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フルマラソン完走への道



2024.7.14

フルマラソン完走への道 その1

60歳から70歳まで、毎年何かやったことのないことを
やろうと決めた。
60歳の年(2022年)には、初めての写真展を開催。
61歳の年(2023年)には、100キロ・ウォークを完歩。
さて、62歳の今年は……と思っているうちに、
もう7月も半ばになってしまった。

実は、昨年10月、100キロウォークを終えた時点で、
次の目標が、ふっと閃いた。
10月27日「100km ウォーク 完歩への道 その24」には、
「さて、62歳は何をやろうかね。
って、すでに考えていることはあるんだけど、
本気でコミットしたら発表するよ」と書いた。
なのに、先日まで8か月間も決められずにいた。
タイトルに書いたように、それは「フルマラソン」だ。
100キロウォーク以上に自信がなく、
諸々の考慮もあり、決断をためらってきた。
一時は、やはりやめようとも思った。
しかし、これは避けて通れない、
これ以上先延ばしにしてはダメだと思い、
最初のインスピレーションに従うことにした。
100キロ・ウォークのときもそうだった。
あのときも、ふっと思いついて、やるしかないと
腹をくくったんだ。

さて、今年のお題。
「フルマラソン」。

一時期、妻がマラソンにハマり、ハーフ・マラソンに
出場したことがあるが、そのときでも私は
全く走りたいと思わなかった。
私のことを子供の頃から知っている人なら、
誰もが「お前に一番遠いやつやん!」と言いそうな、
長距離走「フルマラソン」。
100キロ完歩したおかげで、42・195キロは、
歩くのであれば、なんてことはない。
しかし、今度は歩くのではなく、走るのだ。

いくつかの大会の概要を見たが、
ほとんどが制限時間が6時間なんだな。
う〜む、6時間……
時速7キロで休みなしの6時間。
想像でけへんね。
100キロウォークは、何度も休憩をして歩ききった。
42・195キロを歩くのなら、休みなしで
8時間以内にゴールする自信はある。
でも、走るとなると、歩くより数倍しんどいような気がする。
もちろん、最悪、途中で少しぐらい歩いても構わないけど、
制限時間内にゴールしなければならない。
制限時間が8時間なんて大会は、日本ではなさそうだ。
ホノルルマラソンは、制限時間がないので、
円高ならそれもありだったんだけどな。
とはいえ、歩いてゴールしたのでは、
マラソン大会に出る意味がない。

元来、子供の頃から走るのが苦手だ。
いや、苦手というより、嫌いだ。
幼稚園の時、近所の年上の子(小学2〜3年生)が
取り仕切って、かけっこをさせられた。
近所をぐるっと走って競争しろというのだ。
私は参加したくなかったけど、逆らうこともできず、
仕方なく嫌々スタートした。
そして、そのコースの途中に自分の家の前を通ったので
そのまま家の中に入った覚えがある。
レースを棄権したんだ。
それぐらい、走るのが嫌いだった。
走るのも、ビリになるのもイヤだった。
幼稚園の時のことなのに結構、ハッキリ覚えているよ。
その年上の子が誰だったかも。

小中学校では運動会の徒競走は、
ビリか、ビリから2番目にしかなったことがない。
中学3年間で毎年一番イヤな日は、体力測定。
1,500メートルの持久走が、イヤでイヤで仕方がなかった。
高校の時は、確か全員が走るような徒競走はなかった。
高校3年生の時、どういう経緯か忘れたけれど、
私はクラスのリレー選手として、体育祭で走った。
あの体育祭の前の1ヶ月間ぐらいは、
毎日夜、練習で家の近所を走ったものだ。
好きだった女の子に良く思われたくて。
そのモチベーションって凄いよね。
おかげで、200メートル位かな、
ひとりも抜かれることなく、走り切った。
人を抜くことは、出来ないだろうから、
せめて順位を落とさないようにと頑張ったんだ。
何位だったか忘れたけど。

そんな話は、どうでもええ。

フルマラソンだ。
制限時間は、多くが6時間なのだけど、
なるべく長いのを探したら、
11月24日に与論島であるマラソンは、7時間だった。
でも、どうも与論島は、往復の移動が
負担になるような気がして、なんだか心細い。
それで、6時間45分以内という
富山マラソン(11月3日)にエントリーすることにした。
もう決めた。
前日、当日のホテルも予約したよ。

あと、111日。
これから、準備と練習を始めるんだけど、
さて、どうなることか。





2024.7.15

フルマラソン完走への道 その2

昨日書いた通り、11月にフルマラソンに挑戦する。
初心者がフルマラソンにいきなり挑戦するのだから、
色々と準備も大変だ。
100キロウォークのときも色々あったからな。

インターネットで調べてみると、
無料でトレーニングの方法を知ることができる。
ホンマ、便利な時代になったもんやと思うが、
だからと言って完走できるかどうかと関係ない。
話がそれるが、ギターの練習方法も、
私が16歳の時のことを思うと信じられないほどの
情報が無料で手に入る。
が、それを見たからといって
ギターを弾けるようになるわけではない。
つまり、「便利」はただ「便利」なだけで、
何かの達成や幸福に直接は関係ないんだな。
その情報を自分がどう使うかで、
達成や幸福に関わってくるわけだ。
当たり前のことやけど。

話を戻そう。
ランニングのトレーニングについて、素人なりに自分で
考えていたメニューがあったのだけど、それはやめた。
あるサイトで 良い方法を見つけたんだ。
それは「ウォーキング+ランニング+ウォーキング」。
例えば30分間なら、10分ウォーキング、10分ランニング、
10分ウォーキング、というメニューだ。
このランニングの時間を10分から、20分に、30分にと
徐々に伸ばしていく。
いきなり10分から20分にするのではなく、
徐々に増やしていけばいいんだ。
最初の目標は「30分間のランニング」と書いてあった。

30分間のランニングができるようになったら、
次の目標は60分間のランニングという風に
少しずつ時間(距離)を伸ばしていくという方法だ。
幸い歩くことには慣れているので、
ウォーキングの間にランニングを取り入れればよい。

早速始めてみた。
普段ウォーキングで、1時間2時間歩くのに
慣れているので30分ではもの足りない。
1時間ぐらいで始めようと思い、5・3キロのコースを考えた。

まず10分歩いてから、10分走ってみた。
しんどい。
思ったよりしんどい。
ほんで、めっちゃ遅い。
そらそうやな、この数十年、ほとんど走ったことない。
何かで急いでいて走ったとしても、1分か2分やろ。
10分走ったのなんか、何十年ぶりや。

帰宅してから、10分間で走った距離を見てみたら、
1,088メートル。
時速にして 6・5キロ。
遅い。
早歩きと変われへん。
でも、この速度で、42・195キロ止まらず、休憩せず
走ったら、6時間半でゴールできる。
今日は、10分で限界やったけど。

なんとか10分堪えて走った後、10分歩いたら、
また走れるような気になったので、
5分走ろうと走り始めたけど、3分でめげた。
それから、7分歩いて、もう一度3分走ろうと思ったら、
2分でめげた。
体力ないわ。
びっくりするほどない。

でも、まあこれがスタートやな。
無理は禁物。
数回は、ウォーキング中に10分間ランニングをやってみて、
それから、少しずつ 時間を伸ばしていこうと思う。


7/15 ウォーキング+ランニング 練習記録
距離 5・3キロ
時間 53分
時速 6・0キロ
ランニング最長時間 10分





2024.8.8

フルマラソン完走への道 その3

11月3日の富山フルマラソンにエントリーをし、
練習をし始めたのが、7月15日。
あの日は、10分走るのが精一杯だった。

少しずつ時間を延ばし、
4回目の練習で30分走った。
10回目で40分。
13回目で60分連続で走れるようになった。
ただし、めちゃくちゃ遅い。
時速6キロを切っている日もある。
それでも、まずは持久力を付けるために
スピードよりも長時間走れる身体作りだと思っている。

毎回、調子よく走れるわけではなく、
5分や10分でめげてしまう日もある。
自分の根性のなさには参ってしまうが、
性格なのかな、そんな時でも自分をダメだと思わず
走れない日もあるよね、無理せんでいい、と
気軽に捉えている。

ランニングというより、ジョギング。
いわゆるスロージョグというスタイルで
走っているが、大体の日は、走り出してから
10分ぐらいまでがしんどい。
20分、30分を超えると意外に楽になるから不思議だ。
調子が良いと、これならいつまででも走れそうと、
勘違いする時もあるほどだ。
だが、弱い自分が顔を出してきた時がつらい。
例えば60分走ろうと思って、45分ぐらいで
もうイヤになった日があった。
「やめたい」と思う。
マラソン出場をやめようとかではなく、
「今、走るのやめたい」なんだ。
凄く弱い。
その弱さに対して、「走れよ、60分!」と
叱咤激励する自分もいない。
ただ弱い自分だけしかいないんだ。
その日は、なんとか60分走り切ったけど、
こんな性根では、42・195キロ完走は、
難しいんちゃうかと不安になる。
しかし、10分しか走れなかった自分が
3週間で60分走れるようになった。
その小さな成功体験の積み重ねで、
100キロウォークも完歩したので、
今回もやるしかないと思っている。

反省は、もう少し早くから準備を始めるべきだったな。
本番まで、もう3カ月を切ってしまった。
あと86日。





2024.8.15

フルマラソン完走への道 その4

11月の富山マラソンにエントリーし、
7月15日から練習を始めて1ヵ月がたった。
2日連続で走ったら、1日休むようにしていて
なるべく2日以上開けないようにしているのだけど、
中々そうも行かない時もある。

今週は、月曜日火曜日と2日続けて走らなかった。
昨日(水曜日)も夜、飲み会の予定があったので、
朝のうちに走ろうと思っていたが、起きたのが遅く、
11時過ぎて走ることになった。

気温はすでに 30度を超えていただろう。
60分走るのは無理だろうと、30分だけと思ったけど、
10分でめげてしまった。
10分走ったあと、数分歩いて、もう一度と思い
走ったが5分でギブアップした。
そんな気温のときに走るのは、アホである。
が、やらないと気が済まないんだ。
甲子園では、球児が野球をしているではないか、
とも思うが、高校生と一緒にしてはいかんな。
こちらは、運動経験のない 62歳である。

今日は 暗くなったころから走り始めた。
スタートはええ感じだったのだが、少し走って
右のすねが痛くなった。
ふくらはぎではなく、すねの前の部分だ。
何日か前にもそういうことがあって、その日は
10分ほど走って、練習をやめた。
今日は、8分で断念。
走り方が悪いのか、なぜにすねが痛い。
しかし、それでやめるのはイヤだったので、
4分歩いて、再び走り出したが、
やはりダメで、今度は4分で断念。
「今日もあかんか、こんなんでは完走なんか
無理やん」と思いながら、4分ほど歩き、
再度走り出したら、不思議なことに
今度は、すねの痛みがなく、15分ほどで
ええ感じにゾーンに入った。(ホンマか)

そのまま、約72分走り続けた。
今までの最長連続ジョグタイムを更新した。
スピードは相変わらず遅くて、時速6キロほどのまま。
この速さでは、42・195キロを走るのに
制限時間いっぱい7時間かかってしまうが、
すねの痛みがなくなって、記録が更新できただけでも
今日の成果としよう。

当面の目標は、2時間連続ジョグだ。
「ランニング」ではなく「ジョギング」なんだな。

このたび走り出すまで、「ランニング」と
「ジョギング」の違いさえ知らなかった。
一般的に「ランニング」は、競技や大会などの
トレーニングのことを指し、「ジョギング」は、
走るスピードも遅く、準備運動や健康増進の
ための運動を指すらしい。
その「ジョギング」の中でも、人と話しながら
ぐらいの息の上がらないスピードで走ることを
「スロージョグ(スロージョギング)」という。
今のところ、私がやっているのは「スロージョグ」だね。
ランニングより、基礎体力アップや脂肪燃焼効果がある。
確かに走り出して、ゆるやかに体重が落ち始めている。
身体に負荷がないレベルの運動なので、
健康に良いのは、なんとなくだが実感している。
何より、走った後、気持ち良い。
公園で一休みしているところに風が当たると、
ホントに気持ち良い。
この感覚を味わえるだけでも、価値があると思うほど。

心配は、ひざだな。
昨年の100キロウォークのときは、腰が問題だったけど、
長時間走るのには、ひざが大丈夫か気がかりだ。
60分ぐらい走ると傷みというほどではないけど、
少し違和感が出始める。
ひざに良いといわれるサプリメントを飲み始めたけど、
そんなのすぐには効かないだろうし。

開催まであと79日。
すぐやな。


8/15 ウォーキング+ジョギング 練習記録
距離 9・25キロ
時間 92分
時速 6・0キロ
ランニング最長時間 72分





2024.8.24

フルマラソン完走への道 その5
― 10km完走


40日前にジョギングを始めたときには、
1キロ(10分)走るのがやっとだったけど、
昨日は、10キロ以上(99分)走った。
10キロに換算すると96分で、時速6・25キロ。
ほんの少しだけどスピードも速くなった。
時速6・5キロで走れば、フルマラソンを
6時間半で完走できるので、
持久力とスピードと両方にまだまだ課題がある。

心配は、ひざだ。
昨日は8キロ手前の時点で、ひざに違和感というか
軽い痛みが出てきた。
走りながら、やめようか、9キロ走ろうか、
10キロまで走ってみようかと考えた。
練習でひざを痛めてしまっては、元も子もない。
少しずつ鍛えていく必要がある。
でも、8キロの時点で、なんとか行けそうに思ったので
走り続けたら、結局10キロまで行くことが出来た。

この4倍以上の距離と時間。
さて耐えられる身体と精神を作り上げられることが
できるんだろうか。
特に精神。

あと 70日だ。


8/23 ジョギング 練習記録
距離 10・27キロ
時間 99分
時速 6・25キロ





2024.9.3

フルマラソン完走への道 その6
― 13km完走


8月23日に10キロ(100分)を走ったことを書いたが、
それから5日後(8月28日)に 13キロ
(127分)を走った。
5日後というのは、ちょっと張り切り過ぎたかも知れない。

あいかわらずのスロージョグ。
最初の4キロほどは、1キロ9分18秒だったが、
最後の4キロほどは、1キロ9分58秒と
かなり遅くなった。
実際、犬の散歩をしている、歩いている若者に
追い抜かされたよ。

トータルでは、1キロ9分40秒というスローペースで
これだとフルマラソンは、6時間48分という計算になる。
7時間が制限時間なので、現時点では、
時間内のゴールはまだ難しい。

う〜む、どうしたものか。
もう少しペースを上げるしかないのだが、
そのためには、今よりもキツイ練習をしなければならない。

13キロ走った時点で、もう走れないほどヘトヘトかというと
それほどでもなく、まだ走れると思うのだが、ひざがやばい。
これ以上走ると、ひざを痛めるというリスクが高まり、
チャレンジできない状態でいる。

実際、13キロ走ったあとは、翌日も翌々日も
明らかにひざに疲労が残っており、3日間練習を控えた。
「3日は空けるな」というのがマラソンのトレーニングの
鉄則だとどこかで知ったので、7月15日の練習開始以来、
3日空けたことはなかったんだけど、台風の影響もあり
天候も悪かったので、3日間休むことにした。

走れる時間や距離が延びることは、
マインドにもプラスに働いており、
一度は走った距離や時間は、次も走れるという
自信に繋がっているのは間違いない。
しかし、ひざの問題とペースの遅さは、
完走することの不安要素となっている。
あと2か月、どこまでやれるかな。

ところで、マラソン業界(?)では、
走るペースを時速では言わないようだ。
1キロ何分という表現をする。
前述のように私は、1キロ9分代後半と超スローだ。
オリンピックや世界大会に出るような選手、
例えば男子世界記録(ケルヴィン・キプタム/ケニア)の
2時間00分でゴールするには、1キロを2分51秒で
走らなければならない。
これはなんと時速約21キロだ。
100メートル 17秒ですぜ。
私には 100メートルだって無理だ。

そんなのと比較する必要はないけど、
なんとか9分台前半で走ることができれば、
6時間半ぐらいでゴールできるので、頑張ろうと思う。

あと60日。


9/3 ジョギング 練習記録
距離 8・75キロ
時間 85分
1キロ 9分44秒



* * * * *

マラソンの世界記録をググって知ったんだけど、
前述の世界記録保持者、ケニアのケルヴィン・キプタムは、
2023年のシカゴ・マラソンで、2時間00分35秒という
世界記録で優勝した。
人類初の2時間切りを期待されていた選手だが、
今年2月に高速道路を運転中、交通事故で死亡したらしい。
享年24歳。
世界記録更新後は、週に250 - 280km 走るのが
ルーティンだったって。
週に 280kmって、毎日 40kmやん。
きっと2時間切れただろうに。
悔しいだろうな。

合掌。





2024.9.4

フルマラソン完走への道 その7
― 1km 7分07秒

私がエントリーした11月3日の富山マラソンは、
制限時間が7時間なのだけど、
マラソン大会では、後ろの方でスタートすると
スタートラインに行くまでに数十分かかるというのも
どこかで聞いたし、7時間ギリギリのペースで走ると
何かアクシデントがあったら間に合わなくなる。
それで、6時間半を目標にしているのだけど、
42・195kmを6時間半で走るためには、
1km9分14秒で走らなければならない。

今のところの私のタイムは、1km9分40秒程度と
とても遅い。
それも10km程度しかまだ走っていないタイムだ。
もう少し、ペースを上げる必要がある。

今までは、持続力を付けるためにと、
ゆっくりで良いから、長時間走り続ける練習をしてきた。
ようやく2時間以上、連続で走れるようになったので、
そろそろペースのことも考えた方が良いのではないかと
思い始めた。

YouTube には、たくさんのマラソン、ジョギングの
コーチの動画があるが、人によって言っていることが
少しずつ違うので、自分で取捨選択するしかない。
初心者を対象にしていても、大体が私よりレベルが高い
初心者向けで、1キロ10分近くかかる超スロー初心者を
対象にした話は少ない。
まぁ、それはしゃーない。

今日は、自分の走れるスピードで2kmは
走ってみようと、スタートした。
結局2km持たず、途中で断念。
距離は、1307mだった。
時間は9分18秒だったので、1km 7分07秒。
なるほどこれがキロ7分のペースか。
このペースで走り続けられれば、
フルマラソンは5時間でゴールできるんだな。
しかし、こんなので走り続けられるわけがない。
無理無理。

走ってみて分かったのは、普段のペースで走るのと、
足の筋肉とかより、心肺機能が足りていない、
という実感。
根性も足りてないの分かるけど、
もう全然、息の仕方が違う。
まあ、まともに運動したことない人だから、
そらそうやわなぁ。

それから、坂道(登り)をジョギング。
目黒川から JR山手線の線路までは、
結構な坂道なので、そこを走ってみた。
測ると 170m ほどなのだが、すぐに
スピードが落ちるので、100秒以上かかる。
それを3本走った。
もっとやりたくなるけど、あんまり一度に張り切らない。
「焦らない」というのが、マラソンの練習の鉄則だと
誰かが言っていた。

そのあと 軽く 30分ジョギング。

ただ、走るだけではなく、週に1、2回は
こういう練習も取り入れて行こうと思う。

あとは、100〜200mぐらいを 70〜80%の力で
数本走る「ウインドスプリント」という練習。
「LSD(ロング・スロー・ディスタンス)」という
長く、ゆっくり、距離を走る練習。
普段やってるのは、これに近いかな。
でも、距離はまだ大したことない。
「LSD」と言えるのは、やはり 15、20km 以上やな。

近いうちに、15kmを走って、
その次は、途中 歩いても良いから
21km(ハーフ)をやってみようと思う。
「歩いても良いから 21kmを3時間でゴールしたら、
42・195は完走できる」というのも YouTube で
誰かが言っていた。
しかし、21kmを180分で走るには、
1km8分34秒で走らねばならんのだよ。
今より1分以上縮めなくではならない。
う〜む。

あと 59日……





2024.9.11

フルマラソン完走への道 その8
― 15km走破


今日は、ゆっくりで良いから15キロ走ろうと
練習に臨んだ。
15・435キロメートル、2時間30分49秒。(遅)
15キロで良かったんだけど、150分という記録も
作りたかったので、少し距離を伸ばした。

10キロ以上は、3回走ったけど、
15キロは、初めて。
先週、10キロ走った時は、キロ9分24秒と
少しだけペースが上がってきたのを感じたけど、
今日は、キロ9分46秒と遅かった。
最初の3キロはたぶん9分前半だったと思うけど、
どんどんスピードが落ちていくんだな。
12キロあたりでは、自分でも歩いているのか
走っているのか分からんようなペースにまで落ちた。
そのあと、13キロ過ぎて、ちょっと持ち直した。

なんか、突然余裕が出たり、めっちゃしんどくなったり、
そういう波があるみたいやな。
走り出しの10分前後は、ほとんど毎回のように
しんどいのは、ウォーミングアップが十分でないからかも
知れない。

心配のひざ対策で、サポーターを両足に付けて走った。
おそらく少しは、効果があるのだろうと思うけど、
走り終わった今は、結構ひざに来ているのが分かる。
できればもっと練習したいと思うけど、明日は休養だ。

15キロというと、フルマラソンの3分の1以上の
距離は走ったことになる。
昨年の100キロウォークのときの練習の最長距離は、
33・4キロ(つまり3分の1)を一度歩いて、
本番に臨んだ。
本番で 60キロぐらいまでは、30キロの延長で大体
想像した通りだったが、70キロを超えて、
特に80キロ以降は、未知の世界(足の痛み)が
待ち受けていた。
マラソンは、トータルは 42・195キロと100キロの
半分以下だけど、「走る」という行為、それに加えて
制限時間という壁が立ちはだかっており、
全く予想が付かない。
いまだに「イケる」という感触はない。

どころで、7月15日に練習を始めて以来、
今日が34回目の練習で、走った総距離は、
190キロを越えている。
なのに体重がほとんど落ちていない!
ちょっと落ちたかなと思うと、すぐに戻る。
戻る原因は、分かっている。
運動した分、お腹が空くのでご飯も食べるけど、
それより何より、アルコールだ。
走り出したおかげで、酒を飲む日も減っているが、
酒を飲んだ翌日の体重が物語っているんだ。
こんなに分かりやすいものなのか、というほど。
ひざへの負担も考えると、本番までに
5キロぐらいは減量したい。

走った後の爽快感や、気持ちよさは、
今まで知らなかったこと。
身体のためにも良いし、ストレスの軽減にもなり、
精神のためにも良いことが分かる。
走っていたら、向かい風や追い風、季節の風も
感じることができる。
自分の限界や、自己話も観察できる。
そんな風に考えると、酒を飲んで失っているものが
バカバカしくなってくる。
いえいえ、酒は好きですぜ。
楽しく酔っぱらって、気持ちよくなって。
でも、失っているものも多いねんな。
まあ一番は、時間やな。
酔っぱらったら、何もでけへんからな。
そして健康。
そんなこと思うと、お酒も そろそろええかな、
という気もしてくる。
断酒すると決めたわけじゃないけど、
こういう考えが始まると、大体そっちの方向に
向かい出すのが自分のパターンだ。
まあ、今はやめなくても、飲む日を減らせば
良いと思っている程度だけどね。

さて、次の目標は、ハーフ(21キロ)だな。
これは、途中歩いても良いという風に臨まないと、
張り切り過ぎるとケガすることになる。
今日も15キロ走った時点で、あと3キロぐらい
走れそうだったので迷ったけど、張り切らない、
というのが、マラソンの練習の鉄則なのでやめたよ。

全く余談だけど、先週大阪に帰省していて、
夜、実家の近所を10キロ走った。
何が驚いたって、街が暗いこと。
街灯が少ないねんな。
田舎ですわ。
調べてみたら、大阪府柏原市って、
今住んでいる品川区より、ちょっと広いねんけど、
人口は、品川区の6分の1ぐらいやわ。
1995年には、8万人以上住んでたけど、
2020年では、6万9千人を切っている。
もう過疎ですな。
品川区は、1995年は32万人だったけど、
2020年で 42万人と増えております。

そんなことより、本番まで あと、52日。
どうなるか。


9/11 ジョギング 練習記録
距離 15・44キロ
時間 151分
1キロ 9分46秒





2024.9.13

フルマラソン完走への道 その9
― ランニング・シューズ購入


フルマラソンを走るためには、ランニング専用の
シューズで走った方が良いのは分かっていたけど、
持っていた アディダスのシューズが、
割と楽で走りやすかったので、それで練習をしてきた。
調べてみたら、ゴルフシューズだったよ。(ビックリ!)
もらい物だったんだけど、走るのに全く問題ないと
思えるのは、私がランニングの素人だからかな。

それで、ようやくランニングシューズを買いに行ってきた。
ネットで調べて、アシックスの「ゲル・カヤノ」という
シューズが良さそうだと思って、原宿のアシックスまで
行ってきた。
店員さんに、初心者であること、初マラソンを走ることを
伝え、推薦されたのが、「ゲル・カヤノ 31」と
もうひとつ「ゲルなんとか」という別のモデル。
両方履いてみた感じで、「ゲル・カヤノ 31」に決めた。
色は、Steel Grey/Piedmont Grey。
20,900円也。
こんなに高い運動靴は人生で初めて。
(妻からの誕生日プレゼント)


GEL-KAYANO 31



「ゲル・カヤノ」の発売は、1993年で、
今年のモデルが31代目なので「ゲル・カヤノ 31」。
「カヤノ」というのは、初代モデルのデザイン担当者
榧野(カヤノ)さんの名前で、
30年以上売れ続けているシリーズらしい。

サイズは、28センチがちょうど良いと思ったんだけど、
アシックスの店員さんは、もう5ミリ大きいサイズを
勧めてきた。
なんでも、親指の前が1センチぐらい空いているのが、
アシックスの標準らしい。
親指の爪が靴に当たることで、爪が剥がれたりとか
するらしいので、少し大きめを履くようだ。
で、28・5センチも履いてみたけど、どうも大きすぎる
感じがしたので、28センチにしたよ。

早速、履いて走ってみた。

ランニング・シューズを履けば、もう、劇的に
楽に走れるのかと超期待していたけど、
全然そんなことはなかった。
クッションは良いし、しっかり守られてる感はある。
今日は 4・3キロほどを、間に5分ほど休憩を入れて
2回、計8・7キロを走ったのだけど、
途中で右足のかかとあたりがヒリヒリしてきた。
走り終わって見てみたら、かかとの内側が軽く
靴擦れになって、赤くなってた。
こんな所、靴擦れになるんやな。
まあ、それは靴がなじめば解決すると思う。

問題は、ひざです。
一昨日、「プロ・フィッツ ひざ サポーター」というのを
両ひざに付けて、15キロ走った。
それなりにひざがサポートされている感はあって、
まあまあ良かったのだけど、そのあと、
太もものゴムが当たる部分が、みみず腫れになって
丸2日経っても痒い。
私は、どうもそういうのに弱いらしく、ズボンのベルトを
きつく締めすぎたり、ゴムのきついパンツを履いたりすると
同様に下腹部がみみず腫れになって痒いことがある。

そのサポーターは、その前に1時間ほど使った時は、
どうもなかったんだけど、15キロの日は、3時間以上
つけっぱなしだったので、そんなことになってしまったようだ。
本番では、7時間以上つけっぱなしになるので、
これは使えないなぁ。
ふたつで 3,260円したんだけどな。
もしかしたら、もうワンサイズ、大きいのを買えば
良いのかも知れないけど、私の太ももが
サイズのちょうど境い目ぐらいで悩ましい。
次は、ゴムではなく、マジックテープで、締め付けを
調整できるものを注文したので、そちらに期待したい。
ひとつ 2,874円。
まずは、片方で試してみて 良ければもう一つ買う。
こういう小物もあれこれ試さねばならず、
その出費もバカにならない。

今日もひざが心配で、練習を切り上げた。
気持ちも体力もまだ走れると思うのだけど、
これ以上走ると、ひざが大丈夫か?と思うと
無理しない方が良いなとなってしまう。
悩ましい。

あと 50日。


9/13 ジョギング 練習記録
距離 4・375キロ ×2
時間 83分(トータル)
1キロ 9分28秒(トータル)





2024.9.15

フルマラソン完走への道 その10
― ランニング・アプリ導入


ランニング・アプリというものがあることは
少し前から知っていたけど、私はいまだにアナログな
ところが多くあり、中々導入せずにいた。
ランニング・アプリは、走った距離や時間などを
記録できる便利なもの。
で、そろそろ使ってみようかという気になってきた。
無料のものも多くあるのでどれにしようかと
迷ったが、「Runtrip」という無料アプリを
スマホにダウンロードした。
「Runtrip」は、YouTube の動画観たことが
あったので、良いかなと思って。

今日は、12km 走って、そのあと4キロほど
続けて 歩くつもりでスタートしたが、
途中で 雨が降り出したので 4・7kmで中止。

アプリの走った記録の地図を見たら
めちゃ正確でビックリ。
スタート地点も走るのをやめた(記録をストップした)
地点もまさにその通りだった。

おまけに1キロごとの平均ペースも出る。

1km 8'15"
2km 9'07"
3km 8'57"
4km 8'55"
5km 9'08"

最後の 5km は、4・7km のラスト 700mのことだ。

2kmでペースが落ちているのは、目黒通りの
長い登り坂を走ったからだ。
分かりやすい。

トータル 4・7kmでは、41'58" で、
キロ 8’52” といつもより速い。
今日が特別速かったとは、思えないので、
今までの計算(というより距離の測り方)が
間違っていたか、このアプリが間違っているのかな。

今日の距離は、キョリ測では4・477km、
グーグルマップで測ると4・5km、
Runtripでは、4・73km。
もしかしたら、Runtrip は少し長めに測ってしまうのかも。
それなら、計算上 ペースが速まったのも分かる。
キョリ測やグーグルマップを基準に計算すると
キロ 9'20" から 9’22” だから。
でも、まあ速い方が、気持ちも上がるので、これからは
Runtrip の数字を基準に記録することにするよ。
さすがに、ランナー向けのアプリだから、
いい加減だったら、クレーム来るだろうしね。


9/15 ジョギング 練習記録
距離 4・7キロ
時間 42分
1キロ 8分52秒





2024.9.21

フルマラソン完走への道 その11
― 180分 19キロ


今日の練習は、コースも何キロ走るかも決めずに
スタートした。
最低10キロ以上は、走るつもりでいたけど。
スマホにランニング・アプリを入れたおかげで
予めコースを決めておかなくて、気ままに
走っても良くなったので楽になった。
ただ、記録の地図を拡大して見て
GPSの誤差が結構大きいことを発見した。
例えばこんな風。



これは先日、山手通りを走ったときの記録だが、
実際には、片側の歩道を走ってたのだけど、
画像のように、ジグザグに走ったことになっていた。



別の道もこんな感じだ。
このふたつは、特に極端な部分をピックアップしたので、
全部が全部、そんなに酷いわけではないけど、
アプリでは、実際に走った距離より数パーセント
長く走ったことになっているように思われる。
そのことで、ペースもこれまでの記録より
速いことになっているんだと思う。
一昨日は、11キロを98分で走った。
これは1キロ9分を切っているので、
急にそんなに速く走れるわけないだろうと思って、
アプリを見ていて、地図を拡大して気付いたんだ。
まあ、細かいことはよしとして、今後は
このアプリで記録を取ることにした。
実際より、ちょっと盛ってる記録になるけど、
その方が気持ちも上がるし、
キョリ測でコース作るの(嫌いじゃないけど)
結構時間使ってたからね。

話を今日の練習に戻すと、走っていると
なんだか調子よくなってきて、途中で180分に
チャレンジする気になった。
走りながら、ひざはやっぱり気になってはいるけど、
軽い痛みなので、走れないほどではない。

空腹時に走り出したので、90分ぐらいで
めちゃくちゃお腹が空いてきた。
普通の空腹感ではない。
これがエネルギー不足なのかな。
今までもそれぐらいの距離は走っているけど、
感じたことのない空腹だったので、
コンビニによって、in ゼリーとミネラル水を補給。
走りながら、そういうものを食べたり飲んだり
することも練習しておいた方が良い、と
先日観た YouTubeの動画で言っていたわ。

で、コンビニでゼリーを探すのに手間取ってしまい、
2分ぐらい経ったので、182分をゴールにした。
そのへん、真面目というか細かいなと自分でも思う。

結果は、19・2キロで 182分30秒。
1キロ9分30秒。
180分の時、スマホを見たら19キロだったので、
あと2キロでハーフ(21キロ)行けるやんと思ったのだけど、
マラソンの練習は「張り切らない、頑張らない、
焦らない」だと思い直し、21キロは次の機会に見送った。

フルマラソンには、30キロの壁とか 31キロの壁と
いうものがあるらしい。
昨年の100キロ・ウォークに例えると
70キロの壁だろうか。
70キロを超えてから、人生未経験の足の痛みが
始まったからね。
80キロを超えてからは特に凄かった覚えがある。
マラソンでも、30キロ、35キロを超えると
「何が起こるか分からない」ということも聞いた。
なので、全く油断はできないのだけど、
今日はようやく、42・195キロが射程距離に
入ってきた感じがしたよ。
今日のペースだとフルマラソンは、6時間41分。

今日は走っていて、気が付いたら、
フルマラソンでゴールしたあとのことをイメージしてた。
これはとても良い傾向だ。
ほぼほぼ現実化するパターン。
まだまだなめたらあかんのは分かってる。

人間て凄いなと思う。
2ヵ月前は、10分しか走れなかった62歳の
おっさんが、3時間走れるようになるんやもん。
何ごとも継続こそが力やな、と改めて思うのでした。

あと42日。
これ(コース紹介動画)を観て、イメトレしよう。


9/21 ジョギング 練習記録
距離 19・2キロ
時間 182・5分
1キロ 9分30秒





2024.9.25

フルマラソン完走への道 その12
― 侮るなかれ


4日前に初めて180分 約19キロ走った。
その日、起きたとき少し腰に痛みがあったけど、
そんなに気にするほどではなかった。
寝ていた姿勢が悪かったかな、ぐらいに思った。
走るときも走っている最中も気にならなかったし、
当日のエントリーを読むと、まだ走れそうな
ぐらいに書いている。
実際、その時はそうだったんだけど。

翌日は、さすがに全身に疲れがあり、
とても走れる状態ではなった。
もちろん19キロも走ったのだから、
1日2日は休息するつもりでいたけど。
その次の日は、妻が走ると言い出したので
その付き合いで少しだけ走った。
約1時間走ったり歩いたり、約6キロ。

身体中が固まっているような印象なので
近所の整体に行って、1時間ほぐしてもらったら
大分ましになった。
ひざもかなりくたびれている感じがしていたが、
整体師が言うには、股関節が硬いのではないかという。
うーむ、やはり股関節か。

YouTubeで色々見ていると、股関節や足首の
関節が硬いとそのシワ寄せがひざに行くのだという。
股関節は360度、足首は前後(というか上下)
だけではなく、左右にも少し曲がるので
多方向に動くけど、ひざは一方向にしか曲がらない。
股関節や足首が硬いと、ひざが本来曲がらない方向へも
ストレスがかかってしまうというわけだ。
つまり、十分な柔軟が大事ということなんだな。
身体も心も柔らかい方が良いわけだ。

そして、ひざだけではなく、腰にも来ている。
7月15日に練習を始めて以来、腰に痛みが
出たのは初めて。
あの走った日に走る前にすでに違和感があった上に
3時間も走ったのだから、ちょっと無理があったのかなと思う。
まあ、日常生活に支障があるような痛みではないけど。

あんまり練習の間を開けたくないのだけど、
今日明日ぐらいは休養して様子を見ようと思う。
無理して本当にケガをしたら元も子もない。

YouTubeには、実際のマラソンの様子も
たくさんアップされているけど、30キロ、35キロを
過ぎると歩いている人も多い。
そのあたりで歩いている人は、
6時間7時間でゴールする人たち。
私も間違いなくその仲間だけど、
「完走した」というためには、
できれば最後まで歩きたくない。
でも、難しいだろうなぁ。

4日前に「ようやく、42・195キロが射程距離に
入ってきた」と書いたけど、
また射程距離から遠のいた感じ。
甘くないなぁ。

あと38日。





2024.10.18

フルマラソン完走への道 その13
― 一喜一憂の日々


何かと慌ただしく、10日も更新を怠っていた。
8日から14日まで、妻の還暦と結婚25年記念の
旅行で、宮古島と石垣島に行っていた。
その旅行のレポートもしたいと思いながら、
時間ばかりが過ぎていく。

さて、フルマラソン当日まで、あと15日と迫ってきた。
前回の「フルマラソン完走への道 その12」で書いたが、
9月21日に180分、19キロを走ってから、
数日、腰の調子も良くなく、走れないほどでは
ないけど、ひざの調子が良くなくて、
練習量がガタ落ちしてしまった。
それまでは、週に30キロ前後走っていたのが、
2週連続で、7キロほどにまで落ちた。
先週は、旅行中だったけれど、3回合計22キロほど
走ったが、相変わらず5キロ以上走ると
ひざに痛みが生じてくる。

練習を始めて3ヵ月以上経過した。
走った距離は、300キロを超えたけど、
日によって、希望が湧いて 42・195キロが見える日と
無理なんじゃないかな、とへこむ日がある。

今更だけど、結局、運動経験のない私が、
フルマラソンを62歳でチャレンジするには、
3ヵ月の準備期間では厳しいということだったんだ。
やはり、半年以上かけて身体を作るべきだったんだ。
あれだけ、マラソンの練習は「がんばらない」
「張り切らない」「調子に乗らない」と知っていても
やってしまった。
あの19キロは、私にはまだ早かったんだと思う。

ただ、ひざのことを除けば、さずがに3ヵ月も走っていると
体力が付いてきたことは、自覚できる。
昨日は、8キロを71分で走った。
1キロ9分を切っているので、練習の成果はあると思う。
それでもマラソンとしては、超のろいけどね。
もう、ジタバタしても仕方ないし、
長距離(10キロ以上)の練習は危険なのでやらない。
途中歩いてでも7時間以内にゴールする気では、
いるけれど、問題はひざがどれくらい持つかだな。

オレに、幸運を祈る。

あと15日。





フルマラソン完走への道 その14
― 筋膜リリースガン


ふた月ほど前、筋肉リリースガンなるものを
ネットで見つけて購入した。
マラソンの練習後の筋肉をほぐすために
買ったが、これが中々良い。
手軽に筋肉をほぐすことができる。

uFit RELEASER Mini(筋膜リリースガン ミニ)

フルマラソン完走のための肝は、私の場合
ひざだと何度も書いてきた。
試しに筋肉リリースガンをひざに使ってみたら、
効果があった。
数年前にふくらはぎの肉離れを起こしたとき、
「ゆらし」という治療法で、みるみるうちに
改善した覚えがあって、もしかしたら似たような
効果があるのではないかと思い、ひざの皿の
下あたりに数分間、軽く当ててみたんだ。
そうすると、触ると痛かったひざの痛みがなくなった。
そして、走っているときの痛みも明らかに軽減した。
本来の使い方ではないだろうから、
注意深く使わないといけないけど。

今日で、本番2週間前。
これからはあまりハードなトレーニングは危険。
今日は、10キロ走った。
本番まで10キロ走るのは最後にしようと思って
走ったが、筋膜リリースガンのおかげで
ほとんどひざのことを気にせずに調子よく走れた。
もしかしたら、これで乗り切れるかもしれないと、
希望が湧いてきたよ。

あとは、本番で初めて体験する
30キロの壁とかいうやつだな。
昨年の100キロ・ウォークで体験した
80キロを超えたときの足の痛みぐらいのことは、
覚悟しているけど、また違うのかな。

あと13日。


10/20 ジョギング 練習記録
距離 10・0キロ
時間 91・6分
1キロ 9分09秒





2024.10.23

フルマラソン完走への道 その15
― スポーツようかん


今まで縁がなかったので知らなかったけれど、
ランニンググッズには、こんなものまであるのかと
関心するほど色々充実している。
そんな中の一つ、ランニング中の
エネルギー補給のための食品。



その名も「スポーツ ようかん」。
味は、あずきとカカオがあって、
作っているのは、あずきバー(アイス)が
人気の井村屋。



あずきとカカオ、両方食べてみた。
走りながらじゃないけど。
味は特筆するほどではない。



袋を破らなくても片方を強く押すと中身が
出て来るようになっていて手を汚さない。
いくつか食べた中のひとつが、封が強かったのか、
先からではなく横のつなぎ目が開いて中身が出てきたよ。
「片手で食べられる」と書いてあったので
ランニング中のカロリー補給にいいなと思い
買ったのだけど、注意書きに
「スポーツ・アウトドアでお召しあがりいただくときは
同時に水分を補給をおすすめします」って書いてある。
確かに水分が欲しくなる。
走りながらやと、あかんやん。
そうか「ランニング中」とはどこにも書いてないわ。
早とちりした。

森永製菓のウインダ―インゼリーは走りながらでも
食べやすい(飲みやすい)が、走りながら
あの小さな蓋を開けたあと、落としそうで面倒。
もともと運動中を想定して作られていないからな。
味の素のアミノバイタルのアミノショットは、
運動中の摂取用で、ちぎった切れ端部分が
本体と離れないしくみで、うまく考えてある。

まあ、私のようなランナーの場合、1分1秒を
競っているわけではないので、立ち止まるか
歩いて飲めばええねんけどな。





2024.10.30

フルマラソン完走への道 その16
― いよいよ今週末


富山マラソン本番まで、あっという間に
あと3日と迫ってきた。
結局、十分練習したとは言えないまま、
本番を迎えることになる。

7月15日に練習を開始して以来、3カ月半で
走った距離は、合計で 360キロほど。
マラソンの練習としては、月に100キロでは
十分ではない。
それに、走ったと言っても1キロ9分台で
本当に遅い。
今日も7・5キロほど走ったが、もっと走りたく
なるところをぐっと堪えてやめた。
練習を始めた頃には、考えられなかったことだけど
この頃は、走っていて数十分経つと楽になって
もっと走りたくなるようになった。

ひざは、7・5キロくらいなら軽く痛い程度で
問題ないけど、これが30キロ 40キロ走ったとき
どうなるかは見当もつかない。
リタイアするとしたら、ひざかひざ以外のどこかが
痛くなって走れなくなり、心が折れた時だろう。
あるいは、痛くても歩いてでも続ける気があったとして
制限時間内にチェックポイントを通過できなくて
失格になるかだな。

目標は、6時間30分だけど、たぶん無理だね。
予想は、6時間45分から7時間ギリギリで
とにかく ゴールできたら、御の字だ。

マラソンは、成功する競技じゃなく、
失敗しない競技だと誰かが言っていた。
練習でもケガをしないよう、無理をしないで、
本番前に走り過ぎないよう、食べ過ぎないよう。
当日は、体調管理から、ペース配分まで、
とにかく失敗しないように気を配るスポーツなんだな。

本番は、11月3日(日)の9時スタート。
ゴールは、16時頃だな。
前日に受付をしなければならないので、
前々日(1日)に富山入りすることにした。

天候が気になるところだが、今の予報では、
3日当日は曇りのち晴れ。
別の天気予報では、雨のち曇り。

前日は、当日に疲れを残さないよう走らないで、
受付に行くだけにしよう。
どうせ雨の予報だし。
(天気予報によって、降水確率 80−100%)
前々日の1日は、少しだけ走ろうと思うが、
天気予報によって、降水確率20%、60%、
80%とまちまち。
時々雨が降るかもな。

当日、走り終わったら、美味いもんを食べようと
思って、お店を調べて数軒予約の電話をしたけど、
当日休みか満席か電話が繋がらないかで
予約は取れていない。
マラソンの影響もあるかもな。
何しろ、マラソンの部が13,000人、ジョギングの部が
1,000人で、合計14,000人(+車椅子マラソン
30人)が参加する。
きっと、あちこちから参加者が来るだろう。
まあ駅前の居酒屋でもいいや。
2週間アルコールを断っているので、飲むの楽しみ。

あと3日。
さて、どうなるか。


富山マラソン 公式サイト





2024.11.4

フルマラソン完走への道 その17
― 完走したぞ!


作日開催された富山マラソン。
フルマラソン初挑戦で、無事完走した。
記録は、6時間44分14秒。
数日前に「予想は、6時間45分から
7時間ギリギリ」と書いたけど、
予想通りのタイムとなった。

終わってみての一番の感想は、「足が痛い」。
達成感や満足がないわけではないけど、
走り切った感動とかはない。
あるのは安心感ね。
もしリタイアしたら、もう一度チャレンジしないと
気が済まないだろうから、
もうやらなく良いという安心感。

「足が痛い」と書いたけど、
昨年の100キロ・ウォークに比べると
それほどでもない。
足の痛さで言えば、100キロ・ウォークの方が
断然 痛かった。
あれは、味わったことのない痛みだった。
でも、翌日の身体は、今回の方が痛い。
100キロ・ウォークの翌日は、
嘘みたいに筋肉痛もなく平気だったけど、
今回はそこそこ痛い。
やはり走るという行為は、歩くより
ハードなんだなと思う。
当たり前か。
それでも足にマメができたりということは
今回もなかったので、良かった。

6時間44分14秒は、自分で測ったんではなくて、
大会側の計測。
ゼッケンの裏にチップが貼り付けてあって、
それで計測してるんだな。
5キロごとにセンサーが設けられていて、
通過すると「ピッ」って鳴ってたから、
5キロごとの記録もあるのかも知れない。
13,000人以上のデータを管理しているわけだから、
すごいシステムだ。

前日、前々日は結構な雨だったのだけど、
当日は嘘のように晴れたよ。
気温も最高で 20度を超えていただろう。
日差しも強く、日焼けのあとがくっきり残ったよ。
Tシャツの袖をまくっていたものだから、
日焼けした肩も痛い。

マラソンにエントリーしたは、14,950人。
当日、何人が走ったのか分からないけれど、
14,000人前後は走ったんだろうと思う。
申込み時に予想タイムを書いたので、
おそらくタイム別にブロック分けされていたんだと思う。
私は、Kブロックで、一番後ろのグループ。
前に1万人以上の人がいるわけだ。
先頭が9時ちょうどにスタートして、
私がスタート地点を通過したのは、9時14分だった。
1万人がスタートするのに14分もかかっているわけだ。
この14分のロスは、チップが計測しているおかげで、
ちゃんと差し引かれる。

スタート前に並ぶランナー


スタート地点を通過


走る前の一番の心配は、ひざのことだったけど、
スタート直前になって、走り出してから、
うんこがしたくなりそうな気がしてきた。
もちろん途中でトイレに行けるだろうけど、
ちょっと憂鬱な感じのスタートとなった。

案の定、走り出して5分ほどで、催してきた。
我慢して走っていたけど、いつまでも我慢できない。
9時35分ぐらいだったと思う。
最初のトイレ(仮設トイレ)に飛び込んだ。
スタートから、私はいつも通りのペースで
ゆっくり走っていたから、その時点で結構 大勢の人に
抜かれていたけど、それでもまだ後ろに数百人はいたと思う。
ところが用を足してトイレから道路に出て、びっくりした。
誰もいないんだ。
後ろにも前にも誰も見えない。
きついタイツを履いていたことや、
お腹の調子のこともあり、用を足すのに
5分ほどかかったとは思うけど、まさか誰もいないとは。
まるでキツネにつままれたような気がした。
沿道では、地元の方々が並んで声援を送ってくれる。
その中を私、ひとりきりで走った。
たったひとりのために沿道両側に並んだ
大勢の方が、「頑張ってー」「ファイトー」と
声援を送ってくれるんだ。
しかも、私のペースが超遅い。
もう、恥ずかしくて恥ずかしくてしょうがなかったよ。

そうこうしているうちに、私の数十メートル後ろに
車が走って来ていることに気がついた。
大会の車で、最後の走者の後ろを走る車だ。
(げっ!やばい、ホンマにベッタや)
焦ったところでペースが上がるわけではない。
そのうち、前を走るランナーが見え始め、追いついてきた。
そして、後ろから数人のランナーが私を抜いていく。
自分がベッタだと思っていたけど、どうやらまだ後ろいたらしい。
よく分からないけど、スタート時刻に間に合わず
遅れてスタートした人だろうか。
そして、後ろにいた車も見えなくなっていたので一安心。
5キロ過ぎに折り返しがあり、7キロぐらいで、
対向車線を走るその車とそれに続くリタイア者を
乗せるバスとすれ違ったけど、バスにはすでに
おじさんがひとり乗っていたよ。

マラソン・コースには10箇所の関門ポイントが
設けられており、それぞれ閉鎖時刻前に
通過しなければ、失格になる。

第1関門は、スタートから9・4キロの地点で、
閉鎖は10時43分。
いつものペースで走れれば通過できると思っていたので、
あまり気にしていなかったのだけど、
第1関門が目に入った時には、
時計は 10時42分を過ぎていて、
「あと45秒!」という係りの人の声が聞こえて来た。
(えっ?やばい!)
さすがにこの時ばかりは少しペースがあがつたよ。

なんとか 10時42分30秒に第1関門を通過。
あと30秒ですぜ、危ない所だった。
うんこしてたために、第1関門(10キロも走ってない!)で
アウトなんて、笑えるけど、勘弁して欲しい。

それからもペースを変えることなく淡々と
走り続けていると、10キロを過ぎた辺りから、
歩いている人達が現れ出した。
そういう歩いている人達を抜きながら、
とにかく歩かず走り続けようと思った。
20キロ近くになると、もうほとんど人が歩いている。
いや、走っている人達は、とっくに先を行っているんだ、
私のペースで抜かれるような人達は、
マラソン初心者に違いないだろう。

できれば最後まで歩かずに走り続けたいと思ったけど、
さすがに新湊大橋の登り坂は、数百メートル歩いたよ。


新湊大橋(2018年5月の旅行時の写真)

ここは、ほぼ全員歩いてたね。
橋の全長は、3・6キロ、橋げたの高さは47メートル。
この新湊大橋の真ん中辺りが、21キロ(ハーフ)。
あ、それと最初の方の橋の登りも少し歩いた。
でも、全部で1キロも歩いていない。
たぶん歩いたの全部で500〜600メートルぐらいだと思う。

新湊大橋の真ん中、21キロ


第2関門以降は、閉鎖時刻の大体3分から5分前に通過。
まあ、これもギリギリやわな。
何かトラブルが起きたらアウトですわ。

マラソンには、30キロの壁があるとか言われているけど、
35キロを超えた辺りで、足が痛くなってきた。
(あぁ、これのことだな)と思ったけど、
前述の通り 100キロ・ウォークの時の
あの70キロ 80キロの足の痛みに比べれば、
大したことないので、100キロを経験しておいて
良かったと思った。
あの時は、もうやめたいと弱気な自分が出て来たけど、
今回はそんなこと一度も思わなかったからね。
ただ、走っているといっても、超スローで、
目の前をい歩いてる人を中々抜けないということも
何度もあったよ。


つづく





2024.11.5

フルマラソン完走への道 その18
― 完走したぞ! その2


記録は、オンラインで見られるようになっていて、
完走証もオンラインからダウンロードする仕組み。
完走証には、記録(グロスタイム)として
「6時間58分39秒」とネットタイムとして
「6時間44分14秒」の両方が記載されている。
グロスの方は、大会は9時スタ―トだったので、
9時からゴールした時刻までのタイム。
でも、昨日書いた通り、私がスタート地点を通過
したのは、9時14分を過ぎていたので、
その分を差し引いたのがネットタイムというわけだ。

完走証には、5キロごとのタイムも記載されているし、
ネットでは、速報(参考記録)としてだが、
5キロごとのラップまで表示されている。

 計測ポイント  スプリット ラップ
 Start 00:14:25  
 5km 01:03:31 0:49:06
 10km 01:47:26 0:43:55
 15km 02:33:28 0:46:02
 20km 03:21:56 0:48:28
 中間 03:33:01  
 25km 04:09:43 0:47:47
 30km 04:58:04 0:48:21
 35km  05:47:20  0:49:16
 40km 06:37:14  0:49:54
 Finish 06:58:39  0:21:25

最初の5キロに49分かかっているのは、
昨日書いた通り、「魔のうんこタイム」に
5分ほど使ったからだ。
実際には次の5キロ同様44分程度だっただろう。
しかし、そのあと見事にペースが落ちて行っている。
20キロが 25キロより遅いのは、
新湊大橋の登り坂のせいだろう。
35キロ以降は、ほぼ1キロ10分だ。
ゴール間際の私を妻が撮影してくれた動画を見たが、
どう見ても 走っているとは言えないような、
情けないスピードとフォームだった。
それでも、自分としては歩いてはいないんだけどね。
横を歩いている見知らぬランナーと同じスピードだったよ。

それから、 完走証には、順位も記載されている。
種目順位(男子マラソン)では、10139位。
総合順位では、12765位。
うーむ、分かっているけど遅い。
でも、きっとうんこ直後からは、
2千人近く抜いたということか。

もらったマラソンのパンフレットによると
マラソン、ジョギング、車椅子マラソンの
合計エントリー者数は、16,122人!
マラソンは、14,950人。
都道府県別に見ると東京から1,021人が参加。
富山県の次に多い。
富山県の人は、9,704人とあるから
6千人以上の人が全国から集まって来るんだな。
外国人も90人以上エントリーしている。
年齢別で見ると60代は 1,748人。
結構な数だ。
70代が 300人、80代が 12人、90代が 1人。
(マラソンの部じゃなく ジョギングの部かも知れないけど。)
男女比で見ると、男性が 12,194人に対し
女性が 3,928人と3分の1程度なのはなぜだろう。

それにしても、このパンフレットを作るだけでも
大変なことだろうなと思う。
それだけ、多くの人が関わり、多くのお金が
動くということだ。

大会の準備の凄さも感心した。
まず1・5〜2キロぐらいごとにトイレが設置されている。
給水は、13箇所もあるので自分で水を持っていなくても
心配なかった。
給食もおはぎ・アンパン・かまぼこ・いなりずし・飴・
チョコレートなどなど充実してたよ。
それも食べながら、事前に準備していたゼリー類も
食べながら走ったので、エネルギー的には
全く不足なく走れたよ。


つづく





2024.11.7

フルマラソン完走への道 その19
― 富山入り


初めてのフルマラソン、結果はすでに書いた通りだが、
富山に入った前々日、前日振り返ってみたい。

富山マラソンの受付は、当日ではなく、
前日に済ませなければならない。
なので、前日には富山に入っている必要が
あったのだが、どうせなら少し観光や撮影もしようと、
前々日に富山入りすることにし、ホテルを予約した。

最後の練習は、前々日に軽く富山市内を
走るつもりでいたのだが、あいにくの雨だった。
仕方なく、昼間に東京で5キロほど走った。
東京は、雨が降っていなかったんだ。
なんだかんだで、家を出たのは17時。

電車に乗ってから、スマホで新幹線を
予約しようとすると、18:24発「かがやき」の
指定席は売り切れ。
仕方なくグリーン席を取ろうとしていると
手続中にそれも売り切れてしまった。
18:04発「はくたか」は、各駅停車なので
到着時間は、18:24発の「かがやき」よりも
40分程遅い。
20分も先に出発するのに。
(「はくたか」は途中で「かがやき」に抜かれる。)
しかし、それに乗らないと東京駅で 19:24まで
待つことになるので、18:04の「はくたか」に乗ることにした。
こちらも指定席は売り切れで、グリーン席しかなかった。
北陸新幹線は、東海道新幹線に比べて
本数が少ない上、三連休前の金曜日の夜だから
混んでいたのかも知れない。

富山駅に着いたのは、20:53。
当初、夕食は富山で美味いもんをと思っていたけど、
結局 駅弁で済ませたし、あとは寝るだけやん。
これやったら、前々日に来んでも、
前日の富山入りでも良かったやん、とひとり思う。
富山は、天気予報通りの雨。

翌日、マラソンの受付へ。
受付会場は、ホテルから徒歩10分ほどの
富山市総合体育館。
ほんの10分ほどの距離なのに、傘を差していても
ひざから下がびしょびしょになるほどの雨。

天候が良ければ、イベントが予定されていたんだろう。
通りにテントが張られているが、あいにくの雨で
中止だった。



受付会場には次々とランナー達がやってくる。
ゼッケンや、Tシャツなどをもらう。

会場では「富山マラソン EXPO2024」と称して、
イベントが組まれている。
ステージではトークショーなどがあり、出展ブースでは、
地元の自治体や企業、スポーツ用品の販売などが
行われていて、結構盛況だった。

本番中の栄養補給用のゼリーを持って行ってだけど、
思わず「フルマラソン完走6点セット」を購入。
気のもんだから。



スタート1時間前、30分前、10キロ、20キロ、
25キロ、30キロにエネルギーを補給するように
6種類のゼリーなどが、セットされているんだ。

あと、テープも持って行ってたけど、
「KTテープ」というテープを購入。
なんとなく効きそうだし。
気のもんだから。



受付後、翌日まで時間はたっぷりあるけど、
雨でどこへも行く気がしない。
駅ビルなどを少し散策した後、
ホテルに戻り大人しくしていることにした。

受付でもらったTシャツにゼッケンを付けてみる。





受付でもらったパンフレットには、出場者全員と
思われる人たちの名前が記載されていたよ。
もちろん私の名前もあったよ。






フルマラソン完走への道 その20
― 色々


走っていて感じたことなど。

沿道の地元の方々の応援は凄かった。
家の前に出て、ただ見ているだけではない。
ほとんどの人が声を出し、うちわなどを振ったり、
なかには飴やチョコレートなどをくれる人もいた。
その応援の人の多くが、私の目を見て、
「がんばれー」「ファイトー」「ナイスラン」と
声をかけてくれているように感じた。
「ナイスラン」ってなんやねん。

それから、団体の応援。
中学や高校の吹奏楽部、ダンス部、応援部、
チアリーディング部、町の曳山(山車)など
数時間にわたりやるわけだから大変だったと思う。

スタート時には、富山県警察音楽隊の演奏があった。
私のスタート待機地点からは、
スピーカーからの音しか聞こえなかったけど。

ランナーの中には、着ぐるみの人もいた。
あんなので最後まで走れるんだろうか。

きっと本人カッコ悪いと思てるやろな、と思ったのは
「ぜったい歩かない」とプリントされた Tシャツを着て、
歩いていた若者。

走っていてイヤだったのは、給水ポイント。
コカ・コーラがスポンサーの一社のようで、
水(ミネラルウォーター)とスポーツドリンク
(アクエリアス)が紙コップに入れられて、
テーブルに並べられているんだけど、
走りながら紙コップで飲むの難しいんだな。
だから皆、地面にこぼす。
水のところはいいけど、アクエリアスのコーナーは、
もうアスファルトがベタベタで、そこを通過すると
しばらく靴の裏が、地面にベッタベッタと
引っ付いて、気持ち悪かった。

やはり 42・195キロは、過酷なんだと思ったのは、
途中で車椅子に乗っていた人や
しゃがんで吐いていた人を見た時。
また、30キロあたりだったか、救急車が待機しているのを
見たけど、あれは念のための待機だったのかな。
妻は、ゴール前で1時間ほど私のゴールを
待ってくれていたらしいけど、その間に担架に
載せられて運ばれるランナーも見たらしい。

幸い私は、件のうんこ以外は、何ごともなく、
心配だったひざの痛みも大したことはなく最後まで持った。
ひざに対しては、サポーターを付けて走ろうか
どうしようかと直前まで迷ったけど、
テーピングした上にタイツを履くことで対処したが
それで十分だったようだ。

バルセロナ五輪で銀、アトランタ五輪で銅メダルの
有森裕子さんがゲストだった。
ゴール前で待ち受けてくれてて、凄い応援を
してくれてた。
ゴール前に有森さんとハイタッチしたよ。

100キロ・ウォークの後は、一歩も歩きたくないほど
足が痛くて、ゴールからタクシーで自宅へ帰ったが、
マラソンの後は、ホテルに戻ってシャワーを浴びて、
食事に出かけたよ。
2週間ぶりのアルコール。
寿司食いながら、ビール、日本酒ね。
あいにく、お店が予約できず、駅ビルのフードコートの
寿司だったけど、さすがは富山、美味しかったよ。
値段もそれなりね。

本番の翌日は、ゆっくりしか歩けないほど
身体が痛かったけど、その翌日には
全く回復していて自分でも驚いた。
走れるほど、普段の状態に戻っていて
もう筋肉痛もなかった。
もしかしたら、めちゃくちゃ頑丈な身体ではないかと
思ったけど、一応、マッサージに行って
身体をほぐしてもらった。
太もも、背中と腰が固まっていると言われた。


スタート地点の壇上の一番右側で両手を振り上げている有森さん



スタート前、男子トイレに並ぶ列



コース終盤の応援ののぼり旗



ゴール直前(時計は 6:58:31)




結局、制限時間が7時間だったから完走出来た。
6時間だったら、アウト(失格)だもんね。
でも、日本のマラソンの多くが制限時間6時間で
開催されているんだ。
マラソンのためには、道路を通行不可に
しなければならないので、特に都会では
そんなに長時間、道路を止めるわけには
いかない事情があるんだと思う。

そんな初心者に優しい大会だから、
大勢の初心者が参加しているのかも知れない。
ただ1万人定員と発表しておいて、
抽選や先着にせずに1万4千人も
エントリーさせるのは、どうしてなのかな。
参加者が多ければ多いほどお金(参加費)が
集まるのは分かるけどね。
(参加費は 1万3千円)

ひとつ残念だったのは、スタートして数分で
道が急に細くなるところがあって、そこで
ランナーが渋滞してほんの少しの時間だけど
停まってしまったこと。
あれは、どうにかならないかな。
それ以外は、私は他の大会に出たことがないので、
比較できないけど、概ね快適で良く準備されていた
大会だったと思う。
リピーターが多い(と聞いた)のも頷ける。
ただ大会のアンケートサイトを見ると、
結構厳しい意見も散見される。
「風が強い」とか、そんなん大会の運営側の
責任ちゃうと思うけど、だからコースを変えろと
いうものもあったよ。

再度フルマラソンに参加するかどうかは、
今は分からないけど、ハーフなら出ても良いと思う。
せっかくだから、ジョギングは続けたいし、
目標がある方がやりがいがあるからね。

ということで、「フルマラソン完走への道」は、
完了とします。

あー とにかく 完走出来て良かった。
さて、来年は何にチャレンジするかな。



 ひとりごと