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つつみしんやのひとりごと 2012年 3月
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2012.3.1

TIME タイム

毎月1日は映画の日、本日の鑑賞作品は 『タイム』。

SFだ。

近未来、人間は25歳から、見た目 (身体) は、年を取らなくなるが、

時間が通貨となり、人々は時間を得るために働く。

買い物は、自分の寿命と引き換えに時間を払うのだ。

当然、時間を狙い犯罪も送る。

少数の富裕層の人間が、永遠の命を手に入れるために、

スラムの人たちは、時間を搾取され、早死にするのだ。

設定は、ユニークで面白いと思ったが、映画自体は、

期待したほどでもなく、(えっ?もう終わり?) って感じだった。

109分を短く感じたということは、けっして面白くなかったわけでは

ないのだが、もうちょっとパンチが欲しかったというのが、

正直な感想。

でも、主役の ジャスティン・ティンバーレイク は良かったね。

(『ソーシャル・ネットワーク』 で、19歳で “ナップスター” を作った

ショーン・パーカー役で、出てた人。)


★★★▲☆





2012.3.2

白熱のスーパーセッション!

(なんてダサいタイトルなんだ) と自分でも思うが、

そんな表現がピッタリのライヴに行ってきた。

〜 Miles Davis’ Alumni Super Session 〜 と題された

このセッション、出演は下記のメンバー。

Gt : Robben Ford
Org : Joey DeFrancesco
Dr : Omar Hakim,
B : Darryl Jones
Tp : Wallace Roney

@ Billboard Live Tokyo (2nd Session)

トランペットのウォレス・ルーニーのことは、良く分からないが、

他の4人は、マイルス・デイヴィスとの共演歴のあるプレイヤーで、

「Miles Davis’ Alumni」 とは、マイルスのバンドの

卒業生という意味だ。

まあ、この面子で演奏が悪かろうはずがないのだ。

ロベン・フォードは、数年前、ラリー・カールトンとの公演を

観たが、CDの所持枚数の割りに、ナマで観るのは、

これが2回目となぜか少ない。

この人、歌うのだけどあんまり、歌は好きじゃない。

今日は、ギターだけだったので良かった。

思ったより、弾きまくらなかったのは、

やはり自分のリーダー・ライヴではないからだろうな。

ギターは、テレキャスターと、数曲で (たぶん) サカシタの

レスポール・タイプを使用。

両方、ええ音でした。


ドラムのオマー・ハキムは、2010年の東京JAZZ、

渡辺香津美の 「TOCHIKA 2010」 セッション以来。

この人、上手いのはもちろん知ってるけど、

今日のドラムソロは、途中で鳥肌立ってしもた。

一時、中途半端な髪型の時代もあったけど、

今はスキンヘッドで、さしずめ修行僧のような いでたち。

いや、修行僧というより、メガネをかけているオマーは、

ちょっと遠くから見ると、ガンジーに見えたよ。


ベースのダリル・ジョーンズ。

たぶん、ナマ・ダリルは初めて。

最近は、ローリング・ストーンズのイメージが強いが、

やっぱり、ジャズ・ミュージシャンですな。

マーカスのような派手さはないものの、ええベースでした。


オルガンのジョーイ・デフランセスコ。

この人のこと、良く知らんねんけど、なんとなく

どっかで観たことあるような気がする。

オマーが細いだけに、異常な太り方に見え、健康面で心配。

余計なお世話か。


トランペットのウォレス・ルーニーは、客席に対して

横向きにラッパを吹く人で、私の席からはずっと、後姿やった。

残念。


演奏曲は、たぶん、マイルスゆかりの曲ばかりだったんやろな。

スタンダードあり、マイルスの曲ありでした。

アンコールでやった、『Splatch』 は、マーカスの演奏で

何度も聴いているが、マーカスとは違う感じで良かった。

このメンバーでのライヴCDか、DVD が出ないかな〜。


演奏が始まる前のビルボードライヴ店内。左の紫色っぽい所がステージ。






2012.3.3

極上の室内音楽

数日前、ここで Jesse Van Ruller を紹介したが、

その彼のトリオのライヴに行ってきた。(@ Cotton Club)

先日発売された最新CD 『The Ninth Planet』 は、

Jesse 名義ではなく、Chamber Tones Trio 名義に

変わっている。

セッションではなく、バンドになったぞ、ということか。

その Chamber Tones Trio 。

メンバーは、

Gt: JESSE VAN RULLER
Cla: JORIS ROELOFS
B: CLEMENS VAN DER FEEN

チェンバートーン (室内楽) と呼んでいるのは、

おそらくドラムレスだからだろうが、考えてみれば、

ドラムがいたって、ほとんどは室内で演奏、鑑賞される。

でも、あえて 「チェンバー」 という言葉を使うのは、

きっとなんらかの背景があるんだろう。

クラシックでも小編成の楽団を 「室内楽団」 と呼ぶしね。


さて、演奏の方はというと、CD で聴いたとおり 素晴らしかった。

クラリネットとベースの2人は、新人 (見るからに若そう) と

いうことだが、ジェシが一緒にやるだけあって、素晴らしい

プレイヤーたちだ。

クラリネットのヨリスは、バス・クラリネットの方が多かったが、

このバス・クラが良い。

バス・クラといえば、マーカス・ミラーもよく吹くが、

マーカスはベーシストだからか、バス・クラでも低音を

多用する様に感じるが、ヨリスはマーカスより、

平均的に高い音まで出しているように感じた。

3人で、向かい合うように演奏するそのアンサンブルは、

3人の会話のようで、全く美しく、ため息が出るほど。

ジェシのギターは、ギブソン ES−150 。

ダブル・カッタウェイで、一見335などのセミアコのようだが、

ボディが深くフルアコだ。

あんまり見ない珍しいタイプだが、ええ音でした。

欲しいな。

アンプは、(たぶん) Fender ツイン・リヴァーブ。


3月6日に、Motion Blue (横浜) で、ライヴがある。

何とこの日は、6000円で入れ替えなし!

(Cotton Club は自由席6500円で入替え制だった。)

もう1回観たいけど、残念ながら予定があって行けない〜。


Circles / CHAMBER TONES TRIO
  ↑
この曲も、今日演りました。





2012.3.4

東京ゲートブリッジ

昨日は、ニコンの写真教室の実習だった。

今回は、先月開通したばかりの東京ゲートブリッジでの

撮影。

一昨日の雨も上がり、良いお天気でさほど寒くもなく、

ええ感じの撮影日和でした。

東京の新名所と言われるだけあって、

新木場から出ているバスは満員状態で、

臨時バスが出てるほどの混みよう。

新木場駅集合が、13:30で、新木場駅に戻ってきたのが、

17:30だったので、バスの移動時間などを除くと

3時間ぐらいは撮影したな。

たくさん、カメラ持って来てる人いたよ。


今回は、初めて RAW で撮影した。

RAW とは、「生 (なま)」 という意味で、

つまり、加工していない画像データのこと。

通常、デジカメで撮影したデータは、JPEG という

ファイルで保存されるが、RAW データは、現像前の

状態なので、JPEG では出来ない加工・編集が可能に

なるのだ。

その代わり、ファイルのサイズがめちゃくちゃでかいし、

特別なソフトがないと、見ることもできない。

プロのカメラマンは多くの場合、RAW で撮影しているようだ。

私のデジタル一眼レフは、SDカードを 2枚装着でき、

1枚をJPEG、もう1枚をRAW で保存ということもできる。

前回の実習で、白黒撮影をしたが、RAWで撮っておけば、

後で白黒にするのも可能だ。

いや、普通にJPEG で撮った画像も簡単に白黒に変換できるが、

それは、「カラー画像を白黒に加工する」 ということだが、

RAW データの場合、白黒で撮影したのと同じように

なるらしい。

(私の理解が間違っていなければ。)

つまり、撮るだけ撮っておいて、カラーにするか白黒にするか、

はたまた両方出力してみるかは、あとで PC上で ゆっくり

やれば良いということなのだ。

(私の理解が間違っていなければ。)

何しろ、初めて RAW で撮影したもので、

まだ、その 「現像」 の仕方が分かっていない。

ちょっとやってみたが、うまくいかなかったので、

理解するのに時間がかかりそうだ。

RAW の扱い方が分かったら、あとで、もっと良い色に

しようと思っているが、とりあえず、JPEGで保存したものを

数枚紹介。

















2012.3.4

うれしさの原因

先日、私が帰宅すると、妻が、もうこれ以上ないぐらいの

うれしそうな笑顔で 「何があったと思う?」 と訊いてきた。

もう、その態度だけで、数日前に出張中に紛失した、

手帳が出てきたのだろうと、ピンときた。

その手帳には、彼女の仕事のスケジュールがぎっしりと

書き込まれ、その他 大切なメモ、仕事の経費に充てる現金などが、

はさまれており、失くすと大変困る、本人のブログによると、

「私にとって3番目位に大切な 『手帳』 」 だそうだ。

「命の次に大切な〜」 という表現は、たまに聞くが、

「3番目位に大切・・・」。

あえて、1番2番が何か訊かないが、3番目 「位」 という曖昧さは、

何だろう。

まあいいや。

で、案の定、その手帳が名古屋駅で見つかったそうだ。

現金が入っていたからか、拾った方は、警察に届けてくれたようだ。

失くして、あんなに困って、JR の拾得物係とかに電話をしていた妻は、

どういうわけか、警察には紛失届けを出していなかった。

手帳の最後のページには、持ち主の名前や連絡先を

書く欄がある。

あれは、紛失したときのためでもあるが、彼女は、

自分の名前や連絡先を書いていなかったらしい。

で、妻曰く、(うれしそうに)

「なんで、警察から連絡があったと思う?

なんで私のこと分かったと思う?

これを当てたら、手帳にはさんであった5万円 (!) あげるよ!」

おそらく、彼女にとっては、その、警察が自分に連絡してきた理由さえ、

うれしいことなのだろう。

名刺をはさんでいたとか、そんな簡単な理由じゃないな。

とすると、妻の会社名か何かが、何度も書かれてあったので、

インターネットで会社を検索したのかな、と思った。

私は、そうに違いないと思い、

「当てるよ。5万円ホンマにもらうよ!」 と、

自信満々に言い放った。

すると、今までうれしそうに話していた妻が、急に弱々しく、

「えっ? 当てるの? 本当に分かったの?」 と不安げな

トーンに変わった。

私は、「当てるよ」 と自信満々。

妻は、「そしたら、半分、いや5千円に負けて」

なんなんだ、この会話は。

中学生か。

結局、私の回答は、不正解で、正解は、

「年賀状をはさんであったから」 らしい。

そして、妻の場合、年賀状をはさんであったことさえも、

「素晴らしいこと」 になるのだった。

私は、ちょっといじわるな質問をしてみた。

「ねえ、なんでそんなに (手帳が見つかるという) うれしいことが

起こるか分かる?」

ちょっと考えた彼女は、何か凄い秘密でも聞けるかのように

期待した面持ちで、「分からない、教えて」 と、答えた。

正解は、








「手帳をなくしたからだよ」





2012.3.5

酵素医療

酵素ファスティングを勧めてくれた Aさんが、

「読んだらいいよ」 と貸してくれたのが、

鶴見隆史 著 『スーパー酵素医療』 という本だ。

内容は、酵素こそ生命に最も重要な栄養というコンテクストで、

なるほど、と思うことも多い。

これを読むと、現代人はいかに間違った食生活をしているかを

省みざるを得ない。

また、西洋医療の間違い、限界もよく分かる。


簡単にまとめると、こういうことだ。

酵素は消化のためと、代謝のために使われる。

体内にある酵素、体内で作られる酵素の量は決まっているので、

消化に多量の酵素が使われると、代謝の分まで酵素がまわらない。

動物が病気になると何も食べずにじっとしているのは、

体内の酵素を消化ではなく、代謝 (病気を治すこと) に

使うためだ。

だから、身体の具合が悪く、食欲がない時に、

「栄養を摂らなきゃ」 と、無理やり食事を摂るのは、

間違っているのだ。

食欲がないのは、身体からの 「今は食べないで」 という

サインというわけだ。


健康な状態であっても、現代の食生活では食べたものを完全には

消化できず、それらが様々な弊害をもたらし、

あらゆる病気の原因になっているらしい。

著者の鶴見クリニックでは、断食と食生活の見直し、

酵素サプリメントの摂取と物理療法で、

あらゆる病気を治しているようだ。

中には、素人目には直接食生活と関係ないと思ってしまうような、

腰痛やリュウマチなども含まれる。

また、癌にも症状改善などの報告もある。


では、普段の生活で酵素を無駄遣いせず、

十分に摂るためには、どうしたらいいか?

まず、生 (なま) のものを食べること。

ロウ・フード (生の食べもの) という食事法がある。

極力、加熱したものは食べない方が良い。

なぜなら、加熱すると酵素は死んでしまうからだ。

人間だけが、加熱した食品を摂っている。

そのことによって、人間だけが多くの病気にかかるようになった。

野生の動物には、人間の成人病のようなものはないらしい。

ところが、ペットフードと呼ばれる人間が考案した加工食品を

食べている犬や猫は、人間と同じような病気にかかるらしい。

生で食べるのは、野菜や果物だけではない。

魚や肉も生の方が、望ましいらしい。

私は、肉は生より加熱した物の方が、消化に良いと勝手に

思いこんでいたが、どうやらそれは間違っていたようで、

生の方が、消化にも良いし、酵素もあるというわけだ。

ただ、魚や肉の場合、問題は病原菌と寄生虫。

そのことを除けば断然生の方が良いらしい。

(寿司屋の板前の話では、魚も肉も加熱した方が栄養は損なわれるが、

消化には良いということなので、本当はどっちか分からないし、

観点によって変わるのかも知れない。)


それから、納豆や味噌、漬物など発酵食品を食べること。

毎日、生の野菜や果物を豊富に摂り、発酵食品を積極的に食べ、

肉や魚、アルコール、砂糖は最小限にとどめ、

ストレスをためないことが、身体には良いらしい。

(そりゃそうだ。)

本当は、食べない方が良いものがいっぱいあるが、

現代の生活では、そういうわけにもいかないので、

そこは、自分でコントロールし、工夫するしかない。

今は、寒いのでちょっとお休みしているが、一昨年に始めた

グリーン・スムージーも葉物野菜とフルーツを生で摂ることを

基本にしており、つながることも多い。


本書は、2003年発行なので、多少 酵素医療も進歩しているかも

しれない。

著者の鶴見隆史氏は、これ以外にも数冊酵素に関する書籍を

出されているので、興味のある方は、読んでみてください。

何を食べているかではなく、何を消化吸収しているか、

そこがポイントだ。


私は、子供の頃から胃腸が丈夫でないと、自分で思っていて、

便秘も下痢も珍しいことではないのだが、

断食後のこの2週間ほどは、便の出方が気持ち良いとでも言おうか、

概ね腸が正常に働いている感じがする。

これは、断食の効果と、断食後もほとんど毎日、

酵素を少量飲んでいることによるのかもしれない。

いいよ。

断食。

この酵素断食の興味のある方は、メールくだされば、

詳しい情報をお送りします。




いなにわうどん

昨日は、中目黒にある 「稲庭饂飩処 いなにわ」 に

ご招待していただいた。

ここは、料理もうどんも美味いと、前々から聞いていたが、

確かに美味かった。

うどんだけでなく、鍋もあるので、是非また行きたい。

ここは、ヘルシーコラーゲン鍋や、健康旨野菜せいろ蒸し鍋店の

「ハレノヒ」 を経営する会社 (n.o.s. productor) が経営している。

そこの役員の Yちん とは、年に一度ライヴをやるのだが、

昨日は、食後 「音楽ダイニング ORB」 へ行き、

3時間以上のセッションとなった。

楽しかった。


稲庭饂飩処 いなにわ


音楽ダイニング ORB






2012.3.6

結婚は修行

先日、妻帯者2人と飲んだ。

何の話からだったか、仕事の人間関係より、

妻との関係が難しいというような話になり、

まだ、結婚して数年の H さんが、

「1日に (妻の) 首をしめたくなることが、3回ぐらいある」 と

言うと、(たぶん) 結婚5〜6年の Y さんは、

「僕は、それほどでもないけど、2日に1回はあるなぁ」

と言った。

私は、自分のことを観てみて、

「僕は、そんなにないなぁ。半年に1回ぐらいかなぁ」 と

言ったら、2人が声をそろえて、

「ええなぁ・・・」

そんなとこでうらやましがられるとは、思えへんかった。

いや、正直に言うと、半年に1回より、もうちょっとあるかな。

ちなみに、「首をしめたくなる」 は比喩ですので、ご安心を。

念のため。





2012.3.7

Rock Legend
Leon Russell


不朽の名曲 「ソング・フォー・ユー」 「マスカレード」

「スーパースター」 などの作者である レオン・ラッセル の

ライヴに行ってきた。(@ビルボードライヴ東京)

昨年4月の来日公演を予約してあったのだが、

震災の影響で、来日をキャンセル。

その時のエントリーが これ

あれからもうすぐ1年なのだ。

資料によるとレオンは、1942年生まれなので69歳だが、

杖をついての ゆっくり歩きながらの登場を見ると

もっと高齢かと思ってしまった。

バンドは、レオンを入れて5人。

Leon Russell (Key/Vo)
Chris Simmons (Gt/Vo)
Jack Wessell (B/Vo)
Beau Charron (Gt/Lap steel/Mandolin/Key)
Brandon Holder (Drs)

レオン以外は、見た感じ、皆若い。

演奏は、ロックンロール、カントリー、ブルース、R&Bの

ごちゃ混ぜな感じで、これぞアメリカン・ミュージック。

1曲目は、「デルタ・レディ」。

実は、そんなにたくさんレオンの曲を知ってるわけではないのだが、

「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」 や 「ジョージア・オン・マイ・

マインド」 なんかも演奏したし、「ソング・フォー・ユー」

「タイト・ロープ」 をナマで聴けたのは、良かった。

途中、ギターのクリスのブルースの弾き語りも良かった。


レオンの動画をと探していたら、こんなん見つけた。
  ↓
Leon Russell and John Mayer "A Song For You"

短い 「デルタ・レディ」 のあとにレオンのスピーチがある。

なんかええこと言うてるんやろか、司会のエルトン・ジョンが

泣いてるようにも見える。

その後、「ソング・フォー・ユー」。

ジョン・メイヤーのギターソロがまたよろしい。

レオンも思わす、「イェー」 「ライト」 です。


Ray Charles - "A Song For You"
  (with Leon Russell & Willie Nelson)


レイの歌を聴き入るウィリーが印象的。

やっぱり、レイはスゴイよな。





2012.3.8

ド ン キ ホ ー テ

ドンキホーテという安売りの店があることは、

皆さんもご存知だと思うが、私はその 「ドンキホーテ」 に関して、

つい先日まで知らなかったことがある。

それまでも、詳しいことは知らなかったが、「ドンキホーテ」 が、

人の名前だろうということは、なんとなく知っていた。

先日、車の中で数人と話していて、何の話からか、

「ドンキ・ホーテ」 か 「ドンキー・ホーテ」 かという話になった。

私は、あの 「ドンドンドン ドンキー ドンキー ホーテー」 という

歌のせいで、(もしかしたら、「ドンキー・ホーテ」 かも知れない) と

思ったのだが、ちょうど車は 新宿歌舞伎町に差し掛かり、

件の店が見えてきた。

な、なんと正解は、


ドン・キホーテ!


ああ、「プエルトリコ」 を 「プエル・トリコ」 だと、

ずっと思っていたのと似ている。

(正解は、プエルト・リコ / Puerto Rico ね。念のため。)

ちなみにその車に乗っていた4人の中で、「ドン・キホーテ」 だと

知らなかったのは私だけだったようだ。

皆さんは知ってた?

また、私だけ?

あの リーボック の時と同じように・・・。


なお、(ウィキペディアによると) 「ドン・キホーテ」 は、

スペインの作家 ミゲル・デ・セルバンテスの小説。

やはり 人名だが、最初の 「ドン」 は、呼び掛けの称号のため

スペインでは、通じないことが多く、定冠詞を付けて

「エル・キホーテ」 と呼ばれるらしい。





2012.3.9

写真講評会 2

先週の土曜日に撮影実習で東京ゲートブリッジを

RAW 撮影で撮ってきたことは、既に書いた。

デジタル一眼レフカメラには、自分のイメージ通りの写真を

撮るために、撮影時にいくつかの調整ができるように

なっている。

例えば、絞り、シャッター・スピード、ホワイト・バランス、露出、

ピクチャー・コントロール、など。

このうち、絞りとシャッタースピードは、撮影時に決定してしまうが、

それ以外の設定は、 RAW で撮っておけば、撮影時ではなく

後から、変えることができるのだ。

ほとんどのコンパクト・デジカメも ホワイト・バランス、露出なら、

調整出来るが、それは撮影時であって、後からは、

変更できない。(RAW で撮れないからね)

さて、今回、撮影時に WB (ホワイトバランス) をオートにして、

撮ったものと、あとから WB を変えて、色を微調整したものを

比べてみよう。

今日の講評会で発表した3枚だ。

上段が オートで撮ったもの、下段 (クッリクで拡大)が あとから

WB を変えたもの。





[ 啓示 ]






[ 協奏曲 ]






[ 静寂 ]




初めてやったので、これで良いかどうか分からなかったが、

自分としては、まあまあかなと思っていた。

今日の講評会では、生徒11人が3枚ずつ、

合計33枚を発表した。

その11人がひとり 3票ずつ、自分の気に入った (自分以外が

撮影した) 写真に投票するのだが、本日のグランプリ作品

(生徒票4票+先生1票) が4枚あった。

その中の1枚に 私の 「協奏曲」 も選ばれた。

ちょっとうれしい。


同じ東京ゲートブリッジを撮っても色んな表情があり、

また同じ時間、同じ場所にいてもカメラを向けるものが、

人によって違うのも 写真の面白さ。

前回同様、先生の写真は、分かりやすく、やはり上手い。

そして、講評が上手いね。

けして否定はせず、良いところを褒めた上で、

もう少し、ここをこうしたらもっと良くなるよ、という、

アドバイス。

そして、そのアドバイスが、的を得ている。


前回は、写真にタイトルをつけることを知らずに行ったので、

その場で苦し紛れに適当につけたが、今回は、事前に

タイトルを考えて行った。

タイトル考えるのも、結構難しいよ。





2012.3.10

呉 善花 講演会 - 3

昨年の11月、今年の1月 に続いて、

3度目となる 呉 善花 (オ・ソンファ) 先生の

講演会に行って来た。

今回のテーマは、「風土と宗教」。

風土と宗教という観点から、日本人の精神性を

掘り下げてみようという機会だ。

毎度のことながら、素晴らしい分析と解説で、

日本人 自らは知りえない、日本人とは誰か、を

聴くことが出来た。


朝鮮半島とはこれだけ近いのに、決定的に違うこと。

それは、自然災害の多さと 外国からの侵略の歴史の違い。

奇しくも、明日3月11日は、あの震災からちょうど一年。

震災直後の日本人の態度・行動は、

外国人の驚きであったことは、何度も報道された。

韓国でもそれは、同じだったようだ。

略奪が (ほとんど) ないことひとつ取っても、

諸外国では考えられないことらしい。

それどころか、日本人は食料や水の配給を受けるのに、

整列して順番を待ち、けして秩序を乱さない。

なぜ、日本人は少ない食料を分け合うことが出来るのか?

なぜ、外国人はそれができない (しない) のか?

この問いに ここまで明確に答えられる人は、

呉先生しかいないんじゃないかと思ってしまうような講演だった。

先日、テレビで震災当日、旅行中だったドイツ人親子3人を

救った日本人数名のことを特集していた。

そのうちの一人は、ドイツのテレビ番組にまで、

呼ばれて出演したようだが、

「なぜ、自分のことより人のことを優先したのか?」 という問いに

「困っている人を助けるのは、当たり前でしょう」 と答えていた。

おそらく彼はそうとしか答えようがなかったのだろう。

なぜ、日本人にはその精神性が育まれたのか、

これは、日本人が内側から考えても分からないのだ。

そういう意味においても呉先生の話は、貴重だと思う。


韓国では、「避難」 という言葉は、戦争の時にしか使わないそうだ。

それだけ、自然災害が少ないと言える。

一方、日本は街を歩けばあちこちに 「緊急時避難場所」 というような

看板を見かけるし、防災訓練も何度も行われる。

日本と韓国の違いは、

「自然災害の多さと外国からの侵略の歴史の違い」 と

前述したが、日本には、地震、津波、台風、火山噴火など、

自然災害が多くある一方で、外国からの侵略は受けたことがない。

韓国は、自然災害が少ない代わりに、外国から何度も何度も

侵略された歴史を持つ。

日本人の敵は 「自然」 だが、韓国人や侵略された歴史を持つ

諸外国の敵は 「人間」 なのだ。

侵略された歴史がある民族は、人間のことを信用できない。

信用できるのは、家族までだ。

だから、災害時において、自分と家族を守るためには、

略奪もやるし、順番だって守らない。

日本人は、侵略されたことがないため、基本的に人間のことを

信用している、ということらしい。

そして、日本人の 「過去のことは水に流して」 という文化は、

韓国人には耐え難いようだが、何度も何度も自然災害に

襲われる日本人は、くよくよしているわけには、

いかなかったということだ。

その猛威をふるう自然も、「恐ろしい自然」 であると同時に、

「恵みの自然」 でもある。

むしろ、日本人には、「恵みの自然」 である割合の方が大きいだろう。

どんな自然災害がきても、少しの間、我慢すれば、

恵みの季節がやってくる。

四季があるおかげだ。

自然に対して、恨みごとを言うよりも、前を向いて再出発の

人生を生きる方を 日本人は選んでいるといえる。

韓国で、自然災害が起こると、

その時の王様や大統領のせいになるらしい。

「恨の文化」 である韓国人は、誰かのせいにしなければ、

ならないようだ。

しかし、日本人は、原発事故の責任を問うことはあっても、

地震や津波のことは、誰も責めない。

天皇陛下が避難所にお見舞いに行っても誰も陛下に

災害のことを文句を言う人はいないのだ。


「いただきます」 という言葉についての話。

キリスト教圏でも 「いただきます」 に近い言葉があるそうだが、

それは、「食べ物を与えてくださってありがとうございます」 という

神様への感謝。

韓国でも 「いただきます」 のような言葉があるらしいが、

それは、食事を作ってくれた人への感謝。

確かに私たち日本人も、作ってくれた人に対して、

「いただきます」 や 「ごちそうさま」 を言うが、

自分で作った料理を、自分ひとりで食べる前にも

手を合わせて 「いただきます」 と言うよね。

これは、日本人としては普通の行為で、珍しいことではないが、

韓国では、考えられないことらしい。

では、一体、誰に対して 「いただきます」 と言っているのか?

呉先生が、日本人に

「なんで、ひとりで食事をするときも 『いただきます』 と言うの?」 と

訊いたところ、

「なんとなく」

という答えが返ってきたそうだ。

誰に向かって、「いただきます」 と言っているのか?

日本人は、命に対して 「いただきます」 と言っているのだ。

日本には、「八百万 (やおよろず) の神」 がいるというが、

食べるものにも神が宿っているわけで、

それらの神に対しての 「いただきます」 なのだ。


そんな、興味深い話をたっぷり (2時間15分ぐらい)

聴くことができた。


私は、今日も 呉先生の話を聴いて、

自分が日本人であって良かったと思った。

(ちょっと、日本人に対してサービスしすぎちゃうかと

思うところもあったけど、彼女は “日本信徒” なので

サービスではないのだろう。)

しかし、この 「日本人は素晴らしい」 という考え方は、

ひとつ間違うと 「日本人至上主義」 に陥いる恐れがあることも

否めないと思った。

けして、そうならないよう、目を開けていよう。





2012.3.11

3月11日

東日本大震災。

あれから、1年。

長いのか短いのか分からない1年が経った。

何か書きたい、書かなきゃいけないと思うが、

何を書いて良いのか分からない。

テレビで 震災1年の特集番組をやっていた。

私の知らないことだらけだ。

観るとつらい。

でも、観ておかなきゃいけない、

被災地の今を知らなきゃいけない、とも思う。


東京にも 大地震がくるという。

いつ来るか、自分がどこで 被災するか、

それによって 生死さえ左右されるだろう。

この震災では、犠牲者の 90% が津波の犠牲となった。

逃げることができたのに、結局逃げ遅れて犠牲になった方も

多いようだ。

逃げ遅れた理由は様々だろうが、一部の人たちは、

まさかそんなにでかい津波が来るとは、

思っていなかったようだ。

地域にもよるだろうが、津波がそこまで来ているのに、

緊迫感なく歩いている人達が、いくつかの動画に残されている。

津波に対する 防災意識が高いと言われた、東北でさえ

そんな風だった。

「想定外」 という言葉が何度も聞かれたが、

自然は、人間の想定などおかまいなしだ。


(来たら来た時や) と、楽観的にいるのも良いけれど、

その前に一通りの準備はしておこうと、

あらためて思った。

あの震災からの教訓を活かさなければ。





2012.3.12

報道の現場野次馬根性

ニュースでご覧になった方も多いだろうが、

今日夕方、五反田のファミリーレストランで、男が刃物を持って、

20代の女性店員を人質に従業員専用のトイレに

立てこもるという事件があった。

そのファミレスは、私の勤務先と五反田駅の間に位置し、

毎日その前を通っている。

6時前、その情報を聞き、テレビをつけたところ、

ちょうどそのニュースが流れたが、すでに犯人は逮捕された

あとだった。

警察官らが説得にあたったところ、10分ぐらいで

トイレから出てきたということだ。

たぶんそれが、5時過ぎのことだろう。

帰り道、6時過ぎにその店の前を通ったが、

たくさんのパトカー、警察官、報道陣、野次馬で、

現場はまさに騒然としていた。



セブンイレブンの上がそのファミレス



道路の反対側からカメラを構える報道陣


ニュースによると、その店で酒を飲んでいた50〜60代の男が、

突然、厨房に入り込み、刃物を奪って女性店員を

厨房奥のトイレに連れ込んだということだ。

客や店員に怪我はなく、すぐに現行犯逮捕されたので、

良かったが、その女性店員は、怖かっただろうな。


こういう事件が近所で起こると、(何があったのか知りたい)

(何が起こっているのか見たい) という気が起こる。

私は、あんまり野次馬な方ではないので、わざわざそこまで

行ったりはしないが、それでも、通り道でこういうことがあると、

この通り、写真まで撮っている。

写真はここにアップするためだが、

その、事件や事故などを誰かに 「伝えたい」「見せたい」 という心理、

または伝えるためでなくても、自分の目で 「見たい」 という心理は

一般的に誰にでもあるようで、昨日のテレビで どっかの先生は、

「人間は事件、事故、緊急事態を心のどこかで待っている」 と

いうようなことを言っていた。

その心理と野次馬根性がイコールかどうか分からないが、

似た要素はあるだろうし、ここではその心理も野次馬根性と

呼ぶことにする。

昨年の震災時、その野次馬根性が働き、死にかけたおじさんが

テレビのインタビューに答えていた。

「津波を見たかった」 と。

その人は、わざわざ津波を見に行って、

逃げられなくなり、電信柱に5mほど登り助かったが、

ひとつ間違ったらどうなっていたか分からない。

夜になっても水が引かず、電柱の上で寒さに耐え切れず、

避難場所まで、泳いだらしい。

また、津波をギリギリまで、携帯電話の動画で撮影していて、

死にかけたおじさんもいた。

その人は、校庭の木の上で一夜を明かした。


野次馬根性は、死をも招きかねない。

気をつけよう。





2012.3.13

日本アカデミー賞

発表から何日も経ったので、今さらな感があるが、

今日は 日本アカデミー賞 について書こう。

もう、皆さんご存知だと思うが、今年は 『八日目の蝉』 が、

下記 10部門で受賞。

 作品賞
 監督賞 (成島出)
 主演女優賞 (井上真央)
 助演女優賞 (永作博美)
 脚本賞 (奥寺佐渡子)
 音楽賞 (安川午朗)
 編集賞 (三條和生)
 録音賞 (藤本賢一)
 照明賞 (金沢正夫)
 撮影賞 (藤澤順一)

『八日目の蝉』 は、昨年の5月に観たので、細かいことは

忘れてしまったが、永作博美、井上真央が良かったのを覚えている。


主演男優賞は、『大鹿村騒動記』 の原田芳雄。

彼の遺作となった。

助演男優賞は、『冷たい熱帯魚』 のでんでんだが、

これは観ていない。

アニメーション作品賞 『コクリコ坂から』 は、

それほど良かったとは、思えなかった作品。

外国作品賞の 『英国王のスピーチ』 は良かったね。

主要部門にノミネートされていた作品は、大方観ていたが、

主演男優賞ノミネート (三浦友和) の 『RAILWAYS

愛を伝えられない大人たちへ〜』 など、

見逃したものもあるので、機会があれば観てみたい。


今年は、すでに20本の映画を映画館で観ており、

このペースで行くと、年100本も射程距離内だ。

まあ、がんばって達成するようなものでもないので、

たぶん 100本は、いかないだろうけど。


8月からは、夫婦で行くと 「夫婦50割引」 が使えるのでうれしい。





2012.3.14

Warren Haynes, Derek Trucks
 & Susan Tedeschi
 at White−House


今年 2月8日に 渋谷公会堂で観てきた

TEDESCHI TRUCKS BAND。

「めちゃくちゃ良かった」 と書いたが、

彼らと Warren Haynes が、一緒にホワイトハウスで

演奏している動画が、最近 YouTube にアップされた。

直接 ここに YouTube を貼り付ける技を習得したので

早速、ペースト。





大阪にいるその筋の (どの筋や?) の友人が

教えてくれたのだが、ええでしょ。

Warren Haynes って、CD1枚持ってるねんけど、

あんまり聴いてなかった。

めっちゃええやん。

クロイよな。

こうやって聴くと スーザンは、クロクないね。

ほんでやっぱり、デレクのスライド・ソロは、ホンマに素晴らしいね。

曲は、エタ・ジェイムスの 「I’d Rather Go Blind」。

ディープやなぁ。

知らない方のために書いておくと、

左のギターが、デレク・トラックス、真ん中がその奥さんの

スーザン・テデスキ、そして、右のおっさんが、ウォーレン・ヘインズ。

最近知ったんやけど、ウォーレンも

オールマン・ブラザーズ・バンドにいたんやね (再結成時)。

それにしても、アメリカってすごいよな。

こういうイベントをホワイトハウスでやるんやから。

この日は、ブルースの日みたいで、ジェフ・ベックやら

ミック・ジャガーやら、BBキングやら出てたと書いてあった。

音楽監督は、ブッカーT.ジョーンズだと。

オバマ大統領は、白人の歌うブルースをどんな思いで

聴いているんだろう。


おまけで、もっとディープなやつを一発。





残念ながら、エタ・ジェームスは、今年 1月20日に

74歳の誕生日 (1月25日) を迎える前に亡くなった。

合掌。





2012.3.15

Roberta Flack sings the Beatles

ロバータ・フラックの最新アルバムは、ビートルズのカバーだ。

名曲を生み出したポップス、ロックのミュージシャンは、

数多いが、影響力、カバーの数ともビートルズが1番じゃないだろうか。

本作、タイトルはストレートに 『Let  It Be』。





これが、素晴らしい。

カバーって、聴き手にオリジナルの印象があるので、

難しいチャレンジだ。

(これやったら、オリジナルの方がええやん) という風に

思われるんだったら、やらない方がいいわけだし。

オリジナルとは、違ったその曲の魅力、そのアーティストならではの

世界観みたいなものが聴こえてきて、初めてカバーの意味が

あると思う。

本作は、ロバータの歌も素晴らしいし、各曲のアレンジがこれまた良い。

ロバータって、R&B/Soul シンガーの中でも、

どちらかというと しっとりしていて、アレサ・フランクリン、

チャカ・カーンなどに比べて、ファンキーな感じではないし、

ダイアナ・ロスのように ポップでもない。

そんな彼女だからこそ、このアレンジ。

私のお気に入りは、「Hey Jude」 「We Can Work It Out」

「Let It Be」 「Oh Darling」 「Here, There And

Everywhere」 など。

例えば、日本人がこんな風に歌ったら、ダサく聴こえるだろうと

思える節回しだって、彼女が歌えばええ感じに聴こえる。

なんなんやろね。

「Oh Darling のギターがええな」 と思ったら、ディーン・ブラウンね。


このアルバム、超 お薦め! ぜひ、お聴き!












2012.3.16

駒沢さん

1995年の暮れ、私は東京に引っ越してきた。

’96年の4月から、Bar の店長として働くことになり、

それまでの 1月から3月までの間、自由が丘の Bar で、

週末 (金曜・土曜) の夜だけ、バーテンダーの勉強を

させていただくことになった。

その Bar に常連客として来られていたのが、

作家・翻訳家の 駒沢敏器 さんだった。

その3ヶ月間に、何度かその Bar で お会いし、

4月にオープンし、私が勤めた Bar にも、数回来てくださった。

駒沢さんの本は 4〜5冊読んだ覚えがあるが、

もう10年以上前だし、引越しのときに処分してしまい、

今は手元に1冊もない。

そういえば、たぶん’96年だっただろうが、

新刊 『街を離れて森のなかへ』 が出たとき、サインを入れて

プレゼントして くださったこともあった。

そのサイン本は、大阪の友人に貸したまま、戻ってこなかった。

最後に読んだ本は、2000年に出版された 『地球を抱いて眠る』

だったことは、はっきり覚えている。

なぜなら、その中に 「ハワイから石を持ち帰ると不幸になる」 という

話があり、実際に石を持ち帰った駒沢さんは、離婚することに

なったと書いてあったからだ。

いや、その石の話と離婚が本の中で結びついていたかどうかも、

記憶が怪しいが、とにかく、その離婚の話が印象的だったのだ。

というのも、その Bar にはいつも、奥様といらしていたから。


前書きが長くなった。

その駒沢さんが、今月8日、死体で発見された。

ニュース記事には、事件として扱われている。

その内容は、ショッキングで、ここに書くことは、

はばかられる。

知らない人のことだったら、平気で書くんだろうけど、

直接知っている人のこととなると、書けないもんなんだ。


駒沢さんとは、お客様以上の関係ではなかったし、

もう15年くらいは会っていなかったわけだし、

お付き合いのある方とは 言えないが、やはり、

直接知っていたが、そんな風に亡くなったと聞くと、ヘビーだ。


実は、彼が亡くなったことを私は今日まで知らなかった。

時々、読んでいる さとなおさんのブログを久しぶりに開けて、

知った。

さとなおさんとは面識はない。

だが、彼が駒沢さんと友人であることは、以前から、

さとなおさんのブログを通じて知っていた。

そのこと最初に知ったときも、少し驚きだったのを覚えている。

たまたま読み始めた、会ったこともない人のブログに、

以前、自分が直接知っていた人が登場するのだから、

不思議な感じだ。

こういうのを 「世間は、狭い」 というのだろう。

そして、駒沢さんは、さとなおさんと共に、

沖縄の山本彩香さんとも懇意だった。

考えてみれば、私が 2006年に 「琉球料理乃山本彩香」 を

訪れた
のも、さとなおさんのブログを読んでのことなので、

駒沢さんが山本さんと懇意なのは不思議でもなんでもない。

だが、自分中心に考えると、私が那覇で食事をしに行ったとき、

ご挨拶に出てこられたので、直接 お話しすることが出来た、

あの山本さんと、駒沢さんがそんなにも懇意だったというのは、

やはりちょっと不思議な感じがするのだ。


私が、バーテンダーの勉強をしたその自由が丘の Bar には、

修行 (?) 後も、 1年に1回ぐらいは、顔を出していたが、

この3年ぐらいは、不義理をして 行ってなかった。

先日、仕事で自由が丘に行く機会があり、店の前を通ると、

看板が違う店の名前に変わっていた。

調べてみると、2010年の夏にクローズしたようだ。


閉店を知ったとき、お世話になったマスターKさんに

電話をしようかとも思ったが、なんとなくかけにくく、

かけなかった。

しばらく 顔を出していなかったことに引け目もあった。


駒沢さんが亡くなり、その Bar も なくなった。

どちらも今の私の普段の生活には、直接関係していなかったが、

こうなると、複雑な思いで、さびしい。

駒沢さんには、謹んで哀悼の意を表します。

マスターKさんには、電話をしてみよう。





2012.3.17

音楽の値段

音楽は、安くなった。

私が、中学生〜高校生の頃、LPレコードは

1枚 2500円だった。

ある資料によると1975年 (私が中学1年生の年) の

大卒の初任給は、8万500円とある。

LPレコード 2500円は、大卒初任給の 3.1% だ。

その後、この37年間に様々なものが値上がりした。

たとえば、タバコ (ハイライト) は、1975年に80円だった。

(ウィキペディアによると、この年12月に、80円から120円に

値上がりしている。)

現在は、410円なので、5倍の値上がりだ。

タバコの場合は、タバコ税の増税もあるので一概に

比較は出来ないが、色んな物の値段が上がった。

だが、LPレコードに代わる CDの値段は、国内盤で

今も2500円ぐらい。

ダウンロードで 1500円くらい。

輸入版なら1000〜2000円。

時々、1000円を切っているものもある。(もちろん新品で)

2011年大卒初任給の平均は、202,495円とある。

給料は、2.5倍になったが、音楽の値段は下がった。

1500円だとすると、CD は、大卒初任給の 0.74%。

1975年の4分の1以下だ。

下がったどころか、インターネットの普及で、

ほとんどの楽曲を YouTube などで、無料で聴くことが

できるようになった。

最近見つけたお気に入りは、ファンキーな

『Bridge Over Troubled Water』。

Whitney Houston と Natalie Cole だ。

カッコよすぎ!

こういうの観てると、止められず真夜中になってしまい、

困ってしまうのだ。

スゴイ時代になったもんや。








2012.3.19

からあげ

昨年4月、近所に 「伝説のからあげ」 という

お店がオープンした。

今日、気がついたのだが、いつのまにか

「達人のからあげ」 に変わっていたよ。

びっくり!





2012.3.20

今日は、春分の日で休日。

妻と2人で、映画 → ライヴ → 映画 と、1日遊んだ。

まずは、ライヴの報告。



KAZUMI WATANABE −TRICOROLL−
featuring
Janek Gwizdala & Obed Calvaire


と題されたこのライヴ。(@Blue Note)

渡辺香津美の最新作 『TRICOROLL』 の

レコーディング・メンバーによるライヴだ。

メンバーは、渡辺香津美 (Gt) と、何度、名前を読んでも

聞いても覚えられない、ヤネク・グウィズダーラ (B) と

オベド・カルヴェール (Drs) のトリオだ。

このアルバムを聴くまで、ヤネクとオベドのことは、

知らなかったのだが、CD で聴いた以上に

ナマで聴くと、すさまじいリズム体だった。

ドラムスのオベドは、変わった名前だがアメリカ人。

ベースのヤネクは、これまた聞き慣れない名前だがイギリス人。

2人とも30代前半と若い。

どうかすると、香津美が引っ張られてるかのような

印象のある曲さえあった。

なんでしょう。

あのオベドの反応の速さ。

ヤネクのソロは、もの凄いスピード感でありながら、

凄く歌っている。

いやぁ、凄かったです。

香津美のソロも凄かった。

特にアンコールの 『RYDEEN』 (YMOのあの曲) では、

ぶっちぎれてたね。

香津美のギターは、Collings のセミアコと、PRS の

シングル・カッタウェイ。

アンプは、Fender (たぶん) ツイン・リヴァーブ。

ヤネクのベースは、フォデラ。

ブルーノートのサイトを開くと早速、今日のセットリストが、

アップされていた。

私たちは、1st Show を観たのだが、見ると

2nd の方が、1曲多い。

たぶん、アンコールが 2回あったんだろう。

そのアンコール2曲目は、私が聴きたかった、

『遠州燕返し』 だ。

やっぱり、観るなら 2nd ということか。

ちょっと悔しいな。





1st / Set List
 1. MOMENT’S NOTICE
 2. SHANG−HAI
 3. ALGORITHM
 4. SEA DREAM
 5. AZIMUTH
 6. THE SIDEWINDER
 7. METABOLISM
 En. RYDEEN








2012.3.21

小学6年生

私が算数と国語を教えている G君 (小6) の言葉。

明日の卒業式を控えて。

「あ〜明日、卒業式だ。いやだな〜。卒業したくないなぁ。

6年前に入学したなんて、昨日のようだ。」

12歳の子供が、6年前を 「昨日のようだ」 というのが、

なんだかおかしくて、笑ってしまった。

話題が少子化におよび、私がG君に早く結婚して

子供を作るように言うと、

「それはそうなんだけど、親離れが難しいんだよな〜」

親離れが難しいって、面白いこと言うよな。




昨日、鑑賞した映画2本のレビュー。

キツツキと雨

どういうわけか、角川映画と聞くとあんまり良い印象がない。

実際、何本の角川映画を観たんだろうと、

角川映画作品を検索してみたところ、80本以上あるうち、

ほんの数本しか観ていなかった。

中には、『蒲田行進曲』 や 『愛を乞うひと』 のような

良い作品もあるのにな。

たぶんその悪い印象を決定付けたのは、

1990年の 『天と地と』 だと思う。

そのあと、たまたま観た数本が、なんとなくイマイチで、

そういう印象を持ってしまったんだろう。

これを機に、そういう過去からの評価をやめよう。

そんな前書きを書かなきゃいけないほど、

角川映画の本作 『キツツキと雨』 は、良かった。

監督は、『南極料理人』 の沖田修一。

あれも良かったもんね。

本作、役所広司 と 小栗旬 の初共演。

役所広司は、60歳の木こり役。

内容を何も知らずに観た私は、最初、

小栗旬が何者なのか、分からなかった。

徐々に明かされる彼の正体は・・・。

まぁ、そんな大そうなもんではないねんけど、

これから観る方のためにそこは控えておこう。

というのも、役所演じる岸克彦も、小栗演じる若者が、

一体何者なのか、最初分かってないのだ。

その同じ目線で始まった方が面白いんとちゃうかなと思て。

だから、観る方は何も調べずに観てね。

本作、「ハート・ウォーミング・ストーリー」 などという

紹介のされ方をしているが、まあ、そんな感じ。

結構、笑った。

クスクスじゃなく、声を上げて笑うところもあった。

そういう意味では、私のツボにはまった。

ちょっと、過剰な演出に感じるところもあったし、

何か感動的とかそういうんではないけど、

ゆる〜く、ええな〜、良かったな〜、と思える作品。


ほんで、役所広司は、やっぱり上手いね。


★★★★▲




ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

何やら長ったらしいタイトルだが、

原題 『Extremely Loud and Incredibly Close』 直訳だ。

トム・ハンクス & サンドラ・ブロック の

アカデミー賞コンビ出演だが、主役は彼らの息子

オスカー役のトーマス・ホーン。

ほとんど、トーマス君の映画で、トムやサンドラは、脇役という印象。

このオスカーという少年が、生意気で観ていて

ちょっとイラッとくるキャラ。

アスペルガー症候群なのだがその病気のせいなのかな。

数人のレビューを読むと、本作の理解のためには、

アスペルガー症候群が何か、もっと知る必要がありそうだ。

それにしても、トーマス・ホーンの演技は天才的。

だが、映画自体は私は複雑。

911で父親を失った少年の物語なのだが、

911じゃなければ、もっと入り込めたかも知れない。

または、この少年の話が実話なら、違った感想を持てたかも。

あるいは、911からもっと年数が経っていたら・・・。


私が想像しうる全てを超える悲劇が、

そこにはあっただろう。

あのテロに限らず、事件や事故で愛する人を失うことは、

理不尽で不条理で絶望的なことだ。

本作を観れば、ほとんどの人に涙を流すシーンがあるだろう。

911は、ただの背景だという意見もあるが、

本作は、911から生まれた作品だ。

911でなければと思うが、911でしかない。

そこが私の中で、ちょっと苦しい。


トーマス君以外の出演者では、トム・ハンクスは、

あんまり出番がなかったのだが、サンドラ・ブロックは、

『しあわせの隠れ場所』 に続き、ええお母さん役でした。

それと、本作でアカデミー助演男優賞にノミネートされた、

マックス・フォン・シドーが素晴らしかった。

話せない役で、一言もセリフなしでのノミネート!


★★★★☆





2012.3.23

チャリ

上原、そのチャリを剃れ!

きっと、スランプを脱出できるぞ!


注:チャリとは、もみあげのこと (大阪の方言)





2012.3.25

リアル・スティール

昨日は、映画2本立て鑑賞。

1本目は、『リアル・スティール』。

予告編をみたら本編を観なくても、

内容が分かる代表のような作品。

実際観たら、予想通りだった。

なのに、泣いてまうねんな、これが。

★★★★☆




宇宙人ポール

実は、2本立ての本命はこちらのSFコメディ。

ロードショーで観損じてたのをやっと観れた。

「まさかの大物ゲスト」 とあったので、

勝手に 『メン・イン・ブラック』 の トミー・リー・ジョーンズ

あたりが、登場するんやろと思ってたら、

なんと、シガニー・ウィーバー だった。

なるほど、エイリアンつながりだ。


1947年、アメリカ、ワイオミング州のムーアクロフトに

墜落した宇宙船に乗っていた宇宙人ポールは、

60年間、アメリカ政府に捕らえられの身で、

色んな面で協力をさせられてきた。

例えば、映画 『E.T.』 で、E.T.の指先が光るアイディアなど、

ポールが直接、スピルバーグに進言するのだ。

ちなみにそのシーンでの電話越しのスピルバーグの声は、

本人の声らしい。

そして、ポールから色んな知恵を吸収した政府は、

いよいよ、ポールの脳を切り刻もうと企む。

そのことを知ったポールは、逃げ出す。

サンディエゴで開催される “コミコン” に参加し、

アメリカのUFOゆかりの地を周ろうとイギリスからやってきた、

オタク2人組みとポールが出会い、そこから珍道中が始まるのだ。

おそらく、SF映画マニアなら、めちゃくちゃ面白いんだろう。

色んなSF名作映画へのオマージュが散りばめられて

いるようだ。

ただのコメディに収まらず、ヒューマン・ドラマ的な要素もあり、

GOOD。

キリスト教への皮肉も。


★★★★▲





2012.3.26

姪っ子

今年、高校3年生になる妻方の姪っ子が、

先週金曜土曜と1泊で、山形から東京に遊びに来た。

私が妻と結婚したのは、1999年だったので、

当時、彼女は、まだ4歳だった。

一人っ子の上、初孫とあって、私から見ると

(そんなに甘やかしたら、あかんのちゃう?) と思うほど、

じいちゃんもばあちゃんも、彼女の両親も

彼女に甘いように見えた。

まあ、かわいいのだから仕方がない。

でも、このまま彼女が大人になって世間に出たら、

本人が苦労するんじゃないかと、余計な心配をしていたのも

事実。(たぶん、私だけ=余計なお世話)

私は毎年、春や夏に山形を訪れているが、

この数年は、甘やかされて わがままに感じていた

その姪っ子が、少しずつ変わってきているように感じていた。

当然だが、高校生ともなれば、もうほとんど大人である。

いつまでも、自分のわがままばかりが通らないのも

知っているだろうし、周りの人に気を遣うことも覚えるだろう。

高校生になって、アルバイトも始めたしね。

今回、東京にやってきた彼女に会って、

しっかり育っていることに、安心したのだった。

彼女の躾や教育に何も関与していない私が、

「安心」などというのは、お門違いだとは重々承知の上で。


改めて、

子は、“育つ” のだな。





2012.3.27

三月の生活目標

近所の小学校の前を通ったら、

掲示板に 「三月の生活目標」 が貼り出されていた。





ちょっと見にくいけど、「落ち着いて生活しよう」 とある。

どういうこと?

しかも、小学に対して。





2012.3.28

おとなのけんか

これは、おもしろかった。

登場人物は、2組の夫婦、4人のみ。

原作は舞台用のようで、

いわゆるワンシチュエーション・コメディ。

少しだけ、キッチンに行ったり、トイレに行ったりは、

あるものの基本、ずっと、同じ部屋。

時間も79分と、やや短め。

子供がけんかをし、怪我をしたので

両親同士が話し合うという設定。

ジョン・C・ライリーとジョディ・フォスター演じる

ロングストリート夫妻が、怪我をさせられた方の子供の

両親で、クリストフ・ヴァルツとケイト・ウィンスレット演じる

カウワン夫妻が怪我をさせた方の子供の両親。

最初は、冷静に始まった話し合いが、

だんだんエスカレートしていき、子供のけんかが、

大人のおとな気ないけんかに発展していく。

途中で、誰と誰がけんかしているのかも分からなくなったりする。

4人とも素晴らしいが、特に母親役の2人、

ジョディ・フォスターと、ケイト・ウィンスレットが凄い。

見物。

原題は、「殺りく・虐殺」 という意味の 『CARNAGE』。

話の中に、大量虐殺のことが出てくるので、

もしかしたら、そのことともかけているのかも知れないが、

『おとなのけんか』 という邦題の方が、日本人向けで良い。

内容は、えげつない言い争いだが、これが笑える。

オチも (途中で想像した通りだったけど) 良い。

お薦め作品。


★★★★★








2012.3.29

45年目の真実

子供のころ、たぶん小学校に上がる頃までだと思うが、

親の言うことをきかなかったり、悪いことをすると、

「“みやっかどん” がさらいに来るよ」 と

母親に おどされていた。

「みやっかどん」 という響きからか、子供の私は勝手に

田舎のおじさんのような人を想像していたように思う。

この 「みやっかどん」 のことは、ずーっと忘れていたのだが、

少し前にふと思い出し、検索してみた。

すると、たとえば、「みやっかどん は恐ろしいお化けらしく、

子供を食べるという」 や 「今日は小学校一年生の教室で

『みやっかどん』 のお話をしました」 なんていう記述は

見つかるのだが、肝心の 「みやっかどん」 が何者かは

分からなかった。

妻に訊いても、「知らない」 「聞いたことがない」 と言う。

私の母親の創作かとも思ったが、少しでも検索にひっかかるということは、

そういうわけでもないようだ。

結局、何も分からないまま、そのままになっていたのだが、

先日、その 「みやっかどん」 を再び思い出し、

再度 検索してみた。

すると、あることが判明した。

「みやっかどん」 ではなく、

正しくは、「ミアッカどん」 だったのだ!

そして、ついにその 「ミアッカどん」 が載っている本を発見した!

それは、なんと 『イギリスとアイルランドの昔話』!

そう、「ミアッカどん」 は、外国のお話だったのだ。

なぜ、そんなハイカラ (?) な ものを、うちのおかんが

知っていたのか、今回、このエントリーを書くにあたり、

本人に確認してみた。

おかんの話しによると、ミアッカどん のことは、

若い頃、テレビで観て知ったのだが、

「悪いことをしたり、言うこと聞かない子供をさらう」 と

いうこと以外は、何も覚えておらず、勝手に やまんばのような

お婆さんだと想像していたとのことだ。

そして、おかんも 「みやっかどん」 だと思っていた。


『イギリスとアイルランドの昔話』 に載っている

ミアッカどんは、言うことを聞かない子供を食べる

おっさんだった。

そして、このイギリスの昔話は、ほんの4ページほどの短い、

なんでもない話だった。

ちなみに この本は、『ジャックと豆の木』 や 『3匹のコブタ』

などが収録されている昔話集の古典だ。


そてにしても、良かった。

ミアッカどんのことが分かって。

改めて、インターネットって凄いよな。




『イギリスとアイルランドの昔話』 の挿絵の ミアッカどん。
おのを持って椅子に腰掛け、椅子の下に隠れている子供を狙っている図。






2012.3.30

食べない人は病気にならない

以前、酵素断食に取り組む前に読んだ

『脳がよみがえる断食力』 の著者、山田豊文の

昨年7月出版の本、『食べない人は病気にならない』

読んだ。

酵素断食を勧めてくれた、A さんが 『スーパー酵素医療』

続いて、「読んだらいいよ」 と貸してくれたのだ。

ただの健康法に収まらず、最後には幸福、生き方、

死に方にまで触れていて、共感できる内容だった。


この本を読んでいて、思い出したことがある。

今から25年ほど前、「サプリメント」 という言葉さえ、

まだ一般的でなかった頃のこと。

「現代の食生活では、充分な栄養を摂取できないので、

足りないものを栄養補給食品で補おう」 という考えで、

サプリメントが、日本にも浸透し始めた。

その頃、こんな話を聞いた。

「カルシウムは、精神の安定に必要な栄養素です。

カルシウムが不足すると、イライラします。

成長期にカルシウムが不足すると、非行に走る率が

高まります。

少年院に収容される少年には、牛乳嫌いが多いそうです。

不良少年 (ヤンキー) が、ウンコ座りしているのは、

カルシウムが足りなくて立っていられないからです。」

最後のくだりは、冗談だろうし、少年院云々の部分も、

本当かどうか分からない。

でも、この話をほとんど真に受けて聞いていたように思うし、

牛乳がカルシウム摂取に効果的だということも信じていた。

あれから、時代は変わり、健康維持・食生活改善に

興味のある方なら、牛乳が身体に良くないことは、すでにご存知の通り。

カルシウムは、摂取の仕方を間違うと、やっかいなことになる。

動脈硬化の血管をはさみで切ると、バリバリと音がするらしい。

私は、動脈硬化というのは、コレステロールが血管にこびりつき

起こるものだと思っていたが、それだけではバリバリ音が

するほどではないようだ。

そこまで血管が硬くなる原因は、カルシウムだというのだ。

だからと言って、カルシウムが毒だとは勘違いしないでね。

カルシウムは、必要な栄養素。

でも、摂取の仕方を間違うと、カルシウムが本来あるべきところで

ないところ (血管) に存在してしまうということなのだ。


本書には、牛乳を含む動物性タンパク質の摂取量が

多い国ほど、臀 (でん) 部骨折率が高いというデータも載っている。

そういえば、乳製品の消費量が高いどっかの国は、

骨粗しょう症が多いというのも聞いたことがある。

牛乳だけでなく、乳製品全体が身体に良くないらしい。

『グリーン・フォー・ライフ』 には、「パルメザン・チーズは

PH −34で非常に酸性」 という記述があった。

(アルカリ性食品が身体に良いのは周知の通り。)

これは、困ったね。

牛乳は、飲まなくてもいいけど、たまにはチーズやバターは

食べたいもんね。

まあ、理想の食生活なんて現代社会では、ほぼ不可能なので、

だからこそ、生活全般に気をつけようという、

提言がこの本なのだ。

生活全般というのは、食生活はもちろん、

水、空気、睡眠、呼吸、運動、姿勢など。

そして、断食をしてデトックスしようというわけだ。

でも、やっぱり、一番は、過食をやめること。

そして、乳製品、白砂糖、精製油、食品添加物を

極力摂らないことね。


私が小学生のころの給食には、毎日、牛乳が出てたし、

毎日ではなかったかも知れないけど、マーガリンがよく出てた。

マーガリンに含まれるトランス型脂肪酸は、今では毒扱い。

ニューヨークのレストランで、マーガリンの使用が禁止されても、

日本では、“大人の事情” があるらしく、中々、その危険性の

報道さえ控えられていた。

やっと、この2〜3年は変わってきたようだけど、

諸外国に比べると、遅い。

なんでやろな、日本。

以前、その手の油の危険性の講演を聴いたことがあるが、

その講師の先生は、家に 「殺すぞ」 と脅しの電話がかかってくると

言っておられた。

怖っ。


カルシウムの例のように、何が本当かというのは、

時代とともに変化している。(真実は、ないってことだ)

現在、最先端と言われていることも、10年20年経ったら、

どうなっているか分からないということを、承知の上で、

自分のセンスにあった道を選ぶしかないのだろう。


この本を読んでいる数日間に、偶然、テレビで観たり、

人から聞いたり、ネットで読んだりした話とシンクロする

内容が、いくつか本書に書かれていた。

「口呼吸ではなく、鼻呼吸をしましょう」

「安らかな死の迎え方」

「日本人の死生観が変わってしまった」

といった内容のことだ。

そのシンクロニシティも興味深い。





2012.3.31

CHICKENSHACK - Reunion Tour -

チキンシャックは、80年代から90年代に活動した、

日本のフュージョン&ソウルのバンドだ。

その チキンシャック の リユニオン・ライヴ に行ってきた。

@ Blue Note Tokyo

メンバーは、

土岐英史 (サックス)
山岸潤史 (ギター)
続木徹 (ピアノ、キーボード)
デレク・ジャクソン (ベース)
鶴谷智生 (ドラムス)

私は、1989年ごろ大阪で彼らのライヴを

一度 観たのだが、その時は、ベーシストが ボビー・ワトソン、

ドラマーが 沼澤 尚 だった。

今回のベーシスト、デレクは、チキンシャック初期のメンバーで、

今日の山岸さんのMCによると、チキンシャックとして

一緒に演るのは25年ぶりだそう。

ドラムスの鶴谷さんは、後期のメンバーだそうだ。

7〜8年前に知った、大好きなドラマーだが、

彼が チキンシャックにいたのは、知らなかった。

山岸さんは、私が大好きなギタリストの一人で、

現在は、アメリカ、ニューオリンズ在住。

昨年5月、JOE SAMPLE & THE CREOLE JOE BAND の

一員として、“来日し” 久しぶりに元気そうにギターを弾く姿を

観られたのは まだ記憶に新しい。

さて、今日のライヴ、2日間公演のそのラストとなる

2nd ステージを観てきた。

チキンシャックのリユニオン、待っていた人が多かったのね。

驚くほどの超満員。

2nd だったからか、1曲目から演奏はかなり熱い。

やっぱりライヴは、2nd を観る方がええな、と思ってしまった。

実は、山岸さんのギターは好きだが、チキンシャックのことは、

それほど聴いていなかったので、曲も知らない。

それでも、最後には、涙が出るほど素晴らしかった。

思わず、スタンディング・オベーション。

アンコールで2曲演奏後もお客さんが手拍子を止めない。

10分以上は、続けてたんとちゃうかな。

とうとう、メンバー全員もう一度ステージに上がり、挨拶をしたよ。

(演奏はしなかった。)

「また、やります」 という山岸さんの宣言が、

力強かった。

楽屋に引っ込む彼と握手。





マービン・ベイカーというドラマーも一時、チキンシャックに

在籍していた。

私は、1988年か89年に山岸さんのソロ・ライヴで、

マービンを観た。

そのライヴには、日本人シンガーもゲストで2〜3人出ていて、

「You Are So Beautiful」 を1コーラスずつ、

歌ったのだが、その日本人シンガー達よりも、

ドラムを叩きながら歌った、マービンの歌が、

一番、心に響き、感動した。

そして、(ああ、絶対、日本人にソウルなんか歌われへんわ) と、

思った覚えがある。

いつか機会があれば、ぜひ、またマービン・ベイカーを

観たいと思っていたが、今日の山岸さんの話では、

彼は、最近亡くなったそうだ。

残念。

合掌。


マービン・ベイカー在籍時のCHIKENSHACKのライヴ映像を発見。
マービン、歌も歌ってます!





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