TOP LAGUNA MOON MELLOW FLAVOR  LIVE GUITAR  LINK LYRICS


 
2025年 MUSIC

    感想・ご意見は→ shinya◇shin223.com
    メールをくださる方は、上記アドレスの◇を@に変えて送ってください。(スパムメール対策)



2025.1.14

マイケル・ランドウ
出演キャンセル


来週、ブルーノート東京に スティーヴ・ガッド・バンド の
ライヴを観に行く予定で、楽しみにしているのだが、
今日、ブルーノートからメンバー変更の発表があった。
マイケル・ランドウ (g) が、ロサンゼルス山火事の
影響を受け、出演がキャンセルになったというのだ。

ロスの山火事は、ニュースで観て、
大変なことになっているのは、知っていたけど、
ロスには知り合いもいないし、ちょっと遠いことの
ように思っていたら、影響が現れた。
もしかしたら、マイケルの家や機材が
焼失したのかも知れない。
心配だ。
こんな風に急に身近に感じるんだな。
そういえば、2018年のカリフォルニア州の
マリブの山火事では、リー・リトナーが
家とスタジオを失った。
100本のギター、40台のアンプも
焼失したという記事も読んだ。
自然災害の恐ろしさだ。

今年の山火事は、昨日13日時点でも
まだ鎮火していないようで
火災の死者は13日時点で少なくとも24人、
行方不明も23人だという。
日本は、ああいう山火事は起きないんだろうか。

マイケル・ランドウの代役のギタリストは、
トシ・ヤナギという日本人。
私は、知らなかったし、日本での知名度は
低そうだけど、1985年に渡米し、
21歳で MI (Los Angeles Musicians Institute) を
卒業し、アメリカで活躍しているギタリストだ。
たぶん、私より4歳か5歳ぐらい年下だろう。
知らんだけで、こんな人おるんやなぁ。

マイケル・ランドゥのキャンセルは残念だけど、
トシ・ヤナギがガッド・バンドでどんなギターを
聴かせてくれるのかも楽しみだ。

山火事のことは、早急な鎮火と復旧を祈る。





2025.1.18

奥平真吾 THE NEW FORCE +1



今年初めてのライヴは、ジャズ。
久しぶりに馬場さんのギターを聴きたくなり、
新宿ピットインへ
「奥平真吾 THE NEW FORCE+1」の
ライヴを観に行ってきた。
この「+1」が馬場さんとのこと。
調べてみると、馬場さんのライヴは、
2019年12月以来だったので、
なんと5年ぶりでビックリした。

奥平さん(Dr)のライヴは、初めてだったけど、
さすがに19年もの間、ニューヨークで
活動でしていただけあって、とても素晴らしい
熱いプレイが聴けた。
ギターの馬場さんはもちろん、
メンバー5人全員素晴らしかった。
ピアノの堀さんは、観たことがあったけど、
サックスの岡さん、ベースの落合さんはたぶん初。

奥平さんは、ニューヨーク時代、15年間、
カルロス・ガーネット(t.sax)のバンドにいたとのこと。
カルロス・ガーネットは、一昨年84歳で他界した。
「奥平真吾 THE NEW FORCE +1」の
最新アルバムは、昨年発表された、
カルロス・ガーネットに捧げた『The Big Brother』。
「The Big Brother」とは、カルロスのことだ。

今日は、そのアルバム収録曲を中心に演奏された。
『One for Carlos (奥平真吾)』、
『Catch Me If You Can (Carlos Garnett)』、
『U R D 1 4 Me (Carlos Garnett)』、
『Harvie’s Tune (堀 秀彰)』、
『Stop & Go (堀 秀彰)』など。
どの曲も良かったが、中でも印象に残ったのは、
岡さん作曲の『Birds Words』。
チャーリー・パーカーのフレイズをモチーフに
作られたというゴキゲンな曲。
アンコールは、古いスタンダードで 『Love Letters』。
1曲ずつ解説があるのは、ありがたい。
久しぶりの ピットインだったけど、外国人客が多かった。
東洋人、西洋人、合わせてたぶん3割ぐらい
いたんじゃなかな。


[ MEMBERS ]
奥平真吾 (Ds)
岡 淳 (Sax&Fl)
堀 秀彰 (Pf)
落合康介 (B)
馬場孝喜 (G)

@ PIT INN (新宿)





2025.1.24

STEVE GADD BAND
JAPAN TOUR 2025

featuring WALT FOWLER, TRAVIS CARLTON,
MITCHEL FORMAN, DUKE GADD & TOSHI YANAGI




今年の4月で、80歳になる、
スティーヴ・カッドのライヴに行って来た。
ブルーノート東京、合計6日間公演の初日の
2nd ショーだが、バンドはすでに愛知、
静岡、石川、北海道の公演を済ませての
ブルー・ノート公演だ。

メンバーとして来日予定だったギターの
マイケル・ランドゥが、ロスの山火事の影響で
キャンセルになり、急遽トシ・ヤナギという
米国で活動する日本人ギタリストが、
代役に抜擢された。
先日も書いたけど、私が知らなかっただけで、
世界で活躍している日本人はたくさんいるんだろうな。

さて、ライヴの方はというと、何度も観てきた
バンドだけど、期待を上回る素晴らしさだった。
上質で極上の音楽に浸ったという満足感がある。
今回は、ガッドの息子、デュークが
パーカッションとして参加。
故リチャード・ティーの書いた
『The Bottom Line』では、ヴォーカルを担当。
リチャード・ティーのような優しい歌声だった。

ギターのトシ・ヤナギは、さすがにマイケル・ランドゥの
トラだけあって、職人の技を披露してくれた。
前半、とても大人な、抑制されたプレイという
感じがしたのだけど『Green Foam』の
ブルース・ソロで爆発!
これが素晴らしいソロだった。
ギターは、ストラトキャスター。
ヘッドの形状から、Xotic かなと思う。
(目が悪くなって、ロゴが読めない。)

今日が誕生日だというキーボードの
ミッチ・フォアマンのプレイも良かった。
『Put It Where You Want I』では、
トロンボーンも吹いた。

トラヴィスは、いつも通りカッドの手元を
ガン見しながらのプレイ。
スティックがドラムやシンバルに当たる瞬間を
見逃すまいとしているかのようだった。
彼を見て父親(ラリー・カールトン)に似ていると
思ったことは、一度もなかったけど、
今日はある瞬間、ラリーとそっくりの目つきをしたよ。
また、トラヴィスはあまりベース・ソロを弾かない
イメージだったけど、今日はタッチワウなんかも
使って結構長めのソロを弾いた。
そのソロも良かったな。

個人的ハイライトは『Signed Sealed Delivered』に
おけるガッド親子のユニゾン・ドラム・ソロ。
覚えるだけでも大変そうなスネアのソロを
ふたりでバチっとユニゾンしてた。
この時は、素晴らし過ぎて泣きそうになったよ。

曲は、前述のもの以外では、
ヤン・ハマーの『Oh, Yeah!』、
『Way Back Home』など。


[ MEMBERS ]
Steve Gadd (ds)
Walt Fowler (flh,tp)
Travis Carlton (b)
Mitchel Forman (p,key,tb)
Duke Gadd (per,vo)
Toshi Yanagi (g)

@ Blue Note Tokyo
2nd show





2025.2.2

リンダ・ロンシュタット
サウンド・オブ・マイ・ヴォイス

Linda Ronstadt: The Sound of My Voice




2022年公開時、劇場で観たいと思いながらも
見逃してしまったリンダ・ロンシュタットの
ドキュメンタリー映画『リンダ・ロンシュタット
サウンド・オブ・マイ・ヴォイス』を 観た。

高校生の頃、リンダの『It's So Easy』が
大好きでシングル盤のレコードを買った。
当時のお小遣いでは、LP は中々買えなかったんだ

この映画は、リンダの生い立ちに始まり、
LA に出てバンド(トリオ)でデビュー、
その後、ソロになってからの活躍から、
パーキンソン病になり、思うように声が
出なくなり、引退することまでが描かれている。

ご本人はもちろん 登場人物は、ジャクソン・ブラウン、
ライ・クーダー、ドン・ヘンリー、ボニー・レイット、
ドリー・バートン、エミリー・ハリス、J.D.サウザー、
カーラ・ボノフなど 超豪華。
そのほかにも演奏シーンや写真では、
グレン・フライ、ニール・ヤングも。
ドリー・バートン、エミリー・ハリスとのトリオの
ライヴ(TVショー)では、バックバンドに
デビット・リンドレーやリーランド・スカラーらしき
姿も見え、ウエスト・コースト・ミュージック
ファンにはたまらない内容となっている。

若い頃、イーグルスはリンダのバックバンドだったと
雑誌で読んだような気もするが、
ドン・ヘンリーご本人の口からそのことが
語られるのを聴けることは貴重だろう。

リンダが、ただのカントリーロックや
ロックンロールに収まらず、オペラまで
歌っていたのは知らなかったので驚いた。
1983年にジャズ・スタンダードを唄った
アルバム『What's New』を聴いた時には、
まだ若かった私は、退屈だと思った。
オペラの公演中に母親が亡くなり、
死に目に会えなかったリンダは、
母親が好きだったジャズを唄おうと思ったのが
あのアルバムのスタートだったんだな。
レコード会社の反対を押し切り、
ネルソン・リドルに直接、編曲を頼み、
実現させたんだ。

オペラ、ジャズの後1987年には、
父親から教わった曲を歌いたいと、
自身のルーツでもあるメキシカン・ミュージックの
アルバム『ソングス・オブ・マイ・ファーザー /
Canciones De Mi Padre』をリリース、
ツアーを行った。
これも当初はレコード会社の反対にあったようだが、
リンダは決めたら突き進む人だったんだ。
結果、アルバムは歴代1位のスペイン語の
アルバムになったという。

ミュージシャンのドキュメンタリー映画というと
酒やドラッグ、異性関係などの
ダークサイドも描かれることが多い。
もちろん、その人の生き方が音楽に現れるのは
間違いないけれど、『ホイットニー
オールウェイズ・ラヴ・ユー』のように
ダークサイドに焦点をあてた映画は
観ていてしんどいし、観たくない。
本作は、リンダの恋愛についても触れているが、
あくまでも彼女の音楽が中心で、好感が持てる。

引退した彼女の言葉が印象的だ。
「たくさんの夢を叶えられて私は幸運だった。
死んだあとのことはどうでもいいの。
大事なのは存命中よ。
何をするか。どう生きるか。」

リンダは、現在 75歳。
最後には2019年に撮影された、
いとこと甥とのハーモニーが聴ける。

ところで『It's So Easy』は、リンダのオリジナルだと
思っていたら、1958年のThe Crickets
(バディ・ホリーがいたグループ)がオリジナルだった。
作詞作曲は、バディ・ホリーとノーマン・ペティ。
あまり売れなかったみたいだ。
1977年のリンダのカヴァーは、
ビルボード・チャートの5位に入った。
リンダのヴァージョンの方が、ややテンポが遅く
重たい感じで好きだな。


★★★★▲


2019年製作/93分/アメリカ
原題:Linda Ronstadt: The Sound of My Voice
劇場公開日:2022年4月22日

Amazon Prime Video で鑑賞







 ひとりごと