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私の音楽活動とギターに関するもの 2020年
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2020.1.17

そろそろソロギター vol.5

昨年から始めたソロギター・プロジェクトも
今日で5回目。
少しは上達しているのかも知れないが、
まだまだ反省点は多い。
一応マスターした曲とそうでない曲の
差がはっきりと分かる。
全ての曲をそのレベルに持って行ってから
人前で演奏すべきだなと思う。

今日のゲストは約5年ぶりの共演となるリリィ。
初めて会ったときは、彼女はまだ
10代だったんじゃないかな。
ちょっと危うい感じがしたものだけど、
今では二児の母親ですっかり大人になった。

1曲目があまり上手くいかず、
1曲目終わったら、帰ってしもたお客がいたもんで、
もうちょっと聴いていこうという演奏でなかったことは確か。
こういうのも、修行やなと想いながら、
1部の後半から2部で、やや自分を取り戻した。

終わったら、若い男の子が
「ギター凄く気持ちよかったです」と
握手を求めてきた。
リリィの友達だったけど、一人でも
そんな風に思ってもらえれば、良かったと思う。




[ MEMBERS ]
gt:つつみしんや
guest vo: Lily

[ SETLIST ]
- 1st show -
1. If
2. Bridge Over Troubled Water
3. Surfer Girl
4. Thank You, Reggie (おおきに。レジやん)
5. For No One
6. やつらの足音のバラード
7. Can't Help Fallin' In Love〜What A Wonderful World
- 2nd show -
1. Change The World
2. 東京ラブストーリー "End Title"
3. The Dock of the Bay
4. アイ (with Lily)
5. 接吻 (with Lily)
6. Everything (with Lily)

@ MAT COFFEE





2020.1.24

ボサノヴァギター・ワークショップ
伊藤ゴロー


今日から3日間、銀座のヤマハでは
「Acoustic Guitar Festival」が開催されている。
ライヴやワークショップなど、ジャズ、ボサノヴァ、
フラメンコ、クラシックのギタリストが
出演するギター音楽好きのための祭典だ。

今日は、伊藤ゴロー氏の
ボサノヴァギター・ワークショップに参加してきた。
参加といっても、ギターを持っての参加ではなく、
見学だけど。
19時から1時間、初級者向けのワークショップ。
20時半から1時間は、中級・上級者向けの
ワークショップ。

もう40年以上、ギターを弾いてきたのに
初級はないだろうとも思ったけど、
ボサノヴァギターを誰かに習ったことは、
一度もないので、もしかしたら、
知らないことも聞けるかなと思って
参加(見学)してみた。
ちなみにギターを持っての参加は、1,500円、
見学だけの場合は、500円。

初心者コースでは、主に簡単なコード4つで
ボサノヴァのリズムを学ぶというもの。
ギターを持っての参加者が10人に、
見学者が20人ほど。

参加者は、最近ギターを始めた人から、
少しは弾けそうな人までレベルは
様々だったようだが、そうなると
講師が難しいだろうなと感じたが、
伊藤ゴロー氏は教えることが専門では
ないだろうし、彼の受け答えを聞いていると
あんまり関係ないのかも知れない。

中級上級者コースでは、参加者には
予めゴロー氏がアレンジした "Desafinado" の
楽譜が配られていたようで、参加者の多くは、
それを練習してきていた。
ワークショップの半分ほど(以上?)の時間を
その発表の機会に使ってしまい、
なんのアドバイスもしないというのは、
非常にもったいないと感じた。
一人一人の課題と改善点をひと言
言ってあげて欲しかった。
そうすれば、私の感じたことと
ゴロー氏の言うことに違いが、
私のとっての気づきの機会になっただろうし、
他の参加者や見学者にとっても、
多くを学べる機会となっただろうと思う。
ワークショップと謳っていただけに残念だ。

後半の質疑応答の時間では、
それなりにギター演奏の経験のありそうな
オジサンの質問に思う所があった。
その人の質問は、「楽譜を見ずに
覚えた曲を演奏すると、間違うのだが
ゴローさんは、演奏中に何を考えていますか?」と
いうものだった。
ゴロー氏の答えは、要約すると
「その時による」というものだった。
私も何十回も楽譜を見ずに演奏して、
練習の時は、弾けるのに本番になると
間違いを犯した。
この人は、ゴロー氏に
間違わないように次の小節のことを
考えているのかどうかを聞きたかったんだと
思ったけど、次の小節のことを考えて
間違わないのならそうすれば良いだろう。
が、残念ながら、次はどうだったか、
確かめながら弾いているうちは間違い続けるだろう。

練習の時は弾けるのに、なぜ本番で
間違うのか、今なら明確に答えられる。
大きく分けて答えは2つある。

1. 覚えていないから。
2. 上手く弾こうとするから。

2つ目の「上手く弾こうとするから」と
いうのは、置いておいて、
「覚えていないから」について説明する。
本当に「覚えた」のなら、間違わない。
間違ううちは、本当には覚えていないのだ。
そのことを自覚する必要がある。
覚えていないくせに「覚えた」などと
自分を偽ってはいけない。
まだ、覚える途上にいる。
ただ、それだけのことだ。
そのシンプルなことが、
多くのアマチュアには分からないんだ。
なにを隠そう、私もいまだに
覚えたと思ってたのに、ミスを犯す。
これは、覚えたことにならない。
その証拠に「本当に覚えた」曲は、間違わない。
仮に間違っても、聞いている人には
間違ったことが分からないレベルの
演奏が出来る。
それぐらいの余裕と自由さがある。
この件の解決策は、練習しかない。
覚えることに時間を割くのではなく、
練習するしかない。
「覚える」のではなく、身体が、指が、
勝手に覚えてしまうまで、練習するのだ。
「覚える」ことにこだわっているうちは、
そのことが自分の足を引っ張る。
近道はないのだ。
これが、最近の私の見解。
まだ読み終えない(ゆっくり読んでいる)
『エフォートレス・マスタリー』の影響は大きい。

閑話休題。
ゴロー氏は、ヤマハのクラシックタイプの
トランスアコースティック・ギターを使った。
これは、アンプやエフェクターを使わずして、
ギター本体からリバーヴやコーラスの
かかった音を出せるというヤマハの
新しい技術。
YouTube で試奏の音を聞いたことはあったが、
生音を聞くのは初めてだった。
少し、試奏もしたけど、
ちょっと驚くような音だったね。
80,000 円 (税抜) だと。
ナット幅の細いタイプのエレガットが出れば欲しいなぁ。


Acoustic Guitar Festival



@ ヤマハ銀座コンサートサロン





2020.1.25

ジャズギター・ワークショップ
小沼ようすけ


昨日に引き続き、ヤマハの
「Acoustic Guitar Festival」の
ワークショップに行ってきた。
「Acoustic Guitar Festival」は、ライヴ、
スペシャルコンサートも開催されているが、
今回はそれらには行かず、
昨日今日とワークショップ4つを見学した。

まずは、小沼ようすけ ジャズギター・ワークショップ。
昨日のボサノヴァギター・ワークショップには、
少し不満も書いたけど、今日は満足だ。
簡単なコード進行で、ソロギターで
アドリブを展開していく小沼さんのデモ演奏
だけでも、見学の500円どころではない価値がある。

結局、演奏における自由さというのは、
練習や研究にかけた時間や情熱に
比例するのだと当たり前のことを改めて実感。
自分の拙い演奏と比べてみると、
私には何が決定的に不足しているかという
ことも分かった。
そして、そういうことは、人に教えて
もらうことではなく、自分でキャッチする
ことなんだということもね。
60分ほどだったけど充実してた。




フラメンコギター・ワークショップ(初級)
沖 仁


小沼ようすけ ジャズギター・ワークショップに
続いて、フラメンコギター・ワークショップを見学。
初級編だが、昨日のボサノヴァ同様、
フラメンコギターも習ったことはない。
ボサノヴァ以上にフラメンコの方が、
私には手ごわい印象があるので、
私には初級でちょうどよい。
講師は、今や日本のフラメンコギターの
第一人者、沖 仁。

こちらも60分のワークショップだが、
とても充実した内容だった。
フラメンコギターは、他のギターとは違う
独特の奏法がいくつもあって、
それらをちょっと自分の演奏に
取り入れたいと前から思っているのだが、
これは、かなり根気よく練習しないと
ものになりそうにない。

今日は、フラメンコの特徴的な奏法3つの
コツをデモ演奏を交えて、レクチャーされた。
そして、沖さんは、この数年に気が付いたと
いうことを惜しげもなく教えてくれた。
彼が、20〜30年演奏してきて
気が付いたというのだから、
もの凄く貴重なことなのだけど、
それを聞いたからといって、彼のように
演奏できるわけではない。
ここでもやはり、「練習あるのみ」は、
当然すぎることなのだが、フラメンコの場合、
一日の演奏時間に制限を設けないと、
手を痛めてしまうような激しい奏法もある。

今日の一番の収穫は、
「強く弾くという概念を捨てよ」ということ。
楽器演奏に最も重要なことの一つに
「脱力」ということがある。
「強く弾こう」とすると自然に力が入る。
力んでしまうのだ。
楽器演奏では大きな音量を奏でるときでも
力んではいけない。
それは知っていたが、どうやって、
力まずに「強く」弾くかを考えたことはなかった。
沖さんは、言った。
「『強く弾く』という概念を捨てて
『鋭い』音、『太い』音と言おう」と。
そして実際に、鋭い音とそうでない音を
聞かせてくれた。
鋭い音は、聞く人には「強く大きく」聞こえる音だが、
奏者は、「強く弾いていない」のだ!

なんて素敵な区別でしょう!

何年か前、沖さんのフラメンコギターの
教則本が出たときにすぐに買ったけど、
付属の DVD を1回観ただけで、
全く活用していない。
(そういう教則本がいっぱいあるねん。)
もう一度、見直してみようっと。




@ ヤマハ銀座コンサートサロン





2020.2.2

音楽の力

以前、テレビ番組であるシンガーの
ドキュメンタリーをやっていた。
コンサートの直前、そのシンガーと
バンドのメンバーが円陣を組み、
最後の意思統一のようなことを行う。
よく見られる光景だ。
その時、シンガーが言った言葉で
私は白けてしまった。

「お客さんを感動させよう!」

キャリアもあり、それなりのレベルの
シンガーだと思っていただけに、
ガッカリだった。
自分が客を「感動させる」ことが
できると思っていることにだ。

話は、ぶっ飛ぶが10代の頃、
片思いの女の子に
「どんな人が好きなの?」と
訊いたことがあった。
彼女の答えは「尊敬できる人」だった。
その時、私は
「よし、尊敬される人になろう」と
思った覚えがある。
アホである。
全く恥ずかしい。
ごめんなさい。(誰に?)

尊敬されたい、などと思っている人は、
尊敬されない。
話を戻すと、尊敬だろうと、感動だろうと、
相手が勝手にすることであって、
される側がしてもらおうと思って
コントロールできることではない。

それなのに件のシンガーは、
「感動させよう」と真面目に言ったので
観ているこちらが冷めてしまったというわけだ。

先日、坂本龍一の記事を読んだ。
(朝日新聞デジタルの有料記事)
彼は、「音楽の力」という言葉が嫌いだという。
音楽に力がないと思っているのではなく、
発信する側が、「音楽を使ってとか、
音楽にメッセージを込めて」とか言うのが
嫌いなのだという。

音楽の感動というのは、基本的に
個人個人のことで、
感動するかしないかは、その人の勝手。
同じ音楽を別の時に聴いて
いつも同じように心が動くわけではない。
つまり、音楽の感動は誤解。
その誤解(感動)は、受け手のものであると。

全く同意である。
しかし、それでも、時々
「音楽に力がある」と勘違いしてしまう。
感動する自分の力ではなく、
外側にある音楽の力だと。
そう思う方が、自分の力を認めなくて
良いからかもしれない。

音楽に何か力があるのではないのに
「音楽を作る側がそういう力を
及ぼしてやろうと思って作るというのは、
言語道断でおこがましい」と
坂本はいう。

例えば、高校生ら少年が
音楽やスポーツの場で「勇気を与えたい」
とか言うことは恥ずべきことなのに
大人が言うから真似しているんだと。

では、音楽の力とは何か。
それは、良い音楽を作る力のこと。
感動を与えるかどうかではない。

私の解釈を言えば、
「良い音楽を作ることが、目的であって、
感動を与えることや癒しを与えることは、
結果であって、目的ではない」
ということになる。
でも、残念ながら、
勘違いしている音楽家は、
少なくないような気がする。

まあこれは、一つの意見なので、
「感動させたい」と思って
何かに取り組むことは、悪いことではないけど、
それだと欲しいものが手に入らないというだけだ。

ところで、坂本龍一といえば、
「地雷ZEROキャンペーン」を
やっていたじゃないかと思う方が
いるかもしれない。
それについては、音楽の力を使ったのではなく、
自分の有名性を使って、
メッセージを発信しただけだという。
一貫してるわけです。


「良い音楽を作ることが目的」と書いた。
ちなみに私もそう思って、演奏をしている。
では「何のために良い音楽を作るのか?」
それは「解放のため」である。
自分自身の解放である。
本当に良い音楽を創作するには、
自分を手放し、今、ここにいて、
自分を超えた存在とのコネクトが
必要なのだと考えている。
つまり、自分を解放しないうちは、
エゴにまみれた音楽しか創り出すことが
できない。
「解放」は「悟り」といっても良い。
言い換えれば、私にとっての音楽は
「修行」なのだが、楽しい修行なのだ。
そして、解放への道は長く険しい。
生きている間にたどり着けるかどうか分からない。
音楽に力があるとしたら、私にとっては
その道ということかもしれない。





2020.2.4

エフォートレス・マスタリー
〜あなたの内なる音楽を解放する〜




日本での初版発行が、2019年12月10日で
あったため、最近書かれた本かと思っていたら、
1996年に書かれた本だった。
日本語になるのに、どうして20年以上も
かかってしまったのだろうか。
でも、20年前だったら、私はこの本を
途中で投げ出してしまったかもしれない。
そういう意味では、タイムリーに出会った。

『エフォートレス・マスタリー(Effortless Mastery)』
は、ピアニスト・作曲家のケニー・ワーナー
(Kenny Werner)が、ミュージシャンのために
書いた精神的な指南書。

いわゆるスピリチュアルな本で、
読者を選ぶかも知れないが、
「瞑想」が出てくるまでの前半は、
「スピ系」が苦手な人でも参考になることは多いだろう。
しかし、「瞑想」するしないは別にしても
結局、聴くにしろ、演奏するにしろ
表面的ではなく 音楽を深めていくと、
スピリチュアルな体験を伴うことになる。
本当の音楽の素晴らしさは、
その分野なしにはあり得ないだろう。

私は、いつ頃からかは覚えていないけど、
たぶん20年ぐらいは前から、
音楽には秘密があって、一流の演奏家達は、
その秘密を知っていると思っていた。
彼らは別に秘密にして隠しているわけでも
ないのだけど、私からしてみれば、
理解することも掴むことも容易ではない
ことなので、秘密同然に思っていた。

この本には、その秘密ともいえる
演奏の鍵が記されている。
そして、これを読んだからといって、
途端に劇的に演奏が上手くなるわけでは
ないのだけど、私には演奏上の精神安定剤の
ような役割の本であった。
読み始めから読み終えるまで、
1ヶ月以上を要したのだけど、
その間にも自分の演奏に変化を感じ始めた。
まあ、まだ練習中だけのことなので、
勘違いかも知れないけど、勘違いでも構わない。
この感覚は大事にしたい。
この感覚を失わないためには、
この本を繰り返し、読む必要があると感じている。
何よりも、一回読んだだけで理解できるほど
浅い話ではないしね。

タイトルの「Effortless Mastery」は、
直訳すると「楽(簡単)な熟達」。
苦労なしにマスターすることだ。
もちろん練習なしにマスターする
近道はないのだけど、
多くのプレイヤーが間違った練習方法、
間違った心構えで演奏に向き合って
いることを ケニーは指摘している。

今年で私は58歳。
元気でいれば、あと20年くらいは、
ギターを弾いていられるだろう。
その間に、どこまで行けるかだ。

2014年にケニーは、バークリー音楽大学の
「エフォートレス・マスタリー研究所」
芸術監督に就任した。
そんな研究所があることにもビックリ!


★★★★★





2020.3.1

MATON Guitars Presents
黒田晃年

〜アコースティック・ギターワークショップ〜


今日は、恵比寿のドルフィンギターズで
黒田晃年さんのギターワークショップ。
黒田さんのことは、知らなかったのだけど、
YouTubeを観たら面白そうだったので、
行くことにしたのだ。
布袋寅泰のツアーギタリストというから、
腕は間違いない。

コロナウイルスのせいか、
人数が少なかったおかげで
たくさん質問できた。
参加者の中で一番多く質問したよ。
参加者は、どうやら布袋さんのファンか、
黒田さんのファンが多いような印象だった。

MATON Guitars Presents ということで
黒田さんのギターは、MATON の
Custom Shop 製。
これが良く鳴る。
終わってから、少し弾かせていただいたけど、
これまた弾きやすい。
MATON は、オーストラリアのギターメーカー。
Custom Shop は、マスタールシアーの
アンディ・アレンが全ての工程を一人で
製作しているのだという。
もちろん トミー・エマニュエル のギターも
Custom Shop 製だ。
アコギ(エレアコ)を買うなら、
ここんとこずっと、MATON だと思っているが、
あまり必要に迫られることがないので、
先延ばしにしている。
どうせ買うなら、Custom Shop 製が
いいなぁ、と思うが、当然高いです。
(70〜80万円ぐらい。)

そして、今日のアンプは、
"Udo Roesner Amps" の "Da Capo 75"
"Udo Roesner Amps" は、AER の
創業者 ウド・ロースナー が
新しく立ち上げたブランドで、
早速、トミー・エマニュエルも使い始めたようだ。
私は、AER の "BINGO II" というアンプを
持っているが、これが60Wだったのに対し、
"Da Capo 75" は大きさはほとんど同じまま、
75Wにパワーアップ。
私の "BINGO II" はもう15年も前に
買ったものなので、"Da Capo 75" は、
いろんな面で進化しているのを感じた。
それでいて、10万円を切っているのは
素晴らしいと思う。
"BINGO II" は、確か10万円以上したよ。
これは、買い替えだな。
音は、ちょっとコンプ感が強い感じがしたけど、
私は黒田さんみたいに強く弾かないので
たぶん気にならないだろうと思う。

ワークショップの内容にも触れておこう。
少し、デモ演奏的なプレイのあと、
質疑応答に入った。
布袋さんと演っていることでの
裏話的な話が面白かった。
どんな難しいリクエストにも応える、
黒田さんのプロ根性も感じた。
「できません」なんて答えはないのだ。
ご本人は自分のことを
「負けず嫌い」と言っていたけど。

私がしたいくつかの質問の一つに、
「プレッシャーにどう対応していますか?」と
いうものがあったのだけど、
ご本人はこのことについて、いろんな本を
読んだりして研究というか、ずっと考えて
来られたようだ。
曰く、「すごく緊張する」と言っていたけど、
私の印象は黒田さんは緊張はしても
プレッシャーに弱い人ではないと思った。
でなければ、プロでやっていけないだろう。

言葉の端々から、布袋さんへのリスペクトも
大いに感じた。
ご自身のリーダーバンドでは、
違うのかもしれないけど、誰かのサポート、
今なら布袋さんのサポートメンバーでいる限り、
布袋さんの音楽をサポートし、
布袋さんのファンが喜ぶ音楽を
創らなければならない。
それが仕事だ。
そういう意味で、黒田さんはアーティストというよりは、
アーチザン(職人)だと思った。

会場には、ソロ・アコ―スティック・ギタリストの
井草聖二も来られていて、最後には
おふたりでセッション。
たっぷり2時間、楽しかった。



with Akihiko Kuroda


@ ドルフィンギターズ 恵比寿店





2020.3.12

さようなら ヤスマ・ギター

私の記憶が間違っていなければ、
このギターは、1973年 私が
小学5年生の夏休みに買った。


YASUMA MODEL No.1600

大阪・心斎橋のヤマハか三木楽器で、
1万円ぐらいだったと思う。
小遣いを貯めて買った初めてのギターだ。

当時は、情報源も少なく、
弾き方や理屈が分からないことが多くて、
あんまり熱心に練習した覚えがない。
でも、一つのこと、例えばアルペジオで
Eマイナーの時は、6弦の開放がベース音に
なるとか、そんなことを知るたびに
弾き方が分かって面白かった覚えがある。

高校の入学祝に親にギターを
買ってもらうことになり、なぜか私は
12弦のアコースティック・ギターを選んだ。
ヤマハの、定価が5万円のギターだったが、
大阪を離れるときに売ってしまい、
品番も覚えていない。
(L12-5 だったような気がするが確かでない。)
12弦ギターを買ったことは、その後、後悔した。
だって、普通に弾けないのだもの。

話がそれた。
中学時代は周りにギターを持っている友人は、
ほとんどいなかったのだが、高校に入学すると
多くの友人がフォークギターを持っていた。
そのほとんどが、モーリスだったような気がする。
当時、深夜ラジオを聴くと、アリスの
「モーリス持てばスーパースターも
夢じゃない」というとんでもない CM が
流れていたもんね。

ヤスマのギターは、私以外持っている人に
出会ったことがない。
私のヤスマは、マーティン(米国の老舗
アコースティック・ギターメーカー)の
OOOモデルのコピーだが、マーティンに思い入れが
なかった私には、皆のギターより
ちょっとサイズが小さいことが不満だった。
今なら、OOOモデルは、全く OK どころか、
むしろ このサイズが 好きだけどね。
おまけにもう1本は、12弦という特殊ギターで、
いろんな場面で弾きにくくこれもやや不満だった。

バンドを始めると、エレキギターがメインになった。
そして、30歳ぐらいでオベーションを買うと、
ヤスマの出番は完全になくなった。
人前で弾いた最後の記憶は、
30年以上前のバンド仲間の結婚披露宴だ。

弾きもしないのに人生最初のギターなので
処分できずにずっと持ってきた。
47年も。
最近は、弦も張っておらず、最後に弦を
張ったのは何年前か覚えていないほどだ。

先月あたりから、以前から気になっていた
物の整理をぼちぼち始めた。
先月は、CDやDVD、本を200点近く
BOOKOFFに持ち込んだ。
今月は、楽器・機材やCD・DVDを
ヤフオクで20点ほど処分した。
合計金額は、20万円を超えたが、
それは新しい機材の購入資金だ。
(結局、買うんや。)

そして、ついにヤスマも
人の手に渡ることになった。
ネットオークションに出すために
弦を張ろうとしたら、すでにナットも
取れていた上にペグのポールが取れた。
これでは、弦が張れないので仕方なく
ジャンク扱いで 300円 で出品した。
3,000円ぐらいになればいいやと思っていたら、
なんと8,250円で落札された。
スゴイ。

ヤスマは、安間公彦さんという方が、
昭和24年に設立されたブランド。
以前、発見したヤスマ楽器のウェブサイトが
こちら。
私の所有していた No.1600 も載っている。

47年も持っていたので、
手放して、ちょっと寂しい気もするけど、
新しいオーナーが、弾いてくれることを祈ろう。













最後の写真に見える、ボディに付いている
ストラップピンは、私が(たぶん)中学生の頃、
レスポールみたいにストラップをかけたいと思い、
ストラップピンを買ってきて、自分で付けた。
カッコよくギターをぶら下げられると思ったら、
薄い板にねじを差しただけなので、
一発で外れてしまった。
全く、頭が悪い。
で、仕方なくボンドで固定して、
ただの飾りになった。





2020.3.15

ニュー・エレガット!

(注意)
ギターの話で、長いので興味のない人は
読まないように。

エレガットという種類のギターがある。
ピックアップ(マイク)付きの
アコースティック、ナイロン弦ギターだ。

私は、ナイロン弦の音が好きで、
この数年は、アコギはスティール弦ではなく
もっぱらナイロン弦ギターを弾いている。

初めて買ったエレガットは、1998年頃に買った
シェクターのテレキャスタータイプのシンラインだった。
弾きやすかったし、形も気にいっていたが、
音がちょっと使えなくて、結局、数年で手放した。

2台目は、2004年に購入したオベーション。
ヤマハのAGストンプを通すと
良い音がしたので合わせて買ったのだが、
それから2〜3ヶ月でクルーズの
EG-1500C に出会い、その場で
オベーションを下取りに出すことを決意。

3台目となったクルーズは、2016年に
マーティンのOOO (トリプルオー) C ナイロンを
買うまで 12年間 愛用した。


Crews EG-1500C

12年も気に入って使っていたクルーズは、
ナット幅が46mmで とても弾きやすく、
扱いやすいギターだったが、
ボディの容積のせいか、
時々、不足を感じることがあった。
スケールが 630mmと やや短めだったことも
関係あるのではないかと思い、
しっかりボディの容積があり、
スケールが約670mmのマーティンに
乗り換えたのだった。
OOOC ナイロンのナット幅は、47.6mm。
48mmぐらいまでは許容範囲だが、
50mmになると左手の親指が使えず
弾きにくくなる。
クラシック・ギターは、通常50〜52mm程度なので
純粋なクラシックタイプは、私にはキツイのだ。


Martin OOOC Nylon

このマーティンも大いに気に入ったのだが、
今度は、670mmというスケールが、
ネックになってきた。
コードによっては弾きにくく、
無理をすると左手を痛めてしまいそうだったのだ。

それから、スケール630mm、
ナット幅46〜48mmというエレガットを
探し始めるが、これが中々ない。
やっと出てきたものを楽器店へ
試奏しに行ったこともあったのだけど、
一長一短で、購入には至らなかった。
あのクルーズは、ナット幅とスケールは、
ドンピシャだったので、あんなに長く
愛用していたわけだ。

これはもう、Yairi にオーダーして作るしかないかな、
とか思いながらも、ずっとネットで
チェックしていた。

元々ウクレレを作っていた aNueNue という
台湾のメーカーが、ミニギターを出していることは、
知っていた。
演奏映像も観たことはあったし、
見た目も良かったが、メインで使うギターでは
ないだろうと、思っていた。

ある日、YouTube で この演奏 を聴いた。
映画『マチネの終わりに』で
福山雅治が演奏していた『幸福の硬貨』だ。
ギターは、aNueNue の MN214 というモデルで
610mm のショートスケールとは
思えない響きに驚いた。
(弾いているのは、フミヤさんという方のようだが、
詳しいことは知らない。)


aNueNue MN214

先日、某楽器店に行った際、
このモデルがあったので、弾かせていただいた。
弾きやすさは OK だが、これは純粋な
アコースティックギターで、
ピックアップが付いていない。

エレガット・タイプも出ているので、
取り寄せてもらおうと店長さんに話すと、
ピックアップは後から付けた方が良いと言う。
どうも最初からついているものには、
ムラがあるらしく、結局、調整が必要になるので、
後付けでピックアップを選んだ方が
成功するというような話だった。

以前、誰かに聞いたか、雑誌で読んだか
忘れたけれど、私が知っていた話とは違った。
エレアコとして売っているギターは、
最初からピックアップを組み込んで
作られているけど、純粋なアコギは、
ピックアップを付けることを想定していないので、
最初からピックアップが付いているギターを
買う方が良い、というような話だった。

でも、確かに実際には、
後付けでピックアップを取り付けた
アコギを使っているプロも多い。

ピックアップは2〜3万円で付けられるし、
それなら、試してみようと思った。

試奏したモデルは、aNueNue の
MN214というモデルで、167,200円
(税込定価209,000円)だった。
ピックアップを付けても20万円に
収まりそうなので、予算内だ。

しかし店長さんは、同じシリーズの MN14 という
もっと安い(税込52,800円 / 定価66,000円)
モデルでも十分だという。
その日は、お店に MN14 の在庫がなかったので、
日を改めることにした。

先日、MN14 が入荷したようなので、
弾きに行ってみた。

確かにMN14(52,800円)でも十分だ。
MN214(167,200円)との違いは、
音、見た目、木材、付属するケース。
だが、3倍の違いかと問われると、
これは好みの問題なので、
好きな方を選べば良いと思った。

MN14 は、トップがシダーで、サイド・バックが
マホガニー。
ちょっと柔らかい、素朴な音。
MN214 は、トップがスプルースに、
サイド・バックがローズウッド。
MN14 より 立ち上がりが早く、上品な音。

見た目は、完全に MN214 が好き。
しかし、迷った。
MN14 には MN14 の魅力があるのだ。

結構、何度も弾き比べて迷った挙句、
きっと、ここで MN14 を選ぶとずっと
MN214 に未練が残るだろうけど、
MN214 に決めれば、たぶん MN14 への
未練はないだろうと思った。

MN214 の動画を観たのがきっかけだし、
これは決まりだな、と。

で、ピックアップ。
これまた、タイプも値段も様々だが、
ちょっと張り込んで、
L.R.Baggs の Anthem SL
マイクとピエゾのデュアル・ピックアップだ。

そして、ピックアップの取付が済んだので、
今日引き取りに行ってきた。

結果、大満足。
おそらく、ボディの深さが、
スケールの短さなどをカバーしているのだろう、
生音の鳴りも問題ないし、
ピックアップで出力される音もナチュラルだ。

しばらく弾いてみて、問題なければ、
マーティンは売りに出す予定。







インレイが月の満ち欠けになっているのだ。


Size:36inch
Total Frets:20
Top:Solid Swiss Moon Spruce
Side:Solid East Indian Rosewood
Back:Solid East Indian Rosewood
Headplate:Ebony
Tune:Gear Pegs
Neck:Mahogany
Bridge:Rosewood
Nut/Saddle:Buffalo Bone
Nut Width:48mm
Fingerboard:Ebony
Scale length:24" / 610mm
String:SAVAREZ 510AJ
Finish:Gloss
Binding:Rosewood
Case:Blue Hasdcase





2020.4.9

ギター独奏 世界一周の旅


昨年から、ソロ・ギターに取り組み始め、
少しずつ、本当に少しずつレパートリーが
増えている。

やり始めて分かったことだが、
ソロ・ギター用にアレンジされた楽譜を
弾くより、自分でアレンジした方が、
自分で演奏していてしっくりくる。
ええ言い方すれば、自分らしい演奏になる。

全く手がかりもなく、自分で1からアレンジ
した曲もあるが、もともとソロ・ギター用に
アレンジされていたものをさらに自分流に
アレンジした曲もある。
そして、何度も何度も弾いていると
少しずつ余裕が生まれ、曲の中で
新たなアイディアが浮かんでくるのである。

演る度にというわけではないが、
演奏中に新しいアプローチが出てくると
曲が生きているような感じがする。
ただ楽器を演奏しているのではなく、
音楽を創り出している感じで、
それは同時に「創り出している」ようで
自分は何もしていなくて、
どこかから「やってくる(降りてくる)」
ような感じでもある。
そんなわけで、最近は以前には体験しなかった
演奏の体験もしている。少しだけどね。

ところで楽譜は、結構高い。
1冊3,000〜4,000円が当たり前である。
デジタルで1曲ずつ買うことが出来るものもあるが、
1曲あたり 300〜400円する。

先日、ヤフオクでイーグルスの楽譜を落札した。
アルバム『ホテル・カリフォルニア』の全曲集で、
収録の『Wasted Time』をソロ・ギターに
アレンジできないかな、と思ったのだ。
楽譜がなくても耳で音は取れるが、
私はそんなに耳が良い方ではなく、
耳コピには 結構時間がかかってしまう。
それなら、その時間は練習に当てた方が
良いので楽譜を見ることにしている。
この数日、取り組んでみたが、
前半はほぼ弾けるようになった。
後半が まだどうもうまく行かないのだが、
ここまで出来れば、まあそのうちなんとか
固まってくるだろう。

その落札した楽譜は、かなり古い物で
裏表紙には、1,000円と印刷されている。



日音楽譜出版社の発行で、電話番号の
市内局番(新宿区)が3ケタであることから
1990年以前の発行であることは間違いなく
楽譜の印象では、80年代前半では
ないかと推測している。
1,200円で入手したのだが、
年代の割には、ひどい劣化もなく、
良い品物であったと思う。

調子の乗ってもう1冊、イーグルスのバンド
スコアを 1,500円で落札した。
こちらは、93年の発行で3%の消費税が
付いて、2,369円と印刷されている。
この楽譜は、先に入手したものより
保存状況が悪かったと見られ、
古本独特のニオイがひどかったので、
早々に裁断し、スキャンして
デジタルデータ(PDF)にしてしまった。

ヤフオクで楽譜を見ていると
結構面白いものが出品されている。
私も持っているマーティン・テイラーの
教則本が 11,400円、即決価格 34,000円で
出品されていて驚いてしまった。
アマゾンで見てみたら、やっぱり
1万円以上している。
もともとの定価は、税抜3,500円だ。
いくら絶版とはいえ、こんな値段で
買う人がいるんだろうか。
まあ、それぐらい値打ちがあると
いうことなんだろうけど。

さて、もう1冊ヤフオクで落札した楽譜。
『ギター独奏 世界一周の旅』。
500円だったのでハズレでもいいやと思って入札。



昨日、届いて驚いた。
「シンコー・ミュージック」という出版社の
楽譜は、何冊も購入してきたが、
この楽譜の表紙には漢字で
「新興音楽出版社」とあった。



「新興音楽出版社」は、1983年に
「シンコー・ミュージック」に改名している。

裏表紙を見ると、¥480!





奥付には、「Copyright 1967 by Shinko Music 〜」
とある。
1967年が、発行年だとしたら、53年前の楽譜だ。
シミなどもあるが、それほど痛みはひどくない。





編曲の松宮庄一郎という人については、
詳しいことは分からないのだが、ググってみると、
レコードを何枚も出しておられ、
ザ・ピーナッツのレコーディングなどに参加
されていたギタリストで、「日本のレスポール」と
呼ばれていたという記事を発見した。→ これ

そういう人が、アレンジした楽譜ということで、
ゆっくり取り組みたいと思う。
「世界一周」というだけあって、
クラシックから、アメリカン、シャンソン、
ラテンなど80曲以上収められている。
500円は、安い!
この1冊の中から2〜3曲、自分流に解釈して、
レパートリーになれば 満足である。

新型コロナ・ウイルスの影響で、外出自粛。
ライヴや映画、友人との飲み会にも行けないので、
ギターの練習をしよう!







2020.5.5

コロナの影響 拡大 13
ステイ・ホーム・ゴールデン・ウィーク


GW も明日で終わり。
連休中、1度だけランチを食べに出たのと、
2回近所を散歩したのと
食料の買い物数回以外、見事に家にいたよ。
でも、褒められたもんじゃない。
かなり怠惰で不規則な生活になってしまい、
運動不足で体重は増えたし、
色々片付けようと思っていたことは、
ほとんどやっていない。
ギターは、まあまあ練習したな。
ソロ・ギターのレパートリーを増やそうと
思っていて、数曲取り組んだ。

ソロ・ギター用の楽譜はたくさん持っているけど、
その通り弾くことはなくて、大なり小なり
自分流にアレンジしている。
ヒントか元になるようなソロ・ギター用の
楽譜がない曲は、一から自分でアレンジする。
簡単にまとめられる曲もあるんやけど、
途中で頓挫している曲も数曲ある。

連休中に取り組んだ、ポール・マッカトニーの
『No More Lonely Nights』は、意外に
上手くまとまって嬉しい。
この曲、好きでずっと弾いてみたかったんや。

1984年のポール主演の映画
『ヤァ!ブロード・ストリート』の
サントラ盤収録曲でこのアルバムからは、
『No More Lonely Nights』と『Silly Love Songs』
(セルフ・カバー)がヒットした記憶がある。
レコーディングに スティーヴ・ルカサー(Gt)や
ジェフ・ポーカロ(Dr)が参加したことが
当時のバンド仲間の話題だったな。

ところで、新型コロナの今日の
新たな感染者数は、121人と一時に比べると
かなり減ってきていて、東京は3日連続で
2ケタに抑えられている。
しかし、まだまだ油断は禁物で、
緊急事態宣言は、今月31日まで延長となった。

自治体によっては、休業要請を緩め始める
所もあるようだが、当然東京都は、
外出、イベントは自粛だ。
緊急事態宣言が、5月6日までの予定
だったので、「6日迄休業します」という
お店も多かったが、どうするのだろうか。
これ以上は休めんやろうなぁ。

そういえば、TV で聴いたかネットの記事で
読んだか忘れたけど、誰かが、
「自粛」を「要請」するのは、
言葉としておかしいと言っていた。
「自粛」は、自らするから「自粛」なので
あって、要請されてやるものではないと。
なるほど、もともとの言葉の意味合いから
いうとそういうことかもしれない。
すると、この度の場合は何といえば
良いのだろう。
遠慮?
遠慮要請?
「ご遠慮ください」は、言葉としては
要請っぽいけど、「撮影ご遠慮ください」
とか「駐車ご遠慮ください」という風に
たびたび「禁止」というか「お断り」の
意味で使われてるな。
そういう意味では、「自粛」より
効き目があるかも。

今日は、ちょっとぼやく。
政府の専門家会議が出してきた
「新しい生活様式」の中に
「料理に集中 おしゃべりは控えめに」と
いうのがあった。
なんじゃそら。
「おしゃべりは控えめに」だけでええと思う。
「料理に集中」してるかどうかは、
ポイントちゃうやん。
っていうか、大きなお世話やん。

「帰省や旅行はひかえめに」というのも
よう分からんなぁ。
「帰省や旅行はひかえる」と言われれば、
「行くな」の意味だと解釈できる。
が、「ひかえめに」というと
「ひかえめにする」という意味にとれる。
この文に続いて「出張はやむを得ない場合に」
とあるので、
「帰省や旅行はひかえめに(する)
出張はやむを得ない場合に(する・限る)」
ってことでしょう。
「帰省や旅行はひかえめに(する)」って、
2泊3日を1泊2日にしろってこと?
3回行くのを2回にしろってこと?
遠い所に行かずに近場で済ませろってこと?
そうじゃなくて、今は「行くな」ってことやと
思うねんけど、ストレートに言えないのかな。

報道には、こうある。
「専門家会議の提言では、新たな
感染者の数が限定的となった地域では
再び感染が拡大しないよう長丁場に
備えて『新しい生活様式』に
切り替える必要があるとして
具体的な実践例が示されました。」

しかし、東京は「感染者の数が
限定的となった地域」なのかどうかも
よく分からんのです。





2020.6.22

ついに MATON

"Maton" はオーストラリアのギター・ブランド。
「マトン」ではなく「メイトン」と読みます。

Maton と言えば、何といっても
トミー・エマニュエルの使用が有名だ。
トミーはもともと日本製のギター
(確かタカミネだったと思う)を
使っていた。
トミーはオーストラリア人。
もう何年も前、「わが社(オーストラリア製)の
ギターを使ってください」と、Maton社が
アプローチしてきたらしい。
トミーは、「使えるギターを作ってくれたら
使うよ」と答えたのだという。
それから、Maton は 改良を重ね、
トミーの代名詞にもなるような、
世界に通用するギターを作ったというわけだ。

タイトルを「ついに MATON」としたけれど
実は、私の Maton は2本目。
2018年に Maton のエレキ・ギターを
買ったのだが、これもとても気に入っている。
Maton は、日本では、エレアコが有名で、
エレキはほとんど日本に入ってきておらず、
あまり見かけることがないのも良い。



エレキ・ギターは、ちょっと増え過ぎなのだが、
Ovation の Elite を手放して以来
しばらく、エレ・アコは持っていなかった。
やっぱり1本は 欲しいなと、
ずっとあれこれ迷っていたが、
このたび Maton に決め、ついに購入した。



トミー・エマニュエル・モデルにもなっている、
EBG808 というギターなのだけど、
この購入したタイプは、カタログに載っていない。
お店が、昨年11月にオーストラリア・
メルボルンのメイトンファクトリーで
買付けしてきたもので限定カラーだという。



エレキとは違って、アコギは色が付いていない
ナチュラルが断然良いと思っていたけど、
今までなら買わない(色の)ギターを
買うのも良いかなと思っていたら、段々と
これはこれで良いと思うようになったよ。
色は「TSB」とあるので、たぶん
「Tobacco Sunburst」だろう。

Vera May 100th Anniversary モデル
(Matonの創立者、Bill May の妻 Vera May の
100歳を記念したモデル)と、
EBG808C Michael Fix モデルと このモデル、
3本を2日間にわたり3時間以上
弾いて決めたよ。

エレアコなので、生音はあまり魅力がないけど、
アンプを通した音は、素晴らしいね。
アンプ直でも十分使えるけど、
L.R.Baggs の PARA ACOUSTIC D.I. を
通すとよりええ音になった。




MATON EBG808C TSB
[ SPECS ]
Top : Solid Sitka Spruce (AA Grade)
Side & Back : Solid Queensland Maple
Neck : Select Queensland Maple
Finger Board : Rosewood
Bridge : Rosewood
Bracing : Scalloped X Bracing
Back Construction : 2p
Neck Width At Nut : 44.1mm
Scale Length : 25.5"(約647.7mm)
Tuning Machine : Grover 102
Rosette : Herringbone
Pick Up : AP5-Pro (Under Saddle PU + Mic)
Controls : Piezo Vol,Mic Vol,Master Vol,3band EQ





2020.8.7

DEVISER
ROSETTA VESSEL SOAPBAR TV-NB


一昨年に入手した DEVISER の
「ROSETTA VESSEL」がひどく気に入ってしまい、
一時は、このギターを集めようかとも思ったほどだった。



実際、昨年、ピエゾPU付きが出たときには、
飛びついて買ってしまったのだけど、
結局、あんまり気に入らず、売ってしまった。



なので、こいつで「ROSETTA VESSEL」3本目。



このギターは、現在作られていないので、
中古が出たときにしか入手のチャンスはない。
実は、もう1本珍しい「ROSETTA VESSEL」が
売りに出ているのだけど、オールローズのようで
やや高い。
いや、オールローズだとしたら、高くないねんけど、
ちょっとなぁ、と思っていたら、こいつが売りに出たのだ。

今回のは、マホガニーボディ、マホガニーネック、
エボニーフィンガーボード。
もう1本持っている ROSETTA VESSEL は、
スプルーストップなので、違うのが手に入って嬉しい。

モデル名に付く「TV-NB」の「TV」は、
おそらく Gibson の Les Paul Special で有名な
TV Yellow というカラーを指していると推測する。


Gibsonのサイトより。

なぜ「TV」なのか。
こちらのサイトによると、
まだ白黒TVしか普及していない1950年代の
アメリカで、画面上最も映えるのが白いギターであった。
しかしながら、本当に白いギターは画面上で
ハレーションを起こしてしまうため、若干
黄味がかったライムドマホガニー・カラーのほうが
TVできれいな白に見えた。
だからあえてTVイエローが重宝された、
というのが通説
」とのこと。
なるほど、そういう背景だったのね。

次に、「TV-NB」の「NB」が何のことか
分からなくて、調べてみた。

たぶん、塗装の仕上げの
「NBフィニッシュ」ことだと思われる。
「NB」は、「ノンバフ仕上げ」とか「吹きっぱなし」
とも呼ばれているようだ。

こちらのサイトには、「
例えば塗面を整える為に
厚めの塗膜を形成する『サンディングシーラー』と
いう塗装を省いて塗膜を厚くしないようにしたり、
トップコート(クリヤ)を必要最低限の
回数だけ吹き付け、通常は行う塗面の
研磨&バフがけをしないで仕上げる方法
」とある。

前述の通り ROSETTA VESSEL は、
こいつで3本目だけど、
「NB」と付いていたのはこれが初めて。

1本目は、ピックアップカバーを
アイボリーに交換したけど、
このイエローは、ブラックのままでもいいかな。

さて、トップの材が、スプルースかマホガニーかで
どれほどの音の違いが出るのかと、
試し弾きしてみたが、確かに違う。
印象としては、スプルースの方が太いのに
アコースティックな印象。
今回入手したマホガニーの方は、
ややタイトでエレクトリックな印象だ。
ヤマハの小さな練習用アンプで鳴らしただけなので
ちょっと聴いただけでは、
ほとんど分からないぐらいだけどね。
弾きやすさは、変わらない。

構造は2本とも同じだと思うが、
マホガニーの方が、少し重い。
スプルースの方は、家の体重計で、2.7Kg。
マホガニーの方は、家では測ってないけど、
お店の情報では、3.14Kgだ。

2008年頃の製造ということやけど、
ほとんど弾かれていなかったようで、
非常に美しい状態。
フレットもほとんど減っておらず、
目立った傷もない。
これは、ええのに当たったよ。

以下は、ネットで拾ってきた同タイプのギターの情報。
この通りかどうかは不明だけどたぶん同様と思われる。

[ SPECIFICATION ]
BODY TOP : HONDURAS MAHOFGANY
BODY BACK : AFRICAN MAHOGANY
NECK : ARRICAN MAHOGANY
FINGERBOARD : EBONY 22F
SCALE : 25INCH
PICKUPS : CREWS VEGAS
TUNER : GOTOH SG503 HAPM
BRIDGE : GOTOH GTC101
FINISH : THIN LACQUER NB-FINISH



ROSETTA VESSEL SOAPBAR Bros.





2020.12.11

手 段目 的

2〜3か月前、車の中で久しぶりに
鳥山雄二さんのソロ・ギターのアルバム
『Guitarist〜Solo Guitar AOR Cover Album』を
聴いて、良いなぁと思ったのを、
昨日の PYRAMID のライヴを観て思い出した。

そういえば、あのアルバム、楽譜も出てたよな、と
最近ソロ・ギターに取り組んでいる私は、
楽譜が欲しくなった。

アマゾンで覗いてみると・・・
ギョッ!
中古本で 99,800円!
2冊出品されていて、もう1冊の方は、
1,515,151円という意味不明な金額。
すで絶版になっているのだが、
もともと3,300円の楽譜ですぜ。
発売時(2009年)に買っておけば良かったなぁ。
ヤフオクで気長に待つことにしよう。

で、その楽譜集のアマゾンのレビューに
ある人がこんなことを書いていた。

「技術は完成への手段であり、
それ自身が目的とはなりえません」
(ナルシソ・イエペス)

ナルシソ・イエペスというのは、
スペインのクラシック・ギタリスト。
原文のニュアンスは、分からないけど、
「(技術が)目的ではありません」や
「(技術を)目的としてはいけません」
ではなく
「目的とはなりえません」
というのが凄く良い。





2020.12.30

増え続けるギター

今年は、コロナのせい(嘘)で、
数えてみると7本もギターを買った。
出来れば、所有本数を増やしたくないので、
増えた分は減らしたいと考えているのだが、
もともとが欲しくて買ったギターたちなので、
中々処分に踏み切れない。
7本増えて、処分(売却)したギターは、
5本なのでプラスマイナス2本増だ。

以前ほど、ギターを買うことへの罪悪感が
減ってきたこともあり、この1〜2年
買って手放すサイクルが早くなってきた。
自宅には数本のギターをいつも弾ける状態に
並べてあるが、手を伸ばすギターは、
大体決まってくるのね。
そうすると、あんまり弾かないギターは
手放してもいいかな、と努めて思うようにしている。
でないと、増え続けてしまい、大変なことに
なってしまいそうなのだ。

「ギターを買うことへの罪悪感」と書いたが、
(そんなに何本も要らんやろ)とか思うし、
なんだか悪いことをしているような、
後ろめたさがあるねんな、これが。

今も欲しいギターがあと2〜3本あるのだが、
それらを買うとすると、どれを手放すのか決めるのが、
かなり難しくなってきている。
この、買って手放すを繰り返していると、
本当のお気に入りばかりが、手元に残っていくからね。

さて、最新のギターは、昨日買ったこれ。



Fender Eric Johnson Thinline Stratocaster。
新品特価で、安く入手できた。
とても良いです。
見ているだけで、酒の肴になります。

さて、2020年もあと1日。
今年は、コロナで厄介な年だったけど、
新しい仕事を始めたことは大きな出来事だな。
来年は、どんな年になるんやろか。
最近、どこかで読んだ。
「一瞬先は、闇というけれど、
一瞬先は、光かも知れない。」
確かにそれは、進んでみないと分からないね。

良いお年を。



 ひとりごと