2016年
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2016.1.2
謹賀新年
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
大晦日から今日まで大阪に帰省しておりました。
今年は、今宮戎(いまみやえびす)へ初詣。
若い頃、十日戎(※)に行ったら、
物凄い人出だった覚えがあり、
初詣でも大変な人だろうと思って行ったら、
(2日ということもあるだろうけど)
気が抜けるほどガラガラだった。
大阪で初詣は住吉神社が一番人気なのかな。
えべっさんは、商売繁盛の神様。
今年も商売がうまくいきますように!
(※)十日戎:1月9〜11日にえべっさん(戎神社)で
行われる、商売繁盛を願う祭礼。
今宮戎神社
2016.3.14
週末一泊旅行 佐原〜銚子
今年1月の志の輔パルコ公演で聴いた落語のひとつが、
『大河への道』という伊能忠敬を題材にした噺だった。
志の輔が千葉県佐原(現 香取市)の伊能忠敬記念館を
訪れたのがきっかけで、この噺が出来たようだ。
伊能忠敬については、学校で歴史の時間に習った
「日本で初めて地図を作った人」という程度の
知識がなかったのだが、落語『大河への道』を
聴いて感動し、佐原を訪れたくなった。
佐原には、小江戸とも呼ばれる
水郷の町として栄えた、古い街並みが残っている。
その風情も味わいに 週末を使って、
一泊の小旅行へ行ってきた。
まず、妻のリクエストで酒々井(しすい)の
プレミアム・アウトレットへ立ち寄り、
ランチは、成田では名物らしいうなぎ。
行った店は、成田市の隣の香取市やけど。
奮発して「うな重 上」を注文。
「うなぎとご飯は、別々にしますか?
直置きにしますか?」と店員に訊かれたが、
そんな選択肢がある店は初めてだった。
そう言えば、一昨年、
宮崎で食べたうな重は、別々だったな。
でもやっぱり、ご飯の上に乗っていて欲しいので、
「直置き」をチョイス。
山田別館の「直うな重 上」3900円なり。
うなぎがお重からはみ出していて、
フタが閉まらない状態で出てきたよ。
食後、佐原へ移動。
思ったより観光客で賑わっている。
偶然だが、一昨日 3月12日は「さわら雛舟」という
さわらの雛祭りの日だったのだ。
船に乗ったお内裏(だいり)様とお雛様一行が、
小野川を進む。
華やかな衣装の稚児がかわいい。
チーバ君も乗ってたよ。
チーバ君の後ろは伊能忠敬の
イメージ・キャラクター、ちゅうけいSUN。
胸には「全国測量」と書かれています。
小野川沿岸は、確かに江戸風情のある街並みが
残っていて、ええ感じだ。
伊能忠敬の旧宅と記念館を訪れた。
色んな資料が展示されていたが、館内は撮影禁止。
よくもまあ、まともな測量機器がなかった時代に、
17年も歩いて、これだけの地図を仕上げたもんだと
驚くばかりだが、実は、忠敬は地図の完成を
見ずに他界している。
自分がいなくなっても意志が引き継がれ、
仕事は完成されるって、素敵なことやなぁ。
宿泊は、千葉県銚子市のペンション。
銚子市は、利根川が太平洋に流れ込む河口の南側に位置し、
5年連続水揚げ量日本一の銚子漁港がある。
2日目、朝。
日の出は、5:50。
部屋から日の出が見えるというので、
珍しく早起きをして、カメラを準備していたが、
あいにくの曇空で日の出は見えず。
ちなみに関東最東端の銚子の犬吠埼(いぬぼうさき)は、
山頂・離島を除き日本で一番早く初日の出を見ることが
できるらしい。
地図を見ると東北や北海道の方が東にあるのに
なんでやろ?と思ったが、その疑問には、
銚子市のウェブサイトと、国立天文台のウェブサイトが
答えているので興味のある方はどうぞ。
チェックアウト後、まずは銚子ポートタワーへ向かう。
まだ、10時にもなっていない時間なので、
開いているのだろうかと思っていると、
8:30 からの営業で驚いた。
8:30 から来る人がいるのかな?
それとも漁師の街だから、朝が早いのか。
高さ 57.7mのタワー。
タワー展望室からの眺め。
晴れてたら、気持ちよかったやろなぁ。
次は、その名も「地球の丸く見える丘展望館」。
(フッ、大そうな名前やのぅ)と
半ばバカにしながら、展望スペースに昇って驚いた。
視界360度中、330度が水平線という
大パノラマなのだ。
これには、マジでビックリ。
写真では伝わらないのが残念。
これまた天気が良かったら、
素晴らしい眺めやったやろなぁ。
2016.3.15
週末一泊旅行 鹿島神宮
昨日の続き。
銚子を出発し、茨城県鹿嶋市にある鹿島神宮を
目指した。
東北新幹線が、茨城県の端っこをちょっとだけ
通っているので、新幹線で通過はしたことがあるのだが、
茨城県は、人生初体験だ。
利根川を車で渡るのも初。
死ぬまでに全都道府県に旅をしたいと思っているが、
まだまだ行ってない県があるのだ。
さて鹿島神宮。
関東最古の神社というだけあって、立派な杉木立に
囲まれた参道が清々しく、
パワースポットと言われるのもよく分かる。
熊野古道を思い出すような道もあった。
しか〜し!
ここで私の "雨男" が力を発揮!
ポツリポツリと雨が・・・。
今回はあまりゆっくりできず全てを
周れなかったので、機会があればまた訪れたい。
国歌「君が代」にも出てくるさざれ石。
ちなみに「君が代」に歌われているさざれ石は、
岐阜県揖斐郡揖斐川(いびぐんいびがわ)町にあるそうな。
訂正(追記 2016.3.16)
「利根川を車で渡るのも初」って書いたけど、
以前、山形の妻の実家へ車で行ったことがあるので、
東北自動車道で利根川を渡ったことがありました。
(東北自動車道は茨城県を通っておらず、埼玉県ですが。)
どうでもええことやけどね。
2016.3.18
木 立
先日行った鹿島神社の木立。
ただの木なのに、ただの木ではなく、
畏怖や畏敬の念さえ抱くのは、何なのだろう。
人間と木の関係は、何なのだろう。
不思議なことに、葉っぱよりも
太い幹や土から溢れた根っこに
何かを感じるのでした。
2016.3.25
タバスコ・チョコレート
からいやんか!
2016.3.30
今年も春が来る
半蔵門(千代田区平河町)にある、
平河天満宮の桜。
2016.3.31
今年も春が来た
五反田、目黒川沿いの桜。
そして君は何を想うのか。
2016.4.6
小学校 入学式
今日は、K さんの息子、H 君の入学式。
その撮影に行ってきた。
小学校の入学式に出席するのは、
自分の入学式以来だから、実に47年ぶりである。
私は、H 君が1歳になって間もなく、
一眼レフを始めたので、赤ちゃんの時から、
H 君を撮り続けている。
一番多くシャッターを押した被写体が、
H 君なのだ。
そういう H 君の入学式。
私には子供がいないので、こういう機会は、
写真を撮るだけではなく、貴重な体験の
機会でもある。
東京都某区の小学校。
入学したのは、60人足らずの2クラスで、
少子化を感じずにはいられない。
私の小学校入学時は、1クラス40人以上いて、
5組まであった。
昭和44年の話だ。
クラス名は、「いろは」で分けられており、
私は、1年「に組」だった。
子供が増え続けていた時代で、
翌年の1年生は、6クラスまで出来ることになった。
そうすると、1年「へ組」が出来ることになる。
さすがに「へ組」はまずかったのだろう、
その年から1組2組・・・と、番号で
クラス分けすることになった。
昭和の時代のほのぼのした話である。
桜満開の校庭
入学式場である体育館の紅白の紐で結ばれたバスケットのゴール
校舎内の壁のディスプレイ
2016.5.3
庄内旅行レポート その1
鶴岡市立加茂水族館
山形県出身の妻の実家は、
米沢市のちょっと北にあたるあたりで、
本州の真ん中というか、太平洋からも
日本海からも遠く離れた盆地にある。
妻と出会うまでは、全く縁のなかった
山形県に私はもう20回近く行っている。
そして、妻の実家から、義父の運転で色んな所へ
連れて行ってもらった。
蔵王や山寺はもちろん、福島にまで足を伸ばし、
猪苗代湖にも連れて行ってもらった。
それらは、全て日帰りドライブで、
庄内地方へは行ったことがなかった。
庄内へ行くなら、日帰りではなく泊まりがけで、
ゆっくり行ってみたいとずっと思っていたので、
今年のGW旅行でいよいよ実現となった。
5月1日、朝 6:50 羽田発のANAに搭乗し、
1時間ほどのフライトで初めての庄内空港へ着陸。
行く前から、天気予報で知っていたけど、
庄内は、あいにくの雨。
結構、本気の雨。
ええ、ええ、私は雨男です。
毎度のことです。
雨なので屋内で観られるものをと、
まずは、鶴岡市立加茂水族館へ。
着いたら、8:30。
まだ開いてないやろと思ったら、
すでに入口には20〜30人並んでいて、
開館は 8時半だった。
「開館と同時にこんなに多くの人が来るなんて、
スゴイ人気やねんなぁ」と何も知らずにいたが、
この加茂水族館、クラゲ展示種類数世界一で
ギネス世界記録に認定されているそうな。
そういえば、そういう水族館があるって
テレビで観たことあるような気がする。
一時期は、入館者数が 9万人にまで激減したけど、
クラゲの展示を始めてから、入館者数が増え、
2014年に新館を開館してからの 1年間の入館者数は、
83万人を超えたそうな。
ほとんど10倍やね。
クラゲ・パワー恐るべし。
で、入館してみて納得。
クラゲ、良いです。
美しいっす。
神秘的っす。
こんな風に思うとは思ってなかったけど、
ずっと見ていたい。
でもねぇ、混んでるんよ。
めちゃ混みなんよ。
なので、もっと空いている時に行きたい。
で、ゆっくり見たい。
幻想的でしょ。
あ、クラゲだけではなく、普通の魚も
いっぱい展示されてるし、アシカ・ショーも
やってました。(観てないけど)
2016.5.4
庄内旅行レポート その2
映画村?
数年前、京都の太秦映画村には行ったので、
今回の旅では、庄内の映画村も楽しみにしていた。
加茂水族館を出ると、雨が上がっていたので、
映画村へ向かった。
映画『十三人の刺客』』『のぼうの城』
『超高速! 参勤交代』『おしん』『デンデラ』
もうすぐ公開される『殿、利息でござる!』などの
撮影に使われたという、漁村、農村、宿場町、
山間集落などセットが見られるのだ。
が、行ってみると何かがイマイチ。
撮影後は、手入れもされていないようで、
セットがボロボロで、なんというか
あんまり見る甲斐がないような感じ。
唯一、キープされていたのは、
ドラマ、映画で使われた「おしんの生家」ぐらい。
往復 4キロと広い敷地の中の移動(バス)もあり、
雨がまた降り出した上、
そういう光景のセットなので、当然、
道は舗装されておらず、水たまりでドロドロだし、
まあ、それは天候のせいやねんけど、
なんか、全体的にちょっとガッカリでした。
東京に戻ってきてから、調べて分かったんやけど、
私たちが「映画村」だと思って行ったのは、
「庄内オープンセット」で、
「庄内映画村(資料館)」というのは、
別にあったのだった。
庄内旅行レポート その3
土門拳記念館
最近、写真家のことを調べ始め、知った土門拳。
その力強いまっすぐな写真に
私はすぐにファンになった。
同時に木村伊兵衛という人の写真集も
買ったのだが、私は土門の方に惹かれた。
その土門が酒田市出身で、
彼の全作品7万点を収蔵している、
写真美術館が酒田にある 土門拳記念館。
1983年に完成した土門拳記念館は、
日本で最初の写真美術館だという。
まず、外観が美しい。
美しく整備された公園内に
建てられていて、日常を忘れさせてくれる。
展示の内容は、数ヶ月ごとに
テーマが変わり入替えられているようだ。
今、主要展示室で展示されているのは、
ミラノ国立大学のロッセッラ・メネガッゾという
イタリア人が選んだ写真で、今月25日から、
ローマで同じ内容の土門の展覧会が
開催されるのだという。
展示されている写真は、文庫本サイズで買った
『腕白小僧がいた』に掲載されているものも
あったが、やはり大きなサイズで見ると
その力強さと説得力も一段と増してくる。
『腕白小僧がいた』に掲載されていた
『江東のこども』や『筑豊のこどもたち』の
写真はもちろん素晴らしいが、
初めて見た、戦後13年経って土門が訪れた
広島の写真。
強烈です。
13年?
まるで癒えてないその傷に、
原爆のひどさを改めて思い知ります。
ただの記録写真ではなく、
無言の叫びが聞こえてくるような写真。
それから、仏像や室生寺(奈良)の写真。
なんやろう?
"物事の本質" を写すって。
"そのもの" を撮るって。
そんなことを考えさせられる写真たちだった。
そして、自分が撮る写真も
ちょっとでもこういう写真に
近づけたい、と思う。
漠然とシャッターを数多く押していても、
良い写真は撮れないことは、よく分かった。
今まの写真に対する考え方を改めます。
今回の旅で、庄内が気に入ったので、
この土門拳記念館にも、ぜひ、また行って
違う写真も観たいと思う。
土門愛用のニコン。
2016.5.5
庄内旅行レポート その4
湯田川温泉 珠玉や
一泊目泊まったのは、湯田川温泉の
珠玉や という旅館。
ここの料理が素晴らしかった。
某旅行サイトで総合評価が「4.8」、
食事が「4.9」と高得点だったので、
選んだのだが、間違いはなかったね。
お風呂は3つあって、貸切で何回でもOK。
部屋も清潔。
部屋食ではなく、食堂での食事なのだが、
テーブルごとに個室のようになっており、
プライバシーも万全。
って、お忍びの旅ではないけど。
そして、出てくるもの全てが美味しい。
お品書きには、料理長の名前が書いてある。
ああ、これは本気の料理やな、と。
近所なら食事だけしに来るよ、間違いなく。
そんな営業やってないと思うけど。
食のお供は、山形産の月山(がっさん)ワイン。
料理の写真は、あまりうまく撮れなかったのでカット。
普段は朝食を食べないので、
旅行中も朝食を抜くことが珍しくないのだが、
ここは食べなあかんやろ、というお料理。
もちろん、朝から美味しくて、
ご飯のおかわりしてしもた。
ごはんも、夕食は特別栽培の「はえぬき」だったのが
朝食では「つや姫」と、変わるこだわりよう。
もちろん、どちらも庄内産。
あと「ばんけ(ふきのとう)味噌」ね。
夕食にちょっと付いてたのが、
あまりにも美味しいので、
朝食でも食べたいとリクエストしたら、
ちゃんと付けてくれました。
ここもまた行きたい。
ええ宿でした。
翌朝、近所を散策。
梅林公園という美しく整備された公園を発見。
季節が季節なら梅林が素晴らしいのだろう。
人がいなくて、鳥の鳴き声しか聞こえない、
清々しい空気の公園だった。
近所のめちゃくちゃ風情のある床屋さん。
2016.5.6
庄内旅行レポート その5
鶴岡
Day 2。
湯田川温泉の旅館付近を散策後、鶴岡市街へ。
まずは、鶴岡城があった址に大正時代に建てられた
大宝館(たいほうかん)。
大正時代を思わせる洋風建築の建物内に、
鶴岡ゆかりの偉人たちの資料が展示されている。
大宝館の隣には、藤沢周平記念館。
藤沢周平は鶴岡市出身の小説家。
映画『たそがれ清兵衛』『武士の一分』
『隠し剣 鬼の爪』を観たのでなんとなく
本も読んだような気になっていたが、
改めて見てみると1冊も読んでいなかった。
館内には、著書の他、原稿や教師時代の
写真などの資料、藤沢の書斎が
再現された部屋などもあった。
鶴岡城本丸址には、荘内神社。
「しょうない」というと「庄内」という字を
思い浮かべるが、現地に行くと
「庄内」と「荘内」が混在している。
「荘内」は、「そうない」と読みそうだが、
「しょうない」と読む。
「庄内」の方は、「庄内地方」「庄内平野」
「庄内空港」「庄内映画村」など。
一方「荘内」は、この「荘内神社」の他に
車で走っていると、「荘内銀行」も目に付いたし
「荘内」を掲げる看板をいくつも見かけた。
この件については、荘内日報社のサイトに
その説明があったので興味のある方はどうぞ。
↓
「荘内」と「庄内」
庄内旅行レポート その6
酒田
鶴岡を離れ、酒田へ。
まずは、山居倉庫(さんきょそうこ)。
ここは、明治26年に建てられた米保管倉庫で、
現在も農業倉庫として使われているのだが、
敷地内に酒田市観光物産館などがあり、
酒田の観光スポットとなっている。
倉庫の建物も素敵だが、夏の高温防止のために
植えられたというケヤキ並木が素晴らしい。
(樹齢150年以上。)
続いて、日和山(ひよりやま)公園へ。
公園のすぐそばで、最初に目に付いたのが、これ。
映画『おくりびと』で、本木雅弘演じる大悟が
求人広告を見て面接に向かい、結果、
勤めることになる、NKエージェントの
ロケ地になった建物だ。
元は、割烹だったというが、
割烹には、見えへんよなぁ。
以前は、内部も公開していたようだが、
残念ながら公開は終了したようだ。
道路を挟んで、日枝神社(ひえじんじゃ)。
境内には松尾芭蕉、西郷隆盛、吉田松陰など、
この地を訪れた多くの歴史的人物の碑が建っている。
この日は、5月2日で連休に挟まれた平日で
あったのだけど、この公園・神社には驚くほど
人がいなかった。
山居倉庫には、そこそこ観光客がいたんだけどね。
でも、その、人がいないことが良かった。
お弁当でも持って来たいような公園。
もう少し早い時期なら、400本の桜が
圧巻だっただろう。
あとで知ったことだが、この公園、
日本の都市公園100選というのに選ばれてました。
2泊目は、酒田の旅館に宿泊。
2016.5.7
庄内旅行レポート その7
本間家旧本邸
5月3日、いよいよ旅行最終日。
12:50の庄内空港発のフライトのため、
午前中の数時間しか観光する時間がない。
レンタカーを返却することなどを考慮すると、
空港から遠く離れるわけにはいかない。
どうしたものかと考え、泊まっていた旅館から
すぐ近くの「本間家旧本邸」へ行ってみることにした。
実をいうと全く興味がなかったのだが、
行ってみると、これが実に面白かった。
食わず嫌いは、いけませんな。
あと、こういう所はガイドさんの話が必聴です。
本間家は、江戸時代に酒田で大きく栄えた商家。
この旧本邸は、本間家三代光丘が幕府の宿舎として
1768年に建てたもので、庄内藩主酒井家に献上した後、
本間家が1945年の春まで住んでいたらしい。
案内を聞きながら見学したのだが、
大変に興味深い内容で、日本史が苦手な私でも
面白く聞くことができた。
例えば、お武家様を泊めるための部分は武家造りで、
自分たち(本間家)が住む部分は商家造りと
なっているのだが、使っている材木の種類、
天井の高さ、縁側の木材の方向などに
はっきりとした違いがあり、当時の身分制度の
厳しさが家の造りで伺えるのは面白かった。
この武家造りと商家造りが一体となっている
建築様式は、全国的にも珍しいとのことだ。
1945年春、日本軍が使うことになったらしいが、
本間家が軍に家を差し出したのか、
軍が取り上げたのかは、聞かなかったので分からない。
終戦後、本間家はその家には戻らなかった。
そのおかげで、貴重な建物がほとんど当時のまま
残されている。(県指定文化財 建造物)
残念ながら、中は撮影禁止だった。
本間家については、何も詳しいことは
知らなかったのだが、三代目光丘が
大変なやり手だったようで、
商売を大きくしただけではなく、
防砂林を植林したり、低金利で金を貸出したり、
地域に大きな貢献をしたことで、
地元では「本間様」と呼ばれていたようだ。
2016.5.8
庄内旅行レポート その8
番外編
酒田の夜の道を散歩してみた。
外灯が少なく、しばらく暗い道が続くところもある。
そう言えば、子供の頃、夜に外出するときは、
懐中電灯を持って出たなぁ、なんてことを
思い出した。
歩いていると、真っ暗な中に
こんなサインが・・・。
酒田セノタ、ハチノコ、パスロ
お分かりのように「酒田センター」
「パチンコ」「パチスロ」なのだが、
一部の照明が消えているのだな。
パチンコ屋さんにしては、珍しく、
東京では見られないような
地味な照明だった。
これは、庄内オープンセットでの1枚。
右側の白い部分は、残雪です。
こういうの見ると、やはり北国やなぁと
思わされます。
庄内空港は、今年で25周年。
1991年開設と聞くと、ついこの前のことのようだ。
以前は、大阪(伊丹空港・関西国際空港)や
北海道(新千歳空港)へも定期便が飛んでいたようだが、
現在では、羽田便のみの運行となっている。
連休で混んでいるかと思いきや、
往路(1日)も復路(3日)も空席が目立った。
道路も滞在中、一度も渋滞がなかった。
こんなゴールデン・ウィークは初めてとちゃうかな。
庄内は、加茂水族館以外、混んでいた所はなかったので、
観光地としては、穴場かもね。
鶴岡と酒田だけで、結構観て回る所あるし。
2016.8.1
R A I N B O W
昨日の東京は、暑い上、突然雨が降ったりして、
やや不安定な天候だった。
今年3月に銀座にオープンした「東急プラザ銀座」で、
早い目の夕食を済ませたあと、
夕方5時半頃だったか、屋上に上がってみると
虹が見えた。
虹を見るなんて、ずい分久しぶりだ。
↑
この部分は、ハッキリと見えるのだが、
虹は部分的に途切れてはいるものの
アーチを描いている。
背景に雲がある上、ガラス越しなので、
中々うまく撮れない。
あれこれと格闘している間に、
虹はみるみる薄くなり、やがて見えなくなっていった。
ああ、アニッチャ(無常)。
2016.10.15
天晴 晴天 運動会
今日は、友人の子供ら(姉弟)の運動会の
撮影に行ってきた。
お姉ちゃんは小6で、小学校最後の運動会。
弟は小3。
この小学校はちょっと変わっていて、
運動会の時期が、年によって変動する。
今年は10月だが、昨年は 5月だったし、
その前年は、10月だった。
学芸会というのか、演劇の発表会が
2年に一度あって、それが秋に行われるので、
その年の運動会は春になるらしい。
さて、今日は運動会日和というのか、
素晴らしいほどの秋晴れで、
朝から日暮れ時まで、全く雲一つなかった。
こんな天気って一年に一度もないんちゃうかと
思うほどの晴天。
「あっぱれ」って漢字で書くと「天晴」だけど、
「天晴な晴天」でした。
今日驚いたのは、この小学校の運動会BGM。
準備体操の音楽が "Sugar Baby Love" ですぜ。
(The Rubettes の 1974年のヒット曲。)
体操の中身は、ラジオ体操と大して変わらないとは
思うけど。
1年生の玉入れのBGMは、The Beatles の
"Rock'n Roll Music"。
50年前の不良の音楽でっせ。
時代とともに常識も価値観も変わっていくのだなぁ。
徒競走の時にも『天国と地獄』や
『ウィリアム・テル序曲』『クシコス・ポスト』は
かからない。
ちょっとさびしいなぁ。
撮影の方は、毎度のことですが、
悩ましい運動会でした。
2016.10.18
木になるリニューアル
昨年9月から始まった、
東急池上線 戸越銀座駅 のリニューアル工事、
“木になるリニューアル” が
かなり完成に近づいてきた。
クリックで拡大
多摩産の木材をふんだんに使った
ホーム屋根と壁は、デザインの美しさもあって、
新しいのに懐かしいという感じで、
毎日乗降りする乗客には、
嬉しいリニューアルだ。
2016.11.11
11月11日11時11分11秒
ふと時計に目をやると
11月11日11時08分××秒だった。
もうすぐ「11」が並ぶ!と思った私は、
スマホを取り出し、その時を待った。
そして、撮った。
蛍光灯が写り込み、上手く撮るための
準備の時間がほとんどなく、
ちょっと焦ったけど、
なんとかこの瞬間を撮ることができた。
決定的瞬間と呼ぶには大げさだが、
チャンスは1秒しかないと思うと
ちょっと緊張した。
このように同じ数字が10個並ぶのは、
1年に一度、
この「11月11日11時11分11秒」だけだ。
「2月22日22時22分22秒」だと 9つだし、
3以上の数字ではあり得ない。
ぞろ目ではないが、次は
「12月12日12時12分12秒」が
シャッターチャンスか。
覚えていたら撮ろう。
「11月11日11時11分11秒」は、
来年もある。
でも、「2016年の」その時間は、
今日この時だけだ。
考えてみると、
別に「11」が並んでいなくても、
どの瞬間であっても、
今この時は、一回限りで、
永遠に二度とないのだと
しみじみ思ったのでした。
当たり前のことやけど。