2015年 11月
感想・ご意見は→ shinya◇shin223.com
メールをくださる方は、上記アドレスの◇を@に変えて送ってください。(スパムメール対策)
2015.11.1
ボクは坊さん。
伊藤淳史主演の映画『ボクは坊さん。』。
フィクションかと思いきや、実在する栄福寺
(四国八十八ヶ所霊場第57番札所)の住職の物語。
原作は、住職・白川密成(しらかわみっせい)による
エッセイだった。
主人公は、高野山大学密教学科を卒業するが、
坊さんにはならずに地元の書店で働いていた。
祖父である先代住職が死に、急遽、
栄福寺の住職に就任する。
映画からは、不思議とあまり宗教色は感じられず、
むしろ哲学的なものを感じた。
「僕には何ができますか」
人にはできないことが多い。
できることをやるだけ。
そんな風に思わせてくれる映画だ。
出演は、主演の伊藤淳史の他、濱田岳、溝端淳平、
イッセー尾形、松田美由紀、品川徹など。
★★★★☆
マイ・インターン
「これは観なければ」と思っていた、
アン・ハサウェイとロバート・デ・ニーロ主演の
映画『マイ・インターン』。
インターネットのファッションサイトで、
大成功している会社が社会貢献のために、
シニア・インターンを雇う。
その女社長 ジュールズ(アン・ハサウェイ)の
部下になったのが、退職し、妻を亡くし、
生き甲斐をなくしていた70歳のベン(ロバート・デ・ニーロ)。
最初は、このベンをちょっとうっとうしく思う
ジュールズだが、やがて、なくてはならない
相棒のようになっていく。
このベンが渋い。
男なら誰もがこんなジジイになりたいと
憧れるような男だ。
余計なことは言わず、でしゃばらず、
ここぞという時に最高に適切なことを言う。
ハンカチは、女が泣いた時のために持ち歩く。
(私はもっぱら辛いもんを食べた時の
頭の汗を拭くためですが。)
女性ならずとも、誰だってこんな部下が欲しいよね。
この映画の素敵なところは、
悪人がいないこと、登場人物みんなが
一生懸命、真面目に生きていること。
そして、オシャレ。
アン・ハサウェイは可愛く、
ロバート・デ・ニーロはカッコ良すぎ。
★★★★★
2015.11.2
ときどき写真展 44
早く遊ばせて
2015.10.24 某小学校運動場倉庫にて撮影
2015.11.2
エン・ビーボ!〜狂熱のライブ〜
2012年9月、渡辺香津美のソロ・ギター・ライヴに
ゲストでフラメンコ・ギタリストの沖仁が登場した。
その時が、私にとっての初めての沖仁だった。
ほんの数曲だったが、そのデュオがあまりに素晴らしく
その日のエントリーには、
「ぜひ、またライヴも観たいし、
レコーディングもしていただきたい」と記した。
沖仁は、(もう終わってしまったけど)
タモリと宮沢りえのテレビ番組『ヨルタモリ』の
常連客として出演していたので、
ご覧になった方もいるだろう。
2013年8月、念願のデュオ・ライヴに行くも、
なぜか強烈な睡魔に襲われ、
ほとんどまともに聞けなかったという
悔しい思いのあと、今年3月、
再びその機会に恵まれた。
@ ビルボードライブ東京
この日のライヴも素晴らしかった。
このデュオの CD が 8月に発売されていた。
ちょっと時間が経っていたが、
先日ようやく購入し、聴いた。
ライヴ盤である。
私が思うにこれは大正解だ。
彼らの音楽は、スタジオで作りこまない方が
絶対に良いだろう。
ライヴでこそ、あのエモーションとスリルが
味わえるのだ。
2枚組み、13曲入り。
クレジットによると、録音は、「神奈川県立音楽堂、
ビルボードライブ東京、ビルボードライブ大阪、
名古屋ブルーノート」とある。
この4ヶ所7公演からのベスト・テイクを
集めたもののようだ。
残念ながら、どの曲がどの公演での演奏かは
記されていないので、私が聴きに行った
ビルボードライブ東京での 2nd ステージの
演奏が含まれているのかどうかは分からない。
それにしても、素晴らしい、凄い演奏が
収められていた。
期待と予想以上だ。
できれば、映像でも観たいところだが、
贅沢は言うまい。
音を聴いて、想像を膨らまそう。
3月のライヴで演った『リベルタンゴ』
『スカボロフェア』『スペイン』はもちろん、
あの日ウルウルしてしまった『マイ・ウェイ』、
曲目を書けなかった(沖が両親の還暦に贈った)
『60+61』も収録。
音楽好き、ギター好きなら必聴です!
2015.11.3
沢田研二 LIVE 2015
「こっちの水苦いぞ」
TOUR FINAL
「死ぬまでに観ておきたいアーティスト・シリーズ」
今夜は、ジュリーこと
沢田研二のコンサートに行ってきた。
「こっちの水苦いぞ」と題された、
3ヶ月に及ぶ全国ツアーの最終公演だ。
今から 35年ぐらい前のジュリーは、
毎週、歌番組に出演するほどの
ヒットを連発していた。
あの頃は、バックバンドが井上堯之バンドで、
『カサブランカ・ダンディ』なんて、
ホントにカッコ良かった。
その後、舞台をやっていることや
ザ・タイガースの再結成をしたことなどは、
なんとなくは知っていたけど、
それ以外にどれだけの音楽活動を
しているのかチェックしたことはなかった。
この度、初めてジュリーのサイトを
チェックしてみて、この数年も CD を
出していることを知った。
コンサートでは、私の知っている古い曲も
歌ってくれるのだろうか、と不安があった。
というのも、以前、「懐メロ歌手じゃないんだから
古いヒット曲は歌いたくない」と
ジュリーが発言しているのを何かで、
読んだか聞いた覚えがあったのだ。
会場に着くとお客は、おばちゃん、失礼、
お姉さん方ばかり。
中にはおっちゃんもいるけど、
パッと見、おばちゃん、失礼、お姉さん一色。
会場(東京国際フォーラム ホール A)は、
約5000人のキャパだが、ほとんど満席。
先月、渋谷公会堂(キャパ約2000人)で
3日間公演を終えたばかりなのに。
まず、その人気の根強さにちょっとビックリ。
考えるまでもなく、渋公や国際フォーラム ホール A で
やるのだから、それだけの集客力があるのは
当然だけど、実際にその大勢のお客さんを
目の当たりにすると、やっぱり圧倒されるものが
あったね。
ジュリーは、ずっと活動していたわけで、
私が知らんかっただけやねんけど。
16時開演予定を 5分ほど過ぎて、
バンドのメンバーとジュリーが登場。
1曲目はなんと『危険なふたり』!
(この曲、以前にバンドでカバーしたこともあるのだ。)
それから、『追憶』『恋のバッド・チューニング』
『あなたへの愛』『TOKIO』などなど
それ以外も曲名は言えないけど、
知ってる曲、聞き覚えのある曲ばかり!
今年3月にリリースされた新曲 4曲以外で
知らない曲は、2〜3曲だけだった。
約90分で本編終了。
アンコールで登場したジュリーは、
今年4月、自ら命を絶った加瀬邦彦の
思い出を話しだした。
加瀬邦彦は、ワイルドワンズのメンバーだったが
解散後、ジュリーの全盛期のプロデューサー、
作曲家として、腕を振るった人だ。
今回のツアーでは、ジュリーは加瀬を偲んで、
新曲 4曲以外は、加瀬の曲を歌うことにしたそうだ。
前述の『追憶』『恋のバッド・チューニング』
『あなたへの愛』『TOKIO』などは、
全て加瀬の手によるものだった。
アンコール3曲のあと、最後にワイルドワンズの
『想い出の渚』を歌った。
途中、声を震わせる場面もあり、
ジュリーにとって加瀬邦彦の大きさを
感じずにはいられないコンサートだった。
初めて観たジュリーのステージ。
聴きたかった『勝ってにしやがれ』
『憎みきれないろくでなし 』
『カサブランカ・ダンディ』
『あなたに今夜はワインをふりかけ』
『サムライ』『ダーリング』
『時の過ぎゆくままに』『許されない愛』
『コバルトの季節の中で』
『立ちどまるなふりむくな』などは、
聴けなくて残念だったが、
ジュリーと加瀬邦彦の関係に思いを馳せると
このツアー、選曲は、特別なものであったと思う。
久しぶりに見たジュリーは、
ちょっと丸くなって髪も大分白くなっていた。
禿げていなくて良かった。
ハゲのジュリーって、なんか違うもん。
声は、時々しんどそうに聞こえたけど、
元気そうに見えた。
席は、2階の真ん中よりちょい前ぐらい。
会場が大きいため、肉眼ではジュリーの
表情までは見えず。
こういう時は、ステージ横のモニターが
ありがたいもんだが、今日はそれもなし。
オペラグラスを持って行かなかったのは
大失敗でした。
バックは、「鉄人バンド」。
珍しいベースレスの編成だった。
[ MEMBERS ]
Gt:柴山和彦
Gt:下山淳
Key:泰輝
Drs:グレース
@ 東京国際フォーラム ホールA
関連記事
沢田研二 ライブで加瀬邦彦さんを追悼
2015.11.4
天空の蜂
東野圭吾 原作の映画『天空の蜂』。
予備知識なしに観たが、観終えてから
この原作が1995年に発表されていたと知ってビックリ。
てっきり、東日本大震災の原発事故の後に
書かれたものかと思っていた。
出演は、江口洋介、本木雅弘、綾野剛、
仲間由紀恵、柄本明、國村隼ら。
本木のハードボイルドな感じが良いねぇ。
結構、ドキドキハラハラするサスペンスで、
娯楽として楽しめると同時に
社会的なメッセージも十分に感じられる、
見応えのある作品だった。
人間関係の背景がイマイチよく分からなかったり、
多少、ツッコミたいところはあったけど、
長編小説を2時間ちょっとにまとめ上げるのだから、
全て描ききるのには無理があるだろう。
大型ヘリコプターが、
原子力発電所上空で静止している不気味さ、
時間が来たら、原発に墜落するという緊張感、
空中での人名救出のスリルは、
映画の中だけにとどめておきたい。
実際には起こりようのない話だと思うが、
万一こんなことが起こったら、
国はどんな対応をするのだろうか。
★★★★▲
2015.11.5
ときどき写真展 45
犬 発見
東急 戸越銀座駅のホーム柵 木部に犬を発見
2015.10.22 撮影
2015.11.8
日帰りで 高野山
朝5時半に家を出て、日帰りで
高野山(和歌山県・世界遺産)に行ってきた。
たぶん、日帰りの移動としては、
過去最長距離ちゃうかな。
遠い遠いと思っていたけど、
行ってみると それほどでもなかった。
高野山へは、小学校5年生の時の
林間学校で行ったきりで、
ずっと行きたいと思っていたのだ。
なんと42年ぶり。
元々、妻がこの週末2泊3日で
高野山で合宿のようなイベントに参加しており、
「迎えに来て」などと言われていたのだが、
まさか高野山まで迎えに行くつもりはなかった。
それが、先日観た映画『ボクは坊さん。』に
高野山のシーンがあり、行きたいなぁと思った上に、
再来週、大阪の母の傘寿(さんじゅ)の祝いの予定が
あったのだが、それが不確定になってきた。
そこで、高野山へ行って、帰りに大阪の母に
会うというプランを立てたのが、1週間前。
高野山で1泊と考えたが、なんと宿がない。
今は紅葉の季節で、どこも満室なのだ。
で、考えた挙句、日帰りという強行に出た。
品川から 6:07 の のぞみに乗り、
新大阪から、地下鉄御堂筋線で難波。
南海難波から、9:00 発の
特急「こうや」に乗った。
9:44 に橋本に到着し、予約している
レンタカーで高野山へ登る予定だった。
このプランなら、11:00 には、
高野山に着き、妻をピックアップするまで
3時間は観光が出来る。
観光というより、写真を撮りたかったのだが。
ところが、不覚にも電車の中で寝てしまい、
気がついたら、橋本を過ぎていた。
特急だったので、橋本を過ぎると、
終点 極楽橋まで30分以上 停まらない。
極楽橋からは、ケーブルカーで
高野山へ行けるのだが、
車で妻を迎えに行くという使命が
あったので、予定変更は許されない。
結局、極楽橋から橋本へ引き返すことに。
電車の中から、紅葉は楽しめたけどね。
そんなこんなで、高野山へ着いたのは、
予定より2時間遅れの 1時。
高野山は、あいにくの雨の上、
駐車場がほとんどない。
なんとか見つけた駐車場のある蕎麦屋で
蕎麦を食べて、ほんのちょっと歩いて、
高野山は終わり。
写真も数枚しか撮らず。
まあ、改めて、泊まりでゆっくり行くことにしよう。
夕方、両親と大阪で落ち合い、
夕食をして、東京に戻った。
結構、ハード。
高野山大師教会のもみじ
2015.11.9
ギターの値段
ギターって、いくらぐらいするか
ご存知だろうか。
新品なら、安いもので1万円ぐらいから、
高いもので数十万円。
特別高いもので100〜200万円ぐらいだ。
新品ではなく、オールドやヴィンテージと
呼ばれるギターがある。
例えば1950年代のアメリカ、フェンダー社の
ストラトキャスターや、ギブソン社の
レスポールなどは、プレミアムがつき、
300〜500万円ぐらいする。
では、世界で一番高いギターは、
いくらするのだろうか。
10年くらい前、エリック・クラプトンが
愛用していた「ブラッキー」と名付けられた
ストラトキャスターが、オークションで
95万9,500ドル で落札されたけど、
今日はそれ以上のお話。
ジョン・レノンが使っていた、1962年製の
ギブソン社の J-160E というアコースティック・ギターが、
米国でオークションに出品され、なんと!
240万ドル(まあざっくり3億円弱ですわ)で
落札されたらしい。
このギターは、50年以上行方不明に
なっていたというから、凄い。
CNN の記事 を読む限り、
持ち主もそれがジョンのギターだとは、
知らなかったようだから、ビックリしたでしょね。
けど、どうやって入手したんか、興味あるよな。
1本、3億円。
ギターに興味のない人には、
全くわからないだろう話。
いや、ギターが大好きな私にも
ついていけない。
2015.11.10
ときどき写真展 46
仕切弁
2014.8.14 撮影
2015.11.11
ギャラクシー街道
三谷幸喜 脚本・監督の映画『ギャラクシー街道』。
ネット、特に Yahoo! 映画 では、かなりの低評価。
(これほど ひどい評価をされるって、
どんない映画やろ?)と、興味が湧き、
面白くないのを承知で観てきた。
う〜む、確かにおもろない。
これ、一応、コメディなんでしょうが、
ほとんど笑えない。
きつい言い方をすると、学生が作った
文化祭で上映される映画のような質。
何を作りたかったんでしょうかね。
残念。
三谷幸喜作品は、
『ザ・マジックアワー』が一番面白かった。
次に『清須会議』。
『ステキな金縛り』もまあまあかな。
『THE 有頂天ホテル』はイマイチだった
ような記憶がある。
昨年の『大空港2013』は観ていない。
観た中では、本作が一番面白くない。
とはいうものの、ネットで書かれているほど、
ひどいとも思えなかった。
1ヶ所だけ本気で笑ってしまったところが
あったのは救い。
出演は、従来の三谷作品同様あい変わらず豪華。
香取慎吾、綾瀬はるか、小栗旬、優香、遠藤憲一、
西田敏行、大竹しのぶ、山本耕史、段田安則、
石丸幹二、梶原善、西川貴教 ら。
出演陣が豪華なだけに、なおさら残念。
そうそう、セリフはなかったけど、
佐藤浩市 まで出てきた。
最後の西川貴教の歌は、まじで良かった。
★★▲☆☆
2015.11.12
エール!
フランスで大ヒットした映画『エール!』。
心を掴まれた感は、間違いなく
今年観た映画(74本)の中で一番だ。
途中からほとんど泣きっぱなし。
かなり泣きました。
こんなの久しぶり。
舞台は、パリから少し離れた田舎町。
高校生のポーラは、高校に通いながら、
家業の農業を手伝っている。
両親と弟が聴覚に障害があり、
耳が聞こえるのは、家族でポーラだけだ。
なので、いろんな場面でポーラは、
家族の通訳(手話)をしなければならない。
高校で、コーラスの授業を選択したポーラに
歌の才能があることを教師が見抜き、
パリの音楽学校のオーディションを
受けるように勧める。
ポーラは、歌うことに目覚め夢を持つが、
耳の聞こえない両親に歌うことを理解してもらえない。
主役のポーラは、ルアンヌ・エメラ。
2013年、フランスの音楽オーディション番組で
準優勝を果たしデビューした。
本作が映画デビュー。
このルアンヌの歌が良い。
とても良い。
フランス語って、ええなぁと初めて思った。
「かなり泣いた」と書いたけど、
悲しいわけではないし、
めちゃくちゃ感動したわけでもない。
でも、泣けてくる映画です。
「青春映画」と書いている人もいるが、
私にはそれ以上だった。
原題は、"La Famille Belier" 。
「ベリエ家(の人々)」という意味のようだが、
まさに、家族の映画。
フランス人の家族への愛情表現と
性に対するオープンさが、日本人のそれとは
違いすぎて興味深い。
★★★★★!
来週、シャンソン(ZAZ:フランスの歌手)を
聴きに行くのだが、楽しみが増した。
先生と迷い猫
イッセー尾形主演の映画『先生と迷い猫』。
イッセー尾形は、妻に先立たれた、
元校長先生の役。
校長先生の家には、亡くなった妻が
可愛がっていたノラ猫が毎日やってくる。
ある日、その猫が突然やってこなくなる。
妻を思い出すのが辛くて、猫に
「二度と来るな!」と怒鳴りつけた校長だったが、
来なくなると、その猫のことが心配になり、
探し始める。
さて、猫は見つかるのか?
途中、安直なハッピーエンドが頭に浮かび、
そうなったら、最低やなと思ったけど、
幸い違うエンディングだった。
イッセー尾形は好きで、20年ぐらい前には、
彼の一人芝居のビデオをレンタルして何本か
観た覚えがある。
先日観た『ボクは坊さん。』にも出演しており、
ええ味を出していたので、本作も観たくなったのだが、
ちょっと、仕草がクサいというか、
芝居がかった動作が多く、気になった。
偏屈なじいさんを演じているので、
そうなってしまうのかもしれないが、
途中で、「そんな人おるか?」って
突っ込みたくなった。
全体的に何か物足りないのと、
ミステリー的な要素もありながら、
謎解きは ないのも気になった。
共演は、染谷将太、岸本加世子、
もたいまさこ、ほか。
猫や犬の演技は、素晴らしい。
★★★▲☆
2015.11.13
滲出性中耳炎 3
9月の終わりごろからだったと思うが、
聴覚に異常を覚えた。
耳が塞がれているような違和感だ。
放っておけば自然に治るだろうと
思っていたが、一向に良くなる気配がないので、
10月19日に医者に診てもらい、
「滲出性(しんしゅつせい)中耳炎」との診断を受けた。
鼓膜に水が溜まっているらしい。
当初は、右耳もおかしかったのだが、
しばらくすると、右耳は治ったようで、
左耳の聴力の低下がひどくなった。
10月27日には、「鼓室穿刺(こしつせんし)」という
鼓膜に針で穴をあけ、水分を取り除く治療受けた。
その直後は100%ではないにしろ、
ほとんど治ったかのように感じたのだが、
3日も経つとまた元通り、塞がれたかのような
感覚に戻った。
水を取り除いても、
「水が溜まる原因が解消していないと、
また発症します」と医者が言った通りだった。
お気楽な私は、再び、
放っておけば治るだろうと、楽観的に考えた。
ところが、全く良くなる気配はなく、
先週末あたりは、かなり悪化しているように
感じた。
左耳に無音の音が聞こえるのだ。
無音というと音がないわけだが、
本当に静かな所へ行ったときに、
「し〜ん」という音(実際には音ではないけど)が
聞こえた経験はないだろうか。
あんな感じの音(?)が聞こえるのだ。
まあ、雑音の多いところにいると、
気が付かない程度だけど。
時々、あくびをしたり、つばを飲み込んだ時に
耳の奥で「バリッ」という音がするのも
気持ち良いもんではない。
痛みは全くないが。
そんなわけで、もう一度、診療を受けようか、
大きな病院に行った方がええんやろか、と
考えるだけで時間が過ぎていた。
ところが。
昨日あたりから、ちょっと聴力が回復し始めた。
耳元で、親指と人差し指の腹をこすると
小さな音がする。
その音が右耳では聞こえるものの
左耳では全く聞こえなかったのが、
聞こえるようになったのだ。
まだ右耳と同様とはいかないが、
9割ぐらい戻ったような感じなのだ。
同時に無音の音(?)もまだしているけれど。
このまま、完治に向かってくれれば
良いのだが。
数週間前から、左肩が痛い。
50肩かと思ったが、調べてみると違うみたいだ。
寝ている時、長時間 左肩に負担が
かかったようで、起きた時に痛かったのが
始まりなので、その時に変な力がかかり、
炎症を起こしているというのが、
素人なりの考えだ。
53年も生きていると、身体が少しずつ、
変わってきていると感じざるを得ない。
2015.11.14
関内寄席
桂歌丸独演会
三遊亭圓朝 作 真景累ヶ淵
最終話 「お熊の懺悔」
当初、7月12日に予定されていた歌丸師匠の独演会は、
師匠の入院のため、中止になった。
今日は、その代替公演だった。
延期ではなく、いったん中止になったのだが、
その後、間もなくこの代替公演が決定したのだった。
この独演会は、 歌丸師匠の地元、
横浜・関内ホールで、 三遊亭圓朝作の
『真景累ヶ淵』を 七回に分けて語るというもの。
一昨年、私が落語にハマるきっかけともなった、
歌丸師匠の独演会で聴いたのが、その第二話だった。
一年に二話ずつなので、あれから足掛け三年で、
毎回聴きに行き、ようやく最終話となったのだ。
中止となった7月の公演前にも第七話を聴く準備として、
第一話から第六話までの CD を、i-Pod に入れ
聴き直したのだが、間が空いてしまったので、
一週間ほど前から、再びこの六話を聴きなおした。
最終話(第七話)も i-Pod に入れてあるのだが、
これは、ナマで聴くための楽しみに取っておいた。
そんな準備万端の体制で臨んだ今日の独演会。
まず、開口一番は、初めて聴く 古今亭今いち。
名前だけで、笑いを取れるのはいいね。
演目は『初天神』で、短めに10分ほどで。
続いて、今年9月に前座から二つ目に
昇進したばかりの 桂竹千代。
前座名は、「竹のこ」だった。
昨年と今年のこの関内ホールの歌丸師匠の
独演会には毎回出演していたので、
今日で観るのが4回目だったのだが、
やはり、前座から二つ目に上がるというのは、
大きなことなんだろう。
なんというか、その嬉しさとエネルギーが
溢れ出ているように感じた高座だった。
そういえば、一之輔だったか、
真打に昇進するより、前座から二つ目に
昇進した時の方が、嬉しかったと
言っていたような覚えがある。
歌丸師匠の一席目は、『紙入れ』。
歩くのが大変というので、登場の際には、
緞帳を降ろしての登場だったが、
話口調は全く元気そうだった。
休憩のあと、瀧川鯉丸 の『寄合酒』。
この鯉丸も、今年4月に 二ツ目に昇進しており、
「鯉〇」から「鯉丸」に改名していた。
一昨年3月、初体験の落語会で、
前座として高座に上がったのが、この鯉○だった。
その時のことは、全く覚えてないけど、
こうして前座が昇進していく様を見るのも
落語の楽しみの一つかもしれない。
太神楽(だいかぐら、曲芸)のあと、いよいよ、
『真景累ヶ淵』の最終話だ。
第六話の終わり方が、続きが聴きたくなるような
終わり方だったし、7月の公演中止から
4ヶ月待ったこともあり、
私には、やっと聴ける最終話だ。
ストーリーは全く想像がつかなかったが、
そういうことだったのか!という謎解きだった。
もともと怪談ということもあり、
ハッピーエンドではないが、
聴き応えのある全七話だった。
【演 目】
「初天神」 古今亭今いち(前座)
「看板の一(ピン)」 桂竹千代(二つ目)
「紙入れ」 桂歌丸
〜 仲入り 〜
「寄合酒」 瀧川鯉丸
太神楽 鏡味初音
「三遊亭圓朝 作 真景累ヶ淵
最終話 お熊の懺悔」 桂歌丸
@ 関内ホール 大ホール
それにしても、この作者、三遊亭圓朝という人は、
凄い人やなぁと思う。
この『真景累ヶ淵』のほかにも、
『芝浜』『文七元結』『死神』も、圓朝の作だし、
『怪談牡丹燈籠』『怪談乳房榎』などは、
歌舞伎や映画にもなっている。
今で言えば、ヒット・メーカーやろな。
三遊亭 圓朝(さんゆうてい えんちょう):
幕末から明治時代の噺家
生年月日 1838年5月13日
没年月日 1900年8月11日(満62歳没)
2015.11.16
ZAZ
2015 Japan Tour
エディット・ピアフの再来とも言われている、
フランス人シンガー、ZAZ(ザーズ)の
コンサートに行ってきた。
ZAZのことは、今年6月に偶然テレビで知った。
その時は、たぶんプロモーションで来日していたんだと思う。
1曲だけ聴いた『シャンゼリゼ(Champs Elysees)』が
衝撃的で、11月に来日公演があることを知り、
即、チケットを入手したのだった。
おかげで14列目とまあまあの良席。
その『シャンゼリゼ』は、今年1月に発売された
3rdアルバム『PARIS』に収録されているが、
そのアルバムは、シャンソン・カヴァー・アルバムで、
なんと大御所クインシー・ジョーンズがプロデュース!
パリでは、13日夜、同時多発テロ事件が起き、
129人が死亡、352人がけがをしたと伝えられている。
フランスが、悲しみと追悼に暮れる中、
ZAZ は、どんな気持ちでステージに立つのだろうと
複雑な気持ちで会場へ向かった。
コンサートは「熱狂」、そんな言葉が浮かぶ、
予想以上に熱いものだった。
ZAZ の声は情熱的で、無垢で、ストレート。
洗練されたというよりは、純朴でパワフルな
歌声だった。
会場のオーチャードホールは、2,150席だが、
ほぼ満席だったんではないだろうか。
演奏が聴きにくくなるほどの手拍子で、
ZAZ の人気の高さを感じた。
難しいフランス語の歌詞を一緒に歌っている
客も結構いた。
行くまでは、シャンソンって、
観客総立ちになるような音楽だとは
思っていなかったが、認識を改めざるを得ない。
思いのほか、ジャズ色が強かったが、
なにせ、マカフェリ・ギターにアコーディオンだ。
言葉はもちろんだが、
やはり、アメリカの音楽とは違った。
途中、日本語で「パリノ トモシビ デス」と
ろうそくに火を灯し、暗転にし祈りを捧げるような
シーンもあった。
その時の ZAZ は泣いているように見えた。
バンドは、6人。
ギター2人、キーボード&アコーディオン、
トランペット、ベース、ギターの編成。
途中、ゲストで日本人男性(Gt & Vo)が登場。
デュオで ZAZ と 『シャンゼリゼ』。
あれ、誰やんたんやろ?
紹介したんやろけど、聞き取れなかった。
後半は、トロンボーン、トランペット、
サックス2人の日本人4人を加えての演奏。
本編最後は、バンドでもう一度『シャンゼリゼ』。
そして、アンコール(1曲)を含めて 120分。
元々は、パリのピアノバーで歌っていたということだが、
この声なら、世の中が放っておかないだろう。
@ オーチャードホール(渋谷 Bunkamura)
2015.11.17
相鉄瓦版
仕事で時々、相鉄線の某駅で下車することがある。
その仕事が始まるまで、相鉄線には乗ったことがなかった。
というか、存在も知らなかった。
相鉄は、相模(さがみ)鉄道株式会社の略で、
横浜から海老名と湘南台まで走る私鉄だ。
先月、その駅で下車した際に、駅構内に
「相模瓦版」という小さな小冊子が
置かれていることに気が付いた。
相鉄が配っている、文庫本サイズの無料の小冊子だ。
帰りの電車でヒマつぶしに読んでみようと
何気なく1冊を手に取った。
読んでみると、中々感動的な良い話が載っている。
読み終えた後、家に帰って「ええ話載ってるよ」と
妻にその小冊子をあげた。
彼女は講座をリードしたり、人前で講演したりすることが
仕事なのだが、その小冊子に書かれていた一部を引用し、
何人かに話したらしい。
すると聞いた人達が、その小冊子を欲しいと言い出し、
相鉄線の駅まで、もらいに行く人まで現れた。
先週土曜日の歌丸師匠の独演会は、
横浜・関内ホールであったため、
妻が相鉄の駅に小冊子をもらいに行きたいと言い出した。
欲しい人にあげるためだ。
それで、帰りに途中下車して、相鉄の横浜駅まで、
まだあるか見にいってみた。
件の「相模瓦版」は、10月1日発行だったので、
もうないんちゃうかと思いながら。
案の定、横浜駅では見当たらない。
せっかくなので、一駅だけ電車に乗ってみることにした。
一駅目、平沼橋は小さな改札口一つの駅で、
やはり、見当たらなかった。
11月も半ばやし、もうないんやろう とあきらめて、
横浜駅に戻った。
「駅員さんに訊いてみる」と、妻が駅員室へ。
何冊か駅員室には、残っていたのだろう。
嬉しそうに1冊だけ持って出てきた。
ひとり1冊と決められているようだ。
その後、妻の仕事の相棒が、
デジタル版で読めることを発見。
ああ、21世紀。
この号には、「芸術の紙 到来」というタイトルで
紙に関わる3人の方の話が掲載されている。
建築家・デザイナー 寺田尚樹氏、
演出家・折り紙作家 西田シャトナー氏、
そして、紙切り芸人・林家正楽氏。
特に 西田シャトナー氏と林家正楽氏 の記事が、
深くて良いです。
たぶん、若い頃に読んでもこの良さは、
分からなかっただろうけど、
思いのほか グッときてしもた。
興味のある方は、ここで読めます。
↓
相鉄瓦版
たぶん、近日中にここは、最新号に更新されるだろうから、
更新されていたら、「バックナンバー」から第231号を
開いてください。
毎月発行というわけでは なさそうなので、
11月1日に更新されなかったということは、
今月いっぱいは変わらないと思うけど。
ちなみに、紙きりの 林家正楽氏 の芸は、
昨年11月、春風亭一之輔 独演会 で観たことがある。
その日のエントリーには、こう記してある。
地味な演芸のようだが、
芸自体はホントに素晴しい。
作品が出来上がるたびに会場からは、
「おおぉぉ〜」 という声がもれる。
下書きもなく、ハサミだけを使って
あれだけのものを数分のうちに切るのは、
芸術だと思う。
あんなもん、練習で身につくものではないだろう。
「相模瓦版」の記事を読んで、大人が「おおぉぉ〜」 と
声を出してしまうほどの芸であることの
根っこが分かったような気がする。
2015.11.17
八代亜紀
“哀歌” Special Night
「死ぬまでに観ておきたいアーティスト・シリーズ」
今夜は、ブルーノートの 八代亜紀 である。
2年ほど前、JAZZ のアルバムを出した八代亜紀。
ブルーノートでの公演は、その時以来のようだ。
JAZZ に続いて、今度は、BLUES である。
アメリカのモノホンの「BLUES」と
日本の「歌謡ブルース」の両方を歌った
『哀歌 -aiuta-』というアルバムを10月28日に
リリースしたばかりでの公演(今日の2公演のみ)だ。
そのアルバムは、視聴で軽く聴いただけだが、
B.B.King の『The Thrill Is Gone』、
藤圭子の『夢は夜ひらく』などのほか、
THE BAWDIES や 横山剣(CRAZY KEN BAND)などの
書き下ろしによる新曲も収録されている。
さて、ライヴの方はというと、
まず、バンドメンバーが登場し、短くボサノバを演奏。
このメンバーが、そうそうたる顔ぶれだ。(下記参照)
八代亜紀が登場し、1曲目は『St.Louis Blues』。
そのほか、ニューアルバムから
『夢は夜ひらく』『別れのブルース』
『Give You What You Want』『命のブルース』
『The House of the Rising Sun』
『The Thrill Is Gone 』『Bensonhurst Blues』
『Sweet Home Kumamoto』(順番めちゃくちゃ)
そのほかヒット曲から、『もう一度逢いたい』
『雨の慕情』『舟歌』をブルーノート・ヴァージョンと
いうことで、スペシャルなアレンジで。
感想はね。
「八代亜紀って、ブルースも歌えるんや!」って
思いたかったんだが、
「八代亜紀って、ブルース歌っても八代亜紀やん!」
だった。
これは、ある意味凄いことなんやけど、
私が期待していたのとはちょっと違ったんやな。
英語の歌は、どうも演歌調が抜けきらないのと
発音で、正直 ちょっとどうかなぁと
思う部分もあったけど、日本語の歌謡ブルースと
本人のヒット曲は、さすがに素晴らしかった。
ロバート・ジョンソンの『Sweet Home Chicago』を
日本語で替え歌にした『Sweet Home Kumamoto』は、
良かったので、やっぱり、彼女は日本語で歌う方が
ええんやと思うな。
圧巻は、アンコールのファンキーな『舟歌』。
途中のアカペラ、「沖のカモメに深酒させてょ
いとしあの娘とょ 朝寝するダンチョネ」を
聴いただけで、行ったかいがあると思った。
一度、通常の演歌のコンサートにも
行ってみたいと思ったほど。
積水ハウスの社長が、客席におられたようで、
積水ハウスの CMソングも歌った。
「セキス〜イハウス〜」ってやつね。
バンドは、抑制の効いたプロフェッショナルな演奏。
『もう一度逢いたい』『雨の慕情』『舟歌』の
アレンジは、村田陽一だろうか。
素晴らしかったな。
[ MEMBERS ]
八代亜紀(ヴォーカル)
渡嘉敷祐一(ドラムス)
三好 “3吉” 功郎(ギター)
青柳誠(ピアノ)
バカボン鈴木(ベース)
村田陽一(トロンボーン)
園田涼(キーボード)
@ Blue Note Tokyo
2nd Stage
もちろん、超満席でした。
(2015.11.26 追記)
ブルーノ―トのサイトに 当日のセット・リストが
発表されていたので転記しておく。
1. St. Louis Blues
2. Bensonhurst Blues
3. フランチェスカの鐘
4. 夢は夜ひらく
5. Give You What You Want
6. 命のブルース
7. The House Of The Rising Sun
8. もう一度逢いたい
9. 雨の慕情
10. The Thrill Is Gone
11. Sweet Home Kumamoto
EC. 舟唄
2015.11.18
E.C. 再び
昨年 2月、エリック・クラプトンの
最後かもしれないという来日公演を観た。
ツアー・パンフレットには、エリックからの
サヨナラのメッセージがあり、それを読んだだけで、
コンサートが始まる前からウルウルしてしまった。
今年 5月に、ロンドンのロイヤル・アルバートホールで
エリックの70歳の誕生日(3月30日)を祝う 7公演が
行われた。
これは、実質のファイナル公演だった。
今までも何度となく、引退を騒がせたエリックだが、
70歳にしていよいよ大規模なワールドツアーは、
終わりにしたようだ。
そのロイヤル・アルバート・ホールでの公演は、
"SLOWHAND AT 70" というタイトルで映像化された。
そのブルーレイを購入したのだが、
ライナーノーツには、エリックは
「周囲の人間が何と言おうと、
大好きな日本にだけは必ず行くと宣言している」
と書かれていた。
ホンマかいな、と思っていたが、
先日、ホンマに来ることが発表された。
来年 4月、21回目の来日だ。
渋谷の駅や表参道の地下道には
大きな広告が貼り出されている。
4月13日、15日、16日、18日、19日の
東京(武道館)の 5公演のみ。
2011年が 8都市 13公演、
2014年が 4都市 7公演だったから、
それに比べると少なくなってしまったが、
ワールド・ツアーをやめたエリックが
「日本にだけは」と、来てくれるだけでもありがたことだ。
大規模なツアーをやめた理由には、
飛行機を乗り継いで世界各地を何ヶ月も
周ることが、年齢的につらくなってきたことも
あるようだが、もう一つ大きな理由があるようだ。
エリックには、年をとってからできた娘が 3人いる。
孫のように年が離れているのだが、
その家族・愛娘とともに過ごす時間を
増やすことが今の彼には大切なことなのだ。
来日公演には もちろん無条件で観に行く。
早速 ウドーの先行予約で 2公演のチケットを買った。
最後かもしれないので、2回観ておきたいのだ。
ただ チケット代が、一昨年は 12,000円だったけど、
今度は、13,500円と値上がりした。
ひぇ〜。
表参道の地下道の広告
2015.11.20
君たちに憎しみを あげない
もし、自分の妻がテロリストに殺されたら、
私はどう思い、どう考え、どう生きるのだろう。
テロが世界のあちこちで起こっているとはいえ、
日本のような平和な国に住んでいると、
どうしても対岸の火事のようでならない。
そんな私でも、今まで考えたこともないようなことを
考えさせられた。
先日のパリのテロで、妻を亡くした、
仏人映画ジャーナリスト、アントワーヌ・レリスさん(34)が、
テロリストに向けてつづった フェイスブック上の文章に、
共感の輪が広がっているという記事 だ。
以下がそのレリスさんのメッセージの和訳。
(朝日新聞デジタルより)
-------------------------------------------------
金曜の夜、君たちは素晴らしい人の命を奪った。
私の最愛の人であり、息子の母親だった。
でも君たちを憎むつもりはない。
君たちが誰かも知らないし、知りたくもない。
君たちは死んだ魂だ。
君たちは、神の名において無差別な殺戮(さつりく)をした。
もし神が自らの姿に似せて我々人間をつくったのだとしたら、
妻の体に撃ち込まれた銃弾の一つ一つは
神の心の傷となっているだろう。
だから、決して君たちに憎しみという贈り物はあげない。
君たちの望み通りに怒りで応じることは、
君たちと同じ無知に屈することになる。
君たちは、私が恐れ、隣人を疑いの目で見つめ、
安全のために自由を犠牲にすることを望んだ。
だが君たちの負けだ。
(私という)プレーヤーはまだここにいる。
今朝、ついに妻と再会した。
何日も待ち続けた末に。彼女は金曜の夜に出かけた時のまま、
そして私が恋に落ちた12年以上前と同じように美しかった。
もちろん悲しみに打ちのめされている。
君たちの小さな勝利を認めよう。
でもそれはごくわずかな時間だけだ。
妻はいつも私たちとともにあり、再び巡り合うだろう。
君たちが決してたどり着けない自由な魂たちの天国で。
私と息子は2人になった。
でも世界中の軍隊よりも強い。
そして君たちのために割く時間はこれ以上ない。
昼寝から目覚めたメルビルのところに行かなければいけない。
彼は生後17カ月で、いつものようにおやつを食べ、
私たちはいつものように遊ぶ。
そして幼い彼の人生が幸せで自由であり続けることが
君たちを辱めるだろう。
彼の憎しみを勝ち取ることもないのだから。
------------------------------------------
テロリストに対して、対応・対策は必要だ。
だが、武力で抑え付けることや、
報復に報復することが、
果たして平和への道なのかどうか私には分からない。
もちろん、対話が可能な相手でないことは、
分かっているが、怒りにまかせていたのでは、
敵の思うツボのようにも思える。
もしこれが戦争で、戦前・戦中だったら、
そんなことを言うと、非国民と呼ばれただろう。
いや、今だって、この日本でも
そういう意見は「生ぬるい」と
ネットでは叩かれているようだ。
これで、日本でもテロが起こったら、
どんな風潮になるか分かったものではない。
報復の連鎖では平和はない、と思っていても、
目の前で家族が殺され、
手の届くところに銃があったとすれば、
手を伸ばしてしまうんじゃないだろうか。
それでも、銃を手に取らない、
そんな選択が可能なのだろうか。
特に国全体が、熱くなっているときに。
そんな時、
DNA に仕組まれた反応で熱くなるのではなく、
ただ、冷静でいたい、と思う私は平和ボケと
呼ばれても仕方がないし、そう呼ばれても構わない。
私が「冷静でいたい」と願うのは、
冷静でいられないことに自信があるからだ。
当事者のレリスさんがこんなメッセージを発すること、
そしてこのメッセージに共感が広がっている、
というのは、もっと、小っちゃいことで
人を恨み憎んでしまう私には、
心強く、救いであり、光でもある。
2015.11.21
落語立川流特別公演
談志まつり2015
昨年の11月にも観に行った、
「談志まつり」に今年も行ってきた。
これは、談志の命日に合わせて開催される
立川流の談志追善落語会。
昨年は、立川流創立30周年の特別公演で、
3日間 5公演だったが、今年は 2日間 3公演。
その 1公演目に行ってきた。
お目当てはもちろん志の輔師匠。
ここに何度か書いたように、
私は家元(立川談志)の落語が好きではない。
落語はうまいと思うのだが、
どうも好きになれない要素があるのだな。
でも、彼の功績・影響力は、大きいし、
志の輔師匠のように立川流にも大好きな噺家は
いるので、この「談志まつり」も楽しみに
していたのだ。
今日、11月21日は談志の命日。
そのこともあってか、仲入りのあとには、
立川小談志の真打昇進&襲名披露の口上が
あった。
なのに、当のご本人の高座がないという
大人の事情満載のプログラムだった。
今回は談志直弟子による落語会ということで、
普段聴く機会がない立川流の皆さんの
落語も聴くことができた。
ちょっと遅れて行ったので、
一人目、立川談吉は聴き逃したけれど。
談四楼が、米朝が復活させたという「一文笛」という
噺を米朝トリビュートで演るわ、龍志は、
志ん朝トリビュートと言って「駒長」を演るわ、
志の輔は、自身の新作を演るわで、
何の会か分からないなんて言っていたけど、
お客さんにとっては楽しめる、自由で楽しい会でした。
何だかんだといっても、弟子たちの談志師匠への
愛あふれる落語会で、いつか、談志の落語にも
真剣に向き合わねばならないかと
何か大層なことのように思ったのでした。
【 演 目 】
「孝行糖」 立川談吉(聴いていない)
「四人癖」 立川志遊
「反対俥」 立川生志
「一文笛」 立川談四楼
〜 仲入り 〜
錦魚改め小談志 真打披露口上
(談四楼・龍志・小談志・志の輔・生志)
「駒長」 立川龍志
「ディアファミリー」 立川志の輔
@ よみうりホール(有楽町)
恋人たち
昨夜のエントリーにこう書いた。
「もし、自分の妻がテロリストに殺されたら、
私はどう思い、どう考え、どう生きるのだろう」
奇しくも、今日 観てきた映画『恋人たち』は、
通り魔に妻を刺し殺された男の物語だった。
彼は、妻が殺されたあと、仕事もできなくなり、
生きるのが難しくなってしまう。
物語は、妻の死から3年後を描いているが、
一向に傷は癒えず、犯人への憎しみは消えない。
「犯人を殺したい」
それが彼の望みだ。
映画『恋人たち』は、『ぐるりのこと。』の
橋口亮輔監督の 7年ぶりの長編映画。
『ぐるりのこと。』は、つつみしんや的
2008年の映画ベスト5に選んだ良い映画だった。
監督が全国各地で『恋人たち』の舞台挨拶をするための
費用を Motion Gallery で集めていたので、
ほんの気持ちだけ 応援したのだった。
Motion Gallery は、クリエィティブな活動を
するための資金を集めるサイトで、
知り合いのミュージシャンも、
アルバム制作費を集めたりしている。
その応援には、前売り券が付いていた。
先日、その前売り券が送られてきたので、
観に行こうと検索してみると、なんと東京で、
1つの劇場(テアトル新宿)でしか上映していない。
あれほど賞を取った『ぐるりのこと。』の
監督作なのに、上映館の少なさにちょっと驚いた。
なるほど、Motion Gallery で監督の交通費などを
集めないといけないほどの大人の事情が
あるわけだな。
なぜか、埼玉県では5劇場で上映されているけど。
東京1劇場だけのせいか、私が観た18:20からの回は
9割以上のほぼ満席だった。
ひとつ前の回は、立ち見が出ていたようだ。
映画は、前述の妻を通り魔に殺された男、
姑とソリが合わない平凡な妻、
親友への想いを秘める同性愛者の弁護士、
そんな3人の物語。
脇には、光石 研、木野 花、リリー・フランキー
などが出演しているが、要の3人は、
ほぼ無名で、有名俳優が演じる以上に
リアリティがある。
そんなシーン要るか?と思うほど、
(私には必要以上に)リアリティを
ぶち込んでくるという印象だった。
人生は、容赦がなく、不条理で、理不尽。
そして、思い通りになどならない。
それこそが、人生。
が、その中にも、救いはある。
辛くても、生きるしかない。
★★★★☆
新宿末広亭
深夜寄席
映画『恋人たち』の上映まで時間があったので、
世界堂をのぞいたり、楽器屋をのぞいたり、
新宿をブラブラした。
新宿末広亭の前を通ると、21:30 からの
若手の二つ目が出演する「深夜寄席」の
告知が されていた。
(毎週土曜にやっているようだ。)
映画のあと、食事をすると
ええ時間になったので、
昼に落語を聴いたばかりだが、
聴いていくことにした。
90分ほどに4名の二つ目が競演し、
木戸銭は、なんと500円。
そのせいもあってか、ほぼ満席。
やはり真打との差を感じないわけには
いかないが、これから有望な噺家たちだ。
一人目、瀧川鯉津 。
この人は、聴くのが2回目。
昨年、真打昇進ということだが、
結構 固まってきている印象だった。
二人目、春風亭昇吾(昇太の弟子)は、
今年9月に二つ目に昇進したばかり。
まだまだな感じは否めないが、
脱力系の芸風は、嫌いではない。
続いて三人目、笑福亭和光。
あの鶴光の弟子。
鶴光と言っても、ご存知ない方も多いと思うが、
私が小中学生の頃には、大阪・毎日放送(ラジオ)の
「ヤングタウン」や、ニッポン放送の
「オールナイトニッポン」で絶大な人気のあった
落語家なのだ。
落語を聞いたことはなかったが。
で、その鶴光の弟子、和光。
この人が、明らかに大阪人ではないしゃべり。
東京の人が真似る上方落語とも違う、
不思議なイントネーションの落語でした。
始まってしばらくして睡魔がやってきて、
まともに聞けなかったが、オチは「試し酒」だった。
でも、知ってる「試し酒」とは、
始まりが違ったので、違う噺かも。
続いて四人目。
マクラがまるで学生のように感じた、
春風亭昇々(昇太の弟子)は、
本人の作だろうか 新作だったが、
中々好きな芸風で今後が楽しみ。
声が小さくなるとき、
ちょっと小さくしすぎで聞こえないのは難点。
これで 500円ならお得だな。
土曜に夜に新宿にいたら、また行こう。
当たり外れがあるかもしれんけど。
【 演 目 】
「真田小僧」 瀧川鯉津
「犬の目」 春風亭昇吾
「試し酒」(?) 笑福亭和光
「 ? 」 春風亭昇々
@ 新宿末広亭
2015.11.23
bar dAZE
Go Fes.
昨日は、「Go Fes」。
昨年も参加させてもらった、
原宿 bar dAZE のマスター 剛ちゃんの
誕生日を祝うイベントだ。
bar dAZE には、ライヴで何度もお世話に
なっている。
今年は、ジュカちゃんの伴奏ということで、
2曲頼まれたのだが、そのジュカちゃんが誰だか
分かっていなかった。
行ってみると、昨年の Go Fes. で
Fairground Attraction の ”Allelujah” を歌った、
役者の 儒河(ジュカ)だった。
その時の ”Allelujah” が、ホントに素晴らしく、
機会があれば一緒に演りたいなぁと、
その時に思ったのだけど、引っ込み思案な私は、
自分から声をかけることもなく、1年が過ぎたのだった。
そして、図らずも共演の機会がやってきたのだ。
面白いなぁ。
リハーサルもなく、ぶっつけ本番で2曲。
Carole King の "You've Got A Friend" と
"So Far Away" 。
これを機会に 彼女とのライヴをやりたいと
思っているので、実現したら聴きに来て頂戴。
2015.11.24
LEE RITENOUR & FRIENDS
featuring IVAN LINS, NATHAN EAST,
JOHN BEASLEY, MARCUS CESAR,
WESLEY RITENOUR
今年 9月の TOKYO JAZZ で観たばかりの
リー・リトナー。
今月はじめには、ブルーノートで、
デイヴ・グルーシンとのライヴが
3日間 6公演 行われたばかりだが、昨日は、
"LEE RITENOUR & FRIENDS" という名義で、
同じくブルーノートでのライヴだった。
21日には、ミューザ川崎シンフォニーホールで
同メンバーによるライヴがあったのだが、
ブルーノートでは、昨夜一夜限りの公演だった。
会場は、超満員の大盛況。
リーだけではなく、ネイザン・イーストも
人気があるからなぁ、と思っていたら、
後半ゲストで登場したイヴァン・リンスのファンも
多かったようで、数曲でイントロが始まると
多くのお客さんから拍手が沸き起こってた。
イヴァンとリーは、たびたび共演をしているが、
私はイヴァンをナマで聴くのは初めてだった。
曲は、リーのレパートリーの他、ネイザンの
ソロ・アルバムから "101 Eastbound" も聴けた。
アンコール "Wild Rice" を含めて、90分は演ったな。
イヴァンは、4曲だけだったけど、
もっと聴きたいと思った。
リーと デイヴ・グルーシンのアルバム "Harlequin" で
イヴァンが歌っていたタイトル曲を聴けたのは良かった。
ドラムは、リーの息子 ウェスリー・リトナー。
初来日だったようだ。
前半数曲でドラムがちょっとうるさく感じたのは残念。
リーは、ギブソンの L-5 の自身のシグネチャーモデルと、
同じくギブソンのいつものレスポール。
このレスポールは、いいなぁ。
欲しくなるなぁ。
[ MEMBERS ]
Lee Ritenour (g)
Ivan Lins (key,vo)
Nathan East (b,vo)
John Beasley (key)
Marcus Cesar (per)
Wesley Ritenour (ds)
@ Blue Note Tokyo
2nd Stage
(2015.11.26 追記)
ブルーノ―トのサイトに 当日のセット・リストが
発表されていたので転記しておく。
1. Stone Flower
2. Waltz For Carmen
3. Wes Bound
4. Pearl
5. 101 Eastbound (feat.Nathan East)
6. Dinorah, Dinorah (feat.Ivan Lins)
7. Depois Dos Temporais (feat.Ivan Lins)
8. Velas Icadas (feat.Ivan Lins)
9. Harlequin (feat.Ivan Lins)
EC. Wild Rice
私が観たのは、2nd Show だが、1st Show では、
前半3曲が下記の様であったようだ。
4曲目からは、2ndと同じ。
1. A Little Bit Of This & A Little Bit Of That
2. Wes Bound
3. Stone Flower
2015.11.28
タル・ウィルケンフェルド
Tal Wilkenfeld
数年前、その可愛いルックスから想像つかないような
プレイをする若い女性ベーシストが現れた。
オーストラリア・シドニー出身の タル・ウィルケンフェルド。
1986年生まれで、まだ28歳。
来週 12月 2日が誕生日で29歳。
彼女を世界的に有名にしたのは、2007年、
ジェフ・ベックのバンドのベーシストに抜擢されたことだ。
その年のクロスロード・ギター・フェスティバルで
ジェフと共演し、注目を集めた。
その時の『哀しみの恋人たち(Cause We've Ended As Lovers)』の
素晴らしいベースソロが、これだ。
↓
Jeff Beck & Tal Wilkenfeld (Crossroads - 2007 Live)
(以前にも紹介したことがあります。)
この時、まだ 20歳!
アメイジング。
おじさんは、彼女のプレイだけではなく、
違うところにも目が釘付けになってしまうのでした。
2009年のジェフ・ベックのジャパン・ツアーに
同行したようなのだが、残念ながらその時は観ていない。
2012年、来日の予定があったようだが、
交通事故に遭い、来日をキャンセル。
そして、ついに初リーダー来日公演が実現する。
明日29日が大阪、30日と12月 2、3日に東京、
合計 4日 8公演が予定されている。
私は 30日に観に行く予定をしているが、
そのライヴ・レポートの前に、タルについて、
もう少し書いておきたい。
彼女のソロ・デビュー・アルバム(CD)、
"Transformation" (2007) はもちろん購入していたけど、
改めてチェックしてみると、この数年、
タルが参加していると知らずに購入した CD が、
なんと 6枚もあって、ビックリした。(下記)
Jeff Beck "Emotion & Commotion" (2010)
Herbie Hancock "The Imagine Project" (2010)
Lee Ritenour "Six String Theory" (2010)
Lee Ritenour "Rhythm Sessions" (2012)
Toto "XIV" (2014)
Jackson Browne "Standing in the Breach" (2014)
ジャズからロックまで。
なんでも来いだ。
そして、自身の 2nd アルバムも録音を終えているという。
そのアルバムでは、歌ってもいるようだ。
そこに収録されているのかどうかは、現時点では不明だが、
歌っている映像を発見。
↓
ベースの弾き語りで、Leonard Cohen の "Chelsea Hotel"。
渋いとこ突いてきますな。
2013年11月9日、 L.A. の ヘンリー・フォンダ劇場での演奏。
最後に「Thank you have a good night」と言っているので、
アンコールでしょうかね。
14歳の時にギターを始め、音楽の道に進むため、
高校を中退して、オーストラリアからロサンゼルスに移住。
「音楽をやるために高校を中退」というあたり、
もう、音楽をやりたくてやりたくて、
高校に行って興味のない授業を聞いている暇など
なかったんやろな。
当初はギタリストとしてのトレーニングを受けていたが、
その後、17歳でベーシストに転向。
オーストラリアから、アメリカに行った時、
ギターからベースにスイッチした時、
ジェフのバックで注目を浴びた時と、
彼女のアルバム・タイトルの通り、
彼女自身に "Transformation" が 起き続けているのだ。
2015.11.30
タル・ウィルケンフェルド ライヴ!
Tal Wilkenfeld
一昨日、ここで紹介した タル・ウィルケンフェルド の
ライヴに行ってきた。
1st アルバム "Transformation" 同様のハイパーな
ジャズ・フージョンを期待していたら、
なななんと、全曲歌入りのロック!
ベースを弾きながら歌う姿に思わず、
スージー・クアトロを思い出した。(なつかし!)
音楽は、全然違うけど。
10曲ぐらい演奏したけど、インストはなし。
ベース・ソロもちょっとだけで、ほとんどなし。
完全にシンガー・ソングライターのようだった。
曲は、ちょっと気だるい感じというか、
退廃的なイメージで、いわゆるストレートな
アメリカン・ロックではなかった。
そのへんは彼女がオーストラリア出身ということも
あるのだろうか。
「来年発売されるニューアルバムの曲です」と
言っていたので、プロモの意味合いもあったのかもしれない。
ハイパーな、ジャズ・フージョンを期待していた人には、
ガッカリだったかもしれないし、
私もちょっと残念な気がしないでもないが、
これが今の彼女がやりたいことなんだろう。
ベースは、例のナチュラルの 4弦 Sadowsky の他に、
1曲でブルーの Sadowsky の 5弦を使用。
数曲で、メーカー不明のセミアコベースを使用。
3曲でギターを演奏。
Gibson のエレアコ、メーカー不明のエレアコ、
アンコールで Gbson の ES-335。
バンドは、ビルボードライブのサイトにも
メンバー紹介がないのだが、
ギター、キーボード&ギタ−、ドラムの 3人。
ギタリストはタルがギターを弾く時には、
ベースも担当。(1曲はベースレスで演奏。)
このギタリストが、テレキャスター、
ストラトキャスターでええ音出してた。
また、キーボーディストは、
テレキャスターで、スライドギターも演奏。
今日のメンバーでは、Wayne Krantz (G) や、
Keith Carlock (Dr) の参加してた 1st アルバムの曲より
やはり、ロックなんでしょうな。
アンコール後は、会場客席をメンバー全員で
歌いながら 練り歩いて退場。
@ ビルボードライブ東京 2nd Show