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つつみしんやのひとりごと 2013年12月
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2013.12.1

CAPTAIN PHILLIPS

昨日、トム・ハンクス主演の映画

『キャプテン・フィリップス』 を 観てきた。

土曜日の14:50からの回で、公開2日目だし

(混んでいるのかな) と思っていたら、

意外と空いていた。

さて、本作、2009年にソマリア海域で

実際に起きた、海賊に人質にされたアメリカの

コンテナ船船長リチャード・フィリップスの物語。

アカデミー賞有力候補とも言われているだけあって、

とても力強い作品で、最後には助かると分かっていても、

ドキドキハラハラだった。

フィリップス船長を演じるトム・ハンクスがホントに素晴らしい。

観ている最中は、人質を助けに向かう海軍や特殊部隊SEAL が

頼もしく思えた。

普段は、「世界中から軍隊がなくなれば

戦争もなくなるんじゃないか」 ぐらいに

安易に考えているだけど。

でも、本作は アメリカ万歳的な見方を

するものではないと思う。

海賊を退治してもスッキリしないのは、

海賊には海賊をしなければならないような背景が

あるからだろう。

アメリカが、たった一人のアメリカ国民を救うために

軍隊を動かすのは、スゴイと思う。

でも、その一人のアメリカ国民を救うために、

犯人3人は (簡単に?) 射殺される。

その中には、10代の少年もいる。

彼は、裸足だ。

靴もサンダルも履いていない。

もちろん、海賊の要求通りのお金を渡していたら、

もっと海賊が増えるかもしれないし、

そんなことでは何も解決しないのは分かる。

犯人は、射殺されるかもしれないことも

覚悟の上だろうことも。

でも彼らには、海賊でもやらなければならない

背景がある。

最初の方で、海賊のメンバーを募り、リーダー格の男が

メンバーを選ぶシーンがある。

若者は皆、そのメンバーになりたがる。

問題は、根深く複雑だ。


監督が言ったという、

「最も危険なことは、生きる目的のない若者に銃を与えることだ」

という言葉と、トム・ハンクスの

「彼らの悪事を許すわけでないが、複雑な背景を描くことに意義がある」

という言葉が表している通り、考えさせられる作品だ。


★★★★★




RAUL MIDON & RICHARD BONA

昨夜は、ブルーノート東京で、

「RAUL MIDON & RICHARD BONA」 という、

ブルーノート東京のオープン25周年を祝っての

スペシャルなコラボを観てきた。

ラウル・ミドンは、過去に2度、

リチャード・ボナは、4度観ているが、

この2人のコラボはもちろん初めて。

メンバーは下記。

Raul Midon ラウル・ミドン (vo, g)
Richard Bona リチャード・ボナ (b, vo)
Etienne Stadwijk エティエンヌ・スタッドウィック (key)
Ludwig Afonso ルドヴィグ・アフォンソ (ds)

ラウルとエティエンヌがアメリカ出身、

ボナがカメルーン出身、ルドヴィグがキューバ出身という

国際的なバンドだった。

まあ、ラウルとリチャード、この2人の共演で

素晴らしくないはずがないのだが、やっぱり素晴らしかった。

色んな制限を越えた向こう側の表現とでも言いましょうか。

神業のコラボとでも言いましょうか。

2ndステージを観たのだが、

ただ、アンコールがなかったのは残念。

結構、お客さん頑張ったんやけどね。


ボナは、フォデラの5弦ベース、

ラウルは、以前の Larrivee ではなく、

Jeff Traugott というギターを使用。

ステージ上には、Taylor とエレガット (メーカー不明) が

置いてあったが、どちらも使わず。





----- 追記 (2014.5.30) -----

Blue Note のライヴ・レポート・サイトにセットリストが
発表されていたので、ここにも記載しておく。

2013.11.30 SAT. 2nd Set List

1. Don't Take It That Way
2. Good Times
3. Shiva Mantra
4. Was It Ever Really Love
5. Teen Town
6. Mut'Esukudu
7. Don't Hesitate
8. Waited All My Life
9. O Sen Sen
10. State Of Mind





2013.12.2

南極料理人

目黒シネマでは、<俳優:堺雅人 倍返し祭り> と称し、

今週は 「南極料理人」 と 「クヒオ大佐」、

来週は 「鍵泥棒のメソッド」 と 「ジェネラル・ルージュの凱旋」 を

それぞれ2本立てで上映している。

TV ドラマ 「半沢直樹」 の大ヒットのおかげで

急に TV コマーシャルでもよく見かけるようになった

堺だが、一ファンとしてはあんまり嬉しくない。

どちらかというと、映画だけに出ていて欲しいと思うのは、

勝手なファン心理だろうけど。

堺雅人のことは 「アフタースクール」 や

「クライマーズハイ」 あたりで好きになりだし、

数えてみたら、この6年ほどで 出演作10本を観ている。

その中でも私は 「南極料理人」 の堺が一番好きだ。

そういうわけで、この機会に 2009年に

劇場 (その時も目黒シネマ) で観た 「南極料理人」 を

もう一度観てきたのだ。

前回観てから、4年も経つ上、そんなにドラマティックな

ストーリーでもないので 内容はほとんど覚えていなかった。

ただ、観たことも忘れてしまう映画が多い中、

「良かった」 という感想と、あるシーンの堺の表情に

泣かされてしまったことだけは覚えていた。

やはり、そのシーンは良かったな。

非日常も 実は日常、そんな映画だ。


★★★★▲





2013.12.7

ネルソン・マンデラ元大統領 死去

ニュースでご存知だとは思うが、

5日夜 (日本時間6日未明) に死去したと発表があった。

95歳だった。

私は国際情勢に疎いが、マンデラ氏のことは

映画を通じだが少し知っている。

2008年に観た 「マンデラの名もなき看守」

2010年に観た 「インビクタス / 負けざる者たち」 だ。

米国では11月29日に、

マンデラ氏の伝記映画 「マンデラ-自由への長い道」 が、

公開されたところだったらしい。

日本での公開が待ち遠しい。

前述の2本も もう一度観たいと思う。


マンデラ氏然り、ガンジー然り、アウンサンスーチー然り、

凡人には不可能だと思う偉業を成し得た偉人のことを知ると、

自分も同じ人間だと力が湧いてくる。

限界は自分が設けているだけだと。


合掌。


「マンデラ-自由への長い道」予告編(英語版)






2013.12.8
上間綾乃

以前、このひとりごとでも紹介した 上間綾乃。

昨年メジュー・デビューした沖縄出身の美人シンガーだ。

ライヴを観たいと思っていたのだが、

昨日 ようやく観に行ってきた。

会場は、東京 日本橋三井ホール。

チケットを買ったのが、発売から大分時間が

経っていたので、最後列だったが、

さほど大きな会場ではなかった (690席) ので、

思っていたほどステージが遠くなかった。

といっても、顔がはっきり分かるほどではないねんけど。

バックバンドは、

4リズム (ギター、キーボード、ベース、ドラム)。

そして、上間が歌と三線。

三線は20年弾いているだけあって、さすが。

三線教室もやっているようだ。

音楽は、ひと言で表すと 「沖縄民謡とポップスの融合」 と

いうことになるのだろうけど、おそらく本人は

融合などとは考えておらず、自然に自分の音楽を

表現するとあんな風になるんだろう。

そんな気がした。

何を歌っても、沖縄独特の節回しが

彼女のオリジナル性を高めている。

そういうと、元ちとせ (奄美出身) を思い出すが、

元が、やや陰な感じだとしたら、

上間は陽な印象で、パンチのあるしなやかな歌だ。

奄美と沖縄の民謡にどれくらいの違いがあるのか、

分からないけど。

MCの沖縄のイントネーションに、

なぜか懐かしい感じがする。

2ndアルバムの発売記念コンサートだったので

1stアルバムからの曲が少なかったが、

1st収録の 「声なき命」「遠音」「悲しくてやりきれない」

あたりも聴きたかったな。

アンコールでやった 沖縄方言の 「きよしこの夜」 は、

これまた独特で良かった。

お客さんは、老若男女という感じだが、

比較的年齢層が高かった。

次回は、できればもう少し小さいハコで観てみたい。





2013.12.8

かぐや姫の物語

公式サイトには、こう書かれている。

製作期間8年、制作費50億円の超娯楽大作。
ジブリヒロイン史上、最高の "絶世の美女" が誕生。


その 「かぐや姫の物語」 を観てきた。

製作期間が何年とか、制作費がいくらかかったとかは、

映画の出来には関係ない。

改めてそう感じた。

ちょっと期待し過ぎたのかも知れない。

全く、グッとくるシーンはなかったし、

感動もなかった。

竹取物語をちゃんと読んだことのない私は、

この映画がどこまで原作に忠実で、

どの辺が創作なのか分からない。


「姫の犯した罪と罰」 とサブタイトルのように

書かれているが、この映画を観ると、

罪を犯したのは、姫の心を知ろうともしなかった翁だ。

翁はまんまと月の仕掛けた罠に引っかかったのだ。

というのが、私の感想。

作品自体は、私にはイマイチだったけど

(賛否両論あるものの世間の評判は良いようだ)

絵は、良かった。

いくらでも、精密にリアルに描けるこの時代に

あえてああいう手法を使ったのは、面白いと思う。

予告編でも使われている、かぐや姫が

駆け抜けるシーンの躍動感は素晴らしいと思った。

でも、途中で一回、間延びしたし、

137分は、ちと長く感じた。


一番嫌だったのは、

かぐや姫に不倫を匂わせたこと。

(それも原作にあるんかな?)

それは、あかんやろ、捨丸 (すてまる) 兄ちゃん!


本作は、プリレコーディングという、セリフを先に録音し、

それに合わせてアニメーションを作るという手法を

取っている。

そのため、翁の声は、地井武男が体調を壊す前に

録音したということだ。


★★★☆☆





2013.12.9

自分の器を感じるとき

私の友人にレコーディング・エンジニア

(録音技師) をしているK彦がいる。

以前、ライヴの PA (音響) を

手伝ってもらった時のことだ。

一度、機材のセッティングを済ませたあと、

出演メンバーの一人が、セッティングを変える

提案をした。

私もその変更の手伝いをしなければならない立場なので、

その時、私は心の中で

(え〜、めんどくさいなぁ、これでええやん) と

思った。

が、K彦は、嫌な顔一つせず、

「やってみよう」 と、さっさとセッティングの変更を始めた。

その結果がどうだったかは、覚えていない。

やっぱり、元に戻したのか、

その変更したセッティングの方が、

環境が良くなったのかは覚えていないのだが、

私は、その時のK彦のフットワークの軽さと

妥協のなさに感銘を受けた。

後日、この話をK彦本人に話したが、

彼は全く覚えていなかった。

彼の仕事なら、そんなことは、

日常茶飯事なのだろう。

エンジニアになる人は、

(めんどくさい) なんて思わへんのだ。


前書きが長くなった。

ここ数年、7月と12月には、

まりあさん (Vo) のライヴのお手伝い (伴奏) をしている。

今年もクリスマスのライヴが近づいてきたので、

数週間前から、まりあさんと音合わせをしている。

今回は、アニメ・ソングのメドレーをやることになった。

9曲のアニメのテーマ・ソングをつなげて演奏するのだ。

アレンジは私がし、今回もベースとドラムを入れてやるので、

彼らのためにも譜面を書く必要がある。

で、順番も決め、楽譜も書き終えたあと、

まりあさんが、一部を変更しようと言い出した。

その時の私の反応は、

(えっ〜!せっかく譜面書いたのに 書き直すの〜?

めんどくさぁ〜) だった。

かなり長い時間、わたしはこの反応と一緒にいた。

なんとかその変更をしないで済ませられないかと考えた。

が、その変更に反対する理由が、

「譜面を書き直すのがめんどくさい」 以外に

ないことに気がついた。

そして、それが演奏家としては、

あまりにもくだらない理由であることも。

良い音楽を創るためとか、より良い演出のためとか、

そういうことではなく、「めんどくさい」!

なんということだ。

なんて妥協だ!(バイきんぐの小峠風に)

ああ、これが私の器なのだ。

これが私の限界なのだ。

そう思い、めんどくさいことを受け入れることにしたのだった。





2013.12.10

落 語

最近、落語に はまっている。

今年は、4回 ナマの落語を聴きに行った。

来年は、もっと行きたいと思う。

普段は、そんなに観たり聴いたりする時間は

ないので、寝る前に布団に入り、一席、

DVD を観るか、iPod に入れたものを聴く程度だけど、

これが楽しい。

笑ってから寝るって、なんか、ええでしょ?

今のところ、桂歌丸、桂枝雀、三遊亭円楽 (五代目)

あたりを聴いているけど、もっと色んな人の落語を聴きたい。

例えば、聴いたことないねんけど、談志とかね。


大阪に住んでいたころは、テレビの枝雀寄せなんかは、

楽しみに観ていたけど、こんなに落語を聴きたいと

思ったのは人生で初めて。

どういうわけか、オチを聴いたあと

泣きそうになる落語がある。

なんで、泣きそうになるんか分からん。

どの落語でも、というわけではないねんけど。


昔、大学の落ち研にいた友人が、

「落語は祈りです」 と言うたんを思い出した。





2013.12.12

Wake Up

人は変えられない。

人生は思い通りにはならない。

そんなことは、百も承知だ。

思い通りにしようなどという気はない。

そんな風に生きているつもりでも、

気がつけば、まんまと罠にはまり、

なんとかしようとしている自分がいる。

なんともならないのに。


選ぶ道は、その思い通りでない、

その気に入らない相手や状況を 受け入れるしかない。

相手や状況をコントロールすることは、

けっしてできないのだから。

ただできることは、不平不満を言うか、

大声を出すぐらいで、それでは何一つ解決しない。

否、解決すべき何かなど 元々ないのだ。

そのことに、いつも気付いていなさい。オレ。





2013.12.17

天下一音楽会

今日は、「天下一音楽会」 というトーナメント方式 (?) の

音楽大会に、友人の栗山龍太がエントリーしているというので、

応援に行ってきた。

@ 恵比寿 LIVE GATE。

この 「天下一音楽会」。

勝ち抜きのコンテストのようなもののようだ。

観客が投票できるのだが、

どうも、自分が観に来たバンド (私の場合は栗山) とは、

違うバンドに投票するというルールのようだった。

私は、栗山とその前後ひと組ずつしか見なかったのだが、

どちらのバンドにも入れる気になれず、

投票せずに帰ってきた。

イマイチ、全体像がよく分からないのは、

天下一音楽会のウェブサイトを見ると、

「2014/1/21 第2回東京大会」と書いてあり、

その下に 「2014/1/20 第3回東京大会」 と

書いてあったりするあたり。

なんで、第3回の翌日に第2回があるの?

きっと、バンド部門だとかいろいろ部門に

分かれているのかもしれないが、ぱっと見、分かりにくい。


それはさておき、久しぶりに聴いた栗山の歌は、

以前よりパワフルにソウルフルになったように感じた。

前後の2組のバンドは、まだ若いんだろうな。

聴いている方が、恥ずかしくなるような MC だった。

MC ではなく、音楽だけで訴えればいいのに。

って思うのは、年取った証拠か。





2013.12.18

仏教の根本


入門したての僧が、和尚に尋ねた。


「私は、修行に入ったばかりの者です。

どうか、仏教の根本を教えてください」


「朝の食事は終わったのか」


「はい、食べ終わりました」


「それならば、自分の茶碗を洗いなさい」





2013.12.20

タバコ

私は、10年ぐらい前まで 喫煙者だった。

15〜6年前、34〜35才の頃に一度禁煙した。

1年半以上吸わなかったのに、何気なく

1本吸ってみようと、吸ってみたら、

めちゃくちゃ気持ち悪くなった。

たった1本吸っただけで、まる1日気分が悪かった。

ああ、やっぱりタバコは身体に悪いなぁと

実感した覚えがある。

が、なぜかその日を境にまた喫煙しだした。

あんなに気分が悪くなったのに、

どうして2本目に手をつけたのかは、

覚えていないのだが、とにかく、また吸い出したのだ。

よく 「1本ぐらいなら・・・」 という油断が

いけない、と言うが 正に。

それからは、一時的に、1日2〜3本まで

減った時期もあるが、やはり、

きっぱりとやめることができず、

やめたいと思いながら、ズルズルと吸っていた。

その後、本当に禁煙した。

もう、10年ぐらい吸っていない。

最後の1本のことなど覚えていないので、

どこかの時点でスっとやめられたんだと思う。

今は喫煙しないだけではなく

タバコの臭いが不快になった。

私に限らず、元喫煙者は、元々喫煙したことが

ない人より、嫌煙の度合いが強いようだ。

そのことを、「禁煙した自分の正当化のため」 と

解釈した人がいたが、そうなのかも知れない。


最近、面白い記事を読んだ。
    ↓
なぜ禁煙の店は増えないのか

ここには、こんなことが書いてあった。

 JT全国喫煙者率調査(平成25年)によると、
 昭和41年に83.7%あった成人男性の平均喫煙率は
 32.2%まで下落した。女性を含めればおよそ5人に
 1人しかタバコを吸わない時代。


確かに私の周りを見渡しても、

圧倒的に吸わない人が多い。

そして、前述の記事には、こんなことも。

 男性の場合、所得200万円未満では喫煙率は
 37.3%もあるのに、収入が増えるごとにそれが下落。
 600万円以上では10ポイント以上低下しています。


これは、高所得者ほどタバコを吸わなくなる、

つまりタバコを吸っているのは、低所得者だと

言いたいようだったが、記事へのコメント欄に、

 低所得者は独身が多く、600万円稼いでる人は
 結婚して子供もいるのではないか


というコメントがあった。

つまり、結婚や出産を機に禁煙する人が

多いことからも、同じ年齢の収入別に

喫煙率を見ないと所得の差による喫煙率は、

語れないんじゃないか、という意味だ。

なるほど、それはもっともだ。


この記事 「なぜ禁煙の店は増えないのか」 は、

「飲食店を禁煙化すると売上が落ちる」 というのは

過去の話だと書いている。

そうであって欲しい。

飲食店が禁煙にしたいのに、

禁煙化に踏み切れない理由は、

売上が落ちるかもしれないからだ。

しかし、そういう時代は終わりつつあるのかもしれない。

先日、テレビで観たが 神戸の中華街では、

「禁煙」 か 「喫煙」 かハッキリと、

お店がサインを出し始めたことが、

好評を得ているらしい。

それなら、客は迷わなくて済むし、

入店してから、失敗したと思うこともない。

東京も早くそうなって欲しいな。

私自身、料理は美味しいので行きたいが、

隣でタバコを吸われることがあるので、

段々、足が遠のいた飲食店がいくつかある。

また、外から見て明らかに喫煙者がいっぱいいて、

分煙でないようなお店には入らない。

あの煙が来ると、とたんに料理がまずくなるからだ。

もう一つ嫌なのは、自分にタバコの臭いがつくこと。

家に帰ってから、自分がタバコ臭いことほど、

気分の悪いことはない。


2〜3年前だったか、神奈川県が分煙を条例で

義務化した時、横浜のあるファミレスにが全席禁煙になり、

喫煙室 (あのガラス張りの小部屋) が、

設けられたのを見て、感動した覚えがある。

神奈川県で出来たのだから、東京都だって出来るはずだ。

私も過去には喫煙者だったのだから、

「この世からタバコがなくなれ」 などと過激なことは

言わないが、歩きタバコと、飲食店での あの煙と臭いは、

なくなって欲しいと思う。


私が住み、働く品川区は、平成15年に

全区域 歩行喫煙禁止の条例が施行された。

だが、どうかすると、駅に行くまでに一度と

五反田駅から 会社までの間に一度、合計2回、

歩行喫煙者の煙を浴びることになる朝がある。

「お兄さん、品川区は歩行喫煙禁止ですよ〜」

と やさしく 言ってみようかと思うが、

面倒なことになるのもイヤなので、

足早に喫煙者を追い抜いて済ませている。





2013.12.21

永遠の 0

映画 『永遠の0』 が本日いよいよ公開となった。

テレビでガンガン、CM しているし、

初日だから混んでいるかなと思ったが、

思っていたより空いていた。

(品川プリンスシネマで 18:20 からの回)


百田尚樹著の原作は、今年1月に読んだ。

映画は素晴らしかったが、原作の感動には

及ばなかった。

映画でも結構泣いたけど、

泣け方は 原作の方が、強烈でした。

文庫本で590ページもある作品を

2時間程度 (144分)の映画にまとめると

何かが失われるのは、仕方ないだろう。

でも、もし原作を読まずに (結末を知らずに)

映画を先に観ていたら、もっと感動しただろうと思う。

ネット上のレビューを見ると、

「あまりに全てが薄っぺらい作品」 と書いていた

人がいた。

読んでみると、原作を読んでいないとのことだった。

原作を読めば、薄っぺらい作品ではないことが

分かるだろうけど、

あの映画を観て そんな風に感じる人もいるんだな。


さて、映画の方は、まず VFX が素晴しい。

本物のニュース映像かと思うぐらい、リアル。

もう一昔前からは、考えられへんね。

子供の頃に観た日本映画の戦闘シーンって、

飛行機 (模型) 吊ってる糸が見えたりしてたもんな。

それに比べたら、迫力満点。


それから、役者陣が素晴らしい。

特に凄腕零戦パイロット 宮部久蔵を

演じる 岡田准一 が カッコいい。

『図書館戦争』 の時もカッコいいと書いたが、

今回も 悔しい(なんで?) が、カッコいい。

印象的なのは、景浦という元パイロットを

演じる 田中泯。

この景浦は、原作でも非常に印象的。

田中泯って、『たそがれ清兵衛』 とか 『メゾン・ド・ヒミコ』

とかでもそうやったけど、記憶に残る演技するなぁ。

今年5月に逝去した夏八木勲も素晴らしい。

その他の出演は、井上真央、三浦春馬、

吹石一恵、風吹ジュン、山本學、橋爪功、

濱田岳、新井浩文、平幹二朗 ら。

皆、良かったけど、

ただ一人、染谷将太の、あるシーンだけは、

ちょっと白々しくて冷めてしまったのが残念。


ここでは、ストーリーには触れないけど、

映画か原作か、どちらか一方は、

体験して欲しい作品だ。


★★★★★





2013.12.23

ライヴ納め

今日は、ここ数年、夏と12月の年2回、

恒例になっているまりあさんのライヴだった。

会場は、四谷の DOPPO。

夏に続きエレクトリック・バンドでメンバーは下記。

vo:まりあ
gt:つつみしんや
bass:古賀圭侑
drs:斉藤りょう

曲によっては、コーラスが入った。

全部で9曲演奏したが、今回の目玉は、

アニメ・ソング・メドレー。

「キューティーハニー」〜 「秘密のアッコちゃん」 〜

「ガッチャマンの歌」 〜 「魔女っ子メグちゃん」 〜

「キャッツ アイ」 〜 「草原のマルコ」 〜

「魔法使いサリー」 〜 「ムーンライト伝説」〜

「サザエさん」 というアニソン9曲に加え、

頭に奥村チヨの 「終着駅」 を入れて、

計10曲の壮大なメドレー。

曲が変わるたびにテンポが変わるし、

めちゃくちゃ集中する12分40秒。

アニメソングは、お客さんにも聞き覚えがあり、

楽しんでもらえたようだった。

そのほか、「タッチ」 や 「銀河鉄道999」 など

アニメがらみの曲が中心だった。

まりあさんの衣装替えの間に何かインストを

1曲やることになり、私のオリジナルの

「SUSPENSE」 という曲を、18年ぶりに演ったら、

久々に自分のオリジナルを演るエレクトリック・バンドを

やりたいなぁと思った。

大阪にいた頃は、プロ・ミュージシャンの方々と

そういうバンド ”Intensions” を組んでいたことがあるのだ。

そのバンドでは 数回ライヴをやったが、

全曲私のオリジナルというレパートリーだった。


今年は、まりあさんのライヴしかやらなかったが、

来年は、ほかの活動もやろう!





2013.12.24

ゼロ・グラビティ

話題の宇宙映画 「ゼロ・グラビティ」 を

3D で観てきた。

3D での映画鑑賞は、なんと2009年の

「アバター」 以来の2度目。

あんまり 3D に興味ないのだけど、

この映画は、どうせなら 3D で観たかったのだ。

主演は、サンドラ・ブロックとジョージ・クルーニー。

最初の方で、他の宇宙飛行士もちらっと出てくるが、

出演は、ほぼこの二人のみ。

そして、(たぶん) 半分以上の場面は、サンドラ 一人。

ストーリー自体は、なんてことない。

宇宙で作業中に事故が発生。

宇宙に放り出されてしまうという話。

3D で観たこともあって、映画というより、

遊園地のアトラクションのようだった。

しかも めちゃくちゃリアルな。

結構、ハラハラドキドキで身体に力入ったね。

どうやって、撮影したんやろ と思うほどリアル。

宇宙で酸素がなくなっていくという部分で見ると

パニック映画的でもある。

結構、怖い。

でも、なぜか途中で泣けるんだな、これが。


テレビで 「観終わったら、身体に不思議なことが

起こります」 と言っていたので、どうなるんだろうと

思っていたら、確かに不思議なことが起こりました。

たぶん、90分間無重力を疑似体験した結果だと

思うけど、これは、面白い。

興味のある方は、ぜひ劇場で 3D でご覧ください。

一緒に観た妻も同様の体験をしているので、

たぶん誰にでも起こるんだろうけど、

観終わってから、自分の身体を観察しないと、

気がつかない人もいるかも。

(2D でも同じことが起こるのかどうかは、

分かりません。)


ここから、ちょっとネタバレ。

後半、サンドラ・ブロック演じるライアンが、

助かるのが なんとなく 分かってしまう。

そのせいか、不思議とラストにはそれほどの

感動がなかった。

「キャプテン・フィリップス」 も最後には、

助かるのが分かっていたけど、最後に感動があったのにな。

本作はラストより、途中の方がハイライトのように感じた。

ライアンのセリフは、哲学的で、力強く、印象的。

実際の宇宙飛行士って、ホンマにあんなに冷静なんやろか、

と思ったが、何万何十万人(?) の中から選ばれた、

超エリートが、厳しい厳しい訓練の上、宇宙に

行ってるわけだから、きっとパニック状態でも

冷静な判断ができるんでしょね。


ところで、原題は 「Gravity」 で、「重力・引力」 と

いう意味。

なんで、邦題に 「ゼロ」 を付けたんだろう?

これは、無重力の話のようで、それだけではない。

ラストシーンを観れば、それは明白だ。

多くの人が同様の感想を持っているようだが、

私も 「グラビティ」 だけの方が、良かったのにと思う。


ヒューストン (NASA) と交信するのだが、

その声が 「アポロ13」 で 実在の主席飛行管制官を

演じた エド・ハリス というのもニクイ。


★★★★▲





2013.12.25

LA ROSA DEL VIGNETO

今夜は、忘年会で広尾のイタリアン、

「ラ ローザ デル ヴィニェート」 へ。

初めて行ったが、旨い!

イタリアンというと、結構ニンニクが

効いているような印象だが、

この店のコンセプトは、

ニンニクやバターなどを極力控えることで、

素材本来が持つ香りや甘さを大切に作り上げた、

体に負担の少ない優しいイタリアンだという。

またまた、お気に入りのレストランが出来てしまった。

そうそう、しょっちゅう 行けるお値段ではないけど。

ただ、お店の名前が覚えられないのが難点。




鱈白子のパンナコッタと海水ウニ





タラバ蟹とオシェトラキャビアのインサラータ





ビュルゴー家の鴨とフォアグラのロースト
聖護院蕪、金柑のモスタルダ、熟成バルサミコ






2013.12.27

habanero 4回目

今年4度目となる、

「habanero」 のライヴに行ってきた。

毎回紹介しているが、

「habanero」 は、羽根渕道広 (テナーサックス&

フルート) と 馬場孝喜 (ギター) のデュオで、

今日は、” habanero CDアルバム発売記念LIVE “。

@ 石森管楽器店 (大久保)

もちろん CD は購入したが、まだ聴いていない。

正月休みにゆっくり聴くとしよう。

今日のライヴは、CD 収録の曲を

その曲順に演るというライヴだった。

ご本人たちの許可を得て、

録音させていただいたので、

CD と今夜の演奏を聴き比べるのも一興だろう。

(CD では、デュオではなく、パーカッションが参加し、

オーバーダビングもしているらしい。)


私もフルートとのデュオを演るので、

参考になることも多く、毎回 大変勉強になる。

羽根渕さんの ゆるい長い MC を横目に

早く演奏を始めたそうな、ちょっと とぼけた馬場さんを

見るのも楽しい。





2013.12.29

三井アウトレットパーク木更津

昨日は、初めて木更津のアウトレットへ行った。

めちゃくちゃええ天気!



後ろのクレーンは、アウトレットパークの

拡張工事中のもの。





2013.12.29

あまりにも美味かったので

先日、広尾のイタリアン、

「ラ ローザ デル ヴィニェート」 へ

行ったことは書いたが、あんまりにも

美味かったので、妻を連れて、ランチをしてきた。

今日のランチで年内の営業は最後らしく、

食材の仕入れの関係から、予約も制限したとのことで、

個室には、ほかのお客さんもいたようだが、

なんと、貸切状態。

やはり、ランチでも十分に美味しく、

むしろ経済的には、ディナーの半分ぐらいで、

その味を楽しめる感じ。



ワイン


タコのテリーヌ


アンコウ


パスタ


イベリコ豚


ドルチェ

大満足。




武士の献立

上戸彩、高良健吾 主演の時代劇、

「武士の献立」 を観てきた。

以前は思わなかったけど、

最近の上戸彩はいいなぁ。

本作でも、ちょっと気の強い、芯の通った

姉さん女房役を素晴らしく演じている。

高良健吾は、数本その出演作を観ているが、

本作が一番良かったな。

その他、西田敏行、夏川結衣、余貴美子、

緒形直人、鹿賀丈史など、ベテラン勢が脇を固める。


物語は、江戸時代の加賀藩が舞台。

その台所を切り盛りする包丁侍の家へ嫁いだ

春 (上戸彩) とその亭主で、料理があまり好きでない、

舟木安信 (高良健吾) の物語。

基本的に、悪い人は出てこない。


タイトルの 「武士の献立」 は、

もちろん包丁侍から来ているんだろうけど、

本当の主役は、安信ではなく、その妻、春 。

でも、出てくる料理はみな素晴らしい。

饗応料理という、言ってみれば接待用フルコース

みたいな料理が出てくるが、それはそれは豪華。

オフィシャルサイトの、その全てが

写真付きで見られるという計らいも中々のもの。


高良健吾演じる舟木安信も、

その父、舟木伝内 (西田敏行)も

加賀藩に実在した包丁侍だという。


映画は、素晴らしく良かった。

クライマックスで流れるアイリッシュぽい

メロディが日本の時代劇に違和感のないことに

驚いていると、最後の最後に流れる、

Chara の歌う主題歌が、全く物語に合っていなくて、

そこだけはガッカリだった。

あれは、あかんで。

でも、本編は良かったので★5つ。


★★★★★





2013.12.31

HIROMI THE TRIO PROJECT
featuring Anthony Jackson & Simon Phillips


いよいよ2013年も終わり。

今年、最後のライヴは、ブルーノート東京での

” 上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト ”。

世界最強の日米英混合ピアノ・トリオだ。

今回の公演は、12月28日から、

1月3日までの7日間、計14公演。

それでも、チケットは数分間で売り切れてしまうのだ。

なんとか、今日の1stステージをゲット。

何度も書いているが、昨年12月は、

東京国際フォーラムでのコンサートのチケットを

入手しておきながら、当日まさかの発熱でダウン。

非常に悔しい思いをしたが、その分 (?)、

今年はブルーノートという至近距離での

鑑賞となった。


大晦日だというのに、超満員。

アンコールを含めて7曲演奏したが、

1曲目の 「Endeavor」、5曲目の 「Haze」 を

除いて、5曲の新曲披露だった。

本公演のことを上原自身は、「新曲祭り」 と

呼んでいた。

あれだけ、新曲があるんだから、

このトリオでの3枚目のアルバムのリリースは

ほぼ確実だろうな。

もしかしたら、今回の公演のライヴ盤だったりして。


演奏は、毎度ながらスゴイ。

1曲目のピアノ・ソロからウルウルしてしまった。

新曲は、3曲目に演ったポップ・チューンと

アンコールの上原流ブルースが良かったな。

ニューアルバムが楽しみだ。

サイモンのドラムって あんなに叩いているのに

なんでうるさくないんだろう?

今回は、ブルーノートのアリーナの後ろの角だったので

次回は、上原の目の前で観たい。

メンバー:
上原ひろみ(ピアノ)
アンソニー・ジャクソン(ベース)
サイモン・フィリップス(ドラムス)






SAD NEWS

数日前に知ったのだが、ジャズ・ギタリスト

JIM HALL が、12月10日に亡くなっていた。

83歳。

今月 (12月) 発売の雑誌 「JAZZ LIFE」 には、

NY の Jazz at Lincoln Center における、

11月22日の ジム・ホールのスペシャル・コンサートの

模様がレポートされており、欄外には、

1月18日から24日までの横浜・東京・名古屋での

ロン・カーターとのデュオ・ライブの告知も

載っている。

私は、その記事を読んでいたので、

まさかジムが亡くなったとは、思えず、

その予定されていたライブが、急遽、

“ジム・ホール・トリビュート” と変更されているのを

目にした時もすぐには意味が分からなかった。

ライヴは、ジムの代わりに、ラリー・コリエル、

ピーター・バーンスタイン、2人のギタリストが来日し、

行われる。

その記事の11月22日の NY でのライブが、

彼の最後の演奏になったのかどうかはわからないが、

亡くなる直前まで、ギターを弾いていたことには違いないだろう。

私は、そんなに ジム のファンだったわけではないが、

2005年と2012年の2回、ブルーノート東京で

ライヴを観ている。

昨年 (2012年) は、2005年に観たときより、

ずいぶんと年を取られた様子を感じ、もしかしたら、

最後の来日かな、と思ったのを思い出した。

合掌。


もう一人、訃報だ。

今日、ブルーノートのカウンターに何気なく

目をやると、ドラマーの リッキー・ローソンの

写真が飾られており、「1954 ー 2013」 と

書かれていた。

(えっ?) と思って、帰宅して調べたら、

12月23日に亡くなっていた。


ドラマーつのだひろ氏の 12月20日 のブログには、

こう書かれている。

リッキーローソンが死亡したという話しが
ネット上を駆け巡り、〜(中略)〜ところが
その後に確実な最新情報が入ってきました。
彼はまだ死んでいません。
まだ戦っているようです。
ライブの最中にメンバー紹介を何度も繰り返したり、
演奏もちょっと変な状態に気がついた周囲が
救急車に乗せて病院へ行かせたそうです。
CTスキャンで検査を終えて、リッキーは勝手に
もう大丈夫だからと歩きまわったりしたそうです。
ところがそれが徒となって、昏睡状態に陥り、
現在は生命維持装置をつけてねている状態 (後略)



リッキー・ローソンは、イエロージャケッツの

オリジナル・メンバーで、ライオネル・リッチー、

スティーヴィー・ワンダー、ホイットニー・ヒューストン、

マイケル・ジャクソンらのバックも務めたドラマーだが、

私が印象に残っているのは、

ベイビーフェイスのライブ盤 「MTV Unplugged NYC 1997」 での

彼のプレイ。

例えば、ロベン・フォードのアルバムなどで、

それまでも、知らず知らずに彼のプレイは耳にはしていたわけだが、

私はリッキー・ローソンという名前を知らなかった。

リッキーのことを知ったのは、ベイビーフェイスの

そのアルバムを聴いて、(誰やこのドラム?) と

思ったのが、きっかけ。

別に派手なドラミングとかではないのだが、

なんでもない 8ビートを聴いているだけで、

気持ちの良い、そんなリズムだった。

59歳。

ちょっと若すぎるよな。

吉岡正晴氏のブログには、こう書かれている。

12月13日 (金) ライヴハウスで倒れ病院に運ばれたが、
脳動脈瘤であることがわかり、その後意識不明になり、
生命維持装置で息をしていたが、家族が生命維持装置を
はずすことに同意、23日、装置をはずされ
まもなく息を引き取った。



R.I.P.


あらためて、私たちはいつも死と隣り合わせで

いることを感じ、新しい年を大切に生きたいと思う。



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