2022年12月
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2022.12.2
謝罪とはなんだろう
一昨日、珍しく国会の模様を数十分観た。
(夜中にYouTubeで。)
それは、杉田水脈総務政務官の過去の
複数回の差別的発言や、ネットへの発信について
参院予算委員会での、立憲民主党の塩村議員の
質問に対する答弁だった。
内容は、私が観ていても
「この人アウトやろ」と思うような答弁だった。
ツッコミどころはいくつもあった。
例えば、問題の発言のいくつかは、
議員ではない時のものだったようだが、
「(今は)考えを改めたのか?」と訊かれ
「現在は政府の一員として、内閣の方針に従っている」
という答弁だった。
「じゃあ、政府の一員じゃなきゃ、
以前の考えのままなのか?」と訊きたくなった。
結局、曖昧な答弁を繰り返し、
謝罪も撤回もなかったが、
今日の国会で謝罪し、発言(一部)を撤回した。
国会の約25分ほどのこの部分を観た。
謝罪は、自発的なものではないようで、
松本総務大臣が、杉田政務官に対し
発言を撤回、謝罪するよう指示したかららしい。
上から謝れと言われたから、謝ったということか。
なんじゃそれ。
そして、今日は、福島みずほ(社民)の質問に
相変わらずな答弁の杉田政務官。
松本総務大臣と岸田総理は、
杉田政務官を守っているように見えるんだけど、
(あるいは、自分たちを守っているのか)
ホントにこの人で良いと思ってるのかな。
「なぜ任命したんですか?
差別発言を繰り返した人ですよ」という問いに
「能力を持った人物だと判断した」という答える岸田さん。
「能力があれば、差別発言する人でもいいんですか?」
と問われ「内閣の一員になった限りは、内閣の方針に
従ってもらいます」と、何やらトンチンカンな
やり取りが続く。
う〜ん、結局、杉田政務官もやめることに
なるんちゃうんかな、という気がする。
というか、やめた方がいいし、やめてもらいたい。
こないだの葉梨法相といい、
なんだか人として
残念な政治家が続いております。
2022.12.3
続・YouTube の視聴回数が!
先日、私の YouTube の視聴回数が突然
増えだしたことについて書いた。→ これ
そのエントリーでは、11月20日のチャンネル合計
視聴回数を380回と書いたけど、値が確定するのに
2日ほどかかり、最終的には397回だった。
その日がピークで、その後は減少気味。
これが、この 28日間のグラフ。
11月5日は、28回だったのに 11月17日から
200回を超え、11月20日に397回を数え、
それから減少し始めた。
この5日間は、100回前後で推移してる。
YouTube は、こういうデータが、
簡単に観られるのは素晴らしい。
もちろん無料だ。
こちらは、私が YouTube を始めてからの
全期間のグラフ。
この1ヶ月間の視聴回数の多さがよく分かる。
しかし、ピークは過ぎた感じだな。
今回は、"Tears in Heaven" が、
大きく試聴回数を伸ばしてくれた。
また、注目される曲を選べば、
視聴回数は、増えるのかも知れない。
たくさん観てもらえるのは嬉しいけど、
そのために曲を選ぶ気はないんだ。
演りたいと思った曲をやるだけだ。
っていうとカッコええけど、実は 何を演ったら、
回数が増えるか 分からんねん。
2022.12.4
台所おさん師匠と「個の発展」
落語の会
妻の仕事の関連会社 CS iDOBATA のイベントで、
噺家さんを招いての落語の会があった。
出演は、台所おさん師匠。
なんとスタッフのYさんの叔父さんという
ご縁で今日の会となった。
おさん師匠は、柳家花緑師匠の弟子。
結構たくさんの落語家さんを聴いてきたとは、
思うのだけど、おさん師匠は、初めてだった。
そのYさんが司会をしたのだけど、
これが中々面白いトークで、その流れで、
おさん師匠の登場となった。
たっぷり目のマクラのあと、「子ほめ」、
続けて「真田小僧」。
休憩を挟んで「愛宕山」という演目。
観客は、スタッフも合わせて 23名という、
贅沢な空間だった。
あれだけ距離が近いと、普段 ホールで
落語を聴くことが多い私には、
なんだか新鮮な印象が沸き起こった。
臨場感というのかな。
ホールなんて所ではなく、こういう感じで
聴くのが本来の落語だったんだろうな、と思った。
観客には「落語を生で聴くのは、初めて」と
いう方も多かった。
結構、笑いが起こっていたので、
これを機会に落語ファンが増えるといいな。
[ 演目 ]
「子ほめ」 台所おさん
「真田小僧」 台所おさん
- 仲入り -
「愛宕山」 台所おさん
@est3(恵比寿)
PEACE/渡辺貞夫オーケストラ
SHISEIDO presents Christmas Gift vol.29
あと2ヶ月ほどで 90歳を迎える渡辺貞夫さん。
その貞夫さんの毎年恒例の12月の
オーチャードホール公演に行ってきた。
今回のテーマは「PEACE」だ。
貞夫さんの12月のオーチャードホール公演は、
2017年、2020年、2021年に続いて
今日は4度目なのだけど、
4度も行っているのに、全曲寝ずに
起きていたことが一度もないという恐ろしい現実。
今日も曲の頭から終わりまで、
しっかり聴いたのは、全曲のうち
4ぶんの1ぐらいじゃないかな。
なんだろう、オーチャードホールには、
睡魔を誘う妖精でもおるのか?
相性が悪いのか。
確か1部の2曲目でもう気を失った。
1部は、1曲目以外まともに聴いていない。
休憩の20分間は寝たので、復活するかなと
思っていたら、数曲目でまたもや気絶。
休憩を入れ140分以上あったけど、
完全に目が覚めたのは、終わりの数曲だけだった。
睡眠不足だったとはいえ、情けないなぁ。
それにしても、貞夫さん89歳、めちゃくちゃ元気です。
昨日は、横浜関内ホールでのコンサートがあった。
そして、今日。
年内は、今週ブルーノート公演が2日間あり、
来年はすでに静岡や九州のツアーが発表されている。
90歳の演奏も聴きに行くぞ。(寝るなよ、オレ)
[ MEMBERS ]
渡辺貞夫 (alto sax)
小野塚晃 (pf)
須川崇志 (b)
竹村一哲 (dr)
Trumpet Section:
西村浩二、奥村 晶、佐久間勲、岡崎好朗
Trombone Section:
村田陽一、辻 冬樹、大浦時生、山城純子
Sax Section
吉田 治、近藤和彦、小池 修、竹野昌邦、竹村直哉
@ Bunkamura オーチャードホール(渋谷)
(2022.12.6 追記)
ネットにセトリがあったので、転記しておく。
[ SETLIST ]
第1部 17:00-17:51
1. PEACE
2. TOKYO DATING
3. HIP WALK
4. EARLY SPRING
5. EYE TOUCH
6. NOT QUITE A SAMBA
7. SOLITUDE
8. THINGS AIN'T WHAT THEY USED TO BE
第2部 18:10-19:23
9. BUTTERFLY
10. I MISS YOU WHEN I THINK OF YOU
11. AIRY
12. I'M WITH YOU
13. MENDJANI
14. SIMPATICO
15. TEMBEA
16. I FELT YOUR PRESENCE(THE THEME OF "COME COME EVERYBODY")
17. LIFE IS ALL LIKE THAT
18. IMAGINE〜GIVE PEACE A CHANCE
19. SONHO DE NATAL(CHRISTMAS DREAM)
20. HARAMBEE
アンコール:
21. CHRISTMAS SONG
22. HANAWA SAKU
2022.12.6
何の写真でしょう?(その3)
問題です。
これらは何の写真でしょう?
「街中で見つけた諸行無常・生生流転」
というテーマで、毎日インスタグラムに
アップし始めて、今日で連続42日が過ぎた。
結構、楽しくやりがいがある。
何か分からないけど、自分の写真のために
なっているような気がするよ。
上の写真は、最近アップしたもの。
これらは、「赤と白」というテーマで、
街中で撮ってみたが、意外と何だか
分からないんじゃないかと思う。
翌日に答え合わせとして、インスタにも
アップしたけど、ここにも記しておこう。
1枚目は、コカ・コーラの看板。
ロゴの下の波線部分。
2枚目は、赤い壁と白い壁の境目。
3枚目は、キリンの自動販売機。
「R」の部分。
4枚目は、進入禁止の道路標識。
2022.12.7
カレーはスポーツだ! #50
令和のバターチキンカレー / FUJICO DELI(恵比寿)
★★★★▲
2度目となる FUJICO DELI。
今回は「令和のバターチキンカレー」。
サラダバー付きで1,200円。
少し酸味があるのは、トマトのようだ。
あまりこってりしたバター感はなく、
どちらかというとサッパリめ。
辛さは大したことはないが、旨い。
私は好きだな。
ライスは雑穀米入り。
前回もそうだったけど、サラダバーは
おかわりを勧められる。
嬉しいけど、カレーを食べたあとには
結構お腹が膨れているので、食べられないな。
食後にちょっとしたスイーツも出してくれる。
2022.12.13
立川談春独演会
「いままでの芝浜、これからの芝浜」
〜 これからの芝浜編 〜
久しぶりの談春の落語。
「いままでの芝浜、これからの芝浜」という
タイトルで、先週2日間、昼の部と夜の部
計4公演と、今日と明日4公演、
2週続けて 合計8公演。
実は、今日「いままでの芝浜」と
「これからの芝浜」の両方を聴けると
勘違いしていたのだけど、先週は、
「いままでの芝浜編」で、今日と明日は
「これからの芝浜編」だった。
談春の「(いままでの)芝浜」を聴いたことが
なかったので、これも聴いてみたいのだけど、
今日は「これからの芝浜」を聴けた。
これが素晴らしかった。
談春自身が、「いままでの芝浜」に違和感を
感じ始め、もう一度練り直したという
「これからの芝浜」。
登場人物もあらすじも変わらないのだけど、
ディテールを見直すことによって、
まるで別の噺のように仕上がっていた。
「芝浜」は、夫婦の噺だとは思っていたけど、
より深く夫婦愛を描くと同時に、何とも言えぬ
人間の滑稽さもふんだんに語られる。
約75分、全く中だるみすることもなく、
素晴らしい口演だった。
仲入り前の「除夜の雪」も、素晴らしかった。
この噺は、もともと上方の落語で、
米朝の CD 以外で聴いたことがなかった。
初めてナマで、しかも江戸落語で聴いたよ。
開口一番は、来年5月、真打昇進が
発表されている、談春の一番弟子の
立川小春の「だくだく」。
この噺、今までに何度も聴いていて、
ずっと、なぜ「だくだく」というタイトルなんだろうと
不思議に思いながら、調べずにいたのだけど、
今日初めて、「だくだく」の意味が分ったよ。
立川小春は、真打昇進と共に
「小春志(こしゅんじ)」に改名予定。
本人は、自分の今までの名前「小春」、
師匠の談春の「春」、大師匠の談志の「志」が
入った良い名前だと、喜んでいました。
落語家の修業は厳しいが、その中でも
談春は厳しいだろうと想像がつく。
真打に昇進する談春の弟子は、小春が初めて。
現在、小春ともうひとり前座(春次郎)が
いるだけで、すでに10人の弟子が、やめている。
しかし、その理不尽な、矛盾した修行の
向こうにしか あんな芸はないんだと思う。
[ 演 目 ]
「だくだく」 立川小春
「除夜の雪」 立川談春
〜 仲入り 〜
「芝浜」 立川談春
@有楽町朝日ホール
2022.12.14
YouTube
視聴回数3万回突破!
私のYouTube のチャンネル合計視聴回数が
3万回を越えた。
先月中頃から、急に視聴回数が増えだしたんだ。
この28日間の一日平均視聴回数は、約174回。
あいかわらず、"Tears in Heaven" がダントツで
数字を稼いでくれている。
10日ほど前に、
「この5日間は、100回前後で推移してる」
「ピークは過ぎた感じだな」と書いたのだけど、
この1週間の1日平均視聴回数は、
160回ほどでなんとなく勢いが衰えていない印象だ。
本日時点の上位コンテンツを記しておこう。
こんなの誰も興味ないだろうけど、自分の記録のためね。
カッコ内は、アップした日。
1. Tears in Heaven(2022/01/21)9,679回
2. 傷だらけの天使(2021/05/18)3,724回
3. スローバラード(2021/06/01)2,115回
4. For No One(2021/05/23)2,071回
5. Wasted Time(2021/07/26)1,044回
6. No More Lonely Nights(2021/06/27)1,026回
7. 東京ラブストーリー(2021/06/17)982回
8. Sufer Girl(2021/06/22)941回
9. リバーサイドホテル(2021/10/06)800回
10. Something(2021/07/18)793回
"Tears in Heaven" は、もうすぐ1万回だ。
2022.12.17
浅草演芸ホール
友人のT男に「落語は、座布団の上が宇宙だ。
瞬間で時空を超えるよ」と話したら、急に興味を
持ったみたいで、「落語を観たい」と言い出した。
初めて観る落語で、落語が好きになるかどうか
決まるような気がして、出来れば、
ハズレのない落語会を勧めたい。
自分の好みの落語家を勧めて、
それでダメなら仕方ないと思えるけど、
そんなにお勧めの落語会がすぐにあるわけでもない。
せっかちなT男は、すぐにも落語を聴きたいらしい。
「寄席に行ってみたい」というので、
出演者をチェックしてみて、浅草演芸ホールの
中席、昼の部を選んだ。
これが、隅田川馬石、春風亭一之輔、
柳亭市馬など結構 強力なメンバーなのだ。
寄席は新宿の末廣亭に一度行ったことがあるが、
私は、好きな落語家をたっぷり聴きたいので、
いつも落語会に行っている。
なので、浅草演芸ホールも初めてだった。
昼の部は、11時40分開演だけど、
はなからいることもないだろうと、
久しぶりにもんじゃ焼きを食べ、
一杯飲んで、13時頃 演芸ホールに入った。
ステージでは、ちょうど「すず風にゃん子・金魚」
によるシュールな漫才が展開されていた。
昼の部の主任(トリ)の柳亭市馬まで、
落語や色物、計15組約3時間20分を観たけど
かなり面白かった。
一之輔や市馬はもちろん、初めて観た
噺家数人も良かった。
印象に残ったのは、柳家甚語楼、柳家小ゑん。
今日で、ちょっと寄席に対する印象が変わったよ。
たっぷり聴いて、3千円。
また行きたいね。
[ 演目(観たものだけ) ]
漫才 すず風にゃん子・金魚
落語「たらちね」 隅田川馬石
落語「猫と金魚」 柳家甚語楼
紙切り 林家楽一
落語「初天神」 入船亭扇橋
落語「鮑のし」 春風亭一之輔
曲芸 鏡味仙志郎
落語「 ? 」 柳家小袁治
落語「 ? 」 鈴々舎馬風
落語「雑俳」 柳亭市童
漫才 ホンキートンク
落語「鉄の男」 柳家小ゑん
落語「悋気の火の玉」 春風亭正朝
浮世節 立花家橘之助
落語「掛取万歳」 柳亭市馬(昼の部主任)
@浅草演芸ホール
上原ひろみ 2022年日本ツアー
SAVE LIVE MUSIC FINAL
コロナ禍のライヴ業界救済を目的に
スタートした上原ひろみのライヴ
「SAVE LIVE MUSIC」。
その公演数は、100回を超えたという。
配信を合わせると、この3年間で、
私も10回以上観た。
外国人アーティストの来日も戻ってきて、
ライヴ業界もコロナ以前の様相に戻りつつある。
いよいよ「SAVE LIVE MUSIC」も
ファイナルを迎えることとなった。
このツアー(12/13 福井・12/14 大阪・
12/15 名古屋・12/17 東京・12/23 浜松)
では、「上原ひろみザ・ピアノ・クインテット」と
もう一組出演する予定だった。
大阪・名古屋では「上原ひろみ×熊谷和徳」、
東京が「上原ひろみ×矢野顕子」、
福井・浜松では「上原ひろみSOLO」という
プログラムだ。
しかし、熊谷和徳が体調不良のため、
出演をキャンセルしたようで、
大阪・名古屋でも急遽、ひろみのソロに
なったようだ。
さて、ツアー4日目の本日のライヴ。
まずは、「上原ひろみ×矢野顕子」。
このふたりならではの、デュオ。
矢野顕子ワールドにひろみの超絶ピアノ。
毎回のように矢野顕子は
「これ、やる方は大変なのよ」と言う。
そうだろうな。
デュオは、55分ぐらいかな。
20分ほどの休憩の後、
「上原ひろみ ザ・ピアノ・クインテット」。
CD 収録の1曲目『Silver Lining Suite
Isolation』が 長めのイントロで始まった。
このクインテットをライヴで聴くのは、
今日が5回目だったのだけど、
凄まじい演奏に進化しているように感じた。
弦の4人は、クラシック畑の人で、
おそらく ひろみと共演することで、
初めての色んなチャンレジがあったのでは
ないかと推測する。
この2年間何十回もの共演を重ね、
どんどん進化発展したのではないかと思う。
アンコールでは、矢野顕子の歌に
1st ヴァイオリンの西江辰郎をフューチャーして
『月と太陽(Moonlight Sunshine)』。
歌詞が沁みるね。
「人は誰かを支えて生きていくの
人は誰かにもたれて歩いていくの
人は一人で産まれて一人で逝くけど
儚い時間の夢を一緒に見よう」
そしてオーラスは、『Libera Del Duero』。
各人のソロが素晴らしい。
スタンディング・オベーションに相応しい
ライヴだった。
来週は、水曜木曜と2日続けて
ブルーノートで、ひろみ(ソロと デュオ with
熊谷和徳)です。
熊谷は、来週は大丈夫かな。
[ MEMBERS ]
上原ひろみ(ピアノ)
矢野顕子(ヴォーカル,ピアノ)
上原ひろみ ザ・ピアノ・クインテット:
上原ひろみ(ピアノ)
西江辰郎(ヴァイオリン)
ビルマン聡平(ヴァイオリン)
中恵菜(ヴィオラ)
向井航(チェロ)
@東京国際フォーラム ホールA
早速、ネットにセトリがアップされてたよ。
[ SETLIST ]
1st (上原ひろみ×矢野顕子):
1. ラーメンたべたい
2. Dreamer
3. こんこんスリーブス(雪+グリーン・スリーブス)
4. りんご祭り(リンゴの唄+Don't Sit Under The Apple)
5. 飛ばしていくよ
2nd (Hiromi THE PIANO QUINTET)
6. Silver Lining Suite - Isolation
7. Silver Lining Suite - The Unknown
8. Silver Lining Suite - Drifters
9. Silver Lining Suite - Fortitude
10. Jump Start
11. Move
EC1. Moonlight Sunshine (feat. 西江辰郎, 矢野顕子)
EC2. Libera Del Duero
2022.12.20
YouTube
そろそろ ソロ・ギター No.34
"White Christmas"
私が子供の頃に比べて最近のクリスマスは、
あまり風情が感じられなくなった。
子供の頃はクリスマスの意味も分からなかったけれど
街中のクリスマスの飾りつけは、
歳末とも重なって、その時期だけの何か
特別な気持ちにさせてくれた。
そういえば、お正月もつまらなくなったな。
門松やしめ縄もほとんど見かけないし、
晴れ着を着て初詣に行く人もほとんどいないだろう。
「つまらなくなった」と書いたけど、
私は自ら、クリスマスや正月の飾りつけを
する人ではないので、文句は言えまい。
そんな私でも、少しは季節感を楽しみたい。
クリスマス・ソングには名曲が多いが、
年中演奏するわけにもいかないもんね。
さて今日のお題は『ホワイト・クリスマス』。
少しだけ、クリスマス気分を。
今回、アップするにあたって、
『ホワイト・クリスマス』について少し調べてみた。
この曲は、1940年頃にロシア出身の
アーヴィング・バーリンという人によって
作詞・作曲された。
作者がロシア人というのが意外だったが、
彼は5歳の時に家族と共にアメリカに
移住しており、アメリカを代表する音楽家の
一人として高い評価を受けている。
1989年、101歳で没。
死後には、記念切手が発売されたというから、
アメリカでの評価の高さが分かる。
1942年、ビング・クロスビーが最初に歌ったようで、
彼のシングル盤は、5000万枚売れたとも
言われるが、正確な数字はもう分からないようだ。
フランク・シナトラ、アンディ・ウイリアムス、
ドリフターズ、ビーチ・ボーイズ、
アンドレア・ボチェッリ、エリック・クラプトン、
山下達郎などなど、カヴァーも数多い。
カヴァーも含めると、この曲は世界で
1億枚売れたと言われる。
『White Christmas』以外のアーヴィング・バーリンの
代表曲は、『Blue Skies』や
『How Deep Is the Ocean ?』など。
ダイアナ・クラールは、この2曲ともをカヴァーしているし、
エリック・クラプトンは、『White Christmas』、
『How Deep Is the Ocean ?』をカヴァーしている。
エリックのヴァージョン、渋いよ。
日本のロック・バンド「ARB」の名前も
アーヴィング・バーリンの楽曲
『Alexander Ragtime Band』に由来する。
そろそろ ソロ・ギター
"White Christmas"
2022.12.21
SAVE LIVE MUSIC FINAL
上原ひろみ 〜ソロ〜
4日前に「SAVE LIVE MUSIC FINAL」の
ホール公演(東京国際フォーラム ホールA)を
観てきたばかりだが、今日はそのブルーノートでの
ライヴを観てきた。
ブルーノートでは、昨日から3日間連続公演。
昨日は ピアノ・クインテット、今日は ソロ、
明日は デュオ with 熊谷和徳、と内容を
替えての公演だ。
2020年の夏、外国人アーティストの来日
キャンセルが相次ぎ、ブルーノートが窮地に
追いやられた時、「キャンセルで空いた日、
私が代打で全部演ります」と出演を買って出たひろみ。
本人は、見切り発車というけれど、どれだけ多くの
ライブ関係者が救われたことか分からない。
ライヴ関係者だけではない。
ひろみファン、音楽ファンも同様に彼女の
活動に力づけられ、感動し支えられた。
私もその一人だ。
ようやく、外国人アーティストも来日するように
なってきたので、「SAVE LIVE MUSIC」は、
終わりを迎え「FINAL」公演となったわけだ。
さて、もちろんソールドアウトの今日のライヴ、
私が観たのは、2nd ショーだけど、1曲目
ほぼ原形をとどめていない『上を向いて歩こう』から
めちゃくちゃ飛ばしてくる。
なんだろう、いつも凄いけど、今日は
ピアノの音がめちゃくちゃ「立ってた」感じ。
何かが取りついたような強烈な演奏だった。
これ、毎回思うのかも知れないけどね。
曲は、前述の『上を向いて歩こう』のほか
『Blackbird』『Dancando No Paraiso』など。
MC は、先日の国際フォーラムの時と
内容は、ほとんど同じだったけど、
やはり会場が小さくて、ご本人との距離が
近いためか、よりグッと来たよ。
アンコールに登場し「ライヴ業界を助けるためにと
始めた『SAVE LIVE MUSIC』ですが、一番
助けられたのは、私です」という MC も
感動的だったし、そのあと「感謝を込めて」と
演奏した『Green Tea Farm』には落涙でした。
今日の 2nd ショーは「SAVE LIVE MUSIC」の
108回目だったとのこと。
108回ピアノを調律してくれた調律師 米澤さんへの
感謝と承認も感動でした。
明日は、熊谷和徳(tap)とのデュオです。
[ MEMBER ]
上原ひろみ(pf)
@ Blue Note Tokyo
2nd show
2022.12.22
SAVE LIVE MUSIC FINAL
上原ひろみ 〜デュオ〜 with 熊谷和徳
昨日に引き続き、上原ひろみ
「SAVE LIVE MUSIC FINAL」、
そのブルーノート3デイズの最終日に行ってきた。
タップの熊谷和徳とのデュオだ。
もちろん今日も1部2部ともソールドアウトだ。
熊谷とひろみとのデュオを観るのは2回目で、
前回は、2017年にオーチャードホールでの公演だった。
それから、今年5月にも、ひろみとの共演ではないが
やはりオーチャードホールで、熊谷和徳の公演を観た。
それは、アイヌの伝統歌の歌い手や
元ちとせとのコラボで大変興味深い公演だった。
さて、昨日の 2nd ショーが、ブルーノートに於ける
「SAVE LIVE MUSIC」の108回目と書いたが、
今日の 1st ショーをを挟んで、私が観た
2nd ショーはその110回目となった。
前述の通り、熊谷のタップを2回観たおかげで
タップはダンスではなく、演奏であることは、
体験済みだ。
今日も、(パーカッション的な)ピアノの伴奏、
ピアノとのユニゾン(!)、そしてソロ、と
多彩なパフォーマンスを観せて、魅せてくれた。
スゴイね、あの細かいリズムをタップで出すのは。
そして、当たり前だけど適当にタップしているのではなく
ちゃんと楽曲を把握して音楽的に演じていることも
よく分かったよ。
前に観た2回がホールだったため、
ブルーノートのようなクラブで観ると、
またタップの迫力も音量も違った。
始まった時は、ピアノの音量に比べて、
タップの音(たぶん生音がすでに大きい)が
大き過ぎるように感じたが、ショーが
進むにつれ、耳が慣れたのか、
音響が改善されたのか、違和感がなくなった。
曲は、『Christmas Song』や
『ジングルベル』(熊谷のソロ)、
そして本編最後は、スメタナの『モルダウの流れ』。
途中『ムーン・リヴァー』が出てきたり、
壮大なメドレーでした。
アンコールがしっとりと『Place To Be』だったのだけど、
そのあとサプライズが!
なんとヴァイオリンの西江さんが、登場!
彼だけかと思ったら、クインテットの残りのメンバー
ビルマンさん、中さん、向井さんも登場で
『リベラ・デル・ドゥエロ』!
これは嬉しいサプライズ。
会場は総立ち。
それだけではない。
コントラバス奏者も登場。
マスクをしたままなので、誰だろうと思っていたら、
なんとブルーノートの照明のスタッフらしい。
たぶん、このアンコールは 1st ショーには
時間の関係でなかったのではないかな。
いやぁ、素晴らしかった。
約100分のラッキーなライヴでした。
昨日は、調律の米澤さんへの感謝を述べたけど、
今日は、ブルーノートのスタッフへの感謝と承認。
感動でした。
「SAVE LIVE MUSIC FINAL」は、残すところ1公演、
12月23日の浜松で終わる。
浜松は、ひろみの故郷なのだ。
ありがとう、上原ひろみ!
[ MEMBER ]
上原ひろみ(pf)
熊谷和徳(tap)
アンコールのみ:
西江辰郎(ヴァイオリン)
ビルマン聡平(ヴァイオリン)
中恵菜(ヴィオラ)
向井航(チェロ)
? (コントラバス)
@ Blue Note Tokyo
2nd show
今年のライヴ鑑賞は、1月4日のブルーノート、
「SAVE LIVE MUSIC 4」上原ひろみ ピアノ・クインテットに
始まり、「SAVE LIVE MUSIC FINAL」で
幕を閉じました。
コロナで減っていたライヴ鑑賞も3年ぶりに
年間50本を超えました。
幸せ。
(2023.1.13 追記)
Blue Note の LIVE REPORTS より転記
2022.12.22 2nd show
[ SETLIST ]
1. Wanderer
2. Love And Laughter
3. The Christmas Song (Kaz Solo)
4. Wake Up And Dream (Hiromi Solo)
5. Moldau
EC1. Place to Be
EC2. Ribera Del Duero
(やはり、1st show では、アンコールは1曲のみで
『リベラ・デル・ドゥエロ』はなかったようだ。)
2022.12.23
ERIC CLAPTON
4月に来日公演決定!
嬉しい知らせが届いた。
来年4月にエリック・クラプトンが来日する。
前回の来日 2019年4月の公演回数が
武道館5回だったのに対し、
今回は、武道館6回。
過去の武道館公演回数は、外国人アーティスト
としては、最多の96回。
来年の4月21日の公演で 100回を迎える。
このメモリアル公演は、ぜひ観ておきたいな。
チケット代は、前回のS席 15,000円から
20,000円となった。
コンサートのチケット代が上がるのは、
コロナの影響が大きいのは分かるけど、
もはや、コロナだけではなく、世界情勢が
不安定なおかげで、あらゆるものが値上がりしているね。
参ったな。
2019年、エリックの来日は最後かも知れないと思って、
5回公演中3回観に行ったのだけど、来年はどうしよう。
これが本当に最後かも知れないとなると、
できることなら、6回全部観たいなぁ。
6回行くと、12万円ねぇ・・・。
来年3月30日で 78歳。
デビュー60年!
いやぁ、最後になるかなぁ〜。
LIVE AT BUOKAN 2023 日程
4月15日(土) 日本武道館
4月18日(火) 日本武道館
4月19日(水) 日本武道館
4月21日(金) 日本武道館
4月22日(土) 日本武道館
4月24日(月) 日本武道館
来日予定 バンド・メンバー
Nathan East - bass / vocals
Sonny Emory - drums
Doyle Bramhall II- guitar / vocals
Chris Stainton - keyboards
Paul Carrack - organ / vocals
Katie Kissoon - vocals
Sharon White - vocals
ウド―音楽事務所のサイト
2022.12.24
夭 折
今年は、今まで知らなかった日本語に出会った。
写真展のタイトルにもした「僥倖(ぎょうこう)」
(思いがけない幸運のこと)、
「諧謔(かいぎゃく)」(しゃれ・冗談のこと)。
先日、川本三郎さんという評論家の記事を
読んでいたら「夭折(ようせつ)」という言葉が出てきた。
ルビがなかったら読めないし、意味も分からない。
それは、永井荷風について書かれた一節に
こんな風に使われていた。
「芥川龍之介や太宰治のように
夭折(ようせつ)せず、79歳まで生きた」
芥川、太宰ときたので「夭折」とは自死のことかなと
思って調べてみると「年が若くて死ぬこと・若死に」とあった。
「夭」という漢字には「若い・若々しい」という意味と
「若死に」「早死に」という意味とがあるようだ。
「夭折」と同様の意味で「夭死(ようし)」、
「夭逝(ようせい)」という言葉もある。
こんなのたぶん、忘れてしまうだろうな。
でも、普段使うことのない、こういう言葉に魅力を
感じるようになったのは、私が年老いてきたということなのか。
なんだろうね。
2022.12.25
YouTube
そろそろ ソロ・ギター No.35
"Change the World" (Eric Clapton)
今日のお題は、エリック・クラプトンの
『チェンジ・ザ・ワールド』。
これ実は、カヴァーなんだな。
1996年に、米国の女性カントリー・シンガー
Wynonna Judd(ワイノナ・ジャッド)が
唄ったものを エリックが カヴァーし、
同年の映画『フェノミナン』のサウンドトラックに
収録され、ヒットしたわけだ。
聴き比べると、アレンジは大きくは違わないのだけど、
オリジナルの方 は、確かにカントリーっぽい。
エリックの方は、プロデューサーが Babyface というわけで
洗練されたシャレオツな R&B へと化けている。
色んな人が、ソロギターでもやっているけれど、
原曲のイメージが強く、そんなに大幅なアレンジは
難しいと思う。
あまりアレンジし過ぎると、原曲のイメージが
損なわれてしまうだろう。
その分、個性を出すには センスが問われるかもな。
そろそろ ソロ・ギター
"Change the World" (Eric Clapton)
2022.12.26
三流シェフ
10日ほど前、テレビで偶然、
三國清三(みくにきよみ)さんの特集を観た。
三國さんは、東京・四ツ谷にあるフランス料理
レストラン「オテル・ドゥ・ミクニ」オーナーシェフ。
今年、68歳になった三國さんは、37年続いた
「オテル・ドゥ・ミクニ」(現在客席は80席のようだ)を
今年いっぱいで閉め、70歳になったら、
8席だけの小さなレストラン「三國」を
オープンするという。
一体どんな人なんだろうと興味が湧いた。
私は存じ上げなかったが、その道では
かなり有名なシェフらしい。
そのテレビの特集は、ちょうど『三流シェフ』という
タイトルの三國さんの本が発売される
タイミングでもあったのだ。
早速、購入し読んだ。
本には、三國さんのまるで小説かドラマのような
半生が書かれていた。
こんな人おるんや!って感じ。
スイスの日本大使館の料理長になるエピソードは、
ドキドキだし、その後の8年間のフランスでの修行も凄い。
帰国してから。ご自身の料理を目指すが、
コンサバなフランス料理の国内の評論家からは
「あれはフランス料理ではない」と叩かれる。
しかし、ミクニの料理は、人気を呼び、
やがて、フランス人に、世界に認められることになる。
ご自身が語りたくなかったというミシュランとの
関係も興味深い。
料理という世界の限りない奥深さと
一流料理人の哲学を垣間見ることが出来る良い本です。
残念ながら、もう「オテル・ドゥ・ミクニ」の予約は
取れないけど、2年後に「三國」がオープンしたら、
絶対に行こうと思う。
この人の料理を食べてみたい。
その三國さんは、「オテル・ドゥ・ミクニ」の
YouTubeチャンネルで、惜しみなくご自身の
レシピを 公開されている。
まあそれを観ても中々、あんな風には
作れないだろうけどね。
★★★★★
【新刊『三流シェフ』制作秘話】
2022.12.29
邂 逅
先日「夭折」という言葉について書いたが
今日も 新しく知った日本語のことである。
邂逅。
読めない。
意味も分からない。
推測さえできない。
「かいこう」と読む。
先日まで知らなかったのだけど、
私の高校の4年先輩に高山博さんという
音楽家の方がいる。
4年先輩なので、会ったこともないし、
名前も存じ上げなかった。
私の同級生のF君が、大のプログレ・ロック好きで
数年前、プログレを流している飲み屋で 偶然
高山さんと知り合ったそうだ。
話しているうちに同じ高校の出身と分かり、
それから付き合いが続いているのだという。
で、先日、そのF君から高山さんのことを
教えてもらったのだ。
高山さんは、高校時代に菅沼孝三氏と
バンドを組んでいたのだという。
知らない方のために書いておくと、
菅沼さんは日本の著名なドラマー。
色んなバンドに所属されていたほか、
谷村新司、吉川晃司、織田哲郎など
多くのアーティストのバックを務めた人。
私は90年代に CHAGE and ASKA の
コンサートで観たことがある。
このエントリーを書くために調べてみたら、
昨年11月8日に大腸がんのため亡くなっていた。
知らんかった。
享年62歳。
ちょっと若すぎるなぁ。
合掌。
高山さんに話しを戻そう。
高山さんが菅沼さんらと組んでいたのが、
“CHARISMA(カリスマ)"というプログレ・バンドで、
プログレ・ファンの中では伝説のバンドとされていたそうだ。
その “CHARISMA" が、2015年にリリースした
アルバムのタイトルが『邂逅』なのだった。
ああ、「邂逅」にたどり着くまでの話しが長い!
で、「邂逅」だが、調べてみると
「思いがけなく会うこと」「めぐりあい」という意味がある。
「邂逅を果たす」「旧友との邂逅」といった
使い方をするらしい。
どこかで使ってみたいが、話しの中で
わざわざ使うといやらしいな。
文章の中なら良いだろうか。
CHARISMA のアルバム『邂逅』は、
壮大なインストゥルメンタル・ロックだ。
メンバーは、下記。
泉 陸奥彦(Guitars)
高山 博(Keyboards,Programming)
近藤研之(Bass)
菅沼孝三(Drums,Percussions,Didgeridoo)
70年代に活動していたバンドのファースト・アルバムが
2015年というのは凄いね。
まさに「邂逅を果たした」感じ。
しかし、菅沼さんがいなくなったことで、このメンバーでの
ライヴの可能性はゼロになってしまったわけだ。
残念。
高山さんは、作曲法に関する書籍や
Pro Tools(録音機器)に関する書籍を
何冊も出しておられる。
最新刊は今年 11月に出版された
『ビートルズ 創造の多面体』。
まだ読んでないけど、面白そうだ。
同じ高校の出身というだけでも
それなりの親近感が湧くのは面白いが、
私の母校の軽音楽部を作ったのが、
高山さんだったと聞いて、
その気持ちもより一層深まる。
なにそろ、私の人生の初ライヴは、
高校の文化祭のその軽音楽部のライヴだったからね。
邂逅
2022.12.30
年末のご挨拶
本年もこの「ひとりごと」をご愛読いただき
ありがとうございました。
大晦日には、更新できそうにないので、
本日が本年最後のアップとなります。
このサイトを始めて、気が付けば15年半が過ぎました。
40代だった私は還暦を迎えました。
今も15年前と変わらず、気ままに、幸せに、
のほほんと暮らしております。
ありがたいことに、大きな病気やケガもなく、
人生に大した問題もなく楽しく過ごしております。
感謝です。
来年もよろしくお願いいたします。
みなさま 良いお年をお迎えください。