったために「違反」という
区分になってしまった。

そういうわけで、今回は警察署での
更新は出来ず、鮫洲の試験場で更新の
手続きをしてきた。
(1回の違反でも警察署での更新は
できない。)

法定講習は、2時間。
それでも宅建取引士の講習に比べれば、
大したことないけど。
あれは、1日だから。

講師は、おばちゃんだった。
いや、もしかしたら同年代かもしれないから、
おばちゃんと呼んでは失礼か。
交通事故をなくすという使命感溢れる
講習だった。
おばちゃんの本気さのおかげで
全く眠くならなかったよ。
あんなに力のこもった講習なのに
終わった時の受講者の拍手が
少ないのに私は不満だった。
一生懸命拍手したよ。

内容も興味深いものが多かった。
道路環境の整備、
自動車の安全性の向上、
交通安全運動の成果であろう。
昭和45年には、16,000人だった
交通事故死者数は、平成28年には、
3,904人に減少した。
3千人台になったのは、
昭和24年以来だという。
凄いことやね。
一方で高齢者の運転による事故の増加という、
新しい問題も出てきているのだけど。

この交通事故死者数というのは、
事故発生から24時間以内に亡くなった
人の数ということなので、
事故が原因であっても
数日後に亡くなった場合は、
カウントされていないことになる。
つまり、実際に事故が原因で亡くなった
人の数は、もっと多いということになる。

講習では、この数年に改正された
法律も取り上げられた。
てんかんの発作が原因で、
死傷事故があったことは、
私にも記憶があったが、そういう事故を
きっかけに法改正の声が上がり、
法律が改正されていく。

今回の更新では、申請書に健康に
関するチェック項目があり、
ウソを書いた場合には
罰則があるとのことだった。

講習の最後には、さだまさしの
『償い』という曲が流れ、
モニターには、歌詞が映し出された。
私はこの曲を知らなかった。
(いや、聞いたことがあっても
憶えていなかった可能性の方が強い。)
さだまさしの声が若かったので、
ずい分前の曲だろうと思ったら、
1982年の曲だった。

歌詞の内容は、こんな感じだ。

交通事故で人を殺してしまったゆうちゃんは、
毎月毎月、被害者の奥さんに
お金を送り続ける。
事情を知らない周りの人からは、
貯金が趣味のしみったれと笑われても
ゆうちゃんは、ニコニコしているだけ。
事故から数えて、7年目に初めて
その奥さんから返事が来た。
「もうお金は送らないで欲しい。
あなたの文字を見るたびに
主人を思い出して辛い。
どうかあなたご自身の人生を元に
戻してあげてほしい」
その手紙を抱きしめながら、
ゆうちゃんは泣いていた。
神様、彼は許されたと思っていいのですか。

こんな内容だが、この歌は、
実話を基にさだまさしが作ったらしい。
フォークソングとはいえ、
ヘビーな曲だ。

こういう曲を講習の最後に流すということに
ちょっと驚いたけど、被害者になっても
加害者になっても、一生その悲しみを
背負わなければならない、交通事故という
ものを少しでも理解してもらいたいという
意図なのだろう。

ところで、前述の通り、
私は鮫洲運転免許試験場で
更新の手続きをしてきたのだか、
鮫洲へ行くのは10数年振りだった。
東京に出てきて、1回か2回は、
鮫洲に更新に行った覚えがあるが、
ほとんど20年ぶりに近い。
で、驚いた。
めちゃくちゃキレイなのである。
そして、ずいぶんと機能的に考えて
造られているように感じた。
調べてみると、鮫洲運転免許試験場は、
2013年にリニューアルしていたのだった。



さて、今度の免許証は、
ゴールドではないので、
次の更新は3年後だ。
最後の違反が平成26年8月だったので、
この3年間、無事故無違反なら
再びゴールド免許を
手に入れることが出来るわけだ。
気を付けよう。

ちなみに犯した2つの違反は、
一時停止違反と進路変更禁止違反。
どちらも軽微といえば軽微だが、
万一事故につながっていたら、
軽微では済まされないわけだ。




ハクソー・リッジ
HACKSAW RIDGE


6月24日に公開され、気になっていたけど、
上映が終了したと思っていた映画
『ハクソー・リッジ』が、
再上映されていたので観てきた。

『ハクソー・リッジ』は、
先の大戦の沖縄戦で、多くの
負傷兵を救った、実在の米軍衛生兵、
デズモンド・ドスの物語。
彼は、銃を持たずに戦場に赴いた。

以下、ネタバレです。

デズモンドは信仰心から、
武器を持つことを拒みながらも、
仲間を助けることを目的に志願する。

衛生兵になるにしても、入隊後、
当然一通りの訓練を受けなければ
ならないわけだが、デズモンドは、
訓練でも銃を持つことを頑なに拒む。

上官は、除隊を勧めるが、
本人はやめない。
(軍には、除隊にするほどの理由がない)

嫌がらせにあっても、リンチにあっても
やめないデズモンドは、命令無視で
とうとう軍法会議にかけられる。

罪(命令に背いたこと)を認め、
除隊すれば家に帰れるが、
認めなければ、刑務所行きだ。

そんな時、デズモンドの父親の
尽力もあって、デズモンドの主張は
認められることになる。

驚いたのは、あの戦争中、アメリカには
「良心的兵役拒否」というものが、
認められていたこと。
当時の日本であれば、非国民と罵られ、
それこそ逮捕されたかも知れない。
デズモンドの場合、「良心的兵役拒否」と
いっても、戦争に行くことを拒否している
わけではない。
仲間とともに戦場に行って、
負傷した仲間を助けるのが
自分の役目だと信じている。
そして、けっして武器は持たない。
持たないどころか触らない。

映画の前半は、デズモンドの
簡単な生い立ちと、入隊後の訓練時の
エピソードが描かれる。

後半は、沖縄のハクソー・リッジ
(前田高地)での戦闘が描かれている。

ハクソー・リッジを攻略するのに
米軍はずい分と犠牲を払った。
米軍は、いったん撤退するが、
デズモンドは一人残り、日本軍の放火の中、
一晩で75名の負傷兵を救い出す。

一人救うと、神に
「もう一人、救わせてください」と
祈りながら。
その中には、負傷した日本兵も
含まれていたという。

その精神力というか、信仰心というか、
行動には、凄まじいものがある。
実話を基にしたと聞いていても、
「ホンマやろか、こんな人おるやろか」と
疑ってしまうほど。

デズモンドを演じるのは、
マーティン・スコセッシ監督の『沈黙』で
幕府のキリシタン弾圧と信仰のはざ間で
苦しむ神父を演じた、
アンドリュー・ガーフィールド。

今回もセブンスデー・アドベンチスト教会の
信者ということと、舞台が沖縄(日本)と
いうことで、『沈黙』との共通点が
多いのは偶然だろうか。

戦闘シーンは、かなり激しく描かれており、
「グロい」との声もあるが、
実際の戦場はあんなもんではないだろう。

日本兵が虫けらのように殺されるとか、
反日映画だとかといっている人は、
あまりにも戦争のことに無知なのだろう。
戦争は、人を虫けらのように殺す行為だ。

私は、激しい戦闘シーンを観ながら、
「何のために殺しあったんだろう」と
戦闘が激しければ激しいほど、
その無意味さを感じずには
いられなかった。

そして、映画館を出た後、
街のネオンを観て、
多くの犠牲の上にある
今の平和に本当に感謝しなければと思った。
生まれる時代が違っていれば、
あそこで死んでいても不思議ではない。

年と共にアクション映画や戦争映画には、
興味を失ってきているが、
本作は、人間 デズモンド・ドス を
知る作品として、
また、ひとつの哲学的問題提起として
『沈黙』と合わせて観たい映画だ。

アカデミー賞では作品賞他6部門でノミネート、
2部門受賞、その他数々の賞を受賞している。
監督は、メル・ギブソン。

デズモンドは、良心的兵役拒否者としては初めて
アメリカ軍人最高位の名誉勲章を受章した。
(2006年 87歳で没)


前田高地のある浦添市のサイトには、
「『ハクソー・リッジ』の公開によせて」という
特設ページがあり、そこにはこう書かれている。

当時の浦添村の状況は住民の44.6%にも
およぶ4,112人が死亡。
一家全滅率も22.6%という状況で、
多くの住民が犠牲となりました。



★★★★▲





2017.8.21

MIKE STERN / BILL EVANS BAND
featuring DARRYL JONES
& SIMON PHILLIPS


Mike Stern。
この10数年、ほとんど来日のたびに
観に行ってるので、もう15回ぐらい
観ているだろう。

今回の来日では、ドラムが
久しぶりに Simon Phillips!
ベースが Darryl Jones!

ブルーノート東京、3日間公演の
3日目の 2nd show。
月曜日なのに満員の大盛況。
(明日、明後日はコットンクラブで
公演あり。)

めちゃくちゃ良かった。
なんでしょ、この立体的な音楽。
アンコールまで、90分弱。
最高でした。

「MIKE STERN / BILL EVANS BAND」と
銘打っているだけあって、
ホントに2人のバンドという感じだったことも
良かったし、この2人の共演は何度も
観ているのだけど、今日ほど2人の
パートナーシップというか、絆というか、
繋がりというか、友情というか、
愛というか、なんかそんなもんを
感じたライヴは初めてだったな。

ライヴは、最高だったのだけど、
一つ大変気になったことがあった。

Mike の右手だ。
明らかに違和感があった。
なんというか、5本の指が固まって
しまっているように見えた。
実際、右手だけではピックを持ち直すことが
出来なくて、演奏中何度も左手で
右手のピックの位置を調整していた。

よく見ると、左手に比べて右手の
手首から先が、小さく縮んでいるかの
ようにも見えた。

右手が固まっているようで、
弾きにくそうにも見えるのだが、
その固まった右手で、いつも通りの
高速ピッキングをやっていた。

ほんの少しだが、時折ピッキングが上手く
いっていないようにも感じた。
いつもが 100 だとしたら、
99 はいけてるのだけど。

1曲目始まってすぐにその異変に気付いた。
何か深刻な病気でなければ良いが。

あるいは、私の思い過ごしかもと思い
帰ってきてから、YouTube で昨年や一昨年の
Mike のライヴ動画をチェックしたが、
今日のようなことはなかった。
やはり心配だ。

ライヴの内容にも触れておこう。
今日は、Bill Evans がピアノを弾いた。
これが上手い!
びっくり!
ジャズ・ピアニストやん。
そして、歌も歌った。
これがまた良い。
曲は、ちょっとビリー・ジョエルを
思い起こすようなロックっぽい
曲だったが、凄く良かった。
アンコールの "Red House"(ジミ・ヘン)でも
1コーラス歌った。

Simon と Mike の共演を観るのは、
2011年 2月の
"LEE RITENOUR & MIKE STERN
with THE FREEWAY JAM BAND" 以来。

Simon は、時折、Darryl の方を見て、
ニヤッとしながら叩くのだけど、
あの時、何が起こっているんだろうな。

本編最後の曲(Mike の曲だと思うけど、
タイトルが分からない)での、
ドラム・ソロは、凄かった。大興奮。

Mike Band のベースは、Chris Minh Doky、
Tom Kennedy、John Patitucci、
Victor Wooten、Teymur Phell、
Richard Bona と色んな人が
演っているけど、Darryl Jones と
演るのは観るの初めて。

あんまり、派手ではないけど、
フレーズもトーンも心なしかロックに感じたのは、
私がそういう風に見ているからかな。
ベースは、 Fender のジャズベ。

Darryl を観るのは、Roben Ford や
Omar Hakim らとのセッション(2012年 3月)と
The Rolling Stones(2014年 2月)以来だった。

来月、Mike の新譜が発売される。
早速、予約しよう。


[ MEMBERS ]
Mike Stern (g)
Bill Evans (sax)
Darryl Jones (b)
Simon Phillips (ds)

@ Blue Note Tokyo
2nd show




(2017.8.29 追記)
マイクの右手について

2017.8.29 マイク・スターンの右手





2017.8.22

立川志らく
シネマ落語特別編 Vol.11


一度は聴きたいと思っていた、
志らくの「シネマ落語」にようやく
行ってきた。

「シネマ落語」というのは、志らくのサイトには
こう説明されている。

シネマ落語の概要を説明しておきます。
とりあげる作品は洋画。
時代設定を落語の時代、つまり江戸、
明治、大正、昭和初期に変更。
登場人物はすべて落語国の人。
八っつあんにご隠居さん、与太郎、
権助、幇間の一八などなど。
そしてエンディングに落語的な落ちをつける。

立川志らく著 「雨ン中の、らくだ」より(新潮文庫)



今日は、前座もゲストもなく、
志らくが3席聴かせてくれた。

まず、「天狗裁き」。
知っている「天狗裁き」とは違っていて、
かなりアレンジされていた。
サゲもオリジナルだろう。
上手く出来ている。

続いて、「子別れ」。
残念ながら、強烈な睡魔がやってきて、
半分ぐらいしか聴けなかったけど、
これまた、アレンジがされていて、
面白かった。

休憩を挟んで、シネマ落語。
今日は、「E.T.」。
「E.T.」を元にしていても、
前述のように舞台は江戸時代。
登場するのは、
E.T.(地球外生命体)ではなく、天狗。
天狗の子供と人間の子供(亀吉)との
友情の物語。

これが、傑作。
というのも、先に演じた「天狗捌き」「子別れ」が
ちゃんと伏線になっているという手の込みよう。
「天狗裁き」で夢を見た亭主は、
「子別れ」の熊五郎の若い頃で、
「シネマ落語 E.T.」に登場する亀吉は、
「子別れ」の亀吉が、おっかさんと家を出て
3年後、おとっつぁんに再会する前の
設定となっている。
中々よく練られた設定で、面白かった。

「E.T.」の名場面、満月をバックに
自転車が空を飛ぶシーンも、
自転車ではなく、しっかり再現されてる。
あれだけ、視覚的なシーンを
口演だけでイメージさせるのは
難しいだろうけど、
聴衆の頭の中には、「E.T.」の
あの場面がすりこまれているので、
爆笑になるわけだな。

「E.T.」は、もう35年も前に観た映画。
あんまり覚えていないので、
どうだろうかと思っていたけど、
全く問題なかった。
映画を観ていない人でも、
笑えると思う。


[ 演 目 ]
「天狗捌き」 立川志らく
「子別れ」 立川志らく
〜 仲入り 〜
「シネマ落語 E.T.」 立川志らく

@ 新宿紀伊國屋ホール






恵比寿の居酒屋




始めへんのかい!





2017.8.23

「観る」とは

「観る」の「観」は、
「観賞」「観察」の「観」。

「観賞」は見て味わうこと。
「観察」とは辞書を引くと

事物の現象を自然の状態のまま客観的に見ること
物事の状態や変化を客観的に注意深く見ること
事物や現象を注意深く組織的に把握する行為


などとある。
また、仏教では、

智慧によって対象を正しく見極めること

という意味があるようだ。

さて、この観察という行為は、
簡単なようであって、意外に難しい。
「観賞」は主観で楽しむもんだろうけど、
「観察」には客観性が求められる。

特に観察する対象が人間である場合、
それが他人であれ自分であれ、
いちいち心の中に反応が起こり、
客観的でいることが困難であるからだ。
その反応は、批判、嫌悪、怒り、悲しみ、
羨望、称賛、善悪のジャッジなど様々だ。

しかし、生きている限り反応しない
わけにはいかない。
反応は、自然なことで
反応することが悪いわけでもない。

そこで、観察している自分をも観察する、
俯瞰的な観点が必要になってくる。

観察には、訓練がいる。

20年以上前だが、あるトレーニングに
参加した際、コーチは私に向かって、
「笑っている」と指摘した。
私は真面目に参加しているつもりで、
笑ってなどいない。
「笑っていません」というと
「顔が笑っている」というのだ。
何を言いがかりを、と思ったのだが
ふと自分の顔の表情に微妙な薄笑いを
浮かべていることをキャッチした。
「あ、ホンマや、笑ってる」
その瞬間、私の顔からその変な薄笑いが
消えたことをはっきりと自覚することが出来た。

自分が変な薄笑いを浮かべているかどうか
分からない、それぐらい無意識であったのだ。

動揺の最中にいるとき、
いかに自分の中に、自分を観察する別の自分を
維持し続けられるか。
それが、覚醒していることの目安かも知れない。

昨日、ある小冊子にこんな言葉を見つけた。


「観る」とはすでに一定しているものを映すことではない。
無限に新しいものを見いだして行くことである。
和辻哲郎(倫理学者)





2017.8.24

鍵盤上のU.S.A.
ジャズピアニスト・エレジー アメリカ編
南 博 (著)


先日読み終えた、ジャズピアニスト南博氏の
『白鍵と黒鍵の間に』が面白かったので、
その続編となる『鍵盤上のU.S.A.』を読んだ。

『白鍵と黒鍵の間に』では、
銀座でのピアニスト時代のことを書いていた。
その銀座の高級クラブの仕事で稼いだ金で、
南氏は、アメリカへ渡る。
ボストンにあるバークリー音楽大学で
ジャズの勉強をするためだ。
『鍵盤上のU.S.A.』では、そのボストンでの
タフでハードな日々が記されている。

『白鍵と〜』でも、氏のジャズに対する
情熱をひしひしと感じたが、本書も然り。

気になる生徒には片っ端から声をかけ、
セッションを申し込んだというあたりや、
日本にいた時から大好きだったという、
スティーヴ・キューンにレッスンを申込み、
数か月がかりでそのレッスンが実現するくだりを
読むと、芸を向上させるのは、諦めない粘りと
行動力なのだと改めて思う。

先日観た映画『ファウンダー ハンバーガー帝国の
ヒミツ』に描かれていたマクドナルド創業者
レイ・クロックとも共通するが、
一般の人と、何かを極める人との違いを
ひと言で言い表すならば、「情熱」なのだと思う。
彼らは、言い訳をしない。

音楽の話だけでなく、アルゼンチン出身の
アマンダとの恋の物語も、青春を感じ、
胸の奥が疼いた。

私は、ボストンには行かなかったけど、
1985年の10〜12月、2ヵ月かけて、
西海岸から東海岸までアメリカを横断した。
23歳だった。
南氏が、アメリカに渡ったのが、1988年の12月。

おそらくは、私が見たのとそんなには違わない、
ニューヨークの街並みを目にしたんだろうな。

そんなこともあって、私のアメリカの記憶も
刺激され、懐かしさとも郷愁とも言えない
独特の想いが込み上げるのであった。

ある夜、ボストンの街で黒人のベガ―(乞食)に
小銭をせびられ、アパートの前まで跡をつけられる。
扉の外で怨念の言葉を発するベガ―に対し、
南氏が、心の中で
「あんた達の音楽をオレは今勉強してるんだぜ」と
呟いたというくだりを読んで
私はメンフィスでの出来事を思い出した。

2009.2.28 Memphis


南氏のピアノは、CD では数枚、
そのプレイを聴いたけど、
ライヴはまだ未体験。
近いうちにライヴを聴きに行きたいな。





★★★★▲


ところで、昨夜、妻が
「誰に私淑しているの?」と訊いてきた。
「私淑する」とは、直接教えを受けていないけど、
その人に影響を受け、模範とすることをいう。
困難や問題に当たった時、
「その人だったらどうするだろう」と考えることで、
自分にない答えを導き出すことが可能になる。

ぱっと訊かれて私には即答できる人がいないが、
彼女は吉田松陰なのだという。

そんな話をしたあと、寝る前に
読みかけの『鍵盤上のU.S.A.』を少し読んだ。
数ページ読むと、
なんと「私淑」という言葉が登場した。
「私淑」なんて言葉、滅多に目にすることはない。
妻が「私淑」について、さんざんシンクロニシティな
話を聴かせてくれたあとに、出てきた「私淑」。
これまた シンクロニシティ。

ただ、直接ピアノのレッスンを受けた先生のことを
「私淑すれば〜」と書いていたので、
この使い方は間違っているようだ。

「私淑」は、
面識のない人を師と仰ぐことなので、
直接指導を受けた場合は、使わないようだ。





2017.8.25

にぎり鮨の食べ方

先日、新宿の回転寿司のカウンターで、
若い外国人男性2人組の隣に座った。
彼らは、英語を話していたし、
見た目はアメリカ人ぽい感じだったが、
どこの国の人か分からない。

にぎり鮨を箸で挟み、
シャリの底にしょう油を付け、
そのまま口に運び食べていた。

その食べ方では、にぎり鮨は旨くない。
なぜなら、しょう油に浸かったシャリが
まず最初に舌に触れることになるからだ。
しょう油の味がした後に
ネタの味が来ることになってしまう。

それにシャリにしょう油を付けると、
シャリが崩れてしまうこともある。
しょうゆ皿にご飯粒が散乱しているのは、
見た目にもよくない。

旨い食べ方は、まずにぎり鮨を皿の上で横に倒す。





にぎり鮨の上下を箸で挟み、



半分ひねってネタにしょう油を付ける。





そのまま、ネタが下になるように口に入れる。

やってみると簡単だ。
こういう風に食べると
口に入れて最初の味が、
しょう油付けのシャリではなく、
ネタの味になる。

もう何年も前になるが、
初めてこの食べ方を知った時は、
衝撃的だった。
全然、にぎり鮨の味が違うのである。
もし、ご存じでなかったら、
ぜひ試してほしい。

おそらく、箸を使わずに
手づかみでにぎり鮨を食べる人は、
自然とそういう風に食べているだろう。

でも、日本人でも箸を使ってにぎり鮨を
食べる人で、前述の食べ方をしている人は、
意外と少ない。
立ち食い寿司や回転寿司で見ていると
シャリの底にしょう油を付ける人が多い。
そうでなければ、ネタをいったん外して
しょう油を付ける人もいる。
当然そういう人たちは、にぎり鮨の上下を
逆にしてネタが舌の上に乗るようにと
食べたりはしない。
ちなみにネタを外して、
しょう油を付けるのはマナー違反だ。

そんな食べ方の人たちを見るにつけ、
私はいつも、(もっと旨い食べ方あるのになぁ、
教えてあげたいなぁ)と思っているのだった。

話を戻そう。
私は急にその外国人2人組に、
旨い寿司の食べ方を教えてあげたくなった。
せっかく日本まで来たのに、
まず感じる味が、しょう油メシではもったい。

英語に自信はないが、変な日本人として
彼らの旅の思い出になっても構わない。
どうせ、二度と会うことはない。

そう思い、おもむろに彼らに向かい(英語で)
「おいしい食べ方教えたるわ」と言った。
(たぶん めちゃくちゃな文で。)
そして、あとは 何も喋らずに
実際にやって見せた。
本当は、なぜこうやって食べた方が
おいしいのかを説明したかったけど、
全く言葉が出てこなかった。
すると、一人が私のマネをして、
にぎり鮨を一貫食べ、ウンウンと頷いた。
私は、「な?全然違うやろ?」という
意味を込めて自信たっぷりに
「Different!」と言った。

しかし、通じなかった。
3回か4回「Different」と言って
ようやく彼が「Oh, Yeah」と言った。

その後、「君らはどこから来たんや?
仕事か?観光か?日本はどないや?」などと
訊きたかったのだが、結局、無言で終わった。
なんか、情けないけど、初めて
外国人に旨いにぎり鮨の食べ方を
教えてあげることが出来たので、満足。

ところで、すしには「寿司」と「鮨」、
2つの漢字がある。
先日行った鮨屋の板前さんによると
もともとは「鮨」で「寿司」は
当て字とのこと。

友人の A ちゃんは、
旨い店は「鮨」、
それほどでもない店は「寿司」
不味い所は「スシ」と分けていると言っていた。
なるほどなと思った。
「寿司」より「鮨」の方が、旨そうだ。
そういう思いもあって、今日は
「にぎり鮨」と書いてみた。
これも「握り鮨」より「にぎり鮨」の方が
食欲が増すような気がするのだが、どうだろう。




ビル・コリングス 死去


コリングス・ギターの創始者、ビル・コリングスが
7月14日に死去していたことを今頃 知った。
癌で、1年間闘病していたらしい。
享年68歳。
まだ若いなぁ。

コリングス・ギターは、元々アコースティック・
ギターのメーカーなのだが、10年ほど前から、
エレクトリック・ギターも作るようになった。

アコギは、トラディショナルな見た目を
持っているものが多いのだが、
エレキの方は、とてもユニークで美しい。
特に、アーチトップの美しさは見惚れてしまうほど。
例えば、CL Jazz


Collings のサイトより

私の「いつかは欲しいギター・リスト」には、
アコギもエレキも入っているのだけど、
まあ、お高いのです。
アコギは新品で50〜100万円といったところ。
中古でも100万円以上しているものも多く
あんまり価値は落ちない。
エレキは、中古ならもう少し安いものもあるけど、
写真の CL Jazz などは、新品で150万円前後する。
なので、そうそう手が出ない。
もしかしたら、ビルの死で古いギターの
値が上がるかもしれないなぁ。

それから、ジョン・アバークロンビー
(ジャズ・ギタリスト)も 8月22日に
亡くなりました。
享年72歳。

合掌。





2017.8.27

卒業36年目

大阪へ高校の同窓会に行ってきた。
卒業して36年。
前回の同窓会は2011年だったので6年ぶり。
約90人の同窓生と4人の先生方が参加。
2011年の前は、卒業25年の年、
2006年に開催された。

ほとんどのメンバーが、6年ぶりだったが、
中には前回、前々回に出席しておらず
同窓会初参加の人もいて、
会うのが34〜35年ぶりという人もいたよ。

顔を見ても名札を見ても、
(こんな人おったっけ?)という人から、
あの頃からほとんど変わっていない人、
かなり見た目が変わった人、と様々だが、
一瞬で、あの頃にタイムスリップできる
人間関係は、他では味わえないものがある。

6年前は、同窓会当日に東京へ戻るつもりで
新幹線のチケットも買っていたけど、
楽し過ぎて4次会まで参加したために
帰れなくなってしまった。
今回も、あっという間に時間が過ぎ、
危ないところだったが、
なんとか走って新幹線に間に合うことができた。
話している内容は、くだらないことばかりなのに
どうしてあんなに盛り上がるんだろうな。

どういうわけか、私は乾杯の音頭を
取るよう指名された。
そのことは事前に聞いていたにも関わらず、
気の利いたことが浮かばず、
全く面白くない乾杯の音頭になって
しまったことが悔やまれて仕方がない。
終わってから、あれも言えばよかった
これも言えばよかったと思いついたのだが、
舞台に上がった時は、何にも浮かばなかったのだ。
笑いの一つも取らなかったというのは、
私としては痛恨のミスなのだが、仕方ない。

次回は還暦の年、5年後だ。





2017.8.28

卒業36年目 その2

昨日は、高校の同窓会に行ってきたと書いたが、
これはクラスの会ではなく、学年全体の同窓会だった。
学年全体で8クラスあり、370人ほどの生徒がいた。

4人の先生方が出席されたのだが、
その中の一人、K先生は私の1、2年の担任で
大変にお世話になった恩師だ。

K 先生は、英語の先生だった。
現在80歳だが、英語の本を読むカルチャー教室に通い、
今も勉強を続けているという。

また歴史の先生だった 今年70歳の M先生は、
退職後大学院に行かれて、歴史の勉強を深めたという。

さすがに教師になるような人は、
根っから勉強が好きなのだなと感じ入った。

同級生の中には、教師になったものも多く、
中には小学校の校長を務めた者もいた。

M子の娘は、今その母校に通っており、
2年生だが、担任教師が同級生の O子だという。
前述の K先生のお孫さんも母校の2年生だと
いうので、M子の娘と同級生だ。

以前にも書いたが、医者になり、
私の実家の近所で開業した K君には、
私の両親も姉も診察を受けている。

高校を卒業したとき、18歳だったわけだが、
卒業36年ということは、あの時から2回
高校を卒業するまでの時間を生きたことになる。

長いようで短かった36年、
短いようで長かった36年の間には、
それぞれの人生に様々な出来事があり、
それぞれの人は、複雑に絡み合って
知らないところで結びついている。

それらは、36年前には想像もつかなかった
ようなことばかりで、人生の行方は
人智を越えているのだと思わざるを得ない。

昨日の写真を眺めながら、
もしもクラスが違ったら、
仲良くならなかっただろう
この人たちとの「縁」という
不思議を強く感じた。

今回、同級生の数人が亡くなっていたことを知った。
5年後の同窓会に出席できれば良いが、
これも神のみぞ知るといったところか。





2017.8.29

マイク・スターンの右手

先日観にったマイク・スターンのライヴで、
マイクの右手の様子に違和感を感じ、
ピックがちゃんと持てていないようだと
書いたのだが、原因が分かった。

全く知らなかったのだが、
マイクは昨年 7月、両腕を折るという
大事故にあっていたのだった。

骨折しただけでなく、神経の損傷もおこしたようで
右手でピックを持つこともできなかったようだ。

一時は、ピック付きの手袋で演奏していたようだが、
事故から1年以上経って、大分、
良くなってきたということなのだろう。

詳しくは、こちら

先日のライヴが、この数年のマイクのライヴでは
特に良かった気がしたのには、
ミュージシャン生命に関わる事故を経ての
復帰という背景があったわけだ。

大変な状況の中、おそらくはリハビリをしながら、
超豪華なメンツで録音した新譜『TRIP』が
来週リリースされる。
もちろん予約済みだ。

もしかしたら、神経の病気が進行中なのでは
ないかと要らぬ心配をしたが、
大怪我の痕だと知って、安心した。
大怪我をしたのに「安心した」というのも
変なのだけど。

それにしても、凄いよ。
その復帰の力。

過去には、ラリー・カールトンは 銃撃で、
パット・マルティーノは 脳動脈瘤で、
横田明紀男氏は 脳梗塞で、
それぞれ大変な事態になったが、
3人とも復帰している。
音楽の力はスゴイ。





2017.8.30

TOMMY EMMANUEL
- LIVE IN TOKYO 2017 -


トミー・エマニュエル。
音楽に順番なんて付けられないのだけど、
この人のギターは世界一だと思った。
技術、歌心、トーン、エンタテイメント性、
弾いている姿、笑顔、そしてたぶん
人間性も素晴らしいのだろうと思う。
技術的に凄い人は、いっぱいいるけど
あれだけオーディエンスを楽しませる
ショーが出来る人は、そうそういない。

2013年に初めてナマで観て、
ぶっ飛んだのだけど、
2015年の来日は、なぜか見逃してしまった。
今日は、1st 2nd ぶっ続けでたっぷり
その神業を堪能してきた。

まず、1st ショー。
超満席です。
頭っから飛ばしていきます。
ギターは、Maton が3本。
カッタウェイのある比較的新しそうなものと
カッタウェイのないのが2本。
1本は、塗装が剥げてきていた。

ギターの音が力強い。
ストロング & パワフル。
ドラムもベースも要らん。
演奏は、やはり神業。
あるいは、魔術。

途中、ゲストがあるというので
誰だろうと思ったら、
ケンと呼ばれて客席からステージに
上がったのは、中学生だろうか
少年(日本人)だった。
そして、トミーのギターを借りると
ビートルズの "Drive My Car" を
「僕がアレンジした」と言って演奏しだした。

これが、トミーのあとに聴いても
全く遜色のない演奏で、びっくりした。

アレンジも素晴らしく、音だけ聴いたら、
とてもじゃないが少年の演奏とは
思えないクオリティ。
しかも、堂々としている。
そのへんの大人の方が、
ビビってしまうような状況なのに
舞台度胸も満点。
一体 何者なんでしょ。
末恐ろしい。

1st ショーは、約80分。
あっという間だった。

ショーは素晴らしかったんやけど、
前の席のオジサンの手拍子が気持ち悪くて、
ちょっと気が散って困った。
リズム取られへんのやったら、
手拍子せんでええっちゅうのに
ずっと手拍子してた。
こういうの「やめてください」とも
言えないのでどうしたらいいんでしょね。

入れ替え制なので、いったんロビーに出て、
2nd ショーの入場時には、通しで見る人は
優先されたので、前から5列目に着席。
1st ショーは、一番後ろで観たので、
ステージとの距離が半分以上 縮まった。
2nd ショーももちろん満席。

2nd ショーも 1st と大体同じ曲を演るのかなと
思っていたら、なんとほとんど違う曲。
1〜2曲じゃないかな、同じ曲。
物凄く芸達者。
見せ場たっぷり。

これは、1st、2nd 通しで観て、
ひとつのショーやな、というのが感想。

2nd ショーでは、ゲストは なし。
時間は 75分ぐらいかな。

故チェット・アトキンスから
「間違いなく、この地球上で
最高のギタリストのひとり」と
絶賛されたというトミー。

次回の来日公演も 絶対 観に行きます!



[ MEMBER ]
Tommy Emmanuel (g)

@ COTTON CLUB
1st show & 2nd show




[ 関連エントリー ]
2013.8.13 ギターの魔術師 Tommy Emmanuel
2016.1.26 The Colonel & The Governor
2017.5.14 TOMMY EMMANUEL  CENTER STAGE





チャック・ローブ 死去


昨日まで知らなかった。
ギタリストのチャック・ローブが
7月31日に亡くなっていた。
癌だったらしい。
ショック。

チャックをライヴで初めて観たのは、
2010年12月5日のブルーノート。
その年、ラリー・カールトンに替わって
FOURPLAY に加入したチャック。
FOURPLAY としては初来日公演だった。
これが、良かった。
実は、チャックのことはそれまでそれほど
好きでもなく、期待もしていなかったのだが、
めちゃくちゃ良いライヴだった。

そして、WILL LEE’S FAMILY 名義での
2012年11月27日のライヴ。
ドラムは、スティーヴ・ガッド。
このライヴも良かった。

それから最後に見たのは、2014年5月28日の
ピーター・アースキンとのバンドだった。

享年61歳。
ちょっと若過ぎ。

チャックのウェブサイトを見ると、
6月4日のライヴが最後になっている。
残念です。

合掌。



[ 関連エントリー ]
2010.12.7 FOURPLAY
2012.11.27 WILL LEE’S FAMILY
2014.5.28 CHUCK LOEB'S SILHOUETTE BAND





2017.8.31

ミニ・ライヴ with あずっち

MACメディカルというところが主催している、
「MACサロン」というイベントで、
あずっち(フルート)と演奏してきた。

「MACサロン」というのは、毎回講師を招いて
健康などの講演を聴き、そのあと軽く飲みながら、
参加者同士で交流するというイベント。

今日は、「介護離職の現状とその対策」という
テーマで アロマ看護ケア(株)代表の
永杉彩さんという方が話された。

内容は、介護の現場の現状から、
これからの高齢化に向かっての
介護の心構えのようなものまで。

介護の世界にあんまり明るい材料はなく、
国全体の課題だと思うのだが、
ホントに20〜30年後、
どうなってゆくのだろうと
心配になった。

さて、ライヴはその講演のあと、20分ほど。
20年以上前に書いたオリジナル曲で、
一度も演奏したことのない曲を
初めて演奏した。
「No.005」と呼んでいて、
タイトルも付いていない。

上京して音楽の仕事がしたかった頃、
数曲入りのデモテープを
数人の音楽業界の人に渡したが、
結局、仕事にはつながらなかった。
その中に入っていた1曲だが、
リハで演ってみると、良い感じだったので
レパートリーに入れることにした。

共演者のあずっちも気に入ってくれたのだが、
今日は、ライヴのあとお客さんの一人が、
「1曲目が良かったです」と
わざわざ言ってくれた。

そうか、もうちょっと自信を持とう。


[ MEMBERS ]
fl:恒松あずさ
gt:つつみしんや

[ SETLIST ]
1. No.005(つつみオリジナル/タイトル未定)
2. Romeo and Juliet
3. 不思議な妻 (つつみオリジナル)
EC. Tico Tico no Fuba

@ 紀尾井フォーラム (千代田区紀尾井町)


*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

あずっちとのライヴは、今のところ
ミニ・ライヴばかりで 今日で3回目だった。
なんと来週の土曜日(9/9)にも
ライブの予定が入っている。

「なおっちマルシェ」という女性企業家ばかりが
集まる見本市のようなイベントで、演奏する。
面白そうなので遊びに来てください。

なおっちマルシェ
入場無料
出演: 9月9日 13:00〜13:30
会場 : アートコンプレックスセンター
(四谷三丁目駅 または 信濃町駅より徒歩7分)



ひとりごと