2020年 11月
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2020.11.3
聞きまつがい
最近のタクシーは、座席の前にモニターが
備えられていて、CM が流れている。
その時、私はそのモニターを見ていなかった。
覚えていないけど何か考え事をしていたのかも知れない。
いきなり「肛門バンク」という言葉が聞こえてきて、
我に戻った。
「えっ何? 肛門バンク?」と思ってモニターを見た。
そこにはこんな文字が。
「顧問バンク」。
別に宣伝する気はないけど、
これのことね。
↓
顧問バンク
2020.11.4
ロック・スターの住む街 4
不思議な体験
ギタリストのチャーさんは、戸越に住んでいる。
昨年夏、チャーさんの夢を見た日、
近所の戸越銀座商店街でバッタリと会った。
というか、すれ違った。
彼が夢に出てきたのを妻に話したら、
目の前にいたので、ビックリしたという不思議な
体験だった。(その日のエントリー)
今日は、晩飯を商店街で食べようと
ブラブラしていて、考えるともなく、
なんとなくチャーさんのことが思い浮かんだ。
す、すると、それから1分もしないうちに
何気なく見た飲み屋の中にチャーさんが座っていた。
しょっちゅう戸越銀座商店街を歩いているけど
いつもいつもチャーさんのことを考えるわけではない。
なんだか、今日も不思議な体験だった。
2020.11.6
西村ケント まだ17歳!
浅田真央、藤井聡太が、中学生で
トップレベルの活躍をしていたたように
音楽の世界でも、一昔前には、
考えられなかったような子供たちが
どんどん出現している。
先日、ここで紹介した9歳の天才ベーシストも
凄かったけど、今日は日本人、西村ケントを紹介しよう。
先日、たまたま YouTube で見つけてぶっ飛んだ。
そして、アルバムを聴いて またまた ぶっ飛んだ。
なにしろ、彼が15歳の時のアルバムなのだ。
いやいや参った。
2003年3月生まれだから、現在17歳、高校3年生。
5歳の時から、ギターを弾き始め、
12歳でインディーズ・レーベルからデビュー。
14歳でフィンガースタイルギターコンクールで
全国大会史上最年少のグランドチャンピオン。
などということは、彼のウェブサイトを読んで
知ったことなのだが、彼のプロフィールには
こんなことが書かれていた。
(英文の自動翻訳なのでやや不自然。)
2017年8月、ケントは1回目と2回目のショーの間に
トミー・エマニュエルに会うよう招待されました。
ケントはトミーにトミーの楽屋でギターを弾くように頼み、
ケントはビートルズのアルバム「ラバーソウル」の
オリジナル曲「ドライブマイカー」を演奏しました。
トミーはケントの演奏を聞いた後、2回目のショーで
ケントに曲を再生するように要求しました。
トミーは2回目のショーの終わりに特別ゲストとして
ケントを紹介し、ケントはその夜、
定員の聴衆のために曲を演奏しました。
トミー・エマニュエルのライヴで「ドライブマイカー」・・・。
あれ?なんか記憶がうずく。
あっ!
2017年8月のコットンクラブのトミーのライヴで、
中学生らしき少年が、「ドライブマイカー」を
弾いたのを思い出した。
その日のエントリーにはこう書いている。
途中、ゲストがあるというので
誰だろうと思ったら、
ケンと呼ばれて客席からステージに
上がったのは、中学生だろうか
少年(日本人)だった。
そして、トミーのギターを借りると
ビートルズの "Drive My Car" を
「僕がアレンジした」と言って演奏しだした。
これが、トミーのあとに聴いても
全く遜色のない演奏で、びっくりした。
アレンジも素晴らしく、音だけ聴いたら、
とてもじゃないが少年の演奏とは
思えないクオリティ。
しかも、堂々としている。
そのへんの大人の方が、
ビビってしまうような状況なのに
舞台度胸も満点。
一体 何者なんでしょ。
末恐ろしい。
ひぇ〜、ナマで聴いたことがあったんや。
確かにあの時、何者か分からんかったけど、
えげつない(誉めてます)子供やと
思ったのを覚えてる。
まあ、15歳とは思えない演奏だった。
10歳のころには、大阪では有名だったらしい。
この人も、誰かの生まれ変わりでしょうな。
トミー・エマニュエルやアンディ・マッキーに
認められた日本人中学生ギタリストがいたとは!
また選曲がおっさん好み!
Michael Jackson - Cover by Kent Nishimura
Isn’t She Lovely - Arranged By Kent Nishimura
What a Wonderful World - Arranged by Kent Nishimura
Fly Me To The Moon - Arranged By Kent Nishimura
"Fly Me To The Moon" を観ると、
左手小指が恐ろしく長く、遠くまで伸びるのが分かる。
やはり、5歳から弾いていると身体が、
ギターに合わせて激しく変化したんだろうな。
おまけに色んなチューニングで弾いているという
恐ろしい事実です。
2020.11.8
Beautiful
The Carole King Musical
2017年8月に帝国劇場で鑑賞したミュージカル、
『ビューティフル キャロル・キング・ミュージカル』が
初演キャストそのままに再演されている。
10日ほど前にその再演を知ったのだが、
今回はオーバー50チケット(50歳以上対象)で
なんと、半額でチケットを取ることが出来た。
一応S席とはなっていたけど、あまり期待せずに
行ったら、とても良い席でラッキーだった。
キャロル・キング役は、平原綾香・水樹奈々の
ダブルキャストなのだが、前回とても良かったので、
今回も平原綾香の公演をチョイス。
どんなに良い脚本でも演者がダメならダメだろうし、
ミュージカルの場合、楽曲が素晴らしくなければ
良い作品にはならないだろう。
本作は、ストーリーも演者も楽曲も演奏も歌も
全て素晴らしい。
今日もとても満足でした。
前回も印象に残ったのだけど、特に好きなのは、
キャロルが、ライバルであり友人でもある
バリーとシンシアに "You've Got a Friend" を
歌うシーン。
ああ、こうやってこの曲が生まれたんだな、
ということがとてもよく分かるシーンだ。
この曲に限らず、音楽は個人的な体験が
多くの人に共感を呼び、普遍的なスタンダードへと
変化していくのだな。
2017年と違ったのは、あの時は確かステージ前の
オケピットでバンドが演奏していたけど、
今日は、ステージの後ろで演奏していた。
[ CAST ]
キャロル・キング / 平原綾香
ジェリー・ゴフィン / 伊礼彼方
バリー・マン / 中川晃教
シンシア・ワイル / ソニン
ドニー・カーシュナー / 武田真治
ジニー・クライン / 剣 幸
@ 帝国劇場
Beautiful : The Carole King Musical
2020.11.11
なぜかうれしい
スーパーで、食料品を適当に買物して、
お会計が、2,000円ピッタリ!
だからどうしたという話だが、
思わずレジのおばちゃんに
「2000円ちょうど!?」って訊いてしまった。
おばちゃん、「やろうと思っても出来ませんよね」って。
2020.11.12
ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった
ONCE WERE BROTHERS :
ROBBIE ROBERTSON AND THE BAND
ザ・バンドのドキュメンタリー映画
『ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった』を観てきた。
2016年にロビー・ロバートソンが出版した、
『ロビー・ロバートソン自伝 ザ・バンドの青春』を
元に映画化したもので、エリック・クラプトン、
ブルース・スプリングスティーン、ボブ・ディラン、
ヴァン・モリソン、ジョージ・ハリスン、
ピーター・ガブリエル、タジ・マハール、
ロニー・ホーキンス、マーティン・スコセッシらの
インタビューと当時の貴重な映像を交えた
興味深い内容だったが、これが期待以上に良かった。
独自の音楽を創り上げた男達の美しい物語。
こんな風にバンドを組めたら、どんなに素晴らしいだろう。
冗談か本気だったのか分からないけど、
(あまりバンドに恵まれなかった)エリック
(クラプトン)は、「リズムギターで良いから、
バンドに入れてくれ」と言って断られたそうな。
そんな話は、初めて聞いた。
ザ・バンドは、ロニー・ホーキンスのバックバンドとして
スタートし、ボブ・ディランのバックバンドを経て、
『Music From Big Pink』でデビューしたことは、
有名だけど、ロビーが16歳(15歳だったかも)の
時にロニーに曲を提供し、レコーディングされていたことや
ロニーに誘われ、アメリカに出たのも16歳だったとは
知らなかった。
ロビーってなぜか寡黙な印象だったけど、
あんな風に喋る人だったというのも新鮮に映った。
正面から撮影していて、そのカメラ目線が
途中ちょっとだけ可笑しかったけど。
ロビーの奥さんがまた美人。
ふたりともカナダ人なのにパリで出逢った
というのもロマンティック〜。
バンドが売れ、メンバーがアルコールやドラッグに
おぼれていく中、ロビー(とガース・ハドソン)は、
まともだったようだ。
一番印象に残ったのは、名曲 "The Weight" が
できた時の話。
ちょっと感動してしもた。
歌の冒頭「ナザレに着いた時
(I pulled into Nazareth)」って始まるんやけど、
それは マーティンのギターのサウンドホールの中を
覗いたら、「ペンシルバニア州ナザレ」って
書いてあったのが、歌詞になったんやと。
タイトルにあるように、兄弟同様だった
リヴォン・ヘルムとは、いい別れ方はしなかったのだけど、
ロビーが今もリヴォンを愛していることは、
この映画から痛いほど伝わって来た。
ラストはまるで、リヴォンに捧げる映画のようでもあったよ。
ザ・バンド、最後のコンサート、『ラスト・ワルツ』に
繋がるあたりは、ちょっと駆け足になった感じがして、
もっと詳しく知りたかったけど、
それは、ロビーの書籍を読むことにしよう。
監督は、まだ若い(製作時26歳)ダニエル・ロアーと
いう人だが、『ラスト・ワルツ』の監督でもある
マーティン・スコセッシ、『ザ・ビートルズ〜EIGHT DAYS
A WEEK-The Touring Years』の監督、
ロン・ハワードも製作総指揮として名を連ねている。
本作を観てから、『ラスト・ワルツ』を観ると
また違って観えると思う。
★★★★★
オフィシャルサイト
2020.11.16
音響ハウス Melody-Go-Round
先日の『ザ・バンド / かつて僕らは兄弟だった』に
続いて、またまた音楽ドキュメンタリー映画を観てきた。
銀座にある録音スタジオのドキュメンタリー、
『音響ハウス Melody-Go-Round』。
昨年、創立45周年を迎え、撮られた映画だ。
というと、かなりマニアックな印象を持たれるだろうが、
スタジオや録音に興味がなくても、
どんな風に音楽が生み出されていくのかは
音楽が好きならば、十分に楽しめる。
印象に残ったのは、忌野清志郎と坂本龍一の
コラボ『い・け・な・いルージュマジック』の誕生秘話。
これはスゴイなぁ。
そして、1981年(?)スタジオにいよいよデジタルが
導入された時の、松任谷正隆氏のショック。
この辺りは、その後どんな風にデジタルを受け入れて
行ったのか、もっと話が聞きたかったなぁ。
そして、スタジオのドキュメンタリーであるからには
音楽を創らねばならない。
ということで、この映画のために佐橋(佳幸)さんが
作曲し、大貫(妙子)さんが作詞した曲の
レコーディング風景がたっぷり観られる。
リズム・セクションの録音に始まり、
ヴァイオリンのオーバーダビング、
ホーン・セクションやコーラスのオーバーダビング、
そして、歌入れ。
半分は、佐橋さんとエンジニアの飯尾さんの
ドキュメンタリーのようでもあった。
インタビューに登場するのは、
高橋幸宏、井上艦、坂本龍一、矢野顕子、
佐野元春、綾戸智恵、松任谷由実、
葉加瀬太郎、村田陽一、本田雅人、
西村浩二、山本拓夫、大貫妙子、鈴木慶一、
笹路正徳ら。
名前はたびたび出てくるのに山下達郎さんが
登場しないのは、残念。
何人かが同じようなことを言っていたけど、
スタジオが新しければ良いわけじゃない。
機材が最新であれば良いわけじゃない。
そういうことではない、その「場」が、
音楽を創らせる。
奇跡を起こす。
その「場」としての意義と意味を改めて
認識したね。
DTMがどんなに進んでも、所詮、
自分の枠の中でしかない。
スタジオで音を出すということは、
自分ひとりではないということだ。
創り出す音楽が、自分の枠の外へ
飛び出すということだ。
さあ、スタジオへ行こう。
そんな映画でした。
最後にたぶん「良い音とは?」という
質問をしたのだろうと思われる、
各ミュージシャンの色んな答えを聞ける。
教授の答えは、もはや哲学でした。
それにしても、高橋幸宏さんって、
普段の録音の時でもあんなにオシャレしてくるのか。
★★★★★
オフィシャルサイト