2025年1月
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2025.1.2
新 年
新しい年を迎えました。
2025年、令和7年。
昭和で言うと「100年」と聞いて驚きました。
でも、昭和37年生まれの私が、
今年で63歳になるのだから、
「37+63=100」。
何も驚くようなことではないと気付き
そのことに再び驚きました。
本年もよろしくお願い申し上げます。
2025.1.3
私物持ち込み禁止
時々、利用するコメダ珈琲。
先日、久しぶりに行ったら 小豆入りのコーヒー
(小豆小町)が メニューから消えていた。
初めて飲んだ時は 冒険だったけど、
意外にも コーヒーに小豆は合っていて
それからは何度も飲んでいた。
ホットでもアイスでもいける。
コーヒー飲みながらチョコレートを食べると
美味しいのと同様、あんこだって合うんだよ。
調べてみると、小豆小町は昨年4月で
販売終了になっていた。
理由は 発見できなかったけど、なんでかな。
小豆の高騰のせいだろうか。
残念だ。
ぜひ復活させて欲しい。
さて、そのコメダ珈琲の座席の横に
こんな案内が貼り出されていた。
「私物持ち込み禁止の
ご協力お願いします」
推測するに「飲食物の持ち込みは
やめてください」という意味ではないかと
思うのだけど「私物」っておかしくないか。
バッグもスマホも着ているものも持ち物
全てが、私物ですぜ。
私物禁止となると全裸で入店になりますぜ。
お店の人、誰も気が付かないのかしら。
ちょっと違うけど、トイレの個室に時々
「トイレットペーパー以外流さないでください」
という貼り紙がある。
その下に「ウンチは?」って落書きが
書き込まれたのを見たことがあるよ。
言葉って難しいね。
2025.1.4
モノクロ写真展
The Monochrome 2025
4月4日から6日まで 横浜で開催される、
モノクローム写真展に出展する。
この写真展は、日本文藝という会社の
主催で、今回が第2回。
昨年の第1回には、約100名が参加した
グループ展だ。(私は初めての出展。)
ひとり8点まで出展できるということで、
私は8点出展することにして
申し込んだのだけど、
どの写真を出展するかは
1枚も決まっていない(汗)。
今までの作品の中で
自分が気に入っているものを選べば良いと
安易に考えていたのだけど、
申し込んでから募集要項をよく読むと、
四つ切りサイズにプリントされて展示されるため、
ある程度の大きさが必要だと分かった。
私の気に入った写真の中には、
その条件を満たさないものも多い。
風景にするか、ポートレートにするか、
半分ずつにするかも考え中。
過去の写真だけではなく、新しいものも撮ろうと、
少し前から撮影の機会を意図的に
作ってもいるが、写真の選別には悩みそうだ。
写真展の会期等は、下記の通り。
ぜひご来場ください。
【 会 期 】
2025年4月4日(金) - 6日(日)
【 開場時間 】
12:00 -18:00 (最終日のみ16:00迄)
【 ギャラリー 】
みなとみらいギャラリーABC全会場
横浜市西区みなとみらい2-3-5
クイーンズスクエア横浜クイーンモール2階
2025.1.5
哲学について
先日読み終えた『落語―哲学』が、
面白かったので、著者・中村昇氏の
2003年に出版された『いかにしてわたしは
哲学にのめりこんだのか』を買った。
読み始めて50ページで挫折した。
頑張って最後まで読もうかと思ったけれどやめた。
50ページ読んで、理解出来たのは、
せいぜい2割か3割だろう。
サンドイッチマンではないけど、
「何言ってるか分からない」んだ。
この人がどうして哲学にのめりこんだのか、
哲学はのめりこむほど面白いのか、と
期待して買ったのだけど、難し過ぎるねん。
50ページまで読んだ内容は、主に
ウィトゲンシュタイン(オーストリアの哲学者)
の批判なんだけど、このウィトゲンシュタインが
言っていることが分からないので、
その批判も分かるはずがない。
出版社のサイトでは「品切れ・重版未定」と
なっており、ほぼ絶版状態だったので、
中古本で買った。
もともとの定価は2500円+消費税なのだが、
安くはなっておらず、Amazonでは
ほぼ定価(税込2500円)だった。
私が2500円のものを買ったために、
今では一番安くて5000円。
高い物は7000円を超えている。
二束三文で売られている中古本も多い中、
専門的な人たちにとっては価値が
あるということだろうか。
数が少ないからだろうか。
送られてきた中古本は、
ほぼ新品のような美品だった。
私のように読めなかった人が、
もとの持ち主だろうかね。
そんなことはさておき。
この本のような内容が理解出来ないと
学問である哲学は語れないということなのかな。
別に「学問哲学」を語れるように
なりたいとは思わないけど。
「学問哲学」と書いたけど、
学問ではない、もっと日常の暮らしに関わる、
生きている限り誰にでも関係のある
哲学もあると思う。
それは、仕事や人間関係など、
日々の暮らしに直接現れる問題として、
考えなければならない分野のこと。
一般的にそれらをわざわざ哲学と
言わないけれど、そのことも「哲学」と
呼ぶ(区別する)ことで整理され、
発展・進化があるように思う。
妻は市井の人々に向けて、サルトルや
キルケゴールの超解釈本を出して来た。
これは「学問哲学」ではなく、「日常哲学」とも
言えるもので、専門的な知識や土壌がなくとも
誰しもが、学び、語れるものなんだ。
もちろん「学問哲学」の背景があった方が、
より深く考えることは出来るかも知れないけど、
なくても最低限の区別さえあれば
「日常哲学」は可能だ。
「日常哲学」とは、何か。
(本当はもっと違う表現を探しているけど、
思いつかないので仮称。)
ちょっと違う観点から考えてみる。
哲学はもちろん、例えば、数学・科学・化学・
医学・社会学など「学」がつく学問は多い。
ところがなぜか「音楽」には「学」がない。
「音楽学」でもなく「がく」という言葉に
「楽」なんて漢字を充てている。
「音学」という言葉は、聞いたことがない。
音楽を作曲したり演奏したりするための
ルールや知識、いわば音楽・楽譜の
文法のようなものは「楽典」と呼び、
面白いことにここでも「学」という文字は使われない。
楽典は音楽理論とも言われるし、
楽典を知ることは、学ぶことに他ならないから、
学問と言って差し支えないと思うんだけどね。
音楽には、楽典の他にも、音楽史であったり、
楽曲のアナライズであったり、演奏以外にも
学問的なことは存在している。
小学校の音楽の授業では、楽譜の読み方
(楽典の基礎)を習うし、クラシック音楽の
歴史(音楽史)を学ぶ。
それらを、音楽の授業で学ぶけれど、
実はそれは「音楽」とは別の分野として存在している。
では「音楽」とは何かというと、
演奏(歌唱も含む)と鑑賞なのだ。
拡大しても作詞作曲編曲までかな。
小学校に入ると数(算数)の時間に
数の数え方、数字の書き方を習うけど
それままだ数学ではないように、
楽典は音楽に関することではあるけれど、
音楽自身ではない。
なぜなら、楽譜が読めなくても、
楽典を知らなくても、音楽を演奏することは
出来るし、実際にそういうミュージシャンはいる。
聴くだけなら、何も知識など必要がない。
知識がなくても、鼻歌で作曲することだって出来る。
音楽とは、作ること、演奏すること、聴くことなんだ。
で、哲学に戻る。
哲学にも必要な区別がある。
いや必要ではないかも知れないけど、
知っていた方が良い区別はある。
例えばサルトルであれば「即自存在」
「対自存在」「投企」「アンガージュマン」といった
区別は、数学であれば数字を覚えたり、
加減乗除を覚えたり、
国語であれば文字を覚えたり、
音楽であれば楽譜の読み方(楽典)を
覚えたりするのと同様に
その分野の基礎的な知識だと思う。
それらの区別・抽象を分かった上で、
日常の暮しを哲学すれば、より深く
考えることが出来るし、
世界が広がるのではないかと思う。
妻は、哲学を広めたいと思っている。
私も「学問哲学」ではなく、「日常哲学」が
もっと広がればよいし、子供たちに
学校で教えればよいと思っている。
しかし「哲学」と聞くと、ほとんどの人が
「難しい」「理屈っぽい」「役に立たない」と
引いてしまうんだな。
「学問哲学」は確かに難しいけど、
「日常哲学」は面白いし、役に立つんだけどね。
これが世の中に一般的に拡がるためには
同じ「哲学」ではなく、違う呼び名が必要だと思う。
哲学には、経営哲学や政治哲学、宗教哲学など、
「哲学」がつくものも多いが、
物理学や心理学などが哲学から発生して
いったように、「日常哲学」にも「哲学」が
つかない呼び名があれば良いと思う。
できれば「学」がつかない言葉で。
「哲学」は英語で「フィロソフィー」。
語源は、は古典ギリシア語の「フィロソフィア」で
「知を愛する」という意味らしい。
武田康弘先生はフィロソフィーを
「恋知(れんち)」と訳す。
明治時代に西洋から日本に「フィロソフィー」が
やって来た時、西 周(にし あまね)という
人が「哲学」という言葉(漢字)をあてた。
「哲」という漢字は「あきらか。道理にあかるい。
かしこい。またはその人」という意味。
「恋知」も良いけど、直訳じゃない言葉を
探している。
以前「哲楽(てつがく)」っていうのを
思いついたんだけど、すでに使っている人がいたよ。
2025.1.8
ミュージック
Music
ベルリン国際映画祭で銀熊賞(最優秀脚本賞)を
受賞した作品。
監督(脚本・編集も)は、アンゲラ・シャーネレク
というドイツの女優、映画監督、脚本家。
1962年生まれとあるから私と同じ年だ。
タイトルが「ミュージック」だし、予告編を観た上で
期待して観に行ったのだが、なんとも難しかった。
始まって、45分ぐらい経っても、
ストーリーが分からない。
登場人物の人間関係が分からない。
なにしろ、ほとんどセリフがない。
あまりにも説明をはしょり過ぎ。
ついに途中で20分か30分ぐらい寝落ちしてしまった。
目覚めてからも、相変わらずセリフは少なく
唐突に場面が変わり、繋がりも分からず、
何が言いたいのかも分からず。
ずっと推測し続けなければならない映画だった。
ちょっと違うけど、昨年観た
『悪は存在しない』を思い出した。
あの映画も高評価だったけど、
私には全く分からなかった。
本作もベルリンで銀熊賞を受賞している。
こんなに評価されている作品の良さが
分からないということは、もしかしたら、
私は現代の評価に全く 付いて行って
いないのかも知れないな。
まあ、途中20~30分も寝てしまったら、
正確な評価なんてできないけど。
もう一度 観直そうとは思わなかった。
★★▲☆☆
2023年製作/108分/ドイツ・フランス・セルビア合作
原題:Music
劇場公開日:2024年12月13日
2025.1.14
マイケル・ランドウ
出演キャンセル
来週、ブルーノート東京に スティーヴ・ガッド・バンド の
ライヴを観に行く予定で、楽しみにしているのだが、
今日、ブルーノートからメンバー変更の発表があった。
マイケル・ランドウ (g) が、ロサンゼルス山火事の
影響を受け、出演がキャンセルになったというのだ。
ロスの山火事は、ニュースで観て、
大変なことになっているのは、知っていたけど、
ロスには知り合いもいないし、ちょっと遠いことの
ように思っていたら、影響が現れた。
もしかしたら、マイケルの家や機材が
焼失したのかも知れない。
心配だ。
こんな風に急に身近に感じるんだな。
そういえば、2018年のカリフォルニア州の
マリブの山火事では、リー・リトナーが
家とスタジオを失った。
100本のギター、40台のアンプも
焼失したという記事も読んだ。
自然災害の恐ろしさだ。
今年の山火事は、昨日13日時点でも
まだ鎮火していないようで
火災の死者は13日時点で少なくとも24人、
行方不明も23人だという。
日本は、ああいう山火事は起きないんだろうか。
マイケル・ランドウの代役のギタリストは、
トシ・ヤナギという日本人。
私は、知らなかったし、日本での知名度は
低そうだけど、1985年に渡米し、
21歳で MI (Los Angeles Musicians Institute) を
卒業し、アメリカで活躍しているギタリストだ。
たぶん、私より4歳か5歳ぐらい年下だろう。
知らんだけで、こんな人おるんやなぁ。
マイケル・ランドゥのキャンセルは残念だけど、
トシ・ヤナギがガッド・バンドでどんなギターを
聴かせてくれるのかも楽しみだ。
山火事のことは、早急な鎮火と復旧を祈る。
2025.1.16
カレーはスポーツだ! #83
野菜のキーマカレー / OMOカフェ(東京五反田)
★★★★☆
大規模複合施設「五反田JPビルディング」の
14階、OMO5(オモファイブ)にある
カフェの「野菜のキーマカレー」、税込 900円也。
カレーはさほど辛くなく、まあまあ旨い。
野菜がたくさんトッピングされてて、
特にドライトマトが旨かった。
軽食という感じで、男性にはちょっと
量がもの足りないかもな。
OMO5は、星野リゾートがやっているホテル。
このビルは、数年前までは、
ゆうぽうとのビルだった。
2025.1.17
阪神・淡路大震災から30年
1995年(平成7年)1月17日(火曜日)、
午前 5時46分52秒、後に「阪神・淡路大震災」
と呼ばれることになった地震が発生した。
あれから今日で30年が過ぎた。
あの日は、月曜日の早朝だったとばかり
思い込んでいたが、火曜日だったんだね。
15日の成人の日が日曜日だったため、
16日が振替休日だった。
それで17日が月曜日と勘違いしていたんだな。
当時、私は東大阪市高井田西の
小さなマンションの2階に一人で住んでいた。
地震が発生した5時46分はまだ起きていた。
8時には起きなければならないのに、
夜更かししていて「2時間しか寝られへん」と
思いながら、布団に入った矢先のことだった。
神戸ほどではないにしろ、東大阪でもそれなりに揺れた。
結構長い時間だったと記憶している。
自宅に大きな被害はなかったけど、
台所のタイルの一部が割れて落ちた。
その日は、寝ずに出勤したんじゃなかったろうか。
家の近所の瓦屋根が落ちいてたり、
大通りに出ると、銀行のガラス窓が割れていたりした。
後日、地下鉄の通っている大通りの上は、
地下鉄の空洞のせいで、揺れが大きかったと
聞いたが、真偽のほどはわからない。
その日、仕事は普通にしたような気がするが、
高速道路は閉鎖されていおり、
道が混んでいた覚えがある。
夜、大阪厚生年金会館で行われる、
BAHO(Char & 石田長生)のコンサートに
行く予定だったが、当然延期された。
災害関連死を含むと、死者は6,434名、
負傷者は、43,792名 となっている。
大勢の人が亡くなったんだ。
高速道路の横倒しなんて、
もう二度と見ることはないだろう。
地震からしばらくは、神戸方面に出かけると
壊れかけたビルを目にすることも
珍しくなかった。
神戸の方では、冷蔵庫が逆さまになって
立っていたという話も聞いた。
神戸のホテルでコックをしていた人からは、
その時間、調理場で朝食の準備をしていたら、
業務用の大きな冷蔵庫が、歩くように
ドンドンと迫ってきたという話も聞いた。
大阪ガスに勤めていた人からは、
復旧工事のため、2カ月だったか3カ月だったか、
家には帰れず、残業手当で給料が
凄い金額になったという話も聞いた。
昨日、日本赤十字社によるアンケートでは、
阪神・淡路大震災を「全く知らない」と
答えた人が、10.7%という結果を伝えていた。
まあ、10代 20代なら仕方がないとも思うが、
40代で 10・5%、50代で 5・0%、
60代で 2・5%の人が「全く知らない」と
答えているらしい。
その年代なら、発生した日付までは
覚えていなくても、地震があったことぐらいは、
覚えていても(知っていても)良さそうだと
思うけど、違うんやな。
まあ住んでいる地域にもよるやろけどな。
災害の直後は、防災意識が上がるけど
すぐに麻痺してしまうのは、人間の
良さであり、弱さでもある。
私は先日、ソーラーパネル付きの
ポータブル電源を購入したよ。
停電になっても太陽光で充電できるタイプね。
持ち運びも出来る大きさ重さで、
非常時以外にもアウトドアや電源のない場所で
使い道がありそう。
災害では使う日が来ないことを祈るけどね。
地震の後に断水し、トイレに困るというのは、
よく聞く話で、非常時用のトイレも
東日本大震災の後に買って、
備蓄してあるけれど、使ったことはない。
防災グッズも進化しているから、
見直さなきゃな。
The Diver
「クーリエ・ジャポン」は、「2024年に世界が注目した
日本人」ということで、10のカテゴリーでそれぞれ
10人ずつを選出した。
「音楽・映画部門」では、1位に小澤征爾。
黒澤明や Adoの名前もあるが、
半分(5人)は 私が知らない人だった。
「社会・報道部門」の1位は、伊藤詩織。
昨年公開された、自身の闘いを描いた
ドキュメンタリー映画『ブラック・ボックス・
ダイアリー』が数々の映画祭で18の賞を
獲ったらしいのだが、日本での報道は
見たことがなかった。
伊藤詩織以外に 「社会・報道部門」に
名を連ねている人で知っていた人は、
袴田事件の袴田巌、ドキュメンタリー映画監督の
山崎エマだけで、残りの7人は名前を見ても
知らない人たちだった。
いかに自分が世界を知らないかが露呈してしまう。
その中に、高松康雄という人の名があった。
「潜水士」と書かれていた。
2011年に起きた東日本大震災では、
いまだに2500人もの人の遺体が発見されて
おらず、行方不明のままだという。
高松さんの奥さんも津波で流されたとみられ、
彼は2013年からダイビングを始め、
潜水士資格を取り、海に潜り続けている。
彼のドキュメンタリー映画がある。
9分ほどなので観てください。
↓
『The Diver』
2025.1.18
奥平真吾 THE NEW FORCE +1
今年初めてのライヴは、ジャズ。
久しぶりに馬場さんのギターを聴きたくなり、
新宿ピットインへ
「奥平真吾 THE NEW FORCE+1」の
ライヴを観に行ってきた。
この「+1」が馬場さんとのこと。
調べてみると、馬場さんのライヴは、
2019年12月以来だったので、
なんと5年ぶりでビックリした。
奥平さん(Dr)のライヴは、初めてだったけど、
さすがに19年もの間、ニューヨークで
活動でしていただけあって、とても素晴らしい
熱いプレイが聴けた。
ギターの馬場さんはもちろん、
メンバー5人全員素晴らしかった。
ピアノの堀さんは、観たことがあったけど、
サックスの岡さん、ベースの落合さんはたぶん初。
奥平さんは、ニューヨーク時代、15年間、
カルロス・ガーネット(t.sax)のバンドにいたとのこと。
カルロス・ガーネットは、一昨年84歳で他界した。
「奥平真吾 THE NEW FORCE +1」の
最新アルバムは、昨年発表された、
カルロス・ガーネットに捧げた『The Big Brother』。
「The Big Brother」とは、カルロスのことだ。
今日は、そのアルバム収録曲を中心に演奏された。
『One for Carlos (奥平真吾)』、
『Catch Me If You Can (Carlos Garnett)』、
『U R D 1 4 Me (Carlos Garnett)』、
『Harvie’s Tune (堀 秀彰)』、
『Stop & Go (堀 秀彰)』など。
どの曲も良かったが、中でも印象に残ったのは、
岡さん作曲の『Birds Words』。
チャーリー・パーカーのフレイズをモチーフに
作られたというゴキゲンな曲。
アンコールは、古いスタンダードで 『Love Letters』。
1曲ずつ解説があるのは、ありがたい。
久しぶりの ピットインだったけど、外国人客が多かった。
東洋人、西洋人、合わせてたぶん3割ぐらい
いたんじゃなかな。
[ MEMBERS ]
奥平真吾 (Ds)
岡 淳 (Sax&Fl)
堀 秀彰 (Pf)
落合康介 (B)
馬場孝喜 (G)
@ PIT INN (新宿)
2025.1.24
STEVE GADD BAND
JAPAN TOUR 2025
featuring WALT FOWLER, TRAVIS CARLTON,
MITCHEL FORMAN, DUKE GADD & TOSHI YANAGI
今年の4月で、80歳になる、
スティーヴ・カッドのライヴに行って来た。
ブルーノート東京、合計6日間公演の初日の
2nd ショーだが、バンドはすでに愛知、
静岡、石川、北海道の公演を済ませての
ブルー・ノート公演だ。
メンバーとして来日予定だったギターの
マイケル・ランドゥが、ロスの山火事の影響で
キャンセルになり、急遽トシ・ヤナギという
米国で活動する日本人ギタリストが、
代役に抜擢された。
先日も書いたけど、私が知らなかっただけで、
世界で活躍している日本人はたくさんいるんだろうな。
さて、ライヴの方はというと、何度も観てきた
バンドだけど、期待を上回る素晴らしさだった。
上質で極上の音楽に浸ったという満足感がある。
今回は、ガッドの息子、デュークが
パーカッションとして参加。
故リチャード・ティーの書いた
『The Bottom Line』では、ヴォーカルを担当。
リチャード・ティーのような優しい歌声だった。
ギターのトシ・ヤナギは、さすがにマイケル・ランドゥの
トラだけあって、職人の技を披露してくれた。
前半、とても大人な、抑制されたプレイという
感じがしたのだけど『Green Foam』の
ブルース・ソロで爆発!
これが素晴らしいソロだった。
ギターは、ストラトキャスター。
ヘッドの形状から、Xotic かなと思う。
(目が悪くなって、ロゴが読めない。)
今日が誕生日だというキーボードの
ミッチ・フォアマンのプレイも良かった。
『Put It Where You Want I』では、
トロンボーンも吹いた。
トラヴィスは、いつも通りカッドの手元を
ガン見しながらのプレイ。
スティックがドラムやシンバルに当たる瞬間を
見逃すまいとしているかのようだった。
彼を見て父親(ラリー・カールトン)に似ていると
思ったことは、一度もなかったけど、
今日はある瞬間、ラリーとそっくりの目つきをしたよ。
また、トラヴィスはあまりベース・ソロを弾かない
イメージだったけど、今日はタッチワウなんかも
使って結構長めのソロを弾いた。
そのソロも良かったな。
個人的ハイライトは『Signed Sealed Delivered』に
おけるガッド親子のユニゾン・ドラム・ソロ。
覚えるだけでも大変そうなスネアのソロを
ふたりでバチっとユニゾンしてた。
この時は、素晴らし過ぎて泣きそうになったよ。
曲は、前述のもの以外では、
ヤン・ハマーの『Oh, Yeah!』、
『Way Back Home』など。
[ MEMBERS ]
Steve Gadd (ds)
Walt Fowler (flh,tp)
Travis Carlton (b)
Mitchel Forman (p,key,tb)
Duke Gadd (per,vo)
Toshi Yanagi (g)
@ Blue Note Tokyo
2nd show
2025.1.25
丹後の旅 1
先日、2泊3日で京都の丹後地方へ行ってきた。
丹後に行こうと思いたったのは、昨年10月の中頃だった。
インターネットで偶然、安野光雅という画家を知り、
丹後に安野光雅館があることを知ったら
どうしても 行きたくなったんだ。
すぐにホテルやレンタカーの予約をしたのだけど、
それから3ヶ月が過ぎ、旅行が近付いて来た頃には、
旅行の目的もすっかり忘れていたから、
我ながら驚いてしまう。
まずは、京都まで新幹線。
京都から「特急はしだて」に乗り換え、
揺られること2時間11分、宮津駅で下車。
家を出てから5時間以上経っている。
こういうのんびりした旅も悪くない。
知らなかったけど、京都から福知山までは JR で、
福知山からは京都丹後鉄道だった。
京都丹後鉄道では、ICカードは使えない。
宮津からは、兵庫県の豊岡までと、
西舞鶴までと路線が分かれている。
宮津駅前のレンタカーを借り、
安野光雅美術館のある「和久傳の森」を目指す。
途中、宮津市街で見つけた魚料理の店で、昼食。
やはり、魚が美味い。
焼き魚(この日はかますだった)も付いた
造り定食(2,500円)。
安野光雅館のある和久傳の森までは、
宮津から車で1時間もかからない。
当初は、ここにある工房レストランで
昼食をと思っていたけれど、宮津の「魚料理」
「魚定食」の看板に誘われてしまったよ。
「森の中の家」と名前のついた安野光雅館。
設計は、安藤忠雄。
安野の絵をナマで観るのは初めてだったけど、
とても好きになった。
安野は、たくさんの絵本の挿絵を書いているが、
絵本の挿絵より、ヨーロッパや京都を
描いた絵の方が断然良い。
10月にこの旅行を企画したあと、
安野の「洛中洛外」の絵の今年のカレンダーを
購入したのだけど、そのカレンダーに収録されている
絵の現物も展示されていた。
油絵も良いけど、水彩画だってとても表情のある
絵を描くことが出来るんだな。
2025.1.26
丹後の旅 2
1日目の夕食は、予約を入れておいた
「二反田」というお寿司屋さん。
寿司以外にも料理が色々あって、
おまけに思ったよりも安く、中々よろしい。
こちらは、2日目の朝、ホテルの部屋から
(東側から)観た天橋立。
2日目の朝はゆっくり休んで、昼頃出発。
昼食は、宮津駅前の「富田屋(とんだや)」。
駅前、しかもランチタイムにもかかわらず、
ほとんど人が歩いていいないのに
この店の中は、客が一杯なのには驚いた。
メニューを見ると、どれも魅力的。
おまけに安い!
写真の煮つけ定食(ぶり大根)は、690円!
混んでいるのも納得だ。
食後は、天橋立へ。
観光のシーズンではないせいなのか、
あまり観光客をみかけなかったけど、
天橋立まで行くとさすがにパラパラと
外国人観光客がいたよ。
でも、全体的に少なかったけどね。
天橋立は、たぶん山の上からとか
遠くから観た方がきれいなんだと思う。
現地にいるとただの海辺の松林だもん。
3日目の朝、西側から撮った写真。
車を走らせて、日本海側にある立岩へ。
ネットの写真を観るととてもきれいなのだけど、
実際の砂浜は、ゴミだらけでひどかった。
近くにあるてんきてんき橋も改修(?)工事中
だったので、たぶんシーズン(夏)になれば、
きれいに掃除するんだろうな。
立岩は、そばまで行くと結構な迫力。
自然の力を感じるね。
この岩の中に鬼を封じ込めたという伝説がある。
立岩のすぐそばには、聖徳太子母子像があった。
夜は、宮津まで戻り、事前に調べで気になっていた
宮津遺産認定の「いわし鮨」を食べに「すし小銭」へ。
カウンター数席だけの小さな店だ。
おまかせ握り(本日の鮮魚8貫+イワシ鮨2貫)、
税込2,000円なり。
左の上から順に、
ヒラメ、イシダイ、イトヨリダイ、
イワシ、ホウボウ、アジ、イワシ、
ヨヨシ(炙り)、タチウオ(炙り)、カマス(炙り)。
これにイカを1貫追加。
いわし鮨、旨かったな。
近所ならリピ確定だ。
ちょっと酢で締めてあるイワシにネギと生姜が
トッピングされている。
機会があれば、いわしだけで腹いっぱいにしたい。
(イワシ鮨は、8貫で2,400円。)
ちょっとシャリが大きいので、たくさん食べられない。
食べログを見ると「並んだ」「満席で待たされた」
という記述があるけれど、やはり季節の問題なのか
私たちが行った時は、18時過ぎてたと思うけど、
誰もいなくてすぐ座れたよ。ラッキー。
2025.1.27
還暦ライヴ
昨日は、30年来の友人で妻のビジネスの
相棒でもある U子氏の還暦記念ライブだった。
私は、伴奏を担当。
彼女は、音楽活動をしてきたわけではないが、
カラオケで上手に歌えるようになりたいと、
数年前からヴォーカルのレッスンを受けている。
コロナ禍で発表会もできない状況だったので
年に2回その発表会的な録音の伴奏を
務めてきたので、その流れでライヴをやることになったんだ。
レッスンを始めて、3年だったか4年だったか、
やはり、その成果が歴然として現れており、
継続することの力も改めて感じ入った。
ライヴは知り合いばかり 20人ほどの会だったけど、
楽しく演奏出来たよ。
終演後、ご本人は「もう(ライヴは)やりたくない」と
言っていたけど、せっかくだからまたやればいいのになと思う。
彼女は今どきの音楽も良く聴いている人で、
今回のセットリストには、私が普段聴かない、
あいみょん、Ado、優里などもあった。
改めてじっくり聴いてみると、その素晴らしさが
よく分かって勉強になったよ。
また、Ariana Grande の『One Last Time』は、
ギター1本で伴奏するのに、ルーパーを使っての
演奏で中々チャレンジングであった。
本番で2回やり直したけど。
[ SETLIST ]
1 秋の気配(オフコース)
2 やさしさにさようなら(オフコース)
3 ドライフラワー(優里)
4 マリーゴールド(あいみょん)
5 Sound of Silence(Simon & Garfunkel)
6 One Last Time(Ariana Grande)
―休憩―
7 What a Wonderful World [Solo Guitar]
8 チャンピオン(アリス)[Guest : 隆ちゃん (vo)]
9 制服(松田聖子)
10 向日葵(Ado)
11 君はロックを聴かない(あいみょん)
EC なごり雪(イルカ)
@ 五反田コルソ
2025.1.28
丹後の旅 3
「丹後の旅」最終日のレポート。
旅行中 80%以上の確立(体験的な数値です)
で、一度は雨が降るという雨男の私の旅。
今回も3日目にして、ちゃんと降りましたぜ。
その日は、降ったり止んだりの丹後だった。
2日目は、昼までゆっくりしてからの出発だったけど
最終日のこの日は、朝9時に出発。
そんなに早くないけど。
目的地は、舟屋で有名な伊根。
伊根町観光協会の案内では、
「舟屋とは、もともと船を海から引き上げて、
風雨や虫から守るために建てられた施設。
昔は漁で木造船を使用していたため、
それを乾かす必要があった」とあるが、
元々、伊根は山に囲まれた集落であったため
「陸路での移動が困難だったため村民たちに
とって、舟での移動は重要な交通手段でした。
そんな彼らにとって舟屋は出かけたり、
人を迎えたりする海に面した玄関口としての
機能も併せ持っていた」
という記述も別のところで読んだ。
いずれにしろ、舟のガレージが海に面しているような
造りで、とても珍しい景観だ。
舟屋は、1階が舟の収納、2階が網の干場や
漁具の置場で、舟の主は、道路を挟んだ
母屋に住んでいることが多いという。
その舟屋と母屋の間の道を
「この先道路幅が狭いため、Uターンできません」
という看板があったので、注意しながら、
車で進んだ。
家の前に停めてある住民の車が、
進行方向の反対を向いているので、
まだ先にUターンできる場所があるはずだと、
進み続けるとついに行き止まりになった。
そこは、駐車場で十分にUターンするスペースがあり、
「Ofukuwake」というちょっとシャレたカフェがあった。
こんな所にカフェ?と思った。
何しろ「この先道路幅が狭いため、Uターン
できません」という注意書きを読んでいたので、
途中で何度かこの辺で引き返そうかと思いながら
たどり着いたんだ。
慎重なドライバーなら、ここまでやってこないだろう。
せっかくなので、カフェに入ることにした。
11時前だったけど、そろそろお腹も空いていたし、
看板にあったクロックムッシュに美味しそうだった。
コーヒーも本格的で美味しかったし、
クロックムッシュにも満足だった。
他のお客さんもおらず、海の見える席だったし。
後からネットで調べると
「混雑時には相席になることが多い」という
記述もあったので、これまたラッキー
だったのかも知れない。
くだんの看板のことを店主らしき女性に話すと
なんでも、過去に観光バスが入ってきたことがあり、
あの「Uターンできません」の看板が設置されたらしい。
確かに観光バスや大型車は、Uターンできないわ。
これもオーバーツーリズムかもな。
で、私が「あれでは、ここまでたどり着かない
観光客がいますよ」と言ったけど、いつ観光バスが
やってきて住民に迷惑がかかるか知れないので、
撤去することは出来ないんだろうな。
カフェのことは、調べて知っている人は来るんだろうし。
伊根の「道の駅」はあいにくの定休日だった。
あんまり、道の駅の定休日に出会わないけど、
そういう所もあるんやな。
次の目的地は丹後半島の最北端「経ヶ岬」。
つまりは、京都の最北端でもある。
なんでか、最北端とか最南端とかいうのに弱い。
行きたくなるねんな。
あいにく小雨が降っていたけど、そのせいで
雰囲気のある写真が撮れた。
海と空の境目が曖昧で、中に船が浮かんでいるようだ。
次は、妻がどうしても行きたいという
「道の駅 丹後王国 食のみやこ」。
妻は「道の駅」の看板を見ると
異様に反応するねん。
で、行ってみたら「食のみやこ」という
ぐらいだから、レストランが数店舗あるのだけど、
ほとんどの店が休業という有り様。
丹後は水曜日定休が多いのか、
曜日ではなく、季節的なことなのか分からんけど、
ちょっとがっかりでした。
そんなこんなで宮津まで戻り、京都まで特急はしだて、
京都から新幹線を乗り継ぎ、5時間ほどかけて
帰宅したのでした。
おわり