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つつみしんやのひとりごと 2015年 2月
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2015.2.1

LARRY CARLTON
& STEVE LUKATHER
JAPAN TOUR 2015


ラリー・カールトン と スティーヴ・ルカサー、

それぞれ、何度も来日しているが、

この双頭名義でのライヴは、

1998年以来の来日ということだから、

なんと17年ぶり。

前回は、見損なったし、ギター好きとしては

この共演は観ておかないとね。

カールトンは、昨年2月の

デヴィッド・T・ウォーカー とのライヴ以来。

ルカサーは、昨年4月の TOTO 以来。

ルカサーは、大きなホールでしか

観たことなかったので、

クラブで間近に観られるのは嬉しい。

ほんの5メートルやもんね。

ラリーは、ロベン・フォードや

リー・リトナー、Char、松本孝弘、そして

昨年のデヴィッド・T・ウォーカー など、

ギタリストとの共演が多いが、

ルカサーとのライヴは、DVD にも CD にも

なっている上、こうやって再演するということは、

もしかしたら、演っている方も楽しいのかもね。

東京は、5日間10公演あるのだが、

今日は立ち見までいる超満席。

2ndステージを観に行ったのだが、

2人が出てきただけで、大歓声、大盛り上り。


[ MEMBERS ]
Larry Carlton (g)
Steve Lukather (g)
Jeff Babko (key)
Travis Carlton (b)
Keith Carlock (ds)

@ Blue Note Tokyo


曲は、ジェフ・ベック の 『The Pump』 に

始まり、2曲目は、

なんとマイルス・ディビスの 『TUTU』。

この2曲だけで約40分!

次にジョー・サンプルに捧げると言って、

クルセイダーズの 『Lillies of the Nile』。

これは、カールトンがレコーディングに

参加していた曲だ。

その次は、ルカサーが

ヴォーカルをとって、『Crossroad』。

続いて カールトンの名曲 『(It Was) Only Yesterday』。

次の曲は、タイトルが分からないが、

ブルー・ノート発表の一昨日のセットリストでは、

『Ben E Wah』 となっている。

同じ曲だろうか。

この曲で、キースのドラム・ソロ。

そして本編最後は、『Room335』。

カールトンがイントロを引き出すと、

ルカサーが、その肩の上に肘を乗せる。

なんて、平和な絵なんでしょう。

世界のどこかで、日本人の人質が

殺されたという報道がある一方で、

なんという平和、なんという幸福。

ちょっと、うるうる。

時代が違っていたら、このステージの人たち

(アメリカ人) と殺し合わなくては

いけなかったのかと思うと、本当に

平和であることの大切さを感じたね。

『Room335』 が、ショート・ヴァージョンだったのは、

残念やったけど、アンコールがこれまた

ルカサーの歌で 『While My Guitar Gently Weeps』。

全部で 90分以上は、演ったかな。

とても 満足なライヴでした。

ギターは、カールトンが お馴染みの

Gibson ES-335。

ルカサーは、Musicman の LUKE を2本使用。








2015.2.4

中牟礼貞則 & 井上智
スペシャル・ギター・デュオ


日本のジャズ・ギター界のレジェンド、

渡辺香津美の師匠でもあった

中牟礼貞則 (来月で82歳!)。

ニューヨークで20年以上活動し、

ジム・ホールとは師弟関係もあり、

また デュオ共演歴もある井上智。

この2人の貴重なデュオを聴きに行ってきた。


中牟礼さんは、彼のリーダーライヴには

行ったことがないものの、ゲストやなんやで

3度ほどナマで観たことあり。

井上さんは、教則本を持っているものの

2010年まではニューヨークにいたことも

あってか、ライヴは初めて。

ギターは、中牟礼さんがギブソン ES-175。

トグルスイッチを取り外し、2つずつある

ボリューム、トーンもそれぞれ1つずつ

取り外されていることから見ると、

リアのピックアップは、使わないセットアップに

なっているのかもしれない。

井上さんは、エイブ・リベラ。

同じフルアコでもここまで違うかというぐらいに

それぞれ、全く違うキャラクター。

中牟礼さんの 175 は、太くて平たい音。

井上さんもエイブ・リベラは、

ややソリッドというか、

よりエレクトリックというか、芯と艶のある音。

どちらかというと、私はエイブ・リベラの方が、

好みだった。

曲目は、1部が、『黒いオルフェ』、

『In A Sentimental Mood』、『Bluesette』、

ジム・ホールの 『Careful』 など。

『Bluesette』 は、トゥーツ・シールマンスの

有名なワルツ。

井上さん、やっぱり関西人なのか、

『Bluesette』 の曲名紹介で、

『ブルーレット、一家にひとつはあります』 と

ボケた。

お客さんは、クスクスと笑ったけど、

中牟礼さんの無反応さに

「分かった?」 って訊いてたけど、

あの分では中牟礼さんには通じてないな。

二部は、ピアソラの 『Oblivion (忘却)』、

中牟礼さんのソロで 『My Funny Valentine』、

井上さんソロで 『Sunset And The Mockingbird』

(デューク・エリントン)、デュオで、

『All the Things You Are』 など。

アンコールは、飛び入り (?) ゲストで

大野えりさん (Vo) が加わって、

3人で 『On Green Dolphin Street』。


井上さんは美しいメロディを弾く人。

実は、中牟礼さんのことは、今までイマイチ

良さが分からなかったけど、今日のソロの

『My Funny Valentine』 を聴いて、

ようやく分かった。

あまりに渋すぎて、

ちょっとや そっとでは、

分からんかったんやと思う。

82歳。

私も40年後、ライヴしていたいな。


【 MEMBERS 】
中牟礼貞則 (g)
井上智 (g)

@ BODY & SOUL





2015.2.8

新宿 末廣亭

落語会には、よく行くようになったが、

寄席には、ほとんど行っていない。

というのも、落語をたっぷり聴くためには、

落語会の方が断然良く、寄席だと

大して面白くない漫才などに当たってしまう

こともあるし、そもそも噺家一人当たりの

時間が短い。

でも、私が好きな噺家の一人、春風亭一之輔は、

高校生の頃、寄席に行って落語に目覚めた人。

今でも 「寄席は良いですよ」 と言う。

で、たまには寄席も良かろうと、

その一之輔が出ている、新宿末廣亭へ

行ってきた。(昼の部)

プログラムには、一之輔のほかに

桃月庵白酒の名前もあったが、

2人とも休演。

寄席では出演者の変更は、

珍しくないことは知っていたが、残念。

でも、初めて観る噺家さんが何人もいたし、

普段観ないゆるい手品なんかも面白かった。

思っていたより、楽しめたので、

また、行きたい。


【 演 目 】
「 ? 」 柳家わさび
ギター漫談 ペペ桜井
「寄合酒」 柳家喬之助
「元犬」  隅田川馬石
奇術    アサダ二世
「芸住所」 入船亭扇治
「つる」  古今亭志ん弥
漫才    ロケット団
「 ? 」 古今亭志ん輔
「柳家小さんの生涯」 柳家さん八
奇術    マギー隆司
「人形買い」 柳家権太楼


「 ? 」 は演目不明。

2時間45分ぐらいで12組って

凄いよなぁ。

それで3千円は安いよな。

ギター漫談のペペさんは、今年80歳!

元クラシック・ギタリストからお笑いに

転身という変わり者だと。







繕い裁つ人


末廣亭を出て、遅めのランチを食べ、

何か映画を1本、と調べてみると、

ちょうど時間が合うのが、

中谷美紀主演の 『繕い裁つ人』。

チケット買うのに カウンターで

「ぬいたつ人」 って言うてしもたけど

「繕い」 は 「つくろい」 って読むねんな。

「ぬう」 は 「縫う」 やわな。

で、チケットを買ってからポスターを

見て気づいたのだが、監督が

『しあわせのパン』 の三島有紀子。

『しあわせの〜』 のあまりのリアリティの

なさが私としては、マイナス評価だったので、

(まさか・・・) と不安がよぎった。

結果、ズバリ。

あの 『しあわせの〜』 同様のリアリティの

なさで、その上、『しあわせの〜』 に比べて、

大人のファンタジー感も低い。

また、神戸が舞台にも関わらず登場人物の

誰も関西弁でないということも解せない。

それなら、神戸かどこか分からんように

したらええのに、わざわざ神戸と分かるように

作ってある。

もっとも、私が関西人だから神戸だと

分かったのであって、山形と東京しか知らない妻は、

「横浜かと思ったぁ〜」 と言うてはりましたが。

モノ作りへのプロとしてのこだわりとか、

モノを大切にすることとか、メッセージは

分かるねんけど、そんなこんなで、

映画としての私の評価は低い。

が、だ。

主役の中谷美紀が、良いのだ。

なんと言っても美しい。

今までも、(この人、キレイやな) とは

思っていたが、今までで一番美しい。

というわけで、本作は、

中谷美紀を鑑賞する映画だと思う。


★★★★☆

★ ひとつは、中谷美紀の美しさに。





2015.2.9

新宿 末廣亭 追記

昨日、末廣亭のこと、

「2時間45分ぐらいで12組って
 凄いよなぁ。
 それで3千円は安いよな。」

と書いたが、考えてみれば 仲入りで帰ったので、

そのあとも居れば、あと6組、落語や漫才を

観ることができたのだ。

つまり、12時から4時半まで、

4時間半観て3千円。

いやいや、それだけではない。

私が観に行ったのは昼の部で、

当然、夜の部 (5時から9時) もあるのだが、

これがなんと、昼夜入れ替えなしなのだ。

つまり、昼の12時に入ったら

夜の9時まで3千円で観られるということ。

寄席、恐るべしコスパ・・・。




JOHNNY A.

前回観たのは2011年10月の

ブルーノートでの公演だったから3年4ヶ月ぶり。

前回は、ギタートリオだったけど、

メンバーは総替えで、今回はもう一人ギターを

入れてのクァルテット。

曲は、ニュー・アルバム 『Driven』 からの

選曲が中心で、そのほか 『The Night Before』

(ビートルズ)、『oh yeah』 など。

アルバムには入ってないと思うねんけど、

スティーヴィー・ワンダーの 『Superstition』 が

めちゃくちゃカッコ良かった。

あと、ギターソロでやった 『Ticket To Ride』

(ビートルズ) も 良かったなぁ。

アンコールでは、Cream のヴァージョンを

基にした 『Crossroads』。

この人も エリックをコピーしていたんやろな。

前回、お客さんが少なかったと書いたけど、

今日も同じく40人くらいかな。

クラブで観られるのは嬉しいねんけど、

もうちょっとお客さん入ってる方が、

ええのになぁ。

知られてないだけで、きっと、好きな人

もっとおると思うで。

ジョニーのギターは、ギブソンの自身の

シグネチャー・モデルで、シースルーの黒と

1曲だけ、ゴールドのを弾いた。

どちらもビグスビー付き。

ジョニーA モデル、ちょっと欲しい。

サイド・ギターのグレッグは、

赤のギブソン、レスポール。

ベースのエヴァンは、(たぶん) ヘフナー。


ジョニーって、何歳かなって調べたら、

(50代と思ってたら) 62歳やった。


[ MEMBERS ]
Johnny A. (g)
Evan Coniglio (b)
Marty Richards (ds)
Greg Tawa (g)

@ Cotton Club








2015.2.10

痛風物語 4
その後


昨年10月18日、痛風を発症した。

痛風は、尿酸値が高い状態が数年続くと

関節に激痛という形で発症する病気。

以前から、尿酸値は高かったのだが、

それまで、発症したことはなかった。

発症4日後からのイタリア旅行では、

痛み止め薬を飲みながら、食事は

ほとんど気にせずに食べた。

11月に入ってからは、痛み止め薬をやめ、

アルコールは、それまでの3分の1から

4分の1ぐらいに控え、お肉も極力

食べないように節制した。

おかげで 体重も数キロ落ちた。

医者は、尿酸値を下げる薬を勧めたが、

私は薬は飲みたくないので、

自力で尿酸値を下げることにしたのだ。


2007年9月の検査では、

9.3 という高尿酸値で、痛風予備軍と

診断され、治療を受けるよう進言されたが、

医者にかかるのはイヤなので、

自力で食生活に気をつけ、翌年の5月の

検査時には、7.8 まで下げた実績が

あったもので、今回も自分流の食事制限だけで、

尿酸値を下げることにチャンレンジしたのだった。


たぶん・・・ 12月初旬に尿酸値を

測っていたとしたら、結構、下がってたと思う。

が、年末年始には飲み会の機会が多く、

ほとんど発症前の食生活に戻ってしまった。

年を明けてからも、中々、その食生活から

抜け出ることができず、そのまま2月1日に

血液検査を受けた。


結果。

10月18日、痛風発症の日、8.2 だった

尿酸値は、なななんと、8.3 に

上がっていた。

ぎょえぇ〜!

ショック〜。

確かに年末年始は、不節制しました。

でも、ちょっとぐらい下がってても

ええんちゃうの?

上がってるって、どういうこと?

しかも、LDL (悪玉) コレステロールの

数値まで上がっとるやないか!

幸い、2度目の発症は まだないものの、

かすかに患部が疼く日もあるので、

もう一度、ふんどしを締め直す覚悟が

必要なのであった。





2015.2.11

節目年

1985年、私は2ヶ月かけて、

アメリカを西海岸から東海岸まで、

バスで横断した。

1995年、私は仕事を辞め、

33年暮らした大阪を離れ、

東京に移った。

2005年は、転職と転居。

そんな風に 「5」 の付く年は、

私の人生において大きな変化の年となり、

節目となってきた。

今年は、その 「5」 のつく年、2015年。

今のところ、大きな変動の予定はないが、

まだ10ヶ月以上あるので 何とも言えない。

果たして大きな変化はあるのか?





2015.2.12

アゲイン 28年目の甲子園

中井貴一、波瑠 主演の映画

『アゲイン 28年目の甲子園』

全国の高校野球OBが、出身校別に世代を超えて

同窓会チームを結成し、甲子園を目指すという

「マスターズ甲子園」 に出場するという

物語だが、野球の映画ではない。

野球は素材で、あくまでもテーマは、家族。

それも父と娘の物語。

それにちょっとミステリーの要素もある。


中井貴一演じる坂町は、元高校球児。

高校3年生の時、野球部員の一人が

暴力事件を起こしたために、県大会決勝の

前日に出場停止になったという過去を持つ。

その坂町のところへ、暴力事件を起こした

松川の娘・三枝 (波瑠) が、

「マスターズ甲子園」 に出場しませんか

という話を持ってくるのだ。

松川はすでに亡くなっており、三枝は

父がなぜ野球をやめたかを知らない。

そして、28年前のその事件の

真相を知ることになる。


原作は、重松清。

聞いたことある名前やと思ったら、

数年前読んで、大泣きした

『その日のまえに』 の作者や。

本作でも、泣かされたね。

中井貴一が上手い。

波瑠もとても良い。

「負け犬とは、負けたことを言うんじゃない。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ことを言う」 なんて

印象に残るセリフがあったり、

ここでそれくるかぁ!という

涙腺直撃があったり、

最後まで物語に惹きつけられます。

上記セリフの 「〜〜〜〜」 部分は、

ぜひ劇場で。

というても、明日 (13日) で

基本上映 終わりのようやけど。


上映前、劇場で本作の浜田省吾の主題歌が

流れていた。

あまりの昭和のフォーク調のアレンジに、

(これは微妙やなぁ) って思ってたけど、

映画のラストで流れたときは、不思議と

違和感なかったね。


それから、「マスターズ甲子園」 って、

創作かと思ったら、ホンマにあるんやね。


その他の出演は、柳葉敏郎、和久井映見、

西岡徳馬、中井貴一演じる坂町の高校時代を

工藤阿須加。

監督・脚本は、『風が強く吹いている 』 の

大森寿美男。

人間ってええよな、って思える作品です。


★★★★▲





2015.2.14

シーナ 死去

シーナ&ロケッツのシーナが逝った。

子宮頸がんだったらしい。

享年61歳。

ニュースには、ダンナでもある、シナロケの

ギタリスト 鮎川誠のこんな言葉が。

「歌うことが好きで、病気治ったら何したい?って
聞かれたら 『歌いたい』 って。
(最後にそれが) かなわんかったから、
歌聞きながら…。
素晴らしい歌手でした。
一緒に35年過ごせて、幸せでした。
ファンの皆さんから愛されて、とても幸せやったと思います。
ハートが大好きだったから、
バレンタインが命日 (に) なって…」


R.I.P. です。


それにしても、前にも書いたが、最近、

60代で亡くなるミュージシャンが多い。

大瀧詠一、やしきたかじん、佐久間正英、

安西マリア、藤井裕、カズ南沢・・・。

みんな、60代。

あ、日本人ばっかりや。

そういえば、チャーリー・ヘイデン、

ジョニー・ウインター、ジョー・サンプル、

ジャック・ブルース、ジョー・コッカー、

この人たちは、みんな70代で逝った。

日本人の60代・・・。

なんでやろ。




滝を見にいく

昨年11月公開の映画だが、

全くのノーマークだった 『滝を見にいく』

観てきた。

有名な俳優は出ていないが、『南極料理人』、

『キツツキと雨』 の沖田修一監督の作。

滝の見学のあと、温泉につかるというバスツアーに

出かけた7人の女性たち。

滝を見に行く途中、ガイドとはぐれ、

携帯電も通じない山中で、

プチ遭難 (?) 状態になり、

一夜を過ごすことになる、という物語。

深刻さや緊迫感はなく、ほのぼのした、

大爆笑ではないけど、笑える作品。

7人の女性役は演技経験の有無を問わず

オーディションで選ばれたらしいが、

(こんなおばちゃん、おるよなぁ) という

人たちばかりで、妙な親近感を覚える。

中には、本作出演まで、

全くの素人だった人もいる。

撮影時79歳だった 徳納敬子さんは、

高校時代の夢が映画女優で、大映のカメラテストまで

行ったのに親の反対で断念した過去があり、

60年越しの夢を叶えたとのこと。

そんな裏話も良い。


★★★★☆





2015.2.15

ムヒカ大統領

友人が、こんな動画が教えてくれた。

2012年に行われたリオ会議という、

環境の未来を全世界で決めて行く会議での

ウルグアイのムヒカ大統領のスピーチだ。

10分ほどなので、まずは聴いて欲しい。



(字幕の上に広告が出たら、その広告の右上の

× 印をクリックすると 広告が消えます。)


非常に考えさせられるスピーチだ。

このスピーチに関する解説を、

打村さんという方が書いているので

興味のある方は、合わせて読んでください。

スピーチの日本語訳も載ってます。
 ↓
こちら。


YouTube に書き込まれているコメントの中には、

「?」 なものもありますが、上記の打村さんの

ページに書き込まれたコメントは

レベルが高いというのか、読んでいて安心。

気持ちが良い。


妻にこの動画を教えたら、このムヒカ大統領を

最近テレビで観たという。

なんでも、ウルグアイで ある人が、

ヒッチハイクしようとしたが、

なかなか車が止まってくれず、

やっと止まってくれたのは、

大統領夫妻の車だったという。

このことが、話題になり、

テレビで報道されていたようだ。




こんな、政治家、しかも大統領がいることに

大変、衝撃を受けました。





2015.2.15

SHANTI
シャンティ


一昨年の3月以来、2度目の シャンティ。

前回は、ギター二人のバックだったが、

今日はニューアルバム 『SHANTI'S LULLABY』 の

レコーディング・メンバーによるバンドのライヴ。

選曲は、『Beautiful』、『When You Wish Upon A Star』、

『Late』、『Both Sides, Now (Joni Mitchell)』、

『Goodnight, My Angel (Billy Joel)』、

『夢で逢えたら』 などニューアルバムからが中心。

一番印象的だったのは、シャンティが、「もし会ったら

失神するかも」 というほど 好きだという Sting の

『Fields Of Gold』。

ニュー・アルバムの1曲目だ。

魂こもってましたね。


この人の歌声は、おじさんの癒しだ。

そして、可愛いとか美しいを通り越して、

歌うその笑顔は、もう眩しい。

おじさんは、彼女の前では無力なのだ。


ご存じない方のために SHANTI を紹介すると、

父親がゴダイゴのドラマー、トミー・シュナイダー。

日本生まれだが、お父ちゃんが アメリカ人という

こともあってか、英語の発音も日本人のそれとは違う。


[ MEMBERS ]
SHANTI (vo)
宮本貴奈 (p)
西山''HANK''史翁 (g)
木原良輔 (g)
鳥越啓介 (b)
鎌田清 (ds)

@ Cotton Club





2015.2.16

らくだ

落語を聴きだして間もない頃、

笑福亭松鶴師匠の 『らくだ』 を YouTube で聴いた。

松鶴師匠の 『らくだ』 が評判が高いのを

何かで読んでのことだった。

この 『らくだ』 という演目。

けっして、気持ちの良い話ではない。

らくだというあだ名の町内の嫌われ者が

フグに当たって死んだ。

そのアニキ分の熊五郎が、らくだの葬儀を

出してやろうとするが、嫌われ者のらくだが

死んだことに長屋の皆は、喜びはするものの、

はじめは香典を出そうともしない。

大家さんは、一度も家賃をもらったことが

ないので、熊五郎の酒と料理の申し出を

断った。

そこで、熊五郎はくず屋と2人で

らくだの死体に 「かんかん踊り」 を

踊らせる。

話は、そのあとも続くのだが、

初めて聴いた時、死体に踊りを踊らせるくだりが

どうもイヤで、この噺は、あんまり好きには

なれなかった。

その後、米朝、松喬、文珍、一之輔、

志の輔などの 『らくだ』 を聴いていくうちに

噺の印象がどんどん変わって行った。

初めて聴いたときは、

どんなストーリーか知らずに聴いたので、

死体を踊らせることに抵抗があったのだが、

違う噺家の口演をいくつか聴いていくうちに、

だんだんと この噺の面白さが分かってきて、

今ではそのシーンにも全く抵抗がなくなった。


また、全く面白くないと思っていた噺が

演じ手によっては、面白くなったり、

その逆があったりする。

そんなところも落語の面白さだ。





2015.2.16

ときどき写真展
ナポリの石畳



2014.10.24 撮影





2015.2.18

娚の一生

豊川悦司、榮倉奈々 主演の映画。

本作では、「娚」 と書いて、

「おとこ」 と読ませているが、

「めおと」 と読む漢字のようだ。

通常、「めおと」 といえば

「夫婦」 という字を思い浮かべるが、

「女」 と 「男」 で めおと。

「めおと」 は、「めおとこ」 が

変化したらしいので、さもありなん。


若い女性 (20代後半ぐらいの設定かな) と

50過ぎの大学教授の恋の物語。

ちょっと現実味に欠けるところは、

原作がコミックということもあるんかな。

全体としては、飽きずに楽しめるが、

2人が恋に落ちていく様が、ほとんど

描かれていないので、そこはちょい不満。

榮倉奈々 演じるつぐみのことは、

まだ描かれているが、トヨエツ演じる

海江田は、後半その生い立ちが少し

描かれているものの、どんな人なのか

ちょっと分かりにくい。

いくつかのエピソードで 想像はできるけど、

もう少し描いて欲しかった。


本作、トヨエツが榮倉奈々の

足の指を舐めるシーンが、ポスターにも

使われており、そのシーンのことが

取り沙汰されているようだが、

私の感想は、そのシーン、全然、

エロチックでないし、大したことない。

中途半端な印象。

どうせなら、もっとイヤラシクして欲しかった。

もっとも、エロいシーンなど

この映画にはないねんけど。


榮倉奈々は、『図書館戦争』 や

『のぼうの城』 でも良かったが、

本作でも魅力的だ。

トヨエツは、撮影時52〜53歳だろうが、

お腹も出ておらず、スタイルが素晴らしい。

原作は未読だが、おそらく読んでいない方が、

映画は、先入観なしに楽しめるんとちゃうかな。


★★★★☆





2015.2.19

Wallflower
Daina Krall


ダイアナ・クラールの新譜、

“ Wallflower ” が大変よろしい。

ポップス、ロックの名曲を

ゆったりと歌ったカバー・アルバムだ。

唯一、「If I Take You Home Tonight」 だけが、

ポール・マッカートニーの書き下ろしで、

そのほかは、60年代70年代の名曲ぞろい。

しょっぱなの 「California Dreamin' 」 で

やられてしまった。

イーグルスが 「Desperado」「I Can't Tell You Why 」 と

2曲入っているのが嬉しいなぁ。

「Superstar」 は、レコード会社のサイトでは、

デラニー&ボニーの曲として紹介されてたけど、

私としては、これはカーペンターズやなぁ。

デラニー&ボニーが先みたいやけど。

というか、これ、レオン・ラッセルと

ボニー・ブラムレッドの曲やねんな。

それから、私はボブ・ディランをほとんど

聴かずに来たんやけど、アルバム・タイトルにも

なっている 「Wallflower」 は、

ディランの曲で、激渋です。

「Wallflower」 の意味は、辞書には、

「ダンスパーティーなどで社交的に相手に

されない人; 主に若い女性」 とある。

「壁の花」 やからね。

歌詞は、そんな女性 (Wallflower) に 恋をしてしまい、

私と踊りませんか? と問いかける切ない内容。

ビートルズの 「In My Life」 も大好きな曲。

ちょっとポールの 「If I Take You Home Tonight」

だけが、色が違うような気がしてならないが、

わざわざ入れたというのは、なんかあるんやろ。

アレンジ、プロデュースは、デイヴィッド・フォスター。

ああ、ライヴで聴きたい。



【 収録曲 / オリジナル・アーティスト 】
1. 夢のカリフォルニア / ママス&パパス (1965年)
2. デスペラード / イーグルス (1973年)
3. スーパースター / (1969年)
4. アローン・アゲイン duet with マイケル・ブーブレ
  / ギルバート・オサリバン (1972年)
5. ウォールフラワー feat.ブレイク・ミルズ
  / ボブ・ディラン (1971年)
6. イフ・アイ・テイク・ユー・ホーム・トゥナイト
  / ポール・マッカートニー描き下ろしの新曲
7. 言い出せなくて / イーグルス (1979年)
8. 悲しみのバラード / エルトン・ジョン (1976年)
9. オペレーター / ジム・クロウチ (1972年)
10. アイム・ノット・イン・ラヴ / 10cc (1975年)
11. フィールズ・ライク・ホーム duet with ブライアン・アダムス
  / ランディ・ニューマン (1995年)
12. ドント・ドリーム・イッツ・オーヴァー
  / クラウデッド・ハウス (1986年)
13. イン・マイ・ライフ / ザ・ビートルズ (1965年)
14. イェー・イェー duet with ジョージィ・フェイム
  / ジョージィ・フェイム&ブルーフレイムズ (1965年)
15. 悲しみのバラード (ライヴ) (ボーナス・トラック)
16. ウォールフラワー (ライヴ ) (ボーナス・トラック)





2015.2.19

ときどき写真展 2
マテーラの石畳



2014.10.23 撮影





2015.2.20

春風亭一之輔 独演会

一之輔の独演会は、今日で5回目だ。

それ以外にも観ているので、

私は 1年足らずの間に7回目という

ヘビー・オーディエンスなのだ。

何がそんなに私を魅了するのか、

一之輔の噺には、華と色気があるのだな。

そして、登場人物のピュアな部分が、

より表現されているように感じる。

ご隠居ならご隠居の、子供なら子供の、

おかみさんならおかみさんの、

通常表現されないような本音の部分とでも

言おうか、そんなピュアさが

表現されているように感じるのだった。

それと、時々 はさんでくるボケがまた絶品。

今のところ、私の中では

志の輔師匠と並んでのトップ2だ。


【 演 目 】
「時そば」 立川志獅丸
「新聞記事」 春風亭一之輔
「長屋の花見」 春風亭一之輔
〜 仲入り 〜
「寝床」 春風亭一之輔

@ 赤坂区民センター





2015.2.21

MARCUS MILLER
マーカス・ミラー


先日、ニューアルバム 『アフロディジア』 が

発売されたばかりの マーカスのライヴに行ってきた。

『アフロディジア』 では、アフリカンなど

新しい要素を取り入れつつも、マーカス節全開だ。

マーカスのライヴは、もう10回以上は、

観ているだろう。

この数年は、ビルボードライブでの公演だったが、

今回の来日では、久しぶり (なんと8年ぶりだそう) に

ブルーノートだ。

その5日間のブルーノート東京公演、

今日は3日目でちょうど真ん中に当たる。

その2部を観てきた。


1曲目は、当然 ニュー・アルバムから来るものと

思っていたら、『Run For Cover』 だった。

短い挨拶のあと、2曲目に ニュー・アルバムから

『B's River』。

前半、マーカスは、「ゲンブリ」 という

北アフリカの弦楽器を演奏。

そして、「ジョー・サンプルとジョージ・デューク、

二人共ブラジルの音楽が好きだった」 と言って、

サンバの 『We Were There』。

マーカスのバスクラをフューチャーした曲があって、

もう1曲ぐらいあったかも知れない。

本編最後は、スティール・ドラム奏者

トニー・グッピーを招き入れて

『Son Of Macbeth』

アンコールは、『Come Together』 (ビートルズ)。

アレックスは、あい変わらずキレたソロで、

会場を沸かせていたね。

マーカスは、いつもの Fender 以外に

もう1本、白いジャズベをステージに並べていたが、

それは弾かず。

1曲で、珍しくミュージックマンのフレットレスを

弾いた。

アダム・アガティは、Fano Guitar の

ジャズ・マスター タイプ。


残念ながら、音響の調子が悪く、

数回にわたり、フロントのスピーカーから

音が出ない事態が起こった。

マーカスのべース・アンプが向いている方向に

座っていたので、それでも聴くことはできたが、

フロント・スピーカーが鳴っている時でも

バランスが悪いように感じた。

演奏が キレキレ だっただけに残念だ。


マーカスは、近年、ユネスコの奴隷制度問題

プロジェクト (Slave Route Project) の

「アーティスト・フォー・ピース (音楽平和大使)」 として、

奴隷制度の歴史・知識などを若者に

広める運動もしているようだ。

言うまでなく、アメリカの黒人の歴史は、

アフリカから奴隷として連れてこられたことに始まっている。

そんなことも、ニューアルバムに深く関わっているようだ。

また、アルバム収録の 『I Can't Breathe

(息ができない)』 は、昨年7月、

ニューヨークで起きた事件がもとになっている。。

黒人が白人警官に後ろから羽交い絞めにされ、

「I Can't Breathe (息ができない)」 と

何度も言ったにも関わらず、結果、

殺されしまった痛ましい事件だ。





[ MEMBERS ]
Marcus Miller / マーカス・ミラー (b,bcl)
Alex Han / アレックス・ハン (sax)
Lee Hogans / リー・ホーガンス (tp)
Brett Williams / ブレット・ウィリアムス (key)
Adam Agati / アダム・アガティ (g)
Louis Cato / ルイス・ケイトー (ds)
Tony Guppy / トニー・グッピー (s.pan)

@ Blue Note Tokyo





2015.2.21

ときどき写真展 3
宮崎



2014.5.3 撮影





2015.2.22

おみおくりの作法

気になっていた映画。

『おみおくりの作法』 とはまた日本的な

言葉をタイトルに選んだものだと思うが、

原題は、『STILL LIFE』。

辞書を引くと 「静物」「静物画」 という

意味のようだが、「動かぬ生」 なんていうのも

あったので、どういうニュアンスで

このタイトルなのかは、ちょっと分かりかねる。

たくさんの映画祭で、いろんな賞を受賞した作品。


ロンドンのケニントン地区で、

孤独死した人の葬儀を執り行うことが

仕事の公務員、ジョン・メイの物語。

とてもとても真面目で几帳面なジョンは、

亡くなった人の家族や友人を探し、

弔辞を書き、葬儀の音楽を選び、

その人の宗教にあった葬儀をあげる。

そういう彼も、家族はなく孤独だ。

あまりに丁寧で仕事に時間をかけすぎることから

リストラにあい、解雇通達を受ける。

最後の案件になったのは、自分の家の近所で、

孤独死したアル中の死だった。

その家族や友人を探し出し、会いに行くうちに

彼に変化が訪れる。

「奇跡的なラストシーン」 という謳い文句に

勝手な期待をしたが、私は泣けなかった。

誠心誠意、死者と向き合うジョンの仕事ぶりには、

感銘を受けるが、あまりにも悲しい、寂しい、物語だ。


邦題には、「おみおくり」 という言葉が使われているが、

皮肉にも 「おでむかえ」 の映画だったような気がする。


★★★★☆


おみおくりの作法 オフィシャルサイト





2015.2.23

ときどき写真展 4

海、アマルフィ



2014.Oct. アマルフィにて





2015.2.24

アメリカン・スナイパー

今年85歳になる (私の父と同じ年)

クリント・イーストウッド監督の映画

『アメリカン・スナイパー』。

半年ほど前に その監督作品

『ジャージー・ボーイズ』 が公開された

ばかりだというのに、80歳を過ぎて、

その創作意欲、エネルギーには

拍車がかかっているようだ。

どんな爺さんやねん。


本作、アカデミー賞作品賞、主演男優賞ほか

6部門でノミネートされていたが、

結局、受賞したのは 音響編集賞 だけだった。


クリス・カイル という実在した、

アメリカ軍史上最強の狙撃手の自伝を

基にした作品。

クリスは、イラク戦争で公式記録で

160人射殺したというスナイパー (狙撃手)。

異常な緊張感の戦場と、

平和な日常の行ったり来たりが凄くて、

それらが同時に世界に存在することに

あらためて、居心地の悪い違和感を

感じさせられた。


愛国心の強いクリスは、「国を守るため」

「仲間を守るため」 に敵を撃ち続けた。

国では英雄になり、敵の中では彼の首に

18万ドルの賞金が掛けられていたという。

4度に渡るイラクへの遠征で、

彼の精神は蝕まれていく。

戦争映画というよりは、

戦争を通して描いた人間ドラマだ。

これは観る人によって、大きく解釈が

変わる作品のようで、愛国的だの、戦争支持だの、

反戦映画だのと色んな物議を呼んでいるようだ。

私は、とてもじゃないが 「戦争支持」 には

思えなかった。

クリスは、160人の敵を殺した。

それは兵士としては、評価される実績なのは分かる。

しかし、それが 「英雄」 なのだろうか。

クリスは、正義のために戦った。

しかし、敵は敵の正義のために戦っているんじゃないのか。

爆弾を持っていれば、子供でも撃ち殺す。

殺さなければ、味方が殺されるからだ。

そんな、異常な世界において、

英雄なんか いるのだろうか。


除隊後、PTSD に悩むクリスに

医者が 「後悔しているか」 と質問する。

クリスは、後悔は救えなかった仲間が

いることだと答える。

彼の後悔は、人を殺したことではないのだ。

彼は、とことん国のため、仲間のために

戦ったんだろう。

クリスは除隊後、PTSD に悩む帰還兵のための

支援活動を行い、自分を取り戻してゆく。

2013年2月、PTSD の元海兵隊員と

射撃場に行き、その元海兵隊員に射殺されるという

悲劇で命を落とした。


この物語のどこに 「愛国」 を思えば

良いんだろう。

最近、仲代達矢さんの記事 を読んだ。

そこで彼は、こんなことを言っている。

 今も集団的自衛権とか何とか言っていますが、
 僕は絶対に信用しない。
 戦争だけはやめた方がいい。
 「国を守る」とか言い出したら
 十分に警戒した方がいい。
 結果は大体戦争につながるからです。



ここだけ、引用するとわけがわからないと思うので

できれば記事全文を読んでいただきたいが、

クリスの愛国心を思うと、

その仲代さんの言葉を思い出した。

「愛国心」 ってなんやろ?


クリスが殺されたあとの映像で、

たくさんの星条旗が、映る。

星条旗の意味は、

クリスの功績を讃えているのか、

悼んでいるのか、

私には分からない。

いずれにしても、

クリスは戦争に殺されたことに

違いはない。


この映画は、戦争支持でも反戦でもなく、

「戦争ってこういうことやで、

こんなん続けててええの?」 という

問いかけに思えた。

仲間が殺され、報復に出向いて、

また別の仲間が殺される。

人類は、もう十分に狂気を味わったでしょうに

まだ足りないのでしょうか。

そんな問題定義に感じるのです。


クリス・カイルを演じる、

ブラッドリー・クーパーが素晴らしい。

最後に本人の写真が出てくるが、

まるでそっくりだ。

また、エンドロールは、音楽なし。

エンドロール無音という映画も初めてだったが、

「ゆっくり味わえ、考えろ」 という

メッセージに感じた。

さすがはクリント・イーストウッド監督。

観終わったら、無口になってしまいます。


あ、一つ 気になったこと。

生まれて間もないクリスの娘 (赤ちゃん) が、

どうも人形に見えたのだが、気のせいでしょうかね。


AMERICAN SNIPER 公式サイト


★★★★★




12−12−12
ニューヨーク、奇跡のライブ


2012年10月にアメリカ東部を襲った

大型ハリケーン 「サンディ」 の被災者救援の

チャリティ・コンサートのドキュメンタリー。

2012年12月12日に ニューヨーク、

マディソン・スクエア・ガーデンで

開催されたコンサートで、出演は、

ポール・マッカートニー、エリック・クラプトン、

ザ・ローリング・ストーンズ、ザ・フー、

ビリー・ジョエル、ボン・ジョヴィ、

ブルース・スプリングスティーン、

ロジャー・ウォーターズ、

アリシア・キーズ ら、超豪華。

ミック・ジャガーが

「イギリスの年寄りがよく集まったな」 と

いうようなことを言うが、

確かにイギリス人多いね。

なお、ポールマッカートニーは、

エギゼクティブ・プロデューサー。


また、ウーピー・ゴールドバーグ、

ジェイク・ギレンホール、クリステン・スチュワートら、

ハリウッド・スターが募金の電話受付という裏方で参加。

電話かけて、そんな人ら出たら、

びっくりするよな。

その他にも、ジェイミー・フォックスやら、

名前が出てこなくても、私でも分かる顔が

結構あったので、アメリカでは有名な人が、

ほんとにたくさん関わってたんでしょね。

このコンサート、一晩で 5000万ドルの

寄付を集めたらしい。

凄いね。

「音楽の力」 というような安易な表現ではなく、

それぞれの人が、それぞれの仕事を

全うしている、そんな風に見えた。

アーティストはアーティストの、

電話オペレーターは電話オペレーターの、

ディレクターは、ディレクターの、

そして、観客は観客の、

それぞれのやるべきことを真摯にやっている。

なんか、そんな風に見えて、

その姿がちょっと感動的。

何かを成し遂げようとするとつきものの

トラブルやブレイクダウンも当然発生。

インターネットでの募金の受付が殺到し、

さばききれない状態に。

そんな時も、それを解決できる人がいて、

その人がやるべきことをやり、解決。

イベントは進んでいく。


この規模のイベントで、

企画から本番までわずか1ヶ月半というのも

これまた前例がないでしょう。


パフォーマンスでは、やはりというか、

ミック・ジャガーが際立っております。

大好きなエリックは、やや地味な印象。

ビリー・ジョエルは、太りすぎです。

アダム・サンドラー (知らんかったけど

アメリカでは人気の俳優・コメディアンらしい) の

(レナード・コーエンの) 『ハレルヤ』 の

替え歌が良い。


日本人が こういうイベントやると、

「和 (ハーモニー)」 な感じやけど、

アメリカ人がやると、「個の塊」 みたいに感じたね。


それにしても、ハリケーン 「サンディ」、

被害が大きかったんやなぁ。

その前の 「カトリーナ」も 印象が強いけど。

地球温暖化の影響でしょうか、

アメリカもハリケーンやら竜巻やら

自然災害の国やねんな。


★★★★☆


12-12-12 ニューヨーク、奇跡のライブ





2015.2.26

映画 深夜食堂

なんで わざわざ 「映画」 って

頭に付いてるんやろと思ったいたら、

『深夜食堂』 って、

テレビドラマにもなってたんや。

コミックが原作やというのは知ってたけど、

テレビでもやっているのは知らんかった。


予告編を観て、どこかの映画館に置いてあった、

本作の小冊子を読んで、なんとなく好きそうな

雰囲気だったので 観てきた。

夜の12時から朝7時頃までやっているという

食堂に出入りするお客さんとマスターの物語。

マスターを演じるのは、小林薫。

ええ味出してます。

いくつかのエピソードが あるのだが、

多部未華子、田中裕子の話が良かった。

特に田中裕子は、出演時間も短いが、

見せてくれます。

インパクト大。

料亭の女将役の余貴美子 (存在感 大) や、

交番の警官役のオダギリジョーも良い。


筒井道隆と菊池亜希子の話は、

どうも共感できず、残念。

でも、全体に ゆる〜い感じで好きやな。

マスターの作る料理も旨そうやし、

シリーズになったら、また観に行くと思う。


そういえば、東大阪でアパート暮らししてた頃、

すぐ近くに朝までやっている居酒屋があった。

ガラス戸の入口やったけど、朝7時とか8時とか

出勤する人が店の前を通るような時間になると、

客のためにか、外からは見えないように

カーテンを閉めてくれたっけ。

朝、明るくなってからも飲んでいるのを

出勤する人に見られるの、

なんとなく居心地悪いもんね。


映画 深夜食堂 公式サイト


★★★★☆





2015.2.27

日本アカデミー賞

今日は、第38回日本アカデミー賞の授賞式だった。

数週間前、ぴあで チケットを売っていたので、

いくらだろうと見てみたら、

ディナー付きで 4万円でした。(高!)


さて、受賞結果だが、

今年は 『永遠の0』 の年やったね。

『永遠の0』 は、優秀賞を11部門受賞しており、

そのうち、作品賞、監督賞 (山崎貴)、

最優秀主演男優賞 (岡田准一)、撮影賞、

照明賞、美術賞、録音賞、編集賞 の

8部門で最優秀賞に輝いた。

最優秀主演男優賞の岡田くんは、

『蜩ノ記』 で最優秀助演男優賞も受賞。

男優でのダブル受賞は史上初とのこと。

あれも素晴らしかったもんね。

テレビでちらっと岡田くんの受賞スピーチを

聞いたけど、素直に 「良かったね、おめでとう」 と

言いたくなるようなスピーチで、好感が持てた。

今や、ジャニーズのアイドルの中では、

一番 映画俳優が似合う男になったと思う。

『永遠の0』、観てから1年以上経つので、

たぶん、あちこちの劇場でまた上映するやろし、

もう一度観てみようかな。


最優秀主演女優賞は、『紙の月』 の宮沢りえ。

映画の主演は、7年ぶりだったという。

そういえば、彼女の映画、あんまり観てないよな。


【 受賞結果 】(主要なもののみ)

最優秀作品賞 : 「永遠の0」
最優秀監督賞 : 山崎貴(「永遠の0」)
最優秀主演男優賞 : 岡田准一(「永遠の0」)
最優秀主演女優賞 : 宮沢りえ(「紙の月」)
最優秀助演男優賞 : 岡田准一(「蜩ノ記」)
最優秀助演女優賞 : 黒木華(「小さいおうち」)
最優秀脚本賞 : 土橋章宏(「超高速!参勤交代」)
最優秀撮影賞 : 柴崎幸三(「永遠の0」)
最優秀照明賞 : 上田なりゆき(「永遠の0」)
最優秀美術賞 : 上條安里(「永遠の0」)
最優秀録音賞 : 藤本賢一(「永遠の0」)
最優秀編集賞 : 宮島竜治(「永遠の0」)
最優秀音楽賞 : 周防義和(「舞妓はレディ」)




はじまりのうた

評判の良い音楽モノ映画 『はじまりのうた』。

失恋したシンガーソングライターのグレタの

歌を偶然聴いたのが、

これまた人生うまくいっていない

音楽プロデューサーのダン。

一発で、グレタの才能を見抜き、契約を申し出る。

予算のない彼らは、街中でバンドの録音をし、

グレタのアルバム作りが始まる。

まあ、そんなストーリーなのだが、

ちょっと期待したほどではなかったな。

音楽制作の部分が、おとぎ話みたいに

なってしまってて、ちょっとリアリティないねん。

アレンジを譜面にしたり、リハーサルとかに

もっと時間かかるはずやねんけど、

そういうところ描いてなくて、

いきなりダンの娘 (中学生?) にギター弾かせて

それが OKテイクになったり。

なまじ私が音楽をかじっているだけに、

気になることも多かった。

でも、音楽やアレンジのことで、

議論するシーンは良かったし、

ラストもスカッとする感じで良い。

特にダンがグレタの弾き語りを聴いていて、

バンドアレンジが聞こえてくるという

描き方は、秀逸。

正にあんな感じなのです。


グレタを演じるのは、キーラ・ナイトレイ。

その彼氏の役のアダム・レヴィーンという人が

(えらい歌 上手い役者やな) と思ってたら、

マルーン5 のヴォーカルやった。

マルーン5 といえば、10年くらい前、

『Sunday Morning』 という曲が、

宮沢りえが出演していたテレビ CM

使われていて、その曲聴きたさに

CD を買った覚えがあるが、

ヴォーカルの名前までは、知らんかった。

映画は、本作がデビューということだ。

音楽プロデューサーのダン役は、マーク・ラファロ。

グレタの友人役で、イマイチな歌を歌う

スティーヴ役に 『ワン・チャンス』 で、

ポール・ポッツを演じた ジェームズ・コーデン。

憎めないピュアな印象は、『ワン・チャンス』 と同じ。


本編が終わったので、エンドロールが始まると

思ってたら、そのまま終わって 照明が点いた。

そこで、ストーリーが進みながら、

もうエンドロールに入ってたんやと気がついた。

この手法は初めてのような気がする。


本作、もしかしたら、もっと若い時に観たら、

違う印象を持てたかもしれない。

本作で、感動するには、

おじさんは年を取りすぎたような気がする。


はじまりのうた (原題:BEGIN AGAIN) 公式サイト


★★★★☆





2015.2.28

ときどき写真展 5
誰もいない海、沖縄



2012.Dec 沖縄



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