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 カメラと写真 12
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2024.3.11

500日突破!

一昨年10月に毎日インスタに写真を
アップすることを始めた。
今のところ、1日も欠かさず500日を過ぎた。
今日で503日目だった。

当初は、一年間と思って始めたのだけど、
意外に簡単に習慣になり
アップするのも面倒ではなく、
ネタ探しも楽しいのが 500日続いた背景だと思う。

始めた動機は、被写体を観る目を養うためだった。
500日やってきて養われたかどうかは、
自分では分からないけど、
構図や何をどう撮るかについてのアイディアは、
多少は成長があるのではないかと思う。

何よりの驚きは、簡単に習慣化できたことと、
月日の経つ速さだな。
「もう500日も経ったのか」という感じなんだ。
1日1枚の日もあるけど、ほとんどは
数枚ずつ 組写真風にしてアップしているので
今日までの総枚数は、1,924枚に上る。
なんだか止めるタイミングが分からないのだけど、
ここまで来たら1,000日を目指そうかね。

最近のお気に入りを数枚。



昨年11月、ニューヨークで自由の女神を
撮ったらピンぼけだったのだけど、
それが逆にいい感じだった。
言われないと「自由の女神」だと分からないのが良いでしょ。



外国のようだけど、東京都品川区内の民家。
「ウェス・アンダーソンすぎる風景展」風だな。



福岡の大濠公園での1枚。
タイトルは「恋人たちの湖」と言いたいのだけど、
これは池でも湖ではなく、元々は博多湾の
入り江だったのを福岡城の外堀に利用したようだ。



先日、香川県高松を訪れた際の1枚。
あえてモノクロにしてみた。



こちらも高松にて。
月を撮ったら、ピンぼけだったけど、
これまた淡い感じが良い。



同じ日の月。
観た瞬間、川瀬巴水の版画を連想した。
この写真のみ ミラーレスで撮影。
その他は、iPhone で撮影です。


インスタはこちら





2024.3.15

川瀬巴水
旅と郷愁の風景


先月、妻の仕事に付き合って香川県高松に行った。
香川県は、人生初だった。
私の楽しみは、旅先でおいしいものを食べること。
香川県のうどんは旨いというのは聞いていたけど、
確かに旨かったね。
2店舗で食べたけど、両方ともおいしかった。

もう一つの旅の楽しみは、写真撮影。
普段は撮れないような被写体、場面に出会うことは、
旅の醍醐味でもある。

最近は、それに加えて現地の美術館も
チェックすることもある。
高松には、高松市美術館と
県立ミュージアムのふたつの美術館がある。
調べてみると、私が行った日は、高松市美術館で、
開館35周年記念特別展として、
なんと「川瀬巴水 旅と郷愁の風景」が開催中だった。

その展覧会は、どうしても観たくて昨年9月に
会社を休んで日帰りで、石川県立美術館まで
観に行った展覧会だ。
同じ展覧会が、ちょうど高松で開催中だったんだ。
こんなラッキーもあるんだ。
僥倖ですな。

で、二度目の鑑賞となる展覧会を楽しんだ。
やっぱり好きだな、川瀬巴水。

先日、インスタに関するエントリーで、
高松で撮った この写真をここにもアップした。



これを撮った日の昼間に、
川瀬の『馬込の月』を観たんだ。



で、思わずシャッターを切ったんだ。
やはり良い作品をたくさん観ること、
先人の作品に触れ、影響を受けることは、
インスピレーションの源になるんだな。


[ 関連エントリー ]
2023.9.28 川瀬巴水 旅と郷愁の風景





2024.6.25

信州撮影の旅 その1

先週、4泊5日で長野県に行ってきた。
前半の目的は、妻が行きたがっていた、
奥蓼科にある御射鹿池(みしゃかいけ)を観に行くこと。
後半2泊は一人旅で、写真撮影の旅だった。
今回の撮影テーマは、森を撮ること。

月曜日の夕方、前日から仕事で長野入りしていた
妻と善光寺で落ち合った。
善光寺は、今年2月に 妻の仕事に
付いてきた時に訪れているので2回目だ。

その日は、宿(諏訪湖)への移動で
終わったが、翌日は一日中雨だった。
雨の中、無理やり観に行った御射鹿池がこれ。



この1、2分後には、霧で池は全く見えなくなった。

雨の蓼科高原



そのあと、諏訪湖湖畔にあるハーモ美術館へ。
小さな美術館だが、ルソーやダリ、シャガール、マティス、
ピカソなどを所蔵している。
妻が、昨年あたりから、ルソー、ルソーと言い出した。
それまで良いと思ったことのないルソーだったが、
不思議なもので、何度も観ていると、
段々と良さを感じるようになるんだな。

展覧会に行く楽しみは、好きな作品を
ナマで観ることはもちろんだが、それまで知らなかった
自分が好きなタイプの作家・作品に出会えることもある。
今回の出会いは、フランスはパリの画家、
ポール・アイズピリ(1919-2016)の『大運河』。



なんともこのヘタウマ感が良い。
この人の絵は、もう一枚花の絵が
展示されていたのだけど、断然この『大運河』が良かった。


つづく





2024.6.26

信州撮影の旅 その2

信州旅行の3日目。
前日の雨がウソのように晴れた。

前日の霧に包まれた御射鹿池で
満足できなかった私は、もう一度御射鹿池に訪れた。
これが、その日の写真。





御射鹿池は、言ってしまえばただの農業用水のため池。
1930年代に人工的に作られた池だ。
有名にしたのは、東山魁夷(画家)の
1972年の作品『緑響く』。



現実の御射鹿池には、馬なんていない。
そこは東山の創作なんだけどね。

雨の日と晴れの日と、連続2日間で
全く違う表情を見せてくれた御射鹿池。
天候だけではなく、おそらく季節によっても
様々な景色を楽しませてくれるのだろう。

前述の東山魁夷の『緑響く』。
以前から知ってはいたが、特別素晴らしいとも
思っていなかったのが、実際の御射鹿池を
見てみると急に関心が湧いてきた。

で、最終日、信州旅行の締めくくりに
長野県立美術館の東山魁夷館に行ってきたよ。
その話は、また後日。


つづく





2024.6.27

信州撮影の旅 その3

信州旅行4、5日目に撮影した写真。

長野県大町市の鷹狩山(たかがりやま)の
山頂にある小さな金毘羅神社への石段。
とても神秘的な雰囲気で、ちょっと畏怖さえ感じる。



同じく大町市にある唐花見湿原( からけみしつげん )。





ここでは、山道で迷いかけてちょっと焦った。

次は、適当に車を走らせてて見つけた風景。



鹿島槍スキー場から観た山々。



5日目は、またも雨。(ええ、雨男です)
雨の中綱湖(なかつなこ)。



適当に車を走らせてて見つけた風景。







今回、森を撮りたいと思ったのは、
昨年 写真展で観た、瀬尾拓慶(せおたくみち)の
森の写真に影響を受けてのことだが、
当然、そんなに簡単に森の良い写真が
撮れるわけもない。
私が撮ったものは、車で行けるところまで行って
たかだか数分から数十分歩いた程度で、
本当の森の中になど、足を踏み入れたとは言えないんだ。
これは、もっと本腰を入れて、
時間をかけないとダメだな、と思った。
でも、「熊に注意」なんて立て看板を見た途端、
ビビッて引き返してしまう自分なのでした。

さて、最終日はあいにく天候が悪かったのだが、
長野駅前で借りたレンタカーを
返すために長野市内まで戻った。

御射鹿池(みしゃかいけ)を見たがために
東山魁夷(ひがしやまかいい)の絵に急に
関心度が上がった私は、長野県立美術館にある
「東山魁夷館」へ向かった。

東山魁夷(1908−1999)は、
横浜で生まれ、3歳から神戸で育った。
そして、戦後は千葉の市川に自宅とアトリエを
持った人なので、なぜ長野に「東山魁夷館」が
あるのか疑問でもあった。

東山にとって、長野は「作品を育ててくれた地」で
あったということで、長野県に数多くの作品を寄贈した。
現在、その収蔵作品数は、970余点だというから驚きだ。

「東山魁夷館」では、年中東山の作品を観られる
わけだが、作品数が多いので、数カ月に一度
作品を入れ替えている。
私が訪れた日は、「東山魁夷館コレクション展 2024 第2期」。
残念ながら、『緑響く』(所蔵作品)は、
第1期に展示されていたようで実物を観ることが叶わなかった。

でも、1930年代、ドイツ留学時に描いた作品や、
1960年代にドイツ・オーストリアの街を描いた作品、
「白い馬の見える風景」シリーズの作品など
見ごたえのある展覧会だった。
展示数も多すぎず、ちょうど良い。
他の作品も観てみたい。

夕方完全に雨が上がり、晴れたときの
長野県立美術館。



『緑響く』は、複製を買ってきて額に入れて飾ったよ。







2024.6.29

ハービー・山口 写真展
HOPE 2024 ― 希望を撮り続けた50年 ―




渋谷のヒカリエに寄ったので、
8〜9階で何か展覧会をやっているかなと
観に行った見たら、なんとハービー山口さんの
写真展をやっていた。(8階の一部で)
ハービーさんが、日本写真芸術専門学校の
校長に就任されたらしく、その記念展だった。
入場は無料!

そんなにたくさんの展示数ではなかったけど、
1970年代から最近のものまであった。
多くは、知っている写真だったけど、
やはり、写真集のような小さな写真ではなく、
大きくプリントされ、額装された写真は、
迫力と説得力が違う。
何度観ても良い。

ハービーさんの家のアルバムから、
子供時代の写真まで展示されていたよ。
(これは初めて観た。)

ヒカリエは会場01で、会場02として、
日本写真芸術専門学校のギャラリーでも
同時開催中なのだが、今日は行かなかったので、
会期中(7月7日まで)に行こうと思う。


@ヒカリエ8/02/CUBE




今森光彦
にっぽんの里山




渋谷から家まで(5キロぐらい)歩いて
帰ろうと思い、途中で恵比寿ガーデンプレイスに
立ち寄った。
東京都写真美術館で、面白い写真展を
やっていたら観ようと思ったんだ。

今森光彦さんの「にっぽんの里山」という
写真展を開催中だった。
今森さんのことは存じ上げなかったが、
先日、信州へ森や山の撮影旅行に
行ったこともあり、どんな写真なのか
興味が湧いたんだ。

特別、予想や期待もしていなかったのだが、
これが驚くほど素晴らしかった。
風景写真で、あんなに感動するとは
思っていなかった。

今森さんは、人間と自然が共存している
ところを「里山」と呼んでいる。
所謂ネイチャーフォトは、人間や人工物を
含まない自然のみを写したものを指すことが
多いようだが、今森さんの写真には、
人や畑、田んぼ、家畜なども写っている。
昆虫やカエルなんかも。
それらが、正に大自然と共存している姿を
美しく、壮大なスケールで捉えているんだ。

北は北海道から、南は沖縄の離島まで、
春夏秋冬のテーマに分けられた写真たち。
自然の大きさと、人々の営み、
その力強さに圧倒され、落涙するほどの
写真もあった。
外国に行かなくても、日本でこんな
奇跡の風景が撮れるんだと思った。

それらの写真を撮るために、その地に
何度通ったのだろう。
何時間待ったのだろう。
私が、ちょっと行って撮ってきたような
なんちゃってフォトとは、もう根源からして
違いすぎて、完全にノックアウトされた。
そして、自分もそんな写真を撮りたいと思った。

美しい自然風景は、ともすると
絵葉書のような写真になってしまう。
もちろん絵葉書のような写真だって、
そう簡単に撮れるわけではないのだけどね。
今森さんの写真は、そのレベルを超越して
神々しささえ感じるのだった。


朝霧の棚田 新潟県十日町市


展覧会図録を買ったけど、展示されていたものと
色も大きさも迫力も違いすぎるな。
上の「朝霧の棚田」なんて、横3メートルも
あったから、凄い迫力だった。


@東京都写真美術館 2F展示室




WONDER Mt.FUJI 富士山
〜自然の驚異と感動を未来へ繋ぐ〜




東京都写真美術館では、4つの展覧会を開催中だった。
「今森光彦 にっぽんの里山」と、もうひとつ、
「WONDER Mt.FUJI 富士山
〜自然の驚異と感動を未来へ繋ぐ〜」という
写真展を観た。
18人の写真家の作品が数枚ずつ展示されていた。

「にっぽんの里山」は入場料が700円で、
「WONDER Mt.FUJI 富士山」は、1200円。
(セットで 1710円だった)
こちらの方が高かったんだけど、
「にっぽんの里山」が良すぎたせいと、
なんだかちょっと奇をてらった展示に感じられ、
私の評価はイマイチ。
中には良いと思う写真もあったけどね。


@東京都写真美術館 B1F展示室





2024.7.23

ポール・マッカートニー写真展
Paul McCartney
Photographs 1963-64
Eyes of the Storm




六本木ヒルズ森タワー52階の
東京シティビューで開催中の
「ポール・マッカートニー写真展」に行ってきた。
1962年にデビューし、世界にビートルズ旋風が
巻き起こり、彼らの暮らしや周囲の状況が
激変して行った頃、63年12月から64年2月までの
約3ヶ月間をポールが写した未公開の写真の数々だ。



世の中にビートルズの写真は、数え切れないほど
あるだろうが、この写真展で公開された写真は
いわばプライベートなものも多く、
ビートルズファンだけではなく、
歴史的にも意味のある写真だと思う。



展示作品を観ての感想。
写真自体の出来映えや質の云々の前に、
誰が撮ったかと、誰が写っているかだけで
価値あるものになってしまっている。
観る前から意味が付いてしまっているんだ。
それは「有名な写真家が撮った写真」という以上に。

ポール自身は自分のことを
「写真の巨匠と見られたいわけではなく、
むしろ、いいタイミングでいい場所にたまたま
居合わせた、その時だけの写真家と見られたい」
と言っているが、その「いいタイミング」「いい場所」が
ポールならではで、他の誰も撮りえなかったわけだ。





メンバーが写っている写真は、楽屋やオフだと
思われるものも多く、もうそれだけで価値が
あると思うが、私が印象に残ったのは、
(たぶん米国でだと思うが)ビートルズに
カメラを向ける報道人やファン、関係者達を
ポール側から写したもの。
正にビートルズの視線で撮られたものだ。





今回のポスターやチラシにもなったカメラを構えた
ポールのピンボケの写真は、『セルフポートレート』と
タイトルがあった通り、ポール自身が
鏡ごしに自分を写したものだ。
そのピンボケは、意図したものなのか、
偶然の産物かは分からないけど、
これが独特の味になっていることは確かだ。
ひとつ疑問は、展示作品の中にはポールが
写っているものも複数あったのだが、
『セルフポートレート』以外の写真は誰が
シャッターを切ったんだろうということだ。
ポールのカメラで撮られたことは
(たぶん)間違いないとして、
ポールが写っているそれらの写真は、
他のメンバーか関係者がシャッターを切ったんだと思う。
それも「ポールの写真」(撮ったではなく写ってる)と
言えばその通りだけど。

写真集を買おうかなと思ったら
大きめのハードカバーで、
14,300円だったのでやめた。
でも何か書いたかっったので、マグカップ、
マグネット、アクリルブロックを買ったら、
5千円超えてたよ。
しょっちゅう書いているような気がするが、
色んなものの値上がりが凄い。

そして、せっかく限定の絵柄付きスペシャルチケットに
交換してもらったのに、家に帰ったら見当たらない。
売店で落としてしもたみたい。
もう販売終了しており、手に入らない。残念。

オフィシャルサイト


こちらは、ポールの作品ではないが、
展示されていた、1964年にパリ滞在中に
制作された銅像『4 Heads(The Beatles)』。



作者は、イギリスの彫刻家、デイヴィッド・ウィン。
合計12体作られ、メンバーや関係者に渡されたが、
リンゴの所有のものは火事で焼失。
現在世界で11体の残されているうちのひとつ。
最初の所有者は、ビートルズのマネージャーの
ブライアン・エプスタイン。
現在シンコーミュージック・エンタテイメントが所有。


たぶん六本木ヒルズの森ビルの展望会に上がったのは、
初めてじゃないかと思う。
52階からの景色。
結構高いね。












ひとりごと LAGUNA MOON MELLOW FLAVOR  LIVE GUITAR  LINK LYRICS