2020年7月
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2020.7.1
落語で学ぶ古い日本語 2
以前にも「落語で学ぶ古い日本語」という
エントリーを書いた。
「悋気 (りんき)」 は、嫉妬・やきもち、
「へっつい」は、かまど、
「胴乱(どうらん)」「紙入れ」は、財布など、
落語で知った古い日本語は多い。
桂米朝『昭和の名演 百噺』を聴いていることは、
一昨日に書いたが、どちらかというと、
江戸落語より上方落語の方が、
意味の分からない言葉が出てくるような気がする。
例えば『胴乱の幸助』に登場する、
幸助という人は、
「わりきやの親っさん」と呼ばれる。
この「わりきや」の意味が分からない。
もう何年も前から知っている落語だが、
「わりきや」の意味が分からなくても
落語は通じるので、聴いたときには
調べようと思うのだが、いつも忘れてしまい、
そのままになっていた。
ようやく調べてみると、
「わりきや」は「割木屋」と書く。
漢字を見ればなんとなく想像がつくが、
「割木」は、割った木、つまり「薪(まき)」のことで
「割木屋」は「薪を売っている店」のこと。
今では、すっかりなくなったので知らなくても
仕方がないかもしれない。
『牛の丸薬(がんやく)』という落語には
「ほしか」という言葉が登場する。
聴いていると、臭いものだと分かるが、
何か分からない。
知らべてみると、「ほしか」は「干鰯」と書く。
イワシを乾燥させた肥料のことだ。
そら、臭うわな。
また、上方落語には、
「あの人は "すい" なお人や」なんて言葉が出てくる。
江戸では、「粋(いき)」というが、
上方では、「粋(すい)」という。
(上方落語では「いき」も出てくるけど。)
同じ意味のようだが、
江戸の粋(いき)と上方の粋(すい)は
全然違うという記事を読んだ。
これは、興味深い。
↓
江戸の粋(イキ)と上方の粋(スイ)
2020.7.7
父 卒寿
7月7日は、父の誕生日だ。
1930年生まれの父は、
今日 90歳になった。
昨日今日と、その祝いと姉の還暦祝い
(誕生日は8月だけど)も兼ねて、
大阪に帰ってきた。
ここのところ、東京都のコロナ新規感染者数は、
100人を超えており、数日前に小池都知事が、
「都民の皆様には不要不急の他県への
移動は控えていただきたい」と
述べたことは承知の上だ。
父が、「コロナのことがあるから、
(東京から)来ないでほしい」と言えば
見送るつもりでいたが、
父は、移動する私たちのことを
心配はしていたが、そうは言わなかった。
ところで、父の卒寿祝いは
不要不急なのだろうか。
別に絶対に必要ではないだろうが、
父の高齢を考慮すると
いつ落ち着くか分からないコロナの収束を
待っていては、祝いの機会を逃すかもしれない。
そう思うと「不急」とは言えない。
でも、誤解を恐れずに言えば、
究極は、不要不急でない用事などない。
まあ、そんなに深刻に考えた上のことでも
ないのだけど、とにかく大阪に行ってきた。
せっかくの90歳の祝いなのだから、
普段食べられないような
ご馳走をと思うが、当の本人は、
「唐揚げが食べたい」という。
いつでも食べられるやんか、と思うが、
食べたいのだから仕方がない。
よくよく考えてみると、
ご馳走を食べたいのは、この私なのだな。
で、姉が揚げた特製(?)唐揚げに
自家製ローストビーフ、ポテトサラダという
メニューとなった。
それにしても90歳ってスゴイな。
世界中で生まれた人の中で、
一体、何パーセントの人が、
生きて90歳の誕生日を迎えるだろうな。
たすきは、「本日の主役」ね。
2020.7.10
カレーはスポーツだ! #3
グリーンカレー/MAT COFFEE(渋谷/恵比寿)
★★★★☆
MAT COFFEE のシーズン・メニュー、
グリーンカレー。
たっぷりの唐揚げが嬉しい、
ランチタイム、ドリンク付きの 1,000円。
一口目 食べたとき「辛っ!」って思ったけど、
ココナッツミルクだろうか、
食べてると結構甘みも感じられた。
最初に「辛っ!」って思ったのは、
「熱っ!」の間違いだったよう。
大丈夫か、オレ。(汗)
2020.7.14
高輪ゲートウェイ
仕事で新橋に行くことがあり、山手線に乗った。
恵比寿−五反田間は、時々乗るのだけど、
品川方面に行くのは、久しぶりだった。
品川駅の次に停まったのは「高輪ゲートウェイ」駅。
すっかり忘れていたけど、品川 - 田町間の
山手線の30番目となる新しい駅、
高輪ゲートウェイ駅は、3月14日に
オープンしていたのだな。
たぶん、ニュースでも取り上げられたんだろうけど、
全く覚えていない。
今日は、通過しただけで降りなかったけど、
調べてみると、売店やトイレも独自のようなので、
時間のある時に降りてみよう。
駅名が決まったときは、ずい分イマイチな
感じがしたものだけど、今となっては、
別にどうでもよくなってしまった。
駅の周辺は、これから開発されるであろう
土地がたっぷり。
今年の駅の開業は、暫定開業で、
2024年度の「グローバルゲートウェイ品川」の
街開きが駅の正式開業でもあるらしい。
その時には、駅前に複数の高層複合施設が
オープンするんだと。
どうなって行くんでしょうね。
2020.7.15
人口密度について考える
いまだに新型コロナウイルス感染者ゼロの
岩手県の特集をテレビで観た。
岩手県の感染者ゼロは「世界の奇跡」と
呼ばれているそうで、中々興味深い内容だった。
岩手県の人口は、123万人。
東京は、1,400万人近いから、10分の1以下だ。
面積は、北海道に次いで日本で2番目に広い。
その広い土地に123万人。
人口密度で見るとなんと、
東京は岩手の79倍の「密」度になる。
これは、感染者が出ていないことと
大きく関係しているだろう。
そして、感染者ゼロということで、
県民の意識が高い。
というのは、「自分が岩手県の感染者第一号に
なりたくない」という思いが強いのだ。
その分、感染予防に対する意識が高い。
ところが、マスクをしている人が意外に少ない。
定点カメラで1時間観測したところ、
東京渋谷では、91%の人がマスクを着用している
のに対し、岩手県盛岡では59%の人しか
マスクをしていなかった。
街角でインタビューに答えた男性(医師だと
言っていた)は、「岩手県では、感染者が
いないのでマスク不要」だと言っていた。
確かに誰も感染していないのなら、
マスクは要らんわな。
でも、本当に感染している人がいないのか
どうかは分からないし、県外から毎日、
人の出入りがあるだろうから、油断はできない。
ということで、街中を歩く人々で、
マスクをしていない人も、スーパーなど
人が大勢いるところに入るときは、
マスクを着用して入っていた。
県内第一号感染者になるということは、
自分から県内への感染が広がっていく、
ということでもある。
それは、気持ちの良いものではない。
「第一号になりたくない」というのは
感染予防に対する、結構なモチベーションに
なっているのだと思った。
その分、感染していても人に言えないとか、
感染したら疎外されるとか、
マイナスのことも予想されるけどね。
実際、具合が悪くなっても、
病院に行かずに自宅にこもっている人が
いないとは限らない。
第一号認定を食らうぐらいなら、
じっとしていて、治ってしまえば良いと
考えたって不思議じゃない。
重篤な症状では、そんなこと言うてられへんとは
思うけど、「陽性」の診断を受けたくなくて、
検査を避けたことが、結果的に悲劇になった
なんていうニュースは観たくないね。
東京の感染拡大の要因のひとつには、
人口が多い分、岩手県に比べて、
コロナに無関心な人や感染予防に無頓着な人、
「かかったら かかった時」的な人の数も多いだろう。
「人数が増えるとモラルが下がる」というのは、
どの世界でもあり得ることで、仕方がないことだと思う。
感染予防対策やコロナへの意識が、
モラルなのかどうかは、よくわからんけど。
ところで、人口密度の比較が出たので、
ふと思ったことがある。
人口密度は、「人口」÷「面積」で算出されている。
ウィキペディアによると、東京・岩手の面積、
人口、人口密度は下記の通り。
【岩手県】
面積 / 15,275.01km2
総人口 / 1,215,117人(推計人口、2020年6月1日)
人口密度 / 79.5人/km2
【東京都】
面積 / 2,193.96km2
総人口 / 13,999,568人(推計人口、2020年6月1日)
人口密度 / 6,381人/km2
この東京都の面積だが、当然土地の面積の
合計であろう。
でも、都内、特に23区内にはたくさんの高層ビルが
建っているわけで、その延床面積で計算したら、
もっと人口密度は下がると思ったのだ。
いったい、都内の建物の延べ床面積が、
どれくらいあるのか、想像もつかないけど、
実際、建物の中で、人々は各フロアに
散らばっているわけだからね。
と、ここまで書いて、
「東京都 建物 延べ床面積」とググってみると、
ありました!
東京都のホームページに、
「東京都統計年鑑 平成27年」というのが
公開されていて、そこに2016年のデータがあったよ。
木造家屋
総床面積 197,954,571m2
非木造家屋
総床面積 487,422,635m2
合計 685,377,206m2
えっ〜と m2(平方メートル)を
km2(平方キロメートル)に換算するには、
どうすればいいのだ?
1km2 は、何 m2 だったっけ?
と、中学生レベルのことが分からない。
これまた調べてみて、
1km2 は、1,000m×1,000m なので
1,000,000m2。
ということで、東京都の延べ床面積は、
685km2。
上記の東京都の面積に 685km2 を足す。
2,193.96km2 + 685km2 =2,878.96km2
おお〜!30%以上も 面積が増えたぞ。
延べ床面積も計算にいれると、
都の人口密度(/km2)は、4,863人になる。
6,381人だったから、1,500人も減ったぞ!
って、これは人口密度は呼ばへんやろうけど。
岩手県は、あんまり高層ビルとか
なさそうなので、計算しません。
というか、もういいよね。
そもそも、この計算、時間がかかった割に
なんか意味あるのかな?
2020.7.22
ノストラダムスの大予言
『ノストラダムスの大予言』という本がされたのは、
1973年なので、小学5年生の時だった。
なんとなく、中学生の時だと思っていたが、
記憶は当てにならないね。
「1999年7の月、空から恐怖の大王が降ってくる」
というフレーズが、恐怖を誘い、大ブームになった。
フランスの占星術師ノストラダムスが、
16世紀に書いた予言集には、
ナチスの出現や、第二次大戦のことなどが
書かれていた。
そのノストラダムスが、1999年7月に
人類が滅亡すると予言していたというのだから、
70年代の日本人にとっては、恐怖である。
自分で買ったのかどうか覚えていないけど、
我が家にも1冊あった。
このたび、表紙の絵を見たら見覚えがあったので
間違いない。
たぶん、友人Yの影響で自分で買ったんだと思う。
でも、途中で怖くなって読むのをやめた覚えがある。
ホントに恐ろしくなったんだ。
そのベストセラー『ノストラダムスの大予言』の
著者、五島勉(ごとうべん)さんが6月に
亡くなっていたという記事を読んだ。
享年90歳。
2018年に公開された、『文春オンライン』での
ロングインタビューが追悼で再公開されているので
読んで見た。
知らないことばかりだった。
そもそも、『ノストラダムスの大予言』を
書いた人の名前さえ知らなかった。
当時、この本を読んでノイローゼになった人まで
いたという。
しかし、どうやら最後まで読むと
人類全滅の話ではなかったらしいのだが、
私と同様に最後まで読まなかった人が
多かったのだという。
困ったもんだね。
そして、「大予言」シリーズは1998年まで
全10冊も刊行されていたとは、これまた知らなかった。
【追悼】伝説のベストセラー作家・五島勉の告白
「私がノストラダムスを書いた理由」作家・五島勉インタビュー #1
前編後編あります。
2020.7.23
将 棋
藤井聡太棋士の影響もあって、
急に将棋がしたくなった。
玩具店で、マグネット式の将棋盤を
買ってきた。(税込2,750円)
早速、自宅で妻を相手に対戦。
何年ぶりだろう。
10年ぐらい前に友人の子供相手に
やったような気がするが、定かでない。
それが思い違いなら数十年ぶりだ。
妻は、将棋のルールをちゃんと分っていないレベル。
ルールを教えながら、簡単に勝てると思ったら、
思った以上に手ごわかった。
今日の新型コロナウイルス新規感染者は、
全国で981人。
東京都は366人。
全国、東京都ともに最多を更新だ。
ステイホームとは言われていないけど、
自宅で将棋もいいかもね。
2020.7.25
17歳のウィーン
フロイト教授 人生のレッスン
DER TRAFIKANT/THE TOBACCONIST
3月14日以来の劇場での映画鑑賞だった。
新型コロナの影響なのだが、
4ヶ月以上、劇場で映画を観なかったのは、
この十数年ではなかったことだ。
渋谷Bunkamuraの映画館ル・シネマでは、
両隣の席を一つ開けての販売。
半分の席で満席としなければならないのは、
劇場としては、つらいだろうな。
さて、『17歳のウィーン』。
サブタイトルが『フロイト教授 人生のレッスン』とある。
ナチスドイツに併合される前後の
1930年代のオーストリア、ウィーンが舞台。
田舎からタバコ屋に見習いとして働きに来た、
17歳のフランツは、タバコ屋の常連客、
精神科医のフロイト教授と懇意になり、
恋をしろと勧められる。
それからは、葉巻と引き換えに恋の相談に
のってもらうのだが、恋の物語と並行して、
あの時代のナチス、ユダヤ人の物語も進んでいく。
フロイトのことを期待したが、映画の主人公は、
あくまでも17歳のフランツ。
そして、あの時代そのものがテーマと言える。
時代背景や、フロイトは歴史上の事実だが、
原作は小説ということだから、
フィクションだろう。
私には、フランツの言動があまりにも
大人じみていて、とても17歳とは思えなかった。
映画では、現実とともにフランツの妄想も
描かれているので、彼が理想通りに振舞って
いたわけではないのは分かる。
それにしても、ナチスの建物の前に
タバコ屋の主人のズボンをつるすなど、
勇気なのか、怖いもの知らずなのか、
その思いの強さを感じたね。
フロイトを演じるブルーノ・ガンツは、
昨年2月に亡くなったらしい。
『ヒトラー 〜最期の12日間〜』では、
ヒトラーを演じたブルーノ・ガンツが、
ナチスに追われるユダヤ人を演じたわけだ。
もう一人、本作の重要人物、
タバコ屋の主人、オットーも印象的な人物だ。
ヨハネス・クリシュという人が、
力強くも優しい男を演じている。
★★★▲☆
2020.7.26
座りますか?
立って用を
足す時代は、
平成で終わっています。
某ショッピングモールの男性トイレ個室の貼り紙。
自宅では、トイレが汚れるので男性でも
座って小便を足す人が結構いるようだ。
私も自宅では、面倒でもそうしている。
おしっこすると、目に見えない飛沫が
結構な量で飛び散っているのだ。
以前、会社の便器の横の壁をトイレ掃除用の
紙雑巾で拭いたら、真っ黄色になって
ビックリしたことがある。
拭いても拭いても紙雑巾が真っ黄色。
10枚ぐらい拭いたと思う。
濃い茶色の壁だったので、汚れは見えなかった。
そのせいもあって、長年拭いたことがなかったんだ。
それにしても、便器から壁まで20〜30センチは
離れているのに、こんなに飛んでいるんだと
衝撃的だったので覚えている。
あれ以来、自宅では座って用を足すように
なったのだけど、外では、なかなか小便で
座る気になれないなぁ。
凄くきれいなトイレだと、ちょっと膝を曲げて、
距離を縮めたりはするようにしているけど。
2020.7.29
ドラゴン現る
昨日は、仕事で名古屋へ行ってきた。(日帰り)
新型コロナの影響で、新幹線は空いている。
たぶん、静岡辺りを走っていたときだと思うけど、
空にドラゴンを発見したよ。
口をあいているのが分かるかなぁ。