LAGUNA MOON MELLOW FLAVOR  LIVE GUITAR  LINK LYRICS


 つつみしんやのひとりごと  2021年 8月
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2021.8.1

作曲家 小林亜星

今年5月30日に88歳で亡くなった、
小林亜星さんについて書きたい。

小林亜星といえば、私たちの年代であれば
テレビドラマ『寺内貫太郎一家』が一番に思いつくが、
あの番組が俳優としてのデビューだったらしい。

作曲家としては、『北の宿から』(都はるみ)は、
代表作の一つだが、アニメソングや
CMソングも数多い。

CMやテレビ番組のテーマ曲というと、大阪では
浪速のモーツァルト、キダ・タローが思い浮かぶ。
東の小林亜星、西のキダ・タローという感じだ。

小林は、レナウンのCMソング『ワンサカ娘』や
日立グループのCMソング『日立の樹(この木何の木)』
など、キャッチーなメロディが多い。
一方のキダ・タローは、『かに道楽』『有馬兵衛の向陽閣』
など、関西人には馴染みの深い曲が多い。
『アサヒペン』は、全国区だったのだろうか。
テレビ番組『プロポーズ大作戦』やラジオ番組
『ABCヤングリクエスト』のテーマもキダ・タローだ。
『ABCヤングリクエスト』といえば、番組の中で
アマチュアバンドが演奏するコーナーがあったのだが、
高校生の時、それに出たくて、一度、スタジオ
収録の見学に行った。
観客の誰かに、コーナーのアナウンスを読ませるのだが、
私たち(3人で行っていた)が、指名されて
短いながらもラジオ出演となった覚えがある。
結局、バンドでの出演は叶わなかったけど。

閑話休題。
今回、調べていて初めて知って驚いたのは
サントリーオールドのCMソング『夜が来る』が
小林の作曲であったことだ。
あの曲のタイトルが『夜がくる』というのも
初めて知った。
男性がスキャットで歌っているのだが、
子供の頃には、外国語に聞こえたので、
外国の歌だと勝手に思い込んでいた。
歌っていたのは、サイラス・モズレーという人。
メロディーは8小節だけでその繰り返しなのだが、
CMで繰り返し聴いたにせよ、大変印象的なメロディだ。

「ロンボン ディドン シュビダデン バ」というのが
スキャットの出だしだが、子供の頃、誰だったかが
「ロンドンひろ〜い パリせまい」と歌っているのを
聴いて以来、そんな風に聴いてしまうのだった。


夜が来る〜オリジナル・ヴァージョン〜

レナウンCMソング(ワンサカ娘)/ シルヴィ・バルタン & 弘田三枝子

日立の樹 この木なんの木





2021.8.2

Vaya con Dios

とても懐かしい感じのするメロディの
『バヤ・コン・ディオス』。
スペイン語で「神と共に行きなさい」
「さようなら」の意味だ。
調べてみると、Larry Russel、Inez James、
Buddy Pepperという人たちが、
1952年に米国で発表した曲で、
Les Paul and Mary Ford のヴァージョン
(1953年)が、世界的にヒットしたようだ。
「Vaya con Dios」以外は、英語の歌詞で
歌われているが、全てスペイン語のヴァージョンもある。

その後、Pat & Shirley Boone、Nat King Cole、
Connie Francis、江利チエミなど、
多くのアーティストによってカヴァーされた。
私は、2016年に公開された映画『ザ・ブリザード』
(原題: The Finest Hours)の中で使われた
Kate Davis が歌っているヴァージョンを聴いて、
一気に好きになってしまった。
なんとも懐かしい感じがしたのは、
もしかしたら、子供の頃にラジオから流れる
この曲を耳にしていたのかも知れない。

おそらくは、悲しい別れの歌なのだろうけど、
悲しさより郷愁とメロディの美しさを
感じるのは、私だけだろうか。
70年近く前の曲なのに何度聴いても飽きず
繰り返し聴きたくなるというのは、名曲の証やね。
ソロ・ギターで弾きたいので、候補曲です。


"Vaya con Dios" Les Paul and Mary Ford(1953)

VAYA CON DIOS / 江利チエミ with 原信夫とシャープス・アンド・フラッツ(1953)

Vaya Con Dios - Connie Francis(1960)← スペイン語





2021.8.5

SuSi
山木秀夫 x 渡辺香津美




本日は、ギタリストとドラマーという珍しいデュオを聴いてきた。
渡辺香津美(gt)と 山木秀夫(dr)という大御所ふたり。

事前に動画(ミュージックビデオ)アルバム『Stay Forest』を
iTunes で購入し、視聴した。
これには、昨年秋に渡辺香津美の軽井沢アトリエのテラスにて
収録された2人による即興演奏が3曲とトークセッションが
収録されている。
即興演奏とのことだけど、全く打合せもないのか、
ある程度方向性を話した後で、即興演奏しているのかは、
分からないが、今日のライヴでも即興とのことで、
香津美が一旦持ったギターをドラムを聴いて持ち替える
シーンもあったので、本当に決めごとなしなのかもしれない。

MCでは、「即興演奏の掟」の話しになったが、
やってはいけないこととして、「途中で帰る」
「来ない」「相手の演奏を聴かない」というような
極々基本的なことが語られ、
結局、「掟なんかない」というような話だった。

ビデオでは、香津美はヤマハの NCX(エレガット)と
コリングスの薄型のフルアコを使用していた。
今日のライヴでは、エレガットはビデオ同様
ヤマハの NCX だったが、エレキは、PRS のホローボディと
シンセサイザー用の PU を搭載した Parker だった。
もう1本、高そうなエレアコを使用。
ヘッドの形は PRS っぽかったけど、メーカーは不明。
終わってから、ステージの前まで見に行こうと
思っていたけど、忘れて帰ってしまった。

途中、香津美のギターの音が出なくなるという
アクシデントもあったが、演奏は、
ジャズっぽいものから、ハードロック調まで幅広く、
おふたりとも懐が深いので、楽しませていただいた。
コロナ対策のためアルコールの提供はなし。
席数もかなり減らしてのライヴだった。
今後もこのデュオは、活動を続けていくという。


[ MEMBERS ]
渡辺香津美(gt)
山木秀夫(dr, perc)

@ Blue Note Tokyo
2nd show





2021.8.7

59歳になりましてん。

自分が 59歳なんて、全くピンとこないのだけど
数えると、今日が 59回目の誕生日。
来年は、還暦ですぜ。

つい最近まで、還暦なんて遠い遠い未来のことと
思っていたけど、あと1年になってしまった。
1年なんかあっという間だ。
でも、人間いつ何があるか分からない。
これからは、もっと健康に気を付けていかないと
いけない歳だと自分に言いきかせております。
なんせ、中身は23歳ぐらいで止まってるからね。




キネマの神様




8月だというのに、今年3本目の映画。
今年90歳になる山田洋二監督の『キネマの神様』。

80歳を過ぎてからの山田監督作品は、
私的には微妙なものが多かったので、
ちょっと心配しつつ観に行った。
昨年3月、志村けん主演で撮影が始まった本作。
松竹映画100周年の記念すべき作品なのに
志村けんの逝去とコロナ禍で、撮影が頓挫した。

監督は、脚本を見直し、志村の遺志を継ぐ
ジュリー(沢田研二)が主演を務めた。
オフィシャルサイトには、志村がダブル主演を
務める予定だったとあるのだが、若い頃の役も
志村が演じる予定だったという意味だろうか。
本作では、若い頃の主人公を菅田将暉が演じている。

志村が主演していたら、どんな作品になったのか。
今となっては、想像もつかないが、
私は、ジュリーが主演で良かったと思った。
イメージだけど、志村けんが出ていたら、
志村けんにしか見えなかったんやないかと思う。

ストーリーは、山田洋二作品らしく、
ベタといえばベタなのだが、十分に泣かせてくれるし、
所々笑わせてくれるし、良い映画だったと思う。
シネマ愛に溢れるストーリーで、夫婦愛、親子愛、
友情についても描かれており、
悪い人が一人も出てこないもの良い。

ヒロインの若い頃を演じる永野芽郁がかわいい!
往年の銀幕スターを演じる北川景子も美しい。
その他の出演は、宮本信子、小林稔侍、
野田洋次郎、寺島しのぶ、リリー・フランキー等。

残念だった点。
若い頃の主人公が、仕事をやめる(夢を諦める)
理由が、あまりにもお粗末で、あんなに努力して、
夢中だった人が、そんな簡単にはやめへんやろ、と
腑に落ちなかった点が、残念。
シナリオの甘さに感じた。
あと、相変わらず数か所、くさい(古臭い)なと
思う演出があったのは、予想がついたけど。
でも総じて良かったと思う


★★★★▲




安藤正容 Farewell Tour

T-SQUARE Music Festival




THE SQUARE、T-SQUARE を通して、
私は特にファンというわけではなかったのだけど、
数カ月前に ギターの安藤さんが T-SQUARE を
脱退するという記事を読み、今日のライヴを知って、
これは観ておかなければと思ったのだった。
T-SQUARE のライヴは、初めて。

公式な発表(オフィシャルサイト)には、
年齢によることを主な脱退の背景としているが、
結成時から、45年も続けたバンドを
解散ではなく、自ら脱退するって、どんな
心境なんだろうか。

ライヴは、3時間に及んだ。
まずは、「センバシックス」が45分ほど演奏。
そのあと、「THE SQUARE Reunion」の演奏があり、
続いて3部は、最新アルバムからの演奏の「T-SQUARE」。
アンコールは、総勢15名で、約30分。
ドラマー3人+パーカッションによるユニゾンも
迫力があって良かった。
そしてラストは、『F1グランプリ』のテーマ曲に『TRUTH』。
全く T-SQUARE のことを知らずに連れて来られた
妻は、最後のこの曲で大興奮。
(妻は、F1 好きだけど、この曲を誰が演奏しているかは
知らなった模様。)

年代の違うドラマー、ベーシストが3人ずつ出演しており、
個性の違いが楽しめたり、4月に急逝した
和泉宏隆へのメンバーの想いが感じられたり、
これからの新生 T-SQUARE の未来が感じられたりと
盛沢山な内容だった。

最後に、安藤さんと伊藤さんが背中を合わせて
演奏するシーンは、ちょっとグッときたな。
ふたりは、背中にどんな思いを感じていたんだろうな。

安藤さんは、クリーム色の Fender ストラトキャスターを
メインに、1曲だけ P-90 タイプの PU のついた
(たぶん)Fano guitar を使用。

伊藤たけしさんの EWI が音色によっては、
音が抜けてこなかったのは残念ね。

これから、安藤さんはどんな活動をされるのだろう。
ゆっくり、ソロアルバムでも作って欲しいな。


[ 出 演 ]
センバシックス/THE SQUARE Reunion/T-SQUARE

T-SQUARE:
安藤正容(Gt) 伊東たけし(Sax,EWI) 坂東慧(Dr)
田中晋吾(B)※ 佐藤雄大(Key)※
THE SQUARE Reunion:
安藤正容(Gt) 伊東たけし(Sax、EWI) 則竹裕之(Dr)
須藤満(B) 佐藤雄大(Key)※
センバシックス:
仙波清彦(Dr) 是方博邦(Gt) 久米大作(key)
高橋香織(Vl) 渡辺等(B) 濱田遼太朗(Perc)
ゲスト:河野啓三(key)

※サポートメンバー

アンコールで、全員がステージに出たとき、15人いたの。
キーボードが間違いなく、もう一人いたのだけど、
名前が分からない。


@ LINE CUBE SHIBUYA
(ZAIKO で生配信、WOWWOW で生中継された)


アンコールの模様 [T-SQUARE 公式ツイッターより]


[ 関連エントリー ]
2017.2.8 鳥山雄司 feat. PYRAMID Special Guest: 安藤正容





2021.8.9

83歳のやさしいスパイ
THE MOLE AGENT




チリのマイテ・アルベルディという女性監督が
撮った映画『83歳のやさしいスパイ』。
彼女は、まだ38歳だ。

80歳から90歳のスパイの募集に応募し、
見事に職を得た83歳のセルヒオ。
ミッションは、「老人ホームに入所している親が
虐待されているのではないか」と疑う依頼主のため、
その証拠を掴むというもの。

なんか面白そうやなとこの映画を観ようと思ったんやけど、
「アカデミー賞 長編ドキュメンタリー賞ノミネート」
というのが気になった。
予告編を観ると、いわゆるドキュメンタリー作品とは
思えなかったからだ。

鑑賞後調べてみると、老人ホームの許可を得て、
スパイとは明かさずに3ヵ月間撮影されたのだという。
完全に演技だと思って観始めたので、
前半で、カメラクルーが映り込み、一瞬「?」となった。
ドキュメンタリーだと聞くと、まるで脚本があったかの
ような進行に驚きしかない。
撮り始めたときは、どんなオチになるか
分からなかったということだろ?
それとも監督の想定内だったのか。
ネタバレになるから、書かないけど、
セルヒオの最後のレポート、ええ終わり方です。

老人ホームでは、入所者がほとんど女性で、
優しく紳士なセルヒオは たちまち人気者になっていく。
その老女たちの中には、義母や亡くなった親戚の
おばちゃんに似ている人もいて、親近感が湧く。
亡くなった入所者の棺(?)が乗った車を
皆が拍手して見送るシーンは、その文化の違いに
びっくりしたけど。(舞台は、チリのようです。)

途中、入所者のある詩が読まれるのだけど、
これが素晴らしく、今の私にはタイムリーに
考えさせられる詩だった。

子供たちが、面会に来てくれないからと、
寂しい想いをしている老人たち。
あんな風に施設に仲間がいても
「(子供が)面会に来てくれない」ので
寂しいというのは、子供がいるからこその
寂しさだろう。
子供のいない私たち夫婦には、
将来、その寂しさはないだろう。
その時、寂しさはないのだろうか。
子供がいないことを寂しく思うのだろうか。


★★★★▲


そてにしても、一昨日の『キネマの神様』といい
本作といい、年老いたことがテーマになる作品が
増えたよね。





2021.8.11

Rosetta Vessel

今年5月に入手したギター、
DEVISER の Rosetta Vessel SP21。



この度、私の投稿がメーカーのサイトに採用されたよ。

「待望の Rosetta Vessel 新品!」


[ 関連エントリー ]
2021.5.28 DEVISER Rosetta Vessel SP21





2021.8.15

少年の君
BETTER DAYS




中国・香港合作映画『少年の君』。
大変見ごたえのある作品だった。
結構、泣けます。

韓国や中国では、日本以上に
大学進学が人生を決定する大きな
要素だというのは、報道で観たことがある。
本作は、中国の進学校の高校生を
主人公にした物語で、そこで行われる
陰湿なイジメ、そして、貧困、格差社会、
など現代に複雑に絡み合う問題を
浮き出しにしている。

主人公の2人(チョウ・ドンユイ と
イー・ヤンチェンシー)も素晴らしいし、
物語自体も社会的なテーマを持ちつつ、
しっかりサスペンス的要素もあり、
エンターテイメントとしてもクオリティが高い。
135分を全く長く感じさせない。

ただ、最後に中国政府がイジメ問題に
関して、こんだけ頑張ってまっせ、みたいな
文章が長々と出るのは、ちょっと白けた。

冒頭に「本作が少しでもイジメがなくなることに
役に立てば・・・」というようなテロップが出たが、
それだけで十分やないかと思う。

この辺は、もしかしたら、中国という国の
どうしようもないことなのかな、と
勝手な推測をする。

実際にあった事件をもとにしているような
テロップが流れたが、どうなんだろう。
オフィシャルサイトには、そのことへの言及はない。

本作は、中国と香港の関係を描いているという
見方もあるようだが、そうかも知れない。

アカデミー賞(国際長編映画賞)に
ノミネートされたり、数々の賞を獲っているのも
納得の作品。

ただ、私的にはラストシーンに少し疑問が残った。
そこは、手放しにハッピーエンドにして欲しかった。
でも、世の中、そんなに甘くないのかもね。


★★★★★





2021.8.17

特攻隊と覚醒剤

8月15日は、終戦記念日。
毎年、この時期になると様々な戦争に関する
特集を目にすることになる。
76年も前のことだけど、せめてこの時期だけでも
戦争について知ること考えることは、
風化させないためにも必要なことだと思う。

さて、先日、友人の Facebook へ投稿で
読んだ記事で初めて知ったことがある。

それは、太平洋戦争期の特攻隊や
戦闘機パイロットに覚醒剤が
投与されていた、という話だ。

ヒロポンの入った菊の御紋のはいったチョコレートや
ヒロポン入りの酒などを特攻に出撃する兵士に
与えたのだという。
中には、ストレートに注射を打って、出撃するという
手記も残っているようだ。

純粋な若者に爆弾を抱かせ、
敵機に突撃させるという狂気の作戦を
実行するために、軍は兵士に覚醒剤を与え、
気分を高揚させ、闘志を植え付けた。
考えられない狂気が行われていたのだ。

狂った人間の恐ろしさと
自分がいつ そうなってもおかしくないことを
私たちは心に留めておく必要があると
思ったのでした。

こちらの記事から。

これだけあった特攻隊員に覚醒剤♀O道の証拠
「チョコ包むの見た」証言から元教員が追跡






2021.8.18

山本連
Debut EP『YANG』Release Live




もともとは、5月13日の予定だったこのライヴ、
新型コロナウイルス感染拡大のために
今日(8月18日)に延期され、
その後、2回公演であったものが、
2nd show がキャンセルになり、
1回公演に変更された。

東京の感染状況は、5月より
今の方がよっぽどひどい。
でも、もう中止や延期にしていたら、
ミュージシャンもライブハウスも食っていけないだろう。

そんな状況での山本連デビューEP リリース・ライヴ。
彼のことは、STEREO CHAMP や、
和田明のライヴなどで、何度も観ているのだが、
リーダーライヴは初めてだった。

デビュー EP も もちろん聴いたのだけど、
参加しているギター(小川翔)が
とても良かったので、今日のライヴも楽しみにしていた。

1公演にしたせいもあるのか、
客席はほぼ満席に見えた。
テーブルには、アクリル板が置かれていたが、
1席ずつ開けたりということはないので、
結構、「密」な感じだ。
もちろんアルコールの提供は、なし。

演奏の方はというと、5人とも素晴らしかった。
主役の山本連はもちろん、ゲストの井上銘以外の
3人は初めて観る人ばかりだったが、素晴らしいプレイだった。
特にドラムの伊吹文裕のプレイが気に入ったので、
ロビーで販売していた、CD を買ったよ。
あと、銘くんの新譜『POP MUSIC』も。
なんと、ジャズではなく、ポップスを歌っております。
こちらにも山本連参加です。

ライヴに話を戻そう。
1時間ちょっとと、少し物足りない感じもしたけど、
若者のグルーヴィ―でパワーのあるプレイに
ちょっとバテ気味なオジサンは元気をもらったよ。

山本連は、見たことのない、見るからにスケールが
短い GRETSCH のベース。
調べてみると、1978年頃に生産されていた
「TK300 #7627」というたモデルのようだ。
控えにテレベース(Fender?)が置かれていたが使わず。



小川翔は、2ハムの薄いブルーのストラトタイプ
(Fender ではない)。
控えに Fender のテレキャスターシンライン(こちらも
2ハム)が置かれていたが、使わず。



井上銘は、チェリーサンバーストのギブソン、L6-S。




[ MEMBERS ]
山本連 (b,vo)
宮川純 (Key)
小川翔 (g)
伊吹文裕 (ds)
Guest : 井上銘 (g)

@ Cotton Club

[ SETLIST ]
1. Nantoka Land
2. 74Sol
3. Blue Gates
4. Badge
5. TKMKMYKN
6. Kiiro
7. YANG
8. Studio M
Ec. 嘘笑いは街に溶ける





2021.8.19

St. Blues Bluesmaster ノイズ対策

エレキギターには、ノイズは付き物。
今では、ノイズレス・ピックアップなんてものも
存在するけど、古いギターで、シングル・
ピックアップのものは、特にノイズが多い。
そのノイズも含めて、そのギターの音だという
考え方もあるし、それも分かるが、
音楽の種類にもよるだろう。
今私が取り組んでいるソロギターには、
ノイズは厄介モノだ。

1985年(23歳)のアメリカ旅行の際、
ニューヨークの楽器店で買った St. Blues の
Bluesmaster というギターを今も持っている。
もう36年になる。



30年近く前、30歳ぐらいの頃だったと思うが、
お金に困って楽器店へ売りに行ったことがある。
このギターは、当時日本には代理店もなく、
輸入されていなかったため、中古楽器を
扱っている店員でさえ知らなかった。
ヘッドの形状が、国産ブランド ESP に
似ていたため、「これは国産ですよ」と言われ、
ずいぶんと安い値段を言われたので、
売るのをやめた。
実際、このメーカーは、ESP からネック
(もしかしたら他の部品も)を仕入れていたことは、
後々に知ったのだけど、それでも、
アメリカで組まれたギターには違いない。

さて、この St. Blues、結局は
売らなくて良かったとずっと持ち続けている。
あの時、店員の知識がなくて良かったのだな。
そんなわけで今でもお気に入りの
ギターなのだが、いかんせんノイズがひどい。
2018年に リフレットした際、
リペアマンにノイズのことも相談したのだけど、
その場では、大したノイズが出なくて、
対策を施すほどでもないと、判断されたのだが、
家に持って帰ってアンプにつなぐと
やはりノイズがひどかった。

ソロギター動画に使いたいけれど、
このノイズでは難しい。
やはり、ノイズ対策をするしかないと思い、
ネットで調べて、導電塗料のセットを購入した。
ギターの一部に塗料を塗るんやけど、
ちょっとだけ電気的処理も要する。
電気的知識はないねんけど、
はんだ付けぐらいは出来るので、
なんとか自分でやれるやろと思ったけど、
いざ、やろうと思ったら、皆目分からない。
どこに接続すれば、効果があるのか
全く分からない。
変なところに繋いでノイズが増えたら
元も子もない。
これは、プロに頼むしかないなと
自力でやることは諦めた。
導電塗料のセット代(送料入れて
4,065円)は、無駄になったけど。
授業料だと思おう。

エレキギターのリペアは、何度か出したことがあるので、
知っているショップもあるのだけど、
なんとなく、新しい所に頼んでみたくなり、
ネットで調べて、自宅から車で40〜50分の
トライアングルギターズというところに頼んでみた。

初めてのところに出すのは、ちょっと不安ある。
リペアに出したギターがひどい状態で
戻ってきたという話もそれほど珍しくないからだ。
でも、根拠もなく、私にはそういうことは
起こらないという思い込み(バイアスね)が
あって、頼んでみたのだった。

預けてから、6日で仕上がったと連絡があった。
1週間とは言われていたけど、これはこの世界では
比較的早い仕上がりだ(と思う)。

結果。
驚くほどにノイズがない!

このリペアショップの推薦は、ザグリに導電塗料を
塗るのではなく、アルミシートを貼り付ける方法。
ノイズ対策を施すと、微妙にギターの音が変わってしまう。
万一、音色に許容範囲を超えるほどの変化があった時に
導電塗料を塗ってしまうと、元に戻すことが
難しいが、アルミシートなら剥がせば済むことだからだ。

大正解でした。
近々 ソロギターでお披露目します。







2021.8.20

本田雅人
B.B.STATION -Big Band Night-




この10年ほど毎年夏の恒例公演となっているという
本田雅人 B.B.STATION のライヴ。
一度観たことがあるので、チェックしてみると、
なんと6年も前!(2015年7月29日)
そんなに立っているとは思わなかったのでビックリ。
そら年取るわなぁ。

今年のライブは、今日明日の2日間公演。
いつもとは、違うメンバーが含まれていると
いうことだが、ギターに北川翔也(25歳)、
キーボードに友田ジュン(26歳)と
若手フュージョンバンド「DEZOLVE」からの起用。
ベースの森光奏太も若手だ(23歳)。

今日のブルーノートは、座席数も減らしているけど、
空席が目立った。
やはり、コロナ感染の影響は大きいだろう。
東京は、今日で3日続けて5千人超、
全国感染者数も最多を更新したようだ。
(25,765人)

さて、ライヴの方は、コロナなんて
ぶっ飛ばしそうな演奏だった。
総勢17人、管楽器が13人。
13人の人間の息が奏でるハーモニーは、
リッチでパワフルで美しい。

本田さんと則竹さん(Dr)は、
4月に急逝した和泉宏隆さん(Pf)と
同時期に「T-SQUARE」に在籍していた。
先日の T-SQUARE のライヴでも、
6月の BLUE NOTE TOKYO
ALL-STAR JAZZ ORCHESTRA のライヴでも、
もちろん6月の PYRAMID のライヴでも
和泉さんの曲が演奏されたが、
今日も何曲か取り上げられていた。
ご本人が旅立っても、こうやって、
音楽が残っていて、演奏してくれる仲間が
いるって、素晴らしいなと思う。
『宝島』なんて、吹奏楽の定番になっているから、
ずっと演奏されるだろうし。

中盤、本田さんがソロで和泉さん作曲のバラード、
「"Forgotton Saga" を演ります」と
言ったのだが、急に気が変わったみたいで
「やっぱり、"Twilight In Upper West" に
します」と変更する場面もあった。
和泉さんメドレー『宝島〜Omens of Love』
では、EWI の原型だという見たことのない
ウインドコントローラーで演奏。

北川翔也は、1曲目だけ Westville の
セミホローモデルで、あとは Tom Anderson の
HSH のストラトタイプ。
本田さんとのユニゾンが心地よい。
難しそうなフレーズをとても滑らかに
弾いてました。
最近、私のテーマは「落ち着いて弾く」なのだけど、
見るからに落ち着いて弾いてたね。

それから、『Megalith』では、
サックス5人によるソロ回しが圧巻でした。

アンコール含めて約90分。
来年は、お酒を飲みながら聴きたいな。


[ MEMBERS ]
本田雅人(サックス)
真野崚磨(サックス)
鈴木圭(サックス)
山本拓夫(サックス)
竹野昌邦(サックス)
エリック・ミヤシロ(トランペット)
西村浩二(トランペット)
佐久間勲(トランペット)
三上貴大(トランペット)
中川英二郎(トロンボーン)
佐野聡(トロンボーン)
春木香菜絵(トロンボーン)
野々下興一(トロンボーン)
友田ジュン(ピアノ、キーボード)
北川翔也(ギター)
森光奏太(ベース)
則竹裕之(ドラムス)

[ SETLIST ]
1. Theme for BBS
2. Tokyo Train
3. Winter Games
4. Condolence
5. Twilight In Upper West(本田Solo)
6. 宝島〜Omens of Love
7. 放課後は日曜日
8. おはこ
9. Megalith
Ec. Joy


@Blue Note Tokyo
2nd show
JAM SESSION 会員ポイントで鑑賞



北川のギター、アンプ、エフェクター


[ 関連エントリー ]
2015.7.29 本田雅人B.B.STATION - Big Band Night





2021.8.21

訃報が続きます

笑福亭仁鶴師匠が亡くなった。(8月17日)
享年84歳。

仁鶴と言えば、私が小学生の頃、
「ヤングおー!おー!」などテレビに
良く出演していて、
「なんやかんや、わっ!」なんていいう、
よく分からないギャグで人気があった。

一番弟子の笑福亭仁智は、
3回ぐらい独演会に行ったことがあるのだけど、
仁鶴師匠は、東京にはあまり来られなかった印象で、
一度も高座を観る機会がなかった。
一度は観たかったな。残念です。

合掌。


そして、俳優の千葉真一も亡くなった。(8月19日)
享年82歳。
新型コロナウイルスの感染による肺炎だったようだ。

千葉真一といえば、子供の頃に観た
テレビドラマ『キーハンター』(1968-73)の
アクションが、めちゃくちゃカッコ良かった。
それから印象に残っているのは、
『柳生一族の陰謀』(1978-79)だな。

これから映画を作ることを目標にしていたというから、
まだまだやりたいことがあったんだろうな。

合掌。


そして、もう一人。
ジェリー藤尾が亡くなった。(8月14日)
享年81歳。

若い頃は、ロカビリーを歌っていたようだが、
『遠くへ行きたい』のイメージが強い。
1962年のヒットというから、
私が生まれた年だったんだな。

永六輔、中村八大コンビによる
『遠くへ行きたい』は、日本的とも言えるが、
そのメロディに私はどことなく異国風な
情緒を感じる。

日本人が歌うより、イギリス人と日本人の
ハーフのジェリーが歌う方が、その異国情緒が
際立ったのかも知れない。

合掌。





2021.8.24

銀メダル

先日、お盆休みに大阪の実家に帰ってきた。
父の入院や葬儀などを含めて、
正月から数えて、今年6回目の帰省。
東京に住むようになってから、
今年が一番多く帰省している。
新大阪から実家まで、私が大阪にいた頃には、
なかった「JRおおさか東線」を利用することにより、
大阪駅や難波駅など、人混みの多い乗換えを
回避できる上、乗換え回数も少なくて済む。

さて、実家でこんなものを見つけた。





1984年のポプコン(ポピュラーソングコンテスト)
関西四国大会のメダルと盾だ。

この年、私たちが組んでいたバンド「BAYLEAF」は、
『ひとりきり』というロックバラードで、
予選を勝ち抜き、関西四国大会に出場した。
銀メダルなので、優勝曲賞というような
2位的な賞だったような気がする。

そして、秋の全国大会、
ポプコン つま恋本選会へ進んだ。

ポプコン といえば、多くのプロミュージシャンを
生み出してきたヤマハ音楽振興会が
主催するコンテストだが、この年の
グランプリ受賞者と曲は、トムキャットの
『ふられ気分でRock'n Roll』だった。

私たちは「入賞」という賞を頂き、
本選会での演奏は、その年の入賞者の演奏を
収録したLPレコードに収録された。
たぶん、これも実家にあるはずだ。
盾かトロフィーのようなものももらったような
気がするけど、私の手元にはないので
メンバーの誰かが持っているんだろう。

この年の出場者の中には、トムキャット以外にも
プロデビューした人達がいる。
「WOODY MIND」というバンドのボーカルとして
出場していた日浦孝則さんは、1987年に
ソロデビューし、その後、『夏の日の1993』が
ヒットしたボーカルデュオ「class」の一人だ。
また、当時中学生で出場していた「さそり座」は、
1985年、フォークデュオ「SWAY」として
デビューしている。
私たち「BAYLEAF」には、プロへの誘いはなかった。
今思うと、とてもじゃないがそんな実力は
なかったから、当然だと思うけどね。

この年の春、私たちは、別のコンテストを受けていた。
コカ・コーラとTBSラジオが主催の
フレッシュサウンズコンテストだ。
その近畿大会で、グランプリを獲った。
地方大会でグランプリと準グランプリを獲った
バンドの中からテープ審査で8組(だったと思う)が
選ばれ、全国大会に出場することになっていた。
ラジオ局のディレクターから、「近畿大会で
グランプリを獲ったら、全国大会に出場できるので、
(仕事やアルバイトの)休みをとっておくように」と
言われていたのだが、見事に選考から漏れた。
地方大会の演奏が審査の対象なんだけど、
この演奏がひどかったのだな。

イントロがギター(私)で始まるので、
私が曲のテンポを決定することになる。
アマチュアバンドの本番演奏の「あるある」だけど、
これがめちゃくちゃ速いテンポで弾いてしまったのだな。
なので、演奏はボロボロだった。

私たちは、パフォーマンスを含めた演奏でその場では
それなりに受けたので、グランプリを獲ることが
出来たんだとは思うが、後日、放送された
近畿大会の自分たちの演奏を聴いて、
あまりのひどさにガッカリした覚えがある。
あんな演奏で、よくグランプリを受賞したもんだと思う。

ちなみにこの年のフレッシュサウンズコンテストの
(全国大会の)グランプリは、ZIG ZAG。
前年(1983年)のグランプリが、
TM NETWORK(小室哲哉、宇都宮隆、
木根尚登)だった。

「BAYLEAF」は、つま恋本選会のあとも
少しだけ活動したが、解散に至った。
ヴォーカルはとても歌の上手い人だったから、
プロになってもおかしくないと思っていたが、
そんなに甘くはないんだな。

「BAYLEAF」解散の数年後、「BAYLEAF」の
ヴォーカルとドラムと別のベース、キーボードが
やっていたバンドが、ギターを募集していることを知り、
私は参加することになった。

そのバンド「FIGHT」では、大阪のいくつかの
ライヴハウスで、定期的にライヴをやっていた。
確か産経新聞主催だったと思うが、
「社会人バンドコンテスト」というのに応募して、
予選を勝ち抜き、大阪厚生年金会館中ホールの
本選に出場することができた。
「もしかしたら」と期待があったが、
私たちは準グランプリ受賞に終わった。
まあ、これはグランプリを獲ってもデビューできるとか、
そういう類いのコンテストではなかったけど、
とにかく、いつも2位か3位だった。

私の人生は幸せだと思うけど、
卓越しているものはなく、何事もそこそこだ。
若い頃のコンテストでもそこそこの成績というのが、
今となっては、自分らしいなと思うのでした。


ポプコンつま恋本選会の写真(右端が私)






2021.8.25

チャーリー・ワッツ 死去
Charlie Watts


またもや訃報だ。
ローリング・ストーンズのドラマー、
チャーリー・ワッツが、逝ってしもた。
ミックやキース、ロニーとは対照的に
物静かな印象だったチャーリー。
享年80歳。

一度だけ、ナマでローリング・ストーンズを観た。
2014年の東京ドーム公演だ。
その日のエントリーにこう書いている。

チャーリー・ワッツ 72歳。
ひょうひょうとリズムを刻むチャーリー。
メンバー紹介のとき、ちょっと嫌がるチャーリーを
ミックが無理やりステージの前の方まで
引っ張り出した。
その2人を見ていたら、なんでか泣けてきた。

今、それを読んでもなんかグッとくる。
勝手な想像やけど、ミックは、
照れるチャーリーを引っ張り出して、
「俺たちのビートは、このチャーリーが
叩いているんだぜ」って言いたかったんじゃないか。

あの時(2014年)で、ミックとキースは70歳で、
チャーリーは72歳、ロニーは66歳。

「メンバー4人の年齢を考えると、
来日公演は、これが最後かなぁ。」と
書いたけど、ホントに最後になってしもたやん。

ロックは、終わらないし永遠やけど、
ひとつのロックの時代が終わってしまうような気がする。

これからは、私が影響を受けた
ミュージシャンが亡くなっていく、
そういう時代に入っていく。
当たり前のことやけど、やっぱりつらいなぁ。

合掌。


[ 関連エントリー ]
2008.12.15 SHINE A LIGHT
2014.1.26 SHINE A LIGHT
2014.2.25 ザ・ローリング・ストーンズ ! (前夜)
2014.2.26 ザ・ローリング・ストーンズ !
2014.2.27 続 ザ・ローリング・ストーンズ !





2021.8.26

YouTube へのコメント

『好きにならずにいられない』の
ソロギター動画に英語のコメントが入った。

「Amazing vids. Keep up the great work!
Why aren’t you using promosm!!?
You should use it to help your videos rank
better in the search.」


グーグルの自動翻訳にかけ、
さらに私の大阪弁翻訳にかけると、
「ええビデオやんか。 これからもええのん作ってや!
なんでプロモーションを つこてへんの?
検索ランク、上げるために つこた方がええで!」
てな感じやろか。
念のため書いておくと、
「つこてへん=使っていない」、
「つこた方がええ=使った方が良い」です。

コメントは英語だし、名前も外国人のようだし、
たぶん外国の方からのコメントだと思う。
「コメントがありました」という通知が来るので
分かったのだけど、その動画自体には、
なぜかコメントが表示されない。
せっかくなので、表示して欲しいねんけどな。

以前からこの問題は起きていて、原因は不明。
自分でテストでコメント入れてみると表示される。
これって、もしかしたらコメントではなく、
私宛のメッセージなんやろか?
でも「〇〇さんがコメントしました」という
通知なのです。

知らない人からのコメントが表示されている
動画もあるので、ホントによく分かりません。
設定は「コメントをすべて許可する」にしています。

それにしても、褒められるって、
素直に嬉しいもんやなぁ。しみじみ。




St. Blues Bluesmaster ノイズ対策 その2


先日、私の持っている「St. Blues Bluesmaster」
というギターをリペアに出したことについて書いた。
今回のリペアの際、リペアマンがネックジョイント部の
写真を撮っておいてくれたのものを送ってもらった。



以前、中古楽器店の店員に「国産ですよ」と
言われたことも書いたが、
ご覧の通り、「ST. BLUES GUITARS」の
刻印と「1985/10/15」との記載がある。
間違いなくメンフィスで組まれた証拠だ。

そして、これがノイズ対策(アルミシート貼り)後の写真。



とても丁寧に美しくアルミシートが貼られている。





2021.8.27

カレーはスポーツだ! #16
黒毛和牛三角バラカレー/BRICK(恵比寿)
★★★★☆


先月恵比寿にオープンした、
欧風カレーとビーフシチューのお店「BRICK」。
「黒毛和牛三角バラカレー」は、
スプーンでほぐれるほどにトロトロに煮た
黒毛和牛三角バラが3個入って、
1,980円(税込)とお安くはない。
(バラ4個入りは 2,420円、5個入りは 2,750円)



ルーは、スパイスが効いており
パンチがあるが、爽やかな辛さだ。
伝わるかどうか分からないけと、
「夏に食べるカレー!」という感じ。
黒毛和牛と謳っているだけあって、ビーフは、旨い。
手間をかけた仕事を感じる。
でも、もうちょっと安いと嬉しいのだけどな。
ほかに海老(1,760円)やホタテ(2,420円)、
チキン(1,760円)もあるので食べてみたい。
「パリパリ伊達鶏カレー」というチキンカレーに
興味あり。





2021.8.28

弁 護 人



韓国映画『弁護人』(2013年)を観た。
何となく気になったので、何の予備知識もなく
鑑賞したのだが、とても良かった。

観終えてから知ったが、1981年の韓国で
実際に起きた冤罪事件をモデルにしており、
ソン・ガンホ演じる弁護士は、
故・ノ・ムヒョン大統領をモデルにしている。
韓国国内では1,100万人以上が観たヒット作だ。

国家権力の汚さ・恐ろしさと、
人間の良心の力強さ、優しさ、誠実さを描いた
作品で、実話だと思うと恐ろしいのと同時に、
腐った権力の酷さに驚くと同時に
やりきれなさを感じた。

やはり実話をもとにした、
韓国映画『マルティニークからの祈り』でも、
韓国の役人の酷さが描かれていたが、その一方で、
そういう自国の恥部を描ける韓国映画に
パワーも感じる。
日本映画は、あまり自国の醜さを
描いていないような気がするからだ。
私が知らないだけで
そういう映画もあるのかも知れないけど。

主人公の弁護士の勇気に感服する。
こういう人だから、大統領にまでなれたんじゃないかな。
でも残念ながら、ノ・ムヒョン氏は、
大統領退任後、自死しているんだな。

映画は、とても素晴らしい内容で、
観る価値があります。
世界に影響を与えるのは、内面の想いではなく、
その行動のみだと訴えてきます。
その行動に周りの人たちが動かされていくのです。
ラストは、泣けます。

Amazon Prime で鑑賞。


★★★★★


韓国の情勢に全く明るくない私でも、
鑑賞後にこの記事を読むと大変興味深い。

『弁護人』で“韓国の至宝”ソン・ガンホが演じた元大統領の軌跡





2021.8.29

クイーン&スリム
QUEEN & SLIM




2019年のアメリカ映画『クイーン&スリム』。
日本では、劇場公開はされなかったが、
デジタル配信や DVD の発売はされている。

白人警官を誤って、射殺してしまった黒人男性と
その場に一緒にいた黒人女性弁護士の
逃亡劇。
エンタテイメントとしても楽しめるが、
アメリカの抱える大きな社会問題が
その背景にある。

始まりは、誤解だ。
車を運転中の主人公スリムが、助手席の
クイーンから携帯電話を取り返そうとした時、
車が少し蛇行運転をしてしまった。
後にいたパトカーの白人警官は、
ヤクか酒酔い運転だろうと決めつけ、車を止める。
白人警官は、相手が黒人だというだけで
乱暴な扱いをする。
弁護士のクイーンは、違法な取り締まりに抗議。
頭にきた警官は、彼女の足を拳銃で撃つ。
そしてスリムは警官と取っ組み合いの末、
拳銃を奪い、打ち殺してしまう。

ジョージ・フロイド氏に代表されるように
何人もの黒人が白人警官に殺されてきた
アメリカ社会。
黒人が警官に抵抗して、打ち殺したとなると、
もしかしたら、終身刑か死刑になるかもしれない。
なんとか逃亡しようと思うのも仕方がないのかもしれない。

本人たちは、そんなつもりではないのに
逃亡中にどんどん黒人の英雄と化していく姿も
社会の歪みの表れだろう。
とてもとても難しい問題だ。

ラストは、甘くない。


★★★★☆


Amazon Prime Videoで鑑賞。





2021.8.31

矢野顕子
featuring 小原礼・佐橋佳幸・林立夫
『音楽はおくりもの』リリース記念ライブ




コロナのおかげで、ライヴハウスも感染予防対策を
強いられている状況が続いている。
ブルーノートの場合、平常時は、
1st ショーが 18:30 か 19:00 から
2nd ショーが、21:00 か 21:30からだったのに、
最近は、1st ショーが 17:00 からで、
2nd ショーは 19:30 からだ。
場合によっては、1st ショーが、16:00 なんてのもある。
そして、座席は間引きされ、アルコールは提供されない。
座席、アルコール、鑑賞中マスクは、仕方ないとしても、
時間を早めることが感染予防に効果があるんやろか。
まあ、中止になるよりは、よっぽど良いけどね。

さて、今日のライヴは、
「矢野顕子 featuring 小原礼・佐橋佳幸・林立夫」。
ニューアルバム『音楽はおくりもの』の
レコーディング・メンバーによるライヴだ。
ライヴ前に予習(そのアルバムを聴くこと)するのを
忘れていて、今日の鑑賞に臨んだ。
1曲『ごはんができたよ』以外は、ニューアルバムからの
曲『わたしのバス』、『魚肉ソーセージと人』、
『音楽はおくりもの』などだった。

全員話すMCも楽しく、矢野さんのライヴは
何度か観ているが、今までで一番楽しそうに観えた。
今日は、全員レジェンドと言っても良いメンバーの
ライヴだったが、何を演ろうと誰と演ろうと
矢野顕子ワールドになるのは凄いな。
癖が強いんぢゃ(誉め言葉です)。

圧巻は、アンコールで演った『津軽海峡・冬景色』。
イントロ聴いてたら、この歌が始まるとは
誰も予想が付かない。
リハモ(リハーモナイズ=コードを付け直すこと)に
より、全くの別世界で、伴奏だけ聴いたら、
このトラックの上に『津軽海峡・冬景色』の歌が
乗っているとは想像できないだろう。
以前、矢野さんのライヴで オフコースの
「YES-YES-YES」 を聴いたけど、原曲のイメージが
皆無のアレンジで、メロディも崩されていた。
歌詞を聴いていて、「YES-YES-YES」 だと
気付いたことがあったが、今日の『津軽海峡・
冬景色』もかなりのぶっ飛びだった。

そんな爆音の演奏ではないのだけど、
曲によって、歌詞が聞き取りにくかったことが残念。

矢野さんは、とても66歳には見えなく若々しい。
会場を出るとき、女性客の
「顕子さんて、きれいねぇ」という話し声が
聞こえてきたよ。

ギターの佐橋さんは、メンバーの中で一番年下だけど、
来週の誕生日で還暦で、今日が
「50代最後のライヴ」と言っていました。
ギターは、ストラトキャスター、レスポール、
グレッチ、エレアコ、12弦エレアコ、ウクレレ、
ペダルスティールと一人でも山弦(「弦が山のように
ある」の意)だった。
アンプは、「SHINOS」。
特にストラトがええ音してたな。

ベースの小原礼さんは、今年70歳。
何と言っても「サディスティック・ミカ・バンド」だが、
「バンブー」、「カミーノ」等にも参加。
渡米し、ボニー・レイットのバンドに参加していた
こともあるらしい。
レコ―ディングやツアーの参加は、尾崎亜美、
奥田民生、大貫妙子、小坂忠、松任谷由実、
藤井フミヤ、飛鳥、福山雅治、シング ライク・
トーキング、南佳孝、等。
とてもひょうきんで面白い人だった。

ドラムの林立夫さん(70歳)も、もちろんレジェンド。
1970年代にキャラメル・ママに参加。
荒井由実時代のレコードのドラムは、林さんだ。
その他、バンブー、PARACHUTEなどのバンドにも参加。
レコ―ディングやツアーの参加は、南佳孝、吉田美奈子、
いしだあゆみ、大滝詠一、矢野顕子、小坂忠、雪村いずみ、
井上陽水、細野晴臣、スリー・ディグリーズ、等。

今年は、鈴木茂(g)、小原礼(b)、林立夫(ds)
松任谷正隆(key)の4人で「SKYE(スカイ)」と
いうバンドでデビューするという。
全員1951年生まれで、今年70歳なので、
ギネスブックに載らないかなどと言ってました。


[ MEMBERS ]
矢野顕子(Pf、Key、Vo)
小原礼(B)
佐橋佳幸(G)
林立夫(Dr)

@ Blue Note Tokyo
2nd show



ひとりごと