2016年 8月
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2016.8.1
R A I N B O W
昨日の東京は、暑い上、突然雨が降ったりして、
やや不安定な天候だった。
今年3月に銀座にオープンした「東急プラザ銀座」で、
早い目の夕食を済ませたあと、
夕方5時半頃だったか、屋上に上がってみると
虹が見えた。
虹を見るなんて、ずい分久しぶりだ。
↑
この部分は、ハッキリと見えるのだが、
虹は部分的に途切れてはいるものの
アーチを描いている。
背景に雲がある上、ガラス越しなので、
中々うまく撮れない。
あれこれと格闘している間に、
虹はみるみる薄くなり、やがて見えなくなっていった。
ああ、アニッチャ(無常)。
2016.8.2
ときどき写真展 61
誰も乗っていない NY の地下鉄。
それはそれで怖いで。
New York (Dec.1985)
2016.8.3
BOBBI BOYLE
ボビイ・ボイル
先日、時間つぶしに寄った CD ショップで、
ボビイ・ボイルというシンガーの CD を試聴した。
以前は、しょっちゅう CD屋さんで
試聴して知らない音楽を仕入れていたもんだが、
最近はもっぱらネットで試聴することが多く、
現場(実店舗)で試聴することが
すっかり減ってしまった。
さて、ボビイ・ボイル。
1960年代後半のシンガーだが、
名前さえ全く聞いたこともなかった。
試聴してみると中々良いではないか。
ジャズのコーナーに置いてあったので、
ジャズ・シンガーなのだろうが、
選曲がビートルズ、キャロル・キング、
バート・バカラックと結構ポップ。
こういうサウンドは、サロン・ジャズとか
ソフト・ロックというようだ。
1967年発表の "A DAY IN THE LIFE" と 1970年の
"SINGS" (こちらは、世界初CD化だそう)、
2枚とも試聴したのだが、全部聴くまでもなく、
数秒聴いただけで、購入決定。
A DAY IN THE LIFE
1曲目 "Up Up and Away" (フィフス・ディメンション)も
軽快で良いし、大好きな "A Day in The Life"(ビートルズ)を
ファンキーに決めているのも良い。
ボーナストラックで収録されている
"Everybody's Talkin'"(ニルソンが有名)もグッド。
SINGS
アルバム・タイトル通り、"歌って" おります。
前作 "A DAY IN THE LIFE" に比べ、
"Something"(ビートルズ)、
"I'll Never Fall In Love Again"(カーペンターズが有名)など、
しっとり聴かせる曲が多くこちらも良い。
アルバムの紹介文に
「『ア・デイ・イン・ザ・ライフ』に続きよりポップに、
そしてより深化した早すぎたヴォーカル名盤が
遂に世界初CD化」とあったのだけど、
確かに今聴いても全く古臭く感じることがない。
50年近く前のアルバムなのに。
「早すぎたヴォーカル名盤」も頷ける表現だ。
上のジャケットを見ると、おばちゃんかとも
思ったのだが、内ジャケットを見てみると。
ひぇ〜、キュートなオネエチャンではないか。
ちょっとググってみたが、
現在どうしているかなどの情報は見当たらなかった。
どうも、"SINGS" が 最後のアルバムのようだ。
今、どうしてはるんやろなぁ。
生きてはったら、ええ おばあちゃんやろなぁ。
2016.8.5
Shanti's Summer Beer Party Live!!
ちょっと久しぶりな感じの SHANTI のライヴ。
前回はいつ観に行ったかなと調べてみると、
昨年10月のミューザ川崎シンフォニーホール以来だった。
昨年は、それ以外に2月(Cotton Club)、
7月(中目黒 楽屋)、9月(六本木アルフィー)と
合計4回も観に行っていたので、
ちょっと久しぶりな感じがしたけど、
1年も開いてなかった。
今回は、ギター、キーボードとのトリオ。
ギターの HANK西山 は何度も観ているけど、
キーボードの 小林岳五郎 は、初めて。
今日の会場である BAR RHODES の
店名にもなっている Fender Rhodes
(エレクトリック・ピアノ)のサウンドが
非常に心地良かった。
最前列だったので、本体スピーカーからの
音をダイレクトに感じることができた。
(スピーカまで 50〜60cm。)
SHANTI は、あい変わらず美しく、
オジさんには眩しすぎる。
曲は、"Morning In Rio"、
"Candy"、"Sunshine"、"Yuyake"、
"Saving All My Love For You"、
"Down Town" など。
[ MEMBERS ]
SHANTI (vo)
小林岳五郎 (keys)
HANK西山 (gt)
@ 渋谷 BAR RHODES
2nd Show
2016.8.6
ニュースの真相
TRUTH
ケイト・ブランシェットとロバート・レッドフォード
出演の映画『ニュースの真相』。
2004年、ジョージ・W・ブッシュ大統領の
軍歴詐称をスクープ報道した CBS の「60ミニッツ」の
プロデューサー、メアリー・メイプス役に
ケイト・ブランシェット。
番組の司会ダン・ラザー役にロバート・レッドフォード。
メアリー・メイプスの自伝を基に映画化されたようで、
登場人物は、全員(?)実名のようだ。
報道番組の裏側、大物政治家のスキャンダルを
報道することのリスク、ジャーナリストとは、
ジャーナリズムとは、報道とは、
等等いろんな側面で、興味深い作品だった。
何よりも実話というのは、やはり力強い。
ここからネタバレ。
タイトル(原題)は、"TRUTH"、
つまり「真実」なのだが、ブッシュの軍歴詐称は、
真実かどうか分からないままだ。
番組は、ブッシュの軍歴詐称を
暴くことがテーマだったわけだが、
いかんせんツメが甘かった。
証拠として、放送したある文書が、
放送後に偽造されたものと分かり、
番組関係者は、批判にさらされ、大問題に発展する。
CBS は、内部調査委員会を設置。
政治的な策略だったのではないか、
どうして、文書が偽造だと見抜けなかったのか、
と、もともとのテーマだった「ブッシュの軍歴詐称」から
ポイントは、完全にずれてしまい、
「軍歴詐称」は、どっかに吹っ飛んでしまう。
その調査委員会でのメアリーの最後の主張
(ささやかな反抗にも見えた)がカッコ良い。
しかし、彼女はしくじったことには変わりない。
非常に有能な人であったのだろうが、
結局クビになってしまうのだった。
メアリーを演じるケイト・ブランシェットが良い。
今年公開され、アカデミー賞 主演女優賞に
ノミネートもされた『キャロル』の
ケイトより、断然こちらのケイトの方が、
私は好きだ。
そして、今年80歳の ロバート・レッドフォード。
一昨年の『オール・イズ・ロスト 〜最後の手紙〜』を
観たときにも感じたことだが、
なんか顔が昔と違ってて、パッと見、
誰かわからないです。
アメリカの大統領が、ベトナム戦争に行かないために
不正をしていたなんてスクープは、
芸能人の不倫や浮気のスクープとは、質が違う。
それだけの大きなスクープを報道するためには、
当然リスクも大きい。
テレビ局は番組関係者を守ってはくれない。
命懸けなのだ。
そして、この手の映画を観るたびに感じる
アメリカの表現の力強さ。
良い悪い、好き嫌いは別にして、
結局、白黒はっきりしないままの
「ブッシュの軍歴詐称」を映画にすることが
できるのがアメリカという国なのだね。
★★★★★
松竹特選 - 噺家生活三十周年記念 -
笑福亭鶴二 独演会
18歳で6代目 笑福亭松鶴に入門するも、
半年で師匠が亡くなってしまったという
笑福亭鶴二(つるじ)の三十周年記念の
高座を観てきた。
厳密には、正式な入門は高校卒業後だが、
中学3年から高校卒業までの間も、
学校が休みの日には、師匠のところに通って
いたようなので、弟子であった期間は
4年半ほどになるようだ。
実は、鶴二のことは全然知らなかった。
でも、ゲストが喬太郎だし、
記念公演や襲名披露公演というのは、
普段の高座とは違う 結構おもしろい話が
聞けるので行ってみることにした。
鶴二の兄弟子である笑福亭鶴光の弟子、
笑福亭竹三(ちくざ)の「手紙無筆」に
続いて、鶴二の「ハンカチ」。
お笑いコンビ「二丁拳銃」の小堀の作で、
以前に桂三風で聴いたことがあるが、
夫婦愛を描いたええ話だ。
初めて聴く鶴二の落語は、
なんというか安心して笑える芸風とでもいおうか。
東京で演る機会は、大変少ないようなので、
今日は貴重な機会だった。
続いて喬太郎。
喬太郎以外は、ネタだし(前もって演目を
発表すること)で、喬太郎のところにだけ
「お楽しみ」と書かれていたので、
(何やるんやろ)と始まるまで、まさにお楽しみだった。
あい変わらず、マクラで爆笑をとり、
いよいよ本編に突入。
「ハンバーグができるまで」という新作。
これまた、大爆笑。
なんとなく聞いた覚えがあるような気もしたので、
もしかしたら YouTube で聞いたのかもしれない。
休憩を挟んで、喬太郎と鶴二の対談。
いや、対談というよりは、
喬太郎が鶴二にインタビューするスタイルで
進行した。
今日の主役は鶴二なので、
鶴二がインタビューを受けるのは、
良いのだけど、一応、喬太郎はゲストなので、
ちょっと違和感もあった。
でも、内容は面白かった。
志ん朝の思い出話なんかも聞けたし。
鶴二は、18歳で弟子入りして30周年なので
48歳なわけだが、髪の毛も黒々としていて、
遠めに見ていると30代半ばでも通る程、若く見える。
一方、喬太郎は52歳で年上なのだが、
頭が真っ白で、年齢以上に見えてしまう。
彼は一度社会に出たあとに噺家の世界に
入っているので、芸歴では鶴二より後輩になる。
なので、ゲストだけど(後輩なので)、
ああいう対談の形になったのかもしれないな。
トリは、鶴二の「らくだ」。
面白いことに先々月は、柳家さん喬。
先月は、春風亭一之輔。
そして今日は、笑福亭鶴二、と
毎月「らくだ」をナマで聴いている。
落語を聴くようになって、約3年半。
それまで、音源では10人くらいの噺家で
聴いていたけど、一度も高座では、
当たらなかったのに、この連続は不思議だ。
落語を聴き始めた頃は、この「らくだ」が
あまり好きではなかったのだけど、
だんだん面白さが分かってきて、
今では後半のくず屋の変貌ぶりが
楽しみでもあるほどなので、
色んな噺家で聴けるのはこれまた楽しい。
「らくだ」といえば、
松鶴師匠の十八番でもあったわけだが、
これは、5年前に兄弟子である鶴瓶に
稽古を付けてもらったと、プログラムに書かれていた。
中学1年の時に角座で松鶴師匠の
「らくだ」を聴いて、
噺家を目指したという特別な演目だ。
自分の記念公演の、しかも東京公演の
トリに持ってくるだけあって、
鶴二の「らくだ」も面白かった。
ほかのネタも聴いてみたい。
【 演 目 】
「手紙無筆」 笑福亭竹三(二つ目)
「ハンカチ」 笑福亭鶴二
「ハンバーグができるまで」 柳家喬太郎
〜 仲入り 〜
対 談 喬太郎 × 鶴二
「らくだ」 笑福亭鶴二
@ 国立演芸場
2016.8.8
シン・ゴジラ
[IMAX版]
1998年のハリウッド版 『GODZILLA』には
凄くがっかりしたし覚えがあるし、
ハリウッドが再リメイクした 2014年の『GODZILLA』
(渡辺謙も出てたあれね)も、イマイチだった。
あの年は、1954年の第1作、
「ゴジラ 60周年記念 デジタルリマスター版」も
観たけど、そっちの方が良かったもんね。
で、今年は日本が作ったゴジラ。
ずい分と前から、映画館では予告編をやっていた。
半年以上前とちゃうやろか。
最初の頃の予告編では、ゴジラは映っていなくて、
何の映画か分からず、最後にタイトルが出て、
「え〜ゴジラ、また作るの?」って思った覚えがある。
最近の予告編を観て、
(まあ一応、観とこかなぁ)ぐらいには思っていたけど、
公開されてから やけに評判がいいようだ。
で、昨日はちょうど私の誕生日だったので、
普段ならこの手の映画は絶対に観ない妻を
付き合わせて観ることにした。
解説には、
「新世紀エヴァンゲリオン」の庵野秀明が総監督、
『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』の樋口真嗣が監督を務め、
シリーズ初のフルCGで復活
とあるけど、私はどちらにも興味がなく、
観ていないので、そこからの期待はゼロ。
「総勢328名のキャストが出演」というのも、
映画の出来とは関係ないので、
ホントに観終えるまで、想像がつかなかった。
前置きが長くなった。
で、感想はというと、評判を聞いて
ちょっと期待したけど、それほどでもなかった、
というのが正直なところ。
以下、ネタバレ含みますので
これから観る予定の人は注意。
ゴジラ出現で起こる事態に、
政治の問題点の指摘や、
動揺する政治家たちの姿に風刺もあって、
これは小学生には分からないな、と
大人向けの映画である印象を受けた。
ゴジラが街を破壊する様子もリアルで、
特に知っている北品川の場面は、
身近な分、リアリティも増した。
成長する前のゴジラは、
なんかブサイクやったけど、
前半は、面白かった。
が、後半、ゴジラをやっつけるのに
米国が絡み始めたあたりから、
何か失速した感がある。
ゴジラが再度上陸した理由が分からない。
理由なんかないのかも知れないけど。
あんなに広い海から、鎌倉に上陸し、
再び東京を目指すのなら、何か理由が欲しかったな。
キングコングが、故郷の風景に似てたので
エンパイア・ステート・ビルに登ったみたいに。
石原ひとみは、可愛くて良いのだけど、
映画としては 余計なキャラという印象が拭えない。
日系アメリカ人という設定なのだが、
米国のその立場の人間としては、
若すぎやしないか。
私は、彼女の英語は結構うまいんじゃないかと
思ったのだが、ネット上では
「石原さとみの英語が酷い」という書き込みが
結構あるらしい。
で、ある人が、「英語が下手」ということと
「ネイティヴの英語に聞こえない」ということは
別の問題だと書いていた。
「石原さとみの英語が酷い」と書いている人は、
後者の意味じゃないかと。
また、米国人のコメントでも
「頑張っているのはわかるけど、3割ぐらい
何を言っているのか分からなかった」という旨の
指摘があった。
それを書いた人が、本物の米国人かどうか
分からないけど、この手の書き込みが
多いところを見ると、彼女の英語は、
「ネイティヴの英語には聞こえない」ようだ。
つまり、ネイティヴで米国の大統領特使の
英語としてはお粗末だと、
英語を聞く耳を持つ日本人や米国人に書かれているわけだ。
と、なると、なぜそんな彼女を起用したのか、
っちゅう問題になってしまうわな。
彼女は、英語に関して相当の努力をしたようだが、
どんなに努力をしても、
結果が伴っていなければ辛辣な批判を受けるのが
プロの世界だ。
まあ、一方で、
「かわいいねんから、別にええやん」っていう
声もある。
確かにかわいい。
同意する。
が、作品としては、残念ながらマイナス要素だ。
そして、国連軍の核攻撃のカウントダウンが
始まった時点で、「ヤシオリ作戦」でやっつけるんやなと
結末が分かってしまうのも残念。
最後まで、どうなるんやろ?と
ハラハラさせて欲しかったな。
そして、ゴジラは血液凝固材(?)の投入で、
固まってしまうのだけど、その投入の仕方も、
あんなんでそんなに上手いこと、
飲み込ませられるか?と疑問が生じた。
ほんで、ゴジラのしっぽになんか骨みたいな
ものが付いてて、顔が見えた。
それにはいろんな説があるみたいやけど、
私はあれはゴジラの子供で、
続編への伏線だと思ったな。
どっちにしても、東京のど真ん中で
ゴジラが固まってんねんから、
何かの拍子に動き出すことにすれば、
簡単に続編は作られるやろうけど。
で、一番の物足りなさは、
1954年のオリジナル作品にあったような
メッセージが薄い、ということ。
人間のエゴがゴジラを生み出し、
人間のエゴでゴジラを消そうとする、
オリジナル作には、
そんな人間への警告があったと思うのだが、
本作は、自衛隊の武器使用の問題や、
日米安保、国際関係における日本であるとか、
シビアな問題にも触れておきながら、
今一歩、深みにかけるという印象なのだ。
あと、IMAX で観たんやけど、
500円も高いのに、そんなに大したことなかった。
これは、映画の中身と関係ないけど。
出演者は、長谷川博己、竹野内豊、石原さとみ、
柄本明、大杉漣、國村隼、ピエール瀧、
高良健吾、余貴美子、古田新太、などなど大勢。
★★★▲☆
奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ
LES HERITIERS
2011年に、閉館した恵比寿ガーデンシネマ。
結構、良い映画をやっていたので、
閉館して残念に思っていたら、
昨年3月に復活したのだ。
昨日は、5年(以上)ぶりに
恵比寿ガーデンシネマに行ってきた。
作品は、一昨日公開のフランス映画
『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』。
「落ちこぼれクラスの実話を映画化した
ヒューマンドラマ」ということで、
期待していったけど、こちらも『シン・ゴジラ』同様、
期待したほどではなかった。
落ちこぼれクラスの担任が生徒たちに
“アウシュヴィッツ” というテーマを扱った
歴史コンクールへの参加を促し、
その準備活動を通じて、生徒たちが団結し、
歴史に目覚め、真面目になっていくというような
ストーリーやねんけど、
やはり日本人にとっての “アウシュヴィッツ” と
ヨーロッパの人たち(フランスのユダヤ人も
犠牲になっている)にとっての
“アウシュヴィッツ” は全然違うんやろなと思う。
そのあたりのこともあって、
そこまで、感動しなかったのかも。
映画には、実際に大量虐殺が行われた
強制収容所から生還したレオン・ズィゲルという人が
登場し、生徒たちに当時の話をするシーンがある。
彼は、この映画完成後に亡くなったらしい。
テレビドラマのように
個々の生徒の変化に時間をかけて観ることができれば、
きっともっと感動的なのだろう。
でも、それを2時間で見せるのが映画やからね。
それと、意味のよく分からないシーンもあり残念。
そのあたりも、国民性とか、
多民族が一緒に住んでいるフランスと
日本の違いかもしれない。
★★★▲☆
2016.8.9
真夏の色々
今日は暑かったなぁ〜。
東京都心は、37.7度、
山梨県では、39.2度やて。
めちゃくちゃやな。
リオ五輪で日本は、競泳、体操、柔道で
金メダルを取り、盛り上がっております。
我が家では一名、テレビの前で、
大声で応援している人がおります。
彼女、本気です。
今日は71年前、長崎に原爆が投下された日。
夜のニュース番組で、少年の真っ黒に
焼けた遺体が映っていた。
爆心地の温度は、5000度だという学者もいる。
その写真を見たある女性が、
自分の兄ではないかと名乗り出たらしく、
その兄(当時13歳)の写真と黒焦げの遺体の
写真を専門家が鑑定した。
その結果、同一人物である可能性が
あるという結論に至った。
あの日、学校から戻らなかった兄の
最後の姿を見た女性の
「最後が分かって安心した」という言葉が
悲しすぎる。
昨日のニュースでは、女優の榮倉奈々と
俳優の賀来賢人の結婚を伝えていた。
そのニュースの終わりにアナウンサーは、
こう言った。
「榮倉さんは、妊娠はしておらず、
挙式披露宴は未定です。」
「妊娠しておらず」って・・・・。
最後に。
イチローがついに大リーグ通算3千安打を達成した。
42歳で、日本人初。
大リーグで3千安打を達成した選手の多くは、
20歳前後で大リーグデビューしているらしいが、
イチローは、27歳で大リーグのスタートを切った。
それで、3千本。
おまけに 507盗塁。
3千安打と500盗塁を達成した選手は、
大リーグの100年を超える歴史の中で
イチローを含めて7人だという。
スゴスギマス。
「達成した感想は」と聞かれたイチローの答え。
「ずいぶん年をとったと思うが、
チームメート、ファンの人たちが喜んでくれた。
3千という数字よりも、僕が何かすることで、
僕以外の人たちが喜んでくれることが、
今の僕にとって、何よりも大事なことだと
再認識した瞬間でした。」
こちらの記事から。
2016.8.10
真夏のレストランの色々
先日、久しぶりに関西風の鰻が食べたくなり、
銀座のひょうたん屋(1丁目店)へ行ってきた。
今回は、特上。
鰻が重なり合っております。
やっぱり、この食感は好きやなぁ。
次に、何度か行こうとしたが、予約なしでは
一度も入れなかった武蔵小山の人気店、
ラ トリプレッタ(La TRIPLETTA)。
ナポリにある名店「マリーノ」で修行したという
ピッツァイオーロ(ピザ職人のこと)が焼く
ピザが売りだ。
内装や食器もナポリのピッツェリアを
イメージして作られたという。
ピザだけでなく、他の料理も
リーズナブルで、旨い。
なるほど人気があるわけだ。
もう1軒。
中々予約の取れないという、
完全予約制のレストランに行ってきた。
その店は、10人〜12人でないと予約できない。
つまり、いつも貸切なのだ。
メニューはコースのみで、ドリンクも
決まっていて、お一人様 25,000円(!)。
レストランなのだが、色んな演出がされており、
一種のショーのようでもある。
ユニークだが、賛否が分かれるだろうな。
25,000円が高いのか安いのか分からないが、
庶民には、自腹では厳しい。
今回、ご一緒した方々は、
それぞれの世界で成功されている方々ばかりで、
私などはちょっと場違いな感を否めなかった。
料理はもちろん美味しかったけれど、
1万円以上払えば、美味しいのは当たり前だ。
お店の演出は、芝居がかっていて、
私はあまり好きではなかった。
料理だけでシンプルに勝負する方が、
潔くて好きだな。
多くのレストランで簡単な料理の説明はあるけど、
ここは、過剰演出に感じた。
それが楽しい、という方もおられるので、
これは好みの問題やけど。
例えば音楽を聴く前に
「次の曲は、Aマイナーに9thを加え、
Eセブンには、♭13thを加えて演奏します」
などという講釈は誰も聞きたくないでしょ。
そんなことは、一部のマニアが知っていれば良いことで、
一般のオーディエンスには、好きか嫌いか、
カッコよいかダサいかが全てでしょう。
そんなわけで、あえてお店の名前は書かないけど、
中々予約の取れない人気店のようです。
2016.8.12
ニッキ・パロット
Nicki Parrott
先日は、ボビイ・ボイル という女性シンガーのことを
書いたけど、今日は、ニッキ・パロットを紹介しよう。
この人のことも先日知ったばかりで、
ご本人のサイトを見て、
6月に来日していたことを知った。
知ってたら、観に行ったのになぁ。
ニッキ・パロットは、オーストラリア出身の
ベーシスト&シンガー。
ピアノやギターを演奏しながら歌う人は多いけど、
彼女はウッド・ベースを弾きながら歌う。
歌は素直な感じで聴きやすい。
ベース・ソロでユニゾンでスキャットもする。
ウッド・ベースを弾きながら歌う姿が良いねぇ。
YouTube で検索するといっぱい出てくるので
興味のある人はチェックして欲しい。
ジョニー・ナッシュの『I Can See Clearly Now』を
トリオでレゲエ調で演っていたり、
同じトリオで演る『Beyond The Sea』も良い。
レスポールとも演っている(レスの90歳の誕生日?)。
最新アルバムは、カーペンターズのカヴァー集。
オーストラリア出身の女性ベーシストといえば、
タル・ウィルケンフェルドが思い浮かぶけど、
彼女も最近ベース弾きながら歌ってる。
ただの偶然でしょうが。
2016.8.12
ジャングル・ブック
THE JUNGLE BOOK
[IMAX] [3D]
先日、たまたまテレビで、
映画『ジャングル・ブック』のメイキングを観た。
おそらく、それを観なかったら、
観に行こうとは思わなかっただろう。
主人公の少年以外は、
全てCG だというのが驚きだ。
一昔前なら、(どうやって撮影したんやろ?)
(どうやって動物を調教したんやろ?)と
不思議でしょうがなかっただろう。
ジャングルの光景や、動物たちの表情が
素晴らしいし、セリフと口の動きも
合っていて、不思議なリアル感満載だ。
狼に育たられた人間の少年の物語で、
ストーリー自体は、特にどうってことはない。
あんまり深みも感じないし、
教訓的なメッセージも感じない。
でも、さすがはディズニー。
大人でも十分に楽しめる仕上がりだった。
本作は、映像とその世界を楽しむ作品だと思う。
先日観た『シン・ゴジラ』では、
IMAX は大したことなかったと書いたけど、
本作は、どうせなら、IMAX で 3D で楽しみたい。
長い長いエンドロール。
(そのエンドロールさえ、楽しめる。)
それだけ多くの人が製作に関わったということだろう。
★ の一つは、映像に。
★★★★★
ミケ
mique
ふた月ほど前だったか、たまたまネットで
見つけた完全菜食レストラン「mique」。
自宅から歩いて5分ほどのところにあるので、
ぜひ行ってみたいと思っていたが、
7月は、1ヶ月間お休みされていたので、
今日ようやく行ってきた。
今日の献立は、下記。
・イチジクの白和え
・蕎麦寿司
・枝豆豆腐
・湯葉の春巻き
・トウモロコシご飯と焼き茄子の冷たい味噌汁
・ココナッツアイス 季節の果物のパフェ仕立て
とっても優しい味、優しいお料理。
デザートのアイスクリームまで、自家製。
牛乳、タマゴも使わない完全な菜食料理なのだ。
シェフは、アート・デザイナーでもある、
凛とした立ち姿の女性。
昭和な匂いの残る飲み屋街の中に
言ってみれば異質な空間かもしれないが、
その空間が、またええ感じ。
期間限定(年内いっぱい?)の営業ということで、
その後のことは、未定だという。
できれば、近所で続けて欲しいな。
お店の名前「ミケ(mique)」は、
日本語の「御食(みけ)」から取ったという。
「御食」なんて言葉、知らんかった。
明日から3日間、「ひとりごと」の更新を
お休みします。
2016.8.16
ニコール・ヘンリー
NICOLE HENRY
コットン・クラブからは、毎年8月、
誕生月のご招待を頂いている。
今年は、ニコール・ヘンリーのライヴに行ってきた。
ニコール・ヘンリーのことは、
知らなかったのだけど、ライヴの解説のよると、
「今回のツアーは、ニコールが選び抜いた
『Feeling Good (気分の良い) 』楽曲で」
「ボサ・ノヴァの定番から極めつけの
ジャズ・ナンバーまで」とあるので、
これは良さそうだと行ってきた。
私が知らなかっただけで、
結構人気があるようで、思っていた以上に
お客さんが入っていた。
演奏・歌は、JAZZ というよりは R&B 。
まあ、JAZZ と R&B の境界なんて、
あってないようなものだけど、
いわゆる "JAZZ" という感じではなく、
ブルースや、ビル・ウィザースの曲(曲名不明)や
スティーヴィー・ワンダー(Overjoyed)の
カバーなど。
ボサノヴァというかブラジルモノは、
"Manha de Carnaval" (カーニバルの朝)
1曲のみ。
「一番好きなジャズの曲」と言って
歌ったのは、ピアノとのデュオのバラードで
聞いたことあるけど、曲名不明。
アンコールは、ナンシー・ウィルソンに
捧げると言って、ナンシーが60年代(?)に
歌ったバラード。
これも曲名不明。
あいかわらず、英語のリスニングがダメです。
歌は、正統派の黒人シンガーの流れをしっかり
受け継いでいる感じで良い。
勝手な想像だが、育ちの良い人なんだろうな。
ロングトーンも披露していたけど、
ここぞという時、もうちょっとパンチがあると、
もっと好きやなぁ。
ギターは、渋いブルーのテレキャスターで
甘いトーンを出していた。
よく見えなかったけど、たぶん、
Fender ではないようだった。
[ MEMBERS ]
Nicole Henry (vo)
Peter Wallace (p)
Aaron Lebos (g)
Eric England (b)
David Chiverton (ds)
@ Cotton Club
1st Show
2016.8.17
アクティヴ 84歳
夏休みを使って、2泊3日で
今年も妻の実家がある山形に行ってきた。
私たち夫婦の両親は、4人とも健在で、
4人の年齢を合わせると330歳を超える。
全員が、80代なのだ。
その中でも、妻の父が一番元気で、
アクティヴ & アグレッシヴな毎日を送っている。
今回 帰省した日、
義父の携帯電話がつながらなくなった。
そんなことは珍しいので、
何かあったのではないかと心配したのだが、
義父は走ったことのない山道を
車で走っているうちに、穴か何かに
タイヤを取られ、車が動かなくなったらしい。
それで車を置いて、
30分歩いて民家までたどり着き、
その家の人に街まで送ってもらったのだという。
さすがの父もしきりに
「クマに出会わないかと怖かった」と
言っていた。
そんな目にあっても、翌日は朝早くから、
お盆の挨拶回りに出かける84歳なのだった。
山形写真
今回の山形帰省では、
あんまり写真を撮らなかったけど、
妻の実家のある町の、図書館やホールのある
建物のエントランスへのアプローチが
美しかったので、撮影してみた。
帰りの新幹線では恒例の高畠ワインでホロ酔い気分。
2016.8.18
The Best Of Ishiyan
昨年7月8日、62歳で逝ってしもた、
ギタリストの石やん。
その石やんの2枚組ベスト盤が、
Char のプロデュースでリリースされた。
届いたばかりのその CD を聴いてみる。
ええ選曲や。
もっと入れて欲しかった曲もあるけど、
そんなこと言うてたら、2枚に収まれへんもんな。
嬉しかったのは、未発表音源の4曲。
そのうちの1曲は、2014年7月24日に観に行った、
ソー・バッド・レビューの再結成ギグの演奏。
そのライヴが、石やんを観た最後になった。
また、Char の還暦記念アルバムに石やんが
書き下ろした『ニッポンChar,Char,Char』の
石やんヴァージョンも収録。
その『ニッポンChar,Char,Char』の
レコーディング風景の動画ダウンロード権が
オマケで付いてきた。
改めて。
聴けば聴くほど、この人の音楽性は独特。
決して上手いとは言えないヴォーカル、
やっぱり大阪人やなぁと思う歌詞、
独特のタイム感のギター、
それらが変に中毒性があるねんな。
それにしても。
もう1年以上経ってしもたんやなぁ・・・。
【石やん関連エントリー】
2012.7.25
石田長生 “Kanreki" Birthday Special LIVE!!
2014.7.24
ソー・バッド・レビュー 奇跡の再結成復活ギグ
2015.7.8
石やん、死んでしもた
2015.7.16
略して「ボイス」
2016.7.25
石田長生展 ハッピネス!!
こうやって並べてみると全部7月や。
誕生日が 7月25日やったから、還暦ライヴと
先日の石田長生展は、分かるけど、
ソー・バッド・レビューの再結成ギグも、
命日も7月やねんな。
2016.8.20
上原ひろみ
The Trio Project
上原ひろみ ザ・トリオプロジェクトは、
上原ひろみ (p)、アンソニー・ジャクソン (b)、
サイモン・フィリップス (ds) の
世界最強トリオだ。
ニューアルバム「SPARK」の
ワールド・ツアー中の
その上原ひろみ ザ・トリオプロジェクト。
11月の後半からは日本ツアーで、
12月には、東京国際フォーラムで、
3日間連続のコンサートがある。
クジ運の悪い私は、チケットの抽選に、
3日とも申し込んだら、
なんと3日とも当選してしもた。
どうしようか迷ったけど、
せっかくなので、3日とも行くことにした。
彼らは、9月4日の Tokyo Jazz にも
出演予定でそのチケットも取っていたので
今年は4度観ることができると、
楽しみに思っていた。
ところが、7月の終わりごろ、
アンソニー・ジャクソンの具合が悪くて、
Blue Note New Yorkでは、急遽、
ゲストを呼んだり、ソロ・ライヴに変更したり
しているという情報が入った。
う〜ん、心配だが 12月には復帰してくれているよう
祈るしかないな、と思っていた。
一昨日、久しぶりに Tokyo Jazz のサイトを
覗いてみてビックリ!
こんなお知らせが!
9月4日(日)夜公演に出演予定の
上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト
feat.アンソニー・ジャクソン&サイモン・フィリップスの
アンソニー・ジャクソンとサイモン・フィリップスが
健康上の理由により出演できなくなりました。
ザ・トリオ・プロジェクトを楽しみにされていた
ファンの皆様にお詫び申し上げます。
代替として上原ひろみとミシェル・カミロ(ピアノ)による
共演を予定しております。
ぐぅわぁ〜!
サイモンまで具合が悪なってしもたんか!
上原の謝罪コメントもアップされている。
ショックで残念ではあるが、
一番辛いのは、誰より上原自身だろう。
ここは、彼女を応援するのがファンの勤めだ。
一日も早く、2人が回復し、
12月には3人揃って素晴らしい演奏を
聴かせてもらえるよう、祈ることにしよう。
そういうわけで、来月の Tokyo Jazz は、
2014年の Tokyo Jazz 以来2年ぶりとなる、
ミシェル・カミロと上原ひろみの
ピアノ・デュオです。
これはこれで、聴き応えのあるデュオです。
2016.8.21
パコ・デ・ルシア 灼熱のギタリスト
PACO DE LUCIA : LA BUSQUEDA
2014年、66歳で亡くなったスペインのギタリスト、
パコ・デ・ルシアのドキュメンタリー映画を
観てきた。
スペインといえば、フラメンコ。
石を投げればギタリストに当たるというほど、
ギターを弾く人が多いらしい。
そんなスペインで パコ は、フラメンコに
革命をもたらしたと言われている人だ。
私はフラメンコには全く詳しくなく、
フラメンコ(スペイン)のギタリストと訊かれても、
パコとトマティートの2人しか名前が出ない程度だ。
(あと、数年前に日本人フラメンコ・ギタリスト、
沖仁を知ったけど。)
言ってみれば、そんな私のレベルでも、
パコの名前は知っているし、
演奏も音源や映像で聴いたことがある。
というのも、1979年に パコは、
ジョン・マクラフリン、ラリー・コリエルとの3人で、
ギター3本だけのツアーを行った。
その後、ラリーに代わって アル・ディ・メオラ が
参加した スーパー・ギター・トリオ は、
ジャズ、フュージョン・ギター好きなら、
誰もが一度は耳にしたであろう演奏なのだ。
私も若い頃、その演奏をテレビで観て、
パコのピックを使わない指弾きによる早弾きに
ブッ飛んだ覚えがあるが、
その頃は、ただテクニックに驚いただけで、
それ以上、パコの音楽を理解することはなかった。
さて、本作では、子供の頃、
ギターを初めて弾く前から、
パコが天才的な才能を持っていたことを示す
エピソードに始まり、
おそらくは中学生程度の年齢で、
アメリカのツアー(フラメンコ・ダンサーの
伴奏)に行った話、
パコが自分の音楽を始めるやいなや、
保守的なフラメンコ・ファンや評論家に
批判され、異端児扱いされた話、
売れてからのパコの苦悩、などなど、
本人や周辺の人々による貴重な証言が聞ける。
中でも、ジョン・マクラフリン、
ラリー・コリエルとのトリオでは、
パコが、ジャズ・ギタリストに
コンプレックスを持っていたというのは
驚きだった。
あんな風に弾けるギタリストは、
ジャズ界にはいなかっただろうに。
パコは、ジョンやラリーに
「どうやって、アドリブを弾けばいい?」と
真顔で質問していたというから、
これまた驚きだ。
ジョンやラリーも最初は、
冗談だと思って取り合わなかった。
「一人でもやりたいことが多くて、退屈することがない。
ギタリストは、皆いかれている」というパコの言葉は、
ギタリストという人種を言い表していると思う。
ギター弾きの端くれの私でさえ、
一人で退屈することはない。
映画のタイトルは、邦題の方には、
「灼熱のギタリスト」という副題が付いているが、
原題のスペイン語の「LA BUSQUEDA」は、
「追求」「探求」「探索」と言った意味のようだ。
監督の クーロ・サンチェスは、パコの実の息子で、
パコの音楽探求と、息子にとっての父、
パコ・デ・ルシア の人物探求と両方の意味が
あるように感じた。
ジョン・マクラフリン、ラリー・コリエル以外にも
カルロス・サンタナ、チック・コリアなども
インタビューに登場する。
演奏シーンも素晴らしく、つくづく
ああ、一度は、ライヴを体験しておくべきだった、
と思った。
パコは、2014年2月26日、滞在先のメキシコで
心臓発作により急死。
エンディングは、カット・アウトですか。
★★★★★
本作、公開の数ヶ月前に知って、
ずっと楽しみにしていた。
フラメンコ・ファンでなくとも、
ギター好きなら必見だと思っていたのだ。
7/23 (土) に公開され、すぐに観に行ったのだが、
これまた強烈な睡魔にやられ、気絶状態で、
半分ほどしか、観られなかった。
そう、本作を観るのは、今日で2回目だったのだ。
そういえば、ずいぶん前だが、
『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』も
1回目は寝てしまい、2回観に行ったし、
2013年の『シュガーマン』に至っては、
2回目も爆睡し、3回観に行った。
2014年の『バックコーラスの歌姫 (ディーバ) たち』も
同様の理由で2回観に行った。
これらは、全て音楽に関するドキュメンタリー映画で、
私は、観たくてしょうがないのに、
睡魔で 起きていられない状態になるのです。
なんでやろ。
困ったもんや。
ドキュメンタリー以外の映画では、
滅多にそういうことないねんけど。
今日は、万全の状態で観に行ったので、
最初から最後まで " 覚醒 " して観たよ。
渋谷 ル・シネマで 9月2日迄上映中。
パコ・デ・ルシア 灼熱のギタリスト 公式サイト
2016.8.23
11年目 “Laguna Moon”
梅林さんと始めたギターとフルートのデュオは、
今年の1月で まる10年が経ち、11年目に突入した。
こんなに続いたプロジェクトは今までなかった。
この数年は、夏の間だけの活動なのだが、
この毎年 夏の数ヶ月間限定という環境が、
長く続いている要因の一つに
なっているような気がする。
始めた当初は、ライヴにも積極的だったが、
ライヴをやらない年も出てきた。
練習は、毎年続けているのだけど、
11年目で、ライヴの回数が(イベントを含めて)
16回というのは、少ない方だ。
(ストリートも何度かやったので。
それを入れても20回程度。)
昨年9月には、ベースを入れてのトリオで、
3年ぶりのライヴをした。
今年も6月に練習を再開し、
今日で7回目だったが、
何か模索中といった感じで、おそらく
今年はライヴをやらないだろうと思う。
でも、練習していて思うのは、
続けていると(少しずつやけど)
前進してるということ。
「継続は力なり」をリアルに体験できる機会だ。
2016.8.23
トゥーツ・シールマンス
Toots Thielemans
訃報です。
ハーモニカ奏者の
トゥーツ・シールマンスが
8月22日、亡くなりました。
祖国ベルギーで入院中だったようです。
94歳。
彼の代表曲である、"Bluesette" は、
何度も演奏しました。
美しい曲です。
一度だけ、2005年にライヴを観ました。
その時は、82歳でした。
Toots Thielemans - Bluesette
↑
86〜87歳でしょうか。
素晴らしいです。
合掌。
2016.8.28
本多劇場プロデュース
恒例 牡丹灯籠
志の輔らくご in 下北沢 2016
一昨年、昨年に続き3度目となる
本多劇場の志の輔・牡丹灯籠。
昨年は10回公演だったが、今年は 7回公演。
チケット争奪が激しいぞと思ってはいたけど、
発売と同時に売切れてしまい、
結局、割高なオークションで
入手することになってしまった。
しかし、そのおかげで、前から 3列目の
ほぼ中央というめちゃ良い席を落札することができた。
3度目も聴けば、ストーリーをもう覚えて
しまいそうなのだが、これが 1年ぶりとなると、
ええ感じに忘れており、新鮮に楽しむことができる。
昨年、一昨年も、志の輔師匠の話術、集中力の
凄さは覚えているけれど、その物語にどんな感想を
持ったのかは覚えていない。
なので、もしかしたらなのだけど、今年初めて、
牡丹灯籠が、殿に使える忠義の物語として
聞こえたように感じた。
「ええ感じに忘れており」と書いたけど、
始まるとなんとなくは覚えているもので、
3度目ともなると、ようやく話の本質が、
聞けるようになってきたのかもしれない。
次回はどんな風に感じるのか、
興味が出てきたので、来年も行こうかな。
一昨年は2時間50分、昨年は3時間10分と
予定時間を超えての公演だった。
今年も冒頭「2時間半で30時間分を語ります」と
言っていたけど、終わったら、2時間50分ぐらいだった。
もう、2時間半では無理ね、これ。
【 演 目 】
「牡丹灯籠」 立川志の輔
8月27日 @ 本多劇場(下北沢)
2016.8.28
火 Hee
桃井かおりの監督主演作『火 Hee』。
放火を犯した娼婦が精神科医にその罪を
独白する物語と読んで、俄然 興味が湧いた。
原作は、芥川賞作家の中村文則の短編。
文学に疎い私は、中村文則の名前を知らなかったけど、
ピースの又吉と桃井かおりと 3人のトークの
動画を観て、ますます期待度が上がった。
舞台はアメリカで、罪を犯した娼婦が、
日本人精神科医のところに
精神鑑定(?)に連れて来られ、
そこで、過去を話していくという物語。
原作では、ト書きさえなく、
ただただ主人公がしゃべり続けるという
小説らしい。
桃井かおりが演じるのは、年齢不詳の娼婦。
解説には初老の娼婦とあったが、
桃井はアップになっても、
とても60代には見えない。
さて、映画の感想はというと・・・
う〜ん、よう分からん。
前半に精神科医が桃井演じる女性と
クリニックで問診するシーンがあるのだが、
オフィシャルサイトのあらすじを読むと、
「真田は彼女とクリニックで問診している様を妄想する」
とある。
えっ? あれ、妄想シーンやの?
と、ビックリ。
ちょっと、つじつまが合わなくなるんやけど、
私の理解不足やろか。
そして、こんなことも書いてある。
「彼女の話を聞く内に、
次々に登場する男と自分を重ね合わせ、
彼女の話に引き込まれていく真田」。
真田というのは、精神科医のことやねんけど、
登場する男と自分を重ね合わせてたん?
全然分からへんかった。
これも、私の理解不足やろか。
他にも、よく分からない点があり、
消化不良で終わってしもた。
72分と短めの映画だったが、
これ以上長かったら、辛かったかも。
期待しただけに、残念でした。
★★▲☆☆
JOYCE MORENO & IVAN LINS
- A Tribute to Rio by 2 Cariocas -
昨年11月24日、"Lee Ritenour & Friends" という
名義のライヴ(@ Blue Note Tokyo)で、
初めてイヴァン・リンスを観た。
その時のエントリーに
「イヴァンは、4曲だけだったけど、
もっと聴きたいと思った」と書いた。
そのイヴァンが、今年はジョイス・モレーノと
やってきた。
ギターは、一度は観たいと思っていた、
レオナルド・ アムエドだ。
これは、良い機会だと観に行ってきた。
と言っても、私はブラジル音楽に詳しくない。
ブラジルのミュージシャン、アーティストの
名前も数人しか言えない。
ジャズの人が演るボサノヴァの曲は、
少しは知っているけど、本場モンはそんなに
聴いていないのだ。
お勉強用にジョビンを軽く聴いたのと、
トニーニョ・オルタぐらいかな。
あ、2006年にジョアン・ジルベルトは、
観に行ったな。
そんな私でも、イヴァンやジョイスの
名前ぐらいは知っていた。
そして、昨年、イヴァンをリーのライヴで
初めて観たわけだ。
今日は、3日間公演の2日目。
2nd Show だったが、ほとんど満席状態で、
2人の人気の高さがわかる。
まず、イヴァンとレオナルドと2人で、
4〜5曲演っただろうか。
レオナルドがめちゃ上手い!
想像以上。
動画で見たよりも実物は、めっちゃ男前。
髪の毛を短かくして、精悍な感じ。
ギターは、Sadowsky の黒いセミホロウ。
私の持っているのと色違いのモデルだ。
私のは日本製だけど、
もしかしたらレオのは、サドウスキー本人が
作ったのかもな。
イヴァンの歌も素晴らしい。
昨年、もっと聴きたいと思ったわけだ。
なんというか、ピース&ジョイな歌声。
そして、ジョイスと他のバンド・メンバーが登場。
ジョイスは、ちょっと神秘的な、
スピリチュアルな雰囲気の人で、
歌がまた素晴らしかった。
正直に書くと、今までも少しは、
ブラジルモノを聴いてはいたけど、
それほど良さが分からなかったのね。
でも、今日は分かった。
彼らの人気の高さにも納得。
これは、ええライヴに当たったよ。
知ってる曲("Favela"とか)は、少なかったけど、
めちゃくちゃ良かった。
明日もあるので、観に行きたいぐらい。
アンコールは、"Chega De Saudade"。
ジョイスが、メジャー部分を観客に
歌わせようとしたら、
大勢の人が歌ったのには、ビックリ。
ポルトガル語やで。
"Chega De Saudade" は、
言ってみれば、ボサノヴァのスタンダードやけど、
ポルトガル語の歌詞を覚えている人が、
そんなにおるとはね。
ジョイスもイヴァンも、リオ・デ・ジャネイロ出身。
タイトルには、"A Tribute to Rio by 2 Cariocas" と
付いているが、「カリオカ」とは、
リオ・デ・ジャネイロ出身者のこと。
でもジョイスは、バンドメンバー全員を
「カリオカ」と紹介してたよ。
ピアノのエリオを、
「カリオカ、フロム・ニューヨーク」とかね。
今のところ、アマゾン(日本)でも売っていない
レオナルドの新譜(?)を売っていたので購入。
[ MEMBERS ]
Ivan Lins (vo, keys) イヴァン・リンス
Joyce Moreno (vo,g) ジョイス・モレーノ
Leonardo Amuedo (g) レオナルド・ アムエド
Helio Alves (p) エリオ・アルヴェス
Rodolfo Stroeter (b) ロドルフォ・ストロエテール
Tutty Moreno (ds) トゥチ・モレーノ
@ Blue Note Tokyo
2nd Show
2016.8.29
ときどき写真展 62
記憶の彼方
New York (Dec.1985)
2016.8.30
ゆずの葉ゆれて
松原智恵子 芸歴55周年記念 主演映画
『ゆずの葉ゆれて』。
出演は、松原智恵子の他、津川雅彦、
西村和彦、小林綾子、芳本美代子、
子役の山時聡真ら。
評価が高かったので、期待して
泣く気満々(?)で観に行ったのだが、
ちょっと私の思っていたような映画ではなかった。
松原智恵子演じるばあちゃんは、
お嬢さん育ちという設定だが、結婚以来、
40年以上畑仕事をしてきたお百姓さんとしては、
残念ながら、見た目がキレイすぎる。
イメージとしては、もっと日焼けしていて、
顔に深いシワが刻まれているんやないやろか。
でも、それをメイクでやられるのも
どうかなと思うけど。
ストーリーの肝になるエピソードに
疑問があったり、途中、じいちゃんが話す
怖い話の行方が分からなかったりと、
疑問が残ることも残念だった。
全体としては、ゆるい感じで、
昭和な印象。
やや、時代遅れな感を否めないが、
この手の映画では、そういう表現になるのも
仕方がないのかもしれない。
きっと原作は良いのだろうが、
私は少年にもじいちゃんやばあちゃんにも
感情移入できず、
映画としては、何か物足りない感じだった。
鹿児島が舞台で、田園風景は美しく、
夏の土や草の匂いがしてきそうな映像は良かった。
★★★☆☆
2016.8.31
Cissy Houston
シシー・ヒューストン
Cissy Houston というシンガーがいる。
2012年に他界した Whitney Houston のおかんだ。
1980年代の始め頃、確か 3枚1000円のセールで、
ただ黒人というだけで選んだ LP レコードが、
Cissy の「CISSY HOUSTON」だった。
そのレコードは、私の愛聴盤になった。
Whitney がデビューする前のことだ。
この「CISSY HOUSTON」は、
CD 化されておらず、
今はレコード・プレーヤーを持っていないので、
仕方なくヘタったカセット・テープを
MP3 に変換してたまに聴いていた。
以前、同様に若い頃の愛聴盤だった Roger Voudouris の
レコードが CD 化されていることを知り、
入手したことを書いたエントリーに、
Cissy の「CISSY HOUSTON」という
1977年のアルバムを是非 CD にして欲しい、と書いた。
その時点では、まだ CD になっていなかったのだ。
私の願いが通じたのか、2013年に
CD 化(どうも UK 盤のようだ)されていたことを
発見し、その輸入盤を即、注文した。
やっと、CD で聴ける。
特に エルトン・ジョンの "Your Song" は、
数あるカヴァーの中で、私のフェイバリットだ。
あらためてミュージシャンのクレジットを見てみると、
リチャード・ティー、コーネル・デュープリー、
ジェフ・ミロノフ、スティーヴ・ジョーダン、
ウィル・リーらが参加している。
おまけに YouTube で 1977年の ライヴ映像 を発見!
アルバム収録曲の
"Make It Easy On Yourself"
"Morning Much Better"
"Tomorrow" の 3曲だ。
ええわぁ〜。