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つつみしんやのひとりごと 2008年 映画・演劇・舞台 etc
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2008.1.5

THE BRAVE ONE

ジョディ・フォスター主演の映画「ブレイブ・ワン」を観てきた。

10月公開だから、ちょっと前の映画だけど。

フィアンセと幸せに暮らしている主人公、突然愛するフィアンセを悪漢に殺され、

人生が変わってしまうというストーリー。

ネタバレになるので詳しく書けないけど、「彼女を許せるのか?」「あの結末はどうなんだ?」と

レビューでも意見が分かれている。

レビューに「途中までは良かったけど、ラストは許せない」というような

感想がいくつかあったけど、それって正に監督の思うツボなんだろうな。

監督がこの映画のラストを肯定しているとは、私は思わないし、思いたくない。

問題提議なんだと思う。

「あなたはどう思う?」って。

私はどう思ったか?

私は、なぜか悲しかった。


ちなみにタイトルは、「勇敢な者」って意味だろうけど、そのタイトルでこのストーリーは、イヤだな。

THE BRAVE ONE オフィシャルサイト





2008.1.20

LOST

数ヶ月前、深夜にたまたまつけたTVで面白いドラマをやっていた。

それが、「LOST」だ。

2004年にアメリカで放映されたTVドラマだ。

すごく面白そうだったので、DVDを借りて、第1話から観たいな、と思っていたのだが、

今年に入って、ついに観始めた。

今、シーズン1の16話まで観たが、面白い。止められない。(シーズン1は25話まである)

最近、シーズン3のレンタルが開始された。

今、アメリカではシーズン4が放映されているようで、

予定では、シーズン6まであるようだ。(シーズン6は2010年の放映予定)

飛行機が無人島に墜落し、生き残った48人の人間ドラマと

島で起こる様々な不思議な事件で、1話40分があっという間に過ぎていく。

ああ、えらいもんに手を出してしまった。

これは、自分の人生を LOST しないようにせねば・・・。


ちなみに、シーズン1から6まで行くと全部で120話になるようだ。





2008.1.25

あっ、という間

「LOST シーズン1」の全25話を観終えた。

「こんなんで終わられたらたまらんな」って感じ。

謎だらけ。

当然、「シーズン2」へ手が伸びるわけだ。

ただ、面白いだけでなく、ちょっとうるうるしてしまうシーンも時々あって、ホントに飽きさせない。

40分×25話=1000分=16時間40分も観たのかぁ。

あっという間だった。

と言っても、数週間に渡って観たわけで、16時間40分一度に観たわけではないのだが。


あっという間といえば、この頃、1週間経つのが恐ろしく早い。

「週末が待ち遠しい」なんて思うまもなく、金曜日って感じ。

こんなんでは、ホンマにあっという間に人生終わりそうで、ちょっと焦るなあ。





2008.1.29

アヒルと鴨のコインロッカー

以前、予告編を観たのだが特別興味を持ったわけでもなかった。

近くの映画館でやっているので、どんなものかと軽くインターネットでレビューをチェックすると、

やたらと高得点なので、観てみることにした。

結果、なんなんだろう、この感覚、うまく言葉で表せないが、好きだな、こういうの。

予告編からは、想像できない内容。

始まってしばらくは、瑛太の芝居がかった台詞回しが気になったのだが、

すぐにストーリーに引き込まれ気にならなくなった。

そして、やがてその台詞回しにも意味があったことが分かる。

ミステリーのような展開なのだが、後半、色んな謎が解けてくると、ちょっと切ない。

たくさん予算を使った映画より、こういう映画をもっと宣伝すればいいのにな。

まあ、予算がないから宣伝もできないわけだけど。

出演の瑛太と濱田岳、松田龍平、大塚寧々が良い。

2月1日まで目黒シネマでやってる。

アヒルと鴨のコインロッカー オフィシャルサイト





2008.2.2.

トンマッコルへようこそ

友人に勧められて「トンマッコルへようこそ」という韓国映画の

DVDをレンタルしてきて観た。

2005年韓国で大ヒット(興行収入第1位)した映画で、

800万人(国民6人に1人)が観たという。

舞台は1950年、朝鮮戦争の最中、「子供のように純粋な村」という意味の

トンマッコルという村落へ、韓国軍、人民軍、米軍の兵士が迷い込む。

そこで、戦争と関係なく平和に暮らしている村人たちに触れ、

彼らが少しずつ変わっていく、という物語だ。

私の感想は、「ああ、やっぱり戦争はいやだ。愚かだ。無意味だ。」

というものだが、なぜこの映画が、韓国でそんなにヒットしたのだろうか。

いまだに南北に国を分断されたままの朝鮮半島、韓国の人々は

日本人からは考えられないくらい、その分断の不幸と無意味さを

味わっているのかもしれない。

そんなことを軽々しく書くのも、はばかれるくらい。

映画では、悪者はなく、(人民軍へ兵士も悪には描かれていない)

それぞれの兵士が、それぞれの仕事を全うしていることが、

戦争になっているように描かれている。

ちょっと、ラストの持って行き方には疑問(〜すれば良かったのに・・・)が

残ったのが残念。





2007.2.8

間宮兄弟

ドランクドラゴンの塚地武雅が出ているので、映画館で観たかったのだが、

観そびれてしてしまったので DVDを借りてきて観た。

塚地武雅は、大分前にTVのお笑い番組のコントを観て、

その危ない演技がちょっと凄かったので、役者も出来るだろうな、

と思っていたら、やはり映画に出だした人だ。

「間宮兄弟」は観そびれたのだが、その後の「キサラギ」は映画館で観た。

期待通り、素晴らしい演技で映画もおもしろかった。

で、「間宮兄弟」。

塚地の演技は、やはり好きだが、映画自体は、ちょっと期待はずれ。

もっと笑えると期待していたのだが、あんまり笑えなかったし、

なんか、良く分かんないまま終わった感じ。

☆2つ、(5つが満点)ってところ。

でも、映画館で観てたら、違う印象で、もうひとつぐらい☆が付いたかのかも。

それと、共演の沢尻エリカが良かった。

あの問題になった、記者会見などを見ると好きにはなれないが、

映画を観ると、やはり彼女は女優なのだなと思った。


間宮兄弟





2008.2.15

DRALION

観てきたぞ。「ドラリオン」

舞台正面の5列目という良い席で観れた。

いやぁ、素晴らしかった。

子供の頃、木下大サーカスを観に行ったことがあるが、

サーカスという概念を壊された。

もう、人間業じゃないようなことが、バンバン出てくる。

凄すぎて人間がやっているんじゃないような錯覚があり、

最後に出演者が全員ステージに上がった時、彼らの顔がはっきり見え、

「ああ、この “人” 達が演じていたんだ」と一気に感動が押し寄せた。

うまく言葉では説明できないのが残念。

東京最終公演、4月6日までやっているので、興味のある方は是非。

11,500円はちょっと高いようだけど、値打ちがあるよ。

ホームページを見ると、日によって演目が違うと書いてある。

確かにホームページで紹介されている演目で今日やっていなかったものも

いくつかある。

全部観たいなあ。

それにしても、昔のサーカスに比べたら、すごい進歩。

オリンピックの記録が破られ続けるように、サーカスの演目も

どんどん美しく、そして技術的に難しくなっていってるんだろう。

ひとつ間違ったら、大怪我に結びつくような危険な技を、難しそうにではなく

観せる、その為にはどんな練習・訓練を積んでいるのかと気が遠くなる。


演じている「シルク・ドゥ・ソレイユ」ってカナダのケベック州で大道芸人の

集まりが始まりらしい。

20数年とまだ比較的歴史は浅いが、今では、世界中、13箇所で

公演しているらしい。

一流ってホントに刺激的だ。





2008.2.17

荻上直子 監督特集

「バーバー吉野」 と 「めがね」 の2本立てを観て来た。

前作、「かもめ食堂」 が良かったので、「めがね」 も観たいと思っていたが、

ロードショーでは見損ねたのだ。

なるべくなら、DVD ではなく映画館で観たいな、と思っていたら、

目黒シネマにやってきた。

「バーバー吉野」は、ベルリン国際映画祭児童映画部門特別賞を

受賞した2003年の作品。

「めがね」 は、2007年の作品。

先日のベルリン国際映画祭でマンフレート・ザルツゲーバー賞を受賞した。

同賞は上映されたヨーロッパ未公開の作品のうち

「既存の概念にとらわれない芸術表現」が評価された作品に

贈られるらしい。

さて、「バーバー吉野」 と 「めがね」、その間に、ヒット作 「かもめ食堂」 を

挟んでいるのだが、続けてこの2本を見ると、監督としての成長というか、

進歩が感じられる。

「バーバー吉野」 より、「めがね」 の方が、あきらかに、音楽の使い方も

うまいし、構図というのかな、絵の撮り方も良いと思う。

スマートというか、洗練されたというか、そういう印象。

ま、シロウト意見だけど。

荻上作品の独特のタイム感とでもいうか、ひとつ間違ったら、

たいくつに感じかねない、時間の進み方は、「かもめ食堂」より、

「めがね」の方が、より強調された感じ。

これは、好き嫌いが分かれるだろうが、好きな人にはたまらんのだろう。

でも、作品としては、私は、「かもめ食堂」 が一番好きだな。

あと、「かもめ食堂」 もそうだったが、その舞台の土地に行ってみたくなる。

作品中はどこか分からないのだが、「めがね」 は与論島で撮影されたようだ。

海がきれい!

実際の与論島がそうなのかは分からないが、映画では、

携帯電話がつながらない設定だ。

そんな、携帯電話のつながらない、ネオンや高速道路のない南の島に

いつか住みたいな、と都会人に思わせてくれる映画であった。





2008.3.5

シャンソンって、SOUL MUSIC やん

昨日、エディット・ピアフ というフランスの歌手の人生を描いた映画、

「エディット・ピアフ〜愛の讃歌」 を観てきた。

先日のアカデミー賞で、エディット役のマリオン・コティヤール が

主演女優賞を受賞した作品だ。

(外国映画の主演女優賞はソフィア・ローレン以来、47年ぶりらしい。)

アカデミー賞って、「これは、賞取るなぁ〜」 って納得できるものと、

「何が良かったんやろ?」 と良く分からないものがあるが、

これは、前者。

すばらしい。強烈。マリオン万歳!って感じ。

映画としても満足。

エディット・ピアフ、ひと言で言うと、

過激で、過酷で、純粋で、強烈で、リアルで、自由で、奔放な人生・・・

(ひと言ちゃうやん)

映画の中では、彼女の子供時代から、亡くなる47歳までを行ったり来たり

するので、ちょっと戸惑うが、良く見ると、それがいつのことか分かる。

というのも、彼女のメイクで年齢が分かるのだ。

映画の中でマリオンは、エディットの20歳から亡くなる47歳までを演じる。

47歳といっても薬と病気で身体はボロボロで、もっと老婆に見えるのだが、

そのメイクがまたスゴイ。

病気のシーンなど、髪の毛、抜いて演じてたらしい。

本物みたい。

と思ったら、アカデミー賞の メイクアップ賞も受賞していた。

本人か?と思うリアルさは、数年前、ジェイミー・フォックスが、

やはりアカデミー賞を受賞した、レイ・チャールズの人生を描いた

「Ray」 に通じるものがある。


そういえば、高校時代、音楽の授業で 「愛の讃歌」 を歌った。

確か、歌のテストの課題曲で、すごく歌うのがイヤで、半分ふざけて

歌っていた覚えがある。

その 「愛の讃歌」 がピアフの曲だということも昨日初めて知った。

「愛の讃歌」 といえば、日本では、越路吹雪の

「あなたの燃える手で〜あたしを抱きしめて・・・」

という歌詞が有名だが、

高校の音楽の教科書に載っていたのは、

「清水が沸くように〜静かにあふれくる・・・」 という別 Version 。

映画を観て、ますますあの曲は、聴くものであって、

誰もが歌うものではない、と思った。

ちなみにこの歌、ピアフが不倫相手に歌ったもの。

そんな歌、高校で教えてたんや・・・





2008.3.12

LOST シーズン3

見終えた。

「LOST シーズン3」 まで、「シーズン1」 から、全部で72話。

無人島に旅客機が墜落し、生き残った人々に色んな事件が

起こっていくストーリーで、それぞれの登場人物の過去や

意外な関係が、少しずつ明らかにされていく。

途中、あまりにも謎が多すぎたり、普通じゃないような状況に、

ちょっとイライラした回もあったが、全体としては面白かった。

「シーズン3」 の最終回は、彼らが救助される前で終わっているので、

「シーズン4」 で、まだどうなるか分からないな。

早く、続きを見たいが、たぶん 「シーズン4」 がレンタルショップに

並ぶのは、半年先か、来年だろうな。

2010年の 「シーズン6」 まであと3年で完結するということだ。

はよ見せてくれな、忘れてしまうで!





2008.3.17

竹内結子

今日、友人が、「面白いから」 と本を貸してくれた。

映画にもなった 「チーム・バチスタの栄光」 だ。

夜、品川に行ったので、「映画でも観るか」 と品川プリンスシネマへ行ったら、

ちょうど 「チーム・バチスタの栄光」 が始まる時間だったので観ることにした。

「ダ・ヴィンチ・コード」、「手紙」 と映画を観た後で原作を読んだのだが、

どちらも映画とは違う原作の魅力があり、映画→原作の順番が良かったので、

「チーム・バチスタの栄光」 も映画を観てから原作を読むことにした。

で、どうだったかというと、映画としては、(えらそうにいうと)まあまあ。

特別面白かったわけでもないが、「失敗した〜」 っていう感じでもない。

それなりに面白かったし、意外と、吉川晃司 が良かった。

「これから、観ようかな」 っていう人がいたら、止めもしないが、

薦めもしない感じ。

そして、原作に期待。

で、映画の内容云々より、主演の 竹内結子 について書きたい。

私が彼女を認識した覚えがあるのは、2002年のTVドラマ「ランチの女王」 。

それまでも、なんとなく顔ぐらいは知っていただろうが、私はTVドラマを

あまり観ないので名前まで、はっきりとは分かっていなかった。

いずれにしろ、2002年の時点で彼女は、すでにかなり売れていたはずだ。

で、その「ランチの女王」を、毎回観たわけでもないのだが、

竹内結子 というとあのドラマの中の、元気で明るく可愛いイメージが

取れないのだ。

それが、最近の彼女の顔見るたびに、「どうも違うな・・・」 という感じがして

しかたがない。

それは、記者会見でも、CMでも、映画の宣伝でみる1シーンでも。

私の考えすぎかもしれないが、結婚、離婚を通して、きっと、かなり

辛い思いをしたんじゃないか、それがあの顔に出ているんじゃないか、

と勝手に思ってしまうのだ。

今回の映画で彼女が演じた役は、特別明るいキャラというわけではない。

が、映画の中の彼女を見てもその顔に、その表情に、

「寂しさ、冷たさ、悲しさ」 というようなものを感じてしまったのだ。

(そんな私生活が現れるようでは、役者としては失格なのだが。)

早く、昔の彼女の表情に戻って欲しいと思う。

私の考えすぎなら良いが。


チーム・バチスタの栄光 オフィシャルサイト





2008.3.20

ノーカントリー

今年、アカデミー賞を4部門受賞した 「ノーカントリー」 を観て来た。

原題は、「No Country for Old Man」 。

たぶん、「アメリカは今や年寄りの住む国ではない・・・」

そんなメッセージなんじゃないだろうか。

映画は、やや難解。

娯楽として、無条件に楽しめる作品ではない。

監督は、コーエン兄弟。

以前観た、彼らの作品 「ファーゴ」 を観終わった時と同じような

すっきりしない感じ、不条理感が残った。

アメリカの銃や麻薬や殺人のことを十分に理解しないと、

何故、この映画が賞賛されるのかは分からないのかもしれない。

それにしても、助演男優賞を受賞した ハビエル・バルデム は怖かった。

どこかで観たことあると思っていたら、「海を飛ぶ夢」 の人だった。

全く、別人。

バナナマンの日村かと思った。





2008.3.22

明日への遺言

観てきた。

これまた評価が真っ二つに分かれている映画だ。

第二次大戦後、戦争末期に名古屋を無差別に空爆した

米軍捕虜を処刑したとして、B級戦犯として裁判にかけられた

岡田資中将(藤田まこと)の物語。

彼は、全責任は自分にあるとし、部下を守ろうとする。

そのリーダーとしてのあり方や、責任の取り方は素晴らしく、

大勢の人が知るに値すると思う。

が、映画として私の感想は、イマイチだ。

竹野内豊のナレーションが不評だが、私はそんなに気にならなかった。

それよりも岡田中将の部下を演じる人たちの演技や、

「なんで、獄中でポッチャリしてるの?」 と映画の関係ないところに

ひっかかり、やや白けてしまったので残念。

岡田中将の家族も 富司純子以外は要らない感じ。

家族愛も描きたかったのだろうが、なんとなく興ざめ。

なので、残念。

もうちょっといい映画に出来たんじゃないかって感じ。

でも、絶賛している人達もいるわけだから、感じ方の違いなのだろう。


戦犯裁判。

さんざん殺し合いをした後、裁判で人を裁く・・・

人間って愚かだ。





2008.3.23

チーム・バチスタの栄光

先日観た映画 「チーム・バチスタの栄光」 の原作を読み終えた。

「このミステリーがすごい!」 大賞 を受賞し、映画化までされた

作品だから、当然面白かった。

映画では、竹内結子 演じる田口という医者が原作では、

男性だったり、細かい部分が映画とは違い

原作ならではの面白さがあった。

白鳥という役人を映画では、阿部 寛 が演じていたが、これは、

イメージにピッタリだった。

でも、推理小説はやはり犯人が分かってちゃダメだな、と思った。

その分だけ、面白さは損した気分。

知らなかったら、もっと面白かっただろう。

著者は、海堂 尊、これがデビュー作(2006年)で、

その後も精力的に執筆を続けているようだ。

「チーム・バチスタの栄光」 は病院が舞台でかなり専門的な

記述が出てくるので、どうやってこういう知識を得るんだろ、と

思っていたら、現役の医師らしい。

なるほどね。


この 「ひとりごと」 を書き出して文章を書くことに少し興味が

沸いてきたのだが、こういう優れた作品を読むと、自分の文章が

まだまだ幼稚だな、と思ってしまう。





2008.3.31

カンナさん大成功です!

韓国のアカデミー賞で最多12部門ノミネートを成し遂げた

ラブコメディー、「カンナさん大成功です!」 を観てきた。

原作は、日本のコミックらしい。

身長169センチ、体重95キロのヒロインが、

全身整形で美貌を手に入れ、スター歌手としてサクセスしていく、

というストーリーで、笑いあり、涙ありで楽しめた。

帰ってきて、ヤフーのユーザーレビューを見てちょっとびっくりした。

いつものように賛否が分かれているのだが、思った以上に

「否」 の意見・感想が多い。

「韓国映画に絶望」 「大失敗」 「救いようがない」 「ダサい」

「気分悪かった」 「ばか丸出し」 「つまんない」 等々、スゴイ意見が続く。

もちろん、「良かった」 という声も多くあり、

全体としては、4.24 点 (5点満点)と高得点なのだが、

否定的意見の数が私の予想をはるかに上回っている。

なぜか。

私には、けっして、美容整形を称えている映画には思えなかった。

整形して自分を見失ったヒロインが、整形前の自分を受け入れることでのみ

自分を取り戻す、そんな風に思えて、「整形したって幸福ではないよ」 という

整形に対するアンチテーゼにさえ解釈できる内容だった。

が、否定的意見の多くは、「整形万歳」 の映画だと観たか、あるいは、

「整形」 というものに過剰に反応し、娯楽として観られなかったようだ。

確かに結局、彼女は大成功してしまうので、

「整形を否定しているわけではない」 「整形万歳」 とも取れるだろうし

本来どういう風に感じるかはその人の個性なので、

何が正しい、ということはないのだろうけど、

同じ映画を同じ国民が観たって、こんなにも違う解釈をするのかと

今回はいつも以上に考えさせられた。


映画の内容と関係ない話になってしまった。





2008.4.12

魔法にかけられて

妻が観たい、というので一緒に観てきた。

映画は、一人で観ることも多いが、これは、一人では行かないな。

何せ、ディズニーだもん。

お姫様の映画だもん。

おとぎ話の中のお姫様が、ニューヨークにやってきて・・・

という、ロマンティック・コメディ。

アニメと実写が、混ざっていて、映画としてもそれなりに面白かった。

観終わって調べてみると、映画の中に結構、

ディズニー映画の自虐ネタというか、パロディがあったようで、

ディズニー映画ファンならもっと楽しめたのかも。

リスの演技(?)が素晴らしく、助演賞をあげたいくらい。

あと、子役の女の子(レイチェル・カヴィ ) も Good。

プリンセス役のエイミー・アダムス は、かわいかったけど、33歳らしい。

女王(魔女?)役が、スーザン・サランドン だったとは、メイクがきつくて

気がつかなかった。

この女優さん、結構好きなんだけどな。

映画とは関係ないけど、

主人公、プリンセスの脳天気さが、私の妻を観ているようだった。





2008.4.19

暗いミュージカル

ティム・バートン監督、ジョニー・デップ主演の映画、

「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」 を観てきた。

予告編は、観た覚えがあるのだが、ミュージカルだとは、知らなかった。

元々、150年以上演じられ続けているミュージカルを元にした作品らしい。

J.デップは、若い頃、ミュージシャンを目指していて、ギタリストだった。

ミュージカルを演じられるぐらい、歌がうまいのに、

歌は本作が初めてということだ。

さて、作品の方は、どうだったかというと、

暗いし、血がいっぱい飛び散って、グロイし、エンディングもハッピーではない。

私は、どちらかというと、ミュージカルは舞台も映画もそんなに

好きな方ではないので、積極的には観ない。

ミュージカルって、歌って踊って、ハッピーで、

明るくて、テンションが高い、という印象があったが、

そうか、暗いミュージカルというのもあるんだな、と思った。

本作はそのミュージカルの苦手な部分 (歌っている間、ストーリーが

停滞したり、くどかったりするところ) は、気にならなかった。

が、悲劇だが主人公に感情移入して泣けるほど、リアルな話ではないし、

何より、血が飛び散ってえげつないし、人がたくさん殺されるし、

見終わってからどっと疲れて、無口になってしまう映画。

製作者は、何のために この映画を作ったんだろうって考えてしまった。

T.バートン&J.デップ のコンビは、本作で6作目らしい。

そのコンビの前作 「チャーリーとチョコレート工場」 も観たが、

かなり屈折した表現に感じたような覚えがある。

その感覚が好きな人達には、このコンビの映画は、たまらないだろう。

レビューを見てみると、絶賛している人達も多い。

そういう人達の中には、血の飛び散るシーンを「美しい」 とまで

感じる人もいる。

好みのハッキリ分かれる映画だ。

私は、本作はあまり好きではないが、J.デップは、

「パイレーツ・オブ・カリビアン」 より、こういう陰のある、

役のほうが合っているように思う。

ただ、メイクのせいで、同じく T.バートン 監督の「シザーハンズ」 を

思い出してしまった。





2008.4.21

僕のピアノコンチェルト

もしかしたら、初めてのスイス映画だったかも知れない。

普通の子供とは違う天才に生まれてしまったヴィトス。

周りの人達にピアニストとしての将来を期待される子供の

孤独と苦悩、そして、その家族を描いた作品。

主人公のヴィトスは、6歳と12歳の時が描かれているが、

どちらの子役も良い。

12歳の役は、本当の天才ピアニスト、テオ・ゲオルギューが演じていた。

演奏シーンは、本人が弾いているようだ。

そして、おじいちゃんが良い。

(「ヒトラー 〜最期の12日間〜」 でヒトラー役を演じていたブルーノ・ガンツ)

孫を愛し、守り、そして信じている おじいちゃんが素晴らしかった。

健全に子供が育つには、家族の愛と理解が要るのだな。

月並みだけど。


邦題は、「僕のピアノコンチェルト」 。

原題は、「VITUS」 、主人公の天才少年の名前。

邦題の付け方がいかにも日本人らしい。

良い映画なので、機会があったら、観てください。


映画の中でレストランへ行くシーンがある。

タイ料理っぽいレストランに見えたのだが、運ばれてきた料理は、

(たぶん)タイ料理と寿司と天ぷら。

スイスに限らず、外国に行くと こういう店、多いんだろうな。

そのシーンを見て思い出したことがある。

もう20年以上前、アメリカを旅行した時のこと、

ある街で、中華料理店の中に回転寿司コーナーがあるレストランへ入った。

寿司を握っているのは、中国人のようだった。

一緒に行った人と、「外人が握った寿司はおいしくないな」 と

話していたら、その中国人が、「ドウデスカ?」 と声をかけてきた。

彼は、東京の寿司屋で修行を積んだと言う。

「おいしくない」 と言ったの 聞こえてたのかな。





2008.5.15

最高の人生の見つけ方

TVでCMをご覧になった方も多いだろう。

ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマン、2大名優出演の映画だ。

良い映画だった。

余命 半年か一年と診断された2人が、残りの人生で

やりたいことをリストアップし、それを順にやっていく。

たとえば、「スカイダイビングをやる」 「泣くほど笑う」

「世界一の美女にキスをする」 「絶景を見る」 など。

それらをこなしていくうちに、本当に大切なものを見つけていく、

というストーリー。

残念ながら、「泣くほど笑う」 のネタは、知っていたので

笑えなかったが、「世界一の美女にキスをする」 には、やられた。

「死」 に向かっていく映画なのに 暗くならないのは素晴らしい。

あと、ジャックの秘書が良い。

邦題の「最高の人生の見つけ方」 は、イマイチ。センスなし。

原題は、“The Bucket List”。

「棺おけリスト」 と訳していたが直訳すると、「バケツ・リスト」。

「kick the bucket」 に 「死ぬ」 という意味があるらしく、

(クビをくくる時、最後に自分の足で踏み台のバケツを蹴る・・・

というところから来ているらしい)

バケツには、最期とか、死ぬ直前の・・という意味があるらしい。

だから “The Bucket List” は、「死ぬまでにやることリスト」 だ。

タイトルは、素直に「バケット・リスト」 の方が良かったな。

あんなことしないと最高の人生を見つけられないようじゃ、

ほとんどの人が無理だもの。

邦題は、ダメでも映画は、もう一度観ても良いと思うぐらい良かった。

J.ニコルソンは、前作の 「ディパーテッド」 のような作品よりも

今作や 「アバウト・シュミット」 のようなおっさんの役が良いと思う。





2008.5.22

コメディ

面白そうなので映画 「俺たちフィギュアスケーター」 を観てきた。

ちょっと期待はずれ。

爆笑と書いてあったので、笑いに行ったのに、

残念ながら、爆笑というほどではない。

まあ面白かったけど、ネタが、やや下品。

でもバカバカしい映画もたまには、いい。

今まで観た、バカバカしいコメディ映画で けっこう笑えたのは、

「ジム・キャリーはMr.ダマー 」

「奇人たちの晩餐会」

フランスの喜劇って、他には知らないけど、

「奇人たちの晩餐会」 は、アメリカのコメディより笑えた。

傑作。

でも、妻はイライラするって言ってたので 笑えない人もいるかも。





2008.5.26

マンデラの名もなき看守

いい映画だった。

お客さん少なかったのが、非常に残念。(いつもすいている様子。)

前に座っていた若いカップルが、途中で席を立って出て行った。

何の映画か知らずに来たんだろうか?

最近、若者が、スパイ映画を観た後、

「ソ連って何?」 「ナチスって何?」 と質問すると、あるサイトで読んだ。

出て行った彼らも 「アパルトヘイトって何?」 って感じだったのかな。

人間の強さと弱さと素晴らしさと愚かさを描いた良い作品だったのに

もったいないな。

ま、感じ方は人それぞれだけど。


これ、ネルソン・マンデラ本人が初めて公認した映画らしい。

彼の業績を称えた内容ではないが、十分に重みがあった。

主人公は、マンデラではなく、邦題通り、名もない看守だ。

アパルトヘイト政策の下、反政府運動の指導者として投獄されていた

マンデラの担当になった看守グレゴリーが、

マンデラの人柄と考えに触れ、変わっていく。

1964年からマンデラが釈放される1990年までを描いた映画。

原題は、「GOODBYE BAFANA」。

意味は、映画を観れば分かる。

実話に基づいていて、看守グレゴリーも実在の人物。

役者陣もグッド。

いい映画なので観てください。


マンデラの名もなき看守 オフィシャルサイト





2008.6.14

ザ・マジックアワー

私は、満足。

三谷監督の前作、「THE 有頂天ホテル」 は、

それなりに楽しめたけど、いくつか不満の残った覚えがある。

原作脚本の「笑の大学」 も、主役が違えばもっと面白い作品に

出来たかもしれない、と残念な気がした。

しかし、今作 「ザ・マジックアワー」 は、満足。

三谷監督が、「自分の最高傑作」 というのも分かる。

あれだけ、笑わせてもらえれば、十分だ。

期待以上に面白かった。

役者陣、特に佐藤浩市、妻夫木聡、寺島進が素晴らしかった。

チョイ役も、中井貴一 、天海祐希、唐沢寿明、鈴木京香など豪華。

私は楽しめたが、レビューを見ると、「面白くなかった」 とか書いている人が

いるので、人の感じ方は、ホントに様々だなと、いつもながらに思う。





2008.6.29

潜水服は蝶の夢を見る

フランス映画。

フランス版 ELLE 誌の編集長 ジャン・ドミニク・ボビー が、

1996年、42歳の時、脳梗塞で倒れ、左目の瞬き以外、

麻痺した状態になる。

そして、左目の20万回の瞬きで自伝を出版する、という

実話に基づいた映画。

自分では何一つ出来ない、声も出ない、コミュニケーションの

手段は、瞬きだけ。

身体の動きを奪われても、人間として生きてゆける可能性を

示してくれた。

でも、もしそんな状態に自分がなったら、正常でいられないんじゃないか、

と思ってしまう。

瞬きだけで、本を書き上げるなんて、本人も、彼の瞬きを書き取った

編集者も、どれほどの忍耐だったろう。

気が遠くなるような作業だ。

作品は、フランス映画だからか、

ジャン本人のユーモアと皮肉のおかげか、

暗く悲壮でも、めちゃくちゃ感動でもなく、仕上がっていて、

私は好感を持った。

車の中から見える景色など、カメラワークも好き。

ただし、一度は観たいが、何度も観たい映画ではない。


健康であることに感謝。

声が出ることに、身体が動くことに感謝。


潜水服は蝶の夢を見る オフィシャルサイト





2008.6.30

EARTH

昨日観た 映画 「潜水服は蝶の夢を見る」 は、

「アース」 との2本立てだった。

「アース」 は映像は美しかっただったし、

自然の凄さや不思議さ、素晴らしさも味わえた。

制作5年、撮影日数のべ2000日、撮影全世界200箇所以上、

ということからも、スゴイ映像だと想像がつくだろ?

自然の映像を見せる映画としては、良かったのだが、

「地球温暖化をなんとかせんと!」 というメッセージも含まれていた。

しかも、私の印象としては、中途半端に。


私は地球、自然を大切にすることには大賛成だが、

ネガティブなことには焦点を合わせたくない。


マザーテレサは、戦争反対の集会には出なかったという。

「平和のために集会を開くなら、私を招待してください」 と

言ったらしい。

人は、関心を持ったことを引き寄せる。

彼女もそのことを知っていたのだ。





2008.7.1

奇跡のシンフォニー

児童福祉施設で育った少年が、音楽を通して両親を探すという

ファンタジードラマ。

それだけで、結末は予想がつくだろう。

あとは、それをどうドラマチックに見せるかだが、本作は、

音楽が主役のようにストーリーが展開していく点が面白い。

そんなアホな〜という展開もあるが、主役の少年は神童という

設定だし、ファンタジーなので、こんなストーリーも許してあげよう。

主役のフレディ・ハイモア の演奏中の表情が良い!

音楽も良い。

途中で出てくる黒人の女の子も良い。

残念ながら、ギターやチェロは本当には弾いていないことが分かってしまうので

時々、ちょっと嘘っぽくて白けてしまった。

そんなこと、重要じゃないんだから、映画を楽しめば良いのに、

やはり、演奏シーンには リアリティ を求めてしまう。

原題は、「August Rush」 。

意味は、映画をご覧ください。(隠すほどの意味ではないが。)

邦題の 「奇跡のシンフォニー」 は、きれいなタイトルだが、

作品中、ラストシーンで演奏される曲は、「8月のラプソディ」。

「奇跡のラプソディ (狂詩曲)」 では、タイトルとしてイマイチだし、

「8月のラプソディ」 では、黒澤とかぶるし、

映画全体を シンフォニー (交響曲) と表現できなくもないので、

「奇跡のシンフォニー」 にしたのかな。

勝手な想像だけど。


奇跡のシンフォニー オフィシャルサイト





2008.7.7

SISTERS

渋谷、パルコ劇場で芝居を観てきた。

松たか子、田中哲司らの出演する「SISTERS」 。

松たか子の芝居は一度観てみたかったので、

その望みは果たしたが、作品、ストーリーはというと、

これが、イタイし、きついし、暗かった・・・。

事前に「SISTERS」 のサイトでチェックしたのだが、

長塚圭史(作・演出) が、「いやな話」 と言い、

松たか子が、「観たらイヤーな感じになる」 と書いていたので

ある程度、覚悟はしていた。

・・・確かにイヤな話だった。

でも、お芝居は素晴らしかった。

2時間15分、観客を舞台に引きつけ続ける、集中力と体力と演技力。

やはり 100%、カラダ張って仕事する姿は、美しい。

今度は、イヤーな気持ちではなく、幸せな気持ちになる作品を

観てみたい。





2008.7.28

I KNOW.

映画 「西の魔女が死んだ」 を観てきた。

「梨木香歩のロングセラー小説を映画化した、

祖母と孫のひと夏の暮らしを描いたファンタジー」

ということだったが、私には、ファンタジーというより、

「人間ドラマ」 のように思えた。

登校拒否の中学生の女の子 (まい) が、田舎のおばあちゃんちに

預けられ、ひと月あまり おばあちゃんと過ごす。

そのまいと おばあちゃんのふれあいを描いた映画だ。

おばあちゃんは、孫のまいに魔女になるための手ほどきをする。

その教え、言葉の一つ一つが素晴らしい。

悲しいわけでもないのに、途中からほとんど泣きっぱなし。

久しぶり、こんな映画。


おばあちゃん役は、サチ・パーカー。

美しい人だ。

プロフィールには、1956年9月1日生まれとあるから、

おばあちゃん役にはまだ若いのに、

品の良いおばあちゃんを素晴らしく演じていた。

 彼女、シャーリー・マクレーンの娘で、
 6歳から12歳まで日本に住んでいたので日本語が出来るらしい。
 ウィキペディアによると、本名は、Stephanie Sachiko Parker で、
 「サチコ」の名づけ親は小森のおばちゃま。

音楽も良かった。

原作 (100万部のベストセラー) は、児童文学ということだが、

このストーリーなら、大人にだって十分だ。

映画に描かれていない部分もあるらしいので、ぜひ読んでみたい。

タイトルにした 「I KNOW」 の意味は、映画を観ておくれ。

お薦め。





2008.7.29

予告編

映画の予告編を観ると、最後に

「○月○日 感動のロードショー!」 とか出る。

その 「○○のロードショー」 の○○の部分に予告編を製作した人達の

苦心の跡ようなものを感じることがある。

例えば ラブストーリーなら 「愛のロードショー」 「涙のロードショー」 、

ホラーなら 「戦慄のロードショー」 「恐怖のロードショー」 。

その辺りならよくあるが、

時々、「よくそんな文章もってきたなぁ」 と思うものにも出会う。

昨日 観た予告編は、ネコが出てくる映画で、

「○月○日 ニャンダフル ロードショー」・・・・・。

そのインパクトで、映画 (小泉今日子が出ていた) のタイトルは

覚えていない。

それにしても、

ネコが出ているから 「ニャンダフル」 とは、

にゃんたることだ!





2008.8.5

MY BLUEBERRY NIGHTS

ノラ・ジョーンズが主演なので観たいな、と思っていた

「マイ・ブルーベリー・ナイツ」 、やっと観てきた。

特に劇的なストーリーでもなく、ドキドキハラハラするわけでもない。

感動的なわけでもなく、シンプルなストーリー。

でも、いいなぁ。

なんとなく、好きだなぁ。

ノラ・ジョーンズ、ジュード・ロウは、もちろん脇役の役者陣も、良い。

音楽 (ライ・クーダー) も、GOOD。

特に、メンフィスのシーンで、Otis Redding がかかる辺りが、いいなぁ。

それは、R&B、Soul Music ファンにしか 分からない話だけど。

(Otis って、ジョージア州の出身だけど、テネシー州メンフィスの

スタックス・レコードから大ヒットし、ビックになったのだ。

というか、彼のおかげでスタックス・レコードも大きくなったのだ。)

あと、ポスターになっていたキスシーン。

ずるいな〜、くやしいな〜って感じ。 (なんで?)





2008.8.16

西の魔女が死んだ

映画「西の魔女が死んだ」 を観てきたことは、

7月28日に書いた。

その時は、一人で観たので、実はその後、

妻ともう一度観てきた。

何がそんなに良かったのか自分でも良く分からないが、

もう一度観ても良いと思っているぐらいだ。

普通は、「どうせ観るなら違う作品を」、と思うのだが。


映画を観て 原作も読もうと思っていたので、

蓼科滞在中に読んだ。

そんなに長くもないので一気に読めた。

原作も良い。

ほんの少し、映画とは違うところがあったが、

やはり、ラストには泣いてしまった。

そして、原作には、主人公のその後が短編として描かれていて、

それが、また良い。

この人(梨木香歩)の作品、他のも読みたくなった。

「梨木香歩」 で検索していたら、

彼女の作品に 「ぐるりのこと」 というのがあった。

先日、予告編を観て気になっている映画が、

「ぐるりのこと」 というタイトルだったので、

「え、あの映画もこの人の原作なの?」 と調べてみたら、全然違ったわ。





2008.8.19

What Happens in Vegas

昨日は映画 「ベガスの恋に勝つルール」 を観てきた。

特に観たかった訳ではないが、映画館に行ったのが、

夜遅かった(9時過ぎ)ので、それしか観られなかったのだ。

ところが、これがまあまあ面白かった。

いわゆる ラブコメ というジャンルなのだろう。

「実際にはあんなことないでしょ」 という感想を

ネットのレビューで読んだが、そんなの当たり前だ。

コメディだもの。

映画を作っている人も、演じている人も、

分かり切って楽しんでいるのに、

観ている人がそんな感想を持ってしまい、

楽しめないのは残念だ。

主演は、キャメロン・ディアス と アシュトン・カッチャー。

出だし、キャメロンって年取ったなぁ、と感じたが、

だんだんかわいく見えてくるから不思議だ。

プロフィールには、1972年生まれとあるから、今年で36歳。

「チャーリーズ・エンジェル」は、もう8年も前か・・・。

原題は、「What Happens in Vegas」。

「ベガスで何が起こりますか」 と訳しそうだが、

「?」 が付いてないので、

たぶん、「ベガスで起こること」 って感じなんだろう。

邦題は、一生懸命考えたんだろうけど、私としてはイマイチ。

映画は結構笑えるよ。





2008.8.25

ダークナイト

そう、バットマンの映画だ。

初めて、タイトルから「バットマン」 という言葉を外したことも

話題になっている。

「ダークナイト」 は、「暗い夜」 ではなく、「暗黒の騎士」 だ。

「ナイト」 のスペルが、「NIGHT」 でなく、「KNIGHT」 なのだ。

前作、「バットマン・ビギンズ」 も、それなりに面白かった記憶が

あるが、今作も、そこそこ評判が良いようだ。

前半、ちょっとストーリーのスピードについて行けないところも

あったが、そのうち、完全に飲み込まれてしまった。

152分が長いとは感じない面白さ。

テーマは 「光と影」 「善と悪」 「憎悪と良心」 。

中々、深いテーマで考えさせられる。


ジョーカー役の ヒース・レジャー が、いい。

彼は、あの 「ブロークバック・マウンテン」 で、

オスカーにノミネートされた役者だ。

今後が期待されていた若手だったのに、今年1月に急死したらしい。

今回のジョーカー役が、素晴らしかっただけに、惜しまれる。

まだ、28歳だった。


「バットマン」 シリーズは、ほとんど観たような気がするが、

これまたほとんど覚えていない。

どんなんだったかDVD借りて観たくなった。





2008.9.1

ポニョ

「崖の上のポニョ」 を、観てきた。

48歳のおっさんと2人で。

映画の日なので、混んでるかなと思ったら、それほどでもなかった。

宮崎映画は、92年の 「紅の豚」 以来、ずっと映画館で

観ているが、私としては、「もののけ姫」 は、難解で、

「千と千尋の神隠し」 が最高で、その次の 「ハウルの動く城」 は、

期待があったためか、イマイチだった。

今作は最高とは言わないが、まあまあ良かった。

絵の素晴らしさは、特筆ものだと思う。

ヒットしていると思っていたが、帰ってきてレビューを見ると

賛否両論なのだが、思っていたより、評価が低い。

読んでみると、評価の低いレビューにも、高いレビューにも、共感できる。

不思議な映画だ。

私のお気に入りは、ポニョがソースケを追いかけて

海の上を走るシーンと一番最後のシーン。

海の描き方がすごく良くて、アニメなのに、

嵐のシーンはすごい迫力でコワイくらい。

音楽(久石譲) は、相変わらずGOOD。

映画自体に何か哲学的な意味が込められているのかも知れないが、

私的には、テーマは「無条件の愛」 だったように感じた。

それにしても、あの歌はインパクトあるよな。

あのメロディー、頭から離れないもんな。


帰り道、夜10時半頃、新橋の駅前を通ったら、、

数えてみるとテレビカメラが 6台もそれぞれサラリーマンや

OL にインタビューしていた。

「すごいなー新橋は。インタビューの町やな」 と思ったら、

福田首相が自慰、いや辞意を表明したとのこと。

それで、民衆にマイクを向けていたのね。





2008.9.17

お芝居

昨日は、友人に誘われ芝居を観てきた。

劇団一の会」の公演だ。

昨年3月、やはりその友人に誘われ、初めて彼らの公演を観た。

それ以来、数回案内のハガキが届いたのだが、

そのたびに観にいきたいな、と思いつつ行きそびれていた。

昨日の会場は60人ほどで満席の小さなハコだ。

今年は、2回渋谷のパルコ劇場でメジャーな芝居を観たが、

有名なスターがいなくても、芝居は面白い。

座席が狭く、窮屈なのがちょっと難点だが、

また観にいきたいと思う。





2008.9.20

ぐるりのこと

木村多江、リリー・フランキー主演の映画、「ぐるりのこと」 を観てきた。

これまた、良い映画だった。

「ぐるりのこと」 とは、自分の身の回りのことを指している。

2人とも初主演とのことだが、これが素晴らしい。

もちろん、原作・脚本も素晴らしいんだろうけど、

木村多江 演じる妻・翔子はヘタクソな役者がやったら、

間違いなく白けただろうし、夫・カナオ役は、

リリー・フランキー以外 考えられないほど、はまっている。

木村多江は、かなり難しい役を演じていて、めちゃくちゃうまい。

リリー・フランキーは、あまりにも自然で演技とは思えないほど。

物語は、子供を亡くし、うつになった妻を夫がやさしく受け止め、

一緒に乗り越えていく、というもの。

観終えた帰り道、「夫婦ってなんだろう?」

「生きてるって どういうことなんだろう?」 と、

(いい意味で) 考えてしまった。

脇役陣も、賠償美津子、寺島進、寺田農、柄本明、八島智人らが

がっちりと固めていて、良い味を出している。

ちょっと前に見た 「西の魔女が死んだ」 も良かったが、

これも、今年のベスト10入りだ。





2008.9.23

西の魔女の家

この夏、「西の魔女が死んだ」 という映画を2度観に行き、

その原作 (梨木香歩 著) も読んだ。

それぐらい良かったのだが、その映画の撮影現場となった家を

一般公開しているというので、山梨県の清里まで行ってきた。

残念ながら、建築基準法の関係で家の中は見学できず、

家の周りと、室内は外 (窓やドア) から見えるだけだったが、

それでも、あの映画の家が実際に目の前に現れると、

なんとも不思議な感じがした。

家は、映画の撮影ためにゼロから作ったとのことだが、

よくもここまで原作のイメージの場所を見つけ、

その家を建てたものだと、感心した。



西の魔女の話はフィクションなのに、

この家に実際に住んでいたかのような、錯覚に襲われた。

11月21日にDVDが発売されるようなので、

興味のある方は、是非、レンタルして観てください。





2008.9.29

パリ、恋人たちの2日間

フランス/ドイツの合作、映画 「パリ、恋人たちの2日間」。

笑えるシーンもあったけど、全体としてはあんまり面白くなかった。

何より、フランス人が下品でおしゃべりで・・・、

これだと、パリに行きたいとは思えないな。

まぁ、実際はそんな人ばかりじゃないんでしょうけどね。

☆、二つ半だな。





2008.10.6

迷子の警察音楽隊

予告編の

「音楽が大好きなこと。人が恋しいこと。家族が大切なこと。
言葉が違っても、神様が違っても、国が仲良くなくても、
それは同じ。」

という言葉が、印象に残っていた イスラエルの映画だ。

エジプトの警察音楽隊8人が、イスラエルへ演奏しに来たのだが、

迷子になってしまい、砂漠の中の街の人に一泊お世話になる。

ただ、それだけの話で事件も何もない。

しかも冒頭に

「この国にエジプトの警察音楽隊が
演奏しに来たことがあった。
でも、大したことじゃなくて、ほとんど誰も覚えていない。」

という旨の、字幕が出る。

ホントに大したことなくて、あの人たちのある1日を

切り取っただけ、のようなお話。

感動とかドキドキとかない、ゆる〜い映画だ。

でも、ところどころ、印象に残った場面もある。

なんとなく、「バクダットカフェ」 を思い出すような感じ。

隣国同士でありながら、イスラエルとエジプトが

長い間敵対してきたこととか 知らなかったのだが、

そういう歴史的社会的背景も考え合わせると

結構、深いメッセージも読み取れるようだ。

残念ながら、私は国際情勢や社会問題に疎い方なので、

そういうことも知らずに観てしまった。

劇中、演奏される、クラリネットとトランペットが、好きだな。





2008.10.13

トウキョウソナタ

家族の絆、崩壊と再生をテーマに描かれた映画 「トウキョウソナタ」。

主演の 香川照之 も 小泉今日子 も好きなので 観てきた。

香川演じるサラリーマンの佐々木竜平は、ある日、リストラにあう。

そして、そのことを妻にも話せない。

子供たちは、父親に反抗し・・・家族がバラバラになっていく。

いや、もともと、バラバラな家族が何事もないように一緒に

住んでいて、色んなことが起こり、そのバラバラさが、

浮上してくるのかもしれない。

映画では、「崩壊」 の方を描いていて、

「再生」 の方は、あまり描かれていない。

ラストに、希望をちらっと見せて、あとは、

観るもののイマジネーションにゆだねているように感じた。

しかし、観る人によっては、その希望も感じないのかもしれない。

実際、「これは、ホラー映画だ」 という感想も ネットで読んだ。

監督が、ホラーを撮ってきた人だからというだけではなく、

確かにそういう風にも観れないこともない。

私は、幸い、希望を感じて終わった。


息子(次男)役の 井之脇海 が素晴らしい。

ポスト 柳楽優弥 って感じ。

ラストに彼がドビュッシーの 「月の光」 をピアノ演奏するのだが、

これが、泣けてくるほど美しい。

弾いている演技も まあまあ うまかったが、これは、プロの演奏の

あてぶりだろう、誰の演奏かなと 調べてみたら、

なんと今年13歳の天才少年 高尾奏之介 の演奏だった。

ってことは、あの 「月の光」 を12歳の時に、弾いたってことだ。

ひぇ〜っ!スゴイ表現力。


それから、小泉今日子。

アップのシーンで、(歳、とったなぁ〜) と思ったが、

それでも、やはり魅力的。

この映画を作るにあたって彼女から監督に、

「顔の皺も隠さず、全部そのまま撮ってしまってください」

という注文があったというから、本物の女優になったんだなぁ。

香川照之 は、期待通り。

この人、「ゆれる」 を観て好きになったのだが、スゴイ役者だと思う。

あと、アンジャッシュの児嶋が、先生役で出てたが、

これが結構、良かった。


映画としては、意見が分かれそう。

途中、意味の分からないことがいくつかあって、

それが、残念。

監督の狙い通りなのかもしれないけど。


息子のピアノの先生 (井川遥) が、離婚したことを

「元々他人だったのが、また他人に戻ったのよ」 というセリフがある。

あたりまえの事なのに、(そうか、離婚すると妻とは他人になるのか) と

そのセリフが、ちょっと印象的だった。





2008.10.27

3回目

何がって?

映画 「西の魔女が死んだ」 3回目観てきた。

よく行く目黒の映画館 (目黒シネマ) は、行くたびにカードにスタンプを

押してくれ、5つ溜まると1回無料で観れるのだ。

前回で5つ溜まっていたので、今日は無料で観てきた。

こういう、サービスはいいな。

目黒シネマは所謂 名画座 だから、こういうサービスが

できるんだろう。

他の映画館もやったらいいと思うけど、ロードショーでは、

やらないんだろうな。

さて、「西の魔女が死んだ」。

3回目ともなると、ストーリーもセリフも分かりきっている。

さすがに、涙の量も1回目に比べると 減ったけど、やっぱり泣ける。

泣けるだけではなく、この映画の中に たくさんの人生のヒントが

あるように思えてならない。

そして、1,2回目では思いもつかなかった あらたな解釈も出てきた。

新鮮。

同じ映画を2回観ることは、時々あるのだが、

3回以上 観に行くのは、1994年の 「フォレスト・ガンプ」 以来だ。

「フォレスト・ガンプ」 は、4回観に行った。

おまけに DVD も持っていて、合計すると10回ぐらい観ただろう。

「西の〜」 もDVD を買おうか迷っている。

あの 特典映像 って曲者じゃの。





2008.11.1

映画の日

今日は、久しぶりに何の予定もない休日。

映画の日なので、2本、ハシゴした。

1本目は、「その土曜日、7時58分」(アメリカ映画)。

原題は、「Before the Devil Knows You're Dead」。

「悪魔に死んだことを知られる前に」 って意味だ。

どうもこれは、アイルランドの慣用句である

「May you be in heaven half an hour
before the Devil knows you're dead」
(悪魔が死んだことを知る30分前に天国に着いていますように)

というのから来ているらしい。

映画の冒頭でその文章が出てくる。

家族の崩壊、銃、暴力、ドラッグ とアメリカのダークサイドを

描いた作品。

予告編を見て、サスペンスかと思ったら、

ヘビーな人間ドラマだった。

割と評価は高いようだが、私は好きではない。

何しろ、救いがないから。

監督は、シドニー・ルメット。

1957年に「12人の怒れる男」 を撮った人だ。

今年、84歳というのには驚いた。


2本目は、邦画 「まぼろしの邪馬台国」。

竹中直人と吉永小百合が夫婦を演じる、

実在の人物、宮崎康平の半生を描いた作品。

こちらは、私には (満点ではないけど) 良い映画だった。

でも、世間の評価は 低い。

低い評価をしている人の、レビューを読むと、(なるほどね) と

思うが、そのほとんどは、私には気にならなかった。

宮崎康平のことも、邪馬台国のことも、知らなくても楽しめる。

主役は、宮崎康平(竹中直人) ではなく、和子(吉永小百合) だけどね。

それにしても、吉永小百合(63歳) って、若いし、きれいだ。

作品中、(たぶん) 30代から演じるが、あんまり、気にならないもん。





2008.11.3

おくりびと

本木雅弘主演の「おくりびと」。

予告編は観た覚えがないのだが、何かでこの映画のことを知り、

観たいな、と思っていた。

良い映画だった。

今年の私のベスト5入り、決定。

最近、邦画がいいなぁ。

「納棺師」 という職業があることも知らなかったが、

スゴイ仕事だと思った。

納棺師。

遺体を棺に納めるため、遺体の身体を清め、着替えをし、

化粧をするという仕事だ。

昔は、家族がやっていたようだが、それが、やがて専門家の仕事に

なったようだ。

映画は、たまたま、納棺師になってしまった主人公が、

戸惑いながら、妻に反対されながらも、本物の納棺師になっていく

様を描いている。

当然、たくさんの人の死が、関わってくるのだが、

死を忌まわしい、暗いものとしてではなく、ひとつの門出として

扱っていることもあり、観終わっても暗い気分にはならない。

あれだけ、泣かされるのに、何かすがすがしい気持ちにさせられるのは

素晴らしいと思う。

多くの人に観てもらいたい映画だ。

本木雅弘、山崎勉が良い。

本木の妻役の広末涼子は不評だが、

私は、そんなに悪いとは思わなかった。





2008.11.9

原田芳雄 二本立て

初めて飯田橋にある名画座 「飯田橋ギンレイホール」 へ行ってきた。

10,500円で会員になると、一年間、何本でも何度でも映画観放題だという。

う〜む、魅力的な話だな。


さて、今日は、邦画 「歩いても 歩いても」 と「たみおのしあわせ」 の2本立て。

「歩いても 歩いても」 は、阿部寛が出ていて、

「たみおのしあわせ」 は、オダギリジョーが出ている、くらいの予備知識で

行ったのだが、両方に原田芳雄が出ていた。

まず、1本目 「歩いても 歩いても」。

素晴らしかった。

あまりにも日常。

めちゃくちゃ普通。

どこにでもいそうな、ある家族の 夏のある2日間と、

その後を描いた作品なのだが、登場人物がみんな、

本当に親戚や知り合いにいるような人達で

すごく共感できたし、どっぷりストーリーに浸れた。

何か劇的な事件が起こるわけでもないのに

目が離せないストーリー。

悲しいわけでも、感動するわけでもないのに

なぜかラストでは、ホロリとさせられる。

悪意のない何気ない一言に引っかかったりする様が

面白く、親子、兄弟ってどこも似たようなものなんだな、

と思ってしまった。

主演は、次男役の阿部寛なのだろうが、家族全員が主役のような作品。

母役の樹木希林、父役の原田芳雄、姉役のYOU、

次男の妻役の夏川結衣と、役者もGOOD。

少し前に観た 「トウキョウソナタ」 もそうだったが、

ここのところ、家族をテーマにした作品を多く観ている。

先日観た 「その土曜日、7時58分」 も家族を描いていたが、

アメリカ映画だったので、あまり共感できなかったのかもしれない。

というのは、この 「歩いても 歩いても」 を外国人が観ても

こんなに共感できないんじゃないかな、と思ったからだ。

それぐらい、日本人の家族、生活というものを

うまく描いていると思った。

最近、日本映画が良いと思うのは、やはり私が日本人だからなのだろう。

途中、挿入されるギター音楽が良くて、誰かなと思ったら、

ゴンチチだった。

何しろ、良い映画なので、これも 今年のBEST5入りだな。


2本目の 「たみおのしあわせ」 も、家族、父と息子を描いた作品だが、

こちらは、コメディとまではいかないが、ちょっと現実にはなさそうな話。

前半は、ありそうな話なのだが、結末がぶっ飛んでいて、

私には何が起こったのか理解できなかった。

どういう風に解釈すれば良いかわからず、困ってしまった。

もしかしたら、凄く深い映画なのかもしれないが。

でも、面白くないわけじゃない。

オダギリジョーらしい、って感じだな。





2008.11.17

うぅぅぅ〜 WANTED!

「そんなアホなぁ〜!」

と、叫びたくなるような映画でした。

「ウォンテッド」。

(こりゃ、マンガやな〜)、と思ったら、コミックが原作だった。

初めて 「マトリックス」 を観た時のような、映像の面白さを味わえた。

ちょっと、暴力的で痛いシーンも多いが、ドキドキハラハラで、

この迫力は、映画館で観たい作品だ。

そして、ロックな映画だ!(意味不明)

てっきり、アンジェリーナ・ジョリーが主役と思っていたら、

主役は、ジェームズ・マカヴォイ。

あんまり知らない役者だったけど、ダメな男から、スゴイ男まで

演じてて良かった。

でも、やっぱり、アンジェリーナ、カッコよすぎ。

初めて登場するシーンのあの雰囲気!

セクシーで、カッコよくて、貫禄がある女優って、今、彼女が一番やな。





2008.11.19

純喫茶磯辺

コメディ映画ということだが、腹を抱えて笑うような映画ではなかった。

時々、プッと吹き出してしまう場面は、あったが、

どちらかというと、家族愛と娘の成長をテーマに笑いも散りばめた感じだ。

宮迫博之が、出ているので興味があったのだが、

宮迫より、その娘役の 仲里依紗 が、良いと思った。

これから、楽しみな女優。

あと、先日観た 「たみおのしあわせ」 で、ちょっとゾクッとするような

役を演じた 麻生久美子 が、「たみおの〜」 とはこれまた違う

個性的な役柄で出演。

この人、一風変わった役が多いのかな。

別れた女房役の濱田マリ も、良い味出してた。





2008.11.24

ブラインドネス

今日は、映画を2本観てきた。

1本目、ジュリアン・ムーア主演の 「ブラインドネス」。

突然、失明するという病気が感染し

発症者は、隔離病棟に入れられる。

そこでの人間の本性や社会の恐怖をあぶり出した

心理パニック・サスペンス。

というほど、パニック感がないし、サスペンスでもない。

確かに突然 失明するのは恐怖だが。

助け合っていかなかればならない隔離病棟で

果たして、あんな悪い人間が現れるのか、疑問。

まあ、それがなければ、映画にならないけど。

それに、伊勢谷友介と木村佳乃が出演しているのも、

別に登場人物が日本人である必要性もなく、

セリフに日本語が混ざるのも、必要ないように感じた。

おまけに、日本語のセリフに日本語字幕付き。なんで?

以下、ネタバレ 注意。

結局、ジュリアン・ムーアだけ、何故、発症しなかったか不明だし、

病気の原因も不明。

最後に、一番最初に発症した伊勢谷友介の視力が戻り、

みんな、これから視力を取り戻すのだろう、という

希望を持って終わるが、なぜ、突然見えるようになったかも不明。

そんなわけで、評価は低い。



容疑者Xの献身

2本目 「容疑者Xの献身」。

10月4日に封切されたので、もうすぐ2ヶ月になる。

続いているということは、面白いということだな、と思っていた。

動員数も330万人を突破したとのこと。

福山雅治より、堤真一が良いとの話も聞いた。

観た感想。

ポスター観ると、福山雅治と柴咲コウが大きく写っているけど、

いやぁ〜これは、福山と柴咲の映画じゃないでしょう。

完全に、堤真一と松雪泰子が主演でしょう!

福山と柴咲は、脇役に感じてしまった。

それぐらい、堤と松雪が良かった。特に堤。

TVドラマの 「探偵ガリレオ」 を観たことはなかったが、

どうも、この作品は、TV版とはちょっとノリが違うようだ。

私もこんなに重厚は話だとは思っていなかった。

福山の 「実におもしろい」 というセリフのイメージから

軽妙なエンタテイメントを 無意識に期待していたのだが、

いやいや、これは人間ドラマだ。

原作者が、「手紙」 の東野圭吾 で、

今作で直木賞に輝いたとのことを 観た後に知り、

なるほど〜、と思った。

原作も良いのだろう。

ロングランしているのも、分かる作品。

こちらは、お勧め。





2008.12.1

ハンサム★スーツ

塚地武雅が出ているので、観てきた。

映画 「ハンサム★スーツ」。

定食屋を営む ブサイクな大木琢郎(塚地武雅)が、

偶然出会った “ハンサム・スーツ” を着て

ハンサム男、光山杏仁(谷原章介)に変身するというラブコメディー。

塚地は、割と好きな役者。って、芸人だけど。

大爆笑というほどではないが、結構笑えた。

でも、もうちょっと、笑わせて欲しかったな。

音楽は、80年代のJ-POP。

劇中、何度も出てきて、本作のテーマソングでもある

渡辺美里の「My Revolution」。

これ、作曲が小室哲哉なのだな。

11月1日にこの映画が封切され、4日に小室は逮捕。

この映画は、もう一度、彼の楽曲の良さを認めてもらえる機会でも

あっただろうに、なんとなく、皮肉な感じ・・・。





2008.12.16

特命係長 只野仁

夜中にビール片手に何度か観たことがあったTVドラマ、

「特命係長 只野仁」。

「最後の劇場版」 と銘打っているからには、

それなりの作品なのかと思って観に行ったら、

こりゃ、TVの2時間スペシャルだな、というのが感想。

映画館でやる意味あるのかな〜って感じ。

そうすると、そもそもTVドラマの劇場版って、

TVのスペシャルと どう違うんだろう? って考えてしまった。

まあ、そんな難しいこと言わず、楽しむ作品なのかも。

TVシリーズ ファンは楽しんでいるようだし。

ただ、あの役に、西川女医は失敗だと思う。





2008.12.22

Across The Universe

ビートルズの曲を使ったミュージカルと聞いて、

てっきり、オリジナルが劇中に流れるのかと思っていたら、

全33曲を登場人物たちがカバーしていた。

これは、スゴイ。

映像も面白い。

監督は、舞台版 「ライオンキング」 の演出を手がけた

ジュリー・テイモア 監督。

といっても、ミュージカルに疎い私は、この名前も初めて知った。

私はミュージカルは、積極的には観ないのだが、

今作は、面白そうと思って観に行ったら、アタリ。

物語は、ベトナム戦争の頃、60年代のアメリカの

若者を描いているのだが、ビートルズの曲がどれも

ピッタリとはまっていて良い。

そして、みんな歌うまい。

改めて、ビートルズの楽曲の素晴らしさも実感。

ええ曲、多い!

そして、今作で歌われるそれらは、そのカバーとしても質が高い。

おまけにジョー・コッカー、ボノも登場。


ビートルズは、私はそんなに熱烈なファンではなかったが、

音楽をやっていると彼らの影響は免れない。

初めて買った洋楽LP が 「Help!」 だったし(中1の時)、

小学5年生の時、近所の2つ年上のお兄ちゃんに

「Hey Jude」 と 「Let It Be」 を聴かせてもらった時のことは、

今でもはっきり覚えている。

「Hey Jude」 で鳥肌が立ったことも。

そしてもうひとつ、私はどういうわけかこの時代60〜70年代の

ベトナム戦争時のアメリカに独特の憧憬に似た想いがある。

「カリフォルニア・ドリーミング」 や 「ビッグ・ウェンズディ」 、

「フォレスト・ガンプ」 といった映画になぜだか惹かれるのだ。


Across The Universe で Let It Be が流れるシーン

Across The Universe で Hey Jude が流れるシーン

映画を観るとこれらのシーンの意味が良く分かるよ。





2008.12.24

百万円と苦虫女

今は、ほとんど忘れてしまっていた 「若さ」 の映画だ。

「若い」 ってことは、初々しく、純朴で、頼りなさげで、もろく、儚く、

迷い、怖れ、さまよい、たどたどしく、暴力的で、痛々しく、

不器用で、力強く、ほろ苦くて、甘酸っぱいものだった。

そんなこと、忘れていたのに この映画を観て思い出した。

蒼井優がそれらを見事に演じている。

「男たちの大和/YAMATO」 も印象的だったし、

「フラガール」 も素晴らしかったが、

今作では また違う彼女が観れる。

「えっ〜!?そこで終わるのぉ〜!?」 というエンディングも良い。

あまり話題にならなかった映画だが、TVでさんざん宣伝していた

「なんとか係長」 より、よっぽど見ごたえがある。


百万円と苦虫女 公式サイト


年間50本映画館で映画を観ようと、この数年毎年思うのだが、

まだ一度も達成していない。

大体、20〜30本台。

今年は、これで45本目。

年末休みにあと5本観れるか〜?





2008.12.26

K-20 怪人二十面相

めちゃくちゃ面白いのではないかと思っていたので、

期待していたほどではなかったけど、まあまあ面白かった。

松たか子出てたし、

金城武のアクションも良かったし、

戦争がなかったという設定の1949年の日本の町並みも

VFXの進歩に感心せざるを得ない。

でも、途中からお腹の具合が悪くなって、

我慢して観ていたけど、いよいよ、危険になってきたので

ラスト10分前に映画館を出た。

なので、全部観てない。トホホ。

怪人二十面相が誰か分かって、大体結末が読めたところで

出たけど、きっと、最後まで観ないと分からない描写なんかも

あるだろうし、結局、結末の推測は、推測でしかない。

でも、そのラスト10分のためにもう一度観たいというほどではない。

金城武が、時々、ココリコの田中に似ていると思った。





2008.12.27

転々

オダギリジョーと三浦友和という組み合わせ。

意外にこれが良かった。

そして、小泉今日子もイイ感じ。

物語は、84万円の借金を返せない主人公 (オダギリジョー) が、

借金取り 福原 (三浦友和) の散歩に100万円の謝礼で付き合わされる、

というもの。

散歩の目的地は、警視庁で、福原の妻殺しの自首のためなのだが、

その数日間に、彼らは、擬似親子になっていく。

オダギリジョーの映画は、何本も観ているが、

三浦友和の映画を観るのは、「ALWAYS」 のチョイ役以外では、

1989年の 「悲しきヒットマン」 以来と思う。

あんまり観る機会がなかったが、今後注目したいと思った。

新境地を開いたって感じ。





グーグーだって猫である

もっと猫中心の物語かと思って観たら、

割と猫は脇役で、小泉今日子演じる漫画家 小島麻子の物語だった。

舞台は、吉祥寺。

吉祥寺に訪れてみたくなるように うまく街を使い紹介している。

さて、小泉今日子が良い。

今作の評価は、彼女の魅力が大きいだろう。

今年公開された 「トウキョウソナタ」 の小泉より、

断然こちらの方が魅力的。

それは、 「トウキョウソナタ」 が作品として良くなかったのではなく、

彼女の演じるキャラが、今作の方が私の好みだった、という意味で。

タイトルから、イメージするに軽快でコミカルな作品かと思ったら、

そうでもない。

森三中の3人が出演しているくらいだから、もちろんコミカルな面も

あるのだが、コメディではない。

特別ドラマチックなストーリーというわけでもないが、

観終えた時、少しすがすがしい感じ、救われた感じがした。

ひとつ、マイナス点を上げるなら、マーティ・フリードマンが出演して

いるのだが、肝心なシーンでの彼の日本語がヘタだったこと。

重要なシーンだっただけに、惜しい。

それと、猫好きが猫の映画だと思って観ると、ガッカリするよ。

それにしても、キョンキョンは良い。





2008.12.31

2008年の映画

年末にあと2本観て、今年、初めて50本を達成しようと

思っていたら、30日、31日は、ほとんど何もせず

家でゴロゴロと過ごしてしまった。

というわけで、今年は48本、映画館で観た。

「西の魔女が死んだ」 を3回観たので、48本というのは、

のべで、実本数は、46本。

総論としては、日本映画のほうが面白かった。

いや、きっと洋画にももっと良いのがあるんだろうけど、

観られなかった。

では、つつみしんや的2008年ベスト映画を発表。

No.1 「西の魔女が死んだ」
No.2 「おくりびと」
No.3 「あるいてもあるいても」
No.4 「ぐるりのこと」
No.5 「エディットピアフ」

5本中、4本が邦画になってしまった。

洋画は、「最高の人生の見つけ方」 や、

「奇跡のシンフォニー」、「僕のピアノコンチェルト」、

「マンデラの名もなき看守」 など、

良かったものもあるが、振り返ると邦画の方が印象が強い。

あと、印象煮に残っているのは、

コメディでは、「マジックアワー」 (これも邦画)。

ドキュメンタリーは、「レスポールの伝説」 も、

「Shine A Light」 も GOOD。

ミュージカルは、「アクロス・ザ・ユニバーズ」 が良かった。

サスペンスでは、「容疑者Xの献身」。

もちろんこれらの評価は、私の主観で、映画の出来や、

質とは関係ない。

来年も良い映画がたくさん観られますように!



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