2023年5月
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2023.5.1
ハンバーグが食べたい! #20
Grillマッシュ / 恵比寿
★★★★▲
すっかりファンになってしまった、
「Grill マッシュ」のハンバーグ。
今日もランチで 13時過ぎに行ったけど、
数分並んで待ったよ。
先日は「テリヤキマヨネーズソース」で
240グラムを食べたけど、今日は
食欲満点だったので、320グラムにして
ソースは、「西洋わさびのテリヤキソース」。
サラダ、ドリンク、ライスがついて
(320グラムの場合)1,700円(税込)。
ライスのおかわりは無料。
まあ、ごはんの進む味です。
でも今日はね、ハンバーグを大きいのにしたから
ライスのおかわりを我慢したよ。
ソースは、「テリヤキマヨネーズソース」、
「西洋わさびのテリヤキソース」のほかに
「ガーリックソース」「和風おろしソース」
「トマトソース」「デミグラスソース」
「ネギ塩ソース」などもある。
全部食べてみたいわな。
2023.5.2
KURT ROSENWINKEL
&
JEAN-PAUL BRODBECK
"The Chopin Project"
5年ぶりの カート・ローゼンウィンケル。
今回は、「ショパン・プロジェクト」。
そう、あのクラシック・ピアノのショパン。
スイス出身のピアニスト、ジャン=ポール・
ブロードベックとのコラボで、ショパンの楽曲を
ジャズへと再解釈するというプロジェクトだ。
私の場合、ショパンの曲も超有名な
数曲ぐらいしか知らない。
例えば、子供の頃、水谷豊がテレビドラマの
ピアニスト役で弾いていた『英雄ポロネーズ』
とか、やっぱりテレビドラマの『101回目の
プロポーズ』で流れる『別れの曲』とかね。
あと、 TV-CM などにも使われていて
誰でも知っているような曲でも
タイトルが言えなかったり、
ショパンだと認識していない曲もあるね。
そんなショパンをジャズにする。
クラシックをジャズに解釈するというのは、
別に新しいことじゃないけど、
このプロジェクトは、面白そうだと思いチケットを取った。
カート・ローゼンウィンケル & ジャン=ポール・
ブロードベック名義で『ショパン・プロジェクト』という
アルバムも発売されていたのは知っていたけど、
CD は聴かずに今日のライヴに臨んだ。
4人とも素晴らしくて、ご機嫌なええライヴだった。
今日 演奏された曲は、全曲ショパンの曲だったのだろうか。
聞き覚えがあったメロディは、
『ワルツ7番 C#minor』だけで、
それだって、これが "The Chopin Project" だと
知っているから気付くようなもので、
そのことを知らずに今日のライヴに臨んでいたら、
どこかで聞いたことのあるメロディだと思っても
ショパンだとは気付かなかったに違いない。
アンコールでやった曲なんて、
古いビバップだと言われたら信じてしまうよ。
それぐらい、ショパンは完全にジャズ化していた。
(全曲ショパンだったのか本当に分からないけど。)
もし今日の演奏を ショパン(1810−1849年)が
聴いたら何と言うんだろう。
200年後にアメリカ人とスイス人が、自分の曲を
新解釈して極東の小さな島国のジャズクラブ
(もちろん19世紀にそんなものないけど)で
演奏し、平たい顔族がそれを聴いて
歓喜しているなんて、想像がつかないどころか、
理解できないんじゃないだろうか。
なんだか壮大すぎるロマンだ。
「芸術は死なない」、まさに。
カートの今日のギターは、
日本製 westville のシグネチャーモデル。
ロビーには、ウェストヴィルのギターが
数本展示されていたし、観客全員の客席には、
ウェストヴィル・ギターのブローショアと
カートの名前の入ったピックが、
プレゼントで置かれていた。
これは、ギター弾く人は嬉しいわな。
そのブローショアにテレキャスター・シンライン・
タイプの新しいモデルが載っていた。
興味ありです。
カートは、ヤマハのSGも弾いていいて、
来日公演で弾いているのも観たことがある。
日本製のギターがお気に入りのようだ。
あいかわらず、時々シンセじゃないのかと
思うような角の取れたホーンライクなトーンだった。
長めのソロ・ギターのイントロの曲があって、
それは、とても美しい音色と演奏だったな。
足元のペダルをずっと踏みこんだり
緩めたりしていたんだけど、あれは何だろう。
ヴォリューム・ペダルではないことは間違いないと思う。
以前は、トレードマークのように
ワーキングキャップを被っていたカートだけど、
今日はベレー帽。
ちょっと身体も丸くなったみたい。
もう52歳なんだ。
アンコールを入れて約80分ぐらいだったと思う。
あっという間だった。
カートのライヴは、たぶん5回目だと思うのだけど、
初めて観た2011年新宿ピット・インでのライヴが
強烈で忘れられない。
[ MEMBERS ]
Kurt Rosenwinkel (g)
Jean-Paul Brodbeck (p)
Lukas Traxel (b)
Jorge Rossy (ds)
@ Blue Note TOKYO
2nd show
[参考動画]
カートが、ヤマハSGを弾いている、ショパンの『ワルツ7番 C#minor』。
Kurt Rosenwinkel & Jean-Paul Brodbeck - The Chopin Project
ハンバーグが食べたい! #21
ほの字 / 恵比寿
★★★★☆
初めて入ったお店「ほの字」。
居酒屋のランチ営業だ。
生姜焼きも焼き魚も魅力的だったけど、
今日はハンバーグをチョイス。
手ごねハンバーグ定食、デミグラスソース。
ご飯、味噌汁、小鉢、漬け物が付いて 1,000円(税込)。
ソースは、和風ソースも選べる。
最近、居酒屋(チェーン店)のランチで
いかにも工場で作ったようなハンバーグが
出てきて、ちょっと残念だったことがあったが、
ここのハンバーグは、名前の通り「手ごね」なんだろう。
お店で作ってる感じで、旨かったよ。
デミグラスソースもね。
小鉢は日替わりだろうか、今日は ハムカツでした。
昨日、Grillマッシュで320グラムの
ハンバーグを食べたところだったので、
ちょっと小さく感じてしまったけど、
あれが標準的な大きさだろうな。
工場で作ったハンバーグで思い出したが、
60年の人生で一番衝撃だったハンバーグ定食は、
大阪駅の近くの喫茶店のような食堂のような
お店で食べたもの。
もう、30年以上前だろう。
出てきたハンバーグは、見た目でレトルトの
ハンバーグだと分かるものだった。
今でもあるのかな、「イシイのハンバーグ」とか
ああいうやつ。
見た目だけでなく、食べても間違いなく、その味だったね。
業務用ならまだしも、まさかお店でお金を払って、
そういうハンバーグが出てくるとは、
思わなかったから、驚いたと同時に
なんだかとても悲しかった覚えがある。
(こんなん、家で食べられるやん)←その時の心の声
2023.5.3
マティス展
HENRI MATISSE
The Path to Color
東京都美術館で開催中のマティス展に行ってきた。
昨年11月に国立西洋美術館で開催されていた
「ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン
美術館展」でも何点かマティスの作品を観たのだけど、
今回は、世界最大規模のマティスコレクションを誇る
パリのポンピドゥー・センターから約150点を紹介が
展示されている。
アンリ・マティス(1869 ー 1954)は、
フランスの画家。
フランス語では「H」は発音しないので
「Henri Matisse」は「アンリ・マティス」だ。
「Hermes」が「ヘルメス」なのは良いとして、
「Hello Kitty」は「エロ・キティ」になるらしい。
そんなことはおいといて。
11月に何点かのマティスの観たときに、
「ニースのアトリエ」とか、好きな絵もあったのだけど、
晩年の切り絵の作品は、あんまり良いと思えず
今回の展覧会はそれほどの期待を持たずに行った。
しかし、これが良かった。
とても良かった。
マティスは、冒険家でその時々によって、
全く違う技法で絵を描いている。
とても同じ人が描いたとは思えないほどだ。
多くの長く生きた画家は、時代と共に
作風が変化するのは、もっともな話しではあるが、
マティスの変化はとても興味深い。
私がイマイチ良さの分からなかった
切り絵にしても、そこにいたるストーリーを
知るとまた観方も違ってくるのだな。
マティスといえば、「フォービズム」の代表らしいが、
確かに色彩が強烈だ。
この展覧会で、観覧中2回感動を覚えた。
そのひとつがこれ。
「オレンジのあるヌード」(1953)。
写実的な絵も描いていたマティスが、
進化し続け、行きついた先がこのシンプルさだ。
3つのオレンジは、切り絵だ。
写真で観ると、この作品のどこが感動なんだと
思ってしまうが、実物を観ていると、
意味不明に涙が出てくるほどだった。
そして、もう一つの感動は、1948年から51年に
かけて手がけた、南フランス、ヴァンスの
ドミニコ会修道院 ロザリオ礼拝堂。
マティスは、この礼拝堂の建築設計、内装、
装飾、什器、祭服などを担当した。
この礼拝堂が素晴らしい。
保守的(だろうと私は思っている)な
宗教界が、よくこういうデザインや装飾を
取り入れたなと思う。
マティスにとって この仕事は、
「仕事に(自分が)選ばれた」のであり、
アーティスとしての集大成でもあったのだ。
マティスは、この礼拝堂を作るにあたり、
「神を信じているかどうかにかかわらず、
訪れた人の精神が高まり、考えがはっきりし、
気持ちそのものが軽くなるような場」にしようと
している。
と同時に、マティスはこの仕事で、
自分を100%表現した。
たまたま、妻の創った今年のテーマが
「自他共楽」だった。
これは毎年開催されている「新年創作の会」
という講演会で、妻が語った言葉なのだが、
まさにマティスのロザリオ礼拝堂は、
自分と他者との共楽を実現したのだ。
私は、このことにいたく感動を覚えた。
商業デザインではなく、アートとして、
そういうことを成した例はもちろん、
他にもあるだろうが、ロザリオ礼拝堂の
コーナーに書かれていたキャプションと、
音声ガイドの内容も素晴らしく、
なんだか初めてアートと社会の現実的な
結びつきを観たような体験だった。
その礼拝堂の外壁には、円形の聖母子像が
あるのだが、そのデッサンも展示されていた。
(1951)
これなどを観ると、キース・ヘリングの作風の
元はマティスだったのではないかと思ってしまった。
同じ作品を何度も描き直したマティス。
「座るバラ色の裸婦」(1935-36)という作品は、
13回も描き直して、こんな仕上がり。
まだ途中ちゃうの?という作品。
色んな意味で、想像を超えている。
図録は、表紙違いが3種類あった。
「座るバラ色の裸婦」のものを入手(3,300円)。
2023.5.5
100km ウォーク 完歩への道 その8
30km 2回目
昨日 30km(二回目)を歩いた。
4月23日に 30km 歩いた時と同じく
友人のK彦も一緒だ。
今回も コースはK彦が考えてくれた。
表参道に集合し、芝公園、築地、浅草、
上野などを経由し、ゴールは
十条(北区)の十條湯という銭湯。
品川区(自宅)を出発し、渋谷区、港区、
中央区、台東区、文京区、北区まで
増上寺や築地本願寺、東京タワー、
六義園など東京の名所をめぐる
はとバスツアーのようなコースだった。
途中、築地の場外でランチをと思ったが、
とんでもない人出で諦めた。
ランチは、浅草で。
浅草も もの凄い人出だったよ。
上野公園も前日より人が多かったように感じた。
ゴール後、風呂・サウナに入り、アフターは
居酒屋と寿司屋をはしごした。
私は自宅から表参道までも歩いたので、
総距離は 30.5km。
時間は、8時間54分だった。
休憩は、合計でおそらく90〜100分程度だと
思うのだが、前回の 31km より時間がかかった。
理由は分からない。
喋りながら歩いているので、ひとりで歩く時より、
スピードは遅いのは間違いない。
3日前に 15km を休憩なしで歩いたが、
2時間50分だった。
そのスピ―ドで歩けば、休憩を2時間取ったとしても
8時間程度歩けるはずなんだよな。
途中 20km 程度で足より腰に来た。
前回も、到着地の銭湯で、靴下を脱ぐのが
つらいほど腰にダメージがあった。
もし、100km をリタイヤすることがあるとしたら
足ではなく腰だなと思う。
しかし、昨日は風呂に入ったあとは、
腰はほとんど気にならない程度に回復していた。
今日も筋肉痛はなし。
本番まであと29日!
表参道から十條までのコース
2023.5.7
土門拳の古寺巡礼
@ 東京都写真美術館
ギターは、プロのミュージシャンの曲を
演奏することから始めたが、
写真はどういうわけか、プロの写真家の写真に
影響を受けて始めたわけではない。
若い頃からずっと、なぜか写真を撮りたいという欲求があった。
小学生の頃には、すでにその欲求があった覚えがあるが、
きっかけは何だったっか覚えていない。
今思い出したが、小学6年生になる時、
新しい小学校が出来て、5クラスあったうちの
2クラスが、新しい小学校に通うことになった。
私は、新しい小学校に通う地域に住んでいた。
6年生のとき、元の小学校の運動会へカメラを
持って出かけた覚えがある。
それは、気になる女の子を撮るためだった。
でも、その子に写真を撮らせてくれと言えるほどの
度胸もなく、遠くから写してみたものの、
望遠レンズでもないそのカメラでは、彼女は
豆粒ほどにしか写っていなくて、ガッカリした覚えがある。
話しを戻そう。
大人になってからも写真を撮りたいという
欲求というか願望は、ずっとあったのだが、
カメラを買うほどではなかった。
コンデジで撮るような写真では
その欲求は満たされず、ついに2010年に
初めて一眼レフカメラを買った。
一眼レフカメラを買って撮り始めたものの、
もともと好きな写真家もいない私は、5年もすると
何を撮ってよいのか分からなくなってしまった。
その頃のエントリーには、
「写真に飢えている。
撮りたいのだが、何を撮りたいのか分からない。
もっと(撮影を)上手くなりたいのだが、
何をどうすれば良いのか分からない」と
悩みを書いている。
それから、写真を趣味にしていながら、
「好きな写真家を訊かれても一人も名前が言えない」
自分に気付いた。
そして、自分が良いと思う写真家探しが始まり、
最初に知ったのが、20世紀の巨匠3人、
土門拳(1909−1990)、
木村伊兵衛(1901−1974)、
アンリ・カルティエ=ブレッソン(1908−2004)だった。
ある日、土門拳について調べていると、
その年(2016年)のGWに予定していた、
旅行先である山形県庄内地方に
「土門拳記念館」という写真専門の美術館が
あることが分かった。
しかも、予約していた宿から車で数分の距離だった。
その土門拳記念館のレポート 2016.5.4
それから、しばらく土門拳にハマり、
写真集を買ったり、土門について書かれた
書物を読んだりした。
前置きが長くなった。
昨日、東京都写真美術館で開催中の展示会、
「土門拳の古寺巡礼」に行ってきた。
『古寺巡礼』は、土門が古寺や仏像を撮影した
いわばライフワークだ。
土門は、1960年に脳出血を発症しており、
35ミリカメラで撮影することが困難になった。
そこで、大型カメラで『古寺巡礼』の撮影を始めた。
『古寺巡礼』第一集が刊行されたのは、
60年も前の1963年。
サラリーマンの初任給が1万円代だった、
その時代に『古寺巡礼』は、一冊23,000円だったという。
『古寺巡礼』は、1975年の第五集で完結。
今回の展示会は、その中から 約120点が
展示された。
お寺や仏像の撮影というと、ややもすると、
カタログのような写真になりかねないところ、
土門の写真は、そうではない。
徹底的な事前調査の上、
自分が感動したものにだけカメラを向ける。
「ぼくは被写体と対峙し、ぼくの視点から
相手を睨みつけ、時には語りかけながら、
被写体がぼくを睨みつけるのを探るのである」
とは土門の言葉だ。
そうやって、写された仏像は、
まるで生きているかのようなのだ。
優しい表情の仏像も怖い顔の仏像も
誰かに似ている。
鑑賞者は、鋭い仏像の視線を感じ、
仏像が今にも何かを言い出しそうに感じる。
こんな風には撮れない。
土門のシャッターを押す気迫が
写真に記録されているかのようだ。
暗い寺の中では光がなく撮影は大変難しい。
ストロボを焚くのだが、昭和の機材は
今の物より大きく重く、尚且つ繊細な調整は
出来なかっただろう。
おまけにデジカメのように、その場で仕上がりを
確認することなど出来ず、撮れているかどうかさえ、
現像するまで分からないのである。
展示されていた何点かは、写真集や酒田の
土門拳記念館で観たことのあるものだったが、
やはり大きく引き延ばされた写真は、迫力がある。
何点もの仏像に見つめられるかのような体験は、
この展示会ならではのものだろう。
朝、10時からの開館で、10分ほど前に
東京都写真美術館に着いた。
昨日は 14時から、ホールで、
「特別対談 内弟子が語る『古寺巡礼』」という
イベント(無料)があり、その整理券の配布が
10時からだったので、開館10分前には、
30〜40人の行列が出来ていた。
私もその対談を聴きたくて、昨日この写真展に
行くことをプランしていた。
対談するのは、土門拳の内弟子であった
藤森 武さんと堤 勝雄さん、
モデレーター(司会進行)に 土門拳記念館
学芸員の田中耕太郎さん。
この対談も面白かった。
藤森さんは、土門の二番目の弟子で、
以前読んだ『我が師、おやじ・土門拳』の
著者の一人。
その本に書かれている土門という師匠への
愛と尊敬は、私のような者の理解や想像を
遥かに超える世界でただ憧れでしかない。
そして、自分が土門の弟子であったなら、
3日も持たないのは明白なほどの厳しさなのだ。
その藤森さんのお話を直接聴けたのは、
またとない機会だった。
対談の、もう一人、堤勝雄さんは、
もともと藤森さんの後輩。
藤森さんが、(土門の助手は自分)ひとりじゃ
死んでしまうと思い、土門の弟子へと誘ったのだという。
このお二人が実際に助手をしていた時の
「古寺巡礼」撮影時のエピソードを
写真を観ながら聴けるという、
それはそれは、素晴らしい貴重な機会であった。
90分の予定だったけど、質問も多く出て
20分もオーバーして終わったよ。
また酒田の土門拳記念館にも行きたいな。
2016年5月土門拳記念館を観たあとの写真
銀河鉄道の父
映画『銀河鉄道の父』。
私は、宮沢賢治については
「雨ニモマケズ」の詩ぐらいしか知らない。
有名な『銀河鉄道の夜』や
『風の又三郎』さえ読んだことがない。
宮沢賢治が作詞作曲した『星めぐりの歌』は
色んなところで聞いて知っている。
(一番印象的なのは、高倉健と田中裕子の
主演の映画『あなたへ』の中で田中裕子
演じる洋子の唄う『星めぐりの歌』だ。)
さて、本作は、原作が直木賞受賞の小説。
大まかには事実に沿っているのかもしれないが、
細かい点は原作者の創作だろう。
賢治の物語というよりは、タイトルになっているように
賢治とその父・宮沢政次郎の、そして、
その家族の物語として描かれている。
賢治に菅田将暉、
父・政次郎に役所広司、
母・イチに坂井真紀、
妹・トシに森七菜。
あと、あまり出番はないが、
祖父役の田中泯があいかわらず
ええ味出してます。
監督は、『孤高のメス』、『八日目の?』
などの成島出(なるしま いずる)。
まあ何度も泣いてしまった。
もうそれは、家族の生き死にを扱っているので、
泣いてしまうわな、という感じ。
父・政次郎の息子への愛が、強烈。
そして(この映画がどこまで、事実なのか
分からないけど)宮沢賢治という人は、
結構困った人です。
才能はあったけど。
映画の中でも『星めぐりの歌』が出てくる。
賢治が唐突にチェロを弾く、このシーンは、
なんだか付け足しのように感じたね。
先日、公開されたばかりなのに
16:25 からの回は、ガラガラだった。
宮沢賢治の物語となると菅田将暉が
出ていても、あまり人気がないのか、
たまたまその日その回だけのことなのか分からないけど。
残念だったのは、エンドロールで流れる主題歌
いきものがかりの『STAR』が、
映画に合っていないように感じた。
楽曲が悪いわけではない。
私は、ラストシーンのあとの余韻を
もっと静かに深く味わいたかったが、
その曲は、ちょっと軽いんだなぁ。
★★★★☆
2023.5.7
100km ウォーク 完歩への道 その9
腰が問題か
3日前、30Km 歩いた。
歩いている最中、腰に痛みがあったが、
歩き終えた後の痛みは大したことはなく、
翌日も気になることはなかった。
だが、昨日と今日は、どうも腰が良くない。
昨日、写真展を観に行った際、
立って観ていると大した時間ではないのに
腰に痛みを感じた。
ギックリ腰のような痛みではなく、
神経痛のような痛みだ。
そして、たまにその痛みは、おしりから左足の
太ももの裏あたりにも現れた。
単発で ビリビリ来る感じだ。
今日も車を運転中、何度かその痛みを感じた。
3日前の 30Km で腰のどこかを
損傷したのだろうか。
日常生活に支障があるほどではないが、
このままでは 100km ウォークに臨むのには、
無理があるような感じだ。
もう一つ、無理があったのかもと思うのは、
その 30km の3日前に休憩なしで
結構なスピードで、15km を歩いたことだ。
あれも、ちょっとやり過ぎた感じがある。
はりきり過ぎか、オレ。
1月の終わりから練習を始め、
歩いた総距離は 280km、60時間を超えた。
当初の目標は本番までに 250km だったので、
それはクリアした。
ここまで練習してきて、練習中の故障で
本番を断念するのは、なんとも避けたい。
整形外科か整体に行って診てもらってこようか。
本番まであと26日!
2023.5.8
不思議なつながり
一昨日、東京都写真美術館で開催中の
「土門拳の古寺巡礼」展で
「特別対談 内弟子が語る『古寺巡礼』」という
イベントに参加することが出来た。
土門拳の内弟子であった藤森 武さんと
堤 勝雄さんの対談(というより、
トーク・セッションという感じ)だった。
そこで、司会者がふたりを紹介するときに
「熊谷守一(くまがいもりかず)」の名前を口にした。
その時は、藤森さんだったか堤さんだったか
覚えていなかったけど、とにかくおふたりのうち
どちらかが、熊谷守一を撮ったんだと思った。
熊谷守一(1880 - 1977年)は、
日本のフォーヴィスムの画家。
(フォービズムについては、先日、
アンリ・マティスで学んだところだ。)
熊谷守一(モリ)については、2018年に
映画『モリのいる場所』を観て知った。
主演は、山崎努、樹木希林。
この熊谷という画家が人物としても
作品もとてもユニークで、印象に残っている。
その映画の舞台は、豊島区にあった
モリの自宅だったのだが、現在は豊島区立の
熊谷守一美術館 となっている。
その映画を観たエントリーを読むと、
熊谷守一美術館に「近いうちに行ってみたい」と
書いているが、そんなことはすっかり忘れていた。
写真展で対談を聴いた2日後の今日、
勤務先の近くの食堂で昼食を取っていると、
偶然 友人のHが店に入ってきた。
Hはその店の近くの絵画教室に通っている。
私は、普段より遅い時間に昼食を取っていたし、
毎日その食堂で食べているわけではないので、
そこで会う確率は、かなり低い。
食事をしながら、Hの何かの話の中に
熊谷守一が出てきた。
その2日前に熊谷の名前を聞いたばかりだったので、
不思議な感じがした。
気になったので、調べてみると
熊谷の写真を撮ったのは、藤森さんの方で、
写真集まで出版されていた。
そして、自分が書いた5年前の映画の感想には、
映画の中に「モリを撮影するカメラマン」が
登場することを書いていた。
おまけに、モリについて「その物の本質を観る、
という面では写真家の土門拳に通じるものを感じた」
とまで書いているのだ。
なんだか、ぐるっと周って全てが繋がっている感じがした。
熊谷守一美術館に行かなきゃ。
[ 関連エントリー ]
2018.5.19 モリのいる場所
2023.5.7 土門拳の古寺巡礼
2023.5.9
カレーはスポーツだ!#57
ハムカツカレー/デリカテッセン・ヤマブキ(恵比寿)
★★★▲☆
昨年リニューアルした、
恵比寿ガーデンプレイスにある
デリカテッセン・ヤマブキ。
長野県小諸で、340年以上の歴史のある
味噌ブランド「山吹味噌」が、手がける
自家製ハム・ソーセージの専門店だ。
食したのは、ハムカツの乗ったカレーライス、
ハムカツカレー。1,200円だったかな。
ルーは、ひと口目スパイシーに感じたけど、
それほど辛くはなかった。
別売りだったコールスローが
ハムがゴロゴロ入っていて旨かった。
カレーのハムカツもまあまあ旨かった。
カレー専門店ではなく、ハムやソーセージの
店なので、次の機会はホットドッグを食べたいな。
2023.5.10
ハンバーグが食べたい! #22
くいしんぼ / 恵比寿
★★★☆☆
くいしんぼ、ランチメニューの
スライスステーキ&バーグ。
ライス、スープ、サラダが付いて
税込1,040円。
ハンバーグは、ちょっと惜しい感じだったな。
ステーキの方は、残念ながら
柔らかいものと噛み切れないほど
硬いものが混在していた。
この値段なら、こんなものか。
夜のメニューのハンバーグもそのうち食べてみたい。
「くいしんぼ」は、三軒茶屋にもあって、
20年前、三茶に住んでいた頃、
たまにステーキを食べに行った。
当時はちょっとした贅沢だったなぁ。(しみじみ)
夜のハンバーグも三茶時代には
食べたのかも知れないな。
2023.5.11
About What Eric Said
エリックが言ったこと
先月、エリック・クラプトンの
武道館における来日公演を6回観た。
これが最後の来日になるだろうと思い、
6公演全てのチケットを取ったんだ。
4月24日の最終公演で、途中エリックは、
それまでにはなかった長めの挨拶をした。
私には、少ししか聞き取れなかったのだが、
「 I love you guy. I love Budokan」
「time to say goobye」といった言葉から、
意味も分からずグッとこみ上げるものがあった。
先日、「Eric Clapton History Book」という
Instagram のアカウントが、
その時のエリックのコメントを
載せてくれているのを見つけた。
"Thank you for your support, kindness
and appreciation for what we do.
It means so much.
I love you guys.
I love the Budokan.
I was thinking this would be the time to say goodbye.
But now I don’t think so.
I’m going to keep going.
There’s no stopping me now."
「ご支援、ご親切、そして、私達がやっていることへの
評価をありがとうございます。
それはとても大きな意味があります。
皆さんを愛しています。
武道館が大好きです。
私は、これでお別れの時が来るだろうと思っていました。
でも、今はそうは思いません。
私はやり続けます。
もう私を止めることはできません」
最終公演日にだけ、エリックがこういうことを
言ったということに、これらの言葉に
言葉以上の意味を感じてしまうのでした。
[ 関連エントリー ]
2023.4.24 ERIC CLAPTON 第六夜 最終日
2023.5.13
Moon River
Eric Clapton / Jeff Beck
Eric Clapton と Jeff Beck の "Moon River"。
ジェフは、あっち側に行ってしまう前に
エリックとこんなのを録音していたんだ。
これは、昨日リリースされたもので、
YouTube などで無料で視聴することが出来る。
ジェフのギターとエリックがヴォーカルが
交互に唄うのだが、どちらも素晴らしい。
ジェフのギターは、肉声に劣らないほど唄っている。
ただ、エンディングが何か処理されたような
ちょっと変な終わり方に聞こえるのは気になる。
Music Video のアニメーションも良い。
ジェフが一歩前を歩き、エリックがそれに
着いて行っている姿が、エリックもあっち側に
行ってしまうんやないかと、ちょっと悲しくなるけど。
こんなものが無料だなんて、
音楽の世界も変わったもんだ。
7月14日には、ジュディス・ヒル、サイモン・クライミー、
ダニエル・サンティアゴをフィーチャーした
新曲 “How Could We Know” と
両A面の7インチ・アナログ盤として リリースされる。
今のところ、CD のリリースのニュースは見てない。
たぶん、もう CD なんて、アメリカやイギリスでは、
誰も買わないのかもな。
5月22日、23日にロイヤル・アルバート・ホール
(ロンドン)でジェフ・ベック追悼ライヴが
開催されるらしい。
たぶん、DVD か CD で出るんじゃないかと
思うけど、観たいなぁ。
Eric Clapton / Jeff Beck - Moon River (Official Music Video)
追記
2010年2月14日のロンドンでライヴ映像
(オーディエンス・ショット)を発見。
Eric Clapton & Jeff Beck, Live, "Moon River"
今回リリースされたものとアレンジはほとんど同じなので、
この時の演奏が下敷きになっていると思われる。
エリックとジェフは、2009年から10年にかけて、
一緒にツアーを周り、来日もしたけど、
なぜか私は観ていないんだ。残念。
2023.5.13
Char LIVE 2023
― Smoky Medicine ―
今日は、日比谷野音 100周年を記念した
ライヴで、「Smoky Medicine」復活のライヴ。
昨年11月に予定されていた、Charさんの
2日間のライヴが、ご本人の体調不良により
延期になったため、Charさんのライヴは、
昨年の3月6日以来1年2カ月ぶりだった。
「Smoky Medicine」は、Char さんが、
デビュー前の1973年から74年にかけて
組んでいたバンドで、レコード・デビューは
しておらず、伝説のバンドとなっている。
今回のライヴでは、故人となってしまった
ドラムの藤井章司(ふじいしょうじ)以外、
オリジナル・メンバーが集まった。
ドラムは、古田たかし。
パーカッションもいる。
事前の情報では、パーカッションの名前はなかった。
見たことのない人だなと思っていたら、
オリジナル・メンバーであったドラムの
藤井章司の弟、藤井修さんと紹介があった。
「Smoky Medicine」は、以前にも
復活ライヴをしているけど、
もともとの活動時期は、50年前だという。
1曲目が始まった途端に感動してしまったよ。
野音には、数回出演しているけど、
前座だったので、暗くなってから演奏するのは、
初めてだと Char さんが言っていた。
マリさんの歌と Char さんのギターが
とても良いバランスの曲が多く聴きごたえがあったな。
今日の Char さんのギターは冴えてたし。
ジェフ・ベックの『Going Down』や
マリさんのアルバム『MARI FIRST』から
『Get To Paradise』、『Street Information』、
『Don’t Cry My Baby』、『Honey』、
Char さんのアルバム『MOON CHILD』から
『Show What You'Ve Got Inside Of You -Mama-』
ジェフ・ベックに捧げた新曲(インスト)など。
アンコールの『Joy To The World』では、
藤井修さんがシータカに代わってドラムを叩いた。
これもちょっと感動的。
そのあと、ゲストで沖縄のバンド、
紫のギタリスト比嘉清正さんが登場。
ジミ・ヘンドリックスの『Purple Haze』を演奏。
打ち合わせが不十分だったのか、
比嘉さんが弾きすぎないよう遠慮してたのか、
いまいち噛み合ってない印象だったのは残念。
最後は、Charさんがギターをマスタングに
持ち替えて 『Smoky』。
全部で125分ぐらいかな。
昨日の天気予報だと、今日の東京は雨。
大雨だったらイヤだなと思ったけど、
昼過ぎには、天気予報はくもりマークに変わっていた。
17時開演で、わずかに雨が降っていたけど、
始まる前からレインコートを着用したので、問題なかった。
たぶん1時間以上は、小雨が続いたと思うけど、
気が付いたら雨はあがっていた。
カメラが数台あったので、映像としてリリースされるだろう。
楽しみだ。
開演前
[ 出演者 ]
Char (G/Vo)
金子マリ (Vo)
鳴瀬喜博 (B)
佐藤 準 (Key)
古田たかし (Drs, Perc)
藤井修 (Perc, Drs)
@日比谷野外大音楽堂
(2023.5.14 追記)
Char さんのギターは、ラストの『Smoky』を
除いて、クリーム色のストラトキャスターだった。
奇しくも先月のエリック・クラプトンと
同じ色のようにも見えるが、エリックのそれは
微かに木目が見えていたのに対し、
Char さんのは、塗り潰しに見えた。
ナットの見た目からもしかしたら、
ジェフ・ベック・モデルかも知れない。
アンプは、ピラミッド型のヤツ。
ナルチョのベースは、私には TUNE のイメージが
あるのだけど、昨日メインで使っていたのは、
一見するとアレンビックのようにも見えた。
帰ってから調べてみると、やはり TUNE 製。
ナルチョのシグネチャーモデルで
「Phoenix SG Short Narucho」という
4弦、ショート・スケールのモデルだった。
確かにちょっと小ぶりに見えたね。
ナルチョ、73歳です。びっくり。
2023.5.14
本気の親子丼
渋谷区東にある海鮮丼のお店「波の」。
何度かランチタイムに、前を通ったことが
あるのだけど、いつも数人から多い時は、
10人ぐらいの行列ができている。
並んでいるのは、若い人が多い。
安いお店ではないのにこんなに
若い人が並んでいるのは、
やはり、インスタ狙いだろうか。
先日、遅めのランチを食べようと
午後1時半過ぎに歩いていると、
誰も並んでいなかった。
これは、チャンスだと思い、初めて入った。
海鮮丼の種類も色々あったので
迷ったけど、初回なので、
「本気の親子丼」(税込1,700円)に。
イクラとサーモンの親子どんぶり。
そら、美味いわな。
ここのユニークな所は、どんぶりのあとに
サービスで、お茶漬けが付いている。
メインのどんぶりがそれほど大きくないので、
締め(?)にお茶漬けが食べられる。
「大、中、小どれにしますか?」
と聞かれたので、中を頼んだ。
これが、出汁が効いていて中々旨い。
サーモンも一切れ入ってた。
次回は、違うどんぶりを食べたい。
でも、並ぶのは面倒なので、
空いている時に。
2023.5.17
渡辺貞夫
SAUDADE TO BRAZIL
渡辺貞夫さん、90歳。
4月29日にみだトリフォニーホールでの
コンサートを観たばかりで、
ひと月も経っていないのだが
今日は、ビルボードライブ横浜での
ライヴを観てきた。
先日のコンサートは、クインテットとオーケストラの
2本立てでしたが、今日は同じメンバーの
クインテットだ。
タイトルに「SAUDADE TO BRAZIL」と
あることからも、マルセロ木村さんが
参加していることからも、ブラジルに特化した
ライヴだと分かる。
ブラジル音楽のカヴァーばかりではなく、
オリジナル曲もブラジル音楽への
リスペクトのある曲。
1曲目は、先日と同じくホレス・シルバーの
『ピース』のボサノヴァ・ヴァージョンで始まった。
何曲かで、マルセロ木村さん(ギター)の
ソロがあったのだが、今日は今までで観た中でも
ダントツで素晴らしかった。
マルセロさん、遠目に見た目は、
まるでケンコバなんだけど。
今日は、貞夫さんが思い通りに吹けないのか
苦笑いするシーンもあったけど、
そういうのも含めて全て素晴らしくて、
最後には、立ち上がって拍手したよ。
何が面白いのか分からないけど、
メンバーが目を合わせて
微笑み合うシーンも何度かあり、
とても親密で、平和な演奏で、
このメンバーでのバンドとしての
絆のようなものも感じた。
本編最後、アンコールは、最近の定番、
『IMAGINE / GIVE PEACE A CHANCE』、
『HARAMBEE』、『CARINHOSO』。
来月、一部メンバーが変わっての
ブルーノート公演2日間があるのだけど、
残念ながら、『Char JLC & PINK CLOUD
トリビュートライブ』と重なってしまったので、
行けないんだ。
次は、いつ観られるかなぁ。
[ MEMBER ]
渡辺貞夫(Alto Saxophone)
小野塚晃(Piano)
マルセロ木村(Guitar)
コモブチキイチロウ(Bass)
竹村一哲(Drums)
[ SETLIST ] LiveFans より
1. PEACE (Bossa ver.)
2. A FELICIDADE
3. SAMBA EM PRELUDIO
4. WAITING SONG
5. BUTTERFLY
6. I THOUGHT OF YOU
7. REGRA TRES
8. SAMBA DA VOLTA
9. JUNTO COM VOCE
10. NOT QUITE A SAMBA
11. IMAGINE 〜 GIVE PEACE A CHANCE
13. HARAMBEE
EC. CARINHOSO(渡辺貞夫, 小野塚晃)
100km ウォーク 完歩への道 その10
股関節が問題だった
5月4日に 30キロ歩いた。
4月に 30キロ歩いた時も、歩き終えた直後は、
くつ下の着脱が難しいほど腰が曲げられなかった。
5月4日の方が腰の痛みはマシだと思っていたが、
2日後3日後にも腰の疲労(?)は
残っており、100キロ本番へに対し、
ネガティブな感情が湧いて来ていた。
それまでは、結構イケると思ってたのだけど。
それからも、毎日ではないのだけど、
腰からお尻にかけて、微妙な
痛みというほどでもない違和感があり、
腰を痛めるのが怖くて、練習も
5キロ程度を一回歩いただけだった。
こんな身体の状態とメンタルで、
100キロ本番に臨める訳がない。
で、やはり専門家に診てもらおうと思った。
この数年間、身体の調子が悪い時、
いつもケアしてもらっていた整体師さんが、
遠くへ転居してしまったので、ネットで探した。
プロ野球選手などアスリートが、
行っている整骨院を見つけたので、
今日、初めて行って来た。
再来週に 100キロウォークに出場すること、
30キロで腰を痛めたこと、今、日常生活に
支障のあるような痛みはないけど
このままでは 100キロ完歩に不安があること
など背景を話し、少し身体を診てもらったら、
原因が分かった。
股関節の可動域が狭いため、それを
カバーしようと腰をそらして歩いていたようなのだ。
「私は、30キロ歩いたあと、腰が痛いけど、
一緒に歩いた友人は、内腿が痛いと言うのです」
と言うと、「腰が痛い方が問題です」と
言われてしまった。
腰に負担をかける歩き方は、
5キロや 10キロでは分からないのだけど、
30キロになると明らかに
腰への悪影響が現れるということだろう。
たっぷり1時間以上身体をほぐしてもらった上、
股関節を柔らかくするための
いくつかのエクササイズを教えてもらった。
施術後は、明らかに股関節の可動域が
広がった感じで、ちょっと光が差して来たよ。
当日まで、しっかりエクササイズをし、
身体を柔軟にして本番に臨みたい。
身体を作るため、来週と再来週
(本番前日)の予約もして来た。
スタミナや筋力の方にばかり注意が
行っていたけど、柔らかさも重要だったんだな。
素人だから、腰のことにしてしまっていたけど、
考えてみたら腰が痛くなる原因が問題だもんな。
それが股関節だとは、思いもつかなかったわ。
話しは変わるが、もう 10年以上も前に
「真向法」という体操を知った。
真向法は、股関節を広げることで
様々な身体の不調を解消する健康法だ。
私が 40代だった時に、随分年上(たぶん
当時60歳ぐらいか)の男性が真向法を
やっていて、その人がほとんど180度に
開脚しているのを見て驚いた。
その人も若い頃から、やっていたのではなく、
その数年前から身体の不調を改善するために
始めたというような話だった。
その時は興味を持って真向法の本まで買ったが、
一度も取り組むこともなく、その本も
今では手元にはない。
健康法、あるあるやな。
これからの高齢の人生、
真向法とかヨガとか太極拳とか、
何か取り入れた方がいいだろうなと思った次第。
本番まであと16日!
さて、完歩できるのか?
2023.5.19
MAKOTO OZONE SUPER TRIO
featuring CHRISTIAN McBRIDE
& JEFF "TAIN" WATTS
小曽根真、クリスチャン・マクブライド、
ジェフ“テイン”ワッツ、このトリオの再集結は、
11年ぶりだという。
これが素晴らしかった。
なんというのか、日米混合ミュージシャン3人による、
非常に高度な、極上の、異次元の戯れを
目撃した、というのが感想だ。
スリリングで、美しくて、ダイナミックで繊細、
そして歓びに満ち溢れていた。
「奇跡の再演」とも言われているのがよく分かる、
プレミアムなライヴだった。
ジャズって、こうじゃなきゃ。
誰も何者にもなろうとしていない、
何の迷いもなく、
正しい演奏をしようともしていない、
(というか、そもそも間違いなんてものはない)
ただその時にあふれ出てくるものを
キャッチして音楽にしている。
音楽による、高次元のカンバセーション。
非常にスピリチュアルな体験。
ああ、これが本物なんだなと思った。
ジェフ“テイン”ワッツ を観たのは
初めてだと思うのだけど、
こんなに柔らかいリズムがあるのかと驚いた。
ステージ横、上手側の席でドラマーの背中を
見る感じだったので、叩いている姿が良く見えた。
「柔らかいリズム」と書いたけど、
そんな不思議な表現がピッタリなんだ。
もはや「演奏」ではない域。
小曽根さんは、こちらを向いているので、
表情が良く見えた。
小曽根さん自身が、この2人と演れることに
もの凄く歓びがあるのが観てとれた。
ホントに素晴らしかったよ。
小曽根さんの話しによると、
ジェフ“テイン”ワッツに初めて出会ったのは、
40年前、小曽根さんがボストンの
バークリー音楽院に留学していた時。
当時は、"I think so"、"I hope so"、"Maybe"
ぐらいしか英語が話せなかったという。
それが今では,MCで英語と日本語が
混ざって、というよりメンバーがアメリカ人のせいか、
英語の方が先に口をついて出てくる感じだった。
そのバークリー時代の貴重な話も聴けた。
ライヴのギャラがバンド5人で 20ドルだったから、
ひとり4ドルだったとか、小曽根さんがオルガンの
足鍵盤でベースを弾けたので、翌週 ベースをクビにして
ひとり5ドルになったとか。
そのライヴのドラムが、ジェフ“テイン”ワッツ だったんだ。
当時のバークリーには、ブランフォード・マルサリスの他、
何人か名前を言っていたけど、今でも活躍している
ミュージシャンが、まだ無名な学生として いたんだな。
なんだか、壮大なストーリーだ。
クリスチャン・マクブライドは、小曽根さんや
ジェフ“テイン”ワッツ よりは、ひと回りほど若い。
曲は、ほとんど小曽根さんのオリジナルのようだったけど、
アンコールは、チック・コリアの曲(タイトル失念)。
「今日は、3人とチックのスピリッツも一緒です」
と言っていたよ。
アンコールを入れて、約80分、大満足でした。
10月には、小曽根真 & アヴィシャイ・コーエンの
公演も控えている。
アヴィシャイ・コーエンとクリスチャン・マクブライドは、
またタイプが違うのでこちらも楽しみだ。
[ MEMBERS ]
小曽根真 (p)
Christian McBride (b)
Jeff "Tain" Watts (ds)
@ Blue Note TOKYO
2nd show
2023.5.20
ウェス・アンダーソンすぎる風景展
あなたのまわりは旅のヒントにあふれている
「ウェス・アンダーソンすぎる風景展」に
行って来た。
天王洲アイルにある会場(寺田倉庫G1ビル)
に到着したのは、17時を過ぎていた。
すぐに入れるものと思っていたら、
何と入場まで60分待ちだという。
60分間、列に並ばなければならないのだ。
どうしたものかと思ったけど、
せっかく来たのだし、開催が26日までで
もう来られる日がないので、
並ぶことに覚悟を決めた。
並んでいるのは、見事に若い人ばかり。
ほとんどが 20代ではないか。
中には10代(学生)と思しき人達もいる。
あと外国人(観光客?)の姿もパラパラ。
見渡したところ、60代は私ひとりだと
断言できるほどだったよ。
これは、間違いなく SNS による
広告の成果だろうな。
インスタやフェイスブックで幾度となく
広告を見たような気がするもん。
広告の内容も若い人達に上手に
訴えていたと思う。
あまりの人気に11月25日から、
渋谷のヒカリエホールでの再開催が
決定しているほどだ。
感想。
ひと言で言うなら、
「カメラを持って、旅に出かけたくなる」
そんな写真展だった。
「素敵な旅の計画を始めたくなる
ノスタルジックでフォトジェニックな写真展」
というコピーがあったが、まさにその通りだった。
世界中の美しい風景の写真で、
会場では「カワイイ」という若い女性の声が
何度も聞こえてきたよ。
ウェス・アンダーソン監督の映画に
出てくるような風景写真を集めた展覧会。
ウェス・アンダーソン監督作品って、私は
『グランド・ブダペスト・ホテル』しか
観てないんだけど、そんなの関係なく楽しめる。
日本語では「ウェス・アンダーソンすぎる風景展」
となっているが、もとは
「Accidentally Wes Anderson(略してAWA)」で、
直訳すれば「偶然にもウェス・アンダーソン(っぽい)」
という感じだろう。
AWA は、元々、あるアメリカ人夫婦が、
2017年に始めたインスタグラムがきっかけ。
そのインスタをフォローした人々からも
写真が集まり始めた。
今では 185万人以上がフォローしている。
昨年は、韓国ソウルで写真展が開催され、
大好評だったらしい。
色んな人が撮った世界中の写真
(300点以上)で構成されている。
私がそこにいてもそんな風に撮りたいと
思える写真が多く、とても共感できた。
例えば、こんな風に窓が並んでいる写真は
私も良く撮るが、意外と中々上手く撮れないんだ。
あまりにもきれいすぎるので、
もしかしたら編集しているものもあるのかも知れない。
例えば、写真だと縦横は多少歪むものだが、
真っすぐなので、そういうのは編集している
可能性があると思う。
まあ、編集していても良いんだけど。
SNS から始まった写真展らしく、
会場内は、写真撮り放題でした。
これは、面白かったな。
アメリカ、フロリダのドン・シーザー・ホテル。
壁のくりぬきからビーチを写したものだけど、
くりぬきの形が長方形の上に半円で、
その長方形のラインに水平線を合わせてある。
観た瞬間、壁に飾られた絵のようにも見え、
混乱する。
展覧会は、空いてる時にゆっくり観たいな。
退職したら、平日の雨の日の午前中とか、
空いてる時に行けるな。
Official Site
2023.5.22
さとしん ライヴ
Monday MAT LIVE #5
2回目となる「さとしん」のライヴ。
@ MAT COFFEE(渋谷)
前回が2月27日だったので、あっという間に
3カ月近くが過ぎていた。
前回演った曲は『青い瞳のステラ、1962年夏…』
1曲のみで、他は全部新しいレパートリー。
今回は、数曲でコーラスにも挑戦したけど、
まあ まだまだ恥ずかしいレベルなので、
今後も精進します。
来てくださった方々、ありがとうございました。
またやります。
[ SETLIST ]
1. スローなブギにしてくれ(南佳孝)
2. 中央線(THE BOOM)
3. 「人間の証明」のテーマ(ジョー山中)
4. 涙をふいて(三好鉄生)
5. 青い瞳のステラ、1962年夏…(柳ジョージ)
6. One more time, One more chance(山崎まさよし)
― 休憩 ―
7. 戦士の休息(町田義人)
8. やつらの足音のバラード(かまやつひろし/ちのはじめ)
9. ジャスト・ビコーズ(J-Walk)
10. 神様の宝石でできた島(MIYA & YAMI)
11. 片想い(浜田省吾)
EC1. Don't Look Back in Anger(Oasis)
EC2. 涙をふいて(三好鉄生)
[ MEMBERS ]
Vo:さとし
Gt:しんや
@MAT COFFEE
2023.5.23
カレーはスポーツだ!#58
和牛バラ肉と牛すじ煮込み 牛肉2倍カレー
/ホットスプーン(五反田)
★★★★☆
オフィスが五反田にあった頃は、
何度か食べたことのあるホットスプーンのカレー。
当時の私には、ルーがやや塩辛く感じて
リピート回数はそれほど多くはなかった。
先日、五反田を通りかかったおり
久しぶりに食べてみようと思い入った。
和牛バラ肉と牛すじ煮込み
牛肉2倍カレー(税込 1,200円)。
辛さは、中辛。
以前の印象の塩辛さは、感じなかった。
辛さは、5段階から選べて、
中辛は下から2番目だったのだけど、
ちょっと物足りなかったので、
次に食べることがあれば辛口にしようと思う。
和牛バラ肉も牛すじもかなり煮込まれていて柔らかい。
バラ肉の方は、味付けが少し塩辛いかな。
ルーがちょっと少ないのが残念。
そう思うとやはり、東印度カレー商会の
ルー無料追加サービスは偉大だな。
2023.5.25
CHRISTIAN McBRIDE'S
NEW JAWN
クリスチャン・マクブライド・ニュー・ジョーン
先週観た小曽根真、クリスチャン・マクブライド、
ジェフ“テイン”ワッツのトリオが
素晴らしかったのは記憶に新しいが、
今日は、クリスチャン・マクブライドの
グループのライブを観てきた。
ドラムは、ジェフ“テイン”ワッツに替わって
ナシート・ウェイツ。
そこにサックスとトランペットという編成で、
ピアノやギターといったコード(和音)を
鳴らす楽器は、いない。
もちろん、ホーンのふたりが違う音を
吹けばハーモニーが聞こえるし、
ベースとホーン2人が違う音を出せば、
コードが聞こえてくる。
このバンドのアルバムは、未聴でライヴに
臨んだもので、1曲目、いきなりフリージャズの
ようなことが始まって、ちょっと戸惑った。
先日のピアノ・トリオと違い過ぎるのだもの。
ピアノやギターがいない分、バンドに
自由度が増すのだろう。
「熱い」という言葉がピッタリの演奏だった。
聴いていると、とても複雑に聞こえる曲が、
何度もビシッ!合うのが凄い。
11小節のブルースもユニークだった。
クリスチャンのテクニックも堪能できたし、
ナシート・ウェイツのドラムも凄かった。
ブルーノートでは、メンバーになっていると
7回(だっだと思う)ライブに行くと
1回分の招待券を貰える。
今日のライブは、その招待券を使って予約していた。
電話で予約した時、プラス1,100円で
指定席(アリーナシート)にグレードアップ
してもらったのだが、どの席かは分かっていなかった。
今日、係りの人に案内されたのは、
ステージ中央正面の前から2列目、
クリスチャンまで、3メートル!
残念だったのは、席が前過ぎて、
スピーカーからの音があまり聞こえないせいか
ベースの音がちょっと小さかったな。
ドラムの生音が十分聞こえる為、
ややバランスが悪かった。
やっぱり、真ん中から後あたりが
聞きやすいかな。
[ MEMBERS ]
Christian McBride (b)
Josh Evans (tp)
Marcus Strickland (sax,bcl)
Nasheet Waits (ds)
@BLUE NOTE TOKYO
2nd show
ティナ・ターナー
ティナ・ターナーが亡くなった。
享年83歳。
今年は ジェフ・ベックに始まり、
高橋幸宏、鮎川誠、バート・バカラック、
ボビー・コールドウェル、坂本龍一、
アーマッド・ジャマルなど、なんだか、
アーティストの訃報が多いような気がするなあ。
まだ5月なのに・・・。
ティナ・ターナーのことは、あまり知らないのだけど、
私としては、エリック・クラプトンのアルバム
『August』(1986年)に収録された
『Tearing Us Apart』が印象的だ。
この曲で、ティナとエリックは、デュエットしているんだ。
ちなみに アルバム名『August』は、
エリックの息子が8月に生まれたことに由来する。
その息子コナーは、1991年に窓から転落する事故で
亡くなってしまい、そのことから
『Tears In Heaven』が生まれたのは有名な話。
コナーは、5歳だった。
(このアルバムには、ザ・バンドのリチャード・
マニュエルに捧げた『Holy Mother』や、
YMOの『Behind the Mask』(作曲/坂本龍一)も
収録されている。)
『Tearing Us Apart』、動画を探したら、
プリンシズ・トラスト・コンサートの動画があった。
フィル・コリンズ、マーク・ノップラー、
エルトン・ジョンなどメンバーが豪華。
1986年とあるから、エリックは 41歳、
ティナ・ターナーは、46歳だ。
若いね。
Eric Clapton & Tina Turner
Tearing Us Apart Live Prince's Trust 1986
合掌。
2023.5.31
Double Rainbow
小沼ようすけ×宮本貴奈
2ndアルバム「After the Rain」発売記念コンサート
ギターの小沼さんとピアノの宮本さんの
デュオ「Double Rainbow」。
1st アルバムが2013年の発売だったようで、
10年ぶりに 2nd アルバムが出てのレコ・発ライヴ。
2016年に一度、「西藤ヒロノブ &
Double Rainbow = 小沼ようすけ×宮本貴奈
スペシャルユニット」のライヴを観たことが
あるけど、デュオのライヴは初めてだ。
ちなみにアルバムは、2枚とも未聴で
YouTubeに上がっていたニューアルバムの
『Tell Me a Bedtime Story』は聴いた。
この曲、以前から好きなんだけど、
宮本さんの歌入りで、とても良かったので、
今日のライヴも期待して行った。
会場は、銀座のヤマハホール。
発売されてすぐにチケットを買ったので
最前列だったよ。
とてもふたりの個性が良く出たデュオだと思った。
ふたりは同じ年らしいが、互いに
リスペクトしているのもよく分かる、演奏だった。
ギターとピアノのデュオは、難しいという印象が
あって、実際、数もそんなに多くない。
しかし、断続的であれ、10年以上続いていて、
アルバム制作、発売に至るということは、
やはりそれだけの何かがあるということだろう。
ニューアルバムの発売日に実際に(横浜で)
ダブルレインボウが観られたという、
超常エピソードも素晴らしい。
小沼さんのMCの天然ぶり(何言ってるか
よくわかんない)を宮本さんが「オーガニック」と
表現したのが気に入ったね。
個人的にハイライトは、アンコールの
『Over the Rainbow』。
それから、アンコールの前に小沼さんが
FMがらみのコンピで今日、配信リリースされた
『Nostargia』という曲をソロで弾いたのだけど、
それもとても良かった。
早速、ダウンロードしたよ。
配信版では、ギターを重ねてあるのだけど
今日ナマで聴いた、ソロ・ギターの方が好きだな。
小沼さんのギターは、Abe Rivera だと
思い込んでいたけど、よく考えると
Nishigaki だったような気がしてきた。
上にリンクを張った『Tell Me a Bedtime Story』
では、フロント・ピック・アップのみの
タイプだが、今日のは2ピックアップだったので
違うギターだ。
[ MEMBERS ]
小沼ようすけ(ギター)
宮本貴奈(ピアノ、ヴォーカル)
@ ヤマハホール(銀座)
[ SETLIST ]
1. The Dolphin
2. The Unchanging Road
3. Tell Me a Bedtime Story
4. Stella By Starlight
5. Rachmaninoff Piano Concert No.2 1st Movement
6. Ying-Yang Fermata
(休憩)
7. Double Rainbow
8. Rainbow 〜 Flyway
9. Sumiwataru 〜 澄渡
10. Five Hundred Miles High
11. Because It’s Friday
12. After the Rain
EC. Over the Rainbow