LAGUNA MOON MELLOW FLAVOR  LIVE GUITAR  LINK LYRICS


 つつみしんやのひとりごと  2022年3月
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2022.3.1

Blue Note

近所で見つけたサイン。
Blue Note。



なんと、不動産屋さんです。
オーナーは、間違いなく音楽好きと見た。





2022.3.3

渡辺香津美
『JAZZ回帰プロジェクト』

featuring 則竹裕之&川村竜




以前に観たこのトリオは、
ベースが井上陽介だったが、
今日は川村竜。
彼のことは、たぶん7~8年前にシャンティの
バックで観たのが初めてだったと思うけど、
最近では、BLUE NOTE TOKYO
ALL-STAR JAZZ ORCHESTRA なんかも
演るようになった。
エレベもアコベもブイブイ弾きます。

さて、『JAZZ回帰プロジェクト』という
タイトルが付いているので、
コルトレーンやマイルスの曲を演奏するのだが、
わざわざ『JAZZ回帰』と言わなくても
良いと思ってしまうほどに結局、何を演っても
香津美ワールドなのでした。

『マンハッタン・フル・ダンス』を聴きながら、
この曲、高校生の時に文化祭で演ったのを
思い出したのでした。(汗)

香津美のギターは、2本。
2本とも Paul Reed Smith のハコもの。
シンラインとやや深胴のもの。
どちらも見るからに高級です。


[ MEMBERS ]
渡辺香津美(ギター)
則竹裕之(ドラムス)
川村竜(ベース)

@ Blue Note TOKYO
2nd show

[ SETLIST ]
1. フット・プリンツ
2. モロッコ
3. モーメント・ノーティス
4. ブルー・イン・グリーン
5. マイルスストーン
6. ユニコーン
7. マンハッタン・フル・ダンス
EC. インプレッションズ





2022.3.5

アート鑑賞

アーティスト Itu(イトゥ)さんの描いた
作品を観て来た。
Itu さんは、もう2年ぐらい毎月4人で、
飲んでいる会のメンバーの知り合いで、
以前から時々話には聞いていた。
パリでアーティスト活動を始めた、
その世界では、有名な人らしい。
3月1日から、ハイアット セントリック 銀座の
4周年に因んだ作品7点が同ホテル
4階 ライブラリーラウンジに展示されている。





ご覧のようにカラフルな色彩のものこら、
黒を主体にしたものまで。
Itu さんを直接知るHさんとふたりで
訪れたのだが、ふたりでソファに座って話していると
偶然 ご本人が現れたので、ご挨拶させて頂いた。
話には聞いていたけど、アーティストらしい過激というか
とてもカラフルな服装の方で、
作品とは裏腹にとても物静かな印象の方だった。

私が一番気に入ったのは、これ。



タイトルは「誕生」。
人にも木にも炎にも、はたまた別の生物にも
見える力強い作品だ。

すぐ近くのギャラリーのグループ展で違う作品も
展示してあるというので、Hさんと移動した。

そこでは、「幻獣展」という名で、5人の作家の
作品と、中世ヨーロッパの写本が展示されていた。



Itu さんは絵画だが、他の人は陶芸、木彫、鋳金。
私が気に入ったのは、百田輝さんという陶芸の作品。


人面獣


とら・のようなもの

トラだと思ったら「とら・のようなもの」と
タイトルにあった。
そうか、幻獣だからトラではないのだな。
展示品には値段も表記されていて、
聞いてみると購入可能なのだという。
中には一体200万円というモノもあったけど、
私が気に入った作品どちらも、数万円で
その気になれば買えるというのも嬉しかった。

こういうギャラリーにアートを観に来ることは
ほとんどないけど、なんだか楽しかったな。




スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム
SPIDER-MAN: NO WAY HOME




TOHO シネマズ日比谷で、
ビートルズの『ルーフトップ・コンサート』を観ようと
予約していたが、上映時間まで時間があるので、
時間つぶしに『スパイダーマン』を観た。
他に観たい映画もあったのだけど、
これしか時間が合わなかった。

自分でもホントに年を取ったなぁと思うのは、
こういう映画を観たいと思わなくなった。
実際、観ている途中で、
「こういうのはもう観んでええなぁ」と
思ってしまったほど。
でも、後半ちょっと面白くなって、良かった。
でも149分はやや長い。

まあ、この手の映画はビジュアルもストーリーも
どんどん派手に過激になっていくのは、
仕方ないのだろうな。
突っ込み所もあるけど、こういう映画で、
突っ込みはなしだな。

出演者は、トム・ホランド、
ベネディクト・カンバーバッチ、
ウィレム・デフォー、ジェイミー・フォックス、
ジョン・ファヴロー、トビー・マグワイア、
アンドリュー・ガーフィールドなど大変豪華。
IMAX で鑑賞。


★★★☆☆




ザ・ビートルズ
Get Back:ルーフトップ・コンサート

THE BEATLES: GET BACK - THE ROOFTOP CONCERT




1969年1月30日にビートルズがロンドンの
アップル・コアの屋上で行ったライヴの
ドキュメンタリー映画。
50年以上前の映画にも関わらず、
クリアな映像と音で楽しめた。
メンバーは、ビートルズの4人と
キーボードにビリー・プレストンが参加。

知らなかったのだけれど、
このライヴは、ゲリラ・ライヴだったんだ。
近隣の苦情を受けて、警官が
現場にやってくる。
「やめなければ、逮捕者が出る。
脅しじゃない」とまで言うが、
観ていると意外に呑気に見えるのは、
時代のせいだろうか。

警官達が現地に到着後、ずい分経ってから、
屋上(ライヴ会場)に上がる。
警官の姿を見たポール・マッカートニーは、
明らかにテンションが上がっている。
アドリブで「逮捕されるぞ」なんて歌っているのもスゴイ。
ついには、ギターアンプの電源を落とされるも、
演奏をやめない。
ジョージは、再びスイッチを入れて、演奏を続けるのだ。

路上の人達からは、演奏する彼らの
姿は見えないのだけど、音だけは、
しっかり聴こえている。
ゲリラ・ライヴに好意的な人達がいる
一方で、あからさまに迷惑だと批判する人達もいる。
イギリスでは、誰もがビートルズを
受け入れていたのかと思ったら、
そんなことはなかったんだな。

高齢の人が、「彼らの音楽も髪型も
受け入れているよ」と好意的なことを
言うので、インタビュアーが
「娘さんの恋人でも?」と聞くと
「(彼らは)金持ちだからOK」と
答えるのが面白かった。

結局、警官に屋上のライヴを止められたあと、
スタジオで他の曲の収録が続く。
"Let It Be" のアルバム収録ヴァージョンの
シーンも少し流れるのだが、
これは、カットなしで全部流して欲しかったな。
とはいうものの、途中で止まるテイクも
観られるので貴重だ。

ジョージ・ハリスンのギターは、
このライヴで有名になった
Fender のオールローズのテレキャスター。
ジョン・レノンは、エピフォンのカジノ。
アンプは、2人とも Fender に見えた。
ポールは、カール・ヘフナー。

曲は、"Don't Let Me Down"、"Get Back" は
複数回のほか、"Dig A Pony"、"I've Got A Feeling"
"One After 909"、"Let It Be"、"Two Of Us"、
"The Long And Winding Road"。

アルバム『レット・イット・ビー』の収録のころには
ビートルズのメンバーはもう不仲だったというような
記事を読んだ記憶があるが、この映画を見る限りは
険悪なムードは感じられず、久しぶりの人前での
演奏を楽しむ、若者の姿だと思った。
IMAX で鑑賞。


★★★★★


アート、映画、音楽に親しめる平和に感謝。





2022.3.6

Char
45th Anniversary Tour




昨年は、4月の日比谷野音、
10月の Billboard LIVE Tokyo、
12月の武道館と3度も Char さんのライヴを観た。
今日の会場は、中野サンプラザ。
1976年21歳のデビューだったので、
正確には昨年が45周年だったのだけど、
年をまたいでの 45周年ツアーなのは、
コロナの影響もあるのかも知れない。

コロナの感染対策のためだと思うが、
大分、客席を間引いた感じで、
実際は、半分ぐらいの入りかな。
私の席は、1列目42番。
オケピットの席が前にあったので、
実質は2列目。
ステージに向かって右側だったけど
2,200席の会場では、とても良い席だった。
やっぱり、近くで観られるといいなぁ。
同じライブでも体験が違ってくる。
スピーカーの近くだったけど、
今日は音も聴きやすかったしね。
バスドラムが、胸に響いて全身で聴く感じ。
こういうのは、2階の後ろの席だと感じないね。
1曲目から6〜7曲MCなしで演って
開口一番「高齢者には、2日連チャンはつらい」。
今年67歳ですから。
そうやろなぁ、身体より喉が大変やろと思う。

ギターは、FENDER のバーガンディミストの
ストラトキャスターがメイン。
こちら、オリジナルか、レプリカかは不明。
あと、『Shinin' You, Shinin' Day』、『Smoky』
などでは、FENDER のピンクのペイズリーのマスタング。
このギター、私は見た目があまり好きでは
ないのだけど、ええ音なのです。
Char さんがたびたび使うのも頷ける。
『Infant Elephant』では、VOX の Starstream。
『Wondering Again』では、GIBSON の
ゴールドトップのレスポール。
この曲では、私が見た限り、必ずこのギター。
ストラトやマスタングでは、あの感じは出ないんだろうな。

MCでは「ウクライナ」とか「ロシア」とか
具体的なワードは言わないのだけど、
そのことを思わせることを言った。
そして、いつになく何度もピースサインをあげた。
今の心境と言って、春畑(チューブのギタリスト)に
書いたという『I Feel Free』(と言ったと思う)を演奏。

その他、『All Around Me』、『Stylist』、
『Everyday, Everynight』、『Creepin'』、
『Moving Again』、『Anytime』、
『Power of Music』、『波』、『逆光線』、
『闘牛士』、『Rainbow Shoes』など。

本編は、1時間40分だったけど、
2回のアンコールが終わったら、
2時間25分も経っていました。

ツアーは、昨日の群馬からスタートし、
5月3日の横浜まで、北海道から
九州まで全国11カ所を周る。


Fender からもお花が。


[ MEMBERS ]
Char:Gt&Vo
澤田浩史:B
小島良喜:Key
ZAX:Dr

@ 中野サンプラザ


(2022.6.25 追記)

[ SETLIST ]
1. A Fair Wind
2. Everyday, Everynight
3. All Around Me
4. Fret To Fret
5. Stylist
6. Walking On Air
7. Creepin'
8. Infant Elephant
9. Power of Music
10. 夢の中の夢
11. The Leading Of The Leaving
12. 逆光線
13. 波
14. Wondering Again
15. Shinin' You, Shinin' Day
16. Smoky
--- EC 1 ---
17. Anytime
18. Moving Again
19. 闘牛士
--- EC 2 ---
20. I Feel Free
21. Rainbow Shoes





2022.3.7

カレーはスポーツだ!#35
ポークカレー/たまきんち(恵比寿)

★★★★☆


本日のランチは、ポークカレー(900円)に
肉追加(200円)!
肉がダブルで腹いっぱい!







2022.3.8

は せ べ

勤務先が五反田だった頃は、
時々食していたラーメン「支那そば はせべ」。
年に数回しかラーメンを食べない私が、
もっともリピートしているお店だ。

今日は、五反田で仕事があったので、
行く前からランチは、「はせべ」にしようと
決めていた。

ここにも書いたことがあったなと見てみると、
2018年12月5日だったので、
3年3カ月ぶりとなる。

11:30 開店と同時に入店。
いつもの大将ではない、若いお兄ちゃんが
カウンターの中にいる。
もしかしたら、代替わりしたのか。
たまたま、大将は今日はお休みなのか。

注文は、いつも通り「ねぎラーメン」。
3年前は、900円だったと書いているが、
950円に値上げされていた。
まあ、このご時世ですから。



まず、一口スープを飲む。
ここで、いつもなら「うん、旨い」と
ひとり頷くのだが、今日は「あれ?」と思った。
味が違う。
ネギの量もいく分少ないような気がする。
もしかしたら、作っている人が違うからか?
私の気のせいか?
とはいうものの、トッピングされた辛みを
混ぜた途端、味が引き締まる。

もし、味の違いが私の思い違いではなく、
作る人が変わったことが理由だとしたら、
何とデリケートなんでしょう。
伝統の味を引き継ぐことは、
なんと難しいことなんでしょう。
なんて思いながら、食したのでした。
う~む、近いうちにもう一度、確かめに行きたい。





2022.3.9

「せんでん」

Kさんの息子C君は、小学1年生。
1年生にしては、妙に大人びた言葉使いをしたり、
今年60歳の私に向かって
「キミは~」などと話したりする。

先週末に家族でドラえもんの映画を観てきたC君が
「ドラえもんの せんでん 要る?」と言う。
「宣伝って、何? チラシのこと?」と訊くと
「そう、コピーして作るの。
「カラーコピーだとお金がかかるから、白黒で」。

で、もらった「宣伝」がこちら。



映画ドラえもんのび太のリトルスターウォーズ
3月4日の(金)からこうかいされています。
ぜひ見にいってください。


映画会社か劇場関係者のような文言。
よほど、映画が面白かったんだろうけど、
将来は、広告代理店勤務かな。





2022.3.18

YouTube
そろそろ ソロ・ギター No.27
"I Can't Stop Loving You"
『愛さずにはいられない』


前回のアップから、2カ月近く開いてしまったけど、
「そろそろソロギター」をアップしました。

『I Can't Stop Loving You』。
曲の感じから、ラヴラブな相手に
「めちゃくちゃ好きやんねん」って
歌ってるのかと思っていたが、
改めて歌詞を読んでみると、
失恋した相手のことを忘れられない、
未練爆発の曲だった。
「I'll just live my life in dreams of yesterday
(俺は昨日の夢に生きていくんや)」って、
かなり後ろ向きな、過去を引きずった歌詞です。

この曲は、1962年のレイ・チャールズのヴァージョン
圧倒的に有名だろうが、実はレイはカバーで、
オリジナルは Don Gibson(ドン・ギブソン)という
カントリーシンガーの1958年の曲。
作詞作曲もギブソン。
Wikipedia によると、2003年にギブソンが
亡くなったときまでに 700人以上のアーティストが
この曲を録音していたという。
もう、スタンダードですな。
ギブソンのオリジナル・ヴァージョンも聴いたけど、
レイに比べると幾分あっさりしている印象で、
私は重厚なコーラスの付くレイのヴァージョンの方が好きだ。

1980年代、一人暮らしを始めた私は、
自宅の留守番電話のメッセージの BGM に、
この曲(レイのヴァージョン)を 使っていたことがある。
私が留守の時に電話を掛けると、
「I can't stop loving you~」と音楽が流れ、
そのあとに私の声で
「つつみです。ただ今留守にしております。
ご用の方は、メッセージをどうぞ」と流れるのだ。
今思うと、結構、寒い。


そろそろ ソロ・ギター
"I Can't Stop Loving You" 『愛さずにはいられない』






2022.3.20

執着について考える その1

先月、自宅の引っ越しをした。
引っ越しのたびに、人生に絶対必要でもないのに
持っている物の多さがイヤになるのだが、
それらを捨てることは、これもまたイヤで、
年齢と共に持ち物が増え続けてきた。

今年は、還暦。
そろそろ人生も後半に突入するし、
今回の引っ越しを機会に、
少し物を減らそうと試みている。
引っ越し前には、本、CD、DVDなどを170点ほど
ブックオフに持ち込んで処分したが、
先日、引っ越し後の荷物整理で、
212点の本、CDを処分した。
本は40~50冊だったと思うので、
CDが160~170点ぐらいだろう。
しかし、まだ数百枚のCDを所有していて、
積み上げられたCDを毎日、選別して数枚ずつ、
ブックオフに持って行く用の箱に入れている状況だ。

当たり前のことなのだが、
ブックオフの買取価格は、
悲しくなるほど安い。
特に本。
これはもう仕方ない。
CDは稀に1000円以上の値が付くものもあるが、
多くは、30~300円ぐらいで、
100円以下のものも結構多い。
ネット・オークションに出せば、
少しは高く売れるのは知っているが、
その時間と手間を考えると、やっていられない。
オークションの場合、すぐに売れればいいいけど、
そうとも限らないので、売れるまでの間、
管理し続けるのも面倒だ。
で、手っ取り早く現金化できるブックオフの登場になる。

とはいうもの、欲と興味で何点かはオークションに出してみた。
主に楽譜。
アマゾンなどショップで売りに出ている程の金額で
なくてもよいけど、ブックオフの買取よりは、
高い値が付けばよいと思うのだが、
ついつい欲が出てくる自分を観察している。
持っていたことも覚えていない楽譜なのに、
少しでも高く売りたいのだな。

今年に入ってこれまでに27冊の楽譜が
落札された。
1冊ずつ出品しているものもあるけど、
面倒なので、3冊セットや5冊セットなど
組にしても出品してきた。
先日落札された楽譜は、もともとは2千円+税
だったけど、ショップでは大体1万円前後で
売られている。
アマゾンでは、安いのは6,800円だが、
268,114円という意味の分からない価格で
出品している業者もいる。
とてもじゃないが、そんな値打ちのあるものとは
思えない。
私は、1,000円になれば良いやと思って、
1,000円スタートでオークションに出品したところ、
3,900円もの値が付いて驚いた。
ラッキーだった。

(続く)




2022.3.21

執着について考える その2

自分の物への執着について
書こうと思ったのに 昨日書いた「その1」では、
オークションでいくらで売れたとか、ブックオフは
買取価格が安いとかくだらない話題になってしまった。
誤解の良いよう補足しておくと、ブックオフが
他店に比べて買取が安いという意味ではない
(というかそんな比較はしたことがない)。
買った時の値段や、私が思うその物の価値に
比して個人的に「安いと思う」というだけのことだ。
リサイクルショップなら、どこでも大差ないだろう。

さて、自分の所有物を整理し、手放していく。
この最中の自分の心理は興味深い。
あまりの片付かなさに
「え~い、もう全部処分だ」と思ったかと思うと
「ちょっと待てよ、これとこれは置いておこう」と
ちまちま見直す自分がいる。
しかし、ほとんどの物は、ただ所有しているというだけで、
そのもの自体を見直したりすることは
こういう機会がなければしない。
むしろ、持っていることさえ、自分でも
分かっていないものも多く、知らないうちに
なくなっていたとしても気が付かないかも知れない。
そんなものにどうして執着するんだろう。

さすがにギターは、持っていることを
忘れているようなことはないし、
処分のハードルが高いので、前回書いたように
まずは CD と楽譜を減らしている。
どちらも、デジタル化してしまえば、
いつでも聴ける(見られる)ので、
比較的、手放すのは易しい。
デジタル・データを保有するわけだから、
完全に手放したわけではないのだけど。

本に関しては、ほぼ読み直すことは
ないだろうと思っている。
どうしてもまた読みたいものだけ、
手元に置いておけばよいだろう。
手放した後で、また読みたくなれば
買えばよいだろうし。
そして、今後 新たに買う本は、デジタルで
購入しようかと考えている。
それなら、場所は取らないもんね。

で、CD 。
一定の棚に入るだけ(200枚ぐらい)残して
他は全て処分しようと整理を始めた。
残す CD は大好きなアーティストの
ものにしたいのだが、この大好きなアーティスト、
つまり、CD を所有していたいアーティストが
多すぎて、それらの CD だけで、結構な枚数に
なってしまうことが判明した。

例えば、Char 関連だけで160枚以上ある。
エリック・クラプトン関連は、60枚以上、
そこに、上原ひろみ、トミー・エマニュエル、
マーカス・ミラー、テデスキー・トラックス・バンド、
マイク・スターン、ギジェルモ・リジェット、
ジェフ・ゴラブ、マーティン・テイラーなどなど。

これでは、当然 棚に入りきらない。
おまけに、もう今では手に入らない
BOX の限定版もある。
それらは、これまた手放すのが惜しい。
こんなことしていては、一向に減らないではないか。
で、思い直し、全ての CD を手放す「方向」で
取り組んでいる。
なぁ~に、全部、配信で買ったと思えば良いことよ、
と自分に言い聞かせている。
データはあるのだから、聴きたければ、
いつでも聴けるんだもの。

音楽物のDVD に関しても、ほとんどは一度観たら、
観ないのだし、YouTube を探せば、
いくら時間があっても足りないぐらい、
色んな動画が、観られるのだからと、
気を静めているところです。

この、CD、楽譜がなくなるだけで、
かなり身軽になる。
まあ、本当にゼロにできるのかどうか、
自信ないけど。
DVD は、少しは手元に残すことになるだろう。
もともと本にはそれほど執着はないので、
処分するのは難しくない。

問題は、ギター、音楽機材ですな。
これは、またゆっくり考えよう。





2022.3.23

ハンバーグが食べたい! #10
AMITIE(アミティー) / 西五反田(不動前)

★★★★☆


先月、引っ越してきてから、
気になっていた洋食屋さん。
コロナのせいで、お弁当の店頭販売のみで、
店内はずっと営業していなかった。
ようやく まん延防止等重点措置期間が
解除されたので、通常営業を再開したようだ。
お弁当は買ったことがあったけど、
やはり出来たてを食してみたいもんね。
ということで、初回はハンバーグ。



ハンバーグデミグラスソース
チーズのせ。
ライス、サラダ付きで 1400円。
(チーズがなければ 1300円。)

肉は、やや粗挽きな感じ。
デミグラスソースが私好みで旨い。
メニューには、1979年創業とある。
もはや老舗だな。
店内は、スペースがゆったりしており、
くつろげるのも良い。





2022.3.24

ハンバーグが食べたい! #11
a tempo(ア・テンポ) / 西五反田(不動前)

★★★★☆


昨日に続き、近所のお店の開拓。
不動前駅前の「a tempo(アテンポ)」。
私は、勝手にビストロだと思い込んでいたが、
Facebookでは、ワイン・バーとなっている。

「a tempo」というのは、音楽用語で、
「元のテンポで」という意味。
曲中で、楽譜に速くなったり遅くなっり
するよう指示があることがある。
そのあと「a tempo」と書かれていると
元のテンポに戻って演奏するのだ。

そんな店名らしく、店内には
アップライトピアノが置いてある。
客席は、カウンターだけで
さしずめピアノ・バーといった感じだ。

ここも先月引っ越してきてから
気になっていたのだけど、コロナのせいで、
ずっと閉まったままだったので、
今日ようやく入れたのだった。

実は昨日も覗いて見たのだけど、
混んでいたので諦めた。
今日は、前を通るとまだお客が誰もいない。
私は空いている店の方が好きなので、
チャンスとばかりに入店。
何を食べようかとメニューを見たら、
ハンバーグがあるではないか。
まずは、オードブル・サラダとハンバーグで、
ご挨拶(?)だ。



ふっくらジュシーハンバーグ
1,400円。
あー優しいハンバーグ。
味も良いけど、空いていたおかげで
マスターと話が出来て、その人がらに
魅了されたね。
これは、リピ確定だ。

ワインは、南仏のピノ・ノワール。
Bee-Bee。



ブルゴーニュではないけど、旨いです。
エチケットには、羊の絵が描いてある。
フランスでは、羊はメェーメェーではなく
Bee-Bee(ベーベー)と鳴くのだとか。

なんだか、西五反田(不動前)は、
飲食が充実してるように思う。
ここでは全部紹介していないけど、
こんなに行きたい店が多いのは
困ったもんだよ。





2022.3.25

ピザが美味い 

不動前(西五反田)は、ピザ激戦区だ。
ミシュランガイドにも載った「ベント・エマーレ」、
山手通り沿いの「ピザ・チェック」、
「ブルーナ」など、この辺はイタリア人が
多いのかと思うほどの密集区だ。
その中でも、最近の私のお気に入りは、
不動前駅近の「Yuu’s PIZZA」。
「ブルーナ」も旨いが店主に聞くところによると、
同じ店で修行していたのだという。

デリバリーのピザを頼むときには、
トッピングばかりに注意がいくが、
実はピザの命は生地だと思う。
「Yuu’s PIZZA」は、100%北海道産小麦を使用。
そのせいもあってか、生地が旨い。
パン屋の仕事に関わったことがあるが、
国産小麦は高いのよね。

今日は、8種類のスパイスと辛口サラミの
スパイシーなピザ、ディアブル(1,700円)を注文。



具は、モッツアレラ・トマトソース・辛口サラミ・
ポテト・バジル・ブレンドスパイス・黒コショウ。
ピザにジャガイモは要らんやろと思ていたが、
これがよく合っていて、旨い。

いつもお土産にピザ生地で作ったパンを
もらうのだが、これも何も付けなくても旨い。



お腹いっぱいなのに、いつももらったその日に
食べてしまうよ。





2022.3.26

渡辺貞夫カルテット2022
~Sadao Watanabe Quartet 2022




渡辺貞夫さんの4月17日の東京文化会館の
ライヴのチケットを取り損ねたので、
長野県塩尻市まで聴きに行ってきたよ。
素晴らしいライブだった。

貞夫さんのライヴは、昨年の12月以来なのだけど、
この2月に89歳になられた。
80歳代のアーティストは、何人かライヴを
観ているけどその中でも
とびきりお元気なのではないかと思う。
往復6時間以上、1万3千円以上かけて
行った甲斐があったよ。
上質で、上品で、ジェントルでいて、パワフル。
そんな演奏だった。

二部構成で一部はジャズ、二部はブラジルもの。
どんなに深く音楽を愛しても、70年やってきても、
完成とか終わりとかいうものはなく、
今もジャズという長い旅の途中でしかない、
何というかそんな感じ。

MCの時に「名前が思い出せない」って
言ってだけど、そんなの59歳(私)でもそうです。
89歳になっても、演奏は衰えを感じさせない。
その演奏意欲、創作意欲、ただただ、凄い。

このメンバーによるカルテットは、
初めてだったけど、3人ともとても良い。
特にドラムの加納樹麻さん。
貞夫さんと演るのはこのツアーが
初めてだったようだけど、
彼のドラムをまた聴きたいと思ったね。
名前、覚えておかなくちゃ。
奇しくもメンバー3人とも名前に「樹」という
文字が入っているらしく、
「樹(き)に囲まれて演奏しています」って
言ってたよ。

いつも最後に演る『花は咲く』を演ったあと、
一旦本編が終わった感じだったけど、
メンバーと何やら話して何曲か演奏した。
もう、これはアンコール扱いだなという感じ。
「ウクライナのことがあって」と前置きして始めた
ジョン・レノンの『Imagine』、続いて同じくジョンの
『Give Peace A Chance』のサビを合唱。
お客さんは全員マスクしているし、
声を出すなと注意されているので、
あんまり歌っていなかったけど
(曲知っていても正確に歌詞覚えていないし)。

"All we are saying is give peace a chance"

ウクライナに平和を。
世界に平和を。
です。

これで、もう終わりでしょう、という感じだったけど
お客さんの拍手は止まない。
再び登場し、これもよく演る曲(曲名が分かんない)
をとてもパワフルに吹き上げた。

途中、15分ほどの休憩を挟んで、約2時間10分。
大満足でした。

そうそう、ライブの度に聞ける
昔のエピソードはとても貴重。
今回も、1960年代、ブラジルのギタリスト、
バーデン・パウエルが来日した際、
同じくブラジルから来日していたパーカッションの
グループと貞夫さんの下宿で夜遅くまで
盛り上がってしまい、近所の人が警察に
通報して、翌日は菓子折りを持って
近所を謝ってまわったとか、
ライブ・アンダー・ザ・スカイで来日した、
やはりブラジルのシンガー、エリス・レジーナと
アルバムを作る約束をしたのに、
その後間もなく彼女が亡くなってしまったために
叶わなかったとか、そんな話を聞けた。
その何年も後に貞夫さんは、ブラジルで
エリスに捧げたアルバム『ELIS』を
レコーディングしており、今日は、
そのアルバムに収められている『Eris』も演奏。


[ MEMBERS ]
渡辺貞夫(as)
林正樹(p)
コモブチ キイチロウ(b)
加納樹麻(ds)

@ 塩尻市文化会館レザンホール 中ホール




店員の対応について考える
冷たいそばと焼肉丼と不潔なテーブル

今日は、渡辺貞夫さんのライヴを聴きに
長野県の塩尻まで行ってきた。
特急あずさで新宿から塩尻へ。
8時ちょうどのあずさ2号ではなく、
11時ちょうどのあずさ17号で。
(分かる人だけで良いです)

13:25、塩尻駅に着くとあいにくの雨。
駅にある食堂で昼食。
「山賊焼き」というタレに漬け込んで
焼いた鶏肉の定食を食べたいと思ったが、
せっかく信州に来たのだから、そばも捨てがたい。
メニューを見ると「山賊せいろそば」というのが
あったのでそれにした。
これで両方食べられる。

出てきたものは、温かいそばだった。



間違いなく、メニューの冷たいそばを
指差して注文したので、
「冷たいそばだと思ったのですが」と
料理を運んできたおばちゃんに言ってみた。
すると、「山賊そばは、温かいものになります」
と言われた。
確かにメニューには、温かいそばのコーナーにも
「山賊そば」というのがあった。
言い方を間違えた。
「冷たいそばだと思った」のではなく、
「冷たいそばを注文した」のだ。
「私は冷たいそばを指差して頼んだよ、
これは他のお客さんのものかも知れないので、
聞いているんだよ」と言いたくなったが、
温かいそばでもまぁいいやと
それ以上 言うことをやめた。
注文を取った人と運んできた人が違ったし、
作り直してもらうほどのことでもない。

運んできたおばちゃんが、
厨房に戻って「冷たいそばが〜」と
言うのが聞こえた。

山賊焼きは、大体予想通り。
そばはやや期待外れ。
山賊焼きは、そばよりご飯の方が合いそうだ。
次に機会があれば、定食にしよう。
あっても覚えてないだろうけど。

お会計の時には、注文を取ってくれた
おばちゃんがレジに立った。
この人は、私が注文したのは冷たいそばだと
知っているはずだ、と思っていたら、
「冷たいそばの方が良かったですか?」と訊かれた。
「ええ、冷たいそばを頼んだつもりでしたが、
(温かいのでも)まぁいいかと思いました」と答えた。

彼女は「すいませんでした」と言ったので、
やはり、自分がオーダーミスをしたことに
自覚があるようだった。
それ以上何か言う必要はないだろうから、
会計を済ませて店を出た。
店を出てから、私が彼女の立場で、
オーダーを間違えたのだとしたら、
何と言うのがベストだったのだろうかと、考えた。

おそらく料理を出したおばちゃんが、
厨房に戻って何かを言った時に、
彼女はミスに気付いただろう。
それなら、その時にすぐ出てきて、
「申し訳ありません。すぐに作り直します」と言えば、
私は「いえいえ、温かいものでもOKですよ、
これを頂きます」と答えただろう。
そうすれば、お互いスッキリしたのではないだろうか。
何が何でも冷たいそばを食べたかったわけでもない。
もし、そういうお客に当たってしまい、
「作り直してくれ」と言われたら、
自分のミスだし運が悪かったと諦めるしかないだろう。

お会計の段になってから
「私が間違いました」と言われても、
ちょっと釈然としない。
「なんですぐ言わないんだ、
今ごろ言うなよ」という反応があるだろう。
今日の場合は、明確に「私が間違いました」と
言われたわけでもない。
まあ、どうでも良いと言えば
どうでも良いようなことだけど。

時々、「店員の神対応」なんて言葉を聞くが、
神対応のためには、日頃から
何にプライオリティを置いて仕事するか、
意識している必要があるんだろう。

先日、某牛丼チェーン店で、
店員にクレームを言っている、
30代くらいの男性を見た。
その店の新しいメニューの「牛焼肉丼」の
大盛りを頼んだらしい彼は、
出てきた大盛りを見て、
「これ、大盛りですか?肉少ないじゃないですか。
写真と全然違うじゃないですか!」と
強い口調で店員に迫った。

私は、店員の対応に興味を持った。
店員は客の強い口調に押されたのか、
「作り直します」と言って作り始めた。

どういうことだろう、量を間違えたのか、
正規の量でも本当に写真と違うほど少ないのか。

件の男性は牛焼肉丼が作り直されている間、
提供口近くの席に座った。
(その店は、セルフサービスなので
出来上がると自分で取りに行くシステム)

彼が座った席のテーブルが汚れていてようで、
彼は作り直している店員に向かって、
「テーブルが汚いので拭いて下さい」と、
やはりややキレ気味に言った。

たまたま、その時は店員が調理中の
その若い男性ひとりだったので、
テーブルは拭かれることなくそのまま放置された。
作り直された牛焼肉丼を持って、
男性は奥の席へ座った。

そのうち、女性店員が出社して来た。
すると、男性はホールに出てきた女性店員に声をかけ、
わざわざ連れてきて「ここが汚いので拭いて」と
テーブルを拭かせた。
女性店員のやる気のなさそうな、
雑な拭き方もどうかと思ったが、
それは置いておく。

しばらくして、食事をし終えた男性は
店を出る前にもうひと暴れしてくれた。

先ほど対応した若い店員(男性)に
向かって言い始めた。
「どうして、拭いて下さいと言ったら、
すぐに拭かないんですか?」
店員 「すいません」
男性 「店舗責任者いますか?」
店員 「今日は休みです」
男性 「ふざけるなんよ!拭けと言ったらすぐ拭けよ!
不潔なんだよ!ふざけんなよ!」
店員はただただ「すいません」しか言わない。
男性は、「ふざけんなよ!なんて店だ!」と
言いながら、店を出て行った。
私、特等席(?)で一部始終を観察した。
なんだか、メシがまずくなるような空気だった。

私が入店したのは、男性が注文をした後で、
彼が牛焼肉丼ができるのを待っていた時だから、
もしかしたら、すでにその前に
一悶着あったのかも知れないけど、
彼はいつもあんな風なんだろうか。
あの日がたまたまだろうか。
もし、いつもあんな風では、
イライラした人生だろうな。

あの人を静まらせることができたとしたら、
店員はどんな対応をすれば良かったんだろう。
それとも、ああいう人は、
勝手に怒らせておけば良いのかな。
(店の対応にも多少問題ありとは思う。)





2022.3.27

サイレントギター20周年記念イベント
“渡辺香津美とサイレントギターを楽しもう!”




サイレント・ギターというのは、
もともとは、ヤマハが日本の住宅事情を
考慮して作り出した、大きな音が鳴らない、
練習用のギターなのだが、これが練習用どころか
ステージで使っているプロも多いのだ。
ピックアップとプリアンプが優秀なんだろうな、
見た目の印象より良い音がするんだ。
私もナイロン弦仕様の初期型を持っていて、
旅先の練習用に持ち歩いたりしてきた。


YAMAHAの画像

そのサイレント・ギターが発売から20年に
なるのだという。
今日は、その記念イベントに行ってきた。
出演は、20年前の発売時にサイレントギター
(ナイロン弦)のキャラクターになった、
渡辺香津美さん。
(スチール弦対応が発売された時は、
中島みゆきさんだった。)

イベントは、MC の挨拶の後、
香津美さんのソロ演奏で始まった。
曲は、ビートルズの『ノルウェーの森』と
バーデン・パウエルの曲(曲名失念)。
香津美さんにインタビューのあと、
開発者のヤマハの何木明男さんが登場。
このオジサンが、とてもユニークで面白かった。

私は、サイレント・ギターが先で、そのあと
サイレント・ヴァイオリンやサイレント・チェロが
発売されたんだと、勝手に思い込んでいたが、
順番はギターの方が後だったと知った。

何木さんは、当初、こんなにヒット作品に
なるとは思っておらず、6000本売れたら
ヒットだと思っていたらしい。
それが、この20年で世界で45万本だというから驚きだ。

何木さんのインタビューは、こちらで読める。
→ 「サイレントギター」への想い

何木さんコーナーの後、少し香津美さんの
アドリブのレクチャーがあって、
今日の参加者とのセッション・タイムになった。

セッションは、事前に申し込んでいた3人が
ステージに上がり、順番に香津美さんと
サイレント・ギターで、デュオ演奏をするという企画。
このイベントのことを知った時点で、
セッション参加者を募集していたのは、
知っていたが、私はこういう場面では消極的だ。

3人のアマチュアは、中高年の男性。
曲は、1人目から順に『黒いオルフェ』、
『Spain』、『Softly As In The Morning Sunrise』。
本番前に打ち合わせ(リハ?)があったようだが、
香津美さんとの決定的な違いは、リズムだった。
もちろん、参加者は極度に緊張していただろうから、
上手く弾けなくて当然なのだけど、
完璧に弾けないフレーズを弾こうとすることも
アマチュアあるあるで、聴いていてつらい。
内を隠そう私も過去に何度も、
そんな姿を披露してきた。

そんな数多い反省もあって、今では
人前で、演奏するということは、
本当にモノにしているプレイを
披露することだと思っている。
オリンピック競技ではないので、
練習で弾けなかったフレーズを
本番でチャレンジするのは、NGだ。
というか、練習で出来たことも本番では
出来ないことが多いのに、その逆はありえないだろう。
しかし、練習では大いにチャレンジすべきだ。

それから、最後に再び香津美さんのソロ演奏。
香津美さんの『トチカ』、
ジャンゴ・ラインハルトの『Minor Swing』
アンコールでチャーリー・パーカーの
『Billie’s Bounce』。

ヤマハさん、アンケートにも書いたけど
ぜひ、ナット幅45~47ミリぐらいの
ナイロン弦ヴァージョンを出してください!


[ 出 演 ]
渡辺香津美
何木明男(ヤマハ)

@ヤマハ銀座スタジオ





2022.3.28

ドライブ・マイ・カー



映画『ドライブ・マイ・カー』が、
アカデミー賞の国際長編映画賞
(旧外国語映画賞)を受賞した。

不思議なことに 濱口竜介監督の作品は、
一作も観たことがなかった。
私は、主演の西島秀俊にあまりよい印象を
持っていない上、原作が村上春樹と知って
観たいとは思っていなかったのだが、
受賞するほどの作品ならば観てみようと思った。
アカデミー賞を受賞したからと言って、
自分もが観て良かったと思えるわけではないことは、
過去の数々の受賞作を観て、体験済みだけど、
中には納得の受賞作ももちろんあったからね。
同賞の日本作品の受賞は、2009年の『おくりびと』
以来らしいが、あの映画も素晴らしい作品だった。

さて、『ドライブ・マイ・カー』、
上映時間は179分と長いが、
私は、全く長いと感じなかった。
前半は、とても良かった。
途中で、「先入観や既成概念で、
作品を判断するのは良くないなぁ」と
アカデミー賞を受賞しなかったら本作を
観なかったであろうことを反省したほどに
作品に引き込まれた。

しかし、後半、一番のハイライトであろうシーンで、
西島秀俊演じる家福(かふく)のセリフが、
どうにもこうにも空々しく聞こえてしまった。
「この映画で泣くとしたらここやろ」という
大事なシーンで。
もともと西島秀俊って、大きく抑揚のある
演技をするような印象がないのだが、
あまりにも淡々としたセリフ回しに、
映画との距離がどんどん離れていく感じだった。
思えば、その前あたりから、違和感が
始まっていたのだな。
(--- 以下、ネタバレ注意 ---)
岡田将生演じる高槻という役者が、
ずい分年上の、しかも自分が出ている芝居の
演出家・家福に向かって、家福の人生について
ずい分と切り込んだことを言うシーンがある。
高槻という男は、気が短く、非常に軽率な
男として描かれている。
その高槻が、こんなこと言えるだろうか、
という疑問が始まりだったような気がする。

そして、仕事の非常に大事な局面で、
家福は、「静かに考えられる場所に行きたい」と
言って、専属ドライバー・渡利みさき(三浦透子)に
渡利の実家があった北海道の村に車で行こうと提案する。
その実家は、土砂崩れで今はもうない。
その土砂崩れで彼女の母親は亡くなっていた。
「静かに考えられる場所に行きたい」と
言った人が、そんな感情が揺さぶられるような
場所に行きたいと思うのだろうかという疑問。
静かに山でも海でも見ながら考えたらええんちゃうの。
しかも、車で広島から北海道まで何時間かかるねん。
百歩譲って、行くとしても、飛行機で行って、レンタカー
借りる方が、自然だと思ったのは私だけだろうか。

前述の家福のセリフが空々しく聞こえてしまった
ハイライトシーンというのは、北海道の渡利の
実家の跡での家福と渡利の会話なのだけど、
そのシーンで、ちょっと白けてしまった私は、
ラスト・シーンでは完全に置き去りにされてしまった。
意味が分からない。
なぜ彼女は、韓国にいるの?
なぜその車に乗っているの?
その犬は、あそこにいた犬?
家福も一緒にいるの?
どういうこと?
全くもって 「??? 」な終わり方だった。

ヤフー映画のレビューで、高評価の人たちの結末の
解釈を読んで、なるほどそういうことのなのか、と思った。
これは、私の想像力不足、理解力不足だろうけど、
そうすると残念ながら、私はこの映画のターゲットから
完全に脱落している。
私には、高尚過ぎた感じだ。

高評価の人たちのレビューの中には、
そのハイライトシーンの家福の棒読み的セリフさえ、
演出のように書いていた人もいた。
そこまで読み取れんわ。

劇中で演じられる、チェーホフの
『ワーニャ叔父さん』のセリフで
家福の心中が表現されていたりするのは
面白いと思ったし、ホントに途中までは
かなり良かったんだけどな。

今日、アカデミー賞の発表があったので、
もしかしたら混んでいるのかなと思ったら、
ガラガラだった。
それもそのはずで、本作、昨年8月20日の公開で、
もう7カ月もやってるんやな。


★★★▲☆


(2022.3.30 追記)
「ええアングルと構図やなぁ」と思ったシーンが数回あった。
本作の高評価の部分として、撮影が良かったことを
付け加えておこう。




渡辺つながり シンクロニシティ


一昨日は、渡辺貞夫さん、
昨日は、渡辺香津美さんと
サックスとギターの違いはあれど
2日続けて日本ジャズ界の巨匠の
演奏を聴いたわけだが、
偶然にもお二人の苗字は「渡辺」だ。

貞夫さん(89歳)と香津美さん(68歳)は、
親子ほど年が離れているけれど。
私は、この二人の共演をナマで観たことはないのだけど、
香津美さんは、70年代に貞夫さんのグループに
いたこともある。

一昨日、貞夫さんがバーデン・パウエルの
想い出を語り、大好きな曲のひとつと言って
バーデンの曲(タイトル失念)を演奏したのだが、
昨日は、香津美さんがバーデンの曲を演奏した。
違う曲だったけど、2日続けて違う渡辺さんが
バーデンの曲を演奏するという不思議に立ち会えた。
もちろん、世界中で毎日、誰かがバーデンの
曲を演奏しているんだろうけど、ふだん、
私はバーデンの音楽を聞かないし、
名前を聞くことも話題にのぼることもほとんどないので
なんだか不思議なのでした。
バーデン、久しぶりに聴いてみよう。


ひとりごと