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つつみしんやのひとりごと 2009年 
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2009.9.1

縞模様のパジャマの少年

評判が良さそうなので、軽い気持ちで観に行った映画、

『縞模様のパジャマの少年』。

原題は、 「THE BOY IN THE STRIPED PYJAMAS」。

第二次世界大戦中、ユダヤ人収容所のフェンス越しに

ドイツ人とユダヤ人の少年の間に生まれた友情の物語、

その程度の知識だけで、観に行った。

収容所がらみということでシビアな設定とは、知りつつも、

少年の友情物語ということで、無意識にハッピーエンドを

期待していたのだろうか、

軽い気持ちで観た自分を戒めなければならないほどの

衝撃的な結末だった。

考えてみれば、現実の戦争やホロコーストには容赦などなく、

ただただ、残酷で酷いものであっただろう。

それらをテーマにしたものに、映画だからと娯楽性を求めるのは、

本来、無理があるのかもしれない。

人間の愚かさ、戦争、ホロコーストの無意味さ、残酷さを

圧倒的に思い知らされ、多くの人に観てもらいたいと思いつつも、

軽い気持ちでは勧められない重さを感じる作品だった。

子役2人は、オーディションで選ばれたとのことだが、

2人とも本当に素晴らしい。

登場人物がドイツ人なのに英語で話すことに、抵抗があり、

イギリス製作だからか、と思って観ていたが、

監督が大勢の人に観てもらうために英語にしたとの記述を読み、

そうだったのか、と納得。

強烈です。


縞模様のパジャマの少年 オフィシャルサイト


★★★★★





2009.9.3

たこ焼き

大阪人の家には、必ずたこ焼き器があるというのは、

まんざらうそではない。

今、私は、持っていないが実家にはあった。

さて、少し前、近所に たこ焼き屋 がオープンした。

数日間は、客が並んでいたが、そろそろ落ち着いてきたようで

空いていたので買ってみた。

今どき、木の船に入っている。

ちょっと大きめ 8個で 500円。

味は、まあまあ。

たこは、小さい。

私の記憶では、幼稚園の時 (1968年)、5個で10円だったから、

この41年で、たこ焼き価格は、1個 2円から、1個 62.5円に

値上がりしたことになる。

31倍。

消費税を抜いたとしても約30倍。

ちょっと調べてみたところ、

1968年の物価は、下記の通り。

 【交通】国鉄普通旅客運賃 上野−青森2060円、新橋−大阪1730円。
 【飲食】ビール127円(5月)130円(9月)、牛乳21円、かけそば70円入
 【たばこ】ピース(10本入)50円(5月)。
 【新聞購読料】朝日新聞朝夕刊セット月決め660円(11月)
 【初任給】大卒 3万290円


30倍値上がりしたものは、あんまりなさそうだ。

ってことは、今のたこ焼きって高すぎ?


上記の物価は、「ザ・20世紀」 というサイトで、調べたのだけど、

これが、中々面白い。

年毎にヒット曲や映画、流行語、ベストセラー、事件、テレビ番組や、

スポーツの結果などが記されている。

自分が生まれた年に何があったのか簡単に見れる。

例えば、私が生まれた1962年。

ヒット曲は、遠くへ行きたい(ジェリー藤尾)、

いつでも夢を(橋幸夫・吉永小百合)、可愛いベービー(中尾ミエ) など。

アメリカのTOP 1 は、レイ・チャールズの 「I Can't Stop Loving You」

プロ野球は、セ・リーグ 優勝、阪神、パ・リーグ 優勝、東映。

第13回日本シリーズ 優勝、東映。

「スカッとさわやかコカ・コーラ」 というCMもこの年から。

などなど。





2009.9.4

Photoback

Photoback というサービスをご存知だろうか?

デジカメで撮った写真を簡単に写真集に出来てしまうサービスだ。

写真だけでなく、テキストも入力できる上、1冊から作れるし、

べらぼうに高いわけでもない。

6月の家族、親戚との旅行を文庫本サイズにまとめて、記念に送ったら、

皆に大喜びされた。

私も初めてだったが、自分の反省も含めて言うと、

まず、1冊試しに作ってみることを勧める。

そうすると、こうした方がもっと良い、という違うアイディアが

浮かんでくる。

写真はアップロードし、自分でレイアウトも考える。

ちょっと時間は、かかるけど、やりがいはある。

ぜひ、お試しあれ。

それにしても、便利なスゴイ時代になったもんだね。


Photoback はこちら。





2009.9.5

東京JAZZ 2009

2年ぶりの 「東京JAZZ」 。

今年は5回公演があるのだが、今日の昼の 「Groove」 という

テーマの部に行ってきた。

会場は、有楽町の東京国際フォーラムA。

出演は、

@神保彰 featuring Abraham Laboriel & Otmaro Ruiz
 with very special guest "Lee Ritenour"
AJohn Scofield and the Piety Street Band
B東京スカパラダイスオーケストラ
CGeorge Clinton & PRALIAMENT / FUNKADELIC


まずは、神保彰。

メンバーは、Otmaro Ruiz (key)、Abraham Laboriel (b)

そして、スペシャルゲストに Lee Ritenour (g)だ。

神保彰は、元カシオペアのドラマー。

私は、カシオペアには、はまらなかったので神保彰の音楽を

積極的には聴いてこなかった。

もちろん、80年代初めのフュージョンブームの頃には、

多少は カシオペアも聴いたけどね。

数年前、神保彰(ds)、鳥山雄司(g)、和泉宏隆(key) による

ユニット、PYRAMID の CD がリリースされ、そのライヴで

初めてナマで神保彰のドラムを聴いた。

その CD も、お気に入りなのだが、

少し前に初めて、彼のソロ名義のCDを聴いてみたら、

これが中々ゴキゲンだった上、今回のライヴには、

Lee Ritenour が、ゲストで参加するというので、

観に行くことにしたわけだ。

神保さん、まあ、姿勢の良いこと。

背筋がピンと伸びて、見ていて気持ちの良いドラミング。

リトナーは、335、L5、YAMAHAのガットギター、

サイレントギター を持ち替えての演奏。

ぜひ、この4人でレコーディングをして欲しいな、と思う

演奏だった。

おそらく、ほとんどリハーサルとかしてないんだろうけど、

決まるところは、ビシッと決まるのは、さすが。


2番目、ジョン・スコフィールド。

もう、20年以上前に大阪でライヴを観たことがあるのだが、

その頃は、何をやっているのか分からなかった。

この数年は、彼の音楽のカッコ良さも分かるようになったので

今日は、リトナーに次いで楽しみにしていたのだが、

なんと、1曲目から Vocal 入りのR&B。

最新アルバムが、ニューオリンズもののようで、

ジョン・クリアリーが参加しており、今回も同行。

ジョン・クリアリーは、今から17〜8年前、

大阪のバナナホールで、山岸潤史のバックで来日した時に

観ており、その時の印象は、イギリスのビジネスマン

(彼はイギリス人) のようだったが、今回は、アメリカ南部の

おっさん化している印象だった。

もうちょっとJAZZっぽいの聴きたかったな。


東京スカパラダイスオーケストラ。

全部、同じに聴こえるし、騒がしすぎてちょっと苦手。


ジョージ・クリントン。

名前は、もちろん知っていたけど、意外と音楽は聴いたことなかった。

会場は、今日の4組の中で一番盛り上がっていたから、

このバンド目当てのお客さんが多かったんだな。

7年ぶりの来日だったようだし、待ってました!って感じ、

ムンムンだった。

パーラメントとファンカデリック、彼が率いる2つのバンドの

合同だったせいか、人数は多いわ、変なカッコのおっさん(おむつ姿)

おるわ、ダンスは下品やわ、まあすごかった。

NHKのBSで放送するらしいけど、あの下品なダンスは、

映せないだろうな。

それにしても、日本には、コアなファンが結構いるんやな。

ジョージが、まるで新興宗教の教祖に見えた。



もうひとつ、夜にライヴを観てきた。

濱のぞみ (Vo) & 山口友生(g) @ bar dAZE。

濱さんは、ちょっとジュリアン・ムーア似の

しっとり、大人の魅力の Jazz Singer。

山口さんは、辻本さんのバックでの演奏を聴いたことがあったが、

バンドではなく、デュオで聴くのは初めて。

う〜む、上手い。(プロなんだから、当たり前か。)

今日は、数曲、ウクレレも演奏。

80年以上前のマーティンのウクレレらしいが、

素晴らしく良い音で、演奏も素晴らしかった。

ああいうのを聴いて、気軽に私もウクレレを、と思ってはいけない。


というわけで、今日はライヴ三昧の一日だった。

明日は、Mellow Flavor の相方、山ちゃんの ライヴに

数曲参加予定。(@ bar dAZE)

来週の土曜日(9/12)も、急遽、横浜でのライヴに出演することに

なった。

ぼちぼち、活動再開である。





2009.9.7

セッション・ライヴ

昨日は、原宿 bar dAZE で、Mellow Flavor の山ちゃん (gt) の

セッション・バンドのライヴに5曲、ゲスト参加。

久しぶりにドラム、ベース入りで演ったけど、いいグルーヴで

気持ちよく演奏できた。

軽いリハと、ほとんど譜面を見ての打ち合わせだけの本番。

私は、そういうのに慣れていないので、ドキドキだった。


さて、10月31日に、4ヶ月ぶりとなる Mellow Flavor の

ライヴ@Bar ONYX (Vol.6) が 決まった。

良かったら、来てください。

20:00〜、21:00〜、22:00〜の3回。

Bar ONYX





2009.9.11



日本では、「青信号」 というが、英語では、「green」 だ。

確かに、あれは青ではなく緑色だ。

子供の頃、(緑色なのになんで青信号っていうんだろう) と

不思議に思った覚えがある。

子供心ってやっぱり純粋なのだな。

先日、この話題が出るまですっかりそんなことも忘れていたけど。

さて、日本語では、経験の浅いことや、若いことを

「彼はまだ青い」 なんて表現をするが、

これをこのまま英語にすると、「He is still blue.」 となり、

「彼はまだ落ち込んでいる」 という意味になってしまう。

英語で、「彼はまだ青い(経験が浅い)」 は、

「He is still green.」 というらしい。

ここにも、日本語と英語の青と緑の違いが見えるのが面白い。

「隣の芝生は青い」 なんて言葉もあるが、

芝生はもちろん緑色だし、

「青葉」 だって、どう見たって青くない、緑色だ。

どうも、日本語では、「青」 の中に 「緑」 も含んでいるような

感じがする。

私の想像では、言いにくい、というのがその理由ではないかと思う。

「青い」 は、形容詞だが、「緑」 は形容詞になれず、

「緑色の」 というしかない。

「隣の芝生は緑 (色)」 「彼は、まだまだ緑 (色)」 って、

やっぱり変だもんな。

しかし、緑色の制服や帽子を身につけていたことに由来している

「緑のおばさん」 は、なぜか 「緑」 なんだな〜。

信号の場合、「緑信号」 だと、やっぱり言いにくいでしょ。





2009.9.13



一昨日の 「青」 と 「緑」 に関する記事に関して、

日本の元々の色彩基準は、青、赤、黄色しかなく、

緑は青に一番近いので、そうなったらしい、という旨のメールを

読者の方から いただいた。

なるほど、そうだったのか。

「言いにくいから」 なんてことではなかったようだ。





2009.9.13

演奏中のコミュニケーション

昨日は、横浜の山手にある D-FACTORY というところでライヴ 。

1年振りとなる 栗山龍太 との共演。

ヴォーカルに昨日が初対面だった 永本さやかさん。

たった4曲だけだったけど、リハーサルもせず、

改めて初めて会った人とも音楽ができるというのは、面白い。

細かい決め事ができない分、多少ゆるい演奏になってしまうが、

演奏中、どうやって、共演者とコミュニケーションを取るか、

学ぶこと、感じることも多い。

昨日のライヴは、視覚障害のある方々のイベントで、

出演者のほとんどが、視覚障害者だった。

大阪から演奏しに来られた方も数人いた。

私たちは、演奏中、アイコンタクトや目に見える合図も使う。

しかし、彼らは、そういうわけにはいかない。

演奏している音楽だけが、コミュニケーション・ツールだ。

そういう意味では、演奏するという行為における、音の持つ意味と役割が

違うような気がしたのだった。

うまく書けないけど。





2009.9.13

Marcus Miller

昨夜は、Marcus Miller のライヴ。@ビルボードライヴ東京。

(昨年、SMV で観て以来だな、いつだったっけ?) と記録を

見てみると、なんと 9月12日!

ちょ〜ど、1年ぶりのマーカスだった。

それにしても、昨日のライヴは凄かった。

ちょっと泣けてくるほど、素晴らしかった。

あんな演奏、毎日できないだろ?

いや、それとも彼らは毎日やってるのか?

メンバーは、

Marcus Miller (bass, b.cla)
Christian Scott (trumpet)
Federico Gonzalez Pena (keyboards)
Ronald Bruner (drums)
Alex Han (saxophone)

この数年のいつものメンバーは一人もおらず、

全員初めて見る顔ぶれ。

そして、(キーボード以外の3人は) 若い。

トランペットとサックスがすんばらしかったので、チェックしてみたら、

トランペットの クリスチャン・スコット (26歳) は、

なんと今年1月には自己のバンドで来日もしているではないか。

昨年には、ソウライヴ、マッコイ・タイナーとも来日している

超売れっ子だ。

かなり、色っぽい演奏。要チェックだ。

サックスのアレックス・ハンは、まだ21歳のようだが、

14歳の時、すでにデビューアルバムをリリースしている。

もう、笑ってしまうぐらい、エモーショナル。これまた要チェックだ。


よく見ると、今回のツアーは、

Marcus Miller Tutu Revisited
The Music of Miles Davis
featuring Christian Scott

と書いてある。

で、本編最後に演った 「Tutu」 が特に圧巻。

もう一回、言いたい。

あんな演奏、毎日できないだろ?

いや、それとも彼らは毎日やってるのか?


9月15日、19:00〜フジテレビNEXT (CS) で、

彼らのライヴが、生放送される。

観られる環境の方はぜひ。


Marcus Miller Tutu Revisited Tour は、この後、

ヨーロッパ、アメリカを周り、今年いっぱい続くようだ。


Christian Scott

Alex Han
14歳の時の演奏や、昨年のマーカスバンドでの演奏 (映像) もある。

Marcus Miller





2009.9.15

キャデラック・レコード

アメリカ、シカゴにあったチェス・レコードの物語。

チェスといえば、ブルースのレーベルで、

マディ・ウォーターズが、一番に浮かぶ。

本作でも、マディのほか、ハウリン・ウルフ、チャック・ベリー、

リトル・ウォルター、エタ・ジェイムズら、実在の人物が登場する。

アメリカン・ミュージックの歴史の勉強にはなったが、

映画としては、イマイチ期待はずれ。

レイ・チャールズの映画 『Ray』 のような作品を期待したが、

チェスの全体を描こうとしたため、散漫になった印象。

描いた範囲が広く、細かい背景などが不足してる感がある。

マディ・ウォーターズでも、エタ・ジェイムズでも、

レナード・チェス一人に絞っても 映画が作れただろうから、

もったいないな、と思った。

「Based On A True Story」 ということで、アメリカン・ミュージック好きには

楽しめると思うが、「マディ・ウォーターズって誰?」 っていう人が

観たら、面白くないかも。

でも、チャック・ベリー役はどことなく本人に似ていたり、

ローリングストーンズが、チェスレコードを訪れるシーンがあるのだが、

ミック・ジャガーだと分かる役者が、演じていたりと面白かった。

ちなみに ローリング・ストーンズ というバンド名は、マディの曲、

"Rollin' Stone" から来ている。

また、日本では、「音楽でアメリカを変えた人々の物語」 という

サブタイトルがついているが、そこのところも、ダイジェストのように

流れてしまう印象だったのが残念。

「アメリカをどんな風に変えたの?」 って興味のある人は、

観てちょうだい。


★★★☆☆





BABY

先週の金曜日、大変お世話になっている K氏に子供 (男の子) が生まれた。

今日、母子が退院してきたので、初(はつ)対面した。

会うまでは、全く想像もしなかったのに、彼の顔を見たら、

感動してしまった。

先週まで、この子はいなかった (というか、母親のお腹の中に

いたんだけど)。

命の不思議、神秘、そんな言葉にするのも陳腐でイヤだが、

何か強烈にインパクトがあったんだな、これが。

ところで、赤ちゃんってホントに赤いんだね。





2009.9.17

おばちゃん、近いよ!

会社のエントランス部分の掃除を清掃業者に依頼しているので、

週に2回、 おばちゃんが掃除をしに来る。

会社には、テレビドアフォン (インターフォンにモニター画面が

ついてるタイプ) が設置されている。

会社に来た人は、ビルの入口でインターフォンのボタンを押す。

すると、社内ではモニターにその人が映り、こちらは受話器を

取れば話が出来、必要ならば鍵を開けてあげるというしくみだ。

こっちには、相手の顔が見えるが、相手にはこっちの顔は見えないので

カメラがあることに気付かない人も多い。

大体の人は、普通、胸から上がそのモニター画面に映るのだが、

そのおばちゃんは、自分が映っている事を知らないのだろう、

いつも、マイク (カメラ) にかなり近づいて話すもんだから、

こっちのモニターには、彼女の鼻と口だけがドアップで映っている。

そうすると面白いことに、私は反射的に

受話器を耳から10cmくらい離して、応答してしまうのだ。

実際は、近くないのにモニターを見ているとおばちゃんの口が

今にも自分の顔に触れそうな錯覚をおこし、

思わず受話器を離してしまうのだった。

もう、そのおばちゃんが来るようになって1年以上は経つが、

いまだに慣れず、どうしても反射的に受話器を離してしまう。

もし、めちゃくちゃ美人で自分の好みのオネエチャンだったら、

どんな反応するんだろう・・・。





2009.9.20

JAZZ GUITAR

2年と5ヶ月通ったJAZZギター道場を今月かぎりで

退会することにした。

その間、タイプの違う3人の師範代に習うことができた。

技術的にどれだけ上達したか、自分では分かりにくいが、

習い始めた時は、先生は誰でも良かったが、

今はそうではなくなったことだけは、確か。

自分のやりたいことが、はっきりしてきた感じ。

以前は、ビバップをやらなければ、

その先へ進めないと思っていたが、そんなことでは、

一生先へ進めないことも分かった。

いわゆるJAZZではなく、自分のJAZZをやることにした。(かっこええ)

今日は、その第一歩として、先月ライヴを見てファンになった

馬場孝喜さんにレッスンをしていただいた。

数ヶ月は、練習ネタに困らない練習課題をいただいた。

数曲、2人で演奏したが、めちゃくちゃ、楽しかった。





2009.9.23

シルバーウィーク

昨年、8月に蓼科へ行った。

その時のことを、このひとりごとに

 「蓼科」、 関東の人には、読めるのかもしれないが、
 関西人の私には、なじみのない漢字で読めない。

と書いた。

いまだに (たぶんこれ、「たてしな」って読むんやったな) という感じで

自信がない。

全く関係ない場面で見たら読めないかもしれないし、

間違いなく、書けない。

そんなこと、どうでも良いが、今年はその蓼科へ友人家族4人と

一緒に行ってきた。

友人夫婦と、2歳児、4歳児と私の5人で、2泊。

(妻は、この連休、実家に帰ったので不参加だった。)

その子供たちとは、年に2〜3回会うのだが、会うたびに大きくなっていて、

2歳児の男の子なんて、この前は、ろくに話せなかったのに

今回は、しっかり話せていたりする。

あたりまえの事なのだが、驚きと感動がある。

長時間子供たちと一緒にいると、育児の大変さを垣間見る。

もちろんそんなの本当の大変さのほんの少しなのだろうが。

「子を持って知る親の恩」 なんて言葉があるが、

自分もあんな風にして大きくなったのだと思うと、

両親への感謝が沸いてきたよ。

謝々。

そして、一緒に行ってくれた友人家族に感謝。

マンションと車を貸してくれたKさん夫妻に感謝。





2009.9.24

MILK

といっても牛乳のことではない。

今年、アカデミー賞に8部門ノミネートされ、

主演男優賞、脚本賞を受賞した ショーン・ペン主演の

映画のタイトルだ。

「ミルク」 とは、その作品の主人公、ハーヴィー・ミルクのこと。

実在の人物で、1970年代にサンフランシスコで

ゲイであることを公表して初めて政治家になった人だ。

映画を観るまで、アメリカでの70年代の同性愛者の扱われ方なんて

知る機会もなかったが、同性愛者と分かれば仕事を解雇されたり、

逮捕されたり、暴行されたり、時には殺されたりと

かなりひどかったようだ。

作品中、「同性愛者を認めると、泥棒や売春婦も認めなければならない」

という当時の政治家のセリフがあるほどだ。

(以下 ネタバレ注意)

ミルクは、ゲイの解放のために立候補するが、3度落選する。

77年、4度目の立候補で市政執行委員に当選する。

映画は、彼が、ニューヨークからサンフランシスコに移る前の

70年から、77年に公職に就き、翌78年、同じ市政執行委員に

撃たれて死ぬまでの8年間を描いている。

政治の部分だけではなく、彼のボーイフレンドとの関係も

描かれている。

ミルクを演じる ショーン・ペン は、主演男優賞も もっともだと

思える演技で、最後にちょっとミルク本人の映像が出るのだが、

まるで、ショーンペンに乗り移っていたかのようだ。

そして、ゲイにしか見えない。

ミルクとしては、当選から1年後の死で、志半ばだっただろうが、

彼の功績は、「タイム誌が選ぶ20世紀の100人の英雄」 に

選ばれたことからも、いかに大きかったかが分かる。

射殺される (しかも政治的にではなく、妬みのようだ) という

悲劇で政治生命を絶たれるのだが、作品はその後の

市長 (市長もミルクと同時に殺された) とミルクの死を悼んだ

3万人以上の市民の行進で幕を閉じる。

悲劇の結末なのに、最後に少し平和な気持ちになり、

勇気と愛と希望をもらえる作品だ。

予告編を観た限りでは、まさか泣いてしまう映画だとは

思わなかったが、社会派&ヒューマンドラマ好きには勧めだ。

ゲイのラヴシーンは、『ブロークバック・マウンテン』 よりはソフトだと思う。


★★★★★





2009.9.24

透視

先日の蓼科旅行で、昨年も行った白樺湖に行った。

ちょうど白樺湖にいるときに山形の実家にいる妻に電話をして

少し、話した。

それから、1時間ほどしてから、妻から電話がかかってきた。

要件は、昨年、友人の子供への土産として、

白樺湖にあるお店で買った、白樺の枝で出来た鉛筆を

また あげたいので買ってきてくれ、というものだった。

実は、その電話がかかってくる直前まで、その店で、その鉛筆を見ながら、

(去年、これ土産に買ったな、また買おうかな) と考えていたのだった。

でも結局、(もらっても喜ばないかもな) と買うのを思いとどまり、

店を出た時に妻からの電話が鳴ったのだった。

その時は、あまりにタイムリーな電話にちょっと驚き、

その店の前にいることを妻には言わなかったのだが、

昨日、帰ってきてから、その話をした。

すると、彼女は、こう のたもうたのだ。

「知ってるよ。お店の前にいるの、見えたから電話したんだから。」

と、私がそこにいることを透視したというのだった。

あまりにジャストなタイミングでかかってきたので、一瞬、(まさか) と

思ったが、すぐに思い出したのだった。

妻は、電話で開口一番にこう言ったことを。

「まだ、白樺湖にいる?」





2009.9.25

どういうこと?

もう3週間ほど前の話だが、

いつも読んでいるサイトに こんな記事 を見つけた。

鳩山由紀夫氏の奥さんである鳩山幸夫人の発言が

一部で話題になっていたことについての記事だ。

「私たちみんな宇宙人」

「わあ、疲れた。今、金星に行って来たのよ」

など かなりぶっ飛んだ発言だ。

私の周りには、風変わりな人が多いので

特に驚きもしないが、(これは風変わりな妻に教えてやらねば) と

その記事をメールで送った。

妻からの返事には、こう書かれていた・・・。

「ね、だから住みやすくなってきたって言ってるでしょ!」





2009.9.26

ソロ

楽器演奏における 「ソロ」 とは、通常2つの意味に用いられる。

1つは、バンド演奏におけるアドリブ・ソロなどのように、

伴奏があった上で、主役で演奏すること。

もう1つは、伴奏者のいない全くの独奏のこと。

私は、この数年、活動のほとんどがデュオなのだが、

ギターデュオの場合、自分がソロを弾く場合、伴奏があるが、

ヴォーカルとのデュオや、フルートとのデュオの場合、

自分のソロの時、伴奏がない。

ひとりぼっちになってしまうのだ。

それが難しい。

ギターで時には、ベース音やコードも弾きながら、

ソロをとるのは、はっきり言って大変高度な技術とセンスが要る。

それで今日は、ギタリスト山口友生さんにソロギターのレッスンを

受けてきた。

先月、彼のヴォーカルとのデュオ演奏を聴いて、

ぜひ一度、ご指導を願おうと思ってのレッスンだ。

ソロギターの練習方法、アイディアなど大変有効なレッスンだった。

先週の馬場さんのレッスンと合わせて、当分は、練習ネタには困らない。


レッスンの後、Mellow Flavor の練習。

新曲、数曲に挑戦。

少し前、スランプだと書いた覚えがあるが、ようやく抜け出した感。

10月31日、来ておくれ。





2009.9.28

偶然

昨日は、白山にある、IL BRUNO というトラットリアで、

友人夫婦と私と妻と4人で食事をした。

その友人の紹介で初めて行った店なのだが、

おいしくて、あんまり高くなくて、また行きたいと思う店であった。

さて、食事中のこと、偶然、知り合いのご夫妻が、入店してきた。

聞けば、そのご夫妻も友達に連れられ、初めて来店したという。

会いそうでないところでの再会に妻も私もそのご夫妻もびっくりだ。

ご夫妻には、以前、何度か自宅にお食事にお招きいただいたり、

仕事の面でも お世話になった。

私は、ご主人の方は、2年ほど前に会った覚えがあるが、

奥様の方は、ほとんど5年ぶりであった。

妻は、お2人に会うのが、5年ぶりであったようで、

特に奥様との再会を喜び、見れば涙ぐんでいる。

私にすれば、偶然の出来事に、びっくりしたり、喜んだりは

しているものの、泣くほどのことではない。

「なんで泣いてるの?」 と聞くと、

「だって、会えると思ってなかったから・・・」 と大変な感激ぶりである。

まるで、音信不通の恩人に10年ぶりくらいに会えたかのような

反応なのだ。

しかし、考えてみると、そのご夫妻とは、ただ、会う機会がなく、

5年が過ぎたのだが、東京都内 (しかも 割と近所) に

住んでおられる上に、連絡先も知っていて、

会おうと思えばいつだって会える方々なのだ。

「だって、会えると思ってなかったから・・・」 と泣いていた妻だが、

特に会おうとしていなかっただけなのである。

そう言ってしまうと、何やら私が冷めた人間のようだが、

いやいや、やはり妻は不思議な人だと思ったのであった。





2009.9.29

サンマです。

昨夜、寝る前に胃のあたりに違和感があった。

そのまま寝たのだが、夜中に腹部が痛くて何度も目が覚めた。

朝、あまりに痛いので救急病院に行こうかと起きたが、

ネット調べているうちに痛みが治まった。

今まで知っている痛みではないし、下痢も 吐き気も めまいも 寒気もなく、

ただ、胃の辺りが痛い。

キリキリ 痛むというのでもないし、言葉にするのが難しい痛み。

強いていうなら、腹の中にエイリアンがいる感じ。

食べすぎ? とも思ったが、昨夜はそんなに食べていないし、

お酒も飲んでいない。

11時に大事な仕事のアポイントがあったので、

病院に行くにしても、その後にしようと、出社した。

痛みが断続的にやってきたが、

結局、午後になって 会社の近くの内科で診察を受けた。

問診しても、先生にお腹を触ってもらっても、原因は分からず、

先生も首をかしげ、「内視鏡 (胃カメラ) で調べるしかないですね」 と

言われた。

胃カメラ・・・何度かそのつらさは話に聞いたことがあり、

あまり気が進まないが、原因解明と痛みを取り除くことが、第一だ。

内視鏡検査の前に、まず、注射を1本。

これは胃の動きを鈍くするためのものらしい。

そして、ベッドに横になり、のどにスプレーで麻酔をかけられる。

まずい。

初老の、頼りになりそうで、やさしそうな先生と、

これまた、初老のやさしい看護師さん (女性) のおかげで、

あまり緊張せずに内視鏡を胃に中に入れることが出来た。

私は、左を下にベッドに寝ており、モニター画面で、

胃の中を見ることが出来る。

さすがにのど元を通す時は、身体が抵抗し、「おぇっ!」 ってなったけど、

なんとか、持ちこたえた。

途中、「おぇっ!」 っと、身体が抵抗するのを抑えるのは、身体ではなく、

精神なのだな、と自分自身のことを観察しながら・・・。

先生は、「ここが、胃の入り口です」 「ここから十二指腸です」

「きれいな壁ですよ〜」 と親切に解説してくれる。

看護師さんは、赤子を寝かしつけるように私の肩を一定のリズムで

たたきながら、「つつみさん、上手ですよ〜」 「肩の力を抜いて〜」

「ため息をつくように息をして〜」 とサポートしてくれる。

始めのうちは、良かったのだけど、先生の声が小さいために、

途中から、看護婦さんの肩たたきが、邪魔になったが、

動けないし、声を出せないので、「やめてください」 とも言えない。

でもさすがは、ベテラン看護師、それを察したのか、途中から過剰な

サポートは、やめてくれた。

しかし、胃の中はきれいで、痛みの原因らしきものが、

中々見つからない。

が、先生が ついに見つけた。

「アニサキス。 寄生虫だよ。 シメサバ食べた?」

私は、「サンマです」 と答えたかったが、カメラを身体に突っ込まれている

状態で、まだ声は出せない。

アニサキスというのは、サバ、サンマ、イワシなど、魚に寄生する

寄生虫である。

モニターには、白い小さなミミズのような寄生虫が、

私の胃の壁に貼りついているのが見える。

「では、取りますね」 と、何やら別の器具をチューブに差し込む。

すると、モニター上に先っぽがピンセットのように挟める器具 (鉗子?) が

現れた。

それで、上手にそのアニサキスをつかみ、取り去った。

私の口から出てきた時、そいつは、まだ生きていた。

シャーペンの芯ぐらいの太さで、白くて、長さは、7〜8ミリぐらいだろうか。

通常は、魚の内臓にいるらしいが、魚が死んでしまうと、食べ物を求めて、

身の方へ移るらしい。

だから、刺身に いて、それを人間が食べてしまうというわけだ。

看護師さんが、「ホルマリンに漬けますか?」 というのを

先生は、こんなものおいておいても何の役にも立たない、と

言わんばかりに 「いいえ」 と笑いながら答えたのだが、なぜか印象的だった。

結局、痛みの原因はその小さな寄生虫が、私の胃壁に

食いついていたためだった。

エイリアンがいるような感じ、というのは、まんざらハズレでもなかったんだ。

先生が言うには、アニサキスは、珍しくないとのことだが、

私は、今まで数え切れないほどサンマ、サバ、イワシ、

アジなどを食べてきたのに、初めてだということは、

「運が良かったんですかね?」 と聞いてみたら、

「初めてではなかったかも知れないけど、

今までは、身体がそんなに反応しなかっただけで、

何度目かになって、身体が拒否反応を示したのかも知れない」

ということだった。

通常、加熱又は、冷凍すれば、アニサキスは死滅するようなので、

心配ないが、やはり、お刺身を食べる時は、危険があるということだな。

ウィキペディアには、

 日本におけるアニサキス症の発生数は、1年間に少なくとも
 2,000〜3,000名以上と推定する報告 「日本におけるAnisakidosisの
 発生状況の解析 (石倉肇、臨床と研究、72巻5号、1995)」 もある。

とあるので、ホントに珍しいことではないようだが、希に大変なことに

なる例もあるようで、あなどれない。

私は、サンマやサバ、イワシが好きで、良く食べる。

この夏だけでもサンマは、生、焼いたもの合わせると、

30〜40匹は食べてると思う。

しかし、なんとなく、当分、生では食べたくない感じ。

あの痛みは、アニサキスが、寄生のために胃壁を

食い破ろうとするために生ずる症状らしい。

それにしても、あの強烈な痛みの原因が

そんなに小さな寄生虫 (しかも幼虫) だということが、驚きだ。

まあ、胃液の中でも生きてるくらい、強いやつだし、

時には胃壁を突き破ることもあるらしいから、生命力ってスゴイと、

変なところで感心してしまったのだった。





2009.9.30

重力ピエロ

予告編を観て気になっていた作品。

伊坂幸太郎 原作といえば、『アヒルと鴨のコインロッカー』、

『フィッシュストーリー』 を観たが、それらは、監督が中村義洋、

本作は、森淳一で、森監督の映画は初。

原作は、読んでいないので、『重力ピエロ』 というタイトルと、

予告編から、軽いサスペンスタッチの軽快な物語を想像していた。

ところが、そこそこにヘビーなテーマを持った作品だった。

サスペンスな部分は、割と先を読めてしまい、前半で

(たぶんこの人が犯人だろう) とか (こういうことだろう) と

推測したことは、ほぼ当たってしまうので、ミステリーとしては、

そんなに面白いとは思えない (もちろん、先の読めない部分もあるが)。

だが、この映画のテーマは、家族の絆みたいなもので、

その部分で、泣かされてしまった。

父親役の小日向文世がとても良い。

ひょうひょうとしているのに、息子たちのことを一番知っていて、

そして、けして強そうじゃないのに、ホントはすごく強い父親で、

彼のセリフに泣かされる。

主役の加瀬亮、弟役の岡田将生も良い。

嫌な役で登場する渡部篤郎も、ホントに憎たらしくて良い。

星4.5というところ。


★★★★▲




内視鏡とホルモン

昨日の 「寄生虫アニサキス事件」 と 「内視鏡初体験」、

貴重な体験だったので、もう少し書いておこう。

昨日は、「寄生虫は胃液の中でも生きているのか!」 と

その生命力に感心したりしたのだが、

子供の頃、飼っていた犬に虫下しを飲ませたら、

うんちと一緒ににゅるにゅる動く物体が出てきた覚えがある。

やつらは、消化器の中でも消化されずに生き続ける事が

出来る生き物なのだろう。

寄生虫の話は、一部のマニアを除いて、

あんまり好きな人もいないだろうから、内視鏡の話をもう少し。

私は、胃カメラ初体験だったので、10年、20年前のそれが、

どんな風だったか知らないが、おそらく、昨今のテクノロジーの

進歩を考え合わせると、ちょっと前までは、かなり苦しいもの

だったんじゃないだろうか。

例えば、昨日は、チューブが食道に入って行き易いように

のどに麻酔のスプレーをかけたが、そういうものも、一昔前には、

なかったんじゃないだろうか。

素人の勝手な想像だけど。

それに、あのチューブの太さだって、きっと年々細くなっているに

違いない。

「年々」 は大げさでも、10年前に比べたら

かなり細くなっているんじゃないか?

世の中のあらゆるものが、細く、薄く、小さくなっていってるんだから。

余談だが、先日、ネットで、紙くらいの薄さの照明具の記事を読んだ。

それが商品化されると、壁全部が証明になったり、

車の中も天井全体を照明にしたりできる。

おまけに、それが柔らかくて曲げられ、熱発生も今の蛍光灯などに

比べ大幅に少ないため、商品の陳列棚など、色んな分野での

使用が期待されているらしい。

しかも、数年後には、商品化されるだろうということだった。

話を戻すが、とにかく、この数十年のテクノロジーの進歩は、

18世紀や19世紀の100年分をほんの数年で進歩しているという

話も聞いたことがあるぐらいだから、内視鏡の進歩も

著しいだろうと思うのだ。

数年前、NHKの 『プロジェクトX』 で、オリンパスの内視鏡の開発

の話を観た。

最初に胃の中を見ようとしたのは、ドイツの医師で

1868年、長さ47センチ、直径13ミリのまっすぐな金属管をつかい、

剣を呑みこむ大道芸人で試みたという。

その管が、食道を突き破り、亡くなった人もいたそうだ。

時代が違ったら、私の腹痛の原因も解明できないまま、今も

痛みに苦しんでいたかも知れないし、また、内視鏡があっても、

昨日のように簡単ではなかった時代だったら、もっと大変な思いを

したかもしれない。

今の医学の進歩は、大勢の人の努力と犠牲の上に

成り立っていると思うと感謝の気持ちがわいてくる。

カメラもモニター (ハイビジョン!) も性能が良くて、昨日なんて、

自分の胃の中を見ながら、

「ホルモン食べたなってきた」 と思ったほどだ。


参考:オリンパスの内視鏡の歴史のサイト



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