LAGUNA MOON MELLOW FLAVOR  LIVE GUITAR  LINK LYRICS


 つつみしんやのひとりごと  2018年 10月
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2018.10.2

JING CHI
featuring ROBBEN FORD, JIMMY HASLIP,
VINNIE COLAIUTA & LARRY GOLDINGS


「JING CHI(ジン・チ)」というのは、
ロベン・フォード、ジミー・ハスリップ、
ヴィニー・カリウタ によるスーパー・トリオ。
2004年以来だという来日公演を観てきた。
9/29〜10/2、ブルーノート東京4日間公演の
ラスト・ショー。
満席で、ロベンが一番人気かと思ったら、
「ジミー!」という声も飛ぶ。
客層は、おっさん度が高い。

今回は、キーボードにラリー・ゴールディングスを
迎えてのカルテットだ。
ヴィニー・カリウタ以外のメンバーは、
何かのライヴで観ているけど、「ジン・チ」は初。

ジャズ、フュージョンというより、
私には(見た感じ)不良親父の
インスト・ロックに感じた。
1曲、ロベンがブルースを歌った。
以前は、ロベンの歌が好きになれなかったけど、
今日は「ええなぁ」と思った。
ずっと歌ってるから、上手くなってるんだろうか。

ロベンは、ギブソン・レスポールの
ゴールド・トップ。
あの貫禄は、きっとヴィンテージだろう。
しょっちゅうチューニングしていたから、
最近のギターではないと思う。
ドライヴさせた時のセンターポジションの
音が凄く良かった。
でも、あんなにチューニング狂うんだったら
私は使えないな、って高くて買えないやろけど。
プレイは、気持ち良かったなぁ。
過去にロベンの CD は何枚も買ったけど、
実は、ライヴはあんまり観ていない。
2006年の Larry Carlton & Robben Ford と
オマー・ハキムやダリル・ジョーンズらと来日した
2012年の Miles Davis' Alumni Super Session
2回だけだった。
ロベン名義のライヴは観ていないのだ。
というのも、先にも書いたがロベンが
ブルースを演り出し歌うようになって、
どうもあまり好きじゃなくなっていった感があったのだ。
でも、今日の歌と演奏でちょっとイメージ変わった。

ジミーは、6弦ベース。
2009年にマイク・スターンと来日した
Yellowjackets
でジミーを観ているんだけど、
忘れていた。
あの人、左利きだけど、たぶん
ベースを始めた時、右利きのものを
逆に持って弾き始めたんだろうな。
左利き仕様のベースなのだが、
弦の張り方が反対で、通常高い弦が張られる
下の方に低い弦が張ってあった。

4人とも結構、顔で演奏するおじさん達でした。
アンコール入れて、熱い75分でした。


[ MEMBERS ]
Robben Ford (g)
Jimmy Haslip (b)
Vinnie Colaiuta (ds)
Larry Goldings (key,org)

@ Blue Note Tokyo
2nd show




そういえば、1982〜83年頃、大阪で
ロベン・フォードとカルロス・リオスの
ギターセミナーに行ったことがあるのを思い出した。





2018.10.4

JOYCE MORENO
with special guest CHICO PINHEIRO
"celebrating 50th anniversary of debut"


一昨年、昨年に続き、3度目の
ジョイス・モレーノのライヴに行ってきた。
いやぁ〜、今日も素晴らしかった。
ジョイスは、20歳でデビューし、
今年はデビュー50周年だって!

一昨年は イヴァン・リンス と、
昨年は ペドロ・ミランダ との出演だったが、
今年のゲストは、シコ・ピニェイロ という人。
この人のことは、知らなかったけど
サンパウロ出身のギタリスト、シンガー。
バンド(ピアノ、ベース、ドラム)は、
昨年と同じメンバー。

ジョイスは、70歳とは思えぬ瑞々しい歌声。
今年、ジョイスがリリースした『50』という
アルバムは、1968年発表の処女作『JOYCE』を
セルフ・リメイクしたもの。
これまた凄い企画。
今日もその中から数曲演った。

ジョイスが5〜6曲演ったあと、
ゲストのシコ・ピニェイロが登場。
爽やか系なイケメンだ。
この人が、また素晴らしい!
特にピアノとのデュオ曲。
やはりブラジル人ということが
大きいのだろうか。
アメリカの JAZZ とは違う世界で
しびれてしまった。
個人的には今日のハイライト。
この人のリーダーライヴもぜひ観たい。
ギターは、Benedetto の1PU のフルアコ。
外付けのアーム付きのマイクも装備していたけど、
出音は、エレクトリックな印象だった。

本編最後は、"Feminina"。
アンコールは、"Favela"。

コットンクラブで、2日間4公演、
ブルーノートで、同じく2日間4公演。
合計8公演は、そんなに多いとは思わないのだけど、
今日はどういうわけか、
珍しくお客さんが少なかった。
素晴らしいのにもったいない。

普段は、そんなにたくさんブラジルモノを
聴くわけではないのだけど、
ジョイスのライヴにはまた行きたい。


[ MEMBERS ]
Joyce Moreno / ジョイス・モレーノ (vo,g)
Chico Pinheiro / シコ・ピニェイロ (vo,g)
Tutty Moreno / トゥチ・モレーノ (ds)
Helio Alves / エリオ・アルヴェス (p)
Rodolfo Stroeter / ロドルフォ・ストロエテール (b)

@ Blue Note Tokyo
2nd show




(2018.10.15 追記)
Blue Note の Live Reports より セットリストを転記。

[ SETLIST ] 10月 4日 1st & 2nd
1. SAMBA DE MULHER
2. CANTIGA DE PROCURA
3. NAO MUDA, NAO
4. ANOITECEU
5. A VELHA MALUCA
6. MISTERIOS
7. ENCONTRO
8. TRIADES
9. EMPESTADE
10. MINGUS, MILES & COLTRANE
11. PENALTY
12. FEMININA
EC. O MORRO NAO TEM VEZ (Favela)





2018.10.8

大太坊
DAIDABO


知り合いの息子さんが出演するというので、
和太鼓の公演を観てきた。
「大太坊−DAIDABO−」という長野県伊那市を
拠点に活動しているチームだ。

和太鼓の演奏は、何かのイベントで
少しは観たことはあるが、
和太鼓がメインの公演は初めて。

男女混合10人ほどのメンバーが、
入れ替わり立ち代わり太鼓を叩く、叩く。
太鼓は、直径 数十センチのものから、
2メートルほどあろうかという
大きなものまで色々。

大体10分程度の演目を休憩を挟んで10曲。
結構な迫力。
女性も男性と変わらない、力強い演奏だ。

太鼓の演奏は、普通の音楽と違って、
メロディがなく、イントロやサビもない。
演者には、何かパートの区別が
あるのかもしれないけど。
合図もなく、キメが合うところを見ると、
適当に叩いているのではないことは明らか。
メロディのないリズムだけの曲を
しかもフリも合わせてよく覚えられるもんだ。
一体、どれだけの練習を積んでいるのかと
感服いたしました。


@ 神奈川県川崎市 麻生市民館



大太坊





2018.10.11

CHEAP TRICK
チープ・トリック


リック・ニールセンの体調不良のため、
4月25日の日本武道館公演は延期になった。
今日は、その振替公演。
残念ながら武道館ではなく、
会場は、Zepp Tokyo に変更になった。
しかも立ち見だ。
チケット抽選時、第1希望で
2階指定席を申し込むも落選。
(Zepp Tokyo の2階席は少ししかない。)
第2希望の1階スタンディングでの鑑賞となった。
立って観るの、しんどいなぁと
おじんのように思いながら、会場へ。
コンサートに臨む心構えは、
恥ずかしいほど全くロックでありません。

入場してから、開演まで30分ほど立ちっぱなし。
もたれるところもないし、動くとせっかく取った
立ち位置が人に取られてしまうので、
じっとしているしかない。
これが結構しんどい。
が、1曲目 "Hello There" が、始まった途端、
ゾクゾク感が全身を駆け巡り、
身体がリズムに反応し始める。
曲は、"Come On, Come On"、"Big Eyes"、
"If You Want My Love"、"Voices"、
"The Flame"、"I Want You To Want Me"、
"Dream Police"、"Clock Strikes Ten"、
"Surrender" など、アンコールを入れて110分ほど。
やっぱり、"I Want You To Want Me" が
嬉しかったな。



ロビンは、65歳とは思えないパワフルな声。
ステージを走り回るわけではなく、
悠々と動く感じ。
一方、リックは何かとコミカルな動きで、
客席に投げたピックは、100枚以上だろう。
1曲中に何度もピックを投げていたけど、
何かの曲中には、舞台袖で掴んできて
何十枚か一度に投げてたよ。
最後には、LPレコードも2枚、客席に投げた。
MC でも、客席にジミー・ペイジがいると
言ったり、40年前に日本に初めて来たときは、
5歳だったと言ったりして笑いを取っていた。
元気そうで何より。

ステージには、4人だけではなく、
まだ10代かと思うような若いギタリストが、
サポートで出演。
そのせいか、ロビンはあんまりギターを
弾かなかった。

トムは、12弦ベース。
2曲でヴォーカルも取った。





予想通り、リックは何本もギターを持ち替えた。
この人、年取ったんだけど、
40年前と見た目(コンセプト)が、変わらない。
凄いよ。









ロビンも数曲でギターを弾いた。






[ MEMBERS ]
Cheap Trick :
ロビン・ザンダー (Robin Zander) (vo, g)
リック・ニールセン (Rick Nielsen) (g)
トム・ピーターソン (Tom Petersson) (b)
ダックス・ニールセン (Daxx Nielsen) (dr)
サポートのギタリスト 名前不明

@ Zepp Tokyo


[ 関連エントリー ]
2016.11.11 THE CLASSIC ROCK AWARDS 2016
2018.4.25 CHEAP TRICK チープ・トリック
2018.5.11 チープ・トリック振替公演決定






2018.10.12

ギターの切手

知人から郵便が届いたのだが、
切手のデザインがギターとベース!



ギブソン社のES-335らしきギターの背景に
フェンダー社のジャズ・ベース。
右下には小さく「GSブーム」とある。

気になるので「切手 ギター」で
ググってみたところ、ヒットせず。
「切手 GSブーム」でググるとありました。

この切手は、平成12年に発売された
「20世紀デザイン切手シリーズ第13集」の
10枚の中の1枚だ。
他の9枚の中には、ウルトラマン、
バルタン星人、寅さん、太陽の塔、
ひょっこりひょうたん島など
まさに20世紀(というか昭和)を
代表する題材の切手シリーズだ。



送り主は、私がギターを弾くことを
知っていて、この切手を選んだんだと思う。
嬉しいね。





2018.10.14

AS IT HAPPENS(和田明&つつみしんや)
LIVE vol.5


和田明との5回目となるライヴ、
本日も満席を頂きました。
お出で下さいました皆様、
ありがとうございました。

今日は、2曲だけですが、
曲の一部を 私が明とハモるという
チャレンジをさせて頂きました。
人前で歌うのは、10年ぶりくらいやろか。
自分では、微妙やなぁと思ったけど、
優しいお客さんの評判はそれほど
悪くもなく、これからもっと
練習して精度を上げていこうと
思った次第です。
あ、安心てメインでは歌わなから。

毎回ですが、明とのライヴは、
リハーサルの時点から、
とっても楽しく、おまけに刺激的で
勉強になるという贅沢なひと時です。

次回は、年明けになりそうだけど、
また新しいレパートリーも増やしていきたい。
4649!



[ SETLIST ]
- 1st -
1. SPARKLE
2. WINDY LADY
3. In My Life
4. ノーノーボーイ
5. Nowhere Man
6. パレード
- 2nd -
1. All Around Me
2. Voices
3. トランジスタラジオ
4. Close To You
5. おかえり (明オリジナル)
6. This Masquerade
EC1. Fly Me To The Moon
EC2. あこがれ(つつみオリジナル)

[ MEMBERS ]
和田明(vo,gt)
つつみしんや (gt)

@ bar dAZE (原宿)





2018.10.16

直面してみる

初めてギターを弾いたのは、
11歳になる年の春だったから、
私はギターを始めて、もう45年になる。
お〜、芸歴(?)45周年や。
最初に取り組んだ曲は、
吉田拓郎の『落陽』やったなぁ。

45年も弾いているとギターは、
もう身体の一部のようだ。
と、言いたいところだが、
全くそんなことは感じられず、
やってもやっても、自由に
コントロールできるようにならない。

厳密に言うと、ギターをコントロール
できないのではなくて、
自分をコントロールできない。
自分のマインドも指先も思い通りにならない。

私は、数年前からピックを使わずに
ギターを弾いているが、
弾く指が弦にひっかかって
リズムが乱れたり、押弦している指が
隣の弦を触って余計な音が出たり、
または音が途切れたりと、
音楽以前に自分の運動神経の
鈍さに辟易することも珍しくない。
まあ、これは練習不足だと言われれば
それで終わりだけど。

身体もそうだがマインドも厄介だ。
一昨日のライヴの録音を聴いて
驚いてしまった。
『SPARKLE』は、私のカッティングから
始まったが、これがめちゃくちゃ速い。
あかんやろ、そんなテンポで弾いたら。
でも、演っている最中には、
テンポが速いことをキャッチしていない。

本番に心が高揚し、テンポが速くなり、
自ら技術的な難易度を上げて
自爆するというトホホな状態なのだ。

演奏する前に、落ちついて、
テンポをしっかり確認して、演奏を始める。
そんなん 基本中の基本。
なんで出来ひんのやろ。

ここ何年も本番前に「あがる」とか
「緊張している」とか感じなくなったけど、
感じていないだけで、
実は めちゃくちゃ 心乱れとるやん。

ちょっと前の JAZZ GUITAR BROG に
「"Let's face it" という潔く素敵な言葉」
というタイトルの記事があった。

ヴィック・ジュリスという人の教則DVDで、
”Let’s face it, we can only improvise
in the positions we’re familiar with.” という
言葉があったそうだ。
筆者の訳は「よく考えてみましょうよ。
自分がよく知っているポジション以外で
アドリブなんかできないでしょう。」

この “Let’s face it” という英語、
先の訳では「よく考えてみましょう」と訳して
あるけど、直訳すると「直面しましょう」。
筆者は、
「正直に現実を観察して、それを受け入れましょう」
と解釈している。

正直に現実を観察して、それを受け入れて、
自分の得意なこと、不得意なことが分かる。
得意なことは伸ばし、不得意なことには、
対策を打つ。
しかし、直面して(観察して)自分を
知らなければ、不得意な分野を
克服するためのアイディアも行動も生まれない。

そんな風なことが書いてあった。

読みながら、
「オレ、直面しない(避ける)なぁ」と思った。

フォークギターを始めた人が
「F」のコードを押さえられなくて、
挫折したというような話を
たまに聞くことがある。
私はギターを始めて何年も
Fコードをきれいに鳴らせなかった。
が、Fコード克服のために練習したことなど
一度もない。
そんなことに真っ向から立ち向かったら、
根気よく物事に取り組むことが苦手な私は、
早々にギターを諦めていたかもしれない。
私の場合、なるべくFが出てこない曲を
弾いていたような気がするし、
出てきたとしても、Fコードがきれいに
鳴っていなくてもおかまいなしだった。
簡単に言うと、適当にごまかしていたんだ。
まあ、聞いている人にはバレバレだから、
ごまかしていたのは、自分に対してだけど。



前述の拓郎の『落陽』にも F が出てくる。(Capo 4で)
もちろん、当時はちゃんと弾けていなかった。
Fのところだけ、和音ではなく雑音が
鳴っていただろう。

『落陽』、今、弾いてみたら、
コード進行をちゃんと覚えてるわ。
凄いなぁ、子供の頃に覚えたものって
忘れへんねんなぁ。
最近覚えた曲は、1ヶ月も弾けへんかったら
忘れてしまうのになぁ。

話を戻そう。
ギターを始めて、何年も経ってから
ある日、Fコードがきれいに鳴らせる
ことに気付いた。

"おぉ、やってるうちに出来るようになるもんや。"

この中途半端な成功体験(?)が
ますます 私のええ加減な練習法を
助長したんだろう。
若い頃は、「壁に当たったら、よける」
ぐらいに思っていたもんね。

なんとなくやっているうちに
身に付くことも確かにあるだろうが、
それは、ある程度までのことであって、
もっと上を目指すなら、「なんとなく
やっているうち」は上達しないんだと思う。

最近の自分の演奏を聞くと、
私はいまだにきれいに鳴らせない、
Fコードを弾いているような気がしてきた。(汗)





2018.10.18

世界に文句はない

「世界に文句はない。」
Kさんと話していた時に
何気なく 彼が言った言葉だ。

これは、「私は 世界に対して、
文句(不平不満)がない」
という意味ではない。

「私が 誰か(何か)に対して、
抱いている文句は、私の頭の中以外、
世界のどこにも存在しない」
(つまり大したことではない)という意味だ。

まるで真実のように思っている文句は、
自分の頭の中にしかない。
考えてみると確かにそうだ。

しかし、そのナンセンスなことに
人間は強烈に執着して生きている。

「世界に文句はない」ということを
概念的に理解しても役に立たない。

今ある文句は、自分の頭の中だけにしか
存在していないと、思ったところで
文句が消えるわけではない。

その文句が「大したことではない」と
心から思えることがポイントだ。
自分の頭の中以外、世界のどこにも
存在しないほど、くだらないことなんだと
心底掴むことが重要なのだろう。

さて、どうしたら、自分の思いや感情に
執着しないで生きられるようになるのだろう。

人間には、これは中々難しい。
ほとんどの人は、時には命より大事なほど
自分の考えが正しいと思い込んでいる。

私にはKさんは、
あまり腹が立たない、
小さなことに拘らない、
器の大きい人に見えるのだが、
ご本人の話だといちいち表現しないだけで
内面の反応は相当あるらしい。
(まあこれは、人と比較出来ることでは
ないのだけど。)

先ほど「どうしたら、自分の思いや感情に
執着しないで生きられるようになるのだろう」と
書いたが、Kさんが、あんまり文句のない、
なんでも受け入れられる人に見えるのは、
どうやら、何かのトレーニングの末、
そういう自分を手に入れたからではなさそうだ。

話を聴いているうちに分かってきたのは、
いつもいつも、自分の頭の中の文句を
手放し続けている、ということだった。

もちろん、トレーニングは必要だが、
トレーニングのためのトレーニングではなく、
日々、人生がトレーニングで本番。

今日の文句を手放すことが、
明日へのトレーニングということかな。
そのうち、段々、許容が大きくなって
いくんじゃないかと思った。

これ、死ぬまで続くよね。





2018.10.19

誤 解

久しぶりの演劇観賞であった。
アルベール・カミュの戯曲『誤解』。
出演は、原田美枝子、小島聖、
水橋研二、深谷美歩、小林勝也の5人

アルベール・カミュのことは
名前を聞いたことがある程度で
何も知らなかった。
フランス領アルジェリア出身の
小説家、劇作家、哲学者、思想家。
1913年生まれで、1960年交通事故により
46歳で亡くなった。
1957年、ノーベル文学賞を受賞。
サルトルとは、思想的に対立し、
論争を展開した末、絶好状態だったという。

さて、この舞台を観てみようと思ったのは、
あらすじを読んでのこと。
タイトルが「誤解」とあるように
悲劇的な誤解の物語で興味を持った。

田舎の小さなホテルを経営する女性マルタと
その母親は、時々 宿泊客を殺し金品を奪っていた。
ある日、20年前に出てったマルタの兄ジャンが
成功して母親たちを救うために戻ってくる。
自分のことに気づいてもらえなかったジャンは、
自分の身分を隠して宿泊する。
マルタと母親は、その金持ちの客を
ジャンとは知らずに殺してしまう。
そして、殺したあとで、ジャンだと知ることになる。

これは、東欧で実際に起こった事件から
着想を得て書かれたらしい。

感想は・・・う〜ん、難しい。
最後のセリフの意味も私には分からない。
絶望的とは言わないけど、
希望が見えないというか、
結局、何が言いたいのか分からない。
娘の嫉妬とか苦悩とかは分かるけど・・・。
まさか母親は、娘より息子が可愛いということでもあるまい。

まあ、哲学者の肩書を持つ人の作品だから、
そんなに理解の容易な物語ではないんだろう。
私のようにのんきに生きている者には
理解できない世界か。





[ キャスト ]
原田美枝子
小島 聖
水橋研二
深谷美歩
小林勝也

[ スタッフ ]
(作)アルベール・カミュ
(翻訳)岩切正一郎
(演出)稲葉賀恵
(美術)乘峯雅寛
(照明)服部 基
(音響)加藤 温
(衣裳)原 まさみ
(ヘアメイク)川端富生
(演出助手)高野 玲
(舞台監督)村岡 晋

@ 新国立劇場 小劇場





2018.10.20

2001年宇宙の旅
2001: A SPACE ODYSSEY


小学校の入学時、どなたかからお祝いで
頂いた絵の具セットのケースが
映画『2001年宇宙の旅』の
デザインだったことを思い出した。
片方の面は、宇宙ステーションで、
反対側は、ディスカバリー号の
絵だったことをハッキリ覚えている。

私の小学校入学は、1969年。
映画『2001年宇宙の旅』は、
その前年 1968年に公開された。

今年は、映画公開から50周年。
2週間限定で IMAX で上映が
されているのを知って、
劇場で鑑賞する機会は、そうそう
ないだろうからと観に行くことにした。

映画『2001年宇宙の旅』は、
スタンリー・キューブリック監督の
SF映画の金字塔といわれる作品。
もう、20年以上前に一度、
ビデオを借りて観たけど、
難解でよく分からんという
印象しか残っていない。
あれから、20年以上。
時代も変わり、自分もあの頃よりは
少しは理解力がついたかもしれんと
思っての鑑賞だったが、
直前にお腹いっぱいご飯を食べたので、
やばいかなぁと思っていたら、
案の定、前半の猿人の部分が
終わったあたりから30分ほど気絶。
気が付いたら、木星へ向かう
ディスカバリー号の中のシーンだった。

今の時代では考えられないほど
台詞は少なく、テンポもゆっくり。
優雅ともいえるが、やや冗長な感もある。

感想はね、やっぱり難解。
でも、1968年にこんなものを作っていたと
思うとそれは凄いことだと思う。
タブレットや、AI、音声認識なんて、
今や当たり前やもんね。

ディスカバリー号の中では、
乗組員とコンピュータ HAL9000 の
やり取りが中心だが、この「HAL」は、
「IBM」のそれぞれのアルファベットの
一文字前を取ったものと、
学生時代に何かの授業で習った覚えがある。
その先生は、「IBM」の一文字 "前" なのは
お兄さんだからと言っていたが、
本当かどうか分からない。

途中で寝てしまったので、
今回は☆の評価は出来ない。
よほど余裕があって条件が合えば、
もう一度観に行くかもしれないけど、
たぶんないな。




クワイエット・プレイス
A QUIET PLACE


『2001年宇宙の旅』がやや消化不良だったので、
もう一本観て帰ろうと思ったら、
ちょうど『クワイエット・プレイス』が
始まるところだった。

予告編は何度か観た、
音を立ててはいけないという映画。
音を立てると何かが襲ってくるのだ。

以下、ややネタバレ。

音に反応して襲ってくる化け物は、
宇宙からやってきた地球外生物という
設定で、どうやら目は見えず、
音だけに反応するみたい。
で、人類がほとんど滅亡に
追いやられたみたいで、
主人公家族は、音を立てないように
工夫をしながら暮らしています。

この手のスリラー映画によくあるように
ドキドキハラハラは
それなりに楽しめたよ。
けど、突っ込みどころはいっぱい。
こういう映画には、
そういう野暮なことは言わず
楽しめば良いんやろうけど。

エミリー・ブラントは、
以前よりも魅力的になったと思う。
本作の監督で夫役でもある、
ジョン・クラシンスキーとは、
私生活でも本当の夫婦らしい。

あ、「女は強い」っていう映画でもある。


★★★★☆





2018.10.22

ジュリー問題

私は、80年前後のジュリー(沢田研二)が
好きだった。
一度はナマで観ておきたいと、
2015年11月の東京国際フォーラム
(Aホール)のコンサートに7,000円の
チケット代を払って観に行った。
ファンとまでは言いにくいけど、
そういう聴衆の一人として、
ジュリーのさいたまスーパーアリーナ公演
キャンセルについて、書いておきたい。

報道で、このことを知った当初は、
キャンセルの理由が、
ジュリーの「意地」であること、
7000人のお客さんが来ているにも関わらず、
直前(1時間前とか30分前とか報道がある)に
キャンセルを決めたと聞いて、
「それはあかんやろ。
気持ちは分からんこともないけど、
目の前の7000人のために演らなあかんのちゃうの」
と思った。

ジュリーが、プロモーターから、
9000人と聞かされていて、
当日7000人であることを知ったとか
事情があるのは分かる。
(これは、キャンセルとは別の問題として、
関係者は考えるべきだろう。)
しかし、7000人も来ていたんだ。

お客さんが一人でもいる限り、演るのが、
エンターテイナーの仕事じゃないのか、と思う。
来ていない客の数のためにやめるのではなく、
目の前にいる聴衆のために歌って欲しい。
そう思った。

基本的に今もその考えは変わらない。
でもこれは、あくまでも私個人の感想に過ぎない。
ファンはそれでも、ジュリーを許し
応援していると聞いて、ファンって
なんてありがたいんだろうと思った。

今日のテレビで、昨日、大阪狭山市での
コンサートでジュリーがファンに謝罪したとの
報道と、この件に対する数人の芸能人の
コメントを流すのを観て、ちょっとうんざりしてきた。
(ま、観なきゃいいんですけど。)
これって、ジュリーとファンと関係者の
問題ちゃうの?と。

周りで、ああだこうだと言っている人は、
別にさいたまアリーナのチケットを
買っていたわけでもないし、
ジュリーのキャンセルによって何か被害を
被ったわけでもないでしょう?
それなのになぜ、そこまで突っ込んでくるの?

「私なら、キャンセルしない」という
アーティストや芸人の方は、多いだろう。
その人は、キャンセルしなければいい。
でも、ファンがジュリーのことを
許すというのなら、ファンでもない外野が
どうのこうのとテレビの電波を使ってまで、
言うことちゃうんちゃうかと思ったまでです。

何か、他人の人生にまで、
自分の "正義" を押し付けていないだろうかって、
気がしたので。
もちろん、言論の自由なんですが。
それに、まぁ、これも私の "正義" なんですけど。

でも、中尾ミエの
「意地があるなら痩せろ!」
は、ちょっと同意。
というか、私もジュリーに希望します。




- 二師弟に流れる江戸の風 -
雲助・白酒そして一朝・一之輔


昨日は、二組の師匠と弟子の共演する、
落語会に行ってきた。
出演は、桃月庵白酒と、その師匠・五街道雲助。
春風亭一之輔と、その師匠・春風亭一朝。

白酒と一之輔は、2人とも私の好きな
噺家のベスト10に入る。
ベスト3とか5とか言いたいけど、
好きな噺家がたくさんいるので絞れないのだ。

冒頭の4人のトークでは、
師匠2人が大師匠に弟子入りした当時の
エピソードなども聴けた。

落語の方は、どうも睡魔にやられてしまって、
ちゃんと聴けたのは、白酒の「壺算」だけかな。
いけませんな。


[ 演 目 ]
トーク (雲助・白酒・一朝・一之輔)
「壺算」 桃月庵白酒
「厩火事」 五街道雲助
〜 仲入り 〜
「普段の袴」 春風亭一之輔
「淀五郎」 春風亭一朝

@ 日本橋三井ホール







2018.10.23

検便に 便利は不便

この夏の北海道の地震による
大規模停電では、買い物しようにも
電子マネーやクレジットカードが使えなくて、
現金を引き出そうにも銀行の ATM が
使えないという事態で、現地の方々は
ずいぶんと不便されたようだった。
便利な筈のそれらが
電気が使えないとたちまち
何の役にも立たない。
便利になるのはいいが、
その分、それが使えない時に
私達は弱くなっているような気もする。

地震とも停電とも関係ないのだが、
先日、こんなことがあった。
健康診断のために検便を提出するので、
出かけた先の商業施設のトイレで便を
採ろうとした。

便を出し終えて、そこのトイレが
新しいことに気づき、もしかしたら、
立ちあがったら、うんこを採る前に
流れてしまうかもしれないと思った。
最近のトイレは、レバーやボタンを
押さなくても自動的に流れるものがあるのだ。

さて、どうやって採ろうかと
考えていると、動いてもいないのに
勝手に流されてしまった。

誰が流して ええっちゅうてん!

と、トイレに文句を言っても仕方ない。

会社のトイレも自動的に流れるタイプなので、
コンセントを抜いて、ウンコしたよ。
TOTO さん、「検便スイッチ」付けて下さいな。


今日の川柳
検便に 便利で不便な トイレット」





2018.10.25

とりなご

京都・福知山に本店のある鳥料理の「とりなご」。
焼き鳥や唐揚げもあるのだが、
なんといっても名物の「鴨すき」。

以前、この「とりなご」の恵比寿店に
行った翌日に痛風を発症したことがあった。
そんなに関係ないとは思いたいのだけど、
無意識に避けてしまうのだろうか、
その後も1〜2度 予約しようと試みたが、
人気のお店でもあり、満席で予約が取れず。

昨年12月、あるグループの忘年会で
ようやく予約が取れたのに、
前日の深夜、自宅の屋根裏から
水漏れが発生し、その処理や何やらで、
やむなくその忘年会は欠席した。
そこまで無意識に避けてたのかな。

というわけで、ずい分久しぶりの
「とりなご」に行ってきた。
今日は、妻関係の会食で4人会。

鶏肉の刺身の炙りなども美味しく、
思ったよりも安いお会計。
鴨すきは、鴨肉とネギだけなのだが、
割とサッパリしていて食べやすい。
シメは、ラーメン、うどん、そば、雑炊から
選べるが今回はラーメンで。


とりなご





2018.10.26

キューバ旅行準備

2月に申込んだ、キューバ旅行が
いよいよ近づいてきた。
今日は、赤羽橋にあるキューバ大使館領事部へ、
ツーリスト・カードと呼ばれる、
入国に必要な書類の申請に行ってきた。
キューバ入国には、30日以内の場合、
ビザは不要なのだが、ツーリスト・カードと
いうものが必要なのだ。

ツーリスト・カードは、
申請に2100円必要で、代理人に頼むと
5600円、旅行業者に頼むと8000円かかる。
赤羽橋なら自分で行けるので、
予め、妻と私の分、2100円×2を振込み、
振込みの控えや、パスポート、申請書などを
持って、キューバ大使館領事部へ向かった。



ここで、ひとつミスを犯していたのだが、
私は全く気付かなかった。
というのは、私のツーリスト・カードの申請は
本人なので、2100円で良かったのだが、
妻の申請は、私は代理人になるので、
5600円振込んでおく必要があったのだった。

窓口でそのことを告げられ、
「申請を後日にしますか?
それとも、今、そこのファミリーマートで
(差額の3500円を)振込んできますか?」と訊かれた。
「今、振込んできます」と、私。
現金では受け付けてくれないのだ。

申請に行く3日前に振込んでおくことと、
なっていたけど、こういう場合は
当日でも許されるようだ。

それにしても、コンビニで振込が
出来るようになったのは、本当にありがたい。
(と、初めて思った。)
近くに自分が口座を持つ銀行がなくても
振込めるんだもの。

4年前のイタリア旅行の時もそうだったが、
今回も行く前に色々キューバのことを
調べようと思っていたけど、
どうやら、このまま、何も知らないまま
行くことになりそうだ。

出発は、11日後です。


パスポートと交付されたツーリスト・カード





2018.10.27

同窓会でライヴ

私の出身高校は、大阪府立清水谷高校。
明治時代に出来た歴史のある高校だ。
その同窓会は「清友会」といって、
東海支部や東京支部もある。

今日は、一年に一度の東京支部総会。
そこで、シンガー和田明とのデュオ
「AS It Happens」で演奏してきた。
10年前には、フルートの梅林さんとのデュオで
出演させていただいたので、
10年ぶり2度目の出演だった。
誠に光栄でありがたい機会です。

大阪から現在の校長先生や、
もう退職された先生、先輩、後輩、
同級生など50数名の方々の前で
約50分のステージだった。

今朝、明が 鹿児島から帰ってくるという
スケジュールだったので、
万一飛行機が飛ばないようなことがあったら、
私一人で本番をどうしようという
不安もあったけど、無事、
帰ってきてくれて、ライヴも楽しく出来ました。
よかった、よかった。


金屏風の前で演奏する2人

[ SETLIST ]
1. Close To You
2. パレード
3. Nowhere Man
4. ノーノーボーイ
5. トランジスタラジオ
6. Fly Me To The Moon
7. This Masquerade
EC. おかえり(明オリジナル)

[ MEMBERS ]
vo, gt:和田明
gt:つつみしんや

@ 大手町サンケイプラザ
(清友会東京支部総会)




PINK MARTINI
ピンク・マティーニ


ブルーノートのポイントが貯まったので、
先日、招待券を頂いた。
何を観に行こうかとずい分迷ったあげく、
「ピンク・マティーニ」を選び
そのライヴに行ってきた。

これが大正解。
立ち見もいるほどの満席で、
予想以上、期待以上の素晴らしい演奏だった。

ピンク・マティーニは2011年に
由紀さおりとのコラボ・アルバム『1969』で
日本でも有名になったバンドだ。

ピアニストでリーダーの
トーマス・ローダーデールが、
アメリカで由紀さおりの古いレコードを
見つけたのがきっかけで、
このアルバムが作られたという話は、
当時、何かで読んだ記憶がある。
トーマスは、由紀さおりに限らず、
世界中の古い音楽が好きで、
カバーをしているようだ。

色んな国の曲をやるからだろう、
アメリカのバンドなのだけど、
なんでしょう、この無国籍感。

リードヴォーカルのチャイナ・フォーブスは、
英語はもちろん、フランス語、ドイツ語、
日本語、そして、ラテンの曲では、
スペイン語(ポルトガル語?)、
インド語っぽい曲もあった。
凄いです。
日本語もきれいに発音します。

CD で『ズンドコ節』(もちろん日本語で)を
演っているのを知っていたから、
そんなにビックリなかったけど、
知らずにいきなり、ライヴであれ演られたら、
ぶっ飛んでたと思う。
『ズンドコ節』を歌ったのは、ティモシー・ニシモト。
「ニシモト」だから日系人かも知れないけど、
見た目、白人です。
もう1曲、もうタイトルからして凄い
『菊千代と申します』。
これは、1963年の和田弘とマヒナスターズの曲。
(私も知らない曲だった。)
これも、トーマスが古いレコードで聴いて、
気に入って、ついには和田弘のスチールギターを
入れてレコーディングもしたのだという。
歌詞が「菊千代と申します〜」から
始まる芸者の歌やで。
それをアメリカ人が歌ってるという、
とてもシュールな世界が、繰り広げられました。
『菊千代と申します』にはお琴が入っているので、
アメリカでお琴を弾ける人を探したら、
その先生はちょっと古い考えの人で、
「この曲は芸者の歌なので私は弾けません」と
断られたのだという。
そして、紹介されたのがその弟子で、
今回のツアーに同行しているティムソン真澄。
通訳もやってました。

今日のハイライトは、トーマスが、
日本の曲で一番好きだと言った『夕月』。
(アルバム『1969』では由紀さおりが歌ってます。)
スペシャル・サプライズ・ゲストで
なんと黛ジュンが登場!
(私としては、『夕月』より『天使の誘惑』の
方が聴きたかったけど。)
『夕月』は、黛ジュンの1968年の曲。
黛さんは、70歳。
ハイヒールに超ミニで登場。
すごいわ〜。
しばらく歌ってなかったのに、
トーマスから今回のオファーを受けて、
歌うことにしたけど、『夕月』は、
ご本人は嫌いなんだって。
それから、黛さんはもう1曲、
『Fly Me To The Moon』。
黛さんは、14歳から米軍キャンプで
歌ってたんだって。

ちなみに『Fly Me To The Moon』は、
今日私たちも昼間にライヴで演ったので
なんとも 不思議な感じでした。

パーカッションの黒人は、
ハバナ(キューバ)から来た人で、
この人が歌ったバラードも素晴らしかった。
歌詞の意味は分からないけど、
きっと素敵なラヴ・ソングなんだろうと思った。
もうすぐ、キューバに行くので
余計にそう感じたのかもしれないけど。

そんなこんなの盛り沢山なライヴ、
1曲目『Bolero』から、ラストの『Brazil』
まで約80分。

音楽はごっちゃ混ぜ、混沌の中の統一感。
もうこうなると、国籍も人種も肌の色も
関係ないで。
白人が歌う歌謡曲 (日本語) の次に
日本人の歌うジャズ (英語) が演奏される。
こんなライヴ初めてでした。


[ MEMBERS ]
Thomas Lauderdale (p)
China Forbes (lead vo)
Mihail Iossifov (tp)
Antonis Andreou (tb)
Phil Baker (b)
Bill Marsh (g)
Nicholas Crosa (vln)
Masumi Timson (koto)
Timothy Nishimoto (vo,per)
Brian Davis (per)
Miguel Bernal (per)
Andrew Borger (ds)
Guest : 黛ジュン (vo)

@ Blue Note Tokyo
2nd show



公演は明後日まであるけど、
明日も明後日もサプライズ・ゲストありとのこと。

------

(2018.12.11追記)
ブルーノートのサイトよりセットリストを転記。
[ SETLIST ] 2018 10.27 SAT. 1st & 2nd

1. BOLERO
2. AMADO MIO
3. SYMPATHIQUE
4. TAYA TAN
5. ICH DICH LIEBE
6. DONDE ESTAS, YOLANDA?
7. 菊千代と申します
8. THE BUTTERFLY SONG
9. 夕月
10. FLY ME TO THE MOON
11. SONG OF THE BLACK LIZARD
12. YO TE QUIERO SIEMPRE
13. ズンドコ節
EC. BRASIL





2018.10.28

アイスホッケー

K さんの息子(小学3年生)が、
アイスホッケーをやっていると聞いて
写真を撮りに行ってきた。
小学生低学年のチームの練習、90分。
小学生といっても、激しい競技なので、
プロテクターなど装備は本格的だ。

アイスホッケーなんて、ナマで観たこと
なかったけど、小学生でも結構な
スピード感と迫力で、
シャッターを押しているうちに
ちょっとスポーツ・カメラマンの
面白さが分かった(ような気がする)。
これは、小中学校の運動会の撮影とは、
ちょっと違う。

あいにく、スケート場内はそれほど
明るくないので、カメラの感度を
上げての撮影となるが、
それほど悪くない。
90分で350枚ぐらい撮った。

ただ、スケート場内、寒いです・・・。







2018.10.29

William Seiji Marsh

一昨日に観た PINK MARTINI のライヴ。
ギタリスト Bill Marsh を
誰かのライヴで観たことがあるような気がして
ならなかったが、全く思い出せなかった。
YouTube で、PINK MARTINI の
ライヴ映像を観たので、
印象に残ってたのかなぁと思ったりしていた。

気になったので調べてみると、
今年7月の HALIE LOREN の
バック・バンドで観ていました。
その時は、William Seiji Marsh と
表示されていたけど。
(Bill は、William の短縮型。)

髭が、印象的で、
3ヶ月ほど前のことだったので、
覚えていたんだ。

自分の記憶力があんまり当てに
ならなくなってきてるんやけど、
ちょっと安心した。

そんなに有名なギタリストではないけど、
数ヶ月間に2回も来日するなんて売れっ子やん。


写真はご本人のサイトから。





2018.10.30

メンフィス meets マッスル・ショールズ
featuring ウィリー・ハイタワー,
スティーヴ・クロッパー & ハイ・リズム
Memphis Meets Muscle Shoals
featuring Willie Hightower,
Steve Cropper&Hi Rhythm


今日は、人生二度目のスティーブ・クロッパー。
前回は、2012年の5月12日に
「STAX! featuring STEVE CROPPER,
DONALD "DUCK" DUNN & EDDIE FLOYD」
という名義のライヴをブルーノートで観た。
そして、この日のライヴの後、
ベーシストのドナルド・ダック・ダンは、
東京のホテルで死んでしもた。
演奏中、具合悪そうやなぁと思てたら
まさかの最後の演奏だった。
このライヴは、もともと2011年5月に
予定されていたもので、震災(というより、
原発事故)の影響で、キャンセルになり、
1年後に開催されたのだった。

今日観てきた「Memphis Meets Muscle Shoals」も
当初、東京公演は、10月22日、23日、24日の
予定だったものが、アーティストの都合により
(数日だけだけど)延期になった。

さて、「Memphis Meets Muscle Shoals」。
テネシー州メンフィスとメンフィスから東へ
300キロほど行ったアラバマ州マッスルショールズは、
どちらもアメリカン・ミュージックにとって、
重要な土地だ。
今回は、その地ゆかりミュージシャンのライヴ。
BBLの紹介文をそのまま引用させてもらう。

全ソウル・ファン感涙の夢の共演が実現する。
言わずと知れたスティーヴ・クロッパーとともに、
アル・グリーンやアン・ピーブルズの名作を
決定付けたハイ・リズム・セクションがオンステージ。
さらに伝説的な〈フェイム・スタジオ〉に
残した録音で知られる不世出の天才、
ウィリー・ハイタワーも今回、待望の初来日を果たす。
まさにサザンソウルのドリームチームと
呼ぶべき布陣が、その黄金時代の輝かしいサウンドを、
ここ現代の日本に甦らせるワールドプレミア。
タイトルの「メンフィス meets マッスル・ショールズ」
という言葉をそのまま体現する、
究極にして貴重なソウル・レビューを、
どうぞお見逃しなく。


実は、私は勉強不足で、サザン・ソウルのことを
ホントに浅くしか知らくて、
ウィリー・ハイタワーのことも今回知ったほど。
78歳にして初来日ということで、
待ち焦がれた日本のファンも多かったことだろう。
ライヴの盛り上がりや、ファンの反応を観れば、
それは、十分に感じた。

1曲目、バンドが "Green Onions" を演奏し始めると
スティーヴ・クロッパーが登場。
ギターは、(たぶん)Peavey のカスタム・モデルと
思われる。
エフェクツはなしで、アンプ直結。
男らしいなぁ。

続いて、スティーヴがヴォーカルを取って
"In the Midnight Hour"。
ウィルソン・ピケットの1965年の曲だが、
ギターを弾いていたのは、スティーヴだ。
もう1曲(エディ・フロイドの曲?)歌ったあと、
"The Dock of the Bay" 歌った。
これはスティーヴが、オーティス・レディングと
共作したグレイテスト・ソング。
1967年12月この曲を録音した3日後に
オーティスは、乗っていた自家用飛行機の
墜落事故で死んでしもた。

スティーヴが、ウィリー・ハイタワーを
ステージに呼び込み、ここからは
ハイタワーのショーだ。
曲は、"Ooh Baby I Love You"、
"If I Had a Hammer"、"It's A Miracle"
"Somebody Have Mercy"、
"I Love You (Yes I Do)"、
"Time has brought about a change" など。

ちょっと気になったのは、
ウィリー・ハイタワーのバックを
やっている時、スティーヴが完全に
客席に対して横向きで譜面を見ていたこと。
3分の1のお客さんに対して、
尻を向けている状態なのだ。
私は、正面に近い席だったからいいけど、
その中にはスティーヴのファンもいただろうな。
正面向いて弾けばいいのになと思った。
真横を向かないと演奏できない理由は見当たらない。

アンコールは、"Soul Man" !
1967年の Sam & Dave のヒット曲。
あの印象的なイントロのギターは、
スティーヴなのでした。




[ MEMBERS ]
Steve Cropper (Gt)
Willie Hightower (Vo)
Charles Hodges (Hammond B-3 Or, Key)
Leroy Hodges (B)
Luis Valle (Tp)
Andy Wulf (Sax)
Steve Potts (Dr)

@ Billboard LIVE Tokyo
2nd show





2018.10.31

ポール・マッカートニー
フレッシュン・アップ・ジャパン・ツアー2018

PAUL McCARTNEY
FRESHEN UP JAPAN TOUR 2018


ビートルズの "Hey Jude" を初めて聴いた時の
衝撃はハッキリと覚えている。
今から45年前、私は小学5年生。
2歳年上の進(しん)ちゃんが、
中学生になって、ギターを始め、
"Hey Jude" と "Let It Be" の
シングル盤を我が家に持ってきて、
聴かせてくれたのだ。

人生で、どれくらいの曲を聴くのか
分からないけど、初めて聴いた日のことを
覚えている曲は、そんなに多くない。
11歳の私が、家のステレオで聴いた
"Hey Jude" を、今日は東京ドームで
ナマで聴いてきた。
最初に聴いたのは、45年前。
最後に聴いたのは、
ほんの3時間ほど前というわけだ。

昨年のコンサートのレビューを読むと
「"Let It Be" を聴きながら、初めてこの曲を聴いた、
44年前の小学5年生の日のことを思い出し、
なんとも不思議な感覚になった」と
書いているけど、今年は "Hey Jude" で
グッときてしもた。

それと、昨年も演ったけど、
ウクレレで始めた "Something"。
ジョージとの思い出を少し語り、
演奏中にはバックスクリーンに
若かりし頃のポールとジョージが
映し出される。
これにも、やられたなぁ。

76歳のポール。
さすがに声は若い頃のようではないけど、
出で立ち、ステージングには、
全く年齢を感じさせない。
今回も2時間半、一度も水を飲まず。
一回、飴か何かを口に入れたのは、見えたけど。
そして、相変らずお茶目。
アンコールでは、ハロウィンなので
死神のお面を被って登場したよ。
アンコール入れて、2時間半ぐらい。

2014年はドタキャンにあったけど、
2015年、2017年と2回観たので、
今回は少し迷ったのだけど、
やっぱり観に行って良かった〜。
素晴らしいです。
ニューアルバムからも数曲演ったけど、
聴きたかった "I Don’t Know" と
"Hand In Hand" は、演らなかった。
それだけが残念やな。



席は、1塁側1階席だったけど、
音が凄く聴きやすく、
スクリーンとのタイムラグも
かなり改善されてる印象受けた。


"A Hard Day’s Night" "All My Loving"


"Let Me Roll It"


"Blackbird" "Here Today"


"Let It Be" "Live and Let Die"


"Something"


"Hey Jude"


"Yesterday"

[ MEMBERS ]
Paul McCartney (Vo, B, Gt, Pf)
Rusty Anderson (Gt)
Brian Ray (Gt, B)
Paul Wix Wickens (Key, Gt)
Abe Laboriel Jr. (Drs)
ホーンが3人(Sax, Tp, Tb)

@ 東京ドーム

昨年同様、帰りの電車の中でググってみたら、
もうセットリストがアップされたよ。早!

[ SETLIST ]
A Hard Day’s Night
Hi, Hi, Hi
All My Loving
Letting Go
Who Cares
Come On to Me
Let Me Roll It
I’ve Got a Feeling
Let ‘Em In
My Valentine
1985
Maybe I’m Amazed
I’ve Just Seen a Face
In Spite of All the Danger
From Me to You
Love Me Do
Blackbird
Here Today
Queenie Eye
Lady Madonna
Eleanor Rigby
Fuh You
Being for the Benefit of Mr. Kite!
Something
Ob-La-Di, Ob-La-Da
Band on the Run
Back in the U.S.S.R.
Let It Be
Live and Let Die
Hey Jude

Encore:
Yesterday
Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band (Reprise)
Helter Skelter
Golden Slumbers
Carry That Weight
The End



【フレッシュン・アップ ジャパン・ツアー 2018 日程】
東京公演(東京ドーム)10月31日(水)、11月1日(木)
東京公演(両国国技館)11月5日(月)
名古屋公演(ナゴヤドーム)11月8日(木)



ひとりごと