LAGUNA MOON MELLOW FLAVOR  LIVE GUITAR  LINK LYRICS


 つつみしんやのひとりごと  2017年 1月
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2017.1.2



あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

大晦日から、今日まで大阪に帰省しておりました。
今年の大阪の正月は、寒くなく、
街中の景色は、私の子供の頃の記憶の
正月とはすっかり変わってしまいました。
お正月らしさというものを感じなくなり、
少し寂しい感じもありますが、
かといって、私もしめ縄など
正月の飾りをしない人なので
言えたもんやないです。

大晦日、とても良い天気で
新幹線の中から、
こんな富士山を観ることができました。






痛風物語 23(+右肩)


12月20日に、5度目となる痛風発症を
したのだが、幸い症状はきわめて軽く、
3〜4日歩くのにびっこをひいたものの、
タクシー通勤になるほどの大事には至らずに済んだ。
あれから、今日で14日目だ。
尿酸値は、そんなに下がっていないかもしれないが、
痛風の発症は、ほぼ治まっている。
ほぼと書いたのは、日によっては
地味に痛む日もあるからだが、
再発というほどでもない。

今回、痛み止め薬を飲んだのは、
発症から4日目のライヴの日のみ。
その日が特に痛みがひどかったわけではないが、
ライヴに集中するために、念のため、
朝、一錠だけ痛み止め薬を飲んだ。
ライヴがなければ飲まずに過ごしただろう。

痛み止めを飲んでいても、その日久しぶりに会った人が、
私の歩き方をみて「痛風?」と訊いたぐらいなので、
本当にあの日が今回の発症のピークだったように思う。

まあ、大したことがなくて良かった。
今回、また少し体重が落ち、
この2週間に70kgを切った日が数日あった。
まだ測ってないが、年末年始の大阪帰省で
体重が少し増えたかもしれないけど
70kgを切ったのは、数年ぶりだ。
できれば、このままあと2〜3kg落としたいと
思うが、果たしてどうなることだろう。

今は、右肩が痛いのがつらい。
一昨年12月のエントリーを読むと
左肩が痛くて夜中に目が覚めると
書いているが、今はそれとい同じ症状が
右肩に起こっている。

左肩は、昨年春に整骨院に30回ほど通い、
その後、整体も数回受けたこともあって、
今は、痛みはない。
多少、肩が重い感じはするが、痛みで
数十秒うずくまっていなければならない
ようなことは、なくなった。

今は、右肩に衝撃を受けたとき、
痛みが治まるまでの数十秒、
じっと痛みに耐えるだけという事態が
時々起っている。

今年は、55歳。
今年のキーワードは「健康」に決め、
五十肩、高尿酸値と向き合っていこうと思う。





2017.1.3

2016年 ベスト映画

昨年は、1年間で(のべ)86本の映画を
劇場で観た。
(「のべ」と書いたのは、2回観た作品が
数本あるから。)
86本は、新記録である。
2013年は62本、2014年は68本、
2015年は78本と年々記録を伸ばしているのだが、
中々 目標の年間100本は難しい。
まあ、100本観たからなんやねん、と
言われれば、なんでもないねんけどね。

2016年は、★5つを付けた作品が 23本、
★4つ半が 11本、あわせて35本もある。
それだけ、良い映画が多かったということやね。

2016年の特徴は、★5つの23本の中に、
『君の名は。』
『この世界の片隅に』と、
日本のアニメ作品が2本あることと、
『THE BEATLES: EIGHT DAYS A WEEK』
『ふたりの桃源郷』
『パコ・デ・ルシア 灼熱のギタリスト』
『シーモアさんと、大人のための人生入門』
『JACO 』と、
ドキュメンタリー映画が
5本も含まれていること。

それから、これは毎年いえることやけど、
実話を基にした作品はパワフルやね。
今年の★5つの実話を基にした映画は、
『ブリッジ・オブ・スパイ』
『不屈の男 アンブロークン』
『ザ・ブリザード』
『リリーのすべて』
『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』
『ニュースの真相』
『ハドソン川の奇跡』
『海賊とよばれた男』
『ブルーに生まれついて』
米国作品が多く、残念ながら、
邦画は『海賊とよばれた男』一作のみ。

その他の★5つ作品は、下記。
『俺たちとジュリア』
『海よりもまだ深く』
『ブルックリン』
『ジャングル・ブック』
『アスファルト』
『ある天文学者の恋文』
『PK』

アニメとドキュメンタリーを除くと
邦画は『海よりもまだ深く』と
『海賊とよばれた男』の2本しかない。

★4つ半作品は下記。
『人生の約束』
『クリード チャンプを継ぐ男』
『ザ・ウォーク』 (実話)
『クーパー家の晩餐会』
『リップヴァンウィンクルの花嫁』
『スポットライト 世紀のスクープ』 (実話)
『グランドフィナーレ』
『SCOOP!』
『お父さんと伊藤さん』
『湯を沸かすほどの熱い愛』
『ヤクザと憲法』 (ドキュメンタリー)

こちらには、ドキュメンタリーを含め、
邦画が6本。

さて、ベスト3やベスト5を選びたいが、
毎度のことながら、順位を付けるのは難しい。
順位は、付けられないのだけど、
心に残った1本は?と訊かれれば、
間違いなく『アスファルト』なのです。
もう一度、観に行こうと思っていて、
機会を逃してしまったけど、
2月に飯田橋のギンレイホールで上映が
あるようなので、観に行こうと思う。
DVD が出たら買うかもな。

今年も良い映画が観られますように。





2017.1.3

MERU/メルー

今年の映画1本目は、
登山家のドキュメンタリー『MERU/メルー』

インド北部のヒマラヤ山脈メルー中央峰に
「シャークスフィン(サメの背びれ)」と
呼ばれる岩山(?)がある。
誰もこの「シャークスフィン」の登頂に
成功したことのないルートに挑むという
ドキュメンタリー。

エベレスト登頂に成功したクライマーでも
登れない、誰も成功していない難攻不落の頂き。
誰も登っていない、不可能と言われると、
登らずにはいられない人達がいるようだ。

コンラッド・アンカー、ジミー・チン、
レナン・オズタークの3人は、
2008年、山頂まで残りわずか100メートルで
登頂を断念する。
それ以上進むことは、死を意味する。

素人の私が見ると、
「これを登ろうと思うの?」というような
断崖絶壁。

しかし、人間に不可能はないねんなぁ。
2011年、彼らはその登頂に成功する。
まるでドラマのように、
その登頂の前に、いくつかの障害が立ちはだかる。
しかし、山の神は見捨てない。

あんな山に登ろうとするのは、
命知らずだろうと思っていたが、
命知らずでは、登れない。
登山は、無事下山して初めて成功だからだ。

登山に興味のない私でも 本作を
興味深く観ることができたのは、
これは登山のドキュメンタリー映画ではなく、
登山家(人間)を追った
ドキュメンタリーだからだと思う。

3人のクライマーの一人、ジミー・チンが
監督・プロデュース・撮影を担当している。
彼は、ナショナル・ジオグラフィックなどの
写真を手掛けてきたと読んで納得。
ただの登山家ではない。

チームのリーダー、コンラッド・アンカーは、
世界のトップ・クライマーで、
クライミング界のリーダー的存在。

もう一人、レナン・オズタークは、
登山だけではなく、絵画や短編フィルムでも
知られるアーティスト。

命が懸かっている。
チームを組むのは、誰とでもよいわけではない。
重要なのは「信頼」。
「どうして、そこまで信頼できるのか?」と
いうような言葉があったが、
この3人は、最強のチームだ。
だからこそ、達成したのだと思う。

何かに挑むのに理由や説明は無意味なのだ。


★★★★☆




こころに剣士を
THE FENCER


エストニアという国は、調べてみると、
1918年にロシア帝国から独立するも、
1940年にソ連に占領され、
1941年にはナチス・ドイツに占領され、
1944年に再びソ連に占領され、
1991年にようやく独立を回復したという歴史がある。

映画『こころに剣士を』は、1950年代初頭、
ソ連占領下にあったエストニアでの物語。
元ドイツ軍兵士ということで、
秘密警察に追われているエンデルは、
ハープサルという田舎町に教師として
やってくる。

校長に運動部を作るよう言われたエンデルは、
子供たちにフェンシングを教え始める。
エンデルは、元フェンシングの選手だったのだ。

娯楽のない、希望のない田舎町に暮らす
子供たちは、すぐにフェンシングのとりこになる。
はじめは、子供たちが苦手だったエンデルも
フェンシングを教えながら、子供たちに
教えることにやりがいを見出し始める。

ある日、レニングラードで行われる全国大会に
出たいと生徒たちから言われる。
レニングラードに行くことは、
秘密警察に捕まりに行くようなものだ。

当初、理由をつけレニングラードには
行かないと言うエンデルだったが、
やがてレニングラード行きを決意する。

大きく盛り上がることもなく、
ドラマチックに展開することもなく、
どちらかというと、静かなトーンで、
淡々と進んでいくのだが、
その静かなトーンが、グッとくる。
本作は、実話を基にしているのだ。

フェンシングは、相手との距離を取る競技。
相手が出てくれば、自分が退き、
自分が前へ出れば、相手が退く。

子供たちにフェンシングを教えながら、
エンデルは、逃げる(退く)ことをやめ、
前へ出る。
逃げない イコール 秘密警察に捕まる、
ということなのだが。

フェンシングという競技と
エンデルの生き方が重なる。

自由に生きることを制限された時代、
子供たちに希望を与えたエンデルは、
自分にも希望を見たのかもしれない。

エンデルはすでに亡くなっているが、
その中学校にはエンデルが作った
フェンシング部がいまだに続いているという。

原題の「The Fencer」は「剣士」のことだが、
邦題の「こころに剣士を」は、中々良い。
イマイチな邦題が多い中、珍しい。

エンデル役は、マルト・アヴァンディという
エストニアの人気俳優らしい。
本作で、フィンランドのアカデミー賞に
ノミネートされた。
(本作は、フィンランド、ドイツ、エストニア合作。)

マルタという少女役のリーサ・コッペルが
とっても良い。
幼く見えて、中学生には見えないのだが、
2003年生まれなので、撮影時には 11歳ぐらいか。
大人になる前にたくさん映画に出て欲しい。


★★★★▲





2017.1.4

Emily Elbert

YouTube で、偶然発見したシンガー、
Emily Elbert。

Emily Elbert - What's Going On

ええなぁ。
好きやなぁ〜、こういう感じ。

ギターは、Magneto Guitars の
T-WAVE というモデルで、一時、
私の欲しいものリストに入っていたギター。
フランス人のルシアー(弦楽器製作家)による設計で、
Made in Japan だ。

それはさておき、
Emily Elbert のことを調べてみると、
アメリカのシンガー・ソングライターで、現在28歳。
"What's Going On" の動画では
見ようによっては幼くも見えるが、
昨年2月にアップされているので、
26〜27歳の時のものと思われる。
本国では、CD を数枚リリースしている。
日本では輸入盤か配信で購入できるので、
オリジナル曲も聴いてみようと思う。

ほかにもいくつか動画を観たけど、
歌も声もギターもよろしい。
来日しないかなぁ。





2017.1.5

緊急告知

大そうなタイトルを付けてしまった。
「緊急告知」。
来週の水曜日(1月11日)、渋谷のカフェ、
MUD SPOT で演奏することになった。
Andrew っていうアメリカ人シンガーと
私のギターのデュオ。
Andrew とは初共演。

ライヴというより、お店の BGM 的な演奏で、
19時頃からと20時頃からの2回、
3曲ずつだけですが、良かったら遊びに来てください。
ミュージック・チャージはありません。

今日は、そのリハーサルがあった。
Andrew とは、先週に顔合わせをしたけど、
音を出すのは今日が初めて。
片言の日本語、片言の英語で、
コミュニケーションを取りながらでも、
音楽は創られるのです。


Wednesday, 11th Jan.
1st / 19:00〜
2nd / 20:00〜
at MUD SPOT(Shibuya)
[Members]
vo:Andrew
gt:Shin223





2017.1.7

ホームで待ち合わせ

このサイトを立ち上げたときに
アクセスカウンターの設定が上手くいかず、
あきらめてしまったので、
一体何人の方が読んで下さっているのか
見当がつかない。
10人ぐらいはいると思うのだが、
妻の仕事の関係の方々も 読んで下さっていると
聞くので、もしかしたら、もっと多くの方が
読んで下さっているのかもしれない。

たまに会う方に
「この頃、『不思議な妻』のネタが
少ないですね」と言われる。
確かに減っている。
が、彼女の不思議さが減ったわけではない。
小さな出来事は、日常なので
忘れていくし、皆さんに読んでいただくほどの
ことでもないことも多い。

妻は、人前で話すことを仕事にしているのだが、
ちゃんと話しているのか、私は心配でならない。

この数年、1月には「新年の創作」と称して
大勢の方々の前で講演をしているようだが、
私は、落ち着いて聞いていられそうにないので
まだ一度もその講演会に行ったことがない。

妻に言わすと、「仕事の時はちゃんとしている」
らしいが、どうも信じられない。

先日、駅のホームで待ち合わせることにして、
寄る所があるという妻は、一足先に家を出た。
その時の妻の言葉。
「じゃあ、線路の上でね。」

もちろん、彼女が言いたかったのは
「(駅の)ホームでね」だ。

しかし「ホーム」と言わず(言えず?)
「線路の上」と言ってしまうところに
彼女の不思議さがある。

線路の上・・・。

こんなことで、人前で話して大丈夫なのかと
思ってしまう私の心境は、お察しいただけると
思うのだが、そういうことを指摘すると、
妻はこう言う。
「私の講演を聴きに来る人は、
そんな細かいことには引っかからないの。」

細かいこと・・・。

私は、指摘したいけど、
言えずに黙っている人が多いのではないかと
考えているのだが、どうだろうか。


ちなみに。
妻の講演会に行ったことがないと書いたが、
毎年、その内容は聞いている。
先日、今年の講演の内容を聞かせてくれたのだが、
その時、マジ顔で「絶対、誰にも言ったらダメ」と
物凄い勢いで口止めをされた。
誰に言うねん。





2017.1.8

うさぎ追いし
―山極勝三郎物語―


ロバート・デ・ニーロの出演する映画
『ダーティ・グランパ』を観ようと、
有楽町の TOHO シネマズに出向いた。
11:15 からの上映で、
映画館に着いたのが、11:10 ごろ。

チケットを買おうと窓口に並んだ。
窓口の掲示には、「残席少」の文字。
私の前の人がチケットを買うと、
窓口のおネエさんが、
「少々お待ちください」と席を立った。
(なんやねん、時間ないのに)と思う私。

おネエさんは、掲示板の
「残席少」を「売切」に差し替えた。
げっ!

そう。
私の前の人で売切れたのでした。
こういうこともあんねんなぁ。
この頃は、ネットで予約していくことが
多いのだが、今日は一人だったし、
油断していた。

妻と待ち合わせの時間まで、
3時間ある。
どうしたものかと思い、
ちょうど良い上映時間の映画が、
近所でないか、検索してみると
一つだけあった。

『うさぎ追いし ―山極勝三郎物語―』

知っていたけど、あまりに地味そうで
観ようと思わなかった作品。
しかし、3時間ぶらぶら時間をつぶすのは
つらいので、上映している有楽町スバル座へ
向かった。

スバル座の窓口では、おネエさんに
「一般とシニアとございますが?」と
訊かれてしまった。

「シニア」とは、年齢60歳以上の人に
適用される割引のことで、
一般料金 1,800円のところ、1,100円になる。

ろ、60歳以上見えるのか・・・オレ。
と軽い衝撃を受けつつ、劇場へ。
場内に入ると、高齢のお客さんが多い。
ああ、そうか、それでおネエさんは、
あんな風に訊いたんだな、と
的外れかも知れない理由を付けて納得。

さて、映画の方はというと。
山極勝三郎(やまぎわかつさぶろう)という、
聞いたこともない人の物語。
おそらくは、医学界では有名な方なのだろうが、
私は知らなかった。

近年、日本人でノーベル賞を受賞するのは、
物理や化学の世界では珍しくなくなったが、
まだ日本人が誰も受賞したことのない1920年代に、
山極は、ノーベル賞候補になっていた。
彼は、世界で初めて人工的な癌の発生実験に成功したのだ。

癌細胞を作ることができれば、
治療法も発見できるという信念から、
その実験を続け、成功したのだ。

この実験が地味。
ウサギの耳にコールタールを塗っては
剥がす、の繰り返し。

山極は、結核を持ちながら、
その実験を続けるのだが、
映画からはその実験が地味で簡単そうで
あまり大変さが伝わってこないのが残念。
「簡単そう」と書いたけど、
当初ネズミではうまくいかず、
ウサギに変えるも、実験中のウサギが
たくさん死んでしまったり、
結果が中々出ない、
経済的に苦しい、など、
それは、根気のいる実験であったことは
分かるのだけどね。

東京帝国大学生時代から、亡くなる67歳までの
山極を演じるのが、遠藤憲一。
う〜ん、きつい。
16歳の山極を若い役者が演じていて、
大学生になったとたん、遠藤憲一。
遠藤憲一って、55歳やからなぁ。
いくらなんでも無理がある。
学生服がまるでコントのようで、
気の毒に見えたほど。

先日観た『海賊とよばれた男』の岡田准一は、
主人公の20代から90代までを演じていたけど、
メイクも素晴らしく、それほどの
違和感はなかったのだけど・・・。

その他にも、予算の関係だろうか、
残念な要素がいくつかあった。
役者の演技のひどいところとか。

そんなわけで前半は、
やや白け気味に観ていたのだが、
名前も知らなかった、
一人の日本人学者の努力が、
今の癌治療の基礎を築き、
癌研究センターや癌専門病院なども
その男が描いたヴィジョンであったことを知り、
最後には心を打たれて泣いてしまった。

ノーベル賞受賞に全く無頓着だった山極や、
最後まで山極を支え続けた奥さんも良い。

出演は、山極役の遠藤憲一のほか、
妻かね子役に水野真紀、
山極の同郷(信州上田)の友人役に豊原功補、
山極の助手役に岡部尚 など。
ちょっとだけ、北大路欣也、高橋恵子。

良い題材だけど、作品としては、
イマイチ突き抜けていないためか、地味なためか、
東京では有楽町スバル座、一館でしか上映していない。

エンディング・テーマ音楽も、残念だったが、
こういう日本人がいた、ということを
知るのは良いことだと思う。


★★★★☆




桂文枝 新春特撰落語会


3年連続、新春最初の落語会が、
六代目文枝のこの「新春特撰落語会」となった。

昨年も3日間、昼夜合計6回の公演があった。
昨年は、その初日の昼の部、
つまり1回目の公演を観たのだが、
今日は3日目の夜の部、
つまり6回目の公演だった。
3日連続の昼夜公演は、さすがに73歳の
お身体にはキツイのだろうか。
ややお疲れになっているのではと
感じたのが、私の気のせいならいいが。

まずは、桂三度。
この「新春特撰落語会」では3年連続だ。
元「世界のナベアツ」ね。
世界に120万種類いるという生物の中の
変わった名前の生物の物語で、
「実在生物」という演目。
出てきた名前が実在しているのなら、
確かにスゴイ。

そして、桂三風の「引き出物」。
お歳暮やお中元、引き出物でもらった物を
押し入れにしまいっぱなしにするのは、
どこの家でもありそうだが、
その物たちが喋るという、
大阪ならではのバカバカしいお話。

文枝の一席目は「天国へのメロディー」。
自分の葬式の BGM に色んな音楽を
試してみるという、やや色物的な落語。
結局、「G線上のアリア」(バッハ)が
一番しっくりきてしまう。

休憩をはさんで、桂三金の「みかん屋」。
あんまり古典を演るイメージのない
文枝一門だが、これは古典。
江戸落語の「唐茄子屋(or かぼちゃ屋)」の
元はこの上方の「みかん屋」だ。
なんで、みかんが かぼちゃに替わったんやろな。

トリは、初めて聴く文枝の古典「抜け雀」。
米朝のものをベースにしたということだが、
(米朝は、四代目文枝に習ったらしい)
文枝版「抜け雀」は、やはり文枝流の
アレンジがされていた。

もうこの噺は、高座と CD を合わせると
10人ぐらいの噺家で聴いている。
誰のが一番面白いとか良いとか決められないけど、
肝になる言葉があって、そこにはこだわりたい。

例えば、絵師の父親が雀の絵を見たときに
言うセリフが、今日の文枝版では、
「この雀は死ぬぞ」だったが、ここは、
「この絵には『ぬかり』がある」っていう方が好き。

また、今日の文枝や他の噺家でも 下げを
「わしは親不孝だ。親に籠をかかせた」
という人がいるが、私は、
「わしは親不孝だ。親を籠かきにした」
という方が、しっくりきて好きだ。
この辺は、好みでしょうが。


【 演 目 】
「実在生物」 桂三度
「引き出物」 桂三風
「天国へのメロディー」 桂文枝
〜 仲入り 〜
「みかん屋」 桂三金
「抜け雀」 桂文枝


@ 有楽町朝日ホール





2017.1.9

幸せなひとりぼっち
EN MAN SOM HETER OVE/A MAN CALLED OVE


スウェーデンの映画って、
あんまり記憶にないのだけど、
過去に観たことがあったのだろうか。

『幸せなひとりぼっち』は、
スウェーデンの作家によるベストセラー小説の
映画化で、映画の方も、国民の5人に1人が
観たという大ヒット作。

愛妻を亡くし人生に絶望した老人が、
向かいに引っ越してきた家族と交流しながら、
少しずつ心を開いていくというヒューマン・ドラマ。

老人といっても、59歳ということで、
おじいさんではないのだけど、
この人(オーヴェ)が偏屈というか頑固というか、
変人というか、近所に住んでいたら、
絶対関わりたくないタイプ。

オーヴェは最愛の妻の後を追って、
何度も自殺を試みるが、なかなか死ねない。
そして、物語が進むうちに、
まるでサスペンスドラマの謎解きのように、
オーヴェの生い立ちや、妻との出会い、恋、
結婚、人生を変えてしまった事故などが
明かされていく。

特に、妻ソーニャとのラヴ・ストーリーは良い。
そして、ソーニャが良い。

前半、こんなダンナやったら、
さぞかし奥さんもイヤだっただろうと思ったけど、
そうではなかった。

オーヴェは、本当に妻を愛していて、
その妻を失ったことで、人生に絶望し、
心を閉ざしていたのだということが、
徐々に分かってくる。

ご近所の皆さんの心の広さを感じる、
自分の心の狭さを感じずにはいられないが、
人の心を開かせるのは、人の愛しかないのだね。

基本、コメディタッチなので
笑えるシーンも多く、深刻さもない。
そして、人間っていいなぁと思える作品。

オーヴェは、幸せな人だったと思うね。
ソーニャのような女性と結婚できた上に
あんなご近所に恵まれて。

スウェーデンということで、乗る車が、
サーブ派とボルボ派に分かれているのも面白かった。


★★★★▲




MARCUS MILLER

マーカス・ミラー


昨年 9月に続いて、早くも来日のマーカス。
9月は、"Blue Note JAZZ FESTIVAL" への
出演がメインだったようで、
クラブ公演は、1日(2公演)のみだったが、
今回は 1月 7日から 11日まで、
5日間(10公演)だ。

今日は、その 3日目、ちょうど中日(なかび)の
2nd show を観てきた。
昨年の公演時に、「このメンバーで
ライヴ・アルバムを出して欲しい」と書いたが、
嬉しいことに同じメンバーでの来日だ。

1曲目は "Run For Cover"、
2曲目は 久しぶりにライヴで聴く"Panther"。
2曲とも、新しいアレンジが施されている。

続いて、ここでスペシャル・ゲストのベーシストと
紹介して、日野賢治(日野皓正の息子ね)を
ステージに招き入れた。

開演前、ステージに ATELIER Z (日本のベース・
メーカー)らしきベースが置いてあったので、
不思議に思っていたのだが、
日野賢治のベースだったのだ。

そして、1981年のマイルスとの来日時、
この子供向けのようなシンプルなメロディが、
毎晩マジックのようだった(と言っていたと思う)
という思い出話をしての "Jean Pierre"。

続いて、"Slippin' Into Darkness"。

本編ラストは、またまた、マイルスとの曲、
"Tutu"。

そして、アンコールは、"Blast!"。

日野賢治は、3曲目以降、出ずっぱり。
マーカスのサポート的に弾いたり、
ソロを取ったり、マーカスとベース・バトルを
したりと楽しませてくれた。

アンコールの "Blast!" で(あれ?"Tutu" だったかな)
マーカスが、もう一人ベースのゲストがいると
ステージに招いたのが、村田隆行。
この人のこと知らなかったのだけど、
一時、日野賢治に師事していたようで、
ご本人がインスタグラムに
「大切な2人の先生と一緒に今夜は
演奏させてもらえました」とアップしているので、
言ってみればマーカス・チルドレン的な
人なんでしょうね。

残念ながら、登場して間もなく、
2弦(5弦ベースの)が切れるという
アクシデントに見舞われ、
本人も悔しかったのではないやろか。
ベースは、Warwick。

それにしても、マーカス、日野賢治、村田隆行と
3人のベーシストがステージにいたわけだが、
楽器・機材の違いか、弾き方の違いか、
マーカスの音は、別格だったね。
太いというか、音圧があるというかね。

マーカスは、今日は Fender のジャズベ(4弦)
1本のみ。
ステージには、バスクラ、ゲンブリ("B's River" で
使われる民族楽器)も用意されていたが、使わず。

アンコールを入れて 80分。
楽しい、ええライヴでした。

そうそう、マーカスが「Pineapple Pen」と
ピコ太郎のネタで笑いを取っていたよ。


[ MEMBERS ]
Marcus Miller / マーカス・ミラー (b)
Alex Han / アレックス・ハン (sax)
Marquis Hill / マーキス・ヒル (tp)
Alex Bailey / アレックス・ベイリー (ds)
Caleb McCampbell / カレブ・マッキャンベル (key)
Guest : 日野賢治 (b), 村田隆行 (b)

@ Blue Note Tokyo
2nd Show







2017.1.10

痛風物語 24
〜 牛乳が! 〜


昨日の NHK『ガッテン!』(再放送)は、
「プリン体じゃなかった!尿酸値を下げる秘策SP」
というタイトルで、尿酸値の特集だった。

毎週『ガッテン!』を観ているわけではないが、
偶然テレビを付けた妻が、
「プリン体やってるよ〜」と叫んだ。
プリン体 やってる・・・。
まあ、いい。
先へ進もう。

プリン体、尿酸値については、
この2〜3年でかなり検索し、色んな記述を
読んできたので、それなりに詳しいつもりでいたが、
なにしろ過去5回も通風を発症したので
詳しいと言っても何の役にも立っていない。
何か有効な情報が得られればと思い番組を観た。

前半の「高尿酸値症の原因は、食物は2割程度で、
あとは自分の体から出される尿酸」
「高尿酸値症の人は、尿酸の排せつ力が弱い」
「肥満は、高尿酸になりやすい」
というあたりまでは、
すでに知っていることだったのだが、
尿酸の排せつを促して尿酸値を下げる
食品が「牛乳」だというのは知らなかった。

しかも、1日コップ1杯で
30%ほどの排せつ増量が期待できるようなのだ!
これは、朗報。
簡単で、安い。
おまけに低脂肪の方がより高い効果が期待できるという。
できれば、脂質を抑えたい身としては、
それもありがたいではないか。

しかし、なんで今までこの「牛乳」が
ひっかかってこなかったのだろう。
番組に出ていたお医者さんの話では、
牛乳の効果は、以前から認められている風な
くちぶりだったのに。

そんなわけで、今日、早速牛乳を購入し、
1日で1リットルぐらい飲んだ。

飲み過ぎ?





2017.1.11

@ MUD SPOT SHIBUYA

数日前にここでお知らせした、
渋谷 MUD SPOT でのライヴが終わった。

[Members]
vo:Andrew
gt:Shin223

2曲ずつを2回、4曲だけの短い演奏だったけど、
1部と2部の間には、飛び入りで和田明の
弾き語り「接吻」があったり、
お店やお客さんの雰囲気も良く、
楽しく演らせていただいた。



ヴォーカルのアンドリューとは、
別でライヴも考え中なので、
実現したら遊びに来てください。





2017.1.12

CHARLES LLOYD & THE MARVELS
featuring BILL FRISELL
with REUBEN ROGERS & ERIC HARLAND


「CHARLES LLOYD & THE MARVELS」という
名義のライヴだったが、実はチャールス・ロイドの
ことは知らなかった。
チャールス・ロイドは、1950年代から活動する
ジャズ界のレジェンドの一人なのに。
まだまだ不勉強です。

このライヴに行こうと思ったのは、
ギターのビル・フリゼール。
死ぬまでに一度は観ておきたいアーティスト・
リストの一人だった。

ビルのこともそんなに詳しいわけではないけど、
私のビルの印象は、ギターはテレキャスターで、
あんまり ジャズ・ギタリストっぽくなく、
カントリーやアメリカン・ルーツ・ミュージックの
の匂いがするギタリストだ。

今夜のギターも、Bigsby を搭載した
黒いテレキャスター。
ヘッドのロゴが読めず、確認は出来なかったけど、
J.W.Black のギターのようだ
( J.W.Black は、元フェンダー・カスタム・ショップの
マスタービルダーが自身の名前で始めたブランド。)


終演後のステージ

アンプの前に UFO キャッチャーで取るような小さな
ぬいぐるみ(トナカイに見えた)が、
いくつか置いてあったが、あれは何やろな。
写真の手前は、結構な数のエフェクター。

さて、ライヴの方は、1曲目は、
やや静かな感じで始まったのだが、
ブルースあり、R&Bっぽいものあり、
カリプソ風ありで、終わってみると
アンコールを入れて 100分以上!
特に本編最後の曲が圧巻でした。

チャールス・ロイド は、もうすぐ(3月で)
79歳らしいが、元気そうで、
ライヴを本当に楽しんでいるように見えた。
60年のキャリアというから、もう生きる伝説やな。

ビル・フリゼールは、キーボードがいない分、
エフェクターも多用し、パッド的な音を出したり、
バグパイプかと思うような音を出したり、
リバースのサンプリングを使ったりと、
職人やなぁ〜というプレイがいっぱいだった。

ビルのソロを聴いているチャールスの
嬉しそうな顔が非常に印象的。

ビル(65歳)よりやや若手となる、ベースの
ルーベン・ロジャース(42歳)は、
ウッド・ベースではなくエレベ(Fender
Precision Bass)で、ちょっとロックな音に感じた。

ドラムのエリック・ハーランドは、38歳。
この人のドラム、良かった〜。
素晴らしい。
3月には、自身のカルテットでも来日の予定あり。
う〜む、悩ましい。


[ MEMBERS ]
Charles Lloyd / チャールス・ロイド (sax, fl)
Bill Frisell / ビル・フリゼール (g)
Reuben Rogers / ルーベン・ロジャース (b)
Eric Harland / エリック・ハーランド (ds)

@ Blue Note Tokyo
2nd Show







2017.1.14

ダーティ・グランパ
Dirty Grandpa


先週、劇場へ行き、チケットを買おうと
窓口に並んだところ、私の前の人で
チケットが売り切れ、観られなかった映画
『ダーティ・グランパ』を観てきた。

ロバート・デ・ニーロとザック・エフロンの
共演で、ロバート・デ・ニーロが、
『マイ・インターン』の品の良い紳士とは
打って変わって、どうしようもない、
下品で スケベで 奔放なジジイ演じている。

デニーロは、以前は大好きでよく観ていたのだが、
この数年はあんまり見ていなくて、
2015年の『マイ・インターン』が久しぶりだった。
デニーロの演じるギャングやチンピラも好きだが、
私がデニーロ・ファンになったのは、コメディ。
1989年の ショーン・ペンとの共演作、
『俺たちは天使じゃない(We're No Angels)』。
これを観て大好きになったのだった。

さて、『ダーティ・グランパ』もコメディ。
下ネタ満載でかなり下品。
ちょっと『テッド』を思い出す感じ。
顔をしかめるご婦人もおられるだろうが、
『テッド』同様、私はこのバカバカしさは結構好きだな。

妻を亡くした翌日に、孫を連れて旅に出る。
旅の目的は、若い女を抱くことと、もうひとつ。
それは後半に明かされるのだけど。

『マイ・インターン』の紳士ジジイも
こんなジジイになりたいと思わせてくれたけど、
全く別の意味で、『ダーティ・グランパ』の
ジジイにも憧れるなぁ。
もし、自分にあんな祖父がいたら、
困るけど、楽しいやろな。

ザック・エフロンのことは、知らなかったけど
アイドルのような俳優だったみたいで、
本作では かなりぶっ飛んだ役に挑戦している。

下ネタや下品な言葉など、英語が分かれば
きっともっとおもろいのやろな。


★★★★☆




英語 発音レッスン

アメリカに20年近く住んでいる友人TOMOKOが、
英語の発音レッスンをやっているというので、
受けてみた。

Skype のことは知っていたけど、
使うのは初めて。
今更だが国際テレビ電話が、
無料というのは凄い時代やなぁ。
(厳密には無料とちゃうけど。)

彼女は日本人なので、ネイティヴの
英会話先生が知らない日本人の悪い癖や、
日本語になくて英語にある母音など、
いわば日本人の弱点を知っていわけだ。
そして、英語は発音がまず基本だという。

少々発音がまずくても、
英語は通じるだろうが、
発音が良いにこしたことはない。

もう30年以上前になるが、
アメリカに一人旅に行ったときに、
向こうで出会った人に
「これからどこへ行くの?」と訊かれ、
「アトランタ」と答えた。
しかし、何度言っても通じない。
アクセントの位置を変えて言ってみても
通じない。
それで、紙に「ATLANTA」書いて見せた。

するとその人は、
「オゥ〜、アウランラァ」と言ったのだった。

それで、アトランタ行きのバスのチケットを
買う時に「アトランタ」って言うても、
絶対に通じへんやろなぁと思った私は、
試しに「アウランラァ」と言ってみた。
すると、なんと一発で通じたのだった。

「マクドナルド」の発音が難しいことは
知っていたけど、ハンバーガー・ショップでは
ケチャップをもらおうとして 苦労した。
「ケチャップ・プリーズ」と言ったところ、
全く通じない。
これまた何度も「ケチャップ」と言うが
分かってもらえない。
5〜6回言ってやっと
「オゥ〜、ケチャップ!」と店員が言った。

私は「チャ」にアクセントがあり、
「ケ
チャップ」と言っていたのだが、
英語では「ケ」にアクセントがあり、
チャップ」となる。

日本だと 「ケチャップ」でも「チャップ」でも
通じるが、英語はそういうわけにいかない。
カタカナ英語は通じないのだ。

ずっと英語を話せるようになりたいと
思っていたのだが、教材を買ってはそのままに
なったり、途中で挫折したりだった。
そんなこともあって、彼女のレッスンを知り、
3時間半ほどの発音のレッスンを受けたのだ。
もちろん今後、自然に英語の発音が
出来るようになるためには、もっともっと
練習が必要なのだけど、その基本は学べた。

私はギターを弾くので、
ギターに置きかえるとよく分かるのだが、
例えば、聞き取れないフレーズは、
絶対に弾くことはできない。
聞き取れて、初めて同じフレーズを
弾くことができるのだ。

言語でも同じことが言える。
聞き取れない単語やフレーズを
話すことはできない。

「イズニ?」と聞こえるのが、
「Isn't it?」だと知らなければ、
聞き取れないし、いつまで経っても
「イズントイット?」と言い続けることになる。

これを機会に、今年は英語学習にも
力を入れようと思う。


TOMOKOのレッスンについて





2017.1.15

十三回忌

お世話になった方の十三回忌に参列してきた。
1月18日が命日で、亡くなって丸12年になる。

12年なのに13回忌と言うのは、
13年目に入るからだそうな。

法要の後の住職のお話では、
地方によっては、この13回忌(12年)で一周と考え、
とても大事にするところもあるらしい。

12年で一周と言うのは、干支がそうだし、
1年は12ヶ月だし、時計は12時で一周だし、
音楽では 1オクターブが12音だし、
なんとなく、「12」という数字が
基本になっていることが多いような気がする。

12年前のことは、いくつも鮮明に覚えているのだが、
あの12年前の延長に広がるのが、
今だと思うと 人生は不思議で神秘的だなと思う。

これから12年後のことは、
全く予想が付かないが、
この延長であることだけは間違いない。
自分が生きていようといまいとね。

ああ、あれから12年経ったのかと想いながら、
こんな日があったのかと、
今日のエントリーを読んでいるような
平和な12年後の日々であってほしい。

合掌。





2017.1.16

立川談春
新春独演会「居残り佐平次」


この落語会は、1月10日から23日までの間に
全11公演行われる独演会。

昨年11月の「談志まつり2016」で、
ようやく初めて談春の落語を聴いた。
「慶安太平記 〜吉田の焼き討ち〜」という
ちょっとマニアックな噺だったので、
ポピュラーな噺を聴いてみたいと思っていた。
「居残り佐平次」も渋い噺だが、
もう一席ぐらいほかのも演るだろうと
思って行くことにした。
会場が品川プリンスホテル内というのも
近くて良かったしね。

品川プリンスホテルにある、
この「クラブeX」は、時々、催し物を
やっているのは知っていたけど、初体験。
丸型の劇場で、落語にはちょうど良いぐらいの
キャパだが、椅子と椅子の間が狭く
両隣おっさんだったので、
時々腕が触れるのがイヤだった。

さて、開口一番は、談春の弟子の
ちはる(前座)、続いて こはる(二つ目)。
2人とも女性だ。
こはる のマクラでは昨年の夏、
一之輔と欧州へ公演旅行に行った話が聞けた。

談春の一席目は「天災」。
う〜む、面白い。
マクラも面白いし、落語も思っていた以上に良い。
「天災」ってこんなに面白い演目やったっけと
思ったほど。

仲入りをはさんで、「居残り佐平次」。
これまた、素晴らしかった。
「居残り佐平次」は、古今亭志ん朝 (三代目)
三遊亭円楽 (五代目)、柳家小三治と
名人の口演(いずれも CD だけど)を
聴いていたが、そのどれよりも面白かった。
どちらかというと、笑う噺ではないような
印象だったが、かなり笑った。

はじめに「長い」と説明があったけど、
終わってみると、この噺だけで、
80分以上演ったんちゃうかな。
でも、全く中だるみすることなく、
長いと感じなかった。

「居残り佐平次」は、品川の遊郭に
お金を持たないで遊びに行った男が、
「居残り」をするというストーリー。
「居残り」というのは、遊んだお金が払えないので、
店から出られず、文字通り居残りすること。
最初から居残りが目的なのだが、
最後にはお金と着物をもらって、
店を追い出される。

で、追い出したあとに、
その男が居残り専門の佐平次という男で、
騙されたことを知った遊郭の店主が、怒って
「私のことをおこわに かけやがった」と言うと
店の若い衆が「だんなの頭がごま塩ですから」
というのがオチ。

聞くたびに、「これどういう意味やろ、
調べよう」と思っては、そのままになっていた。

ところが今日は、オチが違った。
このオチが良くないというので、
談志が作ったというオチ。

男を表から帰した店主に向かって、
若い衆が「どうして、あんな奴を
表から帰すのか。裏から帰せばいい」と
言うと、店主が
「あんな奴に裏を返されてはたまらん」。

「裏を返す」というのは、
遊郭に2回目に遊びに行くことの符丁。
つまり、「裏から帰す」と「裏を返す」を
かけて、「また来られたら困る」と
言うのがオチになっているわけだ。

私は、このオチは初めて聴いたので、
「おぅ〜」とうなった。

というのも、ちゃんとマクラで、
遊郭では2回目を「裏を返す」といって
3回目に行ってやっと「馴染」と呼ばれる、
なんて説明があったのだな。

で、終わった後、オチの解説。
前述した「私をおこわにした」の説明。
「おこわ」というのは、
人を騙すことらしいのだが、
そんな符丁、現代の誰も知らないので、
談志は変えたのだという。

おまけに歌舞伎なんかの世界では、
「佐平次」というのは、詐欺師の名前なんだと。
なので、「居残り佐平次」というタイトルで、
昔の人は大体のストーリーが分かったんだろう、
なんて歴史の勉強にもなりやしたね。

一席目のマクラで言ってたけど、
渋谷のパルコ劇場の建替えに伴い、
志の輔の正月パルコ公演が、今年はなかったので、
ならばと、今迄やったことのない、
正月の2週間公演(11公演)を入れたらしい。

談春からすれば 志の輔は兄弟子なわけで、
やはり、兄弟子が東京で長期公演を演っているのと
ぶつけて長期公演を演るというようなことは、
しないようだ。

今日、一瞬だけ、志の輔に似てるところが
あって、師匠 談志の DNA を感じたのでした。

それにしても、「天災」「居残り佐平次」と
そんなに面白いと思っていなかったこの2席の
印象が変わる口演だった。
終わってみれば、2時間55分。

すっかり、談春のファンになってしまったよ。
人気があるのも納得です。


【 演 目 】
「小噺」 立川ちはる
「桃太郎」 立川こはる
「天災」 立川談春
〜 仲入り 〜
「居残り佐平次」 立川談春

@ 品川プリンスホテル クラブeX







2017.1.17

レイク・ストリート・ダイヴ
LAKE STREET DIVE


アメリカン・ミュージックのオイシイとこどりの
ようなバンド、レイク・ストリート・ダイヴの
ライヴに行ってきた。

あんまり良く知らなくて、YouTube で
数曲聴いて観たくなって行ったのだけど、
ああ、まさにこういうのを
「キュートでポップ」というのやろな。
おまけに適度にファンキー、適度にロック。
大好きです。こういうの。

ヴォーカル、ギター&トランペット、ベース、
ドラムの4人編成で、ギタリストがトランペットを
吹く曲では、コード楽器がない状態なのに、
サウンドに物足りなさを感じさせない。
ヴォーカル以外の3人もバック・コーラスをし、
そのハーモニーが美しいということもあるが、
コーラスがない部分(歌とベースとドラムだけ)でも
不思議とコード感の不足を感じなかった。

彼らなら、サポートのキーボード・プレイヤーを
入れることは簡単だろう。
だが、あえて4人のみの音で勝負することを
選択しているように感じた。
潔いな。

2004年の結成なので、それなりのキャリアだが、
ブレイクのきっかけは、YouTube にアップした
"I Want You Back"(ジャクソン5のカヴァー)らしい。
ボストンの街角で撮られたこの動画が、
400万回の再生を記録した。
前述のコード楽器なしの演奏をぜひ聴いていただきたい。

Lake Street Dive Plays
"I Want You Back" On a Boston Sidewalk
"Rich Girl"

"Rich Girl は、ホール&オーツの曲だが、
今日のライヴの中でも、ホール&オーツを
思い起こさせる場面があった。

レイチェル・プライスのヴォーカルは、
パンチもあるし、声にヴォリュームもあるし、
ちょっとクロっぽいところもあり良い。

ギターとトランペットのマイケル “マックダック”
オルソンは、蝶ネクタイに黒メガネといういでたちで、
ステージの3分の1ぐらいの曲でギターを
持たずにトランペットを吹いたが、
ギターの片手間にトランペットも吹きますという
域を軽く超えていたね。
このトランペットが、このバンドに
良い彩りを添えている。

ベースのブリジット・カラブリースは、
名前からも分かる通り女性。
この音楽でエレキ・ベースではなく、
ウッド・ベースというのも、このバンドの
ユニークさの一つだと思う。
そして、ウッド・ベースで結構、
ブイブイ演るのですよ、このオネエチャン。

ドラムのマイケル・カラブリースは、
1部でリードヴォーカルもとった。
数曲でハイハットを叩かずに右手でタンバリンを
振りながら、左手でドラム。
最近、こういうスタイル他の誰かも演ってたけど、
タンバリンの音が、このバンドには合う。

アンコールは、"I Want You Back" と思いきや
"Rich Girl" で来ました。

初来日で東京2日間4回公演のラスト・ショー。
彼らも日本をとっても楽しんだようで
またすぐに戻ってきたいと言ってた。
お客さんも思っていたより入っていて、
大変に盛り上がり、楽しいライヴでした。

昨日の2部のアンコールは、
"Bohemian Rhapsody" だったようで、
これもナマで聴きたかったな。

Lake Street Dive Plays "Bohemian Rhapsody"
ギターソロ部分傑作。


[ MEMBERS ]
Rachael Price (vo)
Mike "McDuck" Olson (g,tp,back vo)
Bridget Kearney (b,back vo)
Mike Calabrese (ds,cajon,back vo)

@ Blue Note Tokyo
2nd Show








2017.1.18

今年も大物来日ラッシュ!

私の「死ぬまでに一度は観ておきたい
アーティスト・リスト」は、
減っては増え、減っては増えを繰り返し、
つまりは、一向に減らない。
そりゃそうやわな。
(あ、この人も観たい!)と、観たい
アーティストは、常に増え続けるのだから。

今年も大物の来日が続く。
まず、今月30日は、Jeff Beck。
昨年11月の "THE CLASSIC ROCK AWARDS
2016" では、3曲だけその演奏を聴いたけど、
今度は、Jeff のコンサートなので
たっぷり聴ける。

そして、4月がラッシュ!
Norah Jones、Doobie Brothers、
Santana、Paul McCartney !
この Doobie、Santana、Paul を
4日間で体験するのだ。
強烈〜。


渋谷駅のポスター 2017.1.12

6月には、Sting !


表参道駅のポスター 2017.1.17

Doobie、Santana、Sting は、
それぞれ好きな曲が数曲ずつあるけど、
コンサートは初体験。
「死ぬまでに一度は観ておきたい
アーティスト」なのだ。
楽しみ。





2017.1.19

どういうことやねん

私のコンパクト・デジタル・カメラは、
2013年に購入したソニーの RX-100 と
2015年に購入したリコーの GR。
全く違うタイプのこの2機種を
気分によって使い分けている。

どちらも すでに後継機種が出ているのだが、
買い換えたいと思うほどの不満もなく、
結構気に入って使っている。

昨年の夏ごろ、RX-100 の調子がおかしくなった。
修理費の見積次第では、新機種に買い換えることも
視野に入れて修理に出してみた。

すると、「異常なし」という検査結果で
戻ってきた。

私が異常だと思ったのは、
単に設定がそういう風になっていただけだったのだ。
何かの拍子に設定を変えてしまったらしく
普段使わない設定になっていたので、
故障と勘違いしたのだった。

修理費用は、もちろんかからないが、
預ける時に払った 1,500円は、返金されない。
三田にある ソニー・ショップまで
持ってって、取りに行ってなので、
時間と交通費もかかっている。
設定だとは気付かなかった自分が情けない。

年末も押し迫ってきた12月、
また、RX-100 に不調を感じた。
今度は、設定ではない。
カメラを振ってみると 変な音がする。

写真は、問題なく撮れるのだが、
内部の部品が外れているのではないか、
このまま放っておくと深刻な故障に
つながるのではないかと推測した私は、
年末に 再び ソニーショップを訪れた。
ただし、不調に感じた症状は、
その時だけで、再現することはなかったのだけど。

「カメラが戻ってきました」と
数日前にショップから電話があった。
話を聞くと、
「異常は認められませんでした」という。

はて?
カメラを振ると、あんなにハッキリ
異音がしていたのに?

お店の人の話を聞くと、
かなり念入りな検査をするということなので、
「異常なし」は本当なのだろう。

戻ってきたカメラは、振るとやはり異音がする。
しかし、検査の結果は「許容範囲」だという。
どうやら、内部で部品が外れているのではなく、
振るとレンズの内部の可動部分が揺れるせいのようだ。

う〜む。
2度も間抜けな修理依頼をしてしまった。
なんでこんなことになったんやろ。

1回目は、完全なミスだ。
2回目はと考えて、はたと気づいた。

私は、カメラを振って異音に気づいたが、
このカメラを持って3年強、
振ったことなどなかった。
つまり、最初から振ればそんな音が
していたのかもしれないのだ。
いや、メーカーが異常がない、許容範囲と
いうのだから、そう考えるのが適切だろう。

しかし、なぜあの時カメラを振ったのか。
確か、設定していないのに追尾フォーカスの
マークが出て、それを解除しても、
1回では消えなくて、何度かやって
やっと消えたのだ。
それで、その時に何か違和感を感じ
カメラを振ったら、異音に気付いた。

それが、私の思い違いだったのだろうか。
どういうことやねん。


GR(左)と RX-100(右)
ストラップは、ULYSSES の Rose Wood のリング。
これ、結構良いです。
Rose Wood は、ギターの指板やボディに使われる木材。
一応、ギタリストのこだわり。





2017.1.20

NO!

先日、アメリカに住む友人 TOMOKO の英語の
発音レッスンを受けた。
それから、毎日少しずつでも、
英語に関する何かをするようにしている。

過去に買った教材を聴き直したり、
YouTube の英会話レッスン動画を観たり、
英語の歌を聴くときも、発音に注意して
聴くようになった。

実際にネイティヴの英語を聴いていて、
驚いたことがある。

それは、レッスンで習ったことなのだが、
「Yes, No」の「No」の発音。
カタカナで書くと「ノー」になるが、
ネイティヴは、「ノー」とは言っていない。
同様に「OK」も「オーケー」とは言っていない。

英語をカタカナで書くこと自体が、
ナンセンスなのだが、それは仕方ないとして、
「No」は「ノゥ」、
「OK」は「オゥケィ」と発音している。

しかし、日本人は「ノー」「オーケー」だと
思っているので、そう聞こえてしまう。
試しに注意して聞いてみてください。
ネイティヴは「ノゥ」「オゥケィ」と
言うてます。

そんなことも知らなかったのかと、
ビックリだ。
「聞こえない音は発音できない」と知っていたけど、
まさか「No」が聞き取れていなかったとは!

日本人は、「No」を伸ばすと「ノォー」と
「オ」が残るが、正しくは「ウ」が残るのだ。

アルファベットの「O」自体が、
「オー」ではなく、二重母音「オウ」なのだ。
この二重母音が日本人はどうも苦手なようだ。

続きはまた。





2017.1.21

本田雅人
スペシャル ・フィーチャリング
和泉宏隆

今日は、友人 A ちゃんの招待で
本田雅人のライヴに行ってきた。
一昨年に「本田雅人 B.B.STATION」のライヴを
観て以来、1年半ぶりの本田雅人。

バックの3人(Key, B, Dr)は、
3人とも20代という若手を起用。
(本田は、私と同じ1962年生まれ。54歳。)
残念ながら、ギターレス。

スペシャル・フィーチャーとして、
和泉宏隆 をゲストに迎えてのライヴ。
本田と和泉は、1990年代に「T-SQUARE」に
在籍していた。
いわば同窓会的なライヴでもあったわけだが、
なんでも、昨年11月に神戸のチキン・ジョージで
演ったのが楽しくて、1回で終わらせるのは
もったいない、東京でも演ろうということで
実現したらしい。

1部は、和泉抜きの4人による
ハイパーなフュージョン。

白井アキト (Key)、小栢(おがや)伸五 (B)、
山本真央樹 (Ds) の若手3人は、
初めて観る面子だったが、
フレッシュで良い。

ドラムの山本と本田は、
どうも角松敏生のバックをやっているようで、
山本のつながりで今回初めて
ベースの小栢が参加したらしい。
(山本と小栢は、「DEZOLVE」という
フュージョン・バンドをやっている。)

2部の1曲目は、本田がルーパーを
使って一人で演奏。
リズム・マシーンのパターンに乗せて、
"The Chicken" のようなコード進行で、
数回リフをハモって重ね、オケを作る。
その上で、ソロをするのだ。
このパフォーマンスは、ギターやベースでは
何人も観ているが、管楽器では初めて。
ループの音のバランスが悪く、
やや聞きづらかったのは残念。
そのあと、和泉が登場し、
ルーパーのバランスが悪かったことを
本田に伝えると、本田は、もちろん
そのことには気付いていたようなのだが、
あまり大したことではないようだったのが、
非常に印象的だった。

そのあとは、T-SQUARE 時代の
和泉の曲を中心に進んだ。
これは、当時の T-SQUARE ファンには
とても嬉しい、貴重なライヴだろうな。

と、ここまで来て、立ち見の出ている
状況の意味が分かった。

本田は、数曲で AKAI の EWI を吹いた。
和泉が言うには、リハーサルの時、
EWI の音源の設定が、全音ずれていたらしい。
それを察知した本田は、その全音のずれを
修正して吹き切ったという。

アマチュアのレベルなら、いったん、
演奏を止めて、設定を変えるだろう。
プロでも、やれる人とやれない人が
いるんとちゃうやろか。

やはり、一流の人はレベルがちゃうな。

本田、和泉の MC も面白かった。


[ MEMBERS ]
本田雅人 (Sax)
和泉宏隆 (Pf/Key)
白井アキト (Key)
小栢伸五 (B)
山本真央樹 (Ds)

@ Blues Alley Japan(目黒)







2017.1.23

ときどき写真展 70

眞 光



千葉県木更津(2016.12.30)





2017.1.24

事務所移転

会社が移転することになった。
私が入社した2005年から約12年、
毎日通った五反田を離れて、恵比寿に行く。

この数日は、引っ越しの準備で
結構大変だった。
明日明後日の2日がかりの引っ越しなのだが、
自宅の引っ越しを含め、
人生でこんなに完璧な引っ越し準備を
したことがないというような準備をした。
それだけで、もう引っ越す前に満足。

いつもは、引っ越し当日、
引越し屋さんが来てもなお、
梱包作業をしているような
状況なのだが、明日は何もしなくて
よいぐらいの準備だ。

引っ越してからの片づけもこれまたハードなので、
満足している場合ではないのだが。

恵比寿は、美味しいお店が多い。
ブラブラ歩いて広尾まで行けば、
これまた美味しいお店がたくさんある。
楽しみだ。

通勤がほんの10〜15分ほど
遠くなるのだが、まあ大したことではない。

そのうち、恵比寿に引っ越しても良い。
ただ、恵比寿はさすがにお家賃が高めです。





2017.1.25

50/50

先日受けた英語の発音レッスンをきっかけに
今年は、積極的に英語の勉強をしようと思い、
何か1〜2本アメリカ映画を教材にしよう、
何にしようかなと考えていたところ、
グッドタイミングで Amazon から
DVD のセールのお知らせメールが届いた。

・もう一度観たい映画。
・日常的な場面の物語。
・価格が安い。
この3つの条件を満たす DVD を探し、
『50/50 フィフティ・フィフティ』
『リトル・ミス・サンシャイン』
の2本に決め注文した。

『50/50』は、税込4,104円が なんと 721円。
『リトル〜』は、1,533円が 559円。
送料を入れても、2枚で2千円でおつりが来た。
どちらも新品。

まず今日は、『50/50』を鑑賞。
『50/50』は、2012年の2月だから
5年前に劇場で鑑賞した
ジョゼフ・ゴードン=レヴィット主演の映画。

27歳の酒もタバコもやらないアダムが、
脊髄の癌になる物語。
タイトルの「50/50」は、
生存率50%、死亡率50% ということ。

今回は、まず字幕なしでどれくらい
理解できるか試してみようと思い、
字幕なしで観始めたところ、
全くと言ってよいほど聞き取れず、
5分でギブ・アップ。
日本語字幕付きで観ることに変更。

最初の部分は、英語の発音に注意を払いながら
観ていたけど、途中で物語に引きずり込まれ、
あんまり英語をちゃんと聞いていなかった。

次は、英語の字幕付きで観てみようと思う。
そのあと 日本語字幕、英語字幕、字幕なし、
日本語吹替え、この4パターンを混ぜながら、
部分的に繰り返し観たり、色々やってみようと思う。

映画は、やっぱり良かったなぁ。
深刻さと、軽さ(下ネタも結構あり)が共存して
いながら、感動もある。
ラストも好きやな。
そして、ジョゼフ・ゴードン=レヴィットが良い。

彼の出演作をそんなにたくさん観たわけではないけど、
昨年観た『ザ・ウォーク』も良かったし、
今週金曜日に公開予定の『スノーデン』も楽しみだ。
『スノーデン』は、2013年にアメリカ政府の
監視システムを告発したエドワード・スノーデンを
題材にした オリバー・ストーン監督の作品。
当時、日本でもずいぶんとニュースになったので
国際ニュースに疎い私でも彼のことを覚えていたよ。


★★★★★





2017.1.26

リスニング

昨日、映画『50/50』を
字幕なしで観ようとして、
5分でギブアップしたと書いたが、
ず〜っと前にアメリカ映画をまるまる1本、
日本語字幕なしで観たことがある。

1985年、23歳のアメリカ旅行の際、
NY で観た『カラーパープル(The Color Purple)』だ。

実は『カラーパープル』を観たかったのではなく、
当時ヒットしていた『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を
観たくて映画館に入ったのだが、当時、日本(大阪)では
まだなかった(と思う)いわゆるシネコンで、
慣れていない私は、一応確認したものの間違って
違う部屋に入ってしまったのだった。

そのことに気づかないまま映画が始まり、
冒頭に「Steven Spielberg Presents」と
出たものだから、全く疑いもしなかった。

でも、10分ぐらい経って
(あれ?なんか思ってたんとちゃうぞ。
マイケル・J・フォックス 出てけえへんやん)と
スクリーンを間違ったことに気が付いた。

でも、今さら出るわけにもいかず、
そのままその作品『カラーパープル』を見続けたのだ。
これが、良かった。
めちゃくちゃ感動して泣いて、
日本で公開されたら、絶対もう1回、
字幕付きで観ようと決めたのだった。

半年後、日本で公開された『カラーパープル』を
字幕版で観た私は、ショックを受けた。

思てたストーリーとちゃうやん!

そう、英語が断片的にしか分からなかった私は、
自分の頭の中で独自の解釈で、
オリジナルなストーリーを創り上げ、
それに感動し泣いていたのだった。

細かなことは覚えていないけど、例えば、
夫婦だと思っていた男女が兄妹だったというような
人間関係まで、勘違いしていたという覚えがある。

しかし、実はこのエピソードは深い。
この例は、非常に極端なだけで、
前述した「自分の頭の中で独自の解釈で、
オリジナルなストーリーを創り上げ」というのは
私たちが無意識に日常的にやっていることなのだ。
ひぇ〜。





2017.1.27

事務所移転 2

ようやく会社の引越し作業が、一段落した。
まだ色んなところへ住所変更届けを出すなど、
手続きすることはいっぱいあるけど。

通勤先が、変わると気分も変わる。
窓から見える景色も違う。
前のオフィスは、広い道路に面していたが、
新しいオフィスは、住宅街にあるので周辺が静かだ。
といっても、1分も歩けば明治通りやけど。

友人に聞いたのだが、
2017年は何かを始めるのに良いらしい。
というのは、2017の数字を全部足すと
2+0+1+7=「10」、
「10」を同様に足すと 1+0=「1」。

このように「1」になる年は、
ものごとを始めるのに良い年だというのだ。
それも、早い方が良いという。

ということで、2017年の1月に
オフィスを新たにしたことは、
縁起が良いことのようだ。
めでたし、めでたし。





2017.1.28

よってたかって新春らくご '17
21世紀スペシャル寄席 ONEDAY
昼の部


今日は「よってたかって」の落語会。
この落語会は私の好きな噺家が多く出演していて、
毎回 観に行きたいぐらいなのだが、
中々そういうわけにもいかない。

楽しみにしていたのだが、
引っ越しの疲れが出たのか、
今日は どうにもこうにも眠くて眠くて、
情けないことに、5人中最初から最後まで
ちゃんと聴けたのは、一之輔だけだった。

その一之輔の演目が、初めて聴いた「夢八」。
さすがに初めて聴く古典落語は、
ほとんどなくなってきたのでこれは嬉しい。

調べてみるとどうやら上方の演目のようだ。
化け猫が死体に話させたりするナンセンスさは、
上方らしいな。

一之輔は、NHK「プロフェッショナル」の
取材を受けているらしく、今日は
楽屋まで撮影が入っているとのことだった。

「プロフェッショナル」に噺家が出るのは、
数年前の小三治師匠に続いてのことで
一之輔の人気というか注目度の高さが感じられる。
なんでも40日間ほど密着されるらしい。
いつごろ放映か分からないが楽しみだ。

Wホワイトの白酒と白鳥。
白鳥の新作は珍しくないが、
白酒の新作は初めて聴いた。


【 演 目 】
「堀之内」 三遊亭あおもり(前座)
「転宅」 柳家三三
「ちはやふる」 桃月庵白酒
〜 仲入り 〜
「夢八」 春風亭一之輔
「天使がバスで降りた寄席」 三遊亭白鳥

@よみうりホール(有楽町)







2017.1.29

Real Soul
上田正樹
デビュー45周年記念コンサート


今日は、キー坊のコンサート。
会場は、めっちゃ久しぶりの中野サンプラザ。
なんと前から2列目のセンターブロック。

とても良い席だったのだが、
やっぱり、ホールよりライヴハウスの方がいいな、
というのが率直な感想。
どうしても、ステージと客席の間に
物理的ではない距離のようなものを感じた。
なんか幾分、かしこまった感じとでもいうか。

おまけに2部で参加したギタリストの
アンプの音がデカくて、私の席が
アンプの真正面だったこともあってか、
もう耐えられないほどのバランスの悪さで、
非常に残念だった。
ギタリストの演奏自体は、悪くないんだけどね。
こういうの、今に始まったことではないので、
なんとかならんのかな。

曲目は、『River Side Blues』、
ベートーベンの『第9』、同じくベートーベンの
『月光』、ドヴォルザークの『家路』、
『Asian Side』、『悲しい色やね』、
『I've Been Working on the Railroad(線路は続くよ
どこまでも)』、『In the Midnight Hour』、
『When Something Wong With My Baby』、
『My Old Kentucky Home』、『Taxi』、
『今ある気持ち』、『We Shall Overcome』など。
2部では、ゲストとして鈴木聖美が登場。
『TAXI』、『I Wanna Be Loved By You』、
『東京Bay』の3曲だったかな。
(上記の『Taxi』と『TAXI』は、別の曲です。)

アンコールは、アイク&ティナ・ターナーの曲。
聞いたことあるけどタイトル失念。

休憩15分を入れて、2時間20分ぐらいかな。
観客の年齢層が高いためか、
最後までスタンディングはなし。
ちょっと意外。
やや淡白な印象。

前述のギタリスト 伊賀武氏は、
鈴木聖美のご主人らしい。

キー坊の言葉が印象に残った。
「ラッキーなことに45年間歌ってこれた。
ラッキーなことに歌以外の仕事をしたことがない。
ラッキーなことに日本だけじゃなく
外国でも仕事ができてる。
ラッキーなことにインドネシアでは、
レコード大賞をもらった。
日本ではもらったことないけど。」


[ MEMBERS ]
上田正樹(Vo, Gt)
堺敦生(Key)
樋沢達彦(B)
正木五朗(Dr)
Yoshie.N(Cho, Vo)
伊賀武氏(Gt)(2部のみ)
スペシャルゲスト:鈴木聖美(Vo)

@ 中野サンプラザホール







2017.1.30

ジェフ・ベック
JEFF BECK


昨日のキー坊は、デビュー45周年だったが、
今日のジェフ・ベックは、デビュー50周年!

7都市 9公演の3年振りジャパン・ツアー。
東京は、今日と明日の2日間、
東京国際フォーラムの A ホールだ。

ところが、どういうわけか私は、
武道館へ向かってしまった。(まぬけ)
九段下駅のホームに降りて、
「あっ!」と気が付いた。
大急ぎで、有楽町への最短経路を検索。
こういう時、スマホはありがたいね。

で、国際フォーラムに着いたのが、
開演時間の 19時ちょうど。
5〜6分押して始まったおかげで助かった。
焦ったわぁ。
これ、逆やったら、絶対間に合ってないよ。

席は1階の43列目。
ちょっとステージ遠い。
オペラグラス、忘れずに持って行ったよ。

席に着くと、通路をメガホンを持った
若いジンガイの雰囲気のあるオネエチャンが、
ウロウロしている。
なんやろ、撮影している人をあのメガホンで
注意するんかな?
それとも、ベックの最新アルバムのタイトルが
『Loud Hailer』(メガホンのこと)で、
ジャケットにもメガホンの絵が載っているので、
そのデモンストレーションかな?
なんて思っていた。
(ちなみにスマホの撮影はOKでした。)

客電が落ち、ギターのイントロが聞こえてきて
ジェフが登場。
ショーが始まった。

まずは、ニューアルバムの1曲目
"The Revolution Will Be Televised"。
するとメガホンを持って客席をウロウロしていた
オネエチャンがそのメガホンを使って歌いだした。
そう、彼女がニューアルバムのヴォーカル、
ロージー・ボーンズだったのだ。

歌い出してしばらく、前の方の席の人は、
客席で歌っているロージーに気が付いていないようだった。

今回は、ロージーとジミー・ホール、
2人のボーカルを従えてのツアーで、
セットリストは、ヴォーカルなしのインスト、
ロージーの歌、ジミーの歌と3つのパターンが
混在していた。

ロージーは、ジェフと演るまで
ほとんど無名だったようだが、この人中々良い。
CD で聴くよりも もっと甘い声。
甘いのにロックで、ちょっとファンキー。

そして、そのロージーと一緒にバンドを
演っているギターのカーメン・ヴァンデンバーグも
今回のツアー・メンバー。

彼女も同様にちょっと前まで無名だったわけだが、
ジェフのバンドでギターを弾くというのは、
一体どういう気分なのだろう。

可愛いルックスからは、イメージできない
結構シブいギターを弾いてた。

彼女たち2人とジェフは、なんでも
クイーンのロジャー・テイラーのバースデイ・
パーティーで知り合ったようで、
ジェフが気に入って、声をかけたらしい。

曲は、ニューアルバムから "The Revolution Will Be
Televised", "Live In The Dark", "Right Now",
"O.I.L.", "Scared For The Children" など。
古い曲は、"Freeway Jam",
"Cause We've Ended As Lovers",
"Beck's Bolero", "Goodbye Pork Pie Hat"
"A Day In The Life", "Superstition"
"Brush With The Blues" など。
アンコール2回いれて、1時間45分。
2回目のアンコールは、全員で "Goin' Down"。

印象に残ったのは、ニューアルバムのバラード、
美しい "Scared For The Children"。

ちょっと気になったこと。
ベースのロンダ・スミスが、
ステージの中央あたりに立っていて、
ドラムセットは、ステージ向かって右側に
セットされていた。
ジェフもヴォーカルの2人も演奏中、
ほとんど、ベースとドラムスの前あたりに
いるので、ステージが右半分しか
使われていないような感じ。
ジェフのペダルは、ステージ左側にあるのだが、
ペダルを踏むとまたすぐに右側に戻っていく。
私は、後部の席の右寄りだったので、
良かったが、前の方の左の人は、
ちょっと不満だったのではないやろか。
メンバー全員が、ほとんど右側にいるのだもの。

ジェフは、今年73歳。
孫みたいな年の女の子たちとバンドを組んで、
実に元気です。
この人は、進化し続けてるなぁ。

ジェフのコンサートは、1986年、2014年に
続いて3度目。
昨年の「THE CLASSIC ROCK AWARDS 2016
+ LIVE PERFORMANCE」での3曲の演奏も
含めると4度目。

ギターは、ストラトキャスターと、
1曲かな、テレキャスターを弾いた。
それと、スライドの時、四角い赤いギターを弾いた。

欲しかったマグカップは「本日分売切れ」と
なっていたので、キーホルダーとキャップを購入。




[ MEMBERS ]
ジェフ・ベック (G)
ロンダ・スミス (B)
ジョナサン・ジョセフ (Ds)
カーメン・ヴァンデンバーグ (G)
ロージー・ボーンズ (Vo)
ジミー・ホール (Vo)

@ 東京国際フォーラム ホールA




(2017.2.2 追記)
ネットでセットリストを見つけた。

[ 2017年1月30日 SETLIST ]
1.The Revolution Will Be Televised
2.Freeway Jam
3.Lonnie On The Move
4.Live In The Dark
5.The Ballad Of The Jersey Wives
6.You Know You Know
7.Morning Dew
8.A Change is Goona Come
9.Big Block
10.Cause We’ve Ended As Lovers
11.O.I.L.
12.Thugs Club
13.Scared For The Chirdren
14.Beck’s Bolero
15.Blue Wind
16.Little Brown Bird
17.Supersistetion
18.Right Now
Encore1:
19.Goodbye Pork Pie Hat
20.Brush Wish The Blues
21.A Day In The Life [The Beatles]
Encore2:
22.Going Down





2017.1.31

ジュリアン・ラージ・トリオ
JULIAN LAGE TRIO


年に何十本もライヴに行くけど、
こういう豊かで幸せな気持ちになるライヴは、
ずい分久しぶりな気がする。

新世代のジャズ・ギタリスト、
ジュリアン・ラージ。
29歳。

さっきまで、ジュリアン・ラージを観るのは
初めてだと思っていたけど、プロフィールにあった
「15歳の時にヴィブラフォン奏者ゲイリー・
バートンのバンドでレコーディング・デビュー」
という文章を読んで、(待てよ)と思った。

調べてみると2005年の「東京JAZZ」で観た、
ゲイリー・バートンのバンドのギターが
ジュリアンだった。
あの時、ジュリアンは、なんと17歳だった。
若いギタリストだったという印象はあるけど、
プレイのことは何も覚えていない。

約12年ぶりのジュリアン。
先ほども書いたように、ホントに幸福な
時を過ごせた、素晴らしいライヴだった。

ハービー・ハンコックは、
「ジュリアンは心と意思と魂でプレイする。
こんなに若いのに、いつそれを学んだのか」と
驚嘆したというが、私も50歳を過ぎて、
まさか、20代の若造(失礼)のギターで
泣くとは思わなかった。
1時間ちょっとのショーで、3曲も泣いたよ。

実は、ジュリアンの CD は、聴いたことがない。
1枚ぐらい持ってるんちゃうかと思っていたけど、
1枚も持っていなかった。
それで、このライヴにも行こうかどうしようか
ずい分迷っていた。
で、なんか行くことにしたんやけど、大正解。

ギターは、テレキャスター。
先日観たビル・フリゼールも、
テレキャスだったけど、続けて見ると
欲しくなるねぇ。
以前は、テレキャスター、テレキャスター・タイプ
合わせて、5本も持ってたけど、
今は1本も手元にないもの。

ジャズというと、フロント・ピックアップで
弾く印象があったけど、ジュリアンは、
リア・ピックアップで弾いているようだった。
(YouTube でいくつかの動画を確認したが、
センターで弾いているので、
もしかしたらセンターだったのかも。)
このトーンがまた素晴らしい。
テレキャス万歳。

ビル・フリーゼルにも通じる、
アメリカの良心というか、カントリーの
匂いぷんぷんなのだが、
ジュリアンのプレイには、
言葉に出来ない何かがあった。

ハービー・ハンコックに、
「心と意思と魂でプレイする」と
言わせたそれかも知れない。

こんなに良いと思っていなかったので、
ちょっと良い意味で期待を裏切られたよ。
バンドの一体感も素晴らしかったなぁ。

すぐ近くの席に、井上銘君(ギタリスト)が
やってきた。
銘君のお父さんとは、何度も話しているので、
思わず「銘君」と声をかけてしまった。
彼のライヴは、何度も観に行っているけど、
個人的に話したことなどないのに、
「堤さんですよね」と
私の名前を憶えていてくれた。
感激。


[ MEMBER ]
Julian Lage (g)
Jorge Roeder (b)
Eric Doob (ds)

@ Cotton Club




大好きなマーティン・テイラーとのデュオ
Martin Taylor and Julian Lage - "Some Day My Prince Will Come"




ひとりごと