LAGUNA MOON MELLOW FLAVOR  LIVE GUITAR  LINK LYRICS


 つつみしんやのひとりごと  2015年 12月
    感想・ご意見は→ shinya◇shin223.com
    メールをくださる方は、上記アドレスの◇を@に変えて送ってください。(スパムメール対策)   


2015.12.1

固定資産税のお勉強

不動産(土地や建物)を所有していると、
毎年、固定資産税という税金を納めなければならない。

この税金は、国税ではなく地方自治体に納める。
例えば、東京都品川区に土地を持っていれば、
品川都税事務所がその管轄となるわけだ。

その税額の決め方は、説明するとややこしいので
(というか、ちゃんと理解していないので)
ここでは省くが、建物が建っているとすると、
その土地と建物、両方に課税される。

では、建物が建っていない更地だと
建物分が安いのかというとそうではない。
建物が建っていない更地の方が、
税額は高くなる仕組みになっている。

これには、なるべく建物を建てるように促す、
国や地方自治体の意図があるのだろう。

私が数年前に仕事で関わった○×区の土地を例にとる。
非常にざっくりした言い方をすると、
更地の時に土地だけで150万円だった固定資産税が、
住宅を建てると、70万円になった。
半額以下である。
この70万円は、土地・建物の固定資産税の合計だ。

ちなみに、今日のトピックとは直接関係がないが、
この建物が、住居用と事業用で、税額が全然違う。

先ほどの70万円の税額だった建物は、
住居として建築したのだが、賃貸時には、
事務所兼住居OKという風に貸し出した。
すると、場所がら事務所として借りる借主さんが多く、
結局、全室に事務所としての表札が出ることになった。

都税事務所は、それを見逃さなかった。
どうも、見て回っているようだ。
実質、事業用として使われているので、
事業用建物として課税されることになってしまった。

その税額は、70万円から一気に210万円になった。
3倍だ。

住宅だろうが事務所だろうが、
その建物で入ってくる賃料は、同じ金額なのに。
住宅であれば、大家さんに少し優しい税の仕組みなのだ。

建物が建っていないと、固定資産税が高くなるのは
前述の通りだが、それは、いつ決められるかというと、
1月 1日が基準になる。

ちなみに納税義務者も1月 1日時点の所有者だ。
つまり、年の途中でその不動産を売却した場合、
売主と買主の間で、固定資産税の清算を行うことになる。

さて、1月 1日に建物が建っていないと、
税額が高くなるわけだが、例えば、12月に古い家を解体し、
年を明けてから、新築工事を始める場合も
1月 1日には、更地の状態だ。

これで、先ほどの例のように1年分の固定資産税が、
倍以上になるというのは、ちょっと理不尽すぎる。
そのために、住宅を建て替える人のために
特別な措置が用意されていて、
「固定資産税の住宅用地等申告書」というものを
提出すれば、税負担が軽減される仕組みになっている。

今、私が仕事で関わっている ある土地が、
ちょうどその対象となる要件を満たしており、
来年 1月 1日時点では建物がなく、2月ごろ新築の着工予定なのだ。

このケースは、私は初めてだったので、
その土地のある○×都税事務所の固定資産税の
「課税」係りに電話をして、事情を説明し、
どうすれば税の軽減ができるかを尋ねてみた。

すると、電話口に出た担当者は、ハッキリと
「1月 1日に住宅が建っていない土地は、
固定資産税が高くなることを免れません」と言ったのだった。

どうも、スッキリしない。
そんなことがあるもんか、と思っていると、
某関係者が、
「そんなはずはない。ちゃんと調べた方が良い」という。

それで、今度は同じ都税事務所の固定資産税の「評価」係りに
電話をしてみた。
先ほどかけたのは「課税」係り。

すると、あっさりと「固定資産税の住宅用地等申告書を
提出してください」と言われたのだ。

それで、仕事としては、解決したのだけど、
最初に話した「課税」係りのあまりのいい加減さに
腹が立ったので、電話をして苦情を言った。

納税者が申告しなければ、高額な固定資産を課税されるのだ。
係りが違うから知らなかったでは、済まされない。
固定資産税の仕事に関わっているなら、
それぐらいのことは知っていないとプロとは言えないだろう。

お役所仕事と批判されるのは、こういうとこやと思うな。
しっかりしてほしい、○×都税事務所、課税係。





2015.12.2

SAM MOORE
- 80th Anniversary Celebration -


「死ぬまでに観ておきたいアーティスト・シリーズ」
今夜は、サム・ムーア。
1935年10月12日生まれ。
うちのオカンと同じ年。
今年80歳になった ソウル・レジェンドだ。

サム・ムーアと言われてもピンと来ない人でも、
音楽にそんなに詳しくない人でも、
「ソウル・マン」「ホールド・オン」は、
きっと聞き覚えがあるだろう。
この2曲は、サム・ムーアが、
デイヴ・プレイターと組んでいた「サム&デイヴ」という
デュオの1960年代のヒット曲だ。

さて、ライヴの方は、3日間6公演あるのだが、
今日は、その初日(2nd Show)。
客の入りは9割といったところだろうか。
まずバンド8人が登場し、インストで "Soul Finger"、
続いて "Peter Gunn Theme"。
まるで Blues Brothers Band。

そして、"Hold on, I'm Comin' " の
イントロに合わせて サムの登場だ。
さすがに80歳で、登場はゆっくりだったが、
その声を聞いて驚いた。
全く年齢を感じないのだ。
声だけ聞いていれば、40代か 50代だと言われても疑わないだろう。
見た目も、80歳とは思えない。

街中で着ている人を見かけたら、絶対引きそうな、
背中に鷲(鷹かも)とドクロのデザインの入った
ジャケット。
こんなん着てるおっちゃん、大阪の通天閣の近所に
おりそうや。
ちょっと日焼けしてて、串カツ屋で一杯飲んでそう。
そんな、大阪おっちゃん風なサム。

とにかく、歌声が素晴らしい。
そして、全員白人やったけど、バンドも良い。
ベースの人がバンマスらしく、バンド皆に指示を出す。
これが的確。素晴らしい。
ギターは、ストラトキャスターで、職人的な演奏。
音もよかったな。

曲は、前述の "Hold on, I'm Comin' " のほか、
"Lookin' for a Love"、
エディ・フロイドの "Knock on Wood"、
ビリー・プレストンの "You Are So Beautiful" など。
"Soul Man" では、途中マネージャーらしき女性が
ステージに上がり、演奏を止めたかと思うと、
『ハッピー・バースデー』を合唱し、
ケーキが出てきた。
サムの 80歳のお祝いだ。

そして、今日はスペシャル・ゲストにトータス松本。
このスペシャル・ゲストは日替わりで、
明日は、ゴスペラーズ(黒沢、酒井、村上、安岡の 4名)、
明後日は、THE BAWDIES から ROY となっている。

どうも、サムがリハーサル通りやっていないようで、
トータスは、困り果てているように見えた。
「メチャぶり〜サム!」とか歌ってて
観ている方は面白かったけど、本人は焦ってたでしょうな。

サム&デイヴといえば、私は
"When Something Is Wrong With My Baby" も
好きなのだが、残念ながら演らず。
これ、『僕のベイビーに何か』っていう邦題も
なんかええねんな。

今日のハイライトは、私的には
"You Are So Beautiful" 。
素晴らしかったです。

アンコールはなかった。
80歳に残業を強いるのは気が引けるけど、
もうちょっと聴きたかったなぁ。

昨年聴いた、85歳の バート・バカラック。
今年は、84歳の ヘレン・メリル、
そして、82歳の 渡辺貞夫さん、
同じく今年82歳の 中牟礼貞則さんと、
80歳超のミュージシャンを何人も観たけど、
皆さんスゴイです。
あ、85歳(?)の 三遊亭圓歌師匠も!
80歳超えてもあんな風に生きていたい、と思います。


[ MEMBERS ]
Sam Moore サム・ムーア (vo)
Tabitha Fair タビア・フェア (vo)
Naomi Margolin ナオミ・マーゴリン (vo)
Christine Poland クリスティン・ポーランド (vo)
Al Chesnovitz アル・チェズノビッツ (tp)
Daniel Cipriano ダニエル・シピリアーノ (sax)
Kiyoshi Ohno 大野清 (sax)
Taisei Aoki 青木タイセイ (tb)
Mark Newman マーク・ニューマン (g)
Ivan Bodley アイヴァン・ボドリー (b)
Ben Stivers ベン・スタイヴァーズ (key)
Kenneth Soule ケネス・ソウル (ds)
Special Guests:
Tortoise Matsumoto トータス松本 (vo)

@ Blue Note Tokyo
2nd Show




(2015.12.3 追記)
ブルーノートのサイトで昨日のセットリストが
公開された。
トータス松本は、11〜14曲目に参加。

[ 12月3日 2nd Show Set List ]
1. SOUL FINGER
2. PETER GUNN
3. HOLD ON, I'M COMIN'
4. LET THE GOOD TIMES ROLL
5. I TAKE WHAT I WANT
6. GET OUT OF MY LIFE WOMAN
7. DON'T PLAY THAT SONG
8. I CAN'T STAND THE RAIN
9. TAKE ME TO THE RIVER
10. YOU ARE SO BEAUTIFUL
11. I'M LOOKING FOR A LOVE
12. KNOCK ON WOOD
13. I THANK YOU
14. SOUL MAN 〜 DANCE TO THE MUSIC

ここで昨日のライヴの様子(ビデオ)を
少しだけ観ることができます。

LIVE REPORT

私が観た 2nd Show とは、着ているジャケットが違うので
映像は、1st Show のようだが、
"When Something Is Wrong With My Baby" を
演ったんやね、聴きたかったな〜。
力強い歌やろ?





2015.12.3

サボり

先週、三日続けて「ひとりごと」の更新をサボった。
一日は飲み会で 結構 酔っぱらって帰宅したためで
他の二日は特別な理由などなく、
「書くネタを思いつかなかった」というのが正直なところだ。

少数だが、このサイトを楽しみに訪れて下さる方々がいて、
日曜日に会った人に
「(身体の)具合でも悪いのかと思った」と言われた。
書くネタが思いつかなかっただけなのに、
そんな心配をかけてしまい申し訳ない。

具合が悪ければ、そのことをネタに書くので心配無用。
と言いたいが、ホンマに具合悪かったら、
それどころではないもんな。

本当は、書きたいことがいくつかあるのだけど、
諸事情により、オープンにはできない内容なのだ。
片付いて時間が経ったら、書けるかもしれないけど。

そんな風に聞くと、「何?何?」って興味を
持ってもらえるかもしれないけど、
大したことではないです。





2015.12.5

くんちゃん。

私の母は、6人兄弟。
母は、上から2番目(次女)で、
下には3人の弟と1人の妹がいる。
いや、3人の弟は「いる」ではなくなった。
一番下の弟は、5年前62歳で他界。
そして、一昨日、真ん中の弟、
つまり私にとっての叔父が亡くなった。
誕生日が来ていれば、74歳だったと思う。

名前が「国一(くにいち)」だったので、
その叔父のことを親戚みんなが、
「くんちゃん」と読んでいた。

くんちゃんのことは、2年前に ここ に書いた。
あの日の昼間、大阪に帰省していた私に
電話をかけてきた時には、
すでにゴキゲンに酔っ払っていたくんちゃん。
夜には、2万円以上タクシー代を払って
会いに来てくれた。
酔っ払っているので、電車になど乗れないのだ。
「こんなタクシー代払ったの、人生で初めてや」と
言ってた。
とても、楽しいひと時だった。
くんちゃんは、すでに癌を患っていたので、
ふと(もしかしたら、最後になるかも。
別れを言いに来たのかも)と思ったが、
あれから2年以上が経った。
そして、その後 会う機会がなく、
本当にあの日が、最後になってしまった。

今から大阪へ、お通夜と告別式に行ってきます。





2015.12.6

R.I.P. くんちゃん。

叔父 くんちゃんのお通夜と葬儀に参列するため
大阪に行ってきた。
最期は、呼吸困難で苦しそうだったという
くんちゃんは、思いのほか静かな死に顔だった。

昨夜は、くんちゃんの息子2人と
親戚の人達と結局、朝の5時過ぎまで飲み
故人を偲んだ。
息子(つまり私のいとこ)2人は、私より8歳下、
11歳下なのだが、喪主の長男は、
立派に最後の挨拶までを努めていた。

今日11時から葬儀、その後、会場の隣にある、
火葬場に移動し荼毘に付した。
2時間後、骨上げ。

あっという間に、骨だけになってしまった。
この瞬間は、何度体験しても
驚く程に あっけない。

くんちゃんは、5人の孫を残して旅立った。
出棺の際の、小学生の孫の泣きじゃくる様子が、
くんちゃんがいかに孫を可愛がっていたかを
思わせた。

合掌。





2015.12.7

ときどき写真展 47

恐 竜




2012.3.3 撮影





2015.12.10

J亭落語会
起笑転結シリーズ「転」
春風亭一之輔 独演会


今年12回目(そのうち8回は独演会)となる、
一之輔の落語を聴いてきた。
我ながら、よく行ったもんだ。
覚えてないけど 今日のチケットは発売まもなく
取ったのだろう、前から2列目のど真ん中という
ええ席だった。

開口一番は、林家正蔵(こぶ平)の
弟子(息子)、林家たま平。
初めて聴いた。
小学生の時には、すでに林家こぶたの名前で
高座に上がっていたらしい。
その頃、前座だった一之輔は、
こぶたの出囃子の太鼓を叩いたことがあるらしい。
とんがっていた一之輔は、
「なんで、こんなガキの出囃子を
叩かないといけないんだ!」と思いながら、
叩いていたそうな。

たま平は、2013年4月に父、林家正蔵に入門。
曽祖父は7代目林家正蔵、祖父は初代林家三平、
父は9代目林家正蔵で、落語界初の4代続く
落語家誕生となった。
今日は、「初天神」を10分弱で。
落語の方は、う〜ん、これからでしょうね。

お目当ての一之輔は、「道灌(どうかん)」
「加賀の千代」の2席を続けて。
「加賀の千代」は、ご隠居と甚兵衛さんの噺だが、
このご隠居が好きやなぁ。
ご隠居が、甚兵衛さんのことを好きなんやけど、
その好きさ加減が、ちょっと異常。
甚平さんを「いつまでも見ていたいねえ」とか
「膝に乗るかい?」とか「懐に入るかい?」とか、
言うてしまうねん。
なんかきわどいねんけど おもろい。
一之輔以外で聴いたことがないのだけど、
たぶん他の噺家のご隠居は、あんな風でないと思う。

休憩を挟んで、柳家ろべえ。
柳家喜多八の弟子。
喜多八師匠の、無気力っぽい芸風も好きなのだが、
このろべえも(初めて聴いたけど)好きなタイプ。
名前の「ろべえ」は「やじろべえ」かららしい。
客席から「ヤジ」が飛ぶと、「やじろべえ」になるそうな。
15分マクラしゃべって、本編10分ちょっとやったけど、
もっと聴きたいと思ったね。

一之輔の最後は、先々月その初演を聴いた「三軒長屋」。
これもまだ他の噺家のヴァージョンを聴いたことがない。

一之輔。
今年は、今日が聴き納めになるけど、
来年も引き続き、聴きに行きそうやなぁ。


【 演目 】
「初天神」 林家たま平(前座)
「道灌」 春風亭一之輔
「加賀の千代」 春風亭一之輔
〜 仲入り 〜
「噺家の夢」 柳家ろべえ(二ツ目)
「三軒長屋」 春風亭一之輔

@JTアートホール アフィニス(虎ノ門)







2015.12.11

LENNON
レノン


12月 8日、EXシアター六本木で、
「LENNON」は、初日を迎えた。
ジョン・レノンの35回目の命日だった。

「LENNON」は、たった2人で、
ジョン・レノンの人生を歌い、語るステージ。
出演は、ジョン・ウォーターズ(Gt & Vo )と
ステュワート・ディアリエッタ(Pf)。

広告を見て、「観てみたい」と思い、
発売初日にチケットを取ったのが、
約8ヶ月前の 4月23日だった。

もう、なんで観たいと思ったのかも
覚えていない。
今日、行くまで出演者が2人ということも
知らなかった。
いや、チケットを買うときには、
きっと一通り広告を読んだだろうから、
覚えていないだけか。

で、行ってみてビックリ!
最前列のど真ん中!
ご丁寧にオペラグラス持っていったのに
要らんかったやん。

12月 8日から13日まで、6日間 8公演。
今日は、その3日目、4公演目。
有名な人が出ているわけではないということも
あるだろうけど、今日のお客さんの入りは
半分くらいかな。

でも、このステージ、1992年に初演され、
シドニー、ロンドン、ニューヨークなどで
上演され、オノ・ヨーコも賛辞を贈ったという
舞台なのだ。

楽曲は、Lucy in the Sky with Diamonds、
Jealous Guy、Strawberry Fields Forever、
A Day in the Life、Revolution、Woman、
Help、Beautiful Boy、Come Together、
Imagine など。
約90分。
アンコールは無し。

歌詞も語りもステージ横に字幕が
出るのだが、最前列の真ん中であったために、
これが見にくい。
首が痛くなりそうやし、字幕を読むと
ステージが見られない、という状態。
これは、ちょっと残念。

それに、外人のお客さんが笑っている場面でも
全く笑えず。
字幕は、情報を端折り過ぎだろうし、
やはり、ジョンの生きた背景などの
知識がもっとあった方が、楽しめたのだろう。

英語が分かれば、きっともっと良かったと
思えただろう。
あと、どういうわけか、数回、
睡魔に襲われ気絶。
時々、そういうことがあるのだけど、
これ、なんとかならんかなぁ。







2015.12.13

ピッツェリア ベントエマーレ
Pizzeria Vento e Mare


以前から気になっていたピッツェリアへ
やっと行ってきた。
ピッツェリア ベントエマーレ」。
東急目黒線の不動前駅から、6〜7分ぐらいだろうか。
駅からは、ちょっと歩く。
昨日は、五反田(大崎広小路)から、
ブラブラ歩いたけど、20分ぐらいかな。

土曜日の夜ということもあってか、
結構、お客さんが入っており、
1組帰るとすぐに 1組来店し、
店内はほぼ満席状態が続いた。
さすがに、ネットでの評価も高い
人気店の様子が伺えた。
昨日は、たまたま入れたけど次回からは、
予約したほうが良さそうだ。

ピッツェリアということだが、
ピザ外にもオードブルや一品料理が
種類は多くないものの用意されている。

ピザは、ナポリ風。
ナポリから取り寄せたという薪窯。
小麦粉もイタリア産。
本格的です。

昨日は妻と2人だったので、
オードブルの盛り合わせ、アサリの白ワイン蒸し、
ピザはカプリチョーザを注文。
ワイン3杯とガス入りミネラル水(ボトル)を
合わせて、7千円代。
この味でこの値段は、大満足。
タクシーで家まで1メーターだったけど、
もうちょっと近いと嬉しいのになぁ。


アサリの白ワイン蒸し。
ピザは、写真を撮り忘れた。





2015.12.13

バンド リハ

毎年、7月と12月に恒例となった
まりあさんのライヴ。
そのバンドのリハ、1回目を今日、
渋谷のスタジオで 4時間行った。

今回の山場は、テーマがデュエットの
長めのメドレー 3曲。
合計 18曲もの曲が、3つのメドレーで
演奏されるのだ。
自分でアレンジしておきながら何だが、
このメドレーが中々手ごわい。
あと、メドレー以外にも山口百恵の
「プレイバック part2」も難しいな。

今回は、60〜80年代の歌謡曲、フォーク、
演歌、ニューミュージックなど ごちゃまぜで、
まるで、当時の歌謡番組のバックバンドに
なったかのような気持ちになれる。
しかも、ギタートリオという編成で
なんでもやってしまおうというねんから、
大変ですわ。

でもね、新しい発見もある。
若い頃だったら、きっと
(こんなん演りたくないなぁ)と思うような
曲であっても、演奏していて楽しい。
純粋にギターを弾くことが楽しい感じ。
これは、いいなぁ。
年取ったんかなぁ、オレ。

本番は、23日。
今週は、仕上げの個人練習だ。





2015.12.14

肩が痛いねん

10月から 11月にかけて、
滲出性(しんしゅつせい)中耳炎 になったことは、
ここに何度か書いた。
鼓膜に水が溜まって、聴力が落ちる中耳炎だが、
鼓膜に針で穴をあけ、水分を取り除く治療受けたにも
関わらず、一時的な改善しか見られず、
困ったもんやと思っていたところ、結局、
自然治癒というのか、勝手に治ってしまった。
1ヶ月半ぐらいかかったけどね。

さて、その次は、肩(左)にきた。
寝ている時に肩に負担がかかったのが
始まりだと思うのだが、これがどんどん酷くなっている。
当初は、動かすと痛い程度だったのだが、
動かさなくても痛みが腕にまで感じるようになり、
この 1週間ほどは、明け方、毎朝のように
肩の痛みで目が覚めるほどだった。

今のところ、ギターを弾くのに支障はないのだが、
チューニングするときに左手をギターのヘッドまで
手を伸ばすのがつらい状態だ。
これ以上、悪くなると演奏に支障をきたす。

23日に、ライヴの本番があるので、
その日まで、これ以上悪くなっては困る。

で、どうしようか考えた挙句、
以前ここでも紹介したパーレ・テラピー
集中的に受けることにした。

写真は、一昨日、施術を受けている様子を
妻が撮ったもの。



私は、うつ伏せになったままだったので、
こんな柄のものを被せられているとは、
知らなかった。

今日も施術を受けた。
少しだが、痛みが和らいだ感じ。
なんとか、楽になれば良いが。





2015.12.15

東京オリンピック中止のお知らせ

凄い件名のメールが届いた。
「東京オリンピック中止のお知らせ」。
もちろんスパムメールだ。
差出人は、私自身のアドレスになっている。

本文は、
「【公式】朝日新聞一面記事 (JPEG / 2.7MB) 」
とだけあり、リンクが張られている。

何も考えずにぼぉ〜っとしてたら、
思わずクリックしていしまいそうや。
せえへんけど。

朝日新聞も迷惑な話でしょね。
クリックすると一体何が出てくるのか、
見てみたい気もするが、面倒なことになるのは
嫌なので、そのメールは迷わずごみ箱行き。

それにしてもどんな奴がこんなことしてんのかなぁ。
ヒマなんやろなぁ。
それとも、クリックするとなんか請求される
詐欺で、これ、お仕事として送ってはんのかなぁ。
やめて欲しいなぁ。





2015.12.16

串カツ?

「これ、なんていう名前だと思う?」と
妻が取り出した。



一見すると、串カツのように見える。

妻は仕事で、よく群馬へ行っているのだが、
今日、群馬で差し入れに 頂いたらしい。

聞くと、チクワをフライにして、
ウスターソースを付けたものだという。
群馬県の富岡市というところで、
普通にスーパーなどで売っている、
ポピュラーな食べ物らしい。

チクワだろうが、なんだろうが、
串に刺して揚げていれば、串カツだろうと
思うが、なんとこの食べ物の名前は、
地元では「ホルモン揚げ」と呼ぶそうな。

ホルモンは高いので、
チクワを揚げてそれらしくした、という
話もあるようだが、ネットで調べてみると、
ホルモン(腸)を切った形に似ているからだと
いう記述があった。

元々は、駄菓子屋で売っていたというから、
大阪のたこ焼きみたいなもんかもしれない。

食べてみたら、確かにチクワやけど、
聞かず食べたら、
あっさりしたホルモンやなぁ、と思ったかも。
割と好き。
っていうか、チクワもフライもソースも
好きやから、ど真ん中やん。





2015.12.17

佐橋佳幸の仕事
SAHASHHI WORKS 1983 - 2015
TIme Passes On


ギタリスト佐橋佳幸、というよりも
一般的には、松たか子のダンナと書いた方が
分かりやすいかもしれない。
その佐橋さんとは、以前にも書いたが、
もう15年以上前にバーテンダーと
お客さんという関係で面識があった。

もともと私は、佐橋さんのソロ・アルバム
『TRUST ME』(1994年)が好きだった。
95年暮れに東京に出てきて、
働き出した Bar に佐橋さんがお客さんとして
やってきたのだ。
あの時は、嬉しかったね。

その佐橋さんのギターがたっぷり聴ける
コンピレーションが CD『佐橋佳幸の仕事』だ。
CD 3枚組に 80ページブックレット付。



Sony Music Shop、タワーレコードのみで購入できる、
販路限定商品で、価格は 5,000円(税込)。
ところが、Amazon でも 7,980円で売られている。
レビューには、親切なレビュアーが、
「Sony Music Shop、タワーレコードでなら、
5,000円で買えますよ」と書き込んでいる。
知らずに買ってしまう人がいるかもしれないからね。

本作には、今まで一度も聴いたことのなかった、
佐橋さんのデビューとなったバンド
「UGUISS」の曲も収録されている。
UGUISS のヴォーカルは、山根栄子だったが、
バンドは、1984年に解散しているようだ。
彼女は 山根麻衣 の妹で、確か1986年の
大阪バナナホールの山根麻衣のライヴに
コーラスで参加していたような気がするから、
そうだとしたら、ナマで観ていたことになる。
残念ながら、2012年に他界している。

『佐橋佳幸の仕事』に話を戻すと、
UGUISS のほか、色んなアーティストの作品や
自身のソロ作品、小倉さんとのギター・デュオ
山弦の曲など 全45曲が収録されている。

スタジオ・ミュージシャンの仕事は、
本当に高い技術とセンス、プロデューサーや
アーティストのリクエストに応える対応力、
反応の速さなど色んなものが要求されると思う。
第一線でずっと活躍できるミュージシャンは、
ひと握りだ。
30年以上、第一線で活躍し続ける佐橋さんは、
今や名匠と言えるだろう。

今年は、Char の還暦記念アルバムへの参加、
そのコンサートでの バック・バンドへの
参加もあった。
そろそろソロ・アルバムを出して欲しいな〜。





2015.12.19

LA ROSA DEL VIGNETO

広尾の「ラ ローザ デル ヴィニェート」での
忘年会は、これで 3年目。
個室を借りきり、極上のイタリアン。
クリスマス・メニューの特別コース。
まったく贅沢なひとときである。

当初、中々覚えられなかった店名も
いつのまにか 言えるようになった。

ここのイタリアンは、ニンニクが効いているような
味付けではなく、とても優しい。
料理に合わせたワインコースも良かった。
また行きたいなぁ。

写真はコースの一部。

ズワイ蟹と大根のミッレフォーリエ キャビア添え


ソバ粉のラビオリアペルト
鴨とラディッキオ タルディーボのラグー
カステルマーニョとヘーゼルナッツ



黒毛和牛ヒレ肉のローストとスネ肉のブラサートバローロの香り
九条葱のバニェットヴェルデと共に







2015.12.20

ときどき写真展 48

横断歩道を渡りましょう



2014.10.23 Alberobello, Italia





2015.12.21

ああ、アメリカ。

2、3日前、偶然テレビで、
このミュージック・クリップ を観た。

ヴォイス・オブ・ホテル・カリフォルニア、
ドン・ヘンリーの15年ぶりのアルバムに
収録されている "When I Stop Dreaming" 。
カントリーの大御所、ドリー・パートンとの
デュエットである。
あまりに素晴らしかったので、
即、ネットでそのアルバムを注文した。



23歳の私は、アメリカを旅し、
ロスからグランドキャニオンへ
車を走らせていた。
それまで、カントリー・ミュージックなんて、
何が良いのか分からなかったけど、
砂漠の中を走る車の中で、
一番ピッタリくる音楽は、
カー・ラジオから流れるカントリーだった。

「ああ、これがアメリカだ」と思った。

"When I Stop Dreaming"。
滅多にカントリーは聴かないのだけど、
久しぶりにカントリーの良心に触れた。
「夢見ることをやめたとき、
それは、愛することをやめたとき」
この歌、アメリカで聴きたいなぁ。


"When I Stop Dreaming" のオリジナルは、
ルービン・ブラザーズという兄弟デュオの1955年の曲。





2015.12.22

肩が痛いねん 2

もう2ヶ月ぐらい前から左肩が痛い。
最近は、肩だけでなく腕にも痛みがある。
10日ほど前から、パーレ・テラピーに
1日おきに4回通った。
施術直後は身体が軽くなった感はあるものの
患部にあまり改善は見られなかった。

電車が揺れた時、とっさに反応で
左手でつり革に掴まろうとした時など、
数十秒間、動けなくなるほど痛い。

何もしなければ、(動かなければ)
大したことはないのだが、
服を着るときや頭を洗う時など、
左手に痛みがあり不自由である。

今までギターを弾いていて、
痛いことはなかったのだが、
いよいよ、演奏中に痛みを感じるようになった。
明日、ライヴの本番を控えて、
今日の練習中のことである。

演奏にノってくると、アクションがちょっと
派手になるのだろう、そんな時、
痛みが走ることが数回あった。
そのために、続けて弾けなくなるほど
深刻ではないのだが、
明日は、気をつけておとなしく地味に弾こう。
(なんやそれ)

昨日、近所の寿司屋に行った。
板前のOさんは、普通の人が見えない世界が
見える人。
私は、左肩・腕の不具合を彼には、
話していなかったのだが、
入店した私を見るなりこう言った。

「左、具合悪そうですね」

なんでも彼の話によると、
私の左半身は、モヤに包まれているらしい。
足までモヤに包まれているので、
足も悪いのではないかと言う。
今のところ、足に不具合は感じていないけど。

なんやろな。





2015.12.24

Maria Dream Live Vol.12

12回目となる、まりあさんのライヴが
昨日、終わった。
このライヴは、毎年、7月と12月に
恒例となっており、まる6年続いていることになる。

今回は、歌謡曲、演歌、フォーク、ニューミュージックと
盛りだくさんで、デュエット曲を中心に演奏した。
毎回、まりあさんの着替えの時間にインスト曲を
演るのだが、今回は一度演ってみたかった、
「傷だらけの天使」と「太陽にほえろ!」の
オープニング・テーマ曲をチョイス。

一番、難しかったのが山口百恵の
「プレイバック part2」だったのだが、
なんとこの演奏が YouTube にアップされた。
時々、ギター間違っているので悔しいし、
めっちゃ余裕ないので恥ずかしいのだが。






2015.12.25

行ってきま〜す

今朝のこと。
妻の「行ってきま〜す」という声が聞こえた。

出かけたのかな、と思っていると、
数分後、妻が着替えをしているので、
「あれ?さっき、『行ってきます』って言わなかった?」
と訊いてみた。

妻の答え。

「そうなんだけど、まだ着替えてなかったの」

ひっくり返りそうになったわ!

そういえば、「行ってきま〜す」のあとに
「全然、行ってきますじゃないじゃん」という
ひとり言が聞こえたわ。




上原ひろみ
with 新日本フィルハーモニー交響楽団
クリスマス特別公演


昨日は、上原ひろみと新日本フィルハーモニー
交響楽団のコンサートに行ってきた。
上原と新日本フィルとの共演は、2009年にも
行われたらしいが、その時は聴いていない。
昨日は、6年ぶりの再演で、東京一夜のみという
貴重なコンサートだった。

ちなみに先週の月曜日から日曜日まで7日間、
ブルーノート東京で、上原ひろみザ・トリオ・
プロジェクトのライヴがあったのだが、
チケットは抽選制で、残念ながら落選だった。
直前になって、「追加席のご予約を開始いたしました」
というメールが来たので問い合せてみると、
既に追加席は売り切れのようで、
「ステージが見えない立ち見なら」(つまり音は
聞こえますという意味ね)と言われたが、
それはちょっとなぁ。

話を昨日のコンサートに戻そう。
オーケストラとどんなことをするのか、
知らずにチケットを取ったのだが、
演奏は、上原のオリジナルをオーケストラ用に
アレンジしたものが中心だった。
知らない曲もあったが、聞き覚えのある曲も
別の曲として生まれ変わっていたね。

[ Set List ]
1. Brain Training
2. Reverse
3. Warrior
4. The Tom & Jerry Show
5. Spiral
〜 休憩 〜
6. Legend of The Purple Valley
7. Place To Be
8. (Pf. Solo)
9. (Pf. Solo)
10. Step Forward
En 1. Chiristmas Medley
En 2. Move
En 3. Seeker (Pf. Solo)

この Set List は、公演後、会場で配られていたもので、
注意書きとして「この印刷物は公演前に制作しています。
本番での演目変更の場合はご了承ください」と
書かれているので、100% ではないかも知れない。
知らない曲もあったので。
(アンコールの3曲目は、
私が付け足したものなので間違いない。)

3曲目の "Warrior" は、ザ・トリオ・プロジェクトの
曲なので知っているのだが、この曲だったかな〜、
というほど違う曲に聞こえた。
もしかしたら、変更してたのかなぁ、
私の思い違いかなぁ。

ピアノ・ソロの曲は曲名を言ってたけど、
覚えられなかった。

本編最後の "Step Forward" は、3部構成で
20年前に上原がオーケストラとの共演を
夢見て書いた曲だという。
20年前ということは、彼女は高校生ではないか。
そういえば、彼女の高校時代、同級生のバンドの
コーチを頼まれたが、指導が厳しすぎて、
友達を泣かしてしまったという話を聞いたことがある。
妥協なく、100%真剣に音楽に取り組む彼女らしい
エピソードだと思う。

アンコールは、クリスマス・メドレー。
これで、終わりかと思ったら、
もう1曲用意されていた。
"Move"。
これ、良かったなぁ。
ぜひ、全曲ザ・トリオ・プロジェクトの曲で
オーケストラと演ってほしいと思った。
私は、"Seeker" という曲が好きなのだが、
演らなかったので残念やったなぁと、
"Move" が終わったあと会場を出た。
トイレに行こうとしていると何やら、
会場内が異常に盛り上がっている。
もしや!と思い慌てて会場に戻ると、
なんと、上原が再度登場し、ピアノ・ソロで
"Seeker" を弾きだした。
感動。


[ 出演 ]
上原ひろみ
新日本フィルハーモニー交響楽団
指揮:下野竜也

@ すみだトリフォニーホール




2015.12.27

杉原千畝
スギハラチウネ


何かのテレビ番組で観たのだろうか、
「日本のシンドラー」と呼ばれる人がいて、
多くのユダヤ人を救ったという話は、
なんとなく聞き覚えがあったが、
その人の名前さえ知らなかった。

唐沢寿明がその人、杉原千畝(ちうね)を演じた映画、
『杉原千畝』を観てきた。

杉原は、第二次世界大戦中、6000人もの
ユダヤ難民にビザを発給しその命を救った人だ。

映画の宣伝には、「6000人救った」とあるが、
映画の中では、ヴィザ 2139枚と出てくるので、
(なんでやろ?)と思っていたら、
杉原千畝資料館というサイトには、こうあった。

後年、外務省外交史料館で発見されたヴィザの
発給リスト(通称:スギハラのリスト)に記された
ヴィザの数は2139枚。1枚のヴィザで同行している
子どもを含めた家族全員が救われた例も多かったことから、
千畝が「命のヴィザ」によって救ったユダヤ人の数は、
少なくとも6000人にのぼると言われている。



彼が歴史に名を残したのは、リトアニア領事時代に
日本政府に背いて、ユダヤ人にヴィザを
発給し続けたからだ。

「世界を変えたいと思っている」男が
命をかけて選んだ道は、国の政策に従うことではなく、
人の命を救うことだった。

杉原は戦後、外務省を追われている。
国に背いて勝手なことをしたと言えば
それはその通りだろう。
外務省は、戦後、杉原に会いに来たユダヤ人に
そんな人は記録にない、と応対している。

映画のエンドロールで、1985年、イスラエル政府から
「諸国民の中の正義の人賞(ヤド・バシェム賞)」を
受賞したことが、出てくる。
この称号は、自分の命の危険を冒してまで
ナチス・ドイツからユダヤ人を守った非ユダヤ人に
感謝と敬意を示す称号ということで、
日本人で受賞したのは、杉原ただ一人だ。

そして、杉原が救ったユダヤ人の子孫は、
今や世界中に4万人いると言われている。

そんな人のことをなぜ日本人の私は、
名前も知らなかったのだろう。

イスラエル政府からの受賞の翌 1986年、
杉原は、86歳でその生涯を閉じた。

しかし、日本国政府が、彼の功績を認め、
公式に名誉回復が行われたのは、
2000年のことなのだ。
彼の死後、14年も経ってからだ。

教科書に載っていてもおかしくない人なのに。

映画には、もう一人、杉原と同じように
ユダヤ人の命を救う日本人が描かれている。
国が「ユダヤ難民をこれ以上受け入れられない」と
言ってきた時に、「私が全責任を取る」と言って、
日本行の船に難民を載せる、
ウラジオストク総領事代理、根井三郎だ。

根井は、ハルビン学院(満州の学校)の
杉原の後輩。
この学校のモットー「自治三訣」は、
「人のお世話にならぬよう、
人のお世話をするよう、
そして報いを求めぬよう」というものであった。


映画は、素晴らしく杉原の功績を描いているが、
欲を言えば、彼の心中をもっと知りたかった。
と言っても、想像するしかないのだろうけど。


★★★★▲





2015.12.28

Char
Moving Again 2015




昨年も観に行った年末の EXシアターの Char。
昨年の「来年も演るよ」という Char の
宣言通り実現しました。
普段のトリオではなく、ロバート・ブリル、
佐藤準を迎えてのスペシャルなライヴだ。

ロバート・ブリル、佐藤準は、Char の
デビュー・アルバムから3枚目まで (1976 〜 78 年)
の レコーディング・メンバー。
「Smoky」 のオリジナル・ヴァージョンの メンバーなのだ。

昨年は、初期からの曲が多く、ピンク・クラウドや
サイケデリックスの曲は1曲もやらなかったので、
今年はそのへんの曲も演って欲しいなぁと
期待しながら行った。

まず、1部では昨年同様、初期の曲を中心に演奏。
休憩を挟んで、2部では、
『カタルシスの凱旋』『Still Standing』
『Night Flight』『ニッポンChar,Char,Char』
『悪魔との契約満了』と、今年発売された
還暦記念アルバム『ROCK+』からの曲も演奏。

6月15日の還暦記念コンサートの時とは、
編成が違うのだけど、見事に Char の新しい
レパートリーとなっているように感じたね。
特に佐橋さん作の『Still Standing』!

石やん作の『ニッポンChar,Char,Char』では、
「弾きにくい」と言いながら、
石やんのグリーンのテレキャスターで演奏。
これには、ちょっと泣けたね。
石やんも喜んでいることでしょう。

演奏曲は、上記 新曲の他、
『Shinin’ You Shinin’Day』『Tokyo Night』
『Ice Cream』『空模様のかげんが悪くなる前に』
『表参道』『逆光線』『闘牛士』『Smoky』など。
アンコールは、歌詞を変えた『Moving Again』に
『Livin’ In Tokyo』。
終わりかと見せかけての『Apple Juice』。

いやぁ〜、良かったなぁ。
なんかこの人が元気にギター弾いてるだけで
嬉しいというちょっと特殊な世界に突入した感アリ。

昨年も書いたけど、ロバートのドラムは、
Char の音楽に非常に自然です。
変な表現やけど。
そして、佐藤準のツボを得た演奏に、
沢田のブリブリ・ベース。
来年もやるとは、言わなかったけど
ぜひ、来年もやってほしい。

今日のギターは、赤と青のムスタング2本が中心。
2本ともフロントにハムバッカーが載せられたもの。
P-90の載ったゴールド・トップ・レスポールを
2曲(やったと思う)で使用。
それと、『ニッポンChar,Char,Char』で、
石やんのテレキャス・モデルね。
珍しくストラトは、登場せず。

Char が、「友達が減っていく」
「ロバートや佐藤準が元気でいてくれることが、
嬉しい」というようなことを言ってた。
実際、ジョーニー吉長、藤井裕、石田長生など
Char 周辺のミュージシャンが、逝ってしまってるからなぁ。

死ぬことは当たり前やし、いつか全員死ぬねんけど、
この世で一緒に音楽を楽しめるのは、
命あって健康なうちだけやからなぁ、
としみじみ感じ入ったのでありました。

Char さんには、まだまだ元気で
この世で、演り続けてもらいたい。


[ MEMBERS ]
Char (Vo, G, Pf)
ロバート・ブリル (Dr)
佐藤準 (Key)
澤田浩史 (B)

@ EXシアター六本木





2015.12.29

海難 1890

入場券を買うときに後ろに並んでいたカップルの
若い男が「うみなん」「うみなん」と
読んでいたのには、閉口したが、
「日本人が知らない、奇跡の実話」という
コピーの映画『海難1890』を観てきた。
内野聖陽、忽那汐里らの出演作だ。

これは1890年、和歌山県沖で沈没したトルコ軍艦
エルトゥールル号の乗組員たちを村人たちが献身的に救った実話と、
1985年、イラン・イラク戦争でイランに取り残された日本人の
救出にトルコ人が尽力した2つの実話を描いた、
日本・トルコの合作映画。

テーマは、「真心」。

先日観た『杉原千畝』に出てくる、
ハルビン学院のモットー、
「人のお世話にならぬよう、人のお世話をするよう、
そして報いを求めぬよう」にも通じる話だった。

なんというか、人間の良心満載の映画。
こういう心でいれば、世界は平和なのに、
こういう心は、どこの国の人にもあるのだろうに、
と思ってしまう映画だった。

一番グッとくるのは、トルコの航空会社の
パイロットにテヘランへ飛ぶ有志を募るシーン。
泣かされます。

ところで、1985年の事件の時、日本の
自衛隊機はすぐには飛べなくて間に合わなかった。
その後の法改正、あるいは今年、可決された安保法案では、
こんな時、すぐに自衛隊機が飛べるように
なったんでしょうかね。
「在外邦人救出」とか言ってたもんね。

エルトゥールル号の事故のことは、トルコでは
学校で習うのでほとんどの人が知っているらしい。
それで、1985年の救出につながったようだ。
日本人には、「良いことは人の見えないところでする」
ことが美学とされるような風潮があるので、
「エルトゥールル号乗組員救出」や「杉原千畝」は、
なかなか学校で習わないのかしらねぇ。

日本トルコ友好125周年ということで、
映画のエンドロール後には、トルコの
大統領の挨拶 VTR が流された。
安倍さんの挨拶はなかったけど。


★★★★☆




母と暮せば


山田洋次 監督の映画『母と暮せば』。
吉永小百合、二宮和也 主演。
そのほか、黒木華、浅野忠信らが出演。

一昨年の『東京家族』、昨年の『小さいおうち』と
続けて、山田監督作品は微妙だったので、
今回はと期待もあったが、「残念ながら」
と言わざるを得ない感想だ。

題材は良いのに、泣けるシーンもあるのに、
なんというかなぁ。
前作『小さいおうち』でも感じたけど、
説明臭いシーンが多くて、冗長に感じるのと、
あと、時代遅れな感じとでも言えばいいのかな。
『おとうと』の時は、その「昭和な印象」を
「安心して観られる」と書いたけど、
もうあかん、今におうてない。
完全にズレてしもとる感じ。

中には、目を塞ぎたくなるような、お粗末な
陳腐な演出もあって、「再現ビデオか」って
ツッコミたくなるほどだった。
エンディングは、どっかの宗教の紹介ビデオみたいやし。
今時、死んで雲の上歩いて行くって・・・。
これ、誰か周囲の人が反対すべきちゃうのって
思うほどだった。

山田監督84歳。
邦画ファンとして、辛辣に言わせてもらうけど、
もう今の時代の作品は、撮れないのかなぁ。
クリント・イーストウッド観てると、
年齢関係ないと思うねんけどなぁ。

そうそう、冒頭、8月 9日なのに
学生が長袖のシャツの上に長袖の詰襟の
学生服着て、授業受けてるねん。
昭和20年って、夏に半袖着たらあかんかったんかな?
うがった見方やけど、二宮和也(32歳)が
半袖シャツだともう学生には見えないので、
詰襟着せることで、なんとか学生らしく
見せようとした苦し紛れの演出かと思った。

山田監督、『たそがれ清兵衛』『隠し剣 鬼の爪』
『武士の一分』あたりは良かったんやけどなぁ。
来年公開される『家族はつらいよ』は、
『東京家族』のメンバーが出演する
山田監督久々のコメディということなので
期待したい。


★★★☆☆



ひとりごと