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つつみしんやのひとりごと 2009年12月
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2009.12.1

千年の祈り

映画の日、ちょっと良さそうだなと思っていた映画、

『千年の祈り』 を鑑賞。

アメリカに住む娘 (中国人) に会いに北京から、父親がやってくる。

12年ぶりの再会。

アメリカで離婚した娘のことが心配でたまらない父親。

一方、自分の人生を歩んでいる娘は、父親の干渉が

ちょっと うっとうしい。

そんなどこにでもいそうな普通の親子の物語。

原題が、「A THOUSAND YEARS OF GOOD PRAYERS 」

なので、邦題の 「千年の祈り」 そのままなのだが、

意味が分からなかった。

劇中、中国の古いことわざの話が出てくるのだが、

そこには、300年の祈りと3000年の祈りが出てくる。

1000年の祈りは、何のことだろう。

私が見落としたのかな。

解説には、「わだかまりを抱えて離れ離れになった父娘が、

本当の親子のきずなを築くようになるまでを描く」 とあるのだが、

あまりに淡々としていて、「本当の親子のきずな」 を

築いたのかどうか私には分からなかった。(鈍感?)

中国人ってもっと感情表現が激しい国民だと思っていたけど、

そうでない人達もいるのか、それとも、わだかまりを抱えた親子の

コミュニケーションは、やはりどこの国でも難しいのか。

いずれにしろ、大変、抑えられたシナリオに感じた。

それでも、主演の二人の演技は素晴らしく、心中を色々想像できる。

私には、ちょっと物足りない感が残ったが、静かな、大人の映画です。


★★★▲☆





2009.12.2

POWER OF THREE

私の聴く音楽は、その80%以上がギター中心なのだが、

もちろんギター以外でも心を動かされる音楽がある。

昨年リリースされた、チック・コリア (p) と上原ひろみ (p) の

デュエットを最近になって聴いたのだが、これが、

そのライヴに行かなかったことが悔やまれるほど素晴らしい。

で、ひと月ほど前だったか、年末に Blue Note で、

上原ひろみのソロ・ピアノ・ライヴがあることを知り、

(これは行かねば) と思っていた。

発売日の夜、ネットで見てみると、なんと2日間4回の公演が

完売!

スゴイ人気だ。

そういえば、彼女がデビューし、話題になり始めた頃も一度、

チケットを取ろうとしたら、ソールドアウトだった覚えがある。

行けないとなるとますます観たいのが人情というもの。

で、昨晩、(う〜む、上原ひろみが観られないのだったら) と

どうしようか、どうしようか、と迷っていたチック・コリアのライヴの

情報をもう一度 覗いてみると、なんと今日が最終日で、チケットが

まだあるではないか!

ちょっと高いけど (13650円)、え〜い!と申し込んだ。

そして、行って参りました。

東京公演6日間の最終日の2ndステージ。

POWER OF THREE。
 チック・コリア (ピアノ)
 スタンリー・クラーク (ウッド・ベース)
 レニー・ホワイト (ドラムス)

私は、チック・コリアの音楽をたくさん知らないが、

「Softly,As a Morning Sunrise 」 や、

「Waltz For Debby」、そして、チック・コリア夫人を

ゲスト・ヴォーカルに迎えての 「Someday My Prince Will

Come」 など、意外とスタンダードが多かった。

それにしても、早い。

何がって、あの3人の互いの反応。

超一流って、そういうことなんだなと思い知らされる。

それとて、私のジャズの聴き方がちょっとは進歩したから、

分かることで、2年前にはそのことさえも聴こえなかっただろうし、

今だって、聴こえていないことが、たくさんあるに違いない。

そう思うと、ホントにホントに深い。

そして、スタンリー・クラーク!

昨年の SMV でもぶっ飛んだが、今日も素晴らしいソロを

聴かせてくれた。

アンコールで演った 「Spain」 が、短かったのがちょっと残念だったけど、

充分に幸福。感謝。




チック・コリア&上原ひろみ 『Spain』 TV番組の収録のようだ。





2009.12.3

坂の上の雲

ちょっと前に数ヶ月かけて読んだ 司馬遼太郎の 『坂の上の雲』 。

NHKのスペシャルドラマとして、いよいよ こないだの日曜日から、

放映が始まった。

司馬遼太郎は、この作品の映像化だけは許さなかったらしい。

作る側も覚悟がいる作品だ。

NHKの番組サイトを見るとメイキングのページがあり、

VFXの使い方など、興味深い。

出演は、本木雅弘、阿部寛、香川照之、菅野美穂、松たか子、

原田美枝子、西田敏行、竹下景子、伊東四朗・・・と超豪華。

録画しておいた第1回を、今日観たのだが、明治の雰囲気と

当時の人々の素朴さ、力強さが現れていて、良い感じ。

続きが楽しみだ。

先日、ちょっと最近 (映画に) 出すぎじゃないか、と書いた

香川照之が、正岡子規役で本作にも出演している。

仕事しすぎちゃう?





2009.12.6

十二人の怒れる男

一昨日、渋谷 Bunkamura シアタ−コクーンにて、

『十二人の怒れる男』 (舞台) を観てきた。

Bunkamura 20周年記念企画 ということで、

蜷川 (にながわ) 幸雄 演出、中井貴一 主演、その他の

出演者も半分以上テレビで観たことのある役者さんたち、

西岡徳馬、 斎藤洋介、石井愃一、品川 徹、田中要次、等で

大変豪華だった。

本作は、1957年にヘンリー・フォンダ主演で映画化され、

その後も、ジャック・レモン主演でテレビ映画化されたり (1997年)、

ロシアで映画化されたり (2007年) している。

オリジナルは、1954年にアメリカで放映されたテレビドラマで、

その時は、録画技術がまだ充分ではなく、生放送だったようだ。

それだけ、何度も映画化されたり、舞台化されたりするのは、

原作の持つパワーだろう。

ヘンリー・フォンダ版は、妻が、影響を受けた作品として、

一番に挙げる作品で、今回も彼女がチケットを取ってきた。


物語は、一人の少年の判決をめぐる、陪審員12人の話。

当初、12人のうち、一人だけが無罪を主張し、11人は、

有罪を唱えるのだが、話し合いを通じて、その11人の考えが

変わっていく。

映画では、その初めから無罪を主張する陪審員8号を

ヘンリー・フォンダが演じていて、その勇気と冷静さに感動するのだが、

今回の舞台では、中井貴一演じるその8号より、

西岡徳馬演じる3号の方が、見せ場が多く、難しい役に感じた。

作品としては、素晴らしくて、ストーリーや結末を知っているにも関わらず、

感動したのだが、残念だったのは、12人中一人だけ、舞台の質を

下げてしまっているように感じた役者さんがいて、またその方の役が、

結構、セリフが多く、重要な役柄だっただけに、ますます残念だった。

なんで、あの人にしたんだろう。

それはさておき、ご存知のない方は、一度、レンタルしてご覧ください。
  ↓
十二人の怒れる男 (ヘンリー・フォンダ版)


ずいぶん前に、妻に勧められ、ヘンリー・フォンダ版と、ジャック・レモン版を

続けて観たのだが、微妙に時代背景が変わっていて、

興味深かった覚えがある。

例えば、白黒がカラーになっているのはもちろん、

1957年版では、陪審員が全員白人だったのが、

1997年版では、黒人も混ざっていたり、

扇風機が、エアコンに変わっていたり、と,

見比べると40年の時代の流れを感じます。





2009.12.7

Raul Midon

渋谷O-EASTにて、2年ぶりの Raul Midon

盲目のシンガー・ソングライターだ。

2年前にそのぶっ飛んだライヴの感想をこのひとりごとにも

書いたが、今日は、より鋭さを増したような印象だった。

相変わらず、ギターはどうやって演奏しているのか目の前で

見ていても分からない。

今日は、右手でボンゴを叩きながら、左手でギターをタッピングしながら、

歌う、という離れ業までやって見せた。

そして、ヒューマンホーン、口 (くち) トランペットも、より楽器らしい

フレイズを発するようになったように感じた。

ラグタイムブルース、レゲエ、ボサノヴァ、何もかも Raul 流に

オリジナルな音楽に聴かせる。

一体、彼はどこまで行くのか。

ちょっと太ってお腹が出てきたので、健康に気をつけて、

これからも素晴らしい音楽を聴かせて欲しい。

Raul のことをご存じない方は、ぜひ YouTube

「Raul Midon」 と検索して観て欲しい。

(一昨年、貼ったリンクは、大分消滅していたので、

リンクは、貼らないことにする。)


Raul とは、関係ないが、鶴田真由さんが観に来ていて

私のすぐ近くにいた。あ〜ドキドキ。





2009.12.8

Last Moment

このところ3冊続けて、A..スマナサーラ (スリランカ上座仏教長老) の

本を読んだ。

私は、宗教 「仏教」 には、興味がないのだが、

お釈迦様が何を説いたかには興味がある。

仏教は、本来、お釈迦様の教えであったはずだが、

宗教 「仏教」 は、本来の仏陀の教えではなくなっていることは、

色んな人が言っているようだし、私も、そう思う。

さて、その教えの中で一番重要な 「無常」 については、

そのうち書きたいと思っているが、昨日の Raul Midon の

ライヴで、ある曲の演奏前に (私の Hearing が間違っていなければ)

彼はこう言った。

 Every moment could be last moment.
 Enjoy.
 It could be last moment.

私には、彼が無常を語っているように聞こえた。


今日は、12月8日。

ジョン・レノンの29回目の命日である。





2009.12.9

イチローの言葉

「この一言が人生を変える イチロー思考」 なる本を読みながら、

ふと読んでることが イヤになった・・・。

(そうかぁ〜、イチローはそんな風に考えているのか、

やっぱり一流は違うな〜)

そんな風に、ただただ、私との違いを浮き彫りにし、

その雲泥の差を自虐的に確認するがために、

読んでいるような気がしたのだ。

(だから自分は大したことを達成していないんだ、そりゃそうだ) と

まるで自分の人生の正当化のためのようでさえある。

どうせ、読むなら そこから少しでも自分の人生に役立つような

読み方をしないと意味ないよな。

要は、「手を抜かない」 「妥協しない」 「コツコツやり続ける」

「準備を万全にする」 「目標を高く持つ」 「他人と比べない」 など

全部知っていること。

そのひとつでも、徹底すれば結果は違ってくるんだろう。

ひとつも出来てないもん。





2009.12.10

専門店

世の中には、色んな専門店があるもんだ。

今日、代官山の駅前で、

万華鏡専門店を 見つけた。

なんか分からんけど、すごいって思った。





2009.12.13

人生に乾杯!

何回か予告編を観、面白そうだなと思っていた上に

ネット上での評価も高かった映画 『人生に乾杯!』 を観た。

たぶん、初めてじゃないかなと思う、ハンガリー映画。

年金生活の老夫婦が、お金に困り、強盗をして

警察に追われるというストーリーなのだが、

現実にはあんなに簡単に強盗は成功しないだろうし、

あんな風じゃ、簡単に捕まってしまうだろう。

そういう意味では、大人のファンタジーという感じ。

年金が少なくて生活できないという、社会的なメッセージも

含まれているようだ。

良い作品名だと思うが、ちょっと惜しい。

最後に悲劇的な結末を迎えたと思ったら、実は・・・と

どんでん返しがある。

そのどんでん返しが、タネ明しの前に分かってしまう。

それまでのストーリーと、『人生に乾杯!』 というタイトルからは

その結末はないだろう、と容易に想像がついてしまう。

なので、バレバレのどんでん返しも監督の計算の上か。

もし、あの悲劇的な結末がホントだと思っていた上に

その後、どんでん返し (タネ明し) が来たら、

もっと痛快な作品だったのに、と思う。

惜しいな。


★★★★☆





2009.12.14

David T Walker

@Billboard LIVE Tokyo

これで、6回目かな、生 David。

東京2日、大阪1日だけのツアー、今日その初日の

1st Show を観てきた。

相変わらず、ピースフルで、ソウルフルな演奏。

Billboard LIVE のスケジュール表には、「Soul/Guitar」 と

記載されている。

そんなカテゴライズ出来る人、この人と Cornell Dupree ぐらいか。


今日は、私の耳がおかしかったのが、どうもチューニングが

合っていないような気がして仕方なかった。

あのレベルの人達は、演奏中でもチューニングするし、

出来なければ、ギターを持ち替える。

今日も、控えのギターが2本もステージにあったのに、

1本のギターを使い続け、チューニングをしようともしなかったと

いうことは、私の耳がおかしかったのだろう。

大体、少々、狂っていても気がつかないほど、あいまいな耳なのに

なんで今日は、あんなに気になったんだろ。





2009.12.15

Guitar

3週間以上、ネット・オークションに出していたのだが、

中々落札されなかったギターが、ようやく、落札された。

あんまり安く手放すのはイヤだったので、出品価格を高めに

設定したため、買い手が付かず、値下げしながら、

出品し直すこと4回目にしての落札。

これで、この10年間ほどで増え続けたギターのほとんどを

処分した。

結局、27年、24年、17年と長く持っているものが、手元に残った。

それらには、色んな思いがあり、楽器として以外の

価値がついてしまっている。(私にだけね。)

物に執着するのは、良くないのは知っていて、ここ最近は、

案外、執着を手放せてきたような感もあるのだが、

それらのギターを見ると、自分の一部というか、長年の友というか、

特別な感情を否めない。

まだまだだな、という気もするが、そういう思いも大事にしたい。


って思うのは、やっぱり、執着やな。





2009.12.19

アニサキス

9月にサンマの刺身を食べて、アニサキスという

寄生虫にやられて以来、ことある度にそのこと

話題にしてきたが、私が知らなかったと同様、

アニサキスのことを知っている人は、寿司屋の板前以外、

今までに いなかった。

昨日、数ヶ月に一度、集まるメンバー5人で飲んだのだが、

その中に一人、私と同じようにアニサキスにやられた人がいた。

それは、3年ほど前のことだそうで、

静岡で獲れたてのサバを食べる機会があったそうだ。

新鮮だということで、内臓まで食べたらしい。

アニサキスは、元々、魚の内臓にいる寄生虫なので、

これは、危険な行為なのだが、獲れたての魚の内臓は、

おいしいんだろう。

その場にいた10人のうち、何人が内臓まで食べたかは、

分からないそうだが、2人がアニサキス被害にあったそうで、

彼の話を聞いていると、私のケースよりも痛かったように感じた。

もしかしたら、アニサキスも活きが良かったのかもしれないな。


そんな目に遭うのは、確率的に一生に一度あるかないかだろうから、

もうこれからは、大丈夫だと思っているのだが、油断は禁物だ。

皆さんもご注意を。





2009.12.19

夢のかなえ方

今日、FM を聴いていたら、ショーンK の番組のゲストに

神田瀧夢 (ろむ) さんという方が、出ていた。

私は知らなかったのだが、日本人で初めて、

全米ネットワーク、ゴールデンタイムでの司会を務めていて、

日本では、無名だが、アメリカではかなり有名なようだ。

10年前に、コネもカネも英語力なく単身渡米し、テレビ番組を持つまでに

いたったのだが、その前は、日本で役者として北野タケシの作品にも

出演している。

最初、渡米した時、ビザの関係があるから、

どこかの事務所と契約を取ろうとしたらしい。

そういうエージェントが載っている本があるらしく、その本には、

どこの事務所も、「電話かけないでください。訪問しないでください。

書面でアポイントを取ってください。」 と書いてあるらしい。

で、彼は、100社に自分のプロフィールを送ったが、

1社も返事がなかったそうだ。

2回目の渡米で、今度は、「来るなと書いてあるけど

直接、行ってみよう」 と飛び込みで事務所周りをしたらしい。

当然のごとく、門前払いで、160社に断られたという。

そして、161社目が、契約してくれた、と。

その後、役者としてではなく、コメディアンとして認められ、

テレビ番組を持つまでになる。

それまで、きっと色んな辛い目にもあっただろうが、

本人は、辛いと思ったことはない、と言う。

彼の目標は、日本ってこんなに素晴らしい国だと

世界中に分からせる映画を、ハリウッドで作ることだと言う。

それが自分の天命だから、何も辛いことなどない。

自分には、やるべきことがあるのだから、と。

「どうしたら、自分の天命が分かるのですか?」 との問に

「これだと思うものを10年は、やること。

それでうまくいかないんだったら、次のことをやってみればいい。

10年でひとつだから、もしかしたら、一生見つけられないかも

知れないよ。

その人は、それが天命。

今の人は、早く変わりすぎ。

最低10年。」


最後の 「NO」 の次が 「YES」 だというのは、

知っているが、160社に断られても、次に行く根性がないと

世界には通用しないのだろう。

よく成功のコツは 「あきらめないこと」 なんていうが、

彼の話を聞いていたら、違うと思った。

「あきらめるか、あきらめないか」 なんて会話自体がない。

そのレベルにいること、その迷いのなさが成功の基だと思う。


神田ロム 公式サイト ”ベストハウス123” で特集された動画も観れます。


と、ここまで書いて、あれっ?と思い出した。

今年の夏に New York にいる友人が、

「アメリカにおもろい大阪人おるで」 と送ってくれたのが これだ。

アメリカ人向けに作っているようで、私としては少笑い程度だったので、

あまり印象に残らなかったのだが、上記のサイトを覗いてみて、

(もしかして) と思い出したのだ。

その友人というのは、New York で R&B を歌っているのだが、

神田瀧夢さんとは、友達らしい。

びっくり。





2009.12.20

哥哥的一天

「哥哥的一天」 というイベントで4曲、Vocal まりあさんの

伴奏をしてきた。(@ たかのや 新宿)

このイベントには、2年前にも出演していて、今回2回目となる。

今は亡き香港のレスリー・チャンのファンの集いで、

2003年彼がなくなる前から、もう12年も続いているイベントだ。

12年間、毎月。すごいなぁ。

毎月、イベントの内容を考えるのも大変だろうし、その準備もまた

大変だろう。

しかも、スタッフは全員ボランティアで成り立っているようだ。

50人ほどの参加者 (全員女性) は、遠くは、関西や九州からも来られている。

演奏曲は、彼が歌っていた曲から選曲。

そう、レスリーは、シンガーでもあり、日本にもコンサートに来たことも

あるのだ。


今回演奏した4曲中3曲は2年前にも演奏した。

2年前の音合わせの時に録音した音源が残っていたので

聴き直したのだが、自分のギタープレイが、信じられないほど、

落ち着きがなく、聴いていられなかった。

こんな伴奏で、よく歌ってくれたもんだ。

今回は、その辺、自分としては進歩した演奏をしたつもり。

まだまだ100点では、ないけど。


「哥哥的一天」 のサイト





2009.12.21

哥哥的一天 って?

昨日のイベント 「哥哥的一天」。

2年前のひとりごとに 「読み方が分からない」 と

書いたところ、主催者のお一人が、その読み方をメールで

送ってくださった。

ところが、2年経って、また読めなくなってしまったので

昨夜メールで、読み方と一緒に意味もお尋ねし、教えてもらった。

読み方は、「ゴーゴーディヤッティン」。

「哥哥(ゴーゴー)」 は、広東語で 「お兄さん」 という意味で

レスリー・チャンの愛称。

「的」 は、日本語の 「の」 にあたり、

「一天」 は、「一日」 という意味だそうで、

「哥哥的一天」 は、「レスリーの一日」、「レスリーとの一日」 と

いうような意味だそうだ。

ああ、スッとした。





2009.12.23

北浪良佳+馬場孝喜+伊藤志宏

8月に初めて、演奏を聴いて以来、大ファンになったギタリストの

馬場孝喜さん。

彼が、「面白いことやってるから」 と以前、薦めてくれていた

北浪良佳 (Vo) さんのライヴに、昨夜、行ってきた。

(馬場さん出演のライヴは、8月以来これで5回目!)

今回のハコは、大塚にある GRECO というお店。

こんな所にライヴハウスがあるの?と思う住宅街の中にある

普通のおうちの1〜2Fが、お店になっている。

メンバーは、北浪良佳 (Vo)、馬場孝喜 (Gt)、伊藤志宏 (P)。

演奏するのは、クリスマスソング、スタンダード、ポップスのカバー、

オリジナル、クラシックとジャンルを越えている。

北浪さんは、音大声楽科を出ておられるのでクラシックも

出来てしまうのだ。

何をやっても北浪ワールドで、オリジナリティがあり、

馬場さんが 「面白いよ」 というのもうなづけた。

1部と2部の間に北浪さんと少しお話が出来たのだが、

「スピリットはジャズです」 と言っておられた。

CD を置いてあったので、ニューアルバムを買ってサインもらった。

馬場さんも参加しているので馬場さんのサインも。

残念ながら、ピアノの伊藤さんは、その CD のレコーディングメンバーでは

なかったのだが、この伊藤さんがまた素晴らしいピアノで、

ぜひ、彼のライヴにも行こうと思ってしまった。

北浪さんは、馬場さんとのデュオ、伊藤さんとのデュオも

やってるということだったので、それらも聴いてみたい。


というわけで、今年のライヴ鑑賞は、これが最後 (かな?)。




アバター

ジェームズ・キャメロン監督の 『タイタニック』 以来12年ぶりの作品

『アバター』 を観てきた。

今日が初日だったせいか、休日だったせいか、20:40からのレイトショーを

観たのだが、やや混んでいた。

感想は、素晴らしい!&悲しい。

「素晴らしい」 のは、その映像美。

前半は、その映像の素晴らしさと、この作品を生み出した想像力と

それを映像化した技術に ただただ感嘆で、

たぶんスゴイ顔で観ていただろうと思う。

今作は 3D 作品として話題を呼んでいるようだが、

私は 2D で観たのだが、それでも充分楽しめた。

そして、ぜひもう一度 3D でも観てみたい。

2D であれだから、3D なら、めちゃくちゃスゴイ世界だろうな。

ストーリーは、いたってシンプルで、予想のつく展開なのだが、

今まで観たことのない映画だ。


そして、「悲しい」 のは、ストーリー。

ひとことで言うと、人間が他の星をその資源欲しさに侵略するんだけど、

その武力による侵略を見ていて、

(アメリカ大陸はこんな風に、ヨーロッパ人に侵略されたんだろう。

いや、アメリカだけじゃない、こんな侵略は、地球上で幾度も

くり返されてきた愚行だ。) と思い、殺し合いを見ていて、

悲しくなったのだ。


でも、映画は、素晴らしい。

162分は、長く感じない。

間違いなく大ヒットするね、これは。

構想14年、製作4年、ジェームズ・キャメロン 万歳。


★★★★★





2009.12.26

勇 気

先日、友人と 「自分は 『勇気』 があるかないか」 という話を

している最中に、興味深いことを発見した。

最初、私は自分のことを 勇気がない、と言った。

例えば、目の前の川で子供がおぼれていたら、

私は、子供を助けるために川に飛び込むだろうか、

泳ぎが得意でない私は、飛び込めずに

ただ見ているだけかもしれない。

そんな特異なケースはさておき、彼は私のことを

「勇気がある」 と言ってくれた。

それは、私が 「○○○を○○している」 とか、

「○○○を○○した」 とかということで、勇気があると

言ってくれたのだが、実は、それらのことをするのに、

私には、全く勇気など必要ないのだった。

私がしていることを友人は、勇気があるというが、

私にはそれらは勇気などなくてもできること。

一方、私はその友人の勇気ある行動を評価するが、

彼には、それは、勇気など なくてもできること。

つまり、『勇気』 というものは、無い時にのみ存在するのであって、

ある時には、存在しない。


これは、『勇気』 だけではなく、『優しさ』 なんかにも通じる。

たまに、人に 「優しい」 と言われた時、

(自分は優しくなんかしていない、やりたいことをやっているだけだ) と思う。

だけど、(どうして、私は こんなに人に優しくできないんだ) と

思うことは、たびたびある。

これって、わたしだけじゃないだろう?

つまり、『優しさ』 も無い時に、浮かび上がってくるんだ。


ちょっと文章にすると分かりにくいけど、通じたかな。

結構、面白い発見だと思うのだけど。


違う言い方をすれば、

「私は、勇気があります」 とか 「私は優しい人間です」 とか

言う人って、あんまり、いないでしょ。

勇気や優しさって、人それぞれに 元々備わっているものだから、

本人には見えないんだと思う。

他人には、それが、勇気や優しさに映るんだけど。





2009.12.26

クリ約

昨夜は、2001年以来、続いている小田和正の音楽ライヴ番組、

「クリスマスの約束」 の放映があった。

(略して 「クリ約」 というらしい。)

私は、特別、小田さんのファンではないのだが、昨年は、2度も

彼のコンサートに足を運び、長年のファンの皆さんには、

申し訳ないような、良席で鑑賞し、感動した。

特別、ファンではないと言っても、私がティーンエイジャーの頃の

オフコースには、多少なりとも音楽的影響を受けていることは

否めない。

20歳ごろかな、高校時代の同級生のバンドのベースが抜けたので

頼まれて、ベースで参加していた時期があるのだけど、

そのバンドはオフコースのコピーバンドだった。


さて、昨日の 「クリ約」。

小田さんが 「前からずっとやってみたかった企画」 ということで、

総勢21組34名に及ぶアーティストたちが一堂に会し、

それぞれの代表曲を全員で歌い継いで行く、ノンストップのメドレー。

タイトルは、そのメドレーの時間で 「22分50秒」。

これが、圧巻でした。

スゴイ、エネルギー。

歌の、音楽のパワーを侮ることなかれ。

出演したアーティストは、財津和夫、佐藤竹善、鈴木雅之、

藤井フミヤ、山本潤子、根本 要などのベテランから、

一青 窈、平原綾香、AI、スキマスイッチ、Crystal Kay、

松たか子、夏川りみ など 比較的最近の人、

この頃の J-POP のことは、よく分からないので、

初めて見る人まで、超豪華。

そして、さすがに小田さんが選んだ人達だけあって、全員うまい!

アレンジも素晴らしい。

いや〜良かったよ。

色んな壁を乗り越えての本番だったようで、出演者、特に

小田さんが一番感動しただろうな。

「一生で聞いた一番長い拍手だ」 って彼が言ったけど、

いつまでも拍手が鳴り止まなかったもんね。

ああ、こんな風に書くと見損なった人、悔しいだろうな。

再放送、あるのかな?


「クリスマスの約束」 って検索したら、

「ウィキペディア」 にあって、びっくり。 (これ。

2001年からの演奏曲や、ゲストまで全部記載されている。

こりゃすごい。

ただ、歌の権利関係の問題で DVD 化は難しいみたい。

いつか解禁されるといいね。





2009.12.27

HACHI 約束の犬

忠犬ハチ公物語アメリカ版、『HACHI 約束の犬』。

観たかったわけではないのだが、観たかった 『南極料理人』 と

2本立てだったので、(ついでに) 観てきた。

忠犬ハチ公の話も詳しく知らないし、なんとなく、

(なんで、アメリカ版作るの?) という軽い抵抗もあり、

全く、期待もなく、油断して観たら、充分泣いてしまった。

映画は、意外や日本の田舎のお寺のシーンから始まる。

ハチは、日本からアメリカに送られた秋田犬という設定で、

迷子になったところをリチャード・ギア演じる大学教授が

拾って育てることになるのだけれど、ハチが本当に 教授にだけ、

なついていて、彼の帰りを駅前で待つ姿がいじらしく、

胸が締めつけらる。

最後には、本当のハチ公の話も字幕で紹介されます。

犬の演技が素晴らしい。


★★★▲☆




南極料理人

『アフタースクール』 や 『クライマーズハイ』 を観て、

好きになった 堺雅人が主演なので観たかった、『南極料理人』。

堺は南極基地の料理人役だ。

どちらかというと、スローなテイストのコメディタッチの作品なのだが、

どうも、見事にツボに入ったらしく、3回も泣いてしまった。

(ああ、ホントに年とると、涙腺ゆるくなるねんな。

「3回もどこで、泣くの?」 って言われそう。)

堺 演じる料理人 西村の作る料理が 全部めちゃくちゃおいしそう。

お刺身、天ぷら、焼き魚、おにぎり、エビフライ、中華料理、ローストビーフ、

ラーメン、フレンチ、と、映画を観終えて何を食べようか、鑑賞中に

迷ってしまった。

誰かが、「男版かもめ食堂」 ってレビューに書いてたけど、

なるほど、そんな感じもする。

今作では、劇中、誰も 「おいしい」 って、言わないのだけどね。

エンディングのユニコーンも GOOD。

感動作ではないけれど、笑えて、ほのぼのと幸せになれる作品。


★★★★▲





2009.12.30

かっぽれ

以前、このひとりごとでも紹介した、

日本酒造会館の地下にある 「登茂恵」。

一昨日はその 登茂恵 で、「かっぽれ」 を初めて観た。

「かっぽれ」 って言葉は、聞いたことがあるが、何のことだか

知らなかった。

どうも、江戸時代に始まった踊りのようだ。

獅子舞、お面をつけての踊り、などいくつかの演目を観ながらの

お酒は、一年を締めくくるにふさわしい、にぎやかさと楽しさが

あった。









2009.12.30

牛の鈴音

韓国で大ヒットした映画 『牛の鈴音』 を観てきた。

田舎の老夫婦が牛を面倒見ている、ただそれだけの

ドキュメンタリーなのだが、韓国では300万人の動員を記録した。

作品がつまらなかったわけではないのだが、

久々に睡魔に襲われ、残念ながら、私は何が良かったのか

分からず終わってしまった。

なので、評価不能。





2009.12.30

今年のベスト5 映画編

『牛の鈴音』 は、今年、60本目の劇場鑑賞映画だった。

年間50本を目標にしていて、昨年は、48本だったのだが、

今年は、引っ越しした7月の前後2ヶ月間、映画館に行かなかったにも

関わらず、記録を達成した。

だから、どうした、ということはないのだが。

で、今年の私のベスト5である。

順位はつけにくいので、特に良かった5本を選ぶと、

『グラントリノ』 『重力ピエロ』 『アバター』 『縞模様のパジャマの少年』

『60歳のラヴレター』。

次点で、『南極料理人』 『ミルク』 『誰も守ってくれない』。

番外で、『禅 ZEN』 『ラースとその彼女』 が印象に残っている。

ドキュメンタリー部門では、

『ヤング@ハート』 『THIS IS IT』 (ドキュメンタリーというのかどうか

微妙だけど)。

来年もたくさん良い映画が観れますように。




今年のベスト5 ライヴ編

今年、ライブは、35本観た。

その中で、特に良かったのは下記の5本だ。

・Marcus Miller featuring Christian Scott (9/12 @Billboard Live東京)

・CHRISTIAN McBRIDE & INSIDE STRAIGHT (8/27 @Cotton Club)

・Yellowjackets Feat. Mike Stern (3/25 @Cotton Club)

・森山良子 (4/11 @オーチャードホール)

・今井美樹 (10/14 @Billboard Live東京)

それから、馬場孝喜さんのライヴ。

何しろ、8月から5回も観に行ったのだから、その惚れようもかなり。

来年もいっぱい、良い音楽に出逢えますように。





2009.12.31

朗読者

映画 『愛を読むひと』 の原作 『朗読者』 を読んだ。

再読である。

11月に映画を観て、もう一度 読もうと思っていた本だ。

以前は、本を読み終えると、裏表紙に小さく読み終えた日付を

記入していた。

この本には、「2001.1.3」 とある。

ほぼ9年ぶりの再読だ。

映画の感想 を読むと、「疑問があるので原作を読み直し、

疑問を解消したい」 と書いているが、何が疑問だったのか、

もう忘れてしまった。

原作の方には、映画では描ききれていない 細かな事象まで、

書かれているせいか、読後の疑問はない。

映画より原作の方が、少し、ヘヴィに感じた。

そして、読んでいる最中、映画のイメージが邪魔に感じた。

何作か、映画の後、原作を読んだ作品があるのだが、

映画のイメージが、邪魔に感じたのは初めてだ。

なので、映画のイメージ、特に、ケイト・ウィンスレットの

イメージが消えた頃、もう一度、読んでみたい。





2009.12.31

今年一年ご愛読ありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。
皆様にとってよき一年となりますように。


ひとりごと  ひとりごと