LAGUNA MOON MELLOW FLAVOR  LIVE GUITAR  LINK LYRICS


 つつみしんやのひとりごと  2016年 2月
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2016.2.1

俳優 亀岡拓次

予告編を観て面白そうだと思った、
映画『俳優 亀岡拓次』。
残念ながら、ちょっとハズレでした。

クスッと笑えるところはあるものの、
結局 何が言いたのか 分からん映画で、
途中でちょっと(長いなぁ〜)なんて
感じてしまった。

まあ、こういうの好きな人も
おるんやろうけど、私にはイマイチでした。

以下、ネタバレ。
主人公の亀岡(安田顕)が、一目惚れした居酒屋の
出戻り娘(麻生久美子)に花束を持っていくねんけど、
その時、娘から、「別れた旦那と
やり直すことにした」と聞かされる。
亀岡は失恋したわけやけど、
持っていった花束を渡さずに、
カウンター席の椅子の上に置いて帰るのね。
で、その娘が亀岡を店の外まで
見送りに出てきたにも関わらず、
椅子の上の花束に気が付かない。
それは、ないでしょう。
おまけに客が帰ったのに、食器を下げないで、
自分はカウンターの中で立ったまま、
めし食ってる。
それもないでしょう。

と、ここだけはどうも解せんかった。

安田顕は悪くないけど、安田演じる亀岡が
何考えてるか分からない。
それは、演出、脚本の問題かな。
麻生久美子、脇で出演の山崎努、三田佳子は良かったが、
染谷将太は、エンドロールまで気がつかんかった。
なんか、もったいない使い方。(私の問題?)

「不器用で愛すべき恋と人生を描く、
心温まるヒューマンドラマ」という紹介文も
読んだけど、どうかなぁ。

監督は、横浜聡子。
この人の監督作は、初めてでした。


★★▲☆☆




ブラック・スキャンダル
BLACK MASS


原題の「BLACK MASS」は、
「黒い集団」って感じだろうか。

私の中でジョニー・デップといえば、
『パイレーツ・オブ・カリビアン』ではなく
『チャーリーとチョコレート工場』や
『スウィーニー・トッド』でもなく、
『フェイク』なのだ。
『フェイク』で、ジョニー・デップは、
マフィアに潜入する FBI の捜査官を演じた。
あれも実話に基づいた映画だったけど、
本作も実際にあったアメリカ史上最悪の汚職事件。

今度のジョニーは、ギャング。
幼馴染の FBI(ジョエル・エドガートン )と
手を組んでやりたい放題で、ボストンの街を牛耳る。
そのジョニー・デップ演じるジミーが、
とにかく怖い!
あんなに髪の毛薄くなって、
カッコ悪いはずなのに、
それが不気味さを増しております。

根っからの犯罪者というのは、
こうも怖いもんか。
っていうか、完全に異常。

しかし、天網恢恢疎にして漏らさず、なのだ。


★★★★☆





2016.2.2

デニ・チェン

デニス・チェンバース(56歳)は、アメリカのジャズ、
フュージョン、ファンク、ラテン系の黒人ドラマー。
私が好きなドラマーの一人だ。

2014年3月、NIACINで観た時はどうもなかったけど、
その3ヶ月後、6月に Mike Stern Band で来日した時には、
あまりの激やせに違う人かと思ったほどだった。
もしかしたら、もう長くないんじゃないかと
縁起でもないことを思ったほどだった。

その翌月の7月にスペインでサンタナのライブ中に倒れ、
緊急手術を受けたようだ。
肝臓の病気だったらしいが、その後 療養し、
昨年の春ごろには復帰したようだ。
良かった。良かった。
で、この 5月には来日する。

それもなんと、
"Victor Wooten featuring Dennis Chambers"。
ヴィクター・ウッテンとデ二・チェン!
これは、観なあかんやろ。


まだ、ぽっちゃりしていた頃のデニスのドラムソロ。
(2011年)





2016.2.6

ノーマン・ブラウン
NORMAN BROWN


CD は、数枚持っているけど、
ライヴは観たことのなかったノーマン・ブラウン。

ブルーノートで、ミュージック・チャージ半額の
キャンペーンをやっていたので、観に行ってきた。
ノーマン・ブラウンというと、
割とソフトなスムース・ジャズの印象を
持っていたけど、ライヴはとんでもなく
エネルギッシュで、ソウルフルなステージだった。
そう、ジャズというよりは、ソウルな感じ。
あらためて彼の経歴を読んでみると
モータウンのジャズ・レーベルで
デビューしてるねんね。
なるほど、そのソウルな感じも納得。
メンバーは全員黒人。

お得意のギターとのユニゾン・スキャットは
もちろん、歌も『ホワッツ・ゴーング・オン』など
数曲で披露。

ギターは、アイバニーズのジョージ・ベンソン・モデルの
印象だったけど、見たこともないギターだった。
多分、セミアコだろうが、Fホールはなく、
ピック・アップは1つなのに、スイッチが2つ、
コントロールが4つ付いていた。
もしかしたら、ピエゾとか埋め込んであるのでしょうか?
トップの仕上げも空に雲が散っているような
見たことのない色でした。
結構、強いピッキングで弾いてたけど、
アンコール含めて一度もチューニングしなかった。
メーカーは不明。
アンプは、フェンダーとメサ・ブギーと
2台並べてた。

ノーマンは 52歳。
汗びっしょりで、激しくギターを弾く姿には、
時折ロック・スピリッツさえ感じた。
そして、楽しそう。
東京は10年ぶりだそうだが、ホントに嬉しそうでした。


[ MEMBERS ]
Norman Brown (vo, g)
Rob McDonald (b)
Keith Williams (ds)
Gail Jhonson (key)

@ Blue Note Tokyo




追記(2016.2.11)
2月6日 2nd Show Set List
(ブルーノートのウェブサイトより転記)

1. Take Me There
2. West Coast Coolin'
3. Rain ~ Night Drive Medley
4. What'S Going On
5. After The Storm Medley
6. Angel
7. Guitar Story
8. Just Between Us
9. Better Days Ahead
10. Lydian
11. That's The Way Love Goes

5曲目の "After The Storm Medley" の後半では、
The Isley Brothers の "For The Love Of You" が
インストで演奏された。
ええ感じやったなぁ。





2016.2.6

なんぼでも寝れる

一昨日(木曜日)の夕方、眠気を感じ始めた。
夜は映画でも観ようかと思っていたけど、
帰って寝ることにした。
たぶん、9時頃には寝たと思う。

昨日(金曜日)、朝 7時40分頃、
比較的大きな地震があった。
その時は、目が覚めたのだが、
(テレビつけて ニュースを観な・・・)と思いながら、
また眠ってしまった。

次に気がついたのは、お昼の12時を過ぎていた。
スヌーズ機能付きの目覚まし時計は、
鳴りきったようで、止められていなかった。
スヌーズは 5分おきに30分ぐらい鳴り続けるのだが、
止めた覚えがない。
ずっと鳴っていたということか?
仕事のアポが入っていなくて助かった。

15時間ぐらい寝たのだが、
昨日の夜も眠たくて、やはり、
9時頃には寝てしまった。

今日は、何度か目が覚めたが、
布団から出ようとする前にまた眠ってしまい、
結局、布団から出たのは、午後 3時を過ぎていた。
15時間寝たあと、9時間ほど起きていて、
そのあと 18時間ぐらい寝たことになる。
寝すぎか?

「春眠暁を覚えず」というが、
まだ春やないし、春としてもこれは関係ないやろ。
身体がおかしくなっているのではないかと
思うほどに眠れる。
どうなっているんでしょうか。

年をとると睡眠時間が短くなると聞くが、
私には全く当てはまりません。
この2日間は、ちょっと異常やけど、
普段でも結構 眠れます。





2016.2.7

オデッセイ
THE MARTIAN


リドリー・スコット監督の作品を観るのは、
2012年の『プリメテウス』以来。
あれは、イマイチだったけど、本作は
ちょっと期待して 3D で鑑賞。

マット・デイモン演じる宇宙飛行士、
マーク・ワトニーが一人、火星に取り残されてしまう。
他の乗組員たちは、マークは死んだと思っていたのだが、
実は生きていたのだった。
助けが来るまでの間、マークは自分の力で、
食料を作り、一人、生き延びようとする。

予告編を観た時から、最後にマークは、
救出されるんやろうと思った。
アメリカ映画やもん。

分かっていても、最後の15分ぐらいは、
ドキドキハラハラ、手に汗握るスリルでした。
マークがいよいよ火星を脱出するあたりで、
ウルウルしたものの、全体的には不思議と
それほど感動しなかった。
同様に宇宙から帰還する『ゼロ・グラビティ』の方が
感動したかな。

でも、142分は全く長く感じることがなく、
引き込まれた。
NASA が全面協力しているとのこと。
どこで撮影したのか、舞台となる火星は
何もなく、美しかった。

マークは、最後まで諦めない、どんな時も冷静、
こうでないと宇宙飛行士には、なれないのでしょう。
私には無理。(言うまでもない)

アメリカが困ったときに、助け舟を出すのが中国。
自国の極秘の宇宙開発を犠牲にして、
アメリカの一人の宇宙飛行士を救うことに
中国が名乗りを上げます。
そこんとこは正直、なぜか白けた感じがした。
中国に対する偏見でしょうか。

一緒に観た妻は、アメリカを助けるのが
日本でないことにガッカリしてましたが。

本作、邦題は「オデッセイ」となっているが、
原題は「THE MARTIAN」。
ズバリ、「火星人」。
まあ、邦題が「火星人」では、
イメージが良くないので考えたんやろな。
「オデッセイ」は、「長い放浪」とか
「長い冒険(の旅)」とかいう意味のようなので、
「火星人」よりはええやろうと。
「オデッセイ」と聞いて、最初に浮かぶのは車ですが。

さて、本作、アカデミー賞7部門にノミネートされてるけど、
マット・デイモンは、初の主演男優賞となるか。


★★★★☆





2016.2.8

<文春トークライブ>
上原ひろみ
世界を駆けるピアニスト


文春トークライブ。
先月は、Char のトークライブに行ったが、
今日は、新譜『SPARK』が発売されたばかりの上原ひろみだ。

「上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト」として、
4枚目となるアルバム『SPARK』。
1枚目が出た時には、このプロジェクトが
まさかこんなに続くとは思っていなかったけど、
うれしい誤算だった。

さて、今日のトークライヴ、
司会者は先月の Char の時と同じ 音楽ライター。
前回は、イマイチな司会・進行だったので、
今日はどうかな〜と思っていたが、
前回より酷い司会で途中でマジで腹が立ってしまった。

喋りすぎなのである。
お前の話はどうでもええっちゅうねん!
途中で「司会者しゃべりすぎ〜!」って
本気で言おうかどうしょうか迷ったほどだった。
質問の中身もイマイチやし。

まあ、そんなことに反応してしまい、
ピアノ演奏になっても、腹立ちが収まらず、
音楽に集中できない自分を
情けなく観察したのでありました。
まだまだ修行が足りませぬ。
それだけ楽しみにしてたっちゅうことでもあるねんけど。

司会者のことは置いといて、
上原の話は素晴らしかったなぁ。

バークリーに留学中の話も興味深かったけど、
この話が一番やったな。
世界中を演奏して回っていて、
日本人としての価値観、倫理観などが通じないことがある。
用意しておいてくれと依頼しておいた機材が
揃っていないこともある。
その現場で、リハーサルから本番まで数時間、
初対面の大勢の人たちと仕事をするわけだが、
彼らが全力で仕事をしないのは、
全て自分の責任だという。
その初対面のスタッフに
「この人のために全力を尽くそう・尽くしたい」と
思ってもらえる自分でいることを
上原は自分に課している。
スタッフが手を抜いたり、全力で仕事をしていないのは、
自分が、そのスペースを提供しているからだ。
最高の音楽を観客に届けるために、
一切の妥協を許さない姿勢がそこにある。
目的は、ただその一点で、全くブレることはない。

例えば、頼んでおいた機材が揃えられなかったとき、
相手は、「一生懸命やったけど、ダメだった」と言う。
その時に相手の目を見て、こう言うそうだ。
「私は間違いは許すけど、嘘は許さない」と。
その時に、相手が本当にベストを尽くしたのかどうかは、
自ずと分かるのだろう。

そして、公演が終わると全てのスタッフとハグをし、
その仕事を完了し、次の機会のための人間関係を築く。

結局。
ピアノを弾くことにだけ全力、なんてことはないのだ。
生きること全てが音楽に通じ、その全てにベストを尽くしているから、
いや、命を懸けているから、彼女のピアノは世界に届くのだろう。

バークリーに留学したのは、作編曲を学ぶため。
英語が必要なので、英会話教室に通うけど、家の近所。
なぜなら、往復に時間を使ってピアノのレッスン時間が
減るのがいやだから。
同じ理由でバイト先も家の近所。
あ、これは食事付きというのも要件。

目的・目標があって、そのために最も無駄のない
効果的な行動の連続が、今の彼女を作ったのだと思う。

今日のトークライヴ、打ち合わせの段階で、司会者は
「命懸けでやってください」と上原に何度も言われたそうだ。


ー ピアノ・ソロ演奏曲 ー
「トムとジェリー」「Old Castle」
「What Will Be, Will Be」「Wake Up And Dream」
などアンコールを含め 6曲。

@ 紀尾井ホール




モーリス・ホワイト 逝く

アース・ウインド&ファイアー(EW&F)のヴォーカル、
モーリス・ホワイトが、2月 3日に亡くなった。
報道によると、死因は明かされていないが、
20年以上パーキンソン病を患っていたらしい。
享年74歳。

私は、1988年に一度だけEW&F を観た。
(6月5日 @大阪城ホール)
メンバーの登場の仕方が、
マジック仕立ての演出でいきなり度肝を抜かれた。
普段、ライヴやコンサートでは、
リズムに乗って自然に身体が動くのだが、
その時は、あまりに凄いステージに
空いた口がふさがらないような感じで
ただただじっとステージを見つめていたような
覚えがある。

数多いライヴ体験の中で、
明確に記憶に刻まれるステージだった。

合掌。





2016.2.9

マン・オン・ワイヤー
Man on Wire


先日 観た映画『ウォーク』は、
1974年、高さ411mの ワールド・トレード・
センター(WTC)の屋上にワイヤーを渡し、
命綱なしで綱渡りをした、
フィリップ・プティの実話の映画化だ。

その綱渡りのドキュメンタリー映画『マン・オン・ワイヤー』
2008年に製作され、翌年日本でも公開されたのだが、
全くノーチェックだった。
『マン・オン・ワイヤー』は、2009年の
アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞している。

フィリップは、1971年、パリのノートルダム寺院の
綱渡りに成功し、1973年にはオーストラリアの
シドニー・ハーバー・ブリッジでも綱渡りをしている。
これらは違法で、その度に警察に捕まるのだが、
こういう人たちを「犯罪芸術家」と呼ぶそうな。

ドキュメンタリーを観て分かったのは、映画『ウォーク』が
かなり事実通りに作られているということ。
ジョセフ・ゴードン=レヴィットも、
かなりフィリップ本人に近い印象だ。

映画では、ワイヤーの上に横になったり、
膝をついたりするシーンがあって、
411mの高さで命綱なしでそんなことをするなんて、
信じられないと思ったけど、全部本当らしい。
なんと、そのワイヤーの上に
45分も滞在し、8回渡ったという。

捕まったあと、「なぜ、そんなことをした?」という
質問に聞き手が納得できる答えをせず、
精神鑑定まで受けさせられたようだ。
ま、普通やないと思いますが。

最後のフィリップの言葉が印象的です。

人生は「エッジ」を歩いてこそ価値がある。
反骨精神を持たねば。
社会の規則に慣らされることを拒み、
出世を拒み、繰り返しを拒む。
日々全ての発想を真の挑戦と受け止める。
そうすれば人生は綱渡りになる。


う〜ん、私のようにゆる〜く生きている人間には、
耳が痛いなぁ。
夢見たことに不可能はないのだと
突きつけられます。
どーする?


★★★★☆


DVDで鑑賞。
時系列が、やや分かりにくいのが残念。





2016.2.10

蜃気楼の舟

「都会からホームレスの老人たちを連れ去り、
“囲い屋” と呼ばれる簡易宿泊所に住まわせ、
生活保護費をかすめ取る仕事」

そんなのが仕事と呼べるのかどうか分からないが、
その囲い屋の一人が、主人公である映画『蜃気楼の舟』。
インディペンデント(自主制作)映画だが、
田中泯が出演しているので、興味があって観てきた。

う〜ん、なんというか難解な映画だった。
ストーリーはあるような、ないような感じだし、
時々挟み込まれる幻想の場面も何を意味しているのか
分からないし、セリフも非常に少なく、
BGM もほとんどない。
「囲い屋」の映画だと知って観たから良かったけど、
全く予備知識なしで観たら、
さっぱり何のことか分からなかったかも知れない。

1月30日に公開されたばかりだが、
今のところ上映しているのは、全国で
渋谷のアップリンクのみのようだ。
大変やなぁ、インディペンデント映画って。

公開から毎日、竹馬靖具 監督とゲストを迎えての
トークショーが行われており、
今日もその予定だったようだが、数日前に、
竹馬監督がインフルエンザになってしまったようで、
今日は、主演の小水たいが、プロデューサーの汐田海平、
そして、ゲストに深田晃司監督が登壇した。

上映後、30分ほどのトークショーだったが、
「写真のような映画」という表現があって、
なるほど、そんな感じだと思った。

私は、もっと明確な社会派モノだろうと
期待していたのだが、これ(本作)が、
竹馬監督の表現なのだそうだ。

ゲストの深田監督の作品は、観たことがないのだが、
彼が面白いことを言っていた。
映画監督、特にインディペンデントの監督は、
誰かに頼まれて映画を撮るわけじゃない。
だから、純粋に自分の中のモチベーションだけで、
撮ることになる、と。
そして、監督は、自分にできないことを人に要求する。
つまり、
「映画を撮るというのは、迷惑をかけるということです」
って。


★▲☆☆☆





2016.2.11

私と音楽

音楽に取り憑かれたのはいつのことだろう。

父が若い頃、ヴァイオリンを弾いており、
職業音楽家には成れなかったものの、
私が物心着いた頃には、家に足踏みオルガンがあった。

昭和40年代、日本でピアノがたぶん一番売れた時代だろうけど、
うちにあったのは、ボロい足踏みオルガンだった。
足でペダルを踏み続けないと音が出ないタイプね。
電子楽器に取って代わり、最近では見ることがなくなったけど。

そのオルガンのおかげで、私は随分と幼い頃に鍵盤上の
「ド」の位置を知っていた。
そんなことも私の音楽への影響は大きいと思う。

父が某大学のオーケストラの事務の仕事をしていたことあって、
2歳上の姉が小学3年生になった時に
たて笛(ソプラノ・リコーダー)を習い始めた。
電話もない、白黒テレビの、貧乏な家だったのにね。
ピアノではなく、たて笛。
もっとも、ピアノなんて買えなかっただろうし、
家に置く所もなかったけど。

2歳年下の私は、そのレッスンを母と見学する羽目に
なったのだが、自分でも たて笛を吹きたくなり、
一年生の時に、自分のたて笛を買ってもらった。
当時は、1年生はハーモニカで、2年生からたて笛を
習うのがカリキュラムだった。
私のたて笛は、学校で皆と一斉に買ったものでは
なかったので、一人だけ色が違ったのが、
何か特別な感じがして、ちょっと嬉しかった覚えがある。

不思議なもので、習っている姉より、
レッスンを横で聞いていた私の方が、
たて笛を上達した(ように思う)。
それが後々、中学の吹奏楽(器楽)部入部へとつながるわけだ。

ちなみに姉は、中学でコーラス部に入学する。
器楽より声楽を選んだのだな。

小学2年生の時には、たて笛を使って作曲を始めた。
一番最初に作った曲は、今でも覚えている。
ちゃんと楽譜も書いた。
実家を探せば、出てくるかもしれない。
曲といっても、12小節だけの短い
モチーフのようなものだ。
16小節ではなく、12小節というのが、
今となってはシブいと思うのだが、どうだろう。

たて笛を吹いたこと、自然に作曲をしたことが、
音楽の始まりだったような気がする。

その後、ギターにも目覚め、
小学5年生でギターを買ったけど、中学に入ると
吹奏楽部(最初はトロンボーンでスタート)に入った。

当時のことはよく覚えている。
自分のスケベ心は、明確にギターに向いてた。
でも、吹奏楽部を選んだ。
「ギターは、一人でも出来るけど、
管楽器はクラブに入らないと出来ない」
それが、軽音楽部(ギターのクラブ)に入らずに
吹奏楽部を選んだ理由だった。
それぐらい、音楽(というか楽器演奏)に対して
貪欲だったとも言える。
(その割に、練習はあまりしなかったけど。)

当時に限らず、私はいつだって音楽に貪欲だった。
その証拠に、ろくに聴いていない CD、
まだ観ていない DVD、買っただけで終わっている
ギターの教則本などで家の中は、いっぱいだ。
それ、貪欲って言えへんか。
妻に「片付けろ」と言われ続けているもんね。

あれ?
何を書きたかったか、分からんようになってしもたぞ。

音楽の趣味嗜好や感じ方は、時と共に変わり続けるので、
絶対的なことは言われへんのだけど、
最近、感じていることを書こう。

上原ひろみ(Pf)
トミー・エマニュエル(A.Gt)
デレク・トラックス(E.Gt)

ちょっと面白い組み合わせだが、
最近、この3人を聴いていて、ある一つの
共通点を感じている。

彼らは限界を超えているということ。
神がかりと言っても良い。

彼らの演奏を聴くと自分のちっぽけな
既成概念を突きつけられる。

楽器奏者にとって、難しいことを
いとも簡単そうに(というか、簡単とか難しいとか
そういうの関係なく)演奏している点で、
この3人は今の私には、共通している。

そして、彼らの演奏を聴くと、
もっとギターを弾きたくなる。

もちろん、彼らの足元にも及ばないことは、
百も千も承知だが、彼らはその演奏を通して、
「やれ!」と私に囁きかける。

そんなわけで、53歳の私は、「もしかしたら」
まだ何か出来るんちゃうか、
もうちょっと出来るんちゃうかと、
ギターを弾くのでした。





2016.2.12

不屈の男 アンブロークン
UNBROKEN


映画『不屈の男 アンブロークン』
これ、不屈の男の名前がアンブロー君みたいやな。

さて本作、1936年のベルリン・オリンピックに
出場したアスリート、ルイ・ザンペリーニが、
太平洋戦争時、日本軍の捕虜になり、
虐待を受けたという事実をもとにしている。

原作は、2010年に刊行され、アメリカでは
ベストセラーになったようだ。
映画は、アンジェリーナ・ジョリーが監督を務め、
脚本にはコーエン兄弟が名を連ねている。

アメリカでは、2014年12月に公開されたが、
日本では「反日映画だ」と、公開を中止する
運動があり、大手の配給会社は、公開を見送った。

「反日映画」というレッテルを貼られた経緯は、
ここに詳しく書いてあるが、映画を観ていない人が、
マスコミの力を使って、恥ずかしいことを書き立て、
これまた、映画を観ていない人たちが、
それを鵜呑みにして、公開中止を求めるという、
なんとも幼稚な展開だったようだ。
それが原因で、大手配給会社が日本での公開を
見送ったのだとしたら、その腰の引け方も
ちょっとどうなんでしょ、って感じだ。

結局、独立系会社の配給によって、
先週の土曜日(2月6日)に公開にこぎつけたが、
アンジー監督のハリウッド作品にもかかわらず、
全国で、渋谷のシアター・イメージフォーラム、
たった一劇場での公開という異常な封切りだ。
(これから、全国で順次公開されていくけどね。)

前書きが長くなったが、素晴らしい映画だった。
ぜひ、多くの人が観られるよう、
たくさんの劇場で上映して欲しい。

もちろん、反日映画などではない。
反戦映画であり、反「邪悪」映画だと思う。
人としての最低な部分と、崇高な尊厳が
同居している。

主人公ルイ・ザンペリーニを演じる、
ジャック・オコンネルが良いです。
他のアメリカ兵たちの激ヤセぶりも
非常にリアル。

いきなりハリウッド・デビューの
(実在した渡辺伍長を演じた)MIYAVI も、
ちょっと顔がキレイすぎるかな、と思ったけど、
中々、ええ演技してました。

映画では、終戦直後の渡辺伍長の部屋が映る。
彼の竹刀が部屋に立てかけてある。
そのシーンを観て、渡辺伍長のような軍人は、
戦争に負けたとき、耐え切れずに
自害したのだろうと思った。

帰宅してから調べてみたら、
渡辺伍長は戦後、重要指名手配戦犯になって、
アメリカの占領が終わるまで、逃亡していたらしい。
ウィキペディアには、「ザンペリーニは渡邊を許し、
彼と会うことを望んでいたが、渡邊はそれを拒否した」
とある。
渡辺氏は、2003年に他界。
ザンペリーニ氏は、2014年映画の公開を待たず、
97歳で亡くなった。

アンジーは、反日映画などではなく、
「赦しの物語だ」とコメントしたが、
実際には、ザンペリーニ氏が敵を赦すまでには、
相当の葛藤があったようで、
そこは映画では 描かれていない。
その部分だけで、もう一本映画が撮れるぐらい
大変な物語だろう。

ザンペリーニ氏は、1998年、
長野五輪で聖火ランナーとして、
収容所のあった上越市内を走っている。


★★★★★


ここにアンジーとサンペリーニ氏の写真があります。





2016.2.14

7本指のピアニスト
西川悟平


先日、偶然、西川悟平というピアニストの
存在を知った。
ニューヨークで活躍するクラシックの
ピアニストだ。

クラシックのピアニストになる人というのは、
3〜5歳でピアノを習い始めるのが普通だが、
彼がピアノを始めるのは、15歳。
そんな、遅い(と言われる)時期にピアノを
始めた彼が、ピアニストになるまでの
ストーリーも凄いのだが、その後が壮絶。

20代後半で、ディストニアという病気にかかり、
いったんはピアニストの道を絶たれる。
ディストニアは神経障害による病気で、
治療法は確立されていないのだ。

色んな部位に発症するようだが、
彼の場合は、指が動かなくなった。
医者にピアニストとしての再起は不能と
言われるが、彼は懸命なリハビリにより、
奇跡的に7本の指でピアノを弾けるようになった。

興味がわいたので、昨年刊行された彼の著書、
『7本指のピアニスト』を取り寄せた。
完全に引き込まれ、気がついたら2時間半、
一気に読み終えた。

もの凄い本だった。
最後のエピソードには、嗚咽さえもらしてしもた。

人の言葉が、人の人生を変えていくこと。
私たちの知らない世界があること。
生きるということはエキサティングであること。
そして、不可能を可能にすること。

そんな本です。

改めて、あきらめない限りは不可能はないと
知らされます。
そして、矛盾しているようやけど、
人生は自分では、どうしようもないことも。
彼の場合は、指は動かなくなるけど、
驚く程、色んな幸運が転がり込んでくるのも事実。
ただ、じっとしていて、幸運に恵まれたのではなく、
その背景には、とんでもない努力と、
彼の生い立ち、ポジティヴな生き方など、
色々が絶妙に作用しているように読み取れます。
「人生って、不思議なものですね」って、
歌があるけど、まさに。

来月、その西川悟平のライヴがあるので、
体験してきます。


ここで、彼の簡単な経歴が読めます。
興味ある人はどうぞ。





2016.2.14

キャロル
CAROL


「アカデミー賞最有力!!」という宣伝文句の
映画『キャロル』。
予告編を何度も観たが、それほど「観たい!」とは
思わなかったものの、映像が美しいという評判と、
アカデミー賞6部門ノミネートと聞き、
もしかしたら良いかもと観てきた。

主演は、離婚調停中の人妻キャロルを演じる、
ケイト・ブランシェット。
そのキャロルに恋してしまうテレーズ役に、
ルーニー・マーラ。
2人は、アカデミー賞 主演 助演でそれぞれノミネート
されているほか、ルーニーは、カンヌ国際映画祭で
女優賞を受賞した。

物語は、1950年代。
デパートの玩具売り場で働くテレーズの前に、
4歳の娘のためのクリスマス・プレゼントを
買いに来たキャロルが現れる。
売り場に忘れたキャロルの手袋を、
テレーズが郵送したのをきっかけに、
二人の交流が始まり、やがて深い仲になっていく。

普通のラヴ・ストーリーではないところは、
2人とも女性というところ。
つまり、同性愛の物語だ。

男性の同性愛者の物語は、
『ブロークバック・マウンテン』『ミルク』
『チョコレートドーナツ』など、思い浮かぶが、
女性の同性愛の映画は初めてかもしれない。

切ないといえば切ない物語なのだが、
私は、それほど心を揺さぶられなかった。

映像が美しい、キャロルとテレーズが美しい、
というレビューが目立つ。
確かに映像は、美しい。
車に乗っているシーンは、あえて窓の外から
撮影することで、窓ガラスがフィルターの役目をして、
独特の雰囲気を作り出すなど、成功していると思う。
50年代の衣装や街の雰囲気も良い。
写真にして飾れるようなシーンが何度もあった。

が、キャロルとテレーズが、それほど(レビューに
書かれているほど)美しいとは思えなかったのだな。
特にキャロルは、美しいというより
私には怖いという印象だった。
ケイト・ブランシェット(キャロル)は、
『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』の頃の方が、
私は好きだな。
ルーニー・マーラ(テレーズ)は、
『ローマの休日』のヘップバーンのような髪型で、
一瞬ヘップバーンに似ているとも感じたし、
場面によっては、可愛く見えたし、美しいといえば
美しいのだが、この映画が特筆するほどだとは、
思えなかった。
もう、これは好みの問題やからしょうがないわな。

でも、映画には独特の緊張感がずっと張詰めており、
私にはサスペンス的にも感じる展開で、
中だるみすることもなく、物語に没頭できた。

異性であれ、同性であれ、恋心というのは、
簡単には割り切れない、複雑なものだろう。
あまりに大人の映画過ぎて、
私(53歳やけど)には難解だったように思える。


★★★★☆




ROBERTA GAMBARINI
ロバータ・ガンバリーニ
- St. Valentine's Day Special Live -


2012年、2014年に続いて、3度目となる
ロバータ・ガンバリーニ。
過去2回は、一人で聴きに行ったのだが、
今日は、バレンタイン・デイということで、
妻を連れてのライヴ鑑賞となった。

"St. Valentine's Day Special Live" といっても、
スペシャル・ディナーを予約していない客にとっては、
別にいつものライヴと同じちゃうんか、と思っていたら、
まあ、いつも通りのライヴだった。
ヴァレンタイン限定カクテルとかあったけど。

リッチな歌のトーン、究極のピアニシモ、
ジョイを感じる歌声は、やはり何度聴いても良い。
ピアノに音を貰わず、いきなり歌い出せる音感や
口ラッパ・アドリブも素晴らしい。

ロバートは、イタリア人だけどジャズの多くは、
英語で歌う。
今日は、"Chega De Saudade" では、(たぶん)ポルトガル語、
ラテンの曲(曲名不明)では、(メキシコの作曲家の曲と
言っていたので、たぶん)スペイン語で歌った。

そう言えば、ロバートは曲を紹介する時に
よく作曲家の名前を言う。
全曲ではないけど。
こんなに作曲家を紹介する人を知らないので、
印象に残った。

曲は、上記の他、"So In Love"
"Without Song" "Never Let Me Go" など。
"My Funny Valentine" は、ベタすぎて
演らないのかと思っていたら、
アンコールで演りました。
もう1曲続けて "Fly Me To The Moon"。


[ MEMBER ]
Roberta Gambarini (vo)
Justin Robinson (sax)
Sullivan Fortner (p)
Ameen Saleem (b)
Jeremy Clemons (ds)

@ Cotton Club
1st show







2016.2.16

座りっぱなしはあかん

先日読んだ記事は、興味深かった。

「座りっぱなしで体を動かさない」ことを
「セデンタリー(Sedentary)」というらしい。
運動不足というだけではなく、
長時間じっとしている状態を指すようだ。

この 座りっぱなしが「寿命を縮める」と
注目されている、という記事で、
オフィスワーク(1日座りっぱなし)が多い私には、
ちょっと怖い内容でもあった。

少し引用する。

「セデンタリー、すなわち動かない生活は、
タバコと同じくらい体に悪く、がんや心血管障害など
命にかかわる病気の原因になることがわかってきた。
2012年にWHO(世界保健機関)は、
1日10時間以上座っている人は4時間以下の人に比べて
病気になるリスクが40%も高くなると発表している」

「406万8437人を対象に、がんとセデンタリーの関係を
調べた研究がある。それによると、セデンタリーが
1日2時間増えるごとに、大腸がんの発症リスクが8%ずつ、
肺がんの発症リスクが6%ずつ高くなる」

「ウオーキングなど中程度の運動を毎日15分する人は、
まったく運動しない人に比べて『病気による死亡率』が
14%減り、寿命が3年延びる。
さらに1日90分までは、運動時間が15分増えるごとに
死亡率が4%ずつ減り、毎日90分運動する人は
運動しない人に比べて死亡率が35%も低かった」



とにかく、座りっぱなしは身体に毒で、
米国シリコンバレー企業の中には、この数年、
立ったまま仕事ができるスタンディングデスクの
導入が流行しているらしい。

毎日少しでも身体を動かすことが良いようだ。
たとえ「1日15分」でも大きな効果があるらしい。

「毎日15分で寿命が3年延びる」はホンマかいなと思うけど、
確かにセデンタリーは、身体に良くないというのは
納得できる。

以前、テレビ番組で、日本の田舎の山村に住む、
お年寄りのことを取り上げていたのを観たことがある。
そこは、山の斜面に村があり、山の斜面に畑を作っていた。
お年寄りは、男女問わず80歳代にも関わらず、
畑仕事をされていた。
毎日、その坂道を昇り降りすることによって
足腰が鍛えられていることが、健康・長寿の秘訣では
ないかというような内容だった。

それを観てというわけでもないが、
私はなるべく階段を使うように心がけている。
東急五反田駅は4階にあるのだが、朝も帰りも
階段を使っている。
もう5〜6年にはなると思う。
最初のころは、情けないことに4階まで昇ると息切れしたけど、
毎日続けるとすぐにそんなこともなくなった。

15分の運動ではないが、こんなことの積み重ねが、
60歳70歳になった時に、違いとなって現れるんやないかと、
思っているのだが どうだろう。
やれへんよりは、ましだろうが、
もうちょっと、運動した方がええわな。


元記事 「1日15分のウオーキングで寿命が3年延びる」





2016.2.18

責 任

ここのところ、自民党議員の言動が
問題視されている。
今日も丸山議員の「奴隷」発言が報道されていたね。

そんな続いている政治家の問題(?)発言を受けて、
先日の『報道ステーション』で、ある記事が紹介された。
書いたのは、スポーツ・ライターの方だったように思うが、
名前も覚えていないし、
掲載された新聞が何だったかも覚えていないが、
印象的だったので書いておこう。

内容は、政治家の発言が、スポーツ界に置き換えると、
どれだけ異常かというような指摘だった。

例えば、北方領土担当大臣が「歯舞(はぼまい)」の
漢字が読めないのは、プロ野球のコーチが
「筒香(つづごう)選手」の名前が読めないようなものだとか、
環境大臣が、除染の長期目標を「何の科学的根拠もない」と
発言(後に撤回)したのは、バッティング・コーチが
コーチングの内容について、理解していないようなものだとか
いうものだった。

そんな中、なんとなく釈然としなかったことを
ズバリと指摘していたのは、金銭授受問題で辞任した
甘利前経済再生担当大臣の
「私自身は全く関与していなかったけど、
秘書のせいと責任転嫁するようなことはできません」
という旨の発言に対しての部分だった。

野球のことを詳しく知らないので、どこのチームの
何という監督だったか忘れたが、シーズンの成績が悪く、
辞任が決まった記者会見で、その監督は、
ただ「私の力不足で」と辞任の理由を述べた。
実際には選手の故障が続くなど、監督の力量とは
関係ない(とも言える)原因もあったのだが、
そんな時でも、プロ野球の監督はその全てに
責任を負って辞めるのであって、けっして
「選手が故障したので」とか「私自身のせいではないけど」と
いうようなことは言わない。
大臣が辞任する際に
「私自身は全く関与していなかったけど」と言うのは、
スポーツの世界から言えば考えられない。
というような内容だった。

民間企業だって、社員や部下の責任を取って
代表者や幹部が辞任をする際に、
「(社員がやったことで)私は知らなかったけど、
責任だから辞めます」なんて言わへんもんね。
秘書がやったことであろうと、それも含めて
「大臣」という責任だということを
その記事は指摘していたのだった。

甘利前大臣は、
「政治家としての矜持に鑑み、本日ここに閣僚の職を辞する」
と言ったけど、本当の「矜持(きょうじ)」ってなんやろと
考えさせらます。


問題発言とされるものの中には、私には、
ただの揚げ足取りにしか見えないものもあるし、
報道に悪意さえ感じるものもある。
が、結局、政治家という仕事は、周りにいつも
足を引っ張ってやろうという敵が待ち構えているので、
一字一句に細心の注意を払い
発言せねばならない仕事ということなのだろう。





2016.2.19

JOHN TROPEA BAND
featuring STEVE GADD, RANDY BRECKER,
RUSTY CLOUD, NEIL JASON, "BLUE" LOU MARINI,
LARRY FARRELL & RONNIE CUBER


ジョン・トロペイのライヴを観るのは、
今日で確か4回目だと思うが、
前回が2010年1月だったので、なんと6年ぶりになる。
そんなに経っているとは、ちょっとビックリ。

今回は、ホーンを4人従えてのファンキー・バンド。
ホーン4人中、ホーンに詳しくない私でも
知っているメンバーが 3人。
知らなかったのは、トロンボーンのラリー・ファレルだけ。
ほかの 3人(ランディ・ブレッカー、ルー・マリーニ、
ロニー・キューバー)に関しては、ライヴで観るのも
初めてではない強者ぞろい。

そして、前回は、ドラムにクリント・デギャノン、
ベースにアンソニー・ジャクソンだったが、
今回のドラムは、4月にはエリック・クラプトン・バンドで
再び来日するんちゃうかと思う、スティーヴ・ガッド。
ベースは、ブレッカー・ブラザーズなんかで演っていた
ニール・ジェイソン。(多分初めて観るように思う。)

そんな豪華メンバーということもあってか、
今日のブルーノートは、満席。
客席には、ムッシュかまやつ、(たぶん)沼澤尚、
デヴィッド・マシューズの姿も見えた。

さて、演奏は最新アルバム『Gotcha Rhythm Right Here』の
収録曲を中心に、数曲以前のレパートリーからも演奏。
今日が初日ということもあってか、私が観たのは
2部だったが、途中「あれ?」という場面もあったが、
ルー・マリーニがホーンのリーダーのようで、
ジョンとのパートナーシップも感じられた。

印象に残ったのは、『Bikini Beach』と、
きょうのハイライトではなかったかと思える
マーヴィン・ゲイの『Let's Get It On』。

今日とはちょっとメンバーが違うけど、
2013年のライヴを見つけたので、
興味のある方はどうぞ。

John Tropea Band performing "Let's Get It On"

でも、これを聴くと、ガッドの凄さがよく分かる。
今日の後半の盛り上がりは、
こんなもんちゃうかったもん。

ジョンのギターは、いつものギブソンではなくて、
なんと、アイバニーズのジョージ・ベンソン・モデル。
私の席からは、ちょっと距離があったので、
確認できなかったが、あのシェイプ、
あのヘッド、あのロゴの感じは、
ほぼ間違いなくジョージ・ベンソン・モデルだと思う。
(間違ってたらゴメン。)
私は、あのジョンの(バードランドに
L-5 のネックを付けたような)特注 L-5 Thinline が
好きだったので、ちょっと意外でした。

ジョンって、ジャズ・ギタリストの中でも、
なんというか素直な演奏というか、ストレートというか、
ああ、R&B 好きなんやね、って分かるねんなぁ。

それと、今日はガッドを観ていて、
(この人、初めてナマで観たの、もう30年ぐらい
前やん)と思ったら、なんか70歳になっても、
こんなパワフルな演奏聴かせてくれていることに、
グッときてしもた。


[ MEMBERS ]
John Tropea (g)
Randy Brecker (tp)
Steve Gadd (ds)
Rusty Cloud (Hammond B3)
Neil Jason (b)
"Blue" Lou Marini (sax)
Larry Farrell (tb)
Ronnie Cuber (bs)

@ Blue Note
2nd Show




ちなみに ジョン・トロペイは、来月も
THE "ORIGINAL" BLUES BROTHERS BAND の
一員として来日する。
この "ORIGINAL" と付けるところが、
なんかちょっと辛いなぁ。
ホンマのオリジナル・メンバーって、
もう、スティーヴ・クロッパーと、
ルー・マリーニくらいちゃうやろか。
そう、ルーも一緒に来ます。


(2016.5.26 追記)
ブルーノートのサイトに当日のセットリストが
発表されていたので、記しておく。

[ 2月19日 2nd Show Set List ]
1. SOUL SURFIN'
2. HIP TO THE HIPS
3. BIKINI BEACH
4. 7TH AVENUE SOUTH
5. LET'S GET IT ON
6. PANDORA'S BOX
7. GOTCHA RHYTHM RIGHT HERE PART 1
EC. 7TH HEAVEN





2016.2.20

三田落語会(第42回)夜席

三田にある仏教伝道センタービルで、
隔月で開催されている「三田落語会」。

「三田落語会」へは、一昨年4月に初めて行ったのだが、
家から行くのに近いので、また行こうと
思っていたのに、2年近く経ってしまった。
その初めて行った時に、聴いてファンになったのが、
春風亭一之輔。
それから、もう何回聴きに行ったか数えられないほど、
この2年間で一番多く高座を観た噺家になった。

で、今日の三田落語会の出演は、
その春風亭一之輔と、露の新治。

開口一番は、初めて観る柳家小かじによる『道具屋』。
前座にしては、面白い、落ち着いた芸だったと思う。

露の新治については、知らなかったが、
上方の噺家(大阪市生野区生まれ)で、
林家染三に入門(1975年)のあと、
露の五郎門下に移った(1982年)という人。
聴くのは初めてだったが、
「はんなり」とも言える柔らかい大阪弁で、
東京と違う展開の『猿後家』と、
上方から下ってきた(昔は上方から
江戸へ行くことを「下る」と言った)
『中村仲蔵』で楽しませてくれた。

目当ての一之輔は、『子別れ』と『堀の内』。
共に一之輔の口演を聴くのは初めてではなかった。
これだけ、高座を聴いていると
中々初めての演目には出会えなくなってきた。
『堀の内』は、初めて聴いた時のようには
爆笑ではないが、やはり面白い。
周りのお客さんは、大爆笑でした。


【 演 目 】
「道具屋」 柳家小かじ
「猿後家」 露の新治
「子別れ」 春風亭一之輔
〜 仲入り 〜
「堀の内」 春風亭一之輔
「中村仲蔵」 露の新治

@ 仏教伝道センタービル 大ホール





2016.2.22

私達を幸福で健康にするもの

面白い、興味深い、スピーチを発見した。
心理学者のロバート・ウォールディンガーという人の
研究結果のスピーチだ。

75年にわたり、724人の男性を追跡調査した結果が、
大変興味深い。
「そのこと」が幸福感だけではなく、
健康にまで影響があるというのは、
そう言われてみればそんな感じはするけど、
こうやって、75年にわたるデータを基に
科学者に言われると、説得力がある。

さて、その「私達を幸福で健康にするもの」とは?

ロバート・ウォールディンガー:
人生を幸せにするのは何? 最も長期に渡る幸福の研究から

(12分47秒)





2016.2.25

ダイアナ・クラール
Diana Krall


「死ぬまでに観ておきたいアーティスト・シリーズ」
昨夜は、現在のジャズ・ヴォーカルの女王、
ダイアナ・クラールを観てきた。

なんと2005年以来、実に11年ぶりの来日。
4度目の来日のようだが、私は初体験でした。

昨日は、東京3回、大阪1回の全4回来日公演の初日。
会場は、昭和女子大学 人見記念講堂で、
S席 15,000円という大人な値段。
4月のエリック・クラプトン(13,500円)より高い。

ダイアナの最新アルバムは、
昨年リリースされた巨匠 デイヴィッド・フォスター、
プロデュースのアルバム『ウォールフラワー』。
1年前、そのアルバムについてのエントリーで、
「ああ、ライヴで聴きたい」と書いたのだが、
今回のツアーは、「WALLFLOWER WORLD TOUR」と
いうことなので、それが実現したと、発売と同時に
飛びついたため、結構、良い席で観ることができた。

さて、初めて見るダイアナ。
1964年生まれなので、妻と同じ年だ。
写真や映像から、なんとなく大柄な女性を
イメージしていたが、黒いドレスにブロンドの髪が
シックにオシャレという感じで、
さほど大きな人という風には感じなかった。

メンバーは、ダイアナ(Vo&Pf)に加えて、
ギター、フィドル、キーボード、ベース、ドラムス
の合計6人。
ギターの Anthony Wilson は、
フルアコ、ソリッド、アコギを使い分け、
ええ職人ぶりを見せてくれた。
フィドルの Stuart Duncan は、曲によっては
ギターも演奏。

サックスなどホーンを入れないのは、
ダイアナはギターが好きなのではないかと、
勝手に想像しているのだが、どうだろう。

演奏曲は、ナット・キング・コールの曲(曲名
MC で言うてるんやろけど、不明)とか
『So Nice』『Quiet Nights』『Temptation』など。

途中でピアノ弾き語りで3曲。
『The Look of Love』『Angel Eyes』、
あれ?『Quiet Nights』もピアノ弾き語りやったかな?

先程も書いたように「ウォールフラワー・ツアー」ということで、
アルバム『Wallflower』からの曲を期待していたのだけど、
『California Dreamin'』『Wallflower』
『Desperado』(アンコールの1曲目)の3曲のみ。
『ウォールフラワー』は、追加発売された曲も合わせると
20曲あるので、全曲聴きたかったぐらいなのに、
ちょっと残念やったなぁ。
『I"m Not In Love』や『I Can't Tell You Why』
『Everybody's Talkin'』も聴きたかったなぁ。

でも、あのアルバムは企画モノという位置づけで、
やはりダイアナは、ジャズ・シンガーなんでしょうね。

アンコールを入れて、約115分。
今度は、小さいジャズ・クラブで聴きたいな。

ダイアナは、カナダ出身。
2003年、イギリスのロック・ミュージシャン、
エルヴィス・コステロと結婚。
双子の子供がいるらしい。
なんか、MC で子供の話とかちょろっとしてたみたいやけど、
残念ながら、聞き取れませんでした。


[ MEMBERS ]
Diana Krall (vo,pf)
Anthony Wilson (g)
Dennis Crouch (b)
Stuart Duncan (vln,g)
Karriem Riggins (dr)
Patrick Warren (key)

(上記メンバーは某サイトに「〜だと思う」と
書かれていたものなので、100% 確実ではないかも。)

@ 昭和女子大学 人見記念講堂







2016.2.26

きみずし

以前、匠の仕事というタイトルで紹介した
旗の台の寿司屋「きみずし」に久しぶりに訪れた。

毎度のことながら、今日も何度も唸らされてしまった。
「うなされる」と「うならさせる」と「ら」が
入るだけで大違いだが、「唸らされる」のである。
味に唸らされ、大将の話を聴いて
唸らされるのである。

その味。
まずは、材料へのこだわりがあってのことだろう。
例えば、冷凍モノは使わない(つまり旬のものしか
出さない)なんてのはもちろんのこと、
魚河岸の店の選定から、カツオを燻る藁の調達まで、
妥協なき仕事の結果がその味に現れていると言える。

けして、庶民的な料金ではないが、
できる限り通いたいお店である。





2016.2.27

クーパー家の晩餐会
LOVE THE COOPERS


『アイ・アム・サム』のジェシー・ネルソン監督作品。
良い映画でした。

アメリカでは クリスマスは家族と過ごすものと、
聞いたことがあるが、この物語は、
まさにそのクリスマス・イヴのクーパー家の物語。

年に一度、家族全員が集まるのだが、
離婚を決意しているが、今日はそのことを
家族に話さないでいようとする父と母。
不倫をしていて、両親をがっかりさせたくないために
ニセの彼氏を連れてくる娘。
3人も子供がいるのに失業し、新しい就職先が
決まらないことを隠している息子。
そんな家族のディナー。

そう書くと、ちょっとゾッとする話のようだが、
笑いと涙で上質のファミリー・ドラマに
仕上がっている。

「一番大切なものは、目の前にあるよ」という
メッセージは、おそらく普遍的だろう。

出演は、ダイアン・キートン、ジョン・グッドマン、
アマンダ・サイフリッド、オリヴィア・ワイルド。
先日観た『キャロル』にも出ていたけど
別人のような印象だったジェイク・レイシーなど。
そして、曽祖父役にアラン・アーキン。
渋いじいさんです。
何に出ていたっけと調べてみたら、
『リトル・ミス・サンシャイン』の
あの粋なじいさんだった。

音楽は、ボブ・ディランの曲が多く使われ、
ニーナ・シモンを「神の声」と聞かせたり、
家族でクリスマス・ソングを演奏するなど
音楽の使い方も良い。

クリスマス前に観たかったな。


★★★★▲




信長協奏曲(のぶながコンツェルト)


面白そうやけど、原作は子供向け(?)の
コミックのようやし、どうしょうかなぁと
思っていた。

なにしろ、高校生が戦国時代にタイムスリップし、
織田信長の身代わりとして生きるという、
いささか無理のある設定だ。

でも、やはり気になるので観てしまった。

サブローが成り代わった信長は、髪型は普通。
明智光秀のことは「ミッチー」、
池田恒興(つねおき)のことは「つねちゃん」、
羽柴(豊臣)秀吉のことは「サル君」と呼ぶ。
その時点で、ほぼコメディだ。
ツッコミどころもあるが、元々、ブッ飛んだ
設定なのでそういうことを言うのは野暮でしょう。

私としては、意外とストーリーが
上手くできており、観終えて妻にひと言、
「(歴史の真相が)そうだったの?」と
言ってしまった(もちろんジョーク)。

妻は、子供たちがこれを観て信じやしないかと
心配しておりましたが、わたしはそんな心配をする
妻の方が信じられません。

最後には、不覚にも涙を誘われるシーンもあり、
ある意味、壮大なヒューマン・ドラマとなっている。

テレビ・ドラマの続編的な位置づけのようだが、
テレビ・ドラマを観ていなくても分かるように作られている。

コミックの方は、まだ終わっていないらしく、
映画をどう終わらせるかは、かなり考えられて
作られたようだ。

出演は、織田信長(サブロー)、明智光秀 役に
小栗旬(二役)。
その妻、帰蝶(きちょう)に 柴咲コウ、
羽柴秀吉に山田孝之、池田恒興に向井理。
そのほか、高嶋政宏、古田新太、でんでん、
濱田岳、水原希子ら。


★★★★☆





2016.2.28

原田真二

原田真二。
1977年10月、18才でデビューした、
シンガー・ソングライターだ。
デビュー曲『てぃーんず  ぶるーす』に続き、
翌月に『キャンディ』、その翌月に『シャドー・ボクサー』と
3か月連続でシングルを発売し、
3曲全てがベスト10入り。
翌年2月に発売されたファースト・アルバム
"Feel Happy" は、オリコン初の初登場1位を獲得した。
10代ソロ歌手で初めて武道館公演をした人でもある。
そういう、歴史に名を残しているアーティストで、
当時、Char、世良公則と合わせて、
「ロック御三家」などと呼ばれていた。

2歳上の私の姉が原田真二のファンで、
デビュー時のシングル3枚はもちろん、
その後のシングルも数枚、
アルバムもセカンド・アルバムまでは
姉が買ってきていたので、私も聴いていた。

そして、私がプロのロック・コンサートというものを
初めて体験したアーティストが
この原田真二なのである。

あれは高校1年が終わった春休み。(1979年)
姉が私の分もコンサートのチケットを買ってくれた。
初めて行く、大阪フェスティバルホールでの
コンサート。
入場の際に並んでいるのが、
ほとんど女子中高生ばかりで、
ちょっと恥ずかしかった覚えがある。

私は、特に原田真二のファンというわけではなかったが、
大きなホールでのロック・バンドのコンサートは
刺激的だった。
なにしろ、初体験やからね。

その時のチケット


いろいろ調べてみると、その時のメンバーは、
(多分やけど)下記の面々のようだ。

青山徹(ギター)
柴田義也(キーボード)
古田たかし(ドラムス)
関雅夫(ベース)

彼らに加えて、原田真二がピアノもギターも弾く。
彼は、マルチ・プレイヤーだ。
ギターが青山徹というのは、なんとなく覚えてるねんけど、
ドラムスが "しーたか" だったとはね。
(古田たかしはここ数年の Char バンドのドラムス。)

90年代中頃、私は日本の歌謡曲やニューミュージックなどの
懐メロ専門のバーで働いていたので、
『てぃーんず  ぶるーす』など、初期のヒット・シングル曲は、
その頃にも聴いていたはずだが、あまり覚えがない。

先日、ふと思いつき原田真二のアルバムを
レンタルして聴いてみた。

シングル曲でない曲を聴くのは
おそらく、30年以上ぶりだ。
驚くことに気に入っていたギター・ソロは、
聴きながら合わせて歌えるほどに覚えていた。
若い時に身体に入ったものって、
ホンマに残ってるんやなぁと改めて思ったのであった。

それにしても、この人のデビューから2〜3年の
才能の開花の仕方はすごいもんがある。
姉が詳しかったので聞いた覚えがあるが、
あの当時(1977〜79年)、
メンタル・トレーニングとかしていたらしい。

今 聴いても、素晴らしい楽曲です。

1978年 武道館での "タイム・トラベル"



ひとりごと