LAGUNA MOON MELLOW FLAVOR  LIVE GUITAR  LINK LYRICS


 つつみしんやのひとりごと  2021年12月
    感想・ご意見は→ shinya◇shin223.com
    メールをくださる方は、上記アドレスの◇を@に変えて送ってください。(スパムメール対策)   



2021.12.3

YouTube
そろそろ ソロ・ギター No.24
『知りたくないの』
"I Really Don't Want to Know"


"I Really Don't Want to Know" は、
ドン・ロバートソンが作曲し、
ハワード・バーンズが作詞し、1953年に発表された。
1954年に レス・ポール&メリー・フォード が歌って
ヒットしたようだが、もしかしたら、1970年の
エルヴィス・プレスリーの方が有名かも知れない。

日本では、エディ・アーノルドという米国の
カントリー歌手が歌ったヴァージョンが、
『たそがれのワルツ』というタイトルで、ヒットし、
その後、1964年に なかにし礼 が、
『知りたくないの』というタイトルで日本語詞を付けた。
これを 菅原洋一 が歌い1965年に発表。
1967年になって大ヒットしたという。
なかにし礼にとっても出世作となったとういことだ。

多くの人がカヴァーしている曲で、軽くググっただけでも
1953年 Les Paul & Mary Ford
1953年 Eddy Arnold
1962年 Connie Francis
1963年 Andy Williams
1965年 菅原洋一
1967年 黛ジュン
1969年 西田佐知子
1970年 ElvisPresley
1972年 石原裕次郎
1973年 尾崎紀世彦
2015年 由紀さおり&平原綾香
そのほか、King Curtis、水原弘、黒沢明、ちあきなおみ、
松尾和子、森進一、舟木一夫、南野陽子と、
枚挙にいとまがない。

ちょっと前に、2015年発表の由紀さおりの
カヴァー曲集を聴いていたら、
平原綾香 とこの曲をデュエットしている
ヴァージョンが、収録されていた。
これを聴いてソロ・ギターで弾きたくなったのだ。
このメロディーは、日本語が乗ると
とても日本的な曲に聴こえると思うのだが、
平原が英語でソウルフルに歌い上げると、
同じ曲なのに世界がコロッと変わる。
そして、由紀の日本語で、また世界が変わる。
不思議な楽曲だ。
歌詞は、日本語歌詞も原曲を踏まえて
作られており、「あなたの過去の恋愛は、
知りたくない」という同じ内容。

同じワルツでも『テネシー・ワルツ』なんかに
比べると、やや地味な印象のある曲だが、
これだけ多くの人に歌われていることを思うと、
名曲と言えるだろう。

原曲は、ワルツ(3拍子)だが、私は
8分の6拍子にアレンジして弾いてみた。

(余談)
4分の3拍子と8分の6拍子の違いを
私なりに解説したい。
算数だと、4分の3と8分の6は同じだけど、
音楽では違う。
4分の3拍子は文字通り3拍子なのだけど、
8分の6拍子は大きな意味で2拍子なのだよ。
これは、1拍3連の2拍子で楽譜を書くと
大変読みにくい楽譜になるので、
8分の6拍子にしたのではないかと推測している。
実際、マーチ(行進曲)には、
『ワシントン・ポスト』や『エル・キャピタン』など
8分の6拍子が珍しくない。
行進曲なので、2拍子でないと歩きにくいでしょ。


そろそろ ソロ・ギター 『知りたくないの』
"I Really Don't Want to Know"



[ 参考動画 ]
知りたくないの 平原綾香&由紀さおり





2021.12.6

MAT COFFE 3周年

ソロギター・ライブを何度もさせてもらったり、
ふだんランチでお世話になっている
渋谷(と恵比寿の間)の MAT COFFE が
オープン3周年を迎えた。
ちょっと前に、3周年記念パーティの招待状を
いただいたのだが、今日、お店に行くまで、なぜか
ずっと2周年だと思いこんでいた。

お店に行くと意外にそういう人が多かったらしく、
私に限らず、どうやらコロナの1年間は
飛んでしまっている人が多いようだ。

いずれにしろ、「3年も経ったの?」という
驚きとともに、自分の年老いていく様を
感じずにはいられないのでした。

さて、3周年、なんかギター弾いてと、
頼まれたのだけど、私がソロギターで
取り組んでいる曲は、どちらかというと
バラード系が多く、アッパーな曲はない。
なのでパーティの場に不向きなのを承知の上で、
3曲弾かせていただいた。
みんなおしゃべりに忙しくあんまり聴いていない
だろうなと思っていたら、
ちゃんと、曲が終わるとちゃんと拍手が来る。
さすがマット・コーヒーのお客さん。
YouTubeチャンネルの宣伝もさせていただいたが、
数人の方が、チャンネル登録してくださった。



私の演奏の後は、マット・コーヒーゆかりの
ミュージシャンの演奏が続く。

何年も前から面識はあったけど、
たぶん、ちゃんと一緒に演奏したことは
なかったんじゃないかと思う、シンガーソング
ライター、ギター弾き語りのサトル。
続いて、今日初対面のシンガーソング
ライター、ピアノ弾き語りのユージ。
そして、久しぶりに会ったシンガーのダイアナ。
彼、彼女らとぶっつけ本番セッションを
楽しんだのでした。

初対面の人と、その人の初めて聴く
オリジナル曲にギターで(テキトーに)
参加する。
なんとなく、上手くいったりすると、
とても気持ち良い。

思えば、特に初対面の人間が苦手で、
社交的でもない私は、
ギターを弾いていることで
世界に関わることにずい分と
助けてもらってきたんだと思った。
ギターのおかげで、ずいぶんと自分の世界を
広げることが出来ているんだと、
しみじみ感じ入ったのでした。

そして、ああ、音楽って楽しい。
久しぶりにそんな風に楽しませていただいた
ひと時でした。

マット・コーヒー、3周年おめでとう。
そして、ありがとう。
来年は、もっとギター弾かせてもらえるよう
精進します!





2021.12.7

リスペクト
RESPECT




はよ観な終わってしまう〜と思ってて
やっと観てきた『リスペクト』。
アレサ・フランクリンの半生を描く伝記映画だ。

アレサといえば、『アメイジング・グレイス』という
1972年のゴスペル・ライヴのドキュメンタリー映画を
今年6月に観てきたことも記憶に新しい。

アレサを演じるのは、『ドリームガールズ』でも
シンガーを演じたジェニファー・ハドソン。
アレサの役は誰でも出来るわけじゃない。
歌手であり女優でもあるジェニファーを
選んだのは、ほかならぬアレサ自身だったという。

映画は、アレサの子供(10歳ぐらい)から
30歳ぐらいまでを描いている。
(1952〜1972年)

ひとりの女性の物語であり、その女性と
娘を思い通りにしたい父親との物語であり、
妻を思い通りしたくて思い通りにならないと
暴力をふるうダンナとの物語でもある。
そして、公民権運動の時代の黒人女性の
物語であり、何より類まれな才能を
持って生まれた、シンガーの物語である。

フォレスト・ウィテカー演じる父親は、
『アメイジング・グレイス』にも
ご本人が登場した有名な牧師。
残念ながら、牧師が人間的に素晴らしいとは限らない。
50〜60年代という時代もあるだろうけど、
この親父さんが結構曲者だ。

そして、アレサが惚れる男(マーロン・
ウェイアンズ演じるテッド・ホワイト)が
これまた厄介な「虫がいる」男。
時々、悪い虫が出てくるのね。

そして、アレサが10代で、
子供を2人(?)生んでいたことに驚き。
なぜ(?)かというと、小さな子供が2人登場し、
一人は、いつどこで出来た子か分かるのだけど、
もう一人には、全く触れられてないのね。
で、描かれている一人目に関しては、完全に
望んだ妊娠ではないという
ちょっとショッキングなストーリー。

父親が、牧師ということもあってか、
立派なお家に住んでいるし、貧乏では
なかったんだろうけど、子供の頃から、
両親の別居もあったし、父親が支配的な上に
妊娠・出産こともあり、アレサには苦労が多かったようだ。
そして、大好きな母親も早くに逝ってしまう。

歌は、天才的で、子供の頃から教会で
ゴスペルを歌い続けたという筋金入りなのだけど、
レコードデビューしてから、ヒットが出ない。

本人も周りに言われるがままに歌っていて、
何を歌いたいのか分からない。
そんな時、大先輩のダイナ・ワシントン
(なんとメアリー・J. ブライジが演じてます)に
喝!を入れられる。
酷い喝ですが。

そして、レコード会社をコロンビアから
アトランティックに移籍し、ようやく日の目を見るのだが、
それが、ニューヨークの洗練されたサウンドではなく、
アラバマ州マッスル・ショールズで
録音することが功を奏するのだ。
この、マッスル・ショールズのフェイム・スタジオの
シーンは、音楽ファンにはたまらないシーンだ。

以前、『黄金のメロディ マッスル・ショールズ』という
ドキュメンタリー映画で、ミュージシャンの一人が、
アレサのことを 「ベイビー」 と呼んだので、
アレサの旦那が怒って もめたという話があったのだけど、
本作では、そのミュージシャンが、アレサの肩に
手をまわし、色目を使ったとダンナのテッドが
怒って、しまいにはリック・ホール(フェイム・スタジオの
設立者)を殴って、話を台無しにする。
でも、結局(映画では)その時に録音した
音源『貴方だけを愛して(I Never Loved a Man
The Way I Love You)』はがリリースされ、
ヒットするのだけどね。

その後、親交のあったキング牧師が
殺された辺りから、ちょっと荒れ始めるアレサ。
ドラッグではなく、アルコールだ。
実際にあったのかどうかは分からないけど
ヘベレケでステージに出て、ステージから落っこちる
シーンも描かれている。
まあ、クラプトンの酔っぱらったステージの音声も
聴いたし、ホイットニー・ヒューストンの
どうしようもないステージ映像も観たことがあるから、
実際に酷かったんだろうというのは、想像がつく。

そして、そんなアル中アレサを救うのは
亡き母と神(信仰の力)。
そこで、今年観た1972年のドキュメンタリー映画
『アメイジング・グレイス』のゴスペルライヴへと
繋がっていく。
あれは、アレサが信仰を取り戻した証だったのだ。
「あ〜あ、繋がった」って感じ。

この映画を観た後に、『アメイジング・グレイス』を
観たなら、もっと理解できただろうし、
違う感想を持っただろうな、と思うが
そんなこと言うても仕方ないな。

エンドロールでは、ついにアレサご本人の
晩年の『ナチュラル・ウーマン』。
これ、オバマ大統領夫妻の前で歌っている
映像で、途中観客席にいるキャロル・キング
(『ナチュラル・ウーマン』の作者)が
喜んでいる姿も映っている。
以前、YouTubeで観たことがあるので、
有名な映像だろうと思う。

146分を全く長く感じさせないのは
素晴らしいが、ちょっとだけ何かが
物足りない。
ジェニファー・ハドソンの歌は素晴らしいし、
彼女の歌唱シーンのライヴ・ビデオ集があれば
観たいぐらい(但しアレサとは違う味ね)。
何が物足りないのか言葉にできないけど、
やはり20年間だけといっても、アレサの
人生を描くには、2時間っちょっとでは
足りひんのやろな。


★★★★☆


[ 参考エントリー ]
2014.8.31 黄金のメロディ マッスル・ショールズ
2021.6.6 Amazing Grace



「自分自身のアーティストであれ。
そして自分のやっていることに常に自信を持て」
──アレサ・フランクリン





2021.12.8

平和を考える日

太平洋戦争の始まりとなった、
真珠湾攻撃から 今日で80年。
あの攻撃で、アメリカ兵ら およそ2,400人が
犠牲になったという。

当時を知る人は、年々少なくなっているのだろうが、
102歳で今も公演を続けている戦艦ペンシルベニアの
乗組員だった方がいる。

真珠湾攻撃から80年 「日本は友だち」講演を続ける102歳


当時をリアルに体験した人々がいなくなって、
あの戦争が、本の中の話になり、言ってみれば、
自分たちには関係のない遠い昔のことみたいに
リアリティがなくなっていくとしたら、怖いことだ。
でも、映像や証言がたくさん残っているから、
それらをこういう節目の日に思い出し、
風化させないのは、大切なことだと思う。

太平洋戦争が始まって、日系アメリカ人は、
ずい分と差別され不当な扱いを受けた。
数年前、テレビドラマでも観たことがある。
日系人は、アメリカへの忠誠を示そうと
志願兵になり、ヨーロッパ戦線で戦った。
その一人、故 ダニエル・イノウエは、
上院議員を務め、日系人の地位確立に
尽力された。

12月8日、アメリカ海軍は、ミサイル駆逐艦
「ダニエル・イノウエ」を就役する。
日系人の名前が、アメリカ海軍の軍艦に
付けられるのは初めてだという。

元ネタ記事


今も世界中のどこかで紛争が絶えない。
有史以来、人が人を殺さなかった日はなかったという。
なぜ、人間は争いをやめられないのか。
私の中にもある、攻撃性の延長が、
世界を平和にしないのか。

奇しくも、12月8日は平和運動家でもあった、
ジョン・レノンの命日でもある。
戦争ではなかったけど、彼も銃弾に倒れた一人だ。





2021.12.9

上原ひろみ ザ・ピアノ・クインテット
JAPAN TOUR 2021
"SILVER LINING SUITE"




上原ひろみのザ・ピアノ・クインテット、
そのジャパン・ツアーに行ってきた。
11月11日長野まつもと市民芸術館から
スタートした今回のツアーは、12月28日の
東京オーチャードホールまで全12公演。
今日は、その8日目だったのだが、
クインテットの進化ぶりに驚いた。

昨年の12月にこのクインテットの
演奏をブルーノートで聴いた。
クインテットのアルバム『Silver Lining Suite』が、
発売されたのが、今年9月なので、
それよりもずっと前のことだ。
その日のエントリーを読むと分かるが
私は弦楽四重奏とひろみが演るという
程度の予備知識だけで聴きに行った。
この公演は、8日間16公演あったのだが、
その初日(2nd show)だった。
それから、彼女たちはその8日間16公演を
終え、レコーディングをして、フジロックに
出演して、このツアーの7回の公演をこなしてきた。
私が聴いた1年前と進化していないはずなど
ないわけだが、バンド(敢えてそう言おう)
らしくなったとも思ったし、クラシックの方々4人の
進化にすさまじいものを感じた。

特に『リベラ・デル・ドゥエロ』のジャズで言うなら、
インプロヴィゼーションの部分が凄かった。
本当にインプロなのか決めているのか分からないけど。

アンコールでは、4人のうちの誰かと
日替わりでデュオを演るというアイディアで、
今日は、ヴィオラの 中恵菜(なかめぐな)さんとのデュオ。
ヴィオラって良いよな、
ヴァイオリンよりちょっと地味な印象だけど、
音色は、豊かでふくよかで心地よい。

昨年12月のライヴのヴィオラは、東条 慧さんという
方だったのが、彼女はドイツ在住で、
ブルーノート公演のあと、ドイツに帰られたらしく、
レコーディングから、中さんに交代したとのことだ。

中さんのことをひろみは、
「公演ごとに自由になっていくのが凄い。
そのうちブルーノートに出るんじゃないか」と
言っていたが、クラシックの人が、ジャズの、特に
ひろみのような人と演るのは、とんでもなく
枠の外に出ることなんじゃないかと想像する。

「Silver Lining」は「希望の兆し」「希望の光」
(「Suite」は「組曲」)という意味だが、
コロナでひろみのアメリカのツアーが
キャンセルになり、その後もライヴが出来ず、
演奏の場を失ったからこそ、生まれた音楽。
昨年、ブルーノートで行った "SAVE LIVE MUSIC" という
ライヴを演る中で、カルテットのことを思いついたという。
そこには彼女の音楽に対する尽きることのない
情熱と、コロナになんか負けるもんかという不屈の
精神が表現されている。
そして、音楽は「Food for soul」なんだ。

皮肉なもので、コロナのおかげもあって
昨年今年とひろみのライヴを聴く機会が増えた。
ツアー最終日(12/28)と年明けの
ブルーノート公演も行く予定!


[ MEMBERS ]
上原ひろみ(ピアノ)
西江辰郎(ヴァイオリン)
ビルマン聡平(ヴァイオリン)
中 恵菜(ヴィオラ)
向井 航(チェロ)

@ Bunkamura ORCHARD HALL(渋谷)




絶対、旨いやろな。








2021.12.11

Char
45th anniversary concert special




今年3度目の Char さんのライヴ。
今日は、久しぶりの武道館だった!

席はアリーナ、後方中央ブロックとまあまあ。
定刻を10分ほど過ぎて、Char さんの登場。
どうやら最初は、「三人の侍」 (Char、奥田民生、
山崎まさよし) で始めるようだ。
「2人が来られなくなったので、一人でやります」
と、Char さんが言うと、後ろの席から
「ホントなの?」と言う女性客の声。
「そんなわけないやろ!」と声を出して
突っ込みそうになった。
こんなのは、Char さんのジョークだと決まっている

1曲目、『Stories』の歌詞に
山崎まさよし、奥田民生との出会いを入れて
2人をステージに呼び込む。
Char さん含め3人とも、「侍」なので刀を持って登場。

「三人の侍」をナマで観るのは
初めてだったけど、面白かったなぁ。
半分コミックバンドや。
曲はイーグルスの『ホテルカリフォルニア』や
ビートルズの『ノーウェアマン』など。
3人のハーモニーも美しく、この3人でライヴを
やって欲しいと思ったのでした。

「三人の侍」は、前座(これもジョークです)と
いうことで、30分ほどで終了。

第二部は、Char Band。
今日は小島良喜&の佐藤準、
珍しいツインキーボードだ。

後半ゲストの布袋寅泰、登場。
この人、ギター弾く姿カッコええ。
Char さんももちろんカッコええねんけど、
なんというか、背が高いこともあるけど、
ギターぶら下げてる姿がこんなに
サマになる人もそうそういない。
「1978年の Char さんの武道館公演を
客席で観てました。
Char さんがいなかったら、
俺はギターを弾いていない」という
挨拶もグッときたねぇ。
曲は、『Shinin' You, Shinin' Day』と
『闘牛士』。

もう一人のゲストは、AI。
先の布袋とも AI とも Char さんは、
コラボ作品を残している関係だ。
曲は『Anytime』、そして『Smoky』。

そのほかの曲は、『All Around Me』、
『Everyday,Everynight』、『Stylist』
『Wondering Again』、『Moving Again』、
『Rainbow Shoes』などなど。

本編、アンコールのあと、
「Fender 75th Anniversary Charity Project」に
Char さんが書いた『We Love Music』。
この1曲のために TUBE の春畑道哉や
フジファブリック の山内総一郎など
6人のゲストが登場。
Char さんとの珍しい組合せは、日野 JINO 賢二。
ギタリスト5人、ベーシスト3人が
並ぶと見た目も圧巻だ。
フェンダーは、今年、創立75周年を迎えたのだ。

そして、「おまけ」と言って、最後に弾き語りで
『気絶するほど悩ましい』。

Char さんのギターは、バーガンディミスとの
ストラトキャスター、ピンクペイズリーの
ムスタング、『Wondering Again』では、
ゴールドトップ、P-90のレスポール、
『Smoky』で、クリーム色のムスタング、
アコギは、いつものヤマハでした。

終わってみると、3時間10分ぐらい経っていた。
盛りだくさんで、楽しいコンサートだった。
今年で66歳になった Char さん、
これからも元気でカッコエエギターを聴かせてください。
45周年おめでとう!


[ MEMBERS ]
Char (G&Vo)
澤田浩史 (B)
小島良喜 (Key)
佐藤準 (Key)
ZAX (Dr)
Guest : 布袋寅泰 (G), AI (Vo)

Fender 75th Anniversary Charity Project :
春畑道哉 (TUBE) / 山内総一郎 (フジファブリック) /
日野 JINO 賢二 / INORAN (LUNA SEA) /
あいにゃん (SILENT SIREN) / すぅ(SILENT SIREN)

@日本武道館


本当は、今年やるはずだったんだろうけど、
45周年ツアーは、来年3〜5月に行われます。
(全国10か所 11公演)





2021.12.12

ブータン 山の教室
LUNANA: A YAK IN THE CLASSROOM




たぶん、ブータン映画は初観賞だと思う。
日本では今年4月に公開されたのだが、
つい先日まで この映画のことを知らなかった。
ネットで予告編を観て、これは観たいと思ったが、
下高井戸シネマで、朝 11:05 の一回しか
上映していないので、下高井戸まで観に行ってきた。

ストーリー。
教師のウゲンは、自分が教師には
向いていないと思い、オーストラリアに行って、
ミュージシャンになることを夢見ている。
そんな時、ブータンでも とびきり僻地の
標高4,800メートルのルナナという村の
小学校へ配属が決まる。

ルナナへは、ウゲンが住む首都ティンプーから、
片道8日(車で1日、あとは山道を徒歩)も
かかるのだ。
ルナナは、インターネットは、おろか電気も
ガスも水道もない所だった。

到着の日、ウゲンは、村人の期待に
満ちた温かい歓迎を受けるが、
その日のうちに自分には無理だ、
すぐに町に戻りたいと言いだす。
元々オーストラリア行きの準備中で、
教師をやることに情熱もなく、
態度も良くなかった。
そこへ来て僻地の勤務だ。
都会暮らしの若者には、
「無理無理無理!」って感じだったわけだ。

ところが、村を出るには準備が必要で、
すぐに出発するわけにもいかず、
先生が来るのを待ちわびていた子供達相手に
授業を始めることになる。
そして、子供達、村人との交流を通して
彼の中に変化が生じ始める。


このルナナという村は、実在の村で、
生徒を演じた子供達は、実際の村の子供達。
村から一歩も出たことがなく、
映画がなんであるかも知らない。
テレビもインターネットもないんだ。
映画の中で語られるが、子供達は
「Car(車)」を見たことがない。
そんな風だから、彼らはこの役を
演じているという感じがしない。

そもそも、電気のない村で撮影するということ自体が、
大変なことで、馬でソーラー発電機を、
運び込んでの撮影だったという。
驚くことに、この映画の日本公開の時点で、
出演した子供たちは、まだ完成した映画を
観ていないのだという。

ブータンは、国民総幸福の国と、言われている。
それが、本当かどうか分からないし、
この映画を観ると、改めて何が幸福なのかを
考えさせられる。

ブータンではインターネットやテレビが解禁されたのが、
1999年だというから、驚きだが、
伝統文化の承継と近代化・都市化の波との
折合いは、重要な問題であるようだ。
ブータンの近代化・都市化に伴い、
本来のブータンの文化が失われてしまわないようにと
いうのが監督の願いであり、本作のメッセージである。

私の感想。
世界は広いなぁ。
便利な都市にはないものがルナナには、豊富にある。
そして、都市に溢れているものが、ルナナにはない。
どちらかが良くて、どちらかが悪いわけではない。
ただ、世界は広くて多様なんだ。
私のような者は、どんなに田舎暮らしに憧れても、
電気や水道のないところには住めそうにない。
願わくば、ルナナのような村が
今のまま近代化しないで欲しいと思うのは、
都会に暮らす者のエゴなのだろうか。

学級委員を演じるペム・ザム(チラシの女の子)の
眼差しと表情が、やばい。
汚れがないというようなものではない。
彼女の存在がこの映画をワンランク上に
上げていることは、間違いない。
べつの言い方をすれば、ずるい。
あんな子供がいたら、大人は皆んな降参だ。
チラシのメインに主人公を使わず、
ペム・ザムを使っているのは正解だな。

子供達が素人ということもあるのか、
途中、ドキュメンタリーを観ているかのような
錯覚さえ覚える。

映画は、何かを示唆するかのような
終わりを迎える。
観る人によって、示唆されるものは
違うのかも知れないが、私はその後の
主人公ウゲンが見つける幸福な人生を
勝手に思い描いている。


★★★★★




渡辺貞夫オーケストラ
Salute to Duke Ellington




年末の貞夫さんのクリスマス・コンサート。
今年は、音楽生活70周年のアニバーサリー・イヤー。
その締めくくりのコンサートだった。

昨年のクリスマス・コンサートは、激しい睡魔に
襲われ、「初めから終わりまで
起きて聴けた曲が1曲もなかった」と
情けないことを書いているが、
今年はそこまで酷くはなかったが、
やはり、途中何度も寝落ちしてしまった。
なんでしょ、これ。年ですか。腹の立つ。

まあ、それはさておき。
現在88歳の貞夫さん。
元気です。
休憩入れて、2時間30分のコンサートですぜ。
この1週間は、大阪・横浜・東京合わせて
4日公演ですぜ。
ちょっと物忘れがひどくなっているようで、
曲名やメンバー紹介で名前を間違ったりは、
あるものの、音色には艶があり、
もちろん演奏は円熟の域です。
2カ月後には、89歳です。

もうこうなると、存在していることだけで
ありがたくなってくる。

メンバーは、貞夫さんのカルテットに
サックス4人、トロンボーン4人、
トランペット4人が加わったビッグバンド。
アレンジは、村田陽一。

タイトルは「Salute to Duke Ellington」
(デューク・エリントンに敬意を表す)ということで
曲は、エリントンのナンバー『Just Squeeze Me』など。
『Things Ain't What They Used To Be』は
一部と二部で違うアレンジで聴かせてくれた。
『Perdido』は、米軍キャンプでの演奏時
兵士のケンカが始まると、もっとけしかけるように
演奏したとか、面白いエピソードも聞けた。
その他、貞夫さんのオリジナル曲
『One For Jojo』『I'M With You』など。
アンコールは、ピアノとデュオで『Carinhoso』。
今日は『花は咲く』はなかった。

カメラが入っていたので、
映像で発売されることだろう。
(その前にWOWOWで放送あり)
なにしろ貴重な記録になるだろうから。


[ MEMBERS ]
渡辺貞夫(as)
トランペット・セクション :
西村浩二、奥村 晶、菅坡雅彦、岡崎好朗、
トロンボーン・セクション :
村田陽一、辻 冬樹、奥村 晃、山城純子
サックス・セクション :
吉田 治、近藤和彦、小池 修、竹野昌邦、竹村直哉
リズム・セクション:
小野塚 晃(p)、粟谷 巧(b)、竹村一哲(ds)

@ Bunkamura ORCHARD HALL(渋谷)


「SHISEIDO presents Christmas Gift vol.28」
このコンサートは、資生堂がスポンサーに
付いているからか、お土産があるのね。
去年は、ポスターだった。
何年か前は、マグネットのセットだった。
今回は、チョコレートと化粧品サンプルと
そして貞夫さんの70周年 記念切手!貴重!







2021.12.13

ハンバーグが食べたい! #7
Cheeseness Burger To Go / 五反田
★★★★☆


2ヵ月ほど前に西五反田に
「チーズバーガー」の専門店がオープンした。
店名に「To Go」とあるように
テイクアウトオンリーの店だ。
気になっていた店だが、先日ようやく
食す機会を得た。
ひとつ千円以上するようなハンバーガー店も
珍しくないが、ここは 290円〜590円と
さほど高くない。

そういう風に価格に抑えるためもあるのだろう、
注文は、LINE からのみで、PayPay や
クレジットカードでの支払になり現金は扱わない。
21世紀やなぁ、と思う。
でも、もうこの時点で、多くの高齢者は
ターゲットになりえない。

お店に行く前に LINE で注文しておけば、
待たせられることもないし、支払も済んで
いるので、簡単だ。
ここは、フレッシュネスバーガーの新業態店で、
どうやら1号店のようだ。

チーズの種類が、チェダーチーズ、クリームチーズ、
カマンベールチーズ、スモークチーズ、
ブルーチーズとあるので迷ったが、
試しに チェダーチーズバーガーにチーズとパテを
ダブルにしたもの(340+50+150=540円)と、
ブルーチーズバーガー(540円)を注文した。
ファストフードのバーガーとは違い、箱入りだ。



ご覧の通り、レタスがたっぷり入っている。
美味しかったけど、家に持って帰るまでに
かなり冷めてしまうことが、残念だな。
でも次回は、スモークチーズバーガー(490円)と
クアトロチーズバーガー(期間限定 590円)を
食べたい。


Cheeseness Burger To Go





2021.12.14

初 レスポール

また買ってしまいました。
エレキ・ギターです。

人生初のレスポール。
レスポールの良い音をライヴで聴くと
「欲しいなぁ」って思うのだけど、
このレスポールというギターは重い!
軽いものでも3キロ後半で、4キロ以上が普通。
エレキギターって、4キロ超えると重いんですわ。
で、若い頃ならともかく、もう4キロのギターは
弾きたくないし、レスポールよりも欲しいギターが
いっぱいあるので、今まで購入に至らなかった。
でも、出てきたのね、こいつが。



この ESレスポールは、5年ほど前、
ギブソンが作って 本数は少ないけれど、
市場に出回っていたのは、知っていた。
その時は「いいなぁ」と思いながらも
買うほどではなかった。

今は、いわゆるセミアコギターを持っていないので、
最近、やはり人生一度は、ES-335 かなぁと
思って、毎日のようにデジマートをチェックしていた。
この頃「60s チェリー」という色のものが売られていて、
それがいいなぁと思っていたのだが、中々
試奏をしに行く気には ならなかった。

そんな時、こいつが登場した。
出品したのは、岐阜県の楽器店だったので、
試奏はしていない。
特に P-90 のゴールドトップは、数も少なく
人気もあるので、逃すと間違いなく後悔するなと
思ったので、酔った勢いで夜中にポチった。
インターネット・ショッピングは便利だけど危険だ。

お店の情報では、2015年製とあったし、
ギブソンの「Legacy Archeve」にも
2015年のニューモデルとあるが、
同梱されていた出荷時のチェックリストを見ると、
「1/14/16」とあるので、
2016年製ということにしておく。



こいつが、すこぶるよろしい。
期待以上。
あまり弾かれていないようで多少の使用感は
あるものの十分美品の部類だろう。
まあ、私はギターの傷はあんまり気にしないけど。
そして、軽い。
ボディは、ブリッジの下のセンターブロック以外は、
空洞で、チェンバーボディというよりは、
335同様、セミアコ構造になっているのだ。
それで、品番に「ES」が付いているのだ。
ちなみに「ES」は、「エレクトリック・スパニッシュ」の略。
もともとは、スパニッシュ・ギターなのだね。

335などに比べると、箱鳴り感は少ないけど、
これはこれで、良い。
何よりも見た目が良い。
そして、24 3/4インチ(628ミリ)という
スケールが弾きやすい。

レスポールを買うなら、ゴールドトップというのは、
ずっと思っていたし、普通のハムバッキンより
P-90 か ミニハムが良いと思っていたので、
大満足です。
1956 Les Paul Goldtop というのは、
憧れのモデルだが、これって、そのモデルに
F ホールを付けたみたいで、とてもよろしい。

ご存じない方のために書いておくと、
レスポール(Les Paul)というのは、
ギタリスト、発明家の名前。
(1915年6月9日 - 2009年8月12日)
彼は、このモデルの生みの親である。
ギターマガジンの最新号では、レスの愛器、
ギブソン・レス・ポール・レコーディングの特集が。




[ 参考エントリー ]
2008.9.3 LES PAUL





2021.12.17

BLUE NOTE TOKYO
ALL-STAR JAZZ ORCHESTRA
directed by ERIC MIYASHIRO
with special guests KAZUMI WATANABE,
TAKASHI MASUZAKI, & YOSUKE ONUMA
[ 配信 ]


12月14〜15日のブルーノートは、
「ブルーノート東京オールスター・ジャズ・
オーケストラ with special guest リー・リトナー」が
予定されていたのだが、11月29日に政府が発表した、
コロナのオミクロン株の水際対策強化措置のために
リー・リトナーの来日が困難となった。
そのため、別のゲストを迎えての公演となった。

リー・リトナーのトラ(代役)なんて、そうそう
誰でも出来るわけではないが、
渡辺香津美、増崎孝司、
マーティ・フリードマン (12/14のみ)、
小沼ようすけ (12/15のみ) が、スペシャルゲストとして、
出演することが決定したのだった。

今日は、15日の 2ndショウのアーカイブ配信を観た。
エレキギターとビッグバンドの共演は、
あまり観た覚えがないのだが、面白かった。

まずは、バンドだけの演奏でテーマ曲
『Blue Horizon』、続いて、今年4月に
亡くなった和泉宏隆さんの『宝島』などの曲のメドレー。
続いて、マイケル・ブレッカーの『Peep』では、
ピアノに宮本貴奈がゲスト参加。

そして、リー・リトナーが選んだ6曲を
3人のギタリストが2曲ずつ弾いた。
まずは、小沼ようすけ。
Nishigaki Guitar のフルアコで登場。
曲は『Alfie's Theme』と『Boss City』。

増崎孝司は、赤いギブソンではない 335
タイプのセミアコで『13』と『Wes Bound』。
増崎は、「DIMENSION」のギタリスト。
「DIMENSION」は、ほとんど聴いたことが
ないのだが、彼のソロ・アルバムは1枚
持っていて、そのアルバムは好きだ。

渡辺香津美は、誰も演りたがらなかったという
『Etude』と『Captain Caribe』。
ギターは、『Etude』ではエレガット。
『Captain Caribe』では、Paul Reed Smith McCarthy 594。

そして、本編最後にバンドで『Birdland』
アンコールは、再びギタリスト3人を迎え、
今年2月急逝したチック・コリアの『Spain』。

あっという間の約1時間40分でした。

ギターは3人それぞれの個性で良かったけど、
小沼ようすけの『Boss City』が一番、
渋かったし、良かったな。

前日は、小沼ではなく、マーティ・フリードマンが
ゲストだったのだけど、マーティが弾く
『Boss City』も聴いてみたかったな。

もともとは、13日にコットンクラブで
予定されていた「リー・リトナー with 増崎孝司」を
観に行こうかと迷っていたのだが、
これも中止になってしまった。
早く、外国人アーティストが観られるように
なって欲しいなぁ。


[ MEMBERS ]
エリック・ミヤシロ (tp,conductor)
本田雅人 (sax)
小池修 (sax)
庵原良司 (sax)
Andy Wulf (sax)
鈴木圭 (sax)
西村浩二 (tp)
吉澤達彦 (tp)
田沼慶紀 (tp)
山崎千裕 (tp)
半田信英 (tb)
和田充弘 (tb)
石橋采佳 (tb)
野々下興一 (tb)
安部潤 (p)
川村竜 (b)
川口千里 (ds)
宮本貴奈 (p)(1曲のみ)

Special Guests:
渡辺香津美 (g)
増崎孝司 (g)
小沼ようすけ (g)

@ Blue Note Tokyo
2nd show (配信)





2021.12.21

カラパナ・ブラック・サンド・ビーチ と
New York Strut


1985年前後、私が23〜24歳のころ、
バンドを3つかけ持ちしていた時期がある。
自分は、ギタリストとしてそこそこイケテルと
大きな勘違いをしていた頃だ。(恥)

その3つのバンドのうちの一つが「マジカル」という
バンド名で、女性ヴォーカルのバンドだった。
参加していた時期も短期間だったし、
どんな曲を演っていたか、ほとんど覚えていないが、
二名敦子(になあつこ)の『カラパナ・ブラック・
サンド・ビーチ』という曲はゴキゲンな曲で
好きだったので覚えている。

今年は、高中正義について何度も書いているが、
高中が久々のマイブームなのだ。
それで、先日から彼のソロアルバムを年代順に
聴き始めた。
ライヴアルバム、リミックスアルバム、カバーアルバム、
セルフカバーアルバム、ベストアルバムを除く
スタジオアルバムが、今までに30枚リリースされている。
その30枚とミニアルバム2枚、合計32枚を
古いものから順番に聴き通そうというわけだ。
今、11枚目のアルバムの『夏・全・開』を聴いてる。

先日、9枚目のアルバム『SAUDADE』の
『New York Strut』という曲の出だしを聴いて、
「あれ?これ、二名敦子の『カラパナ・ブラック・
サンド・ビーチ』に似てるなぁ」と思った。
『SAUDADE』は、1982年のアルバムで、
当時、聴いたと思うのだが、この曲のことは
記憶になかった。

聴いていると、似ているどころではなく、
同じ曲だと分かった。
二名敦子ヴァージョンは、歌があるが、
高中ヴァージョンはインストだ。

調べてみると、『カラパナ・ブラック・サンド・
ビーチ』は、作曲・高中正義、作詞・三浦徳子、
アレンジ・佐藤博で、時系列でみると
『カラパナ・ブラック・サンド・ビーチ』が、
後発なので、カバーということになる。

そういえば、『カラパナ・ブラック・サンド・
ビーチ』は、高中の作曲だったと、
知っていたような記憶が戻ってきたが、
この『New York Strut』のことは、記憶になかった。

二名敦子は、1983年デビュー。
(1981年に違う名前で一度デビューしているようだ。)
『カラパナ・ブラック・サンド・ビーチ』は、
1984年の2nd アルバム『LOCO ISLAND』収録。
このアルバムは、ハワイ録音で、カラパナの
D.J.プラット (g)、ゲイロード・ホロマリア (key)、
セシリオ&カポノのヘンリー・カポノ (g)、
ハーブ・オータ (ukulele) が参加している。
その他、日本人ミュージシャンは、
鳥山雄司 (g)、櫻井哲夫 (b)、伊藤広規 (b)、
佐藤博 (key)、村上"ポンタ"秀一 (ds) など。
高中は、楽曲提供のみでレコーディングには
参加していない。

それにしても、ニューヨークのイメージの曲が、
ハワイのカラパナ・ブラックサンド・ビーチに
化けるというのも面白い。
そして、『New York Strut』を聴いても
もう私には、どうしたって、ニューヨークの
イメージにはならないのでした。


二名敦子 カラパナ・ブラック・サンド・ビーチ
(覚えてないけどサッポロのCMソングにもなっていたようだ)


高中正義 New York Strut






2021.12.22

レス・ポールの伝説
Les Paul : Chasing Sound




先日、レスポール(エレキギター)を
購入したこともあり、2008年に劇場で観た
ドキュメンタリー映画『レス・ポールの伝説』
(原題:Les Paul : Chasing Sound)を
もう一度 観たくなったのでDVDで鑑賞した。
映画がとても良かったということは
覚えているけれど、さすがに13年も経っていると、
内容はほぼ何も覚えておらず、
初めて観たようなものだった。

キース・リチャーズとレス・ポールの
セッションから始まる本作は、ジェフ・ベック、
ポール・マッカートニー、スティーブ・ミラー、
トニー・ベネット、ボニー・レイット、
トミー・エマニュエルなど、
多くのアーティストが登場するほか、
レスの話しには、ジャンゴ・ラインハルトや
チャーリー・クリスチャン、マイルス・デイビスなど、
今や歴史上の人物となった人達とのエピソードも飛び出す。
レスが、ジャンゴにもらったというマカフェリギターも登場する。

レスが発明した多重録音は、音楽の世界を変えたし、
エレキギター(レスポール・モデル)の発明も然りだ。
レス・ポール & メリー・フォードの時代が、
ロックンロールの誕生で終わるのも興味深いが、
今回観て、印象に残ったのは、レスが交通事故で
左腕を切断されるかというような大けがをした時、
医者がレスの左手を守ったこと。
そして、ギターが弾ける形で、左手をギブスで
固めて演奏していたことには驚いた。
ご本人も言っていたけど、ああいう経験をすると
何かがシフトするみたいだ。

本作は、2007年の作品だが、レスは90歳を
過ぎていると思えぬプレイをしている。
そして、2009年8月12日、94歳であの世へ
逝ってしまった。

エディ(ヴァンヘイレン)が、レスにキスする
シーンや、BBキングが、レスを讃えるシーンは
泣いてしまうよ。
みんな、あっちに逝ってしもたもんな。

ボーナス映像では、レスが毎週月曜日にライヴを
していた、NYのイリジウム・ジャズ・クラブでの
スティーブ・ミラー、トニー・ベネット、
トミー・エマニュエル、マール・ハガード、
チェット・アトキンスなどとのライヴも観られる。

いくつかのライヴでは、ベースが ニッキ・パロット
なのだけど、本作製作時に彼女は、
まだ有名でなかったのか、名前も出ずです。
(エンドロールにはバンドのメンバーとして
名前が出るけどね。)

94歳まで毎週ライヴを続けたレス・ポール。
私は59歳なので94歳まで あと35年ある。
あと35年ギターを弾ければ、
もう少し良いギターが弾けるようになると思う。
希望が持てるな。
そのためには健康でいなきゃ。


Les Paul 公式サイト(映画ではなくご本人の)

レス・ポール・インタヴュー 2008年8月4日 NYにて


[ 参考エントリー ]
2021.12.14 初 レスポール
2008.9.3 LES PAUL





2021.12.23

YouTube
そろそろ ソロ・ギター No.25
"Silent Night" 『きよしこの夜』


最近の12月の街の様子は、昔のような
クリスマスっぽさがなくなったなぁ。
まあ、もともとキリスト教徒でもない人々が、
クリスマスを祝うというのも日本文化の
不思議さなのだけど。

クリスマスっぽさもないし、年明けに
お正月らしさも感じなくなった。
私も しめ縄を飾ったり、かがみ餅を
飾ったりするわけではないのだけど、
子供の頃を思い出すと、
何となく寂しい昨今である。

さて、今夜のお題は、『きよしこの夜』。
私はキリスト教徒ではないので、
この曲の意味もよく分かっていないのだけど、
薄暗い教会で、揺れるろうそくの炎を見つめ、
聖歌隊の唄うこの曲を聴けば、
なぜか厳かな気持ちになり、
来年こそは清く正しく生きようと思うのでした。
(想像です)

曲終わりに「Merry Christmas」って
テロップを入れようと思ったけど
最近は アメリカなどでも
「Merry Christmas」はあんまり言わないと
知って、入れるのをやめた。
様々な宗教の人が住むアメリカでは、
キリスト教的な「Merry Christmas」を
使わず、”Happy Holidays” を
使うようになったそうな。
なるほどね。

この曲を演奏していると、外国の人は、
私のことをクリスチャンだと思うのかしら。


そろそろ ソロ・ギター
"Silent Night" 『きよしこの夜』



今日と明日ぐらいしか聴く気に
ならないだろうけど、聴いてください。

ギターは、最近入手した 2016年製の
Gibson ES レスポール P90。
初登場。





2021.12.28

上原ひろみ ザ・ピアノ・クインテット
JAPAN TOUR 2021
"SILVER LINING SUITE"


上原ひろみ ザ・ピアノ・クインテットの
ツアー最終公演を観てきた。
先日(12月9日)の公演を聴いて
その「進化ぶりに驚いた」と書いたのだけど、
あれからまた進化しているように感じた。

特に『11:49PM』が良かった。
『リベラ・デル・ドゥエロ』のソロ部分、
前回もひとりひとり前に出てきて
演奏したっけ?
そうじゃなかったような気がするけど。
何度も公演をこなすうちに新たな
アイディアが湧き出てくるのだろうな。

このツアーのアンコールでは、弦の4人の
うちの誰かとひろみがデュオをするという
企画なのだけど、今日のお相手は
1st ヴァイオリンの西江さん。
ひろみ曰く、彼なくしてはこのクインテットは、
なかったという人。
この人、見た感じクールな印象だけど、
MC と演奏を聴くと内に秘めた
熱いもんを感じます。
『リベラ・デル・ドゥエロ』のソロでは、
もう後ろのメンバーが笑っている程、
エモーショナルで、イッテました。

2015年、新日本フィルハーモニー交響楽団と
ひろみが共演したとき、西江さんが
コンサートマスターだったそうな。
西江さんにひろみが「即興で何か一緒に
演りませんか?」と声をかけたら、
「できる」でもなく「できない」でもなく
「やってみたい」という答えが返ってきたという。
ひろみは、「『やってみたい』、私と一緒だ」と
思ったという。
そして、昨年、このピアノクインテットの話を
持ちかけた時も彼は「やってみみたい」と
言ったという。
ふだんの私なら、「やってみたい」ではなく
「やります」だろって、思いそうなのだけど、
不思議と今日はこの話がすごく良い話に聴こえた。
いいなぁ、「やってみたい」って。

ちなみに、今日も(前回も)両隣の席は開いていた。
グループディスタンスといって、
隣のグループの方とは1席間隔を空けての
チケット販売だったようだ。
観客が少ないのは、寂しいけれど、
そうとは思えない大きな拍手に
スタンディング・オベーションでした。

このクインテット、来週もう一度観に行きます。
ツアーは終わったけど、今度はブルーノート。


[ MEMBERS ]
上原ひろみ(ピアノ)
西江辰郎(ヴァイオリン)
ビルマン聡平(ヴァイオリン)
中 恵菜(ヴィオラ)
向井 航(チェロ)

@ Bunkamura ORCHARD HALL(渋谷)





2021.12.29

常設展示室
原田マハ 著




ずいぶん久しぶりに小説を読んだ。
『たゆたえども沈まず』(原田マハ 著)以来
2年ぶりだ。

2019年にパリのオルセー美術館でゴッホの
『ローヌ川の星月夜』を観て、
改めてゴッホに魅せられ、しばらくは
ゴッホ関連の映画を観たり、書籍を読んだ。
『たゆたえども沈まず』は、その時に出会った本で、
史実とフィクションが入り混じった、
ゴッホ愛に溢れる小説だった。

このたび読んだのは、同じく 原田マハ 著の
『常設展示室』という短編集。
妻が読んで、良かったよ と言うので、
そういえば、『たゆたえども沈まず』も
良かったよなぁと思い出した。

『常設展示室』には、6編の短編が収録されている。
それぞれが、ピカソやゴッホ、マティスなどの
名画に絡んで人間ドラマが展開していく。

素晴らしかったのは、
『群青』と『道』。
この2作には泣かされてしまった。
特に『道』。
設定に少し疑問が湧く部分もあるし、
途中で、なんとなく結末も見えてくるのだが、
それを凌駕するほどの結末だった。
映画にしたら、良さそうだと思ったけど、
原作を超えるのは難しいだろうな。

この「泣ける」というのは、
いったいどういうことなんだろうか。
なんで涙が出るのか、自分でもわからない。
悲しいわけではない。
あえて言葉にするなら「切ない」かな。

女優の上白石萌音の推薦文に
「美術館への招待状のような一冊です」とある。
確かに美術館へ行きたくなった。


★★★★▲





2021.12.30

カメラはじめます!
こいしゆうか 著




最初の一眼レフカメラを買ったのは、
2010年9月のことで、もう11年も経つ。
もっと撮影したいと思っているけど、
まだまだ私の撮影数は少なく、
おそらく、この11年でコンデジを合わせて
10万枚撮ったかどうかという程度だと思う。

11年も経てば、カメラを十分使いこなせるように
なっていてもおかしくないが、実は
使いこなしているとは言い難い。
もちろん初心者ではないと思うけど、
結構、行き当たりばったりで撮影していて、
よく分かっていないことも多い。

原因は、絶対的な数の不足だと思っている。
一つのことを学んでも、それを自分の技術として
習得するにはそれなりの数をこなし、
自然に対応できるレベルになる必要があるが、
数が少ないと、一度分かっても忘れてしまい、
その技術を使いたい場面に出会っても
「どうだったっけ?」ということになり、その場で
適当に撮影して済ますということが少なくない。

もう一度、初心に戻り基本から学んだ方が
良いだろうと常々思っていたところ、
大変好評な入門書『カメラはじめます!』を
見つけたので、読んでみた。

ホントは、紙の本の方が好きだけど、
モノが多すぎるので、今回は
久しぶりに Kindle版 で購入。

『カメラはじめます!』は、漫画で、
主人公のこいしさん(著者)が、
カメラを買うところから始まり、
3つのことを覚えるだけで、
それなりの写真が撮れることを学んでいく。

確かにカメラの入門書には、
全くの初心者には、聞きなれない
専門用語が出てくることが多く、
挫折する方も多いのは想像がつく。

この本は、そういう超初心者向けなのだが、
読んでみると知っていそうで分かっていない
ことが、私にもいくつかあった。

もし、全くの初心者でカメラを
始めてみたいという方には、
1冊目の教材としてはお勧めです。





2021.12.31

本年もご愛読ありがとうございました。
来年もご贔屓に。

良いお年をお迎えください。
             つつみしんや




カレーはスポーツだ!#27

牛焼肉カレー/日乃屋カレー(渋谷三丁目)
★★★▲☆


残念なことに一年ぐらい前に日乃屋カレーの
西五反田店が閉店した。
今回は、渋谷三丁目店にて、食したカレーは、
期間限定の「牛焼肉カレー」。



七分盛890円+チーズ 90円=980円
お肉は、150グラムあるらしく結構なボリューム。
お肉の量は嬉しいのだけど、肉に
歯ごたえがあり過ぎというか、
やや硬めで、私は途中で噛むのに疲れた。
こういうのが好きな人もいるんだろうけどね。
ルーは、変わらず好きな味です。



ひとりごと