LAGUNA MOON MELLOW FLAVOR  LIVE GUITAR  LINK LYRICS


 つつみしんやのひとりごと  2018年 4月
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2018.4.1

甥の結婚式

人生にはいくつものセレモニーがあるが、
結婚式とその披露宴が、一番感動的で
参列者も幸福な気持ちになれると思う。

さて、今日は甥(私の姉の息子)の結婚式に
参列するため、大阪に行ってきた。(日帰り)

甥は、34歳。
長く付き合っていた彼女と昨年4月1日に
入籍したのが、ちょうど1年経った今日、
その結婚式と披露宴を行なった

大阪人の披露宴ということもあるかもしれないが、
20〜30年前の結婚式や披露宴とは
ずい分と様変わりしたように思う。

結婚式は、チャペルだけど
人前式というスタイルで、
終始 笑いが絶えず、
昭和の時代の厳かで厳粛な雰囲気はない。
参列者は、全員で60名ほどだが、
親族は両家合わせても10名ほどで、
ほとんどが新郎新婦の友人や同僚、
先輩、後輩、上司。

私の姉の家族は、とてもひょうきんで、
実家で飲んでいても、親子で小芝居や漫才を
始めることも珍しくない。
そんな甥っ子なので、披露宴も
まるでバラエティショーのように面白かった。

披露宴の入場では、新郎は背中に
生ビールのサーバーを背負い、
各テーブルのピッチャーに
ビールを入れて周った。
新婦は、サングラスをかけて、
隣で踊っている。

新婦の友人数人の余興は、
80年代バブル風衣装での
『ダンシング・ヒーロー』のダンス。
途中から、新郎も参加。
ちゃんと、練習してきとるがな。

そして、ヴォーカルだった甥と
バンド仲間による演奏。
甥の熱唱と、あらためての公開プロポーズ。

最後の親族代表の挨拶で、
新郎の母(私の姉)は、
「な〜んちゃって」を繰り返す始末。
そんな挨拶初めて聞いたわ。
楽しい涙と笑いの披露宴だった。

甥が2歳になるかならないかで、
両親が離婚したので、彼は実の父親を知らない。
姉は再婚したが、2回目の結婚も
そう長くは続かなかった。
こういうのを「家庭に恵まれなかった」と
言うのだろうか。
そんな彼が、結婚し家庭を持つ。
そう思うと感慨もひとしおだ。
ここに至るまでには、色々あったことだろう。
新婦がまた底抜けに明るく楽しい人。
この二人ならきっとうまくやっていける、
そう確信したのだった。
末長くお幸せに。





2018.4.2

MAY INOUE STEREO CHAMP
井上銘 ステレオチャンプ

at BLUE NOTE


ギタリスト 井上銘 のことは、何度もここに書いてきた。
高校生で 鈴木勲のグループ OMA に参加。
2011年、20歳で CD デビューした。

15歳でギターを始めたロック少年だった銘君は、
高校入学前にギター好きなお父さんに連れられ、
ブルーノートで Mike Stern を観て、
JAZZ に目覚めるのだけど、
それから12年ほど経ち、そのブルーノートの
ステージに今日、自分のグループで立った。
ブルーノートの出演は初めてではないけれど、
本人のリーダー・グループでは、初だ。

高校入学前ということは、銘君が観たのは、
2007年3月の Mike Stern の公演だろう。
私の記録を見ると、2007年3月31日に
ブルーノートで Mike Stern を観ている。
この時は、オルガンに小曽根真さんが
参加しての公演だった。
もしかしたら、同じ公演を銘君親子も
観ていたのかもしれない。

今日は、ご両親もいらっしゃっていた。
あの時はまさか12年後にこんなことに
なっているなんて、お父様も思わなかっただろう。
今日は、どんな心境でご子息の演奏を
聴かれていたんだろうな。
ついついそういう目線で考えてしまう。

このバンド「ステレオチャンプ」は、
昨年、アルバム『STEREO CHAMP』を発表。
六本木VARIT. でのレコ発ライヴにも行った。
その時の印象は、結構ロックな感じだったが、
ありがちなハイテクニックのインスト・バンドと
ステレオチャンプの違いを
私なりに解釈するとこういうことになる。
新しいのに懐かしい感じがするメロディは、
きっと、銘君の中に中学の時に聴いた
70年代ロックの血が流れているからに違いない。
そして、その血にはブルースも混ざっている。
だって、聴いていたのが、クリーム、ジミ・ヘン、
レッド・ツェッペリンやからね。
それが、ただのハイテク・フュージョンとの
違いとなり、私のような50過ぎたおっさんも
吸い寄せられる要因ではないか。

昨年、種子島に行って出来たという『西之表港』
という曲を演奏したのだが、こういうの大好き。
曲調は、リズム&ブルースなのだが、
懐かしい匂いをさせながら、
ただ R&B をインストで演っているのではない
JAZZ 的な要素も含まれているのだな。

曲は、アルバム『STEREO CHAMP』から
"Heliotrope"、 "Comet 84"、"Soldier "R"" 、
"1 Year Later"、"Fu-linkazan" など。
アルバム以外の曲で前述の『西之表港』、
『リンク(リンクスかも)』、アコギで、
"Winter Song"。
6月には、2ndアルバムのレコーディング予定だという。
それらの曲が、収録されるのかもしれない。
今から楽しみだ。
ギターの腕前は、もちろんだが、
ソング・ライティングにも才能ありだ。

ギターは、いつもの Westville。
アコギ(エレアコ)は、Martin。
カッタウェイ付 OOO タイプかな?
控えに置いてあった3シングルの Novo は、
使わずでした。


[ MEMBERS ]
井上銘(Gt)
類家心平(Tp)
渡辺ショータ(Key)
山本連(B)
福森康(Drs)

@ Blue Note Tokyo
2nd show





(2018.4.12 追記)
ブルーノートの "LIVE REPORTS"
セットリストが掲載されたので記しておく。

[ 2nd show SETLIST ]
1. New Introduction Of Stereo Champ
2. Danelectro
3. Taiji Song 2
4. Introduction
5. Comet 84
6. Nishinoomote Ko
7. Links
8. Winter Song
9. Heliotrope
10. Soldier "R"
EC 1. 1 Year Later
EC 2. Fu-Linkazan





2018.4.3

Early Color / Saul Leiter と
Amazon.com での買い物
その4


ソール・ライターの写真集『Early Color』。
昨年5月28日にアマゾンで注文したが、
半年以上経っても入荷がないので、
12月にキャンセルし、アメリカの
Amazon.com で注文した。

あれから、もうすぐ4ヶ月になる。
一体、どうなっているんだろうと、
Amazon.com の注文履歴を覗いてみると、
いつの間にかその注文は、
「Cancelled Orders」になっていた。
もしかしたら、商品の入荷がない場合、
3ヶ月とかで自動的にキャンセル扱いに
なるのかもしれない。
たぶん、その場合、メールで通知があるはずだが、
見落としたのかな。

Amazon.com では、いまだに
「Temporarily out of stock.(在庫なし)」
となっているが、こんなに入荷がないのに
入手不可にならないということは、
入荷予定があるということなのか。

日本のアマゾンでも在庫はなく、
マーケットプレイスで中古品が3万円以上、
新品は 38,000円 となっているが、
これも「お取り寄せ」とあるので、
在庫があるわけでなさそうだ。

う〜む。
こうなるとどうしても欲しくなるのが
人情というもの。

アマゾンのレビューには、
入手困難なので都内の洋書店を探し周って
青山ブックセンターで手に入れたという
最近の書き込みがあった。
それでも、7,200円だったと書いてあった。
(もともとは5,000円弱。)

でも、青山ブックセンターにも、
もう、ないやろうな。

ダメ元で、Amazon.com で、
「Buy it again」をクリックした。($31.65)
気長に待とう。




2017.12.11 Early Color / Saul Leiter と Amazon.com での買い物
2017.12.22 Early Color / Saul Leiter と Amazon.com での買い物 その2
2018. 1.10 Early Color / Saul Leiter と Amazon.com での買い物 その3





2018.4.5

村山義光
音楽という高い山


大阪に村山義光さんというギタリストがいる。
プロフィールによると1962年生まれ。
私と同じ年だ。
馬場孝喜さん(Gt)と何年もデュオを続けていて、
YouTube には、たくさんの動画がアップされている。
一度は、ナマで観たいと思っているのだが、
中々機会がない。

昨日、スケジュールをチェックしたら、
3月に関東に来て、数日間ライヴやレッスンを
されていたようだ。
気付くのがちょっと遅かったが、
特に埼玉県熊谷市の「Space 1497」という
ハコで行われたギター・トリオ
(村山義光・馬場孝喜・竹中俊二)の
ライヴは、観たかったなぁ。

その日の動画がこれだ。
" Cherokee "
" Donna Lee "

こういう演奏を聴くと、私はプレイヤーとして、
音楽という高い山の入口に
ず〜っと立っているような気がする。
いっこも登ってないような気がするのだ。
これは、別に自分を卑下しているわけでないのだけど。
まあ、あまりに精進が足らんというか
レベルが違い過ぎるのですわ。

今度、東京に来られた時は見逃さないよう
チェックしよう。

演奏だけではなく、村山さんの
ワークショップや、何かについての
レクチャーの動画も YouTube には、
結構あって、それらの話も大変に興味深い。
話が、深すぎて、半分ぐらいしか
理解できないけど、要は、
自分は何も分かってないということは
分かります。
年をとってくると、もっと若い時に
気付けば良かったのにと思うことが、
いっぱいあるんやけど、
そんなこと言うても仕方がない。
「若い時に気付けば良かったのに」という
発想自体が、もうアウトなんやと思う。





2018.4.8

一昨日から、自宅PCのモニターが
映らなくなっていた。
色々試したけど、結局ダメで、
仕方なく、出張修理を依頼した。

サービスマンが来て、電源を入れると、
モニタ―が映るやないか!
なんやそれ。
10回ぐらい試してあかんかったのに。

念のため、いくつかのチェックをしてもらって、
出張費+診断費+作業費=11,960円(税込)。
とほほ。




デビュー45周年

神ドラマー 村上 “ポンタ” 秀一
ライブスペシャル
「音楽境地」(壱)
〜奇跡のJAZZ FUSION NIGHT〜


一昨日(4月 6日)、中野サンプラザホールで
行われた、ドラマー 村上 “ポンタ” 秀一、
デビュー45周年の記念コンサート。
18時30分開演で 終わったのは、22時10分。
3時間40分も経っていた。
コンサートというよりは、もうこれは「FES.」です。

席は、前から4列目。
ステージに向かって、右の方だったが、
ポンタさんのドラムが、ステージ上手に
中央向いてセッティングされていたため、
ポンタさんを真横から見ることになり、
ちょうど良かった。



私は、ポンタさんの大ファンというわけでは
ないので、このコンサートの開催を知った時、
観に行こうかどうしようかちょっと迷った。
でも、大体こういうスペシャルなライブは、
内容もスペシャルなのだ。
で、発売と同時にチケットを取ったので、
結構 良い席で観られたというわけ。

そして、やはり行って正解。
特にギター好きには、たまらない。
なにしろ出演するギタリストが、
渡辺香津美、高中正義、角松敏生、
和田アキラ、そして、Char!
(チケットを買ったあとに、
Char さんの出演が発表された。)

ポンタさんのドラミングは、
流暢というか、なめらかだ。
リズムを切っているという感じがしない。
ドラムで唄っているという感じだな。
それが、彼のプレイの魅力の一つだと思う。

まず1部のトップは、渡辺香津美。
「MOBOV」の再結成。
ベースは、グレッグ・リー。
香津美のギターは、アレンビックと PRS。


開演直前。右側のMATCHLESS は Char さんの。

曲は『Unicorn』『遠州つばめ返し』ほか。
途中、和服姿の女性が踊りながら登場。
誰か女優さんでも呼んでいるのかなと
思ったら、途中でピアノを弾きだした。
なんと、国府弘子。
3日前に「踊れ」と言われ、
楽天で衣装(パーティ用?)を買ったのだという。

続いて、高中正義。
キーボードにこれまた大好きな小島良喜。
ギターは、模様の入った濃い紺の
ヤマハ SG と グリーンのストラト。
曲は『Blue Lagoon』『Mambo No.5』
『Thunder Storm』『Ready To Fly』『黒船』。
ライヴで聴く『黒船』は格別に感動するなぁ。

続いて角松敏生。
ナマで観るの初めて。
めっちゃ若い!
とても 58歳には見えない。
遠目に見れば、40代半ばや。
80年代から、全く変わっていない体型。
(見習わねば。)
ギターは、レスポールを3本使った。
曲は、歪みなしの『Sea Line』など。
『OSHI-TAO-SHITAI』のイントロでポンタさんが、
曲を間違い、演奏が止まるという
貴重なシーンもあった。
「違う曲を叩いた」と言っていた。
出だし1、2拍目が16分音符の裏打ちから
始まるので、Char さんの『Smoky』と
間違ったのかな。

と、ここまでで、1時間45分。
これで、終わってもおかしないぐらいや。
20分ほど休憩をはさんで、2部がスタート。

2部は、ポンタさんと縁の深い3人の
トリビュート。
まずは、「Tribute To 松岡直也」。
ここで、ギターに和田アキラ登場。
和田アキラもナマで観るの初めて。
ギターは、ストラトタイプ。
昔は、P-Project だったと思うけど未確認。
『思い出のマジョルカ』ほか。
ピアノに森村献。

そして、Char さんの登場。
ポンタさんがずっと叩きたかったという
『Smoky』。
ポンタ (Dr)、Char (Gt&Vo)、国府弘子 (Key)、
岡沢章 (B)という、まあ2度とないだろうという
スペシャルなメンツによる『Smoky』。
そして、「Tribute To 大村憲司」ということで、
Char さんが憲司の『Tokyo Rose』を弾いた。
ギターは、『Smoky』では、
赤い模様(ペイズリー?)入りのマスタング。
『Tokyo Rose』でバーガンディミストの
ストラトキャスター。

最後のセットは「Tribute To 深町純」。
『Sara Smile』『Departure In The Dark』ほか。

アンコールでは、PONTA BOX で1曲。
佐山(雅弘)さんに来て欲しかったようだけど、
かなわなかったので、ピアノは国府弘子。

最後にサプライズで、お孫さん(小学校低学年
ぐらいの女の子)が花束贈呈。

予想を超えた素晴らしいライヴで、
たっぷり楽しめた。
秋に DVD & Blu-ray で発売されるので、
買ってもう一度楽しもう!

今回は「JAZZ FUSION NIGHT」だったけど、
11月1日には「VOCAL NIGHT」を
開催予定だという。
特別に来場者だけの先行販売があったので、
早速、購入したよ。
出演者は発表されていないけど、
きっと次回も面白いでしょう。



[ MEMBERS ]
村上“ポンタ”秀一 (Drs)
角松敏生 (Vo & Gt)
高中正義 (Gt)
Char (Vo & Gt)
渡辺香津美 (Gt)
和田アキラ (Gt)
岡沢章 (B)
グレッグ・リー (B)
斉藤ノヴ (Perc)
三沢またろう (Perc)
国府弘子 (P)
森村献 (P)
大坪稔明 (Key)
小島良喜 (Key)
本間将人 (Sax/Key)
FIRE HORNS<Atsuki (Tp)、Juny-a (Sax)、Tocchi (Tb)>
吉澤達彦 (Tp)
橋本和也 (Sax)

@ 中野サンプラザホール



デビュー45周年 神ドラマー 村上 "ポンタ" 秀一 ライブスペシャル


と、ここまで書き上げて、SETLIST を発見。

----- with 渡辺香津美、グレッグ・リー -----
1. インナー・ウインド
2. ユニコーン
3. 遠州つばめ返し
4. Σ
5. スプラッシュ
----- with 高中正義 -----
6. THUNDER STORM
7. MAMBO NO.5 (DISCO DANGO)
8. BLUE LAGOON
9. READY TO FLY
10. 黒船 (嘉永6年6月4日)
----- with 角松敏生 -----
11. SEA LINE
12. RAMP IN
13. OSHI-TAO-SHITAI
----- 松岡直也トリビュート with 森村献、和田アキラ -----
14. ア・シーズン・オブ・ラヴ
15. ノーチェ・コリエンド
16. 思い出のマジョルカ
----- with Char -----
17. SMOKY
18. トーキョー・ローズ(大村憲司トリビュート)
----- 深町純 トリビュート -----
19. ON THE MOVE
20. サラ・スマイル(with 本間将人)
21. DEPARTURE IN THE DARK
----- with 国府弘子、岡沢章 -----
EC. Pooh-Song





2018.4.10

中国 と 日本

文化とか国民性は、「違い」こそあれ、
本来「優劣」や「善悪」は、ないと思うのだが、
人間は、自動的に「正誤」「善悪」「優劣」の
レッテルを貼ってしまう。
それが、文明を進歩させてきたひとつの
要因だろうとは思うけどね。

全ての中国人がそうではないのだろうが、
日本の報道や実際に目にする中国人には、
日本人(というか私だけど)から見ると、
マナーがない人が多いように思う。
テレビで何度か観た、禁止されている区域での
潮干狩りや釣りなど、きっと日本人にも
やっている人がいるのだろうけど、
日本人に比べ、中国人は、堂々とやっている
(ように見える)ところを観ると彼らは
どうも悪いこととは思っていないかのようだ。

彼らのマナーの悪さは、世界中(?)に知れ渡って
いるようで、数年前イタリアを旅行した際にも
私たちのガイド(日本人)が、順番を守らない
中国人観光客を率いるイタリア人のガイドに
抗議をしたところ、そのガイドが、
(この人達、言うこときかないんです)とでも
言うように両手の平をあげて
「お手上げ」ポーズを取った。

良識のある中国人は、そういう自国民の
態度を「恥ずかしい」と思っているという報道も、
時折 目にするので、そういう人もいるんだなと
いうことが、少しの救いに思える。

そんな中国も最近は、変わってきたようで、
中国メディアが、日本と中国の違いを
書いている記事を読んだ。

日本人はこうやって子どもを育てていた・・・ためになる!
=中国メディア


恨んでばかりいても意味がない!
われわれと日本との間には「シンガポール10個分」
もの差がある!=中国メディア



この記事を書いている「東方網」というメディアが
どれくらいの規模なのか分からないし、
この記事を読む限りでは、
「だから日本をお手本にしよう」とは書いていないし、
これを読んだ中国人が、どう思うのかは分からない。

それでも、こういう記事を読むと、
中国の変化を感じるし、
中国を理解する助けになる。
また、外国からの視点でこそで分かる、
日本が浮き彫りになって興味深い。

どちらの国にも反応的に
相手国に対する嫌悪を露わにする
人たちは少なからずいる。
私もマナーの悪い人を見ると、
反応を露わにこそしないものの
やはり良い気はしない。
そこから先へ進むためには、
やはり、理解が必要だと思う。
と、理性では分かっているけど、
中々出来ないのも人間。
そのためには、自分の反応を知り、
自分が正しいのではないと知ることか。

これは、身近な人間関係でも同じやな。





2018.4.13

スティーヴの教えと音楽の原点

「とにかく心に忠実に、
自分が好きなことをやりなさい。
どこかに行き着くのが幸せだと思わずに、
その道筋を幸せなものだと思って、
エンジョイしなさい。」


雑誌「JAZZ LIFE」最新号(5月号)に
掲載された、STEVE GADD の言葉だ。
何故だか泣きそうになってしもた。

STEVE GADD は、JAZZ から ROCK、
POPS まで、何でも叩く世界的ドラマー。
今年、73歳。

これは、インタビュアーの
「あなたに憧れているアマチュア・
ドラマーに何かアドヴァイスはありますか?」
という質問に答えた言葉。
正確には、最後の部分は、
「エンジョイしなさい」ではなく、
「エンジョイしながらやっていってほしい」
と書いてあったのだけど、私は、スティーヴの
教えとして「エンジョイしなさい」と読みとった。

若い頃は、どこかに行き着こうとしていて、
どこかに行き着かなければ、達成しなければ、
ダメだと思っていて、その道筋を
エンジョイするなんて出来なかったように思う。
年と共に、どこかに行き着くことが重要なのではなく、
どこに向かっているかの方が、人生には
重要なのだと少しずつ感じ始めたが、
それでも、ついつい結果に目が行ってしまう。

「道筋をエンジョイしなさい」という
スティーヴは、一体どこに向かっているんだろう。
その答えともいうべき言葉が、
そのインタビューにはあった。

ニューアルバムのリリースを前に
「リスナーに伝えたい思いなどは
ありますか?」との問いに、
スティーヴはこう答える。

「自分自身が心地いいと思える、
いい音楽を作って、それをリスナーと
シェアしていきたい。だから特別な
メッセージのようなものはなくて、
みんなが気持よくなってくれたら
満足だよ。」


とても、シンプルで、原始的なようだが、
それこそが音楽の基本なのだな。





2018.4.14

渋谷に福来たる SPECIAL 2018
春爛漫 志らく・兼好・一之輔三人会+


「落語フェス」ともいえる「渋谷に福来たる」。
今回は、4月13日〜15日の3日間、
渋谷区文化総合センター大和田の伝承ホールと
さくらホール、2つの会場で計8公演が行われる。
その中の「春爛漫 志らく・兼好・一之輔三人会+」
という公演に行ってきた。

まずは、志らく・兼好・一之輔3人による鼎談。
最近、志らくはテレビ出演が多く、
そこでの発言やツイッターでのツイートが
よく炎上するらしい。
そんな話から、とてもじゃないけど
テレビでは流せないような、
それどころか、ネットにも書けないような話。
もちろん、落語会に来ているお客さんは、
シャレが分かるという前提で話しているのだけど。
今日もテレビの仕事があるというので、
トップバッターの立川こはるの次に志らく。
『洒落小町』という初めて聞く噺だったが、
始まってしばらくして、強烈な睡魔で沈没。

休憩の後、一之輔。
一之輔では、初めて聴く「蛙茶番」。
やっぱり、いいなぁ一之輔。
普通(?)の噺家が笑いを取れない
場面でもきっちり笑わせてくれるもんなぁ。

そして、トリは兼好の「崇徳院」。
この人も個性があって、好きな噺家だ。


[ 演 目 ]
おしゃべり(志らく・兼好・一之輔)
「反対俥」 立川こはる
「洒落小町」 立川志らく
〜 仲入り 〜
「蛙茶番」 春風亭一之輔
「崇徳院」 三遊亭兼好

@ 渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール








2018.4.15

三喬 改メ 七代目 笑福亭松喬襲名披露公演

4〜5年前、落語にハマり出した頃、
ある DVD で、6代目 笑福亭松喬
(しょきょう) の『禁酒関所』
を聴いた。
これが落語初心者の私のツボにハマり、
松喬の DVD セットを買ったほどだった。

残念ながら、6代目松喬は、2013年に
62歳という若さで他界していたため、
一度もその高座をナマで聴くことは
出来なかった。

その弟子、三喬が、昨年10月、
7代目松喬の名を襲名した。
今年57歳になる落語家だ。

昨年10月から始まった襲名披露公演。
大阪、兵庫、京都はもちろん、
福岡、鹿児島、愛知、北海道、島根、
新潟を周り、いよいよ東京。
今日が、襲名披露ホール公演の千秋楽だった。

7代目の落語は、三喬時代を含めて
聴いたことがなかったので、
ファンというわけではなかったのだが、
こういう特別な公演は、出演者も豪華だし、
内容も面白いのは、何度も体験済み。
それに襲名披露公演は、その時、
一度しかないから、貴重な機会だ。

出演は、東京からは、柳家さん喬師匠。
松喬襲名前は、三喬だったので、
同じ名前でちょっとややこしいことも
あっただろうな。
でも、これで、さん喬は一人になったわけだ。
それから、春風亭昇太、柳亭市馬。
上方からは(東京在住だけど)笑福亭鶴光、
松喬の弟弟子の遊喬、松喬の弟子の喬若。

仲入り入れて、2時間45分ぐらいかな。
やはり盛りだくさんで、楽しい会だった。
落語はもちろんだけど、口上も面白い。
皆、紋付き着て、厳粛なムードで
座っているのだけど、話し出すと
やはり落語家だ。
きっちり笑わせてくれる。

そして、トリの松喬。
確かに師匠に似ている場面も感じたが、
師匠より、ええんちゃうかと思うほどだった。
演目は「三十石」。
やはり、このような場では、
特別な口演になるのだろうか。
まさかこのネタで感動するとは
思わなかったけど、終わった瞬間、
グッとくるものがあったね。


[ 演 目 ]
「動物園」 笑福亭喬若
「上燗屋」 笑福亭遊喬
「長命」 春風亭昇太
「天狗裁き」 柳家さん喬
〜 仲入り 〜
口上 (さん喬、昇太、市馬、鶴光、松喬、司会:遊喬)
「花筏」 柳亭市馬
「名医藪医玄意」 笑福亭鶴光
「三十石」 笑福亭松喬

@ よみうりホール(有楽町)





ところで、昇太の「長命」。
これは通常「短命」と呼ばれる演目だが、
今日は、終演後「長命」と貼り出されていた。
私は「短命」だと思い込んでいたので、
調べてみると、演者によっては、
縁起を担ぎ「長命」と呼ぶということだった。




浜田真理子×小泉今日子
「マイ・ラスト・ソング」
〜久世さんが残してくれた歌〜




タイトルにある「久世さん」とは、
演出家・小説家の久世光彦(くぜてるひこ)。
『時間ですよ』『寺内貫太郎一家』『ムー一族』など
多くのテレビドラマや舞台を手がけた人で、
2006年に70歳で、亡くなっている。

その久世さんが書き続けたエッセイ
『マイ・ラスト・ソング』を
浜田真理子の歌と小泉今日子の朗読で綴るステージ。
初演から10年続いているというロングラン公演に
行ってきた。

冒頭、久世さんの経歴や写真が、
スクリーンに映し出される。
まずは、浜田さんが一人で登場すると、
ピアノの前に座り、
『赤い風船』(浅田美代子)を歌い出した。

それから、キョンキョンの登場。
久世さんのエッセイを読みながら、
久世さんの想いでや、エピソードを話す。
そのトークに、浜田さんの歌が
絶妙なタイミングで挟み込まれる。

選曲は、昭和歌謡が中心。
久世さんが作詞したもの、
久世さんが演出したドラマの挿入歌や
主題歌に使われたものなど。

作詞家、阿久悠氏とは交流が深かったようで、
阿久悠氏の作品も多く、ドラマに
使っており、今日は 4分の1ぐらいは、
阿久悠トリビュートな感じもあった。

歌われた曲は、
『赤い風船』(浅田美代子)
『林檎殺人事件』(郷ひろみと樹木希林)
『ひとりじゃないの』(天地真理)
『コバルトの季節の中で』(沢田研二)
『あの鐘を鳴らすのはあなた』(和田アキコ)
雲にのりたい』(黛ジュン/長山洋子)
『一本の鉛筆』(美空ひばり)など。
アンコールでは、ピンク・レディの『UFO』。
そして最後にしっとりと、途中『Mr. Lonely』入りの
『街の灯り』(堺正章)。
『街の灯り』の演奏中にステージ後ろの
幕が開き、六本木の街の灯りが見えるという
にくい演出。
といっても、いつも最後に幕が開くので、
今日に限ったことではないのだけど、
今日はそれが素晴らしい演出になっていたね。

キョンキョンも、1曲ぐらい歌うかなと
思っていたら、語りに徹し、歌わず。
その方が、カッコいいよな。

浜田さんの歌は、何度聴いてもいいなぁ。
歌が無垢だ。
裸にされたその楽曲が、
究極に引き算されたピアノ伴奏で歌われる。
そこに彼女独自のアレンジが加わり、
オリジナルよりややテンポを落とすと、
彼女の独特の世界になってしまう。
それは、昭和とブルースの匂いとでも言おうか。
ブルースといっても、
アメリカの黒人のそれではない。
上手く言えないのだけど、
昭和30〜40年代にあった、日本のブルース。
形式ではなくて、空気、匂いみたいなものの
ような気がする。
だから、ある年齢層には浜田さんの歌に、
懐かしさというか、安心というか、
そういう何かを感じてしまうんじゃないだろうか。
たぶんだけど、平成生まれの人はそれを
感じることが出来ないんじゃないかと思う。

解釈が独特で、
ピンク・レディの『UFO』なんて、
別の曲になってたよ。

そして、彼女の歌を聴くと
毎回だけど、
自分もちょっと歌ってみたくなるねんな。


[ MEMBERS ]
浜田真理子(歌・ピアノ)
小泉今日子(朗読)

@ Billboard LIVE Tokyo
2nd show





インタビュー 小泉今日子×浜田真理子 「久世光彦が残した音楽と言葉」





2018.4.17

なんで安倍首相が。

私は、ギターを担いで
どこかに 向かって歩いていた。
近道をしようと、ある建物の中を
通り抜けようとしていたが、
思った抜け道は見当たらなかった。

そこは、裁判所で裁判が行われていた。
その中を私は「すいませ〜ん」と言いながら、
歩いて行った。
場違いも甚だしい感じで、早くここを
出なきゃと急いでいると、広い部屋に出た。

そこには多くの人がいて、
会議をしているようだった。
それも裁判なのかもしれないが、
良く分からない。

「しんちゃん」と私を呼ぶ声がして、
振り向くと私を知る人が座っていた。
その人が私のことを知っているのは、
分かったが、私はその人が誰なのか分からない。

その部屋には、安倍首相も座っていた。
安倍さんは、私を見つけると近づいてきた。
二人でソファに腰掛けると、
安倍さんが話し出した。

「こないだいらっしゃいましたよね?」
そうだ、安倍さんはちょっと前に
家(うち)に来たんだった。
何しにきたのか覚えてないけど、
2〜3度 家に来ているように思う。
安倍さんが家に来た時、
顔を見かけたことはあったが、
一度もちゃんと挨拶をしたことがなかった。

安倍さんは、「このところの一連の
ゴタゴタで大変 困っている」と
私に話し出した。
かなり困っている感じが伝わってきた。

なぜ、安倍さんが私にそんな相談めいた
話をし出したのか、疑問もなく、
私は「それは安倍さんがちゃんと国民に
正直に話さないからですよ」と
言いたかったが、言う前に目が覚めた。

2〜3日前の夢だ。
珍しくかなり明確に覚えている。

政治にほとんど関心のない私が、
総理大臣の夢を見るとはどういうことだろう。
安倍さんの SOS か。
残念ながら、同じ「しんちゃん」でも
私は安倍さんを救えない。





2018.4.18

最期に何を聴きたい?

先日観てきた、
浜田真理子&小泉今日子のライヴは、
演出家の久世光彦(くぜてるひこ)氏が
何年にも渡って書き続けたエッセイ
「マイ・ラスト・ソング」が、元になっている。

私はまだ読んでいないのだけど、
ライヴの時のキョンキョンの話では、
音楽好きだった久世さんが、
臨終の間際に1曲だけ好きな曲を
聴けるとしたら、何を聴きたいか、
というコンセプトで書かれた
エッセイだということだった。

私は、自分の葬式で流してほしい曲は、
考えたことがあるが、自分が
死ぬ間際に聴く曲のことは、
考えたことがなかった。

しかし、ちょっと考えただけでも、
1曲選ぶというのは、めちゃくちゃ難しい。

選んだ曲を聴き終えた瞬間、
「あ、あっちの曲の方が聴きたかった」と
思い、ちょっと後悔しながら、
死んでいく自分を想像してしまう。

そうじゃなくて、
「最期にこれを聴けたら満足」という
1曲を選ばなければならない。
そんなん、選ばれへん。
決める前に死んでしまいそうや。

「マイ・ラスト・ソング」は、
久世さんが60歳の頃に書き始めたようだが、
結局、亡くなるまで11年に亘り、
5冊ものシリーズになっている。
120曲あまりの曲が取り上げられているらしい。
最後の1曲を選ぶのは、それぐらい
難しいということだろうか。

読んでいないので、分からないのだけど、
久世さんは、1曲を選べたのだろうか。
そして、最後に何を聴いたんだろう。

ちなみに私が葬式で流してほしい曲は、
数曲あるのだけど、最初にそう思った曲が、
Stuff の "And Here You Are"
Aメロの2回目にヴァイオリンとドラム
(Steve Gadd)が入ってくるところと
サビの後のAメロで、ヴァイオリンが
オクターヴ上がるところが特に好き。

あぁ今、これ聴きながら、
ラスト・ソング、これでもいいかもと思った。
なんか安らかに、逝けそうな感じせえへん?





2018.4.19

「リビング落語」第6回
『春風亭一之輔ノ世界』春の陣


渋谷の リビングルームカフェ&ダイニング
お弁当付きの落語会「リビング落語」
なるものに行ってきた。

リビングルームカフェ&ダイニングへは、
初めて行ったが、普段はライヴ(音楽)を
催していることが多いお店(ライヴハウス)で、
店名の頭に「eplus」とあったので、
プレイガイドの「e+(イープラス)」が
運営しているようだ。

さすがに落語の最中には(音楽ライヴの
ように)ドリンクの注文は出来ないけど、
ホールや寄席に比べ、
ゆったり座って観られるのは良かった。
発売と同時に買ったので、とても良い席。

まず、一之輔とゲストのユリオカ超特Qの
お2人で軽くオープニング・トーク。

続いて、一之輔の落語『堀之内』。
一之輔の落語は、のべ80席以上聴いてきたけど、
『堀之内』は今日で5回目で最多。
この演目は、主人公 熊五郎の粗忽(あわて者)具合が、
後半 特にシュールになるので、
何度も聴くとちょっとくどいかな。
同じ粗忽者の噺なら、
『粗忽の釘(宿替え)』の方が、好き。

続いて、ゲストのユリオカ超特Qの漫談。
実は、ゲストがあることを知らなかった。
(覚えていなかっただけかも。)
で、ユリオカ超特Qという芸人のことは、
10年以上前、深夜にやっていた NHK の
『爆笑オンエアバトル』で何回か観たことがあり、
毎回「おもろない」と思った覚えがある。
なので、今日も全く期待していなかったのだが、
これが面白かった。
あの頃の印象が嘘のように笑ったよ。
認識を改めたよ。
彼が腕を上げたのか、NHK では、
時間も短く自由に喋れなかったのかは
分からないけど、音楽同様、お笑い芸人も
ライヴやなぁと思った次第。

そして、仲入りでお弁当。
う〜ん、今日のための特別メニューの
ようだったけど、お弁当なしでも
いいかなっていう感じでした。
お弁当含まれている分、チケット高いわけやし。

最後は、一之輔の『百川』。
これは、一之輔の CD で聴いたことがあって、
ぜひナマで聴きたいと思っていた演目。
ようやく実現した。
マクラで解説もあって、良かった。


[ 演目 ]
オープニング・トーク(一之輔・ユリオカ超特Q)
「堀之内」 春風亭一之輔
「漫談」 ユリオカ超特Q
〜 仲入り 〜
「百川」 春風亭一之輔

@ リビングルームカフェ&ダイニング(渋谷)







2018.4.22

粋歌の新作コレクション2018 春

一昨日は、三遊亭粋歌の新作コレクション。
気が付けば4度目だ。
すっかり、ファンやんか。
そう、面白いのだ。
なかなか、いいなと思える女流噺家が
いない中、三遊亭粋歌はお気に入りなのだ。

とても楽しみにしていたのだが、
4〜5日前から、風邪を引いたようで
一昨日は、特に体調が優れず、
昼間からどうにもこうにも
眠くてしょうがなかった。
夜になっても、それは収まらず、
最前列にもかかわらず、
ほとんど起きていられないという
演者に対しても申し訳ない状況だった。

最初から最後までまともに聴けたのは、
ゲストの三遊亭兼好の一席のみ。
粋歌は、三席演ったけど、
トリの一席を後半の半分ぐらいを
聴けただけで、あとはほとんど意識不明。
周りは爆笑していたようなので、
今回も面白かったに違いない。

兼好の「湯屋番」は、私が聴いたことのある
それとは少し違っていて、初めて聴く
ヴァージョンだったが、かなり面白かった。
兼好は数回観ているけど、ハズレがない。
マクラも面白い。


[ 演目 ]
「動物園」 三遊亭じゃんけん(前座)
「当たり屋本舗」 三遊亭粋歌
「一年生」 三遊亭粋歌
「湯屋番」 三遊亭兼好
〜 仲入り 〜
「落語の仮面 第一話」 三遊亭粋歌

@ 内幸町ホール







2018.4.22

ダンガル きっと、つよくなる
DANGAL


インド映画史上 世界興行収入 No.1 という
『ダンガル きっと、つよくなる』。
2016年の作品。

タイトルの「ダンガル」は人名かと思いきや、
ヒンディー語で「レスリング」の意味。
家庭の事情で金メダルを目指すことを諦めた
国内チャンピオンが、息子に夢を託そうと
するが生まれるのは、女の子ばかり(4人)。

ある日、男の子とのケンカに勝った
娘二人を見て、彼女たちに無理やり
レスリングのトレーニングを始める。
最初は、嫌々だった娘二人は、
あるきっかけで、自ら本気で取り組むようになり、
最後には、国際大会で金メダルを
獲ったという実話に基づいた物語。

主役の父親役に『きっと、うまくいく』
『PK ピーケイ』などのアーミル・カーン。
この人、年齢が分からない。
本作でもかなり若い年齢から、
老けた年までを演じているが、
いずれのシーンにも違和感がない。
調べてみると、1965年生まれの53歳。
『きっと、うまくいく』出演時には、
なんと44歳で大学生役を演じていたのだ。
そして、本作では最初に もの凄い筋肉で
引き締まった身体を見せたが、
年を取ったシーンでは、デブッと太っている。
これは、役作りのために実際に27キロ
太ったのだという。

レスリングの試合シーンはかなりリアルで、
最後には、勝つことが分かっていても
手に汗握る展開で熱くなれる。
少女期、青年期の姉妹役を演じる、
4人はオーディションで選ばれたらしいが、
レスリングの試合シーンは、
全て本当に演じているとのこと。
その辺もこの作品のパワーになっているんだろうな。

前半では、自分の夢を子供に押し付ける、
わがままな親父のようにも見えるのだが、
実は深い大きな目的が隠されている。
そこが、また感動のポイントでもある。

女性の地位が低いインドでは、
彼女たちの活躍が少女たちの大きな
希望と勇気の源になったのだな。

父と娘の絆・愛を描いた、
久々の感動スポ根映画。


★★★★★


冒頭に本人たち以外の登場人物は、
フィクションです、みたいな文章が出る。
国家チームのコーチがひどい人物に
描かれており、その立場だった人は、
いくらフィクションと言われても、
実際にあった大会なのだから、
イヤだろうなと思っていたら、
やはり、「事実に反している」と
抗議の声を上げたらしい。
結末は、どうなったのか分からないけど、
それも話題作りに貢献したと、
オフィシャルサイトには書かれている。





2018.4.23

55インチ テレビ

最後に買ったのは、
私が東京に出てきた1995年に買った、
小型のブラウン管テレビだった。
その後、ラッキーなことに
32インチと37インチの AQUOS を
(別々の人から)頂く機会があり、
テレビは20年以上買ったことがなかったが、
このたび、20数年ぶりにテレビを買った。

買い換えようと思ったきっかけは、
偶然、目にした大型テレビの、その値段だった。
50インチのテレビが、49,800円。
目を疑った。
つい数年前まで、「0」が1個多かったぞ。
いや、「つい数年前」というのは
言い過ぎかもしれないが、
私には20年近く前の1インチ1万円の
印象が根強く残っていたのだ。
確か、50インチなんてテレビが
出始めた頃には、100万円近くしていた
ような気がする。

使っている、もらい物の AQUOS で、
十分満足していて、何十万円も出して
テレビを買い替える気などなかったけど、
これには心が動いた。

その50インチ 49,800円は、
4K対応の前の型で、
「 maxzen 」という聞いたことのない
メーカーだったが、レビューを見ると
悪くなさそうだ。
調べてみると「 maxzen 」は、
「余計な機能は省き、必要な機能に絞った
家電を創る『ジェネリック家電』メーカー」
と謳っている。
余計な機能は必要ないし、
シビアに画質にウルサイわけではない
私には十分のようだ。

それで、迷ったあげく最新型の
55インチに決めた。
4K対応だ。
といっても、実は4Kが何のことだか
分かっていないのだけど。
55インチ最新型にしても 69,800円(送料込)。

今年に入って引っ越して、
リビングが少し広くなったことも
買い換えの理由のひとつだけど、
ブルーレイを観たいという動機も大きい。
2年半ほど前にブルーレイの
プレイヤーを買ったのに、
自宅のテレビ(2台とも)には、
HDMI というケーブルがつなげず、
ブルーレイをアナログ変換して観るという
情けない状況だった。
アナログ変換して観るブルーレイの画像は、
コピーした VHS で観ているような感じで、
何のためのブルーレイなのか、全く意味不明で、
結局、せっかく買ったブルーレイ・ディスクも
観る気にならないまま、2年半が過ぎていたのだ。

で、週末にそのテレビが届いたのだが、
これが薄くて驚くほど軽い。
使っていた32インチより軽いのだ。
もの凄い、テクノロジーの進歩である。

画像も、十分 許容範囲。
微調整すれば、もっと良くなるかも知れない。
これで、音楽や映画を自宅でも
大迫力で楽しめる。
外付けスピーカーも安くて良いのが
出ているので、この際
買ってしまおうかと検討中。





2018.4.24

観光公害

どんなことにもプラスとマイナスがある。
どちらか片方だけということはけっしてない。
得るものがあれば、
同時に必ず失うものがあるのも然り。

「観光公害」という言葉があるようだ。
昨年は、2869万人の外国人が日本を
訪れたらしいが、良いことばかりではない。

外国人宿泊客が 夜遅く騒いだり、
ゴミ捨てのマナーがないぐらいのことは、
想像出来たけど、この記事を読んで驚いた。

「食堂に入ってきた観光客が
食事中の客の皿に手を入れ、
味見をして「同じものを」と注文したり、
スナックを食べ歩きしながら同じ手で
舞妓(まいこ)さんの着物に触ったりする
出来事も起きています。」


あ〜ぁ、それはあかんなぁ。
舞妓さんで分かる通り、京都での話だ。

その結果、
「老舗の料亭の中には、
HP での多言語表示をやめたり、
電話で相手を探りながら予約客を
決めたりする店が出てきています」

とある。

以前、親切過ぎる日本の案内標識
英語表示について書いたことがある。
観光客を増やそうとしていたことの
つけが「観光公害」という言葉で
表現されるようなこととして、
起き始めているということだろうか。
いずれにしろ、2020年に向けても
これから色んな対策を
講じなければならないのだろうな。
何ごとも明と暗の共存って難しい。





2018.4.25

CHEAP TRICK
チープ・トリック


高校生の時に買った LP レコードの1枚に
チープ・トリックの "In Color (蒼ざめたハイウェイ)" がある。
彼らの 2ndアルバムで、1977年の発売。

ジャケットが良い。
表はカラーで、バンドのイケメン2人、
ロビン・ザンダーとトム・ピーターソンが
カッコよくバイクにまたがっている。



裏返すと白黒で、バンドの三枚目担当、
リック・ニールセンとバン・E・カルロスが
自転車にまたがっている。



私は、このアルバムに収録されたシングル曲
"I Want You to Want Me" が大好きだった。
ポップなのに、とても切ないメロディで、
17歳(セブンティーンと読んでね)の
少年の心の中の甘酸っぱさを増大させた。
邦題は『甘い罠』。
この時代は、アルバム・タイトルやシングル曲には
結構、邦題が付いていたね。
アルバム・タイトル " In Color" は
『蒼ざめたハイウェイ』だし、同アルバムで
シングルになった "Clock Strikes Ten" は、
『今夜は帰さない』という邦題が付いていた。
なんとなくええ時代やなぁと思ってしまう。

邦題、例えば、こんなのがあったよね。
『紫の炎』= "Burn"(Deep Purple)
『駆け足の人生』= "Life In The Fast Lane"(Eagles)
『そよ風の誘惑』= "Have You Never Been Mellow"
(Olivia Newton John)
『あの娘におせっかい』=" Listen To What The Man Said"
(Paul McCartney)
『明日なき暴走』= "Born To Run"(Bruce Springsteen)

なんか、洋楽なのに 題名だけには、
日本文化もプラスされているようで、時代を感じる。

その中でも強烈だったのは、Jeff Beck のアルバム
"Blow by Blow"(1975年)。
邦題が『ギター殺人者の凱旋』やったからね。

"Blow by Blow" の意味は、たぶん「仕返し・しっぺ返し」。
("blow-by-blow" で引くと「非常に詳細な」とか
出てくるけど、こっちじゃないだろう。)
『ギター殺人者の凱旋』・・・もの凄いセンスやなぁ。

話をチープ・トリックに戻そう。

今日、4月25日は、チープ・トリックの
日本武道館公演の予定だった。
彼らのヒット・アルバム『at武道館』発売
40周年記念ライブだ。

一昨年の「THE CLASSIC ROCK AWARDS 2016」
4曲だけ生演奏を観たものの
彼らのライヴ・コンサートは、
観たことがなかったので
発売まもなくチケットを取ったところ、
3月22日に公演延期が発表された。
リック・ニールセンの体調不良だという。
1ヶ月も前に延期が発表されるとは、
心配ではあるが、中止ではなく延期なので、
それほど深刻ではないと思いたい。

今のところ、振替公演日は発表されていないが、
元気な姿を観られるよう祈ってます。


チープ・トリック来日公演 サイト


"I Want You to Want Me" は、
様々なカヴァー・ヴァージョンがあることを発見!
女性シンガーが多い!

KSM - I Want You to Want Me
Letters To Cleo - I Want You To Want me
I Want You To Want Me - ft. Sara Niemietz
Aly Michalka - I want you to want me




妹尾隆一郎さん

先日、何かの話のおりに 妹尾さんの名前が挙がり、
何気なくググったところ、昨年12月17日に
お亡くなりになっていたことを知った。
妹尾さんは、日本を代表するブルース・ハープ
(ハーモニカ)のプレイヤー。
享年68歳。
胃癌だったようだ。
若過ぎるなぁ。



写真は、妹尾さんと共演する機会を頂いた、
私が25歳の時、原宿クロコダイルでの1枚。
(1987年12月だったと思う。)

同じころ、大阪のバーボンハウスでも
共演させて頂いた覚えがある。
当時のバンドのリーダー Tさんが、
妹尾さんと懇意だったので、
ゲスト出演していただいたのだ。
妹尾さんがいるのだから、ブルース・ハープを
吹くすき間を空けるべきなのだが、
私は、妹尾さんに自分のギターを
聴いて欲しいばっかりに、たくさん弾きすぎた。
ライヴの後、Tさんを通して、
「ギターの音が多すぎて、ハープを吹けない」と
ダメ出しの言葉を頂いた。
全く音楽的でなく、エゴイスティックだった
若い頃の恥ずかしい思い出だ。

合掌。


妹尾隆一郎  公認 サイト





2018.4.26

ライヴのお知らせ

和田明 との次回のライヴが決まった。
今度で4回目だけど、
ありがたいことに毎回満席です。
まだ2ヵ月ほど先ですが、今回も満席必至です。
お席を確保いたしますので、ご希望の方は、
お早めに私宛に人数を書いてメールをちょうだい。

----------------------------------------------------------
6月24日(日)
― あきらとしんや vol.4 ―
Open 18:00
1st show 18:30〜
2nd show 19:30ごろ〜
入替なし。MC 無料。チップ制。
シートチャージ700円。要ドリンクオーダー。
at bar dAZE(原宿)

〜 Members 〜
vo&gt:和田明
gt:つつみしんや
----------------------------------------------------------

前回(2018年3月4日)の模様



それから、9月には4年ぶりとなる、
ベースのよっしー(古賀圭侑)との
デュオも予定しております。
詳細が決まったら、ご案内いたします。

前回(2014年10月19日)の模様






2018.4.28

イタリア映画祭 2018
『世情』(仮題)
La tenerezza


毎年、この時期に開催されている
イタリア映画祭。
今日が初日で、5月5日まで
14本の初公開作品と、5本のアンコール
上映作品が上映される。

今年で18回目ということだが、
私は 2013年にこのフェスを知ってから、
毎年 数本は観に行っている。

今日の上映は、昼間から始まっていたが、
18時から開会式が行われた。
それに続いて上映される作品のチケットを
取っていたので、開会式も観た。
関係者の挨拶のあと、
イタリアから来日中の監督、プロデューサー、
女優が登壇し挨拶。
空席が目立ち、満席でないのがなんとも残念。



映画は、本年度、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞
(イタリアのアカデミー賞)で作品賞他8部門に
ノミネートされているという『世情』。
(仮題)とあるのは、本公開時(今冬公開予定)に、
タイトルが変わるかもしれないということだろうか。
8部門にノミネートということで、
期待も膨らんだが、私にはちょっと難しかった。

舞台はナポリ。
元弁護士の一人暮らしの老人の隣家に
4人家族が越してくる。
夫婦と小さな子供2人。
老人と家族は、仲良くなっていくが、
老人は自分の娘とは不仲だ。
その不仲のわけは、後半になって明かされていく

解説文には、「父と不仲になった娘が、
父の隣家の家族に起こった予期せぬ事件を
きっかけに、その関係を見つめなおす
ことになるヒューマンドラマ」とある。

映画では、娘が関係を見つめ直すのではなく、
父親の方が、態度を変えるように見えた。
なぜ、老人が考えを変えたのかが、
私には分からなかった。
隣人の死に何か思うところが
あったのだろうが、
その辺が、語られていない。
観客の想像力に委ねられているのだろうが、
残念ながら私の想像力の欠如か。




★★★▲☆


イタリア映画祭 オフィシャルサイト





2018.4.29

レクチャーライブ 第2回
スタンダード − 魅力的メロディの秘密 −


ただ演奏を聴いて楽しむというだけではなく、
演奏される音楽のレクチャーを受けてから、
ライヴを聴くという、アカデミックな企画。
「レクチャー・ライヴ」。

神田のジャズ・クラブ、リディアンで、
行われたこの「レクチャー・ライヴ」に
行ってきた。
第2回ということで、前回は「転調」が
テーマだったらしいが、今回のテーマは、
「メロディ」。

ファンタジーチューンの有名曲、
"Over The Rainbow"、
"When You Wish Upon A Star"、
"Alice In Wonderland" 3曲の共通点と
その秘密(?)や、メロディには
著作権があるけどコード進行には
著作権がない話など、知っていそうで知らない、
気付いていそうで気付いていない話も多かった。
また、通常のライヴではあまりない、
楽譜を見ながら演奏を聴くということにも
新しい発見があり、勉強になりました。

2部のライヴで、村上春樹の小説
『国境の南、太陽の西』に登場するという
"Star-Crossed Lovers" という
美メロ・バラードが演奏された。
(Duke Ellington & Billy Strayhorn)
初めて聴く曲だった。
実は、この小説を私は30代に
珍しく2回読んだ覚えがあるのだが、
全く覚えていなかった。
というよりは、小説の中に知らない曲名が
出てきても、よほどのことがない限り、
どんな曲か聴いてみようと探す行動にまで
中々繋がらなかっただろう。
今なら、ネットのおかげで簡単に
検索してほとんど曲は聴くことができるけどね。

どんな場面で出てきたのか、興味がわき
もう一度読んでみようかなという気になったけど、
買って読んでいない本が何冊も 積読(つんどく)
状態になっている。
困ったもんだ。


[ Show Time ]
1部 レクチャーライブ:13:30〜14:30
2部 通常ライブ   :15:00〜16:00
※入替なし

[ MEMBERS ]
外谷東(p)
山口裕之 (b)
岡田朋之 (ds)
マスター中川 (lecture:1部)

@ Lydian(神田)


ひとりごと