2020年 9月
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2020.9.1
コンデジ 買換
デジタル一眼レフカメラは、
ニコンD3000でデビューし、D7000にグレードアップした。
そして昨年、ついにフルサイズ、
ソニーのミラーレス α7 III へと乗り換えてきた。
コンパクトデジカメは、2013年にニコンの
COOLPIX P300 から、ソニーの RX100 に乗り換えた。
2015年にリコーの GR も購入した。
RX100 と GR では、全然キャラクターが違うので、
どちらか一つで良いというわけではないのだけど、
コンデジの撮影枚数は、断然 RX100 が多い。
それぐらい、RX100 は、使い勝手が良いカメラだ。
何より7年も使い続けたのがその証拠だ。
7年は、今まで使ったカメラの最長期間だ。
私が買ったのは、初代の RX100 モデルだが、
その後、後継機種が発売され続け、
昨年8月に発売された一番新しい機種は、
7代目(RX100 M7)となる。
この RX100 シリーズの凄さは、
2012年に発売された初代 RX100
(私の持っているやつね)が、今でも
現役モデルとして、販売中であることだ
価格.com によると、今でも平均価格が
4万円を切っていない。
こんなことは、他のカメラでは中々ない。
さて、今まで後継機種が出ても
それほど触手が動かなかったのだけど、
7年も使ったのでいよいよ買い替えてみようかと
いう気になった。
最新型 M7 と ひとつ前の M6 を比べてみて、
1万円以上差があるけど、私にとっては、
M6 で十分だという結論にたどり着いた。
で、購入。
この世界の数年分の進化の度合いはスゴイ。
ほとんど同じ大きさなのに(35mm伴換算で)
28-100mm から、24-200mm に大きく進化。
瞳オートフォーカスも装備。
その他、スペック面では多々進化が見える。
これだけのスペックなら当然だろうが、
少し分厚くなり(6.9mm)、
少し重くなった(61g)。
このレベルの60グラムは結構ズッシリくる。
いつもカバンに入れて置くのに60グラム増は
辛いけどこれも仕方ない。
今まで使っていたケースに入らなくなったのは
想定外だがこれも仕方がない。
写真の方は、まだ試し撮りレベルだが、
中々良い。
まだ、十分に機能を理解していないけど、
今後が楽しみだ。
このサイズで 24-200mm はありがたいね。
左が RX100、右がこの度購入した RX100 M6。
2020.9.6
"SAVE LIVE MUSIC"
Hiromi 〜PLACE TO BE〜
いやいや、今日も素晴らしかった。
何度もウルウルしたよ。
上原ひろみは、今月から来月にかけて、
"SAVE LIVE MUSIC" と題して、
ブルーノート東京にて4つのプログラムで
合計 16 日間 32 公演を行う。
9月4日から7日までは、
その2つ目のプログラム「PLACE TO BE」。
今日は、その2nd ショーを観てきた。
『PLACE TO BE』は、2009年発表の
ひろみの初のピアノ・ソロ作アルバムのタイトル。
アルバム発売時にツアーを周ったけど、
11年ぶりの『PLACE TO BE』の公演だ。
先日の公演と同じく、座席数は減らされ、
フードの提供もない。
コロナ感染対策が取られた、
客もスタッフも全員マスク着用の公演だ。
今日は、この人は完全にあっち側の世界に
コネクトしているなと確信したね。
曲を弾き始める前、儀式のように毎回、
うつむいて数秒間じっとするのだけど、
その沈黙の時間は、1曲目の始まる前が、
いつも一番長い。
初めの頃は、精神集中のためか、
心を落ち着かせるためのように見えたのだけど、
あれは、完全にあちら側とのコネクトの時間だと思う。
文明が発達する以前は、多くの人が簡単に
あちら側と繋がることができていたのだけど、
現代の人間は、その方法も、ともすれば
繋がりがあったことも忘れてしまった。
あちら側というのは、私も良く分かっていないのだけど、
たぶん、争いや憎悪はなくて、
美と愛に満たされた世界のこと。
繋がりを忘れた現代人は、優れた音楽家が、
あちら側とコネクトし創造する音楽に、
その昔、自分も繋がっていた記憶をくすぐられ、
感動し、懐かしみ、満たされるのではないか。
音楽は、悠久の昔からあちら側の世界と繋がる
ツールでもあったのだしね。
ひろみの演奏中、何かが降りてきていると
感じたことも何度もあったけど、
今日は、「降りてきている」というより、
彼女がある種のトランス状態で、
あちら側と繋がって演奏しているように見えた。
それは、「降りてきている」とか
誤解を恐れず言えば、「何かが憑依している」
とも言えるわけだけどもね。
とにかく、演奏中のひろみは、何の制限もなく、
つまり、上手く弾こうとか、失敗しちゃだめだとか、
そんなエゴは全くなく、それどころか
技術的な制約さえからも完全に開放(解放)されて
いるように見えた。
スゴイです。
ひろみはMCで「『PLACE TO BE』は、
11年前のアルバムなので
曲たちも11歳になりました。
アルバムとは、大分変化を遂げているけど、
聴いていると分かります」
というようなことを言った。
私は、トリオ・ザ・プロジェクト以降にファンに
なったので、『PLACE TO BE』はそんなに
聴きこんでいない。
だから、そんなに分からなかったのだけど、
タイトル曲『PLACE TO BE』はとても
美しい、どことなく日本の原風景を
思い出させるようなメロディで好きな曲だ。
本編で演らなかったので、アンコールかなと
思っていたら、アンコールでは、全く違う
イントロが始まった。
が、聴いていると、なんと『PLACE TO BE』の
メロディが!
変奏し過ぎ!
もう別の曲やん。
でも、これがひろみだし、ジャズなのだよな。
今日は、ステージ真横の席で、
バンドを観るならあまり良い席とは言えないけど、
ピアノ奏者の正面に位置していたため、
ひろみの表情が良く見えて、とても良い席でした。
開演前
[ MEMBER ]
上原ひろみ (pf)
@ Blue Note Tokyo
2nd show
2020.9.8
"SAVE LIVE MUSIC"
Hiromi 〜PLACE TO BE〜
動画配信
一昨日、上原ひろみの素晴らしいライヴに
行ってきたが、昨夜はそのライヴ配信があった。
昨夜は観れなかったので、
今日、その見逃し配信を鑑賞した。
見逃し配信は、今夜の24時までの限定だ。
一昨日のライヴとセットリストは(たぶん)同じで、
全曲アルバム "PLACE TO BE" からだ。
17世紀に作曲されたパッヘルベルの『カノン』。
ピアノ弦の上に棒状の何かを置いて、
チェンバロのような音を出していた。
パッヘルベルが聴いたら何というんだろうな。
『Viva! Vegas: The Gambler』では、
照明と合わせての遊び心満載の演奏。
アンコールの『Place To Be』は、
一昨日とは全く違う曲調で演奏された。
毎回、こうやってその場その場で
出てくる音楽を探して演奏しているんだな。
でも、やっぱり生で聴くのがいいなぁ。
次は、明後日のバラード曲中心のライヴ、
「BALLADS」。
これまた楽しみだ。
[ SETLIST ](2020.9.7 2nd show)
1. BQE
2. Sicilian Blue
3. Choux A La Creme
4. Pachelbel's Canon
5. Viva! Vegas: Show Cuty, Show Girl
6. Viva! Vegas: Daytime In Las Vegas
7. Viva! Vegas: The Gambler
EC. Place To Be
@ Blue Note Tokyo
2020.9.10
"SAVE LIVE MUSIC"
Hiromi 〜BALLADS〜
なんだか続けて上原ひろみのライヴ・
レビューばかりだ。
ブルーノート東京にて4つのプログラムで
合計 16 日間 32 公演を行っているひろみ。
今日と明日の2日間は「BALLADS」と
題された公演で、その名の通り、
バラードしか演奏しないというライヴだった。
MC で「4つの公演の中で、
もっともマニアックな公演です」と
ひろみ自身が言っていたけど、
確かにそうかも知れない。
9月6日のライヴでは、演奏するひろみの
正面の席だったが、今日は反対側。
ひろみの背中を観ながらの鑑賞だった。
開演前
しかし、これが予想に反して良い。
時折、弾きながら横を向いた時の
横顔がチラリと見えたけど、
顔の表情は全く見えない。
顔の表情を見なくても、その背中と
首の動きだけで、顔の表情に匹敵する
だけのもを感じた。
これは、新発見だったね。
演奏に応じて、クネクネ動く背中、
肩、首の角度。
バラードに合わせたのか、シックな黒いドレスに、
髪をアップにしていたので、首というか うなじ が
良く見えたのもある意味、音楽をより官能的に
聴こえさせたように思う。
今更だけど、音楽に重要なのは、
「表現力」だと思った。
テクニックは、音楽表現のための道具だ。
そして、音楽は、テクニックを披露するための
場ではない。
そして、その「表現力」を支えるもの、
「表現力」が表現するものが「歌心」だと思う。
どんなにテクニックがあっても、
歌心のない演奏に心は動かされない。
有名なプロの中にも、「この人、なんで
こんな弾き方するんやろう、歌心ないなぁ」と
思う人がいる。
でも、音楽家として成功している。
ファンも大勢いる。
ということは、「歌心」さえも個人の好みと
いうことになる。
私は「歌心」という言葉が好きなのだが、
英語に「アーティキュレーション(articulation)」
という言葉があって、音楽の世界では、
音の強弱やつながりなど、その表情の付け方を指す。
「歌心」では抽象的過ぎるかもしれないが、
「アーティキュレーション」は、もう少し具体的だ。
「歌心」を表現するための区別が、
「アーティキュレーション」とも言えるだろう。
どんなに美しいメロディであっても、
奏者に歌心がなければ、良い音楽にはなりえない。
ひろみのバラードを聴きながら、
その完璧ともいえる「アーティキュレーション」に
酔いしれた。
バラードを演るんだったら、ベートーベンの
ピアノ・ソナタ(第8番「悲愴」第2楽章)を
聴きたいなぁと思っていたら、演ってくれました。
ベートーベンとブルースの融合ですわ。
[ MEMBER ]
上原ひろみ (pf)
@ Blue Note Tokyo
2nd show
参考音源
Hiromi THE TRIO PROJECT Beethoven's Piano Sonata Patnetique 2
2020.9.14
"SAVE LIVE MUSIC"
Hiromi 〜Since 2003〜
ブルーノート東京にて4つのプログラムで
合計 16 日間 32 公演を行っている、
上原ひろみのいよいよ4つ目のプログラムを
観てきた。
4つ目のプログラムは「Since 2003」という
テーマで、9月12日から16日まで5日間行われる。
今日はそのちょうど中日に当たる。
「2003」というのは、ひろみがデビューした年。
それから17年、世界中の Blue Note で
演奏をしてきたという。
このセットでは、ぜひ "Seeker" を
演って欲しいな、と淡い期待を抱いていた。
"My Favorite Things" が終わって、
何故か頭の中に "Seeker" のイントロが鳴った。
ここで "Seeker" 来たらええのにな、と思った。
始まった曲は、全然違う曲だった。
が、しばらくして聞き覚えのあるメロディが!
"Seeker" だ!
なんというアレンジ。
あの印象的な8ビートは、ほんの少ししか
登場せず、しっかり "Seeker"。
ああ、録音が欲しい。
映画『スターウォーズ』の酒場のシーンで
演奏される "Cantina Band" は、
ラグタイム風なのに途中カリブ海に行ってしまったよ。
圧巻は、本編ラスト。
曲名が分からないけど、弾き出したら
拍手が起こったので、初期の人気曲なのだろう。
(私は、初期の曲には明るくない。)
もう、笑ってしまうような神業演奏だった。
アンコールは、"上を向いて歩こう"。
2011年4月、震災で外国人アーティストの
キャンセルが続く中、初めてナマのひろみを
体験したのが、コットンクラブでのピアノソロだった。
忘れもしない、その日に聴いて涙したのが、
"上を向いて歩こう" だった。
あの時は、日本中が震災のショックで
動揺している最中、犠牲者への鎮魂と、
残った人々への癒しと力づけの演奏だったと思う。
しかし、今日の "上を向いて歩こう" は、
観客へのメッセージはもちろん、この32回に
及ぶ特別公演のテーマ
「SAVE LIVE MUSIC」 を象徴しているように
感じたのでした。
ブラボー。
[ MEMBER ]
上原ひろみ (pf)
@ Blue Note Tokyo
2nd show
2020.9.16
"SAVE LIVE MUSIC"
Hiromi 〜Since 2003〜
ライヴ動画配信
ブルーノート東京にて行われてきた
合計 16 日間の千秋楽の 2nd show、
32公演目となるライヴの配信だ。
4つのプログラム計 32 公演中、
私は、それぞれ、会場と配信と合わせて
8回のライヴを堪能した。
毎度のことながら、彼女の演奏の
技術の素晴らしさ、表現の幅、
その全てのクオリティの高さには感服せざるを得ない。
この人のピアノの音は、立っている。
曖昧なところがない。
粒立ちが良いというのか、
音が「速い」という感じだ。
おそらくだけど、指が鍵盤に触れてから、
押し込まれて、ハンマーが弦を叩くまでの
時間が相当速いのではないかと思う。
それは、音の力強さとなっても現れるが、
「強い」のではなく「速い」のだと思う。
おそらく、一昨日観たライヴと同じセットリスト
だったと思うが、今夜も、『Seeker』が良かったな。
この曲、好きだなぁ。
他の曲もそれぞれ、この日この時だけの
演奏で、ぜひとも4つの配信公演の
ブルーレイの発売を望む!
映像ダメなら CD だけでも!
(2020.9.16 2nd show)
[ SETLIST ]
1. Haze
2. What Will Be, Will Be
3. My Favorite Things
4. Seeker
5. Cantina Band
6. Love and Laughter
7. Dancando No Paraiso
EC. 上を向いて歩こう
@ Blue Note Tokyo
2020.9.17
カレーはスポーツだ! #8
チキン&牛スジ/シロクマカレー(西五反田)
★★★★☆
生活圏(仕事 or 住まい)が五反田界隈に
なって早15年、TOCビルには何度も足を運んでいるが、
初めて、TOCの地下にあるシロクマカレーに行ったよ。
ウェブサイトを見てみると、
国内は2店舗しかないのに
中国(主に上海)に7店舗もある。
あちらでは、「Authentic Japanese Curry」
として展開しているようだ。
今回は、初めてだったので欲張って、
牛スジカレーととチキンカレーのハーフ&ハーフを
注文した。(820円)
ライスは、白米か玄米を選べるので、
玄米をチョイス。
「Authentic Japanese Curry」。
なるほどそうかもしれない、
ちょっと懐かしい感じのする味だったね。
あまり辛くはなく、追加料金で
辛さをアップできる仕組みだ。
中辛(+30円)ぐらい頼んでも良いのだが、
味云々より、私の場合、辛いと
何しろ汗が出て大変なので、これぐらいでも良い。
ほとんど食べ終える頃、カウンターに置いてある
「カレーデリシャスオイル」なるものに気付いた。
「シロクマカレーの魔法の調味料」とある。
私が食べ終えた頃、隣の席に来た、
常連と見られる客は、カレーが出てくるなり、
そのオイルをたっぷりかけていた。
う〜む、次回は試してみたいぞ。
でもここ、ランチ営業しかやってないので、
行けそうでなかなか行けないんだよね。
日曜日に行くかな。
2020.9.20
TENET テネット
TENET
『ダンケルク』『ダークナイト』『インターステラー』
『インセプション』などのクリストファー・ノーラン
監督の新作『TENET テネット』。
劇中でぶっ壊されるジャンボジェット機は、
CGではなく本物だということ、
時間を逆行させる武器が、登場するということ、
この2つだけの予備知識で鑑賞した。
クリストファー・ノーランなので、きっと面白いだろうと
期待したが、はっきり言って、難しかった。
この「時間を逆行させる武器」が曲者で、
どういう仕組みか分からない。
タイムマシーンとは、違うのは分かるのだけど。
おまけに、もの凄いテンポで話は展開していくので、
考えるひまもない。
映像は迫力があるし、スリルもあるけど、
ストーリーは、イマイチ理解できないまま終わってしもた。
とはいうものの後半の謎解きみたいな展開は、
面白かったし、2時間30分を長いとは、
感じさせないのはさすがやね。
ネットのレビューに詳しく解説してくれているのが
あったのだけど、それ読んでもよう分からん。
へぇ〜って思う部分はあったけど、
映画は、もうちょっと分かりやすいのがいいなぁ。
たぶん、1回観ただけで、理解できる人いないんちゃうか。
主演は、ジョン・デヴィッド・ワシントン。
知らなかったけど、デンゼル・ワシントンの息子で、
元プロアメフトの選手だと。
★★★☆☆
オフィシャル・シークレット
OFFICIAL SECRETS
2003年イラク戦争開戦前に
英国であった実話を元にした映画。
こんな事件があったなんて、全く知らなかったから、
実話ながら結末も知らないもので、十分に楽しめた。
そして、恐ろしいと思った。
イギリスの諜報機関 GCHQ で働く
キャサリン・ガンは、アメリカの国家安全保障局
NSA から、違法な盗聴の要請が記された
メールを受け取る。
それは、イラクへの攻撃を推し進めるためのもので、
国民を欺いたものだった。
もともとイラクが、大量破壊兵器を持っているか
どうかさえ疑わしいと思っていたところへ、
この違法な盗聴をキャサリンは、許すことが
出来ず、戦争を止めようとリークすることを決意。
その後、メールの内容がイギリスのオブザーバー紙の
一面を飾る。
しかし、イラクへの攻撃は始まってしまう。
GCHQ では、リークした犯人探しが始まる。
キャサリンは、一度は否定したものの、
同僚が疑われていることに耐え切れず、
「自分がやった」と名乗り出る。
これは、国家を裏切った犯罪行為だ。
さて、キャサリンはどうなるのか?
キャサリンという人は、日本(広島)へ
留学していたこともあり、原爆の恐ろしさを
知っていたということも、戦争を止めようとした
動機の一部になっていたのかも知れない。
それにしても、とんでもないことを
やってのけた人だ。
キャサリンを演じるのは、キーラ・ナイトレイ。
とても力強い演技で良いです。
あと、弁護士役のレイフ・ファインズも良い。
実際にあったことなので、ブッシュやパウエルなどの
ニュース映像も交えて、リアリティもたっぷりです。
★★★★☆
2020.9.21
AI KUWABARA THE PROJECT
桑原あい ザ・プロジェクト
コロナのおかげで、4〜7月までライヴに行くことを
自粛していたが、ようやくライヴに行くようになってきた。
ライヴハウスの運営を見ると元通りに
戻ったとは言えないけれどね。
今日は、一昨年9月以来の桑原あい。
2年連続で「with STEVE GADD & WILL LEE」の
ライヴを堪能させてもらったけど、
今日は日本人とのトリオ。
このひと月の間に、ライヴ4回配信4回の
上原ひろみソロ・ピアノを体験したので、
ピアノのトーンの違い、その個性の違いも
よく分かって興味深かった。
1曲目、エンニオ・モリコーネの『デボラのテーマ』。
映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』の
ためにモリコーネが書いた曲で、とても美しく、
ドラマチックな演奏だった。
なぜか、全く知らずミスしていたのだけど、
モリコーネは、今年7月に他界していた。
モリコーネといえば、『ニュー・シネマ・パラダイス』や
『海の上のピアニスト』、そして、
『荒野の用心棒』、『夕陽のガンマン』など
マカロニウェスタンなどの映画音楽を手掛けてきた巨匠。
『デボラのテーマ』のエンディング近く、
桑原は、『アマポーラ』のモチーフを織り交ぜた。
(なぜに、アマポーラ?)と思ったのけど、
『アマポーラ』は、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・
アメリカ』の挿入歌だったのね。
アンコールの『Dear Family』も良かったなぁ。
少しずつ、ライヴの世界でも日常を取り戻しつつある。
「このままピアノを弾けなくなるんじゃないか」と
不安だったという桑原。
ライヴは、「観客とのエネルギーの交換」だと言う。
正にそういう素晴らしいライヴでした。
[ SETLIST ]
1. Deborah's Theme (Ennio Morricone)
2. MAMA
3. All life will end someday, only the sea will remain
4. Money jungle (Duke Ellington)
5. March Comes in Like a Lion
6. That's The Ball Game (新曲)
7. The Day You Came Home
8. 919
EC. Dear Family
[ MEMBERS ]
桑原あい(ピアノ)
鳥越啓介(ベース)
千住宗臣(ドラムス)
@ Blue note Tokyo
2nd show
2020.9.27
訃報 竹内結子
今日、女優の竹内結子が40歳で亡くなった。
先日観た映画『コンフィデンスマンJP』にも
出演していたので、にわかには信じられない。
ネットの報道には、死因に触れていないものから、
「自殺か」「自殺とみられている」など様々。
夜のテレビの報道番組では、自殺として扱っていた。
確定したんだろうか。
(今のところ)遺書はなかったようだし、
まだ40歳で、昨年再婚して、
今年子供が生まれたばかりで、
そんな状況で自殺するんだろうか。
まぁ、人の心の中は分からないからな。
まだまだ これからいろいろやれただろうに
残念だ。
合掌。
2020.9.28
カレーはスポーツだ! #9
チキンにこみカレー/カレーハウスCoCo壱番屋(戸越)
★★★★☆
初めて「ココイチ」のカレーを食べたのは、
私が26〜27歳の頃だったので、
もう30年以上も前のことだ。
当時、東大阪市の八戸ノ里という駅の近くの
アパートで、一人暮らしをしていたが、
歩いても10分もかからない程度の隣の
小阪駅の駅前に「ココイチ」がオープンした。
今でこそ、国内だけで1,300に近い店舗があるようだが、
当時(80年代後半)は、まだ他では見たことがなかった。
カレーのトッピングを選べるという、
画期的なシステムに感動したのを覚えている。
今のメニューからは消えているが、
「牛しゃぶカレー」という薄切りのビーフの入った
カレーが私のお気に入りだった。
あの頃は、ライスが 1,300 グラムのカレーを
20分以内に完食すると代金は無料という
「大盛チャレンジ」なるものをやっていた。
お店には、チャレンジ成功者の写真が
貼ってあるのだけど、多くの成功者が、
近くの大学の相撲部員だったことは、
お店の誤算だったかも知れない。
そんな歴史(創業は1978年)のある
ココイチのカレーだが、そのルーはやや独特で、
好き嫌いが分かれる。
私は大好きでもないが、おいしくないと
思うほどでもなく、たま〜に食べたくなる感じ。
今日は、店の前を通りがかったら、
急に食べたくなったので、久しぶりに食した。
チキンにこみカレー 757円のご飯を
少な目(200g)にしたので、52円引き。
トッピングに ソーセージ 295円と
チーズ 221円で、合計1,221円(全て税込)。
ご飯、200gでも腹いっぱい。
2020.9.29
Sam Wilson
"Into A Heart"
最近知ったカナダの女性ギタリスト、
サム・ウィルソン。
美人がギターを抱えているというだけで、
私は OK だ。(何が?)
日本デビュー作となるアルバム
『イントゥ・ア・ハート 〜ギターと私』は、
その名の通り、「ギターと私」だけで録音された
つまり、ソロギターによるアルバムだ。
3曲を除いては、彼女のオリジナルで、
ジャズというより、ちょっと環境音楽的な
面もあり、秋の夜長にはピッタリだ。
ジャケットで抱えているギターは、
Gibson 社の ES-339 。
335より小ぶりなセミアコ・ギターだ。
録音にもこのギターが使用されたかどうかまでは
分からないが、ネットで見つけた動画でも、
やはりサンバーストの ES-339 と思われるギターを
弾いていたので、これが彼女の
メインギターなのかもな。
女流ジャズ・ギタリストといえば、真っ先に
Emily Remler(エミリー・レムラー)を
思い出す。
Gibson ES-330 を弾く、アメリカのギタリスト。
私より5歳年上なのだけど、
1990年、32歳という若さで、亡くなった。
私がエミリーを知った時には、もうあの世の人だった。
サム・ウィルソンに話を戻そう。
彼女のデビュー作は、2017年録音の
"Into A Heart" という同じタイトルの 自主リリースに
よる5曲入り EP だったらしい。
この度、その5曲の再録に
4曲のオリジナルと3曲のカバーを加えてのリリース。
録音は、今年6月28日29日。
コロナの真っただ中に録音されたわけだ。
ちょうど3カ月前に録音されたばかり。
コロナのおかげで人の行き来が抑えられている。
特に外国からは、人が来にくくなっているのに、
カナダで録音された音楽が、CD になって、
今、自分の手元にあるのは、何とも不思議。
ライナーノーツの本人のメッセージ。(一部抜粋)
世界中に大きな変化と人々の孤立がもたされた今、
ここに収められた音楽が聴く人の心に
安らぎと落ち着きを届けることができればと願います。
私もこのアルバムを制作することで
穏やかな気持ちになることができました。
私は、いつも身近にギターと音楽があるおかげで、
助けられているのかも知れない。