2024年8月
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2024.8.1
カレーはスポーツだ! #76
ビーフカレー/ モジャカレー(新大阪)
★★★★☆
新大阪駅「味の小路」1階の「モジャカレー」。
店内はカウンター数席の小さなお店。
初めてなのでビーフカレーを注文。
1,000円(税込)
ひと口目は、ガッツリとスパイシーな
印象だったが、食べ出すとそれほど辛くなく、
私の頭の汗も控えめな出方だった。
辛さを数段階選べるのだが、私が食したのは
追加なしのレギュラー。
爽やかな辛さがよろしい。
ビーフは、ルーと煮込んであるのではなく、
別に煮たものをライスの上にトッピングしてある。
ちょっと物足りないかな。
でもルーは結構、好きなタイプだった。
2024.8.4
いただきます2
ここは発酵の楽園
オオタヴィン監督作品『いただきます2
ここは発酵の楽園』を観てきた。
2020年の作品だが、昨日、NPO法人
アイアイスクールの主催で上映会が開かれたんだ。
シリーズ2作目で、前作
『いただきます みそをつくるこどもたち』では、
保育園児が自分たちの食べる味噌を
自驚ら作る様子にき、味噌の持つ素晴らしさに
改めて関心したものだ。
本作『いただきます2 ここは発酵の楽園』では
タイトルにあるように発酵、つまり微生物の
凄さ素晴らしさに焦点をあてた作品で、
これまた食生活について、見直さなければ
ならないと思う内容だった。
給食を無農薬にしたら、子供たちの病欠が減ったなど、
興味深い結果も多い。
11年がかりで、無農薬のリンゴ栽培に成功し、
映画『奇跡のリンゴ』のモデルになった木村さんも
登場されたのだが、この人の笑顔があまりに
素晴らしくて、泣いてしまいそうになった。
純粋無垢で、汚れがないとでも言えばよいのかな。
生きていたら、無農薬へのチャレンジを
やめられないので、周りに迷惑をかけることになる。
それで、死のうと思った木村さんは、
最後に「土」からヒントをもらうのだけど、
答えは土(の中の微生物たち)にあったんだ。
オーガニック野菜を栽培している吉田さんも
無農薬の栽培に苦労したひとり。
無農薬で栽培すると、虫が付くので、
無農薬の野菜には虫食いの跡があると
聞いたことがあり、そう思っていた。
しかし、吉田さんの話によると虫が付くのは、
弱った野菜だけらしい。
元気に育った野菜は、自らを守る成分が
十分にあるので、虫が付かないらしい。
実際、吉田さんの畑のキャベツには
虫食いがなくて驚いた。
何でも自然のままが一番なんだと思った。
大量生産を目指した時に、
人間は道を誤って農薬を使い始めたんだろうか。
ナレーションは、小雪。
エンディングテーマは、坂本美雨が歌う、
宮澤賢治の『星めぐりのうた』。
映画と違う話になるが、最近、日本の
農薬問題などを扱っている某ジャーナリストに
「国産野菜は安全だと思っているかも
しれないけどそれは違う」と聞いた。
世界でも、日本は農薬の規制が緩いという。
輸入の小麦粉の残留農薬濃度なんかも、
かなり緩いらしい。
本当かどうかは知らないけど「世界一」という
文言も時々目にする。
それが、日本人の癌の発生率など
健康に関係がないとは言えないだろう。
国に頼るのではなく、自分たちで意識を持って
食品を選んで生きる必要があると思う。
★★★★▲
2020年製作/81分/日本
劇場公開日:2020年1月24日
[ 関連エントリー ]
2019.8.17 いただきます みそをつくるこどもたち
2024.8.8
フルマラソン完走への道 その3
11月3日の富山フルマラソンにエントリーをし、
練習をし始めたのが、7月15日。
あの日は、10分走るのが精一杯だった。
少しずつ時間を延ばし、
4回目の練習で30分走った。
10回目で40分。
13回目で60分連続で走れるようになった。
ただし、めちゃくちゃ遅い。
時速6キロを切っている日もある。
それでも、まずは持久力を付けるために
スピードよりも長時間走れる身体作りだと思っている。
毎回、調子よく走れるわけではなく、
5分や10分でめげてしまう日もある。
自分の根性のなさには参ってしまうが、
性格なのかな、そんな時でも自分をダメだと思わず
走れない日もあるよね、無理せんでいい、と
気軽に捉えている。
ランニングというより、ジョギング。
いわゆるスロージョグというスタイルで
走っているが、大体の日は、走り出してから
10分ぐらいまでがしんどい。
20分、30分を超えると意外に楽になるから不思議だ。
調子が良いと、これならいつまででも走れそうと、
勘違いする時もあるほどだ。
だが、弱い自分が顔を出してきた時がつらい。
例えば60分走ろうと思って、45分ぐらいで
もうイヤになった日があった。
「やめたい」と思う。
マラソン出場をやめようとかではなく、
「今、走るのやめたい」なんだ。
凄く弱い。
その弱さに対して、「走れよ、60分!」と
叱咤激励する自分もいない。
ただ弱い自分だけしかいないんだ。
その日は、なんとか60分走り切ったけど、
こんな性根では、42・195キロ完走は、
難しいんちゃうかと不安になる。
しかし、10分しか走れなかった自分が
3週間で60分走れるようになった。
その小さな成功体験の積み重ねで、
100キロウォークも完歩したので、
今回もやるしかないと思っている。
反省は、もう少し早くから準備を始めるべきだったな。
本番まで、もう3カ月を切ってしまった。
あと86日。
2024.8.9
説教したがる男たち
Men Explain Things to Me
レベッカ・ソルニット (著)
著者のレベッカ・ソルニットは、
あるパーティの場で、見知らぬ男性に
自分の書いた本の説明を受けることになる。
その場にいたレベッカの友人が、何度か
「その本は彼女が書いた本です」と
言うが聞こうともせずに、男性は話し続けた。
「だから、彼女の本です」と
3、4度繰り返したところで、ようやく男性は
事態を把握した。
この出だしのエピソードは、
(他人事なら)最高に面白い。
タイトルにあるように「男は女に説明をしたがる」らしい。
相手がその道の専門家であっても。
どうも男どもは、無意識に女性は無知だと
決めつけているようだ。
この男性の(求められていない)説明を
「マンスプレイニング (man と explain の合成語)」
というらしいが、この言葉は著者が創ったわけではない。
マンスプレイニング。
自分を観てみると、結構、やっているかも知れない。
と、寒くなる。
そんな滑稽なエピソードで始まるこの本は、
えげつない男女差別の歴史と、現在も続く
男性による女性への暴力の話でいっぱいだった。
結構重くて、読み終えるのに時間がかかってしまった。
そのマンスプレイニングの根っ子が、
実は女性蔑視であり、レイプや暴力とも
繋がっているというのだ。
日本でも暴力はあるし、レイプ事件もあるけど、
女性がひとりで夜道を歩けないほど
危険ではない。(絶体安全とも言いきれないけど)
しかし、世界には、とんでもない現実がある。
アメリカでは、報告されているだけでも
6・2分に一度レイプが起き、5人にひとりの
女性がレイプされた経験を持つ。
多くのレイプの犯人は、知り合いだという。
大学で、軍隊で、レイプは日常的に
行われているのだという。
そして、医師会の報告では、
「15歳から44歳の女性の怪我の主要な
原因はDVであり、これは自動車事故と
強盗事件と癌による死亡数を合わせた
数字よりも大きい」のだという。
ここに書くのもはばかれるような
ひどい性暴力事件がいくつも実例として挙げられ、
そんな中でも世界がほんの少しずつ、ゆっくりと
変わってきていることが書かれている。
遅すぎる進歩は、もちろん男たちのせいだ。
男性全てが、そうではないのは明白だが、
オビに書かれた「殺人犯の90%は男性」と
いう言葉を考えると、男性という生き物が、
女性より圧倒的に暴力的で、
力でなんとかしようとしているのは間違いない。
そして、男は(年を取るほど)説教したがる。
気をつけねば。
説教したがる男たち
★★★★☆
高田純次が
「年を取ると説教と自慢話ばかりになるので、
そうならないようにエロ話をしている」
と言っていたが、それええな。
2024.8.10
立川談春芸歴40周年記念興行
「立川談春独演会2024」
1月から10月まで毎月2回(合計20回
昼夜合わせて40公演)開催される、
談春の芸歴40周年記念興行。
1回につき2席、合計40席の演目が
発表されているネタ出しの独演会だ。
3月と5月に観に行ったのだけど、
あまりに素晴らしかったので
またまた観に行ってきたよ、3回目。
ネタ出しの演目以外にお楽しみとして、
1席演じられるのだが、今日は「たがや」。
聞いたことはあるけど、あんまり高座に上がらない
珍しい演目だ。
橋の上で、たがや(桶のたがを締める職人)と
侍との決闘(?)の話だが、結構な臨場感で
素晴らしかった。
マクラで、花火のときに観客が「たまや〜」と言う
由来も聞けた。
どういう意味だろうと、常々思いながらも
調べたことはなかったが、こういう話は興味深い。
2席目は、「蒟蒻問答」。
何度も聴いたことのあるネタだが、
通常は大体20〜30分じゃないだろうか。
今日は問答に至るまでの話しも十分にあって、
40分ぐらいあったと思う。
こんな「蒟蒻問答」は、初めてだった。
ここまでで2席終わって、1時間25分経過。
休憩を挟んで「死神」。
これも何人もの口演を聞いたけど、
今日のはスペシャルだったな。
どこまでが談志を受け継いだもので、
どこからが談春のアレンジなのか分からないけど、
これまた聞いたことのない「死神」だった。
いくつかのサゲを知っていたけど、全く知らない、
想像もつかないサゲだった。
70分もあったよ。
泣くような噺ではないのだけど、
あまりの素晴らしさに終わった時は、
ウルウルしてしまったほど。
3席に通じて言えることだけど、
談春の落語はとても丁寧に思う。
だからといって、他の噺家が雑だと
いうわけではないのだけどね。
昼の部は、3時間だったらしいが、
夜の部も終わってみれば、2時間55分。
途中、中だるみもなく、ホントにたっぷりと
聴かせて頂いたという感じ。
やる側も聴く側も結構な集中力だが、
当然やる側の方が大変だ。
毎回のことだけど、談春は自分の独演会に
弟子も出さないし、ゲストも呼ばない。
全部自分一人でやるんだ。
珍しく、途中で足が痛いと言って
立ち上がったシーンがあった。
昼の部と合わせて5〜6時間座って(正座)
いるわけだから足もおかしくなるかも知れないな。
[ 演目 ]
「たがや」
「蒟蒻問答」
--- 仲入り ---
「死神」
@ 有楽町朝日ホール
夜の部
2024.8.11
カレーはスポーツだ! #77
ハンバーグチキンカレー / 松屋(武蔵小山)
★★▲☆☆
たまに食べる松屋のカレー。
松屋のカレーは、時々味が変わるのだな。
どうも先月、ビーフカレーからチキンカレーに
変更されたみたいだ。
今のチキンカレーより、個人的には
前のビーフカレーの方が好みだな。
今のカレーは、あんまり良いと思えない。
なぜ、この味にしたんだろう。
ハンバーグチキンカレーと謳っているのに
チキンも少ししか入っていなかったのも残念。
ハンバーグは、前からあんまり変わっていないと思う。
まあ、ファストフードにそんなに求めちゃいけないのかもね。
ハンバーグチキンカレー(税込850円)
2024.8.12
ティム・ドナヒュー
ジャズ・ロックギター Live Seminar
ティム・ドナヒューさんのギター・セミナーに
行ってきた。
そのレポートの前に。
最近知った日本のギターブランドの
「Suzuka Guitar Design」。
ギターメーカーがたくさんある長野県で
2020年に立ち上げられた新しいブランドだ。
実物はまだ見ていないし、弾いてもないのだけど、
いくつかのモデルのデザインが素晴らしい。
調べると、鈴鹿清仁さんという方は
ヘッドウェイ株式会社から有限会社飛鳥に
22年間いたというベテランだ。
ヘッドウェイ、飛鳥は、私が4本もエレキ・ギターを
所有しているデバイザーのグループ会社。
現在では、バッカスやモモセなどいくつもの
ブランドを抱えるグループ。
さて、その「Suzuka Guitar Design」のサイトに
私は知らないティム・ドナヒューというギタリストの
写真があった。
どうも「Suzuka Guitar Design」でギターを
オリジナル・ギターを作ったようだった。
話は変わり、2年ほど前にギターを通じて
知り合ったHさんと先日、食事をした。
話題はほとんどギターや音楽の話で、
あまりにマニアックで互いに話せる相手が
いないような内容だ。
その時、私が「最近気になるギターがある」と、
「Suzuka Guitar Design」の話をした。
食後別れた後に「Suzuka Guitar Design」の
サイトのリンクをHさんに送ったら、そのあと、
「ティム・ドナヒューさんは30年来の友人」と
返信があった。
すると、そのあとティムさん本人から連絡が
あったらしく、今日のギター・セミナーを案内され
お誘いを受けたというわけだ。
読む人には、どうでもよいストーリーだが、
なぜ今日のギター・セミナーに行くことになったかという
流れはとても自然で不思議なので記しておきたい。
さて、ギター・セミナー。
まずは、トリオでのライヴ演奏から始まった。
ティムさんのオリジナル曲で、後ほど解説を聴いて
納得するのだが、アッパーストラクチャートライアドを
多用したコードで、調性感があまりなく
独特のハーモニーを感じる曲調だった。
1982年に始めて来日したときに作曲したけど、
一度もライヴで演奏したことがない、という曲も
演奏してくれた。
ティムさんは、曲が降りてくるタイプらしく
「作曲」という言葉は嫌いだと言っていたね。
6曲演奏して、セミナー。
まず、右手でローフレット部分をミュートし、
左手のハマリングだけで音を出す奏法を
解説してくれた。
続いて、実際にライヴで演奏した曲の
楽譜を配ってくれて、アッパーストラクチャー
トライアドの解説。
アッパーストラクチャートライアドって、
言葉は知っていても、全然分かっていないんだけど、
今日は少し理解が深まった。
でも、理屈が分かったところで使うには
センスがいるんだな。
自分のものにするには相当練習も必要だし。
でも、以前私が作ったオリジナル曲の一部に
「こんなコードないやろ」と思い付きで付けた
ハーモニーがあったのだが、それがまさに
アッパーストラクチャートライアドだったと知って、
なんか嬉しかった。
セミナーのあと2曲ライブ演奏で終了。
たっぷり2時間が過ぎていた。
ティムさんの「NINJA」と書かれたギター
(これが Suzuka Guitar Design 製と思われる)は
ヘッドレスで、2系統のアウトプットが出来る。
ひとつは、クリーンで温かみのあるトーン。
もう一つは、やや歪んだトーンにセットされていて、
ギターのスイッチで切り替えられるようになっている。
そのため、足元のペダルを踏む必要がないんだ。
ペダルボードに繋がっていたけど、そのギターでの
切り替え以外は、手でスイッチを押して切り替えてたけどね。
ティムさんは、日本に住んで長く、日本語も
ほとんどべらべらなので、日本語で解説をしてくれたのは、
分かりやすくて良かった。
国立音楽院の主催で、「体験講習」ということで
参加費無料だというのも嬉しかったね。
私は今から音楽院に通うことはないし、参加者には
通わなさそうなおじさんが、多かったけど。
[ MEMBERS ]
Tim Donahue (Gt)
Takeshi Nonoguchi (B)
Takamochi Baba (Dr)
@ 国立音楽院 パラダイス・ホール
2024.8.14
池尻大橋
東京に移り住んだのは、1995年のことだった。
年の瀬の押し迫った12月24日に 荷物を
積んだトラックに乗せてもらって東京に着いた。
もうすぐ29年になる。
光陰矢の如し。
東京で初めに住んだのは、
世田谷区池尻3丁目。
東急田園都市線の池尻駅と三軒茶屋駅の
ちょうど真ん中ぐらい。
「三宿(みしゅく)」という交差点の
すぐ近くのマンションだった。
大阪(東大阪市)で6万円ぐらいの
家賃のマンションに住んでいたが、
ほとんど同じ広さで8万5千円だったと思う。
さすがに東京は賃料が高いと感じた。
三宿の交差点にあるビルの中のお店で
働くことになっていたので、すぐ近くの部屋を借りたんだ。
そのマンションに2年半ほど住んで、
三軒茶屋のマンションに引越した。
籍を入れるのはその一年後だけど妻と暮らし始めたんだ。
先日、何年振りか分からないが、久しぶりに
池尻大橋で下車して、三宿まで歩いた。
あの頃のままのお店もあれば、新しく(といっても
いつか分からないけど)出来ていた店もあった。
ティム・ドナヒューさんのギターセミナーに
行ったのだけど、会場が国立音楽院だった。
国立音楽院かどうかまで自信はなかったけど、
池尻にはなんとか音楽院があったような記憶があった。
調べてみると国立音楽院は、私が住んでいた頃には
レコード会社のフォーライフがあった所だ。
調べてみるとフォーライフレコードは、
2000年代前半に解散・清算していたんだね。
その本社ビルを国立音楽院が購入したようだ。
スタジオやホールのあるビルだから、
音楽学校にはもってこいだっただろう。
もし私の記憶にあった池尻の音楽院だとしたら、
移転したんだと思う。
写真は、私が初めて住んだ三宿の交差点近くのマンション。
ここの3階に住んだ。
今はどうか分からないけど、当時は「三宿」というと
所謂 業界人が多く、ちょっとオシャレなイメージだった。
1995年当時、三宿の交差点には、吉野家があった。
私が越して来てから、その斜向かいに松屋がオープンした。
勝手に三宿牛丼戦争なんて呼んでいたけど、
吉野家はすでに撤退したようでなくなっていたよ。
あれから、30年近い年月が過ぎているからね。
私が勤めていた BAR は、その松屋のビルの5階にあった。
三宿には、業界人が多かったと書いたけど、
実際、お客さんには、出版社、放送局、音楽業界、
ミュージシャンや役者さんなど有名な方も多かった。
あんな駅から遠い住宅街にある BAR なのに
平日の真夜中2時ごろに満席になることも
珍しくなく、大阪と東京の違いをまざまざと感じた覚えがある。
しかし、私が退職(解雇!)した数年後には、
その BAR もクローズした。
街は生き物だ。
何も変わっていないかのようで、随分と変化しているのである。
アニッチャ(無常)。
2024.8.15
フルマラソン完走への道 その4
11月の富山マラソンにエントリーし、
7月15日から練習を始めて1ヵ月がたった。
2日連続で走ったら、1日休むようにしていて
なるべく2日以上開けないようにしているのだけど、
中々そうも行かない時もある。
今週は、月曜日火曜日と2日続けて走らなかった。
昨日(水曜日)も夜、飲み会の予定があったので、
朝のうちに走ろうと思っていたが、起きたのが遅く、
11時過ぎて走ることになった。
気温はすでに 30度を超えていただろう。
60分走るのは無理だろうと、30分だけと思ったけど、
10分でめげてしまった。
10分走ったあと、数分歩いて、もう一度と思い
走ったが5分でギブアップした。
そんな気温のときに走るのは、アホである。
が、やらないと気が済まないんだ。
甲子園では、球児が野球をしているではないか、
とも思うが、高校生と一緒にしてはいかんな。
こちらは、運動経験のない 62歳である。
今日は 暗くなったころから走り始めた。
スタートはええ感じだったのだが、少し走って
右のすねが痛くなった。
ふくらはぎではなく、すねの前の部分だ。
何日か前にもそういうことがあって、その日は
10分ほど走って、練習をやめた。
今日は、8分で断念。
走り方が悪いのか、なぜにすねが痛い。
しかし、それでやめるのはイヤだったので、
4分歩いて、再び走り出したが、
やはりダメで、今度は4分で断念。
「今日もあかんか、こんなんでは完走なんか
無理やん」と思いながら、4分ほど歩き、
再度走り出したら、不思議なことに
今度は、すねの痛みがなく、15分ほどで
ええ感じにゾーンに入った。(ホンマか)
そのまま、約72分走り続けた。
今までの最長連続ジョグタイムを更新した。
スピードは相変わらず遅くて、時速6キロほどのまま。
この速さでは、42・195キロを走るのに
制限時間いっぱい7時間かかってしまうが、
すねの痛みがなくなって、記録が更新できただけでも
今日の成果としよう。
当面の目標は、2時間連続ジョグだ。
「ランニング」ではなく「ジョギング」なんだな。
このたび走り出すまで、「ランニング」と
「ジョギング」の違いさえ知らなかった。
一般的に「ランニング」は、競技や大会などの
トレーニングのことを指し、「ジョギング」は、
走るスピードも遅く、準備運動や健康増進の
ための運動を指すらしい。
その「ジョギング」の中でも、人と話しながら
ぐらいの息の上がらないスピードで走ることを
「スロージョグ(スロージョギング)」という。
今のところ、私がやっているのは「スロージョグ」だね。
ランニングより、基礎体力アップや脂肪燃焼効果がある。
確かに走り出して、ゆるやかに体重が落ち始めている。
身体に負荷がないレベルの運動なので、
健康に良いのは、なんとなくだが実感している。
何より、走った後、気持ち良い。
公園で一休みしているところに風が当たると、
ホントに気持ち良い。
この感覚を味わえるだけでも、価値があると思うほど。
心配は、ひざだな。
昨年の100キロウォークのときは、腰が問題だったけど、
長時間走るのには、ひざが大丈夫か気がかりだ。
60分ぐらい走ると傷みというほどではないけど、
少し違和感が出始める。
ひざに良いといわれるサプリメントを飲み始めたけど、
そんなのすぐには効かないだろうし。
開催まであと79日。
すぐやな。
8/15 ウォーキング+ジョギング 練習記録
距離 9・25キロ
時間 92分
時速 6・0キロ
ランニング最長時間 72分
2024.8.24
フルマラソン完走への道 その5
― 10km完走
40日前にジョギングを始めたときには、
1キロ(10分)走るのがやっとだったけど、
昨日は、10キロ以上(99分)走った。
10キロに換算すると96分で、時速6・25キロ。
ほんの少しだけどスピードも速くなった。
時速6・5キロで走れば、フルマラソンを
6時間半で完走できるので、
持久力とスピードと両方にまだまだ課題がある。
心配は、ひざだ。
昨日は8キロ手前の時点で、ひざに違和感というか
軽い痛みが出てきた。
走りながら、やめようか、9キロ走ろうか、
10キロまで走ってみようかと考えた。
練習でひざを痛めてしまっては、元も子もない。
少しずつ鍛えていく必要がある。
でも、8キロの時点で、なんとか行けそうに思ったので
走り続けたら、結局10キロまで行くことが出来た。
この4倍以上の距離と時間。
さて耐えられる身体と精神を作り上げられることが
できるんだろうか。
特に精神。
あと 70日だ。
8/23 ジョギング 練習記録
距離 10・27キロ
時間 99分
時速 6・25キロ
2024.8.24
幻の光
是枝裕和監督の1995年の
長編映画デビュー作『幻の光』。
原作は、宮本輝の小説。
舞台が石川県輪島なので、
「能登半島地震 輪島支援 特別上映」ということで、
渋谷のル・シネマで上映中だ。
収益から諸経費を除いた全額が輪島市に
寄付されるとのことだ。
この特別上映の背景は、ロケ地になった輪島の
復興支援という意味もあるだろうが、
それだけではないようだ。
公式サイトの「再上映にあたってのプロデューサーからの
コメント」を読むと映画化の企画を
諦めなければならないと思っていた時期に
輪島の観光協会や朝市組合など 現地の人々の全面的な
協力により この映画が完成したことが分かる。
プロデューサーである合津直枝は、
「『輪島の方々の応援がなければ、映画は完成しなかった』
と確信している」と書いている。
なんだか、映画とは別のストーリーがそこにはあったんだな。
さて、映画の方は、能登の映画だと思いきや、
前半の数十分は、大阪(というか兵庫県の尼崎)が舞台。
先に観た輪島出身の友人によると
輪島弁が気になったということだったが、
私は大阪弁が気になった。
調べてみると、主演の江角マキコは、島根県出身。
浅野忠信は、神奈川県出身なので仕方ないのかな。
赤井英和、内藤剛志は、大阪出身なので
さすがに気にならなかったけどね。
夫を亡くした妻・ゆみ子役に江角マキコ。
本作が映画デビューだったらしい。
その夫・郁夫に浅野忠信。
再婚相手・民雄に内藤剛志。
そのほか、木内みどり、柄本明、赤井英和など。
ゆみ子と郁夫のふたりは幼馴染で
映画は彼らの子供の頃から始まる。
結婚し、子供も生まれて幸福そうに見える夫婦だったが、
子供が3か月の時に、夫の郁夫が突然自殺してしまう。
妻には、その原因に全く心当たりがない。
数年後、彼女は輪島に嫁ぐ。
互いに子連れ同志の再婚だ。
尼崎のシーンでは、それなりにセリフがあったのだけど、
輪島に移ってからしばらくは、
ほとんどセリフがなく、新しい生活の日常が描かれる。
ゆみ子の子供は新しい父親にも祖父にも
姉(父親・民雄の連れ子)にもなつき、
幸福な再婚であったことが描かれている。
特に事件も何も起こらない。
輪島に移ってしばらくして、弟の結婚式で
尼崎に里帰りしたゆみ子は、再び死んだ夫への
想いに取りつかれる。
ゆみ子は夫の突然の自死の原因が
全く分からないことをずっと悩んでいたんだ。
ラストシーンでは、そのことを民雄に打ち明けるのだった。
ゆみ子の家族の喪失と新しい家族との再生。
物語のテンポはとてもゆっくり。
感情表現も控え目で、夫が死んだと知るシーンの
ゆみ子は少し物足りないと言えなくもない。
が、実際に突然 夫が自死したら、
誰もが感情的に泣き叫ぶわけではないのだろう。
夫の突然の自死以外にも、
ゆみ子の子供時代に祖母が失踪するシーン、
輪島では「カニを獲ってくる」と約束した近所の
漁師が舟を出した後、海が荒れて、
夜になっても戻ってこないというシーンもある。
後半には、ゆみ子が葬列を見るシーンも。
死は、とても身近にあることが描かれている。
ヴェネチア国際映画祭で撮影に関する賞を
獲ったらしいが、確かに美しい、素晴らしい構図の
シーンがいくつもあった。
あの美しい能登の景色の多くが、今年の地震で
失われたのかも知れない。
今回上映されたものは、デジタルリマスターとのことだが、
それって映像だけではなく、音声もなんだろうか。
途中、数回 BGM のピアノの音が、イヤなトーンで、
とても耳障りでだったよ。
★★★☆☆
1995年製作/110分/G/日本
劇場公開日:2024年8月2日
日本初公開日:1995年12月9日
2024.8.30
Immersive Museum TOKYO vol.3
印象派と浮世絵 ゴッホと北斎、モネと広重
先日「ベルサール新宿南口」という会場で
開催されている「Immersive Museum TOKYO
vol.3」に行ってきた。
「Immersive」というのは、「没入型」という意味。
特別な音響効果と壁面・床面全てに投影された
アートを「没入型」に体験するというもの。
床に置かれた椅子に座って、また
大きなクッションに寝そべって、
壁面に映し出されるアートを観るんだ。
「vol.3」とあるように今開催されているのは、
第三弾だけど、観に行くのは始めて。
今回は「印象派と浮世絵 ゴッホと北斎、
モネと広重」というテーマ。
ゴッホやモネに、葛飾北斎や歌川広重らの
浮世絵を対比させるという企画。
あの時代の西欧の画家が、日本の浮世絵に
影響を受けていたのは有名な話で、
ゴッホは浮世絵の模写も残している。
ちゃんと時間を計っていないけど、
20分か30分ぐらいかな。
あっという間なので、2回観たよ。
冒頭は「熈代勝覧(きだいしょうらん)」という
江戸日本橋を描いた絵巻が、動画になって映し出される。
これは、面白かった。
隅々まで見ていたいと思ったほど。
そのあと、浮世絵と西洋絵画の似ている構図のものや
同じ題材を描いたものを並べたり、重ねたりして
映し出される。
浮世絵が印象派に与えた影響を表現しているのだと
思うけど、中には、「これはたまたま似てるだけやろ」
「それとこれを並べるのは無理があるやろ」と
思うものあった。
それでも、西洋と東洋の視点や表現の違いを
あんな風に観るのは興味深い。
何より、あれを創るのに膨大な時間とエネルギーが
費やされているだろう。
そして、テクノロジーの進歩があってこその
21世紀型のアートの見せ方だと思ったのでした。
ゴッホやモネが生きていたら、なんて言うんだろうな。
ただ、「没入」したかと言われると、微妙かな。
あと、スマホで撮るのは自由だったので、
ずっと動画を撮っている人が、何人かいて、
その人たちは、せっかく目の前に大きく映し出されて
いるにもかかわらず、手に持ったスマホ越しに
観てたので、なんだかなぁという感じがした。
まあ、人のことですけど。
公式サイト
動画
2024.8.31
水中華
昨日、妻の両親に会いに山形に行って来た。
翌日(今日)ちょうど妻の仕事関係のイベントが
山形であり、それにも顔を出して、私だけそのまま
写真撮影のためにもう一泊しようと思っていたけど、
台風が近づいていることもあって、
急遽日帰りに変更した。
朝、東京を出るときは、雨だったけど、
昨日の山形は雲は多かったけど、良い天気だったよ。
もしかしたら、台風の影響かも知れないけど、
なんだか絵に描いたような雲で凄かったよ。
山形にはフルーツや米沢牛など名物が多いが、
ラーメンの消費量が多いことでも有名だ。
昨日は南陽市にあるラーメン店、
「来々軒」というお店の「水中華」を食して来た。
冷たいラーメンを食べたかったので、
ラーメン店に行ったのだが、「水中華」という
呼び名は、初めてだったので、注文する時に
「これって冷たいラーメンですか?」と確認したよ。
「水中華」って凄い呼び名やな。
水中華は、5月から8月と書いてあったので、
あと2日遅れていれば食べられなかったところだった。
850円。
さっぱりあっさりした冷たいスープ(氷が入っている)に、
やや腰のある麺。
ちょっと私の期待していた味ではなかったのは
残念だが、普段のランチタイムには並んでいる
お店らしいので機会があれば熱いラーメンも食べてみたい。
2024.8.31
RUSSELL MALONE
ラッセル・マローン 来日中に死去
今日オズ・ノイのインスタで知ったのだが、
ロン・カーター・ゴールデン・ストライカー・トリオとして
来日ツアー中だったジャズ・ギタリストの
ラッセル・マローンが 8月23日に逝去した。
心臓麻痺だったらしい。
60歳だった。
トリオは、ブルーノート東京で 20日から23日まで
4日間の公演、そのあと24日に高崎芸術劇場、
25日にコットンクラブの公演が予定されていた。
20日から22日までは、マローンも
ステージに立っていたらしいが、23日は体調不良で休演。
ロン・カーターとドナルド・ヴェガはデュオで演奏したようだ。
その23日に亡くなった。
ふたりは、マローンへの敬意と追悼の意を込めて、
デュオでツアーを続けたようだ。
私は、ラッセル・マローンを二度ライヴで観ている。
2012年12月14日のコットン・クラブでの
ロン・カーター・トリオのライヴ。
まさに今回のトリオで、その時はまだ
「ゴールデン・ストライカー・トリオ」という名前は
ついていなかった。
そして、始めて観たのは、やはりコットン・クラブで
ラッセル・マローンのリーダーライヴだった。
2007年6月12日、もう17年も前だ。
これが思い出 深いんだ。
たぶん、始めてコットンクラブで観た
ライヴじゃなかったかな。
私の席は、マローンの目の前、最前列だった。
マローンは、ライヴの途中で私に向かって
「お前はギタープレイヤーか?」と訊いてきた。
私が「そうだ」と答えると「指を見せろ」と言うので
私は左手を伸ばした。
マローンは私の指先を見ると
「ギタープレイヤーだ」と言い、
使っていたピックをくれたんだ。
探したら、ちゃんとあったよ。
メモ付きで袋に入れて。
「ULTRA-PLEC D'Andrea USA 2.0mm」
アメリカのダンドレアというメーカーの
2ミリの分厚いピック。
それにしても、60歳は早すぎる。
やっぱり、行ける時にライヴは観ておかんと。
人間は、誰しもいつ死んでもおかしないと、
こういう時だけ思う。
ロン・カーターも87歳やから、
また来日してくれるかどうか分からへん。
合掌。
[関連エントリー]
2007.6.12 RUSSELL MALONE
2012.12.14 RON CARTER TRIO