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つつみしんやのひとりごと  2008年 2月

2008.2.1

坂の数

面白いクイズを教えてもらった。

「東京には、登り坂と下り坂、どっちが多いと思う?」 というものだ。

ちょっと考えれば(いや、考えるまでもなく)、答えは明白だが、

これは妻にピッタリのクイズだと思い、こんな風に聞いてみた。

「仕事で、五反田周辺の土地を調べてるねんけど、面白いこと発見してん。

あの辺って、登り坂と下り坂、どっちが多いと思う?」

彼女は、ちょっと真剣に考えてから、わかった!というように、こう答えた。

「登り坂!」

私は、笑いを必死でこらえて、「何でそう思うの?」

「だって登りの坂のほうが多いよ。いっつも登ってるような気がするもん。」

私が、笑い出すと、気が付いたようで、ちょっと考えて

「あ、一緒?」

それでも笑ってると、今度は自信なさそうに

「え〜?、登り坂?」

ホンマもんでっせ。奴は。





2008.2.2

レイアウトを変えてみた

お気づきのように、このページのレイアウトを少し変更してみた。

左側に過去ログを月別と、あらたにカテゴリー別を加えた。

「不思議な妻」には、意外と好評な妻の話を。

(今年の年賀状に数名の方が、妻のネタが面白いと書いてくださったのだ。)

「告白と笑える話」は、主に私の告白と、笑えるエピソードを。

「LIVE&MUSIC」は、コンサートやLIVEの感想、お勧めの紹介など。

「MOVIE&PLAY」は、映画や演劇などについて。

それらに含まれないものは、除外したので全部読みたいという方は、

月別の過去ログをお読みくだされ。

そんな人、いないよな。





2008.2.2.

トンマッコルへようこそ

友人に勧められて「トンマッコルへようこそ」という韓国映画の

DVDをレンタルしてきて観た。

2005年韓国で大ヒット(興行収入第1位)した映画で、

800万人(国民6人に1人)が観たという。

舞台は1950年、朝鮮戦争の最中、「子供のように純粋な村」という意味の

トンマッコルという村落へ、韓国軍、人民軍、米軍の兵士が迷い込む。

そこで、戦争と関係なく平和に暮らしている村人たちに触れ、

彼らが少しずつ変わっていく、という物語だ。

私の感想は、「ああ、やっぱり戦争はいやだ。愚かだ。無意味だ。」

というものだが、なぜこの映画が、韓国でそんなにヒットしたのだろうか。

いまだに南北に国を分断されたままの朝鮮半島、韓国の人々は

日本人からは考えられないくらい、その分断の不幸と無意味さを

味わっているのかもしれない。

そんなことを軽々しく書くのも、はばかれるくらい。

映画では、悪者はなく、(人民軍兵士も悪には描かれていない)

それぞれの兵士が、それぞれの仕事を全うしていることが、

戦争になっているように描かれている。

ちょっと、ラストの持って行き方には疑問(〜すれば良かったのに・・・)が

残ったのが残念。





2008.2.2

エッセイ

もうひとつ過去ログのカテゴリー「エッセイ」というのを増やした。

「不思議な妻」「告白と笑える話」「LIVE&MUSIC」「MOVIE&PLAY」の

どれにも属さないひとりごとの中から、特別に選んだものだ。

ヒマな時に読んでいただきたい。





2008.2.3



家の窓は、カーテンを閉切っていたので雪が降っているのを知らなかった。

昼頃、出かけようとして、外に出たら、あたり真っ白で、

びっくりして声出してしもた。「えぇぇ〜!」って。

久しぶりに見たな、雪。



といっても、東京の雪は大したことない。

初めて、妻の実家、山形に行ったときは、ホント、ビックリと感動だった。

家の庭には妻の父が作ったかまくらがあった。

多く降るときは、吹雪で死者がでることもあるらしい。





2008.2.6

学ぶこと、生きること

ジャズギター道場(私の通っている教室は「道場」と云う)へ通い始めて

もうすぐ、10ヶ月。

1年前に比べたら、少しはJAZZのフレーズも覚えた。

でも、練習でそのフレーズだけを弾くことは出来ても、自分のソロの中で

自由に取り込んで弾くことが出来ない。

知っているけど、使えない・・・。

何かに似ているな、と思ったら・・・人生そのものだ。

色んな本を読んだり、人の話を聞いたり、セミナーに参加したり、

上手く生きていくための、成功するための、人と幸せな人間関係を築くための

色んな方法を知っていても、それを「生きる(実践する)」のは、難しい。

どうすれば、学んだことを生きれるのか。

楽器の場合は、ただただひたすら反復練習を繰り返すしかなさそうだ。

どれくらい練習を積めばよいのか見当もつかないが。


では、人間関係においては?

「どうすれば」なんて分かっても、これも知識でしかなく、

「そうできない」のだから、役に立たないかもしれないが、

結局、目覚めていることなんだと思う。

いつもいつも、自分が何をしているのか、誰に何を言っているのか、に。

楽器は、反復練習で弾けるようになると書いたが、

それは、つまり、曲の中で、自分が今どこにいて、何をやっていて、

何をやろうとしていて、どこに向かっていて、人が何を弾いているか、

それら全てに目覚めることなんだと思う。

道のりは長いぞ。





2008.2.7

Something

今日は、昨年 Raul Midon のコンサートで知り合ったK氏と初めて食事をした。

その出会いの様子は、こちらを読んでいただくとして、

彼は、シンガーソングライターであり、ギタリストでもあり、仕事は医療関係の

学校で教鞭をとっている。

先月27日、彼のライブを観に行き、今日の食事で会うのは3回目だ。

彼が、何度もLIVEをしたことがあるという、渋谷のイタリア料理店へ行った。

話題は、ほとんど音楽やギターの話で、かなりマニアックに盛り上がった。

彼は、盲目なので音楽雑誌などは読まず、情報は人から聞くしかないので

私の「オタク」な音楽&ギター話を喜んで聞いてくれた。

私は視覚障害の人とそんな風に付き合ったことがないので、

渋谷みたいに人が多いところで待ち合わせしても大丈夫なのだろうか、

彼は盲導犬を連れているので、どこのお店でも入れるのだろうか、

などなど、少々不安もあったのだが、そんな不安は不要だった。


彼が、そのイタリア料理店でやるライブというのは、

お店の休業日に借り切って、開く チャリティ・ライブ らしい。

お店はオーナーの好意で、無料で貸してもらえるらしい。

料理は、ボランティアのスタッフがカレーを作り、

その収益金を直接スリランカへ送るのだという。

一度のライブで8万円ぐらい集まるという。

彼は、スリランカへ盲学校の指導などで何度か訪れたことがあり、

その体験が、スリランカへのチャリティにつながっている。

私は、あまりボランティアやチャリティというものに参加したことがないのだが、

その話を聞いていて、泣けてきた。

彼に「今度一緒にやりましょうよ」と言われ、「やろう。やろう。」と言っていた。

4〜5月には、実現したいな。

決まったら、ここでも告知するので是非来てね。

今度は、一緒にギターを弾こう と言って別れた。


8年間連れ添ってきた盲導犬のファームは来月で引退だという。

ファームは、渋谷の案内が得意だったらしい。

彼には、ファームがそれを得意げにしているのが分かるらしい。

盲導犬に接したのも初めてだったが、信じられないくらいに賢い。


彼と出会った日、これは何かあるな、と感じたのだが、

そんなこんなで、今日は感動したのであった。





2007.2.8

間宮兄弟

ドランクドラゴンの塚地武雅が出ているので、映画館で観たかったのだが、

観そびれてしてしまったので DVDを借りてきて観た。

塚地武雅は、大分前にTVのお笑い番組のコントを観て、

その危ない演技がちょっと凄かったので、役者も出来るだろうな、

と思っていたら、やはり映画に出だした人だ。

「間宮兄弟」は観そびれたのだが、その後の「キサラギ」は映画館で観た。

期待通り、素晴らしい演技で映画もおもしろかった。

で、「間宮兄弟」。

塚地の演技は、やはり好きだが、映画自体は、ちょっと期待はずれ。

もっと笑えると期待していたのだが、あんまり笑えなかったし、

なんか、良く分かんないまま終わった感じ。

☆2つ、(5つが満点)ってところ。

でも、映画館で観てたら、違う印象で、もうひとつぐらい☆が付いたかのかも。

それと、共演の沢尻エリカが良かった。

あの問題になった、記者会見などを見ると好きにはなれないが、

映画を観ると、やはり彼女は女優なのだなと思った。


間宮兄弟





2008.2.9

精進あるのみ

今日は、山口豊とのギターデュオの練習。

朝の11時から始めて、終わったの夜の11時過ぎ。

途中、軽く休憩や、食事もしたけど、正味10時間はギター弾いてるもんな。

7時とか8時ごろちょっと疲れてきて、集中力がなくなってきた感じがしたけど、

それすぎたら、今度はちょっとハイになってきた。

11時過ぎたからやめたけど、もうちょっとやっても良かったぐらい。

それにしても、私は、リズムが悪くていかん。

こんなことなら、

若い時もっとちゃんとメトロノームと友達になっておくべきだった。

こんなリズム感でよくプロになろうなんて思っていたもんだ、と

今となっては、恥ずかしい。

でも当時は、自分のこと、知らんかったんやな。

というか、自分のこと直視しなかったし、あいまいに ごまかして生きてたんや。

もし、分かってたら、その頃取り組んでるやろ。

いや、結局、そういう壁にぶつかるのを無意識に避けてたのかも。

出来ないことを、出来るようになるためにすることが、練習なんやけど、

出来ることだけを、ちょろちょろっとやってただけやから、

進歩がなかったんやな。

若い時は、それさえも分かってなかった。

ま、汝、おのれを知れ、っちゅうこっちゃ。

そんな私でも、

3/8のLIVEでは、前回より進化したデュオを聴いてもらえそう。

乞うご期待!





2008.2.10



昨日は、代官山のカフェ・クオーレへ、「HOOTERS」のLIVEへ行ってきた。

「HOOTERS」は、私のギター・デュオの相方、山口豊 と

Vocal の木本陽香 のデュオだ。

彼らは、共にLAへ音楽留学中に出逢い、デュオを始めたらしい。

2人とも福岡県出身というのは、偶然らしい。

アメリカまで音楽の勉強をしに行くぐらいだから、ガッツも行動力もあるんだな。

帰国後、2人とも上京し、それぞれ色んな人とも活動している。

それにしても、同じ福岡県にいても出会わず (実際、県内でも

近くにいたわけではないらしい)、LAで出逢うというのも奇遇だし、

私と、山口との出逢いもほんの少しタイミングがずれればないわけで、

そう考えていくと、人生、誰かと出会うわけだが、「その人」と出逢う、

というのは、奇跡なのだな。

縁とは、不思議なものよのう。


ちなみに彼らのユニット名「HOOTERS」は、

アメリカのお色気レストランチェーン店の名前から取ったそうで、

同名のバンドもあるが、それは関係ないようだ。

「HOOTERS」は、スタイル抜群のウエイトレス達が、タンクトップに

ショートパンツという姿で働いている健全な(?)レストランらしい。





2008.2.12

日常茶飯事

東急ストア(スーパーマーケット)では、ポイントカードを発行していて、

そのカードを持っていると、買い物のたびに200円につき1点の

ポイントが貯まり、1点を1円として買い物時に使える。

先日、妻と2人で東急ストアへ行った。

レジで店員に「ポイントカードはお持ちですか?」と聞かれたので

「持ってない」と答えると、横から妻が「あります」と言ってカードを出した。

帰り道、話を聞くと、以前住んでいた家の近くには、

東急ストアがあったのでその頃に作ったものらしい。

私は勤め先の近くに東急ストアがあるので今もたびたび利用するが、

彼女は、今は滅多に行くことがないので、

私に「使えばいいよ」とそのカードをくれた。

私は、ポイントのしくみを良く分かってなかったので、こう聞いた。

「これって1点が1円になるの?」

すると彼女は、首を横に振り、「違うよ」ときっぱり否定した後、

こう言った。

「3点で3円。」

「えっ? 3点で3円っていうことは、1点で1円と違うの?」

その後、彼女が話していたことは、地球人の私には、意味の分からない

ことであった。

もちろん、「ポイントを使う際、1点では使えないが、3点単位でなら使える」、

という意味ではない。

こんな会話が、日常茶飯事なのだよ。

さあ、あなたならどうする?





2008.2.14

Valentine

バレンタイン・・・・・

ティーンエイジャーの頃は、ドキドキしたなぁ。

ちょっと甘酸っぱい思い出をひとつ。

あれは、高校1年生だったと思う。

その日、6時間目の授業が終わり、後ろのロッカーへ何かをしに行って、

席に戻ってくるとかばんの中にチョコレートらしき包みが

入っているのが見えた。

その間、わずか数十秒。

席を離れる前は、入っていなかったのだ。

その隙に、私のかばんに誰かがいれたのだ。

すごいハヤワザ。

一人になってから、ドキドキしながら、包みを開けてみた。

もう30年も前のことで、どんなチョコだったかは、

覚えていないのだが、メッセージ・カードが入っていて、

「毒入りではありません。安心して食べてください」と

書かれていたことは、はっきりと覚えている。

名前はなかった。


私は、あのわずかな隙に、私のかばんにチョコレートを入れることが

出来たのは、隣の席だったT子しかいない、と当初から考えていた。

そして、そのメッセージカードを見てその推測に確信を持った。

彼女の書く字は、非常に特徴があったので、一目で彼女の字だと

分かったのだ。

私は、迷った。

お礼を言うべきか、それとも匿名でくれたことを尊重し、

知らぬふりをするか・・・。

しかし、彼女もメッセージカードの文字を見れば、自分だとばれることぐらい

承知しているんじゃないか?

お礼は言いたいが、これは「告白」だ。

お礼の後に、その「告白」に対する、なんらかのコメントをしなければ

ならないのではないか。

「ありがとう」だけなら言わない方が良いのではないか。

しかし、何かを言わなければ、

私が、誰からのチョコか知っているのかどうかさえ、彼女は知りえない。

そんなんで、ええの!? 女心よ!

ああ、切ない。

あああ、甘酸っぱい。

ああああ、やり切れない。


結局、さんざん考えた末、私は気づかぬ振りを続けた。

たぶん、バレンタイン後もしばらくは隣同士の席だったろう。

彼女もなんら態度を変えることはなかった。と思う。

(私が鈍感で気付かなかった、という可能性も大)


今日、バレンタインについてひとりごとを書こう、と思い立ち、

この話を思い出した。

あれで(お礼を言わなくて)良かったのかなぁ、と

思いながら書き出したのだが、ここまで書いて、

あれで良かったんだ、と思えてきた。

ありがとう。ボクのひとりごと。


それにしても「毒入りではありません」って、今ならシャレにならないな。





2008.2.15

DRALION

観てきたぞ。「ドラリオン」

舞台正面の5列目という良い席で観れた。

いやぁ、素晴らしかった。

子供の頃、木下大サーカスを観に行ったことがあるが、

サーカスという概念を壊された。

もう、人間業じゃないようなことが、バンバン出てくる。

凄すぎて人間がやっているんじゃないような錯覚があり、

最後に出演者が全員ステージに上がった時、彼らの顔がはっきり見え、

「ああ、この “人” 達が演じていたんだ」と一気に感動が押し寄せた。

うまく言葉では説明できないのが残念。

東京最終公演、4月6日までやっているので、興味のある方は是非。

11,500円はちょっと高いようだけど、値打ちがあるよ。

ホームページを見ると、日によって演目が違うと書いてある。

確かにホームページで紹介されている演目で今日やっていなかったものも

いくつかある。

全部観たいなあ。

それにしても、昔のサーカスに比べたら、すごい進歩。

オリンピックの記録が破られ続けるように、サーカスの演目も

どんどん美しく、そして技術的に難しくなっていってるんだろう。

ひとつ間違ったら、大怪我に結びつくような危険な技を、難しそうにではなく

観せる、その為にはどんな練習・訓練を積んでいるのかと気が遠くなる。


演じている「シルク・ドゥ・ソレイユ」ってカナダのケベック州で大道芸人の

集まりが始まりらしい。

20数年とまだ比較的歴史は浅いが、今では、世界中、13箇所で

公演しているらしい。

一流ってホントに刺激的だ。




Valentine つづき

ふと思った。

なぜ昨日書いたエピソードは鮮明に覚えてるのだろうかと。

他に、バレンタインにチョコレートをもらった経験がないから?

残念ながら、そうではない。

自慢するわけではないが、これでも結構、モテタのである。

なぜ、カタカナになるのか分からないが。

ちなみに今は、モテナイ。

ハゲでデブで加齢臭がするからである。

ああ、そんな風に書くとかなりヒドイようだが、言葉にすると

そうなってしまう・・・。

話を戻そう。

なぜ、あの「バレンタイン匿名事件」が鮮明な思い出なのか?

実は、ビックリしたのだ。

他にも数十人、いや、数人、いや、一人か二人の付き合っていない女性から

義理チョコではないチョコレートをもらったことはあるのだが、

学生時代のことだから、もらう前から大体分かっていたのだ。

友達が、「あいつ、絶対お前に気ぃあるで」などと、

情報を持ってきたり、本人が私を意識しているのを直接感じ取ったり、

バレンタイン前から、誰がくれそうか、分かっていたのだ。

だから、予想していた人からもらってもさほど驚かない。

でも、彼女のことは全く、予想していなかったので

凄くビックリしたのだ。

隣の席に座っていて、ノートを見せてもらったりしていただろうが、

そんな風に私を見ていたなんて全く感じなかったのだ。

こう書くと、世の女性陣から「鈍感!」という声が聞こえてきそうだが、

いや、こんな私でも意外と分かるもんだ。

だから、よっぽど彼女の秘め方が素晴らしかったのだろうと、

30年経った今、思うのであった。


でも、やっぱり、鈍感なのかなぁ・・・。





2008.2.16

的はずれ

またまた不適切発言が問題になっている鳩山法相。

鹿児島の選挙違反事件の無罪を「冤罪(えんざい)と

呼ぶべきではない」と発言したことについて、

昨日のTVで、彼の会見を見た。

曰く、「寝ないで考えた。午前中も考えたが、反省しなければならない」

って、どういうことやろ?

「冤罪」の言葉の定義の問題だと言い、

「二度と『冤罪』という言葉は、公式には使わない」とのたまわった。

なんでこんな人が大臣?・・・と首を傾げざるを得ない。


著名人のそういう発言で たびたび思うことがある。

例えば、鳩山法相の「反省しなければならない」。

どうして、「反省いたしました」 と言わないのだ?

「反省しなければならない」 と言われたら、

「それは、わかりました。で、反省したのですか?」 と

質問したくなる。

「人の揚げ足を取るな」 と言われそうだが、

「反省しなければならない」 と思うことと、「反省する」 ことは違う。

人が、溺れていて「助けたいと思う」 ことと、

実際に「助ける」 ことが、全然違うように。

もっと極端なのは、例えば、「がんばります」 ではなく、

「がんばろうと思います」 でもなく、

「がんばりたいと思います」 なんて発言も度々聞く。

「がんばりたいと思います」 と 「がんばります」 では、

ずい分距離を感じるのは、私だけだろうか。


あともうひとつ。

鳩山外相が、言葉の定義のことにしたり、

二度とその言葉を使わない と言ったりしていて、

なぜ自分の発言が問題になっているか その本質をつかめない

(少なくとも私にはそう見えた)でいることについて。

側近に、教えてあげられる人がいないのか、それとも本人の

理解力の問題なのかわからないが、似たようなことも多い。

例えば、ちょっと前の朝青龍問題でモンゴルの市民が

「どうしてサッカーをやっちゃいけないんだ!」 と怒っていたこととか、

某精神科医が婚約を断られたことを「そばを食べる時、音を立てたから」

と言っていたこととか、

船場吉兆の食品偽装問題で、ささやき女将が、

謝罪会見で息子に「模範解答」をささやいたことに対し質問され、

「精巧なマイクで一語一語聞き取られるということを、

全然、存じませんでした」 と、マイクの精巧さを 知らなかったことを

反省してたこととか・・・

ポイントがずれている人って、意外に多い。

これって人のことだから、分かるのかな。

もしかしたら、自分も気づかないところでそんな的外れな発言を

してるんじゃないか、と思うと、ちょっと寒くなる。





2008.2.16

日常茶飯事 2

昨日 「ドラリオン」 を観てきたことを書いた。

「ドラリオン」 は妻と観てきたのだが、

今日、妻がこう聞いてきた。

「ねえねえ、昨日観てきたの、『ドラクリア』 だっけ?」

・・・・・・「ドラ」しか合ってない。

「ドラクリア」 って何だろうと調べてみた。

吸血鬼 「ドラキュラ」 のことらしい。

知っていたのか、本人に聞いてみた。

もちろん、

知らない。

「『ドラクリア』 って 『ドラキュラ』 のことらしい」と言うと、

「へえ! 私ってすごい!」

何が?

何がすごいのだ?

いや、「すごい」 と言ってしまうあなたは、ある意味、すごい。

そして、もちろん、「ドラリオン」と「ドラキュラ」は関係ない。





2008.2.17

荻上直子 監督特集

「バーバー吉野」 と 「めがね」 の2本立てを観て来た。

前作、「かもめ食堂」 が良かったので、「めがね」 も観たいと思っていたが、

ロードショーでは見損ねたのだ。

なるべくなら、DVD ではなく映画館で観たいな、と思っていたら、

目黒シネマにやってきた。

「バーバー吉野」は、ベルリン国際映画祭児童映画部門特別賞を

受賞した2003年の作品。

「めがね」 は、2007年の作品。

先日のベルリン国際映画祭でマンフレート・ザルツゲーバー賞を受賞した。

同賞は上映されたヨーロッパ未公開の作品のうち

「既存の概念にとらわれない芸術表現」が評価された作品に

贈られるらしい。

さて、「バーバー吉野」 と 「めがね」、その間に、ヒット作 「かもめ食堂」 を

挟んでいるのだが、続けてこの2本を見ると、監督としての成長というか、

進歩が感じられる。

「バーバー吉野」 より、「めがね」 の方が、あきらかに、音楽の使い方も

うまいし、構図というのかな、絵の撮り方も良いと思う。

スマートというか、洗練されたというか、そういう印象。

ま、シロウト意見だけど。

荻上作品の独特のタイム感とでもいうか、ひとつ間違ったら、

たいくつに感じかねない、時間の進み方は、「かもめ食堂」より、

「めがね」の方が、より強調された感じ。

これは、好き嫌いが分かれるだろうが、好きな人にはたまらんのだろう。

でも、作品としては、私は、「かもめ食堂」 が一番好きだな。

あと、「かもめ食堂」 もそうだったが、その舞台の土地に行ってみたくなる。

作品中はどこか分からないのだが、「めがね」 は与論島で撮影されたようだ。

海がきれい!

実際の与論島がそうなのかは分からないが、映画では、

携帯電話がつながらない設定だ。

そんな、携帯電話のつながらない、ネオンや高速道路のない南の島に

いつか住みたいな、と都会人に思わせてくれる映画であった。





2008.2.18

KINKI UNIVERSITY

私の大阪の実家から、近畿大学までは、電車で20分ほど。

中学時代には、何度も模擬試験の会場として訪れたことがある。

いとこの兄ちゃんも通っていた。

さて、その近畿大学、略して「近大」の呼び名が、ちょっと問題に

なっていると今日、TVでやっていた。

問題は英語表記の「Kinki University」。

外国人に「どこの大学?」と聞かれ、

「キンキィ・ユニバーシティ」と答えると必ず笑われたり、驚かれたりするそうだ。

英語の「キンキィ(Kinky)」には、「(性的に)変態の」という意味がある。

つまり、「私、変態の大学に通っているの」って聞こえてしまうのだ。

大学の教員が海外で研究発表などをする際、笑いが漏れ、

大学の威厳を失いかねない、と英語表記の「Kinki University」を

「Kindai University」に変更することを検討し始めたらしい。

一方で、(スペルは Kinky と違うのだが)「Kinki University」と

プリントされたTシャツは人気で、「送ってほしい」

と海外から近大にメールが寄せられたりしているらしい。

アメリカの人気歌手、ビヨンセのバックバンドのベーシストから、

「ワールド・ツアーで近大Tシャツを着たいので送ってほしい」と

問い合わせもあったという。

大学関係者は「大阪の大学なので笑ってもらえるネタにはなるが、

一瞬でもおかしな大学と思われるのはうれしくない」と話しているらしい。

でも〜。

ここで、変えたらあかんやろ!

せっかく、世界に対し、インパクトのある名前やのに。

一回で覚えてもらえる名前やのに。

名前は、変でも、ちゃんとした大学やと思ってもらえるよう、

がんばったらええやないか。

私は近畿地方出身だが、近畿地方は変態地方か?

そんなこと言うたら、「キンキ・キッズ」は、どうなんねん!

そんなことぐらいで、名前を変えたらあかん!

むしろ、これはチャンスや!


と、思うねんけど、どうやろ?





2008.2.19

どういうこと?

タクシーに乗ったら、話し好きそうな陽気な運転手に

「お客さん、還暦前ですよね」って言われた。

私は、45歳だ。





2008.2.20

またも偽装

食品偽装問題で、うんざりしていたら、今度は製紙業界で偽装。

しかも、大手7社、というから驚き。

偽装の内容は、「再生紙30%」と表示されているものが、実は「3%」だったり、

無漂白100%と表示されたコーヒーフィルターに漂白されたパルプが、

使用されていたり、環境にやさしい「バガス(サトウキビ繊維)使用」と

うたっていながら、実は、使用されていなかったり、

いずれも消費者のエコ心を裏切るもの。

しかも最大手の王子など3社は1980年代から偽装を始めていたという。

ひどい話やなあ。


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エコ心と言えば、アリエッタ(パン屋)が、「ecocolo (エココロ)」 という

雑誌の 4月号に取り上げられた。(2/20発売)

お取り寄せの特集なのだが、ライターが試食して、なんとパン部門の

1位に選ばれた。

そう、おいしいのだ!

まだ、食べたことない人は、是非!

パネッテリア アリエッタ





2008.2.25

失敗からしか学べない

「失敗からしか学べない」 って誰の言葉だったろうか。

先月から、ARIETTA でパンのインターネット販売を始めた。

その管理を担当しているのだが、

代引きのお客さんに、普通の伝票で送ってしまったり、

(代引きは、代引き専用の伝票を使用する)

ひと月も前に頂いていた注文の発送をミスったり、

初めてのこととは言え、自分でも信じられないような、初歩的なミスを犯す。

しかし、そのミスのたびに、どうしてそのミスが起こったか、

そして、二度とそのミスを犯さないにはどうすればよいか、を考える。

ああ、ホンマに失敗からしか学べないのだな、と痛感する。

うまく行ってることって、学びがないわけではないけど、

失敗の方が、得られることは多い。

学びがあるのはうれしい、が、やっぱり失敗はうれしくない。





2008.2.26

南山手

またまた ARIETTA が、雑誌に載った。

2/20発売の 「南山手スタイル」。

恵比寿、白金台、目黒、品川、五反田、大崎の特集のムック、

ちょっと大人向けの情報誌だ。

紹介されているレストランも高そうなお店が多い。

ARIETTA は、「南山手生活便利帳 ショッピング編」 125ページに

写真入りで紹介されている。

載せていただいて何だが、地図がない。

綴じ込みの地図が付いているのだが、それには、本編で紹介されている

レストランしか載っていない。

ちょっと残念。

ちなみに掲載の写真、3枚とも私が撮影したもの。

他の店舗の、プロが撮ったのではなかろうか、という写真には

やはり見劣りする。

悔しいので、もっと良い写真を撮ってやる!(次の機会のために。)

本屋さんで見かけたら、ちょっと見てみて。


余談だが、「山手」 と書いて 「やまのて」 と読む。

JRは、「山手(やまて)線」 ではなく、「山手(やまのて)線」 なのだ。

しかし、都道環状6号線は通称 「山手(やまて)通り」 と言う。

ややこしい。





2008.2.27

パブロフの犬

辛いものを食べると汗が出る。

それも少しではない。

始めて見た人は、必ず驚くほど、

頭から、恥ずかしいぐらい汗が出る。

私は、髪の毛を剃っているので、汗がすごく目立つ上、

毛がないせいで、すぐにダラダラと流れてくるのである。

一食でハンカチ2枚は必要。

しかも、しぼれるくらいになる。

だから、私のかばんにはいつも予備のハンカチが数枚入っている。

辛いもの・・・カレーはもちろん、唐辛子、和からし、マスタード、しょうが、

コショウ、わさび、山椒、タバスコなど香辛料や刺激のあるものなら

何でも汗が出る。

つまり、寿司を食べていても汗をかくのだ。

がりとわさびで。

子供の頃は、食べたら汗が出てきたのだが、30歳を超えた頃から

食べる前から汗が出るようになった。

TVで辛いものを食べているのを見たり、メニューの写真を見ただけで

汗が出るようになったのだ。

それが、最近では、「今夜はカレーを食べよかな」 と “考えたり”

「四川料理」 や 「キムチ」 なんて “辛い言葉を見ただけ” で汗が出だす。

何を隠そう、今これを書いている時点で、もうスゴイ汗なのだ。

嘘ではない。

読者諸君に見せてあげたい。(見たないか)

信じられないだろうが、今、すでに頭のてっぺんあたりに

汗が玉になっている。


辛いものを食べると汗が出る。

これは、遺伝だろう。

父も母も辛いものを食べては汗をかいていた。

しかし、おもしろいことに汗が出るのは首から上、主に頭であって

どんなに頭から汗が吹き出していようと、

脇の下や首には汗は出ていないのだ。

見ている人からは、きっと体中、汗をかいているように見えるだろう。

そう見られるのがいやで (なぜ?)、

「脇の下とか 汗かいてないねんで。触ってみる?」 と

何人もに勧めたが、誰も確認しようとはしなかった。


ある夏の日、カレー屋で、汗をダラダラ流しながら食べていたら、

インド人らしき店員に 「暑イ(冷房弱イ)デスカ?」 と聞かれた。

ある時は、中華料理のコースを食べていて、何品目かに

真っ赤なスープの麺が出てきて、それを見たとたん、

頭が反応し、汗が出始めた。

給仕の方に、「これは、辛そうな色ですが、全然辛くありません」 と言われ、

ズッコケそうになった。

悲しいかな、辛くなくても辛そうな色を見ただけで汗が出、

辛くないとわかった後も、そのスープを見ると汗がとまらない。


20年位前、「汗をかいたことがあるかい?」 という曲を作ったことがある。

こんな感じだ。

♪  汗をかいたことがあるかい?
    とびきり辛いカレーライスを食べて〜
   汗をかいたことがあるかい?
    とびきり辛い明太子を食べて〜
   汗をかいたことがあるかい?
    とびきり辛いキムチを食べて〜
   汗をかいたことがあるかい?
    とびきり辛いカラムーチョを食べて〜
   それは〜それは〜ハズカシイことじゃない
   それは〜それは〜自然な〜ことなんだぁ〜

♪♪ 汗をかいたことがあるかい?
    とびきり辛いタンタン麺を食べて〜
   汗をかいたことがあるかい?
    とびきり辛いマーボー豆腐を食べて〜
   それは〜それは〜ハズカシイことじゃない
   それは〜それは〜自然な〜ことなんだぁ〜

・ ・ ・ 機会があったら、聴いて欲しい。

最後に私の高校時代の名言を。

「カレーは、スポーツだ!」





2008.2.28

恋愛講座

TVで紹介していたのだが、

“恋愛講座DVD” なるものが、存在するらしい。

しかも男性向け。

例えば、彼女に

「私と仕事と どっちが大事なの?」

って聞かれたら、何と答える?

「そんな、しょうもないこと聞くな!」 と言うか、

「お前に決まってるやろ」 と瞳を覗き込んで 真顔で言うか・・・

正しい(?)回答は、

「そんな質問させて、ごめんな」

だそうだ。


そう言えば、20年ほど前、こんなことがあった。

当時、付き合っていた彼女も知っている、元カノの結婚が決まった。

その話をすると彼女が、

「さびしいのやろ〜」 と

ちょっと意地悪っぽく言った。

普段なら、「くだらんことを言うな」 と、腹が立ち

言わなくても良いような言葉を 吐いてしまうところだったのだが、

なぜかその時は、

「そんな風に言われる方が、さびしいなぁ」 と、穏やかに言葉が出た。

それを聞いた彼女は、しんみりと 「そうやなぁ」 と言って

その話はそれで終わった。

あまりの彼女の素直な反応に びっくりしたので、はっきり覚えている。

そして、「いつもこういう風に 言うたらええねんな」 と思った覚えがある。

が、もちろん、その後20年間、そんなこと言われたことないし、

その答えも使ったことはない。

つまり、そういう 「具体的な答え」 は役に立たない。

また、相手が変わり、背景が変わり、状況が変われば、

同じ質問でも 答えは変わってくるだろう。

その答えの 「抽象」 を掴まないと、応用が利かないのだが、

これがまた難しい。


ところで、“恋愛講座DVD” ってどんな男が買うんだろう。





2008.2.29

エスパーか!

昨夜遅く、家で妻の会社の事務仕事をしていた。

後ろに何やら、気配を感じ、振り向くと

左斜め後方約30cm に 妻の顔があり、

私はビックリして声をあげた。

彼女は、じーっと私を見ていたようだ。

「なんでそんなにびっくりするの?」

「びっくりするわ!何してんねん!」

「念を送ってたの」

「念?・・・何の?」

「感謝」

「 ・ ・ ・ ・ ・ 」


ねぇ、頼むから、言いたいことがあったら、

「念」 送るのやめて、「言葉」 で言ってくれ。




ひとりごと  ひとりごと