2011年 4月
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2011.4.1
1 日
今日、お世話になっている K さんに子供が生まれた。
4月1日生まれだ。
なんと、K さんの誕生日も 4月1日。
そして、奥さんの誕生日が 9月1日。
1歳半の息子は 9月11日生まれ。
なんかスゴイよな。
ちなみに、6年前に亡くなった K さんの前の奥さんも
4月1日生まれだった。
今日は 「April Fools' Day」 だが、これは本当の話。
2011.4.3
発表会
今日は、自宅近所のピアノ&エレクトーン教室の
発表会の講師演奏コーナーにゲストとして出演した。
@ 品川区民会館きゅりあんの小ホール。
ピアノ、エレクトーン、ヴァイオリンの生徒、総勢54名の発表会だ。
時々、「プログラム ○番は欠席です」 と 不参加の生徒がいるので、
先生に 「出演自粛ですか?」 と訊いたら、
「いいえ、避難されたのです」 とのこと。
ニュースで外国人が、東京からいなくなっているのは
知っていたし、日本人でも東京から避難している人が
いるような話は聞いたことがあったが、
私の知り合いで東京から逃げた人は、まだいないので、
あんまりリアリティがなかった。
でも、本当におるんやね。
それはさておき、私の演奏 (ギター) は 4曲。
エレクトーン、ピアノ、トロンボーン、ヴァイオリン、
パーカッション、ドラムとの合奏だ。
エレクトーンのリズムに合わせて演奏するため、
モニターの問題で ちょっと不安もあったのだが、
私としては、大きくこけることもなく、まあまあの演奏といったところ。
(録音 聴いてみないと分からんけど。)
聴いていた人は楽しんでくれたのだろうか。
ピアノの生徒の演奏を聴いていて感じたことなのだが、
同じピアノを弾いているのに、弾く人によって音が違う。
それは、ピアノが特別なわけではなく、どんな楽器でもそうなので 、
当然、私も知識としては知っていたことなのだが、
あんな風に初心者から上級者まで同じ楽器で
次々に聴くことがなかったので、今日、初めてその違いを
明確に感じた。
サックスなど、演奏者によって ひとりひとり音色が
違うのは、口の形など条件が変わってくるから、
違いも分かりやすい。
でも、ピアノは誰が弾いても、ほとんど同じような気がしていた。
でも、違うねんな、これが。
思っている以上に、不思議なほど、違うねん。
ほんま、深いのぅ、音楽は。
2011.4.5
Martin Taylor & Ulf Wakenius
昨日は、Martin Taylor & Ulf Wakenius の
ライヴに行ってきた。 (@Cotton Club)
このデュオ公演は、4月1、2日は、香港、
4、5日が東京、そして、6日は韓国ソウルで、
Jack Lee を迎えて、3人で 行われるようだ。
ライヴは、ウルフのソロ演奏、マーティンのソロ演奏、
そして、デュオと3部構成。
冒頭、ウルフが、(英語なのでたぶん)
「マーティンと私は、日本をサポートするために演奏します」
というようなことを言った。
もう、それだけで涙腺が切れてしまった。
この時期、多くの外タレが来日をキャンセルしている。
自国民に日本 (特に東京) からの避難勧告を出している国もある。
そんな時期に、日本に来て日本人のために演奏しようという
彼らのミュージシャン・シップに打たれたのだ。
映画 『タイタニック』 で、船が沈み始めているのに
避難しようともせず、甲板で演奏を続ける音楽家たちの
姿を思い出した。
いや、別に日本が、東京が、沈みかけているわけではない。
それでも、来日をキャンセルする外国人が多い中、
もしかしたら被爆するかも知れないこの地に
音楽を届けにきてくれた彼らに感動したのだ。
マーティンも何やら話していたのだが、残念ながら、
聞き取れなかった。
間違っているのだろうが、私には、
彼の21歳の息子が5日前に亡くなった、という風に
かなりトンチンカンに 聞こえてしまった。
昨日ほど、英語が聞き取れないことが悔しいことは
なかった。
たぶん、赤十字がどうのこうのと言っていたので、
新曲の話だったのだろう。
マーティンの新曲 『One Day』 は、その収益を赤十字を通して、
東日本大震災の義捐金に寄付されるらしい。
↓
『One Day』
(なんと購入しなくても最後まで聴けてしまうが、ダウンロードしよう!)
演奏は、素晴らしく、美しかった。
マーティンは、何度もライヴに行っているほど、好きだが、
ウルフは、CD を聴いて その早弾きがどうも好きに
なれなかった。
でも、ナマで聴くとその早弾きも嫌味ではなく、
自然に聴こえるから不思議だ。
それぞれのソロはもちろん、
おそらく滅多に聴けないだろうデュオも素晴らしかった。
貴重なライヴを観れて良かった。
2人に来日してくれて ありがとうと言いたい。
そして、彼らの演奏を聴きながら、
これから日本がどうなっていくのか分からないが、
いつもタイタニック号の音楽家たちのような自分でいたい、と
思ったのだった。
帰りに通りがかった居酒屋の店先に出ていたホワイトボード。
↓
2011.4.6
Leon Russell
23才の時、サンフランシスコに行った。
滞在中に、たまたま 近くのクラブで
レオン・ラッセルのライヴがあることを知った。
当日、楽しみにして出かけると、
店のドアに 「ライブ中止」 の貼紙がされていて、
非常に残念だった覚えがある。
どうやら、ドタキャンだったようだ。
私は、特にレオン・ラッセル本人のファンと言うわけではないが、
彼が書いた曲には 今やスタンダードとも呼べる名曲があり、
それらは、たびたび演奏していて、それなりの思い入れがある。
誰もが聴いたことがあるであろう (カーペンターズで有名な)
『ソング・フォー・ユー』、『マスカレード』、『スーパースター』 は、
レオン・ラッセルの曲なのだ。
他にも 『デルタ・レディ』 なんかもバンドでカバーしていたこともある。
今月17日、彼のライヴが東京である予定で、
予約もしてあったのだが、数日前に中止になった。
発表には、「地震の影響によりアーティストが来日を
取りやめたため」 とある。
残念。
ライヴを観られないことも残念だが、来日を取りやめられたことも
残念。
アメリカでは、3月17日付けの CNNテレビで
「原発の冷却に失敗。放射能が (翌日) 金曜日に
米国に到達する可能性あり」 と 報道されたり、
英国では、東京がゴーストタウンになってしまったという
報道もあったそうだ。
来日キャンセルにはそういう背景もあるんやろう。
報道ってコワイよな。
↓
世界で吹き荒れるパニック報道 [2011年3月27日(日)]
(ちょっと古いけど参考まで)
レオン・ラッセルは、今回が初来日というわけではなく、
過去にも何度か来日しているのに
26年ぶりに 行こうと思った時にキャンセルになるとは、
よほど縁がないということか。
2011.4.6
日本人と外国人
外国人が日本から避難したのは、放射能の問題かと
思っていたら、(それも大いにあるだろうけど) 違う理由も
あるのを読んで、驚いた。
↓
本当の危機だからこそ必要だった英語でのコミュニケーション
東日本大震災後になぜ外国人は日本から逃げ出したのか
あと、オランダからの義援金を一時は 断った (?) くだりも興味深い。
2011.4.9
にほん
力づけられるニューヨークからのメッセージ。
↓
Rise Again, Japan!
ありがたいなぁ。
感動するよなぁ。
数十年前には、戦争をしていた敵国民からの
メッセージだと思うと、改めて、平和であるって素晴らしいね。
(ロビン・ウィリアムズ とか ice-T とか出てるということやけど、
言われないと分からんわ。)
2011.4.10
走
昨年の1月、突然、妻が走り出した。→ そのときのエントリー。
あれから1年あまり、彼女は毎週のように日曜日は走っているようだ。
始めたとき、「フルマラソンを走るまでやる」 と豪語していた彼女、
最初は、2キロも走れなかった彼女、
そんな彼女が今日、なんと10キロマラソンに出場し、完走した。
しかも、途中、一度も歩かなかったという。
私は、彼女の走る勇姿 (?) を写真に収めようと
会場の古市場陸上競技場 (神奈川県川崎市) へ出向いた。
何も知らずに行ったのだが、「PARACUP 2011」 という
結構、大きなイベントだった。
いくつかのレースがあり、今年は合計4500人ほどの人が走ったようだ。
世界の子どもたちを支援することを目的に開催される
チャリティーマラソン大会で、その収益から昨年、一昨年は
1千万円を各団体を通じて世界の子どもたちに届けているという。
走る妻と友人Sさん (後ろのおっさん2人は知らん人)
ゼッケンには名前やニックネームを書くのだがこんな人も!
大会関係者なのか、ずっとこの姿勢でランナーを撮影してた女性カメラマン
このかっこで10キロ! 暑〜っ!
仮装大賞を受賞したらしい
2011.4.11
SOMEWHERE
震災以来、映画館もレイトショーは自粛していたようだが、
ようやく通常通りの営業を始めたようだ。
(全ての映画館がどうかは分からないけど。)
節電も大事だが、経済活動・消費活動を停滞させないことも大事。
ほとんどのサービス業は、電気を使うだろうから
難しいところやろな。
さて 昨日、約ひと月ぶりに映画を観た。
スティーヴン・ドーフ、エル・ファニング 主演、
ソフィア・コッポラ (フランシス・コッポラの娘) 監督、
『SOMEWHERE』。
予告編を何度か観ていて、良さそうだったので
観に行ったのだが、どうも私には難しい映画だった。
ホテル暮らしのハリウッド・スター、ジョニー・マルコ
(スティーヴン・ドーフ) と その11歳の娘 クレオ (エル・ファニング)
の物語なのだが、何が言いたいのか良く分からんかった。
「お金があっても、スターになって有名になっても、
幸せじゃないですよ」
そんなこととはちゃうやろし。
たぶん、「自分は誰であるか」 というような、
深いテーマなんやろうけど、
残念ながら、ハリウッド・スターという設定のためか、
主人公に共感できなかった。
でも、娘役 エル・ファニング はすごく良かった。
彼女、『バベル』 や 『ベンジャミンバトン』 にも出ていたようだが、
印象に残っていない。
間違いなく本作が最高だ。(今回は主演やからね。)
まあ、なんとかわいいこと。
彼女、ダコタ・ファニングの妹なのだが、お姉ちゃんよりいいな。
父親が女といるときの表情とか素晴らしい。
タイプは違うけど、『レオン』 の ナタリー・ポートマン を
思い浮かべてしまった。
将来、有望!
★★▲☆☆
Elle Fanning & Stephen Dorff
2011.4.12
TITANIC
数日前、DVD を借りて、『タイタニック』 を観た。
1997年公開当時、映画館へ2回観に行った覚えがある作品だ。
3時間以上あるが、さすがに大ヒット作品だけあって、
今回も 途中で飽きることなく楽しめた。
本作、同じジェームズ・キャメロン監督の 『アバター』 が破るまで、
映画史上最高の世界興行収入を記録していた。
それも、3時間以上の作品なので、1日の上映回数が少なくての
記録樹立だから、本当に凄かったんだな。
さて、なんで今さら 『タイタニック』 かというと、
先週、Martin Taylor & Ulf Wakenius のライヴについて
彼らの演奏を聴きながら
これから日本がどうなっていくのか分からないが、
いつもタイタニック号の音楽家たちのような自分でいたい、と
思ったのだった。
と書いた。
で、急にその音楽家たちを観たくなったのだ。
映画では、弦楽四重奏者4人 (最初5人いたような気もする) が、
船客がパニックにならないようにと甲板で演奏し始める。
でもすでに、皆パニックで 誰も聴いていない。
メンバーの一人が、「誰も聴いてないじゃないか」 というと、
リーダーらしき人が、
「食堂で演奏していても誰も聴いていなかったよ」 という。
彼らは、数曲演奏し終えて、「無事を祈る」 と解散する。
リーダーらしき ヴァイオリンが一人残って演奏し始めると、
行きかけた皆が戻ってきて 再び一緒に演奏を始める。
その美しい曲 『Nearer My God to Thee』 をBGMに
船と運命をともにすることを決めた人達と、
パニックになりながら 逃惑う人達が映し出される。
もう甲板にも浸水していて、今にも船は沈みそうだ。
曲が終わり、リーダーがこう言う。
「君らと一緒に演奏できたことを光栄に思う」
そして、その後、彼らは登場しない。
私が 「彼らのようでありたい」 と思うのは、
あの死ぬか生きるかの状況で、冷静に演奏できる精神、
ジタバタしない精神にあこがれるからだ。
あんな目には遭いたくないけど、あんな風になりたい。
2011.4.13
上原ひろみ - ソロ・ピアノ -
今年は4人もの日本人がグラミー賞を受賞したと、
ニュースになったこと、覚えておられる方も多いだろう。
その中の一人、上原ひろみは、
「スタンリー・クラーク・バンド・フィーチャリング 上原ひろみ」 として
『最優秀コンテンポラリー・ジャズ・アルバム』 を受賞した。
今日は、その上原の ソロ・ピアノ のライヴに行って来た。
会場は、COTTON CLUB。
もともと、4月13日(水)〜17日(日) 、COTTON CLUB では、
クリスチャン・マクブライド・ビッグ・バンドの公演が予定されていたが、
地震の影響により公演延期となった。
「緊急決定!」 と題されたメールで COTTON CLUB から、
上原の公演 (4月13日〜17日) の案内が届いたのが、
4月2日だ。
数年前、上原のコンサートのチケットを取ろうとして
全然取れなかったことがあり、また、ソロ・ピアノというのも
いつもやるわけではないので、これはチャンスと、迷わず予約した。
ちなみに、全公演、満席でソールドアウトだ。
上原のピアノは、CD ではもちろん、テレビでも聴いたことがあるが、
ナマ は初めて。
今日は、2nd ステージを観に行ったのだが、
1st の終わりが押したようで、予定時間になっても 中々開場しない。
(きっと 1st は盛り上がったんやろな) と期待が膨らむ。
予定の 9:30 を10分以上過ぎて、会場が暗くなり、
満席の会場の拍手に迎えられ、上原の登場。
おお、あかん、登場しただけで感動してしもた。
ピアノの前に座り、まるで、何かが降りてくるのを待つように
数秒の沈黙のあと、彼女は弾き始めた。
はっきり言って、思ってた以上だった。
聴きながら、私は、(ピアノのことを知らなかった) とさえ思った。
弾いている彼女の周りを音楽の妖精が取り囲んでいるかのように見えた。
完全に何かが降りてきてる。
彼女は、完全に解放されている。
ああ、またしても、神業を観てしまった。
これは、凄い。
アンコールは、『上を向いて歩こう』。
あんなに ソウルフルでブルージィな 『上を向いて歩こう』 は
もちろん、初めて聴いた。
一緒に行った妻の感想、
「その人がその人であることに触れると魂の栄養になる」
2011.4.14
レベル7 の影響か
レオン・ラッセルの公演に続いて、予約していた
「カーラ・ボノフ & J.D.サウザー」 のライヴが中止になった。
5月10〜11日 大阪、13〜14日 東京で予定されていた公演で、
私は、13日を予約していたのだ。
【公演中止のお知らせ】には、
原発事故の影響により、アーティストが来日を
取りやめとしたため中止とさせて頂きます。
公演を心待ちにされていた方にはお詫び申し上げます。
とある。
残念やなぁ。
楽しみにしてたのに。
カーラ・ボノフの CD は 数枚持っているが、
特に1979年の 『Restless Nights』 というアルバムが好きだ。
(というか、他のアルバムは ほとんど聴いてないな。)
このアルバムのレコーディングには J.D. サウザー (cho)、
ドン・ヘンリー (cho)、アンドリュー・ゴールド (cho)、
デヴィッド・リンドレー (gt) なども参加している。
ヒット曲 『Trouble Again』 は もちろん、
『When You Walk In The Room』 や、
バラード 『Restless Nights』 など 良い曲が多い。
私はこのアルバム、70年代のウエスト・コースト・ロックの
名盤の1枚だと思っている。
そして、ラストを飾る 『The Water Is Wide』 には、
ジェイムス・テイラー がギターと歌で参加している。
これが、また ええのだ。
そして、J.D. サウザーといえば、
1979年の 『You’re Only Lonely』。
この曲だけでも充分なのだが、私は 1984年のアルバム、
『Home by Dawn』 のラスト曲 『All I Want』 も好きだった。
確か、「僕のしたい全ては、僕の夢を実現させることなんだ」
そんな歌詞だった。
なんとなく、今度いつ観れるか分からなくなった感が強い分、
残念度も高いが、ぜひまた2人の公演を実現して欲しい。
レオン・ラッセル同様、彼らも初来日ではないが、
今回初めて観に行こうと思ったのだった。
The Water Is Wide - Karla Bonoff
2011.4.15
ホッピーで・・・
なんか、なごむよな。
ホッピー飲んだことない人は、一度飲んでみてね。
2011.4.16
THE BAWDIES
先日、FM ラジオから 「THE BAWDIES」 というバンドの曲が
流れてきた。
あまりにカッコよいので調べてみたら、
なんと日本の若手バンドで びっくり!
ジンガイ (外人) だとばかり思っていた。
英語で歌っているのだが、
あの、日本人が歌っている 「カタカナ感」 がないのだ。
発音は良いのかどうか分からないけど。
YouTube で数曲聴いたけど、どれもカッコええ。
古い R&B なんかの匂いがプンプン。
おじさんに言わせると、元ネタが分かる曲もあって
それはそれで楽しい。
ギターの使い方とか、好きやなぁ。
ヴォーカルがベーシストというのもええなぁ。
ポンニチ臭さなし。
めちゃくちゃよろしい。
ラジオから流れていたのは、ゲストで AI が 参加している、
THE BAWDIES / LOVE YOU NEED YOU feat. AI 。
20年前にも日本人のこういうバンドは、あったと思うけど、
どうも、あの頃は まだ物真似の域を出てなかったような気がする。
けど、この子らは ちがう。
R&R、R&B が もう、血肉になってるということか?
体がついて行かないだろうから (トホホ)、たぶんライヴには行かないけど、
ドライヴしながらガンガンかけたい感じ。
2011.4.16
Le Velvets
仕事でお世話になっている方から、チケットを頂いたコンサートに
行ってきた。(@国際フォーラム Cホール)
「Le Velvets (ル ヴェルヴェッツ)」 という日本人男性 5人組の
コーラスグループのコンサートだ。
今年1月、通販チャンネル番組で アルバムを発売し
デビューしたらしい。
5人全員が音大、芸大 の声楽科卒という本格派。
当然、ハーモニーは美しい。
2人でハモッただけでも そのハーモニーは リッチだ。
演奏曲は、歌謡曲からジャズ、ポップス、ロック、
そしてクラシック と何でもあり。
でも 私の感想としては、
クラシック・コーナーが一番良かった。
アカペラでやった前奏曲と 「誰も寝てはならぬ」 あたりが
一番印象的。
さすがは 声楽科卒だ。
アンコールでやった 「QUEEN メドレー」 も面白かったが、
アレンジが 色々詰め込みすぎな感じがしたのが残念。
きっとメチャクチャ練習したんだろうと思うけど。
ぜひ、「ボヘミアン・ラプソディ」 だけ、単独でとり上げて欲しい。
どちらかというと歌謡曲より、クラシックや
「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」 のようなクラシックよりの曲が
合っていると思った。
そういう意味では、「ボヘミアン・ラプソディ」 もありだ。
今までにないタイプのグループなので、
ぜひ新しい世界を創り上げて欲しい。
Le Velvets Official Website
2011.4.17
RELEASE
数日前、ジャズ・ピアニストの上原ひろみのライヴを観て、
「彼女は、完全に解放されている。」
と書いた。
この 「解放されている」 とはどういうことなのか。
別の表現でいうと 、
「解き放たれている」 (解放の漢字のままやん) 、
「自由であること」 ということだ。
何から自由なのか。
「あらゆる制限から」 である。
また、「迷いがない」、「恐れがない」 と言ってもいい。
何も恐れない、自分の失敗も、人の評価も、
どんな結果も恐れていない。
全てを受け入れている。
生きている限り、色んなことがある。
それに対し、自動的に 色んな反応が起こり、
色んな思い・考えが浮かぶ。
でも、ピアノの前に座ったとき、
(あるいは、ピアノに限らずステージに上がったとき)
自らをその域へ持っていける人たちが
一流と呼ばれるんやないやろか。
上原が、演奏を終え、立ち上がり、観客に頭を下げる。
拍手が鳴り止み、再びピアノに向かい腰かける。
そして、ほんの数秒の沈黙の時が流れる。
そのわずかの間のことを
「何かが降りてくるのを待つように」
と書いたが、一瞬の祈りにも、精神統一のようにも 見える。
あの瞬間に 彼女は自らを解き放しているのではないだろうか。
2011.4.18
どこにおんねん
先週、夕方、東京でも震度3程度の余震があったときのこと。
私は、会社にいた。(品川区五反田)
しばらくして、妻から電話。
「結構、揺れたらしいけど、大丈夫?」
最近 妻は、仕事で名古屋や大阪に行くことが多く、
日帰りのときもある。
「揺れたらしいけど」 ということは、東京にはいなかったのかと思い、
「大丈夫。大したことなかったよ。」 と答えたあと、
「どこにおるの?」 と訊いた。
すると、返ってきた答えが
「蒲田。」
東京のこと ご存知でない方のために書いておくと、
蒲田は、東京都大田区。
品川から電車で (京浜東北線なら)、9分ですわ。
不思議でしょ。
2011.4.19
気泡緩衝材
気泡緩衝材。
「きほうかんしょうざい」 と読む。
一般に 「エアキャップ」 「プチプチ」 と呼んでいる、
梱包の際、ショックを和らげるために使う包材のことだ。
↓
今回、調べて初めて知ったのだが、
「エアキャップ」 も 「プチプチ」 も商標なのだ。
他にもメーカーによって、「エアパッキン」 「エアクッション」
「エアマット」 など、名称が違うらしい。
それはさておき、先日頂いたある物に使われていたものが、
これ。
↓
なんと、ハート形。
指先でプチプチつぶすと ちょっと胸が痛い。
ああ、ブロークン・ハート。
2011.4.20
赤ちゃんの必殺階段下り
なんでこんなこと出来てしまうの? という
赤ちゃんの階段の下り方。
めっちゃ、速い!
↓
baby goes down the stairs like a boss
痛くないんやろか。
ところで、この 「boss」 ってどういうニュアンスなんでしょうか?
2011.4.21
またまたキャンセル
5月7日に観に行く予定だったライヴが、これまたキャンセル。
楽しみにしてたのに・・・。
ちょっとマニアックやけど、
メンフィス・ソウル 「STAX RECORDS」 黄金期を
支えた伝説の3人が、ここに終結!
というライヴだ。
伝説の3人とは、
Steve Cropper (g) 、Donald "Duck" Dunn (b) 、
Eddie Floyd (vo) のこと。
それに、Steve Ferrone (ds)、Lester Snell (key) が 加わっての
来日予定だった。
伝説の3人について書くと、あまりにマニアックなので詳しくは
触れないが、非常に残念だ。
Steve Cropper をナマで観たことがなかったので、
特に楽しみにしていたのに。
案内には、「震災の影響により延期とさせていただきます」 とあるが、
次回はいつのことか分からないだろうから、実質、一たんキャンセルだな。
でも、こんなことで悲しんでいるなんて、考えてみればホント贅沢で
幸せな話だ。
2〜3月に予約したライヴが6本あった。
(経済的に) ちょっと行きすぎかな、と思う部分もあったのだが、
6本中3本が キャンセルされた。
結局、自分のサイズに納まるということか。
2011.4.22
アイドル
キャンディーズのスーちゃんが亡くなった。
55歳という若さで。
いい女優さんになってきていたので残念だ。
ご冥福をお祈りする。
今回の報道で知ったのだが、ご主人は夏目雅子のお兄さんなんだ。
ということは、彼は、妹も妻も 病魔に奪われたことになる。
たまらんなぁ。
私は、特別 彼女のファンというわけではないが、
中学時代、「キャンディーズの3人のうち誰が好き?」 と
聞かれれば、「スーちゃん」 と答えていたように思う。
当時、ピンクレディとキャンディーズは 人気を2分しており、
友達の部屋に行くと、大体、どちらかのポスターが貼ってあったものだ。
ちなみに、私の部屋には アイドルのポスターは貼っていなかった。
中学〜高校時代、部屋に貼ってあったのは、ロッド・スチュワートや
QUEEN のポスターだった。
そう、ロック・ミュージシャンが私のアイドルだったのだ!
しかし、正直に言うと一度だけ、雑誌の付録だった女性アイドルの
ポスターを貼っていたことがある。
レコードも買ったことがないので、ファンというほどではなかったが、
そのポスターの写真が可愛かったんだな。
その人は、太田裕美。
ああ〜、青春やなぁ。
これはそのポスターの写真とは違います。
2011.4.23
iPod
iPod を買ってから、もう5年ぐらい経つだろう。
30GBで確か、3万5千円ぐらいだったように思う。
当初、カセット・テープのウォークマン時代からは、
考えられない技術の進歩に感動したものだ。
だが、ライブラリーの増加とともに いつしか30GBは
一杯になった。(大体、5000曲ぐらい。)
すると 新しい CD を入れるたびに何かを削除しなければならず、
どれを削るか決めるのと、その削除の手間がストレスだった。
実際には、聴かない曲の方が多いのだけれど、
なんとなく "全部持ち歩きたい派" なのだ。
で、数ヶ月前からずっと迷っていた 160GBの
iPod Classic をついに購入した。
この160GBモデル、発売当初 (2007年) は
4万円以上していたようだが、なんと今や、2万2千円だ。
安くなったもんや。
4日かけて、PCにあるほぼ全曲を コピーした。
その数、13,835曲。
それでもまだ80GBも使っていない。
私は、それほど音質にはこだわっておらず、
多くを AAC で保存している。
iPod を買った当時は、128kbps で変換していたのだが、
そのうち、気休めに 192〜256kbps にレートを上げた。
それでも、まだ70GB以上空いているということは、
数年は一杯にならないだろう。
でも、そんなに持ち歩いてどうすんねん。
13,835曲、連続で全部聴くと 45日と16時間かかる。
絶対全部は聴けへんな。
でも、持ち歩きたいねんな。
それにしても 30GBと同じ大きさで5倍の容量は、魅力的だ。
ちなみに30GBの iPod は 5年間使って一度も故障がなかった。
多少、バッテリーの持ち時間は短くなったような気はするが、
それでも、まだまだ充分使える。
今後、iPod Classic の導入を考えている人のために。
↓
ネットのレビューにあるように 確かにHDD の動作音がするが、
これは、気になる人とならない人と別れるだろう。
私は、今のところ気にならない。
というか、ヘッド (イヤー) フォンしてたら聴こえない。
音質は、30GB (たぶん第5世代) の iPod と
大差ないと感じた。
2011.4.24
サイババ
インドの宗教指導者であるサイババ氏が、今日、亡くなったそうだ。
84歳。
彼が起こした奇跡の話は色々あるが、
それらが本物なのかどうか、私には分からない。
信じているわけではないが、否定はしない。
今の科学では説明のつかないこともあるだろう。
説明がつかない、自分が信じられないからといって、
はなから否定するのは、あまりにも未熟な感じがする。
彼の奇跡が本物だろうとトリックだろうと、
たくさんの人を癒し、インドの首相が功績を讃えるぐらい、
医療や教育などに尽力したというのだから、
素晴らしいことだと思う。
そういえば、私の知り合いに 15年ぐらい前、
サイババに会いに インドまで行った人がいる。
もうずい分前のことで、内容は覚えていないけど、
そのときの話を聴いて、(凄い体験だったんだな) と
思った覚えがある。
2011.4.25
スーちゃん
日本人の寿命は女性の方が高いはずなのに
どういうわけか私の周りには夫を亡くした妻より、
妻を亡くした夫の方が多い。
なので、なおさらつらい。
ス−ちゃんの最後のメッセージ、強烈です。
↓
スーちゃん「最後の肉声」
著作権の問題とかで最初に YouTube にアップされたこのメッセージは、
数時間で削除された。
上記のサイトもそのうち削除されるかも知れません。
でも、これはテレビ局のものなのか?
確かに撮影したのはテレビ局でしょう。
でも、ちょっと考えてみてよ。
テレビ朝日のみなさん。
2011.4.26
久々の寝言
昨日のこと。
明け方、妻のハッキリした寝言で目が覚めた。
「なんでそうなるの?」
欽ちゃんか!
2011.4.27
塾 (?) の先生
どういうわけか、友人の子供 (小学5年生男子) に
勉強を教えることになった。
週1回、会社まで来てもらって、算数を 1時間教えている。
そのプライベート塾 (?) も 昨日で、4回目だった。
今まで、分数の問題、単位を換える問題 (キログラムをグラム
に変換等)、平均を出す問題などをやってきて、
今日は新しく、人口密度を出す問題をやった。
人口密度というと、大そうだが、
「10両で180人乗ってる電車は1両あたり何人乗ってるでしょう?」
というような問題。
私にとっては、
「大人にとって簡単だと思うことを
まだ充分に理解できていない子供に教えるのってこんなに
難しいんや」 という体験。
数問 正解して、(あ、理解したな) と思っても、
次の問題で 間違う。
分かっているのか、分かっていないのか、分からなくなってくる。
いや、本人が 「分からない」 と言うのだから、
分かってないねんな。
ほな、さっきの問題は、なんで解けたんやろ。
という感じで、全くこちらが試されているようなのだ。
でも、1週目であまり理解できていないようだった分数の問題を
毎週やっていると、だんだん 間違う率が下がっているので、
一応、やっている効果はあると観ている。
もうひとつ発見したこと。
彼を見ていると、時々、妻を思い起こす。
妻は小学生男子に似ているのだ。
いや、小学生といっても色々いるだろうから、
小学生に似ているというより、彼に似ているんだろう。
そういえば、彼の母親も 彼のことを私の妻に似ていると言ってたもんな。
子供っぽい言動、調子の良い言動がそっくりなのだ。
例えば、
「答えは?」 と訊いたら、
「大体400」 と答える。
算数の問題なのだから、「大体」 なわけない。
妻が言いそうなことなのだ。
2011.4.28
初体験
昨日、生まれて初めて ウサギ の肉を食べた。
高級イタリアンのお店で 肉料理は、「鴨かウサギです」 と
言われ、いまだかつて食べたことのないウサギに挑戦してみた。
結果。
うまい。
食感も見た目も、鶏肉に近いが、ちょっと違う。
私は、小学生のとき 飼育部で、早朝の豆腐屋へ、
ウサギのえさのおからをもらいに行った覚えもあるので、
なんとなく、あんなにかわいいウサギを食すのには、
罪の意識も伴わないではないが、哀しいかな おいしかった。
そういえば、歌にもなってるよね。
♪ ウ〜サ〜ギ お〜いし〜
・・・・・ ごめんなさい。
2011.4.29
TOTO
5月に予定されていた TOTO 日本公演が、
震災の影響で 9月に延期された。
今回は、キャンセルではなく 日程も決定している延期。
私は、5月24日の日本武道館公演のチケットを
入手していた。
チケットは そのまま9月の公演に使えるし、
払い戻しも出来る。
もちろん、払い戻しをする気はない。
TOTO は、すでに解散したバンドだが、今回、
ALS (筋萎縮性側索硬化症) と闘病している
マイク・ポーカロ (b) を支援するための再結成で、
来日予定メンバーは、
スティーヴ・ルカサー (g, vo)、デヴィッド・ペイチ (key, vo)、
サイモン・フィリップス (ds)、スティーヴ・ポーカロ (key, vo)、
ジョセフ・ウィリアムズ (vo)、ネイザン・イースト (b)、
となっている。
ドラムの サイモン・フィリップス は、
ジェフ・ポーカロ の後釜としてバンドに加入していたが、
ベースがネイザン というのは、意外。
でも彼は、 FOURPLAY から エリック・クラプトン まで
何でも演るので、そう考えると 意外ということもないか。
TOTO は、LA の スタジオ・ミュージシャンが集まったバンドで、
1978年に アルバム 『TOTO』 でデビュー。
私は、この 1st アルバムが一番好きで いまだに時々聴く。
バンド名 「TOTO」 の由来は、彼らが ボズ・スキャッグスの
バックバンドで来日した時、日本のどこのトイレに行っても
便器に 「TOTO」 と書かれてあったので、
「そんなに有名なら、バンド名を 『TOTO』 にしよう」 と
決めた、という話を本気でずっと (30年以上) 信じていたのだが、
今回 改めて調べてみると、それはメンバーの誰かが、
ジョークで言ったようだ。
バンド名の由来は、諸説あるようだが、
「toto」 はラテン語で "total" 、あるいは
"all-encompassing (網羅的な)" を意味するというところから
来ている、というのが公式な発表のようだ。
さて、そんな TOTO。
私は、1980年、彼らの初来日を大阪厚生年金会館大ホールで
1982年の2度目の来日を大阪府立体育館で 観た。
1980年は、第1期のメンバーで、ジェフ・ポーカロの
ドラミングだけ観ていても飽きないという衝撃的な体験を
覚えている。(当時、私は高校3年生)
2度目の来日時は、ベースが デヴィッド・ハンゲイト から、
マイク・ポーカロ に替わっていて、マイクのベースを弾く姿が
がに股で (カッコ悪) と思ったことを覚えている。
その1982年の公演は、当時の彼女と行く約束になっていたのだが、
その1ヶ月ぐらい前に、私が振られてしまった。
でも、2人とも TOTO が好きだったので、コンサートには一緒に
行くことになった。
当日、約1ヶ月ぶりに彼女に会い、コンサートのあと、
復縁を迫ったのだが、あえなく撃沈したという思い出がある。
ああ、青春。
そんな 思い出のTOTO。
9月の来日公演は、実現されることを心から願っている。
2011.4.30
がんばる
先日テレビで、外国の雑誌の記事が紹介されていた。
震災後、外国人が最初に覚えた日本語が、
「ガンバッテ クダサイ」 だったという。
どこの国の雑誌だったか覚えていないが、
「ガンバル」 の意味は、「我慢する」 と紹介していた。
「ガンバル」 を他の日本語に置き換えることを考えたことはなかったが、
「我慢する」 という解釈は、一理あるなと思った。
マラソンを 走っている人に 「がんばれ」 と言うのは、
「(ゴールまで) あと少しだから、(休みたい気持ちを) 我慢しろ。」
「もうちょっとだから、こらえろ」 という意味なら、良く分かる。
でも、走っている人は すでに がんばっているのだから、
がんばっている人に 「がんばれ」 と言うのは、どうなんだろうと、
かねてより 疑問だった。
いや、スポーツの声援なら、「がんばれ〜!」 と聞こえてきて、
力づけられることもあるだろう。
でも、今回の被災者に 「がんばってください」 ということが、
適切なのかどうか分からないとずっと思っていた。
なぜなら、彼らはすでにがんばっているだろうから。
いっぱい、色んなこと、我慢しているだろうから。
食べている人に、「食べろ」 というのは、
おかしいのと同じように がんばっている人に、
「がんばれ」 「がんばってください」 は 変だと思うのだが、
他にふさわしい日本語がないような気がする。
自分が被災者だったら、
「これ以上何をがんばれと言うの?」 と
言いたくなるんやないかなと思った。
それでも、その場になったら、「がんばってください」 って言うやろな。
現地の人たちの言葉に、こういのがあった。
「『前を向いて歩いていこう』 というけれど、全部なくなってしまって
どっちが前だか分からない」
「上を向いて歩いてたら、瓦礫でつまづくわ」
最近は、テレビで 「がんばろう。日本」 の他にも、
「ひとつになろう日本」 という コピー も聞くようになった。
長い歴史の中で、どんなことがあっても立ち上がってきたんやから、
今回も、ちょとずつ、ちょとずつ、復興していくんだ。