2022年9月
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2022.9.4
インスタ用告知画像 その4
いよいよ開催まで3週間と迫りました。
準備も佳境に入っております。
と、書くと聞こえは良いが、
予定より遅れており、やや焦ってきております。
展示したい写真が多すぎて、絞り切れない。
あれもこれも観て欲しい、と思ってしまう。
「あれ?これなんかに似てるな」と思ったら、
若い頃、音楽事務所に自作曲のデモテープを
送った時と同じや。
あの頃も、1曲に絞れなくて、というか
1曲では自信がなくて、何曲も収録して送ったもんです。
人間、変わらんというか、成長しとらんな。
2022.9.10
インスタ用告知画像 その5
ようやく、額装を完了した(約130枚)。
でも、その中から数十枚は、
減らさなきゃいけない。
う〜ん、つらい作業だ。
2022.9.14
グレイス・ラム
何かの記事を読んでいて、
偶然、日本(沖縄)製のラムが
あることを知った。
ラムと言っても、羊の子ども(Lamb)の
ことではない。
スピリッツ(お酒)のラム(Rum)のことだ。
ラムと言えば、キューバの「ハバナクラブ」や、
ジャマイカの「マイヤーズ」辺りが日本では有名。
原料は、サトウキビ だ。
沖縄県は、サトウキビの産地でもあるわけだから、
ラムが造られていても不思議ではないが、
先日までこのラムのことを知らなかった。
造っているのは、沖縄の南大東島。
「グレイス・ラム」という2004年に
設立されたベンチャー企業。
スピリッツの中では、ジンやテキーラより、
ラムかウォッカの方が好きで、たまにボトルで
買って家でちびちび飲ることもある。
グァテマラ産のロンサカバの23年ものが
美味しくて好きなのだが、
一本5,000円以上するので、
しょっちゅう買うわけにはいかない。
「グレイス・ラム」で造っているのは、ホワイトラム。
カクテルにするのでなく、ロックで飲むなら、
ホワイトラムよりダークラムの方が美味しいのだろうが、
なんだか興味が湧いてきて、
この沖縄のホワイトラムを買ってみた。
コルコル・アグリコール、40度。
アグリコールというのは、搾ったサトウキビの
ジュースから造るラムのことで、
本品は無添加無着色とのこと。
味はというと、いわゆるラムっぽさは、
あまりなくて、独特のクセがある。
ちょっと青くさいというのか、
表現が難しいのだけど、田舎っぽい、
いや南国の香りとでも言うのかな。
このクセがダメな人は、飲めないだろうから
好き嫌いが分かれるだろう。
ダークラムのような深みというのか、
熟成感はないけど、私はこれはこれで
ありだと思った。
まだロックでしか飲んでないけど、
レモンかライムを絞って、ロックか、
ソーダ割りにしても良さそうだ。
税別4,095円とホワイトラムにしては、
ちょっとお高いのだけど
沖縄に貢献だと思えば良い。
度数を25度にして、価格も抑えられた
「コルコル25アグリコール」というのもあるので、
それも試してみたい。
コルコル・アグリコールのアマゾンのレビューを読むと
「原田マハさんの『風のマジム』を読んで〜」
というのが、数件あった。
このベンチャー企業の設立が、『風のマジム』という
原田マハさんの小説になっているのだった。
読んでみよう。
グレイス・ラム
風のマジム
2022.9.15
写真展を前に思う
ようやく写真展に飾る写真が、
ほぼ決定した。
「ほぼ」と書いたのは、
また気が変わるかも知れないからだ。
もう、額装を入れ替える気は
ないのだけど、気が変わったら
妥協はしたくないからね。
ただ、正解がないんねんな、これには。
こうした方が良いかな、
ああした方が良いかな、と
アイディアは浮かぶけど、
どれが最善、最高かが分からんのだよ。
この写真と、あの写真と、どちらが
人に観てもらう価値があるのかなんて、
分からんのだよ。
でも、そんな中で、取捨選択するのが
表現する人に課せられた役割なのだな。
展示する写真は、当初、
50〜60点のつもりだったが、
結局、100点以上になってしまった。
これでも心を鬼にして(?)
数十点の展示を諦めたんだ。
それでも、もしかしたら、観た人に
「写真、多すぎるよ」という感想を
抱かせてしまうかも知れないな。
なにしろ欲張りなのでご容赦ください。
まあ、100枚くらいなら大丈夫だと思うけど。
初めての事でもあるし、アマチュアゆえに
選別は全て自分でやった。
第三者の意見は聞いていない。
本当は、客観的な意見も聞いた上で
決めた方が良いのだろうけど、まぁいいや。
今回は、自分のやりたいようにやる。
第三者として招き入れる適切な人材も
思い浮かばないしね。
プロジェクトを始めるとき、目標はもちろん、
「何のためにやるのか」という「目的」を創作することが、
重要だと以前セミナーで習ったことがある。
今回の写真展を「何のために」やるのか、
企画当初からずっと考えて来たのだけど、
いまだに創作的な目的を創ることが出来ずにいる。
では、なぜ写真展をやりたいと思ったのか。
それさえ、今となっては明確ではない。
今年は還暦だからとか、大分写真が溜まって
来たので、一度アウトプットしようとか、
私の写真を観たら人がなんと言うか知りたいとか、
世界に向けて写真家宣言とか、
色々言えるのだが、それらは全て後付けなんだな。
本当に「写真展をやろう」って決めたとき、
心の中に何があったのか、覚えていないんだ。
承認が欲しいというのは、なんとなく分かるけど、
そのためか?と訊かれるとそれほどでもない。
きっと、自分の心理の深いところで、
自分も知らない何かがあるんだろうけど、
分からないので考えるのをやめた。
よくある、終わってから「ああ、このためだったのか」
と分かるということもあるかも知れない。
でも今はそれより、写真展をすることによって、
つまり今までやらなかったことを
やることによって、自分の人生に
どんなことが起きるのか、
それを見てみたい気がしている。
と言いつつ、何も起こらないかも知れないわけで、
別に何か期待があるわけではないので、
何も起きなければ、それはそれで良いんだ。
何もなかったとしても、今回のことは、
その後の私の写真家(?)人生に
何らかの影響はあるだろう。
そんな風に今後の人生の思いがけない
展開、発展に繋がることを意図し、期待している。
なぜ、写真展をやろうと思ったか、
今では分からなくなったと書いたが、
ひとつだけ明確なことがある。
以前、この「ひとりごと」に書いたが、
2018年に、私の写真が某ホテルの150室ほどの
客室に飾ってもらうことが決定し、
150数枚、全ての額装をし終えたのだけど、
諸事情で、実際に設置することが
延び延びになっているうちにコロナ禍に
突入し、そのホテルは閉業してしまった。
そのおかげで、A4サイズの写真を飾れる
フォトフレームが、150個ほど手元にあった。
これがなかったら、写真展をやろうとは
思わなかっただろう。
フォトフレームがひとつ3,000円だとして、
100個で300,000円だからね。
これも「僥倖」のひとつだな。
輪島 2022
2022.9.16
まだ見ぬソール・ライター
The Unseen Saul Leiter
昨日、久しぶりに書店に立ち寄ると
写真集のコーナーにソール・ライターの
先月発売された新しい写真集
『まだ見ぬソール・ライター』が、
横積みされていたので迷わず購入した。
タイトルの通り、未発表作品ばかりの写真集。
なんと世界同時刊行だという。
(何か国で出版されるのか分からんけど。)
もう、表紙からして最高やね。
初めて見る写真なのに、
ソールの写真だと分かる!
音楽でいうところのシグネチャー・フレーズと
いうのかな、写真にちゃんと
ソール節が表現されているのだ。
収録された写真を観ると
なんて大胆で素敵な構図。
なんという瞬間。
そして、この独特の色のトーン。
全く素晴らしい。
ここに収録された写真76点は、ソールの
アトリエに遺された約1万点の
未公開スライドから厳選されたという。
私は、写真はモノクロの方が好きなのだが、
ソールに限っては、カラーが素晴らしい。
2022.9.16
インスタ用 告知画像 その6
写真展までいよいよ1週間!
会場は、表に「五反田コルソG」や「写真展」という
サインが出ておりませんので分かりにくいです。
「とん清」というとんかつ屋さんの隣のビル、
1階に「レ・アール (LES HALLES)」という
フレンチがある、タケウチビルの2階です。
詳細はこちらで!
2022.9.17
カレーはスポーツだ! #43
牛すきカレー/上等カレー(渋谷)
★★★★☆
久しぶりの上等カレー。
ちょっと前より辛さがマイルドに
なったように感じたのは、
気のせいかな。
私の場合、辛さの具合(スパイスの量・
効き具合)は、舌でも感じるけど、
頭部の汗の量で測ることが出来るんだぜ。
牛すきカレー(940円)にチーズを
トッピング(120円)。
ルー大盛り(150円)とらっきょう
(50円)も付けて、トータル1,260円。
余談。
ランチタイムの忙しい時間帯だったけど、
店長とおぼしき男性店員の素晴らしく
きびきびした、それでいて丁寧な働きぶりが
見ていて気持ち良かった。
もう一人の店員は、新人なのかも知れないけど、
客が帰ったあとのお皿さえ言われないと
下げない人だった。
人を使うって難しいよね。
2022.9.19
沈黙のパレード
東野圭吾の小説を原作にした
『ガリレオ』シリーズの劇場版。
1作目の『容疑者Xの献身』が良かったので、
『真夏の方程式』も劇場で観たが、
1作目を超えられなかった印象だったので、
本作は、どうだろうと期待して観に行った。
途中、湯川(福山雅治)が、ちょっと
賢すぎて、どんどん謎を解いていくのが、
不自然にさえ感じた。
90分度経ったころ、便意(大きい方)を
催してしまった。
映画が終わるまであと30分は、
危険だと思い、仕方なく席を立った。
結果、一番肝心なクライマックスとも言える
部分を見逃すことになり、10分ほどして
席に戻ると話が全く見えなくなっていた。
終わってから、一緒に観た妻に説明を
聴いたけど、やっぱり映画の中で、
真相を知るのとは、わけが違う。
ということで、今回は★評価なし。
以前、同じ理由で途中で席を立った
『グラントリノ』は、もう一度観に行ったけど、
本作は、もう一度も観るより
原作を読んだ方が良さそうだ。
湯川が簡単に謎を解き過ぎると感じたのは、
原作を読んだことのある妻に言わすと、
細かい部分が映画では省かれているせいのようで
原作では、そんな風には感じなかったらしい。
被害者の父親役に飯尾和樹が出ている。
お笑い芸人がシリアスな映画に出るのは、
難しいと思うのだが、飯尾は良い味を出していると思った。
気になったのは、前半で北村一輝演じる刑事、
草薙が、以前捕まえたのに有罪にできなかった殺人犯の
名前と写真を見て、吐くシーンがある。
そんなメンタルのやつ、殺人事件の捜査官に
なられへんのちゃう?と思った。
ここは、大いに違和感あり。
あと、犯人のシャツに被害者の血が付着しているという
物証があっても自白がないからということで
起訴できずに釈放されることなんて、あるんかな。
2022.9.21
いよいよ あさってから!
あさって(9月23日)にいよいよ写真展が始まる。
始まると言っても、次の日に終わるねんけど。
さて、どんなことになるのやら。
どうやら天気はあまり良さそうでない。
天気予報が外れることを祈る。
明日は夜遅くまで、会場の準備なので
帰宅後この「ひとりごと」を更新する元気は
ないだろうから、次に書くのは、
写真展のレポートになるな。
明日、最後のインスタ、フェイスブック告知を
アップする予定。↓
これをお読みで ご来場予定の方へ。
会場は、表に「五反田コルソG」や「写真展」という
サインが出ておりませんので分かりにくいです。
「とん清」という とんかつ屋さんの隣のビル、
1階に「レ・アール (LES HALLES)」という
フレンチがある、タケウチビルの2階です。
よろしくお願いします。
詳細・地図はこちら
2022.9.25
初の写真展「僥倖」 終わる
人生初めての写真展「僥倖(ぎょうこう)」
一昨日、昨日と2日間の開催が終わった。
スタッフも入れると2日間で合計(のべ)60人の
方々にご来場いただき、写真を観て頂けた。
ご来場くださった皆様、
差し入れやお花をくださった皆様、
お祝いの電報やお花を送ってくださった皆様、
写真をお買い上げくださった皆様、
ご自分の写っている写真の展示を
快くOKしてくださった皆様、
SNS で写真展のことをアップしてくださった皆様、
休日なのに当日スタッフとして手伝ってくださった
あっちゃん、さとみちゃん、
連日、観に来てくれたすみよちゃん、伊藤夫妻、
そして、終始心強いサポートをくれた妻の久美子、
本当にありがとうございました。
木曜日の夕方の搬入・設営から、
土曜日の夜の撤収・搬出まで
実に充実した2日間だった。
搬入搬出では、久しぶりに
汗をかいて良い運動にもなったよ。
2日目の19時過ぎ、最後のご来場者が
退室されたあと、思いがけず
こみ上げてくるものがあって ちょっと感動してしまい、
人生で初めて心の底から「感無量です」という
言葉が出た。
そうそう味わうことない感情だった。
開催数日前に、
「写真展をやることによって、自分の人生に
どんなことが起きるのか見てみたい」と
ここに書いた。
この年(60)になって、今更だけど
「やってみないと分からない」と実感した。
「分からない」は「知らない」ということだ。
写真展のタイトルは、「僥倖(ぎょうこう)」、
「思いがけない幸運」のこと。
このタイトルにしようと思いついた時には、
たまたま うまく撮れた写真のことを「僥倖」と
呼んだのだけど、開催中にあれもこれも
僥倖じゃないかと 気付き始め、やがて
写真展の開催自体が僥倖の上に成り立って
いることに気付き、ついには、今、こうして
生きていることが僥倖なのだという思いに至った。
何も変わっていないのに、写真展の前とあとでは、
「僥倖」の持つ意味が大きく変わってしまったんだ。
若い頃から、今まで何度も何度もライヴを演ってきた。
音楽なら、観に来てもらえれば少しぐらいは、
楽しんでもらえるんじゃないかという自惚れもあった。
でも、写真は全くどう思われるか分からなかった。
結果は、とても肯定された体験だった。
観に来てくれた人はほとんど、友人や知合いなので、
好意的な反応だったということは、分かっている。
ご意見ご感想を書いてもらうために会場に
置いておいたノートや SNS のメッセージには、
「次回を楽しみにしています」
「毎年開催期待しています」
「名古屋でも開催してください」
などという思いがけない言葉があった。
あんなに統一感のない写真を観て、
「つつみさんらしい」という言葉も頂いた。
なんだか自分のやっていることを
とても肯定されたという体験だった。
誰もが自分の好きなことをやりたいだろうけど、
色んな事情でやれない人たちもいるだろう。
私は、本当にラッキーなことに
好きなことをさせてもらえる環境にいる。
でも、心のどこかで 少しだけだけど
こんな道楽ばかりしていることに
罪悪感めいたものがあった。
(だからってやめないけど)
この「肯定された体験」は、
そういう罪悪感めいたものを払拭してくれた。
音楽では、得たことのない肯定の体験だった。
「残りの人生でもっとやりたいことをやりたい」
還暦を迎える少し前から、
そういう思いが募ってきた。
その表現のひとつが、この写真展で
あったのだけど、なんだか背中を押されたと
都合の良いように感じている。
これからは一層、道楽者として生きよう。
今回のご来場者の中には、
思いがけない人も数人いた。
しばらく会っていなかった人に何人も会えた。
これまた「僥倖」なのだな。
感謝。
2022.9.28
Marcus Miller
マーカス・ミラー
ひっさしぶりのマーカスのライヴ!
コロナ前は、15年間ぐらい ほぼ毎年
来日公演を観に行っていたマーカスだが、
2019年1月以来、なんと3年半ぶり!
そろそろ、ライヴ業界も以前の賑わいを
取り戻してきた感じだ。
今日は、ビルボードライブ東京の5日間
10公演の最終公演を観てきた。
相変らずカッコイイ マーカス。
ステージには、Fender のジャズべース、
SIRE の 4弦ベースと 同じく SIRE の
5弦フレットレス・ベースがセットされていたが、
本ステージで使用したのは、Fender のみ。
あとバス・クラリネットも吹いたけど。
こちらは、終演後に撮影した、
メンバーの足元にあったセットリスト。
「ジャコ・パストリアスに捧げる」と言って
演った『Mr. Pastorius』も良かったけど
今日のハイライトは、『Run For Cover』だな。
そして、本編最後の『TUTU』では、
オーディエンスに「3-2」の手拍子をさせて
参加させて盛り上がった。
こういう観客参加型、初めてだと思ったけど、
2019年のエントリーを読むと、すでに
やっていたのが分かる。
新しく聴けるのは良いけど、自分の記憶力の
弱さが気になる。
『TUTU』終了後、メンバーが一度はけたら
「本日の公演は、終了しました」という
場内アナウンスが流れたけど、
拍手が鳴りやまず、メンバーが登場。
こういうのは、2nd show ならではだ。
アンコールで、「こんなんどう?」と言って
始めたのが、『Mercy, Mercy, Mercy』。
セットリストには、書いてないので
予定になかった曲かも。
そして、オーラスはビートルズの
『Come Together』。
アンコール入れて、90分以上のたっぷりの
ステージで、しかも中央の2列目という
良い席で、マーカスまでほんの2メートルという
距離だった。
長らく一緒だったサックスの
アレックス・ハン(sax)がいなくなったのは、
さびしいけど、マーカスが連れてくる
メンバーなのだから、悪いはずがない。
今回のサックスは、ドナルド・ヘイズ。
ちょっと泥臭い演奏が良い。
キーボードは、2019年と同じジュリアン・ポラック。
かなりの腕前と観たね。
[ MEMBERS ]
Marcus Miller(Bass, Bass Clarinet)
Julian Pollack (Keyboards)
Donald Hayes(Saxophone)
Russell Gunn(Trumpet)
Cedric Moore(Drums)
@Billboard LIVE Tokyo
2nd show
マーカスのペダル。
あんまりよく分からんけど、
右上の MXR は Bass Octave Deluxe。
左の上から2つ目、ZOOM の B3n 使ってるんや。
なんか意外。
ちょっと前に1980年代前半の
David Sanbornのアルバム、
『As We Speak』とか数枚を聴いた。
ベースが、マーカスなのだけど、
彼は当時20代前半だったわけだが、
完全にスタイルが出来上がっていることに
ちょっと感動したよ。
2022.9.29
写真展「僥倖」を振り返って
早いもので初めての写真展「僥倖」の
開催から1週間が経とうとしている。
終了後の感想は、9月25日にも書いたのだけど、
色々思うことも多い写真展だったので、
記憶が薄まる前にここに書いておきたい。
私は、自分のことを あまり「人」には興味が
ない人だと思っている。
社交的ではないし、初対面の人は苦手だ。
しかし、この写真展には、とても「人」が
存在することになった。
ポートレート(人の写真)を展示したのは
もちろんのこと、観に来てくれるのは、
ほかならぬ「人」なのである。
音楽ライヴは、聴衆がいないと成り立たないように、
写真展は、観に来てくれる人がいないと
開催した意味がない。
しばらく会っていなかった友人知人が、
この写真展のことを知って、足元の悪い中、
観に来てくれたり、花や電報やメッセージを
送ってくれた。
今の家に越してきて半年ほどだが、
近所の居酒屋やワインバーのマスター、
そのお店で客同士として知り合った方も
来てくださった。
普段にはなく私の人生に「人」が存在した
2日間だった。
2日目が終わった時に思わず口から出た
「感無量」という言葉は、そんな「人」たちの
存在と彼らへの感謝から出たように思う。
うまく表現できないのだけど、この「人」の存在は、
私に とても豊かな体験をもたらしてくれた。
そう「豊か」という表現が合っている。
大げさにいうと今まで知らない世界が
開けたような感じだったよ。
うまく書けないので、きっと時間が経って読んだら
自分でも何のことか分からないだろうと思うけど、
できることなら忘れずにいたいと思う体験だった。
写真展をやろうと明確に思い立ったのは
いつのことだったか覚えていない。
昨年からぼんやり思い浮かべていて、
今年に入って、日取りを決めたように思う。
当初は、外国で撮ってきた風景の写真を
メインに考えていた。
ポートレートは、友人の子供たちぐらいで
そんなに多くは思いついていなかった。
春ごろから、写真の選別を始めた。
撮りためた写真数万枚をざっとだけど、
一応全部 目を通した。
すると、展示したくなるようなポートレートが
数枚見つかった。
面白いものでその観点で観だすと、
展示したくなるものが何枚も出てきた。
妻の仕事のイベントの記録写真を
5〜6年撮っているのだけど、
その中にも良い表情を捉えたものがあった。
そんなわけで風景写真も合わせると
候補が250枚以上になってしまった。
あれもこれも観てもらいたいと思うので、
選別の作業は、とても難しかった。
結局、写真以外のデザインの作品(4点)も
合わせ、合計124点もの展示になった。
そのうち、ポートレートは海外のものも含め
51枚にのぼった。
以下は、次回があるとしたら生かすべき反省点。
当日スタッフを含み、2日間でのべ60人の方が
来場し、写真を観てもらえたわけだが、
直前に個別のリマインドやお知らせをすれば、
もう少し集客できたのにと思う。
中には「来る」と言っていたのに、翌日、
「忘れていた」と連絡くれた人もいたからね。
それから、勝手に「来てくれるだろう」と
無意識に期待していた人が数人いた。
もっと積極的に個別にお誘いすれば良かったと
反省している。
2日とも天気が良くなかったことも
影響がゼロではない。
特に2日目は午前中、東海道新幹線が
不通になって、名古屋から来て下さる予定の方が
来られなかったが、これは仕方がない。
3連休の中の2日間というのも旅行に行く
人たちのことを考えると微妙かも知れない。
これらのことも踏まえて、次回は企画したい。
というて、次回があるかどうかは分からんのだけど。
<展示写真の記録(124枚の内訳)>
1985年のアメリカ 19
2014年のイタリア 8
2014年のフィリピン 2
2018年のキューバ 11
2018年のメキシコ 1
2019年のパリ 3
上記海外のポートレート 6
日本の風景等 23
友人知人家族のポートレート 45
その他デザイン等 6
Cuba の店員
2022.9.30
LEE RITENOUR & DAVE GRUSIN
リー・リトナー & デイヴ・グルーシン
一昨日のマーカス・ミラーに続いて、
昨日は、これまたこの十数年、
ほぼほぼ来日の度に観に行っている
リー・リトナーのライヴに行ってきた。
マーカス同様 やはり約3年半ぶりだ。
今年70歳になったリー。
相変わらず幸せそうに笑顔でギターを弾く。
今回は、見たことのない初めて見る
ギターがメインだった。
ソリッドのように見えたが、とても甘いトーン。
ステージがやや遠くて、ヘッドの文字が
読み取れなかったが、文字の形とヘッドの
形状から Sadowsky ではないかと思う。
ストラトやテレキャス、レスポールのような
形状ではなくオリジナル・シェイプで
PU は、H-S-H だった。
あれ?H-H だったかも。
気になったので、終演後、ステージの前まで
見に行ったけど、ギターが後ろ向きに
スタンドに立てられていたため、確認できず。
途中、『Etude』で、YAMAHA の
サイレントギター(ナイロン弦)を使用、
後半、2曲だったかな チェリーサンバーストの
いつもの Gibson レスポールを使用。
謎のギターでは、ほぼほぼクリーントーンだったので、
歪ませるときは、レスポールのようだった。
演奏されたのは、『Stolen Moments』、
『Night Rhythm』、『Wesbound』や
ベースのメルヴィンのスキャットを
フューチャーした『Harlequin』など。
今回は、クァルテットだったこともあり、
ベースのメルヴィンが、結構、
フューチャーされていたように感じた。
同じスラップをしても、一昨日のマーカスとは、
全くトーンやプレイが違うのは興味深い。
メルヴィンはプレイはもちろん申し分ないが、
スラップ時のトーンは、個人的には
もう少しボトムがあっても良いのにといつも思う。
そうすると、マーカスみたいな音に
なってしまうのかも知れないけど。
楽器は、Ken Smith の7弦と
(たぶん)Corona の5弦を使用。
ドラムは、リーの息子 ウェズリー。
この人と私は、どうも相性が良くない。
以前ほど気にはならなかったが、
昨日も何度か、音がでかいと感じてしまった。
以前そう感じたことがあるので、
既成概念が邪魔しているのかもしれないけど。
そして、デイヴ・グルーシン。
なんと88歳!
レジェンドです。
リーとデイヴは、9月27、28日に
ブルーノート東京オールスター・ジャズ・
オーケストラとの共演があり、
29日から10月2日まで
「LEE RITENOUR & DAVE GRUSIN」
名義で4日間8公演に出演する。
昨日は、その初日の 2nd show だったが、
アンコールを入れて、たっぷり90分
演ってくれたよ。
[ MEMBERS ]
Lee Ritenour (g)
Dave Grusin (p)
Melvin Davis (b)
Wesley Ritenour (ds)
@ Blue Note Tokyo
2nd show
(2022.10.26 追記)
ブルーノートの「LIVE REPORTS」に
当日の様子がアップされた。
写真で確認してみると、件のギターは、
やはり Sadowsky で、PUレイアウトは、
H-S-Hだった。
セットリストを転記しておく。
[ SET LIST ] 9.29, 2nd show
1. The Village
2. Pearl
3. Random Hearts
4. Harlequin
5. Stone Flower
6. Waltz For Carmen
7. Stolen Moments
8. Etude
9. Wes Bound
10. Wild Rice
Ec. Rio Funk
『Night Rhythm』がないね。
思い違いかな。