2018年 6月
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2018.6.1
MY NEW GEAR
以前から、P−90 タイプのピックアップの
ギターが欲しかった。
レスポールにするか 335 にするか、
テレタイプにするか、はたまた YAMAHA の
REVSTER にするかと しょっちゅう
脳内ショッピングをしていた。
先日、デジマートで DEVISER の
ROSETTA VESSEL SOAPBAR という
モデルを発見。
このモデル、今まで弾いたことはなかったけど、
10年以上前だろうか雑誌の広告で
何度か見たことはあった。
いつか欲しいなぐらいに思っていたら、
そのうちに製造が終わってしまった。
で、f ホールも魅力的だし、
中古品だけど、比較的美品のようだったので、
迷ったけど「えい!」とクリック。
試奏なしで購入。
このモデルは、あんまりたくさん
作られなかったのか、中古の流通量も少ない。
販売サイトには「マホガニーボディ、
マホガニーネック、ローズ指板仕様」と記されていた。
確かにマホガニートップのモデルも存在するが、
こいつは、バックはマホガニー、トップはスプルースだ。
そして指板はローズではなく、エボニ―だ。
ピックアップは、CREWS VEGAS 搭載という記事も
目にしたが、確かではない。
大きな傷もなく、フレットも9割残っているので
あまり弾かれていなかったようだ。
あんまり意味の分からない指板サイドの
スキャロップ加工、ネックジョイント部の
ヒールレス加工、サイドポジションマークは
蓄光素材など各所にアイディアが活かされているが、
何よりも軽いのが嬉しい。
家の体重計で測ると 2.7キロ。
ほとんどのエレキギターが、3キロ後半から
4キロ前半なので、これはかなり軽い。
ピックアップのカバーをクリーム色に
交換しようかと考え中。
2018.6.2
柳家さん喬
大手町独演会「ザ・柳家さん喬 其の四」
落語家の柳家喬太郎は、ネットで
日大アメフト部の内田正人前監督に
クリソツと言われ、高座ではそれをネタに
笑いを取っているらしい。
確かに雰囲気は似ている。
さて今日は、その喬太郎の師匠である、
柳家さん喬の独演会に行ってきた。
たくさん好きな噺家はいるが、
さん喬師匠もその一人。
この落語会は、さん喬師匠がひとりで
四席演じるという特別な会。
独演会でもゲストや前座を招いて、
二席か、多くても三席というのが通常だ。
四席というのは、もしかしたら初めてかも。
「百年目」「七段目」の二席は、ネタ出し
(演目を事前に告知すること)されており、
残りの二席は、お楽しみとなっていたが、
会場で配られたパンフレットには、
「肝つぶし」「寝床」も印刷されていた。
それにしてもだ。
さん喬師匠の落語が素晴らしいことには、
疑いがないのだが、どういうわけか、
というか一週間の寝不足がたまっていたのか、
昼食をしっかり食べての鑑賞だったせいか、
一緒に行った妻も私も、どうにもこうにも
眠くて眠くて、どうしようもなかった。
結局、時々意識不明になり、
頭から最後までちゃんと聴けたのは、
開口一番のさん若(さんじゃく)の
「馬のす」一席のみ。
とほほ。
休憩を入れて、3時間たっぷりでした。
[ 演 目 ]
「馬のす」 柳家さん若
「肝つぶし」 柳家さん喬
「寝床」 柳家さん喬
〜 仲入り 〜
「七段目」 柳家さん喬
「百年目」 柳家さん喬
@ よみうり大手町ホール
日本料理 衛藤
武蔵小山まで歩いて行けるところに住んで、
13年になる。
(その間、2回引越したけど。)
いつ頃だったか、武蔵小山のパルム商店街から
路地を少し入ったところに、
和食の「衛藤」というお店を発見した。
調べてみると、いつも予約で一杯のようだった。
2〜3回、予約を取ろうとしたことがあったが、
すでにその日は満席で予約が取れず、
そのまま行く機会を逸してしまっていた。
その「衛藤」は、昨年6月に武蔵小山から
蒲田に移転していた。
蒲田が、ご主人の地元であるようだ。
今日、6月2日は、妻の誕生日であり、
私達夫婦の結婚記念日(19周年)でもある。
毎年、イベントやレストランを決めるのは、
私の役目と決まっているが、
これが結構 悩ましい。
で、蒲田は意外に近いし、
この機会に「衛藤」に行ってみようと
数日前に電話をかけてみたら、予約が取れた。
オープンから一年も経っていないこともあるが、
やはり、こういうレベルのお店は、清潔感がある。
店内が清々しい。
料理は、デザートまで入れて 10品。
初めて食べた「ブドウ海老」や、
臭くて苦手だと思っていたけど、
マイルドだった「鮒ずし」、
さっきまで生きていた稚鮎の天ぷら、
宮城の天然ウナギの炭火蒲焼など、
どれも美味しかった〜。
最後は、お釜で個別に炊いた、
新生姜の炊き込みご飯。
思わず、来月の会食の予約をしました。
日本料理 衛藤
2018.6.3
Eric Clapton
Life in 12 Bars
まだ日本での公開日の発表はないのだけど、
エリック・クラプトンのドキュメンタリー
映画が製作された。
タイトルは、『Life in 12 Bars』。
「12小節の人生」と言ったところか。
12小節と言うのは、もちろん
ブルースのことに違いない。
この予告編を観ただけで、ウルウルしてしまった。
↓
Eric Clapton: Life in 12 Bars (2017) | Official Trailer
2018.6.5
11年
気が付いたら、もう4日も過ぎてしまったけど、
6月1日は、11年前に
この「ひとりごと」を始めた日。
そう、ひとりごと記念日。(サラダ記念日みたい)
11年も経ったのだ。
11年間、読み続けてくださっている方、
新たに読者になってくださった方、
ありがとうございます。
11年って、長そうやけど、
あっという間やね。
この頃は、一週間が驚くほどに早く、
当然、一ヶ月も一年もあっという間だ。
古今亭志ん朝が、
「光陰矢の如しというのは、
ああ、光陰は矢の如しだなぁ、
という意味です」と言っていたのだけど、
まさにそんな感じ。(どんな?)
子供の頃は、そんな感じじゃなかったのにね。
そういえば、先日こんな話を聞いた。
生きた日数を分母にして一日を考えるらしい。
今日生まれた赤ちゃんは、1分の1。
1歳になった赤ちゃんの一日は、365分の1。
そんな風に考えると、私は2万日以上
生きているので、ざっと2万分の1になる。
当然、子供より大人、年を取れば取るほど
一日の値は減っていく。
2万分の1なんて、あっという間、というわけだ。
さて、11年というと、365×11=4,015日。
この4千日の間に、私も妻も50歳を超え、
4人の両親は80歳を超えた。
自宅の2度の引越し、会社の引越しなど、
環境も身体にも11年分の変化があったわけだ。
以前、習いに行った瞑想は、仏教以前の
仏陀の教えを引き継ぐもので、
その講話の中で「アニッチャ」という言葉を知った。
「無常」という意味だ。
もちろん「無常」という言葉は、その前から
知っていたけど、「アニッチャ」という言葉を
知ってからの方が、「無常」を意識するようになった。
過去を見て、変わってきた諸々を見て
無常を感じたり、散りゆく桜を見て、
無常を感じるのは容易なことだが、
今、この瞬間に無常を感じること、
執着しているものへの変化を
受け入れることは、意外に難しい。
昨日見た景色と今日見る景色、
昨日のあの人と今日のあの人、
昨日の自分と今日の自分、
何一つとして 同じではない。
世界は、一瞬たりとも止まらないのに
止まっているのは、自分の頭なのだな。
これから先の人生は、今までの人生には
経験しなかったことの連続だろう。
いや、正確にはいつもそうだったのだけど、
もっと一般的なレベルでね。
いつまで元気にこの「ひとりごと」を
書き続けられるのか分からないが、
今のところやめる気はないので、
もうしばらくお付き合いください。
感謝。
着せ替えギター
先日、入手したギター、
ROSETTA VESSEL SOAPBAR の
ピック・アップ・カバーをブラックから
アイボリーに交換してみた。
交換前
交換後
うむ。
狙い通り。
私はこっちの方が好きだな。
ところで、こんなただのプラスチックの
品物が意外に高い。
私が買ったのは、ホスコという会社の
SCUD というパーツ・ブランドの物で
ネット・ショップで1個378円(税込)。
ALLPARTS というブランドの物は、
倍以上の918〜1,296円(税込)もする。
(店によって値段が違う。)
それどころか、Gibson 社の純正品だと
1,814〜2,216円もするのだ。
こんなん、100円ショップでも
売ってくれたらいいようなものやで。
まあ、買う人ほとんどおれへんから
絶対、売らんやろけど。
そういうわけで、ギターのパーツは、
意外に高いというお話でした。
今回の費用:送料合わせて1,350円。
SCUD、1個378円って書いたけど、
今、メーカーサイトで確認したら、
「定価 300円+税」って書いてあるやん!
2018.6.6
Michael Franks
"The Music In My Head"
Michael Franks の7年ぶりだという
ニューアルバム『The Music In My Head』。
Michael Franks といえば "Antonio's Song" が
有名だが、あれはもう40年も前(1977年)の作品。
驚くことに、新作でもあの歌声・サウンドは、
全くと言ってよいほど変わっていない。
Michael は、現在73歳だ。
ライナーノーツにも書かれてあったが、
本当に一貫したスタイルで音楽を創りつづけて
いるのだと思う。
本作、10曲入りで心地よいムードの
上質な音楽ばかり。
日本では、AOR に入れられているが、
海外では、コンテンポラリー・ジャズに
分類されるそうな。
ジェントルで メロウな ソフィスティケイテッドされた
スムースでジャジィな感じと言えば通じるだろうか。
(通じるかぁ!)
まあ、そんな感じ。
1曲目 "As Long As We're Both Together" の
アレンジ、プロデュース、ギターが、
昨年 61歳で 逝ってしもた Chuck Loeb。
この仕事をした時、すでに Chuck は、
大分悪かったようで、もしかしたら、
最後に弾いた曲かもしれない。
ええギター弾いてます。
実は、Michael のアルバムは、
"The Lady Wants To Know" や
"Antonio's Song" の収められた
『Sleeping Gypsy』しか聴いたことが
なかったのだが、クレジットに
Chuck の名前を見つけて、
買う気になったのだ。
Chuck が死んでしまったことで、
このアルバムの制作も一時は
止まってしまったようだ。
他の曲のギターは、David Supinozza が、
ええ仕事してます。
<参加ミュージシャン>
チャック・ローブ (g/prod&arr)
ギル・ゴールドスタイン (p/prod&arr)
ジミー・ハスリップ (b/prod&arr)
スコット・ペティート (b/prod&arr)
チャールズ・ブレンジグ (p/prod&arr)
デヴィッド・スピノザ (g)
ホメロ・ルバンボ (g)
ボブ・ミンツァー (sax)
エリック・マリエンサル (sax)
ビリー・キルソン(dr)
[ 関連エントリー ]
2017.8.30 チャック・ローブ 死去
David Spinozza といえば、これ 好きです。
David Spinozza - SUPERSTAR
2018.6.8
妻の仕事
何度か、ここには書いてきたが、
変な、いや不思議な妻の仕事は、
講座や講演、企業研修など、
言ってみれば人間教育で、
この人に他人の教育などできるのかと、
常々、不安に感じていたが、
私の心配をよそに、その講座や教育は、
小学校の PTA や、
甲子園を目指す高校球児から、
ビジネスマンのおっちゃん達まで、
順調な拡がりを見せている。
発展を望んでいる人であれば
誰もがその対象なのだ。
いよいよというか、ついにというか、
私も数ヶ月前から その講座に参加している。
自分を知り、自分らしく生きるための
講座で、リーダーは妻ではなく、
認定を受けたリーダー。
20回の講座のうち、
ちょうど10回目まできたところだ。
昨日は、その講座をリードしている
リーダー達の質問に講座を創った妻が答え、
それをリーダーでない講座の参加者や
まだ講座に参加していない人でも、
見学できるというイベントに行ってきた。
妻の講演は、聴いたことがあったが、
こういうのは初めてだ。
20人ほどのリーダーと、
10人ほどのギャラリー。
どんな質問にも淀みなく答える妻は、
私の結婚した女(ひと)とは、
まるで別人のようだった。
妻の相棒の U子氏 から講座のリード中は、
妻は別人のようだと聞いてはいたけど、
予想以上だった。
その妻が、本を出すことになった。
『超解釈 サルトルの教え
〜 自分の本質の作り方 〜』
というタイトルで、出版は光文社。
7月の20日頃には書店に並ぶそうだ。
原稿を読ませてもらったけど、
サルトルというと、何やら難しそうだが、
哲学なんて無縁だと思っている人でも
面白く読めるだろう。
7月14日には、大阪・梅田の蔦屋書店で
出版記念講演会が予定されている。
どうやら、妻は違うステージに進み、
新しい展開が始まったようだ。
2018.6.8
トモ藤田 Guitar World USA & JAPAN
〜トライアドの先へ Lecture & Documentary〜
トモ藤田というギタリストがいる。
アメリカ、ボストンのバークリー音楽大学
ギター科で25年もギターを教えている、
京都出身の日本人だ。
ジョン・メイヤーにギターを教えたということで
有名になった印象があるが、
日本では教則本もたくさん出しているし、
CD も3枚リリースし、時々、
ライヴやクリニックをしに帰国している。
3枚目の CD『Pure』では、ドラムに
スティーヴ・ガッド、バーナード・パーディ、
スティーヴ・ジョーダン、そして、
ベースにはウィル・リーという
超贅沢なリズム隊で演奏している。
私は、2012年11月に Motion Blue で、
新井田孝則 (ds)、Will Lee (b)、トモ藤田 (g)、
養父 貴 (g) というメンバーでライヴを観たことがある。
その日のエントリーには、「ギター・プレイは、
トモ藤田より 養父 貴の方が、私の好み」と
書いているが、トモ藤田の教則&ドキュメンタリーの
2枚組DVD『トモ藤田 Guitar World USA & JAPAN
〜トライアドの先へ Lecture & Documentary〜』
が出たので、買って観てみた。
2枚合わせて、250分!
2日に分けて全部観たけど、
これで、2,835円はお値打ちでしょう。
(定価は 3500円+税)
トモ藤田をめちゃくちゃ好きというわけではない
私でも結構楽しめたし、参考になることも
いっぱいあった。
教えることが好きで、ずっと教え続けているだけ
あって、カッティングやアドリブの秘訣やコツ
みたいなものを惜しげもなくどんどん
ネタバラシしてくれる。
といっても、その秘訣やコツを聞いたからといって、
誰もが弾けるわけではないねんけど。
そこに到達するには、地道に練習するしかない。
「教則」DVD は、まさに教則編。
「ドキュメンタリー」DVD は、
インタビューに始まり、
日本でのライヴや打上げの風景、
プライベートなショッピングなど、
教則編だけでは分からない、
彼の人となりも知ることが出来る。
また、バークレーでのプライベート・レッスンや
ギター課の他の先生の話も聞ける。
「特典映像」では、ギターやアンプの
コレクションの紹介。
かなり、マニアック。
Fender の ミュージック・マスターや
デュオソニックが好きで、
50〜60年代のパーツをきれいに
ケースに入れてコレクションしている。
本人も「あほです」と自分で言うてたけど、
分かるよ、その気持ち。
印象的だったのは、ジャズを習いに、
バークレーに行ったのに、
怖いのでセミアコを持たずにストラトを
持って行ったがために、ジャズではなく
ブルースやファンクの方に行ったと。
もし、お金持ちで、フルアコを
持っていて、ジャズをやっていたら、
先生にはなれなかっただろう。
限界があることは、いいことだっていうくだり。
それと、ジョー・パスに3回断られても、
教えてくれと言ったくだり。
納得するまで、何度でも訊くそうな。
ご本人は、「厚かましい」と言っていたけど、
それを「情熱」と呼ぶんやと思ったね。
2018.6.9
運動会撮影
友人の娘(中学2年生)の
運動会に行ってきた。
昨夜の時点では、一時天候が
心配されたが、雨も降らず、
東京の日中は、30度を超える暑さだった。
全国すべての中学がそうなのかは
分からないけど、その中学校の運動会は、
小学校の運動会であるような、
ダンスなどの演技はなく、全てが競技。
シートを敷いて見学している保護者も
少なく、なんとなく寂しい感じ。
秋ではなく、この時期に運動会を
開催するのは、秋頃は受験勉強に
集中するためと聞いた。
なんとなく、世知辛いと感じるのは、
私が受験に関係ないからか。
たぶん、他の子供たちも含めて
今までに20回以上運動会の撮影を
してきたと思うが、いまだに
満足のいく撮影はできない。
それだけ、条件が難しいのだ。
クラス対抗大縄跳び
和田明
弾き語りライブ『一人展 U』
明の弾き語りライヴに行ってきた。
明は、ギターも上手いので、
弾き語りも素晴らしいのだが、
今年に入って始めたプロジェクトらしく、
今日が2回目ということだった。
曲は、『WINDY LADY』(山下達郎)
『Sweet Memories』(松田聖子)
『だいすき』(岡村靖幸)
『STAY TUNE』(サチモス)
『トランジスタラジオ』(RCサクセション)
『接吻』(オリジナルラヴ)
『Shibuya Night』(さかいゆう)
『波、白く』(ACIDMAN)
『丸の内サディスティック』(椎名林檎)
『Close To You』(Burt Bacharach)
などのほかオリジナル曲を数曲。
歌は、もちろんやけど、ギターも上手い。
ギター弾きが言うのだから、間違いない。
ティーンエイジャーの頃、
パンクバンドやファンクバンドで、
ギターを弾いていたらしいが、
歌いながら、あんな風に弾ける人は、
あんまりいない。
2週間後には、明と私のライヴも
控えており、聴きながら、
あらたなアイディアも浮かんできたぞ。
[ MEMBERS ]
和田 明(vo>)
@ HARVEST TIME(六本木)
2018.6.10
Blue Note Tokyo 30th Anniversary presents
"THIS IS RAY CHARLES"
starring MACEO PARKER & HIS BIG BAND
featuring THE RAELETTES & STEVE SIGMUND conducting
メイシオ・パーカー & ヒズ・ビッグ・バンド
“ディス・イズ・レイ・チャールズ”
今年75歳になった、メイシオ・パーカーが、
レイ・チャールズを歌うというショー。
もう3年ぐらい演っているらしいが、
このライヴのことを知るまで知らなかった。
今回のライヴは、ブルーノートで
4日間の8ステージ。
そのラストとなるショーを観てきた
メイシオにとって、
レイはヒーローだったらしい。
16歳のときにレイの "What'D I Say" を聴いて
ミュージシャンになることを決めたのだという。
「HIS BIG BAND」となっているが、
日本人中心のビック・バンドで、
ホーンセクション13人のうち、3人以外10人は、
先月観た「マーカス・ミラー & ブルーノート東京
オールスター・ジャズ・オーケストラ」と同じ。
リズムセクションは、ドラムの岩瀬立飛は同じで
ベース、ピアノは入れ替わり、
ギターが加わった編成。
そしてコンダクターは、レイのバンドで
トロンボーンを吹いていたスティーヴ・シグムンド。
彼は、1986年からレイが亡くなる2004年まで、
17年間およそ2000本のショーでプレイしたという。
それに加えて、レイのバック・コーラスを
務めていた女性3人のコーラス・グループ
"レイレッツ" もフューチャー。
メイシオは、サングラスをかけ、
レイが着ていたようなスーツに蝶ネクタイで登場。
以前、東京JAZZ で観たことがあったが、
近くで見ると思ったより小柄な人だ。
曲は、"Let The Good Times Roll"
"Georgia On My Mind"
"Hallelujah I Love Her So" などに
続いて、"Ellie, My Love"
『いとしのエリー』だ。
「1989年、サントリーウィスキーの
CM に使われヒットした。
日本以外で、レイが歌ったことはない」と
コンダクターのスティーヴが説明していた。
「日本以外で歌ったことない」って、
なんか微妙やなぁ。
それから、"レイレッツ" が登場して、
これまた、サウンドがリッチになった。
特に "Unchain My Heart" や
"I Can’T Stop Loving You"、
"What'D I Say" の掛け合いは、
このコーラスがないとね。
レイレッツの3人それぞれがフューチャーされた
曲もあって、ステージに彩りを添えていた。
満席で、最後にはスタンディングになり
大いに盛り上がった。
非常に残念ながら、レイ・チャールズは、
ナマで観ないまま、彼が逝ってしまった。
今日のライヴを観て、ますます
観たかったなぁ・・・と思ったのでした。
[ MEMBERS ]
Maceo Parker (vo,sax)
Elaine Woodard [The Raelettes] (vo)
Katrina Harper [The Raelettes] (vo)
Karen Evans [The Raelettes] (vo)
Steve Sigmund (conductor)
本田雅人 (sax)
近藤和彦 (sax)
小池修 (sax)
庵原良司 (sax)
Andy Wulf (sax)
エリック・ミヤシロ (tp)
奥村晶 (tp)
佐々木史郎 (tp)
二井田ひとみ (tp)
村田陽一 (tb)
中川英二郎 (tb)
半田信英 (tb)
朝里勝久 (tb)
今泉洋 (g)
小倉泰治 (p,key)
川村竜 (b)
岩瀬立飛 (ds)
(ビッグバンドのメンバーは日によって多少の入れ替わりがあり)
@ Blue Note TOKYO
2nd show
[ 関連エントリー ]
『いとしのエリー』を最初にカヴァーした外国人シンガー
2018.6.13
消えた ゆうぽうと
昨年の1月までは勤務先が東五反田に
あったので、毎日、五反田へ行っていた。
会社が恵比寿に移転してからも、
月に数回は、五反田界隈へ出かけることがある。
今年に入って自宅も引越したのだけど、
五反田は前よりも近くなったので、
もっぱら歩いて行くことが多い。
五反田駅まで、15分程度だ。
電車に乗って行くには、戸越銀座駅か戸越駅まで
歩いて行って、電車を数分待つことになる。
そう考えると歩いて行くのと大して変わらない。
自宅からそれらの駅へ向かうのが、
五反田と反対方向に歩かねばならず、
なんとなく複雑な気持ちになるのも、
歩いていく動機の一部だ。
五反田駅から南へ数分歩いた、
山手通りの「大崎広小路」交差点の角に、
ホテル、結婚式会場、ホールなどを備えた
「ゆうぽうと」という大きなビルがあった。
一度だけ、そこのホールで公演を観たことがある。
2015年7月5日、NANIWA EXPRESS や
CASIOPEA 3rd、押尾コータローらが
出演した「FUSION FESTIVAL in Tokyo Vol.2」だ。
「ゆうぽうと」は、その2ヶ月後、
2015年9月30日に閉館した。
1982年の開館で、めちゃくちゃ古いという
感じではなかったが、閉館の理由は、
老朽化と赤字のためらしい。
閉館後も、毎日 通勤途中の池上線の車内から
「ゆうぽうと」は見えていたのだが、
一向に解体される気配もなく、
1年位は過ぎていたように思う。
一応、周囲は囲われていたけど。
ほどなくして、会社が移転し、
ほぼそれと同時に車で通勤するように
なったので、「ゆうぽうと」を見る
機会は減ってしまったのが、
いつごろだったか、
ビルの上部半分ぐらいが、解体され、
なくなっていることに気が付いた。
まさかあそこで、ダイナマイトで
爆発させて解体はないだろうから、
一体どうやって壊すんだろうと
思っていたら、知らぬ間に
着々と解体は進んでいたのだ。
もしかしたら、今時ダイナマイトの解体なんて
時代遅れなのかもしれないけど。
今朝、前を通ったら、
ビルは完全に見えなくなっていた。
凄い技術やなぁ。
閉館後の、あのほったらかしに
されていたかのような一年間にも
きっと内部では、解体の準備が進められて
いたんやろうな。
外から見てるだけでは、
何も分からない、っちゅうことは、
人間と同じですな。
数年後には、新しいビルが建つんだろう。
旨いレストランが入るといいな。
2018.6.14
AS It Happens
リハーサル進行中
今日は、来週日曜日の明とのライヴのリハ。
今回も新たにレパートリーに入れる曲もあり、
以前演った曲もブラッシュアップされた感じで、
リハでさえ演っていて、ホントに楽しい。
来られる予定の方、楽しみにしていてくださいね。
昨年4月に初めて共演した、
ぶっつけ本番のミニライヴを除くと、
来週6月24日の明とのライヴは、4回目。
1回目が昨年の6月25日だったので、
ちょうど1年目になる。
そんなわけで、2人のユニット名を考えた。
"AS It Happens"
辞書を引くと「たまたま」「偶然」の意味とあるが、
使い方によって色んな意味があるようだ。
予想外の話をする時の「実は」のような
ニュアンスもあるみたいで、
例えば "As it happens, I know him." なら
「実は(たまたま)彼のこと知ってるよ」的な感じ。
「起こるまま」「あるがまま」という意味の時も
あるし、なんとなく気に入ってしまった。
頭の「AS」は、Akira と Shinya の頭文字でもある。
昨年4月のカフェのミニライブがきっかけで、
実はたまたま始まったデュオということと
Akira と Shin が、ハプニングした(する)という
意味もこめて、「AS It Happens」。
「アズィットハプンズ」と読んでください。
末尾の「ズ」はハッキリ言い過ぎないよう
軽く言うとなおよし。
人生の5分の1
先日のエントリーに、この「ひとりごと」を
書き始めて11年が経ったと書いた。
それで、気が付いたことがある。
私は、今55歳なので11年ということは、
人生の5分の1に相当する。
11年といっても、最近始めたような
感覚があったので、あらためて、
人生の5分の1と言われると、
その結構なボリュームに驚いたわけだ。
もっと長い期間を生きてきたような気がするのだが、
この期間(11年)の5倍と考えると、
「えっ?それだけ?」ってな感じもして、
なんとも不思議なのだ。
今からあと11年続けると、私は66歳になり
「ひとりごと」は、22年続けたことになるので、
人生の3分の1に相当する。
あと33年続けると、2分の1。
その時、私は88歳。
それ以降は、人生の半分以上というわけだな。
まあ生きていればの話だが。
そういえば来月、父が88歳になるよ。
米寿。
すごいなぁ。
2018.6.15
MIKE STERN BAND
featuring MAKOTO OZONE,
TOM KENNEDY & SIMON PHILLIPS
今日から5日間、ブルーノート東京にて
10公演が行われる マイク・スターン・バンド。
今回のメンバーは、ホーンはなしで、
久しぶりに小曽根さん(pf, org)が入り、
ベースにトム・ケネディ(昨年は、ダリル・ジョーンズ)、
ドラムは昨年に続き サイモン・フィリップス、
という強力な布陣だ。
一昨年、両腕骨折という大事故に遭うも
昨年の8月の公演では、この数年では、
一番とも思えるパフォーマンスを見せてくれた。
ピッキングに関しては、完璧とは言い難い面もあったが、
そんなことは関係ないエネルギーにあふれていたのだ。
あれから 10ヶ月。
どんなパフォーマンスを見せてくれるのかと
楽しみにしていたが、今日のステージも、
何か特別な雰囲気を感じだ。
4人とも とにかく楽しそう。
そして、4人とも強烈に個性的。
その個性が、たった今、目の前で刺激しあい
融合されて音楽を創造していく。
私なんかには、理解できない、全然違う次元で
音楽を演っているという印象だった。
そんなん比べるのもおこがましい話やけど。
マイクの右手は、やはり元通りには
ならないようで、見た目には
昨年同様、少し引きつったような感じだった。
時々左手で右手のピックを持ち直させていた。
その回数は、ライヴ中通して、
数回程度で昨年より減ったような気もするから、
少しは右手のピックの持ち方も
進化しているのかもしれない。
見たところ、指から結構ピックが出ており、
あの持ち方だと、かなりしなやかなピッキングに
なり、トーンにも影響があるだろうと思った。
数年前、マイクが歌い出した頃には、
多少、微妙な感じの時もあったのだけど、
今日の歌は、かなり良かった。
アンコールで歌った、"Red House"
(ジミ・ヘンのブルース)もね。
こういうレベルの人たちは、
演奏中テレパシーでつながっているね。
小曽根さんとサイモンのフレイズのリズムが、
ピッタリ合ったりするのは、
そういう風に理解すると、納得できる。
でも、それは本人の意識を超えてるレベルなので、
テレパシーで会話が出来るとかそういう
SF チックな話ではないねん。
以前、読んだ本に書いてあった。
CS&N だったと思うけど、
2人でハモって歌っている時、
2人が同時に同じように歌詞を間違うと。
だから、結局、間違ったことにならない。
これは、もうあっちのレベルでしょ。
ただ、人間だから邪念もあるだろうし、
いつもいつもそのレベルに行けるわけでは
ないんだと思う。
そんなレベルに行ったとき、
音楽の神様が降りてきたとかって言うのやろな。
アンコール入れて、80分ほど。
素晴らしかった。
ああ、今日の4人のライヴ CD 出してほしいな。
[ MEMBERS ]
Mike Stern (g)
Makoto Ozone (p,org)
Tom Kennedy (b)
Simon Phillips (ds)
@ Blue Note TOKYO
2nd show
もう15年くらい、来日の度に、
足を運んでいるマイクのライヴ。
何がその魅力なのか。
まず、ギターの音が好きやね。
1小節も聴けば、マイクだと分かる、
その独特のトーンとアーティキュレーション。
そして、ロックとジャズの融合。
私のような音楽趣向の人間にはピッタリなのです。
(2018.6.28追記)
ブルーノートのサイトより SETLIST
2018 6.15 FRI. 2nd show
[ SETLIST ]
1. HALF CRAZY
2. AVENU B
3. ALL YOU NEED
4. WHAT MIGHT HAVE BEEN
5. CHROMAZONE
EC. RED HOUSE
2018.6.16
第14回「COREDO落語会」
数ヶ月前、知人夫婦に
「落語会に行きたいけど、
どれに行って良いのか分からないので、
行く時に誘ってください」と言われた。
初めて行く落語会が面白くなければ、
また行きたいと思わないだろう。
そんなもんは縁なので、私が心配する必要は
ないのだけど、どうせなら絶対に
面白い落語会を紹介してあげたいと思い、
選んだのが今日の「COREDO落語会」昼の部。
一之輔、喬太郎、花緑という
オールスターによる落語会だ。
狙い通り、大爆笑の落語会で、
逆に いつもいつも落語がこんなに
面白いと勘違いしては、
後々ガッカリすることにもなると
心配してしまうほどの楽しい会だった。
前座の春風亭きいち(一之輔の弟子)は、
初めて観てから2年以上になるが、
ちょっと面白くなってきた。
まだまだ荒削りだけど、これからが楽しみだ。
一之輔、喬太郎、花緑については、
もう言うことなし。
それぞれの個性が爆発しており、
初めて落語をナマで聴いた2人は、
「こんなに面白いんですか!」と
大満足していたので、私も(なぜか)一安心。
これで彼らも落語ファンになればいいな。
[ 出 演 ]
「金明竹」 春風亭きいち(開口一番)
「青菜」 春風亭一之輔
「お菊の皿」 柳家喬太郎
〜 仲入り 〜
「中村仲蔵」 柳家花緑
@ 日本橋三井ホール
万引き家族
カンヌ国際映画祭で、
パルム・ドール(最高賞)を受賞した、
是枝裕和監督の『万引き家族』。
リリー・フランキー、安藤サクラ、
樹木希林、松岡茉優、城桧吏、
佐々木みゆが家族を演じる。
そのほかに 池松壮亮、柄本明、高良健吾、
池脇千鶴、緒形直人など、出番が少なく
贅沢ともいえる使い方をしている。
樹木希林は、相変らずの怪演。
リリー・フランキーは、
やはりこういう役をやらすとピカイチ。
安藤サクラも良かった。
かなり、良かった。
そして、子役、城桧吏と佐々木みゆの2人。
スゴイね、2人とも。天才。
人間の明と暗、光と影が、ごちゃまぜになった
現代社会を描いている。
特に、法律的な善人が犯す悪と、
法律的な悪人が成す善が対照的で深い。
「絆」って何?
「家族」って何?
「家庭」って何?
「法律」って何?
「お母さん」と呼ばれなければ、
「お父さん」と呼ばれなければ、
親にはなれないの?
答えのない、問いかけを
突きつけられる映画だ。
後半、刑事の口から出る言葉は、
世の中的には「もっともな」ことなのだが、
「なんか違う」と思わざるを得ない。
私も、実は何も知らないのに、
こんな風に一般常識(良識?)という
枠組みから物事を観ているのだと思うと
ちょっと怖い。
そう、ニュースで報道される色々のこと、
実は、本当に何も知らないんだ。
観終えてから、じわじわと
心の中で何かが沸き起こり、渦巻いている。
そして、ちょっと哀しく、切ない。
大人は、自分の責任だし、選択だからいいけど、
あの子供2人が幸せな人生を送れるようにと
切に願わずにはいられない。
★★★★▲
2018.6.18
Danny Kortchmar and Immediate Family
featuring original "The Section" members
Danny Kortchmar, Russ Kunkel, Leland Sklar
plus Waddy Wachtel and Steve Postell
キャロル・キングの『つづれおり』など
名作のレコーディングに参加してきたレジェンド、
ダニー・コーチマー。
今日は、 "Danny Kortchmar and
Immediate Family" のライヴに行ってきた。
ダニー・コーチマーは、60年代から活動を開始し、
ギタリストやプロデューサーとして、
キャロル・キング、ジェイムス・テイラー、
ボブ・ディラン、ニール・ヤング、
ドン・ヘンリー、ジャクソン・ブラウンなどの
作品に関わってきた。
そのコーチマーが、今年、
1980年以来となる新作を発表した。
Danny Kortchmar and Immediate Family 名義で
『HONEY DON'T LEAVE LA』というアルバムだ。
ドラムには、ラス・カンケル、ベースには、
リー・スカラーという、コーチマーが70年代に
組んでいたバンド「セクション」のメンバーが参加。
新曲の他、過去にコーチマーがアーティストに
提供した楽曲を、セルフカヴァーしている。
ゲストには、ジャクソン・ブラウン、
ジェームス・テイラー、デヴィッド・クロスビー、
マイケル・マクドナルドが参加。
さて、ライヴ。
1曲目は、その新作のラストナンバー
"Honey Don't Leave LA"。
(コーチマーが、1976年に
James Taylor に提供した曲。)
なんでもない8ビートなのに、
始まった途端、ゾクゾクっときた。
今日は、キーボードなしで、
ドラム、ベースにギターが3人。
ギター3人のリフが絡み合うのが気持ええ。
コーチマーは、G&L のジャズマスター・タイプ。
スティーブ・ポステル(髪型と眼鏡のせいか、
遠目にはジャクソン・ブラウンに似ている)は、
これまた、G&L のテレキャスター・タイプ。
ワディー・ワクテルは、レスポール
(たぶんGibson)だ。
曲は、アルバムから前述の
"Honey Don't Leave LA" のほか
"Dirty Laundry"、"Machine Gun Kelly"、
"Somebody's Baby"、"Cruel Twist"、
"New York Minute"、
"All She Wants To Do Is Dance"。
それ以外に数曲。
曲紹介があったけど、
MC はあんまり聞き取れず。
じいちゃん達のロック。
思っていた以上に、ファンが多くいるようで、
満席だったんじゃないかな。
サインをもらおうと LP レコードを
持ってきている、おっちゃんおばちゃんも
数人いた。
ギターも歌も、コーチマーより、
ワディー・ワクテルや、
スティーブ・ポステルの方が、
上手いんちゃうかと思う場面もあったけど、
所々、コーチマーの味たっぷりの
歌とギターもあり、これが人気の元だろうと思った。
コーチマーの ギター。ストラップが邪魔ですが。
スティーブの ギター。
右のテレは、オープンチューニングか、スライドの曲で使用。
スティーブの足元(エフェクツ)は、
どうやら MOORE(中華ブランド)のよう。
[ MEMBERS ]
ダニー・コーチマー/Danny Kortchmar(G, Vo)
ラス・カンケル/Russ Kunkel(Dr)
リーランド・スクラー/Leland Sklar(B)
ワディー・ワクテル/Waddy Wachtel(G, Vo)
スティーブ・ポステル/Steve Postell(G, Vo)
@ Billboard Live TOKYO
2nd show
スティーブ以外の今日のメンバーが共演している
ほとんど40年前のライヴ!
デビッド・サンボーンも!
↓
James Taylor - Honey Don't Leave LA 1979
みんな若い!髪の毛ある!
2018.6.19
曽根麻央
"Infinite Creature" リリース記念ライブ
曽根麻央。
1991年生まれだから、今年27歳。
今年4月にデビューアルバムが出るまで、
私は知らなかったアーティストだが、
すでに海外でいくつもの賞を獲っていおり、
ニューヨークの Blue Note などにも
出演を果たしている。
左手でピアノやキーボードを弾きながら、
右手でトランペットを吹くというスタイルで、
そのデビューアルバムは、なんと2枚組。
アコースティックとエレクトリック、
両方のバンドの演奏が収められているのだ。
今日はその曽根の CD 発売記念ライヴで、
アコースティック&エレクトリック、
2バンド合同ライブという珍しい趣向だった。
1部は、アコースティック・セット。
音だけ聞けば、絶対にカルテットだと思うだろうが、
実は、トリオだ。
ピアノを弾きながらトランペットを吹くのは、
言ってみれば、弾き語りみたいなもの。
必要以上にピアノの音が多くないことが、
功を奏している。
トランペットがメインかと思いきや、
ピアノの占める割合は、半分以上という印象。
2部は、エレクトリック。
曽根は、1部では弾かなかった
エレクトリック・キーボードも使用。
ギターは、井上銘。
ベースに、山本連。
アコースティック、エレクトリック、
どちらも良かったが、
個人的な好みとしては、エレクトリックだな。
バンドのほとんどのメンバーが、
アメリカのバークレーに留学時に出会っており、
「日本人が、アメリカでジャスを演る意味」と
いうのが、曽根の一つのテーマでも
あるようで、和風なメロディを含む
"Brightness Of The Lives" のような楽曲もあったが、
私はラテンな "Drunk At The Reception" や
軽快な "I Fall In Love Too Easily" が好きだな。
アンコールは、アコースティック、
エレクトリックのメンバー全員で。
ドラムがステージ上手と下手にいたので、
ステレオ感満点のツインドラムが気持良かった〜。
[ MEMBERS ]
-- 1st Set (Acoustic) --
曽根麻央(tp,p,key)
伊藤勇司(b)
中道みさき(ds)
-- 2nd Set (Electric) --
曽根麻央(tp,p,key)
井上 銘(g)
山本 連(b)
木村 紘(ds)
@ JZ Brat(渋谷)
入替なし
2018.6.21
Life In 12 Bars
先日、「まだ日本での公開日の発表はない」と
書いた、エリック・クラプトンの
ドキュメンタリー映画『Life In 12 Bars』。
アマゾンでは、すでに Blu-ray や DVD も
売られているが、輸入版で字幕が、
英語、フランス語、ドイツ語、
スペイン語となっている。
これでは、買うわけにはいかない。
ちなみに今日の時点で、
なぜか Blu-ray が1,802円、
DVD が1,903円と価格が逆転している。
まあ、そのうち日本語字幕版も
発売されるだろうけど、
どうせなら、まずは劇場の大きな
スクリーンで観てみたい。
ホンマに公開されるんかな、
とやや不安に思っていたが、
いよいよ決まったようだ。
↓
エリック・クラプトン〜12小節の人生〜
日付までは、発表されていないが、
「今秋、TOHOシネマズ シャンテほか
全国ロードショー」とある。
良かった、良かった。
私がエリックのことを好きになったのは、
20代前半の頃、バンドで "Layla" を
コピーした時だった。
それまでも、もちろんエリックのことは、
知っていたけど、それほど好きというわけでは
なかった。
でも、スタジオで "Layla" のあのリフ、
「タラリラリララァーン」を弾いた瞬間、
「なんや、この気持ち良さは!」と
虜になったのだった。
それから30数年、ほとんど来日の度に、
公演に行き、85年以降は、
アルバムが出るたびに購入してきたのだ。
(次々と出る、編集版全てには手を出して
ないけど、新譜は全部買ってると思う。)
25歳の頃だから、もう30年前に、
エリックの伝記も読んだ。
16歳でエリックを生んだ実の母を
エリックは、姉だと思っていた。
父親は、カナダの兵士だった。
祖父母に育てられたのだ。
1970年代は、ドラッグ中毒や
アルコール依存症で苦しんだ。
また、友人ジョージ・ハリスンの
嫁さんに強烈に恋をしてしまう。
その恋心を歌ったのが、"Layla" だ。
その後も波瀾万丈の人生は続き、
あれから30年の間にエリックは、
様々な伝説を生み続けている。
1990年には、エリックも出演していた
ブルース・フェスの出演後、
スティーヴィー・レイ・ヴォーンの乗った
ヘリコプターが墜落し、スティービーを
含む乗員全員が死亡した。
その中には、エリックのボディ・ガードもいた。
その翌年には、4歳の息子コナーが、
ニューヨークのアパートの53階の窓から
落ちて亡くなるという事故があった。
("Tears in Heaven" は、コナーに捧げた曲。)
その後、薬物とアルコール依存症者のための
施設クロスロード・センターを設立した。
その資金集めのためにフェスを開催したり、
自身のギターをオークションに出したりしている。
ちなみに有名なブラッキー(Fender 社の
50年代のストラトキャスター)は、
95万9500ドル(1億円以上)で競り落とされた。
(落札者は、楽器チェーン店。)
ドラッグで命を落としたミュージシャンも
少なくない中、自身も依存症になり、
そこから復活し、依存症者のための施設の
資金にギターを売っぱらうと、
そのギターが1億円で売れる。
そんな人、ほかにいない。
ちなみにそのギターは、エリックが、
70年代に1本100ドル(!)で買った
3本のストラトの良いパーツを選んで
組み立てたというのは、有名な話。
最近は、引退こそ宣言してはいないが、
聴覚に問題があり、ギターを弾くのが
難しくなってきたとも明かしている。
とはいうものの、7月8日にはハイドパークで
大規模な野外コンサートに出演の予定らしい。
今なら、エリックの伝記は、
30年前の倍以上のページになるだろう。
そんなエリックのドキュメンタリー。
けっして、楽しい映画ではないだろう。
でも、観ないとね。
もう、ホントに日本での公演は、
ないかも知れないな。
映画を観るに先立ち、サントラ盤を購入。
ヤードバーズ、ジョン・メイオール&
ブルースブレイカーズ、クリーム、
ブラインド・フェイス、デレク・アンド・ドミノス
から、ビートルズ や アレサ・フランクリンの
客演まで未発表ヴァージョン7曲を含む、
2枚組32曲入り。
エリック初期のアンソロジーとなっております。
[ 関連エントリー ]
2018.6.3 Eric Clapton Life in 12 Bars
[ 参考記事 ]
映画『Life In 12 Bars』についてのQ&A:
クラプトン「僕は関わった全てを駄目にしてきた」
【レビュー】クラプトンの新しいドキュメンタリー映画
『Life In 12 Bars』で描かれる成功と堕落、喪失と再生
エリック・クラプトンが語る、薬物依存、クリーム時代、ギターの未来
2018.6.25
AS IT HAPPENS(あきらとしんや)
ライヴ その4
昨日は、4回目となる 明とのライヴでした。
お出で下さいました皆様、
ありがとうございました。
ライヴは、お客さんなしでは
成り立ちません。ホントに感謝です。
今回は、コンビ名、いえ、ユニット名を
「AS IT HAPPENS」としての初ライヴ。
「ユニットらしくなってきた」という
お声も頂きました。
昨年、私にとっては「夢の共演」として、
偶然始まったこのプロジェクト、
演るたびに音楽が深まる感のある、
非常に意味のあるデュオです。
ギターが「上手になった」とのお声も頂きました。
自分としては、まだまだだと思う面もありつつ、
55歳にして、少しずつ上達していることも
感じております。
継続は、力ですな。
次回は、10月に予定しております。
詳細は、また後日 発表いたします。
衣装もそろえてみました。
写真の具合で、明がでかい!
[ SET LIST ]
-- 1st show --
1. WINDY LADY
2. Voices
3. In My Life
4. Come Together
5. 君の涙が乾くまで (オリジナル)
6. トランジスタラジオ
-- 2nd show --
1. ノーノーボーイ
2. Close To You
3. All Around Me
4. Stay with Me Tonight(オリジナル)
5. Sunny
6. おかえり (オリジナル)
EC. あこがれ(オリジナル)
[ MEMBERS ]
和田明 (vo, gt, cajon)
つつみしんや (gt)
@ bar dAZE(原宿)
2018.6.26
告白 オリジナル・ソング
最近は、たまにしか作曲しなくなった。
作詞は、もう10年以上してないと思う。
たくさんというほどではないけど、
そこそこ、曲を書いていた時期があった。
20代後半から、30代半ばぐらいまで。
33歳で上京してからは、デモテープを作って、
業界の人に手渡したりもしたよ。
作家としてのデビューを狙ったんやけど、
まあ、今から考えると甘かったな。
昨日のライヴでは、そんな私の
オリジナル2曲を明に歌ってもらった。
『Stay with Me Tonight』と
『あこがれ』という2曲。
どちらも、25年以上前、20代後半に書いた。
『Stay with Me Tonight』は、
当時の彼女と上手くいかず、
かなり精神的に参っていた時に、
降りてきたメロディだ。
「降りてきた」と書いたけど、
本当にそんな感じだったことを覚えている。
ラジカセの録音ボタンを押して、
ギターで最初のコード「F69」を弾いたら、
そのままワンコーラス最後まで止まることなく、
メロディが口から出てきた。
だから、作ったという感じではない。
そういうことは、稀にあったけど、
最初から最後まで一気というのは、
この曲だけかもしれない。
その後、これには英語の歌詞を付けようと思い、
当時の心境を表している文章を
英語の歌数曲の中から、探し出して、
組合せてなんとか仕上げた。
『あこがれ』は、その彼女と別れた後、
中々心の整理が付かず、悶々としていた
時期に曲も詞(日本語)も書いた。
皆が皆、そういうわけではないだろうけど、
人生が上手く行っていない時の方が、
曲が出来たり、詞が書けたりするというのは、
なんとも皮肉な感じがする。
もちろん、幸福な時にも創作は出来るけど、
若い頃の失恋や片想いからくる、
創作パワーに勝てるものはないような
気がするのは、私が本物でないからだろう。
職業作家なら、そんなこと言っていられない。
でも、先日、会った
シンガー・ソングライター(女性)に
「人生上手く行ってない時の方が、
曲が作れますよね?」と訊いたら、
「そうそう」とうなずいていたので、
ネガティヴな状況と創作の関係は、
まんざら私だけではないだろう。
エリック・クラプトンの "Layla" なんて、
友達(ジョージ・ハリスン)の嫁さんへの
えげつない想いの歌やもんね。
さて、そんな私の曲たち。
いつか、歌の上手い人に歌ってもらいたいと
思い続けてきたが、明のような、
超上手いシンガーに、歌ってもらえるなんて、
ホントに夢のようなことで幸せです。
できれば、いつかちゃんと録音したいなぁ。
そういえば、Paul McCartney が、5年ぶりの
ニュー・アルバム『エジプト・ステーション』を
発売する。(9月7日)
今年、76歳。
枯れることのない才能です。
新曲 Video
Paul McCartney - I Don’t Know (Lyric Video)
Paul McCartney - 'Come On To Me (Lyric Video)'
2018.6.27
不思議な妻の本
いよいよ妻の本の発売日が 7月20日と決まり、
Amazon での予約も受け付けが始まった。
(Amazon では、7月19日発売となっている。)
超解釈 サルトルの教え
人類最強の哲学者に学ぶ「自分の本質」のつくり方
良かったら、読んでやってください。
梅田蔦屋書店での出版記念トーク・イベントも
まだ少し席があるようです。
大阪方面の方はぜひ。
2018.6.28
quattuor
古川展生×塩入俊哉×齋藤順×楯直己
宮崎音楽祭出演記念LIVE
「なんでも楽器にしてしまう、面白い人がいる」
15年ぐらい前だろうか、知人からそんな風に
聞いたことがあった。
その面白い人というのが、楯 直己さんだった。
その後、直己さんと直接会う機会もあり、
10年以上前から面識があるのだが、
ライヴを観る機会を逃してきた。
今日、昼間にたまたま奥さんに会う用があり、
自宅を訪れた際、ご本人にもお会いし、
今夜のライヴの話を聞いた。
昨日も一昨日も、予定があったし、
明日も明後日も明々後日も予定があるのに
今日だけは不思議と空いていたので、
これはチャンスだとそのライヴに行ってきた。
クラシックのチェリストと、
西城秀樹のサポート・ピアニストと演ると
聞いて、どんな音楽を演るのか
全く想像がつかなかったのだけど。
バンドは、4人。
バンド名「quattuor」は、カルテット(quartet)
(=4重奏)のラテン語らしい。
ということで、1曲目がタンゴだった。
ちょっと驚いた。
どんな音楽か分からないと書いたけど、
なんとなくヒーリング・ミュージックのような
ものを無意識に予想していたようだ。
「クロスオーバー」という言葉を
使われていたけど、クラシックから、
ピアソラ(タンゴ)、荒城の月、
アマポーラ、映画音楽、オリジナルと
本当にクロスオーバーな音楽で、
ジャンル名は思いつかない。
ジャンルなんてどうでもよいのだけど。
編成は、チェロ、コントラバス、ピアノ、
パーカッション。
直己さんは、パーカッションなのだけど、
もう、何十種類もの見たこともないような
パーカッションから、それ、楽器と違うよね、
という小道具までを使って、
独特の世界を展開。
笛も何種類か吹いたし、歌というか
ヴォイスも担当。
この声がまた良い。
チェロの古川さんが、「立体的」という
表現をしていたけど、ホントに
音楽が立体的に聞こえた。
直己さんのプロフィールにある
「空間音楽」の意味が分かったよ。
古川さんは、映画『おくりびと』のテーマ曲の
ソロ演奏をしていた人で、今日はその
『おくりびと』の劇中曲も演奏。
クラシックだけではなく、
他ジャンルでも活躍されていて、
ソロ・アルバムも数枚出されている。
今日は、「宮崎音楽祭出演記念LIVE」と
いうことだったけど、この「宮崎音楽祭」と
いうのは、クラシックの音楽祭らしいが、
最近は、いわゆるクラシックだけに
とどまらなくなってきて、今年の5月の
音楽祭では「quattuor」も出演したらしい。
で、その東京お披露目公演が今日。
凄く良い音楽で、ぜひまた観たいと思った。
それにしても、タンゴにはチェロが合うな〜。
一番 合うんと違うかなと思った。
[ MEMBERS ]
古川展生(vc)
塩入俊哉(p)
齋藤 順(b)
楯 直己(per)
@ JZ Brat
入替なし
目覚めているか?
仏陀(ぶっだ、Buddha)というのは、
お釈迦様の尊称でもあるが、
「悟りをひらいた者」「覚者」という
意味でもある。
「悟りをひらいた者」というとどういう人か
分かりにくく、人によってそのイメージや
解釈が分かれるかも知れないが、
「覚者」なら分かりやすい。
「覚者」とはつまり「目覚めた人」。
何に目覚めているかというと、自分に。
自分が、今、何をしているか、
何を言っているか、それは何のためか、
それらのことに自覚があること。
私たちは、ほとんど無意識に生きている。
もちろん、起きている時、意識はあるのだけど、
無意識に行動し、無意識に喋る。
それは、「目覚めている」とは言わない。
もちろん無意識でいられることで、
ずい分、便利というか楽なこともあるだろうけど、
きっと、無駄な会話、非効率な言動、
人を傷つける言動も多いだろうと思う。
先日、こんなことがあった。
仕事で A さんにある文書を
作ってもらうことになった。
A さんは肩書に「〜士」の付く、
一般に「先生」と呼ばれる人。
A さんは、打合せの時に、その文書を私に
「X日までにメールで送ります」と言ったので、
私はわざと A さんの目の前で
手帳にその旨を記入した。
「わざと」というのは、A さんに
その約束を存在させる意図があったのだ。
X日が来たが、その日に文書は届かなかった。
X日は、金曜日だったので、週明けの月曜日に
「どうなっていますか?」とメールを送った。
すぐに「作業が遅れています。一両日中に送ります」と
返信があった。
それから、一週間、何もなく過ぎた。
A さんとのこういうことは、初めてではない。
だからこそ、目の前で「わざと」メモったわけだ。
「またか」「ええかげんな人だ」と
感情的に反応がある自分を観察しつつ、
ただ淡々と進めるのだと自分に指示し、
もう一度、催促のメールを送った。
翌日の昼頃、ようやく A さんから文書が送られてきて、
ほぼ同時に、その件で「午後に来社したい」という
電話があった。
「一両日中に」と書いてきたのに
一週間遅れたことへの謝罪の言葉はなく、
「近くに来る用事があるので、そのついでに」的な
アポの申し込みだった。
午後の打合せで、その文書の内容に関する
確認をした。
私は、A さんから連絡がなかったことも
書面が遅れたことも一切、触れなかった。
仕事の話のあと、A さんが(私にとっては唐突に)
「この2〜3日、体調が悪いんです」と言った。
私は、「そうですか」とだけ答えた。
それは、文書が遅れたことへの弁解なのだろうか。
私には、A さんがそんなことを言う背景が、
ほかに思い当たらないが、残念ながら
「一両日中に送る」と答えておいて、
一週間音沙汰がなかったことの弁解にはならない。
相手が(大人しい?)私だから、
こういう対応を取られるのか、A さんは
誰に対してもそうなのかは分からないが、
私の知る限り、こういう人は、
どういう場面でもこういう人だ。
A さんに対する文句やストレスは、
「全くない」と言うとウソになるかもしれないが、
幸い(?)慣れてきたせいか、「ない」と言って
差し支えない程、問題ではない。
大きなお世話の領域に入るが、
こんな風では、信用もなくし、
当てにもされず、仕事が減って行くんじゃ
ないかと思う。
事実、私は今の件が終わったら、
次の仕事は、A さんに依頼する気はない。
で、目覚めているかどうか。
出来ることなら、人のことではなく、
自分のことで、観察・探求をしたいところだが、
「人の振り見て我がふり直せ」という言葉が
あるほど、自分のことは分からない。
きっと、A さんもご自身が世の中にどんな風に
映っているかは、ご存じないだろうと思う。
そこで、A さんを例にしているわけだが、
もし、A さんの自覚が高ければ、
約束のX日に書類を送れないと分かった時点で、
コミュニケーションできただろう。
「一両日中に送る」と言って、それが無理だと
分かった時点でも、コミュニケーション
できただろう。
そうするのが、ビジネス上のマナーだということは、
A さんだってご存じのはず。
それをしない、というのは、
「無意識だから」という説明しか
私には見当たらない。
もし、知っていて、そういうコミュニケーションを
する人だとしたら、それこそチームを
組みたいと思わないもんね。
「無意識だから」と書いたけど、
A さんが、約束のX日を過ぎていることを
全く知らないわけではない。
もちろん覚えているし、気付いていただろう。
ただ、何が何でも守らなければならない
期日ではないから、こういうことに
なってしまうのだろうが、間違いなく
あるレベルでは、知っている。
それが証拠に一度目の催促のメールの返信に
「X日までにということでしたが〜」と
ご本人が書いてきている。
ちらっと「あ、あれやらなきゃ」と思ったのに
面倒になって「まぁ、いいか」とそのままに
しておいたことで、問題が大きくなったことは、
ないだろうか?
その「あ、あれやらなきゃ」は、
無意識からのシグナルでもある。
しかし、よほど「目覚めて」それを
キャッチしない限り、もともと、いつもすでに
無意識の自分は、「まぁ、いいか」ということに
なってしまいがちだ。
つまり、「目覚めている」ということは、
そういう無意識からのインスピレーションも
逃さないので「冴えている」とも言えるわけだ。
そう、目覚めている人は、冴えている。
長々と書いてきたが、
前述したように自分のことは、
見えにくい。
周りのこういう、自分が引っかかる、
人の言動は、私も似たような言動を
無意識にしてはいないかと、
自分を見直す機会にすることにした次第。
そして、
私は、目覚めていたい。
と思うのだった。
2018.6.29
SENNHEISER HD25
SENNHEISER(ゼンハイザー)というのは、
ドイツの音響機器のメーカー。
このヘッドフォンは、SENNHEISER HD25。
プロの音楽、音響関係者も使っている品。
サウンドハウスの購入履歴で確認すると、
2007年02月26日に購入している。
購入価格 税込 25,325円!
(今では、もっと安くなっている。)
ちょっと張り込んで買ったのだ。
11年以上使っており、
機能自体には問題がないのだが、
もうイヤ―パッドがボロボロで、
ずいぶん見た目が汚くなっていた。
イヤーパッドは、もともと黒いカバーで
覆われていたが、破れてしまい、
その一部しか残っていない。
スピーカー部分のスポンジも
穴が開いてしまっている。
ここは、触らないところなので、
音でボロボロになって破れたのだろうか。
ヘッドクッションも然り。
粘着テープの効果が弱まっており、
すぐに外れてしまう状態。
自分しか使っていないからいいけど、
他人が使ってこうなっていたら、
絶対借りて使いたくないなぁ、と思う汚さ。
で、買い替えも考えたのだけど、
ふとイヤ―パッドの交換が出来ると
以前 聞いたことを思い出して、
探してみたら、ありました。
ゼンハイザーの純正品ではないけど、
YAXI というイヤーパッドのメーカー品。
イヤーパッドとヘッドクッションの
セットで 4,930円 (税込) 。
安くはないけど、新しいヘッドフォンの
購入に比べれば、全然安いし、
なんとなく物を大事に使っている感も
あってよい。
で、付け替えてみた。
意外に取付に苦労したけど、
イヤ―パッドもヘッドクッションも赤くて、
若返った(?)感じ。
これで、また10年は使えるかな。
でも、次はケーブルがダメになるだろうけど、
ケーブルだけでも交換出来るみたい。
サッカーW杯
私は、サッカーファンではない。
今行われている W杯の日本代表選手の
名前だって数人しか知らない程度だ。
だから、試合があるからといって
早く家に帰ってテレビに釘付けに
なるようなこともないし、ましてや
スポーツ・バーで試合を観戦することもない。
そういうレベルの人間だということを
前提に昨夜の試合のことを書く。
昨日は、日本対ポーランドの試合を観た。
23時開始ということで、なんとなく
観始めたら、最後まで観てしまった。
たぶん、人生で最初から最後まで観た
初めてのサッカー試合だったと思う。
で、日本は 0−1 で負けた。
が、決勝トーナメント(以下、決勝T)への
進出を決めた。
決勝Tへ進めるかどうかは、
1次リーグ3試合の総合で決定する仕組みらしい。
日本は、ポーランドに引き分けても、
自力で決勝Tへ進める状態であったようだが、
もし、ポーランドに負けると、
同じ時間に別会場で試合をしていた、
コロンビア対セネガルの試合結果も
日本が決勝Tに進めるかどうかに
大きく関わっていた。
コロンビアがセネガルに勝てば、
日本はポーランドに負けても
決勝トーナメントに進めるという状態で
あったらしい。
日本は後半にポーランドに
1点を取られた。
同点以上を目指す試合なのだから、
最後まで、全力で攻撃に出るものだと
思っていたのだが、日本は後半の終りと、
アディショナルタイムの3分間、
合計約10分間、パスを回して時間を過ごした。
コロンビアがセネガルに1−0で
リードしていたので、そのままコロンビアが
勝つことを見越して(期待して?)の
作戦だったわけだ。
観客からは、ブーイングが上がっていた。
当然だ。
目の前で真剣に戦わない(ように見える)
試合を見せられているのだ。
今日のテレビでは、この日本の戦術に
賛否両論の意見が飛び交っていた。
肯定的な意見はこうだ。
・野球にも「敬遠」があるし、
これは、決勝Tに進むための作戦だから、
なんら非難されることではない。
・(アンフェアだという意見に対して)
ルールの中でやっているのだから、
アンフェアではない。
これは、フェアな戦い方だ。
・攻撃に出ると、弱点も生まれるが、
完璧に守りに徹するのも一つの戦い方だ。
・1次リーグ3試合でひとつの試合だと
考えればこういう作戦も当然「あり」だ。
・何よりも決勝Tに進まなければ、
終わってしまうのだから、決勝Tに進むという
結果を得たのだから、なんら問題がない。
どれも、なるほどね、と思える意見だ。
一方、否定的な意見は、
「最後までベストを尽くすべき」と言った
ピュア(?)なものだった。
決勝T へ進むための、
苦渋の選択だったのは分かる。
選手にとっても監督にとっても
不本意だっただろう。
攻撃に出たことで、ミスを犯し
さらなる失点につながっていれば、
今度は「あのまま何もしなければ、
決勝T に進めたのに」と言うヤツが出てくる。
しかしだ。
私の感想は、ひとこと、
「おもろない」だ。
こんな試合は、観ていておもろない。
ロシアまで行って、こんなもん観せられたら、
たまらんやろうと思う。
お金を取って、客を入れている以上、
エンターテイメントでもあるんやないか。
最後まで諦めない姿に観客は、
感動するんやないか。
それがスポーツマン・シップちゃうか。
決勝T に進むことは、それほど重要なことで
お前は分かっていない、と言われれば
そうかもしれないが、
私は、ベストを尽くして負ける方が、
まだいいと思う。
あと、野球の敬遠とは、一緒に出来ない。
野球では敬遠と引き換えに、
打者を一塁に歩かせるわけだ。
その打者に決勝点を獲られるかもしれない
リスクを負っての敬遠だ。
サッカーのパス回しのリスクは、
試合後の世間の批判ぐらいだろう。
というわけで、別の意味で、
サッカーに熱くなった私でした。